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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 0215-1996 

ミシン縫いクラフト紙袋の 

縫い目強さ試験方法 

Testing method of stitch strength  

for sewn kraft paper sacks 

1. 適用範囲 この規格は,ミシン縫いクラフト紙袋の縫い目の引張強さ試験方法について規定する。 

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 7512 鋼製巻尺 

JIS B 7516 金属製直尺 

JIS P 8111 試験用紙の前処置 

JIS P 8113 紙及び板紙の引張強さ試験方法 

JIS S 6036 ステープラ用つづり針 

JIS Z 0102 クラフト紙袋用語 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

2. この規格の中で,{ } を付けて示してある単位は,従来単位によるもので参考値である。 

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 0102による。 

3. 試験装置 試験装置は,JIS P 8113の3.(装置)の定速緊張形引張試験機(振り子式)又は定速伸張

形引張試験機(ロードセル式)を用いる。ただし,試験片のつかみの幅は原則として50mmとする。 

4. 状態調節 試験片は,JIS P 8111に規定する標準条件で,少なくとも4時間状態調節を行う。 

5. 試験片 試験片の採り方及び作り方は,次による。 

試験片は,3袋以上の紙袋を採取して胴幅を測定した後,次の順序によって作製する。 

なお,試験片の数は10個以上とし,片縫い袋はすべて下端部から,両縫い袋は上端部及び下端部からほ

ぼ半数ずつ採取して試験に供する。 

(1) 片縫い袋の場合は,下端部,両縫い袋の場合は,上端部及び下端部のひだ並びにバルブ口を除く縫い

目から,それぞれ約140mmの幅で縫い目に平行に図1に示すA-A´で切り取る。 

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Z 0215-1996  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1 試験片の採り方の1例 

(2) 縫い目に直角にB-B´で切り取り,それに平行して約100mmのところのC-C´で切り取る(図2参照)。 

(3) Bから約30mmの位置で,針穴と針穴との中央に縫い目に直角にD-D´の線を引き,それからCに向

かって針穴の4個目と5個目との中央にD-D´と同様にE-E´の線を引き,縫糸は損傷しないように

縫糸部分を残して,D-D´及びE-E´の線に沿って切り取る(図2参照)。 

図2 試験片の作り方(その1) 

(4) D-D´及びE-E´の線にある縫い目から,両外側の1個目と2個目の針穴間の中央をステープラ(ス

テープラ用つづり針は,原則としてJIS S 6036の3号とする)で下糸側から針止めして縫い目を固定

した後,BB´-DD´及びCC´-EE´の間にあるクレープ部分以外の紙片を切り除き,中央から上下に

開き試験片とする。 

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Z 0215-1996  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

なお,D-Eの長さを試験片の縫い目の長さとする(図3参照)。 

図3 試験片の作り方(その2) 

6. 寸法 寸法の測定は,次による。 

(1) 測定器具は,JIS B 7516の金属製直尺,JIS B 7512の鋼製巻尺又はこれらと同等以上の精度をもつも

のを用いる。 

(2) 紙袋の胴幅(b)は,紙袋の長さ(a)のほぼ中央部を上下端部に平行して測定する。 

(3) 試験片の縫い目の長さ (D-E) は,縫い目に沿って試験片の切込み間の寸法を測定する。 

7. 操作 操作は,次による。 

(1) 試験は,JIS P 8111に規定する標準条件で行う。 

(2) 2個のつかみ具の間隔は,180±10mmに合わせる。 

(3) 試験片の縫い目線を中央にしてまず下部つかみ具に下端を緩く挟んで一線にそろえ,かつ,各層に均

等に荷重が掛かるようにして,上部つかみ具にその上端をしっかり締め付け,次にその下部を締め付

けて荷重を掛ける。 

(4) 定速緊張形引張試験機の場合の引張速度は,破断に必要とする平均時間が20±5秒になるように予備

試験によって設定する。 

(5) 定速伸張形引張試験機の場合の引張速度は,毎分20±5mmで設定する。 

(6) 試験片が滑ったり,又はつかみ具の端から切断した場合の試験値の読みは無効とする。 

(7) 引張荷重の読みは,有効数字3けたまで記録する。試験片の数は10個以上とし,その試験値の読みを

平均して測定値とし,kN {kgf} の単位で表す。 

8. 計算 クラフト紙袋の縫い目強さは,次の式によって算出する。 

l

b

s

S

×

=

Z 0215-1996  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ここに, S: 縫い目強さ (kN) {kgf} 
 

s: 試験片の測定値 (kN) {kgf} 

b: 紙袋の胴幅の平均値 (mm) 

l: 試験片の縫い目の長さの平均値 (mm) 

9. 試験結果の表し方 算出した計算値について,JIS Z 8401によって有効数字3けたに丸める。 

関連規格 JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方 

JIS改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

牧     廣 

拓殖大学工学部 

(幹事) 

齊 藤 秋 雄 

昭和パックス株式会社 

阿 部   要 

社団法人日本包装技術協会 

種 岡 弘 明 

通商産業省生活産業局 

山 口 隆 右 

食糧庁総務部 

岡 林 哲 夫 

工業技術院標準部 

因   幸二郎 

財団法人日本規格協会 

多田羅   豊 

財団法人日本舶用品検定協会 

佐 藤   競 

全国農業協同組合連合会 

吉 田   豊 

社団法人セメント協会 

大 石 公 雄 

日清製粉株式会社 

天 野 龍 雄 

日本製粉株式会社 

佐 藤 邦 弘 

日本化学工業株式会社 

上 床 恒 弘 

新王子製紙株式会社 

鯨 井 駿 男 

中越パルプ工業株式会社 

東 島 三悦郎 

王子製袋株式会社 

舟 木 海一郎 

サンミック千代田株式会社 

石 井 正 行 

全国クラフト紙袋工業組合 

(事務局) 

坂 川 功 一 

全国クラフト紙袋工業組合