Z 0110:2018
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 分類······························································································································· 1
4 用語及び定義 ··················································································································· 1
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
産業機械工業会(JSIM)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。
これによって,JIS Z 0110:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
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産業用ラック用語
Glossary of terms for industrial racks
序文
この規格は,1984年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1998年に
行われたが,その後の2018年JIS Z 0620の全面改正に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,産業用に供するラックに関する主な用語及びその定義について規定する。ただし,JIS B
8942に規定する立体自動倉庫に関する用語を除く。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 8942 立体自動倉庫システム−システム設計通則
JIS S 1039 書架・物品棚
3
分類
用語は,次のとおり分類する。
a) 種類
b) 状態,形式及び仕様
c) 部材,部品及びアタッチメント
d) 寸法
e) 積載質量
f)
性能及び強度
g) 安全装置
4
用語及び定義
用語及び定義は,次のとおりとする。
注記1 読みにくい漢字は( )内に読みを示す。
注記2 対応する英語は,参考として示す。
2
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a) 種類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001 ラック
物品を保管するために使用する,支柱と棚とで構成されるもの
の総称。ラックには,産業用ラック及びJIS S 1039に規定され
る書架・物品棚がある。
rack
1002 産業用ラック
主にフォークリフトトラックなどを用い,パレタイズされた物
品などの保管に用いるラックの総称。番号1003〜1008に示す
ものをいう。また,1009〜1012に示すラック及び1015に示す
重量ラックも,慣用的に産業用ラックという。
industrial rack
1003 パレットラック
支柱枠及び棚(ビーム及びサブビーム)によって構成するラッ
ク。フォークリフトトラックを用いパレタイズされた物品を保
管する(図1参照)。
pallet rack
1004 ドライブインラッ
ク
支柱枠,棚及び支柱つなぎによって構成され,一方に入出庫口
をもち,フォークリフトトラックを乗り入れて使用するするラ
ック。保管物は,先入れ後出しとなる(図2参照)。
drive-in rack
1005 ドライブスルーラ
ック
支柱枠,棚及び支柱つなぎによって構成され,フォークリフト
トラックを乗り入れて使用し,通り抜けができるラック(図3
参照)。
drive-thru rack(米),
drive-through rack(英)
1006 流動ラック
支柱枠,支柱つなぎ及びレールによって構成するラック。保管
物が,棚部分に取り付けた搬送機構によって,動力又は重力で
出庫口又は入庫口に向かって移動する。保管物は,先入れ先出
し形及び先入れ後出し形との二つの搬送方式がある(図4参
照)。
flow rack,
flow-through rack,
gravity lane rack
1007 積層ラック
支柱枠,支柱,ビーム及びはり材によって構成され,ラックを
多層式に積み重ねたラック。中段層棚形及び上段層棚形がある
(図5参照)。
rack mezzanine,
multi -tier rack
1008 パレットラック用
電動式移動ラッ
ク
走行台車にパレットラックを搭載したラック。走行台車は,動
作システムで水平移動する。走行形式は,軌条式及び無軌条式
がある(図6参照)。
movable rack,
mobile rack
1009 カンチレバーラッ
ク
支柱,ビーム及び保管物を積載するための片持ちばりの構造を
もつアームによって構成するラック(図7参照)。
cantilever rack
1010 スライドラック
支柱枠,ビーム及び保管物を積載するスライドテーブルで構成
するラック。スライドテーブルは,前方向又は前後両方向に引
き出せる構造をもつ(図8参照)。
slide rack
1011 立掛けラック
支柱枠及びビームで構成され,物品を立て掛けて保管するラッ
ク(図9参照)。
lean rack,
rest arm rack
1012 回転ラック
棚が水平又は垂直に循環し,保管する物品を所定の位置で出し
入れできるラック(図10参照)。
revolving rack,
carrousel
1013 ネスティングラッ
ク
段積み及びネスティングが可能なポストパレット。段積みした
場合,ラックとして機能する。保管物の積載部が下部にあるも
のを正形,上部にあるものを逆形という(図11参照)。
nesting rack
1014 書架・物品棚
書架は主に書籍などの保管を目的とし,1棚当たりの積載質量
が80 kg以下のラック。また,物品棚は保管する物品を特に指
定しないラック。主に物品を手扱いで保管する(図12及び図
13参照)。
shelves and racks
1015 重量ラック
1棚当たりの積載質量が,500 kgを超えるラック。
heavy duty rack
1016 中量ラック
1棚当たりの積載質量が,150 kgを超え500 kg以下のラック。 medium duty rack,
medium duty shelving
1017 軽量ラック
1棚当たりの積載質量が,150 kg以下のラック。
light duty rack,
light duty shelving
3
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b) 状態,形式及び仕様
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001 連
間口方向の数え方の単位(図1参照)。
bay
2002 列
奥行き方向の数え方の単位(図1参照)。
row,
line
2003 段
高さ方向の棚の数え方の単位。
level,
tier
2004 間口
物品を出し入れする側。
width
2005 奥行き
間口に対して直角方向の側。
depth,
length
2006 奥行き数
奥行き方向の格納ブース数。
number of articles stored
lengthwise
2007 単体
1間口だけで自立しているラック。独立式ともいい,連結でき
る機能をもつものは基本形という(図1参照)。
one bay,
single bay
2008 連結形
2連以上で構成されるラック。単体の支柱を共用して連結する
ラックで,連結式ともいう(図1参照)。
multi bay type,
connection type
2009 単列形
1列のラックで,棚が間口方向1列に架装され,主に一方向か
ら使用されるもの。単式ともいう(図1参照)。
single unit type
2010 複列形
2列のラックが支柱つなぎで結合され,棚が列方向2列に架装
され,両方向から使用されるもの。複式ともいう(図1参照)。
double unit type
2011 棚
各ラックにおいて,保管物を載せる部分[(3005,3006,3025
〜3027参照)(図1参照)]。
shelf
2012 棚段数
1間口当たりの棚の段数。直置きの1段は含まない。
number of level per bay,
number of tiers per bay,
number of shelves per bay
2013 棚可変形
棚間隔を容易に変えることができる構造をもつ棚。
adjustable shelf type
2014 総収容数
最下段の直置きを含む格納できる保管物の総数量。ただし,パ
レタイズされたものについては,パレット数で表す。
storage capacity,
capacity
2015 直置き(じかおき) ラックスペース内で,物品を棚に載せず床面に置き保管する状
態(図14参照)。
direct storage,
ground placement
2016 オーバーハング
物品が棚からはみ出て保管されている状態(図14参照)。
overhang
2017 水平駆動形
流動ラックのうち,コンベヤによって水平駆動するもの(図4
参照)。
horizontal drive type
2018 グラビティコンベ
ヤ形
流動ラックのうち,ローラコンベヤの傾斜を利用し,保管物を
自走させるもの(図4参照)。
gravity conveyor type
2019 グラビティ台車形
流動ラックのうち,傾斜したレール上を台車が走行するもの
(図4参照)。
gravity cart type
2020 層
積層ラックの上下方向の区分(図5参照)。
layer,
stratum
2021 層棚
積層ラックの仕分け機能及び多目的に保管物を格納する棚。中
段層棚形では,通路としても使用される棚(図5参照)。
layer shelf,
stratum shelf
2022 軌条式
移動ラックのうち,敷設した走行レール上を台車が走行するも
の(図6参照)。
rail type
2023 無軌条式
移動ラックのうち,走行レールを敷設せず,床面を台車が走行
するもの(図6参照)。ガイドレール又は軌道外れ検知機能を
もつ。
railless type
2024 フラットベース形
移動ラックのうち,支柱枠を搭載していないもの。
flat base type
2025 走行台車
移動ラックに使用する台車。搭載したパレットラックを支え,
走行に必要な動作システムをもつ(図6参照)。
mobile truck,
mobile cart
4
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2026 ラック台車
回転ラックの底部に車輪を内蔵し,ラック本体を支える部分
(図10参照)。
rack truck,
rack cart
2027 台車数
移動ラック及び水平回転ラックの台車の数。移動ラックは複列
数,水平回転ラックは間口数で表す。
number of truck,
number of cart
c) 部材,部品及びアタッチメント
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001 支柱枠
間口ごとに立てられる構造体。支柱,ラチス(筋かい及び水平
材),柱脚などで構成される主部材(図1参照)。
upright truss,
upright frame,
frame
3002 支柱
上部の総質量を支えるための垂直材(図1参照)。
column
3003 筋かい
支柱枠を構成する斜めに取り付けられるラチス材(図1参照)。 diagonal lattice
3004 水平材
支柱枠を構成する水平に取り付けられるラチス材(図1参照)。 horizontal lattice
3005 ビーム
ラックを構成する間口方向のはり材。パレットラックの場合,
棚を構成し直接保管物を受ける(図1参照)。
beam
3006 サブビーム
パレットラックの棚を構成し,前後のビームを連結する部材
(図1参照)。
sub-beam
3007 止めピン
ビームの脱落を防ぐ金具。
set pin,
locking pin
3008 ボード棚板
パレットラックの棚上面に敷く合板などの板。
board for the shelf
3009 柱脚
支柱の下面に取り付けられた板。ベースプレートともいう。
base plate,
column base
3010 ライナ
ラックの水平を調整するのに用いる板材。
liner plate
3011 アンカー
ラックを床に固定する部品。
anchor
3012 支柱つなぎ
支柱枠と支柱枠とを奥行き方向に連結する部材(図1参照)。
tie bar
3013 天つなぎ
通路を挟む対面のラック間の通路を確保するために,支柱枠の
上部を渡す部材。一般に構造材ではない。構造材を目的とする
場合,別途設計時に検証を行う必要がある(図1参照)。
ceiling bar
3014 プロテクタ
支柱を保護する部品(図1参照)。
protector
3015 ラックガード
フォークリフトトラックなどによるラックの損傷を防ぐため
のポール(図1参照)。
rack guard
3016 上端つなぎ
支柱の上端を,奥行き及び間口方向に連結するつなぎ材(図2
参照)。
top tie,
top horizontal brace
3017 背面つなぎ
隣り合う支柱枠の背面間口方向を連結する部材(図2参照)。
back tie,
cross stay
3018 ブレース
ラックの構造を保持し,かつ,耐震構造を配慮するために用い
る斜め材。鉛直面及び水平面に設けるものがある(図2参照)。
brace
3019 ガイドレール
フォークリフトトラックの走行を案内するためのレール(図1
及び図2参照)。
guide rail
3020 手すり
落下防止用の柵。層棚に設置するものを固定手すり,階段に設
置するものを階段手すりという(図5参照)。
handrail
3021 スライド式手すり
物品の出し入れ及び落下防止安全対策で設けるスライド式柵
(図5参照)。
sliding handrail
3022 架構部
上部走行レール設置及びラック本体を支える支柱及びはり材
(図10参照)。
main frame structure
3023 給電ケーブル
移動ラックに給電する移動ケーブル(図6参照)。
power supply cable
3024 走行レール
移動ラックに用いられるレール(図6参照)。
rail for mobile rack,
rail for movable rack
5
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
3025 アーム
ドライブインラック及びにカンチレバーラックに用いられる
保管物を支える片持ち部材(図2及び図7参照)。
arm
3026 スライドテーブル
スライドラックに用いられる棚(図8参照)。
slide table
3027 棚板
物品を載せる板(図12参照)。
shelf board
3028 棚受け
棚板を支える部材。棚板支持具ともいう(図12参照)。
shelf support
3029 上板(うわいた)
ラック最上部に取り付ける板(図13参照)。
収納を目的としない。
top board
3030 側板(がわいた)
ラック側面(奥行き方向)に取り付ける板(図13参照)。
end board
3031 背板(せいた)
ラック背面に取り付ける板(図13参照)。
back board,
rear board
3032 前当たり
(まえあたり)
ラック前面に取り付けられるストッパ(図13参照)。
front stopper
3033 側当たり
(がわあたり)
ラック側面に取り付けられるストッパ。
side stopper
3034 背当たり
(せあたり)
ラック背面に取り付けられるストッパ。
back stopper,
rear stopper
3035 仕切り板
間口を区分けするための板(図13参照)。
divider
3036 引き出し
抜き差しできるように作った箱(図13参照)。
drawer
3037 ドラムサポート
ドラム状の保管物を支持する部品(図15参照)。
drum support
3038 スキッドサポート
脚部のある保管物を支持する部品(図15参照)。
skid support
3039 フォークスペーサ
保管物の下にフォークを差し込む間隔を作るための部品(図
15参照)。
fork spacer
d) 寸法
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4001 高さ
床からラックの最上端までの高さ(図14参照)。
height,
upright truss height
4002 全高
床から最上段保管物の最高部までの高さ。ただし,支柱の高さ
以上に保管物がない場合は,4001(高さ)に同じとなる。
overall height
4003 最上段高さ
床からラック本体の最上段の棚上面までの高さ(図14参照)。 height of highest shelf
4004 最下段高さ
床から最下段の棚上面までの高さ(図14参照)。
height of lowermost shelf
4005 最下段棚下高さ
床から最下段の棚下面までの高さ(図14参照)。
clearance under
lowermost shelf
4006 高さ隙間
保管物と上段の棚下面との隙間(図14参照)。
upper clearance
4007 間口寸法
隣り合う支柱の中心間隔寸法(図1,図2,図4及び図14参照)。 width dimension
4008 有効間口
隣り合う支柱の内のり寸法(図1,図2,図4及び図14参照)。 effective bay width
4009 奥行き寸法
奥行き方向の外側寸法((図1,図2,図4及び図14参照)。
depth dimension
4010 有効奥行き
物品を保管できる最大有効奥行き寸法。
effective depth
4011 奥行き隙間
奥行き方向の保管物と背面部材との隙間及び保管物相互間の
隙間。
depth clearance
4012 棚突出し長さ
支柱から棚先端までの長さ(図2参照)。ドライブインラック,
カンチレバーラックなど。
arm length
4013 棚間隔
棚上面から次の段の棚上面までの間隔(図1,図2,図4及び
図14参照)。
shelf pitch
4014 有効棚間隔
上段の棚下面と下段の棚上面との間隔(図1,図2,図4及び
図14参照)。
effective vertical shelf
clearance
4015 棚幅隙間
間口方向の支柱と保管物との隙間及び保管物相互間の隙間(図
14参照)。
side clearance
4016 柱幅
支柱の間口方向の寸法(図14参照)。
column width
6
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
4017 ビーム高さ
ビームの高さ方向の寸法(図14参照)。
beam height
4018 棚内のり間隔
ドライブインラック及びドライブスルーラックの隣り合う支
柱枠間に取り付けられた左右の棚の内のり間隔。
有効間口から,左右の棚突出し長さを減じたもの(図2参照)。
clearance between arm
rails
4019 棚板厚
棚板の高さ方向の寸法(図12参照)。
shelf board thickness,
flange height of shelf
board,
thickness of shelf board
e) 積載質量
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5001 積載質量
ラックに積載される保管物の質量。
loading mass
5002 総積載質量
ラックに積載される保管物の総質量。
total loading mass
5003 総質量
ラックの質量と総積載質量との和。
gross mass
5004 平均積載質量
ラック各段に積載される質量の和を段数で除したもの。
average loading mass
5005 最大積載質量
使用に耐える積載質量の最大値(等分布に戴荷)。
maximum loading mass
5006 積載率
最大積載質量に対する実積載質量の割合。
loading ratio
5007 連最大積載質量
1連当たりの最大積載質量。
maximum loading mass
per bay
5008 列最大積載質量
1列当たりの最大積載質量。
maximum loading mass
per row
5009 段最大積載質量
1段当たりの最大積載質量。
maximum loading mass
per level,
maximum loading mass
per tier
5010 1パレット当たり
質量
パレタイズされた保管物のパレットを含む質量。
mass of unit load with
pallet,
mass per one palette
5011 層最大積載質量
積層ラックの層1 m2当たりの最大積載質量。
maximum loading mass
per layer
5012 台車積載質量
1台車当たりの積載質量。水平回転ラックは1間口当たり,移
動ラックは作動する列当たりで表す。
loading mass of mobile
truck,
loading mass of mobile
cart
f)
性能及び強度
番号
用語
定義
対応英語(参考)
6001 鉛直荷重
ラックに加わる鉛直方向への力。
vertical load
6002 固定荷重
鉛直荷重のうち,ラック及び構造物の質量によって生じる力。
一般に長期である。
fixed load
6003 積載荷重
鉛直荷重のうち,ラックに積載される保管物の質量によって生
じる力。短期及び長期がある。
load weight
6004 たわみ
固定荷重及び積載荷重による,棚の鉛直下方向への変形。
deflection of shelf,
deflection of beam
6005 水平荷重
地震によって生じる水平方向の力。最大積載質量に積載率と有
効質量係数とを乗じ,ラックの質量を加えた値に水平震度係数
を乗じたもの。一般に短期である。
horizontal load
6006 有効質量
地震時に保管物の滑動によって軽減される水平方向の力を相
殺した保管物の質量。水平荷重の算出のときに使用される。
effective mass
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
6007 有効質量係数
地震時に保管物の質量を有効質量に換算する係数。
effective mass factor
6008 倒れ
支柱の垂直方向への傾き。間口方向,奥行き方向に生じる。
slant,
inclination
g) 安全装置
番号
用語
定義
対応英語(参考)
7001 エントリガイド
流動ラックの入庫口に設置される保管物入庫ガイド。
entry guide
7002 飛び出し防止スト
ッパ
流動ラックの出庫口に設置される保管物の飛び出し防止スト
ッパ。
end-of-lane stopper
7003 脱輪検出センサ
下部レールからラック本体が浮き上がるのを検出し,移動ラッ
クを停止させるセンサ。
derailment sensor
7004 障害物検知装置
走行台車の下部で,走行方向の障害物を検知し停止させる装
置。
obstacle detection device
7005 開通路インタロッ
ク
開いた通路が自動的にインタロックされ,解除はその通路の押
しボタンでしかできない安全装置。
aisle interlock
7006 走行制限タイマ
通路を開くのに設定時間より時間がかかり過ぎた場合,自動的
に異常と判断し移動ラックを停止させる装置。
running limit timer
7007 停止ボタン
移動ラックの移動中に停止ボタンを押すことで,全ての移動ラ
ックを停止させるボタン。
stop button
7008 非常停止ボタン
非常時に移動ラックの動きを,緊急停止させるボタン。
emergency stop button
7009 警報装置
移動ラックが移動している間,ブザー及びランプなどで移動中
であることを知らせる装置。
warning device
7010 過負荷保護装置
駆動モータが過負荷となった場合,動力回路を遮断し停止させ
る装置。
overload protection
device,
overload prevention
device
有
効
棚
間
隔
ビーム
サブビーム
棚
棚
間
隔
最
上
段
高
さ
高
さ
支柱
筋かい
水平材
柱脚
支
柱
枠
ラ
チ
ス
支柱とビームとの結合部
外れ止め
(止めピン又はねじ止め)
最
下
段
高
さ
a) 単列形パレットラック
図1−パレットラック
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支柱つなぎ
ボード棚板
ラックガード
プロテクタ
b) 複列形パレットラック
ガイドレール
天つなぎ
c) ガイドレール付きのパレットラック
図1−パレットラック(続き)
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背面つなぎ
ブレース
上端つなぎ
アーム
棚桟
支柱枠
入出庫口
棚桟
パレット長さ
奥行き隙間
奥行き寸法
アーム
棚
ガイドレール
パレット
外れ止め
(止めピン又は
ねじ止め)
棚内のり
間隔
棚突出し長さ
有効間口
間口寸法
有
効棚
間隔
棚
間隔
最
上段
高
さ
高さ
図2−ドライブインラック
図3−ドライブスルーラック
支柱つなぎ
10
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支柱枠
支柱つなぎ
コンベヤ
出庫口
入庫口
a) 先入れ先出し形流動ラック
レール
台車
支柱枠
入出庫口
b) 先入れ後出し形流動ラック
パレット長さ
奥行き隙間
奥行き寸法
有効間口
間口寸法
外れ止め
(止めピン又は
ねじ止め)
有
効
棚
間
隔
棚
間
隔
最
上
段
高
さ
高
さ
支柱つなぎ
支柱枠
最
下
段
高
さ
ビーム
幅隙間
c) 流動ラックの詳細図
図4−流動ラック
11
Z 0110:2018
層棚
階段手すり
階段
層
高
さ
高
さ
固定手すり
支柱
はり
支柱枠
外れ止め
(止めピン又はねじ止め)
a) 中段層棚形積層ラック
固定手すり
層棚
階段手すり
階段
支柱枠
はり
スライド式手すり
層
高
さ
高
さ
b) 上段層棚形積層ラック
図5−積層ラック
12
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給電ケーブル
制御盤
走行レール
台枠
走行台車
(駆動装置内臓)
ランプ
ブザー
通路ボタン
停止・減速センサ
障害物検知装置
通路進入検知装置
非常停止ボタン
警
報
装
置
a) 軌条式移動ラック
給電ケーブル
制御盤
軌道外れ検知装置
台枠
走行台車
(駆動装置内臓)
通路ボタン
停止・減速センサ
障害物検知装置
通路進入検知装置
非常停止ボタン
ランプ
ブザー
警
報
装
置
b) 無軌条式移動ラック
図6−パレットラック用電動式移動ラック
(駆動装置内蔵)
(駆動装置内蔵)
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Z 0110:2018
アーム
(カンチレバー)
図7−カンチレバーラック
スライドテーブル
図8−スライドラック
図9−立掛けラック
14
Z 0110:2018
上部走行レール
架構部はり
架構部支柱
架構部
架
構
部
全
高
下部走行レール
ラック台車
最
上
段
高
さ
駆動装置
(水平形)
(垂直形)
図10−回転ラック
15
Z 0110:2018
(正形)
(逆形)
[ネスティングした状態(正形の場合)]
図11−ネスティングラック
棚受け
棚板
棚板厚
上板
仕切り板
前当たり
引き出し
側板
背板
図12−書架・物品棚
図13−部品及びアタッチメント
16
Z 0110:2018
不要
有
効
棚
間
隔
棚
間
隔
最
下
段
棚
下
高
さ
最
上
段
高
さ
高
さ
全
高
奥行き寸法
間口寸法
有効間口
ビ
ー
ム
高
さ
高
さ
隙
間
オーバー
ハング
棚幅隙間
直置き
柱幅
最
下
段
高
さ
図14−状態及び寸法
フォークスペーサ
ドラムサポート
スキッドサポート
図15−アタッチメント
参考文献 JIS Z 0620 産業用ラック