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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

0A 適用範囲 ······················································································································ 1 

0B イントロダクション ········································································································ 2 

0B.1 WCAG 2.0 ガイダンスのレイヤー ··················································································· 2 

0B.2 WCAG 2.0 関連文書 ····································································································· 3 

0B.3 WCAG 2.0 における重要な用語 ······················································································ 4 

1 知覚可能の原則 ················································································································ 4 

1.1 代替テキストのガイドライン ··························································································· 4 

1.2 時間依存メディアのガイドライン······················································································ 5 

1.3 適応可能のガイドライン ································································································· 7 

1.4 判別可能のガイドライン ································································································· 7 

2 操作可能の原則 ··············································································································· 10 

2.1 キーボード操作可能のガイドライン·················································································· 10 

2.2 十分な時間のガイドライン ····························································································· 11 

2.3 発作の防止のガイドライン ····························································································· 13 

2.4 ナビゲーション可能のガイドライン·················································································· 13 

3 理解可能の原則 ··············································································································· 15 

3.1 読みやすさのガイドライン ····························································································· 15 

3.2 予測可能のガイドライン ································································································ 16 

3.3 入力支援のガイドライン ································································································ 17 

4 堅ろう(牢)(Robust)の原則 ··························································································· 18 

4.1 互換性のガイドライン ··································································································· 18 

5 適合······························································································································ 19 

5.1 適合要件 ····················································································································· 19 

5.2 適合表明(任意) ········································································································· 21 

5.3 部分適合に関する記述−第三者によるコンテンツ ································································ 22 

5.4 部分適合に関する記述−言語 ·························································································· 22 

附属書A(規定)用語集 ······································································································· 23 

附属書B(参考)謝辞 ·········································································································· 41 

附属書C(参考)参考文献 ···································································································· 43 

附属書JA(参考)ウェブアクセシビリティの確保・維持・向上のプロセスに関する推奨事項 ············ 44 

附属書JB(参考)試験方法 ··································································································· 48 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,情報通信アクセス

協議会ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標

準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業

大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS X 8341-3:2010は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS X 8341の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS X 8341-1 第1部:共通指針 

JIS X 8341-2 第2部:パーソナルコンピュータ 

JIS X 8341-3 第3部:ウェブコンテンツ 

JIS X 8341-4 第4部:電気通信機器 

JIS X 8341-5 第5部:事務機器 

JIS X 8341-6 第6部:対話ソフトウェア 

JIS X 8341-7 第7部:アクセシビリティ設定 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 8341-3:2016 

(ISO/IEC 40500:2012) 

高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における

機器,ソフトウェア及びサービス− 

第3部:ウェブコンテンツ 

Guidelines for older persons and persons with disabilities- 

Information and communications equipment, software and services- 

Part 3: Web content 

序文 

この規格は,2012年に第1版として発行されたISO/IEC 40500を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

0A 適用範囲 

この規格は,高齢者及び障害のある人を含む全ての利用者が,使用している端末,ウェブブラウザ,支

援技術などに関係なく利用することができるように,ウェブコンテンツが確保すべきアクセシビリティの

基準について規定する。 

この規格が適用されるウェブコンテンツとは,支援技術を含むユーザエージェントによって利用者に提

供されるあらゆる情報及び感覚的な体験を指す。例えば,インターネット又はイントラネットを介して提

供されるウェブサイト,ウェブアプリケーション,ウェブシステムなどのコンテンツ,及びCD-ROMなど

の記録媒体を介して配布される電子文書が挙げられる。その他,この規格は支援技術を含むユーザエージ

ェントを用いて利用されるコンテンツ全般に適用される。 

また,附属書JA及び附属書JBは対応国際規格にはない事項である。これは,この規格において,旧規

格(JIS X 8341-3:2010)にあった独自の要求事項を推奨事項とし,その内容を附属書(参考)として示す

ことにしたためである。 

注記1 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO/IEC 40500:2012,Information technology−W3C Web Content Accessibility Guidelines 

(WCAG) 2.0(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”

ことを示す。 

注記2 この規格の対応国際規格は,W3CのWeb Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0の文書

をそのまま使用しており,最新の情報はW3Cが公開している原文(http://www.w3.org/TR/ 

WCAG20/)にて確認する。 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

0B イントロダクション 

この箇条は,参考情報である。 

Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.0は,ウェブコンテンツを障害者にとってよりアクセシ

ブルにする方法を定義している。アクセシビリティは,視覚,聴覚,身体,発話,認知,言語,学習及び

神経の障害を含む,広範な障害に関係している。このガイドラインは,広範囲に及ぶ事項を網羅している

が,障害の全ての種類,程度,組合せからくるニーズを満たすことはできない。また,このガイドライン

は,加齢によって能力が変化している高齢者にとってもウェブコンテンツをより使いやすくするものであ

るとともに,しばしば利用者全般のユーザビリティを向上させる。 

WCAG 2.0は,ウェブコンテンツのアクセシビリティに対して,様々な国又は地域の個人,組織及び政

府のニーズを満たすような共通の基準を提供することを目的として,W3C process(http://www.w3.org/WAI/ 

intro/w3c-process.php)に従って世界中の個人及び組織の協力のもと作成されている。WCAG 2.0はWCAG 

1.0 [WCAG10]を踏まえ,現在及び将来の様々なウェブ技術に広く適用できるように設計されており,自動

テスト及び人間による評価の組合せによって検証できるようになっている。WCAGのイントロダクション

としては,Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) Overview(http://www.w3.org/WAI/intro/wcag.php)を

参照。 

ウェブアクセシビリティは,アクセシブルなコンテンツだけではなく,アクセシブルなウェブブラウザ,

その他のユーザエージェントにも依存している。そして,オーサリングツールもウェブアクセシビリティ

において重要な役割を担っている。ウェブ開発及びインタラクションを構成するこれらの要素が相互にど

のように関係しているかの概要については,次を参照。 

・ Essential Components of Web Accessibility(http://www.w3.org/WAI/intro/wcag.php) 

・ User Agent Accessibility Guidelines (UAAG) Overview(http://www.w3.org/WAI/intro/uaag.php) 

・ Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) Overview(http://www.w3.org/WAI/intro/atag.php) 

0B.1 WCAG 2.0 ガイダンスのレイヤー 

WCAGを用いる個人及び組織は実に幅広く,ウェブデザイナー及び開発者,政策立案者,調達担当者,

教師,生徒などが含まれる。これらの人々の様々なニーズに応えるためにWCAG 2.0では,原則,一般的

なガイドライン,検証可能な達成基準,十分な達成方法,参考達成方法,及びよくある失敗例を示した豊

富な文書群を含む様々なレイヤーのガイダンスが,事例,参考リンク及びコードとともに提供されている。 

・ 原則 最上位には,ウェブアクセシビリティの土台となる知覚可能,操作可能,理解可能,及び堅ろ

う(牢)(robust)の四つの原則がある。合わせて,Understanding the Four Principles of Accessibility

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/intro.html#introduction-fourprincs-head)も参照。 

・ ガイドライン 原則の下にあるのがガイドラインである。12のガイドラインは,様々な障害のある利

用者に対してコンテンツをよりアクセシブルにするためにコンテンツ制作者が取り組むべき基本的な

目標を提供している。これらのガイドラインは検証可能ではないが,コンテンツ制作者が達成基準を

理解し,より適した達成方法を用いることができるように,全体的な枠組み及び全般的な目的を提供

するものである。 

・ 達成基準 各ガイドラインには,検証可能な達成基準が設けられており,デザイン仕様検討,調達,

基準策定,契約上の合意などに当たり,その要件及び適合試験が必要となる際にWCAG 2.0を用いる

ことが可能である。様々なユーザ層及び状況からくるニーズを満たすために,A(最低レベル),AA

及びAAA(最高レベル)の三つの適合レベルが定義されている。 

WCAGのレベルに関する補足情報は,Understanding Levels of Conformance 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/intro.html#introduction-fourprincs-head)を参照。 

・ 十分な達成方法及び参考達成方法 WCAG 2.0文書自体にあるガイドライン及び達成基準それぞれに

対して,ワーキンググループは達成方法についても広範囲にわたって文書化している。達成方法は参

考情報であり,達成基準を満たすのに十分な達成方法と参考達成方法との二つのカテゴリに分類され

る。参考達成方法は,個々の達成基準の要件を上回るもので,これらの達成方法を用いることで,コ

ンテンツ制作者はガイドラインに対してより良い対処をすることができる。参考達成方法の中には,

検証可能な達成基準によってカバーされていないアクセシビリティの問題に対処するものもある。よ

くある失敗例がある場合は,それも文書化されている。Sufficient and Advisory Techniques in 

Understanding WCAG 2.0 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/intro.html#introduction-layers-techs-head)も参照。 

このガイダンスのレイヤー(原則,ガイドライン,達成基準,十分な達成方法及び参考達成方法)は全

て,コンテンツをよりアクセシブルにする方法に関するガイダンスを提供するために連携している。コン

テンツ制作者は可能な範囲で最も広い利用者のニーズに最大限対処できるように,参考達成方法を含めた

全てのレイヤーを確認して適用することが推奨される。 

注意すべきなのは,最高レベル(AAA)で適合しているコンテンツでさえも,全ての種類,程度又は組

合せの障害者には,特に,認知,言語及び学習の面において,アクセシブルではないということである。

コンテンツ制作者は,参考達成方法を含む全ての達成方法を考慮するとともに,ウェブコンテンツが可能

な限りアクセシブルであることを確実にするためにも,こうした人々に対して,現状における最善の対応

策に関するアドバイスを追い求めることが推奨される。メタデータ(http://www.w3.org/TR/ 

UNDERSTANDING-WCAG20/appendixC.html#understanding-metadata)は,彼らのニーズに最適なコンテン

ツを探し出す際に,利用者を支援できる可能性がある。 

0B.2 WCAG 2.0 関連文書 

WCAG 2.0の文書は,安定した参照可能な技術標準を必要とする人々のニーズを満たすように作成され

ている。関連文書と呼ばれるその他の文書は,WCAG 2.0文書に基づいて,WCAGが新しい技術にどのよ

うに適用されるかを説明するために更新できるようにすることを含め,その他の重要な役割を果たすもの

である。関連文書には次に挙げるものがある。 

a) How to Meet WCAG 2.0(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/) WCAG 2.0のカスタマイズ可能

なクイックリファレンス。コンテンツ制作者がウェブコンテンツを制作したり評価したりする際に用

いるガイドライン,達成基準及び達成方法の全てが含まれる。 

b) Understanding WCAG 2.0(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/) WCAG 2.0を理解し

て実践するための解説書。重要なトピックスと合わせて,WCAG 2.0の各ガイドライン及び達成基準

を“理解する”ための簡潔な文書がある。 

c) Techniques for WCAG 2.0(http://www.w3.org/TR/WCAG20-TECHS/) 達成方法集及びよくある失敗例

集。個々に別々の文書になっており,解説,事例,コード例及びテストが含まれる。 

d) The WCAG 2.0 Documents(http://www.w3.org/WAI/intro/wcag20) 技術文書群がどのように関係してい

てリンクされているのかを示した図及び解説。 

WCAG 2.0に関する教育資料を含む関連資料の説明は,Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 

Overview(http://www.w3.org/WAI/intro/wcag.php)を参照。例えば,ウェブアクセシビリティのビジネスに

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おける効果,ウェブサイトのアクセシビリティを改善するための実施計画作成,及びアクセシビリティ方

針といったトピックに関する補足資料は,WAI Resources(http://www.w3.org/WAI/Resources/Overview)に

挙げられている。 

0B.3 WCAG 2.0 における重要な用語 

WCAG 2.0では,WCAG 1.0とは異なる三つの重要な用語が用いられている。それぞれを次に簡潔に紹

介し,その詳細は用語集で定義する。 

ウェブページ 

重要なのは,“ウェブページ”という用語が,この規格において,静的なHTMLページ以外のものも含

むことに注意することである。バーチャルでインタラクティブなコミュニティ全体を提供できる“ページ”

など,ウェブ上に登場してきている,より動的なウェブページも含まれる。例えば,“ウェブページ”とい

う用語には,単一のURIで提供される,没入型でインタラクティブな映画のような体験も含まれる。より

詳細な情報は,Understanding "Web Page" 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-web-page-head)を参照。 

プログラムによる解釈 

幾つかの達成基準では,コンテンツ(又は,コンテンツのある部分)を“プログラムによる解釈”が可

能にすることを要求している。これは,支援技術を含むユーザエージェントがそのコンテンツから情報を

抽出し,様々な感覚モダリティで利用者に提供できることを意味している。より詳細な情報は,

Understanding Programmatically Determined 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-programmatically-determined-head) 

を参照。 

アクセシビリティ サポーテッド 

技術をアクセシビリティ サポーテッドな方法で用いるとは,支援技術,オペレーティングシステム,ブ

ラウザ及びその他のユーザエージェントのアクセシビリティ機能とともにその技術を用いるということを

意味する。WCAG 2.0の達成基準を満たすために,ある技術の機能に依存することができるのは,その技

術の機能が“アクセシビリティ サポーテッド”な方法で用いられている場合だけである。ある技術の機能

をアクセシビリティ サポーテッドではない(支援技術では使えないなどの)方法で用いることができるの

は,その技術の機能に依存せずに何らかの達成基準を満たすことができる(つまり,同じ情報又は機能が

アクセシビリティ サポーテッドな他の方法でも利用できる)場合だけである。 

“アクセシビリティ サポーテッド”の用語定義は,この規格の附属書Aで提供されている。より詳細

な情報は,Understanding Accessibility Support 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-accessibility-support-head)を参照。 

知覚可能の原則 

情報及びユーザインタフェース コンポーネントは,利用者が知覚できる方法で利用者に提示可能でなけ

ればならない。 

1.1 

代替テキストのガイドライン 

全ての非テキストコンテンツには,拡大印刷,点字,音声,シンボル,平易な言葉などの利用者が必要

とする形式に変換できるように,代替テキストを提供する。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 1.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/text-equiv.html) 

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1.1.1 

非テキストコンテンツの達成基準 

利用者に提示される全ての非テキストコンテンツには,同等の目的を果たす代替テキストが提供されて

いる。ただし,次の場合は除く(レベルA)。 

a) コントロール及び入力 非テキストコンテンツが,コントロール又は利用者の入力を受け付けるもの

であるとき,その目的を説明する名前(name)を提供している(コントロール及び利用者の入力を受

け付けるコンテンツに関するその他の要件は,4.1参照。)。 

b) 時間依存メディア 非テキストコンテンツが,時間に依存したメディアであるとき,代替テキストは,

少なくとも,その非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している(メディアに関するその他

の要件は,1.2参照。)。 

c) テスト 非テキストコンテンツが,テキストで提示されると無効になるテスト又は演習のとき,代替

テキストは,少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。 

d) 感覚的 非テキストコンテンツが,特定の感覚的体験を創り出すことを主に意図しているとき,代替

テキストは,少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。 

e) CAPTCHA 非テキストコンテンツが,コンピュータではなく人間がコンテンツにアクセスしている

ことを確認する目的で用いられているとき,代替テキストは,その非テキストコンテンツの目的を特

定し,説明して,かつ,他の感覚による知覚に対応して出力するCAPTCHAの代替形式を提供するこ

とで,様々な障害に対応している。 

f) 

装飾,整形及び非表示 非テキストコンテンツが,純粋な装飾である場合,見た目の整形のためだけ

に用いられている場合,又は利用者に提供されるものではない場合,その非テキストコンテンツは,

支援技術によって無視されるように実装されている。 

注記 関連文書:How to Meet 1.1.1(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-text-equiv-all)及び

Understanding 1.1.1(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/text-equiv-all.html) 

1.2 

時間依存メディアのガイドライン 

時間依存メディアには代替コンテンツを提供する。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 1.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv.html) 

1.2.1 

音声だけ及び映像だけ(収録済み)の達成基準 

収録済みの音声しか含まないメディア及び収録済みの映像しか含まないメディアは,次の事項を満たし

ている。ただし,その音声又は映像がメディアによるテキストの代替であって,メディアによる代替であ

ることが明確にラベル付けされている場合は除く(レベルA)。 

a) 収録済みの音声しか含まない場合 時間依存メディアに対する代替コンテンツによって,収録済みの

音声しか含まないコンテンツと同等の情報を提供している。 

b) 収録済みの映像しか含まない場合 時間依存メディアに対する代替コンテンツ又は音声トラックによ

って,収録済みの映像しか含まないコンテンツと同等の情報を提供している。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-av-only-alt)及びUnderstanding 1.2.1

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-av-only-alt.html) 

1.2.2 

キャプション(収録済み)の達成基準 

同期したメディアに含まれている全ての収録済みの音声コンテンツに対して,キャプションが提供され

ている。ただし,その同期したメディアがメディアによるテキストの代替であって,メディアによる代替

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であることが明確にラベル付けされている場合は除く(レベルA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.2(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-captions)

及びUnderstanding 1.2.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-captions.html) 

1.2.3 

音声解説又はメディアに対する代替コンテンツ(収録済み)の達成基準 

同期したメディアに含まれている収録済みの映像コンテンツに対して,時間依存メディアに対する代替

又は音声解説が提供されている。ただし,その同期したメディアがメディアによるテキストの代替コンテ

ンツであって,メディアによる代替であることが明確にラベル付けされている場合は除く(レベルA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-audio-desc)及びUnderstanding 1.2.3

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-audio-desc.html) 

1.2.4 

キャプション(ライブ)の達成基準 

同期したメディアに含まれている全てのライブの音声コンテンツに対して,キャプションが提供されて

いる(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.4 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-real-time-captions)及びUnderstanding 

1.2.4(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-real-time-captions.html) 

1.2.5 

音声解説(収録済み)の達成基準 

同期したメディアに含まれている全ての収録済みの映像コンテンツに対して,音声解説が提供されてい

る(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.5 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-audio-desc-only)及びUnderstanding 

1.2.5(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-audio-desc-only.html) 

1.2.6 

手話(収録済み)の達成基準 

同期したメディアに含まれている全ての収録済みの音声コンテンツに対して,手話通訳が提供されてい

る(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.6(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-sign)及

びUnderstanding 1.2.6(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-sign.html) 

1.2.7 

拡張音声解説(収録済み)の達成基準 

前景音声の合間の時間が,音声解説で映像の意味を伝達するのに不十分な場合,同期したメディアに含

まれている全ての収録済みの映像コンテンツに対して,拡張音声解説が提供されている(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.7 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-extended-ad)及びUnderstanding 1.2.7

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-extended-ad.html) 

1.2.8 

メディアに対する代替コンテンツ(収録済み)の達成基準 

全ての収録済みの同期したメディア及び全ての収録済みの映像しか含まないメディアに対して,時間依

存メディアに対する代替コンテンツが提供されている(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.8(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-text-doc)

及びUnderstanding 1.2.8 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-text-doc.html) 

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1.2.9 

音声だけ(ライブ)の達成基準 

ライブの音声しか含まないコンテンツに対して,それと同等の情報を提示する,時間依存メディアの代

替コンテンツが提供されている(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.2.9 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-media-equiv-live-audio-only)及びUnderstanding 

1.2.9(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv-live-audio-only.html) 

1.3 

適応可能のガイドライン 

情報,及び構造を損なうことなく,様々な方法(例えば,よりシンプルなレイアウト)で提供できるよ

うにコンテンツを制作する。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 1.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/content-structure-separation.html) 

1.3.1 

情報及び関係性の達成基準 

何らかの形で提示されている情報,構造,及び関係性は,プログラムによる解釈が可能である,又はテ

キストで提供されている(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.3.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-content-structure-separation-programmatic)及び 

Understanding 1.3.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/content-structure-separation-programmatic. 

html) 

1.3.2 

意味のある順序の達成基準 

コンテンツが提示されている順序が意味に影響を及ぼす場合には,正しく読む順序はプログラムによる

解釈が可能である(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.3.2 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-content-structure-separation-sequence)及び 

Understanding 1.3.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/content-structure-separation-sequence.html) 

1.3.3 

感覚的な特徴の達成基準 

コンテンツを理解し操作するための説明は,形,大きさ,視覚的な位置,方向,又は音のような,構成

要素がもつ感覚的な特徴だけに依存していない(レベル A)。 

注記1 色に関する要件は,1.4参照。 

注記2 関連文書:How to Meet 1.3.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-content-structure-separation-understanding)及び

Understanding 1.3.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/content-structure-separation-understanding.

html) 

1.4 

判別可能のガイドライン 

コンテンツを,利用者にとって見やすく,聞きやすいものにする。これには,前景と背景とを区別する

ことも含む。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 1.4 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast.html) 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1.4.1 

色の使用の達成基準 

色が,情報を伝える,動作を示す,反応を促す,又は視覚的な要素を判別するための唯一の視覚的手段

になっていない(レベル A)。 

注記1 この達成基準は,特に色の知覚に関するものである。その他の知覚形態については,色及び

その他の視覚的提示のコーディングへのプログラムによるアクセスも含めて,1.3で網羅され

ている。 

注記2 関連文書:How to Meet 1.4.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-without-color)及び 

Understanding 1.4.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-without-color.html) 

1.4.2 

音声の制御の達成基準 

ウェブページ上にある音声が自動的に再生され,3秒より長く続く場合,その音声を一時停止若しくは

停止するメカニズム,又はシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整できるメカニズ

ムが利用できる(レベル A)。 

注記1 この達成基準を満たさないコンテンツでは,利用者がそのウェブページ全体を使用できない

おそれがあるため,ウェブページ上の全てのコンテンツは他の達成基準を満たすために用い

られているか否かにかかわらず,この達成基準を満たさなければならない。5.1.5参照。 

注記2 関連文書:How to Meet 1.4.2 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-dis-audio)及び 

Understanding 1.4.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-dis-audio.html) 

1.4.3 

コントラスト(最低限レベル)の達成基準 

テキスト及び文字画像の視覚的提示には,少なくとも4.5:1のコントラスト比がある。ただし,次の場

合は除く(レベル AA)。 

a) 大きな文字 サイズの大きなテキスト及びサイズの大きな文字画像には,少なくとも3:1のコントラ

スト比がある。 

b) 附随的 テキスト又は文字画像において,次の場合はコントラストの要件はない。アクティブではな

いユーザインタフェース コンポーネントの一部である,純粋な装飾である,誰も視覚的に確認できな

い,又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である。 

c) ロゴタイプ ロゴ又はブランド名の一部である文字には,最低限のコントラストの要件はない。 

注記 関連文書:How to Meet 1.4.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-contrast)及びUnderstanding 

1.4.3(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-contrast.html) 

1.4.4 

テキストのサイズ変更の達成基準 

キャプション及び文字画像を除き,テキストは,コンテンツ又は機能を損なうことなく,支援技術なし

で200 %までサイズ変更できる(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 1.4.4 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-scale)及びUnderstanding 

1.4.4(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-scale.html) 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1.4.5 

文字画像の達成基準 

使用している技術で意図した視覚的提示が可能である場合,文字画像ではなくテキストが情報伝達に用

いられている。ただし,次に挙げる場合を除く(レベル AA)。 

a) カスタマイズ可能 文字画像は,利用者の要求に応じた視覚的なカスタマイズができる。 

b) 必要不可欠 テキストの特定の表現が,伝えようとする情報にとって必要不可欠である。 

注記1 ロゴタイプ(ロゴ又はブランド名の一部である文字)は必要不可欠なものであると考えられ

る。 

注記2 関連文書:How to Meet 1.4.5 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-text-presentation)及び 

Understanding 1.4.5 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-text-presentation.html) 

1.4.6 

コントラスト(高度レベル)の達成基準 

テキスト及び文字画像の視覚的提示には,少なくとも7:1のコントラスト比がある。ただし,次の場合

は除く(レベル AAA)。 

a) 大きな文字 サイズの大きなテキスト及びサイズの大きな文字画像には,少なくとも4.5:1のコント

ラスト比がある。 

b) 附随的 テキスト又は文字画像において,次の場合はコントラストの要件はない。アクティブではな

いユーザインタフェース コンポーネントの一部である,純粋な装飾である,誰も視覚的に確認できな

い,又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である。 

c) ロゴタイプ ロゴ又はブランド名の一部である文字には,最低限のコントラストの要件はない。 

注記 関連文書:How to Meet 1.4.6 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-contrast)及びUnderstanding 

1.4.3(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-contrast.html) 

1.4.7 

小さな背景音,又は背景音なしの達成基準 

収録済みの音声しか含まないコンテンツで,(1)前景に主として発話を含み,(2)音声CAPTCHA又は

音声ロゴではなく,かつ,(3)例えば,歌,ラップなどのように,主として音楽表現を意図した発声では

ないものについては,次に示す事項のうち,少なくとも一つを満たしている(レベル AAA)。 

a) 背景音なし 音声は背景音を含まない。 

b) 消音 背景音を消すことができる。 

c) 20デシベル 背景音は,前景にある発話のコンテンツより少なくとも20デシベルは低い。ただし,

継続時間が2秒以内で発生頻度が低い背景音は除く。 

注記 関連文書:How to Meet 1.4.7 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-noaudio)及びUnderstanding 

1.4.7(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-noaudio.html) 

1.4.8 

視覚的提示の達成基準 

テキストブロックの視覚的提示において,次を実現するメカニズムが利用できる(レベル AAA)。 

a) 利用者が,前景色と背景色とを選択できる。 

b) 幅が80字を越えない(全角文字の場合は,40字)。 

c) テキストが,均等割付けされていない[両端そろ(揃)えではない。]。 

d) 段落中の行送りは,少なくとも1.5文字分ある。そして,段落の間隔は,その行送りの少なくとも1.5

10 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

倍以上ある。 

e) テキストは,支援技術なしで200 %までサイズ変更でき,利用者が全画面表示にしたウィンドウで1

行のテキストを読むときに横スクロールする必要がない。 

注記 関連文書:How to Meet 1.4.8 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-visual-presentation)及び 

Understanding 1.4.8 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-visual-presentation.html) 

1.4.9 

文字画像(例外なし)の達成基準 

文字画像は,純粋な装飾に用いられているか,又はテキストの特定の表現が伝えようとする情報にとっ

て必要不可欠である場合に用いられている(レベル AAA)。 

注記1 ロゴタイプ(ロゴ又はブランド名の一部である文字)は必要不可欠なものであると考えられ

る。 

注記2 関連文書:How to Meet 1.4.9 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-visual-audio-contrast-text-images)及び 

Understanding 1.4.9 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-text-images.html) 

操作可能の原則 

ユーザインタフェース コンポーネント及びナビゲーションは,操作可能でなければならない。 

2.1 

キーボード操作可能のガイドライン 

全ての機能をキーボードから利用できるようにする。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 2.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/keyboard-operation.html) 

2.1.1 

キーボードの達成基準 

コンテンツの全ての機能は,個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく,キーボード

インタフェースを通じて操作可能である。ただし,その根本的な機能が利用者の動作による始点から終点

まで続く一連の軌跡に依存して実現されている場合は除く(レベル A)。 

注記1 上記の例外は,根本的な機能に関するものであり,入力手法に関するものではない。例えば,

テキスト入力に手書き入力を用いるのであれば,その入力手法(手書き)は利用者の動作に

よる軌跡に依存した入力を必要とするが,その根本的な機能(テキスト入力)は利用者の動

作による軌跡に依存した入力を必要とするものではない。 

注記2 これは,キーボード操作に加えて,マウス入力,又はその他の入力手段を提供することを禁

じるものでも妨げるものでもない。 

注記3 関連文書:How to Meet 2.1.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-keyboard-operation-keyboard-operable)及び 

Understanding 2.1.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/keyboard-operation-keyboard-operable.html) 

2.1.2 

キーボードトラップなしの達成基準 

キーボードインタフェースを用いてキーボードフォーカスをそのウェブページのあるコンポーネントに

移動できる場合,キーボードインタフェースだけを用いてそのコンポーネントからフォーカスを外すこと

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

が可能である。さらに,修飾キーを伴わない矢印キー,Tabキー,又はフォーカスを外すその他の標準的

な方法でフォーカスを外せない場合は,フォーカスを外す方法が利用者に通知される(レベル A)。 

注記1 この達成基準を満たさないコンテンツでは,利用者がそのウェブページ全体を使用できない

おそれがあるため,ウェブページ上の全てのコンテンツは他の達成基準を満たすために用い

られているか否かにかかわらず,この達成基準を満たさなければならない。5.1.5参照。 

注記2 関連文書:How to Meet 2.1.2 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-keyboard-operation-trapping)及びUnderstanding 

2.1.2(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/keyboard-operation-trapping.html) 

2.1.3 

キーボード(例外なし)の達成基準 

コンテンツの全ての機能は,個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく,キーボード

インタフェースを通じて操作可能である(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.1.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-keyboard-operation-all-funcs)及びUnderstanding 

2.1.3(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/keyboard-operation-all-funcs.html) 

2.2 

十分な時間のガイドライン 

利用者がコンテンツを読み,かつ,使用するために十分な時間を提供する。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 2.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/time-limits.html) 

2.2.1 

タイミング調整可能の達成基準 

コンテンツに制限時間を設定する場合は,次に示す事項のうち,少なくとも一つを満たしている(レベ

ル A)。 

a) 解除 制限時間があるコンテンツを利用する前に,利用者がその制限時間を解除することができる。 

b) 調整 制限時間があるコンテンツを利用する前に,利用者が少なくともデフォルト設定の10倍を超え

る,大幅な制限時間の調整をすることができる。 

c) 延長 時間切れになる前に利用者に警告し,かつ,少なくとも20秒間の猶予をもって,例えば“スペ

ースキーを押す”などの簡単な操作によって,利用者が制限時間を少なくとも10倍以上延長すること

ができる。 

d) リアルタイムの例外 リアルタイムのイベント(例えば,オークション)において制限時間が必須の

要素で,その制限時間に代わる手段が存在しない。 

e) 必要不可欠な例外 制限時間が必要不可欠なもので,制限時間を延長することがコンテンツの動作を

無効にすることになる。 

f) 

20時間の例外 制限時間が20時間よりも長い。 

注記1 この達成基準は,制限時間の結果として,コンテンツ又はコンテキストの予期せぬ変化を引

き起こさないように利用者がタスクを完了できるようにするためのものである。この達成基

準は,利用者の動作の結果としてのコンテンツ又はコンテキストの変化を制限する達成基準

(3.2.1)と併せて考慮する。 

注記2 関連文書:How to Meet 2.2.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-time-limits-required-behaviors)及び 

Understanding 2.2.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/time-limits-required-behaviors.html) 

12 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.2.2 

一時停止,停止及び非表示の達成基準 

動きのある,点滅している,スクロールする,又は自動更新する情報は,次の全ての事項を満たしてい

る(レベル A)。 

a) 動き,点滅又はスクロール 動きのある,点滅している,又はスクロールしている情報が,(1)自動

的に開始し,(2)5秒よりも長く継続し,かつ,(3)その他のコンテンツと並行して提示される場合,

利用者がそれらを一時停止,停止,又は非表示にすることのできるメカニズムがある。ただし,その

動き,点滅,又はスクロールが必要不可欠な動作の一部である場合は除く。 

b) 自動更新 自動更新する情報が,(1)自動的に開始し,かつ,(2)その他のコンテンツと並行して提

示される場合,利用者がそれを一時停止,停止,若しくは非表示にする,又はその更新頻度を調整す

ることのできるメカニズムがある。ただし,その自動更新が必要不可欠な動作の一部である場合は除

く。 

注記1 画面がちらつく,又はせん(閃)光を放つコンテンツに関する要件は,2.3参照。 

注記2 この達成基準を満たさないコンテンツでは,利用者がそのウェブページ全体を使用できない

おそれがあるため,ウェブページ上の全てのコンテンツは他の達成基準を満たすために用い

られているか否かにかかわらず,この達成基準を満たさなければならない(5.1.5参照)。 

注記3 定期的にソフトウェアによって自動的に更新されるコンテンツ,又はユーザエージェントに

ストリーム配信されるコンテンツでは,コンテンツ再生の一時停止と再開の操作との間に生

成又は受信される情報を,保持又は提示する必要はない。これは技術的に不可能であること

が考えられ,多くの状況において利用者の混乱を招くことにつながる可能性があるためであ

る。 

注記4 コンテンツの読込み中,又はそれに類似した状況の一部として表示されるアニメーションに

ついては,この段階で全ての利用者に対していかなるインタラクションも発生する可能性が

なく,かつ,コンテンツ読込みの進行状況を表示しないことが,利用者の混乱を招いたり,

コンテンツが動作を停止したり,又はコンテンツが破損しているという誤解を生じたりする

可能性がある場合には,必要不可欠なものと考えることができる。 

注記5 関連文書:How to Meet 2.2.2(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-time-limits-pause)

及びUnderstanding 2.2.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/time-limits-pause.html) 

2.2.3 

タイミング非依存の達成基準 

タイミングは,コンテンツによって提示されるイベント又は動作の必要不可欠な部分ではない。ただし,

インタラクティブではない同期したメディア及びリアルタイムのイベントは除く(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.2.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-time-limits-no-exceptions)及びUnderstanding 2.2.3

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/time-limits-no-exceptions.html) 

2.2.4 

割込みの達成基準 

割込みは,利用者が延期,又は抑制することができる。ただし,緊急を要する割込みは除く(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.2.4(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-time-limits-postponed)

及びUnderstanding 2.2.4 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/time-limits-postponed.html) 

13 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.2.5 

再認証の達成基準 

認証済みのセッションが切れた場合は,再認証後でもデータを失うことなく利用者が操作を継続できる

(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.2.5 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-time-limits-server-timeout)及びUnderstanding 2.2.5

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/time-limits-server-timeout.html) 

2.3 

発作の防止のガイドライン 

発作を引き起こすようなコンテンツを設計しない。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 2.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/seizure.html) 

2.3.1 

3回のせん(閃)光,又はしきい(閾)値以下の達成基準 

ウェブページには,どの1秒間においても3回を超えるせん(閃)光を放つものがない,又はせん(閃)

光が一般せん(閃)光しきい(閾)値及び赤色せん(閃)光しきい(閾)値を下回っている(レベル A)。 

注記1 この達成基準を満たさないコンテンツでは,利用者がそのウェブページ全体を使用できない

おそれがあるため,ウェブページ上の全てのコンテンツは他の達成基準を満たすために用い

られているか否かにかかわらず,この達成基準を満たさなければならない。5.1.5参照。 

注記2 関連文書:How to Meet 2.3.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-seizure-does-not-violate)及びUnderstanding 2.3.1

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/seizure-does-not-violate.html) 

2.3.2 

3回のせん(閃)光の達成基準 

ウェブページには,どの1秒間においても3回を超えるせん(閃)光を放つものがない(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.3.2(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-seizure-three-times)

及びUnderstanding 2.3.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/seizure-three-times.html) 

2.4 

ナビゲーション可能のガイドライン 

利用者がナビゲートしたり,コンテンツを探し出したり,現在位置を確認したりすることを手助けする

手段を提供する。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 2.4 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms.html) 

2.4.1 

ブロックスキップの達成基準 

複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップするメカニズムが利用でき

る(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-skip)及びUnderstanding 

2.4.1(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-skip.html) 

2.4.2 

ページタイトルの達成基準 

ウェブページには,主題又は目的を説明したタイトルがある(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.2 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-title)及びUnderstanding 

2.4.2(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-title.html) 

14 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.4.3 

フォーカス順序の達成基準 

ウェブページが順を追ってナビゲートできて,そのナビゲーション順が意味又は操作に影響を及ぼす場

合,フォーカス可能なコンポーネントは,意味及び操作性を損なわない順序でフォーカスを受け取る(レ

ベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-focus-order)及び 

Understanding 2.4.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-focus-order.html) 

2.4.4 

リンクの目的(コンテキスト内)の達成基準 

それぞれのリンクの目的が,リンクのテキスト単独で判断できるか,又はリンクのテキストとプログラ

ムによる解釈が可能なリンクのコンテキストとから判断できる。ただし,リンクの目的がほとんどの利用

者にとって曖昧な場合は除く(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.4 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-refs)及びUnderstanding 

2.4.4(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-refs.html) 

2.4.5 

複数の手段の達成基準 

ウェブページ一式の中で,あるウェブページを見つける複数の手段が利用できる。ただし,ウェブペー

ジが一連のプロセスの中の1ステップ又は結果である場合は除く(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.5 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-mult-loc)及び 

Understanding 2.4.5 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-mult-loc.html) 

2.4.6 

見出し及びラベルの達成基準 

見出し及びラベルは,主題又は目的を説明している(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.6 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-descriptive)及び 

Understanding 2.4.6 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-descriptive.html) 

2.4.7 

フォーカスの可視化の達成基準 

キーボード操作が可能なあらゆるユーザインタフェースには,フォーカスインジケータが見える操作モ

ードがある(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.7 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-focus-visible)及び 

Understanding 2.4.7 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-focus-visible.html) 

2.4.8 

現在位置の達成基準 

ウェブページ一式の中での利用者の位置に関する情報が利用できる(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.8 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-location)及び 

Understanding 2.4.8 

15 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-location.html) 

2.4.9 

リンクの目的(リンクだけ)の達成基準 

それぞれのリンクの目的を,リンクのテキスト単独で特定できるメカニズムが利用できる。ただし,リ

ンクの目的がほとんどの利用者にとって曖昧な場合は除く(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 2.4.9 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-link)及びUnderstanding 

2.4.9(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-link.html) 

2.4.10 セクション見出しの達成基準 

セクション見出しを用いて,コンテンツが整理されている(レベル AAA)。 

注記1 見出しはその一般的な意味で用いられており,タイトル及び様々なタイプのコンテンツに見

出しを付加するその他の手段を含む。 

注記2 この達成基準は,文書におけるセクションを対象としており,ユーザインタフェース コンポ

ーネントは対象としていない。ユーザインタフェース コンポーネントについては,4.1.2が

対象にしている。 

注記3 関連文書:How to Meet 2.4.10 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-navigation-mechanisms-headings)及び 

Understanding 2.4.10 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/navigation-mechanisms-headings.html) 

理解可能の原則 

情報及びユーザインタフェースの操作は,理解可能でなければならない。 

3.1 

読みやすさのガイドライン 

テキストのコンテンツを読みやすく理解可能にする。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 3.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning.html) 

3.1.1 

ページの言語の達成基準 

それぞれのウェブページのデフォルトの自然言語がどの言語であるか,プログラムによる解釈が可能で

ある(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.1.1(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-meaning-doc-lang-id) 

及びUnderstanding 3.1.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning-doc-lang-id.html) 

3.1.2 

一部分の言語の達成基準 

コンテンツの一節,又は語句それぞれの自然言語がどの言語であるか,プログラムによる解釈が可能で

ある。ただし,固有名詞,技術用語,言語が不明な語句,及びすぐ前後にあるテキストの言語の一部にな

っている単語又は語句は除く(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.1.2(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-meaning-other-lang-id) 

及びUnderstanding 3.1.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning-other-lang-id.html) 

3.1.3 

一般的ではない用語の達成基準 

慣用句及び専門用語を含めて,一般的ではない用法又は限定された用法で使われている単語又は語句の,

16 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

明確な定義を特定するメカニズムが利用できる(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.1.3(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-meaning-idioms)及

びUnderstanding 3.1.3(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning-idioms.html) 

3.1.4 

略語の達成基準 

略語の元の語,又は意味を特定するメカニズムが利用できる(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.1.4(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-meaning-located)及

びUnderstanding 3.1.4(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning-located.html) 

3.1.5 

読解レベルの達成基準 

固有名詞及び題名を取り除いた状態で,テキストが前期中等教育レベルを超えた読解力を必要とする場

合は,補足コンテンツ又は前期中等教育レベルを超えた読解力を必要としない版が利用できる(レベル 

AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.1.5(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-meaning-supplements)

及びUnderstanding 3.1.5 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning-supplements.html) 

3.1.6 

発音の達成基準 

文脈において,発音が分からないと単語の意味が不明瞭になる場合,その単語の明確な発音を特定する

メカニズムが利用できる(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.1.6(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-meaning-pronunciation)

及びUnderstanding 3.1.6 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/meaning-pronunciation.html) 

3.2 

予測可能のガイドライン 

ウェブページの表示及び挙動を予測可能にする。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 3.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/consistent-behavior.html) 

3.2.1 

フォーカス時の達成基準 

いずれのコンポーネントも,フォーカスを受け取ったときにコンテキストの変化を引き起こさない(レ

ベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.2.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-consistent-behavior-receive-focus)及び 

Understanding 3.2.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/consistent-behavior-receive-focus.html) 

3.2.2 

入力時の達成基準 

ユーザインタフェース コンポーネントの設定を変更することが,コンテキストの変化を自動的に引き起

こさない。ただし,利用者が使用する前にその挙動を知らせてある場合を除く(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.2.2 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-consistent-behavior-unpredictable-change)及び 

Understanding 3.2.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/consistent-behavior-unpredictable-change.html) 

3.2.3 

一貫したナビゲーションの達成基準 

ウェブページ一式の中にある複数のウェブページ上で繰り返されているナビゲーションのメカニズムは,

17 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

繰り返されるたびに相対的に同じ順序で出現する。ただし,利用者が変更した場合は除く(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.2.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-consistent-behavior-consistent-locations)及び 

Understanding 3.2.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/consistent-behavior-consistent-locations.html) 

3.2.4 

一貫した識別性の達成基準 

ウェブページ一式の中で同じ機能をもつコンポーネントは,一貫して識別できる(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.2.4 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-consistent-behavior-consistent-functionality)及び

Understanding 3.2.4 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/consistent-behavior-consistent-functionality. 

html) 

3.2.5 

要求による変化の達成基準 

コンテキストの変化は利用者の要求によってだけ生じるか,又は,そのような変化を止めるメカニズム

が利用できる(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.2.5 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-consistent-behavior-no-extreme-changes-context)及

びUnderstanding 3.2.5 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/consistent-behavior-no-extreme-changes- 

context.html) 

3.3 

入力支援のガイドライン 

利用者の間違いを防ぎ,修正を支援する。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 3.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error.html) 

3.3.1 

エラーの特定の達成基準 

入力エラーが自動的に検出された場合は,エラーとなっている箇所が特定され,そのエラーが利用者に

テキストで説明される(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.3.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-minimize-error-identified)及びUnderstanding 3.3.1

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error-identified.html) 

3.3.2 

ラベル又は説明の達成基準 

コンテンツが利用者の入力を要求する場合は,ラベル又は説明文が提供されている(レベル A)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.3.2(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-minimize-error-cues)

及びUnderstanding 3.3.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error-cues.html) 

3.3.3 

エラー修正の提案の達成基準 

入力エラーが自動的に検出され,修正方法を提案できる場合,その提案が利用者に提示される。ただし,

セキュリティ又はコンテンツの目的を損なう場合は除く(レベル AA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.3.3 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-minimize-error-suggestions)及びUnderstanding 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.3.3(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error-suggestions.html) 

3.3.4 

エラー回避(法的,金融及びデータ)の達成基準 

利用者にとって法律行為若しくは金融取引が生じる,利用者が制御可能なデータストレージシステム上

のデータを変更若しくは削除する,又は利用者が試験の解答を送信するウェブページでは,次に示す事項

のうち,少なくとも一つを満たしている(レベル AA)。 

a) 取消 送信を取り消すことができる。 

b) チェック 利用者が入力したデータの入力エラーがチェックされ,利用者には修正する機会が提供さ

れる。 

c) 確認 送信を完了する前に,利用者が情報の見直し,確認及び修正をするメカニズムが利用できる。 

注記 関連文書:How to Meet 3.3.4 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-minimize-error-reversible)及びUnderstanding 3.3.4

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error-reversible.html) 

3.3.5 

ヘルプの達成基準 

コンテキストに応じたヘルプが利用できる(レベル AAA)。 

注記 関連文書:How to Meet 3.3.5 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-minimize-error-context-help)及びUnderstanding 

3.3.5(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error-context-help.html) 

3.3.6 

エラー回避(全て)の達成基準 

利用者に情報の送信を要求するウェブページでは,次に挙げる事項のうち,少なくとも一つを満たして

いる(レベル AAA)。 

a) 取消 送信を取り消すことができる。 

b) チェック 利用者が入力したデータの入力エラーがチェックされ,利用者には修正する機会が提供さ

れる。 

c) 確認 送信を完了する前に,利用者が情報の見直し,確認及び修正をするメカニズムが利用できる。 

注記 関連文書:How to Meet 3.3.6 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-minimize-error-reversible-all)及びUnderstanding 

3.3.4(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/minimize-error-reversible-all.html) 

堅ろう(牢)(Robust)の原則 

コンテンツは,支援技術を含む様々なユーザエージェントが確実に解釈できるように十分に堅ろう(牢)

(robust)でなければならない。 

4.1 

互換性のガイドライン 

現在及び将来の,支援技術を含むユーザエージェントとの互換性を最大にする。 

注記 関連文書:Understanding Guideline 4.1 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/ensure-compat.html) 

4.1.1 

構文解析の達成基準 

マークアップ言語を用いて実装されているコンテンツにおいては,要素には完全な開始タグ及び終了タ

グがあり,要素は仕様に従って入れ子になっていて,要素には重複した属性がなく,どのIDも一意的で

ある。ただし,仕様で認められているものを除く(レベル A)。 

注記1 開始タグ及び終了タグに重要な記号が欠けている場合,例えば,タグを閉じる山括弧がない

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

場合,又は属性値の引用符が一致していない場合は,完全とはいえない。 

注記2 関連文書:How to Meet 4.1.1 

(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-ensure-compat-parses)及びUnderstanding 4.1.1

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/ensure-compat-parses.html) 

4.1.2 

名前(name),役割(role)及び値(value)の達成基準 

全てのユーザインタフェース コンポーネント(フォームを構成する要素,リンク,スクリプトが生成す

るコンポーネントなど)では,名前(name)及び役割(role)は,プログラムによる解釈が可能である。

また,状態,プロパティ及び利用者が設定可能な値はプログラムによる設定が可能である。そして,支援

技術を含むユーザエージェントが,これらの項目に対する変更通知を利用できる(レベル A)。 

注記1 この達成基準は,主に独自のユーザインタフェース コンポーネントを開発するか又はスクリ

プトで実装するコンテンツ制作者に向けたものである。例えば,標準的なHTMLのコントロ

ールを仕様に沿って使用していれば,既にこの達成基準を満たしていることになる。 

注記2 関連文書:How to Meet 4.1.2(http://www.w3.org/WAI/WCAG20/quickref/#qr-ensure-compat-rsv)

及びUnderstanding 4.1.2 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/ensure-compat-rsv.html) 

適合 

この箇条は,規定である。 

この箇条では,この規格への適合に関する要件を列挙する。また,適合表明の作成方法に関する情報も

提供するが,適合表明は任意である。最後に,アクセシビリティ サポーテッドとは何かを説明する。なぜ

ならば,適合においては技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法だけに依存することができるか

らである。アクセシビリティ サポーテッドという概念については,Understanding Conformance

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html)で更に詳しい説明がある。 

5.1 

適合要件 

ウェブページがこの規格に適合するためには,次に示す全ての適合要件を満たしていなければならない。 

5.1.1 

適合レベル 

次に示す適合レベルの一つを完全に満たしている。 

a) レベル A レベル A(適合の最低レベル)で適合するには,ウェブページがレベル A達成基準の全

てを満たすか,又は適合している代替版を提供している。 

b) レベル AA レベル AAで適合するには,ウェブページはレベル A及びレベル AA達成基準の全て

を満たすか,又はレベル AAに適合している代替版を提供している。 

c) レベル AAA レベル AAAで適合するには,ウェブページがレベル A,レベル AA,及びレベル AAA

達成基準の全てを満たすか,又はレベル AAAに適合している代替版を提供している。 

注記1 ウェブページは,記載したレベルでだけこの規格に適合できるが,コンテンツ制作者は,そ

の適合レベルよりも高いレベルの達成基準の達成状況を(表明の中で)示すことが推奨され

る。 

注記2 コンテンツの中には,レベル AAA達成基準の全てを満たすことのできないものもあるため,

サイト全体の一般的な方針としてレベル AAAでの適合を要件とすることは推奨されない。 

20 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.1.2 

ウェブページ全体 

適合(及び適合レベル)はウェブページ全体に対するものだけであり,ウェブページの一部が除外され

ている場合には適合にならない。 

注記1 適合の判断をするときに,例えば,詳細な説明又は映像の代替の提示のように,代替となる

ものがそのページから直接得られる場合は,ページのコンテンツの一部に対する代替コンテ

ンツはそのページの一部であるとみなされる。 

注記2 コンテンツ制作者が制御できないコンテンツがあるために適合できないウェブページについ

ては,部分適合に関する記述を行うことを検討してもよい。 

5.1.3 

プロセス全体 

ウェブページがプロセスを提示する一連の流れのウェブページ群(つまり,ある目的を達成するために

完了させる必要のある一連の手順)に含まれる場合,そのプロセス中の全てのウェブページが指定したレ

ベル又はそれ以上のレベルで適合している(もし,プロセス中のウェブページが一つでも特定のレベル又

はそれ以上のレベルに適合していない場合,そのレベルに適合できない。)。 

例 あるオンラインストアには,製品を選択して購入するための一連のウェブページがある。このプ

ロセスに含まれるあるウェブページが適合するためには,最初から最後(支払い)までの全ての

ウェブページが適合していなければならない。 

5.1.4 

技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法だけ 

達成基準を満たすために,用いる技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法だけに依存している。

アクセシビリティ サポーテッドではない方法で提供されている情報又は機能は,アクセシビリティ サポ

ーテッドな方法でも利用できる[Understanding accessibility support 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-accessibility-support-head)を参

照]。 

5.1.5 

非干渉 

技術がアクセシビリティ サポーテッドではない方法で用いられている場合,又は適合しない方法で用い

られている場合,利用者がウェブページの他の部分へアクセスすることを妨げていない。加えて,全体と

してウェブページは,次の全ての条件の下で適合要件を満たしている。 

a) 依存していない技術がユーザエージェントで有効になっている。 

b) 依存していない技術がユーザエージェントで無効になっている。 

c) 依存していない技術がユーザエージェントでサポートされていない。 

さらに,適合するために依存していないコンテンツも含めて,ページ上の全てのコンテンツには次の達

成基準が適用される。なぜならば,これらを満たしていないことによって,ページの利用を妨げる可能性

があるためである。 

d) 1.4.2(音声の制御の達成基準) 

e) 2.1.2(キーボードトラップなしの達成基準) 

f) 

2.3.1[3回のせん(閃)光,又はしきい(閾)値以下の達成基準] 

g) 2.2.2(一時停止,停止及び非表示の達成基準) 

注記 もし,あるページが適合できないならば(例えば,適合のテストページ,事例のページの場合),

そのページを適合の範囲,又は適合表明の範囲に含めることはできない。 

事例を含む,より詳細な情報は,Understanding Conformance Requirements 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-conformance-requirements-head)

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

を参照。 

5.2 

適合表明(任意) 

適合は,ウェブページに対してだけ定義されている。しかし,適合表明は1ページ,一連のウェブペー

ジ群,又は複数の関連するウェブページに対して行ってもよい。 

5.2.1 

適合表明の必須要素 

適合表明は,必須ではない。コンテンツ制作者は,適合表明をしなくても,この規格に適合することが

できる。しかし,もし適合表明をする場合には,その適合表明には次の情報が含まれていなければならな

い。 

a) 表明日 

b) ガイドライン名,バージョン及びURI 例えば,“Web Content Accessibility Guidelines 2.0  

(http://www.w3.org/TR/2008/REC-WCAG20-20081211/)” 

注記 ガイドラインとしてこの規格を使用する場合は,“JIS X 8341-3:2016”と記述する。又は,こ

の規格の基になったISO/IEC 40500:2012をガイドラインとして使用する場合は,“ISO/IEC 

40500:2012”と記述する。 

c) 満たしている適合レベル レベル A,AA,又は AAA 

d) 対象となるウェブページに関する簡潔な説明 例えば,サブドメインも表明の対象に含まれているか

どうかも含む,表明の対象となっているURIのリスト。 

注記1 表明において,ウェブページはリストを用いて表してもよいし,全てのURIを含む表現を

用いて表してもよい。 

注記2 顧客がウェブサイト上でインストールするまでURIが存在しないウェブベースの製品があ

る。その場合,その製品はインストールされると適合した状態になる,といった記述をす

ることができる。 

e) 依存しているウェブコンテンツ技術のリスト 

注記 適合のロゴを使用するとその表明であるとみなされ,上記の適合表明の必須要素を明示しな

ければならない。 

5.2.2 

適合表明の任意要素 

上記の適合表明の必須要素に加えて,利用者のために追加で情報を提供することを検討する。追加する

情報として推奨するものを次に示す。 

a) 表明した適合レベルよりも上のレベルで満たしている達成基準のリスト。この情報は,利用者が使用

できる形式で提供することが望ましく,機械的に読み取れるメタデータが好ましい。 

b) 使用しているが適合には依存していない技術のリスト。 

c) コンテンツを試験するのに用いた,支援技術を含むユーザエージェントのリスト。 

d) アクセシビリティを向上させるために達成基準を超えて追加で施した措置に関する情報。 

e) 依存している技術を示したリストの機械的に読み取れるメタデータ版。 

f) 

適合表明の機械的に読み取れるメタデータ版。 

注記1 より多くの情報や適合表明の事例は,Understanding Conformance Claims 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-conformance-claims-

head)を参照。 

注記2 適合表明内でのメタデータの使用に関する詳細な情報は,Understanding Metadata

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/appendixC.html#understanding-metadata)

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

を参照。 

5.3 

部分適合に関する記述−第三者によるコンテンツ 

場合によっては,制作後にコンテンツが追加されるようにウェブページが作成される。例えば,電子メ

ールのプログラム,ブログ,利用者がコメントを追加できる記事,利用者がコンテンツを提供できるよう

なアプリケーションである。その他の例としては,複数の提供者から集めたコンテンツで構成されるポー

タル,ニュースサイトのページ,動的に挿入される広告のように,他の情報源からその時々にコンテンツ

が自動的に挿入されるサイトが挙げられる。 

これらの場合,最初に掲載した時点では,そのページにおける制御できないコンテンツがどのようなも

のになっていくか分からない。制御できないコンテンツが,制御できるコンテンツのアクセシビリティに

も影響を及ぼす可能性があることに注意することが重要である。そのような場合,次の二つの方法から選

択する。 

a) 適合の判定は,分かる範囲で下すことができる。もしこの種のウェブページが監視されていて2営業

日以内に修正される(適合していないコンテンツが削除されるか,適合するように修正される)なら

ば,外部から寄稿されたコンテンツにおける不具合のうち,発見後に修正又は削除できるものを除い

て判定又は適合表明ができるので,そのページは適合している。適合していないコンテンツを監視及

び修正できない場合は,適合表明を行うことはできない。 

b) 適合していないページが特定の部分を除けば適合できる場合,“部分適合に関する記述”ができる。そ

のような場合の記述は,“このページは適合していないが,制御されていない情報源に起因する以下の

部分を除けば,この規格にレベル Xで適合していることになる。”というような形式になる。さらに,

部分適合の記述に記載される制御できないコンテンツについては,次の条件に当てはまる必要がある。 

1) コンテンツ制作者が制御できるコンテンツではない。 

2) 利用者が識別できるように,記載されている[例えば,該当箇所が明確に示されない限り,“私たち

が制御できない部分全て”という記載をすることはできない。]。 

5.4 

部分適合に関する記述−言語 

ページが適合していないが,そのページ上で用いられている(全ての)言語においてアクセシビリティ サ

ポートがあれば適合するような場合には,“言語による部分適合に関する記述”ができる。そのような場合

の記述形式は,“このページは適合していないが,もし以下の言語においてアクセシビリティ サポートが

あれば,この規格にレベル Xで適合していることになる。”というようになる。 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(規定) 

用語集 

A.1 

略語(abbreviation) 

単語,語句又は名称の短縮形で,その略語が言語の一部になっていないもの。 

注記1 これは,頭文字語及び頭字語を含む。 

a) 頭文字語は,その名称又は語句に含まれる,単語又は音節の頭文字による名称又は語句

の短縮形である。 

注記 全ての言語で定義されているわけではない。 

例1 SNCFは,フランス語の頭文字語で,フランス国有鉄道の“Societe Nationale des 

Chemins de Fer”の頭文字を含んでいる。 

例2 ESPは,“extrasensory perception”の頭文字語である。 

b) 頭字語は,(名称又は語句の中の)頭文字又は他の単語の一部から作られた省略形で,一

つの単語のように発音されることがあるものである。 

例 NOAAは,米国の“National Oceanic and Atmospheric Administration”の頭文字によ

る頭字語である。 

注記2 頭文字語だったものを社名として採用している会社がある。そのような場合,その会社の新

しい社名はその文字列であるにすぎず(例 Ecma),その単語はもはや略語とは考えられな

い。 

A.2 

アクセシビリティ サポーテッド(accessibility supported) 

利用者の支援技術でサポートされているとともに,ブラウザ及びその他のユーザエージェントにあるア

クセシビリティ機能でサポートされていること。あるウェブコンテンツ技術(又はある技術の機能)の使

用方法がアクセシビリティ サポーテッドであると認められるためには,そのウェブコンテンツ技術(又は

機能)について,次のa)及びb)の両方が満たされていなければならない。 

a) そのウェブコンテンツ技術の使用方法が,利用者の支援技術によってサポートされていなければなら

ない。これは,その技術の使用方法が,そのコンテンツの自然言語における利用者の支援技術との相

互運用性について検証されていることを意味する。 

b) そのウェブコンテンツ技術には,アクセシビリティ サポーテッドで,利用者が利用できるユーザエー

ジェントがなければならない。これは,少なくとも次の四つのうち一つを満たしていることを意味す

る。 

1) その技術が(HTML及びCSSのように),広く配布されているアクセシビリティ サポーテッドなユ

ーザエージェントに標準でサポートされている。 

2) その技術が,広く配布されているアクセシビリティ サポーテッドなプラグインでサポートされてい

る。 

3) そのコンテンツが,大学内ネットワーク又は企業内ネットワークのような閉じた環境で利用できる

ものであり,その技術に必要とされていて,その組織で使用されているユーザエージェントがアク

24 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

セシビリティ サポーテッドである。 

4) その技術をサポートするユーザエージェントが,アクセシビリティ サポーテッドであって,次のよ

うにダウンロード又は購入できる。 

・ 障害のある人に障害のない人よりも時間又は労力がかかるようなことはない。 

・ 障害のある人も障害のない人と同じくらい容易に探して入手することができる。 

注記1 WCAG Working Group及びW3Cは,あるウェブ技術のある特定の使用方法がアクセシビリテ

ィ サポーテッドであると分類するために,そのウェブ技術の特定の使用方法に対して,どの

支援技術によるどれだけのサポートが必要なのかを定めない[Level of Assistive Technology 

Support Needed for "Accessibility Support" 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-support-level-head)

を参照]。 

注記2 そのウェブ技術に依存しておらず,5.1.4及び5.1.5を含む適合要件をウェブページ全体が満

たしている場合は,そのウェブ技術をアクセシビリティ サポーテッドではない方法で用いる

ことができる。 

注記3 ウェブ技術がアクセシビリティ サポーテッドな方法で用いられている場合,その技術全体,

又はその技術の使用方法全てがアクセシビリティ サポーテッドであるということを暗に示

すわけではない。ほとんどの技術は,HTMLを含めてアクセシビリティ サポーテッドでは

ない機能,又は使用方法が少なくとも一つある。ウェブページがこの規格に適合するのは,

依存する技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法を用いてこの規格の要件を満た

している場合だけである。 

注記4 複数のバージョンをもつウェブコンテンツ技術を挙げる際は,アクセシビリティ サポーテッ

ドなバージョンを特定することが望ましい。 

注記5 コンテンツ制作者が技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法を見つける方法の一

つは,アクセシビリティ サポーテッドであることが文書化されている使用方法の資料を参考

にすることである[Understanding Accessibility-Supported Web Technology Uses

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-documented-lists- 

head)を参照]。コンテンツ制作者,企業,技術ベンダー又はその他の者が,ウェブコンテン

ツ技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法を文書化してもよい。しかし,文書中の

技術の使用方法全ては,前述のアクセシビリティ サポーテッドなウェブコンテンツ技術の定

義を満たしている必要がある。 

A.3 

時間依存メディアに対する代替コンテンツ(alternative for time-based media) 

時間依存の視覚的情報及び聴覚的情報を正しい順序で説明したテキストを含み,あらゆる時間依存のイ

ンタラクションによる結果を得る手段を提供している文書。 

注記 同期したメディアのコンテンツを作るために用いられる脚本は,編集が終了した最終版の同期

したメディアを正確に描写した脚本に修正されている場合だけ,この定義を満たす。 

A.4 

ほとんどの利用者にとって曖昧(ambiguous to users in general) 

リンク,及びリンクと同時に利用者に提供されているウェブページのどの情報からも,そのリンクの目

的を判断できない(すなわち,障害がない閲覧者でも,そのリンクを動作させるまで,そのリンクが何を

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

するのか分からない。)こと。 

例 “注目すべき輸出品の一つはグァバです”という文中にある“グァバ”という単語がリンクにな

っている。そのリンク先は,グァバの定義,グァバの輸出量を示す図表,又はグァバを収穫して

いる人々の写真のいずれにもなり得る。リンクを動作させるまで,全ての利用者が確信をもてな

いため,障害のある人が不利な立場に置かれることはない。 

A.5 

ASCIIアート(ASCII art) 

文字又はグリフの空間的配置によって作られた図画(典型的には,ASCIIで定義されている95の印字可

能文字から作られる。)。 

A.6 

(この文書で用いられている)支援技術[assistive technology (as used in this document)] 

ユーザエージェントとして機能する,又は主流のユーザエージェントと一緒に機能するハードウェア及

び/又はソフトウェアで,主流のユーザエージェントで提供されている機能以上の機能を,障害のある利

用者の要求を満たすために提供するもの。 

注記1 支援技術が提供する機能としては,代替の提示(例 合成音声,拡大表示したコンテンツ),

代替入力手法(例 音声認識),付加的なナビゲーション又は位置確認のメカニズム,コンテ

ンツ変換(例 テーブルをよりアクセシブルにするもの)などを挙げることができる。 

注記2 支援技術は,APIを利用,監視することで,主流のユーザエージェントとデータ及びメッセ

ージのやりとりをすることが多い。 

注記3 主流のユーザエージェントと支援技術との区別は,絶対的なものではない。多くの主流のユ

ーザエージェントは,障害者を支援する機能を提供している。基本的な差異は,主流のユー

ザエージェントが障害のある人もない人も含めて,広く多様な利用者を対象にしているのに

対し,支援技術は,特定の障害のある利用者という,より狭く限られた人たちを対象にして

いるということである。支援技術によって提供される支援は,対象とする利用者に特化した,

よりニーズに適したものである。主流のユーザエージェントは,プログラムオブジェクトか

らのウェブコンテンツの抽出,マークアップの識別可能な構造への解釈といった,重要な機

能を支援技術に対して提供する場合がある。 

例 この文書の文脈において重要な支援技術としては,次のものが挙げられる。 

・ 画面拡大ソフト及びその他の視覚的な表示に関する支援技術。視覚障害,知覚障害,読書困

難などの障害のある人が,レンダリング後のテキスト及び画像の視覚的な読みやすさを改善

するために,テキストのフォント,サイズ,間隔,色,音声との同期などを変更するのに使

用している。 

・ スクリーンリーダー。全盲の人がテキスト情報を合成音声又は点字で読み取るために使用し

ている。 

・ 音声変換ソフトウェア。認知障害,言語障害,及び学習障害のある人が,テキストを合成音

声に変換するために使用している。 

・ 音声認識ソフトウェア。何らかの身体障害のある利用者が使用することがある。 

・ 代替キーボード。特定の身体障害のある人がキーボード操作をシミュレートするのに使用し

ている(ヘッドポインタ,シングルスイッチ,呼気・吸気スイッチ,及びその他の特別な入

力デバイスを使った代替キーボードを含む。)。 

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・ 代替ポインティングデバイス。特定の身体障害のある人がマウスポインタ及びボタンの動き

をシミュレートするのに使用している。 

A.7 

音声(audio) 

音の再生技術。 

注記 音声には,合成して作られたもの(音声合成を含む。),実世界の音を収録したもの,又はその

両方が含まれる。 

A.8 

音声解説(audio description)1) 

主音声のトラックだけでは理解できない重要で視覚的な詳細を説明するために,音声トラックに追加さ

れたナレーション。 

注記1 映像の音声解説は,動作,登場人物,場面の変化,画面上のテキスト,及びその他の視覚的

なコンテンツに関する情報を提供する。 

注記2 標準的な音声解説では,ナレーションが会話の合間に挿入される(A.23も参照)。 

注記3 映像情報の全てが既存の音声で既に提供されている場合,補足の音声解説は不要である。 

注記4 “video description”又は“descriptive narration”とも呼ばれる。 

注1) 日本語では“音声ガイド”とも呼ばれる。 

A.9 

音声しか含まない(audio-only) 

音声だけを含んだ,時間に依存する提示(映像及びインタラクションを含まない。)。 

A.10 

点滅(blinking) 

注意を引く意図で,二つの視覚的な状態を交互に切り替えること。 

注記 A.24[せん(閃)光]も参照。ある程度の面積をもち,ある程度の明るさ,特定の頻度で点滅

するものは,せん(閃)光に分類されることもあり得る。 

A.11 

テキストブロック(blocks of text) 

一文よりも長いテキスト。 

A.12 

CAPTCHA(CAPTCHA) 

コンピュータと人間とを判別する完全自動化されたチューリングテスト(Completely Automated Public 

Turing test to tell Computers and Humans Apart)の頭文字語。 

注記1 CAPTCHAのテストは多くの場合,利用者に対し,不明瞭な画像又は音声ファイルによって

提示されたテキストを入力するよう求める。 

注記2 チューリングテストは,人間とコンピュータとを区別することを目的としたテストの仕組み

である。その名は,高名なコンピュータ科学者のアラン チューリングにちなんでいる。この

用語は,カーネギーメロン大学の研究者たちによる造語である[CAPTCHA]。 

A.13 

キャプション(captions) 

そのメディアのコンテンツを理解するのに必要な,会話及び会話でない音声情報に対する,同期した視

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覚,又はテキストによる代替。 

注記1 キャプションは会話だけの字幕と似ているが,会話の内容だけを伝えるのではなく,その番

組の内容を理解するために必要な効果音,音楽,笑い声,話者の特定,位置などを含む,会

話でない音声情報と同等の内容も伝える点が異なる。 

注記2 クローズドキャプションは,音声情報と同等の内容で,プレーヤーによっては表示/非表示

を切り替えることができるものを指す。 

注記3 オープンキャプションは,非表示にできないキャプションである。例えば,キャプションが

同等の視覚化された文字画像で映像に埋め込まれている場合である。 

注記4 キャプションは,映像に含まれる情報を分かりにくくしたり遮ったりしないことが望ましい。 

注記5 国によっては,キャプションは“subtitle”2)と呼ばれている。 

注2) subtitleには,“字幕”の意がある。日本では,キャプションのことを一般に字幕と呼

ぶことが多い。 

注記6 音声解説にキャプションを付けることもできるが,付ける必要はない。なぜならば,音声解

説は既に視覚的に提示されている情報の説明だからである。 

A.14 

コンテキストの変化(changes of context) 

ウェブページのコンテンツにおける大きな変化で,利用者が気づかないと,ウェブページ全体を一度に

見ることのできない利用者を混乱させるおそれのあるもの。コンテキストの変化には次に示すものの変化

が含まれる。 

a) ユーザエージェント 

b) ビューポート 

c) フォーカス 

d) ウェブページの意味を変えるコンテンツ 

注記 コンテンツの変化が,必ずコンテキストの変化になるとは限らない。アウトラインの展開,動

的なメニュー,タブの切替えなどのコンテンツの変化は,それが上記のいずれか(例 フォー

カス)を変更しない限り,コンテキストを変化させるとは限らない。 

例 新しいウィンドウを開くこと,フォーカスを異なるコンポーネントへ移動させること,新しいウ

ェブページへ移動すること(新しいウェブページへ移動したかのように思わせてしまうことも含

む。),ウェブページの内容を大きく再配置することなどは,コンテキストの変化の事例である。 

A.15 

適合(conformance) 

与えられた規格,ガイドライン,又は仕様の全ての要件を満たすこと。 

A.16 

適合している代替版(conforming alternate version) 

次の事項を全て満たす版のことを指す。 

a) 指定されたレベルで適合している。 

b) 同じ情報及び機能の全てを同一の自然言語で提供している。 

c) 不適合コンテンツと同時に更新されている。 

d) 次に示す事項のうち少なくとも一つを満たしている。 

1) アクセシビリティ サポーテッドなメカニズムを用いて,不適合ページから適合版へ到達できる。 

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2) 不適合版に到達できるのは,適合版からだけである。 

3) 不適合版に到達できるのは,適合版に到達するメカニズムも提供している適合ページからだけであ

る。 

注記1 この定義において,“到達できるのは……からだけ”とは,利用者が適合版から来ていない限

り,不適合ページに“到達する”(読み込む。)のを防ぐ条件付きリダイレクトのような何ら

かのメカニズムがある,ということを意味する。 

注記2 代替版は,元のページと一対一で対応している必要はない(例えば,適合している代替版は

複数のページであってもよい。)。 

注記3 複数の言語版が利用できる場合,各言語版に対して,適合している代替版を提供する必要が

ある。 

注記4 様々な技術環境,又は利用者層に対応するために,複数の代替版を提供してもよい。この場

合,各版は可能な限り適合したものでなければならず,5.1.1を満たすためには,そのうちの

一つの版が完全に適合する必要がある。 

注記5 不適合版と同じように自由に利用可能である限り,適合している代替版は,適合宣言の範囲

に含まれている必要はなく,同一のウェブサイト上で提供されている必要もない。 

注記6 代替版は,元のページを補助して理解を高める補足コンテンツと混同されないようにするこ

とが望ましい。 

注記7 コンテンツ内で利用者が設定を行うことで適合版が作り出される仕組みは,その利用者の設

定に用いられている手法がアクセシビリティ サポーテッドである限り,代替版への到達メカ

ニズムとして条件を満たしているといえる。 

Understanding Conforming Alternate Versions 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-conforming-alt-versions-head)を参

照。 

A.17 

コンテンツ(ウェブコンテンツ)[content (Web content)] 

ユーザエージェントによって利用者に伝達される情報及び感覚的な体験。コンテンツの構造,提示,及

びインタラクションを定義するコード又はマークアップを含む。 

A.18 

コンテキストに応じたヘルプ(context-sensitive help) 

そのとき実行されている機能に関する情報を提供するヘルプのテキスト。 

注記 明解なラベルは,コンテキストに応じたヘルプとして機能し得る。 

A.19 

コントラスト比(contrast ratio) 

(L1+0.05)/(L2+0.05) 

ここに, 

L1: 明るいほうの色の相対輝度 

L2: 暗いほうの色の相対輝度 

注記1 コントラスト比は,1〜21の範囲になり得る(通常は,1:1〜21:1と記述される。)。 

注記2 コンテンツ制作者は,テキストのレンダリング(例 フォントのスムージング,アンチエイ

リアス)に関する利用者の設定を制御できないため,アンチエイリアスをオフにした状態で

テキストのコントラスト比を評価してもよい。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記3 1.4.3及び1.4.6の目的上,コントラストは通常の使用においてテキストがレンダリングされ

るときに指定されている背景色に対して測定する。もし背景色の指定がない場合は,背景色

には白を想定する。 

注記4 背景色は,テキストが通常の使用においてレンダリングされるときに背景となるコンテンツ

の色として指定された色である。テキストの色は指定されているが背景色が指定されていな

い場合,利用者のデフォルトの背景色は未知であり,コントラストが十分かどうかを評価す

ることができないため,問題がある。同じ理由で,背景色が指定されているがテキストの色

が指定されていない場合も問題がある。 

注記5 文字の周囲に縁取りがある場合,その縁取りがコントラストを強めることもあり,文字とそ

の背景色におけるコントラストの計算に用いられる。文字の周囲の細い縁取りは文字として

扱われる。文字の周囲の太い縁取りが,光彩のようになって,文字の内側の細部を塗りつぶ

していれば,背景色として考慮されることになる。 

注記6 この規格に適合しているか判断する場合は,典型的な提示において隣接するであろうと制作

者が想定するコンテンツで指定された色の組合せについて評価しなければならない。制作者

は,ユーザエージェントによる色の変更などのように通常とは異なる提示を考慮する必要は

ない。ただし,それが制作者のコードによって起こる場合は除く。 

A.20 

正しく読む順序(correct reading sequence) 

コンテンツの意味を変更せずに,単語及び段落が提示される順序。 

A.21 

緊急(emergency) 

健康,安全又は財産を守るために直ちに行動をとる必要のある,突然で予期されなかった状況又は出来

事。 

A.22 

必要不可欠(essential) 

もし取り除いてしまうと,コンテンツの情報又は機能を根本的に変えてしまい,かつ,適合する他の方

法では情報及び機能を実現できないこと。 

A.23 

拡張音声解説(extended audio description) 

映像を一時停止することで追加の説明を付加するための時間を確保し,視聴覚プレゼンテーションに付

加した音声解説。 

注記 この達成方法は,追加の音声解説がないと映像の意味が損なわれてしまい,かつ,会話及びナ

レーションの合間が短すぎる場合だけに用いられる。 

A.24 

せん(閃)光(flash) 

相対輝度の交互の変化で,ある程度の面積及び特定の頻度によって,一部の人の発作を誘発するおそれ

があるもの。 

注記1 許容されないせん(閃)光の種類に関する情報は,A.26[一般せん(閃)光しきい(閾)値

及び赤色せん(閃)光しきい(閾)値]を参照。 

注記2 A.10(点滅)も参照。 

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A.25 

機能(functionality) 

利用者の操作によって実現可能なプロセス及び結果。 

A.26 

一般せん(閃)光しきい(閾)値及び赤色せん(閃)光しきい(閾)値(general flash and red flash thresholds) 

連続したせん(閃)光,又は急速に変化する画像の連続に関するしきい(閾)値。次のいずれかに該当

していれば,しきい(閾)値を下回っている(すなわち,コンテンツは基準を満たしている)ことになる。 

a) あらゆる1秒間において,一般せん(閃)光及び/又は赤色せん(閃)光は3回以下である。 

b) 一般的な閲覧距離で,同時に生じているせん(閃)光が占める領域の合計が,画面上のどの視野10

度においても,合計0.006ステラジアン(画面上の視野10度の25 %)よりも多くを占めていない。 

ここで,一般せん(閃)光及び赤色せん(閃)光とは,次のことをいう。 

・ 一般せん(閃)光とは,暗いほうの相対輝度が0.80未満であるときの,最大相対輝度の10 %以上の

相対輝度の交互の変化のことである。ここでいう“交互の変化”とは,増加した後に減少する,又は

減少した後に増加するものを指す。 

・ 赤色せん(閃)光とは,彩度の高い赤色を含んだ交互の遷移のことである。 

例外 ホワイトノイズ又は1辺が(典型的な閲覧距離における視野の)0.1度未満の市松模様のように,

細かくて整っている模様のせん(閃)光は,しきい(閾)値を超えることにはならない。 

注記1 一般的なソフトウェア又はウェブコンテンツでは,コンテンツを1 024×768ピクセルの解像

度で閲覧している際の画面上での341×256ピクセルのく(矩)形が,標準的な画面サイズ及

び画面からの距離(例 22〜26インチの距離で,15〜17インチの画面)における視野角10

度に該当する(同じコンテンツでも高解像度のディスプレイでは小さく安全になるので,し

きい(閾)値を定めるには低解像度が用いられている。)。 

注記2 遷移とは,相対輝度[赤色せん(閃)光の相対輝度・色]の計測値を時間軸でプロットした

ときの隣接する山と谷との間における相対輝度[赤色せん(閃)光の相対輝度・色]の変化

である。せん(閃)光は,一組の逆方向の遷移から成る。 

注記3 “彩度の高い赤色を含む相反する遷移の組合せ”の現時点での定義は,各遷移に含まれる状

態の一方又は双方とも,R/(R+G+B)≧0.8で,(R−G−B)×320の値の変化が双方の遷移に

おいて20より大きい[ただし,(R−G−B)×320が負の値になるときはゼロとする。]。R,G,

Bの値は,相対輝度の定義で定められているように0〜1の範囲である[HARDING-BINNIE]。 

注記4 ビデオの画面キャプチャから分析を行うツールを利用できる。しかし,せん(閃)光があら

ゆる1秒間の間隔において3回以下であれば,ツールでこの条件を満たしているかどうかを

確認する必要はない。コンテンツは自動的に条件を満たしたことになるからである[上記a) 

及びb)を参照]。 

A.27 

自然言語(human language) 

人間とコミュニケーションをとるための言語で,話される,書かれる,又は(視覚的又は触覚的な手段

で)手話にされるもの。 

注記 A.66(手話)も参照。 

A.28 

慣用句(idiom) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

個々の単語の意味からはその意味を推測できず,特定の単語を変えると意味が通じなくなる言い回し。 

注記 慣用句は,単語単位で直接翻訳すると,その(文化的又は言語特有の)意味が通じなくなる。 

例1 英語では,“spilling the beans”(豆をこぼす)は“秘密を漏らす”という意味である。しかし,

“knocking over the beans”(豆をひっくり返す)又は“spilling the vegetables”(野菜をこぼす)

は同じ意味にはならない。 

例2 日本語では,“さじを投げる”という言い回しは,逐語訳では“he throws a spoon”となるが,“ど

うすることもできずに諦める”という意味である。 

例3 オランダ語では,“Hij ging met de kippen op stok”は,逐語訳すれば“彼はニワトリとねぐらに

ついた”となるが,“彼は早く寝た”という意味である。 

A.29 

文字画像(image of text) 

特定の視覚的効果を得るために非テキスト形式(例えば,画像)でレンダリングされたテキスト。 

注記 テキスト以外の部分が重要な視覚的コンテンツである場合,画像に含まれるテキストは該当し

ない。 

例 写真に写っている人の名札にある人名。 

A.30 

参考情報(informative) 

情報提供を目的としており,適合するために必須ではないもの。 

注記 適合に必須の内容は,“規定”と呼ばれる。 

A.31 

入力エラー(input error) 

利用者が入力した情報で,受け付けられないもの。 

注記 次のものが含まれる。 

a) そのウェブページでは必須であるが,利用者が入力しなかった情報 

b) 利用者が入力したが,要求されたデータ形式又は値ではない情報 

A.32 

専門用語(jargon) 

特定の分野の人々が特定の用法で用いる単語。 

例 固定キーという用語は,支援技術及びアクセシビリティの分野における専門用語である。 

A.33 

キーボードインタフェース(keyboard interface) 

キーストローク入力を取得するためにソフトウェアが用いるインタフェース。 

注記1 標準ではキーボードが存在しない技術であっても,キーボードインタフェースによって,利

用者がキーストローク入力をプログラムに提供できる。 

例 タッチスクリーンを搭載しているPDAには,外部キーボードへのコネクタと併せて,

そのオペレーティングシステムに組み込まれたキーボードインタフェースがある。

PDA上のアプリケーションはそのインタフェースを用いて,外部キーボード,手書き

解釈プログラム,又は“キーボードエミュレーション”機能付きの音声テキスト変換

アプリケーションのような擬似キーボード出力を提供する他のアプリケーションのい

ずれかからキーボード入力を取得することができる。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記2 マウスキーのようなキーボード操作によるマウスエミュレータによるアプリケーション(又

は,そのアプリケーションの一部)の操作は,キーボードインタフェースからの操作とはみ

なさない。なぜならば,この場合,プログラムの操作は,キーボードインタフェースからで

はなく,そのポインティングデバイス インタフェースからの入力によって行われるからであ

る。 

A.34 

ラベル(label) 

テキスト,又はテキストによる代替を伴うコンポーネントで,ウェブコンテンツ内のコンポーネントを

識別するために利用者に提示されているもの。 

注記1 名前(name)は隠されていて支援技術に対してだけ明らかにされる場合がある一方で,ラベ

ルは全ての利用者に提示される。多くの場合(全てではないが),名前(name)とラベルと

は同じである。 

注記2 ラベルという用語は,HTMLにおけるlabel要素だけに限定されない。 

A.35 

サイズの大きな(テキスト)[large scale (text)] 

少なくとも18ポイント,又は14ポイントの太字の(テキスト)。全角文字のフォントは,それと同等の

文字サイズ。 

注記1 特別に細い線のフォント,又は文字の形が分かりにくくなるような独特の見た目又は特徴の

あるフォントは,コントラストが低い場合に特に読みづらい。 

注記2 ここでいう文字サイズは,コンテンツが提供される際のサイズであり,利用者によるサイズ

変更は含まれない。 

注記3 利用者が目にする文字の実際のサイズは,コンテンツ制作者が指定したサイズと利用者のデ

ィスプレイ又はユーザエージェントの設定との両方に依存している。多くの主流となってい

る本文テキストで用いられるフォントにおいて,14ポイント及び18ポイントは,1.2 em及

び1.5 em,又は,(本文フォントが100 %であると仮定して)デフォルトサイズの120 %及び

150 %に,おおよそ同等である。しかし,制作者は,使用する特定のフォントについて,こ

のことをチェックしておく必要がある。フォントが相対単位で定義されているとき,実際に

表示される文字サイズのポイント数は,ユーザエージェントによって計算される。この達成

基準について評価するときには,文字サイズのポイント数は,ユーザエージェントから取得

されるか,又はユーザエージェントが行うフォントの計算基準に基づいて計算することが望

ましい。ロービジョンの利用者については,自分で適切な設定を選択することを想定してい

る。 

注記4 フォントサイズを指定せずにテキストを用いる際は,サイズを指定していないテキストに対

して主要ブラウザで用いられる最小のフォントサイズをそのテキストのサイズとみなすのが

妥当であろう。もし,レベル1の見出しが,主要なブラウザで14ポイントの太字又はそれ以

上のサイズでレンダリングされるならば,それは“サイズの大きな”テキストであると考え

てよい。相対的な拡大縮小は,同様の方法でそのデフォルトのサイズから算出することが可

能である。 

注記5 半角の英数字のテキストにおける18ポイント及び14ポイントのサイズは,拡大印刷の最小

サイズ(14ポイント)及び標準的な大きい文字サイズ(18ポイント)に基づいている。例え

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ば,全角文字のようなその他の文字については,“同等な”サイズはその言語での拡大印刷の

最小サイズ及び拡大印刷でその次に大きな標準のサイズとなる。3) 

注3) 日本語の全角文字の場合は,文部科学省 拡大教科書普及推進会議 第一次報告“第

2章 拡大教科書の標準的な規格について” 

(http://www.mext.go.jp/a̲menu/shotou/kyoukasho/1282361.htm)に基づき,22ポイン

ト又は18ポイントの太字を“同等な”サイズとみなすのが妥当である。 

A.36 

法律行為(legal commitments) 

法的に拘束力のある義務又は利益が発生する取引。 

例 結婚許可証,株取引(金銭上及び法的),遺言,ローン,採用,軍隊への入隊登録,あらゆる契約,

など。 

A.37 

リンクの目的(link purpose) 

ハイパーリンクを動作させたときに得られる結果の本質。 

A.38 

ライブ(live) 

現実の出来事から取り込まれ,放送遅延以上の遅延なく受け手に送信される情報。 

注記1 放送遅延は,短時間の(通常は自動的な)遅れで,例えば放送局に放送のタイミングの調整

又は音声(又は映像)の検閲のための時間を与えるものだが,意味のある編集ができるほど

のものではない。 

注記2 もし情報が完全にコンピュータで生成されたものならば,それはライブではない。 

A.39 

前期中等教育レベル(lower secondary education level) 

6年間の学校教育卒業の後に始まり,初等教育の開始から9年後に終わる,2年又は3年の教育期間。 

注記 この定義は,“International Standard Classification of Education”[UNESCO]に基づいている。 

A.40 

メカニズム(mechanism) 

結果を得るためのプロセス又は手法。 

注記1 メカニズムは,コンテンツ内で明示的に提供されることもあれば,プラットフォーム又は支

援技術を含むユーザエージェントで提供されるものに依存することもある。 

注記2 メカニズムは,宣言する適合レベルの全ての達成基準を満たさなければならない。 

A.41 

メディアによるテキストの代替(media alternative for text) 

テキストで(直接又はテキストによる代替によって)既に提示されている情報以上のものを提示してい

ないメディア。 

注記 メディアによるテキストの代替は,テキストを代替する提示の恩恵を受ける人たちのために提

供される。テキストの代替メディアになり得るのは,音声しか含まないメディア,映像しか含

まない(手話の映像を含む)メディア,又は音声付映像メディアである。 

A.42 

名前(name) 

34 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ソフトウェアが,ウェブコンテンツのコンポーネントを利用者に識別させることができるテキスト。 

注記1 ラベルは全ての利用者に提示される一方で,名前(name)は隠されていて,支援技術に対し

てだけ明らかにされる場合もある。多くの場合(全てではないが),ラベルと名前(name)

とは同じである。 

注記2 これは,HTMLのname属性とは関係がない。 

A.43 

順を追ってナビゲート(navigated sequentially) 

キーボードインタフェースを用いて(一つの要素から次へ)フォーカスを移動するために,定義された

順序でナビゲートすること。 

A.44 

非テキストコンテンツ(non-text content) 

プログラムによる解釈が可能な文字の並びではないコンテンツ,又は文字の並びが自然言語においても

何をも表現していないコンテンツ。 

注記 これには,(文字による図画である)ASCIIアート,顔文字,(文字を置き換える)リートスピ

ーク,及び文字を表現している画像が含まれる。 

A.45 

規定(normative) 

適合に必須な。 

注記1 この文書には,様々な明確な方法で適合することができる。 

注記2 “参考情報”又は“規定ではない”とされている内容は,適合のために必須ではない内容で

ある。 

A.46 

全画面表示のウィンドウで(on a full-screen window) 

最も普及したサイズのデスクトップ又はラップトップにおける,ビューポートを最大化したウィンドウ

で。 

注記 利用者は一般的にコンピュータを数年間使い続けるので,評価の際は,最新のデスクトップ及

びラップトップの画面解像度を基準にするのではなく,数年間にわたって普及したデスクトッ

プ及びラップトップの画面解像度を考慮することが望ましい。 

A.47 

一時停止(paused) 

利用者の要求によって停止し,利用者の要求があるまで再開しないこと。 

A.48 

収録済み(prerecorded) 

ライブではない情報。 

A.49 

提示(presentation) 

利用者が知覚できる形式でコンテンツをレンダリングすること。 

A.50 

初等教育レベル(primary education level) 

5〜7歳の間に始まる6年間の教育で,その前には教育を受けた期間がない場合もある。 

35 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 この定義は,“International Standard Classification of Education”[UNESCO]に基づいている。 

A.51 

プロセス(process) 

ある活動を完了させるために必要な利用者の一連の動作。 

例1 ショッピングサイト上の一連のウェブページで目的を果たすためには,利用者が選択肢となり

得る製品,価格及び内容を閲覧した後,製品を選択して注文し,配送先情報及び支払情報を入

力する必要がある。 

例2 アカウント登録ページでは,登録フォームにアクセスする前にチューリングテストに成功する

必要がある。 

A.52 

プログラムによる解釈(プログラムによる解釈が可能)[programmatically determined (programmatically 

determinable)] 

支援技術を含む様々なユーザエージェントが抽出でき,利用者に様々な感覚モダリティで提示できるよ

うな形のデータがコンテンツ制作者によって提供されたとき,そのデータがソフトウェアによって解釈さ

れること。 

例1 マークアップ言語で,一般に入手可能な支援技術が直接アクセスできる要素及び属性から解釈

される。 

例2 非マークアップ言語の技術特有のデータ構造から解釈され,一般に入手可能な支援技術がサポ

ートするアクセシビリティAPIを通じて支援技術に提供される。 

A.53 

プログラムによる解釈が可能なリンクのコンテキスト(programmatically determined link context) 

リンクとの関係性からプログラムによる解釈が可能であり,リンクテキストと結び付けることができ,

様々な感覚モダリティで利用者に提示することができる付加的情報。 

例 HTMLでは,英語で記述されたリンクからプログラムによる解釈が可能な情報には,そのリンク

と同じ段落,リスト,テーブルのセルにあるテキスト,リンクのあるテーブルのセルと関連付け

られたテーブルの見出しセルにあるテキストなどがある。 

注記 スクリーンリーダーは句読点を解釈するので,フォーカスが文中のリンクにある場合は,その

文からコンテキストを提供することも可能である。 

A.54 

プログラムによる設定(programmatically set) 

支援技術を含むユーザエージェントがサポートしている手法を用いて,ソフトウェアによって設定され

ること。 

A.55 

純粋な装飾(pure decoration) 

見栄えのためだけのもので,情報は提供せず,機能性も備えていないもの。 

注記 テキストが純粋な装飾といえるのは,単語を並べ替え,又は置き換えても意図が変わらないと

きだけである。 

例 背景にとても淡い文字で単語がランダムに並んでいる辞書の表紙。 

A.56 

リアルタイムのイベント(real-time event) 

36 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 閲覧と同時に発生し,b) コンテンツによる生成だけでは完結しないイベント。 

例1 ライブパフォーマンスのウェブ放送(閲覧と同時に発生していて,収録済みではない。)。 

例2 人々が入札するオンラインのオークション(閲覧と同時に発生している。)。 

例3 アバターを用いたバーチャルな世界での,生身の人間のやりとり(コンテンツによる生成だけ

で完結するものではなく,閲覧と同時に発生する。)。 

A.57 

関係性(relationships) 

コンテンツの異なる部分間における意味のあるつながり。 

A.58 

相対輝度(relative luminance) 

最も暗い黒を0に,最も明るい白を1に正規化した色空間内の任意の点の相対的な明るさ。 

注記1 sRGB色空間においては,色の相対輝度は,L=0.212 6×R+0.715 2×G+0.072 2×Bと定義

されており,R,G及びBは次のように定義される。 

・ RsRGB≦0.039 28の場合R=RsRGB/12.92,そうでない場合R=[(RsRGB+0.055)/1.055]^ 2.4 

・ GsRGB≦0.039 28の場合G=GsRGB/12.92,そうでない場合G=[(GsRGB+0.055)/1.055]^ 2.4 

・ BsRGB≦0.039 28の場合B=BsRGB/12.92,そうでない場合B=[(BsRGB+0.055)/1.055]^ 2.4 

そして,RsRGB,GsRGB,及びBsRGBは,次のように定義される。 

・ RsRGB=R8bit/255 

・ GsRGB=G8bit/255 

・ BsRGB=B8bit/255 

^ という記号は,指数演算子である(計算式は,[sRGB]及び[IEC-4WD]を参考にしている。)。 

注記2 ウェブコンテンツを閲覧するのに今日用いられているほとんど全てのシステムは,sRGB符

号化を前提としている。コンテンツを処理して表示するのに他の色空間が用いられているの

でなければ,コンテンツ制作者はsRGB色空間を用いて計算することが望ましい。もしその

他の色空間を用いるのであれば,Understanding Success Criterion 1.4.3 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-contrast.html)を参照。 

注記3 表示時にディザリングが発生する場合は,元の色の値が用いられる。元々ディザリングがか

けられている色については,用いられている色の平均値を用いることが望ましい(Rの平均

値,Gの平均値,及びBの平均値)。 

注記4 コントラスト及びせん(閃)光を検証する際に,この計算を自動で行うツールが利用できる。 

注記5 MathML version of the relative luminance definition 

(http://www.w3.org/TR/WCAG20/relative-luminance.xml)も参照できる。 

A.59 

依存する(技術)[relied upon (technologies that are)] 

その技術が無効になっている場合,又はサポートされていない場合に,コンテンツが適合できない(技

術)。 

A.60 

役割(role) 

ウェブコンテンツに含まれるコンポーネントの機能を,ソフトウェアが識別するために用いることがで

きるテキスト又は数字。 

37 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例 画像の機能が,ハイパーリンク,コマンドボタン,又はチェックボックスのどれなのかを示して

いる数字。 

A.61 

同じ機能(same functionality) 

使うと同じ結果が得られること。 

例 あるウェブページ上にある“search”ボタンと他のウェブページ上にある“find”ボタンとは,ど

ちらもキーワードを入力するテキストフィールドがあり,そのウェブサイトにある入力されたキ

ーワードに関係のあるコンテンツをリスト表示する。この場合,同じ機能をもちながらも,ラベ

ルは一貫していないことになる。 

A.62 

相対的に同じ順序(same relative order) 

他の項目との相対位置が同じ。 

注記 当初の順序に対して,別の項目が挿入,又は削除されていたとしても,項目は相対的に同じ順

序になっていると考えられる。例えば,展開するナビゲーションメニューに詳細な追加階層が

挿入される,又は,読みの順序の途中に副次的なナビゲーション部分が挿入されることがある。 

A.63 

達成基準を満たす(satisfies a success criterion) 

ページに適用した際,その達成基準が“false”と判定されない。 

A.64 

セクション(section) 

一つ以上の関連する話題,又は考えについて書かれたコンテンツの自己完結している部分。 

注記 セクションは一つ以上の段落から成ることがあり,画像,表,リスト,及びサブセクションを

含むこともある。 

A.65 

ウェブページ一式(set of Web pages) 

共通の目的を共有し,同じコンテンツ制作者,グループ,又は組織によって制作されたウェブページの

集合。 

注記 他言語版は,異なるウェブページ一式とみなされることもある。 

A.66 

手話(sign language) 

意味を伝えるために,手及び腕の動き,顔の表情又は身振りなどの組合せを用いる言語。 

A.67 

手話通訳(sign language interpretation) 

ある言語,通常は発話された言葉を,手話に訳すこと。 

注記 手話は,本来,同じ国又は地域で話されている言葉とは関係がない独立したものである。 

A.68 

特定の感覚的な体験(specific sensory experience) 

純粋な装飾ではなく,かつ,重要な情報の伝達,又は機能の提供を主目的としない感覚的な体験。 

例 フルートのソロ演奏,視覚芸術の作品などが例として挙げられる。 

38 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.69 

構造(structure) 

ウェブページの各部を相互の関係性によってまとめる方法論,及び一連のウェブページをまとめる方法

論。 

A.70 

補足コンテンツ(supplemental content) 

元のコンテンツを説明,又はより明確にするために付加されたコンテンツ。 

例1 ウェブページの音声版。 

例2 複雑なプロセスを示したイラスト。 

例3 調査研究でなされた主要な成果及び提言を要約する段落。 

A.71 

同期したメディア(synchronized media) 

情報を提示するために,他のフォーマットと同期した音声若しくは映像,又は時間に依存するインタラ

クティブな構成要素と同期した音声若しくは映像。ただし,そのメディアがメディアによるテキストの代

替であって,メディアによる代替であることが明確にラベル付けされているものは除く。 

A.72 

(ウェブコンテンツ)技術[technology (Web content)] 

ユーザエージェントがどのようにレンダリング,再生,又は実行するかを符号化するメカニズム。 

注記1 このガイドラインで用いられている“ウェブ技術”及び(単独で用いられている)“技術”と

いう用語は,どちらもウェブコンテンツ技術を指す。 

注記2 ウェブコンテンツ技術には,マークアップ言語,データ形式,プログラム言語などがあり,

これらをコンテンツ制作者が単独で,又は組み合わせて用いることによって,静的なウェブ

ページ,同期したメディアによる提示,さらに,動的なウェブアプリケーションに至るまで

の様々なエンドユーザ体験を作ることができる。 

例 ウェブコンテンツ技術のよくある事例としては,HTML,CSS,SVG,PNG,PDF,Flash,JavaScript 

などがある。 

A.73 

テキスト(text) 

プログラムによる解釈が可能な文字の並びで,自然言語で何かを表現しているもの。 

A.74 

テキストによる代替(text alternative) 

非テキストコンテンツとプログラムとで関連付けられるテキスト,又は非テキストコンテンツとプログ

ラムとで関連付けられるテキストから参照されるテキスト。プログラムで関連付けられたテキストとは,

その場所を,非テキストコンテンツからプログラムによる解釈が可能なテキストである。 

例 チャートの画像があり,その直後の段落にテキストによる説明がある。チャートに対する短いテ

キストによる代替で後に説明があることを示している。 

注記 より詳細な情報は,Understanding Text Alternatives 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html#uc-text-alternatives-head)

を参照。 

39 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.75 

一般的ではない,又は限定された用法で使われている(used in an unusual or restricted way) 

そのコンテンツを正しく理解するために,どの定義で使われているのかを利用者が正確に知る必要があ

るような使われ方をしている言葉。 

例 “gig”という用語は,音楽コンサートの話の中で使われている場合,コンピュータのハードディ

スクドライブの容量に関する記事とは違うことを意味するが,適切な定義は文脈から判断できる。

それに対して,“テキスト”という言葉は,WCAG 2.0では非常に特定された意味で使われており,

その定義が用語集で提供されている。 

A.76 

ユーザエージェント(user agent) 

ウェブコンテンツを取得して利用者に提示するあらゆるソフトウェア。 

例 ウェブブラウザ,メディアプレーヤ,プラグイン,及びその他のプログラム。その他のプログラ

ムには,ウェブコンテンツの取得,レンダリング及びやり取りを支援する支援技術を含む。 

A.77 

利用者が制御可能(user-controllable) 

利用者によってアクセスされることを意図した(データ)。 

注記 これは,インターネットのログ及び検索エンジンの監視データのようなものは指していない。 

例 ユーザアカウントのための氏名及び住所のフィールド。 

A.78 

ユーザインタフェース コンポーネント(user interface component) 

コンテンツの一部分で,特定の機能を実現するための単一のコントロールとして利用者が知覚するもの。 

注記1 複数のユーザインタフェース コンポーネントが,単一のプログラム要素で実装されることも

ある。ここでいうコンポーネントは,プログラムの手法と結び付いたものではなく,利用者

が別々のコントロールとして知覚するものを指す。 

注記2 このガイドラインで用いられている“ウェブ技術”及び(単独で用いられている)“技術”と

いう用語は,いずれもウェブコンテンツ技術を指す。 

例 アプレットには,コンテンツ内を行単位,ページ単位,又はランダムアクセスで移動するために

用いられる“コントロール”がある。これらには,いずれも名前(name)を割り当て,個別に設

定できるようにする必要があるため,それぞれが“ユーザインタフェース コンポーネント”とな

る。 

A.79 

映像(video) 

写真,画像を動かしたり,又は連続して表示したりする技術。 

注記 映像は,アニメーション,実写,又はその両方で構成され得る。 

A.80 

映像しか含まない(video-only) 

映像だけを含んだ,時間に依存する提示(音声及びインタラクションを含まない。)。 

A.81 

ビューポート(viewport) 

ユーザエージェントがコンテンツを提示するオブジェクト。 

40 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記1 ユーザエージェントは,一つ以上のビューポートでコンテンツを提示する。ビューポートに

は,ウィンドウ,フレーム,スピーカー,拡大鏡ソフトなどがある。ビューポートは,他の

ビューポートを含んでいることがある(例えば,入れ子のフレーム)。プロンプト,メニュー,

アラートのように,ユーザエージェントが作成するインタフェース コンポーネントは,ビュ

ーポートではない。 

注記2 この定義は,User Agent Accessibility Guidelines 1.0: 4. Glossary 

(http://www.w3.org/TR/WAI-USERAGENT/glossary.html)を基にしている。 

A.82 

視覚的なカスタマイズ(visually customized) 

フォント,サイズ,色,及び背景を設定できること。 

A.83 

ウェブページ(Web page) 

単一のURIからHTTPで得た埋め込まれていないリソースに加え,レンダリングに使われる,又はユー

ザエージェントがこのリソースと一緒にレンダリングすることを意図しているその他のあらゆるリソース

を合わせたもの。 

注記1 どのような“その他のリソース”も主たるリソースと一緒にレンダリングされるであろうが,

これらのリソースが同時にレンダリングされるとは限らない。 

注記2 このガイドラインの適合範囲に含まれる対象となるウェブページとみなされるためには,リ

ソースが“埋め込まれていない”リソースでなければならない。 

例1 全ての埋め込まれている画像及びメディアを含んだウェブリソース。 

例2 Asynchronous JavaScript and XML(AJAX)を用いたウェブメールのプログラム。そのプログラ

ム全体はhttp://example.com/mailに存在しているが,受信箱,アドレス帳及びカレンダーがある。

リンク又はボタンがあり,それを押すと受信箱,アドレス帳又はカレンダーを表示するが,ペ

ージのURIは全体をとおして変わらない。 

例3 カスタマイズ可能なポータルサイトで,利用者が様々なコンテンツモジュールのセットから表

示させるコンテンツを選択できるようなもの。 

例4 ブラウザで“http://shopping.example.com/”へ行くと,映画のようなインタラクティブなショッ

ピング環境になる。そこでは,視覚的に店内を移動して,店内の棚から商品をドラッグして,

目の前にある視覚的な買物カゴに商品を入れる。商品をクリックすると,同時に仕様書が浮き

上がるように表示される。これは1ページだけのウェブサイトかもしれないし,ウェブサイト

の中のほんの1ページなのかもしれない。 

41 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(参考) 

謝辞 

Web Contents Accessibility Guidelines Working Group (WCAG WG)への参加に関する詳細な情報は,ワーキ

ンググループのホームページ(http://www.w3.org/WAI/GL/)を参照。 

B.1 

発行時点でアクティブだったWCAG WG参加者 

Bruce Bailey (U.S. Access Board) 

Frederick Boland (NIST) 

Ben Caldwell (Trace R&D Center, University of Wisconsin) 

Sofia Celic (W3C Invited Expert) 

Michael Cooper (W3C) 

Roberto Ellero (International Webmasters Association / HTML Writers Guild) 

Bengt Farre (Rigab) 

Loretta Guarino Reid (Google) 

Katie Haritos-Shea 

Andrew Kirkpatrick (Adobe) 

Drew LaHart (IBM) 

Alex Li (SAP AG) 

David MacDonald (E-Ramp Inc.) 

Roberto Scano (International Webmasters Association / HTML Writers Guild) 

Cynthia Shelly (Microsoft) 

Andi Snow-Weaver (IBM) 

Christophe Strobbe (DocArch, K.U.Leuven) 

Gregg Vanderheiden (Trace R&D Center, University of Wisconsin) 

B.2 

過去にアクティブであったWCAG WG参加者及びその他のWCAG 2.0への貢献者 

Shadi Abou-Zahra, Jim Allan, Jenae Andershonis, Avi Arditti, Aries Arditi, Mike Barta, Sandy Bartell, Kynn 

Bartlett, Marco Bertoni, Harvey Bingham, Chris Blouch, Paul Bohman, Patrice Bourlon, Judy Brewer, Andy Brown, 

Dick Brown, Doyle Burnett, Raven Calais, Tomas Caspers, Roberto Castaldo, Sambhavi Chandrashekar, Mike 

Cherim, Jonathan Chetwynd, Wendy Chisholm, Alan Chuter, David M Clark, Joe Clark, James Coltham, James 

Craig, Tom Croucher, Nir Dagan, Daniel Dardailler, Geoff Deering, Pete DeVasto, Don Evans, Neal Ewers, Steve 

Faulkner, Lainey Feingold, Alan J. Flavell, Nikolaos Floratos, Kentarou Fukuda, Miguel Garcia, P.J. Gardner, Greg 

Gay, Becky Gibson, Al Gilman, Kerstin Goldsmith, Michael Grade, Jon Gunderson, Emmanuelle Gutiérrez y 

Restrepo, Brian Hardy, Eric Hansen, Sean Hayes, Shawn Henry, Hans Hillen, Donovan Hipke, Bjoern Hoehrmann, 

Chris Hofstader, Yvette Hoitink, Carlos Iglesias, Ian Jacobs, Phill Jenkins, Jyotsna Kaki, Leonard R. Kasday, 

Kazuhito Kidachi, Ken Kipness, Marja-Riitta Koivunen, Preety Kumar, Gez Lemon, Chuck Letourneau, Scott 

Luebking, Tim Lacy, Jim Ley, William Loughborough, Greg Lowney, Luca Mascaro, Liam McGee, Jens Meiert, 

42 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Niqui Merret, Alessandro Miele, Mathew J Mirabella, Charles McCathieNevile, Matt May, Marti McCuller, Sorcha 

Moore, Charles F. Munat, Robert Neff, Bruno von Niman, Tim Noonan, Sebastiano Nutarelli, Graham Oliver, Sean 

B. Palmer, Sailesh Panchang, Nigel Peck, Anne Pemberton, David Poehlman, Adam Victor Reed, Bob Regan, Chris 

Ridpath, Lee Roberts, Gregory J. Rosmaita, Matthew Ross, Sharron Rush, Gian Sampson-Wild, Joel Sanda, Gordon 

Schantz, Lisa Seeman, John Slatin, Becky Smith, Jared Smith, Neil Soiffer, Jeanne Spellman, Mike Squillace, 

Michael Stenitzer, Jim Thatcher, Terry Thompson, Justin Thorp, Makoto Ueki, Eric Velleman, Dena Wainwright, 

Paul Walsch, Takayuki Watanabe, Jason White. 

43 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C 
(参考) 
参考文献 

CAPTCHA The CAPTCHA Project, Carnegie Mellon University. このプロジェクトは,http://www.captcha.net

で公開されている。 

HARDING-BINNIE Harding G. F. A. and Binnie, C.D., Independent Analysis of the ITC Photosensitive Epilepsy 

Calibration Test Tape. 2002. 

IEC-4WD IEC/4WD 61966-2-1: Colour Measurement and Management in Multimedia Systems and Equipment−

Part 2.1: Default Colour Space−sRGB. May 5, 1998. 

sRGB "A Standard Default Color Space for the Internet−sRGB," M. Stokes, M. Anderson, S. Chandrasekar, R. 

Motta, eds., Version 1.10, November 5, 1996. この文献は,http://www.w3.org/Graphics/Color/sRGB.htmlか

ら入手できる。 

UNESCO International Standard Classification of Education, 1997. この規格は, 

http://www.unesco.org/education/information/nfsunesco/doc/isced̲1997.htmから入手できる。 

WCAG10 Web Content Accessibility Guidelines 1.0, G. Vanderheiden, W. Chisholm, I. Jacobs, Editors, W3C 

Recommendation, 5 May 1999, http://www.w3.org/TR/1999/WAI-WEBCONTENT-19990505/. WCAG 1.0の

最新版は,http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT/から入手できる。 

44 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

ウェブアクセシビリティの確保・維持・向上のプロセスに関する推奨事項 

ウェブページ一式においては,ウェブコンテンツの企画,設計,制作・開発,確認及び保守・運用の各

段階において,ウェブアクセシビリティの確保・維持・向上に取り組むことが重要である。この附属書で

は,ウェブページ一式の責任者に推奨される事項を説明する。 

JA.1〜JA.5では,主にウェブページ一式の新規構築及びリニューアルを念頭に,企画から保守・運用に

至るまでの各プロセスにおいて取り組む事項を説明する。 

ウェブコンテンツの追加,削除又は更新が行われるウェブページ一式の運用においては,JA.6に示すと

おり“Plan-Do-Check-Act(PDCA)”として知られる方法論に基づき計画し,継続的にウェブアクセシビリ

ティの確保・維持・向上に取り組むことが重要である。 

JA.1 企画 

企画段階においてウェブページ一式の責任者は,ウェブアクセシビリティ方針を策定する。策定したウ

ェブアクセシビリティ方針は,ウェブサイトではサイト上,ウェブアプリケーションではマニュアルなど

で公開するとよい。ウェブアクセシビリティ方針には,次の事項を明記する。 

a) 対象 ウェブページ一式の中でウェブアクセシビリティを確保する対象を定める。 

注記1 原則として,ウェブページ一式全体を対象とする。 

注記2 対象とする範囲を段階的に広げていく場合,対象とする範囲及び時期が分かるように明記

する。 

注記3 第三者がその対象を特定できるように明記するのがよい。 

b) 目標とする適合レベル この規格で定義されているレベルの中から目標とする適合レベルを選択する。 

JA.2 設計 

設計段階においてウェブページ一式の責任者は,ウェブアクセシビリティ方針に沿ったウェブコンテン

ツを制作及び開発するために必要な設計条件を決定する。設計条件には次の事項を含める。決定した設計

条件は文書化するとよい。 

a) 適用する達成基準 制作するウェブコンテンツに適用する達成基準を,目標とする適合レベルに含ま

れる達成基準から選択する。さらに,目標とする適合レベルよりも上のレベルで適用する達成基準が

あるかどうかを確認する。 

例 動画が含まれないコンテンツでは,動画に関する達成基準を適用する必要がない。 

b) 依存するウェブコンテンツ技術及び達成方法 使用するウェブコンテンツ技術のうち,この規格の要

件を満たすために依存するウェブコンテンツ技術を選定する。また,各達成基準を満たすための達成

方法を明確にする。 

注記1 ウェブコンテンツ技術及び達成方法の選び方については,W3Cが公開するUnderstanding 

WCAG 2.0(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/)を参照する。 

注記2 各達成基準の具体的な意図,並びに各達成基準を満たすウェブコンテンツ技術及び達成方

法に関しては,W3Cが公開するUnderstanding WCAG 2.0 

45 

X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/)及びTechniques for WCAG 2.0

(http://www.w3.org/TR/WCAG20-TECHS/)が参考になる。 

注記3 設計の早い段階から高齢者及び障害者を含む利用者に参画してもらうとよい。ウェブブラ

ウザ,支援技術などをどのように用いてウェブコンテンツを利用しているかを把握したり,

開発中のウェブコンテンツを実際に利用してもらってより多くの問題を抽出したりするこ

とができる。早い段階で問題を洗い出して対処することによって,アクセシビリティを確

保したウェブコンテンツを開発するための工数及び費用を削減できる。 

c) 制作及び開発に用いるオーサリングツール ウェブコンテンツを追加,削除又は更新するときにアク

セシビリティを低下させないように,達成基準を満たすことを補助する機能をもつオーサリングツー

ル(ウェブページ作成ソフト,コンテンツ管理システム,ブログなど)を選定する。 

d) 確認に用いるユーザエージェント ウェブページ一式が対象とする利用環境に従って,確認に用いる

OS,ブラウザ及び支援技術を選定する。 

JA.3 制作・開発 

ウェブページ一式の責任者は,対応する達成基準を満たすように,ウェブコンテンツを制作・開発する。 

注記 達成基準を満たすために用いる(ウェブコンテンツ技術の)達成方法は,W3Cが公開している

Understanding WCAG 2.0(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/)のSufficient and 

Advisory Techniquesを参照するとよい。 

JA.4 確認 

ウェブページ一式の責任者は,ウェブコンテンツを制作・開発した後,対応する達成基準が満たされて

いることを確認する。 

例 試験を実施する。 

注記1 この規格の附属書JB(試験方法)において,達成基準を満たしていることを確認し,

確認した結果を明確に表す方法として試験の実施方法を説明している。 

注記2 試験を実施するに当たっては,この規格の附属書JB(試験方法)を参考にするとよい。 

例 ユーザ評価を実施する。 

注記 高齢者及び障害者を含む利用者にウェブコンテンツを実際に利用してもらって問題を抽

出することで,ウェブコンテンツが達成基準を満たしているかどうかの判断がより確か

になる。ただし,対応する達成基準の確認を網羅できないため,他の方法と組み合わせ

て実施するとよい。 

例 チェックツールを用いて確認する。 

注記 多くのウェブコンテンツを対象に確認を行うという観点で有効である。ただし,機械的

に判定可能な事項は限られることから,人間による目視,動作確認などを交えて確認を

行う必要がある。 

JA.5 保守・運用 

a) アクセシビリティの品質確保 ウェブページ一式の責任者は,ウェブコンテンツを保守・運用すると

きには,ウェブアクセシビリティの品質を確保し,維持・向上に努める。 

注記 ウェブコンテンツの追加,削除又は更新があった場合には,達成基準を満たしていることを

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

確認し直すとよい。 

b) フィードバックによる意見の収集 ウェブページ一式の責任者は,ウェブアクセシビリティの取組み

に対する利用者の意見を収集する手段を用意して,利用者からの意見を収集する。この規格の要件は

アクセシビリティを確保する上で必要最低限のものであり,利用者からの意見を参考にすることによ

って,ウェブコンテンツのアクセシビリティ及び使い勝手を更に向上させることができる。 

例 ウェブページ一式のどのウェブページにも,“お問合せ”フォーム及び“ご意見・ご要望”フォ

ームへのリンクが決まった位置にあり,利用者がウェブコンテンツの使い勝手に関する意見及

び要望を送信することができる。 

c) アクセシブルな問合せ手段の提供 ウェブページ一式の責任者が,ウェブコンテンツに関する利用者

からの問合せを受け付けることを目的とした何らかの手段を用意する場合,その手段はアクセシブル

なものであって,かつ,ウェブコンテンツ上の分かりやすい位置で提供する。 

注記1 特定の問合せ手段だけでは利用できない人が存在するため,複数の問合せ手段を提供する

ことが有効である。 

注記2 よくある問合せ内容をまとめてFAQページに掲載しておくことで,利用者が問合せをする

手間を省くことができる。 

例 オンラインで問合せするためのフォームを提供しているウェブページに,電話番号,ファック

ス番号,郵送先なども併せて明示する。 

JA.6 PDCAサイクルによるウェブアクセシビリティの確保・維持・向上 

ウェブコンテンツの追加,削除又は更新が行われるウェブページ一式においては,“Plan-Do-Check-Act

(PDCA)”として知られる方法論に基づき計画し,継続的にウェブアクセシビリティの確保・維持・向上

に取り組む。 

a) P(Plan):計画 ウェブページ一式の現状を把握した上で,今後の予定などを踏まえて,目標を設定

する。 

例 ウェブアクセシビリティ方針を策定して,ウェブサイト,マニュアルなどで公開する。 

b) D(Do):実行 ウェブアクセシビリティ方針で定めた目標を達成するために,ウェブアクセシビリテ

ィの確保・向上に取り組む。 

例 新しく制作したウェブページを公開する前に,対応する達成基準を満たしていることを確認す

る。 

例 計画に基づき,既存のウェブコンテンツの改善を行う。 

例 ウェブコンテンツの制作・開発に従事する者を対象とした研修を定期的に実施する。 

例 JA.5に示す内容を実行する。 

c) C(Check):評価 ウェブページ一式を対象に目標とする適合レベルの達成基準が満たされているこ

とを定期的に確認する。 

例 試験を実施し,試験結果をウェブページで公開する。 

注記1 この規格の附属書JB(試験方法)において,達成基準を満たすことを確認し,確認

した結果を明確に表す方法として試験の実施方法を説明している。 

注記2 試験を実施するに当たっては,この規格の附属書JB(試験方法)を参考にするとよ

い。 

例 ユーザ評価を実施する。 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 高齢者及び障害者を含む利用者にウェブコンテンツを実際に利用してもらって問題を

抽出したりすることで,ウェブコンテンツが達成基準を満たしているかどうかの判断

がより確かになる。ただし,対応する達成基準の確認を網羅できない場合があるため,

他の方法と組み合わせて実施するとよい。 

例 チェックツールを用いて確認する。 

注記 多くのウェブコンテンツを対象に確認を行うという観点で有効である。ただし,機械

的に判定可能な事項は限られることから,人間による目視,動作確認などを交えて確

認を行う必要がある。 

d) A(Act):改善 確認した結果を踏まえて,さらに,ウェブアクセシビリティを向上させ,かつ,継

続的に確保・維持していくための改善策を検討する。 

例 発見されたウェブページの問題について改善を計画し実行する。 

例 運用しているガイドライン及びチェックリストを改善する。 

例 ウェブコンテンツの企画,設計,制作・開発,確認及び保守・運用の各段階に従事する者を対

象としたヒアリングを行い,改善すべき課題を確認する。 

例 確認した結果に基づき,必要に応じてウェブアクセシビリティ方針の見直しを行う。 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JB 

(参考) 
試験方法 

この規格を用いた試験方法について説明する。 

JB.1 適合試験の要件 

ウェブページ単位で試験をする場合はJB.1.1を参照する。ウェブページ一式単位で試験をする場合は

JB.1.1及びJB.1.2を参照する。 

また,第三者によるコンテンツがあるためにウェブページ全体を試験できない場合は,5.3を参照する。

達成基準を満たすことができないウェブページに達成基準を満たす代替のウェブページを提供する場合の

試験については,A.16を参照する。さらに,依存していないウェブコンテンツ技術を使用したウェブペー

ジの試験については,5.1.5を参照する。 

JB.1.1 ウェブページ単位 

ウェブコンテンツをウェブページ単位で試験する場合は,5.1.2及び5.1.3の要件を満たすようにする。 

JB.1.2 ウェブページ一式単位 

ウェブページ一式を試験する場合には,次のいずれかの方法で試験対象のウェブページを選択し,選択

したウェブページに対して,JB.1.1の方法を用いて試験する。 

a) 全てのウェブページを選択する場合 ウェブページ一式に属する全てのウェブページを選択する。 

b) ランダムに選択する場合 ウェブページ一式に属する全てのウェブページから試験対象のウェブペー

ジをランダムにサンプリングして選択する。 

c) ウェブページ一式を代表するウェブページを選択する場合 ウェブページ一式を代表するウェブペ

ージをウェブページ一式の中から選択する。次に示すウェブページが存在する場合,それらを含むよ

うにする。 

1) ウェブページ一式における共通のウェブページ 

・ ウェブページ一式の入り口となるページ(例 トップページなど)及びそのウェブページから直

接リンクされているウェブページ 

・ ウェブページ一式に属する各ウェブページのヘッダー,ナビゲーションメニュー,フッターなど

から共通してリンクされているウェブページ 

2) ウェブページ一式のアクセシビリティに関連するウェブページ 

・ アクセシビリティに関する方針,及び解説のあるウェブページ 

・ 利用者からの問合せを受け付けるウェブページ 

・ ウェブページ一式のヘルプ機能を提供するウェブページ 

・ 各種設定,選択肢,ショートカットなどの説明を提供するウェブページ 

3) 上記1)及び2)以外でウェブページ一式を代表するウェブページ 

・ ウェブページ一式の中で主要な機能を提供するウェブページ 

機能の例を次に示す。 

・ 商品の選択及び購入 

・ 利用者登録 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

・ 調査票の提出 

・ ウェブページ一式の中で重要な情報を提供するウェブページ 

情報の例を次に示す。 

・ 災害時などの緊急情報 

・ 法定公告 

・ ウェブページ一式に属する各種類のウェブページを代表するウェブページ 

種類の例を次に示す。 

・ スタイル,レイアウト,構造,ナビゲーション,ビジュアルデザイン,テンプレートなどの種

類 

・ 利用者,デバイス,ブラウザ,コンテキスト,設定などに依存して変化する外観及び動作の種

類 

・ ウェブサイト領域の種類(トップページ,部門,カテゴリ,オンラインショップなど) 

・ コンテンツの種類(フォーム,テーブル,リスト,見出し,マルチメディア,スクリプトなど) 

・ 利用している機能(日付入力,画像拡大表示,スライダーなど)の種類 

・ 利用しているインタラクション(動的コンテンツ,エラーメッセージ,ダイアログボックス,

ポップアップウィンドウなど)の種類 

・ 制作者,制作部門などの種類 

・ ウェブコンテンツ技術(HTML,CSS,SVG,PDF,Flash,JavaScriptなど)を複数利用している

場合,そのそれぞれの技術を利用しているウェブページを代表するウェブページ 

・ ライブラリ(Dojo,jQueryなど)を利用している場合,そのそれぞれのライブラリを利用してい

るウェブページを代表するウェブページ 

・ 利用者のアクセスが多いウェブページ 

d) ウェブページ一式を代表するウェブページとランダムに選択したウェブページとを併せて選択する

場合 c)によってウェブページ一式を代表するウェブページを試験対象ウェブページとして選択した

後,b)によってランダムに選択したウェブページを試験対象ウェブページに加える。 

JB.2 試験の手順 

試験は,次の手順で実施する。 

a) 試験環境の確認 試験に先立って,使用しているウェブコンテンツ技術を確認する。 

b) 試験対象の特定 JB.1によって試験の対象となるウェブページ及び方法を選択し,特定する。 

c) 達成方法及び検証方法の特定 達成基準に基づいて,達成方法及びその検証方法を特定できる技術的

根拠を明確にする(例 使用している達成方法及びその検証方法一覧の作成)。 

d) 試験結果の記録 対象とするウェブページを選択し,試験を実施し,その結果を記録する。 

e) 達成基準チェックリストの作成 試験結果に基づき,達成基準チェックリストを作成する。表JB.1

に,達成基準チェックリストの例を示す。“適用”の欄には,その達成基準を適用すべきかどうかを記

載する。例えば,音声コンテンツが存在しない場合には,音声コンテンツに関する達成基準は適用さ

れないが,その達成基準は満たしているとみなすことができる。 

“結果”の欄には,その達成基準を満たしているかどうかを記載する。 

“注記”の欄には,その達成基準が適用されない理由などを記載することができる。 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表JB.1−達成基準チェックリストの例(一部) 

達成基準 

適合レベル 

適用 

結果 

注記 

1.1.1 非テキストコンテンツ 

○ 

○ 

1.2.1 音声だけ及び映像だけ(収録済み) 

− 

○ 

動画,音声コンテンツなし 

1.2.2 キャプション(収録済み) 

− 

○ 

動画,音声コンテンツなし 

1.2.3 音声解説又はメディアに対する代
替コンテンツ(収録済み) 

− 

○ 

動画,音声コンテンツなし 

1.2.4 キャプション(ライブ) 

AA 

− 

○ 

動画,音声コンテンツなし 

: 

(以下省略) 

JB.3 試験結果の表示 

JB.3.1 表示事項 

試験結果を表示する場合は,次の内容を含むようにすることが望ましい。ただし,ウェブページ単位で

試験した場合は6)は適用されない。1)及び3)〜5)については,5.2.1を参照する。表JB.2に,試験結果表

示の例を示す。 

1) 表明日 

2) 規格の規格番号及び改正年 

3) 満たしている適合レベル 

4) 対象となるウェブページに関する簡潔な説明 

5) 依存したウェブコンテンツ技術のリスト 

6) 試験対象のウェブページを選択した方法(JB.1.2参照)及び選択したウェブページ数 

7) 試験を行ったウェブページのURI 

8) 達成基準チェックリスト 

9) 試験実施期間 

表JB.2−試験結果表示の例 

JIS X 8341-3:2016附属書JBに基づく試験結果表示 

1) 表明日 20XX年X月XX日 
2) 規格の規格番号及び改正年 JIS X 8341-3:2016 
3) 満たしている適合レベル AA 
4) 対象となるウェブページに関する簡潔な説明 

http://www.example.go.jp/subdir/ 以下の全てのウェブページ 

5) 依存したウェブコンテンツ技術のリスト HTML 
6) 試験対象のウェブページを選択した方法 ランダムサンプリングによってXXページ,

ウェブページ一式を代表するウェブページとしてXXページを選択 

7) 試験を行ったウェブページのURI 別紙 
8) 達成基準チェックリスト 別紙 
9) 試験実施期間 20XX年X月XX日〜XX日 

JB.3.2 追加の表示事項 

試験結果を表示する場合は,次の内容を含めることがより望ましい。 

a) 達成基準を満たすことを示すための技術的根拠(使用している達成方法及びその検証方法一覧など) 

b) 試験に使用したチェックツールなどの名称及びバージョン 

c) 使用しているが適合には依存していないウェブコンテンツ技術のリスト 

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X 8341-3:2016 (ISO/IEC 40500:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) コンテンツを検証するのに用いたオペレーティングシステムの名称及びバージョン並びに支援技術を

含むユーザエージェントの名称及びバージョン 

e) 表示する適合レベルより上のレベルで満たしている達成基準のリスト 

f) 

アクセシビリティを向上するために達成基準以上に追加で施した措置に関する情報