Z 1507:2013
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 形式······························································································································· 1
2.1 形式の種類 ··················································································································· 1
2.2 形式の表し方 ················································································································ 1
2.3 各部の呼称及び記号 ······································································································· 1
2.4 作図に用いる図記号 ······································································································· 2
3 代表的な附属類の形式 ······································································································· 3
附属書A(参考)コード番号及び図記号の利用法 ······································································ 13
附属書B(参考)箱の展開図に用いる図記号············································································· 14
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(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,全国段ボール工業
組合連合会(JCCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。
これによって,JIS Z 1507:1989は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
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段ボール箱の形式
Types of corrugated fibreboard boxes
序文
この規格は,1951年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1989年に
行われたが,その後の関連JISの改正及び廃止に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,段ボール箱及びその附属類の形式について規定する。
2
形式
2.1
形式の種類
段ボール箱及び代表的なその附属類の形式は,次による。
a) 溝切り形(コード番号:02)
b) テレスコープ形(コード番号:03)
c) 組立形(コード番号:04)
d) 差込み形(コード番号:05)
e) ブリス形(コード番号:06)
f)
のり付け簡易組立形(コード番号:07)
g) 代表的な附属類(コード番号:09)
2.2
形式の表し方
段ボール箱及び附属類のその形式は,4桁のコード番号で示し,上位2桁は基本形式,下位2桁は個別
形式を表す。
なお,溝切り形などのように,箱の天面若しくは底面にフラップをもつ形式は,用途に合わせて基本の
個別形式とは異なるフラップの組合せ,接合方法及び手掛け穴などをコード番号と記号で表すことができ
る(附属書A参照)。
2.3
各部の呼称及び記号
箱又は身・蓋の部分を表す呼称及び記号は,表1による。この場合,身とは蓋付き箱の内側をいい,蓋
とは外側をいう。
2
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表1−各部の呼称及び記号
呼称
記号
対応英語
(参考)
箱又は身
蓋
長さ
L
L+
length
幅
W又はB
W+又はB+
width又はbreadth
高さ
H
H+
height
フラップ
F
F+
flap
外フラップ
Fo
Fo+
outer flap
内フラップ
Fi
Fi+
inner flap
継ぎ代
J
−
joint flap
差し込み
f
−
insert flap
注記 記号+は,外側又は蓋部を表す。
2.4
作図に用いる図記号
箱の展開図は実線又は点線で表すことができる(附属書B参照)。
3
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W
H
L
L
W
L
W
H
W
1
2
W
L
H
L
W
L
W
H
W
1
2
W
1
2
L
W
L
W
H
W
L
H
W
L
H
L
W
L
W
H
W
W
W
L
H
L
W
L
W
H
W
1
2
W
1
2
L
1
2
L
1
2
3
代表的な附属類の形式
a) 溝切り形(コード番号:02)Slotted type boxes
この形式は,通常,ワンピースで,フラップがあり,継ぎ代をもつもので,その形式は,表2によ
る。ただし,継ぎ代は,長さ面又は幅面のいずれに付けてもよい。
表2−溝切り形の形式
コード番号
展開図及び立体図
0200
0201
0202
0203
0204
4
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W
L
H
L
W
H
L
W
L
1
2
L
1
2
W
H
L
L
W
L
W
W
W
H
L
1
2
L
1
2
W
H
L
L
W
L
H
W
W
1
2
L
W
L
W
W
H
W
L
H
W
H
L
L
W
L
W
W
H
W
1
2
表2−溝切り形の形式(続き)
コード番号
展開図及び立体図
0205
0206
0209
0212
0215
5
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L
H
H
W
+
W
L+
H
W
L
L+
W+
L
H
H
W
+
W
L+
H
W
L+
W+
L
W
L
H
L
W
L
W
H
W
1
2
H
W
L
L
W
L
W
H
W
1
2
W
L
H
表2−溝切り形の形式(続き)
コード番号
展開図及び立体図
0216
0217
0228
b) テレスコープ形(コード番号:03)Telescope type boxes
この形式は,身と蓋とからなり,ツーピース以上で構成するもので,その形式は,表3による。
表3−テレスコープ形の形式
コード番号
展開図及び立体図
0300
0301
注記 Oはオーバラップ量
W
H
W
L
W
L
1
2
+O
L
1
2
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W
W
+
H
L+
L
W
L
W
+
L+
H
W+
L+
W
L
L+
W+
H
W
L
W+
L+
H
W
L
W
L
L+
W
+
W
1
2
W
+
1
2
L
W
L
W
L+
W+
L+
W+
H
W
1
2
W
L
W+
L+
H
L
H
W
+
W
L+
H
H
W
L+
W+
L
表3−テレスコープ形の形式(続き)
コード番号
展開図及び立体図
0302
0303
0310
0312
0320
L
H
H
W
+
W
L+
H
W
L+
W+
L
注記 接合方法:テープ
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W
H
L
L
W
H
W
H
H
1
2
H
1
2
W
L
H
L
W
H
W
H
H
1
2
H
1
2
W
H
H
L
H
H
L
W
H
H
W
1 2
W
1 2
L
W
H
H
W
L
H
W
W
L
H
W
H
H
L
H
H
W
1
2
W
1
2
c) 組立形(コード番号:04)Folder type boxes
この形式は,ワンピースで,継ぎ代なしで組み立てられるもので,その形式は,表4による。
表4−組立形の形式
コード番号
展開図及び立体図
0401
0406
0407
0410
0415
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H
H
H
H
H
W
H
W
H
L
W
H
L
L
H
H
H
H
W
H
H
W
L
H
W
L
H
W
H
H
L
H
H
W
H
W
L
L
H
H
H
H
W
H
H
H
H
表4−組立形の形式(続き)
コード番号
展開図及び立体図
0420
0422
0425
0427
0432
W
L
H
H
W
H
H
L
H
H
H
9
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
H
L
W
L
W
L
W
H
L
W
H
W
L
H
L
H
W
L
H
L
H
W
H
H
H
H
L
W
H
W
H
L
W
H
L
W
H
H
W
H
L
表4−組立形の形式(続き)
コード番号
展開図及び立体図
0438
0460
d) 差込み形(コード番号:05)Slide type boxes
この形式は,基本的には外枠とそれに差し込む内枠とからなるが,他の箱の外枠も含まれる。その形式
は,表5による。
表5−差込み形の形式
コード番号
展開図及び立体図
0501
0502
0503
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L
W
H
W
H
+
W+
L+
W+
L+
W+
H+
H
+
W+
L+
W+
L+
H
W
H
W
L
W
L+
H+
表5−差込み形の形式(続き)
コード番号
展開図及び立体図
0504
0510
e) ブリス形(コード番号:06)Rigid type boxes,Bliss type boxes
この形式は,スリーピースからなり,接合して組み立てられるもので,その形式は,表6による。
表6−ブリス形の形式
コード番号
展開図及び立体図
0602
f)
のり付け簡易組立形(コード番号:07)Ready glued type boxes
この形式は,ワンピースで,接合して折り畳み,簡単に組立てができるもので,その形式は,表7によ
る。
H
W
L
W
H
W
H
L
W
H
H
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
L
W
H
L
W
W
H
L
W
H
L
W
H
H
L
W
表7−のり付け簡易組立形の形式
コード番号
展開図及び立体図
0712
0713
0748
0771
g) 代表的な附属類(コード番号:09)Interior fitments
代表的な附属類の形式は,表8による。
H
L
W
H
W
H
W
L
W
1
2
L
W
H
L
W
L
1
2
H
L
W
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表8−代表的な附属類の形式
コード番号
立体図及び名称
コード番号
立体図及び名称
0900
埋め板
0904
胴 枠
0933
仕切り1
0901
パッド1
0934
仕切り2
0902
パッド2
0903
パッド3
0935
仕切り3
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FO Fi
H
W
L
f
J
附属書A
(参考)
コード番号及び図記号の利用法
A.1 コード番号及び図記号の利用例
コード番号及び図記号の利用法の例を,次に示す。
a) 例1
この箱の形式は0216であり,グルー接合である。したがって,0216・Gと表す。
b) 例2
この形式は0303であり,長さ面(LH)の継ぎ代と,幅面(WH)を平線接合し,斜めのけい線部
を内側に折り曲げることによって折り畳みを可能としている。したがって,0303LH/WH・Sと表す。
c) 例3
この箱の形式は,蓋のフラップが0209,身のフラップが0204,平線接合,手掛け穴付きで,0933
の6×4の仕切りが付いている。したがって,蓋0209,身0204・S・P,仕切り0933,6×4又は
0209/0204・S・P,0933,6×4と表す。
P
FO
Fi
H+
L+
W+
蓋
身
W+
L+
W+
L+
H
+
J
L
1
2
W
1
2
H
L
W
W
L
W
1
2
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附属書B
(参考)
箱の展開図に用いる図記号
B.1 外周線及びけい線の図記号
外周線及びけい線の図記号は,表B.1による。
表B.1−外周線及びけい線の図記号
外周線及びけい線の種類
図記号
外周線
内折りけい線
外折りけい線
二重けい線
B.2 接合方法の図記号
継ぎ代部分の接合方法の図記号は,表B.2による。
表B.2−継ぎ代部分の接合方法の図記号
接合の種類
記号
図記号
平線接合
S
又は
テープ接合
T
グルー接合
G
B.3 手掛け穴の図記号
手掛け穴の図記号は,表B.3による。
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表B.3−手掛け穴の図記号
手掛け穴の種類
記号
図記号
Pタイプ
P
Uタイプ
U