Z 1516:2003
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本段ボール工業
会(JCCA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 1516:1997は改正され,この規格に置き換えられる。
Z 1516:2003
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 1
4. 種類 ······························································································································ 1
5. 品質 ······························································································································ 1
6. 形状・寸法 ····················································································································· 2
7. 材料 ······························································································································ 2
8. 試験方法 ························································································································ 2
9. 検査 ······························································································································ 3
10. 表示 ···························································································································· 3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 1516:2003
外装用段ボール
Corrugated fiberboards for shipping containers
1. 適用範囲 この規格は,外装用段ボール箱の製造に用いる外装用段ボール(以下,段ボールという。)
について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS P 3902 段ボール用ライナ
JIS P 3904 段ボール用中しん原紙
JIS P 8110 紙及び板紙−平均品質を測定するためのサンプリング方法
JIS P 8111 紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
JIS P 8131 紙及び板紙のミューレン高圧形試験機による破裂強さ試験方法
JIS Z 0104 段ボール用語
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001及びJIS Z 0104による。
4. 種類 段ボールの種類は,その構造によって両面段ボール及び複両面段ボールとし,表1の8種類と
する。
5. 品質 段ボールは,品質が均一で,接着不良,不整段,汚れ,きずなど使用上の欠点がなく,破裂強
さは8.に規定する方法によって試験を行い,表1に適合しなければならない。
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Z 1516:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 1 種類及び破裂強さ
種類
記号
破裂強さ
kPa
両
面
段
ボ
ー
ル
1種
S−1
640以上
2種
S−2
785以上
3種
S−3
1 180以上
4種
S−4
1 570以上
複
両
面
段
ボ
ー
ル
1種
D−1
785以上
2種
D−2
980以上
3種
D−3
1 380以上
4種
D−4
1 770以上
6. 形状・寸法
6.1
段の種類及び段の数 段ボールの段の種類及び段の数は,表2の3種類とする。
表 2 段の種類及び段の数
段の種類
記号
段の数/30 cm
A段
AF
34±2
B段
BF
50±2
C段
CF
40±2
6.2
段ボールの幅及び長さ 段ボールの幅及び長さは,受渡当事者間の協定による。
7. 材料
7.1
ライナ ライナは,JIS P 3902に規定するもの,又はこれと同等以上のものを用いる。
7.2
中しん 中しんは,JIS P 3904に規定するもの,又はこれと同等以上のものを用いる。
7.3
接着剤 接着剤は,でんぷん系又はこれと同等以上の接着力をもつものを用いる。
8. 試験方法
8.1
試験片 JIS P 8110の規定による。
8.2
破裂強さ 破裂強さは,次による。
a) 前処理 JIS P 8111の規定による。
b) 装置 JIS P 8131に規定した装置とする。
c) 試験片の大きさ 試験片の大きさは,40 cm×25 cm以上とする。
d) 操作・報告 操作は,JIS P 8131の規定による。ただし,締付け圧力(ゲージ圧)として両面段ボー
ルは,785 kPa,複両面段ボールは,1 175 kPaとする。
試験片が滑った場合及び破裂音が2回出た場合には,その数値は捨てる。
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Z 1516:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1回の試験面積は少なくとも10 cm×10 cmとし,試験回数は,試験片の表裏同数それぞれ3回以上
とする。
試験の結果は平均値をkPaで表し,小数点以下1けた目を,JIS Z 8401によって丸めて報告する。
9. 検査 検査は,品質,形状,寸法及び材料について行い,5.及び6.の規定に適合しなければならな
い。
10. 表示 次の事項を表示する。
a) 段ボールの種類又はその記号
b) 段の種類又はその記号
c) 寸法(幅×長さ)
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月日又はその略号