X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人ビジネス機械・情報システム産業協
会(JBMIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 18021:2002,Information
technology - User interfaces for mobile tools for management of database communications in a client-server model
を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS X 9301には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)携帯機器のデータベースの利用又は操作
附属書B(参考)基本画面内容の提示
附属書C(参考)技術情報−画面内容記述言語としてのPDXタグ
附属書D(参考)技術情報−データベース操作言語としてのP4スクリプト言語
X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 2
2. 適合性 ··························································································································· 3
3. 定義 ······························································································································ 3
4. MBTデータベース操作の処理図 ························································································ 3
4.1 ユーザインタフェースの機能 ··························································································· 4
4.2 機能の並び ··················································································································· 4
5. MBTデータベース操作における画面内容の記述···································································· 6
5.1 一般事項 ······················································································································ 6
5.2 使用者の承認又は非承認 ································································································· 6
5.3 使用者へのフィードバック(成功の場合) ·········································································· 7
5.4 使用者へのフィードバック(失敗の場合) ·········································································· 7
附属書A(参考)携帯機器のデータベースの利用又は操作 ··························································· 9
附属書B(参考)基本画面内容の提示······················································································ 13
附属書C(参考)技術情報−画面内容記述言語としてのPDXタグ ················································ 18
附属書D(参考)技術情報−データベース操作言語としての P4スクリプト言語 ····························· 22
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
X 9301:2005
(ISO/IEC 18021:2002)
情報技術−クライアントサーバモデルにおけるデー
タベース通信を管理するための携帯機器のユーザイ
ンタフェース
Information technology-User interfaces for mobile tools for management of
database communications in a client-server model
序文 この規格は,2002年に第1版として発行されたISO/IEC 18021,Information technology - User interfaces
for mobile tools for management of database communications in a client-server modelを翻訳し,技術的内容及び
規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
近年,携帯情報端末(PDA, Personal Digital Assistance),ネットワーク機能を備えた携帯電話(ウェブ閲
覧,電子メール又はその他の機能を備えた携帯電話)及びその他小形の機器に代表される携帯機器[以下,
MBT(MoBile Tool)という。]が,急速に広まりつつある。MBTは,低消費電力,小形,軽量,制限された
メモリ,低いCPU処理能力及び限られた表示画面といった制約がある。ハードウェアの制約のあるMBT
でさまざまなサービス及びアプリケーションを快適にかつ効率よく利用するために,MBTは通信を介して
他の機器と連携して動作する。サーバ機器又は他の機器と連携して動作することによって,MBTは強力か
つ有用となる。MBTは,その制約のために,大形の機器に比べて互換性及び相互運用性を達成することが
困難である。互換性及び相互運用性を達成するためには,より大きな機器が採用するアプローチとは,別
のアプローチをとることが必要である。
MBTが無線通信のような信頼性が低い又は細い通信路を介して他の機器とデータ(例えば,住所データ,
スケジュールデータ又は売上データ,その他)を交換する際には,すばやい反応,使用性の高さ,信頼性
及び使いやすい機構といった特徴を使用者の要望を満たすために,携帯機器のデータベース通信を管理す
るためのユーザインタフェースが要求される。これら新しいユーザインタフェースの標準化はMBTの使
用者にとって非常に有益かつ利便性が高い。
携帯機器クライアント(以下,MBTクライアントという。)は,通信を介して他の機器に対してクライ
アント動作を行うMBTのソフトウェアとして定義される。携帯機器サーバ(以下,MBTサーバという。)
は,通信を介してMBTクライアントに対してサーバ動作を行う機器のソフトウェアとして定義される。
MBTサーバは,マルチアクセス可能なサーバ又は他のMBTの上で動作する。MBTクライアントがMBT
サーバの能力をもつ他のMBTと通信する場合には,前者がMBTクライアントとして,後者がMBTサー
バとして動作することにより,お互いに操作しあうことが可能となる。
MBTクライアントは,一般的に,情報を表示し使用者の指示又は入力を受け取るユーザインタフェース
を提供する小さな表示画面をもっている。MBTクライアント及びMBTサーバは,それぞれが自分のデー
タベースを有している。使用者は,MBTクライアントの小さな表示画面を介してデータベース操作を指示
する又は制御する。
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
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通信を介してデータベースを利用したり操作したりする場合には,次のような問題が発生する。
− 別の機器が,通信を介してMBTクライアントのデータベース又はMBTサーバのデータベースを
操作する可能性がある。使用者は,どのような操作がデータベースに対して行われるか又はMBT
クライアントのデータが送出されるかどうか,ということを前もって知りたい。しかし,使用者
の承認なく,MBTクライアントのデータベースを更新すること,又は,MBTクライアントのデ
ータベースからのデータを送出することを,防ぐための標準的な手段は存在していない。これは,
セキュリティ面で問題となる。
− 通信の接続は,特に無線の場合には,時折断続する。このような場合,使用者は,MBTクライア
ントのデータベース及び/又はMBTサーバのデータベースが更新されたか否かを知る必要がある。
MBTクライアントのデータベースが正しく更新されたかどうかというフィードバックを使用者
が受けるための標準的な手段は,存在していない。この理由によって,フィードバックに関する
規格が必要となる。
この規格の目的は,このような使用者の要求を満足させることにある。このような機能を提供するユー
ザインタフェースが標準化されることによって,使用者は一貫した作法に従って異なる種類のMBTを操
作することができる。
この規格は,“ネットワーク機能を備えた携帯電話”,“電子手帳”,“PDA”及び“手のひらサイズのコン
ピュータ”に対して適用する。この規格の採用によって,データベース管理の互換性,相互運用性及び使
用者の効率を改善する。
備考 ISO 9241-10 “Ergonomic requirement for office work with visual display terminals (VDTs) ‒ Part 10:
Dialogue principles”(画面表示装置を用いたオフィス作業に対する人間工学−第10部:対話に
おける原則)に規定された原則がこの規格の重要な手引きとなる。
1. 適用範囲 この規格は,MBTサーバとデータ交換可能なMBTクライアントが通信によってデータベ
ースを管理するためのユーザインタフェース機能を規定する。
この規格は,MBTクライアントに対して適用可能である。
この規格は,特に次の二つのユーザインタフェースを規定する。
− 通信による接続を介して,MBTクライアントのデータベースが更新される場合又はMBTクライア
ントのデータが他のデータベースへ転送される場合に,前もって使用者の承認を獲得するためのユ
ーザインタフェース機能。
− 通信による接続を介して,MBTクライアント若しくはMBTサーバのデータベースが更新された後
又はMBTクライアントのデータが他のデータベースへ転送された後に,使用者へのフィードバッ
クを提供するためのユーザインタフェース機能。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO/IEC 18021:2002,Information technology−User interfaces for mobile tools for management of
database communications in a client-server model (IDT)
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
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2. 適合性 この規格に適合するシステムは,MBTデータベース操作が実行される前に5.2に規定する画
面内容を提供し,MBTデータベース操作が実行された後に5.3又は5.4に規定する画面内容を提供しなけ
ればならない。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1
使用者へのフィードバック(失敗の場合)[feedback to the user (failure)] MBTデータベース操作
の実行が失敗した場合に,MBTデータベース操作に関する情報を表示するためのユーザインタフェースの
機能。
3.2
使用者へのフィードバック(成功の場合)[feedback to the user (success)] MBTデータベース操作
が成功した後に,MBTデータベース操作に関する情報を表示するためのユーザインタフェースの機能。
3.3
固定領域(consistent area) MBTの画面の一部として提供されるスクロールしない情報領域。
3.4
携帯機器,MBT(MoBile Tool) “小さな表示画面”及び“他の機器又はサーバとデータ交換を
行うことを目的としたデータベース”を備えた携帯型通信機器。
備考 画面サイズは,一般的には,携帯電話機の画面から,パーソナルコンピュータの画面までの間
の大きさである。
3.5
携帯機器クライアント,MBTクライアント(MoBile Tool client,MBT client) 使用者の指示を受
けて,他の機器に対して通信による接続を介してクライアントとしての操作を行う,MBTのソフトウェア。
3.6
携帯機器データベース操作,MBTデータベース操作(MoBile Tool database operation,MBT database
operation) MBTサーバアプリケーションによって実行されるデータベース操作。
備考 データベース操作は,データを追加する処理,変更する処理,削除する処理及び読み出す処理
を含む。データベースの更新は,データを追加する処理,変更する処理及び削除する処理を含
むが,データを読み出す処理は含まない。
3.7
携帯機器データベース操作パラメタ,MBTデータベース操作パラメタ(MoBile Tool database
operation parameter,MBT database operation parameter) MBTデータベース操作を実行するために,
MBTサーバアプリケーションによって使用されるパラメタ。
例 使用者がスケジュール帳を操作する際には,年,月,日及び時刻をパラメタとして指定する。使
用者が住所録を操作する際には,名前,住所,電話番号及び電子メールアドレスを指定する。在
庫データベースを操作する際には,製品コード,顧客名及び在庫数を指定する。
3.8
携帯機器サーバ,MBTサーバ(MoBile Tool server,MBT server) 通信による接続を介して,MBT
クライアントと連携してサーバとして動作する機器のソフトウェア。
3.9
携帯機器サーバアプリケーション,MBTサーバアプリケーション(MoBile Tool server application,
MBT server application) MBTクライアントの要求に基づき,何らかのデータ交換を介して操作を実行
し操作の結果をMBTクライアントへフィードバックする,MBTサーバのアプリケーションソフトウェア。
3.10 画面内容(screen content) MBTの物理的表示画面に表示される情報。
3.11 使用者の承認(user approval) MBTクライアントのデータベースを更新する又はMBTクライア
ントのデータベースのデータをMBTサーバへ送出するMBTサーバアプリケーションに,操作が実行され
る前に許可を与えるための,ユーザインタフェースの機能。
4. MBTデータベース操作の処理図
4
X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.1
ユーザインタフェースの機能 MBTデータベース操作が実行される際に,MBTクライアントは,情
報を表示し,使用者の指示及び入力を受け取るためのユーザインタフェースを提供する。
MBTデータベース操作のユーザインタフェースとして,次の二つの部分が利用可能となる。
− 使用者の承認又は非承認
− 使用者へのフィードバック
4.1.1
使用者の承認又は非承認 MBTデータベース操作が実行される前には,使用者の承認又は非承認
が必要となる。まだ遂行されていないMBTデータベース操作に対する承認又は非承認を使用者が与える
ために,使用者の承認又は非承認は一つの画面内容を提供する。
4.1.2
フィードバック MBTデータベース操作が実行された後には,使用者へのフィードバックが提供
される。フィードバックは二つの画面内容を提供する。一つは,MBTデータベース操作が完了した後に表
示される情報とし,もう一つは,MBTデータベース操作の実行に失敗した場合に表示される情報とする。
4.2
機能の並び MBTデータベース操作が実行される前に,使用者の承認又は非承認の入力のための画
面内容が表示される。この画面内容を介して使用者が承認を与えたならば,MBTデータベース操作が実行
されて,MBTデータベース操作の結果に対応するフィードバック画面内容が表示される。使用者が承認し
ない場合には,MBTデータベース操作は,実行されない。ただし,もしMBTデータベース操作がMBT
サーバのデータベースを更新する操作だけからなり,かつ,MBTクライアントのデータベースを更新する
操作及びMBTクライアントのデータベースのデータを送出する操作を含まない場合には,MBTデータベ
ース操作に対する使用者の承認又は非承認を入力するための画面内容は必要ではない。
MBTデータベース操作の処理を図1に示す。
5
X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
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図 1 MBTデータベース操作の処理図
開始
終了
“MBTクライアントのデータベース
だけ”又は“MBTクライアント及び
MBTサーバの双方のデータベース”
を,変更又はデータ転送する。
MBTサーバのデータベースだけ
を,変更又はデータ転送する。
使用者の承認又は非承認
MBTデータベース操作
使用者へのフィードバック
(成功の場合)
使用者へのフィードバック
(失敗の場合)
MBTデータベース
操作の適用範囲
成功
失敗
承認された
拒否された
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5. MBTデータベース操作における画面内容の記述
5.1
一般事項 MBTデータベース操作が実行される際には,MBTクライアントは5.2,5.3及び5.4に規
定する画面内容を提供しなければならない。
文化的・言語的適合性の要請を考慮して,異なる自然言語を用いるアプリケーション間のデータの相互
運用性を維持するために,この規格に示すメッセージ番号1)を指定しなければならない。メッセージは修
正又はそれぞれの自然言語に合わせてもよい。しかしながら,変更した結果はメッセージを適用する際に
この箇条で規定する機能を表現するものでなければならない。
構成要素間(MBTクライアントとMBTサーバとの間)の通信では,常にメッセージ番号の一つを使用
しなければならない。
備考 すべてのメッセージ番号例に対応したアプリケーション例における一般的なメッセージを,附
属書Bに示す。将来的には,図形,声のメッセージ,音などが使用者に対する提示として用い
られることが考えられる。そのような場合でも,構成要素間(MBTクライアントとMBTサー
バとの間)のデータの相互運用性のためにメッセージ番号が常に用いられなければならない。
システムは,使用者の要求に応じて,通知を行わないように設定可能であることが望ましい。
注1) メッセージ番号とは,MBTクライアントで出力するメッセージを,MBTクライアントとMBT
サーバとの間で同一であると認識するための識別子である。この規格では,メッセージ番号の
値は規定していない。この規格及び附属書において使用するメッセージ番号例に付与した値は,
あくまで,MBTクライアントのユーザインタフェース機能を説明するために付与した例にすぎ
ない。
5.2
使用者の承認又は非承認
5.2.1
事前の通知 MBTクライアントは,次のことを使用者に前もって知らせなければならない。
− MBTデータベース操作がこれから実行される(メッセージ番号例0100)。
さらに,MBTクライアントは,MBTデータベース操作の詳細を使用者に前もって知らせなければなら
ない。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTクライアントのデータベースが更新される(メッ
セージ番号例0111)。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTサーバのデータベースが更新される(メッセージ
番号例0121)。
− MBTクライアントのデータベースのデータがMBTサーバに対して送出される(メッセージ番
号例0131)。
5.2.2
承認又は拒否の付与 MBTクライアントは,次のことを行うために,画面上のボタン,表示画面
外の固定ボタン又は同様の制御手段を提供しなければならない。
− MBTサーバアプリケーションによるMBTデータベース操作の実行に対する承認を付与する。
− MBTサーバアプリケーションによるMBTデータベース操作の実行に対する承認を拒否する。
使用者が承認を付与した場合には,MBTデータベース操作は,実行されなければならない。
使用者が承認を拒否した場合には,MBTデータベース操作は,実行されずに,別の画面内容が表示され
なければならない。
MBTクライアントは,ラジオボタン,選択ボタン又は類似の手段を提供することによって,MBTデー
タベース操作の承認を付与するか又は拒否するかの排他的な選択を確保しなければならない。
MBTデータベース操作に対する承認を付与するためのボタン及び拒否するためのボタンは,使用者によ
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るスクロール又は他のいかなる操作によっても消えることのない,画面上の固定領域において常に表示さ
れることが望ましい。これらのボタンは,隣り合って並べて表示されることが望ましい。
5.2.3
パラメタの設定 MBTクライアントは,MBTデータベース操作の実行に必要であれば,MBTデ
ータベース操作パラメタを設定するための手段として,テキスト入力領域,チェックボタン,選択メニュ
ー又は類似の制御手段を提供してもよい。使用者がMBTデータベース操作パラメタを設定した場合には,
設定されたパラメタは,MBTデータベース操作に対応して実行されるMBTサーバアプリケーションによ
って用いられなければならない。MBTデータベース操作パラメタを設定するための手段は画面上に表示さ
れることが望ましい。
5.3
使用者へのフィードバック(成功の場合)
5.3.1
完了の通知 MBTクライアントは,次のことを使用者に知らせなければならない。
− MBTデータベース操作が成功した(メッセージ番号例0200)。
さらに,MBTクライアントは,MBTデータベース操作の詳細を使用者に知らせなければならない。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTクライアントのデータベースが既に更新された
(メッセージ番号例0211)。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTサーバのデータベースが既に更新された(メッセ
ージ番号例0221)。
− MBTクライアントのデータベースのデータがMBTサーバに対して既に送出された(メッセー
ジ番号例0231)。
5.3.2
完了に対する使用者の確認 MBTクライアントは,MBTデータベース操作の完了を確認するため
に,画面上のボタン,表示画面外の固定ボタン又は類似の制御手段を提供しなければならない。
使用者がMBTデータベース操作の完了を確認した後には,別の画面内容が表示されなければならない。
MBTデータベース操作の完了を確認するためのボタンは,使用者によるスクロール又は他のいかなる操
作によっても消えることのない,画面上の固定領域において常に表示されることが望ましい。
5.4
使用者へのフィードバック(失敗の場合)
5.4.1
失敗の通知 MBTクライアントは,次のことを使用者に知らせなければならない。
− MBTデータベース操作の実行が失敗した(メッセージ番号例0300)。
さらに,MBTクライアントは,MBTデータベース操作の詳細を使用者に知らせなければならない。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTクライアントのデータベースが既に更新された
(メッセージ番号例0311)。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTクライアントのデータベースが更新されなかった
(メッセージ番号例0312)。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTサーバのデータベースが既に更新された(メッセ
ージ番号例0321)。
− MBTサーバアプリケーションによってMBTサーバのデータベースが更新されなかった(メッ
セージ番号例0322)。
− MBTクライアントのデータベースのデータがMBTサーバに対して既に送出された(メッセー
ジ番号例0331)。
− MBTクライアントのデータベースのデータがMBTサーバに対して送出されなかった(メッセ
ージ番号例0332)。
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.4.2
失敗の詳細な理由 MBTクライアントは,MBTデータベース操作の実行が失敗した理由を使用者
に知らせることが望ましい(メッセージ番号例1001,1002,1003)。
5.4.3
失敗に対する使用者の確認 MBTクライアントは,MBTデータベース操作の失敗を確認するため
に,画面上のボタン,表示画面外の固定ボタン又は類似の制御手段を提供しなければならない。
使用者がMBTデータベース操作の失敗を確認した場合には,別の画面が表示されなければならない。
MBTデータベース操作の失敗を確認するためのボタンは,使用者によるスクロール又は他のいかなる操
作によっても消えることのない,画面上の固定領域において常に表示されることが望ましい。
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附属書A(参考)携帯機器のデータベースの利用又は操作
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
A.1 データベースの利用又は操作
A.1.1 一般事項 使用者はMBTクライアントを介して,次の3通りの方法でデータベースを利用する。
A.1.2 データベースの利用又は操作(1) この箇条では,MBTクライアントが単独の状態で行う利用又は
操作について説明する。
MBTクライアントの使用者は,他の機器との通信を用いずにMBTクライアントのデータベースを更新
する。この場合は,附属書A図1に示すように,MBTクライアントはローカルデータベースだけにアク
セスする。
附属書A 図 1 MBTクライアントによるデータベースアクセス(1)
通信を用いないデータベースアクセスは,本体の1.で定義した適用範囲に含まれない。
A.1.3 データベースの利用又は操作(2) この箇条では,MBTクライアントからのMBTサーバのデータベ
ースの利用又は操作について説明する。
MBTクライアントの使用者は,通信を介してMBTサーバのデータベースを更新する。この場合,附属
書A図2に示すように,MBTクライアントは,MBTサーバアプリケーションを介して,MBTサーバのデ
ータベースにアクセスする。
データベース
小さな
画面
MBTクライアント
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附属書A 図 2 MBTクライアントによるデータベースアクセス(2)
A.1.4 データベースの利用又は操作(3) この箇条では,MBTクライアントからMBTサーバを介した,
MBTクライアントのデータベースの利用又は操作について説明する。
MBTクライアントの使用者は,MBTサーバを介してMBTクライアントのデータベースを更新する。こ
の場合は,附属書A図3に示すように,MBTクライアントはMBTサーバアプリケーションを介して,
MBTクライアントのデータベースにアクセスする。
附属書A 図 3 MBTクライアントによるデータベースアクセス(3)
データベース
小さな
画面
MBTサーバ
アプリケーション
MBTサーバ
MBTクライアント
小さな
画面
MBTサーバ
アプリケーション
データベース
MBTサーバ
MBTクライアント
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A.2 通信を介してデータベースを利用するアプリケーション例 本体の5.2,5.3及び5.4で示した画面内
容は,例えばPDAのデータベースと会社のデータベースとの間で同期処理を行うような場合に,使用者に
対して共通ユーザインタフェースを提供する。会社のデータベースは,多くの使用者のためのデータを保
持しており,データの典型的な例は,住所録,スケジュール又は類似の情報である。使用者は外出する前
に,会社のサーバからPDAのデータベースへデータをダウンロードする。使用者が帰社した時には,PDA
のデータベース及び会社のデータベースが更新されている。同期処理を行うことによって,使用者は,PDA
のデータベース及び会社のデータベースの双方を最新の状態にすることができる。
PDAのスケジュール帳の,会社のサーバ上のスケジュール帳に対する同期処理を行うために,MBTサ
ーバアプリケーションであるデータ同期処理ソフトウェアがMBTクライアントのデータベース及びMBT
サーバのデータベースを操作する。MBTクライアントは,制限されたメモリ及び能力の低いCPUをもつ
ため,MBTサーバにおいてデータ同期処理ソフトウェアを実行することは,MBTクライアントにおいて
実行するよりも効率的である。データ同期処理ソフトウェアは,MBTサーバのデータベースをA.1.3に述
べたように操作し,MBTクライアントのデータベースをA.1.4に述べたように操作する。附属書A図4は,
データ同期処理ソフトウェアの例を示す。この例では,MBTサーバ上のデータ同期処理ソフトウェアに対
してMBTクライアントの使用者が“実行”を指示するだけであり,どのような操作が実行されるかを前
もって知ること及びどのような操作が実行されたかを後から知ることができない。
附属書A 図 4 MBTサーバアプリケーション(データ同期処理ソフトウェア)の処理の流れの例
本体の5.2,5.3及び5.4で示した画面内容によって,使用者はMBTデータベース操作に関する情報を知
スケジュール帳
(データベース)
スケジュール帳
(データベース)
使用者
小さな
画面
データ同期処理
ソフトウェア
(MBTサーバ
アプリケーション)
スケジュールデータ
スケジュールデータ
要求
応答
指示
表示
通 信
データベース
操作
PDA
(MBTクライアント)
会社のサーバ
(MBTサーバ)
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り,MBTデータベース操作を制御することができる。
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附属書B(参考)基本画面内容の提示
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
B.1
使用者の承認又は非承認
B.1.1 一般事項 この箇条では,本体の5.2で定義した機能を実現するための対話型画面内容の例を,附属
書B図1を用いて示す。
附属書B図 1 使用者の承認又は非承認のための画面内容例
B.1.2 事前の通知 本体の5.2.1に従い,附属書B図1の例のとおり,メッセージ文が表示される。
データ同期処理の事前の通知のメッセージ文の例を,附属書B表1に示す。各メッセージは,本体の5.2.1
に示したメッセージ番号例に対応している。メッセージの表現は,アプリケーション及び言語に合わせて
適切に変更してもよい。
“はい”を押すと,指定した年と月とに対応する,MBTのスケジュール帳とサ
ーバのスケジュール帳とのデータ同期処理が開始します。
データ同期処理を実行します。
データ同期処理を開始しますか?
はい
いいえ
データ同期処理を実行すると,
− MBTのスケジュール帳のデータが更新されます。
− サーバのスケジュール帳のデータが更新されます。
− MBTのスケジュール帳のデータがサーバへ送られます。
月:
データ同期処理を行う年と月とを指定してください。
年: 2000
5
(ご注意)
テキスト入力領域
承認ボタン
非承認ボタン
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B表 1 データ同期処理における事前の通知の一般的なメッセージ
メッセージ
番号例
一般的なメッセージ
0100
データ同期処理を実行します。
“はい”を押すと,指定した年と月に対応する,MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳
とのデータ同期処理が開始します。
0111
データ同期処理を実行すると,MBTのスケジュール帳のデータが更新されます。
0121
データ同期処理を実行すると,サーバのスケジュール帳のデータが更新されます。
0131
データ同期処理を実行すると,MBTのスケジュール帳のデータがサーバへ送られます。
B.1.3 承認又は拒否の付与 本体の5.2.2に従い,附属書B図1の例では,
− “はい”ボタンが押されたら,MBTサーバアプリケーションによってデータ同期処理が実行される。
− “いいえ”ボタンが押されたら,MBTサーバアプリケーションによるデータ同期処理は行なわれず,
別の画面内容が表示される。
“はい”ボタン及び“いいえ”ボタンは,附属書B図1の例のとおり,恒常的な領域に配置され,使用者が”
はい”ボタン及び“いいえ”ボタンとを同時には押せないようになっていることが望ましい。
B.1.4 パラメタの設定 本体の5.2.3に従い,附属書B図1の例では,データ同期処理のために“年”及び“月”
を入力するテキスト入力領域が,スクロールによって画面外に消えることのない恒常的な領域に配置され
ている。
B.2 使用者へのフィードバック(成功の場合)
B.2.1 一般事項 この箇条では,本体の5.3で定義した機能を実現するための対話型画面内容の例を,附属
書B図2を用いて示す。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B図 2 使用者へのフィードバック(成功の場合)のための画面内容例
B.2.2 完了の通知 本体の5.3.1に従い,附属書B図2の例のとおり,メッセージ文が表示される。
データ同期処理の完了の通知のメッセージ文の例を,附属書B表2に示す。各メッセージは,本体の5.3.1
に示したメッセージ番号例に対応している。メッセージの表現は,アプリケーション及び言語に合わせて
適切に変更してもよい。
附属書B表 2 データ同期処理における完了の通知の一般的なメッセージ
メッセージ
番号例
一般的なメッセージ
0200
データ同期処理は完了しました。
MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳との間で,2000年5月に対応するデータ同期処
理が完了されました。
0211
データ同期処理を実行したため,MBTのスケジュール帳のデータが更新されました。
0221
データ同期処理を実行したため,サーバのスケジュール帳のデータが更新されました。
0231
データ同期処理を実行したため,MBTのスケジュール帳のデータがサーバへ送られました。
MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳との間で,2000年5月に
対応するデータ同期処理が完了されました。
データ同期処理は完了しました。
確認
データ同期処理を実行したため,
− MBTのスケジュール帳のデータが更新されました。
− サーバのスケジュール帳のデータが更新されました。
− MBTのスケジュール帳のデータがサーバへ送られました。
(ご注意)
確認ボタン
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B.2.3 完了に対する使用者の確認 本体の5.3.2に従い,附属書B図2の例では,“確認”ボタンが押される
と別の画面内容が表示されるべきである。
“確認”ボタンは,附属書B図2の例のとおり,恒常的な領域に配置されていることが望ましい。
B.3 使用者へのフィードバック(失敗の場合)
B.3.1 一般事項 この箇条では,本体の5.4で定義した機能を実現するための対話型画面内容の例を,附属
書B図3を用いて示す。
附属書B図 3 使用者へのフィードバック(失敗の場合)のための画面内容例
B.3.2 失敗の通知 本体の5.4.1に従い,附属書B図3の例のとおり,メッセージ文が表示される。
データ同期処理の失敗の通知のメッセージ文の例を,附属書B表3に示す。各メッセージは,本体の5.4.1
に示したメッセージ番号例に対応している。メッセージの表現は,アプリケーション及び言語に合わせて
適切に変更してもよい。
サーバ内でローカルなエラーが発生したため,MBTのスケジュール帳とサ
ーバのスケジュール帳との間での,2000年5月に対応するデータ同期処理は,
完了されていません。
データ同期処理は失敗しました。
確認
データ同期処理が失敗したため,
− MBTのスケジュール帳のデータは更新されていません。
− サーバのスケジュール帳のデータは更新されていません。
− MBTのスケジュール帳のデータはサーバへ送られていません。
(ご注意)
確認ボタン
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B表 3 データ同期処理における失敗の通知の一般的なメッセージ
メッセージ
番号例
一般的なメッセージ
0300
データ同期処理は失敗しました。
MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳との間での,2000年5月に対応するデータ同期
処理は,完了されていません。
0311
データ同期処理は失敗しましたが,MBTのスケジュール帳のデータは更新されています。
0312
データ同期処理が失敗したので,MBTのスケジュール帳のデータは更新されていません。
0321
データ同期処理は失敗しましたが,サーバのスケジュール帳のデータが更新されています。
0322
データ同期処理が失敗したので,サーバのスケジュール帳のデータは更新されていません。
0331
データ同期処理は失敗しましたが,MBTのスケジュール帳のデータはサーバへ送られました。
0332
データ同期処理が失敗したので,MBTのスケジュール帳のデータはサーバへ送られていません。
B.3.3 失敗の詳細な理由 本体の5.4.2に従い,附属書B図3の例のとおり,メッセージ文が表示される。
データ同期処理の失敗の詳細な理由のメッセージ文の例を,附属書B表4に示す。各メッセージは,本
体の5.4.2に示したメッセージ番号例に対応している。メッセージの表現は,アプリケーション及び言語に
合わせて適切に変更してもよい。
附属書B表 4 データ同期処理における失敗の詳細な理由の一般的なメッセージ
メッセージ
番号例
一般的なメッセージ
1001
サーバ内で局所的な誤りが発生したため,
1002
通信中に誤りが発生したため,
1003
不明な理由により,
B.3.4 失敗に対する使用者の確認 本体の5.4.3に従い,附属書B図3の例では,“確認”ボタンが押される
と別の画面内容が表示される。
“確認”ボタンは,附属書B図3の例のとおり,恒常的な領域に配置されていることが望ましい。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C(参考)技術情報−画面内容記述言語としてのPDXタグ
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
C.1 PDXタグの概要 MBTクライアントの画面内容を配置するために,MBTサーバアプリケーションは,
画面内容記述言語を用いることができる。HTML(ハイパテキストマークアップ言語)は,画面内容の構
成を記述するために広く用いられている。しかし,HTMLは,本体の5.2,5.3及び5.4に示した画面内容
を構成するのに必要なタグのすべてを揃えているわけではない。
上で必要なタグのすべてを揃えた画面内容記述言語の一例として,PDX1)があげられる。HTMLタグと
ともに用いられるPDXタグは,MBTサーバアプリケーションがMBTクライアントの資源を制御するた
めに,次の三つの機能を提供する。PDXタグはMBTサーバアプリケーションに対して,P4スクリプト命
令を用いてMBTクライアントのデータベースを利用する又は操作するための手段を提供する。
− PDXタグは,P4スクリプト命令を含むP4スクリプトファイルのURLを参照することができる。
MBTサーバアプリケーションは,MBTクライアントのデータベースを利用する又は操作するため
に,MBTクライアントにP4スクリプト命令を入手させて実行させる。
− PDXタグは,小さな画面に合わせて構成要素をどのように配置し,画面にどのように出力するかを
記述することができる。
− PDXタグは,MBTクライアントの限られた資源環境でどのようにアクセスを制御するかを記述す
ることができる。
注1) PDXタグに関する詳細な情報は次のURLから入手できる。
http://www.jbmia.or.jp/~isoiec/sc35/wg4/project18021.htm
C.2 HTMLタグとともにPDXタグを使って記述したプログラム例
C.2.1 一般事項 この項では,MBTクライアントの画面内容の配置を規定するために,HTMLタグととも
にPDXタグを使って記述したプログラム例を示す。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
C.2.2 使用者の承認又は非承認 附属書C図1に示すプログラム例は,附属書B図1に示した画面内容の
配置を決めるために用いられる。
附属書C図 1 使用者の承認又は非承認のためのプログラム例
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>使用者の承認又は非承認</TITLE>
<PDXSETFIXEDAREA SIZE="40%" ALIGN="bottom">
</HEAD>
<BODY>
<H3>データ同期処理を実行します。</H3><P>
<PDXVSPACE SIZE="10P">
“はい”を押すと,指定した年と月に対応する,MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳との
データ同期処理が開始します。<P>
<PDXVSPACE SIZE="5P">
(ご注意)
<DL>
<DT>データ同期処理を実行すると,
<DD>− MBTのスケジュール帳のデータが更新されます。
<DD>− サーバのスケジュール帳のデータが更新されます。
<DD>− MBTのスケジュール帳のデータがサーバへ送られます。
</DL>
<PDXFIXEDAREA>
<FORM ACTION="http://www.domain.name/dir/synchronization.cgi"
METHOD="post">
データ同期処理を行う年と月とを指定して下さい。<P>
<PDXTABAREA TAB1="20%" TAB2="50%">
<PDXTAB>年:
<PDXTAB><INPUT TYPE="p4text" NAME="year" VALUE="2000"><P>
<PDXTAB>月:
<PDXTAB><INPUT TYPE="p4text" NAME="month" VALUE="5">
</PDXTABAREA>
<PDXVSPACE SIZE="5P">
データ同期処理を開始しますか?<P>
<PDXTABAREA TAB1="10%" TAB2="25%">
<PDXTAB><INPUT TYPE=submit VALUE=はい>
<INPUT TYPE="hidden" NAME="result" P4SCRIPT="p4form.p4">
<PDXTAB><A HREF="cancel.html">いいえ</A>
</PDXTABAREA>
</FORM>
</PDXFIXEDAREA>
</BODY>
</HTML>
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
C.2.3 使用者へのフィードバック(成功の場合) 附属書C図2に示すプログラム例は,附属書B図2に
示した画面内容の配置を決めるために用いられる。
附属書C図 2 使用者へのフィードバック(成功の場合)のためのプログラム例
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>使用者へのフィードバック(成功の場合)</TITLE>
<PDXSETFIXEDAREA SIZE="25%" ALIGN="bottom">
</HEAD>
<BODY>
<H3>データ同期処理は完了しました。</H3><P>
<PDXVSPACE SIZE="10P">
MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳との間で,2000年5月に対応するデータ同期処理が完了されました。<P>
<PDXVSPACE SIZE="5P">
(ご注意)
<DL>
<DT>データ同期処理を実行したため,
<DD>− MBTのスケジュール帳のデータが更新されました。
<DD>− サーバのスケジュール帳のデータが更新されました。
<DD>− MBTのスケジュール帳のデータがサーバへ送られました。
</DL>
<PDXFIXEDAREA>
<PDXTABAREA TAB1="20%">
<PDXTAB><A HREF="accept.html">確認</A>
</PDXTABAREA>
</PDXFIXEDAREA>
</BODY>
</HTML>
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
C.2.4 使用者へのフィードバック(失敗の場合) 附属書C図3に示すプログラム例は,附属書B図3に
示した画面内容の配置を決めるために用いられる。
附属書C図 3 使用者へのフィードバック(失敗の場合)のためのプログラム例
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>使用者へのフィードバック(失敗の場合)</TITLE>
<PDXSETFIXEDAREA SIZE="25%" ALIGN="bottom">
</HEAD>
<BODY>
<H3>データ同期処理は失敗しました。</H3><P>
<PDXVSPACE SIZE="10P">
サーバ内でローカルなエラーが発生したため,
MBTのスケジュール帳とサーバのスケジュール帳との間での,2000年5月に対応するデータ同期処理は,
完了されていません。<P>
<PDXVSPACE SIZE="5P">
(ご注意)
<DL>
<DT>データ同期処理が失敗したため,
<DD>− MBTのスケジュール帳のデータは更新されていません。
<DD>− サーバのスケジュール帳のデータは更新されていません。
<DD>−MBTのスケジュール帳のデータはサーバへ送られていません。
</DL>
<PDXFIXEDAREA>
<PDXTABAREA TAB1="20%">
<PDXTAB><A HREF="confirm.html">確認</A>
</PDXTABAREA>
</PDXFIXEDAREA>
</BODY>
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D(参考)技術情報−データベース操作言語としての
P4スクリプト言語
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
D.1 P4スクリプト言語の概要 MBTクライアントのデータベースを利用する又は操作するために,MBT
サーバアプリケーションはデータ操作言語を用いることができる。P4スクリプト言語1)は,データ操作言
語の一つであり,Forth言語に似た特徴を持っている。言語モデルはスタックマシン,数式は逆ポーランド
記法であり,P4スクリプト言語は“JIS X 0201ラテン文字符号”だけを用いて表現される。P4スクリプト
言語は三つのデータ型,すなわち,数,文字列及びリストをもつ。
P4スクリプト言語では,“数値演算”,“データ操作”,“スタックマシン操作”,“文字列制御”又は“結
果出力”のための命令とともに,56個の“データベース処理” 命令が定義されている。“データベース処
理” 命令はデータベースの抽象的な構造である“DB”を操作する。
注1) P4スクリプト言語に関する詳細な情報は次のURLから入手できる。
http://www.jbmia.or.jp/~isoiec/sc35/wg4/project18021.htm
D.2 P4スクリプト言語を用いて記述した命令例 この箇条では,MBTクライアントのデータベースを利
用する又は操作するために,P4スクリプト言語を用いて記述した命令例及び実行結果例を示す。
附属書D図1に示すP4スクリプト命令例は,MBTサーバアプリケーションとして行われるデータ同期
処理の工程の一部を実行するために用いられる。このP4スクリプト命令は,附属書C図1で用いた
“p4form.p4”という名前のファイルに含まれている。附属書B図1において“年”及び“月”をパラメタと
して与えた後に使用者が“はい”ボタンを押すと,P4スクリプト命令はMBTのスケジュール帳から条件に
合致したスケジュールデータを探し出す。
附属書D図 1 P4スクリプト命令例
附属書D図1に示したP4スクリプト命令が実行されると,サーバ機器にP4スクリプト実行結果が送ら
れる。附属書D図2の例では,P4スクリプト実行結果には条件に合致した2件のスケジュールデータが含
まれ,サーバ機器は“result”という名前で実行結果を参照する。
$year $string! $month Sl $lm! $lm 1 = Ct { $string "0" Sa T } C $string $month Sa T 1 $string Li
$slist! $slist ("^=") Lp T 1 $slist Li $mlist! $mlist ("TIME" "ACSString") Lp T 1 !dh 4096 Dfo
$fh! De Cp . Q C $fh $mlist () Dq $lh! De Cp . Q C 0 . $lh 0 = Ct { 0 . } Ce { $lh Dfz . Ib
{ $lh .dr } Iw $lh Dfc } C $fh Dfc
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X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D図 2 P4スクリプト実行結果例
result=0+2+((“SCRT” 9 2 “0”)(“LMTM” 6 15 “20000416081446”)(“TIME” 7 10
(“20000511”””))(“MEMO” 1 8 “Meeting”)(“ALON” 9 2 “0”))+((“SCRT” 9 2 “0”)(“LMTM” 6 15
“20000418051848”)(“TIME” 7 10 (“20000512”””))(“MEMO" 1 14 “Business trip”)(“ALON” 9 2
“0”))
24
X 9301:2005 (ISO/IEC 18021:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。