Z 3202 : 1999
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商権業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJlS Z 3202 : 1983は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
今回の改正では,寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装について規定したJIS Z 3200の制定に伴い,
これを引用規格として用いた。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 3202 : 1999
銅及び銅合金ガス溶加棒
Copper and copper alloy gas welding rods
1. 適用範囲 この規格は,ガス溶接(ろう付を含む。)に使用する銅及び銅合金の裸溶加棒(以下,溶加
棒という。)について規定する。
2. 引用規格 付表1に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版を適用する。
3. 種類 溶加棒の種類は,表1のとおりとする。
表1 溶加棒の種類
種類
成分系
GCu
銅
GCuZnSn
ネーバル黄銅
GCuZnNi
洋白
4. 品質
4.1
外観 溶加棒の外観は,JIS Z 3200の3.(製品の状態)による。
4.2
化学成分 溶加棒の化学成分は,6.の方法によって試験を行ったとき,表2に適合しなければならな
い。
表2 溶加棒の化学成分
単位 %
溶加棒の種類
化学成分
Cu
Sn
Si
Ni
P
Pb
Al
Zn
GCu
99.5以上
−
−
−
0.1以下 0.03以下
−
−
GCuZnSn
57〜61
0.5〜1.5
−
−
−
0.05以下 0.02以下
残部
GCuZnNi
46〜50
−
0.25以下
9〜11
0.25以下 0.05以下 0.02以下
残部
5. 寸法及び許容差
5.1
溶加棒の径及び許容差は,JIS Z 3200の2.(寸法及び許容差)による。代表的な溶加棒の寸法は,
表3に示す。
表3 代表的な溶加棒の寸法
単位 mm
径
1.2, 1.6, 2, 2.4, 2.6, 3, 3.2, 4, 5, 6, 8
長
500, 1 000
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5.2
溶加棒は,注文者の指定によって,コイル巻きとすることができる。
6. 試験 溶加棒の分析方法は,JIS H 1291による。
7. 検査
7.1
溶加棒は,品質及び寸法が,4.及び5.の規定に適合しなければならない。
7.2
そのほか一般事項は,JIS H 0321による。
8. 包装 包装は,JIS Z 3200の5.(包装)による。
9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,溶加棒の種類及び寸法による。
例
10. 表示 表示は,JIS Z 3200の4.(表示)による。溶加棒は,1本ごとに,溶加棒の種類が見分けられ
るように刻印するか,又は端面に表4に示す彩色を施さなければならない。
表4 溶加棒の彩色表示
溶加棒の種類
端面彩色
GCu
白
GCuZnSn
緑
GCuZnNi
紫
付表1 引用規格
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1291 銅及び銅合金の原子吸光分析方法
JIS Z 3200 溶接材料−寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装
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JIS改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
桑 名 武
東北大学名誉教授
(幹事)
和 田 豊
日鐵溶接工業株式会社技術本部
(委員)
林 明 夫
通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治
通商産業省工業技術院標準部
中 原 征 治
通商産業省工業技術院機械研究所技術交流推進センター
山 村 修 蔵
財団法人日本規格協会技術部
中 川 昌 俊
財団法人日本規格協会技術部
堀 田 東 男
社団法人軽金属溶接構造協会
池 原 康 允
ステンレス協会開発事業部
鈴 木 宏
千代田プロテック株式会社川崎工場
二 村 幸 作
株式会社巴コーポレーション技術開発部
小見山 輝 彦
日本鋼管工事株式会社技術開発センター
森 三 郎
日本鋼管工事株式会社
中 村 稔
日本油脂株式会社技術部
佐 藤 千 年
日本ウェルディング・ロッド株式会社浜北製造所品質保証部
中 井 洋 二
株式会社神戸製鋼所溶接事業部技術部
松 本 剛 郎
川崎製鉄株式会社溶接棒営業部
松 本 茂
住金溶接工業株式会社技術部
宮 尾 信 昭
四国溶材株式会社
(事務局)
池 原 平 晋
社団法人日本溶接協会