Z 0102:2004
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,全国クラフト紙袋
工業組合(JKPSA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 0102:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 6590-1:1983,Packaging−Sacks−
Vocabulary and types−Part 1:Paper sacksを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS Z 0102には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
Z 0102:2004
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 一般 ······························································································································ 1
3. 袋の種類及び記号 ············································································································ 3
3.1 ひだなし袋 ··················································································································· 3
3.2 ひだ付き袋 ··················································································································· 3
3.3 ミシン縫い袋 ················································································································ 3
3.4 のりばり袋 ··················································································································· 3
3.5 開口式袋 ······················································································································ 3
3.6 バルブ付き袋 ················································································································ 5
4. 構造 ······························································································································ 7
4.1 主なミシン縫い形式 ······································································································· 7
4.2 ミシン縫い封かん及び関係補助材料 ··················································································· 8
4.3 のりばり封かん及び関係補助材料······················································································ 9
4.4 バルブ形式 ·················································································································· 10
4.5 その他の構造 ··············································································································· 11
5. 材料 ····························································································································· 12
5.1 袋用紙 ························································································································ 12
5.2 袋用紙の種類 ··············································································································· 12
5.3 袋用紙の色合い ············································································································ 12
5.4 湿潤強力紙 ·················································································································· 12
5.5 他のフレキシブル材料 ··································································································· 12
5.6 加工材料 ····················································································································· 12
5.7 附属材料 ····················································································································· 12
6. 袋の各部分の位置 ··········································································································· 13
7. こん(梱)包 ················································································································· 13
7.1 個こん包 ····················································································································· 13
7.2 パレットこん包 ············································································································ 13
7.3 こん包の方法及び構成 ··································································································· 13
7.4 こん包材料 ·················································································································· 14
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ···································································· 18
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日本工業規格 JIS
Z 0102:2004
クラフト紙袋−用語及び種類
Kraft paper sacks−Vocabulary and types
序文 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 6590-1,Packaging−Sacks−Vocabulary and types
−Part 1:Paper sacksを翻訳し,編集上及び/又は技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,7.(こん包)は対応国際規格にない事項で,日本工業規格として追加している,また,この規格
で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更して作成している事項である。追加及び変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,クラフト紙袋の製造において一般的に使用している用語,種類及びこん(梱)
包用語について規定する。
なお,この規格は,クラフト紙を用いて製造した1層及び多層の紙袋について規定したもので,小売業
のための紙袋は含まない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6590-1:1983,Packaging−Sacks−Vocabulary and types−Part 1 : Paper sacks (MOD)
2. 一般 紙袋及びその製造に関する用語の定義は,次による。
なお,参考として対応英語を用語の次に括弧を付けて示す。
a) 紙袋 (paper sack) 少なくとも一端部を封かんした1層以上の平らなチューブ状の紙の層からなり,充
てん及び流通段階で要求される性能を付与するために他のフレキシブル材料を組み合わせることがで
きる紙袋(以下,袋という。)。
b) 層 (ply) 袋の壁を形成する紙及び他のフレキシブル材料,並びにそれらを複合した材料からなるシー
ト。
c) ひだ (gusset) チューブ又は袋の縦の端に挿入された折り目。
d) チューブ (tube) 指定された長さにカットした平らな1層以上の筒。
1) フラットチューブ (flat tube) 挿入折り線のない単に平らな筒。
備考 ひだなしチューブともいう。
2) ガゼット付きチューブ (gusseted tube) 縦の端に挿入された折り線部分をもつ筒。
備考 ひだ付きチューブともいう。
3) フラッシュカットチューブ (flush cut tube) フラット又はガゼット付きで,指定された長さにそろ
えてカットした筒[図1a) 参照]。
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4) ステップエンドチューブ (stepped end tube) フラット又はガゼット付きで,指定された長さに階段
状にカットした筒[図1b) 参照]。
5) ノッチエンドチューブ (notched end tube) フラット又はガゼット付きで,一方の端部に切り込みを
設ける方法で,指定された長さにそろえてカットした筒[図1c) 参照]。
図 1 チューブ
e) ミシン縫い (sewing) 糸による縫合せ。
備考 チューブは,キャッピングテープ付き又はなしで一方又は両端部を閉じる。製造上は,通常底
縫いとする。
1) 縫い目 (stitch) ミシン糸で縫い合わせた部分。
参考 針孔と針孔との間を“縫い目間隔”(縫い目ピッチ),チューブ上の針孔の数を“縫い目数”,上
糸と下糸が結び合っていない状態を“目飛び”という。
2) テープ耳 (extension of tape beyond both edges) ミシン縫い部の両端から飛び出しているテープ。
f)
のりばり (pasting) 接着剤によるはり合わせ。
1) 縦のはり合わせ (longitudinal seam) 層の縦の重ね合わせ[2.h)1) 参照]ののりばり部分。
参考 はり合わせは,連続でも非連続でもよい。
2) 横のりばり (transverse pasting) チューブの一方又は両端部の層間のはり合わせ。
参考 横のりばりは,製造時又は使用時の開口を容易にし,ある種類の袋では強度を向上させる効果
がある。
3) 底のりばり (bottom pasting) チューブの一方又は両端部を,接着剤によって閉じる底のはり合わせ。
備考 チューブを閉じる前に,端は折るか又は適切な形に成形する。
4) ひだ点のり (gusset spot pasting) ひだの開きを防止するために,ひだの端部に付けたのり。
g) ヒートシール (heat sealing) 材料を加熱溶融することによる接合。
h) オーバラップ (overlap) チューブ又は層の重なり部分。
1) 縦のオーバラップ (longitudinal overlap) 層の縦の端の重なり部分。
2) ボトムオーバラップ (bottom overlap) チューブ端部の底を形成するための重なり部分。
i)
バルブ (valve) 袋の一つのコーナ又は縦のオーバラップの端部に位置した開閉口で,そこから内容物
a) フラッシュカット
チューブ
b) ステップエンド
チューブ
c) ノッチエンド
チューブ
3
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を充てんし,充てん後は内容物の逆流を防止する部分。
3. 袋の種類及び記号 袋の種類及び記号は,表1による。
表 1 袋の種類及び記号
袋の種類
開口式
種類の記号
バルブ付き
種類の記号
ミシン縫い袋
(1)
ひだなし開口式ミシン縫い
袋
C-1
ひだなしバルブ付きミシン
縫い袋
D-1
ひだ付き開口式ミシン縫い
袋
C-2
ひだ付きバルブ付きミシン
縫い袋
D-2
のりばり袋(1)
ひだなし開口式底ばり袋
A-1
ひだなしバルブ付き底ばり
袋
B-1
ひだ付き開口式底ばり袋
A-2
ひだ付きバルブ付き底ばり
袋
B-1′
ひだなし開口式折りばり袋
A-3
ひだ付きバルブ付き補強紙
付き折りばり袋
B-2
ひだ付き開口式折りばり袋
A-4
ひだ付きL形バルブ付き折
りばり袋
B-3
ひだ付き開口式二重折りば
り袋
A-5
ひだ付きL形バルブ付き二
重折りばり袋
B-4
ひだ付き開口式補強紙付き
折りばり袋
A-5′
注(1) 表1には載せていないが,のりばりとミシン縫い端部を組み合わせたような袋の種類は可能とする。例え
ば,3.6.3の備考2.を参照。
3.1
ひだなし袋 (flat sack) フラットチューブからなる袋。
3.2
ひだ付き袋 (gusseted sack) ガゼット付きチューブからなる袋。
3.3
ミシン縫い袋 ( sewn sack) 連続ミシン縫いで,一方又は両端部を閉じた袋。
3.4
のりばり袋 (pasted sack) のりばりで一方又は両端部を閉じた袋。
3.5
開口式袋 (open mouth sack) 製袋の際に一方だけ閉じた袋。
3.5.1
ひだなし開口式ミシン縫い袋 (open mouth-sewn-flat sack) 連続ミシン縫いで,一方の端部を閉じ
たひだなし袋 [図2a) 参照]。
備考 ひだなし片縫い袋ともいう。
3.5.2
ひだ付き開口式ミシン縫い袋 (open mouth-sewn-gusseted sack) 連続ミシン縫いで,一方の端部を
閉じたひだ付き袋 [図2b) 参照]。
備考 ひだ付き片縫い袋ともいう。
3.5.3
ひだなし開口式底ばり袋 (open mouth-pasted-flat hexagonal bottom sack) 底を六角形に折って成形
し,のりばりで一方の端部を閉じたひだなし袋[図2c) 参照]。
備考 片底ばり袋ともいう。
3.5.4
ひだなし開口式折りばり袋 (open mouth-pasted-flat turn over bottom sack) 通称ピンチタイプとい
い,一方の端部を折り曲げて,のりばりで閉じたひだなし袋[図2d) 参照]。
備考 ひだなし片折りばり袋ともいう。
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3.5.5
ひだ付き開口式底ばり袋 (open mouth-pasted-gusseted rectangular bottom sack) 通称SOS(self-opening
satchel:自動口開き手提げ袋)といい,底を四角に折って成形し,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2e) 参
照]。
備考 角底袋ともいう。
3.5.6
ひだ付き開口式折りばり袋 (open mouth-pasted-gusseted turn over bottom sack) 通称ピンチタイプと
いい,一方の端部を折り曲げて,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2f) 参照]。
備考 ひだ付き片折りばり袋ともいう。
3.5.7
ひだ付き開口式二重折りばり袋 (open mouth-pasted-gusseted double fold bottom sack with flush cut
tube) 底を二重に折り曲げて,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2g) 参照]。
備考 片二重折りばり袋ともいう。
3.5.8
ひだ付き開口式補強紙付き折りばり袋 (open mouth-pasted-gusseted fold bottom sack with reinforcing
paper) 底を折り曲げ,その外側に開封テープ付き補強紙を当て,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2h) 参
照]。
備考 補強紙付き片折りばり袋ともいう。
図 2 開口式袋の種類
c) ひだなし開口式底ばり袋
d) ひだなし開口式折りばり袋
a) ひだなし開口式ミシン縫い袋
b) ひだ付き開口式ミシン縫い袋
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g) ひだ付き開口式二重折りばり袋
h) ひだ付き開口式補強紙付き折り
ばり袋
図 2 開口式袋の種類(続き)
3.6
バルブ付き袋 (valved sack) バルブ付きで,両端部を閉じた袋。
3.6.1
ひだなしバルブ付きミシン縫い袋 (valved-sewn-flat sack) 連続ミシン縫いで,両方の端部を閉じ
たひだなし袋[図3a) 参照]。
備考 ひだなし両縫い袋ともいう。
3.6.2
ひだ付きバルブ付きミシン縫い袋 (valved-sewn-gusseted sack) 連続ミシン縫いで,両方の端部を
閉じたひだ付き袋[図3b) 参照]。
備考 ひだ付き両縫い袋ともいう。
3.6.3
ひだなしバルブ付き底ばり袋(valved-pasted-flat hexagonal ends sack) 両端を六角形に折って成形
し,のりばりで閉じたひだなし袋[図3c) 参照]。
備考1. 両底ばり袋ともいう。
2. のりばりとミシン縫いの種々な組合せは可能とする。例えば,次による。
ひだなし片バルブ付き六角底,片ミシン縫い袋:片側は連続ミシン縫いで閉じた袋で,他端
はバルブ付きで六角底に折り曲げて成形し,のりばりした紙袋[図3d) 参照]。
3.6.4
ひだ付きバルブ付き底ばり袋 (valved-pasted-gusseted rectangular ends sack) 両端を四角に折って成
形し,のりばり(通称SOS)で閉じたひだ付き袋[図3e) 参照]。
e) ひだ付き開口式底ばり袋
f) ひだ付き開口式折りばり袋
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.6.5
ひだ付きバルブ付き補強紙付き折りばり袋 (valved-pasted-gusseted fold bottom sack with reinforcing
paper) 両端を折り曲げ,その外側に補強紙を当て,のりばりで閉じたひだ付き袋。この場合上下端部の
いずれか一方の折り曲げは二重でもよい[図3f) 参照]。
備考 補強紙付き両折りばり袋ともいう。
3.6.6
ひだ付きL形バルブ付き折りばり袋 (valved-pasted-gusseted fold bottom sack with flush cut tube) 両
端を折り曲げ,のりばりで閉じたひだ付き袋。バルブは縦のオーバラップにある[図3g) 参照]。
備考 L形バルブ両折りばり袋ともいう。
3.6.7
ひだ付きL形バルブ付き二重折りばり袋 (valved-pasted-gusseted double fold both ends sack with flush
cut tube) 両端を二重に折り曲げて,のりばりで閉じたひだ付き袋。バルブは縦のオーバラップにある[図
3h) 参照]。
備考 L形バルブ両二重折りばり袋ともいう。
図 3 バルブ付き袋の種類
c) ひだなしバルブ付き底ばり袋
d) ひだなしバルブ付き六角底,ミシン縫い袋
バルブ
バルブ
a) ひだなしバルブ付きミシン縫い袋
b) ひだ付きバルブ付きミシン縫い袋
バルブ
バルブ
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
バルブ
e) ひだ付きバルブ付き底ばり袋
f) ひだ付きバルブ付き補強紙付き
折りばり袋
g) ひだ付きL形バルブ付き折りばり袋
h) ひだ付きL形バルブ付き二重折りばり袋
図 3 バルブ付き袋の種類(続き)
4. 構造 構造に関する種類及び用語の定義は,次による。
4.1
主なミシン縫い形式
4.1.1
チェーン縫い−1本糸によるミシン縫い (chain stitch ‒ single thread sewing) 1本糸で縫う形式で,
針はチューブを通してループを形成し,各々のループは先のループによってロックする。
4.1.2
ダブルロック縫い−2本糸によるミシン縫い (double locked stitch ‒ double thread sewing) 2本の糸
で縫う形式で,針はチューブを通してループを形成し,それぞれのループは2番目の糸の横のループによ
ってロックする。
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図 4 ミシン縫いの形式
4.2
ミシン縫い封かん及び関係補助材料
4.2.1
フィルタコード (filter cord) ミシン目孔の漏れ止めと緩衝用に,ミシン縫い線に組み入れる長い
麻ひものような材料。
備考1. フィルタコードをフィラーコード (filler cord) ともいう。
2. 日本では,太い糸製を当て糸,紙テープ製を当て紙という。
4.2.2
キャッピングテープ (capping tape) チューブの横端部に用いる紙又はフレキシブル材料で,ミシ
ン縫いするときに用いる材料。
参考 日本では,キャッピングテープを一本化せず使用する位置でクレープテープ(糸の内側),オー
バテープ(糸の外側)及び補強テープ(クレープの内側)に分けている。
4.2.3
単純ミシン縫い封かん (simple sewn closure) ミシン縫い線だけで閉じたチューブ[図5a) 参照]。
4.2.4
テープ付きミシン縫い封かん (tape and sewn closure) 縫い目の下にテープがある封かん。チュー
ブ端部にのり付き,のりなし,フィルタコードのあり,なしでキャッピングテープ(クレープテープ)を
付け,テープを通してミシン縫いする[図5b) 参照]。
4.2.5
ミシン縫いテープ封かん (sewn and taped closure) 縫い目の上にテープがある封かん。当て糸付き
又は当て糸なしのミシン縫い線を接着剤又はヒートシールで固定するキャッピングテープ(オーバテープ)
で覆う[図5c) 参照]。
4.2.6
テープ付きミシン縫いテープ封かん (taped and sewn and taped closure) 補強付き封かん。キャッピ
ングテープ(補強テープ)をチューブの端に付け,当て糸付き又は当て糸なしでミシン縫いする。さらに,
キャッピングテープ(オーバテープ)をミシン縫い目の上に接着剤又はヒートシールで固定する[図5d) 参
照]。
4.2.7
ヒートシール,ミシン縫いテープ封かん (heat sealed and sewn and taped closure) ヒートシール付き
封かん。最内層のプラスチックフィルム層は,ヒートシ−ルするためにチューブの上から熱封かんし,ミ
シン縫いは,ヒートシールを二分する位置かその外側に行う。ミシン縫い線は,接着剤又はヒートシール
で固定されたキャッピングテープ(オーバテープ)で覆う[図5e) 参照]。
針側
ループ側
針側
ループ側
a) チェーン縫い
b) ダブルロック縫い
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① ミシン縫い
② 袋の層
③ テープ
④ 当て糸
⑤ 接着剤
⑥ ヒートシール
図 5 ミシン縫い袋の封かん
4.3
のりばり封かん及び関係補助材料
4.3.1
底化粧紙 (bottom cap) 底ばり袋の底にのり付けした紙片。
4.3.2
底パッチ (bottom patch) 底ばり袋の底内側にのり付けした紙片。
4.3.3
のりばり封かん (pasted closure) 接着剤によって閉じたチューブ。
4.3.4
底化粧紙付き又はなしでフラッシュカットからなる底 (flush cut bottom with or without bottom cup)
底化粧紙付き又はなしで,フラッシュカットチューブの片側又は両側端部が折られ,全層がそろっての
りばりされた底[図6a) 参照]。
4.3.5
底化粧紙付き又はなしでステップエンドからなる底 (stepped bottom with or without bottom cap) 底
化粧紙付き又はなしで,ステップエンドチューブの片側又は両側端部が折られ,階段状でのりばりされた
底[図6b) 参照]。
a) 単純ミシン縫い
封かん
b) テープ付きミシン
縫い封かん
c) ミシン縫いテープ
封かん
d) テープ付きミシン
縫いテープ封かん
e) ヒートシール,ミシン縫い
テープ封かん
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② 袋の層
⑤ 接着剤
⑦ 底化粧紙
図 6 のりばり袋の封かん
4.4
バルブ形式 (valve types)
4.4.1
バルブスリーブ (valve sleeve) バルブ性能を高めるためにバルブに組み入れた紙, 他のフレキシ
ブル材料又はこれらを組み合わせた挿入材。
4.4.2
ミシン縫い袋のバルブ (valves in sewn sacks)
4.4.2.1
シンプルバルブ (simple valve) チューブの一つのコーナを折って,ミシン縫いすることによって
形成されるバルブ[図7a) 参照]。
4.4.2.2
内側スリーブバルブ (internal sleeve valve) 内側に伸びたスリーブをもつバルブ[図7b) 参照]。
備考 内弁ともいう。
4.4.2.3
外側スリーブバルブ (external sleeve valve) 外側に伸びたスリーブをもつバルブ[図7c) 参照]。
備考 外弁ともいう。
図 7 ミシン縫い袋のバルブの形式
4.4.3
のりばり袋のバルブ (valves in pasted sacks)
備考 必要があれば,バルブスリーブの幅は底幅より小さくてもよい。
4.4.3.1
シンプルバルブ (simple valve) スリーブ又は補強なしで成形したバルブ[図8a) 参照]。
4.4.3.2
補強バルブ (reinforced valve) 表面の内側に,適切なシート材料をはり付けることによって補強
したバルブ[図8b) 参照]。
4.4.3.3
内側スリーブバルブ(internal sleeve valve) 内側に伸びたスリーブをもつバルブ[図8c) 参照]。
a) フラッシュカットからなる底
b) ステップエンドからなる底
a) シンプルバルブ
b) 内側スリーブバルブ
c) 外側スリーブバルブ
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.4.3.4
外側スリーブバルブ (external sleeve valve) 外側に伸びたスリーブをもつバルブで,通常ポケッ
ト付きとなる[図8d) 参照]。
4.4.3.5
L形バルブ (longitudinal seam valve) 縦のオーバラップに付けたバルブ。コーナに付けたバルブ
との区別からL形という[図8e) 参照]。
4.4.3.6
熱シールバルブ (heat sealable valve) バルブ材又は底化粧紙にあらかじめホットメルト系接着剤
を塗布して置き,充てん後熱でシールするバルブ。
図 8 底ばり袋のバルブの形式
4.5
その他の構造 (other construction)
4.5.1
サムカット (thumb cut) 充てんに先だって口開けを容易にするために,開口式袋トップ側の片側
サイドの全層カット又は外側スリーブバルブのカット。
4.5.2
口封かん具 (closing device) 充てん時の袋閉じのために付けた特別仕様(紙バンド,両面粘着テー
プなど)。
4.5.3
口開け具 (opening device) 充てんして封かんした袋の開封を容易にするために付けた特別仕様
(開封テープなどをいう)。
4.5.4
運び具 (carrying device) 輸送を容易にするために付けた特別仕様(手提げなど)。
4.5.5
中みえ具 (viewing device) 中味を見やすくするために袋の表面に設けた透明な箇所。
備考 窓ともいう。
4.5.6
孔あけ (perforation) 充てん時のエアー抜けを容易にするために,全層又は個々の層に設けた孔。
4.5.7
滑り止め処理 (anti-slip treatment) 袋の摩擦係数を増加させるための表面処理。
4.5.8
通気性を減らす処理 (porosity reduction treatment) 紙の通気性を減らすために袋表面の適切な場所
に行う処理。これによって充てん時の吸引開口操作が容易になる。
d) 外側スリーブバルブ
e) L形バルブ
a) シンプルバルブ
b) 補強バルブ
c) 内側スリーブバルブ
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 材料 材料に関する種類及び用語の定義は,次による。
5.1
袋用紙 (sack paper) 製袋の基本原材料として用いるために設計された,高い力学的強度をもつ紙。
参考 現在の技術によれば,通常使用している紙はクラフト紙である。袋用の紙は,原材料,伸張性
(5.2.2参照),色合い(5.3参照)及び湿潤強度(5.4参照)によって数種類のものが製造され
ている。
5.2
袋用紙の種類
5.2.1
プレーン紙 (normal sack paper) 伸張性を改良するための付加的処理をしていない紙。
参考 通常袋用クラフト紙をいう。
5.2.2
伸張紙 (extensible sack paper) 伸張性を向上させるための付加的処理をした紙。
参考 通常袋用クラフト伸張紙をいう。
5.2.2.1
微小なしわ付け紙 (microcreped sack paper) 目に見えるしわ付けではないが,縦方向にち密にし
わ付けした紙。
5.2.2.2
弱伸張しわ付け紙 (low stretch creped sack paper) 通常,抄紙機で縦方向の軽いウエットクレープ
を施した紙。
備考 軽クレープ (light creped) ともいう。
5.2.2.3
しわ付け紙 (creped sack paper) 通常,抄紙機とは別にウエットクレープ加工を施した袋用紙。
5.3
袋用紙の色合い 紙の色合いは,使用するパルプの白色度,添加した染料によって次のように区分
する。
5.3.1
未ざらし (unbleached)
5.3.2
半ざらし (semi-bleached)
5.3.3
さらし (fully bleached)
5.3.4
色付き (coloured)
5.4
湿潤強力紙 (wet strength sack paper) ぬれたときの強度低下を減らすように処理した袋用紙。
5.5
他のフレキシブル材料
5.5.1
プラスチックフィルム (plastics films) フラット又はチューブ状巻取りのプラスチック材料。
5.5.2
他の材料 (other materials) 袋の層として利用できる織布,不織布,はく(箔),その他巻取りを形
成する材料。
5.6
加工材料
5.6.1
バリアコーティング紙 (barrier coated papers) 紙の片面又は両面にバリア材,例えば,ポリエチレ
ンを処理した紙。
5.6.2
はく離紙 (release coated papers) 紙の片面又は両面に,例えば,シリコーンをコーティングした紙。
5.6.3
含浸紙 (impregnated papers) シート中に,例えば,ワックスを含浸させた紙。
5.6.4
ラミネート材料 (laminated materials) プラスチックのような本質的に連続した層で,互いに結合し
ている2層又はそれ以上の紙及び/又は他の材料。
5.6.5
補強材料 (reinforced materials) 紙の力学的強度を改善するための材料。例えば,糸,クロスなど。
例 クラフト紙に樹脂クロスをはり合わせたクロスクラフト紙。
5.7
附属材料
5.7.1
縫糸 (sewing thread) ミシン縫い袋を封かんするために用いる糸で,天然,合成又はこれらの組合
せ糸。
5.7.2
接着剤 (adhesive) 製袋に用いるはり合せ材料で,天然若しくは合成原料又はこれらの混合物。
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参考 常温用には,でんぷんのり及びポリ酢酸ビニル分散液。高温用には,ポリエチレンべースのホ
ットメルト系接着剤がある。
6. 袋の各部分の位置 袋の各部分の位置は,次による。
充てん端部:開口側又はバルブ側
封かん端部:シールした端部又はバルブのない側
表側:縦のはり合わせのない側
裏側:縦のはり合わせを含む側
袋の左及び右:袋の裏側を下にして,ボトムの端部が手前にくるように置いて左・右とする。
参考 袋の充てん端部の位置表示を示したものではない。
表折り:底の折り曲げが袋の表側にあるもの。
裏折り:底の折り曲げが袋の裏側にあるもの。
7. こん(梱)包 (packing) 袋を輸送するために施す包装の用語の定義は,次による。
参考 個こん包とパレットこん包とがある。
7.1
個こん包 (bundling) 袋を人手で荷扱いできる質量と大きさにまとめた包装。
従来の50袋,100袋などの包装をいう[参考付図1a) 参照]。
7.2
パレットこん包 (pallet wrapping) 袋をパレットに直接積み上げて一つのユニットにまとめた包装。
通常1 000袋以上とする[参考付図1b) 参照]。
7.3
こん包の方法及び構成
7.3.1
束 (bundle) こん包における最初のまとめの単位[参考付図1c) 参照]。
7.3.2
個こん包の積み方
7.3.2.1
ずらしなし (straight stacking) 束をずらさない積み方[参考付図1d) 参照]。
7.3.2.2
交互縦ずらし (alternating bundles slid in length) 束を縦方向に交互にずらす積み方[参考付図1e)
参照]。
7.3.2.3
交互横ずらし (alternating bundles slid in width) 束を横方向に交互にずらす積み方[参考付図1f)
参照]。
7.3.2.4
交互縦横ずらし (alternating bundles slid in length and width) 束を縦横両方向に交互にずらす積み
方[参考付図1g) 参照]。
7.3.2.5
交互折り曲げ (folding bundles each other) 束を交互に折り曲げる積み方[参考付図1h) 参照]。
7.3.2.6
交互十字積み (crossing bundles each other) 束を交互に十の字状に載せる積み方[参考付図1i) 参
照]。
7.3.3
個こん包のワンプ掛け 個こん包のワンプの掛け方。
7.3.3.1
裸こん包 (bundling without paper) ワンプを用いないこん包。ノーワンプともいう[参考付図1j)
参照]。
7.3.3.2
上下こん包 (bundling with paper only top and bottom) ワンプを上下だけに用いるこん包[参考付
図1k) 参照]。
7.3.3.3
半こん包 (bundling with coiling paper) ワンプを上下左右に用いるこん包。す巻き又はすし巻きと
もいう[参考付図1 l) 参照]。
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7.3.3.4
全こん包 (bundling with paper fully covered) ワンプを全面に用いるこん包。完全こん包ともいう
[参考付図1m) 参照]。
7.3.4
個こん包のバンド掛け 個こん包でのバンドの掛け方
7.3.4.1
二の字掛け (two parallel strapping) 長い方を横方向に2か所バンド掛けする方式[参考付図1n)
参照]。
7.3.4.2
キの字掛け (two parallel and one across strapping) 長い方を2か所,短い方を1か所横方向に,交
差してバンド掛けする方式[参考付図1o) 参照]。
7.3.4.3
十の字掛け (crossed strapping) 十の字状に交差してバンド掛けする方式[参考付図1p) 参照]。
7.3.5
当て板挟み (inserting of plate or board) 紙袋の変形防止のために用いるもの。当て板使用の有無か
ら,なし,1枚,2枚又は3枚とする。
7.3.6
パレットこん包の積み方
7.3.6.1
ブロック (block) 束を幾つか集めた単位[参考付図1q) 参照]。
7.3.6.2
はい付け数 (block number of palletizing pattern) 一段にはい付けするブロックの個数[参考付図1
r)参照]。
7.3.6.3
積み付け段数 (stacking number of block) パレットこん包で,積み付けするブロックの数[参考付
図1s) 参照]。
7.3.6.4
最上段袋数 (sack on upper face) 最上段に載せる紙袋の端数[参考付図1t) 参照]。
7.3.7
パレットこん包のバンド掛け本数 (strapping number of MD×CD) バンド掛け本数で,通常縦×横
締めとし,その使用本数は,1本,2本又は3本とする。
7.3.8
パレットこん包のラップ方式
7.3.8.1
ワンプラップ (paper wrapping) ワンプを巻いてバンドで固定する方式。
7.3.8.2
ストレッチラップ (stretch wrapping) ワンプ付き又はなしでバンド締め後ストレッチフィルムで
固定する方式。
7.3.8.3
シュリンクラップ (shrink wrapping) バンド締め又はなしでシュリンクフィルムで固定する方
式。
7.4
こん包材料
7.4.1
ワンプ (wrapping paper) こん包に使用する包み紙の総称。
参考 無地ワンプ・製袋ワンプ・特殊ワンプに分類する。
7.4.1.1
無地ワンプ (virgin wrapping paper) ワンプ用に製造した紙。
7.4.1.2
製袋ワンプ (sack plant waste wrapping paper) 製袋時にでる印刷不良などで,ワンプとして再使用
するクラフト紙。
7.4.1.3
特殊ワンプ (treated wrapping paper) ポリエチレン加工紙,クロスクラフト紙などで,特殊用に製
造した紙。
7.4.2
ストレッチフィルム (stretch film) パレットこん包で,延伸しながら側壁に巻き付けるフィルム。
参考 フィルム幅は,500 mm,1 500mm,1 700mmなど,厚さは15 μm,20 μm,25 μmなどを用いる。
7.4.3
シュリンクフィルム (shrink film) パレットこん包で,かぶせるか巻き付けて熱収縮させるフィル
ム。
参考 厚さ150 μm程度のフィルムを用いる。
7.4.4
紙ひも製バンド (paper string band) 結束に用いる紙ひも製のバンド。
7.4.5
PPバンド (polypropylene band) 結束に用いるポリプロピレン製のバンド。一部色付きがある。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.4.6
当て板 (board) 袋の変形防止に用いる板[参考付図1u) 参照]。
7.4.6.1
段ボール当て板 (corrugated fiberboard) 段ボール製の当て板。
参考 主に1回限りの使用に用いる。
7.4.6.2
ベニヤ当て板 (plywood board) ベニヤ合板製の当て板。
参考 繰り返して使用するときに用いる。
7.4.6.3
板紙当て板 (paperboard) 板紙製の当て板。
参考 繰り返して使用するときに用いる。
7.4.7
紙ひも (paper string) こん包に用いる結束用紙ひも。
7.4.8
ポリエチレンテープ (polyethylene tape) こん包に用いるテープ状のポリエチレン製のひも。
7.4.9
その他のこん包材料 (other packing materials) 必要に応じ補助的に用いるこん包材料。
7.4.10 合紙 (inserting paper) パレットこん包で,荷崩れ防止のために段積の間又はパレット上に敷く紙。
参考 無地ワンプ又は特殊ワンプを用いる[参考付図1v) 参照]。
7.4.11 ポリエチレンカバー (polyethylene cover) パレットこん包で,上部にかぶせるポリエチレン製のカ
バー[参考付図1w) 参照]。
7.4.12 コーナパッチ (corner patch) パレットこん包で,コーナに当てる保護材の総称。
参考 段ボール,板紙などを用いる[参考付図1x) 参照]。
7.4.13 粘着テープ (pressure sensitive adhesive tape) ワンプを留めるシール材。
参考 クラフト粘着テープ,布粘着テープなどを用いる。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考付図 1
b) パレットこん包
c) 束
a) 個こん包
d) ずらしなし
e) 交互縦ずらし
f) 交互横ずらし
g) 交互縦横ずらし
h) 交互折り曲げ
i) 交互十字積み
j) 裸こん包
k) 上下こん包
l) 半こん包
m) 全こん包
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参考付図 1(続き)
n) 二の字掛け
o) キの字掛け
p) 十の字掛け
q) ブロック
r) はい付け数
s) 積み付け段数
t) 最上段袋数
21) 当て板
22) 合紙
w) ポリエチレン
カバー
x) コーナパッチ
u) 当て板
v) 合紙
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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS Z 0102:2004 クラフト紙袋−用語及び種類
ISO 6590-1:1983 包装−袋−用語及び種類−第1部:紙袋
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用
範囲
クラフト紙袋
ISO 6590-1 1.
JISに同じ。ただし,
紙袋。
MOD/追加 紙袋をクラフト紙袋
とした。
業界がクラフト紙袋であり,内容的に
同一のためクラフト紙袋とした。
2.一般
紙袋及びその製造に関する
用語
2.
JISに同じ。
MOD/追加 従来JISの用語を追
加。
商習慣上必要なのでJIS独自の用語を
追加した。
3.袋の
種類及
び記号
袋の種類及び記号
3.
JISに同じ。
MOD/追加 日本独自の種類の追加
及び従来記号の追加。
日本独自の紙袋が使用されているが,
この種の紙袋が国際的に広がるかは不
明であり,ISOへの提案予定なし。
4.構造
製造上の成形方法
4.
JISに同じ。
MOD/追加 従来JISの用語を追加。 日本独自の紙袋との関係もあり,独自
の用語を使用しているため追加した。
5.材料
使用材料
5.
JISに同じ。
MOD/追加 具体例を示した。
商習慣上必要なのでJIS独自の用語を
追加した。
6.袋の
各部分
の位置
紙袋各部の特定
6.
JISに同じ。
MOD/追加 従来JISの用語を追加。 商習慣上必要なのでJIS独自の用語を
追加した。
7.こん
(梱)包
こん包用語
−
−
MOD/追加 従来JISでこん包用語
を規定しているため
追加。
商習慣上必要なのでJIS独自の用語で
あるが追加した。こん包は輸送条件で
も異なり国による差があるため,ISO
への提案予定なし。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
1
8
Z
0
1
0
2
:
2
0
0
4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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Z 0102:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
1
9
Z
0
1
0
2
:
2
0
0
4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。