Z 1629:2015
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 形式,形式記号及び用途 ···································································································· 1
5 強度······························································································································· 2
6 寸法及び形状 ··················································································································· 3
7 取付寸法及び許容差 ·········································································································· 6
8 取扱い···························································································································· 6
Z 1629:2015
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣及び国土交通大
臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 1629:1996は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 1629:2015
貨物コンテナ−上部つり上げ金具及び緊締金具
Freight containers-Lifting and securing fittings
序文
この規格は,1996年に制定され,その後1回の改正を経て今日に至っている。今回は,その後の使用実
態及びJIS Z 1610の改正に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,JIS Z 1610及びJIS Z 1616に規定する隅金具によって,国際貨物コンテナ又は国内貨物コ
ンテナ(以下,コンテナという。)を上部でつり上げる金具(以下,上部つり上げ金具という。),及びそれ
らによる隅金具又はアンカによって,コンテナを貨物自動車又は鉄道車両に緊締する金具(以下,緊締金
具という。)について規定する。ただし,この規格は,船舶に積載するコンテナを固縛する金具には適用し
ない。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 0111 物流用語
JIS Z 1610 国内貨物コンテナ−外のり寸法及び共通仕様
JIS Z 1613 国際貨物コンテナ−用語
JIS Z 1616 国際貨物コンテナ−すみ金具
ISO 668,Series 1 freight containers−Classification, dimensions and ratings
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0111及びJIS Z 1613による。
4
形式,形式記号及び用途
上部つり上げ金具及び緊締金具の形式,形式記号及び用途は,表1による。
2
Z 1629:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−上部つり上げ金具及び緊締金具の形式,形式記号及び用途
名称
説明
形式
形式記号
用途
上部つり
上げ金具
つり上げたとき,戻り止め
ロックのあるもの。
ツイスト形
A−TL コンテナを荷役機械によって,上部
でつり上げるときに用いる。
緊締金具
−
ツイスト形
B−TF
コンテナを貨物
自動車,鉄道車
両などに積み付
けるとき,その
位置決め又は緊
締に用いる。
B-TF及びB-PFを
組み合わせて使用
し,隅金具に用い
る。
固定形
B−PF
キャッチャ形
B−C
アンカに用いる。
5
強度
金具は,表2に示す荷重又は力に耐える強度をもち,荷重を取り除いた後,使用上の妨げとなるような
変形又は損傷があってはならない。
表2−上部つり上げ金具及び緊締金具の強度
記号
上向き荷重又は力
下向き荷重又は力
横手荷重又は力
長手荷重又は力
A−TL
−
−
−
B−TF
B−PF
−
B−C
3
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寸法及び形状
金具の寸法及び形状の例を,図1〜図4に示す。
図1〜図4の,二点鎖線部は,この規格の適用範囲以外の部分を示す。
単位 mm
a) テーパー形ツイストロック
b) 平行形ツイストロック
図1−A−TL(例)
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図2−B−TF(例)
図3−B−PF(例)
5
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図4−B−C(例)
部品
番号
部品名称
数量
1
本体
1
2-1
ひじ(貨車用)
2
2-2
ひじ(自動車用)
2
3-1
錠(貨車用)
1
3-2
錠(自動車用)
1
4
錠止め(貨車用)
1
5
ピン
2
6
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取付寸法及び許容差
金具の取付寸法及び許容差は,表3による。
表3−金具の取付寸法及び許容差
単位 mm
a) 取付寸法(S,P及びK)
b) 取付寸法(X)
名称
種類(ISO 668)
種類(寸法による記号)
(JIS Z 1610)
S
P
K
X
上部つり
上げ金具
1AAA, 1AA, 1A,
1AX
4024,
4034
11 98542
+−
2 259±2
6
−
1BBB, 1BB, 1B,
1BX
3023, 3024,
3033, 3034
8 91842
+−
5
1CC, 1C, 1CX
2022, 2023, 2024, 2033,
2034
5 85331
+−
4
−
1222, 1223,
1233
3 45421
+−
3 51121
+−
3
1D, 1DX
1022, 1023
2 78721
+−
緊締金具
1AAA, 1AA, 1A,
1AX
4024,
4034
11 98564
+−
2 259±4
10
−
1BBB, 1BB, 1B,
1BX
3023, 3024,
3033, 3034
8 91864
+−
9
1CC, 1C, 1CX
2022, 2023, 2024, 2033,
2034
5 85353
+−
8
−
1222, 1223,
1233
3 45442
+−
6
−
1222, 1223,
1233
−
−
−
2 20730
+
1D, 1DX
1022, 1023
8
取扱い
ツイスト形金具は,つり上げ金具では90°回転するものとし,緊締金具では,少なくとも接触面積が800
mm2になるまで回転するものとする。