Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
0.1 表の配列 ······················································································································ 1
0.2 量の表 ························································································································· 1
0.3 単位の表 ······················································································································ 1
0.4 この規格における数値の記述···························································································· 2
0.5 特記事項 ······················································································································ 3
1 適用範囲 ························································································································· 3
2 引用規格 ························································································································· 3
3 名称,記号及び定義 ·········································································································· 3
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工
業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 8202-7:2000は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 8000の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 8000-1 第1部:一般
JIS Z 8000-3 第3部:空間及び時間
JIS Z 8000-4 第4部:力学
JIS Z 8000-5 第5部:熱力学
JIS Z 8000-6 第6部:電磁気
JIS Z 8000-7 第7部:光
JIS Z 8000-8 第8部:音
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 8000-8:2014
(ISO 80000-8:2007)
量及び単位−第8部:音
Quantities and units-Part 8: Acoustics
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 80000-8を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
0.1
表の配列
この規格の量及び単位の表は,量を左側のページに配列し,単位を対応する右側のページに配列する。
右のページの2本の横実線の間にある全ての単位は,左側のページの対応する実線の間の量に属する。
左側のページの量を表す番号の下には,括弧を付けて旧規格(JIS Z 8202-7)で規定した項目の番号を示
す。
なお,旧規格にその項目がなかった場合には,“−(ダッシュ)”でそのことを示す。
0.2
量の表
この規格で扱う分野において最も重要な量について,その名称及び記号を示すとともに,ほとんどの場
合に,その定義を併せて示す。これらの名称及び記号は,推奨である。これらの定義は,国際量体系(ISQ)
における量の識別のためであり,左側のページに列挙している。これらの定義は,必ずしも完全なもので
はない。
量のスカラー文字,ベクトル文字又はテンソル文字は,特に定義のために必要な場合に示している。
多くの場合,ある量に対しては一つの名称と一つの記号とを示す。一つの量に対して二つ以上の名称又
は二つ以上の記号を併記し,特に区別をしていない場合には,互いに対等な関係にある。斜体の文字に2
種類の字体がある場合(例えば,ϑ及びθ,φ及びφ,a及びa,g及びg),いずれか一方だけを示してい
るが,他方は対等に使用できないという意味ではない。このような異なる字体にそれぞれ異なる意味を与
えないことを推奨する。括弧内の記号は,予備の記号である。したがって,特別の関係の下で主要記号を
異なる意味で用いる場合には,これら予備の記号を用いる。
0.3
単位の表
0.3.1
一般
量に対する単位の名称を,記号及び定義とともに示す。これらの単位の名称は言語によって異なるが,
記号は国際的なものであり,また,全ての言語において同一である。詳細情報については,国際度量衡局
(BIPM: Bureau International des Poids et Mesures)から発行されているSI文書(2006年第8版)及びJIS Z
8000-1を参照する。
2
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位は,次のように配列している。
a) 国際単位系(SI: Système International d'Unités)を最初に示す。SI単位は,国際度量衡総会(CGPM:
Conférence Générale des Poids et Mesures)で採択されたものである。一貫性のあるSI単位の使用を推
奨する。明示的に記載していない場合であっても,SI接頭語を付した10進の倍量及び分量を推奨す
る。
b) 次に,国際度量衡委員会(CIPM: Comité International des Poids et Mesures)若しくは国際法定計量機関
(OIML: Organisation Internationale de Métrologie Légale),又はISO及びIECがSI単位と併用すること
を認めている,一部の非SI単位を示す。
これらの非SI単位は,項目内を点線で区切って,SI単位と区別している。
0.3.2
次元1又は無次元量に関する注意事項
無次元量とも呼ばれる次元1のいかなる量に対しても一貫性のある単位は,数の1,記号は1である。
このような量の値を表すときには,一般に,単位の記号1は明示しない。
例1 屈折率 n=1.53×1=1.53
この単位の記号1の倍量又は分量を示すために接頭語を用いてはならない。接頭語の代わりに,10のべ
き乗を用いることが望ましい。
例2 レイノルズ数 Re=1.32×103
通常,平面角は二つの長さの比として,また,立体角は二つの面積の比として表されることを考慮して,
CGPMは1995年,SI単位においてラジアン(rad),及びステラジアン(sr)を無次元の組立単位とするこ
とを規定した。これは,平面角及び立体角という量は,次元1の組立量とみなせることを意味する。した
がって,ラジアン及びステラジアンの単位は次元1に等しい。これらは省略してもよいし,又は種類が異
なるが同じ次元をもつ量を区別しやすくするために,組立単位の表現に用いてもよい。
0.4
この規格における数値の記述
記号“=”は“〜に完全に等しい”ことを,記号“≈”は“〜にほぼ等しい”ことを,また,記号“:=”
は“〜に定義上等しい”ことを表している。
注記 国際規格では,“≈”を用いることになっているが,“=”又は“≒”を使用してもよい。また,
国際規格では,“:=”を用いることになっているが,“=”又は“≡”を使用してもよい。
なお,この規格の箇条3以降では“:=”を全て“=”で表した。
実験的に決定された物理量の数値は,常に測定の不確かさを伴っている。この不確かさは,常に明示す
ることが望ましい。この規格では,不確かさの度合いを次の例のように表している。
例 l=2.347 82 (32) m
この例では,l=a(b) m,すなわち,括弧書きで示した不確かさbの数値は,長さlの数値aの最終(及
び最下位)桁に当てはまるものと仮定している。この表し方は,bがaの最終桁の標準不確かさ(標準偏
差の推定値)を表している場合に用いる。上に示した数値の例は,長さl(lをメートル単位で表す場合)
の最良の推定数値が2.347 82であること,及び未知のlの値は,標準不確かさである0.000 32 mとl値の
確率分布によって決まる確率とによって,(2.347 82−0.000 32) mと(2.347 82+0.000 32) mとの間にあると
信じられることを意味すると解してよい。
3
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
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0.5
特記事項
0.5.1
一般
量の定義において,システムは線形であり,非線形効果,並びに異方性及び重畳波による影響は,十分
小さく無視できるものと仮定している。二乗平均平方根の値は添字“eff”によって示されるものもある。
0.5.2
対数の量及び単位に関する注記
量は,量の値を表現する単位の選択からは独立している。組立単位は,基本量の,対応する量の間の方
程式によって表現する。厳密には量演算において,単位が量の定義に含まれている場合,循環定義になる。
しかし,その単位がどこかほかで定義されていれば解決できる。音関係では,実際には大部分の量は,対
数で定義し,デシベル単位(dB)で表示する。この規格でも同様である。対数の量に関する基本的な定義
については,JIS Z 8000-3の番号3-21及び番号3-22を参照する。
1
適用範囲
この規格は,音の量及び単位に関する,名称,記号及び定義について規定する。また,この規格は,必
要に応じて換算率についても規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 80000-8:2007,Quantities and units−Part 8: Acoustics(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1509-1 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部:仕様
注記 対応国際規格:IEC 61672-1,Electroacoustics−Sound level meters−Part 1: Specifications(IDT)
JIS Z 8000-3 量及び単位−第3部:空間及び時間
注記 対応国際規格:ISO 80000-3,Quantities and units−Part 3: Space and time(IDT)
JIS Z 8000-4 量及び単位−第4部:力学
注記 対応国際規格:ISO 80000-4,Quantities and units−Part 4: Mechanics(IDT)
ISO 16,Acoustics−Standard tuning frequency (Standard musical pitch)
IEC 60027-1,Letter symbols to be used in electrical technology−Part 1: General
3
名称,記号及び定義
音の量及び単位に関する,名称,記号及び定義は,次による。
4
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音
量
番号
名称
記号
定義
説明
8-1
(7-1)
周期(period,period
duration)
T
周期現象の1サイクルの期間。
JIS Z 8000-3(番号3-12)を参照。
8-2
(7-2)
周波数,振動数
(frequency)
f,(v)
f=1/T
ここに,T:周期(番号8-1)
標準同調周波数(楽器用基準周
波数)については,ISO 16を参
照。さらにJIS Z 8000-3(番号
3-15.1)を参照。
8-3
(7-3)
対数周波数間隔
(logarithmic frequency
interval)
G
G=lb(f2/f1)
ここに,f1及びf2≧f1:二つの音の
周波数(番号8-2)
lb(f2/f1)=log2(f2/f1)
8-4
(7-4)
角周波数,角振動数
(angular frequency)
ω
ω=2πf
ここに,f:周波数(番号8-2)
JIS Z 8000-3(番号3-16)を参照。
8-5
(7-5)
波長(wavelength)
λ
正弦波の波面に垂直な方向におけ
る,ある瞬間に位相(番号8-25.2
説明)が2π異なる,引き続く2
点間の距離。
JIS Z 8000-3(番号3-17)を参照。
8-6
(7-6)
波数(wavenumber,
repetency)
σ
σ=1/λ
ここに,λ:波長(番号8-5)
番号8-7に対応するベクトルk
は,一般に波動ベクトルと呼ば
れる。ベクトルσも波動ベクト
ルと呼ばれることがある。
8-7
(7-7)
角波数(angular
wavenumber,
angular
repetency)
k
k=ω/c=2π/λ
ここに,ω:角周波数(番号8-4)
c:音速(番号8-14.1)
2π:位相差
λ:波長(番号8-5)
8-8
(7-8)
密度(density, mass
density)
ρ
ρ=m/V
ここに,m:質量[JIS Z 8000-4(番
号4-1)]
V:体積[JIS Z 8000-3(番
号3-4)]
8-9.1
(7-9.1)
静圧(static pressure)
ps
音波がないときの圧力。
8-9.2
(7-9.2)
音圧(sound pressure)
p
ある瞬間の気圧と静圧との差。
番号8-9.2〜番号8-13の量に対す
る記号は,二乗平均平方根の値
(r.m.s.)に対しても,多くの場
合そのままの形で使用する。
IEC 60027-1を参照。
8-10
(7-10)
粒子変位(sound particle
displacement)
δ
(ξ,η,ζ)
媒質内の粒子の,音波がないとき
の位置からの瞬時変位。
8-11
(7-11)
粒子速度(sound particle
velocity)
v,u
(u,v,w)
t
∂
∂
=δ
v
ここに,δ:粒子変位(番号8-10)
t:時間
8-12
(7-12)
粒子加速度(sound
particle acceleration)
a
t
∂
∂
=v
a
ここに,v:粒子速度(番号8-11),
t:時間
8-13
(7-13)
音の体積速度(sound
volume velocity),音の体
積流量(sound volume
flow rate)
q,(qV)
粒子速度(番号8-11)の垂直成分
を,(音波が伝搬)する断面にわた
って積分したもの。
5
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単位
音
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
8-1.a
秒(second)
s
8-2.a
ヘルツ(hertz)
Hz
1 Hz=1 s−1
1 Hzは,周期が1 sである周期現
象の周波数。
8-3.a
オクターブ(octave)
oct
1 oct=lb 2=1
1 octは,f2/f1=2の場合のf1とf2
との対数周波数間隔。
8-3.b
ディケード(decade)
dec
1 dec=lb 10=(lb 10) oct ≈3.32
oct=3.32
1 decは,f2/f1=10の場合のf1と
f2との対数周波数間隔。
8-4.a
ラジアン毎秒(radian per
second)
rad/s
8-4.b
毎秒(second to the power
minus one)
s−1
8-5.a
メートル(metre)
m
8-6.a
毎メートル(metre to the
power minus one)
m−1
8-7.a
ラジアン毎メートル
(radian per metre)
rad/m
8-7.b
毎メートル(metre to the
power minus one)
m−1
8-8.a
キログラム毎立方メー
トル(kilogram per cubic
metre)
kg/m3
8-9.a
パスカル(pascal)
Pa
8-10.a
メートル(metre)
m
8-11.a
メートル毎秒(metre per
second)
m/s
8-12.a
メートル毎秒毎秒
(metre
per
second
squared)
m/s2
8-13.a
立方メートル毎秒
(cubic metre per second)
m3/s
6
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
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音
量
番号
名称
記号
定義
説明
8-14.1
(7-14.1)
音速(位相速さ)(phase
speed of sound)
c
(
)
f
k
c
λ
ω=
=
ここに,ω:角周波数(番号8-4)
k:角波数(番号8-7)
音速は,音波の位相の移動速さ
である。
8-14.2
(7-14.2)
(音の)群速さ(group
speed of sound)
cg
k
c
d
d
g
ω
=
ここに,ω:角周波数(番号8-4)
k:角波数(番号8-7)
群速さは,音波エネルギーの移
動速さである。
8-15
(7-15)
音響エネルギー密度
(sound energy density)
w
時間平均音響エネルギーの単位体
積当たりの値。
8-16
(7-16)
音響パワー(sound
power)
P,Pa
ある面を通過する,面上の点にお
ける垂直方向の音圧p(番号8-9.2)
と粒子速度un(番号8-11)の成分
との積を,全面積にわたって積分
したもの。
8-17.1
(7-17)
音の強さ,音響インテン
シティ(sound intensity)
i
i=p・v
ここに,p:音圧(番号8-9.2)
v:粒子速度(番号8-11)
強さは,エネルギー束密度とも
呼ばれることがある。
8-17.2
(−)
時間平均音響インテン
シティ(time-averaged
sound intensity)
I
t
t
t
t
t
t
d
)(
1
2
1
1
2
∫
−
=
i
I
ここに,t1:積分開始時刻
t2:積分終了時刻
i:音の強さ(番号8-17.1)
8-18
(−)
音響暴露量,騒音暴露量
(sound exposure)
E
t
p
E
t
t
d
2
1
2
∫
=
ここに,t1:積分開始時刻
t2:積分終了時刻
p:音圧(番号8-9.2)
計測器の実用上の限界のために
p2は,周波数重み付け及び周波
数帯域制限された音圧の平方と
して常に表示する。
JIS C 1509-1に規定する周波数
重み付けがされている場合に
は,記号Eに適当な添字を付け
るのが望ましい。
8-19
(7-20.2)
(媒質の)特性インピー
ダンス(characteristic
impedance of a medium)
Zc
エネルギー損失のない媒体のある
点における平面進行波について,
音圧(番号8-9.2)を,音波の伝搬
方向の粒子速度(番号8-11)の成
分で除したもの。
Zc=ρc
ここに,ρ:媒体の密度(番号8-8)
c:音速(番号8-14.1)
8-20
(7-18)
音響インピーダンス
(acoustic impedance)
Za
ある面において,面上の平均音圧
(番号8-9.2)を,その面を通過す
る体積流量(番号8-13)で除した
複素数商。
8-21
(7-19)
機械面インピーダンス
(mechanical
surface
impedance)
Zm
ある面において,面上の全ての力
を,その面における力の方向の平
均粒子速度(番号8-11)の成分で
除した複素商。
Zm=Za・A2
ここに,A:当該面積
Za:音響インピーダンス
(番号8-20)
7
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
音
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
8-14.a
メートル毎秒(metre per
second)
m/s
8-15.a
ジュール毎立方メート
ル(joule per cubic metre)
J/m3
8-16.a
ワット(watt)
W
8-17.a
ワット毎平方メートル
(watt per square metre)
W/m2
8-18.a
平方パスカル秒(pascal
squared second)
Pa2・s
8-19.a
パスカル秒毎メートル
(pascal second per metre)
Pa・s/m
8-20.a
パスカル秒毎立方メー
トル(pascal second per
cubic metre)
Pa・s/m3
8-21.a
ニュートン秒毎メート
ル(newton second per
metre)
N・s/m
8
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
音
量
番号
名称
記号
定義
説明
8-22
(7-21)
音圧レベル(sound
pressure level)
Lp
dB
lg
10
2
0
2
p
p
Lp=
ここに,p:音圧(番号8-9.2)
空気伝搬音の場合の基準
量:p0=20 μPa
計測器の実用上の限界のため
に,p2は,周波数重み付けされ,
かつ,周波数帯域制限された,
又は時間重み付けされた,若し
くはその両方が加味された音圧
の平方として常に表示する。
JIS C 1509-1に規定する周波数
重み付け及び時間重み付け,又
は特定の周波数帯域制限,若し
くはその両方が適用されている
場合には,適切な添字を付ける
ことによってそれを示すことが
望ましい。
場の量のレベルの一般的な定義
については,JIS Z 8000-3(番号
3-21)を参照。空気以外の媒体に
ついては,他の基準量を使用し
てもよい。
8-23
(7-22)
音響パワーレベル
(sound power level)
LW
dB
lg
10
0P
P
LW=
ここに,P:音響パワー(番号8-16)
基準量:P0=1pW
工率(パワー)の量のレベルの
一般的な定義については,JIS Z
8000-3(番号3-22)を参照。
8-24
(−)
音響暴露レベル,騒音暴
露レベル(sound
exposure level)
LE
dB
lg
10
0
E
E
LE=
ここに,E:音響暴露量(番号8-18)
基準量:E0=400 μPa2・s
JIS C 1509-1に規定する特定の
周波数重み付けが適用される場
合には,適切な添字を付けるこ
とによってそれを示すことが望
ましい。
9
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
音
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
8-22.a
ベル(bel)
B
1Bは,p/p0=10のときの音圧
レベル。
実用上は,音圧レベルの定義の
とおり,ベル(B)の代わりにそ
の1/10である分量単位のデシベ
ル(dB)を使用する。
注記
周波数重み付けを示す後書き,例え
ばdB(A)は正しくない。この情報は
量記号,例えばLAによって伝えられ
ることが望ましい。
8-23.a
ベル(bel)
B
1Bは,P/P0=10のときの音響
パワーレベル。
実用上は,音圧レベルの定義の
とおり,ベル(B)の代わりにそ
の1/10である分量単位のデシベ
ル(dB)を使用する。
8-24.a
ベル(bel)
B
1Bは,E/E0=10のときの音響
暴露レベル。
実用上は,音圧レベルの定義の
とおり,ベル(B)の代わりにそ
の1/10である分量単位のデシベ
ル(dB)を使用する。
10
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
音
量
番号
名称
記号
定義
説明
8-25.1
(7-26.1)
減衰定数,[減衰係数
a)](attenuation
coefficient)
α
ある場の量が,距離xの関数
F(x)=Ae−αx cos[β(x−x0)]
で与えられるとき,αが減衰定数
であり,βが位相定数である。
量1/αは減衰長さと呼ばれる。
m=2αはパワー減衰定数と呼ば
れる。
番号8-26.4と混同するおそれが
ある場合には,減衰定数αの代
わりにm/2を使用する。
8-25.2
(7-26.2)
位相定数,[位相係数
b)](phase coefficient)
β
量β(x−x0)は位相と呼ばれる。
8-25.3
(7-26.3)
伝搬定数,[伝搬係数
b)](propagation
coefficient)
γ
γ=α+jβ
−jγは複素角波数である。
注a)
JIS Z 8000-1のA.2に基づい
て,減衰定数は,“減衰係数”
という場合もある。この量は,
指数関数の指数部の距離に対
する比例係数であり,指数関
数指数部の時間に対する比例
係数を表す“減衰係数”(番号
3-23)と混同しないように注
意する。
b)
JIS Z 8000-1のA.2に基づい
て,量の名称として,“位相係
数”及び“伝搬係数”という
場合があり,それぞれ三角関
数の引数部及び複素指数関数
の指数部の距離に対する比例
係数である。
8-26.1
(7-27.1)
音響パワー損失係数
(dissipation factor for
sound power),損失率
(dissipance)
δ,ψ
損失音響パワーの入射音響パワー
に対する比率。
8-26.2
(7-27.2)
音響パワー反射係数
(reflection factor for
sound power),音響パワ
ー反射率(reflectance)
r,(ρ)
反射音響パワーの入射音響パワー
に対する比率。
8-26.3
(7-27.3)
音響パワー透過係数
(transmission factor for
sound power),音響透過
率(transmittance)
τ
透過音響パワーの入射音響パワー
に対する比率。
δ+r+τ=1
8-26.4
(7-27.4)
音響パワー吸音係数
(absorption factor for
sound power),吸音率
(absorbance)
α
損失及び透過音響パワーの入射音
響パワーに対する比率。
α=δ+τ
8-27
(7-28)
音響透過損失(sound
reduction index)
R
R=10 lg(1/τ)dB
ここに,τ:音響パワー透過係数(番
号8-26.3)
11
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
音
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
8-25.a
毎メートル(metre to the
power minus one)
m−1
8-26.a
(数の)1(one)
1
0.3.2参照。
8-27.a
ベル(bel)
B
1Bは,1/τ=10のときの音響透
過損失である。
実用上は,音圧レベルの定義の
とおり,ベル(B)の代わりにそ
の1/10である分量単位のデシベ
ル(dB)を使用する。
12
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
音
量
番号
名称
記号
定義
説明
8-28
(7-29)
等価吸音面積,吸音力
(equivalent absorption
area of a surface or
object)
A
拡散音場において,1に等しい吸
音係数をもち,回折作用を無視し
た場合に,同じ拡散音場で同じパ
ワーを吸収する面の面積。
8-29
(7-30)
残響時間(reverberation
time)
Tn
音源の停止後,室内の平均の音響
エネルギー密度が初期値の10−n/10
に,すなわち,n dB減少するのに
必要な時間。
13
Z 8000-8:2014 (ISO 80000-8:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
音
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
8-28.a
平方メートル(square
metre)
m2
8-29.a
秒(second)
s