Z 0111:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本ロジ
スティクスシステム協会(JILS)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。これによって,JIS Z 0111:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 0111:2006
物流用語
Glossary of terms for physical distribution
序文 物流の体系化及び標準化を進めるに当たり,物流活動に関連して使用される物流用語の定義を明確
化し,また,統一を図る必要から,1985年にJIS Z 0111が制定された。その後,1999年には用語の全般的
な見直しと,新たな分類項目(情報)の追加を行った。その後5年を経過し,その間の環境変化に対応す
るため,各用語の見直し及び新たな分類項目(流通加工)の追加を行った。
1. 適用範囲 この規格は,物流活動に用いられる主な用語及びその定義について規定する。
2. 分類 用語は,次のとおり分類する。
a) 物流一般
b) 包装・貨物
c) 輸送
d) 保管
e) 荷役
f)
流通加工
g) 情報
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語を示す。
2
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) 物流一般
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
物流
物資を供給者から需要者へ,時間的及び空間的に移動する過程の
活動。一般的には,包装,輸送,保管,荷役,流通加工及びそれ
らに関連する情報の諸機能を総合的に管理する活動。
調達物流,生産物流,販売物流,回収物流(静脈物流),消費者
物流など,対象領域を特定して呼ぶこともある。
physical
distribution
1002
ロジスティク
ス
物流の諸機能を高度化し,調達,生産,販売,回収などの分野を
統合して,需要と供給との適正化を図るとともに顧客満足を向上
させ,併せて環境保全,安全対策などをはじめとした社会的課題
への対応を目指す戦略的な経営管理。
logistics
1003
サードパーテ
ィロジステ
ィクス
荷主企業でも物流事業者でもない第三者が荷主のロジスティクス
を代行するサービス。倉庫,車両などの施設・設備がなくても事
業化できる運営ノウハウをもとに,情報システム及び業務改革の
提案を中心に長期的な管理目標を定め,達成した改善利益の配分
を受けるものであるが,物流事業者が荷主企業のアウトソーシン
グニーズに広範に対応して一括受注するケースも含まれる。
third party
logistics,
3PL
1004
共同物流
複数の企業が,物流業務の効率化,顧客サービスの向上,交通混
雑の緩和,環境負荷の軽減などのために,物流機能を共同化する
こと。
参考 関連用語として,共同受発注,共同輸送,共同保管,共同物
流センター,共同配送,一括納品などが用いられる。
−
1005
コールドチェ
ーンシステ
ム
生鮮食料品,冷凍食品などを,品質維持のため品物の温度を必要
十分に低く保ちながら,生産地から消費地まで流通させる仕組み。
cold chain system
1006
消費者物流
宅配,引越し,トランクルームなど,個人に対する物流サービス。
通信販売・ネット販売に対する納品も含まれる。
−
1007
物流拠点
トラックターミナル,コンテナターミナル,物流センター,倉庫,
上屋など,物流の各段階に設けられる施設。
−
1008
物流品質
物流活動における業務遂行の質的水準。約束した納期の維持,汚
破損,劣化などを防止する貨物品質維持,誤送・ピッキング作業ミ
スなどを防止する正確性,並びに交通事故及び作業事故を防止す
る事故防止の諸水準のほかに,顧客の満足度,環境への貢献度な
どを含めることもある。
quality of logistics
1009
ユニットロー
ド
複数の物品又は包装貨物を,機械及び器具による取扱いに適する
ように,パレット,コンテナなどを使って一つの単位にまとめた
貨物。この目的に合致する1個の大形の物品に対しても適用する。
貨物をユニットロードにすることによって,荷役を機械化し,
輸送,保管などを一貫して効率化する仕組みをユニットロードシ
ステムという。
unit load
1010
ユニットロー
ドサイズ
ユニットロードの大きさを表す寸法。
ユニットロードの最突出部を囲み,互いに直角をなす四つの垂
直面と床面との交わりで決められる平面の長さ及び幅の実測値を
プランビューサイズ(plan view size)という(付図1参照)。
ユニットロードを構成する物品又は包装貨物が,正しく並べら
れた状態における計算上の平面の長さ及び幅をネットユニットロ
ードサイズ(net unit load size)という。
unit load size
1011
パレット
ユニットロードを推進するために用いられ,物品を荷役,輸送,
及び保管するために単位数量に取りまとめて載せる面をもつも
の。上部構造物をもつものを含む(JIS Z 0106参照)。
pallet
3
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1012
パレチゼーシ
ョン
物品又は包装貨物をパレットに積み,パレット単位で物流を行う
こと。パレットによるユニットロードで荷役を機械化し,物流の
効率化を図る手段である。
発地から着地まで一貫して同一のパレットに貨物を積載したま
ま物流を行うことを,一貫パレチゼーションという。
palletization
1013
パレット積付
けパターン
パレットに物品を積み付けるときの配列方式。積付け効率及び荷
崩れ防止を考慮してパターンを決める。基本的なものとして,ブ
ロック積み(付図2参照 棒積み,列積みともいう。),交互列積み
(付図3参照),れんが積み(付図4参照),ピンホイール積み(付
図5参照)及びスプリット積み(付図6参照)がある。
palletizing patterns
1014
パレタイズ
パレットに物品を積み付ける作業。この作業を機械化したものを
パレタイザという。
palletizing
1015
デパレタイズ
パレットに積み付けられた物品を取り卸す作業。この作業を機械
化したものをデパレタイザという。
depalletizing
1016
パレタイズド
貨物
一つ若しくは幾つかの物品又は包装貨物を,発地から着地まで一
貫して,物流機器を使用して機械荷役し,安全,かつ,能率的に
輸送・保管できるように,パレットを用いて一つの単位にまとめ
た貨物(JIS Z 0650参照)。
palletized load
1017
パレットプー
ルシステム
構造,寸法,材質などが統一された互換性のあるパレットを,広
範囲の利用者間で共同運用する仕組み。
pallet pool system
1018
コンテナ
物資を収納し,反復使用に適する耐久性のある包装容器。貨物コ
ンテナ,通い容器,フレキシブルコンテナなどをコンテナという
ことがある。
container
1019
貨物コンテナ
輸送する物品のユニット化を目的とし,異なった輸送機関に適合
性をもち,用途に応じた強度を備え,反復使用に耐えられるもの
で内容積が1m3以上である容器(JIS Z 1613参照)。
freight container
1020
通い容器
一定の企業又は事業所などの間で,繰り返し使用される輸送用容
器。
returnable
container,
crate
1021
フレキシブル
コンテナ
折り畳みができる柔軟性のある材料を用いて袋状に作られ,つり
上げるためのつり部と,注入・排出ができる開口部とを備えたコン
テナ(JIS Z 1651参照)。
flexible
intermediate
bulk container
1022
コンテナリゼ
ーション
物資をコンテナに積んでユニット化し,荷役機械によってトラッ
ク,船舶,鉄道車両,航空機などへの積込み,取卸しを行い,物
流の効率化を図る手段。
containerization
1023
表面利用率
ユニットロードを構成する媒体として使われるパレットなどの積
載部分の面積に対する貨物の占有面積の比率。
100
1
(%)
×
×
分の面積
パレットなどの積載部
段の積付け個数
積
包装貨物の水平投影面
=
表面利用率
で表す。
surface utilization
percentage
4
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1024
床面利用率
輸送機関又は保管装置の積載部分の床面積に対するネットユニッ
トロードサイズの総面積の比率。
100
(%)
×
×
積載部分の床面積
ユニットロード数
サイズ面積
ネットユニットロード
=
床面利用率
で表す。
floor utilization
percentage
b) 包装・貨物
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
包装
物品の輸送,保管,取引,使用などに当たって,その価値及び状
態を維持するために,適切な材料,容器などに物品を収納するこ
と及びそれらを施す技術,又は施した状態。これを個装,内装及
び外装の3種類に大別する。パッケージングともいう(JIS Z 0108
参照)。
packaging
2002
包装モジュー
ル
ユニットロードシステムによる流通効率化を目的として,体系化
された輸送包装寸法を得るための基準となる数値。包装モジュー
ルの倍数値又は分割値を組み合わせて導き出した,一連の平面寸
法(長さ×幅)を包装モジュール寸法という(JIS Z 0108参照)。
packaging module
2003
貨物
輸送,保管される物資の総称。その形態,性状などによって,一
般貨物と特殊貨物とに分けることがある。
cargo,
freight
2004
包装貨物
輸送を目的とした包装を施した物品(JIS Z 0108参照)。
packaged cargo
2005
一般貨物
特別の荷扱い及び積付けを必要としない貨物の総称。特殊貨物に
対応して用いられる。
general cargo
2006
特殊貨物
液体,粉粒体,動物,植物,冷凍・冷蔵品,貴重品,高価品,易
損品,危険品,汚わい品,特大品,引越貨物などで,特別の荷扱
い及び積付けを必要とする特殊な貨物。
special cargo
2007
ドライカーゴ
液体貨物に対比して使われる用語で,一般貨物及びバルクカーゴ
の総称。生鮮品,冷凍・冷蔵品及び生きている動植物は含まない。
dry cargo
2008
バルクカーゴ
粉粒体,液体,木材など,包装しないで大量に輸送される貨物。
ばら貨物ともいう。
bulk cargo
2009
荷姿
輸送,保管及び荷役される物資の外形。包装されたものと無包装
のものとがある。
type of packing
2010
集合包装
複数の物品又は包装貨物を1個の大形貨物にユニット化し,機械
による取扱いに適するようにした包装(JIS Z 0108参照)。
assembly
packaging
2011
荷扱い指示マ
ーク
包装貨物の保護と,荷扱者の安全のために適正な荷扱いを指示す
る場合とに用いるマーク(JIS Z 0150参照)。
pictorial marking
for handling
c) 輸送
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
輸送
貨物をトラック,船舶,鉄道車両,航空機,その他の輸送機関に
よって,ある地点から他の地点へ移動させること。
transportation
3002
複合一貫輸送
ある輸送単位の貨物を組み替えることなく,トラック,船舶,鉄
道車両,航空機などの異なった輸送機関を組み合わせて行う輸送。
協同一貫輸送ともいう。
intermodal
transportation,
multimodal
transportation
5
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3003
モーダルシフ
ト
地域間の,量をまとめた幹線貨物輸送をトラックから鉄道又は内
航海運へ転換し,トラックと連携して複合一貫輸送を推進するこ
と。道路交通の混雑,大気汚染などの環境問題への対応を目的と
している。
−
3004
積載効率
輸送機関の貨物積載部の許容積載容積に対する積載物品の占有す
る容積,又は許容積載質量に対する積載物品の占有する質量の利
用率。
loading efficiency,
load efficiency
3005
集貨
荷送人の貨物を発送地にある物流拠点に集めること。
pick up
3006
配送
貨物を物流拠点から荷受人へ送り届けること。
delivery
3007
トラックター
ミナル
貨物の積換えのため,自動車運送業の事業用自動車を同時に2両
以上停留させることを目的として設置した施設。特定輸送業者用
の専用トラックターミナルと,複数事業者共用の一般トラックタ
ーミナルとがある。
truck terminal
3008
コンテナター
ミナル
コンテナの海上輸送と陸上輸送とを結ぶ接点又は鉄道輸送とトラ
ック輸送とを結ぶ接点の施設。
container terminal
d) 保管
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4001
保管
物資を一定の場所において,品質,数量の保持など適正な管理の
下で,ある期間蔵置すること。
storage
4002
物流センター
物流活動を構成する諸機能をもつ施設。流通センターともいう。
このうち,配送活動に特化した施設を配送センターという。
distribution center
4003
倉庫
物資を保管するための施設。倉庫業法に規定された営業倉庫と,
同法の規定外の自家倉庫とに大別される。また,特別法に基づく
農業倉庫,協同組合倉庫などもある。
warehouse
4004
上屋(うわや) 輸送途中で物資の一時保管又は仮置きするための施設。主にふ
(埠)頭で輸出入物資の荷さばき及びそれに付随する保管を行う。
shed
4005
立体自動倉庫
鉄骨構造などのラック,スタッカクレーン及び入出庫ステーショ
ンで構成され,複数の物品又は包装貨物を一つの取扱単位とする
貨物のうち,主にパレットを取扱単位とした貨物を保管する施設
(JIS B 8941参照)。
AS/RS(automated
storage and
retrieval
system)
4006
ラック
物品を保管するために使用する支柱と棚で構成される構造物。特
にパレットに積載された物品を保管するものを,パレットラック
という(JIS Z 0110参照)。
rack
4007
はい
保管などのために,倉庫,上屋などに積み重ねられた物品の集団。
物品を一定の方法で規則正しく積み上げることを“はい付け”,
積み上げられた物品を取り崩すことを“はい崩し”,はい付けされ
た物品をはい崩しして別の場所にはい付けすることを“はい替え”
という。
stack,
pile
4008
ロケーション
管理
保管の効率化,入出庫作業の円滑化などのために,どの物資が,
どの保管場所にあるかを管理する保管方式。
物資の保管場所を特定の場所に決めておく固定ロケーション方
式と,その都度自由に決定するフリーロケーション方式とがある。
inventory
management by
location
4009
先入れ先出し
長期滞留による劣化を防止するために,入庫日時の古い保管品か
ら順番に出庫すること。逆に入庫日時の新しい保管品から順に出
庫することを先入れ後出し(first-in last-out)という。
first-in first-out
6
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4010
在庫管理
完成品・仕掛品・部品・原材料など棚卸資産の量を適正に管理す
る活動。市場の需要動向に即応して品切れ又は余剰在庫の発生を
防止し,キャッシュフローと棚卸資産回転率とを同時に向上させ
て,顧客満足と経営効率とを追及するロジスティクスの中心的活
動である。また,そのために在庫拠点での在庫差異を防止したり
保管効率を向上させる活動を,現物管理として在庫管理という場
合もある。
inventory control,
inventory
management
e) 荷役
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5001
荷役(にやく) 物流過程における物資の積卸し,運搬,積付け,ピッキング,仕
分け,荷ぞろえなどの作業及びこれに付随する作業。マテリアル
ハンドリングともいう。
materials handling
5002
運搬
物品を比較的短い距離に移動させる作業。生産,流通,消費など
いずれの場合にも用いられる。マテリアルハンドリングともいう。
carrying,
materials handling
5003
積卸し
輸送機器などに対して物品を積み込む作業及び取り卸す作業。
loading and
unloading
5004
積付け
物品を規則正しく積み上げる一連の作業。
stacking
5005
バンニング
貨物コンテナなどに物品を積み込む作業。
vanning,
stuffing
5006
デバンニング
貨物コンテナなどから物品を取り卸す作業。
devanning,
stripping
5007
ピッキング
保管場所から必要な物品を取り出す作業。
picking
5008
オーダピッキ
ング
出荷指示に基づいて物品を保管場所から取り出す作業。顧客単位
にピッキングする摘取り方式及び物品ごとにピッキングしたあと
顧客単位に仕分ける種まき方式がある。
棚などにピッキング個数を表示するデジタルピッキング,ピッ
キングする物品の場所及び個数を表示する装置をカート(台車)
に取り付けるカートピッキング,出荷先を示すシールを物品には
り付けながらピッキングするシールピッキングなどがある。
order picking
5009
仕分け
物品を品種別,送り先方面別,顧客別などに分ける作業。
sorting
5010
荷ぞろえ
出荷する物品を輸送機器にすぐ積み込めるようにそろえる作業。
−
5011
ラッシング
輸送機器に積み込まれた貨物を,動かないようにロープなどで締
め付ける作業。
lashing
5012
ダンネージ
輸送機器に積み込まれた貨物が,荷傷みなどを起こさないように,
貨物の下に敷いたり,すき間に挟んだりする緩衝材。
dunnage
5013
産業車両
一定の作業現場において,各種の荷役作業に使用する車両。フォ
ークリフトトラック,ハンドトラック,無人搬送車などがある。
industrial vehicle
5014
無人搬送車
本体に人手又は自動で荷物を積み込み,指示された場所まで自動
走行し,人手又は自動で荷卸しをする無軌道又は有軌道の車両。
広義には無人けん引車及び無人フォークリフトを含む(JIS D 6801
参照)。
AGV,
automatic guided
vehicle(automat
ed guided
vehicle)
5015
クロスドッキ
ング
物流センターの荷受場(ドック)で,入荷品を事前出荷通知に基
づき保管するか出荷するか識別して,出荷品を出荷場(ドック)
に通過(クロス)させること。
cross-docking
7
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
f)
流通加工
番号
用語
定義
対応英語(参考)
6001
流通加工
流通過程の倉庫,物流センター,店舗などで商品に加工すること。
生鮮食品又は繊維品の二次加工,小分け商品化包装,値札付け,
鉄鋼・ガラスなど生産財の裁断,注文に対応する機器の組立て・
組替え及び塗装替えなどをいう。
−
g) 情報
番号
用語
定義
対応英語(参考)
7001
物流情報シス
テム
物流を対象とした情報システム。このシステムには,物流の各機
能を効率化,高度化するための機能分野,受発注から配送,保管
から在庫,更に調達及び回収の業務分野,これらに関連した計画・
実施・評価の経営過程の分野,更に,運輸業,倉庫業などの物流
事業者と荷主との関連を含めた分野がある。
logistics
information
system
7002
物流EDI
物流業務にかかわる企業間のメッセージ交換及びデータ交換を情
報ネットワークを介して,標準化された規約の基に,コンピュー
タ間で行う電子データ交換。
electronic data
interchange for
logistics
7003
共通商品コー
ド用バーコ
ードシンボ
ル
流通情報システムで商品を識別するための共通商品コードをバー
コードで表現し,商品に印刷されるマーク(JIS X 0501参照)。
bar code symbol
for uniform
commodity code
7004
物流商品コー
ド用バーコ
ードシンボ
ル
荷役・輸送・保管のために包装した商品と入数などを表す物流商
品コードをバーコードで表現し,段ボール箱などに印刷されるマ
ーク(JIS X 0502参照)。
bar code symbol
for dispatch unit
code
7005
データキャリ
ア
情報を人,動物又は物に付加し,人,動物又は物を特定するため
に利用する情報担体の総称。RFID,1次元シンボル,2次元シンボ
ルなどがある(JIS X 0500参照)。
data carrier
7006
RFID
誘導電磁界又は電波によって,非接触で半導体メモリのデータを
読み出し,書込みのために近距離通信を行うものの総称(JIS X
0500参照)。
RFID(Radio
Frequency
Identification)
7007
トレーサビリ
ティ
調達,生産,販売,消費,廃棄の各物流過程で,物資とその情報
を追跡し,及びそ(遡)及できること(JIS Q 9000参照)。
traceability
関連規格 JIS B 0140 コンベヤ用語−種類
JIS B 0141 コンベヤ用語−部品・附属機器ほか
JIS B 0146-1 クレーン用語−第1部:一般
JIS B 0146-2 クレーン用語−第2部:移動式クレーン
JIS B 0148 巻上機−用語
JIS B 8941 立体自動倉庫用語
JIS D 0105 トラックの普通荷台に関する用語
JIS D 6201 フォークリフトトラック−用語
JIS D 6801 無人搬送車システム−用語
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS Q 9000 品質マネジメントシステム−基本及び用語
JIS X 0500 データキャリア用語
8
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS X 0501 共通商品コード用バーコードシンボル
JIS X 0502 物流商品コード用バーコードシンボル
JIS Z 0102 クラフト紙袋−用語及び種類
JIS Z 0103 防せい防食用語
JIS Z 0104 段ボール用語
JIS Z 0106 パレット用語
JIS Z 0107 木箱用語
JIS Z 0108 包装用語
JIS Z 0109 粘着テープ・粘着シート用語
JIS Z 0110 産業用ラック用語
JIS Z 0150 包装−包装貨物の荷扱い指示マーク
JIS Z 0650 ユニットロードシステム通則
JIS Z 1613 国際貨物コンテナ−用語
JIS Z 1651 フレキシブルコンテナ
9
Z 0111:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図 1 プランビューサイズ 付図 2 ブロック積み
付図 3 交互列積み 付図 4 れんが積み
付図 5 ピンホイール積み 付図 6 スプリット積み