Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
0.1 表の配列 ······················································································································ 1
0.2 量の表 ························································································································· 1
0.3 単位の表 ······················································································································ 1
0.4 この規格における数値の記述···························································································· 2
1 適用範囲 ························································································································· 3
2 引用規格 ························································································································· 3
3 名称,記号及び定義 ·········································································································· 3
附属書A(参考)特別な名称をもつCGS系の単位 ····································································· 18
附属書B(参考)フート,ポンド及び秒を基本とする単位並びにその他の関連単位 ·························· 19
附属書C(参考)その他の非SI単位及びその換算率 ·································································· 21
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(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工
業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 8202-3:2000は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 8000の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 8000-1 第1部:一般
JIS Z 8000-3 第3部:空間及び時間
JIS Z 8000-4 第4部:力学
JIS Z 8000-5 第5部:熱力学
JIS Z 8000-6 第6部:電磁気
JIS Z 8000-7 第7部:光
JIS Z 8000-8 第8部:音
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 8000-4:2014
(ISO 80000-4:2006)
量及び単位−第4部:力学
Quantities and units-Part 4: Mechanics
序文
この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 80000-4を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
0.1
表の配列
この規格の量及び単位の表は,量を左側のページに配列し,単位を対応する右側のページに配列する。
右のページの2本の横実線の間にある全ての単位は,左側のページの対応する実線の間の量に属する。
左側のページの量を表す番号の下には,括弧を付けて旧規格(JIS Z 8202-3)で規定した項目の番号を示
す。
なお,旧規格にその項目がなかった場合には,“−(ダッシュ)”でそのことを示す。
0.2
量の表
この規格で扱う分野において最も重要な量について,その名称及び記号を示すとともに,ほとんどの場
合に,その定義を併せて示す。これらの名称及び記号は,推奨である。これらの定義は,国際量体系(ISQ)
における量の識別のためであり,左側のページに列挙している。これらの定義は,必ずしも完全なもので
はない。
量のスカラー文字,ベクトル文字又はテンソル文字は,特に定義のために必要な場合に示している。
多くの場合,ある量に対しては一つの名称と一つの記号とを示す。一つの量に対して二つ以上の名称又
は二つ以上の記号を併記し,特に区別をしていない場合には,互いに対等な関係にある。斜体の文字に2
種類の字体がある場合(例えば,ϑ及びθ,ϕ及びφ,a及びa,g及びg),いずれか一方だけを示している
が,他方は対等に使用できないという意味ではない。このような異なる字体にそれぞれ異なる意味を与え
ることは推奨しない。括弧内の記号は,予備の記号である。したがって,特別の関係の下で主要記号を異
なる意味で用いる場合には,これら予備の記号を用いる。
0.3
単位の表
0.3.1
一般
量に対する単位の名称を,記号及び定義とともに示す。これらの単位の名称は言語によって異なるが,
記号は国際的なものであり,また,全ての言語において同一である。詳細情報については,国際度量衡局
(BIPM: Bureau International des Poids et Mesures)から発行されているSI文書(2006年第8版)及びJIS Z
8000-1を参照する。
2
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単位は,次のように配列している。
a) 一貫性のある国際単位系(SI: Système International d'Unités)を最初に示す。SI単位は,国際度量衡総
会(CGPM: Conférence Générale des Poids et Mesures)で採択されたものである。一貫性のあるSI単位
の使用を推奨する。明示的に記載していない場合であっても,SI接頭語を付した10進の倍量及び分
量を推奨する。
b) 次に,国際度量衡委員会(CIPM: Comité International des Poids et Mesures)若しくは国際法定計量機関
(OIML: Organisation Internationale de Métrologie Légale),又はISO及びIECがSI単位と併用すること
を認めている,一部の非SI単位を示す。
これらの非SI単位は,項目内を点線で区切って,SI単位と区別している。
c) 現在CIPMがSI単位との併用を認めている非SI単位は,“換算率及び説明”欄に小さい文字で示して
いる。
d) 推奨しない非SI単位は,附属書A,附属書B及び附属書Cに示す。これらの附属書は,いずれも換
算率のためのものであり,参考であって,規定の一部ではない。これらの推奨していない単位は,次
の三つのグループに分けている。
1) 特別な名称をもつCGS系の単位(附属書A参照)
2) フート,ポンド及び秒を基本とする単位並びにその他の関連単位(附属書B参照)
3) その他の非SI単位,特に換算率に関するもの(附属書C参照)
0.3.2
次元1又は無次元量に関する注意事項
無次元量とも呼ばれる次元1のいかなる量に対しても一貫性のある単位は,数の1,記号は1である。
このような量の値を表すときには,一般に,単位の記号1は明示しない。
例1 屈折率 n=1.53×1=1.53
この単位の記号1の倍量又は分量を示すために接頭語を用いてはならない。接頭語の代わりに,10のべ
き乗を用いることが望ましい。
例2 レイノルズ数 Re=1.32×103
通常,平面角は二つの長さの比として,また,立体角は二つの面積の比として表されることを考慮して,
CGPMは1995年,SI単位においてラジアン(rad),及びステラジアン(sr)を無次元の組立単位とするこ
とを規定した。これは,平面角及び立体角という量は,次元1の組立量とみなせることを意味する。した
がって,ラジアン及びステラジアンの単位は次元1に等しい。これらは省略してもよいし,又は種類が異
なるが同じ次元をもつ量を区別しやすくするために,組立単位の表現に用いてもよい。
0.4
この規格における数値の記述
記号“=”は“〜に完全に等しい”ことを,記号“≈”は“〜にほぼ等しい”ことを,また,記号“:=”
は“〜に定義上等しい”ことを表している。
注記 国際規格では,“≈”を用いることになっているが,“=”又は“≒”を使用してもよい。また,
国際規格では,“:=”を用いることになっているが,“=”又は“≡”を使用してもよい。
なお,この規格の箇条3以降では“:=”を全て“=”で表した。
実験的に決定された物理量の数値は,常に測定の不確かさを伴っている。この不確かさは,常に明示す
ることが望ましい。この規格では,不確かさの度合いを次の例のように表している。
例 l=2.347 82 (32) m
この例では,l=a(b) m,すなわち,括弧書きで示した不確かさbの数値は,長さlの数値aの最終(及
3
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び最下位)桁に当てはまるものと仮定している。この表し方は,bがaの最終桁の標準不確かさ(標準偏
差の推定値)を表している場合に用いる。上に示した数値の例は,長さl(lをメートル単位で表す場合)
の最良の推定数値が2.347 82であること,及び未知のlの値は,標準不確かさである0.000 32 mとl値の
確率分布によって決まる確率とによって,(2.347 82−0.000 32) mと(2.347 82+0.000 32) mとの間にあると
信じられることを意味すると解してよい。
1
適用範囲
この規格は,古典力学の量及び単位に関する,名称,記号及び定義について規定する。また,この規格
は,必要に応じて換算率についても規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 80000-4:2006,Quantities and units−Part 4: Mechanics(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8000-3 量及び単位−第3部:空間及び時間
注記 対応国際規格:ISO 80000-3,Quantities and units−Part 3: Space and time(IDT)
JIS Z 8000-5 量及び単位−第5部:熱力学
注記 対応国際規格:ISO 80000-5,Quantities and units−Part 5: Thermodynamics(IDT)
ISO 80000-2,Quantities and units−Part 2: Mathematical signs and symbols to be used in the natural sciences
and technology
3
名称,記号及び定義
力学の量及び単位に関する,名称,記号及び定義は,次による。
4
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力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-1
(3-1)
質量(mass)
m
質量は,国際量体系(ISQ)の基
本量の一つ。
質量は,はかりで測定できる量で
ある。
4-2
(3-2)
密度(density,mass
density)
ρ
ρ=dm/dV
ここに,m:質量(番号4-1)
V:体積[JIS Z 8000-3(番
号3-4)]
4-3
(3-3)
相対密度(relative
density,relative mass
density)
d
d=ρ / ρ0
ここに,両物質について定められ
た条件の下で,
ρ:ある物質の密度(番
号4-2)
ρ0:標準物質の密度(番
号4-2)
ρ0として,液体の水の密度(1 000
kg/m3)を用いる。
4-4
(3-4)
比体積(specific volume,
massic volume)
v
v=1/ρ
ここに,ρ:密度(番号4-2)
4-5
(3-6)
面密度(surface density,
areic mass)
ρA
ρA=dm/dA
ここに,m:質量(番号4-1)
A:面積[JIS Z 8000-3(番
号3-3)]
4-6
(3-5)
線密度(linear density,
lineic mass)
ρ l
ρ l=dm/dl
ここに,m:質量(番号4-1)
l:長さ[JIS Z 8000-3(番
号3-1.1)]
5
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単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-1.a
キログラム(kilogram) kg
質量の単位:それは,国際キログ
ラム原器の質量に等しい。
[第3回CGPM (1901)]
質量の単位の10の整数乗倍の名
前は,“グラム”に接頭語を付けて
構成する。[CIPM (1967)]
1 g=0.001 kg
4-1.b
トン(tonne)
t
1 t=1 000 kg
4-2.a
キログラム毎立方メー
トル(kilogram per
cubic metre)
kg/m3
4-2.b
トン毎立方メートル
(tonne per cubic metre)
t/m3
1 t/m3=1 000 kg/m3=1 g/cm3
4-2.c
キログラム毎リットル
(kilogram per litre)
kg/l,kg/L
1 kg/l=1 000 kg/m3
4-3.a
(数の)1(one)
1
0.3.2参照。
4-4.a
立方メートル毎キログ
ラム(cubic metre per
kilogram)
m3/kg
4-5.a
キログラム毎平方メー
トル(kilogram per
square metre)
kg/m2
4-6.a
キログラム毎メートル
(kilogram per metre)
kg/m
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力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-7
(3-7)
慣性モーメント(mass
moment of inertia,
moment of inertia)
I,J
∫
=
m
r
J
d
2
Q
Q
ここに,rQ:Q軸からの回転半径
[JIS Z 8000-3(番号
3-1.6)]
m:質量(番号4-1)
Jは, (
)
(
)
(
)m
y
x
J
m
x
z
J
m
z
y
J
zz
yy
xx
d
,
d
,
d
2
2
2
2
2
2
∫
∫
∫
=
=
=
+
+
+
及び
m
zx
J
m
yz
J
m
xy
J
zx
yz
xy
d
,
d
,
d
∫
∫
∫
−
=
−
=
−
=
としたときの階数2のテンソルと
しても表される。
ここに,x,y及びz:デカルト座
標[JIS Z 8000-3(番号
3-1.10)]
この量は,[断面二次(軸又は極)
モーメント](番号4-20)と区別
する必要がある。混同のおそれが
ある場合は,記号Jは番号4-7の
量に,また,記号lを番号4-20の
量に用いる。
4-8
(3-8)
運動量(momentum)
p
粒子(質点)の場合,
p=mv
ここに,m:質量(番号4-1)
v:速度[JIS Z 8000-3(番
号3-8.1)]
4-9.1
(3-9.1)
力(force)
F
F=dp/dt
ここに,p:運動量(番号4-8)
t:時間[JIS Z 8000-3(番
号3-7)]
粒子の質量が一定の場合は,
F=ma
ここに,m:質量(番号4-1)
a:加速度[JIS Z 8000-3
(番号3-9.1)]
4-9.2
(3-9.2)
重量(weight)
Fg,Q
Fg=mg
ここに,m:質量(番号4-1)
g:自由落下の局所加速
度[JIS Z 8000-3(番
号3-9.2)]
基準系が地球の場合,この量は局
所重力だけでなく,地球の回転に
よる局所遠心力も含むことに注意
する。
大気の浮力の作用は,重量から除
外されている[Comptes rendus(総
会報告),第3回CGPM (1901),p.
70も参照]。
一般には,用語“重量”は“質量”
を意味しているが,この使い方は
好ましくない。
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単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-7.a
キログラムメートル2
乗(kilogram metre
squared)
kg・m2
4-8.a
キログラムメートル毎
秒(kilogram metre per
second)
kg・m/s
4-9.a
ニュートン(newton) N
1 N=1 kg・m/s2
8
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力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-10
(3-14)
重力定数,万有引力の
定数(gravitational
constant)
G
F=Gm1m2/r2
ここに,F:2個の粒子の間の重力
(番号4-9.1)
m1及びm2:それぞれ2
個の粒子の
質量(番号
4-1)
r:2個の粒子の間の距離
[JIS Z 8000-3(番号
3-1.9)]
G=6.674 2(10)×10−11 N・m2/kg2
[2002 CODATA推奨値]a)
4-11
(3-10)
力積(impulse)
I
∫
=
t
d
F
I
ここに,F:力(番号4-9.1)
t:時間[JIS Z 8000-3(番
号3-7)]
時間間隔[t1, t2]については,
I (t1, t2)=p(t2)− p(t1)=Δp
4-12
(3-11)
角運動量(angular
momentum),運動量モ
ーメント(moment of
momentum)
L
粒子(質点)の場合
L=r×p
ここに,r:位置ベクトル[JIS Z
8000-3(番号3-1.11)]
p:運動量(番号4-8)
この定義は,粒子の位置ベクトル
の原点に関する運動量モーメント
に適用する。
4-13.1
(3-12.1)
力のモーメント
(moment of force)
M
M=r×F
ここに,r:位置ベクトル[JIS Z
8000-3(番号3-1.11)]
F:力(番号4-9.1)
この定義は,位置ベクトルの原点
に関する力のモーメントに適用す
る。
4-13.2
(3-12.3)
トルク(torque)
T
T=M・eQ
ここに,M:力のモーメント(番
号4-13.1)
eQ:対象トルクのQ軸に
沿う単位ベクトル
トルクは,さおの縦軸又は軸につ
いての力のねじりモーメントであ
る。この力はMQとも呼ばれる。
4-13.3
(3-12.2)
偶力のモーメント
(bending moment of
force)
Mb
さおの縦軸又は軸に対して垂直の
力のモーメントの成分。
4-14
(3-13)
角力積(angular impulse)H
t
d
∫
=M
H
ここに,M:力のモーメント(番
号4-13.1)
t:時間[JIS Z 8000-3(番
号3-7)]
時間間隔[t1, t2]については,
H(t1, t2)=L(t2)−L(t1)=ΔL
注a) Mohr P.J.及びTaylor B.N. 2002 CODATAによる基本物理定数の推奨値,改正修正版Phys., 77 (1), 2005, pp. 1-107.
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単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-10.a
ニュートンメートル2
乗毎キログラム2乗
(newton metre squared
per kilogram squared)
N・m2/kg2
4-11.a
ニュートン秒(newton
second)
N・s
4-12.a
キログラムメートル2
乗毎秒(kilogram metre
squared per second)
kg・m2/s
4-13.a
ニュートンメートル
(newton metre)
N・m
この単位の記号は,ミリニュート
ンの記号mNと混同しないように
記載する。
4-14.a
ニュートンメートル秒
(newton metre second)
N・m・s
10
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力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-15.1
(3-15.1)
圧力(pressure)
p
p=dF/dA
ここに,dF:面積dA[JIS Z 8000-3
(番号3-3)]の面積要
素に対して垂直な力
(番号4-9.1)の成分
p−pambで定義されるゲージ圧に
は,記号peを用いることが望まし
く,ここで,pamb:周囲の圧力。
その結果,ゲージ圧は,pがpamb
より大きいか小さいかによって,
プラス又はマイナスとなる。
一般に,面積要素は仮想面積であ
る。
4-15.2
(3-15.2)
垂直応力,法線応力
(normal stress)
σ
σ=dFn/dA
ここに,dFn:力(番号4-9.1)の
垂直成分
dA:面積要素の面積[JIS
Z 8000-3(番号3-3)]
4-15.3
(3-15.3)
せん断応力(shear
stress)
τ
τ=dFt/dA
ここに,dFt:力(番号4-9.1)の
接線成分
dA:面積要素の面積[JIS
Z 8000-3(番号3-3)]
4-16.1
(3-16.1)
線ひずみ(伸び率)
[linear strain,(relative
elongation)]
ε,(e)
ε=Δl/l0
ここに,Δl:長さ[JIS Z 8000-3
(番号3-1.1)の増加分
l0:特定の基準状態の長
さ[JIS Z 8000-3(番
号3-1.1)]
4-16.2
(3-16.2)
せん断ひずみ(shear
strain)
γ
γ=Δx/d
ここに,Δx:厚さd[JIS Z 8000-3
(番号3-1.4)]の層
の二つの面の間の平
行移動量[JIS Z
8000-3(番号3-1.12)]
4-16.3
(3-16.3)
体積ひずみ
[volume strain,
(bulk strain)]
ϑ
ϑ=ΔV/V0
ここに,ΔV:体積[JIS Z 8000-3
(番号3-4)]の増加
分
V0:特定の基準状態の体
積[JIS Z 8000-3(番
号3-4)]
4-17
(3-17)
ポアソン数,(ポアソ
ン比)[Poisson
number,(Poisson ratio)]
μ,(v)
μ=Δδ/Δl
ここに,Δδ:横方向の縮み
Δl:縦方向の伸び
ポアソンが定義した量は,逆数で
ある。
m=1/μ
4-18.1
(3-18.1)
縦弾性係数
(modulus of elasticity)
E
E=σ/ε
ここに,σ:垂直応力(番号4-15.2)
ε:線ひずみ(番号4-16.1)
Eは,ヤング率又はヤング係数と
もいう。
4-18.2
(3-18.2)
横弾性係数,
剛性率
(modulus of rigidity,
shear modulus)
G
G=τ/γ
ここに,τ:せん断応力(番号
4-15.3)
γ:せん断ひずみ(番号
4-16.2)
Gは,クーロンの係数ともいう。
4-18.3
(3-18.3)
体積弾性率,
体積弾性係数(modulus
of compression,
bulk modulus)
K
K=−p/ϑ
ここに,p:圧力(番号4-15.1)
ϑ:体積ひずみ(番号
4-16.3)
これらの定義におけるひずみε,γ
及びϑは,過剰応力σ及びτ,並び
に過剰圧力pに相当するひずみで
ある。
11
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-15.a
パスカル(pascal)
Pa
1 Pa=1 N/m2
バール(bar),
1 bar=105 Pa=100 kPa
ニュートン毎平方メー
トル
N/m2
PaとともにN/m2を併用してもよ
い。
4-16.a
(数の)1(one)
1
0.3.2参照。
4-17.a
(数の)1(one)
1
0.3.2参照。
4-18.a
パスカル(pascal)
Pa
12
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-19
(3-19)
圧縮率
[compressibility,
(bulk compressibility)]
κ
κ=−(1/V) dV/dp
ここに,V:体積[JIS Z 8000-3
(番号3-4)]
p:圧力(番号4-15.1)
JIS Z 8000-5(番号5-5)も参照。
4-20.1
(3-20.1)
断面二次モーメント
(second axial moment
of area)
Ia
A
r
I
d
2
Q
a∫
=
ここに,rQ:対象表面の平面のQ
軸からの回転半径
[JIS Z 8000-3(番号
3-1.6)]
A:面積[JIS Z 8000-3
(番号3-3)]
これらの量は,番号4-7と区別す
る必要がある。これらは間違った
名称である“慣性モーメント”と
混同されてきた。
混同のおそれがない場合は,添字
a又はpを省略してもよい。
4-20.2
(3-20.2)
断面二次極モーメント
(second polar moment
of area)
Ip
A
r
I
d
2
Q
p∫
=
ここに,rQ:対象表面の平面に垂
直なQ軸からの回転
半径[JIS Z 8000-3
(番号3-1.6)]
A:面積[JIS Z 8000-3
(番号3-3)]
4-21
(3-21)
断面係数(section
modulus)
Z,(W)
Z=Ia/rQ, max
ここに,Ia:断面二次モーメント
(番号4-20.1)
rQ, max:Iaが定義されてい
るQ軸から対象面
積への最大回転半
径[JIS Z 8000-3
(番号3-1.6)]
4-22.1
(3-22.1)
動摩擦係数(dynamic
friction factor)
μ,(f)
μ=F/N
ここに,F:接触力(摩擦力)(番
号4-9.1)の接線成分
N:二つの滑っている物
体の間の接触力(番
号4-9.1)の垂直成分
動摩擦係数と静摩擦係数とを区別
する必要がない場合は,摩擦係数
という名称をこれら両者に対して
用いてもよい。
4-22.2
(3-22.2)
静摩擦係数(static
friction factor)
μs,(fs)
μs=Fmax/N
ここに,Fmax:接触力(番号4-9.1)
の最大接線成分(最
大摩擦力)
N:相対的に静止してい
る二つの物体の間の
接触力(番号4-9.1)
の垂直成分
4-23
(3-23)
粘度[viscosity,
(dynamic viscosity)]
η
τxz=ηdvx/dz
ここに,τxz:せん断面に垂直な速
度(番号4-15.3)。勾
配dvx/dzで移動する
流体内のせん断応力
[JIS Z 8000-3(番号
3-8.1)]。
この定義は,vz=0である層流に
適用する。
13
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-19.a
毎パスカル(pascal to
the power minus one)
Pa−1
4-20.a
メートル4乗(metre to
the power four)
m4
4-21.a
メートル3乗(metre
cubed)
m3
4-22.a
(数の)1(one)
1
0.3.2参照。
4-23.a
パスカル秒(pascal
second),
ニュートン秒毎平方メ
ートル
Pa・s
14
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-24
(3-24)
動粘度
(kinematic viscosity)
v
v=η/ρ
ここに,η:粘度(番号4-23)
ρ:密度(番号4-2)
4-25
(3-25)
表面張力(surface
tension)
γ,σ
γ=dF/dl
ここに,F:表面の線要素に垂直
な力成分(番号
4-9.1)
l:線要素の長さ[JIS Z
8000-3(番号3-1.1)]
4-26
(3-27)
工率,仕事率,動力
(power)
P
粒子質点の場合
P=F・v
ここに,F:力(番号4-9.1)
v:速度[JIS Z 8000-3(番
号3-8.1)]
4-27.1
(3-26.2)
仕事(work)
A,W
t
P
A
d
∫
=
ここに,P:工率(番号4-26)
t:時間[JIS Z 8000-3(番
号3-7)]
この定義は,次のことを意味する。
∫
=
r
F
A
d
4-27.2
(3-26.3)
位置エネルギー
(potential energy)
V,Ep,
(Φ)
粒子質点の場合
∫
−
=
r
F
V
d
ここに,F:保存力(番号4-9.1)
r:位置ベクトル[JIS Z
8000-3(番号3-1.11)]
力場が非回転の場合,力は保存力
である。すなわち
rot F=0
4-27.3
(3-26.4)
運動エネルギー
(kinetic energy)
T,Ek
粒子質点の場合
T=mv2/2
ここに,m:質量(番号4-1)
v:速さ[JIS Z 8000-3(番
号3-8.1)]
一般的定義は,次のとおりである。
()
m
T
d
2
1
2∫
=
v
4-27.4
(−)
力学的エネルギー
(mechanical energy)
E,W
E=T+V
ここに,T:運動エネルギー(番
号4-27.3)
V:位置エネルギー(番
号4-27.2)
記号E及びWは,他の種類のエネ
ルギーにも使用する。
4-28
(3-28)
効率(efficiency)
η
η=Pout/Pin
ここに,Pout:出力工率(番号4-26)
Pin:入力工率(番号4-26)
出力及び入力を特定する必要があ
る。
4-29
(3-29)
質量流量(mass flow
rate)
qm
qm=dm/dt
ここに,m:質量(番号4-1)
t:時間[JIS Z 8000-3
(番号3-7)]
4-30
(3-30)
流量(volume flow rate) qv
qv=dV/dt
ここに,V:体積[JIS Z 8000-3
(番号3-4)]
t:時間[JIS Z 8000-3
(番号3-7)]
15
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-24.a
平方メートル毎秒
(metre squared per
second)
m2/s
4-25.a
ニュートン毎メートル
(newton per metre)
N/m
4-26.a
ワット(watt)
W
1 W=1 N・m/s
4-27.a
ジュール(joule)
J
1 J=1 W・s
4-28.a
(数の)1(one)
1
0.3.2参照。この量は,パーセント
単位(記号%)で表されることが
ある。
4-29.a
キログラム毎秒
(kilogram per second)
kg/s
4-30.a
立方メートル毎秒
(cubic metre per second)
m3/s
16
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
力学
量
番号
名称
記号
定義
説明
4-31
(−)
一般化座標
(generalized coordinate)
qi
qi (i=1,2, . . ., N)
ここに,qi:対象システムの位置
を記述するために使
用する座標の一つ
N:システムの位置を完
全に定義するために
必要な最小座標数
4-32
(−)
一般化速度
(generalized velocity)
iq&
t
q
q
i
i
d
d
=
&
ここに,qi:一般化座標(番号4-31)
t:時間[JIS Z 8000-3
(番号3-7)]
4-33
(−)
一般化力(generalized
force)
Qi
δA=ΣQi δqi
ここに,A:仕事(番号4-27.1)
qi:一般化座標(番号4-31)
δについては,ISO 80000-2(番号
2-11.17)を参照。
4-34
(−)
ラグランジェ関数(ラ
グランジアン)
(Lagrange function)
L
(
)
(
)
()
i
i
i
i
i
q
V
q
q
T
q
q
L
−
=
&
&
,
,
ここに,T:運動エネルギー
(番号4-27.3)
V:位置エネルギー
(番号4-27.2)
qi:一般化座標(番号
4-31)
iq&:一般化速度(番号
4-32)
位置エネルギー()
iq
V&は,動的位置
(
)
i
iq
q
V
&
,に一般化できる。
4-35
(−)
一般化運動量
(generalized momentum)
pi
i
i
q
L
p
&
∂
∂
=
ここに,L:ラグランジェ関数
(番号4-34)
iq&:一般化速度(番号
4-32)
4-36
(−)
ハミルトン関数
(ハミルトニアン)
(Hamilton function)
H
L
q
p
H
i
i
−
∑
=
&
ここに,pi:一般化運動量(番号
4-35)
iq&:一般化速度(番号
4-32)
L:ラグランジェ関数
(番号4-34)
4-37
(−)
作用(action)
S
∫
=
t
L
S
d
ここに,L:ラグランジェ関数
(番号4-34)
t:時間[JIS Z 8000-3
(番号3-7)]
17
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位
力学
番号
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
4-31.a
単位は,量の次元に依存する。
4-32.a
単位は,量の次元に依存する。
4-33.a
単位は,量の次元に依存する。
4-34.a
ジュール(joule)
J
4-35.a
単位は,量の次元に依存する。
4-36.a
ジュール(joule)
J
4-37.a
ジュール秒(joule
second)
J・s
18
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
特別な名称をもつCGS系の単位
この附属書に示す単位は,用いないほうがよい。
量
番号
量の名称
単位番号
単位の名称
及び記号
換算率及び説明
4-9
力(force)
4-9.A.a
ダイン:
dyn
1 dyn=1g・cm/s2=10−5 N
1 dynは,質量が1 gの物体に作用して,1 cm/s2
の加速度を生じさせる力である。
4-23
粘度[viscosity,
(dynamic viscosity)]
4-23.A.a
ポアズ:
P
1 P=1 dyn・s/cm2=0.1 Pa・s
1 Pは,1 dyn/cm2のせん断応力の下の速度が,
せん断面に対して垂直な1 (cm/s)/cmの勾配をも
つ流体の粘度である。
4-24
動粘度(kinematic
viscosity)
4-24.A.a
ストークス:
St
1 St=1 cm2/s=10−4 m2/s
1 Stは,粘度が1 Pで,密度が1 g/cm3の流体の
動粘度である。
4-27
仕事(work),エネル
ギー(energy)
4-27.A.a
エルグ:
erg
1 erg=1 dyn・cm=10−7 J
1 ergは,1 dynの力が物体に作用してその方向
に1 cmの距離だけ動かす間にその力がなす仕
事である。
19
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(参考)
フート,ポンド及び秒を基本とする単位並びにその他の関連単位
この附属書に示す単位は,用いないほうがよい。
量番号
量の名称
単位番号
単位の名称
及び記号
換算率及び説明
4-1
質量(mass)
4-1.B.a
ポンド:
lb
1 lb=0.453 592 37 kg
4-1.B.b
グレーン:
gr
1 gr=000
7
1
lb=64.798 91 mg
4-1.B.c
オンス:
oz
1 oz=161lb=437.5 gr ≈ 28.349 52 g
4-1.B.d
ハンドレッドウエ
イト:
cwt (UK)
1 cwt (UK)=112 lb=1 long cwt (US)
≈ 50.802 35 kg
4-1.B.e
ハンドレッドウエ
イト:
cwt (US)
1 cwt (US)=100 lb ≈ 45.359 237 kg
4-1.B.f
英トン:
ton (UK)
1 ton (UK)=2 240 lb=1 long ton (US)
=1 016.047 kg
4-1.B.g
米トン:
ton (US)
1 ton (US)=2 000 lb=907.184 7 kg
4-1.B.h
トロイオンス,
(薬用オンス)
1 troy ounce=480 gr=31.103 476 8 g
4-2
密度(density,mass
density)
4-2.B.a
ポンド毎立方フー
ト:
lb/ft3
1 lb/ft3 ≈ 16.018 46 kg/m3
4-9
力(force),重量
(weight)
4-9.B.a
重量ポンド:
lbf
1 lbf ≈ 4.448 222 N
この値は,自由落下の標準加速度に基づいてい
る。gn=9.806 65 m/s2
この単位は,1 lbの質量をもつ物体の局所重量
と区別する必要がある。
4-13
力のモーメント
(moment of force),
トルク(torque)
4-13.B.a
フート重量ポンド:
ft・lbf
1 ft・lbf ≈ 1.355 818 N・m
4-15
圧力(pressure)
4-15.B.a
重量ポンド毎平方
インチ:
psi,lbf/in2
1 lbf/in2 ≈ 6 894.757 Pa
4-20
断面二次モーメント,
断面二次極モーメント
(area
moment
of
inertia,second moment
of area)
4-20.B.a
インチ4乗:
in4
1 in4 ≈ 41.623 143×10−8 m4
4-21
断面係数
(section modulus)
4-21.B.a
インチ3乗:
in3
1 in3=16.387 064×10−6 m3
4-24
動粘度
(kinematic viscosity)
4-24.B.a
平方フート毎秒:
ft2/s
1 ft2/s=0.092 903 04 m2/s
20
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
量番号
量の名称
単位番号
単位の名称
及び記号
換算率及び説明
4-26
工率(power)
4-26.B.a
フート重量ポンド
毎秒:
ft・lbf/s
1 ft・lbf/s ≈ 1.355 818 W
4-26.B.b
馬力:
hp
1 hp=550 ft・lbf/s ≈ 745.699 9 W
4-27
仕事(work),エネル
ギー(energy)
4-27.B.a
フート重量ポンド:
ft・lbf
1 ft・lbf=1.355 818 J
注記 “フート”は“フット”ともいう。
21
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C
(参考)
その他の非SI単位及びその換算率
この附属書に示す単位は,用いないほうがよい。
量番号
量の名称
単位番号
単位の名称
及び記号
換算率及び説明
4-1
質量(mass)
4-1.C.a
カラット:
(−)
1 metric carat=200 mg
この単位は,宝石及び真珠の質量だけに使用す
る。
宝石類又はコイン中の純金(又は純銀)の“純
度”の表現と混同しない。例えば,“18カラッ
ト金”とは,18/24のような質量比率,すなわち,
75 %金を意味する。
4-6
線密度(linear density,
lineic mass)
4-6.C.a
テクス:
tex
1 tex=10−6 kg/m
4-9
力(force)
4-9.C.a
重量キログラム:
kgf
1 kgf=9.806 65 N
記号kgf(重量キログラム)及びkp(キロポン
ド)とは,共に用いられてきた。この単位は,1
kgの質量をもつ物体の局所重量と区別する必
要がある。
9.806 65 m/s2は,自由落下の標準加速度[JIS Z
8000-3(番号3-9.2)]である。
4-13
力のモーメント
(moment of force)
4-13.C.a
重量キログラムメ
ートル:
kgf・m
1 kgf・m=9.806 65 N・m
4-15
圧力(pressure)
4-15.C.a
標準大気圧:
atm
1 atm=101 325 Pa
4-15.C.b
重量キログラム毎
平方メートル:
kgf/m2
1 kgf/m2=9.806 65 Pa
4-15.C.c
工学気圧:
at
1 at=1 kgf/cm2=98 066.5 Pa ≈ 0.967 841 atm
4-15.C.d
水柱ミリメートル:
mmH2O
1 mmH2O=10−4 at=9.806 65 Pa
4-15.C.e
水銀柱ミリメート
ル:
mmHg
1 mmHg ≈ 13.595 1 mmH2O ≈ 133.322 4 Pa
4-15.C.f
トル:
Torr
1 Torr=760
1atm ≈ 1 mmHg ≈ 133.322 4 Pa
4-26
工率(power)
4-26.C.a
重量キログラムメ
ートル毎秒:
kgf・m/s
1 kgf・m/s=9.806 65 W
4-26.C.b
仏馬力:
PS
1 PS=75 kgf・m/s=735.498 75 W
4-27
仕事(work),エネル
ギー(energy)
4-27.C.a
重量キログラムメ
ートル:
kgf・m
1 kgf・m=9.806 65 J
22
Z 8000-4:2014 (ISO 80000-4:2006)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献 JIS Z 8000-1 量及び単位−第1部:一般
注記 対応国際規格:ISO 80000-1,Quantities and units−Part 1: General(MOD)
JIS Z 8000-6 量及び単位−第6部:電磁気
注記 対応国際規格:IEC 80000-6,Quantities and units−Part 6: Electromagnetism(IDT)
JIS Z 8000-7 量及び単位−第7部:光
注記 対応国際規格:ISO 80000-7,Quantities and units−Part 7: Light(IDT)
JIS Z 8000-8 量及び単位−第8部:音
注記 対応国際規格:ISO 80000-8,Quantities and units−Part 8: Acoustics(IDT)
The International System of Units, 8th edition, BIPM, 2006 (SI Brochure)
国際単位系,第8版,BIPM,2006年(SI刊行物)