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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 8304 : 1984 

銘板の設計基準 

Design Standard for Nameplates 

1. 適用範囲 この規格は,機械器具類に取り付ける銘板の設計基準について規定する。 

備考 この規格でいう銘板とは,金属,プラスチック又は紙を素材とし,必要な事項を容易に消えな

い方法で表示したものをいう。 

引用規格: 

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板 

JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条 

JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS H 4160 アルミニウム及びアルミニウム合金はく 

JIS K 6718 メタクリル樹脂板 

JIS K 6735 ポリカーボネート板 

JIS K 6745 硬質塩化ビニル板 

JIS Z 8202 量記号,単位記号及び化学記号 

JIS Z 8301 規格票の様式 

JIS Z 8601 標準数 

JIS Z 8903 機械彫刻用標準書体(常用漢字) 

JIS Z 8904 機械彫刻用標準書体(かたかな) 

JIS Z 8905 機械彫刻用標準書体(アラビア数字・ローマ字) 

JIS Z 8906 機械彫刻用標準書体(ひらがな) 

関連規格 JIS Z 8201 数学記号 

JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方 

2. 種類,記号及び主な使用材料 銘板の種類,記号及び主な使用材料は,表1のとおりとする。 

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Z 8304 : 1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 銘板の種類,記号及び主な使用材料 

種類 

記号 

主な使用材料 

参考 

製法 

特徴 

エッチング
銘板 

JIS H 3100(銅及び銅合金の板及び条)
のC 2801 P 
JIS G 4305(冷間圧延ステンレス鋼板)
の SUS 304 及び SUS 316 
JIS H 4000(アルミニウム及びアルミニ
ウム合金の板及び条)のA 1080 P,A 
1070 P,A 1050 P,A 1100 P,A 1200 P 

薬品などによってエッチ
ングして文字・図形を表
現する。 
中小量生産に適する。 

立体感があり,文字・図
形及び色の耐久性に優
れる。 
多色や精密な表現には
難がある。 

アルマイト
銘板 

JIS H 4000のA 1080 P,A 1070 P,A 1050 
P,A 1100 P, A 1200 P 
JIS H 4160(アルミニウム及びアルミニ
ウム合金はく)のA1N 30 H 

陽極酸化処理によって生
成した皮膜に着色して文
字・図形を表現する。 
中小量生産に適する。 

精密な文字・図形が表現
できる。 
金属的光沢のある多彩
な着色が得られ,平滑で
汚れが付き難い。 

印刷

銘板 

オフセ

ット印

刷銘板 

JIS H 4000の A 1080 P,A 1070 P,A 
1050 P,A 1100 P,A 1200 P 
JIS H 4160のA1N 30 H 

下塗り塗料を塗った上に
文字・図形をオフセット
印刷し,上塗り塗料を塗
る。 
大量生産に適する。 

多色表現が容易である。 
耐摩耗性,耐溶剤性に難
がある。 

スクリ

ーン印

刷銘板 

JIS H 4000のA 1080 P,A 1070 P,A 
1050 P,A 1100 P,A 1200 P 
JIS H 3100のC 2801 P 
JIS G 4305の SUS 304及び SUS 316 
JIS K 6718(メタクリル樹脂板)に規定
するメタクリル樹脂板,JIS K 6735(ポ
リカーボネート板)に規定するポリカ
ーボネート板,JIS K 6745(硬質塩化ビ
ニル板)に規定する硬質塩化ビニル板,
JIS H 4160のA1N 30 H 

スクリーンを通して印刷
インキを素材表面に転移
する。 
中量生産に適する。 

印刷インキの盛り上が
りによって,立体感が得
られる。 

プレス銘板 

JIS H 4000のA 1080 P,A 1070 P,A 
1050 P,A 1100 P,A 1200 P 
JIS H 3100のC 2801 P及びC 1100 P 

絞り,刻印などによって
文字・図形を表現する。 
大量生産に適する。 

一つの銘板で凹凸の高
さを種々に変えること
ができる。 
立体感があり,文字・図
形の耐久性に優れる。 
凹凸部の隅に丸みが付
くので,精密な文字・図
形には不向きである。 

機械彫刻銘板 

JIS H 4000のA 1080 P,A 1070 P,A 
1050 P,A 1100 P,A 1200 P 
JIS H 3100のC 2801 P及びC 1100 P 
JIS K 6718に規定するメタクリル樹脂
板,JIS K 6735に規定するポリカーボネ
ート板,JIS K 6745に規定する硬質塩化
ビニル板 

機械的に文字・図形を彫
刻する。 
小量生産に適する。 

文字・図形を深く彫り込
むことができ,耐久性に
優れる。 
小さな文字・図形には不
向きである。 

備考1. 各種類にまたがって複合して処理される場合は,記号を重ねて表示する。 

例1:アルマイト銘板にエッチング処理したもの AE 
例2:オフセット銘板にスクリーン印刷したもの OS 

2. 材料は,この表に示すものと同等以上の品質をもつ材料を使用してもよい。 

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Z 8304 : 1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 形状及び寸法 

3.1 

形状 銘板の形状は,表2の中から適当なものを選んで用いる。 

表2 銘板の形状 

形状 

形状記号 

正方形 

長方形 

円形 

だ円形 

3.2 

寸法 銘板の各形状の寸法は,原則として表3のとおりとする。 

表3 銘綿板の寸法 

単位 mm 

a:b 

  

1:1 

1:1.25 

1:1.6 

1:2 

1:2.5 

1:3.15 

1:4 

1:5 

1:6.3 

1:8 

1:10 

6.3 

12.5 

16 

20 

25 

31.5 

40 

12.5 

16 

20 

25 

31.5 

40 

50 

63 

10 

12.5 

16 

20 

25 

31.5 

40 

50 

63 

80 

100 

12.5 

12.5 

16 

20 

25 

31.5 

40 

50 

63 

80 

100 

125 

16 

16 

20 

25 

31.5 

40 

50 

63 

80 

100 

125 

160 

20 

20 

25 

31.5 

40 

50 

63 

80 

100 

125 

160 

200 

25 

25 

31.5 

40 

50 

63 

80 

100 

125 

160 

200 

250 

31.5 

31.5 

40 

50 

63 

80 

100 

125 

160 

200 

250 

315 

40 

40 

50 

63 

80 

100 

125 

160 

200 

250 

315 

400 

50 

50 

63 

80 

100 

125 

160 

200 

250 

315 

400 

500 

63 

63 

80 

100 

125 

160 

200 

250 

315 

400 

500 

630 

80 

80 

100 

125 

160 

200 

250 

315 

400 

500 

630 

100 

100 

125 

160 

200 

250 

315 

400 

500 

630 

125 

125 

160 

200 

250 

315 

400 

500 

630 

160 

160 

200 

250 

315 

400 

500 

630 

200 

200 

250 

315 

400 

500 

630 

250 

250 

315 

400 

500 

630 

315 

315 

400 

500 

630 

400 

400 

500 

630 

Z 8304 : 1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考1. a×bを,銘板の呼び寸法とする。ただし,円形のものはaだけとする。 

2. aとbの寸法及びその比率は,JIS Z 8601(標準数)のR10によったものである。 
3. 機器の定格などを表す銘板においては,なるべくaとbとの比が1 : 1.6のもの(表中の太字

体のもの)を選ぶのがよい。 

4. 記載要領 銘板の記載要領は,次による。 

(1) 書き方 書き方は,原則として左横書きとする。 

(2) 文体 説明,注意その他の文体は,簡単で分かりやすい文章口語体又は口語体とする。 

(3) 漢字 漢字は原則として常用漢字表(昭和56.10.1内閣告示第1号)による。 

(4) 仮名 仮名は,平仮名又は片仮名を用いる。 

(5) 数字 数字は,原則としてアラビア数字を用いる。 

(6) 単位記号 単位記号を記載する場合は,JIS Z 8202(量記号,単位記号及び化学記号)の単位記号に

よる。 

(7) 仮名遣い 仮名遣いは,現代かなづかい(昭和21.11.16内閣告示第33号)による。 

(8) 送り仮名 送り仮名は,JIS Z 8301(規格票の様式)の附属書1(日本工業規格における送り仮名の付

け方)による。 

(9) 専門用語 専門用語は,原則として用語に関する日本工業規格に規定してある用語及び文部省制定の

学術用語を,この順位に従って用いる。 

5. 書体 

5.1 

漢字と仮名文字 漢字と仮名文字は,角ゴシック体又は丸ゴシック体とするのがよい。 

5.2 

アラビア数字 アラビア数字は,角ゴシック体又は丸ゴシック体とするのがよい。 

5.3 

ローマ字 ローマ字は,ゴシック体とするのがよい。ただし,単位記号として用いるローマ字は,

4. (6)による記号を直立のゴシック体とする。 

5.4 

機械彫刻銘板の書体 機械彫刻銘板の書体は,JIS Z 8903[機械彫刻用標準書体(常用漢字)],JIS Z 

8904[機械彫刻用標準書体(かたかな)],JIS Z 8905[機械彫刻用標準書体(アラビア数字・ローマ字)],

JIS Z 8906[機械彫刻用標準書体(ひらがな)]による。 

6. 項目の配置 項目の配置は次による。 

(1) 製品名 なるべく上部中央に配置する。 

(2) 形式,要目,質量,製造(又は取得)番号,製造(又は取得)年月など 関連のある項目ごとにまと

め,なるべく上下の中間部に配置する。 

(3) 製造業者名(又は取得者名) なるべく下部中央に配置する。 

(4) 銘板番号 銘板番号が必要な場合には,なるべく下部隅に配置する。 

7. 呼び方 銘板の呼び方は,“銘板”の文字・形状記号・銘板の種類の記号・呼び寸法によって,必要に

応じ,材料記号(又は材料名称)を付記する。 

例1: 長方形エッチング銘板,呼び寸法100×160mm,黄銅板C 2801の場合 

銘板TE 100×160 C 2801 P 

例2: だ円形プレス銘板,呼び寸法50×80mm,アルミニウム板1050の場合 

Z 8304 : 1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

銘板DP 50×80 A 1050 P 

例3: 長方形機械彫刻銘板,呼び寸法40×63mm,メタクリル樹脂板1級の場合 

銘板TK 40×63 メタクリル樹脂板1級 

例4: 円形スクリーン印刷銘板,呼び寸法16mm,ステンレス鋼板SUS 304の場合 

銘板ES 16 SUS 304 

例5: 正方形アルマイトとエッチングの複合処理銘板,呼び寸法100×100mm,アルミニウム板1070

の場合 

銘板 SAE 100×100 A 1070 P 

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Z 8304 : 1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考 

Z 8304 : 1984  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

福 島 敏 夫 

科学技術庁金属材料技術研究所 

磯 貝 恵 三 

社団法人日本電子機械工業会(東京芝浦電気株式会社デザイ

ン部) 

卯 木   稔 

工業技術院標準部 

牛 山 吉 男 

日本繊維機械協会 

上 原 義 信 

全国ネームプレート工業協同組合連合会(上原ネームプレー

ト工業株式会社) 

小 郷 一 郎 

財団法人日本船舶標準協会 

柿 沼 博 彦 

日本国有鉄道車両設計事務所 

久木田 実 守 

社団法人日本航空宇宙工業会 

小 林 岩 一 

日本放送協会技術本部 

五月女 郁 雄 

社団法人日本産業機械工業会 

菅 原 淳 夫 

財団法人日本規格協会 

瀬 倉 久 男 

防衛庁装備局 

中 込 常 雄 

社団法人自動車技術会 

根 本 啓 治 

工業技術院製品科学研究所 

増 山 栄 作 

社団法人日本工作機械工業会(株式会社日立精機) 

松 本 豪 郎 

社団法人日本電機工業会(株式会社日立製作所日立工場) 

丸 山 義 三 

東京ネームプレート工業協同組合(万国ネームプレート株式

会社) 

三 田 郁 夫 

東京都立工業センター 

三 原 種 昭 

日本電信電話公社技術局 

村 越 愛 策 

株式会社村越愛策デザイン事務所 

山 口   裕 

東京アルマイト工業協同組合(コロナ工業株式会社) 

(事務局) 

相 原   守 

財団法人日本規格協会業務部標準課 

水 野 純 一 

財団法人日本規格協会業務部標準課