日本工業規格
JIS
Z
1512
-1995
布ガムテープ(包装用)
Gummed cloth tapes (for packaging)
1.
適用範囲 この規格は,包装の封かん,補強又は接合に用い,水で湿して粘着する布ガムテープ(以
下,布ガムテープという。
)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS L 1096
一般織物試験方法
JIS Z 0218
ガムテープ接着力試験方法
JIS Z 1503
ターポリン紙
2.
この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2.
種類 布ガムテープは,その強さによって 1∼3 種の 3 種類に分ける。
3.
寸法 布ガムテープの寸法は,表 1 による。
表 1 寸法
種類
幅 mm
幅の許容差
mm
長さ(
1
)
m
長さの許容差
m
1
種
2
種
3
種
38
,50,63,75
±3 100 +3
0
注(
1
) 1
巻内の継目は,2か所以下とする。
4.
品質 布ガムテープは,原布の裏面に接着剤が均一に塗布され,しわ・膨れ・破れ・折り目・きず・
かびその他使用上有害な欠点がなく,水で湿した場合接着剤が速やかに粘着性をもち,張り合わせた場合
十分な初期粘着性をもち,かつ,
表 2 の規定に適合しなければならない。
表 2 品質
破裂強さ
引張強さ(縦)
引裂強さ N {gf}
接着力
(破壊面積)
種類
kPa {kgf/cm
2
}(
2
) N
{kgf}
縦
横 %
1
種 343
{3.5}
以上 88
{
9.0}
以上
3 {300}
以上
2 {200}
以上
2
種 539
{5.5}
以上 118
{12.0}
以上
4 {400}
以上
2 {250}
以上
3
種 883
{9.0}
以上 147
{15.0}
以上
9 {900}
以上
5 {500}
以上
75
以上
注(
2
) 1Pa
=1N/m
2
5.
材料
2
Z 1512-1995
5.1
原布 織物の表面を塗料で塗装して布目をつめたもの,又は織物の片面にクラフト紙を張り合わせ
たものとする。この場合,クラフト紙を張った側を裏面とする。
5.2
接着剤 にかわを主成分としたものとする。
6.
試験方法
6.1
試料のとり方 端から 3 層以上を切りとった部分から切りとるものとする。試料の大きさ及び数量
は,各々の規定による。ただし,小幅のもので規定の大きさがとれない場合には,裁断前のものから採取
することができる。
6.2
寸法測定方法 布ガムテープの幅は,長さ約 300mm の試験片をとり,ノギスを用いて長さの方向に
ほぼ同じ間隔をおいて 5 か所測り,その平均値を求める。布ガムテープの長さは,1 巻について幅の測定
のために切りとった長さをそれぞれ測っておき,残りのテープを巻き戻して長さを測り,合計してテープ
の長さとする。
なお,測定は,平らな台上で特に張力を加えないで真直にのばして測る。
6.3
破裂強さ試験方法 JIS L 1096 の 6.16(破裂強さ)の A 法(ミューレン形法)に準じて行う。
6.4
引張強さ試験方法 試料の大きさは,幅 15mm,長さ 300mm,つかみの間隔は 200mm とし,JIS L 1096
の 6.12(引張強さ及び伸び率)の A 法(ストリップ法)に準じて行う。
6.5
引裂強さ試験方法 試料の大きさは,幅 63.5mm,長さ 76mm とし,JIS L 1096 の 6.15(引裂強さ)
の D 法(ペンジュラム法)に準じて行う。
6.6
接着力試験方法 JIS Z 0218 による。
7.
包装方法 輸送の際,ひずみが生じないように十分に固く,直径 20mm 以上の穴のある巻しんに,均
一にしかも両側面が平らになるように巻きとり,1 巻ごと又は数巻を単位として JIS Z 1503 又はそれと同
等以上の効果のある防湿包装材料で包装する。
8.
表示 布ガムテープには 1 包装ごとに,名称,種類,寸法(幅 mm×長さ m),製造業者名又はその略
号及び製造年月日又はその略号を表示する。
3
Z 1512-1995
包装部会 ガムテープ専門委員会 構成表(昭和 50 年 3 月 1 日改正のとき)
氏名
所属
(委員会長)
門 屋 卓
東京大学
鈴 木 俊 一
日本理化製紙株式会社
小 林 勇
三陽工業株式会社
岡 田 淳
不二紙工株式会社
守 屋 文 二
東海パルプ株式会社
小 田 富三郎
財団法人日本写真機光学機器検査協会
広 川 浩
本州製紙株式会社
井 田 敏 雄
松下電器産業株式会社
新 田 茂 夫
本州パッケージ株式会社
福 岡 和 雄
社団法人日本包装技術協会
真 壁 重 夫
日本製紙連合会
立 田 茂 典
熊谷理機工業株式会社
鷲 山 裕 厚
静岡県製紙工業試験場
高 橋 文 男
工業技術院製品科学研究所
森 孝
通商産業省生活産業局
菊 地 邦 雄
工業技術院標準部
(事務局)
竹 森 文 夫
工業技術院標準部繊維化学規格課
木 戸 達 雄
工業技術院標準部繊維化学規格課
(事務局)
渡 辺 武 夫
工業技術院標準部繊維化学規格課
(平成 7 年 12 月 1 日改正のとき)
稲 葉 知 英
工業技術院標準部繊維化学規格課
(平成 7 年 12 月 1 日改正のとき)