サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

Z 0110:2018  

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 分類······························································································································· 1 

4 用語及び定義 ··················································································································· 1 

Z 0110:2018  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

産業機械工業会(JSIM)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規

格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規

格である。 

これによって,JIS Z 0110:1998は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

  

日本工業規格          JIS 

Z 0110:2018 

産業用ラック用語 

Glossary of terms for industrial racks 

序文 

この規格は,1984年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1998年に

行われたが,その後の2018年JIS Z 0620の全面改正に対応するために改正した。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,産業用に供するラックに関する主な用語及びその定義について規定する。ただし,JIS B 

8942に規定する立体自動倉庫に関する用語を除く。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 8942 立体自動倉庫システム−システム設計通則 

JIS S 1039 書架・物品棚 

分類 

用語は,次のとおり分類する。 

a) 種類 

b) 状態,形式及び仕様 

c) 部材,部品及びアタッチメント 

d) 寸法 

e) 積載質量 

f) 

性能及び強度 

g) 安全装置 

用語及び定義 

用語及び定義は,次のとおりとする。 

注記1 読みにくい漢字は( )内に読みを示す。 

注記2 対応する英語は,参考として示す。 

background image

Z 0110:2018  

  

a) 種類 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1001 ラック 

物品を保管するために使用する,支柱と棚とで構成されるもの
の総称。ラックには,産業用ラック及びJIS S 1039に規定され
る書架・物品棚がある。 

rack 

1002 産業用ラック 

主にフォークリフトトラックなどを用い,パレタイズされた物
品などの保管に用いるラックの総称。番号1003〜1008に示す
ものをいう。また,1009〜1012に示すラック及び1015に示す
重量ラックも,慣用的に産業用ラックという。 

industrial rack 

1003 パレットラック 

支柱枠及び棚(ビーム及びサブビーム)によって構成するラッ
ク。フォークリフトトラックを用いパレタイズされた物品を保
管する(図1参照)。 

pallet rack 

1004 ドライブインラッ

ク 

支柱枠,棚及び支柱つなぎによって構成され,一方に入出庫口
をもち,フォークリフトトラックを乗り入れて使用するするラ
ック。保管物は,先入れ後出しとなる(図2参照)。 

drive-in rack 

1005 ドライブスルーラ

ック 

支柱枠,棚及び支柱つなぎによって構成され,フォークリフト
トラックを乗り入れて使用し,通り抜けができるラック(図3
参照)。 

drive-thru rack(米), 
drive-through rack(英) 

1006 流動ラック 

支柱枠,支柱つなぎ及びレールによって構成するラック。保管
物が,棚部分に取り付けた搬送機構によって,動力又は重力で
出庫口又は入庫口に向かって移動する。保管物は,先入れ先出
し形及び先入れ後出し形との二つの搬送方式がある(図4参
照)。 

flow rack,  
flow-through rack,  
gravity lane rack 

1007 積層ラック 

支柱枠,支柱,ビーム及びはり材によって構成され,ラックを
多層式に積み重ねたラック。中段層棚形及び上段層棚形がある
(図5参照)。 

rack mezzanine,  
multi -tier rack 

1008 パレットラック用

電動式移動ラッ
ク 

走行台車にパレットラックを搭載したラック。走行台車は,動
作システムで水平移動する。走行形式は,軌条式及び無軌条式
がある(図6参照)。 

movable rack,  
mobile rack 

1009 カンチレバーラッ

ク 

支柱,ビーム及び保管物を積載するための片持ちばりの構造を
もつアームによって構成するラック(図7参照)。 

cantilever rack 

1010 スライドラック 

支柱枠,ビーム及び保管物を積載するスライドテーブルで構成
するラック。スライドテーブルは,前方向又は前後両方向に引
き出せる構造をもつ(図8参照)。 

slide rack 

1011 立掛けラック 

支柱枠及びビームで構成され,物品を立て掛けて保管するラッ
ク(図9参照)。 

lean rack,  
rest arm rack 

1012 回転ラック 

棚が水平又は垂直に循環し,保管する物品を所定の位置で出し
入れできるラック(図10参照)。 

revolving rack,  
carrousel 

1013 ネスティングラッ

ク 

段積み及びネスティングが可能なポストパレット。段積みした
場合,ラックとして機能する。保管物の積載部が下部にあるも
のを正形,上部にあるものを逆形という(図11参照)。 

nesting rack 

1014 書架・物品棚 

書架は主に書籍などの保管を目的とし,1棚当たりの積載質量
が80 kg以下のラック。また,物品棚は保管する物品を特に指
定しないラック。主に物品を手扱いで保管する(図12及び図
13参照)。 

shelves and racks 

1015 重量ラック 

1棚当たりの積載質量が,500 kgを超えるラック。 

heavy duty rack 

1016 中量ラック 

1棚当たりの積載質量が,150 kgを超え500 kg以下のラック。 medium duty rack,  

medium duty shelving 

1017 軽量ラック 

1棚当たりの積載質量が,150 kg以下のラック。 

light duty rack,  
light duty shelving 

background image

Z 0110:2018  

b) 状態,形式及び仕様 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2001 連 

間口方向の数え方の単位(図1参照)。 

bay 

2002 列 

奥行き方向の数え方の単位(図1参照)。 

row,  
line 

2003 段 

高さ方向の棚の数え方の単位。 

level,  
tier 

2004 間口 

物品を出し入れする側。 

width 

2005 奥行き 

間口に対して直角方向の側。 

depth,  
length 

2006 奥行き数 

奥行き方向の格納ブース数。 

number of articles stored 

lengthwise 

2007 単体 

1間口だけで自立しているラック。独立式ともいい,連結でき
る機能をもつものは基本形という(図1参照)。 

one bay,  
single bay  

2008 連結形 

2連以上で構成されるラック。単体の支柱を共用して連結する
ラックで,連結式ともいう(図1参照)。 

multi bay type,  
connection type 

2009 単列形 

1列のラックで,棚が間口方向1列に架装され,主に一方向か
ら使用されるもの。単式ともいう(図1参照)。 

single unit type 

2010 複列形 

2列のラックが支柱つなぎで結合され,棚が列方向2列に架装
され,両方向から使用されるもの。複式ともいう(図1参照)。 

double unit type 

2011 棚 

各ラックにおいて,保管物を載せる部分[(3005,3006,3025
〜3027参照)(図1参照)]。 

shelf 

2012 棚段数 

1間口当たりの棚の段数。直置きの1段は含まない。 

number of level per bay,  
number of tiers per bay,  
number of shelves per bay 

2013 棚可変形 

棚間隔を容易に変えることができる構造をもつ棚。 

adjustable shelf type 

2014 総収容数 

最下段の直置きを含む格納できる保管物の総数量。ただし,パ
レタイズされたものについては,パレット数で表す。 

storage capacity,  
capacity 

2015 直置き(じかおき) ラックスペース内で,物品を棚に載せず床面に置き保管する状

態(図14参照)。 

direct storage,  
ground placement 

2016 オーバーハング 

物品が棚からはみ出て保管されている状態(図14参照)。 

overhang 

2017 水平駆動形 

流動ラックのうち,コンベヤによって水平駆動するもの(図4
参照)。 

horizontal drive type 

2018 グラビティコンベ

ヤ形 

流動ラックのうち,ローラコンベヤの傾斜を利用し,保管物を
自走させるもの(図4参照)。 

gravity conveyor type 

2019 グラビティ台車形 

流動ラックのうち,傾斜したレール上を台車が走行するもの
(図4参照)。 

gravity cart type 

2020 層 

積層ラックの上下方向の区分(図5参照)。 

layer,  
stratum 

2021 層棚 

積層ラックの仕分け機能及び多目的に保管物を格納する棚。中
段層棚形では,通路としても使用される棚(図5参照)。 

layer shelf,  
stratum shelf 

2022 軌条式 

移動ラックのうち,敷設した走行レール上を台車が走行するも
の(図6参照)。 

rail type 

2023 無軌条式 

移動ラックのうち,走行レールを敷設せず,床面を台車が走行
するもの(図6参照)。ガイドレール又は軌道外れ検知機能を
もつ。 

railless type 

2024 フラットベース形 

移動ラックのうち,支柱枠を搭載していないもの。 

flat base type 

2025 走行台車 

移動ラックに使用する台車。搭載したパレットラックを支え,
走行に必要な動作システムをもつ(図6参照)。 

mobile truck,  
mobile cart 

background image

Z 0110:2018  

  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2026 ラック台車 

回転ラックの底部に車輪を内蔵し,ラック本体を支える部分
(図10参照)。 

rack truck,  
rack cart 

2027 台車数 

移動ラック及び水平回転ラックの台車の数。移動ラックは複列
数,水平回転ラックは間口数で表す。 

number of truck,  
number of cart 

c) 部材,部品及びアタッチメント 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 支柱枠 

間口ごとに立てられる構造体。支柱,ラチス(筋かい及び水平
材),柱脚などで構成される主部材(図1参照)。 

upright truss,  
upright frame,  
frame 

3002 支柱 

上部の総質量を支えるための垂直材(図1参照)。 

column 

3003 筋かい 

支柱枠を構成する斜めに取り付けられるラチス材(図1参照)。 diagonal lattice 

3004 水平材 

支柱枠を構成する水平に取り付けられるラチス材(図1参照)。 horizontal lattice 

3005 ビーム 

ラックを構成する間口方向のはり材。パレットラックの場合,
棚を構成し直接保管物を受ける(図1参照)。 

beam 

3006 サブビーム 

パレットラックの棚を構成し,前後のビームを連結する部材
(図1参照)。 

sub-beam 

3007 止めピン 

ビームの脱落を防ぐ金具。 

set pin,  
locking pin 

3008 ボード棚板 

パレットラックの棚上面に敷く合板などの板。 

board for the shelf 

3009 柱脚 

支柱の下面に取り付けられた板。ベースプレートともいう。 

base plate,  
column base 

3010 ライナ 

ラックの水平を調整するのに用いる板材。 

liner plate 

3011 アンカー 

ラックを床に固定する部品。 

anchor  

3012 支柱つなぎ 

支柱枠と支柱枠とを奥行き方向に連結する部材(図1参照)。 

tie bar 

3013 天つなぎ 

通路を挟む対面のラック間の通路を確保するために,支柱枠の
上部を渡す部材。一般に構造材ではない。構造材を目的とする
場合,別途設計時に検証を行う必要がある(図1参照)。 

ceiling bar 

3014 プロテクタ 

支柱を保護する部品(図1参照)。 

protector 

3015 ラックガード 

フォークリフトトラックなどによるラックの損傷を防ぐため
のポール(図1参照)。 

rack guard 

3016 上端つなぎ 

支柱の上端を,奥行き及び間口方向に連結するつなぎ材(図2
参照)。 

top tie,  
top horizontal brace 

3017 背面つなぎ 

隣り合う支柱枠の背面間口方向を連結する部材(図2参照)。 

back tie,  
cross stay 

3018 ブレース 

ラックの構造を保持し,かつ,耐震構造を配慮するために用い
る斜め材。鉛直面及び水平面に設けるものがある(図2参照)。 

brace 

3019 ガイドレール 

フォークリフトトラックの走行を案内するためのレール(図1
及び図2参照)。 

guide rail 

3020 手すり 

落下防止用の柵。層棚に設置するものを固定手すり,階段に設
置するものを階段手すりという(図5参照)。 

handrail 

3021 スライド式手すり 

物品の出し入れ及び落下防止安全対策で設けるスライド式柵
(図5参照)。 

sliding handrail 

3022 架構部 

上部走行レール設置及びラック本体を支える支柱及びはり材
(図10参照)。 

main frame structure 

3023 給電ケーブル 

移動ラックに給電する移動ケーブル(図6参照)。 

power supply cable 

3024 走行レール 

移動ラックに用いられるレール(図6参照)。 

rail for mobile rack,  
rail for movable rack 

background image

Z 0110:2018  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3025 アーム 

ドライブインラック及びにカンチレバーラックに用いられる
保管物を支える片持ち部材(図2及び図7参照)。 

arm 

3026 スライドテーブル 

スライドラックに用いられる棚(図8参照)。 

slide table 

3027 棚板 

物品を載せる板(図12参照)。 

shelf board 

3028 棚受け 

棚板を支える部材。棚板支持具ともいう(図12参照)。 

shelf support 

3029 上板(うわいた) 

ラック最上部に取り付ける板(図13参照)。 
収納を目的としない。 

top board 

3030 側板(がわいた) 

ラック側面(奥行き方向)に取り付ける板(図13参照)。 

end board 

3031 背板(せいた) 

ラック背面に取り付ける板(図13参照)。 

back board,  
rear board 

3032 前当たり 

(まえあたり) 

ラック前面に取り付けられるストッパ(図13参照)。 

front stopper 

3033 側当たり 

(がわあたり) 

ラック側面に取り付けられるストッパ。 

side stopper 

3034 背当たり 

(せあたり) 

ラック背面に取り付けられるストッパ。 

back stopper,  
rear stopper 

3035 仕切り板 

間口を区分けするための板(図13参照)。 

divider 

3036 引き出し 

抜き差しできるように作った箱(図13参照)。 

drawer 

3037 ドラムサポート 

ドラム状の保管物を支持する部品(図15参照)。 

drum support 

3038 スキッドサポート 

脚部のある保管物を支持する部品(図15参照)。 

skid support 

3039 フォークスペーサ 

保管物の下にフォークを差し込む間隔を作るための部品(図
15参照)。 

fork spacer 

d) 寸法 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4001 高さ 

床からラックの最上端までの高さ(図14参照)。 

height,  
upright truss height 

4002 全高 

床から最上段保管物の最高部までの高さ。ただし,支柱の高さ
以上に保管物がない場合は,4001(高さ)に同じとなる。 

overall height 

4003 最上段高さ 

床からラック本体の最上段の棚上面までの高さ(図14参照)。 height of highest shelf 

4004 最下段高さ 

床から最下段の棚上面までの高さ(図14参照)。 

height of lowermost shelf 

4005 最下段棚下高さ 

床から最下段の棚下面までの高さ(図14参照)。 

clearance under 

lowermost shelf 

4006 高さ隙間 

保管物と上段の棚下面との隙間(図14参照)。 

upper clearance 

4007 間口寸法 

隣り合う支柱の中心間隔寸法(図1,図2,図4及び図14参照)。 width dimension 

4008 有効間口 

隣り合う支柱の内のり寸法(図1,図2,図4及び図14参照)。 effective bay width 

4009 奥行き寸法 

奥行き方向の外側寸法((図1,図2,図4及び図14参照)。 

depth dimension 

4010 有効奥行き 

物品を保管できる最大有効奥行き寸法。 

effective depth 

4011 奥行き隙間 

奥行き方向の保管物と背面部材との隙間及び保管物相互間の
隙間。 

depth clearance 

4012 棚突出し長さ 

支柱から棚先端までの長さ(図2参照)。ドライブインラック,
カンチレバーラックなど。 

arm length 

4013 棚間隔 

棚上面から次の段の棚上面までの間隔(図1,図2,図4及び
図14参照)。 

shelf pitch 

4014 有効棚間隔 

上段の棚下面と下段の棚上面との間隔(図1,図2,図4及び
図14参照)。 

effective vertical shelf 

clearance 

4015 棚幅隙間 

間口方向の支柱と保管物との隙間及び保管物相互間の隙間(図
14参照)。 

side clearance 

4016 柱幅 

支柱の間口方向の寸法(図14参照)。 

column width 

background image

Z 0110:2018  

  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4017 ビーム高さ 

ビームの高さ方向の寸法(図14参照)。 

beam height 

4018 棚内のり間隔 

ドライブインラック及びドライブスルーラックの隣り合う支
柱枠間に取り付けられた左右の棚の内のり間隔。 
有効間口から,左右の棚突出し長さを減じたもの(図2参照)。 

clearance between arm 

rails 

4019 棚板厚 

棚板の高さ方向の寸法(図12参照)。 

shelf board thickness,  
flange height of shelf 

board,  

thickness of shelf board 

e) 積載質量 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5001 積載質量 

ラックに積載される保管物の質量。 

loading mass 

5002 総積載質量 

ラックに積載される保管物の総質量。 

total loading mass 

5003 総質量 

ラックの質量と総積載質量との和。 

gross mass 

5004 平均積載質量 

ラック各段に積載される質量の和を段数で除したもの。 

average loading mass 

5005 最大積載質量 

使用に耐える積載質量の最大値(等分布に戴荷)。 

maximum loading mass 

5006 積載率 

最大積載質量に対する実積載質量の割合。 

loading ratio 

5007 連最大積載質量 

1連当たりの最大積載質量。 

maximum loading mass 

per bay 

5008 列最大積載質量 

1列当たりの最大積載質量。 

maximum loading mass 

per row 

5009 段最大積載質量 

1段当たりの最大積載質量。 

maximum loading mass 

per level,  

maximum loading mass 

per tier 

5010 1パレット当たり

質量 

パレタイズされた保管物のパレットを含む質量。 

mass of unit load with 

pallet,  

mass per one palette 

5011 層最大積載質量 

積層ラックの層1 m2当たりの最大積載質量。 

maximum loading mass 

per layer 

5012 台車積載質量 

1台車当たりの積載質量。水平回転ラックは1間口当たり,移
動ラックは作動する列当たりで表す。 

loading mass of mobile 

truck,  

loading mass of mobile 

cart 

f) 

性能及び強度 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6001 鉛直荷重 

ラックに加わる鉛直方向への力。 

vertical load 

6002 固定荷重 

鉛直荷重のうち,ラック及び構造物の質量によって生じる力。
一般に長期である。 

fixed load 

6003 積載荷重 

鉛直荷重のうち,ラックに積載される保管物の質量によって生
じる力。短期及び長期がある。 

load weight 

6004 たわみ 

固定荷重及び積載荷重による,棚の鉛直下方向への変形。 

deflection of shelf,  
deflection of beam 

6005 水平荷重 

地震によって生じる水平方向の力。最大積載質量に積載率と有
効質量係数とを乗じ,ラックの質量を加えた値に水平震度係数
を乗じたもの。一般に短期である。 

horizontal load 

6006 有効質量 

地震時に保管物の滑動によって軽減される水平方向の力を相
殺した保管物の質量。水平荷重の算出のときに使用される。 

effective mass 

background image

Z 0110:2018  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6007 有効質量係数 

地震時に保管物の質量を有効質量に換算する係数。 

effective mass factor 

6008 倒れ 

支柱の垂直方向への傾き。間口方向,奥行き方向に生じる。 

slant,  
inclination 

g) 安全装置 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

7001 エントリガイド 

流動ラックの入庫口に設置される保管物入庫ガイド。 

entry guide 

7002 飛び出し防止スト

ッパ 

流動ラックの出庫口に設置される保管物の飛び出し防止スト
ッパ。 

end-of-lane stopper 

7003 脱輪検出センサ 

下部レールからラック本体が浮き上がるのを検出し,移動ラッ
クを停止させるセンサ。 

derailment sensor 

7004 障害物検知装置 

走行台車の下部で,走行方向の障害物を検知し停止させる装
置。 

obstacle detection device 

7005 開通路インタロッ

ク 

開いた通路が自動的にインタロックされ,解除はその通路の押
しボタンでしかできない安全装置。 

aisle interlock 

7006 走行制限タイマ 

通路を開くのに設定時間より時間がかかり過ぎた場合,自動的
に異常と判断し移動ラックを停止させる装置。 

running limit timer 

7007 停止ボタン 

移動ラックの移動中に停止ボタンを押すことで,全ての移動ラ
ックを停止させるボタン。 

stop button 

7008 非常停止ボタン 

非常時に移動ラックの動きを,緊急停止させるボタン。 

emergency stop button 

7009 警報装置 

移動ラックが移動している間,ブザー及びランプなどで移動中
であることを知らせる装置。 

warning device 

7010 過負荷保護装置 

駆動モータが過負荷となった場合,動力回路を遮断し停止させ
る装置。 

overload protection 

device,  

overload prevention 

device 


ビーム

サブビーム



支柱

筋かい

水平材

柱脚



支柱とビームとの結合部

外れ止め

(止めピン又はねじ止め)


a) 単列形パレットラック 

図1−パレットラック 

background image

Z 0110:2018  

  

支柱つなぎ

ボード棚板

ラックガード

プロテクタ

b) 複列形パレットラック 

ガイドレール

  

天つなぎ

c) ガイドレール付きのパレットラック 

図1−パレットラック(続き) 

background image

Z 0110:2018  

背面つなぎ

ブレース

上端つなぎ

アーム

棚桟

支柱枠

入出庫口

棚桟

パレット長さ

奥行き隙間

奥行き寸法

アーム

ガイドレール

パレット

外れ止め

(止めピン又は

ねじ止め)

棚内のり

間隔

棚突出し長さ

有効間口

間口寸法


効棚

間隔


間隔


上段

高さ

図2−ドライブインラック 

図3−ドライブスルーラック 

支柱つなぎ 

background image

10 

Z 0110:2018  

  

支柱枠

支柱つなぎ

コンベヤ

出庫口

入庫口

a) 先入れ先出し形流動ラック 

レール

台車

支柱枠

入出庫口

b) 先入れ後出し形流動ラック 

パレット長さ

奥行き隙間

奥行き寸法

有効間口

間口寸法

外れ止め

(止めピン又は

ねじ止め)












支柱つなぎ

支柱枠





ビーム

幅隙間

c) 流動ラックの詳細図 

図4−流動ラック 

background image

11 

Z 0110:2018  

層棚

階段手すり

階段




固定手すり

支柱

はり

支柱枠

外れ止め

(止めピン又はねじ止め)

a) 中段層棚形積層ラック 

固定手すり

層棚

階段手すり

階段

支柱枠

はり

スライド式手すり




b) 上段層棚形積層ラック 

図5−積層ラック 

background image

12 

Z 0110:2018  

  

給電ケーブル

制御盤

走行レール

台枠

走行台車

(駆動装置内臓)

ランプ

ブザー

通路ボタン

停止・減速センサ

障害物検知装置

通路進入検知装置

非常停止ボタン




a) 軌条式移動ラック 

給電ケーブル

制御盤

軌道外れ検知装置

台枠

走行台車

(駆動装置内臓)

通路ボタン

停止・減速センサ

障害物検知装置

通路進入検知装置

非常停止ボタン

ランプ

ブザー




b) 無軌条式移動ラック 

図6−パレットラック用電動式移動ラック 

(駆動装置内蔵)

(駆動装置内蔵)

background image

13 

Z 0110:2018  

アーム
(カンチレバー)

図7−カンチレバーラック 

スライドテーブル

図8−スライドラック 

図9−立掛けラック 

background image

14 

Z 0110:2018  

  

上部走行レール

架構部はり

架構部支柱

架構部





下部走行レール

ラック台車





駆動装置

(水平形) 

(垂直形) 

図10−回転ラック 

background image

15 

Z 0110:2018  

(正形) 

(逆形) 

[ネスティングした状態(正形の場合)] 

図11−ネスティングラック 

棚受け

棚板

棚板厚

上板

仕切り板

前当たり

引き出し

側板

背板

図12−書架・物品棚 

図13−部品及びアタッチメント 

background image

16 

Z 0110:2018  

  

不要



















奥行き寸法

間口寸法

有効間口






オーバー
ハング

棚幅隙間

直置き

柱幅





図14−状態及び寸法 

フォークスペーサ

ドラムサポート

スキッドサポート

図15−アタッチメント 

参考文献 JIS Z 0620 産業用ラック