X 9303-5:2010 (ISO/IEC 11581-5:2004)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 適合性···························································································································· 1
3 引用規格························································································································· 2
4 用語及び定義 ··················································································································· 2
5 ツールアイコンの概念的構成 ······························································································ 2
6 ツールアイコンに対する要求事項及び推奨事項 ······································································ 2
6.1 要求事項 ······················································································································ 2
6.2 推奨事項 ······················································································································ 3
7 アイコン仕様 ··················································································································· 3
7.1 作成ツールアイコン ······································································································· 4
7.2 操作ツールアイコン ······································································································ 10
X 9303-5:2010 (ISO/IEC 11581-5:2004)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人ビジネス機械・情報システム産業協
会(JBMIA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS X 9303の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS X 9303-1 第1部:アイコン一般
JIS X 9303-2 第2部:オブジェクトアイコン
JIS X 9303-3 第3部:ポインタアイコン
JIS X 9303-5 第5部:ツールアイコン
JIS X 9303-6 第6部:動作アイコン
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
X 9303-5:2010
(ISO/IEC 11581-5:2004)
情報技術−ユーザシステムインタフェース
及びシンボル−アイコン及び機能−
第5部:ツールアイコン
Information technology-User system interfaces and symbols-
Icon symbols and functions-Part 5: Tool icons
序文
この規格は,2004年に第1版として発行されたISO/IEC 11581-5を基に,技術的内容及び構成を変更す
ることなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
ツールアイコンは,現実生活で使用している道具を想起させて,作成するグラフィック及びテキスト要
素を修正・変更する対話形アイコンの集合である。ツールアイコンは,描画,ペイント,グラフィック要
素の変更などのツール機能を象徴している。
1
適用範囲
JIS X 9303の規格群は,画面上に表示されるアイコンに適用する。アイコンは,使用者が操作したり対
話したりすることができる対象であり,データ及びコンピュータシステムの機能を表している。
この規格は,ツールアイコンについて規定する。ツールアイコンは,実際に使われている道具に関連付
けられた機能を表している。この規格では,画面上のツールとの対話及び外観について規定する。また,
この規格は,ツールとポインタとの関係について規定する。他の種類のアイコンは,まえがきに示したこ
の規格群の他の部で規定している。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/IEC 11581-5:2004,Information technology−User system interfaces and symbols−Icon symbols
and functions−Part 5: Tool icons(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
適合性
システム,アプリケーション又はアイコン群(1個以上のアイコン)がこの規格に適合するには,その
システム又はアプリケーションで使用者が利用できるすべてのツールアイコンが,JIS X 9303-1の5.及び
6.1,JIS X 9303-3の6.1,並びにこの規格の箇条5及び6.1に適合しなければならない。
2
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引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS X 9303-1:2006 情報技術−ユーザシステムインタフェース及びシンボル−アイコン及び機能−第
1部:アイコン一般
注記 対応国際規格:ISO/IEC 11581-1:2000,Information technology−User system interfaces and
symbols−Icon symbols and functions−Part 1: Icons−General(IDT)
JIS X 9303-2:2006 情報技術−ユーザシステムインタフェース及びシンボル−アイコン及び機能−第
2部:オブジェクトアイコン
注記 対応国際規格:ISO/IEC 11581-2:2000,Information technology−User system interfaces and
symbols−Icon symbols and functions−Part 2: Object icons(IDT)
JIS X 9303-3:2006 情報技術−ユーザシステムインタフェース及びシンボル−アイコン及び機能−第
3部:ポインタアイコン
注記 対応国際規格:ISO/IEC 11581-3:2000,Information technology−User system interfaces and
symbols−Icon symbols and functions−Part 3: Pointer icons(IDT)
4
用語及び定義
この規格で用いる用語及び定義は,JIS X 9303-1,JIS X 9303-2及びJIS X 9303-3によるほか,次による。
4.1
ツールパレット(tool palette)
使用者が選択できるツールアイコンの配列を表示した限定された領域。
4.2
ツールポインタ(tool pointer)
ツールパレットから対応したツールを選択すると現れる,グラフィックの変化したポインタ。
注記 ツールアイコンは,選択するとその機能及び形状が変わり,アイコングラフィックが体現して
いるツールに関連した作業が行えるアイコンである。
5
ツールアイコンの概念的構成
ツールアイコンの概念的構成は,JIS X 9303-2の5.に示すオブジェクトアイコンの概念的構成と同様で
ある。ツールアイコンの比ゆ(喩)は,ボタンを押して関連機能を呼び出すこと自体が比ゆ(喩)である。
6
ツールアイコンに対する要求事項及び推奨事項
ツールパレットからツールが選択されると,ポインタはそれに対応したツールポインタに形を変える。
次の細分箇条では,要求事項及び推奨事項について示す。ツールポインタは,JIS X 9303-3の6.で示すポ
インタアイコンと同じ要求事項及び推奨事項を継承する。
6.1
要求事項
ツールパレット上のツールアイコンは,使用者にそれが対応する機能を示さなければならない。同時に
対応ポインタは,選択を確認し,次に可能となる動作を使用者に知らさなければならない。
6.1.1
配置
ツールアイコンは,すべて一つ又はそれ以上のパレット内でまとめられていなければならない。関連す
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るツールアイコンは,ツールパレット内で隣接して配置しなければならない。JIS X 9303規格群の他の部
の規格で規定されている他の種類のアイコンをツールパレット上に組み込んではならない。
6.1.2
選択
ツールアイコンの選択は,ポインタで機能を選択することによって行わなければならない。ツールパレ
ットからのツールアイコンの選択は,互いに排他的でなければならない。
6.1.3
フィードバック
ツールパレット上のツールアイコンを選択した場合,それが選択状態にあることを示さなければならな
い。
注記 ポインタは,選択を確認してその形を変え,選択されたツールアイコンに対応する機能を反映
してもよい(JIS X 9303-3の6.1.5を参照)。
6.1.4
感受領域及びホットスポット
ツールパレット上の各ツールアイコンは,感受領域をもたなければならない。ツールアイコンのグラフ
ィックは,通常透明な長方形の感受領域に含まれる。ツールポインタは,ホットスポットをもたなければ
ならない。ツールポインタのホットスポットは,使用者にとって直感的かつ自然でなければならない(ツ
ールポインタのホットスポットは,JIS X 9303-3の6.1.3に示されたものと同様である。)。
6.1.5
向き
ツールパレット上のすべてのツールアイコングラフィックの向きは,一貫していなければならない。特
に,ツールパレット及びツールポインタのグラフィックの向きは,視覚的に一貫していなければならない。
6.2
推奨事項
6.2.1
比ゆ(喩)
ツールアイコングラフィックで表される比ゆ(喩)は,直接的にそのツールの機能に関連付けられてい
ることが望ましい。
6.2.2
タイプフェース
ツールアイコンの要素として文字,数字,句読点及び数学記号を用いる場合は,単純なタイプフェース
を採用することが望ましい。
6.2.3
色
ツールポインタの色は,透明な背景の上で黒又は白が望ましい。ツールパレット上のツールアイコンは,
着色してもよいが,選択されていないときには,視覚的に特定のものが目立たないことが望ましい。
6.2.4
フィードバック
標準設定のポインタアイコンからツールポインタアイコンへの形状変化は,一貫性があり,使用者が予
測できることが望ましい。
7
アイコン仕様
ここでのツールアイコン仕様は,箇条5に基づき作成されている。示された図は,そのツールアイコン
に対する基本的なグラフィックであり,包括的変形(JIS X 9303-1の6.3参照)及び具体的変形の対象と
なる。それぞれのアイコンについて,具体的変形が当てはまるものがあり,必要であれば図示する。
ここで規定されているツールアイコンは,次の二つに分類される。
− テキスト及びグラフィック入力用作成ツールアイコン(7.1参照)
− オブジェクトのグループ化及び編集用操作ツールアイコン(7.2参照)
さらに,次のように分類される。
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作成ツールアイコン(7.1参照)
− テキスト作成(7.1.1参照)
− 線及び図形の描画(7.1.2参照)
− 領域の作成(7.1.3参照)
操作ツールアイコン(7.2参照)
− 領域選択(7.2.1参照)
− オブジェクト操作(7.2.2参照)
− 見えの制御(7.2.3参照)
どの分類のグラフィックも背景が灰色の枠で囲んで示してある。この枠の大きさ及び枠内でのアイコン
の位置は,例示してあるにすぎず,いずれも実装に応じて変わる。
7.1
作成ツールアイコン
7.1.1
テキスト作成
7.1.1.1
テキスト入力
主機能 テキストポインタで指定された領域へテキストを入力及び編集する。
具体例 アルファベットの“T”
構成要素 通常のウエイト,セリフ付きの大文字“T”,又は他の一般的な文字
グラフィック
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の8.1で規定したテキストポインタアイコン
7.1.2
線及び図形の描画
7.1.2.1
直線
主機能 真っすぐで一定した幅の線を引く。
具体例 線分
構成要素 斜めの線分
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定した標準設定のポインタアイコン又はJIS X
9303-3の8.3で規定した十字ポインタアイコン
7.1.2.2
手書き線
主機能 一定の幅で自由曲線を描く。
具体例 手書きの線
構成要素 不規則な曲線
グラフィック
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定した標準設定のポインタアイコン又はJIS X
9303-3の8.3で規定した十字ポインタアイコン
7.1.2.3
円弧
主機能 円弧を描く。
具体例 弧
構成要素 円弧線分
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定した標準設定のポインタアイコン又はJIS X
9303-3の8.3で規定した十字ポインタアイコン
7.1.2.4
円
主機能 円を描く。
具体例 円
構成要素 円の輪郭線
グラフィック
具体的変形 塗りつぶした円を描く機能を提供している場合は,塗りつぶした円とする。
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定した標準設定のポインタアイコン又はJIS X
9303-3の8.3で規定した十字ポインタアイコン
7.1.2.5
長方形
主機能 長方形を描く。
具体例 長方形
構成要素 長方形の輪郭線
7
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グラフィック
具体的変形 塗りつぶした長方形を描く機能を提供している場合は,塗りつぶした長方形とする。
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定した標準設定のポインタアイコン又はJIS X
9303-3の8.3で規定した十字ポインタアイコン
7.1.2.6
多角形
主機能 不規則な多角形を描く。
具体例 多角形
構成要素 不規則な多角形の輪郭線
グラフィック
具体的変形 塗りつぶした多角形を描く機能を提供している場合は,塗りつぶした多角形とする。
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定した標準設定のポインタアイコン又はJIS X
9303-3の8.3で規定した十字ポインタアイコン
7.1.3
領域の作成
7.1.3.1
塗りつぶし
主機能 囲われた領域内を,あらかじめ選択した模様(pattern)及び色を用いて塗りつぶす。
具体例 ペンキ缶
構成要素
− 缶。底部の角を丸めた斜めの長方形。
− 取っ手。端部に小さな円の付いた逆U字形をした線。
− 注がれている塗料。ペンキ缶から流れる広幅の曲線。
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− ツールアイコンと同様のグラフィックである。ただし,左右いずれの向きでもよい。
− ホットスポットは,注がれている塗料の最下端に位置することが望ましい。
7.1.3.2
色の抽出(colour pick-up)
主機能 既に図形の一部として使用されている色を抽出する。
具体例 主に少量の液体吸い取り用スポイト
構成要素
− 管。片側に目盛が付され,下部が細く絞られている傾斜した長方形。
− キャップ。無地の風船のような形。
グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− ツールアイコンと同様のグラフィックである。ただし,左右いずれの向きでもよい。
− ホットスポットは,管の最下端に位置することが望ましい。
7.1.3.3
消す
主機能 ビットマップ画像内の領域を消す。
注記 対応するポインタの形状及び大きさは,使用者が選択可能であることが望ましい。
具体例 消しゴム
構成要素 直方体
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− 例えば,正方形及び円のように二次元の規則的な形をしたポインタアイコンである。
− このとき,通常はポインタアイコンの形全体がホットスポットである。
7.1.3.4
はけ塗り
主機能 幅広の手書き線を描く。
具体例 広い領域を塗るときによく使う幅広はけ
構成要素
− 取っ手。高さのある長方形。
− はけ。下半分に無地の塗りつぶしがある上下に分割した正方形。
グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− ポインタアイコンの形は,使用者が描こうとする線の基となる形状(例えば,正方形,円,短い斜め
線)に対応し,使用者が選択できることが望ましい。
− ホットスポットは,使用者が直感的に分かることが望ましい。
7.1.3.5
階調塗り
主機能 選択した階調(グラデーション)様式を用いて囲われた領域を塗りつぶす。
具体例 階調(グラデーション)
構成要素 ある階調様式で塗りつぶされた長方形
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン “塗りつぶし”(7.1.3.1参照)と同様のツールポインタ
7.1.3.6
吹付け塗り
主機能 不規則な効果を作り出すため任意の領域に色を吹き付ける。
具体例 スプレー
構成要素
− 缶。台形及び小さな正方形を上に置いた縦長の長方形。
− 霧。階調で表された三角形領域。
グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− 霧部分のないツールアイコンと同じグラフィックである。ただし,左右いずれの向きでもよい。
− ホットスポットは,噴射口の先端にあることが望ましい。
− 噴霧領域の大きさ及び密度は,使用者が選択できることが望ましい。
7.2
操作ツールアイコン
7.2.1
領域選択
7.2.1.1
長方形領域選択
主機能 オブジェクト及びビットマップ画像を含む長方形領域を選択する。
具体例 対象とするオブジェクト又は範囲を囲む領域を設定した状態
構成要素 破線の長方形
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− 領域選択については,JIS X 9303-3の7.で規定する標準設定のポインタアイコンを使うことが望まし
い。
− 領域操作は,JIS X 9303-3の8.3で規定しているポインタアイコンと同様の十字ポインタアイコンで,
それぞれの線分の両端に矢頭を付けたアイコンが望ましい。
7.2.1.2
不規則な形状領域の選択
主機能 オブジェクト及びビットマップ画像を含む不規則な形状の領域を選択する。
具体例 対象とするオブジェクト又は範囲を囲む領域を設定した状態
構成要素 連続した破線でできた手書きの閉じた図形
グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− 領域選択については,JIS X 9303-3の7.で規定する標準設定のポインタアイコンを使うことが望まし
い。
− 領域操作は,JIS X 9303-3の8.3で規定しているポインタアイコンと同様の十字ポインタアイコンで,
それぞれの線分の両端に矢頭を付けたアイコンが望ましい。
7.2.2
オブジェクト操作
7.2.2.1
回転
主機能 オブジェクトを回転する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
具体例 軸の周りを回転するオブジェクトの軌跡
構成要素
− 反時計回りの矢頭付き円弧
− 軸を表す点
グラフィック
具体的変形 矢頭付き円弧は,時計回りであってもよい。
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定する標準設定のポインタアイコン
7.2.2.2
鏡像
主機能 選択したオブジェクトを反転する。
具体例 鏡に映した像
構成要素
− 直角三角形の輪郭線
− 塗りつぶされた無地の直角三角形
注記 これらの要素は,元のオブジェクト及びその鏡像を示すように配置することが望ましい。
グラフィック
対応ツールポインタアイコン JIS X 9303-3の7.で規定する標準設定のポインタアイコン
7.2.2.3
グループ
主機能 選択した複数のオブジェクトを一つにまとめて操作できるようにする。
具体例 グループ化された一つのオブジェクトとして描かれた複数のオブジェクトを表すシンボル
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構成要素
− 重なった二つの長方形
− アイコンの枠の四隅近くに配置した四つの塗りつぶした小さな正方形
グラフィック
対応ツールポインタアイコン 7.2.1.1で規定するポインタアイコンが望ましい。
7.2.2.4
グループ解除
主機能 選択した複数のオブジェクトに適用した直前のグループ化を元に戻す。
具体例 個々のオブジェクトの集合としてグループ化されたオブジェクトを表すシンボル
構成要素
− 重なった二つの長方形
− 長方形のそれぞれの角に配置した八つの塗りつぶした小さな正方形
グラフィック
対応ツールポインタアイコン 7.2.1.1で規定するポインタアイコンが望ましい。
7.2.3
見えの制御
7.2.3.1
台紙移動
主機能 台紙を任意の方向に動かす。
具体例 人間の手
構成要素 指を開いた人間の手の甲
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グラフィック
対応ツールポインタアイコン
− ツールアイコンと同じグラフィックである。ただし,左右いずれの向きでもよい。
− ホットスポットは,手の中央にあることが望ましい。
7.2.3.2
ズーム
主機能 選択した領域を拡大又は縮小する。
具体例 虫めがね
構成要素
− 円の輪郭線
− 円の外側に附属する太い斜線
グラフィック
具体的変形 拡大又は縮小を表すために数学記号のプラス又はマイナスを円の中央に加えてもよい。
対応ツールポインタアイコン
− ツールアイコンと同じグラフィックである。ただし,左右いずれの向きでもよい。
− ホットスポットは,円の中央にあることが望ましい。