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9
8
解
説
JISと対応する国際規格との対比表
JIS Z 4507 : 1998 放射性物質で汚染された表面の除染−除染の容易性の試験及び評価の方法
国際規格番号 ISO 8690 : 1988(和訳)(同左)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規
格番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点 (V) JISと国際規格との整合が困
難な理由及び今後の対策
(1) 適用範囲
従来の耐汚染指数,除染指数を求
める場合に用いる。
ISO 8690
除染のしやすさの目安を
求める場合に用いる。
ADP 汚れにくさをJISに追
加
従来JISは物品に着目し,この
物の性状などに関連して規定。
これに対しISOは汚染物品に対
して働きかける(除染)側を主
体に規定。
○ 汚れにくさ(耐汚染指数)
○ 除染のしやすさの試験
○ 除染されやすさ(除染指数)
(2) 用語・記号
○
○
≡
(3) 汚染溶液
○ 塩酸又は硝酸
○ 硝酸
ADP 塩酸,144Ce,147Pm,核
分裂生成物,pH1〜2,
pH2〜4をJISに追加
利用頻度を見て将来一致させる
(現状国際的にも統一化が図ら
れていないので,今後の動きに
注意する。)。
使用核種
○ 137Cs,134Cs,60Co及び144Ce,147Pm
○ 137Cs,60Co
pH
○ 核分裂生成物,pH1〜2,pH2〜4
○ 4.0±0.2
(4) 汚染方法
○ 1〜数日間常温で自然乾燥
○ ホルダー使用120±5分乾
燥
ADP 自然乾燥をJISに追加
(5) 除染剤
○ 除染剤
○ 除染は脱塩水を使用
ADP 除染剤をJISに追加
(6) 除染方法
○ 除染剤を使用
○ かご型かくはん装置を使
用
ADP 除染剤をJISに追加
(7) 放射能測定装置
○
○
≡
(8) 試験片の数,寸法 ○ 同一材質,同一核種につき3個と
する
○ 15個,5個ずつ,2グルー
プで二つの試験用
ADP 個数の相違をJISに追
加
(9) 結果の計算及び
除染容易性の評
価
○ 耐汚染指数,除染指数
○ 除染容易性の評価
ADP 耐汚染指数,除染指数を
JISに追加
(10) 試験報告書
○
○
≡
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次のとおり。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“ADP”:“採用”国際規格と対応する部分については,一致又は同等であるが,JISとして必要な規定内容を追加している。