1
Z 470
2 : 1
999
解
説
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS Z 4702
: 1999
医用
X
線高電圧装置通則
IEC 60601-2-7
: 1988
診断用
X
線高電圧装置の個別安全規格
IEC 60601-2-15
: 1988
コンデンサ式
X
線発生装置の個別安全規格
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合が困難な
理由及び今後の対策
1.
適用範囲
○ 医用
X
線管に加えるための高
電圧を発生し,かつ,それを制
御する医用高電圧発生装置に
ついて規定。
ただし,診断用一体型
X
線
発生装置,
X
線
CT
(画像再構
成断層撮影装置)
,乳房撮影に
使用する
X
線高電圧装置を除
く。
IEC 60601-2-7
(1998)
○
1.
適用範囲及び目的
ただし,コンデンサ式
X
線
高電圧装置,
X
線
CT
,乳房
撮影用に使用する
X
線高電
圧装置を除く。
≠ 診断用一体型
X
線発生装
置は
JIS
には適用されな
い。
IEC
規格には一体型
X
線発生装置
単体の規格はなく,
IEC 60601-2-7
に含まれる。しかし,
JIS
には
Z
4711
に一体型
X
線発生装置の規格
が存在する。今回の改訂は
Z 4702
の改正なので,
Z 4711
は現行のま
まとなった。
今後は,次回の改正時に
Z 4702
に
一体型
JIS
を取り込み,また,
Z
4702
の別規格としてコンデンサ式
の
JIS
を定め,
IEC
の整合化を図
る。
IEC 60601-2-15
(1988)
○
1.
適用範囲及び目的
コンデンサ式
X
線高電圧装
置に適用。
4.
種類
○ インバータ式,変圧器式及びコ
ンデンサ式の種類に分類
さらに,用途,公称最高管電
圧によって区分した標準とな
る形名で分類。
−
−
IEC
では規定されていな
い。
便宜上付けた形名であり,形名の
付け方に準拠して形名を決めれば
よく,障害にはならない。
5.
定格
○
−
−
IEC
では規定されていな
い。
JIS
で便宜上定めた標準となる形
名に対する定格であり,形名を変
えれば定格も変えることが可能で
あり,障害とならない。
6.
電源設備
○
IEC 60601-2-7
(1998)
○
10.2.2
電源
≠
IEC
にはない
100V
及び
200V
の電源設備を追加。
日本で使用されている単相
100V
及び
3
相
200V
電源は諸外国では使
わないので,国際規格に規定され
ていない。
IEC
規格の次の改正時
に提案の予定。
a)
電源
c)
安全装置
○ 装置保護用の安全装置
−
−
IEC
では規定されていな
い。
JIS
の次の改正時に削除を検討す
る。
2
Z 470
2 : 1
999
解
説
JIS
と対応する国際規格との対比表
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合が困難な
理由及び今後の対策
8.
構造
○
−
−
IEC
では規定されていな
い。
構造に関しては,通常の装置の構
成を示した解説的な項である。
11.
検査
○ 形式検査
−
−
IEC
では規定されていな
い。
JIS
で規定した各検査項目のまと
めである。
試験項目は
IEC
と同等である。
13.
定期点検
○ 使用者の定期点検
−
−
IEC
では規定されていな
い。
通 常 使 用 者 が 行 う 点 検 項 目 で あ
る。定期点検については,
IEC
規
格として
IEC 61223
シリーズの制
定が進められており
JIS
の次回の
改正時には削除する予定。
備考
1.
対比項目
(I)
及び
(III)
の小欄で, ○
は該当する項目を規定している場合, −
は規定していない場合を示す。
2.
対比項目
(IV)
の小欄の記号の意味は,次による。
≠ :
JIS
は,国際規格と技術的内容が同等でない。ただし,
ADP
に該当する場合を除く。
− :該当項目がない場合。