2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 4731-1982
医用X線装置用高電圧プラグ
及びソケット
High Voltage Cable Plug and Socket for Medical X-ray Equipment
1. 適用範囲 この規格は,JIS Z 4701(医用X線装置通則),JIS Z 4702(医用X線高電圧装置通則)及
びJIS Z 4704(医用X線管装置通則)に規定されたX線高電圧装置とX線管装置などとの間を接続する
高電圧回路に用いる医用X線装置用高電圧プラグ及びソケット(以下,プラグ及びソケットという。)に
ついて規定する。
引用規格:
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS C 3407 X線用高電圧ケーブル
JIS Z 4701 医用X線装置通則
JIS Z 4702 医用X線高電圧装置通則
JIS Z 4704 医用X線管装置通則
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS Z 4701,Z 4702及びZ 4704によるほか,次の
とおりとする。
(1) プラグ 高電圧回路の接続のために,JIS C 3407(X線用高電圧ケーブル)に規定されたケーブルの
端末に取り付ける器具。プラグ本体及び締付けリングで構成する(付図1及び付図5参照)。
(2) ソケット 高電圧回路の接続のために,装置側に取り付ける器具。ソケット本体,押えリング及びソ
ケット用フランジで構成する(付図3参照)。
(3) プラグ本体 X線用高電圧ケーブルの端末に取り付け,高電圧回路を接続するための器具。プラグ絶
縁筒とその先端に取り付けられた接触子で構成する。
(4) ソケット本体 X線用高電圧装置又はX線管装置などに取り付け,高電圧回路を接続するための器具。
ソケット絶縁筒とその先端に取り付けた接触子と端子で構成する。
(5) 締付けリング プラグ本体をソケットに締め付け,固定するためのリング。
(6) 押えリング ソケット用フランジに挿入されたソケット本体を押さえ,固定するためのリング。
(7) ソケット用フランジ ソケット本体を押えリングにより保持し.締付けリングによりプラグを接続固
定する部分。
2
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 構成 プラグ及びソケットの構成は,次のとおりとする。
備考 ソケットの接触子と端子は,通常一体構造であるが,それぞれの機能を異にするため名称を区分した。
4. 種類 プラグ及びソケットの種類は,次のとおりとする。
(1) プラグ プラグは,次のとおり区分する。
(a) 3極プラグ 3個の接触子をもつもの。
(b) 4極プラグ 4個の接触子をもつもの。
(2) ソケット ソケットは,次のとおり区分する。
(a) 3極ソケット 3個の接触子及び端子をもつもの。
(b) 4極ソケット 4個の接触子及び端子をもつもの。
5. 構造 構造は,次による。
(1) プラグの構造及び寸法は,付図1及び付図5に示す。
(2) ソケット本体の構造及び寸法は,付図2及び付図6に示すとおりとし,ソケットは付図3,押えリン
グは付図4に示すとおりとする。
(3) プラグとソケットとの取り外しには,工具を使用しなければならないような構造とする。
6. 接続 接続は,次による。
(1) 3極プラグの接触子及びソケットの端子の接続は,付表1のとおりとする。
(2) 4極プラグの接触子及びソケットの端子の接続は,付表2のとおりとする。
7. 表示 プラグ及びソケットには,接触子及び端子への接続を明示するために,付図1,付図2,付図5
又は付図6に示す箇所に表示を行わなければならない。
表示は,付表1又は付表2に示す図記号又は文字記号のいずれかを用いる。
3
Z
4
7
3
1
-1
9
8
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1
表示
接続方法及び接続図
高電圧発生装置側ソケット
プラグ
X線管装置側ソケット
陰極側
(X線管フィラメント加熱変圧器)
陽極側
陰極側
陽極側
端子又は
接触子
図記号
文字記号
2回路又は
1回路
1回路
二重焦点
単焦点
共通
表示なし
C
LF,SF両回路
の共通端
フィラメント
回路の一端,及
び格子回路が
ある場合はそ
の一端を接続
同一表示の接触子を,
それぞれX線用高電
圧ケーブルを用いて
接続
両フィラメン
トの共通端
フィラメント
の一端
大焦点用フィ
ラメント
(LF)
L
LF用回路の他
端
回路の他端
すべてのソケ
ットの端子を
短絡
LFの他端
フィラメント
の他端
すべての端子
を短絡
小焦点用フィ
ラメント
(SF)
S
SF用回路の他
端
回路の他端又
は格子回路
SFの他端
フィラメント
の他端又は格
子電極
4
Z
4
7
3
1
-1
9
8
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2
表示
接続方法及び接続図
高電圧発生装置側ソケット
プラグ
X線管装置側ソケット
陰極側
(X線管フィラメント加熱変圧器)
陽極側
陰極側
陽極側
端子又は
接触子
図記号
文字記号
2回路又は
1回路
1回路
二重焦点
単焦点
共通
表示なし
C
LF, SF両回路
の共通端,及
び格子回路の
一端を接続
フィラメント
用回路の一端,
及び格子回路
の一端を接続
すべてのソケ
ットの端子を
短絡
同一表示の接触子を,
それぞれX線用高電
圧ケーブルを用いて
接続
LF,SFの一端
及び格子電極
の一端を接続
フィラメント
の一端,及び
格子電極の一
端を接続
すべての端子
を短絡
大焦点用フィ
ラメント
(LF)
L
LF用回路の他
端
LとS端子を接
続し,フィラメ
ント用回路の
他端を接続
LFの他端
フィラメント
の他端
小焦点用フィ
ラメント
(SF)
S
SF用回路の他
端
SFの他端
フィラメント
の他端
格子電極
G
格子回路の他
端
格子回路の他
端
格子電極の他
端
格子電極の他
端
5
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 3極プラグ
6
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 3極ソケット本体
7
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 ソケット
8
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 押えリング
9
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5 4極プラグ
10
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図6 4極ソケット本体
11
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
原案作成WGの構成表
氏名
所属
(主査)
山 村 俊 夫
東京芝浦電気株式会社堀川町工場
(委員)
青 柳 泰 司
東邦大学医学部放射線医学教室
神 戸 邦 治
株式会社島津製作所放射線機器工場
国府田 幸 雄
東京医科大学病院放射線科
小田部 宗 倫
株式会社日立製作所茂原工場
斎 田 政 和
アコマX線工業株式会社
斎 藤 一 彦
立正佼正会付属佼正病院
佐 野 光 巧
東京芝浦電気株式会社那須工場
須 藤 禎 人
アルコ電気株式会社
中 西 猛
株式会社島津製作所放射線機器工場
橋 爪 俊 幸
放射線医学総合研究所
松 川 収 作
埼玉がんセンター
宮 崎 茂
東邦大学大橋病院
村 木 威
東京芝浦電気株式会社堀川町工場
桃 井 司
株式会社日立メディコ柏工場
山 下 緑
関東逓信病院放射線部
原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
野辺地 篤 郎
聖路加国際病院
(委員)
大 出 良 平
防衛医科大学校
加 藤 忠 雄
通商産業省工業技術院標準部
佐 藤 孝 司
京都大学原子炉実験所
代 田 久米雄
厚生省薬務局検査課
津 田 元 久
株式会社島津製作所医用機器事業部
橋 詰 雅
放射線医学総合研究所物理研究部
橋 本 健二郎
東京芝浦電気株式会社医用機器事業部
蜂 屋 順 一
関東逓信病院放射線部
浜 田 政 彦
国立がんセンター
深 栖 一
早期胃癌検診協会中央診療所
松 下 俊 夫
通商産業省機械情報産業局電子機器電機課
矢 野 太
株式会社田中レントゲン製作所製造部
山 根 巌
株式会社日立メディコ技術本部
12
Z 4731-1982
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
原子力部会 医用放射線装置及び附属品専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
野辺地 篤 郎
聖路加国際病院
竹 中 栄 一
東京大学医学部
若曾根 和 之
通産産業省機械情報産業局
田 村 修 二
工業技術院標準部
代 田 久米雄
厚生省薬務局
小 泉 祐一郎
キヤノン株式会社医療機開発部
奥 野 孝 司
朝日レントゲン工業株式会社
津 田 元 久
株式会社島津製作所
岡 崎 玄 右
株式会社大林製作所
橋 本 健二郎
東京芝浦電気株式会社
矢 野 太
株式会社田中レントゲン製作所
山 根 巌
株式会社日立メディコ
大 出 良 平
防衛医科大学校
神 田 幸 助
立正佼成会附属病院
浜 田 政 彦
国立がんセンター
蜂 屋 順 一
日本電信電話公社関東逓信病院
福 田 隆
虎ノ門病院
橋 本 宏
永寿総合病院
安 藤 正 一
日本大学歯学部
山 本 昭
鶴見大学歯学部
(関係者)
山 村 俊 夫
東京芝浦電気株式会社堀川町工場
関 義 孝
社団法人日本放射線機器工業会
(事務局)
加 藤 忠 雄
工業技術院標準部電気規格課
八 田 勲
工業技術院標準部電気規格課