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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 種類及び設計要素 ············································································································· 1
4.1 種類 ···························································································································· 1
4.2 設計要素 ······················································································································ 2
5 構造及び寸法 ··················································································································· 5
5.1 一般条件 ······················································································································ 5
5.2 腰下 ···························································································································· 6
5.3 側及びつま ·················································································································· 19
5.4 天井 ··························································································································· 42
5.5 補強 ··························································································································· 52
6 材料······························································································································ 52
6.1 木材 ··························································································································· 52
6.2 合板 ··························································································································· 54
6.3 金属材料 ····················································································································· 54
6.4 防水材料 ····················································································································· 55
7 組立方法························································································································ 55
7.1 一般 ··························································································································· 55
7.2 側,つま及び腰下 ········································································································· 55
7.3 天井 ··························································································································· 56
7.4 かど金及びすみ金 ········································································································· 56
7.5 くぎ付け方法及びボルト締め方法····················································································· 56
附属書A(規定)曲げ部材としての滑材及びはりの寸法 ····························································· 65
附属書B(規定)支柱及びそえ柱の寸法··················································································· 68
附属書C(規定)枠組形式及び組立方法の特例 ········································································· 75
附属書D(参考)内容品の固定方法 ························································································ 77
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本梱包工業組合
連合会(Jpa)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 1403:2012は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
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枠組箱の構造
Construction of wooden framed boxes for packing
1
適用範囲
この規格は,内容品の質量0.5 t〜60 tで,外のり寸法が長さ15.0 m以下,幅5.0 m以下及び高さ5.0 m
以下の輸送包装に用いる枠組箱(以下,枠組箱という。)の構造について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 5508 くぎ
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS Z 0107 木箱用語
JIS Z 0108 包装−用語
JIS Z 1402 木箱の構造
JIS Z 1514 ポリエチレン加工紙
日本農林規格(JAS) 合板の日本農林規格
日本農林規格(JAS) 構造用単板積層材の日本農林規格
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0107及びJIS Z 0108による。
4
種類及び設計要素
4.1
種類
枠組箱の種類は,外板の張り方及び組立方法によって区分し,表1のとおりとする。
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表1−種類
種類
分類
選定基準
注記
外板の張り方
組立方法
1A形
密閉板張り
(1形)
くぎ付け
(A形)
a) 内容品が,防水,防湿などの保護を必要とすると
き,又は内容品の脱落を防止するとき。
b) ボルト締めは,容易な開こん(梱)又は再組立を
必要とするとき。
図1及び
図2の例参照
1B形
ボルト締めa)
(B形)
2A形
密閉合板張り
(2形)
くぎ付け
(A形)
図3及び
図4の例参照
2B形
ボルト締めa)
(B形)
3A形
すかし板張り
(3形)
くぎ付け
(A形)
内容品が防水を必要とせず,また,局部的に保護すれ
ば足りるとき。
図5及び
図6の例参照
3B形
ボルト締めa)
(B形)
3A形の基準に適合し,容易な開こん(梱)又は再組立
を必要とするとき。
注a) ボルト締めは,ボルト又はラグスクリューを用いる。
4.2
設計要素
流通条件に基づく設計要素としての区分は,次の2種類とする。
a) クラス1 転送積替え回数が多く,非常に大きな外力が加わるおそれのある場合。主として在来船に
よる輸出向けとし,コンテナを利用した輸出でも港頭でバンニングされたり,仕向け先でコンテナか
ら積み下ろしされ,更に配送が行われるような場合に適用。
b) クラス2 転送積替え回数が少なく,大きな外力の加わるおそれがない場合。主として国内輸送,輸
出においてもユニットロードによる一貫輸送の場合などに適用。
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a) 天井下に帯鋼を使用した例
a) 天井下板に合板を使用した例
b) 天井下板に合板を使用した例
b) 天井下板に板材を使用した例
図1−1A形の例
図2−1B形の例
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図3−2A形の例
図4−2B形の例
図5−3A形の例
図6−3B形の例
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構造及び寸法
5.1
一般条件
枠組箱は,腰下,側,つま及び天井で構成し,できるだけ体積が小さくなるよう流通条件のクラスを考
慮して設計しなければならない。
a) 基本条件
1) 木材の許容強さ 枠組箱に用いる木材の基本とする許容強さは,表2による。
表2−木材の許容強さ
単位 MPa
部材の長さ方向に直角な曲げ強さ
部材の長さ方
向の圧縮強さ
部材の長さ方
向の引張強さ
平方向
木端方向
10.5
8.1
6.0
15.0
この値は,表13の木材のうち一般に用いるラジアタ松の許容強さを採用したものである。
なお,実際に用いる樹種によって,その樹種の強さと表2の強さとの割合で木材の使用量及び/
又は部材の寸法を変えてもよい。樹種別の許容強さは,JIS Z 1402のB.4(包装用容器に用いる木
材の許容強さの算出方法)によって算出する。
2) 上部荷重 通常予想される上部荷重は,次による。
2.1) 天井荷重1) はりにかかる天井荷重は,クラス1は4.0 kPaとし,クラス2は2.7 kPaとする。
注1) この規格において,天井荷重とは,主としてはりで支える上部荷重をいい,積上げ荷重
とは,主として側で支える上部荷重をいう。したがって,天井の幅より小さい貨物を直
接載せるときは,天井荷重及び積上げ荷重が働き,同じ幅の貨物,又は貨物の幅の大小
に関係なく,天井幅以上の長さの適切な台木を用いて積み重ねるときは,積上げ荷重が
主として働く。
2.2) 積上げ荷重1) 側にかかる積上げ荷重は,内容品の質量に対し,表3による(附属書B参照)。
表3−積上げ荷重
内容品の質量
t
積上げ荷重
kPa
10以下
10.0(6.7)
10を超え 30以下
15.0(10.0)
30を超え 60以下
20.0(13.3)
( )の中で示した数値は,クラス2に適用する。
b) 隙間 内容品が枠組箱の内面に接触することによって,損傷するおそれがある場合には,必要に応じ
て内容品と枠組箱との間に適切な隙間ができる寸法とする。
c) 寸法の表し方 枠組箱の大きさは,次に示す内のり寸法又は外のり寸法のいずれかで表す。
1) 内のり寸法 内のり寸法は,次による。
− 内のり長さ:つまのすみ支柱の内面間の寸法
− 内のり幅 :側のすみ支柱の内面間の寸法
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− 内のり高さ:側の上かまちと下かまちとの両外縁間の寸法
2) 外のり寸法 外のり寸法は,次による。
− 外のり長さ:内のり長さ+(つまのすみ支柱の厚さ+つまの外板の厚さ)×2
− 外のり幅 :内のり幅+(側のすみ支柱の厚さ+側の外板の厚さ)×2
− 外のり高さ:内のり高さ+天井板(上板・下板)の厚さ+無負荷床材の厚さ+滑材の厚さ+すり
材又は台木の厚さ
d) 木材の寸法 木材の厚さ及び幅の呼び寸法に対する最小寸法は,表4による。
表4−木材の厚さ及び幅の最小寸法
単位 cm
呼び寸法
最小寸法
呼び寸法
最小寸法
1.2
1.00
6.0
5.55
1.5
1.25
7.5
7.00
1.8
1.55
9.0
8.45
2.1
1.85
10.0
9.45
2.4
2.15
12.0
11.40
3.0
2.70
15.0
14.35
4.0
3.65
18.0
17.30
4.5
4.15
21.0
20.20
5.0
4.60
21.0を超えるもの (呼び寸法)−0.80
5.2
腰下
腰下は,枠組箱の底面で,これに側及びつまを取り付けて内容品を支える働きをする(図7及び図8参
照)もので,次による。内容品の固定方法を,参考として,附属書Dに示す。
注記 枠組箱は,側,つま及び天井のない腰下だけでつり上げ荷役することは,想定していない。
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a) 1形及び2形
b) 3形
図7−腰下の例1
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a) 埋木の使用例
b) 負荷床材の使用例
(床材の変形で,1形〜3形に共通)
図8−腰下の例2
a) 滑材 滑材は腰下基部の長さ方向の部材で,負荷床材及び側とともに内容品の荷重を支える働きをす
るもので,次による。
1) 滑材の寸法 滑材の寸法は,内容品の質量及び枠組箱の内のり長さ(又はロープ掛けの支点間の距
離)に対し,表5による。ただし,内のり高さが65 cm以下の場合は,附属書Aによる。
2) 滑材の間隔 滑材の中心間隔は,120 cm以下とし,中間に用いる滑材の寸法は,両端滑材と同じ厚
さとする。ただし,荷役のため,側方向からフォークリフトのフォーク(以下,フォークという。)
を差し込む枠組箱の場合は,滑材の中心間隔は,100 cm以下が望ましい。また,内容品の質量が1.5
t以下の場合,滑材の中心間隔は,80 cm以下が望ましい。
3) 滑材のつなぎ方 滑材は,1本の通し材を用いるのが望ましいが,長物材がない場合は,図9に示
すように,つないでもよい。ただし,滑材のつなぎ位置は,すり材のある範囲内で重心位置を避け,
両外側滑材を左右交互にする。また,滑材のつなぎ方を,つき合せ継ぎにする場合は,補強材の長
さを滑材の幅の8倍以上とし,ボルトはつなぎ合わせた左右にそれぞれ2本以上用いるものとする。
4) 滑材の両端 ころ引き荷役を想定する場合は,滑材の両端を厚さの1/2以下の箇所で,45°に切り
欠くことが望ましい。
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表5−各部材の寸法
単位 cm
内容品の
質量
(t)
最大内の
り長さa)
滑材の寸法
(幅×厚さ)
ヘッダ
(幅×厚さ)
すり材又
は台木
の厚さf)
無負荷床材
厚さ
外板厚さ
天井板厚さ
板
合板
板
合板
最大内
のり幅
1形
2形
3形
A形
B形
A形及び
B形
A形
B形
上板
下板
上板
下板
0.7以下
360
9.0×4.5 c)
9.0×4.5
又は
6.0×6.0
2.4以上
1.5
0.55
1.5
0.9
240 g)
1.8
(1.5)
1.5
1.2
合板
0.4
0.9
1.8
(1.5)
1.5
1.2
1.0以下
10.0×5.0 c)
1.5以下
9.0×6.0
1.8
(1.5)
0.9
1.8
(1.5)
2.0以下
7.5×7.5
又は
12.0×6.0 d)
7.5×7.5
3.0以上
3.0以下
500
9.0×9.0
4.0以下
450
9.0×9.0
4.0以上
1.8
(1.5)
1.2
合板
0.4
1.2
(0.9)
1.8
(1.5)
1.2
5.0以下
600
10.0×10.0
又は
15.0×7.5 e)
7.5以下
500
10.0以下
800
12.0×12.0
10.0×10.0
5.0以上
12.5以下
700
2.1
(1.8)
1.2
(0.9)
2.1
(1.8)
1.2
(0.9)
300 h)
2.1
(1.8)
)1.2(
4.2
2.1
(1.8)
)1.2(
4.2
1.2
合板
0.55
1.5
(1.2)
)5.1(
8.1
2.1
(1.8)
)1.2(
4.2
2.1
(1.8)
)1.2(
4.2
1.2
15.0以下
900
15.0×15.0
12.0×12.0
6.0以上
17.5以下
800
20.0以下
700
25.0以下
900
18.0×18.0
15.0×15.0
30.0以下
800
35.0以下
700
2.4
(2.1)
1.5
(1.2)
2.4
(2.1)
1.5
(1.2)
40.0以下
900
21.0×21.0
18.0×18.0
7.5以上
45.0以下
800
50.0以下
1 000 b)
24.0×24.0
21.0×21.0
55.0以下
900
60.0以下
800
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表5−各部材の寸法(続き)
( )の中で示した数値は,クラス2に適用する。
注a) 内容品の質量に対し,最大内のり長さを超えるときの滑材は,1段大きい寸
法のものを用いるか,つり上げロープの支点間の距離を最大内のり長さよ
り短くする。ただし,内容品が長さ方向に一体の剛性のあるものの場合を
除く。
b) 最大内のり長さ1 000を超えるときは,内容品質量及び形状に応じて強度計
算し,適切な寸法の部材を選定する。
c) A形の枠組箱だけに用いる。B形の枠組箱の場合は,厚さ6.0 cm以上とす
る。
注d) 下かまちの厚さが4.0 cm又は4.5 cmのときに用いる。
e) 下かまちの厚さが5.0 cm又は6.0 cmのときに用いる。
f) フォークの差込口又は腰下中央部にロープ掛け口を設けるときは,図10に
よる。
g) 最大内のり幅240を超えるときは,1段厚い天井板を用いる。
h) 最大内のり幅300を超えるときは,[ ]の中に示した数値を適用する。
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a) 中間滑材の相互継ぎ
b) 両端滑材の相互継ぎ
図9−滑材のつなぎ方の例
b) すり材 すり材は,ロープ掛けと重心との釣合いを調節するために,図7及び図8のように,滑材の
下面にくぎ付け又はラグスクリューを用いて取り付ける。取付方法は,2列千鳥付けとし,1列の間隔
はくぎ付けの場合30 cm以下,ラグスクリューの場合は,75 cm以下とする。
ころ引き荷役を想定する場合は,すり材の両端を45°に切り,その切口にくぎを2本以上打ち付け
なければならない。
すり材の厚さは,表5による。幅は,滑材の幅の80 %以上とする。また,長さ方向につき合せ継ぎ
をしてもよい。
すり材の長さは,ロープ掛けのため,すり材の端が滑材の両端から,20 cm以内又は滑材の長さの
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10 %以内となるものとするが,内容品の底部の形状及び/又は重心の位置によっては,これによらな
くてもよい。
また,フォークリフト荷役が行われる枠組箱に対しては,図10のa) のように,すり材(A)又は
台木(B)を用いてフォークの差込口を設けることが望ましい。
長い枠組箱で,ロープ掛けを中間で行うときは,図10のb) のように中間にロープ掛け口を設ける。
単位 cm
内容品の質量
(t)
a
b
c
d
3以下
95以下
30以上
4.5以上
65以下
3を超え 7以下
140以下
30以上
6.0以上
110以下
7を超え 10以下
160以下
40以上
7.5以上
110以下
10を超え 15以下
180以下
40以上
9.0以上
110以下
15を超え 20以下
200以下
40以上
10.0以上
120以下
a) フォークの差込口
b) 中間のロープ掛け口
図10−フォークの差込口及び中間のロープ掛け口
c) ヘッダ ヘッダは,滑材を横につなぐ部材で,これにつまを取り付ける。
ヘッダは,滑材の両端から,つまの外板の厚さ分だけ内側の位置にボルトを用いて滑材に取り付け
る(図7参照)。ヘッダの寸法は,表5による。ヘッダの取付けに用いるボルトの径及び本数は,表6
による。ヘッダの長さは,内のり幅とする。ただし,床材の厚さが2.4 cmを超えるときは,図8のよ
うにヘッダの両端は,床材の厚さを残し,下かまちの厚さだけ切り欠くことが望ましい。
2形に用いるヘッダは,長さを内のり幅とし,合板の無負荷床材の上に取り付けることが望ましい
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(図7参照)。
表6−ヘッダの取付けボルト
ヘッダの寸法
(幅×厚さ)(cm)
ボルトの径(mm)
及び滑材1本当たりの
本数
ヘッダの寸法
(幅×厚さ)(cm)
ボルトの径(mm)
及び滑材1本当たりの
本数
9.0×4.5又は6.0×6.0
9.0 a)×1本
12×12.0
16.0×1本
7.5×7.5
15.0×15.0
16.0×1本又は
12×2本
9.0×9.0
12.0×1本
18.0×18.0
19.0×1本又は
16.0×2本
10.0×10.0
21.0×21.0
注a) ヘッダの寸法が9.0 cm×4.5 cmの場合は,ボルトの代わりにくぎを用いてもよい。
d) 床材 床材は,通常,滑材の上面に横に渡して取り付け,次による。
1) 無負荷床材 無負荷床材は,次による。
1.1) 無負荷床材の厚さ 無負荷床材の厚さは,内容品の質量に対し,表5による。
1.2) 無負荷床材の幅 無負荷床材の幅は,次による。
− 1形は12.0 cm以上
− 2形は20.0 cm以上(合板)
− 3形は15.0 cm以上
1.3) 無負荷床材の取付方法 無負荷床材の取付けは,7.5.1に準じてくぎを用い,次による。
− 1形及び2形 通気及び排水のために,0.5 cm〜1.0 cmの隙間のあるすのこ張りにするか,又は
つき合せ張りとして,内容品の接しない箇所に直径約1.2 cmの穴を4個ずつ,4か所以上に設
ける。2形の合板は,ヘッダの下まで取り付けることが望ましい(図7参照)。
なお,2形に1形の無負荷床材を用いてもよい。
− 3形 内容品の形状及び品質によって,隙間を20 cmまで設けてもよい。
− 共通 無負荷床材総幅1/3以下の枚数であれば,中間滑材の上でつき合せ継ぎをしてもよい。
2) 負荷床材 負荷床材は,内容品を支える働きをし,断面寸法は,外側滑材の内のり間隔,並びに内
容品の質量及び形状による負荷床材総幅2) で決める。
なお,負荷床材として,木材の代わりに鋼材を用いてもよい。
注2) 負荷床材総幅とは,内容品を受ける負荷床材を並べたときの幅の総和を表す。
2.1) 等分布荷重を受ける負荷床材 床材が枠組箱の幅の方向に等分布荷重を受けるときは次による。
− 負荷床材の厚さが分かっている場合 表7によって,負荷床材の幅1 cm当たりの許容曲げ荷重
を選定する。次に,内容品の質量をこの値で除した値が負荷床材総幅となる。この負荷床材総
幅と同じか又は上回る部材合計幅とする。
− 負荷床材総幅が分かっている場合 表7によって,負荷床材の幅1 cm当たりにかかる許容曲げ
荷重を上回る厚さの部材とする。
− 負荷床材の本数が分かっている場合 表8によって,内容品の質量による負荷床材1本当たり
にかかる荷重を上回る許容曲げ荷重を満たす断面寸法の部材とする。
− 負荷床材の断面寸法が分かっている場合 表8によって,負荷床材の1本当たりにかかる許容
曲げ荷重を選定し,1本当たりにかかる荷重を上回るように負荷床材の本数とする。
2.2) 中央集中荷重を受ける負荷床材 床材の長さの中央に集中荷重を受けるときは,表7及び表8の
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許容荷重の値を1/2に値に置き換えて負荷床材の幅及び厚さの部材とする。
2.3) その他の荷重を受ける負荷床材 その他の荷重を受ける負荷床材の寸法は,応力を計算し,それ
ぞれについて算出した結果の部材とする。
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表7−負荷床材の選択表[幅1 cm当たりの許容曲げ荷重(等分布荷重)から]
単位 N
外側滑材
の内のり
間隔
(cm)
負荷床材の厚さ
(cm)
1.5
1.8
2.1
2.4
3.0
4.0
4.5
5.0
6.0
7.5
9.0
10.0
12.0
15.0
18.0
21.0
24.0
30.0
60
52
75
102
134
210
373
472
583
840
1 312
1 890
2 333
3 360
70
45
64
88
115
180
320
405
500
720
1 125
1 620
2 000
2 880
4 500
80
39
56
77
100
157
280
354
437
630
984
1 417
1 750
2 520
3 937
5 670
90
35
50
68
89
140
248
315
388
560
875
1 260
1 555
2 240
3 500
5 040
6 860
100
31
45
61
80
126
224
283
350
504
787
1 134
1 400
2 016
3 150
4 536
6 174
8 064
120
26
37
51
67
105
186
236
291
420
656
945
1 166
1 680
2 625
3 780
5 145
6 720
10 500
140
22
32
44
57
90
160
202
250
360
562
810
1 000
1 440
2 250
3 240
4 410
5 760
9 000
160
19
28
38
50
78
140
177
218
315
492
708
875
1 260
1 968
2 835
3 858
5 040
7 875
180
17
25
34
44
70
124
157
194
280
437
630
777
1 120
1 750
2 520
3 430
4 480
7 000
200
15
22
30
40
63
112
141
175
252
393
567
700
1 080
1 575
2 268
3 087
4 032
6 300
220
20
28
36
57
101
128
159
229
358
515
636
916
1 431
2 061
2 806
3 665
5 727
240
25
33
52
93
118
145
210
328
472
583
840
1 312
1 890
2 572
3 360
5 250
260
31
48
86
109
134
193
302
436
538
775
1 211
1 744
2 374
3 101
4 846
280
45
80
101
125
180
281
405
500
720
1 125
1 620
2 205
2 880
4 500
2
Z
1
4
0
3
:
2
0
1
8
16
Z 1403:2018
表7−負荷床材の選択表[幅1 cm当たりの許容曲げ荷重(等分布荷重)から](続き)
単位 N
外側滑材
の内のり
間隔
(cm)
負荷床材の厚さ
(cm)
1.5
1.8
2.1
2.4
3.0
4.0
4.5
5.0
6.0
7.5
9.0
10.0
12.0
15.0
18.0
21.0
24.0
30.0
300
74
94
116
168
262
378
466
672
1 050
1 512
2 058
2 688
4 200
320
88
109
157
246
354
437
630
984
1 417
1 929
2 520
3 937
340
83
102
148
231
333
411
592
926
1 334
1 815
2 371
3 705
360
97
140
218
315
388
560
875
1 260
1 715
2 240
3 500
380
92
132
207
298
368
530
828
1 193
1 624
2 122
3 315
400
126
196
283
350
504
787
1 134
1 543
2 016
3 150
420
120
187
270
333
480
750
1 080
1 470
1 920
3 000
440
114
179
257
318
458
715
1 030
1 403
1 832
2 863
460
109
171
246
304
438
684
986
1 342
1 753
2 739
480
164
236
291
420
656
945
1 286
1 600
2 625
等分布荷重を受ける負荷床材は,次による。
− この表の許容曲げ荷重に,負荷床材の必要な総幅の寸法を乗じた値が内容品の荷重(N)以上になるように,負荷床材の厚さを選択する。この場合,負荷床材の
総幅寸法は,内容品の底部の接触する長さ以下でなければならない。
− 負荷床材を重ねて用いるときは,それぞれの厚さの許容曲げ荷重の和として適用する。
− 外側滑材の内のり間隔が,この表の中間になるときの許容曲げ荷重は,JIS Z 1402の附属書A(負荷床材の許容曲げ荷重)の式(A.1)によって算出してもよい。
− この表の許容曲げ荷重は,木材の許容強さ(fb)が10.5 MPaによるものである。したがって,使用する樹種のfbによって,この表の値に(fb/10.5)の割合を乗じ
て用いてもよい。
2
Z
1
4
0
3
:
2
0
1
8
17
Z 1403:2018
表8−負荷床材の選択表[1本当たりの許容曲げ荷重(等分布荷重)から]
単位 N
外側滑
材の内
のり間
隔
(cm)
負荷床材の断面寸法(幅×厚さ)
(cm)
9.0×
2.4
9.0×
3.0
9.0×
4.0
9.0×
4.5
6.0×
6.0
10.0×
5.0
9.0×
6.0
7.5×
7.5
12×
6.0
9.0×
9.0
15.0×
7.5
10.0×
10.0
18.0×
9.0
12.0×
12.0
15.0×
15.0
18.0×
18.0
21.0×
21.0
24.0×
24.0
30.0×
30.0
60
1 210
1 890
3 360
4 253
5 040
5 833
7 560
9 844 10 080 17 010 19 688 23 333 34 020 40 320
70
1 037
1 620
2 880
3 645
4 320
5 000
6 480
8 438
8 640 14 580 16 875 20 000 29 160 34 560 67 500
80
907
1 418
2 520
3 189
3 780
4 375
5 670
7 383
7 560 12 758 14 766 17 500 25 515 30 240 59 063 102 060
90
806
1 260
2 240
2 835
3 360
3 889
5 040
6 563
6 720 11 340 13 125 15 556 22 680 26 880 52 500
90 720 144 060
100
726
1 134
2 016
2 552
3 024
3 500
4 536
5 906
6 048 10 206 11 813 14 000 20 412 24 192 47 250
81 648 129 654 193 536
110
660
1 031
1 833
2 320
2 749
3 182
4 124
5 369
5 498
9 278 10 739 12 727 18 556 21 993 42 955
74 225 117 867 175 942
120
605
945
1 680
2 126
2 520
2 917
3 780
4 922
5 040
8 505
9 844 11 667 17 010 20 160 39 375
68 040 108 045 161 280 315 000
130
558
872
1 551
1 963
2 326
2 692
3 489
4 543
4 652
7 851
9 087 10 769 15 702 18 609 36 346
62 806
99 734 148 874 290 769
140
518
810
1 440
1 823
2 160
2 500
3 240
4 219
4 320
7 290
8 438 10 000 14 580 17 280 33 750
58 320
92 610 138 240 270 000
150
484
756
1 344
1 701
2 016
2 333
3 024
3 938
4 032
6 804
7 875
9 333 13 608 16 128 31 500
54 432
86 436 129 024 252 000
160
454
709
1 260
1 595
1 890
2 187
2 835
3 691
3 780
6 379 7 383
8 750 12 758 15 120 29 531
51 030
81 034 120 960 236 250
170
427
667
1 186
1 501
1 779
2 059
2 668
3 474
3 558
6 004
6 949 8 235 12 007 14 231 27 794
48 028
76 267 113 845 222 353
180
403
630
1 120
1 418
1 680
1 944
2 520
3 281
3 360
5 670
6 563
7 778 11 340 13 440 26 250
45 360
72 030 107 520 210 000
190
382
597
1 061
1 343
1 592
1 842
2 387
3 109
3 183
5 372
6 217
7 368 10 743 12 733 24 868
42 973
68 239 101 861 198 947
2
Z
1
4
0
3
:
2
0
1
8
18
Z 1403:2018
表8−負荷床材の選択表[1本当たりの許容曲げ荷重(等分布荷重)から](続き)
単位 N
外側滑
材の内
のり間
隔
(cm)
負荷床材の断面寸法(幅×厚さ)
(cm)
9.0×
2.4
9.0×
3.0
9.0×
4.0
9.0×
4.5
6.0×
6.0
10.0×
5.0
9.0×
6.0
7.5×
7.5
12.0×
6.0
9.0×
9.0
15.0×
7.5
10.0×
10.0
18.0×
9.0
12.0×
12.0
15.0×
15.0
18.0×
18.0
21.0×
21.0
24.0×
24.0
30.0×
30.0
200
363
567
1 008
1 276
1 512
1 750
2 268
2 953
3 024
5 103
5 906
7 000 10 206 12 096 23 625 40 824
64 827 96 768 189 000
220
515
916
1 160
1 375
1 591
2 062
2 685
2 749
4 639
5 309
6 364
9 278 10 996 21 477 37 113
58 934 87 971 171 818
240
840
1 063
1 260
1 458
1 890
2 461
2 520
4 253
4 922
5 833
8 505 10 080 19 688 34 020
54 022 80 640 157 500
260
981
1 163
1 346
1 745
2 272
2 326
3 925
4 543
5 385
7 851
9 305 18 173 31 403
49 867 74 437 145 385
280
911
1 080
1 250
1 620
2 109
2 160
3 645
4 219
5 000
7 290
8 640 16 875 29 160
46 305 69 120 135 000
300
1 008
1 167
1 512
1 969
2 016
3 402
3 938
4 667
6 804
8 064 15 750 27 216
43 218 64 512 126 000
320
945
1 094
1 418
1 846
1 890
3 189
3 691
4 375
6 379
7 560 14 766 25 515
40 517 60 480 118 125
340
1 029
1 334
1 737
1 779
3 002
3 474
4 118
6 004
7 115 13 897 24 014
38 134 56 922 111 176
360
972
1 260
1 641
1 680
2 835
3 281
3 889
5 670
6 720 13 125 22 680
36 015 53 760 105 000
380
1 194
1 554
1 592
2 686
3 109
3 684
5 372
6 366 12 434 21 486
34 119
50 931
99 474
400
1 477
1 512
2 552
2 953
3 500
5 103
6 048 11 813 20 412
32 413 48 384
94 500
420
1 406
1 440
2 430
2 813
3 333
4 860
5 760 11 250 19 440
30 870 46 080
90 000
440
1 375
2 320
2 685
3 182
4 639
5 498 10 739 18 556
29 467 43 985
85 909
460
1 315
2 219
2 568
3 043
4 437
5 259 10 272 17 750
28 186 42 073
82 174
480
2 126
2 461
2 917
4 253
5 040
9 844 17 010
27 011
40 320
78 750
この表の許容荷重は,木材の許容強さ(fb)が10.5 MPaによるものである。したがって,使用する樹種のfbによって,この表の値に(fb/10.5)の割合を乗じて用い
てもよい。
2
Z
1
4
0
3
:
2
0
1
8
19
Z 1403:2018
2.4) 負荷床材の取付け方法 滑材に対する負荷床材の取付けは,表9及び次の方法による。
なお,内容品をボルトで固定する負荷床材を除いては,ラグスクリューを用いて取り付けても
よい。
表9−負荷床材の取付方法
負荷床材の厚さ cm
取付方法
6.0以下
くぎ付け。くぎ付け方法については,7.5.1に準じる。
6.0を超え 9.0以下
ボルト(9 mm)締め
負荷床材が幅15.0 cm以下の場合,滑材ごとにボル
ト1本
負荷床材が幅15.0 cmを超える場合,滑材ごとにボ
ルト2本a)
9.0を超えるもの
ボルト(12 mm)締め
注a) 中間滑材に対しては,1本でもよい。
− 負荷床材は,無負荷床材の上から取り付けてもよい。
− 床材を全て負荷床材として用いるときは,無負荷床材の場合と同じ通気方法を適用する。
− 負荷床材を使用する割合が多いときは,図8のヘッダのように,両端を切り欠いて,その部分が
滑材と下かまちとの間に入るようにすることが望ましい。
− 負荷床材の厚さが6.0 cm以下で,床材の大部分(内のり長さの2/3以上)に使用するときは,負
荷床材の長さを腰下の幅と同じにして,その上に側の下かまちが載るようにし,無負荷床材の両
端に沿って,幅が下かまちの厚さ以上の埋木を用いて負荷床材と同じ厚さになるようにすること
が望ましい[図8のa) 参照]。
なお,小形の内容品(又は段ボール箱詰め)を床の全面に詰め合わせるとき,ヘッダ及び負荷
床材の凹凸を避けるため,図8のb) のように,負荷床材及びヘッダの上に負荷床板を長さ方向
に用いてもよい。この場合,ヘッダ及び負荷床材の厚さは同じとし,負荷床板の厚さは,負荷床
材の間隔を外側滑材の内のり間隔とみなして,表7によって選定する。ただし,内容品の両端が
負荷床材にかかるときは,負荷床板の厚さは,1.2 cm又は0.55 cm(合板)を用いてもよい。
− フォークリフト荷役で,つま面からフォークを差し込む必要があるときは,フォークの先端位置
が負荷床材になるように負荷床材を取り付けるか,それに代わる補強床材を取り付けて腰下床面
の破損のおそれを防止する構造とする。
− 腰下の幅が,輸送車両の荷台幅より大きく,両端滑材が荷台にかからないときは,負荷床材の下
面の滑材の間に,滑材及びすり材の厚さと同じ厚さの木材を埋めて,荷台幅の両端にかかるよう
にする。その場合,滑材が4本以上の場合は中間を除き,できる限り負荷床材の全部に設けるこ
とが望ましい。
5.3
側及びつま
側は,滑材に取り付け,積上げ荷重を受けるとともに,滑材を通じて内容品の荷重を支える働きをする。
つまは,ヘッダに取り付け,これと両方の側とを組み立てて,積上げ荷重を受ける補助的な働きをする。
側及びつまは,次による。
a) 構造 1形及び3形の側及びつまの構造は,図11及び図12によるものとし,2形の側及びつまの構造
は,図13及び図14のタイプA〜タイプDによる。
なお,これら構造を採用した場合は,つまに接する両端のはりは用いなくてもよい。
b) 枠組形式 枠組形式は,次による。ただし,枠組形式の特例として,附属書Cによることができる。
20
Z 1403:2018
1) 1形及び3形の枠組形式は,図15の枠組表によって,図16の枠の組み方のいずれかによる。
2) 2形の枠組形式は,図13及び図14のタイプA〜タイプDのいずれかによる。ただし,つまの枠組
形式は,側に採用したタイプと同じとする。
支柱の中心間隔は,123 cm以下とする。
単位 cm
a) 1形
b) 3形
図11−側(1形及び3形)
21
Z 1403:2018
1形及び3形の側の下かまちの構造は,すみ支柱の端部とそろえてもよい。
c) 側の下かまちの構造の例
図11−側(1形及び3形)(続き)
a) 1形
図12−つま(1形及び3形)
22
Z 1403:2018
単位 cm
b) 3形
1形及び3形のつまの下かまちの構造は,すみ支柱の端部とそろえてもよい。
c) つまの下かまちの構造の例
図12−つま(1形及び3形)(続き)
23
Z 1403:2018
単位 cm
a) タイプA
b) タイプB
図13−側(2形)
24
Z 1403:2018
単位 cm
c) タイプC
d) タイプD
図13−側(2形)(続き)
25
Z 1403:2018
側の下かまちの構造は,すみ支柱の端部とそろえてもよい。
e) 側の下かまちの構造の例
図13−側(2形)(続き)
単位 cm
a) タイプA
図14−つま(2形)
26
Z 1403:2018
単位 cm
b) タイプB
c) タイプC
図14−つま(2形)(続き)
27
Z 1403:2018
単位 cm
d) タイプD
2形のつまの下かまちの構造は,すみ支柱の端部とそろえてもよい。
e) つまの下かまちの構造の例
図14−つま(2形)(続き)
28
Z 1403:2018
単位 cm
表の中の記号N,X,K及びHKは,すじかいの入れ方を記号化したもので,主なものの形状を図16に示す。
図15−枠組表(1形及び3形)
29
Z 1403:2018
単位 cm
a) すじかいなし
b) 5N(奇数のときは中央をXとする。)
c) 1X
d) 2X
e) 1K
f) 4K
g) 1HK
図16−枠組形式(1形及び3形)
30
Z 1403:2018
単位 cm
h) 3HK
i) 4HK
j) 1XX
k) 4XX
l) 2KK
m) 5KK
図16−枠組形式(1形及び3形)(続き)
31
Z 1403:2018
c) 寸法 寸法は,次による。
1) 枠組部材の寸法 側の枠組部材の組合せ区分は,表10による。支柱及びそえ柱の寸法の算出方法は,
附属書Bによる。枠組み部材の最も適切な組合せは,内容品の質量,支柱の中心間隔,外のり幅及
び内のり高さに応じ,表11によって選定する。ただし,流通条件がクラス2の場合は,表11の枠
組箱の外のり幅を2/3とみなして,組合せ符号を選定してもよい。
水平部材は,下かまちと同じ寸法とする。2形には,すじかいを用いない。また,B形に用いる
枠組部材の厚さは,4.5 cm以上とする。つまの枠組部材の寸法は,そえ柱を除き,側と同じものを
用いる。そえ柱の長さは,支柱の長さの2/3以上とし,はり受けの下に用いる。
2) 外板 外板は,次による。
2.1) 1形及び3形 1形及び3形の外板の厚さは,表5による。
外板は,縦張りとし,側の外板は,滑材の下面まで,つまの外板は,滑材の上面までの長さと
する。
1形の外板幅は,9 cm以上とし,側及びつまの外板の両端の外板幅は,15 cm以上とする。支柱
及びすじかいの交差する場所に沿ったものを除き,外板枚数の20 %までは,水平部材の上(水平
部材がある場合に限る。)でつき合せはぎをしてもよい。外板の接合は,通常,つき合せはぎとし,
必要によって相互はぎとする(図17参照)。
図17−板の接合
3形の外板幅は,12 cm以上とし,側の外板及びつまの外板の両端の外板幅及びすじかいの交差
する場所に用いる外板幅は,18 cm以上(つき合せはぎしてもよい。)とする(図5,図6,図11
及び図12参照)。外板の隙間は,通常,6 cmとし,内容品によっては,24 cmまであけてもよい。
ただし,枠組箱に表示を施す必要がある場合,その表示に必要な部分は密閉張りが望ましい。
2.2) 2形 2形に用いる合板の厚さは,表5による。
合板の表面の繊維の方向は,枠組箱の高さ方向に用いる。ただし,外板の高さが123 cm以下の
場合は,枠組箱の横方向に用いてもよい。
側の外板は,滑材の下面まで,つまの外板は,滑材の上面までとする。
32
Z 1403:2018
表10−枠組部材の組合せ符号
単位 cm
符
号
部材(厚さ×幅)
符
号
部材(厚さ×幅)
上かま
ち
下かま
ち
すじか
い
支柱
そえ柱
上かま
ち
下かま
ち
すじか
い
支柱
そえ柱
1
2.4×
7.5
2.4×
7.5
2.4×
7.5
2.4×
7.5
不要
61
6.0×
9.0
6.0×
9.0
6.0×
9.0
6.0×
9.0
不要
2
2.4×7.5
62
2.4×9.0
11
2.4×
9.0
2.4×
9.0
2.4×
9.0
2.4×
9.0
不要
63
3.0×9.0
12
2.4×9.0
64
4.0×9.0
21
3.0×
9.0
3.0×
9.0
3.0×
9.0
3.0×
9.0
不要
65
4.5×9.0
22
2.4×9.0
66
6.0×9.0
23
3.0×9.0
71
6.0×
12.0
6.0×
12.0
6.0×
12.0
6.0×
12.0
2.4×12.0
31
4.0×
9.0
4.0×
9.0
4.0×
9.0
4.0×
9.0
不要
72
3.0×12.0
32
2.4×9.0
73
6.0×12.0
33
3.0×9.0
81
6.0×
18.0
6.0×
18.0
6.0×
18.0
6.0×
18.0
2.4×18.0
34
4.0×9.0
82
3.0×18.0
41
4.5×
9.0
4.5×
9.0
4.5×
9.0
4.5×
9.0
不要
83
6.0×18.0
42
2.4×9.0
91
7.5×
15.0
7.5×
15.0
7.5×
15.0
7.5×
15.0
3.0×15.0
43
3.0×9.0
92
5.0×15.0
44
4.0×9.0
93
7.5×15.0
45
4.5×9.0
101
7.5×
18.0
7.5×
18.0
7.5×
18.0
7.5×
18.0
3.0×18.0
51
5.0×
10.0
5.0×
10.0
5.0×
10.0
5.0×
10.0
不要
102
6.0×18.0
52
2.4×10.0
103
7.5×18.0
53
3.0×10.0 注記 水平部材は,下かまちと同じ寸法のものを用いる。
54
5.0×10.0
33
Z 1403:2018
表11−枠組部材の組合せ符号選択表
内容品
の質量
t
支柱の
中心間隔
cm
外のり幅 cm
100
150
200
250
内のり高さ cm
100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350
1.0
以下
60以下
1
2
22 32 1
2
12 22 32 1
2
12 23 32 21
22
32 42
75以下
1 11
2
22 32 1
2
12 22 32 1
2
22 23 33 21
22
23 33 44
91以下
1
2
22 32 1
2
22 23 33 11 2 12 23 33 34 21
22
32 34 44
105以下
1
2
22 32 1
2
22 32 33 12 2 22 23 33 34 21
22
33 34 45
123以下
1
2
12 23 32 11 2 12 23 33 43
12
22 32 34 44
22
23 33 34 54
2.0
以下
60以下
1 11
12
23
11
12
23
21
22
33
21
22
32 42
75以下
1 11
12
23 11
12
22 23
21
22
23 33 21
22
32 43
91以下
1 11
12
23 11
12
23 32 21
22
32 34 21
22
23 33 44
105以下
1 11
12
22 23 11
12
22 23 33 21
22
23 33 34 21
22
32 34 44
123以下
1
12
22 23 11
12
22 32 34 21
22
23
34
31 22 32 33 34 45
3.0
以下
60以下
11
12
23
21
22
23
21
22
32
31
32
42
75以下
11
12
23
21
22
23
21
22
23 33
31
32
43
91以下
11
12
23
21
22
23 32 21
22
32 34
31
32
33 44
105以下
11
12
22 23
21
22
23 33 21
22
23 33 34
31
32
34 44
123以下 11
12
22 23 21
22
32 34 21
22
32
34
31
32
33 34 45
4.0
以下
60以下
21
22
23
21
22
32
31
32
33
31
32
42
75以下
21
22
23
21
22
32
31
32
33
31
32
43
91以下
21
22
23
21
22
23 32
31
32
34
31
32
33 44
105以下
21
22
23
21
22
23 33
31
32
33 34
31
32
34 44
123以下
21
22
23 21
22
32 34
31
32
34
31
32
33 34 45
5.0
以下
60以下
21
22
23 21
31
32
31
32
33
31
32
42
75以下
21
22
23 21
31
32
31
32
33
31
32
43
91以下
21
22
23 21
31
32
31
32
34
31
32
33 44
105以下
21
22
23 21
31
32
33
31
32
33 34
31
32
34 44
123以下
21
22
23 21 31
32
34
31
32
34
31
32
33 34 45
6.5
以下
60以下
31
32
31
32
31
32
31
32
42
75以下
31
32
31
32
31
32
33
31
32
43
91以下
31
32
31
32
31
32
34
31
32
33 44
105以下
31
32
31
32
33
31
32
33 34
31
32
34 44
123以下
31
32
31
32
34
31
32
34
31
32
33 34 45
8.0
以下
60以下
31
32
31
32
31
32
41
42
75以下
31
32
31
32
31
32
33
41
42
43
91以下
31
32
31
32
31
32
34
41
42
44
105以下
31
32
31
32
33
31
32
33 34
41
42
43 44
123以下
31
32
31
32
34
31
32
34
41
42
44 45
10.0
以下
60以下
31
32
31
32
41
42
41
42
75以下
31
32
31
32
41
42
41
42
43
91以下
31
32
31
32
41
42
43
41
42
44
105以下
31
32
31
32
33
41
42
43
41
42
43 44
123以下
31
32
31
32
34
41
42
43 44
41
42
44 45
34
Z 1403:2018
表11−枠組部材の組合せ符号選択表(続き)
内容品
の質量
t
支柱の
中心間隔
cm
外のり幅 cm
300
350
400
500
内のり高さ cm
100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350
1.0
以下
60以下 21
22
32 33 52
31
32
33 53
31
32
43 44 31
32
33 44 54
75以下 21
22
32 34 53 31
32
33 34 54 31
32
33 44 45 31
32
34 45 54
91以下
22
23 33 34 54 31
32
34 44 54 31
32
34 45 54
32
33 44 54 65
105以下
22
23 33 44 54 31
32
34 45 54
32
33 34
54
32
34
54
66
123以下
22
32 34 45 54
32
33 34 54 54
32
44
54 66 32 33 44 54
66
2.0
以下
60以下
31
32
52
31
32
33 52
31
32
43 53
41
42
52 54
75以下
31
32
33 52 31
32
34 53 31
32
33 44 54 41
42
43 53 54
91以下
31
32
34 53 31
32
33 34 54 31
32
34 44 54 41
42
44
54
105以下 31
32
33 44 54 31
32
34 44 54 31
32
34 45 54
42
43 44 54 66
123以下 31
32
34 45 54 41 32 33 34 45 54
32
33 44 54 65
42
44
54
66
3.0
以下
60以下
31
32
52
31
32
33 52
41
42
43 53
41
42
52 54
75以下
31
32
33 52 31
32
34 53
41
42
44 54 41
42
43 53 54
91以下
31
32
34 53 31
32
33 34 54 41
42
43 44 54 41
42
44
54
105以下 31
32
33 44 54 31
32
34 44 54 41
42
44 45 54
42
43 44 54 66
123以下 31
32
34 45 54 41 32 33 34 45 54 42
42
44 54 65
42
44
54
66
4.0
以下
60以下
31
32
52
41
42
52
41
42
43 53
41
42
52 54
75以下
31
32
33 52
41
42
43 53
41
42
44 54 41
42
43 53 54
91以下
31
32
34 53
41
42
44 54 41
42
43 44 54 41
42
44
54
105以下 31
32
33 44 54 41
42
43 44 54 41
42
44 45 54
42
43 44 54 66
123以下 31
32
34 45 54 41
42
44 45 54 41 42 43 44 54 65
42
44
54
66
5.0
以下
60以下
41
42
52
41
42
52
41
42
52 53
41
42
52 54
75以下
41
42
52
41
42
43 53
41
42
52 54 41
42
43 53 54
91以下
41
42
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42
44 54 41
42
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42
44
54
105以下
41
42
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42
43 44 54 41
42
44
54
42
43 44 54 66
123以下 41
42
43 45 54 41
42
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42
44
54
66
6.5
以下
60以下
41
42
52
41
42
52
41
42
43 53
51
52
54
75以下
41
42
52
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42
43 53
41
42
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51
52
53 54
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41
42
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41
42
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42
43 44 54 51
52
53
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105以下
41
42
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42
43 44 54 41
42
44 45 54 51
52
53 54 66
123以下 41
42
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42
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52
54
66
8.0
以下
60以下
41
42
52
41
42
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51
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53
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54
75以下
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53 54
91以下
41
42
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52
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52
54
66
10.0
以下
60以下
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75以下
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51
52
53 54
91以下
41
42
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52
53 54
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52
53
54
105以下
41
42
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52
53 54
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52
54
51
52
53 54 66
123以下 41
42
43 45 54
51
52
54
51
52
53 54 65 51
52
54
66
35
Z 1403:2018
表11−枠組部材の組合せ符号選択表(続き)
内容品
の質量
t
支柱の
中心間隔
cm
外のり幅 cm
100
150
200
250
内のり高さ cm
100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350 100 150 200 250 300 350
12.5
以下
60以下
31
32
31
32
41
42
41
42
43
75以下
31
32
31
32
33
41
42
43
41
42
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91以下
31
32
31
32
34
41
42
43 44
41
42
44 45
105以下
31
32
31
32
33 34
41
42
43 44 41
42
43 44 64
123以下
31
32
33
31
32
34 44
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42
44 54 41
42
44 45 64
15.5
以下
60以下
31
32
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42
41
42
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52
75以下
31
32
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43
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91以下
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42
43
41
42
43 44
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52
53 54
105以下
31
32
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44
41
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52
53 54
123以下
31
32
33
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42
43 44
41
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52
54
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以下
60以下
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53
91以下
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42
41
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53
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52
54
105以下
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42
41
42
44
51
52
54
51
52
53 54
123以下
41
42
41
42
43 44
51
52
53 54
51
52
54
25.0
以下
60以下
41
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51
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51
52
75以下
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51
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51
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53
91以下
41
42
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53
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54
105以下
41
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54
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52
53 54
123以下
41
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53
51
52
53 54
51
52
54
30.0
以下
60以下
51
52
51
52
51
52
51
52
75以下
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52
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52
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52
53
91以下
51
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53
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54
105以下
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51
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53 54
123以下
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53 54
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54
35.0
以下
60以下
51
52
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51
52
61
62
75以下
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52
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53
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105以下
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51
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53
51
52
53 54
61
62
63 65
123以下
51
52
51
52
54
51
52
54
61
62
63 64 66
36
Z 1403:2018
表11−枠組部材の組合せ符号選択表(続き)
内容品
の質量
t
支柱の
中心間隔
cm
外のり幅 cm
300
350
400
500
内のり高さ cm
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12.5
以下
60以下
51
52
53
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52
54
51
52
53 54
51
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75以下
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53 54 66 51 52 53
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52
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66
73
15.5
以下
60以下
51
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53 54
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52
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52
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54
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73
20.0
以下
60以下
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75以下
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52
53 54 66 61
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52
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52
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62
63 64 66 73
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25.0
以下
60以下
51
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53
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63
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75以下
51
52
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91以下
51
52
53 54
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62
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105以下
52
52
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64 66
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73
123以下 51
52
53 54 66 61
62
64 65 66
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73
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以下
60以下
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75以下
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105以下
61
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63 65
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73
123以下 61
62
64 66
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72 73
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73
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73
35.0
以下
60以下
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72 73
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71
72
73
71
72
73
83
123以下
71
73
71
72
73
71
73
71 72
73
83
37
Z 1403:2018
表11−枠組部材の組合せ符号選択表(続き)
内容品
の質量
t
支柱の
中心間隔
cm
外のり幅 cm
100
150
200
250
内のり高さ cm
200 250 300 350 400 500 200 250 300 350 400 500 200 250 300 350 400 500 200 250 300 350 400 500
20.0
以下
60以下
41
42
45
41
42
45
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52
54 51
52
53 54
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53 54 51
52
53 54 66
91以下
41
42
45 41
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52
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66
105以下 41
42
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53
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73
123以下 41
42
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66 73
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以下
60以下
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54 51
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53 54 66
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53 54 51
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53 54 66
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105以下 41
42
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52
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52
53
54
73
123以下 41
42
44 54 51
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53 54 66
52
53
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52
54
66 73
30.0
以下
60以下
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54
51
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52
53 54
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54 51
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53 54 51
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53 54 51
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123以下
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以下
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52
53 54 66
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123以下 51
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以下
60以下
51
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66
61
62
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75以下
51
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52
53 54
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63 66 61
62
63 65 66
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51
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63 64 73
62
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51
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52
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52
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66
62
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50.0
以下
60以下
51
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71 72
71
73
75以下
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51
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63 72 73
71
72
73
105以下
51
52
54 51
52
53 54 66 61
62
64
73
71
73
83
123以下 51
52
53 54
52
54
66
62
63 64
73
71
72
73
83
60.0
以下
60以下
61
62 63
61
62
63
71
72
71
73
75以下
61
62 63
61
62
64
71
73
71
72
73
91以下
61
62
63
61
62
63 65
71
72 73
71
73
105以下
61
62
64 61
62
64 66
71
73
71
73
83
123以下
61
62
64 61
62
63 64 66
71
72
73
71
72
73
83
38
Z 1403:2018
表11−枠組部材の組合せ符号選択表(続き)
内容品
の質量
t
支柱の
中心間隔
cm
外のり幅 cm
300
350
400
500
内のり高さ cm
200 250 300 350 400 500 200 250 300 350 400 500 200 250 300 350 400 500 200 250 300 350 400 500
20.0
以下
60以下 51
52
53 54 66 51
52
54
66 61
62
63 65 73
71
72
73
75以下
52
54
66
52
53
54
73
62
63 64 66 73
71
72
73
83
91以下
52
53 54 66 73
52
54
66 73
62
64
66
83
71
73
83
105以下
52
54
66 73 52 53 54
66
83 62 63 65 66 73 83 71 72
73
83 93
123以下 52 53 54
66
83 52
54
66 73 83 63 64 66
73
93 71
73
83 93
25.0
以下
60以下 51
52
53 54 66 61
62
63 64 73
71
73
71
72
73 83
75以下
52
54
66 61
62
64 65 73
71
72 73 83
71
73
83
91以下
52
53 54 66 73
62
63 65 66 73
71
73
83 71
73
83 93
105以下
52
54
66 73
62
64
66
83
71
72
73
93 72
73
83 93
123以下 52 53 54
66
83 62 64 65 66 73 83
71
73
93
73
83 93
30.0
以下
60以下
61
62
63 66
71
73
71
73
71
72
73 83
75以下 61
62
63 64 66
71
73
71
72 73 83
71
73
83
91以下 61
62
64 66 73
71
72
73
71
73
83 71
73
83 93
105以下
62
63 65 66 73
71
73
83
71
72
73
93 72
73
83 93
123以下
62
64
66
83
71
72
73
83
71
73
93
73
83 93
35.0
以下
60以下
71
72 73
71
73
71
72
73
71
73
83
75以下
71
72
73
71
73
83
71
73
83
71
73
83
91以下
71
73
83
71
72
73
83
71
73
83 71
73
83 93
105以下
71
72
73
83
71
73
83 71 72
73
83 93 72
73
83
93
123以下
71
73
83 71 72
73
83 93 71
73
83 93
73
83
93 103
40.0
以下
60以下
71
72 73
71
73
71
72
73
71
73
83
75以下
71
72
73
71
73
83
71
73
83
71
73
83
91以下
71
73
83
71
72
73
83
71
73
83 71
73
83 93
105以下
71
72
73
83
71
73
83 71 72
73
83 93 72
73
83
93
123以下
71
73
83 71 72
73
83 93 71
73
83 93
73
83
93 103
50.0
以下
60以下
71
72 73
71
73
71
73
91
92
75以下
71
72
73
71
73
83
71
72
73
83
91
92 93
91以下
71
73
83
71
72
73
83
71
73
83
91
92 93
105以下
71
72
73
83
71
73
83 71 72 73
83
93
91
92
93
123以下
71
73
83 71 72
73
83 93 71
73
83
93
91
92
93 103
60.0
以下
60以下
71
72 73
71
73
91
92
91
92
75以下
71
72
73
71
73
83
91
92
91
92 93
91以下
71
73
83
71
72
73
83
91
92 93
91
92 93
105以下
71
72
73
83
71
73
83
91
92
93
91
92
93
123以下
71
73
83 71 72
73
83 93
91
92
93
91
92
93 103
39
Z 1403:2018
3) はり受け はり受けは,天井に用いるはりを支える働きをし,支柱とすじかいとに,上かまちの上
面からはりの厚さだけ下げて,くぎ付けし,上かまちと重なる場合は両方にくぎ付けする(図18
参照)。
はり受けの寸法は,側の支柱の中心間隔及びはりの長さによって,図19で点を求め,その点の上
方にある曲線の寸法をはり受けの寸法とする。ただし,図18のB形の場合は,天井構造にけたを
用いるので,はり受けの幅は4.5 cm以上とし,厚さは,図19による。
なお,はりの木口を側の上かまちに,くぎ付けするときは,はりの長さを2/3とみなして,はり
受けの寸法を選んでもよい。
はり受けは,木材の代わりに十分な強度をもつはり受け金具を用いてもよい[6.3 f) 参照]。
a) A形
b) B形
図18−はり受け及びそえ柱
40
Z 1403:2018
4) そえ柱 そえ柱は,側の支柱に取り付けて側の支柱を補強し,はり受けを支える(図18参照)。
そえ柱の幅及び厚さは,表10及び表11によって選択し,そえ柱の長さは,支柱の長さの2/3以
上とする。ただし,そえ柱が不要のときは,はり受けを支えるため,2.4 cm×7.5 cm×30 cm(厚さ
×幅×長さ)の寸法以上の部材を用いることが望ましい。
41
Z 1403:2018
単位 cm
この図の曲線は,木材の許容曲げ強さ(fb)を8.1 MPaとして算出したものである。したがって,使用する樹種のfb
によって,側支柱の中心間隔に8.1/fbを乗じて,はり受けの寸法を選んでもよい。
図19−はり受けの寸法
42
Z 1403:2018
d) 防水方法 1形の側及びつまには,枠組部材と外板との間に防水材料(6.4参照)を用いる。防水材料
は,上かまち上面から下かまち下面まで張るものとする(図11及び図12参照)。ただし,防水材料の
幅を継ぎ足すときは,6.0 cm以上重ね,下側のものが枠組箱の内側になるようにする。
2形及び3形の側及びつまには,防水材料を用いなくてもよい。
e) 通気方法 1形の天井に通気機能(天井下板のすのこ張り)がないとき,及び2形の場合は,側又は
つまの上かまちの近くに,図20に示す通気構造を設ける。
通気構造の数は,枠組箱の内容積に応じ表12による。
なお,図20に示す通気構造のほか,強度上支障のない程度で同等の効果のある孔をあけて,外板の
内面又は外面に通気孔カバーを設けてもよい。
単位 cm
図20−通気構造の例
表12−通気構造の数
内容積
m3
通気構造の数
12以下
2
12を超え26以下
4
26を超え35以下
6
35を超えるもの
8
5.4
天井
天井は,側とつまとに取り付け,天井荷重を支える。
a) 構造 1形の構造は図21及び図22,2形の構造は図23,及び3形の構造は図24による。また,内の
り幅90 cm以下のB形の構造は,図25による。
43
Z 1403:2018
a) 防水材料の支えに帯鋼を使用する場合
b) 防水材料の支えに合板を使用する場合
図21−1A形の天井(一重張り)
44
Z 1403:2018
a) 板張り二重天井
b) 合板下張り二重天井
図22−1B形の天井(二重張り)
45
Z 1403:2018
注a) 防水材料の支えに,1A形と同様,帯鋼(又はテープ,ひもなどでもよい。)又は合板を用いる。
a) 2A形
b) 2B形
注b) 通常,2形には下板は不要であるが,2B形で落し蓋の場合,防水材料の垂れ防止のため下板を用いても差し支
えない。
図23−2形の天井
46
Z 1403:2018
単位 cm
a) 3A形
b) 3B形
図24−3形の天井
47
Z 1403:2018
単位 cm
a) 1B形
b) 2B形
c) 3B形
図25−内のり幅90 cm以下のB形の天井
48
Z 1403:2018
単位 cm
図の曲線は,天井荷重4.0 kPa,木材の許容曲げ強さ(fb)が10.5 MPa又は8.1 MPaによるものである。したがって,
使用する樹種によって,はりの長さに
b
/
5.
10
f又は
b
/1.8 fを乗じたものを,はりの長さとして,はりの寸法及び中
心間隔を選んでもよい。
括弧内のそえ材は,はりの長さの2/3以上を中央部に片側からくぎ付けして用いる(附属書A参照)。
流通条件がクラス2の場合は,はりの長さを82 %とみなして,はりの寸法及び中心間隔を選んでもよい。ただし,ク
レーン荷役が行われるときを除く。
図26−はりの長さと中心間隔とによる,はりの寸法
49
Z 1403:2018
b) はり はりは,天井荷重を支えるとともに,つり上げロープによる圧縮の負荷に耐えるものとする。
はりの幅及び厚さは,はりの長さと中心間隔とによって図26で点を求め,その点の上方にある曲線
の寸法をはりの幅と厚さとする。また,内のり幅90 cm以下のB形に用いるはりの寸法(幅×厚さ)
及び間隔は,図25による。
はりの中心間隔は,通常61.5 cm以下とするが,内容品の上部突出部を,はりの間に入れるなどで,
61.5 cm以上になり,その間の上かまちに,つり上げロープが当たるとき,又は枠組箱の幅が広いとき
は,図27のa) のように,上かまちを補強することが望ましい。また,この場合,図27のb) のよう
に,保護金具を用いて上かまちを補強してもよい[6.3 f) 2) 参照]。
a) 補強材による上かまちの補強
b) 保護金具による上かまちの補強
図27−上かまちの補強
50
Z 1403:2018
c) 振れ止め はりの長さが150 cmを超えるときは,幅4.0 cm以上,厚さがはりの2/3以上の振れ止めを,
はりとはりとの間にくぎ付けして用いる(図21,図22及び図23参照)。
2形の合板天井板の接合箇所には,接合部の下に振れ止めを用いる。
内のり幅150 cm以下の枠組箱は,振れ止めを用いなくてもよい[図28のa) 参照]。内のり幅150 cm
を超え180 cm以下の場合は,天井の両端だけに振れ止めを用いる[図28のb) 参照]。内のり幅180 cm
を超え360 cm以下の場合,枠組箱幅の中心線に沿ってはりとはりとの間に振れ止めを用いる。内のり
幅360 cmを超える場合は,2列以上の振れ止めを用いて,振れ止めの中心線の間隔は180 cm以下と
する(図28参照)。
内のり幅≦150 cmの場合
a) 振れ止めがいらない場合
150 cm<内のり幅≦180 cmの場合
180 cm<内のり幅≦360 cmの場合
360 cm<内のり幅の場合
b) 振れ止めがいる場合
図28−振れ止め
d) けた 内のり幅が90 cmを超えるB形のはりの両端には,はりの厚さと同じで,幅2.4 cmのけたを用
いる[図22,図23のb) 及び図24のb) 参照]。
けたをつなぐときは,はりの内のり間隔の長さのつなぎ材を用いる。けたのつなぎ位置は,はりと
はりとの中央部とし,つなぎ材をけたとくぎ付けする(図29参照)。
図29−けたのつなぎ方
51
Z 1403:2018
e) 天井板 天井板の厚さは,内容品の質量及び枠組箱の最大内のり幅によって,表5による。
1) 1形の天井板 1A形の天井板は,一重張りとし,枠組箱の長さ方向に用いる(図1及び図21参照)。
1B形の天井板は,二重張りとし,下板は,枠組箱の長さ方向に板材又は合板を用い,上板は,枠組
箱の幅方向に用いる(図2及び図22参照)。
天井板の幅は,12.0 cm以上とし,接合方法は,通常,つき合せはぎとし,必要によって相互はぎ
とする(図17参照)。ただし,天井板の両外側の板の幅は,15 cm以上とする。
1B形の二重張り天井の下板に板材を用いるときは,通気のため1.0 cm〜1.5 cmの隙間のあるすの
こ張りとすることが望ましい[図22のa) 参照]。
なお,1A形にB形の2重張り天井を用い,くぎ付けして取り付けてもよい。この場合,けたを
用いなくてもよい。
2) 2形の天井板 2形の天井板は,一重張りとする。2形には下板は不要であるが,落し蓋の場合,防
水材料の垂れ防止のため下板を用いてもよい。通常は,合板の表面木理を枠組箱の長さ方向に用い
る。合板を接合するときは,はり又は振れ止めの中心線上で,つき合せはぎとする(図23参照)。
また,2形に1形の天井板を用いてもよい。
3) 3形の天井板 3A形の天井板は,一重張りとし,枠組箱の長さ方向に用いる。板どうしの隙間は,
6.0 cm以下とし,板幅は15.0 cm以上とする。ただし,両外側の板の幅は,24.0 cm以上(2枚天井
板のつき合せはぎでもよい。)を用いる(図24参照)。
3B形は,二重張りとし,下板は,枠組箱の長さ方向に用い,下板どうしの隙間は,30.0 cm以下,
板幅は,15.0 cm以上とする。上板は,枠組箱の幅方向に用い,上板どうしの隙間は,6.0 cm以下と
し,板幅は15.0 cm以上とする(図24参照)。
f)
防水方法 防水処理をする場合の防水方法は,次による。
1) 1形 1A形(一重張り)は天井板とはりとの間に,1B形(二重張り)は天井上板と天井下板との
間に,天井板と同寸法の6.4 a) に規定する防水材料を用いる。1枚の防水材料では寸法が足りない
ときは,重ね合わせて継ぎ足してもよい。この場合,耐水性接着剤又は防水テープを用いてつなぐ
[図30のa) 及びb) 参照]。
1A形の場合,はりとはりとの間で防水材料が垂れて水がたまるおそれがあるときは,防水材料の
下に,はりに直角に帯鋼若しくは他のひも類を30.0 cm以下の間隔で張るか,又は合板(厚さ0.23 cm
以上)を下張りして,防水材料を支えなければならない。
2) 2形 2形の防水方法は,1A形と同じ方法にするか,又は防水紙などは用いず,合板のつなぎ目に
耐水性接着剤を用いて防水処理をする。
3) 溶融亜鉛めっき鋼板による防水方法 6.4 b) に規定する溶融亜鉛めっき鋼板を用いて天井上面を覆
い,周囲を8.0 cm以上折り曲げて,側及びつまにくぎ付けし,つり下げロープによる破損のおそれ
がある場合は,ロープの当たる箇所に適切な長さで幅9.0 cm×厚さ3.0 cm以上の保護材を用いる(図
30参照)。
天井上面にくぎを用いるときは,くぎの頭をはんだ付けし,溶融亜鉛めっき鋼板をつなぐときは,
そのつなぎ目を折り曲げて,はんだ付けしなければならない(図30参照)。
なお,はんだ付けについては,これと同等以上の効果のある他の方法を用いてもよい。
52
Z 1403:2018
a) 防水紙のつなぎ方(1)
b) 防水紙のつなぎ方(2)
c) 溶融亜鉛めっき鋼板の取付方
d) 溶融亜鉛めっき鋼板のつなぎ方
図30−防水材料の使用方法
5.5
補強
枠組箱の補強のために,かど金及びすみ金を用いてもよい。
6
材料
6.1
木材
枠組箱に用いる木材は,次による。
a) 種類 木材の種類は,表13による。
53
Z 1403:2018
表13−木材の種類
種類
もみ,とど松,杉,えぞ松,ラジアタ松,赤ラワン,つが,ひのき,米つが,から松,米松,黒松,赤松,
ぶな,シベリアから松,アピトン,又はこれらに類するものa)。
注a) これらに類するものには,単板積層材の日本農林規格で規定された構造用単板積層材(LVL)も含む。
b) 含水率 木材の含水率は,通常,20 %以下とする。ただし,1形及び2形の滑材及びすり材並びに3
形については,24 %以下としてもよい。
c) 欠陥 木材には,次のような欠陥があってはならない。
1) 板材及び平割材の木節若しくは木節群の幅方向の径がJIS Z 1402の図B.1(木節及び木節群の径の
測り方)によって測定したとき,幅の1/3を超えるもの,又はくぎ付け箇所若しくは両端に木節が
あるもの。
2) 角材の木節又は木節群の幅方向の径が,幅の1/3を超え,2面を貫くもの。
3) 滑材,ヘッダ,負荷床材,支柱,すじかい,はりなどの応力部材として用いる木材の丸み及び皮付
きの大きさが,板の厚さの1/2及び幅に対しては2.0 cmを超えるもの[図31のa) 参照]。ただし,
これが部材の中央部にあるときは,その欠陥を除いた寸法が規定された部材の断面寸法以上であれ
ば欠陥とはみなされない。
4) 板材に,径が1.2 cm以上の節穴,虫穴,死節,緩み節などがあるもの。ただし,補修されたものを
除く。
5) くされ,ねじれ,そりなどがあるもの。ただし,補修されたものを除く。
6) 材面については,材長の1/3を超える貫通割れがあるもの。ただし,木口においては,木口長辺の
寸法の2倍を超える貫通割れがあるもの[図31のb) 参照]。
a) 丸みの限度
図31−木材の欠陥
54
Z 1403:2018
b) 貫通割れの状態
図31−木材の欠陥(続き)
d) 木理 滑材,ヘッダ,負荷床材,支柱,すじかい,はりなどの応力部材については,木理の傾斜度は,
JIS Z 1402の図B.2(木理の傾斜度の測り方)によって測定したとき,1/10を超えてはならない。
6.2
合板
枠組箱に用いる合板は,合板の日本農林規格の普通合板に規定する2類・2等若しくは構造用合板の1
類・2等の合板又は許容強さがこれらと同等以上のものとする。
6.3
金属材料
金属材料は,次による。
a) くぎ くぎは,JIS A 5508によるほか,セメントコーテッドボックスネイル,セメントコーテッドネ
イル,ケミカルエッチドネイル,自動くぎ打機用くぎ,ステープルなどを用いてもよい。
b) ラグスクリュー(ねじボルト)及び座金 呼び径6 mm以上のラグスクリューを用い,座金は,使用
するラグスクリューに適合したものを用いる。
c) ボルト,ナット及び座金 ボルト,ナット及び座金は,次による。
1) ボルト JIS B 1180に規定する呼び径6 mm以上のボルトを用いる。
2) ナット JIS B 1181に規定する呼び径6 mm以上のナットを用いる。
3) 座金 使用するボルトに適合した,木材用座金を用いる。
d) 帯鋼 JIS G 3141に規定する一般用のSPCCで,幅16 mm以上,厚さ0.4 mm以上の帯鋼を用い,必
要に応じさび止めをする。
e) かど金及びすみ金 かど金[図32のa) 参照]及びすみ金[図32のb) 参照]は,次による。
1) 材質 かど金は,帯鋼と同じ材質とし,すみ金は薄鉄板を用い,必要に応じてさび止めをする。
2) 形状及び寸法 かど金は,幅19 mm以上,厚さ0.5 mm以上,折り曲げた一辺の長さは100 mm以
上とする。すみ金は,厚さ0.5 mm以上,底辺の長さは140 mm以上とする。
55
Z 1403:2018
単位 mm
a) かど金
b) すみ金
図32−かど金及びすみ金
f)
その他金具 その他金具は,次による。
1) 通気孔カバー 5.3 e) で通気孔カバーを用いる場合,角材,合板,プラスチック又は亜鉛鉄板によ
る通気孔カバーを用いる。
2) 補強金具 部材の保護又は補強のために,次の適切な強度の金具を用いてもよい。
2.1) 滑材の補強金具
2.2) 側の上かまちの保護金具
2.3) 内容品の固定金具
3) 負荷床材及びはり 5.2 d) 2) 又は5.4 b) で木材の負荷床材又ははりの代わりに鋼材を用いる場合,
許容曲げ荷重が木材の場合と同等以上とする。
4) はり受け金具 5.3 c) 3) で木材のはり受けの代わりに,はり受け金具を用いる場合,はり受け金具
は,天井荷重を支える十分な強さがあるものとする。
6.4
防水材料
防水材料は,次のいずれかによる。ただし,防水性がこれらと同等以上であれば,他の材料を用いても
よい。
a) 防水紙又はプラスチックフィルム 防水紙は,JIS Z 1514に規定する厚さ0.05 mm以上のもの,又は
これと同等以上の性能をもつプラスチックフィルムを用いる。
b) 溶融亜鉛めっき鋼板 JIS G 3302に規定する厚さ0.258 mm以上のものを用いる。
7
組立方法
7.1
一般
枠組箱を組み立てる方法は,腰下に内容品を載せ,その内装及び固定を施してから,側及びつまを取り
付け,その後天井を取り付けて組み立てる。かど金及びすみ金を用いるときは,最後に取り付ける。
7.2
側,つま及び腰下
側は,下かまちを床材の上に載せ,外板を滑材にくぎ(A形の場合)又はラグスクリュー(B形の場合)
を用いて取り付ける。つまは,下かまちをヘッダの上に載せ,外板をヘッダにくぎ(A形の場合)又はラ
グスクリュー(B形の場合)を用いて取り付ける(図37参照)。
B形の場合は,厚さ1.2 cm以上のつなぎ板を,外板の裏側にあらかじめくぎ付けしてから,ラグスクリ
ューを用いて取り付ける。この場合,床材の両端は,つなぎ板の厚さだけ滑材の外側から出して取り付け,
ヘッダは,つなぎ板及び外板の厚さ分だけ滑材の両端から内側に取り付ける。ただし,2形には,つなぎ
56
Z 1403:2018
板を用いなくてもよい(図38及び図39参照)。組立方法の特例として,C.3によることができる。
7.3
天井
天井の組立方法は,次による。
a) A形 A形の天井は,図21,図23のa) 及び図24のa) による。
A形は,側とつまとを組み立てたものに,はり,振れ止め,天井板などの部材を個々にくぎ付けす
る。
1A形,2A形及び3A形に,B型の天井を用い,くぎ付けしてもよい。
b) B形 B形の天井は,図22,図23のb),図24のb) 並びに図25のa),b) 及びc) による。B形は,
あらかじめ天井の各部材を組み立てて,ボルト締めする。B形の天井の取付けは,図39による。
注記 天井板の外周は,枠組箱の外のり長さ及び外のり幅からそれぞれ約0.3 cm内側になる寸法にし
て組み立てることが望ましい。
7.4
かど金及びすみ金
かど金及びすみ金の取付方法は,次による。
a) かど金 かど金は,枠組箱の側,つま及び天井を組み立てた後,接続部分に図33に示すように取り付
ける。
b) すみ金 すみ金は,枠組箱の側,つま及び天井を組み立てた後,天井側の4か所の角に図33に示すよ
うに取り付ける。
図33−かど金及びすみ金の使用方法の例
7.5
くぎ付け方法及びボルト締め方法
7.5.1
くぎ付け方法
7.5.1.1
一般
くぎ付け方法は,次による。
57
Z 1403:2018
a) くぎは,できるだけ薄い材料から厚い材料に打ち込む。
b) 部材を重ねてくぎ付けするときは,くぎの長さの2/3以上を,保持材に打ち込むものとする。
c) 側及びつまの外板を枠組部材にくぎ付けするとき,部材(保持材)の厚さが外板の厚さの2倍以下の
ときは,くぎの先端を0.3 cm以上折り曲げなければならない。
d) くぎ付けのとき,割れるおそれのある材料に対しては,あらかじめくぎの径より小さい下穴をあけて
打ち込む。
e) くぎの頭が残ったり,くぎの先端が突き出ていたり,又はくぎの頭を打ち込み過ぎてはならない。
f)
板の木口近くにくぎを打つときは,通常,木口からその板の厚さ以上離し,木端の近くに打つときは,
木端からその板の厚さの1/2以上離して打つ。
g) 1形及び3形の場合,部材が交差するときのくぎの配置及び打ち方は,図34に示すように,何列かに
分け,板割れを防ぐため,中心を交互にずらしてくぎ付けする。部材が直交しない場合は,図35のよ
うに斜めにした形で,同じようにくぎ付けする。
部材を平行に重ねてくぎ付けするときは,2列以上の千鳥打ちとし,1列のくぎの間隔は,20 cm以
下とする(図34参照)。
h) 2形(合板)のくぎの配置及び打ち方は,図36による。
58
Z 1403:2018
単位 cm
a) 部材が交差するときのくぎ付け方法
単位 本
板の幅
(cm)
4.5
6.0
7.5
9.0
10.0
12.0
13.5
15.0
18.0
21.0
24.0
4.5
1
2
2
2
2
2
2
2
3
3
4
6.0
2
2
2
2
2
2
2
3
3
4
4
7.5
2
2
2
2
2
3
3
3
4
4
5
9.0
2
2
2
3
3
3
3
4
5
5
5
10.0
2
2
2
3
3
3
4
4
5
5
6
12.0
2
2
3
3
3
4
4
5
5
6
6
13.5
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
15.0
2
3
3
4
4
5
5
5
6
7
7
18.0
3
3
4
5
5
5
6
6
7
7
8
21.0
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
24.0
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
b) 部材が交差するときのくぎ付け本数
図34−部材のくぎ付け方法
59
Z 1403:2018
単位 cm
a) 10.0 cm幅以下の枠組部材と外板とのくぎ付け方法
b) 10.0 cm幅を超える枠組部材と外板とのくぎ付け方法
c) 水平部材上の外板のつき合せ方法
図35−外板のくぎ付け方法(1形及び3形)
60
Z 1403:2018
単位 cm
図36−合板のくぎ付け方法(2形)
7.5.1.2
枠組箱の組立に用いるくぎの寸法及び本数
滑材及びヘッダに,外板を取り付けるくぎの寸法は,通常,表14による。内容品の質量の0.5 t当たり
のくぎの必要数量は表15による。
表14−外板の厚さに対するくぎの寸法
単位 cm
外板の厚さ
くぎの呼び
外板の厚さ
くぎの呼び
1形及び3形
2形
1.5
N45
0.9
N32
1.8
N65
1.2
N38
2.1
N65
1.5
N45
2.4
N75
表15−内容品質量0.5 t当たりに必要なくぎの数量
単位 本
くぎの呼び
必要なくぎの数量
N32
77
N38
60
N45
46
N65
30
N75
26
61
Z 1403:2018
7.5.2
ボルト締め方法(ラグスクリューを含む。)
7.5.2.1
一般
ボルト締め方法は,次による。
a) ボルト,ナット及びラグスクリューには,座金を用いなければならない。
b) ボルトは,部材にその径と同じか,又は小さい孔をあけ,打ち込んで締め付ける。
c) ナットを締めたとき,ボルトのねじは,ナットの先端から2ねじ以上残るようにしなければならない。
また,後に適切な方法でナットの緩みを防ぐ。
d) 滑材及びすり材の下面などに用いるボルトは,沈頭しなければならない。
e) ラグスクリューは,部材に次の径の下穴をあけてねじ込む。
− ラグスクリューの径9 mmの場合は6 mm
− ラグスクリューの径12 mmの場合は8 mm
− ラグスクリューの径15 mmの場合は10 mm
f)
ラグスクリューは,通常,保持材にねじ部が全部入る長さ以上とする(図38参照)。
7.5.2.2
枠組箱の組立に用いるラグスクリューの寸法及び本数
滑材及びヘッダに,外板を取り付けるラグスクリューの寸法及び必要数量は,表16による。
表16−内容品の質量0.5 t当たりに必要なラグスクリューの数量
滑材又はヘッダの厚さ
cm
ラグスクリューの寸法
(径×長さ)mm
ラグスクリューの必要数量a)
本
4.5,5.0,6.0
6×75
20
7.5
9×75
9
9,10
12×90
5
12以上
15×100
3
注a) ラグスクリューの必要最少数量は,図39の最大中心間隔による。
62
Z 1403:2018
単位 cm
a) 側とつまと腰下との組立
b) つまの下部
c) 側の下部
注a) つまのすみ支柱の厚み及びつまの外板の厚みの合計の厚さの3倍以上の長さのくぎを用いることが
望ましいが,部材の割れによってつまと側との接合に支障を来す場合は,可能な限り長いくぎを選
定する。
b) 外板の厚さの3倍以上の長さのくぎを用いる。
図37−側とつまと腰下との組立構造(A形)
63
Z 1403:2018
a) 側とつまと腰下との組立
b) つまの下部
c) 側の下部
d) つまと側との上面図
図38−側とつまと腰下との組立構造(1B形及び3B形)
64
Z 1403:2018
単位 cm
① つまと側との組立 6 mm×75 mmラグスクリュー
② 天井と上かまちとの組立 径6 mm以上で長さが板厚合計の3倍以上のラグスクリュー
③ 側,滑材
つま,ヘッダ
a) 側とつまと腰下・天井との組立(2B形)
b) つま及び天井
c) 天井及び側
図39−構造(B形)
表16によるラグスクリュー
65
Z 1403:2018
附属書A
(規定)
曲げ部材としての滑材及びはりの寸法
A.1 概要
この附属書は,1形及び3形で内のり高さが65 cm以下のときの滑材及びはりの寸法の算出について規
定する。
A.2 滑材
A.2.1 滑材の寸法
表5の滑材の寸法は,内のり高さが65 cm以下のときは,滑材を曲げ部材として考え,式(A.1)によって
必要寸法を算出する。滑材の寸法は,小数点以下第1位までとし,小数点第2位以下は切り上げる。
(
)
2
2
2
1
1
b
2
2
50
3
h
h
b
f
M
bh
+
−
≧
·························································· (A.1)
ここに,
b: 滑材の幅の総和(cm)
h: 滑材の厚さ(cm)
M: 内容品の荷重(W)が等分布の場合の支持点又は中心点におけ
る曲げモーメント(N・cm)(W=内容品の質量×9.8)
fb: 許容曲げ強さ(10.5 MPa)
b1: 上・下かまちの厚さ(cm)
h1: 上かまちの高さ(幅)(cm)
h2: 下かまちの高さ(幅)(cm)
A.2.2 滑材の本数
滑材の本数は,腰下の幅によって滑材の幅の総和(b)の範囲内で適切な本数にしてもよい。ただし,滑
材1本の幅は,厚さ(h)より大きいものとする。また,曲げモーメントMは,内容品の荷重並びに負荷
状態及び支持位置によって変化する。図A.1のように,はりに等分布荷重Wが働くとき,支持点が両端で
ある場合l=l2なので,曲げモーメントMの最大はwl/8で,その位置は中心点となる。しかし,支持点が
中央に近付くに従い,中心点の曲げモーメントは小さくなり,支持点には逆向きの曲げモーメントが働き,
だんだんと大きくなる。この関係を図A.2に示す。これによって,支持点の移動による曲げモーメントの
変化は,表A.1による。
w:単位長さ当たりの荷重(N/cm)
l:滑材の長さ(cm)
l1:端部から支持点までの距離(cm)
l2:支持点間の距離(cm)
図A.1−支持点と曲げモーメント
66
Z 1403:2018
W:総荷重wl(N)
図A.2−曲げモーメント線図
表A.1−支持点の移動による曲げモーメントの変化
端部から支点までの距離
l1
支持点における曲げモーメント
Ms a)
中心点における曲げモーメント
Mc
10
l
wl
200
1
wl
3.
13
1
9
l
wl
162
1
wl
4.
14
1
8
l
wl
128
1
wl
16
1
7
l
wl
98
1
wl
7.
18
1
6
l
wl
72
1
wl
24
1
5
l
wl
50
1
wl
40
1
5.4
l
wl
5.
40
1
wl
72
1
4
l
wl
32
1
0
5.3
l
wl
5.
24
1
wl
56
1
a)
3
l
wl
18
1
wl
24
1
a)
5.2
l
wl
5.
12
1
wl
3.
13
1
a)
2
l
wl
8
1
wl
8
1
a)
注a) Ms及びMcは,逆向きモーメントを示す。
A.2.3 滑材の寸法算出
滑材の寸法算出では,次のことを考慮する。
a) 滑材の寸法を算出するには,つり上げロープ位置,フォークリフトのつめ位置などでl1を求めて,表
A.1の曲げモーメントMs及びMcを算出し,大きい方のモーメントを選択する。
b) 式(A.1)によって算出した滑材の寸法は,必ずしも全長に対して必要ではないので,長さ2l/3以上のそ
え材を滑材に重ね合わせてその部分だけを適用させてもよい(図A.3参照)。
c) 内容品が中央集中荷重のときの曲げモーメントMcはwl2/4とする(l2:支点間の距離)。
d) 内容品が長さ方向に単体で,曲げに対して十分剛性のあるとき,又は2点集中荷重で,その近くを支
持点にするときは,表5による滑材を用いてもよい。
67
Z 1403:2018
図A.3−そえ材
A.3 はりとはりとの中心間隔
はりは,天井荷重(4.0 kPa)に対する曲げ部材及びつり上げロープによる圧縮部材として考えられるが,
曲げ部材に対する必要寸法の方が上回るので,曲げ部材として,はりとはりとの中心間隔は,次の式(A.2)
によって算出する(図26及び図A.4参照)。はりとはりとの中心間隔は,小数点以下第1位までとし,小
数点第2位以下は切り捨てる。
2
b
2
1
334
l
f
bh
S≦
······································································· (A.2)
ここに,
S1: はりの中心間隔(cm)
b: はりの幅(cm)
h: はりの厚さ(cm)
fb: 許容曲げ強さ(10.5 MPa又は8.1 MPa)
l: はりの長さ(cm)
はりとはりとの中心間隔及びはりの寸法は,次のことを考慮する。
a) 式(A.2)によって,はりの中心間隔(S1)が61.5 cm以下になるよう,はりの長さに対して幅及び厚さ
を選ぶことが望ましい。
b) 式(A.2)によって算出したはりの断面寸法は,はりの全長にわたって必要がないので,はりが長いとき
は,長さの2/3以上のそえ材を図A.3の滑材の場合と同じように重ね合わせ,その部分が必要な断面
寸法になるように用いてもよい。
図A.4−はり
68
Z 1403:2018
附属書B
(規定)
支柱及びそえ柱の寸法
B.1
概要
この附属書は,側の支柱及びそえ柱の寸法の算出方法について規定する。
B.2
支柱及びそえ柱の寸法
側の支柱及びそえ柱は,外板とともに,柱1本に働く積上げ荷重を支える強さがなければならない。柱
1本に働く積上げ荷重(P)は,式(B.1)による。Pは,小数点以下第1位までとし,小数点第2位以下は切
り上げる。
2
2S
W
S
P
×
×
=
········································································ (B.1)
ここに,
P: 柱1本に働く積上げ荷重(kN)
S: 積上げ荷重(kPa)
W: 外のり幅(m)
S2: 側支柱の中心間隔(m)
式(B.1)のPに対する,支柱,そえ柱及び外板(支柱と同じ幅の範囲)の必要な断面積(A)は,次の式
(B.2)による。Aは,小数点以下第1位までとし,小数点第2位以下は切り上げる。
k
10
f
P
A≧
·············································································· (B.2)
ここに,
A: 柱の断面積(cm2)[b(柱の幅cm)×d(柱の厚さcm)]
fk: 許容座屈強さ(MPa)
柱の許容座屈強さ(fk)は,枠組箱の内のり高さによって,式(B.3)〜式(B.5)による。式(B.3)及び式(B.4)
で求めたfkは,小数点以下第1位までとし,小数点第2位以下は切り捨てる。
46
28
≦
≦dl
(長柱)のとき
2
c
k
300
=
d
l
f
f
····································· (B.3)
28
6
<
≦dl
(中柱)のとき
−
=
d
l
f
f
028
.0
168
.1
c
k
······················· (B.4)
6
<
d
l
(短柱)のとき
c
k
f
f=
··················································· (B.5)
ここに,
fc: 木材の許容圧縮強さ(6 MPa)
l: 枠組箱の内のり高さ(cm)
d: 柱(支柱,そえ柱及び外板を含む。)の厚さ(cm)
したがって,柱1本当たりの許容座屈荷重(Pk)は,次の式(B.6)による。Pkは,小数点以下第1位まで
とし,小数点第2位以下は切り捨てる。
10
k
k
f
A
P
×
=
··········································································· (B.6)
ここに,
Pk: 柱1本当たりの許容座屈荷重(kN)
69
Z 1403:2018
A: 柱の断面積(cm2)[b(柱の幅cm)×d(柱の厚さcm)]
fk: 許容座屈強さ(MPa)
図B.1〜図B.5の直線は,それぞれの側支柱の中心間隔,及び枠組箱の外のり幅によるPを示し,曲線
は柱の各寸法の内のり高さに対する式(B.6)によるPkを示す。
Aは,表10の組合せ符号の各支柱の幅に,支柱,そえ柱及び外板の厚さの合計を乗じたものである。
表11の枠組部材の組合せ符号は,図B.1〜図B.5によったものであるが,外のり幅,内のり高さ及び支
柱の中心間隔のいずれかが表11にある寸法の中間にあるときは,図B.1〜図B.5によって選んでもよい。
また,用いる樹種の許容圧縮強さ(fc)が6 MPaより上回るときは,6/fcの割合を外のり幅又は支柱の中心
間隔のいずれかに乗じて,枠組部材の組合せ符号を選んでもよい。
なお,流通条件がクラス2の場合は,積上げ荷重を2/3としているので,柱1本に働く積上げ荷重を2/3
とするため,外のり幅を2/3として,表11から組合せ符号を選んでもよい。
図B.1〜図B.5の直線又は曲線は,次による。
直線は,枠組箱の外のり幅に側支柱の中心間隔を乗じた面積に対する,Pを示し,式(B.1)から次のとお
り求める。Pは,小数点以下第1位までとし,小数点第2位以下は切り上げる。
a)
2
10
2S
W
P
×
×
=
ここに,
P: 柱1本に働く積上げ荷重(kN)
W: 外のり幅(m)
S2: 側支柱の中心間隔(m)
b) 曲線は,許容座屈荷重を示すもので,式(B.6)によって求める。
注記1 例 (66)6.0×9.0+6.0×9.0
そえ柱
支柱
枠組部材の組合せ符号
注記2 例えば,枠組箱の外のり幅180 cmをa点とし,側支柱の中心間隔91 cmの直線と交わる点
をd点とする。横の破線a−dを引き,側支柱の中心間隔91 cmの直線と交わる縦の破線b
−dを引く。内のり高さ230 cmをc点とし,次にc点より水平線を引き交点eを得る。
したがって,この場合は,e点の上方の曲線から適切な支柱及びそえ柱の寸法を選べば
よいことになる(この場合の最小寸法は,支柱3.0 cm×9.0 cm,そえ柱2.4 cm×9.0 cmで
となる。)。
(注記1及び注記2は,図B.2〜図B.5に共通)
70
Z 1403:2018
(外板の厚さ:1.5 cm,積上げ荷重:10.0 kPa)
図B.1−内容品の質量1 t以下の支柱及びそえ柱の寸法
71
Z 1403:2018
(外板の厚さ:1.8 cm,積上げ荷重:10.0 kPa)
図B.2−内容品の質量1 tを超え10 t以下の支柱及びそえ柱の寸法
72
Z 1403:2018
(外板の厚さ:2.1 cm,積上げ荷重:15.0 kPa)
図B.3−内容品の質量10 tを超え30 t以下の支柱及びそえ柱の寸法
73
Z 1403:2018
(外板の厚さ:2.4 cm,積上げ荷重:20.0 kPa)
図B.4−内容品の質量30 tを超え60 t以下の支柱及びそえ柱の寸法
74
Z 1403:2018
(外板の厚さ:2.4 cm,積上げ荷重:20.0 kPa)
図B.5−内容品の質量30 tを超え60 t以下の支柱及びそえ柱の寸法
75
Z 1403:2018
附属書C
(規定)
枠組形式及び組立方法の特例
C.1 概要
この附属書は,5.3及び箇条7に関連した,枠組形式及び組立方法の特例について規定する。
C.2 枠組形式の特例
枠組形式の特例は,次による。
a) 1形及び3形 図15の枠組表は,内容品が複数で分布荷重としたときのトラス機能をもたせたもので
ある。したがって,内容品が長さ方向に一体の剛性のあるもののときは,トラス機能は必要なく,枠
組箱のゆがみを防ぐため図C.1の例のように,すじかいは両端だけに用いてもよい。
図は,枠組形式4HKの中間のすじかいを省略した例であるが,枠組形式
の呼称は,“2HK+2”とする。他の枠組形式についても同じ。
図C.1−中間すじかいの省略
b) 2形 2形の外板の高さが123 cm以下で,合板表面の繊維の方向を横方向に用いるときは,図C.2の
ように,下かまちを省いてもよい。
注記 図は,側の例であるが,つまも同じ。
図C.2−下かまちの省略
c) かまち構造 1形,2形及び3形に共通で上かまち及び下かまちの両端の構造を,図C.3のようにする
ことができる。
76
Z 1403:2018
側
つま
図C.3−かまちの構造
C.3 組立方法の特例
腰下に対する側及びつまの組立方法は,7.2の方法によるほか,図C.4の方法又は図C.5の方法によって
もよい。
側
つま
図C.4−組立構造(1)
側
つま
図C.5−組立構造(2)
77
Z 1403:2018
附属書D
(参考)
内容品の固定方法
D.1 内容品の固定方法
枠組箱の設計及び製作が完全であっても,内容品を確実に固定しないと,輸送,荷扱いなどによって損
傷するため,固定材(ボルト,固定金具,押さえ,当て材,かい木,根止め,つっぱり,帯鋼,鉄線など)
を用い,内容品を確実に固定する。
固定材と内容品との接触部分には緩衝材料を用いて保護する。また,固定する箇所は,機械類のしゅう
動部,精密可動部などを避けて,常に内容品に及ぼす影響を考慮してから選定する。
なお,機械類は,前処理,個装及び内装の適切な処理を施すことが必要である。
D.2 腰下に内容品をボルトで固定する方法
内容品の基部のボルト穴を利用して固定するときは負荷床材を通し,滑材にボルト締めする。ボルト穴
の位置に滑材がないときは,負荷床材に直接ボルト締めするか,床材の下面縦方向に9.0 cm×3.0 cm以上
で長さ90 cm以上のまくら木を床材にくぎ付けし,負荷床材を通してボルト締めする(図D.1参照)。
図D.1−内容品をボルトで固定する方法の例
D.3 基部にボルト穴のない内容品の固定方法
内容品の基部にボルト穴のない場合又は利用しないときは,内容品の上部に押さえ材を用い,通しボル
トで腰下に固定するか,又はアンカーボルト,固定金具などを用いて固定する(図D.2参照)。また,固定
金具を用いないときは,押さえ,当て材などを上部及び前後左右から用いて内容品を固定する。
なお,部品で取り外したもの,附属品などは木箱に納め,床材の隙間又は適切な場所に帯鋼又は鉄線で
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固定する(図D.2参照)。
その他機械のハンドル類は,全て動かないように鉄線又はひもで固定することが望ましい。
図D.2−ボルト穴のない内容品の固定方法の例
D.4 根止め,つっぱりの方法
容器内で内容品が移動するのを防ぐため,内容品の基部に根止め,つっぱりなどで固定する。頂部の重
い内容品の場合は,しばり付け,かい木,つっぱりなどによって横倒れを防ぎ,振動,衝撃などの荷重を
十分支えられるようにし,特に精密部分は破損しないようにしなければならない(図D.3参照)。
押さえ,当て材,かい木,根止め及びつっぱりは,床材,ヘッダ又は他の部材にくぎ付けしてもよいが,
外板に直接取り付けてはならない。その場合には,外板との間に枠組部材と同等の厚さの埋木を用いる(図
D.3参照)。
図D.3−根止め及びつっぱりの方法の例
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参考文献 JIS Z 0303 さび止め包装方法通則