2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 8306-1964
工業計器の目盛通則
General Rules for Scale of Industrial Instruments
1. 総則
1.1
適用範囲 この規格は,パネル取付けまたは現場設置用の工業計器のうち,指針が動く方式の指示
機構をもつものの,等分目盛またはこれに準ずる目盛について規定する。
1.2 用語の意味 この規格の中に用いるおもな用語の意味は,JIS Z 8103〔計測用語(精度に関するもの)〕,
JIS Z 8104〔計測用語(計測一般)〕に規定するもののほか,つぎのとおりとする。
(1) 子目盛線 測定量の最小分割を示す線または点をいう。
(2) 親目盛線 主要な目盛箇所に用いる目盛線で,長さまたは太さなどを変えて他の目盛線と区別したも
のをいう。
(3) 中目盛線(1) 計器の指示を読み取りやすくするために,必要に応じて子目盛線の一定数ごとに子目盛
線に代えて設けられる目盛線で,長さまたは太さなどを変えて子目盛線と区別したものをいう。
注(1) ちゅうめもりせんと読む。
関連規格 JIS Z 8103 〔計測用語(精度に関するもの)〕
JIS Z 8104 〔計測用語(計測一般)〕
JIS Z 8203 (単位記号)
2. 目盛線
2.1
目盛線の種類 目盛線は,原則として子目盛線,親目盛線,中目盛線の3種類とする。
2.2
子目盛線の長さ 子目盛線の長さは,目幅の5倍以下であることがのぞましい。
2.3
子目盛線の太さ 子目盛線の太さは,目幅の1/3〜1/15とすることがのぞましい。
2.4
親目盛線の太さ 親目盛線の太さは,子目盛線の太さの5倍以下とすることがのぞましい。
3. 目幅 目幅は1.0 mmより小さくてはならない。
4. 目量 目量は1,2,5またはそれらの10の整数ベキ倍とする。
5. 目数 目数の最大値は,工業計器の精密サに応じて定める。
6. 目盛の分割様式 目盛の分割様式は,原則として図1のとおりとする。
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図1 目盛の分割様式
7. 数値の歩み 親目盛線に割り当てる数値の歩みは,原則として表1に示すものまたはそれらの10の整
数ベキ倍とする。
表1
8. 表示量の増加の方向 目盛が表示する量の増加して行く方向は,図2〜図4の矢印のとおりとする。
図2 目盛板に向かって左から右に量が増加する目盛
図3 目盛板に向かって下から上に量が増加する目盛
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図4 目盛板に向かって時計回りに量が増加する目盛
9. 量の表示 量を表わす表示は,数字によって親目盛線に付ける。
10. 単位の表示
10.1 単位記号 目盛板に記入する単位記号は,JIS Z 8203(単位記号)に定めるものはこれによる。
10.2 単位記号の記入位置 単位記号は,目盛板上の見やすい箇所に記入しなければならない。
10.3 倍率 目盛に記入する数値のケタ数が多い場合は,10の整数ベキの倍率を別に記入してもよい。
11. 字体 目盛板に記入する文字および数字の字体は,なるべく単純なもので,相互に混同されにくいも
のを選ぶことがのぞましい。
12. 目盛板の色 目盛板の色は,目盛板および指針の色と対比するようなものを選ばなければならない。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
基本部会 工業計器通則専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
松 代 正 三
工業技術院計量研究所
秋 葉 光 俊
株式会社島津製作所
木 山 稔
八幡製鉄株式会社本社
河 野 正 二
株式会社北辰電機製作所
小 島 孝
東京電力株式会社
高 田 嘉 興
富士電機製造株式全社
高 橋 凱
工業技術院計量研究所
知 久 明
昭和電工株式会社
千 田 富 孝
工業技術院標準部運輸航空規格課
塚 田 重
王子製紙株式会社
辻 純
株式会社東京計器製造所
西 川 甚 太
株式会社横河電機製作所
森 村 正 直
工業技術院計量研究所
(事務局)
吉 枝 正 明
工業技術院標準部運輸航空規格課
畑 外志夫
工業技術院標準部運輸航空規格課