X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人ビジネス機械・情報システム産業協
会(JBMIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 14754:1999, Information
technology - Pen-Based Interfaces - Common gestures for Text Editing with Pen-Based Systems を基礎として用
いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性格をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
X 9302:2005 (ISO/IEC 14754:1999)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 適合性 ··························································································································· 1
3. 引用規格 ························································································································ 1
4. 定義 ······························································································································ 1
5. 記号の説明 ····················································································································· 2
6. 必す(須)ジェスチャ命令 ································································································ 2
6.1 選択 ···························································································································· 2
6.2 消去 ···························································································································· 3
6.3 空白挿入 ······················································································································ 5
6.4 改行 ···························································································································· 6
7. 条件付き機能のための必す(須)ジェスチャ命令 ·································································· 7
7.1 バッファを必要としないジェスチャ命令············································································· 7
7.2 バッファを必要とするジェスチャ命令················································································ 8
8. 必す(須)機能のための条件付き必す(須)ジェスチャ命令 ·················································· 10
8.1 スクロール ·················································································································· 10
8.2 アンドゥ ····················································································································· 11
1
X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
X 9302:0000
(ISO/IEC 14754:1999)
情報技術−ペンベースインタフェース−
ペンベースシステムにおける
テキスト編集のための共通ジェスチャ
Information technology-Pen-Based Interfaces-Common gestures for Text
Editing with Pen-Based Systems
序文この規格は,1999年に第1版として発行されたISO/IEC 14754,Information technology - Pen-Based
Interfaces - Common gestures for Text Editing with Pen-Based Systemsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式
を変更することなく作成した日本工業規格である。
近年,多数のペン入力モードをもつシステムが商品化されている。これらのシステムは命令としてジェ
スチャを認識するが,これらのジェスチャはシステムによって異なる。特に,これまでテキストのレイア
ウト又は内容を変更するため使われたジェスチャは,システムによって差異が大きい。
この規格の目的はは,基本的なジェスチャの組を標準化し,それによって使用者が,その国又は製造業
者にかかわらずシステムを操作できるようにするものである。これらのジェスチャの利点は,位置表示と
その位置の対象物に実行される操作の表示とが同時に実行されることである。このような機能を表示する
ために選ばれるジェスチャは,最も一般的に使われる。これらがこの規格に含まれるジェスチャである。
この規格は7箇条の構成で,二つのタイプの要求機能及び幾つかの任意選択機能のための命令を含む。
1. 適用範囲 この規格は,ペンベースシステムでテキスト編集のための基本ジェスチャ命令について規
定するとともに,これらの命令をシステムに実行させるために必要な使用者操作について規定する。また,
ジェスチャ命令が正しく認識されたときの使用者へのフィードバックについて規定する。ただし,この規
格は,文字入力のために必要な使用者操作については規定しない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO/IEC 14754:1999,Information technology−Pen-Based Interfaces−Common gestures for Text
Editing with Pen-Based Systems (IDT)
2. 適合性 この規格の5.,6.及び7.箇条に適合するシステム(適合システム)は,この規格に適合する。
3. 引用規格 この規格の引用規格はない。
4. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
2
X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.1
作用点(action point) ジェスチャ命令を実行する文字列上の点。
4.2
ディジタイザ(digitizer) ペンによって触れられた位置を検出できる装置。
4.3
終点(end point) ペンによって描かれたストロークの最終点。
4.4
ジェスチャ(gesture) 使用者がディジタイザ上でペンを用いて行う一つ又は一連の動作とストロ
ークでジェスチャ命令を起動するもの。
4.5
ジェスチャ命令(gesture command) 使用者のジェスチャ入力によって起きるシステムへの命令。
例えば,選択,移動,又は消去。
4.6
ペン上げ(lift-off) 使用者が,動作中のディジタイザ表面からペン先を離してもち上げる動作。
4.7
一時停止(pause) 使用者がペン下げ後,一定時間ペンを静止して保持する動作。
4.8
ペンベースシステム(pen-based system) ペン及び使用者によって触れられた位置を検出できるデ
ィジタイザを含み,ペンを用いて使用者がデータ又は命令を入力できるシステム。
4.9
線分(segment) ペンが方向を変えずにまっすぐな動きで描くストロークの部分。
4.10 選択テキスト(selected text) 使用者が選択する連続的な文字列。
4.11 始点(start point) ペンによって描かれるストロークの最初の点。
4.12 ストローク(stroke) ペン下げで始まり,ペン上げで終わるディジタイザ表面での連続的なペンの
動き。
4.13 たたく(tap) 短時間,一般には1秒以下で,ペンをディジタイザに触れ,そしてほぼ同じ位置で
ペン上げする動作。
4.14 テキスト領域(text area) テキストが表示され,使用者がジェスチャを入力できる領域。
4.15 ペン下げ(touchdown) 使用者がペンで,動作中のディジタイザ表面に触れる動作。
4.16 可視軌跡(visible trail) ストロークが終わるまで一時的にディジタイザによって表示されるペンの
軌跡。
5. 記号の説明 この規格では,5.,6.及び7.箇条での図解に次の記法を使用する。
6. 必す(須)ジェスチャ命令 この規格に適合するシステムは,この箇条に記載する機能及びそれに対
応するジェスチャ命令とを実装しなければならない。
6.1
選択
:始点
:ストロークの方向
:ペン下げ後、一時停止
:たたくの後、ペン下げ
:スクリーン上で可視軌跡をもつストローク
:選択領域
:スクリーン上で可視軌跡をもたないストローク
3
X XXXX:0000 (ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.1.1
機能 選択機能は,移動又は複写などの,引き続く編集命令のために領域を確定する。始点から終
点までの(空白を含む)連続する文字列が選択領域となる。
6.1.2
ジェスチャ 選択ジェスチャは,図1に示す連続する一連の次の要素で構成される。
a) ペン下げ
b) 一時停止
c) システムからのフィードバック
d) 各方向への連続するストローク
e) ペン上げ
選択ジェスチャを開始するためには,使用者は,スクリーンに触れ,システムからのフィードバックが
あるまで一時停止し,それから任意の方向へストロークを続ける。ストロークは,直線でなくてもよい。
図 1 選択機能のためのジェスチャ
6.1.3
フィードバック システムは,“選択”命令に入ったことを認識したとき,見えるフィードバック
を使用者に示さなければならない。技術的に可能な限り,使用者がストロークを継続しているとき,選択
が続いていることを示すために見えるフィードバックを示す。可能な場合,“一時停止”点で,この命令に
対するフィードバックとして音を出すのがよい。
例
6.2
消去
6.2.1
機能 消去機能は,テキストの一部分を消去する。
6.2.2
ジェスチャ 消去ジェスチャは,図2a及び図2bに示す次の連続する一連の要素の少なくとも一つ
で構成する。
スウェーデンの王立科学アカデミーは9日,2002年のノーベル化学賞を田中耕一氏
(43),米バージニア・コモンウエルズ大教授のジョン・フェン博士(85),米スクリ
プス研究所客員教授のクルト・ビュートリッヒ博士(64)の3氏に贈ると発表した。
スウェーデンの王立科学アカデミーは9日,2002年のノーベル化学賞を田中耕一氏
(43),米バージニア・コモンウエルズ大教授のジョン・フェン博士(85),米スクリ
プス研究所客員教授のクルト・ビュートリッヒ博士(64)の3氏に贈ると発表した。
4
X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) 消去ジェスチャ(1)
1) ペン下げ
2) ジグザグ形式の少なくとも4線分のストローク
3) ペン上げ
ジグザグの線分は,ほぼ同じ長さにするのがよく,また重なってもよい。
図 2a 消去機能のためのジェスチャ(1)
b) 消去ジェスチャ(2)
1) ペン下げ
2) 上から右下方向の線とそれに続く右上方向の線の“V”形の2線分描画線
3) ペン上げ
作用点は,始点とする。2番目の線分の長さは,最初の線分の2倍以上あるのがよい。
図 2b 消去機能のためのジェスチャ(2)
備考1. もし,システムがa)及びb)の両方のジェスチャとも使用可能なとき,一方を使用不可とする
任意選択機能を使用者に提供するのがよい。
2. これらのジェスチャのストロークは,可視軌跡でなくてもよい。
6.2.3
フィードバック システムは,a)又はb)のジェスチャを検出したとき,次のテキストを消去する。
テキストを消去した後の空白は,次の例で示すように残っているテキストによって埋められる。
− 前もってテキストが選択されていない場合
− ジェスチャ(1)で覆われるテキストが消去される。
− ジェスチャ(2)の作用点の文字が消去される。
− 前もってテキストが選択されている場合
− 選択されたテキストが消去される。
5
X XXXX:0000 (ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3
空白挿入
6.3.1
機能 空白挿入機能は,テキストに空白を挿入する。
6.3.2
ジェスチャ 空白挿入ジェスチャは,図3a及び図3bに示す次の連続する一連の要素の少なくとも
一つで構成する。
a) 空白挿入(1)
1) ペン下げ
2) 垂直な下方向の線とそれに続く水平線
3) ペン上げ
作用点は始点である。複数空白の挿入が可能なシステムでは,挿入される空白の数は2番目のストロー
クの長さに比例する。
図 3a 空白挿入機能のジェスチャ
b) 空白挿入(2)
1) ペン下げ
2) 逆“V”形の下から右上描く線とそれに続き右下に描く線との二つの線分
3) ペン上げ
作用点は,ストロークのトップ(頂上)とし,そこに空白を1個挿入する。
例1.テキストが選択されていない場合
ジェスチャ
結果
1. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
2. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
3. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が年に2人受賞するのは初めて。
4. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
例2.テキストが選択されている場合
ジェスチャ
結果
1. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
2. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
3. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
4. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
5. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
6. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が2人受賞するのは初めて。
6
X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図 3b 空白挿入機能のジェスチャ
備考 a)及びb)の両方のジェスチャが可能なシステムでは,一方を使用不可とする任意選択機能を使
用者に提供するのがよい。
6.3.3
フィードバック システムは,ジェスチャの作用点を含む直前の文字位置に空白を挿入する。
例
6.4
改行
6.4.1
機能 改行は,テキストに存在する行を二つに分け,初めの部分を今の行に置き,2番目の部分を
次の行の先頭に置く。
6.4.2
ジェスチャ 改行ジェスチャは,図4に示す次の連続する一連の要素で構成される。
1) ペン下げ
2) 改行したい点での垂直線分とそれに続く左方向へ向かう水平線分
3) ペン上げ
作用点は,始点とする。
図 4 改行機能のジェスチャ
6.4.3
フィードバック システムは,ジェスチャの作用点を含む文字位置の直前の文字位置でその行を終
了させる。残りのテキストは,現在の行の直後に挿入された,新しい行の先頭に置く。
例
ジェスチャ
結果
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が 1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が1年に1人受賞するのは初めて。
日本人が1年に 2人受賞するのは初めて。
ジェスチャ
結果
スウェーデンの王立科学アカデミーは9日,
スウェーデンの
2002年のノーベル化学賞を田中耕一氏
王立科学アカデミーは9日,2002年の
(43),米バージニア・コモンウエルズ
ノーベル化学賞を田中耕一氏(43),米バ
大教授のジョン・フェン博士(85),
ージニア・コモンウエルズ大教授のジョン・
7
X XXXX:0000 (ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7. 条件付き機能のための必す(須)ジェスチャ命令 バッファをもたない適合システムは,“移動”及び
“複写”の二つの機能を提供しなければならない。バッファをもつ適合システムは,少なくとも“切取り”,
“バッファへの複写”及び“はり付け”の三つの機能を提供しなければならない。
7.1
バッファを必要としないジェスチャ命令
7.1.1
移動
7.1.1.1
機能 移動機能は,選択された領域を一つの場所から別の場所へ移動する。
7.1.1.2
ジェスチャ 移動ジェスチャは,図5に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 選択テキスト内での一時停止から選択テキストを挿入する目的位置までのストロークの描線
3) ペン上げ
ストロークは始点から,どの方向でもよい。移動元の作用点は始点であり,移動先の作用点は,終点と
する。
複写を除いて,この規格で規定する他のすべてのジェスチャの作用点を選択テキスト外に置くように実
装する場合,移動ジェスチャの一時停止は,省略してもよい。
図 5 移動機能のためのジェスチャ
7.1.1.3
フィードバック システムは,元の位置から選択テキストを取り除き,目的の位置に選択テキス
トを挿入する。システムは,選択テキストとその目的位置との間のつながり又は軌跡を表示する必要はな
い。テキストを取り除いた後の空白は,次の例に示すように残りのテキストによって埋められる。
例
7.1.2
複写
7.1.2.1
機能 複写機能は,選択されたテキストを複製し,それを指示された目的位置に置く。
7.1.2.2
ジェスチャ 複写ジェスチャは,図6に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) たたく
2) ペン下げ
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル
化学賞を田中耕一氏(43),
米バージニア・コモンウエルズ
大教授のジョン・フェン博士
(85),米スクリプス研究所
客員教授のクルト・ビュートリッ
ヒ博士(64)の3氏に贈ると
発表した。
始め ジェスチャ
結果
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル
化学賞を田中耕一氏(43),
米バージニア・コモンウエルズ
大教授のジョン・フェン博士
(85),米スクリプス研究所
客員教授のクルト・ビュートリッ
ヒ博士(64)の3氏に贈ると
発表した。
スウェーデンは9日,2002年の
ノーベル化学賞を田中耕一氏(4
3),米バージニア・コモンウエル
ズ大教授のジョン・フェン博士
(85),米スクリプス研究所
客員教授のクルト・ビュートリッ
ヒ博士(64)の3氏に贈ると
王立科学アカデミー発表した。
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X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3) 選択テキストが複写される目的位置までのストローク
4) ペン上げ
ストロークは,ペン下げ点からどの方向でもよい。作用点は,始点及び終点とする。たたく及びペン下
げは,ほぼ同じ位置でなければならない。
図 6 複写機能のためのジェスチャ
7.1.2.3
フィードバック システムは,目的位置に選択テキストを挿入する。システムは,選択テキスト
及びその目的位置との間のつながり又は軌跡を表示する必要はない。
例
7.2
バッファを必要とするジェスチャ命令
7.2.1
切取り
7.2.1.1
機能 切取り機能は,一文字又は先に選択されたテキストを取り除き,それをバッファに蓄える。
7.2.1.2
ジェスチャ 切取りジェスチャは,図7に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 最下部からスタートし右上へ向かう反時計方向のループ描線
3) ペン上げ
先に選択がない場合は,作用点は,始点とする。テキストが選択されている場合は,ジェスチャは,始
点の位置にかかわらず,常に選択されたテキストに作用する。
図 7 切取り機能のためのジェスチャ
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル
化学賞を田中耕一氏(43),
米バージニア・コモンウエルズ
大教授のジョン・フェン博士(8
5),米スクリプス研究所客員教授
のクルト・ビュートリッヒ博士(6
4)の3氏に贈ると発表した。
始め ジェスチャ 結果
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル化学
賞を田中耕一氏(43),米バージ
ニア・コモンウエルズ大教授のジョ
ン・フェン博士(85),米スクリ
プス研究所客員教授のクルト・ビュ
ートリッヒ博士(64)の3氏に贈
ると王立科学アカデミー発表した。
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル
化学賞を田中耕一氏(43),
米バージニア・コモンウエルズ
大教授のジョン・フェン博士(8
5),米スクリプス研究所客員教授
のクルト・ビュートリッヒ博士(6
4)の3氏に贈ると発表した。
9
X XXXX:0000 (ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.2.1.3
フィードバック システムは,ジェスチャの作用点の文字を取り除くか,テキストが前もって選
択されている場合は,選択されている全テキストを取り除く。テキストを取り除いた後の空白は,次の図
に示すように残るテキストによって埋められる。
例
7.2.2
バッファへの複写
7.2.2.1
機能 “バッファへの複写”機能は,元の位置にある文字,又は前もって選択されたテキストを
そのまま残し,その複写をバッファに蓄える。
7.2.2.2
ジェスチャ バッファへの複写ジェスチャは,図8に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 下から始まり左に進み右上で終わる反時計方向の上向きの単一ループ描線
3) ペン上げ
先に選択がない場合は,作用点は,始点とする。先にテキストが選択されている場合は,始点の位置に
かかわらず,ジェスチャは,常に選択されたテキストに作用する。
図 8 バッファへの複写機能のためのジェスチャ
7.2.2.3
フィードバック システムは,文字又は選択されたテキストをバッファへ複写する。
例
7.2.3
はり付け
7.2.3.1
機能 はり付け機能は,切取り又は複写されたテキストをバッファから取り出し,それを指示さ
れた目的位置に置く。
ジェスチャ バッファ 結果
1. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2
日本人が1年に人受賞するのは初めて。
2. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2人
日本人が1年に受賞するのは初めて。
3. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2人
日本人が1年に受賞するのは初めて。
4. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2人
日本人が1年に受賞するのは初めて。
ジェスチャ バッファ 結果
1. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2人
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
3. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2人
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
4. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
2人
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
10
X 9302:2005(ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.2.3.2
ジェスチャ はり付けジェスチャは,図9に示す次の連続する一連の要素で構成される。
1) ペン下げ
2) 下から始まり左上へ進み左下へ向かう線分からなる逆V形の二つの線分の描線
3) ペン上げ
作用点は,ストロークの最上点(頂点)とし,そこにバッファからテキストが挿入される。
図 9 はり付け機能のためのジェスチャ
7.2.3.3
フィードバック システムは,ジェスチャで指示されたストロークの頂点に,バッファからテキ
ストを挿入する。
例
8. 必す(須)機能のための条件付き必す(須)ジェスチャ命令 適合システムは,スクロール及びアン
ドゥ機能を提供する。これらの機能は,ハードウエアボタン又は幾つかの他の方法によって実装してもよ
い。しかし,これらの機能をジェスチャで実装する場合は,ここで規定するジェスチャを用いなければな
らない。
8.1
スクロール
8.1.1
機能 スクロール機能は,現在表示されていないテキストを使用者に見せるためにディスプレイ上
のデータを移動させる。
8.1.2
ジェスチャ スクロールジェスチャは,図10に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 垂直,又は水平線分の描線
3) ペン上げ
このジェスチャは,紙をペンでつかんで,他の部分を見るために紙をスライドすることを抽象したもの
である。
図 10 スクロール機能のためのジェスチャ
スウェーデン王立科学アカデ
ミーは9日,2002年のノ
ーベル化学賞を(43),米バ
ージニア・コモンウエルズ大
教授のジョン・フェン博士(8
5),米スクリプス研究所客員
教授のクルト・ビュートリッ
ヒ博士(64)の3氏に贈る
と発表した。
バッファ
ジェスチャ前
ジェスチャ
結果
田中耕一氏
スウェーデン王立科学アカデ
ミーは9日,2002年のノ
ーベル化学賞を(43),米バ
ージニア・コモンウエルズ大
教授のジョン・フェン博士(8
5),米スクリプス研究所客員
教授のクルト・ビュートリッ
ヒ博士(64)の3氏に贈る
と発表した。
スウェーデン王立科学アカデ
ミーは9日,2002年のノ
ーベル化学賞を田中耕一氏
(43),米バージニア・コモ
ンウエルズ大教授のジョン・
フェン博士(85),米スクリ
プス研究所客員教授のクル
ト・ビュートリッヒ博士(6
4)の3氏に贈ると発表した。
11
X XXXX:0000 (ISO/IEC 14754:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8.1.3
フィードバック システムは,ペンが文書を直接移動するように表示の内容を移動する。
例
8.2
アンドゥ
8.2.1
機能 アンドゥ機能は,前のジェスチャ命令の直前の状態にシステムを戻す。
8.2.2
ジェスチャ アンドゥジェスチャは,図11に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 上から始まり右下に進み右上で終わる時計方向の下向きの単一ループの描線
3) ペン上げ
図 11 アンドゥ機能のためのジェスチャ
8.2.3
フィードバック システムのフィードバックは,前のジェスチャ命令に依存する。システムは前の
ジェスチャ命令実行直前の状態に戻す。
例.
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル化学
賞を田中耕一氏(43),米バージ
ニア・コモンウエルズ大教授のジョ
ン・フェン博士(85),米スクリ
プス研究所客員教授のクルト・ビュ
ートリッヒ博士(64)の3氏に贈
ると発表した。
3),米バージニア・コモンウ
エルズ大教授のジョン・フェン
博士(85),米スクリプス研
究所客員教授のクルト・ビュー
トリッヒ博士(64)の3氏に
贈ると発表した。
直前の命令
ジェスチャ
結果
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル化学
賞を田中耕一氏(43),米バージ
ニア・コモンウエルズ大教授のジョ
ン・フェン博士(85),米スクリ
プス研究所客員教授のクルト・ビュ
ートリッヒ博士(64)の3氏に贈
ると発表した。
操作前 ジェスチャ 結果
3),米バージニア・コモンウ
エルズ大教授のジョン・フェン
博士(85),米スクリプス研
究所客員教授のクルト・ビュー
トリッヒ博士(64)の3氏に
贈ると発表した。
スウェーデン王立科学アカデ
ミーは9日,2002年のノー
ベル化学賞を田中耕一氏(4
3),米バージニア・コモンウ
エルズ大教授のジョン・フェン
博士(85),米スクリプス研
究所客員教授のクルト・ビュー
スウェーデン王立科学アカデ
ミーは9日,2002年のノー
ベル化学賞を田中耕一氏(4
3),米バージニア・コモンウ
エルズ大教授のジョン・フェン
博士(85),米スクリプス研
究所客員教授のクルト・ビュー
スウェーデン王立科学アカデ
ミーは9日,2002年のノー
ベル化学賞を田中耕一氏(4
3),米バージニア・コモンウ
エルズ大教授のジョン・フェン
博士(85),米スクリプス研
究所客員教授のクルト・ビュー
デン王立科学アカデ
、2002年のノー
賞を田中耕一氏(4
ージニア・コモンウ
授のジョン・フェン
5),米スクリプス
教授のクルト・ビュ
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル化学
賞を(43),米バージニア・コモ
ンウエルズ大教授のジョン・フェン
博士(85),米スクリプス研究所
客員教授のクルト・ビュートリッヒ
博士(64)の3氏に贈ると発表し
た。
13
解 -1