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Z 1532 : 1998 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS Z 1532 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正では,JIS Z 1532 : 1995がJIS Z 1531 : 1993(ミシン縫いクラフト紙袋通則)に統合されたこ

とに伴い,JIS Z 1532 : 1995に規定されていたのりばり強さ試験方法をJIS Z 1532として再編成した。 

今回の重要な改正点は,試験装置のJIS P 8113(紙及び板紙−引張特性の試験方法)との整合性及び寸

法の測定の上記JIS Z 1531との整合性を図った。また,試験片の長さを従来より長くした。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 1532 : 1998 

クラフト紙袋− 

底のりばり強さ試験方法 

Kraft paper sacks−Testing method for bottom pasting strength 

1. 適用範囲 この規格は,のりばりクラフト紙袋の底のりばり部の引張強さ試験方法について規定する。 

備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参考

値である。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS P 8111 試験用紙の前処置 

JIS P 8113 紙及び板紙−引張特性の試験方法 

JIS Z 0102 クラフト紙袋用語 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 0102による。 

4. 試験装置 試験装置は,JIS P 8113の4.(装置)の定速緊張形引張試験機(振り子式)又は定速伸張

形引張試験機(ロードセル式)を用いる。 

ただし,試験片のつかみの幅は原則として50mmとする。 

5. 状態調節 試験片は,JIS P 8111に規定する標準条件で,少なくとも4時間状態調節を行う。 

6. 試験片 試験片の採り方及び作り方は,次による。 

試験片は,3袋以上の紙袋を採取して胴幅を測定したのち,次の順序によって作製する。 

なお,試験片の数は10個以上とし,片底ばり袋及び片折りばり袋はすべて下端部から,両底ばり袋及び

両折りばり袋は上端部並びに下端部からほぼ半数ずつ採取し試験に供する。 

a) 片底ばり袋及び片折りばり袋の場合は,下端部,両底ばり袋及び両折りばり袋の場合は,上端部並び

に下端部の両コーナを除く底のりばり部から,試験片の長さが約280mmとなるよう紙袋の底の形状

に合わせてkの長さを計算し,底端部に平行に図1に示すA-A'で切り取る(図1参照)。 

kの計算例は,次のとおり。 

1) 底ばり袋:

2

280c

k

background image

Z 1532 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) 折りばり袋:

2

280

k

ここに, k: 底端辺とA-A'間距離 (mm) 
 

c: 底幅 (mm) 

b) 底のりばり部両コーナを除き,端部に直角に50mm幅で図1に示すようにB-B'を切り,図2に示すよ

うに短冊状の試験片を作製する(図1及び図2参照)。 

図1 試験片の採り方の一例 

図2 試験片を開いた状態の一例 

7. 寸法の測定方法 寸法の測定方法は,特に指定のない限り外径とし,測定器具は,ミリメートルで目

盛られ1mmの精度で紙袋の寸法が測定できる定規又は器具とする。 

測定は,1mmの精度で関係する紙袋の種類の各寸法について次の測定点で寸法を測り,すべての測定の

平均として寸法を計算し,一番近いミリメートルの単位で結果を表す。 

a) 紙袋の胴幅(図1のb)底に平行に中央で測った紙袋の胴縁間の距離。 

background image

Z 1532 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 紙袋のひだ幅(図1のe)広げられたひだの外側折り線間の距離。 

c) 紙袋の底幅(図1のc)紙袋長さに平行に,中央で測った二つの底折り線間の距離。 

8. 操作 操作は,次による。 

a) 試験は,JIS P 8111に規定する標準条件で行う。 

b) 2個のつかみ具の間隔は,180±10mmに合わせる。 

c) 試験片のはり合わせ部分を中央にして,まず下部つかみ具に下端を緩く挟んで一線にそろえ,かつ,

各層に均等に荷重がかかるようにして,上部つかみ具にその上端をしっかり締め付け,次にその下部

を締め付けて荷重をかける。 

d) 定速緊張形引張試験機の場合の引張速度は,破断に必要とする平均時間が20±5秒になるように予備

試験によって設定する。 

e) 定速伸張形引張試験機の場合の引張速度は,毎分20±5mmで設定する。 

f) 

試験片が滑ったり,又はつかみ具の端から切断した場合の試験値の読みは無効とする。 

g) 引張荷重の読みは,有効数字3けたまで記録する。試験片の数は10個以上とし,その試験値の読みを

平均して測定値とし,kN {kgf} の単位で表す。 

9. 計算 クラフト紙袋の底のりばり強さは,次の式によって算出する。 

w

W

s

S

×

ここに, 

S:  底のりばり強さ (kN) {kgf} 

s: 試験片の測定値 (kN) {kgf} 

W: 紙袋の表面幅の平均値 (mm) 

w: 試験片の幅 (50mm) 

紙袋の種類別底のりばり部表面幅Wは,次による。 

ひだなし底ばり袋:W=胴幅−底幅 

ひだ付き底ばり袋:W=胴幅 

ひだなし折りばり袋:W=胴幅 

ひだ付き折りばり袋:W=胴幅 

なお,計算基礎の参考となる内容物充てん時の紙袋端部の表面幅の例を参考図1に示す。 

参考図1 底のりばり部表面幅 (W) の例 

Z 1532 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

10. 試験結果の表し方 算出した計算値について,JIS Z 8401によって有効数字3けたに丸める。 

JIS Z 1532(クラフト紙袋−底のりばり強さ試験方法)改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

牧     廣 

拓殖大学名誉教授 

(委員) 

生 田 章 一 

通商産業省生活産業局 

羽 場   雍 

食糧庁管理部 

宮 崎 正 浩 

工業技術院標準部 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

阿 部   要 

社団法人日本包装技術協会 

多田羅   豊 

財団法人日本舶用品検定協会 

寄 田 邦 明 

全国農業協同組合連合会 

西 下   充 

ホクレン農業協同組合連合会 

吉 田   豊 

社団法人セメント協会 

大 石 公 雄 

日清製粉株式会社 

清 都 崇 史 

日本製粉株式会社 

佐 藤 邦 弘 

日本化学工業株式会社 

上 床 恒 弘 

王子製紙株式会社 

久 保 正 典 

中越パルプ工業株式会社 

斎 藤 秋 雄 

昭和パックス株式会社 

東 島 三悦郎 

王子製袋株式会社 

有 田 孝 彦 

サンミック千代田株式会社 

中 村 和 成 

佐藤産業株式会社 

(事務局) 

石 井 正 行 

全国クラフト紙袋工業組合