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Z 7311:2010  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 種類······························································································································· 1 

5 要求事項························································································································· 2 

6 原料······························································································································· 2 

7 分類規則························································································································· 2 

8 試験方法························································································································· 2 

9 試験数値の丸め方 ············································································································· 3 

10 試験報告 ······················································································································· 3 

11 表示 ····························································································································· 3 

附属書A(参考)選択的に実施する試験 ··················································································· 4 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 7311:2010 

廃棄物由来の紙,プラスチックなど固形化燃料

(RPF) 

Refuse derived paper and plastics densified fuel 

序文 

この規格は,廃プラスチック再商品化手法の緊急避難的・補完的措置として位置づけられているRPFの

品質等級等を規定することによって,品位の安定をはかり,燃料としての信頼性を確立し,貴重な国産燃

料資源として普及する基盤を整えるために制定された。 

適用範囲 

この規格は,廃棄物由来の紙,プラスチックなどを主原料として,圧縮成形,押出成形などによって固

形化した燃料(以下,RPFという。)の製品仕様について規定する。 

警告 この規格に規定されているRPFの製造,使用などにおける取扱いにおいては,適切な予防措置

を講じない場合には危険を伴うおそれがある。この規格では,RPFの取扱いに伴う安全性のす

べてについて説明することは意図していない。RPFを取扱う前に,関連法規に適合した運用を

規定し,安全及び健康についての適切な予防措置を講じることは取扱者の責任である。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 6900 プラスチック−用語 

JIS Z 7302-1 廃棄物固形化燃料−第1部:試験方法通則 

JIS Z 7302-2 廃棄物固形化燃料−第2部:発熱量試験方法 

JIS Z 7302-3 廃棄物固形化燃料−第3部:水分試験方法 

JIS Z 7302-4 廃棄物固形化燃料−第4部:灰分試験方法 

JIS Z 7302-6 廃棄物固形化燃料−第6部:全塩素分試験方法 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6900,JIS Z 7302-1及びJIS Z 7302-2による。 

種類 

RPFは,表1に示す品種及び等級によって区分する。 

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Z 7311:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−RPFの品種及び等級 

品種a) 

RPF-coke c) 

RPF d) 

等級b) 

− 

注a) 品種は,高位発熱量によって区分する。 

b) 等級は,全塩素分の質量分率(%)によって区分する。 

c) コークス並みの高位発熱量をもつRPF。 

d) 石炭並みの高位発熱量をもつRPF。 

要求事項 

RPFは,箇条8によって試験を行い,箇条7に規定する分類規則に従って,表2に示す品種及び等級ご

との品質に適合しなければならない。 

表2に示す品質項目以外の品質を,受渡当事者間の取決めによって追加規定する場合は,附属書Aなど

の試験方法を用いることができる。 

表2−RPFの品質 

品種 

RPF-coke 

RPF 

適用箇条 

等級 

− 

高位発熱量 MJ/kg 

33以上 

25以上 

25以上 

25以上 

8.2 

水分 

質量分率(%)  

3以下 

5以下 

5以下 

5以下 

8.3 

灰分 

質量分率(%)  

5以下 

10以下 

10以下 

10以下 

8.4 

全塩素分 

質量分率(%)  

0.6以下 

0.3以下 

0.3を超え 

0.6以下 

0.6を超え 

2.0以下 

8.5 

原料 

RPFの主原料は,廃棄物由来の紙,プラスチックなどとする。 

RPFの品質が表2に示す品質項目の規定に適合する範囲内で,木くず,繊維くず及びゴムくずを,主原

料に混合することができる。 

分類規則 

表2に示す各品質項目の分類限界値との比較は,毎月1回以上の頻度で測定された直近の連続する6回

の試験結果の平均値によるものとする。ただし,受渡当事者間の協定により,平均する試験結果の個数を

増やすことができるものとする。 

試験方法 

8.1 

一般事項 

ロットサイズ,サンプリング方法,試料調製方法など試験の一般的条件は,JIS Z 7302-1による。 

8.2 

高位発熱量 

高位発熱量は,JIS Z 7302-2によって試験し,その発熱量(MJ/kg)を求める。 

8.3 

水分 

水分は,JIS Z 7302-3によって試験し,その質量分率(%)を求める。 

8.4 

灰分 

灰分は,JIS Z 7302-4によって試験し,その質量分率(%)を求める。 

Z 7311:2010  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8.5 

全塩素分 

全塩素分は,JIS Z 7302-6によって試験し,その質量分率(%)を求める。 

試験数値の丸め方 

8.2〜8.5の試験数値は,規格値の1けた下の位まで求めて,JIS Z 8401によって丸める。 

10 試験報告 

生産者は,購入者に試験の測定結果の報告を行う。 

試験報告書には,次の事項を記載する。 

a) 高位発熱量 

b) 水分 

c) 灰分 

d) 全塩素分 

e) 製品の品種及び等級[箇条11 b) 参照] 

ただし,a)〜d) については,当該の試験測定結果及び箇条7に規定する分類に用いた平均値を記載する。 

11 表示 

RPF の包装,容器又は送り状には,次の事項を表示する。 

a) この規格の番号(JIS Z 7311) 

b) 製品の品種及び等級 

例1 RPF-coke 

例2 RPF-A 

c) 質量 

d) 製造業者名又はその略号 

e) 製造年月又はその略号 

参考文献 JIS Z 7302-5 廃棄物固形化燃料−第5部:金属含有量試験方法 

JIS Z 7302-7 廃棄物固形化燃料−第7部:硫黄分試験方法 

JIS Z 7302-8 廃棄物固形化燃料−第8部:元素分析試験方法 

JIS Z 7302-9 廃棄物固形化燃料−第9部:かさ密度試験方法 

JIS Z 7302-10 廃棄物固形化燃料−第10部:粉化度試験方法 

Z 7311:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

選択的に実施する試験 

この附属書は,選択的に実施する試験項目について記載するもので,規定の一部ではない。 

A.1 一般 

表2に示す品質項目以外の品質を,受渡当事者間の取決めによって追加規定する場合の試料及び試験方

法は,次による。 

A.2 試料 

A.2.1 試料 

A.3.1,A.3.2,A.3.6及びA.3.7に用いる試料は,8.1の検査用試料をJIS Z 7302-1の6.1(サンプルの採

取方法)によってサンプリングしたものを用いる。 

A.2.2 調製した試料 

A.3.3,A.3.4及びA.3.5に用いる試料は,8.1の検査用試料をJIS Z 7302-1の6.1(サンプルの採取方法),

6.2(サンプルの粉砕方法)及び6.3(試料の縮分方法)によって調製したものを用いる。 

A.3 試験方法 

A.3.1 形状 

形状は,目視による。 

A.3.2 寸法 

RPFの長さ及び直径を,ノギスなどを用いて,ミリメートルのけたまで測定する。 

A.3.3 金属含有量 

金属含有量は,JIS Z 7302-5によって試験し,全水銀,カドミウム,鉛,アルミニウム,全クロム,ひ

素及びセレンの含有量(µg/g)を求める。 

A.3.4 硫黄分 

硫黄分は,JIS Z 7302-7によって試験し,その質量分率(%)を求める。 

A.3.5 窒素分 

窒素分は,JIS Z 7302-8によって試験し,その質量分率(%)を求める。 

A.3.6 かさ密度 

かさ密度は,JIS Z 7302-9によって試験し,単位(g/cm3)で表す。 

A.3.7 粉化度 

粉化度は,JIS Z 7302-10によって試験し,その質量分率(%)を求める。