X 7206:2010
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 導入······························································································································· 1
2.1 表記法 ························································································································· 2
2.2 目的 ···························································································································· 2
2.3 引用規格 ······················································································································ 3
2.4 定義 ···························································································································· 3
2.5 適合性水準 ··················································································································· 7
2.6 名前空間接頭辞規則 ······································································································· 8
3 XBRLフレームワーク ······································································································· 8
3.1 XBRLタクソノミ概観 ···································································································· 8
3.2 XBRLインスタンス概観 ································································································· 9
3.3 データの完全性及び機密性 ····························································································· 11
3.4 妥当性の検証 ··············································································································· 11
3.5 XBRLにおけるXLink ··································································································· 11
4 XBRLインスタンス ········································································································· 31
4.1 xbrl要素 ····················································································································· 32
4.2 XBRLインスタンスのschemaRef要素 ·············································································· 33
4.3 XBRLインスタンスのlinkbaseRef要素 ············································································· 35
4.4 XBRLインスタンスのroleRef要素(任意選択) ································································· 37
4.5 XBRLインスタンスのarcroleRef要素(任意選択)····························································· 37
4.6 項目 ··························································································································· 37
4.7 context要素 ················································································································· 46
4.8 unit要素 ····················································································································· 52
4.9 タプル ························································································································ 56
4.10 項目及びタプルの重複検出に関する同等述語 ···································································· 59
4.11 脚注 ·························································································································· 65
5 XBRLタクソノミ············································································································ 69
5.1 タクソノミ スキーマ ····································································································· 69
5.2 タクソノミ リンクベース ······························································································· 84
6 参照文献······················································································································· 110
附属書A(規定)スキーマ ··································································································· 112
附属書B(参考)貢献者 ······································································································ 137
附属書C(参考)原勧告の知的財産の状態 ·············································································· 138
附属書JA(参考)この規格の原勧告との編集上の相違 ······························································ 139
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格
協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS X 7206:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
この文書は,XBRL Internationalが,www.xbrl.org Copyright (C) 2000-2002,2003 XBRL International. に
よって著作権宣言を行った“Extensible Business Reporting Language (XBRL) 2.1 Specification”の翻訳(参考)
である。許可を得て用いている。
XBRL International http://www.xbrl.org/SpecRecommendations/ から利用できる英語版が,公式(規定)の
版である。翻訳には誤り又は公式(規定)版との不一致があり得る。XBRL Internationalは,この文書を査
読又は同意しているものではない。
次は,この文書の状態に関するXBRL Internationalによる宣言である。
“Extensible Business Reporting Language (XBRL) 2.1 Specification”は,XBRL Internationalの勧告である。
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原勧告の表題及びまえがきの翻訳
拡張可能な事業報告言語 (XBRL) 2.1
2003年12月31日版勧告
この版は,
XBRL-RECOMMENDATION-2003-12-31+Corrected-Errata-2008-07-02.rtf
である。
編者
名前
連絡先
所属
Phillip Engel
phillip.engel@morganstanley.com
Morgan Stanley (formerly of KPMG
LLP)
Walter Hamscher
walter@hamscher.com
Standard Advantage
Geoffrey Shuetrim
geoff@galexy.net
Galexy Pty. (formerly of KPMG
LLP)
David vun Kannon
david.k.vun.kannon@us.pwc.com
PricewaterhouseCoopers LLP
(formerly of KPMG LLP)
Hugh Wallis
hughwallis@xbrl.org
XBRL International Inc. (formerly of
Hyperion Solutions Corporation)
寄稿者
名前
連絡先
所属
Charles Hoffman
charleshoffman@olywa.net
UBmatrix
Campbell Pryde
campbell.pryde@xbrl.us
XBRL US (formerly of Morgan
Stanley and previously of KPMG
LLP)
この文書の状況
この文書は,“2003年12月31日の日付の勧告の更新版”である。XBRL International Specification Working
Groupが2008年7月2日の日付で承認した誤りの訂正すべてを盛り込んでいる。XBRL International
Standards Boardは,この文書を勧告の更新版として出版することを承認した。
関連する特許権について,読者が気付いた点及び提供すべき補足文書があれば,コメントを付けてご意
見を寄せていただきたい。
この文書全体にわたって複数のXBRLスキーマを引用している。スキーマの完全な規格を附属書Aに収
める。スキーマの参考の版は,XBRL Internationalのウェブサイトwww.xbrl.orgにおいて別途スキーマファ
イルの形式で入手可能とする。規格外ではあるが,ウェブサイトのスキーマについて,スキーマ維持機構
をこの規格の附属書Aに簡単に記述した。
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日本工業規格 JIS
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拡張可能な事業報告言語 (XBRL) 2.1
Extensible Business Reporting Language (XBRL) 2.1
序文
この規格の前版は,2003年12月にXBRL Internationalが発行した勧告Extensible Business Reporting
Language (XBRL) 2.1を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成し,2005年に日本工業規格として制
定されていた。しかし,基とする仕様がXBRL Internationalで2008年7月に“2003年12月31日の日付の
勧告の更新版”として発行されたので,これと技術内容が一致するように改正した。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原勧告の箇条を入れ替える変更,箇条となっていな
い記載に箇条を割り当てる変更,理解を助けるための語を補うなどの変更をしている事項である。
1
適用範囲
この規格は,拡張可能な事業報告言語 (Extensible Business Reporting Language) について規定する。XBRL
を規定として採用することは,ソフトウェア会社,プログラマ,情報の作成及び配信を行う仲介業者,並
びに利用者による事業報告情報の作成,交換及び比較を促進する。事業報告には,財務諸表,財務情報,
非財務情報,総勘定元帳取引,年次報告書及び四半期報告書といった監督機関への書類提出を含むが,こ
れらに限定しない。
この規格は,事業報告の作成,交換及び比較作業で利用する情報の表現に利用可能なXML要素及びXML
属性を定義する。XBRLは,XBRLインスタンスで用いるXML要素及びXML属性から構成する核言語で
あるだけでなく,XBRLインスタンスから参照する新たな要素及び要素から構成するタクソノミを定義し,
かつ,それらのXBRLインスタンスに含む要素の内容間の制約を表すために用いる言語でもある。
注記 この規格は,XBRL Internationalが2008年7月に発行した,Extensible Business Reporting Language
(XBRL) 2.1の“2003年12月31日の日付の勧告の更新版”を,技術的な内容は変更せず,章構
成をJISの様式に合わせて変更したものである。構成の対応関係を附属書JAに示す。
2
導入
XBRLは,文書インスタンスで用いるXML要素及びXML属性から構成する各言語とする。XBRLイン
スタンスでは,この各言語の抽象要素を具象要素に置き換える。タクソノミでこれらの抽象要素を定義す
る。XBRLは,新しく要素を定義するために用いる言語,並びに文書インスタンスで参照する要素のタク
ソノミ及びタクソノミ要素間の関係によって構成する。
この規格では,参考であると明示しない部分は,すべて規定とする。この規格の日本語による文章及び
/又はこの規格の本文中に含むスキーマの素片と,この規格に含む規定のスキーマ(附属書A)との間に,
何らかの矛盾又は矛盾と思われるものが存在する場合,日本語による文章又は規定のスキーマ(附属書A)
から得られる情報のうち,より制限的な解釈を優先する。本文中に示すスキーマの素片は,参考であり,
2
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通常,2.1で定義する強調表示によって表記する。規定スキーマ(附属書A)は,必ずしも最も限定的な解
釈を提供しているわけではないことに留意することが重要である。なぜならば,制約事項には,XMLスキ
ーマの構文(箇条6に示す [SCHEMA-1] 及び [SCHEMA-2] 参照)を用いては,表現できないものもあり,
この規格に対応する原勧告の発行時に,一般に入手可能なXMLスキーマの商用実装の幾つかは,別な方
法で必要となる機能を正しく又は完全には実装していない場合があるからである。例えば,タプルという
抽象要素(附属書A)に関するスキーマ規定は,4.9の原語(英語)の説明ほどには,その内容モデルを制
限していない。この場合,4.9の語句を適用しなければならない。context要素の下位要素の順序は,この
反対の例である。この場合,スキーマ(附属書A)では,これらの下位要素に関して特定の順序を記述し
ているが,4.7の説明文では,明確に表現していない。この場合,スキーマ(附属書A)が,より制限的な
解釈を提供しているので,原語(英語)の語句のこれと異なる可能な解釈に優先して,スキーマの解釈を
適用しなければならない。
この規格とは別途及び同時に公表したスキーマその他の文書は,参考である。この規格の利用者の便宜
をはかるために提供する。
2.1
表記法
この規格において,次の囲みけい(罫)強調表示は,参考の技術素材を表記する場合に用いる。
参考の技術素材
この規格において,次の囲みけい(罫)強調表示は,参考の注釈を表記する場合に用いる。
参考の注釈
参考に関する原勧告の編集者の注意は,字下げをした上で“注記”という見出しを付ける。
注記 これは,参考の部分に関する編集者の注意である。
斜体は,修辞的な強調を行うときにだけ用いる。何か特別の規格内での意味を伝えるものではない。
2.2
目的
XBRL規定は,次の4種類の利用者に対して恩恵をもたらすことを意図する。すなわち,1) 事業情報の
提出企業,2) 情報の作成及び配信を行う仲介業者,3) 事業情報の利用者,並びに4) これら3種類の利用
者の一つ以上の利用者へのソフトウェア及びサービスの提供者である。四つの集団すべてに対して恩恵を
もたらすような規定を作成し,各集団の要求を均衡させることを総合的に意図している。
規定の設計について,いずれかの犠牲によって,他方の集団に恩恵をもたらすかもしれないような決定
をしなければならない場合は,一般に,事業情報の利用者の要求を他方の要求よりも優先させる。
XBRLは,事業報告作成の改善を主たる目的とする。XBRLは,現在の実務を容易にするものであって,
会計基準をはじめとする事業領域にかかわる標準を変更したり,新しく設定したりするものではない。た
だし,XBRLは,長期的には,報告における変化を促進することになるはずである。
XBRLは,報告書を準備する標準形式を利用者に提供する。報告書は,最終的には後で,様々な様式で
表現される。XBRLは,利用者に対し,異なるソフトウェアアプリケーション間で情報を交換するための
標準形式を提供する。XBRLは,ソフトウェアアプリケーションによって自動的,高効率及び高信頼な情
報の抽出を可能にする。XBRLによって,企業間の財務及びその他の事業情報,会計方針,財務諸表の注
記事項並びに利用者が比較したいその他の項目の自動的な比較が容易になる。今日では,こうした比較は,
手作業で行われている。
XBRLは,より詳細な情報,根拠とする文献,監査調書及び精算表への“掘下げ”(より詳細な報告項目
の検索)を容易にする。XBRLは,財務報告及び事業報告の手続並びにその情報の解釈に関連して役立つ
提出会社に関する情報についての規定も含む。
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XBRLは,国際会計基準及びその他の会計基準に対応していると同様に,様々な英語圏の言語(英語,
米語など)以外の各国語にも対応している。
その適用する範囲を拡張するため,採用者は,だれでも,XBRL文書を拡張することができる。その設
計は,追加的な拡張による再利用を奨励する。例えば,XBRLは,株式公開企業が証券取引監督機関への
書類提出において,当然ながら期待される情報の形式を指定する。XBRLは,事業報告全般を促進するも
のであるが,財務報告及び会計報告に限定されるものではない。
XBRLは,情報についての利用者の純粋な要求に焦点を合わせている。財務内容の真実かつ公正な表現
から注意をそらすかもしれない太字,斜体及びその他の文字修飾を排するという報告基準の考え方に忠実
に従っている。したがって,XBRL文書が何らかの文書書式規則を支持するといった機能要請はない。
XBRLインスタンス文書は,一まとまりの事実を伝達することを目的とする。内容の多寡についての制
約は,存在しない。単一の事実でも,妥当なXBRLインスタンス文書全体を形成することができる。例え
ば,伝達する情報が前の四半期における“売上原価”が幾らだったかに限定される場合など。また,XBRL
インスタンス文書は,膨大な量の事実を含むデータベース情報のダンプであってもよい。XBRLは,その
中間でもよい。このことが非常に高い柔軟性を提供する。XBRLは,XBRLインスタンスを他の規定中で
再利用可能にすること,及びXBRLがなければ任意に書式が設定された文書からデータを抽出しなければ
ならなかったアプリケーションソフトウェアで,XBRLインスタンスを再利用可能にするという目標を達
成することを本質的に意図する。
2.3
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS X 4158:2005 XML名前空間
注記 W3C Recommendation, Namespaces in XML, 1999-01が,この規格と一致している。
JIS X 4159:2005 拡張可能なマーク付け言語 (XML) 1.0
注記 World Wide Web Consorsiam (W3C) Recommendation, Extensible Markup Language (XML) 1.0,
3rd edition, 2004-02が,この規格と一致している。
JIS X 4176:2005 XMLリンク付け言語 (XLink) 1.0
注記 W3C Recommendation, XML Linking Language (XLink) Version 1.0, 2001-06が,この規格と一致
している。
XBRLは,これら以外にも箇条6に示す幾つものW3C勧告を参照している。財務分野のXML規定を公
表している他の団体,すなわちOAG (Open Applications Group),OMG (Object Management Group),FpML
(Financial Products Markup Language),finXML (Financial XML),OFX/IFX (Open Financial Exchange),ebXML
(e-Business XML) などとの協議が行われてきた。XBRLを適用する範囲には,トランザクションプロトコ
ルを含まない。XBRLを適用する範囲は,財務報告を含み,会計慣習の表示及び利用について広範囲にわ
たり詳細に考慮している。この詳細さが,XBRLを前述の他の規定から際立たせている。
2.4
定義(“規定”であると明示しない部分は参考とする。)
2.4.1
用語及び定義
XBRLで用いる用語は,他の分野の用語と重複することが多いため,あいまいさ及び混乱の可能性を減
らすため,次に定義を示す(箇条6参照)。これらの定義は,“規定”と記述されていない限り,参考とす
る。
a) 抽象要素 (abstract element) XMLスキーマ宣言では,abstract属性が "true" の値をとり,その結果と
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して,XMLインスタンス文書では用いることができない要素。
b) 別名概念 (alias concept) アークロールがhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence-aliasである定義アー
クの "to" 側の概念。essence-alias関係によって関係付ける別名概念における妥当な値は,常に,本質
概念においても妥当な値であるという意味において,別名概念と本質概念とは,定義的に同値とする。
c) 別名項目 (alias item) 要素が別名概念であるインスタンス文書内の項目。
d) アーク (arc) 位置指定子を結び付けることによって,概念同士を関連付ける要素。アークは,概念の
位置指定子を資源自体に結び付けることによって,概念と資源とを関連付ける。アークは,事実の位
置指定子を脚注拡張リンク内の脚注資源に関連付けるためにも用いる。
アークは,拡張リンク中で表現する関連の性質を記述する一連の属性をもつ。すべてのアークは,
xlink:arcrole属性をもつ。この属性が,記述している関連付けの意味を決定する。
e) c-同等 (c-equal) 文脈同等。s-同等である文脈に属する,同じ項目型をもつ複数の項目,項目の集合
又は項目の順。定義は,4.10による。
f)
次に示す用語は,いずれも [XPATH] の用語を用いて表されるインスタンス内の要素間の関係を用い
て定義される。
f.1)
祖先 (ancestor)“規定” ある要素に対し,その要素のancestor軸に現れる要素。
f.2)
子 (child)“規定” ある要素に対し,その要素のchild軸に現れる要素。
f.3)
子孫 (descendant)“規定” ある要素に対し,その要素のdescendant軸に現れる要素。
f.4)
祖父 (grandparent)“規定” ある要素に対し,その親要素の親要素。
f.5)
親 (parent)“規定” ある要素に対し,その要素のparent軸に現れる要素。
f.6)
兄弟 (sibling)“規定” ある要素に対し,その要素の親要素のchild軸に現れ,かつ,その要素自
身ではない要素。
f.7)
伯父 (uncle)“規定” ある要素に対し,その要素の親要素の兄弟要素。
g) 概念 (concept) 構文的には,item要素の代替グループ又はtuple要素の代替グループに含まれるよう
に定義するXMLスキーマ要素定義。意味論的には,事業活動又は事業活動の性質について報告可能
な事実の定義。
h) 具象要素 (concrete element) XMLスキーマ宣言では,abstract属性が "false" の値をとり,その結果と
して,XMLインスタンス文書中に現れてよい要素。
i)
文脈 (context) XBRLインスタンス文書の中で,ルート要素の子として出現する要素。事業体,報告
期間及びシナリオを記述する要素。これらが集まって,項目の値を理解するために必要な,適切な文
脈を与える。
j)
カスタムの(標準で提供されず,利用者が個別に定義して使用する。)アーク要素 (custom arc element)
xl:arcから派生 (derive) させた,この規格で規定していないアーク要素。カスタムのアーク要素は,
link:presentationArc要素,link:calculationArc要素,link:labelArc要素,link:referenceArc要素又は
link:definitionArc要素のいずれでもない。
k) カスタムの拡張リンク要素 (custom extended link element) xl:linkから派生させた,この規格で規定し
ていない拡張リンク要素。カスタムの拡張リンク要素は,link:presentationLink要素,link:calculationLink
要素,link:labelLink要素,link:referenceLink要素又はlink:definitionLink要素のいずれでもない。
l)
カスタムの資源要素 (custom resource element) xl:resourceから派生させた,この規格で定義していな
い資源要素。カスタムの資源要素は,link:label要素,link:reference要素又はlink:footnote要素のいずれ
でもない。
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m) 発見可能なタクソノミ集合,DTS (Discoverable Taxonomy Set) DTSは,タクソノミ スキーマ及びリ
ンクベースの集合体。DTSの範囲は,DTSに含まれるタクソノミ スキーマ及びリンクベースのリン
ク又は参照をたどることで発見できるすべてのタクソノミ スキーマ及びリンクベースを含む。最低限,
DTS内のタクソノミ スキーマの一つは,xbrl-instance-2003-12-31.xsdをインポートしなければならな
い。発見の詳細な手順は,箇条3による。
n) 重複項目 (duplicate items) 同じ文脈に属し,かつ,親を同じくする,二つの同一概念の項目。正式な
定義は,4.10による。
o) 重複タプル (duplicate tuples) その子孫がすべて同じ内容をもつ二つのタプル。より正確には,二つの
タプルが,p-同等であり,かつ,その子タプルすべてが,もう一方のタプルの子タプルとp-同等であ
ることを除き重複し,かつ,その子項目すべてが,もう一方のタプルの子項目とp-同等であることを
除き重複する。正式な定義は,4.10による。
p) 要素 (element) XMLスキーマを用いて定義するXML要素。
q) 事業体 (entity) XBRL項目が対象とするビジネス実体。箇条6に示す [XML] 又は [SGML] 概念に
おける構文上の "entity" を意味する場合には,その旨指摘する。
r) 本質概念 (essence concept) アークロールがhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence-aliasである定義ア
ークの "from" 側の概念。essence-alias関係によって関連付ける別名概念における妥当な値は,常に,
本質概念においても妥当な値であるという意味において,別名概念と本質概念とは,定義的に同値で
ある。
s)
本質項目 (essence item) 要素が本質概念であるインスタンス文書内の項目。
t)
拡張リンク (extended link) 箇条6に示す [XLINK] で定義された構文を用いて拡張リンクとして認
識される要素。拡張リンクは,拡張リンクが含む情報と第三の文書が含む情報との一連の関係を表す。
詳細は,3.5.2.4による。
u) 事実 (fact) 事業報告の対象となる事実。単純な事実の場合,比率で表す値をとる単一の事実である
ときを除き,その値を単純な内容として表さなければならない。複合的な事実の場合,他の単純な事
実及び/又は複合的な事実によって値を形成する。単純な事実は,項目を用いて表現し,この規格で
は,項目 (item) と呼ぶ。複合的な事実は,タプルを用いて表現し,この規格では,タプル (tuple) と
呼ぶ。
v) インスタンス文書名前空間 (instance namespace) この規格で用いるXBRL 2.1インスタンスの次に示
す名前空間。http://www.xbrl.org/2003/instance
w) 項目 (item) XBRL item要素の代替グループに属する要素。項目は,事実の単一の値をもち,事実を
正確に解釈するために必要なcontext要素(及び数値的項目の場合にはunit要素)への参照を含む。項
目が,あるタプルの子として出現する場合,それと同じタプルの子である他の項目及びタプルに照ら
して解釈する必要がある。項目には,数値項目及び非数値項目がある。数値項目では,計量の精度及
び計量単位を記述しなければならない。
x) 最も近い共通祖先要素 (least common ancestor) インスタンス文書において,二つの要素の共通の祖先
であり,かつ,これら二つの要素の箇条6に示す [XPATH] で定義する祖先の軸にこの祖先要素の子
が現れない要素。
y) リンクベース (linkbase) 箇条6に示す [XLINK] の拡張リンクの集合体。リンクベースは,タクソノ
ミ中の概念の意味を記述する。
z) リンクベース名前空間 (linkbase namespace) この規格で用いるXBRL 2.1リンクベースの次に示す名
6
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前空間。
http://www.xbrl.org/2003/linkbase
aa) 位置指定子 (locator) 概念をそれぞれ個別に識別するタクソノミ スキーマ要素定義へのXPointer(箇
条6に示す [XPTR] 参照)による位置指定子は,拡張リンクアークに対して指し示す場所を固定する。
詳細は,3.5.3.7による。
ab) 非数値項目 (non-numeric item) 数値項目ではない項目。特に,日付は,数値ではない。
ac) 数値項目 (numeric item) 単純な内容の項目の場合,decimal(十進数),float(4 byteの浮動小数)又
はdouble(8 byteの浮動小数)といったXMLスキーマの原始型から制限 (restriction) によって派生さ
せた項目。複合的な内容の項目の場合,XBRLで定義する型である分数型 (fractionItemType) を制限
によって派生させた項目。項目型の詳細は,5.1.1.3による。
ad) 報告期間 (period) 時点又は期間。事業報告では,財務数値及びその他の事実を,ある時点又は一定
の報告期間の“その時現在の状況 (as of)”に関して報告する。通常事実は,時点及び期間に関係する。
ae) p-同等 (p-equal) 親同等。同じ親をもつインスタンス内の項目又はタプルを,p-同等とする。正式な
定義は,4.10による。
af) 資源 (resource) 概念又は項目についての追加情報を提供する拡張リンクに含まれるXML素片。詳
細は,3.5.3.8による。
ag) XBRLインスタンス文書のルート (root of an XBRL instance) xbrl要素。通常,どのXML文書にも,
XBRLインスタンスを埋め込むことが可能である。このとき,xbrl要素は,XBRLインスタンスのコ
ンテナである。
ah) s-同等 (s-equal) 構造同等。XML値空間において等しい又はそのXMLノードのXBRL関連の下位要
素及び属性がs-同等である項目をs-同等とする。正式な定義は,4.10による。
ai) 標準のアーク要素 (standard arc element) xl:arcから派生させた,この規格で定義しているアーク要
素。標準のアーク要素は,link:presentationArc要素,link:calculationArc要素,link:labelArc要素,
link:referenceArc要素又はlink:definitionArc要素のうちのいずれかである。
aj) 標準の拡張リンク要素 (standard extended link element) xl:linkから派生させた,この規格で定義して
いる拡張リンク要素。標準の拡張リンク要素は,link:presentationLink要素,link:calculationLink要素,
link:labelLink要素,link:referenceLink要素又はlink:definitionLink要素のうちのいずれかである。
ak) 標準の資源要素 (standard resource element) xl:resourceから派生させた,この規格で定義している資
源要素。標準の資源要素は,link:label要素,link:reference要素又はlink:footnote要素のうちのいずれ
かである。
al) タクソノミ (taxonomy) XMLスキーマ及びそのスキーマからlinkbaseRef要素を用いて参照する
XBRLリンクベースの集合及びそのリンクベースに入れ子にされて含まれるリンクベースの集合。
注記 詳細は3.1を参照。
am) タクソノミ スキーマ (taxonomy schema) XMLスキーマ(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参照)。タク
ソノミ スキーマの大部分がタクソノミ中の概念構文の定義に当てられることが多い。3.1,箇条5及
び5.1で詳細に規定する。
an) タプル (tuple) XBRL tuple要素の代替グループに属する要素。タプルは,複合的な事実において部
分を束ねるために用いる。タプルの構成要素は,それぞれが事実であるが,お互いを参照して解釈し
なければならない。例えば,正確に理解されるためには,会社の取締役の氏名,年齢及び報酬は,一
緒に記述される必要がある。
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ao) 単位 (unit) XBRLインスタンスのルート要素の子として出現するXML素片。単位は,数値項目の
計量単位を示す。それぞれのunit要素は,一つの計量単位だけを記述することができる。
ap) u-同等 (u-equal) 単位同等。同じ計量単位をもつ数値項目は,u-同等とする。正式な定義は,4.10に
よる。
aq) v-同等 (v-equal) 値同等。同じ値をもつc-同等な非数値項目,又はそれぞれの精度,推定した精度若
しくはdecimals属性の小さい値で定義する許容値の範囲内で等しい数値をもつc-同等な数値項目。正
式な定義は,4.10による。
ar) XBRLインスタンス文書 (XBRL instance) xbrl要素をルート要素とするXML素片。XBRLインスタ
ンス文書は,それらを支持するDTSで定義する概念に対応する事業報告の事実を含む。XBRLイン
スタンス文書は,インスタンスの事実を解釈するために必要な追加情報を提供する文脈及び単位を含
む。
as) x-同等 (x-equal) Xパス同等。Xパスの "=" 演算子がtrue値を返す。正式な定義は,4.10による。
2.4.2
用語遣い
要求事項の文章の末尾は,その意味の区別によって,表1のようにする。
表1−要求事項の文章の末尾
文末に置く語句
意味
対応規格での
対応英語“規定”
…(し)なければならない。
…する。
…とする。
規定に適合するには,厳密にこれに従わなければならない要
求である。
MUST
REQUIRED
SHALL
…(し)てはならない。
…(し)ない。
規定に適合するには,厳密にこれに従わなければならない禁
止である。
MUST NOT
SHALL NOT
…するのがよい。
…することが望ましい。
ある状況においては,特定の機能を無視することに正当な理
由があるかもしれない。ただし,すべてを理解した上で,慎
重に比較検討した後に初めて,他の方法を選択すべきである。
SHOULD
RECOMMENDED
…しないほうがよい。
ある状況においては,特定の動作が受け入れ可能であり,又
は有用でさえあることに正当な理由があるかもしれない。た
だし,すべてを理解した上で,この事例を慎重に比較検討し
た後に初めて,このように表記された動作を実装すべきであ
る。
SHOULD NOT
NOT
RECOMMENDED
…(し)てもよい。
ある機能が真に選択可能であることを意味する。ある供給業
者は,特定の市場がその機能を必要とするか又は他の供給業
者の製品にない機能が製品の価値を高めると感じる場合,そ
の機能を含めることを選択できる。特定の選択機能を含まな
い実装は,その選択機能を含む別の実装と相互に機能するよ
うに作成しなければならない。しかしながら,おそらくこの
場合には,機能は,限定される。
同様に,当然,特定の選択機能を含む実装でも,その選択機
能が提供する機能を除いて,その選択機能を含まない別の実
装と相互に機能するように作成しなければならない。
MAY
OPTIONAL
2.5
適合性水準
この規格は,XBRL認識プロセッサのための2種類の適合性を規定する。最初の適合性は,すべてのXBRL
プロセッサに要請される。もう一つの適合性を支持するかどうかは,プロセッサの目的によって異なる。
最小限適合のXBRLプロセッサは,この規格に示すすべての規定の制限を完全かつ正確に満たさなけれ
ばならない。
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完全適合のXBRLプロセッサは,最小限適合性だけでなく,リンクベース及びXBRLインスタンスに関
連する意味論的制限についてもそのすべてを完全かつ正確に満たさなければならない。
この規格に示す制限は,すべて,特にことわりがない限り,最小限適合のプロセッサに適用する。
2.6
名前空間接頭辞規則
この規格では,要素及び属性を記述する場合,多数の名前空間接頭辞を用いる。名前空間接頭辞は,次
による。
link
http://www.xbrl.org/2003/linkbase
xbrli
http://www.xbrl.org/2003/instance
xl
http://www.xbrl.org/2003/XLink
xlink http://www.w3.org/1999/xlink
xml
http://www.w3.org/XML/1998/namespace
xsi
http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance
xsd
http://www.w3.org/2001/XMLSchema
箇条6に示す [NAMESPACES] で定義するように,xml接頭辞は,具体的に予約されている。
この規格で定義する要素及び属性の幾つかを名前空間接頭辞又は名前空間を用いることなく記述する。
この規格で定義する要素及び属性の名前空間の規定は,すべて,この規格に含む規定のスキーマによって
決定する(附属書A参考)。
3
XBRLフレームワーク
XBRLは,構文を定義する。この構文によって,特定の文脈の下で,厳密に定義した報告概念の値とし
て事実を報告する。この構文は,ソフトウェアがそれらの事実を効率的及び確実に発見し,抽出し,並び
に解釈することを可能にする。XBRLフレームワークは,事業報告情報をXBRLインスタンス及びタクソ
ノミの二つの構成要素に分割する。
XBRLインスタンスは,報告する事実を含む。一方,タクソノミは,事実によって伝達する概念を定義
する。XBRLインスタンス,それを支持するタクソノミ及び追加のリンクベースの組合せがXBRLの事業
報告を構成する。
3.1
XBRLタクソノミ概観
タクソノミは,XMLスキーマ(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参照),並びに,このスキーマに含むリン
クベース,及び,このスキーマから直接的に参照するすべてのリンクベースで構成する。このXMLスキ
ーマを,タクソノミ スキーマとする。
XBRLの用語法においては,概念とは報告する用語を定義したものである。概念は,XMLスキーマ(箇
条6に示す [SCHEMA-1] 参照)における要素の定義として宣言する。概念には,タクソノミ スキーマに
おいて具体的な名前及び型を与える。型とは,概念の定義に応じて測定する事実に許可するデータ型の種
類を定義したものである。例えば,“現金及び預金”という概念は,通常は,金額型とする。これは,現金
及び預金を報告する場合,その値は,金額型とすることを宣言する。対照的に,“会計方針注記”という概
念は,通常は,文字列型とする。XBRLインスタンスにおいて“会計方針注記”を報告する場合,その値
は,文字列として解釈される。どのように概念を用いることができるかについての追加的な制約は,概念
に対応するXMLスキーマ(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参照)の要素定義の追加的なXBRL属性によっ
て記述する。詳細は,5.1.1による。
タクソノミ リンクベースは,各概念間の関係を表すこと及び概念とその説明とをそれぞれ関連付けるこ
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とによって,概念の意味をそれぞれ追加的に記述する。詳細は,5.2による。
リンクベースは,拡張リンクの集合体とする。概念を記述するため,タクソノミでは,五種類の異なる
拡張リンク(定義,計算,表示,ラベル及び参照)を用いる。拡張リンクの最初の三つの型は,概念間の
関係を表現し,最後の二つは,概念とそれらの説明との関係を表す。
リンクベースは,タクソノミ スキーマとは別の文書に置かれることもあるし,タクソノミ スキーマに
埋め込まれることもある。リンクベースをタクソノミ スキーマに埋め込まない場合,リンクベースがタク
ソノミ スキーマと合わせてタクソノミを構成するときは,タクソノミ スキーマは,リンクベース文書の
位置を特定するためのlinkbaseRef要素を含まなければならない。
3.2
XBRLインスタンス概観
タクソノミは,報告する概念を定義するが,定義された概念に基づいた事実の実際の値を含まない。事
実の値は,XBRLインスタンスに含まれ,“事実”として参照される。
“現金及び預金は,500 000である”という事実の実際の値に加え,XBRLインスタンスは,事実の値を
解釈するために必要な文脈の情報を提供する。数値事実に対しては,XBRLインスタンスは,測定の精度
及び計量単位を記述する。
XBRLインスタンスは,一つを超えるタクソノミによって支持することができる。さらに,タクソノミ
は,様々な方法によってお互いを相互に関連付け,拡張し,修正することができる。一般に,XBRLイン
スタンスを解釈するときには,関連する複数のタクソノミをまとめて考慮する必要がある。関連するタク
ソノミの集合を,発見可能なタクソノミ集合 (DTS) と呼ぶ。
DTSは,タクソノミ スキーマ及びリンクベースの集合とする。
幾つかの文書の集合(インスタンス,タクソノミ スキーマ又はリンクベース)及び次のDTS発見規則
によってDTSの範囲を決定する。
XBRLインスタンスは,DTS発見のための起点となり得るが,XBRLインスタンス自身は,DTSの一部
ではない。
DTS発見のための起点として用いるタクソノミ スキーマ及びリンクベースは,それが発見するDTSの
一部である。
DTSの発見規則を次に示す。
a) DTSにおけるタクソノミ スキーマは,次による。
1) タクソノミ スキーマは,schemaRef要素,roleRef要素,linkbaseRef要素又はarcroleRef要素を用い
て,XBRLインスタンスから直接参照する。schemaRef要素,roleRef要素,linkbaseRef要素又は
arcroleRef要素のxlink:href属性は,発見するタクソノミ スキーマのURLを含む。schemaRef要素,
roleRef要素,linkbaseRef要素又はarcroleRef要素によって参照するすべてのタクソノミ スキーマを
発見しなければならない。
2) タクソノミ スキーマは,発見するタクソノミ スキーマからXMLスキーマのimport要素又はinclude
要素経由で参照する。発見するタクソノミ スキーマ中のimport要素又はinclude要素によって,参
照するすべてのタクソノミ スキーマを発見しなければならない。
注記 redefine要素は,タクソノミ スキーマでは禁止されているため,DTSにおける発見におい
ていかなる役割ももたない。
3) タクソノミ スキーマは,発見するリンクベース文書からloc要素経由で参照する。発見するリンク
ベース中のloc要素のxlink:href属性によって参照するすべてのタクソノミ スキーマを発見しなけ
ればならない。
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4) タクソノミ スキーマは,発見するリンクベース文書からroleRef要素経由で参照する。発見するリ
ンクベース中のroleRef要素のxlink:href属性によって参照するすべてのタクソノミ スキーマを発見
しなければならない。
5) タクソノミ スキーマは,発見するリンクベース文書からarcroleRef要素経由で参照する。発見する
リンクベース中のarcroleRef要素のxlink:href属性によって参照するすべてのタクソノミ スキーマ
を発見しなければならない。
6) タクソノミ スキーマは,発見するタクソノミ スキーマからlinkbaseRef要素経由で参照する。発見
するタクソノミ スキーマ中のlinkbaseRef要素のxlink:href属性によって参照するすべてのタクソノ
ミ スキーマを発見しなければならない。
b) DTSにおけるリンクベース文書は,次による。
1) リンクベースは,XBRLインスタンスからlinkbaseRef要素経由で直接参照する。linkbaseRef要素の
xlink:href属性は,発見するリンクベース文書のURLを含む。linkbaseRef要素によって参照するす
べてのリンクベースを発見しなければならない。
2) リンクベースは,発見するタクソノミ スキーマからlinkbaseRef要素経由で参照する。linkbaseRef
要素のxlink:href属性は,発見するリンクベースのURLを含む。linkbaseRef要素によって参照する
すべてのリンクベースを発見しなければならない。
3) リンクベースは,発見するタクソノミ スキーマ中でXPath "schema/annotation/appinfo/*" に出現する
(この規格を通して,schema,annotation及びappinfoは,すべて,XMLスキーマ名前空間において
定義されている要素とする。)。
4) リンクベースは,発見するリンクベース文書からloc要素経由で参照する。発見するリンクベース
中のloc要素のxlink:href属性によって参照する資源を含むすべてのリンクベースを発見しなければ
ならない。
例えば,“一般企業のための財務報告の発見可能なタクソノミ集合 (US GAAP C&I DTS)”は,米国で一
般に認められた会計原則 (US GAAP) を一般企業 (C&I) に適用する場合,その原則の範囲において,網羅
的な概念によって構成されている。このDTSは,“費用”という概念を含む。
ある病院のXBRLインスタンスは,US GAAP C&I DTSからの概念を用いてもよい。同様に,別のタク
ソノミで定義する“医師給与”という追加的な概念を用いることもできる。その場合,病院タクソノミは,
“医師給与”という概念をUS GAAP C&I DTSの“費用”という概念に関連させるリンクベースを含む。
この病院のXBRLインスタンスは,病院タクソノミの位置を特定するschemaRef要素をもつ。このXBRL
インスタンスは,XBRLインスタンスを支持するDTSを決定するための起点となる。DTSの発見は,
schemaRef要素を病院タクソノミへたどることから始まる。病院タクソノミには,そのリンクベースの位
置を特定するlinkbaseRef要素がある。リンクベースの一つは,US GAAP C&Iタクソノミ中の“費用”と
いう概念の位置を特定するloc要素を含んでいる。“費用”という概念を含むタクソノミは,US GAAP C&I
DTSに含まれる他のタクソノミの位置を特定する。この発見手順をたどることによって,必要なタクソノ
ミをすべて発見する。その結果がUS GAAP C&I DTS及び病院タクソノミを含むDTSとなる。
この例が示すように,あるDTSは,より広範囲でより精巧なDTSを構成するための“基礎”として用
いることもできる。利用者は,既存のDTSのグループをより高度なDTSとしてまとめることもできるし,
拡張タクソノミ経由で概念及び概念の関係のうち必要なものだけを追加することもできる。
情報利用者側アプリケーションの中には,DTSを参照しないでXBRLのデータファイルに対して処理を
実行できるものもあるかもしれないが,一般には,すべてのXBRLの事実の解釈と処理とは,DTSの内容
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に関連している。
例えば,XBRLインスタンス文書が与えられたとき,概念の順序付けられた集合に対応した一覧に記述
された事実の一覧を正しく作成するためには,一覧中の各事実に対応したラベルを見つけ出すことが必要
となる。ラベルは,ラベル拡張リンクに含まれる。ラベル拡張リンクの場所は,表示する事実を支持する
ものとして認識されるタクソノミ スキーマ中のlinkbaseRef要素によって特定してもよい。ラベル拡張リ
ンクの場所は,XBRLインスタンス自身中にあるlinkbaseRef要素によって特定することもできる。
XBRLインスタンス文書を処理する場合,リンクベースが処理に関連しているときは,情報利用者側ア
プリケーションは,直接的又は間接的にこのような方法で,参照するリンクベースをすべて用いなければ
ならない。XBRLインスタンスを支持するDTSを決定する場合,タクソノミ スキーマ及びリンクベース
に対するすべての参照情報を解決していなければならない。
3.3
データの完全性及び機密性
事業情報を安全に送る必要がある応用事例は,多い。データの完全性を強く要求する場合は,ハッシュ
合計等を利用することにつながり,機密性を保持することを要求する場合は,漏えい防止のために暗号化
手法等を利用することにつながる。XBRLでは,意図的に,これらの機構のいずれをも提供しない。なぜ
ならば,XBRLは,実際の内容を合意された形式で送信することに焦点を当てているからである。他のど
んなデータブロックとも同様に,誤り訂正用の冗長バイトを加えたり,暗号化のためのハッシュを行った
り,秘密かぎ(鍵)を用いて電子署名をしたり,その他のことによって,データの完全性を向上させるこ
とができることを仮定している。これらの機構は,すべて,XBRLの扱う範囲外とする。
XBRLインスタンス文書は,その一部又はそのすべてに署名,暗号,正規化,圧縮などの処理がなされ
ているかどうかを意識する必要はない。XBRLインスタンスの処理を行う時点においては,これらの処理
は,すべて済んでおり,XBRLインスタンスに搭載する内容には,これらの処理の証拠を少しも必要とし
ない。
3.4
妥当性の検証
XBRLインスタンス,XBRLリンクベースのそれぞれ,及びXBRLタクソノミ スキーマは,この規格で
定める構文要請を遵守しなければならない。これらの構文要請の多くは,XMLスキーマを用いて表す。こ
のため,妥当性検証プロセスの一部は,XMLスキーマの妥当性検証ソフトウェアを用いて行うことができ
る。構文要請の一部は,XMLスキーマを用いて表現されていないか,又はXMLスキーマで表すことがで
きない。このため,他の妥当性検証の技術を利用しなければならない。
情報利用者側アプリケーションは,XBRLインスタンスのデータが,インスタンス文書を支持するDTS
に表現されている意味と一致しているかどうか検査してもよい。意味の不一致が生じているXBRLインス
タンスが意味の不一致のゆえに無効とされることはない。ただし,この規格は,完全適合性のXBRLプロ
セッサで検証可能な意味の不一致を識別する。
3.5
XBRLにおけるXLink
XBRLでは,XML素片間に様々な形のリンクが出現する。XBRLインスタンスとそれを支持するDTS
との間には,リンクが存在する。XBRLインスタンスの事実とこれらの事実間の関連を記述する脚注との
間にも,リンクが存在する。概念の構文定義とリンクベース中で定義するそれらの意味との間にも,リン
クが存在する。意味それ自体は,リンクベースを構成するリンクのネットワーク中で表す。XBRLでは,
これらすべてのリンクは,箇条6に示す [XLINK] の中で定義された構文を用いて表す。XBRLは,箇条6
に示す [XLINK] 規定の中で定義された単純リンクと拡張リンクとの両方を用いる。
箇条6に示す [XLINK] 規定は,名前空間http://www.w3.org/1999/xlinkにおいて,一連の属性の構文及び
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意味を定めている。したがって,これらの属性は,XML素片間の様々な種類のリンクを記述するために,
他の名前空間において定義された要素に対して用いることができる。XBRLでは,これらの属性の多くを,
多くの場面において利用する。これら以外の属性は,XBRLによって定義したリンクに関連した意味をも
たない。これら以外の属性は,XMLスキーマの構文上の制約によって,容認されているが,この規格にお
いては,何も記述していない。何ら特別の意味をもたせているわけでもない。xlink:show属性及び
xlink:actuate属性といった属性がその例である。
この細分箇条では,XBRLで用いる単純リンク及び拡張リンクの一般的な形式を規定する。単純リンク
及び拡張リンクを用いる特定の要素について,XBRLインスタンスの構文又はXBRLタクソノミの構文を
扱っているこの規格の関連する箇所で詳細に規定する。
一般的にXBRLで用いる箇条6に示す [XLINK] 構造の構文は,二つのXMLスキーマ,すなわち,箇
条6に示す [XLINK] 属性の構文を定義するxlink-2003-12-31.xsd(規定)及びこの規格によって定義する
様々な種類のリンクに関する要素の内容モデルを定義するxl-2003-12-31.xsd(規定)によって制約される。
3.5.1
単純リンク
単純リンクは,ある資源から別の資源の位置を特定するリンク(箇条6に示す [XLINK] 参照)とする。
XBRLが単純リンクをどのように利用するかについて,幾つかを次に例示する。
− XBRLインスタンス及びタクソノミ スキーマからリンクベースの位置を特定する(4.2.5参照)。
− XBRLインスタンスからタクソノミ スキーマの位置を特定する(4.2参照)。
XBRLで用いる単純リンク要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="simpleType">
<annotation>
<documentation>
Type for the simple links defined in XBRL
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<attributeGroup ref="xlink:simpleType"/>
<attribute ref="xlink:href" use="required" />
<attribute ref="xlink:arcrole" use="optional" />
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute ref="xlink:show" use="optional" />
<attribute ref="xlink:actuate" use="optional" />
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="simple" type="xl:simpleType" abstract="true">
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<annotation>
<documentation>
The abstract element at the head of the simple link substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
3.5.1.1
単純リンクのxlink:type属性
xlink:type属性は,出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "simple" でなければならな
い。
3.5.1.2
単純リンクのxlink:href属性
単純リンクには,xlink:href属性がなければならない。xlink:href属性は,URIでなければならない。URI
は,XML文書の位置又はXML文書中のXML素片の位置を特定しなければならない。URIが相対パスで
記述されている場合,XMLベース規定(箇条6に示す [XML Base] 参照)で定義されている方法で,絶
対URIを取得しなければならない。URI上にあるXPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の構文で許容さ
れる形式についての詳細は,3.5.4による。
3.5.1.3
単純リンクのxlink:role属性(任意選択)
xlink:role属性は,任意選択とし,その値は,URIでなければならない。xlink:role属性がある場合,値が
空であってはならない。
3.5.1.4
単純リンクのxlink:arcrole属性(任意選択)
xlink:arcrole属性がある場合,空文字列であってはならない。
3.5.1.5
単純リンクのxml:base属性(任意選択)
xml:base属性(箇条6に示す [XML Base] 参照)は,単純リンクに出現してもよい。xml:base属性は,
xlink:href属性中で指定する相対URIの解決に関与する。
3.5.2
linkbase要素
箇条6に示す [XLINK] 規定のリンクベースの定義は,次による。“内部へのリンク及び第三者へのリン
クをもつ文書を,リンクデータベース又はリンクベースと呼ぶ(箇条6に示す [XLINK] 参照)。”概念に
対する構文は,タクソノミ スキーマで定義するが,これらの概念の意味付けは,XBRLリンクベースで定
義する。リンクベースは,拡張リンク又は拡張リンクを含む要素とする。リンクベースは,documentation
要素を含むこともできる。
linkbase要素は,リンクベースのコンテナとして用いることを意図する。linkbase要素のXMLスキーマ
制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="linkbase">
<annotation>
<documentation>
Definition of the linkbase element. Used to
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contain a set of zero or more extended link elements.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:roleRef"/>
<element ref="link:arcroleRef"/>
<element ref="xl:extended"/>
</choice>
<attribute name="id" type="ID" use="optional"/>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</complexType>
</element>
</schema>
例1に骨格となるリンクベース例を示す。
例1 骨格となるリンクベース
<linkbase
xmlns="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:samp="http://www.xbrl.org/sample"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://www.xbrl.org/sample samp001.xsd"
xml:base="http://www.xbrl.org/sample">
<calculationLink
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link"
xlink:type="extended">
<!-- ... -->
</calculationLink>
</linkbase>
意味 ルート要素としてlinkbase要素を用いる場合,linkbase要素は,名前空間接頭辞の定義及び
schemaLocation属性をもつ。"xml:" という接頭辞は,必ずしも宣言する必要はない。拡張リンク要素の一
つであるcalculationLinkは,リンクベースに含まれる。
3.5.2.1
linkbase要素のid属性(任意選択)
linkbase要素には,id属性があってもよい。
id属性の値は,ID型の属性に対する箇条6に示す [XML] 規則に適合しなければならない。
3.5.2.2
linkbase要素のxml:base属性(任意選択)
xml:base属性(箇条6に示す [XML Base] 参照)は,linkbase要素に出現してもよい。xml:base属性は,
それを含む拡張リンクにおいて,相対URIの解決に関与する。
3.5.2.3
linkbase要素のdocumentation要素(任意選択)
すべてのlinkbase要素は,documentation要素を含んでもよい。
documentation要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
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xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="documentationType">
<annotation>
<documentation>
Element type to use for documentation of
extended links and linkbases.
</documentation>
</annotation>
<simpleContent>
<extension base="string">
<anyAttribute namespace="##other" processContents="lax"/>
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<element name="documentation" type="xl:documentationType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract element to use for documentation of
extended links and linkbases.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="documentation"
type="xl:documentationType"
substitutionGroup="xl:documentation">
<annotation>
<documentation>
Concrete element to use for documentation of
extended links and linkbases.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
documentation要素は,文字列の内容をもたなければならない。documentation要素には,XBRLリンクベ
ースの名前空間http://www.xbrl.org/2003/linkbase中で定義していない属性も,すべて含んでもよい。例えば,
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
documentation要素は,記述に用いる言語を示すため,xml:lang属性を用いることもできる。
3.5.2.4
roleRef要素(任意選択)
roleRef要素は,リンクベース又はXBRLインスタンス中のfootnoteLink要素及びfootnote要素のために
用いるカスタムのxlink:role属性の値を解決するために用いる。roleRef要素は,3.5.1に定義する単純リン
クである。roleRef要素は,タクソノミ スキーマ文書中でxlink:role属性の値(5.1.3参照)を宣言するroleType
要素を指定する。標準の資源要素又は標準の拡張リンク要素のxlink:role 属性の値Vは,絶対URIでなけ
ればならない。カスタムロールは,値Vがこの規格で定義されたロールに対応していない。資源の要素又
は拡張リンク要素の祖先のlinkbase要素は,roleURI属性の値Vをもつ子要素roleRef要素をもたなければ
ならない。標準の拡張リンク及び標準の資源で用いられるroleは,roleRef要素を必要とする。標準の拡張
リンクは,definitionLink要素,calculationLink要素,presentationLink要素,labelLink要素,referenceLink
要素及びfootnoteLink要素である。標準の資源要素はlabel要素,footnote要素及びreference要素である。
roleRef要素のXMLスキーマの制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="roleRef" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the roleRef element - used
to link to resolve xlink:role attribute values to
the roleType element declaration.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<extension base="xl:simpleType">
<attribute name="roleURI" type="xlink:nonEmptyURI" use="required">
<annotation>
<documentation>
This attribute contains the role name.
</documentation>
</annotation>
</attribute>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
3.5.2.4.1
roleRef要素のxlink:type属性
xlink:type属性は,出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "simple" でなければならな
い。
3.5.2.4.2
roleRef要素のxlink:href属性
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
roleRef要素には,xlink:href属性がなければならない。xlink:href属性は,URIでなければならない。URI
は,タクソノミ スキーマ文書にあるroleType要素の位置を特定しなければならない。URIが相対パスで
記述されているときは,XMLベース規定(箇条6に示す [XML Base] 参照)で定義されている方法で,
絶対URIを取得しなければならない。URI上にあるXPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の構文で許容
される形式についての詳細は,3.5.4による。xlink:href属性によって参照されるすべてのファイルは,いか
なるlinkbase要素にroleRef要素が出現するかにかかわらず,DTSの一部として発見しなければならない。
3.5.2.4.3
roleRef要素のxlink:arcrole属性(任意選択)
xlink:arcrole属性は,roleRef要素で用いてもよい。xlink:arcrole属性がroleRef要素中に出現する場合,そ
の意味は,定義されない。
3.5.2.4.4
roleRef要素のxlink:role属性(任意選択)
xlink:role属性は,任意選択とし,URI値をもたなければならない。xlink:role属性がある場合,それは,
空であってはならない。xlink:role属性がroleRef要素中に出現する場合,その意味は,定義されない。
3.5.2.4.5
roleURI属性
roleURI属性は,roleRef要素中に出現しなければならない。roleURI属性は,roleRef要素がその位置を
特定するXML資源によって定義されるxlink:role属性の値を識別する。この属性の値は,roleRef要素がそ
の位置を特定するroleType要素のroleURI属性の値と一致していなければならない。リンクベース又は
XBRLインスタンス中で,一つを超えるroleRef要素が同じroleURI属性の値をもってはならない。
3.5.2.5
arcroleRef要素(任意選択)
arcroleRef要素は,リンクベース又はXBRLインスタンス中で(footnoteArcのために)用いるカスタム
のxlink:arcroleの値を解決するのに使用する。arcroleRef要素は,3.5.1に定義する単純リンクである。
arcroleRef要素は,xlink:arcrole属性の値(5.1.4参照)を宣言しているタクソノミ スキーマ文書において
arcroleType要素の位置を特定する。標準拡張リンク要素における標準アーク要素のxlink:arcrole属性の値V
は,絶対URIでなければならない。カスタムのアークロールは,値Vがこの規格で定義されたアークロー
ルに対応していない。アーク要素の祖先のlinkbase要素は,arcroleURI属性の値Vをもつ子要素arcroleRef
要素をもたなければならない。標準の拡張リンクにおける標準のアークで用いられるarcrole要素は
arcroleRef要素を必要とする。標準のアークは,definitionArc要素,calculationArc要素,presentationArc要
素,labelArc要素,referenceArc要素及びfootnoteArc要素である。
arcroleRef要素におけるXMLスキーマの定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="arcroleRef" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the roleRef element - used
to link to resolve xlink:arcrole attribute values to
the arcroleType element declaration.
</documentation>
</annotation>
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<complexType>
<complexContent>
<extension base="xl:simpleType">
<attribute name="arcroleURI" type="xlink:nonEmptyURI" use="required">
<annotation>
<documentation>
This attribute contains the arc role name.
</documentation>
</annotation>
</attribute>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
3.5.2.5.1
arcroleRef要素のxlink:type属性
xlink:type属性は,出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "simple" でなければならな
い。
3.5.2.5.2
arcroleRef要素のxlink:href属性
arcroleRef要素には,xlink:href属性がなければならない。xlink:href属性は,URIでなければならない。
URIは,タクソノミ スキーマ文書にあるarcroleType要素の位置を特定しなければならない。URIが相対
パスで記述されているときは,XMLベース規定(箇条6に示す [XML Base] 参照)で定義されている方
法で,絶対URIを取得しなければならない。URI上にあるXPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の構文
で許容される形式についての詳細は,3.5.4による。xlink:href属性によって参照されるすべてのファイルは,
いかなるlinkbase要素にarcroleRef要素が出現するかにかかわらず,DTSの一部として発見しなければな
らない。
3.5.2.5.3
arcroleRef要素のxlink:arcrole属性(任意選択)
xlink:arcrole属性は,arcroleRef要素中で用いることができる。xlink:arcrole属性がarcroleRef要素に出現
する場合,その意味は,定義されない。
3.5.2.5.4
arcroleRef要素のxlink:role属性(任意選択)
xlink:role属性は,任意選択とし,URI値をもたなければならない。xlink:role属性がある場合,それは,
空であってはならない。xlink:role属性がarcroleRef要素中に出現する場合,その意味は,定義されない。
3.5.2.5.5
arcroleURI属性
arcroleURI属性は,arcroleRef要素中に出現しなければならない。arcroleURI属性は,arcroleRef要素がそ
の位置を特定するXML資源によって定義されるxlink:arcrole属性の値を識別する。この属性の値は,
arcroleRef要素が指定するarcroleType要素のarcroleURI属性の値と一致しなければならない。リンクベー
ス又はXBRLインスタンス中で,一つを超えるarcroleRef要素が同じarcroleURI属性の値をもってはなら
ない。
3.5.3
拡張リンク
拡張リンクは,資源間の関連性を箇条6に示す [XLINK] の注釈によって記述するXML素片とする。
XBRLの拡張リンクは,XML素片である資源間の関係を記述する。
XBRLで用いる拡張リンクの一般的なXMLスキーマ制約定義は,次による。
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="extendedType">
<annotation>
<documentation>
Generic extended link type
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title" />
<element ref="xl:documentation" />
<element ref="xl:locator" />
<element ref="xl:arc" />
<element ref="xl:resource" />
</choice>
<attributeGroup ref="xlink:extendedType"/>
<attribute ref="xlink:role" use="required" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="extended" type="xl:extendedType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract extended link element at head of extended link substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
XBRLの拡張リンクには,次の五つの異なる型の子要素を含んでもよい。
− documentation要素
− title要素(表題)
− locator要素(位置指定子)
− resource要素(資源)
− arc要素(アーク)
documentation要素は,XBRLの記述のためだけにあるもので,箇条6に示す [XLINK] で定義する特定
の意味をもっているわけではない。Title要素(表題),locator要素(位置指定子),resource要素(資源)
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
及びarc要素(アーク)は,箇条6に示す [XLINK] の特定の属性によって識別される。title要素(表題),
locator要素(位置指定子),resource要素(資源)及びarc要素(アーク)がextended要素の直接の子でな
い場合,それらは,箇条6に示す [XLINK] で定義する特定の意味をもたず,それゆえXBRLで特定され
る意味をもたない。
XBRL拡張リンクのための属性を次に記述する。
3.5.3.1
拡張リンクのid属性(任意選択)
拡張リンクには,id属性があってもよい。id属性の値は,箇条6に示す [XML] 規則のID型に適合しな
ければならない。id属性は,拡張リンクを識別し,単純リンクによって直接参照できるようにする(4.8
参照)。
3.5.3.2
拡張リンクのxlink:type属性
xlink:type属性は,拡張リンク中に出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "extended" で
なければならない。
3.5.3.3
拡張リンクのxlink:role属性
xlink:role属性は,標準の拡張リンク中に出現しなければならない。xlink:role属性の内容を,拡張リンク
ロール値と呼ぶ。拡張リンクロール値は,アプリケーションが拡張リンクを別々の関連のネットワークに
分割するために用いなければならない。拡張リンクのアークに組み込まれた意味がどのように拡張リンク
のアークロール値に依存するかについての詳細は,5.2参照。一つの標準拡張リンクロールを,次の値によ
って定義する。http://www.xbrl.org/2003/role/link
標準拡張リンクロールは,roleType(5.1.3参照)及びroleRef(3.5.2.4参照)なしで用いてもよい。
3.5.3.4
拡張リンクのxml:base属性(任意選択)
xml:base属性(箇条6に示す [XML Base] 参照)は,拡張リンク中に出現してもよく,拡張リンクが含
む相対URIの解決に関与する。
3.5.3.5
拡張リンクのdocumentation要素(任意選択)
XBRLの拡張リンクは,すべて,documentation要素を含んでもよい。
拡張リンク中のdocumentation要素は,linkbase要素中のdocumentation要素に適用されるのと同じ構文要
請に適合する。詳細は,3.5.2.3による。
3.5.3.6
拡張リンクの表題(任意選択)
XBRL拡張リンクは,すべて,表題を含んでもよい。表題は,より制約されたxlink:title属性の代わりに,
拡張リンクを記述するために用いてもよい。表題は,多言語で情報を提供する必要がある場合にとりわけ
役立つ。表題は,XBRLにおいて,特定の意味をもたない。拡張リンク中で表題を用いるには,抽象要素
であるtitle要素の代替グループに新たな要素を定義する必要がある。
表題のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="titleType">
<annotation>
<documentation>
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Type for the abstract title element -
used as a title element template.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<attributeGroup ref="xlink:titleType"/>
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="title" type="xl:titleType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Generic title element for use in extended link documentation.
Used on extended links, arcs, locators.
See http://www.w3.org/TR/xlink/#title-element for details.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
3.5.3.6.1
表題のxlink:type属性
すべての表題には,xlink:type属性が出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "title" で
なければならない。
3.5.3.7
位置指定子
位置指定子は,拡張リンクの子要素とする。位置指定子は,拡張リンク自身の外部にある資源の位置を
特定する。XBRL拡張リンクは,すべて,位置指定子を含んでもよい。
一般的な位置指定子のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="locatorType">
<annotation>
<documentation>
Generic locator type.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<sequence>
<element ref="xl:title" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
<attributeGroup ref="xlink:locatorType"/>
<attribute ref="xlink:href" use="required" />
<attribute ref="xlink:label" use="required" />
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="locator" type="xl:locatorType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract locator element to be used as head of locator substitution group
for all extended link locators in XBRL.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
一貫性を保つため,loc要素をXBRLの拡張リンクに用いる唯一の位置指定子として定義する。loc要素
は,一般的な位置指定子を具体化したものとする。loc要素のXMLスキーマ構文制約は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="loc" type="xl:locatorType" substitutionGroup="xl:locator">
<annotation>
<documentation>
Concrete locator element. The loc element is the
XLink locator element for all extended links in XBRL.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
3.5.3.7.1
位置指定子のxlink:type属性
xlink:type属性は,すべての位置指定子に出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "locator"
でなければならない。
3.5.3.7.2
位置指定子のxlink:href属性
位置指定子には,xlink:href属性がなければならない。xlink:href属性は,URIでなければならない。URI
は,XML文書又はXML文書内の一つ以上のXML素片の位置を特定しなければならない。URIを相対パ
スで記述している場合,XMLベース規定(箇条6に示す [XML Base] 参照)で定義している方法で,絶
対URIを取得しなければならない。URI上にあるXPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の構文で許容さ
れる形式についての詳細は,3.5.4による。xlink:href属性によって参照されるすべてのファイルは,いかな
るlinkbase要素に位置指定子が出現するかにかかわらず,DTSの一部として発見しなければならない。
3.5.3.7.3
位置指定子のxlink:label属性
位置指定子のxlink:label属性によって,位置指定子を識別することで,同じ拡張リンクに属するアーク
が,その位置指定子を参照できる。拡張リンクの複数の位置指定子及び複数の資源のxlink:label属性が同
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
じ値をもつことができる。xlink:label属性の値は,箇条6に示す [XML] で定義するNCName(コロンなし
名前)でなければならない。この要請は,xlink:label属性が,文字又はアンダースコアで始めなければな
らないことを意味する。
3.5.3.7.4
位置指定子の表題(任意選択)
位置指定子は,表題を含んでもよい。位置指定子の表題の子要素は,拡張リンクの表題の子要素に適用
されるものと同じ制約に適合しなければならない。詳細は,3.5.3.6による。
3.5.3.8
資源
幾つかのXBRL拡張リンクは,資源を含んでもよい。資源は,拡張リンク内の他の資源及び拡張リンク
の外部の資源と関連付けられている拡張リンク内のXML素片とする。
一般的な資源のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="resourceType">
<annotation>
<documentation>
Generic type for the resource type element
</documentation>
</annotation>
<complexContent mixed="true">
<restriction base="anyType">
<attributeGroup ref="xlink:resourceType"/>
<attribute ref="xlink:label" use="required" />
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="resource" type="xl:resourceType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract element to use as head of resource element substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
一般的な資源の内容は,非常にゆるく制約されている。この規格によって,特定の種類の拡張リンクに
おける特定の種類の資源に対して,より特定した制約を適用する。
3.5.3.8.1
資源のxlink:type属性
xlink:type属性は,すべての資源に出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "resource" で
なければならない。
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3.5.3.8.2
資源のxlink:label属性
資源のxlink:label属性によって,位置指定子を識別することで,同じ拡張リンクに属するアークが,そ
の位置指定子を参照できる。資源のxlink:label属性は,位置指定子のxlink:label属性に対して適用される
ものと同じ要請に適合する。詳細は,3.5.3.7.3による。拡張リンクにおける幾つかの資源が同じラベルを
もってもよい。
3.5.3.8.3
資源のxlink:role属性(任意選択)
資源のxlink:role属性は,任意選択とし,その値は,資源のロール値として参照される。
資源は,xlink:role属性を含んでもよい。xlink:role属性は,その資源が含む情報の性質に基づいて,資源
をそれぞれ区別するのが望ましい。この規格で定義した資源の幾つかは,その資源に定義された一まとま
りの標準的な資源のロール値をもつ。カスタムのreferenceロールは,roleType要素(5.1.3参照)を用いて
定義される。
3.5.3.8.4
資源のid属性(任意選択)
id属性は,XBRL拡張リンク中のすべての資源に出現することができる。id属性の値は,箇条6に示す
[XML] のID型の属性に対する規定に適合しなければならない。id属性によって資源を識別することで,
アークの禁止を目的として他の拡張リンク中の位置指定子から参照してもよい(3.5.3.9.5参照)。
3.5.3.9
アーク
XBRL拡張リンクは,すべて,アークを含んでもよい。アークは,拡張リンク中の位置指定子によって
識別する資源間の関係又は拡張リンク中に出現する資源間の関係を記述したものとする。
一般的なアークのXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<simpleType name="useEnum">
<annotation>
<documentation>
Enumerated values for the use attribute on extended link arcs.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="NMTOKEN">
<enumeration value="optional" />
<enumeration value="prohibited" />
</restriction>
</simpleType>
<complexType name="arcType">
<annotation>
<documentation>
basic extended link arc type - extended where necessary for specific arcs
Extends the generic arc type by adding use, priority and order attributes.
</documentation>
25
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<sequence>
<element ref="xl:title" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
<attributeGroup ref="xlink:arcType"/>
<attribute ref="xlink:from" use="required" />
<attribute ref="xlink:to" use="required" />
<attribute ref="xlink:arcrole" use="required" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute ref="xlink:show" use="optional" />
<attribute ref="xlink:actuate" use="optional" />
<attribute name="order" type="decimal" use="optional" />
<attribute name="use" type="xl:useEnum" use="optional" />
<attribute name="priority" type="integer" use="optional" />
<anyAttribute namespace="##other" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="arc" type="xl:arcType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract element to use as head of arc element substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
アークは,箇条6に示す [XLINK] の属性,すなわちxlink:from及びxlink:toによって参照するXML素
片間の関係を表す。xlink:from属性及びxlink:to属性は,アークのそれぞれの端を表す。これらの二つの属
性は,アーク自身が含まれているのと同じ拡張リンク内の資源及び位置指定子のxlink:label属性の値を含
んでいる。位置指定子では,参照するXML素片は,位置指定子のxlink:href属性によって識別するXML
要素の集合から構成される。資源では,参照するXML素片は,資源自身とする。
アークは,"from" 及び "to" の端それぞれにおいて,複数のXML素片を参照してもよい。これは,拡
張リンクで,アークのxlink:from属性又はxlink:to属性で識別する複数の位置指定子及び/又は複数の資源
において同じ値のxlink:label属性がある場合,発生することがある。このようなアークは,XML素片の
"from" 側それぞれとXML素片の "to" 側それぞれとの1対1の関係の集合を表す。
例2にアークの1対1関係の例を示す。
例2 箇条6に示す [XLINK] アークの1対1関係
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
この表示リンクは,あるXBRLの概念と他のXBRLの概念とを関連付けるアークを含んでいる。"from" 側
のXML素片は,concept Aの要素定義であり,example.xsdタクソノミ スキーマ中にある。"to" 側のXML
素片は,concept Bの要素定義であり,同じくexample.xsdタクソノミ スキーマ中にある。
<presentationLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<loc xlink:type="locator" xlink:label="a" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<loc xlink:type="locator" xlink:label="b" xlink:href="example.xsd#conceptB"/>
<presentationArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="b"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/parent-child" order="1"/>
</presentationLink>
例3にアークの1対多関係の例を示す。
例3 箇条6に示す [XLINK] アークの1対多関係
このラベルリンクは,一つのXBRLの概念を二つのXBRLのラベルに関連付ける一つのアークを含む。こ
れは,ラベル資源それぞれに対して同じxlink:label属性の値をもたせ,アークでは,次に,この属性値と
同じ値をxlink:to属性にもたせることによって実現する。concept Aと標準ラベル "Concept A" との間の関
係及びconcept Aとその合計のラベル"Total of Concept A" との間のもう一つの関係という二つの関係を表
す。
<labelLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<loc xlink:type="locator" xlink:label="a" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<label xlink:type="resource" xml:lang="en" xlink:label="lab̲a"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/label">Concept A</label>
<label xlink:type="resource" xml:lang="en" xlink:label="lab̲a"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/totalLabel">Total of Concept A</label>
<labelArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="lab̲a"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-label"/>
</labelLink>
次の拡張リンクも,これと同じ二つの関係を表すことができるが,それぞれのラベル及び二つのアークの
xlink:label属性には,異なる値を記述する。
<labelLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<loc xlink:type="locator" xlink:label="a" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<label xlink:type="resource" xml:lang="en" xlink:label="lab̲a̲standard"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/label">Concept A</label>
<label xlink:type="resource" xml:lang="en" xlink:label="lab̲a̲total"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/totalLabel">Total of Concept A</label>
<labelArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="lab̲a̲standard"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-label"/>
<labelArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="lab̲a̲total"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-label"/>
</labelLink>
意味論的には,これら二つの拡張リンクは,概念とそのラベルとの同じ関係の集合を表している。
例4にアークの多対多関係の例を示す。
例4 箇条6に示す [XLINK] アークの多対多関係
このラベルリンクは,二つの概念と二つのラベルとを関連付ける一つのアークを含む。ここでは,概念に
対するそれぞれの位置指定子のxlink:label属性の値を同じ値とし,アークのxlink:from属性の値もまた,こ
れと同じ値とする。次に,それぞれのラベル資源のxlink:label属性の値を同じ値とし,アークのxlink:to属
性の値も,また,これと同じ値とすることによって実現する。
<labelLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<loc xlink:type="locator" xlink:label="ab" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<loc xlink:type="locator" xlink:label="ab" xlink:href="example.xsd#conceptB"/>
<label xlink:type="resource" xml:lang="en" xlink:label="lab̲ab"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/label">Concept A or B</label>
<label xlink:type="resource" xml:lang="en" xlink:label="lab̲ab"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/totalLabel">Total of Concept A or B</label>
<labelArc xlink:type="arc" xlink:from="ab" xlink:to="lab̲ab"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-label"/>
</labelLink>
このアークは,次の四つの関係を表している:
a) concept Aとラベル資源 "Concept A or B" との関係
b) concept Aとラベル資源 "Total of Concept A or B" との関係
c) concept Bとラベル資源 "Concept A or B" との関係
d) concept Bとラベル資源 "Total of Concept A or B" との関係
1対多の例のように,この拡張リンクは,位置指定子及び資源それぞれが異なるxlink:label属性の値をもつ
四つの1対1のアークに書き換えることもできる。ラベル資源のxlink:label属性の値が同じ値をもち,位
置指定子のそれぞれのxlink:label属性の値が異なる値をもつ二つの1対2のアークに書き換えることもで
きる。また,その逆に,位置指定子のxlink:label属性の値が同じ値をもつ場合も同様に書き換えることが
できる。
拡張リンクにおいては,箇条6に示す [XLINK] で定義する重複アークは,いかなるものも,あっては
ならない。箇条6に示す [XLINK] で定義する重複アークとは,拡張リンク内のxlink:from属性及びxlink:to
属性がそれぞれ同じ値をもつ一組のアークとする。
箇条6に示す [XLINK] に従ったアークの正しい使用例を例5に示す。
例5 箇条6に示す [XLINK] に従ったアークの正しい使用
箇条6に示す [XLINK] では,一つの拡張リンク内の重複アークを禁じており,重複と判断される場合,
arcroleは,無視される。したがって,次の例は,無効である(definitionLink拡張リンクの詳細は,5.2.6に
よる)。
<definitionLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<loc xlink:type="locator" xlink:label="a" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<loc xlink:type="locator" xlink:label="b" xlink:href="example.xsd#conceptB"/>
<definitionArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="b"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/general-special" />
<definitionArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="b"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/requires-element"/>
</definitionLink>
代わりに,箇条6に示す [XLINK] に適合した次のような別の記述方法を用いなければならない。
<definitionLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<loc xlink:type="locator" xlink:label="a" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<loc xlink:type="locator" xlink:label="b" xlink:href="example.xsd#conceptB"/>
<definitionArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="b"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/general-special" />
</definitionLink>
<definitionLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<loc xlink:type="locator" xlink:label="a" xlink:href="example.xsd#conceptA"/>
<loc xlink:type="locator" xlink:label="b" xlink:href="example.xsd#conceptB"/>
<definitionArc xlink:type="arc" xlink:from="a" xlink:to="b"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/requires-element"/>
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</definitionLink>
3.5.3.9.1
アークのxlink:type属性
xlink:type属性は,すべてのアークに出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "arc" で
なければならない。
3.5.3.9.2
xlink:from属性
アークのxlink:from属性は,そのアーク要素自体が含まれているのと同じ拡張リンク要素中の少なくと
も一つの位置指定子又は資源のxlink:label属性の値と等しくなければならない。
xlink:from属性の値は,箇条6に示す [XML] で定義するNCName(コロンなし名前)でなければならな
い。この要請は,xlink:from属性が,文字又はアンダースコアで始めなければならないことを意味する。
3.5.3.9.3
xlink:to属性
アークのxlink:to属性は,アーク要素自体が含まれているのと同じ拡張リンク要素中の少なくとも一つ
の位置指定子又は資源のxlink:label属性の値と等しくなければならない。
xlink:to属性の値は,箇条6に示す [XML] で定義するNCName(コロンなし名前)でなければならない。
この要請は,xlink:to属性が,文字又はアンダースコアで始めなければならないことを意味する。
3.5.3.9.4
xlink:arcrole属性
xlink:arcrole属性は,アークによって表現する特定の種類の関係を記述する。この値のことを,アークロ
ール値と呼ぶ。この規格において標準のアークロール値は,各アーク要素に対して定義しており,特定の
意味を与えている。xlink:arcrole属性を用いる特定のXBRLのアーク要素(labelArc要素,referenceArc要
素,calculationArc要素,definitionArc要素,presentationArc要素,及びfootnoteArc要素)について説明す
る箇所で,その属性の値を記述する。
カスタムのアークロール値を,タクソノミ スキーマにおいて定義できる。カスタムのアークロール値の
意味は,arcroleType要素(5.1.4参照)を用いて定義する。arcroleType要素は,arcroleRef要素(3.5.2.5参
照)から参照される。
3.5.3.9.5
order属性(任意選択)
order属性は,任意選択とする。アプリケーションは,関係の階層組織を表示する場合,兄弟関係を示さ
なければならないが,order属性の値は,その序列を示す十進法の値でなければならない。値が設定されて
いない場合,order属性の値の既定値は,"1" でなければならない。階層内の複数の兄弟が同じorder属性
の値をもつ場合,それら兄弟の表示順序は,アプリケーションに依存する。order属性の値は,整数に制約
されないので,既に定義されている二つの兄弟の間に新しい兄弟を置く必要がある場合には,有用である。
3.5.3.9.6
アークの表題(任意選択)
アークは,表題を含んでもよい。アークの表題の子要素は,拡張リンクの表題の子要素に適用されるも
のと同じ制約に従わなければならない。詳細は,3.5.3.6による。
3.5.3.9.7
禁止関係及び上書き関係
タクソノミの作成者は,一般に,他のタクソノミの作成者によって作成されたリンクベースに書き込む
ことを許可されていない。直接変更できないリンクベースにおいて表現されている関係を修正する必要が
生じた場合,タクソノミの作成者は,新しいリンクベースを作成し,修正すべき特定の関係について禁止
又は上書きする関係を指し示すアークを含んでもよい。既存の関係の上書き及び禁止は,共に,新しいア
ークを構成することで実現する。
禁止アークは,一つの禁止関係又は禁止関係の集合を表すアークとする。禁止関係は,他の関係を無効
にする関係とする。上書きアークは,一つの上書き関係又は上書き関係の集合を表すアークとする。上書
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き関係は,他の関係に取って代わる関係とする。DTSにおいて表す関係のネットワーク(3.5.3.9.7.3参照)
中の関係を決定する場合,禁止関係と上書き関係とが,直接関連する。
use及びpriorityという二つの属性によって禁止関係及び上書き関係を表すアークを制御する。これらの
属性は,この規格で定義するアーク要素すべてにおいて,利用可能とする。
3.5.3.9.7.1
use属性(任意選択)
use属性は,任意選択とし,取り得る二つの値,"optional" 又は "prohibited" のいずれか一つの値をとら
なければならない。
use="optional" は,このアークが,DTSにおいて,アークによって示される関係のネットワークに参加
してもよい一つの関係又は関係の集合を表すことを示す。DTSにおける関係のネットワークの詳細は,
3.5.3.9.7.3による。この値を既定値とする。use属性が明記されていない場合,use属性の値としてこの値
を推定しなければならない。
use="prohibited" は,このアークが,DTSにおいて,アークによって示される関係のネットワークに,そ
れら自身及び他の対等関係を含めることを禁止する一つの関係又は関係の集合を表すことを示す。対等関
係の詳細は,3.5.3.9.7.4による。このような関係を,禁止関係と呼ぶ。
3.5.3.9.7.2
priority属性(任意選択)
priority属性の内容は,整数でなければならない。priority属性の既定値は,"0" とする。priority属性は,
関係のネットワークにおいて禁止及び上書きの規則を適用する場合に用いる。関係は,それぞれ,その関
係を表すアークのpriority属性の値に等しい優先度をもつ。
3.5.3.9.7.3
DTSにおける関係のネットワーク
DTS内の拡張リンクで表されるアークが,XML素片間の関係のネットワークを記述する。
アークは,一つ以上の関係をそれぞれ記述する。ただし,DTSでは,それらの関係のうちの幾つかだけ
が,DTSによって記述する関係のネットワークに参加する。
DTSでは,すべての関係をDTSによって記述する関係のネットワークに含まれる候補とする。ただし,
幾つかの関係は,他の関係によって禁止又は上書きされるため,それらをDTSによって記述される関係の
ネットワークから除外する。
DTSでは,すべてのアークをアークの基本集合に分類する。アークの基本集合に含まれるアークは,す
べて,次による。
− アーク要素がローカル名,名前空間及びxlink:arcrole属性に同じ値をもつ。
− アーク要素は,ローカル名,名前空間及びxlink:role属性に同じ値をもつ拡張リンク要素に含まれる。
DTSでは,アークの基本集合それぞれは,関係のネットワークに含める候補の集合を表す。DTS中のア
ークの基本集合のそれぞれについて,DTS中のアークによって表される対応する関係のネットワークを構
成する基本集合に,禁止関係及び上書き関係の規則によって,どの部分集合を含めるかを決定する。
3.5.3.9.7.4
対等関係
禁止関係及び上書き関係の規則を適用する場合,基本集合中のアークによって表現するそれぞれの関係
と基本集合中のアークによって表現するその他すべての関係との比較を必要とする。
所与の基本集合において,アークによって表される二つの関係は,次の条件を満たす場合に対等とする。
− 箇条6に示す [SCHEMA-1] におけるスキーマ妥当性検証後のインフォセットにおいて次の条件を満
たす。
・ アークは,同じ数の省略できない属性をもつ。
・ 最初のアークにおける,各省略できない属性と,s-同等(4.10参照)属性が2番目のアークにある。
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上記の条件を満たすため,use属性,priority属性,及び次の名前空間で宣言される属性は,すべて
省略可能であり,他のすべての属性は省略できない。
http://www.w3.org/2000/xmlns/
http://www.w3.org/1999/xlink
注記 アーク宣言の属性に指定された既定値又は固定値をスキーマ妥当性検証後のインフォセット
(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参照)規定に従って考慮した後に,適用される。
− 関係の "from" 側のXML素片が互いに,4.10で定義する同一の関係である。アークのxlink:from属性
によって識別されるXML素片の説明は,3.5.3.9による。
− 関係の "to" 側のXML素片が互いに,4.10で定義する同一の関係である。アークのxlink:to属性によ
って識別されるXML素片の説明は,3.5.3.9による。
3.5.3.9.7.5
禁止関係及び上書き関係の規則
禁止関係及び上書き関係の規則は,アークのuse属性及びpriority属性並びに対等関係の概念を採用して,
基本集合中のアークによって表現する関係それぞれを,そのアークの基本集合に対応する関係のネットワ
ークに含めるか決定する。
基本集合中のアークによって表す対等関係のすべてに対して,禁止関係及び上書き関係の規則を,次の
ように適用する。
a) 禁止関係は,基本集合のアークによって表す関係のネットワーク中には,決して含めない。
b) 最高の優先度をもつ関係が一つだけあり,それが禁止関係ではない場合,その関係は,上書き関係で
あり,基本集合に対する関係のネットワークに含める。その他の対等関係は,すべて,アークの基本
集合に属する関係のネットワークに含めない。
c) 最高の優先度をもつ関係が二つ以上あり,いずれも,禁止関係ではない場合,最高の優先度をもつ関
係のうちの一つを,アークの基本集合に属する関係のネットワークに含めなければならない。含める
ものとして選んだ関係を,上書き関係とする。その他の対等関係は,すべて,アークの基本集合に属
する関係のネットワークから除外しなければならない。これらの関係は,アークの基本集合では,上
書きされる関係とする。関係のネットワークにおいて,アークの基本集合中のどの関係を選択して関
係のネットワークに含めるかは,アプリケーションに依存する。
d) 最高の優先度をもつ関係が一つ以上あり,それらの関係の少なくとも一つが禁止関係である場合,い
ずれの対等関係も,アークの基本集合中の関係のネットワークに含めない。これらの禁止関係でない
対等関係は,禁止される関係とする。
例6に禁止関係及び上書き関係の例を示す。
例6 禁止関係及び上書き関係
次の例は,あまり一般的でないが,存在し得る状況を含み,禁止関係及び上書き関係の規則に従いどのよ
うに取り扱うかを説明する。これらの例は,別の作成者によって,おそらく作成される一連の拡張タクソ
ノミを想定したものである。この作成者は,拡張対象とするタクソノミに対して書込み権限をもたない。
アークの基本集合における次の二つのアークが,対等関係の集合を表している場合,それらの関係は,い
ずれも,アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークに含めない。
− 関係Aを表す,use="optional" 及びpriority="1" であるアークA
− 関係Bを表す,use="prohibited" 及びpriority="2" であるアークB
アークBは,より高い優先度をもっており,禁止関係を表している。したがって,アークBは,アークの
基本集合に関連付けられた関係のネットワークから関係Aを除外する。関係Bは,禁止関係であるので,
定義によって,アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークから,規則a) 及びd) を適用し,
除外する。
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もう一つのアークが,次のようにアークの基本集合に加えられた場合,
− 関係Cを表す,use="prohibited" 及びpriority="3" であるアークC
関係Cは,関係A及び関係Bと対等関係であり,最高の優先度をもっているため,禁止関係である。した
がって,関係Cは,アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークから関係Aを除外する。関係
B及び関係Cは,禁止関係であるので,アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークから,規
則a) 及びd) を適用し除外する。
もう一つのアークが,次のようにアークの基本集合に加えられた場合,
− 関係Dを表す,use="optional" 及びpriority="4" であるアークD
関係Dは,関係A,関係B,及び関係Cと対等関係であり,最高の優先度をもっているため,上書き関係
である。したがって,関係A,関係B,関係Cは,アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワー
クに含まない。関係Dは,このように禁止関係B及び禁止関係Cの影響を受けることなく上書きするので,
アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークに規則b) を適用し含める。
もう一つのアークが,次のようにアークの基本集合に加えられた場合,
− 関係Eを表す,use="optional" 及びpriority="4" であるアークE
関係Eは,関係A,関係B,関係C,及び関係Dと対等関係である。関係Eは,関係Dと同じ優先度をも
つため,関係Dと関係Eとのどちらを上書き関係とするかは,アプリケーションに依存する。関係A,関
係B,関係Cは,規則c) を適用し,依然としてアークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークに
含まない。関係Dと関係Eとのどちらを上書き関係とするかは,その関係が対等関係であるため,アプリ
ケーションに依存するが,それは,重要ではない。なぜならば,一方が他方に優先して選択されても,表
す意味付けに影響を与えないからである。
もう一つのアークが次のようにアークの基本集合に加えられた場合,
− 関係Fを表す,use="prohibited" 及びpriority="4" であるアークF
関係Fは,関係A,関係B,関係C,関係D,及び関係Eと対等関係である。関係Fは,最高の優先度を
もつ関係の一つなので,禁止関係である。したがって,対等関係にあるA,B,C,D,E又はFのいずれ
も,規則d) を適用し,アークの基本集合に関連付けられた関係のネットワークに含まない。
DTSにおいて発見するすべてのアークを,幾つかの基本集合に分割し,禁止及び上書きの規則を適用し
ていくことで,複数の関係のネットワークの集合ができるが,いずれのネットワークも次の関係を含む。
− 同じローカル名,同じ名前空間及びarcType要素に同じxlink:arcrole属性の値をもつアークで表す関係。
− 同じローカル名,同じ名前空間及び同じxlink:role属性の値をもつextendedType要素に含まれるアーク
で表す関係。
− 関係は,禁止される関係,禁止関係又は上書きされる関係のいずれでもない。
3.5.4
URI素片識別子におけるXPointerの利用
特定のXML要素を指すために箇条6に示す [XLINK] のhrefで用いるURIは,素片識別子で終わらな
ければならない。箇条6に示す [XLINK] 規定によれば,XPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の構文
を素片識別子中に置くことができる。素片識別子の形式は,短縮ポインタ又はスキーマベースポインタに
対して定められた要請に適合していなければならない。XBRLリンク中のスキーマベースポインタに許容
されるスキーマは,要素スキーマ(箇条6に示す [ELEMENT] 参照)だけとする。
例7にxlink:href値の例を示す。
例7 xlink:href値
例
意味
#f1
"f1" と同じid属性をもつ現在の文書の素片
us̲bs̲v21.xsd#currentAssets
文書us̲bs̲v21.xsdの "currentAssets" と同じ値のid
属性をもつ要素
us̲bs̲v21.xsd#element (/1/14)
文書us̲bs̲v21.xsdのルート要素の文書中の順序にお
ける14番目の子要素
us̲bs̲v21.xsd#element (currentAssets)
文書us̲bs̲v21.xsdの "currentAssets" と同じ値のid
属性をもつ要素
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4
XBRLインスタンス
XBRLインスタンスの概観は,3.2による。
XBRLインスタンスは,ルート要素がxbrl要素であるXML素片とする。XBRLインスタンスは,事実
を含む。事実は,それを支持するDTSで定義する概念にそれぞれ対応する。さらに,XBRLインスタンス
は,インスタンス中の事実の理解に必要な追加情報となるcontext要素及びunit要素を含む。
事実は,単純であることができる。この場合,値を比率として表す単一の事実であるときを除き,値を
単純な内容で表す。事実は,複合的であることもできる。この場合,他の単純な事実及び/又は複合的な
事実の値によってその値を構成する。単純な事実は,項目を用いて表現し,この規格では,項目 (item) と
呼ぶ。複合的な事実は,タプルを用いて表し,この規格では,タプル (tuple) と呼ぶ。
所与のタプル又は項目の構文は,単一のタクソノミ スキーマ中でだけ定義されるが,XBRLインスタン
スは,任意の数のタクソノミ スキーマからのXBRL項目及びタプルを含んでもよい。
XBRLインスタンスは,それを支持するDTS発見のための出発点を構築するタクソノミ スキーマ及び
XBRLリンクベースを識別する。XBRLインスタンスを支持するDTSをどのようにして決定するかは,3.2
に規定する。
DTS発見の出発点として用いるタクソノミ スキーマ及びリンクベースは,それぞれ,XBRLインスタ
ンス中のschemaRef要素及びlinkbaseRef要素によって識別する。これによって,XBRLインスタンスは,
報告する情報の解釈をある程度管理することができる。
例えば,タクソノミ スキーマで定義する要素の同じ集合が異なるリンクベースで定義されたスペイン語
及びポルトガル語の文書への参照をもつかもしれない。その参照は,そのスキーマから直接には参照され
ない。作成者が適切であると考える参照資料の集合を特定するため,インスタンスは,両方のリンクベー
スの入手方法を提供するかもしれない。また,いずれのリンクベースにも入手方法を提供しないかもしれ
ない。
XBRLインスタンスは,この箇条で規定する規則を遵守しなければならない。XBRLインスタンス用の
構文は,XMLスキーマの集合によって制約される。XBRLインスタンス スキーマ
xbrl-instance-2003-12-31.xsd(規定)で定義する要素の例には,xbrl要素,item要素,context要素,unit要
素及びtuple要素を含む。すべてのXBRLインスタンスは,XMLスキーマ(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参
照)によって定義された妥当なXML文書でなければならない。
この規格を用いたソフトウェアアプリケーションの操作に影響を与える場合に限り,XBRLインスタン
スの意味付け及びその内容を明示する。
4.1
xbrl要素
XBRLインスタンス中で,一つだけの事実を表す場合,少なくとも一つのitem要素(4.6参照)及び下
位要素を複数含むcontext要素(4.7参照)を必要とする。したがって,XBRLインスタンスのルート要素
としてコンテナ要素を必要とする。このコンテナをxbrl要素とする。大きな文書中にXBRLマーク付けの
“データの孤島”を複数含む場合,xbrl要素をそれぞれのコンテナとする。
xbrl要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
33
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<element name="xbrl">
<annotation>
<documentation>
XBRL instance root element.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element ref="link:schemaRef" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="link:linkbaseRef" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="link:roleRef" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="link:arcroleRef" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xbrli:item"/>
<element ref="xbrli:tuple"/>
<element ref="xbrli:context"/>
<element ref="xbrli:unit"/>
<element ref="link:footnoteLink"/>
</choice>
</sequence>
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</complexType>
</element>
</schema>
例8にルート要素としてのxbrl要素の利用例を示す。
例8 ルート要素としてxbrlを利用
<xbrl xmlns="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:ci="http://www.xbrl.org/us/gaap/ci/2003/usfr-ci-2003"
xsi:schemaLocation="
http://www.xbrl.org/us/fr/ci/2003/usfr-ci-2003
http://www.xbrl.org/us/fr/ci/2000-07-31/usfr-ci-2003.xsd">
<link:schemaRef xlink:type="simple"
xlink:href="http://www.xbrl.org/us/fr/ci/2000-07-31/usfr-ci-2003.xsd"/>
<ci:assets precision="3" unitRef="u1" contextRef="c1">727</ci:assets>
<ci:liabilities precision="3" unitRef="u1" contextRef="c1">635</ci:liabilities>
<context id="c1"><!-- ... --></context>
<unit id="u1"><!-- ... --></unit>
</xbrl>
意味 xbrlは,名前空間接頭辞の定義及びschemaLocation属性をもつ。
4.1.1
xbrl要素のid属性(任意選択)
xbrl要素には,id属性があってもよい。id属性の値は,ID型の属性(箇条6に示す [XML] 参照)に対
する規則に適合しなければならない。
4.1.2
xbrl要素のxml:base属性(任意選択)
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
xbrl要素には,xml:base属性があってもよい。XBRLインスタンス中の相対URIを解決するために,
xml:base属性(箇条6に示す [XML Base] 参照)をxbrl要素上に出現させることができる。
4.2
XBRLインスタンスのschemaRef要素
すべてのXBRLインスタンスは,少なくとも一つのschemaRef要素を含まなければならない。schemaRef
要素は,3.5.1で定義する単純リンクとする。schemaRef要素は,xbrl要素の子要素として出現しなければ
ならない。XBRLインスタンス中のschemaRef要素は,すべて,文書中の順序でxbrl要素の他の子要素よ
り前に出現しなければならない。
XBRLインスタンスでは,schemaRef要素がそのXBRLインスタンスを支持するDTSの一部となるタク
ソノミ スキーマを指す。
注記 XBRLインスタンスの生成者は,次のことを知っておくことが望ましい。schemaRef要素によ
る情報とインスタンスの別の場所にあるschemaLocation属性による情報との間に不一致がある
場合,正確にインスタンスを処理することは,プロセッサにとって困難かもしれない。
schemaRef要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<complexType name="simpleType">
<annotation>
<documentation>
Type for the simple links defined in XBRL
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<attributeGroup ref="xlink:simpleType"/>
<attribute ref="xlink:href" use="required" />
<attribute ref="xlink:arcrole" use="optional" />
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute ref="xlink:show" use="optional" />
<attribute ref="xlink:actuate" use="optional" />
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</schema>
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
elementFormDefault="qualified">
<element name="schemaRef" type="xl:simpleType" substitutionGroup="xl:simple"/>
<annotation>
<documentation>
Definition of the schemaRef element - used
to link to XBRL taxonomy schemas from
XBRL instances.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
4.2.1
schemaRef要素のxlink:type属性
xlink:type属性は,出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "simple" でなければならな
い。
4.2.2
schemaRef要素のxlink:href属性
schemaRef要素には,xlink:href属性がなければならない。xlink:href属性は,URIでなければならない。
URIは,XMLスキーマの位置を特定しなければならない。URIを相対パスで記述する場合,XMLベース
規定(箇条6に示す [XML Base] 参照)で定義されている方法で,絶対URIを取得しなければならない。
URIにあるXPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の構文で許容される形式についての詳細は,3.5.4によ
る。
4.2.3
schemaRef要素のxlink:arcrole属性(任意選択)
schemaRef要素に,xlink:arcrole属性を用いてもよい。この規格での意味付けは,提供しない。xlink:arcrole
属性の値は,箇条6に示す [XLINK] に規定するURI値でなければならない。
4.2.4
schemaRef要素のxlink:role属性(任意選択)
schemaRef要素に,xlink:role属性を用いてもよい。xlink:role属性がschemaRef要素上で出現する場合,
xlink:role属性のための意味付けは,定義しない。xlink:role属性の値は,箇条6に示す [XLINK] で規定す
るURI値でなければならない。
4.2.5
schemaRef要素のxml:base属性(任意選択)
schemaRef要素に,xml:base属性(箇条6に示す [XML Base] 参照)が出現してもよい。xml:base属性は,
xlink:href属性で指定する相対URIの解決に寄与する。
4.3
XBRLインスタンスのlinkbaseRef要素
箇条6に示す [XLINK] 規定は,リンクベースを発見する標準的な方法を規定する。linkbaseRef要素は,
xlink:arcrole属性の値に特定の値を用いることで,この規格に適合する(4.3.3参照)。
xbrl要素の子要素として一つ以上のlinkbaseRef要素が出現してもよい。linkbaseRef要素は,タクソノミ
スキーマで指定してもよい。詳細は,5.1.2による。linkbaseRef要素がxbrl要素の子要素として出現する場
合,linkbaseRef要素は,文書中の順序では,schemaRef要素に続き,他のすべての要素より前に出現しな
ければならない。
XBRLインスタンスでは,linkbaseRef要素が,そのXBRLインスタンスを支持するDTSの一部となるリ
ンクベースを識別する。
linkbaseRef要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
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<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="linkbaseRef" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the linkbaseRef element - used
to link to XBRL taxonomy extended links from
taxonomy schema documents and from XBRL
instances.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:simpleType">
<attribute ref="xlink:arcrole" use="required">
<annotation>
<documentation>
This attribute must have the value:
http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase
</documentation>
</annotation>
</attribute>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
4.3.1
linkbaseRef要素のxlink:type属性
xlink:type属性は,出現しなければならない。xlink:type属性は,固定の内容 "simple" でなければならな
い。
4.3.2
linkbaseRef要素のxlink:href属性
linkbaseRef要素には,xlink:href属性がなければならない。xlink:href属性は,URIでなければならない。
このURIは,3.5.2の定義によって,xlink:role属性の値によって決まる適切な拡張リンクを含むリンクベ
ースの位置を特定しなければならない。URIを相対パスで記述する場合,XMLベース規定(箇条6に示す
[XML Base] 参照)で定義されている方法で,絶対URIを取得しなければならない。URI中のXPointer(箇
条6に示す [XPTR] 参照)構文で許可される形式の詳細は,3.5.4による。
4.3.3
linkbaseRef要素のxlink:arcrole属性
linkbaseRef要素上のxlink:arcrole属性は,箇条6に示す [XLINK] が規定する次の固定の内容でなければ
ならない。
http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase
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4.3.4
linkbaseRef要素のxlink:role属性(任意選択)
xlink:role属性は,任意選択とし,linkbaseRef要素で識別するリンクベース中で許される拡張リンクの種
類を制約する。表2は,linkbaseRef要素上で出現する場合のxlink:role属性のための標準xlink:role属性の
値を説明する。表2では,次も説明する。
− どんな種類の拡張リンクを,linkbaseRef要素にある標準のxlink:role属性の値によって,それぞれ,リ
ンクベース内に含まなければならないか。
− どんな種類の拡張リンクを,linkbaseRef要素にある標準のxlink:role属性の値によって,それぞれ,リ
ンクベース内に含んではならないか。
linkbaseRef要素が,この規格で未定義の拡張リンクを含んだリンクベースと結合する場合,非標準の
xlink:role属性の値を用いてもよいし,このxlink:role属性を省略してもよい。
表2−linkbaseRef要素におけるロール
linkbaseRef要素のxlink:role属性の値
xlink:hrefが指し示す要素
未定義
どの拡張リンク要素を含んでもよい
http://www.xbrl.org/2003/role/calculationLinkbaseRef
calculationLink要素だけを含まなければならない
http://www.xbrl.org/2003/role/definitionLinkbaseRef
definitionLink要素だけを含まなければならない
http://www.xbrl.org/2003/role/labelLinkbaseRef
labelLink要素だけを含まなければならない
http://www.xbrl.org/2003/role/presentationLinkbaseRef
presentationLink要素だけを含まなければならない
http://www.xbrl.org/2003/role/referenceLinkbaseRef
referenceLink要素だけを含まなければならない
4.3.5
linkbaseRef要素のxml:base属性(任意選択)
linkbaseRef要素に,xml:base属性(箇条6に示す [XML Base] 参照)が出現してもよい。xml:base属性
は,xlink:href属性の指定する相対URIの解決に寄与する。
4.4
XBRLインスタンスのroleRef要素(任意選択)
一つ以上のroleRef要素(3.5.2.4で定義)を,XBRLインスタンス中で用いてもよい。用いる場合,文書
中の順序でXBRLインスタンス中のlinkbaseRef要素の直後に,出現させなければならない。XBRLインス
タンス中の脚注リンクで用いるすべてのカスタムのxlink:role属性の値の定義を参照するために,XBRLイ
ンスタンスで,roleRef要素を用いる。
4.5
XBRLインスタンスのarcroleRef要素(任意選択)
一つ以上のarcroleRef要素(3.5.2.5で定義)を,XBRLインスタンス中で用いてもよい。用いる場合,
文書中の順序でXBRLインスタンス中のroleRef要素の直後に,出現させなければならない。XBRLイン
スタンス中の脚注リンクで用いるすべてのカスタムのxlink:arcrole属性の値の定義を参照するために,
XBRLインスタンスで,arcroleRef要素を用いる。
4.6
項目
箇条3で示したように,項目 (item) は,単一の事実又は事業活動の測定値を表す。XBRLインスタンス
用のXMLスキーマでは,item要素は,抽象要素として定義する。すなわち,XBRLインスタンス中にitem
要素自体が出現することはない。したがって,XBRLタクソノミ文書で定義し,XBRLインスタンスで報
告する単一の事実又は事業活動の測定値を表す要素は,すべて,a) item要素の代替グループを構成する要
素,又はb) item要素に基づいて定義した要素の代替グループを構成する要素でなければならない。XBRL
タクソノミは,このような要素定義があるタクソノミ スキーマを含む。項目は,脚注からなど,他の場所
から参照されることが必要であるかもしれないので,タクソノミ作成者は,基となるXBRLのitem要素型
からid属性を継承することを禁止しない方がよい。
item要素は,他のitem要素の子孫であってはならない。XBRLインスタンスでは,必要な構造関係は,
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タプルだけを用いて捕そく(捉)し記録しなければならない(4.9参照)。様々な意味における財務概念の
相互関係である知的構造は,XBRLインスタンス中の事実の入れ子構造によるのではなく,タクソノミ リ
ンクベースのリンク構造によって捕そく(捉)し記録する。
item要素のXMLスキーマ定義及びitem代替グループ中にある要素のデータ型は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<attributeGroup name="factAttrs">
<annotation>
<documentation>
Attributes for all items and tuples.
</documentation>
</annotation>
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
<anyAttribute namespace="##other" processContents="lax" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="tupleAttrs">
<annotation>
<documentation>
Group of attributes for tuples.
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:factAttrs" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="itemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Attributes for all items.
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:factAttrs" />
<attribute name="contextRef" type="IDREF" use="required" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="essentialNumericItemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Attributes for all numeric items (fractional and non-fractional).
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:itemAttrs" />
<attribute name="unitRef" type="IDREF" use="required" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="numericItemAttrs">
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<annotation>
<documentation>
Group of attributes for non-fractional numeric items
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:essentialNumericItemAttrs" />
<attribute name="precision" type="xbrli:precisionType" use="optional" />
<attribute name="decimals" type="xbrli:decimalsType" use="optional" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="nonNumericItemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Group of attributes for non-numeric items
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:itemAttrs" />
</attributeGroup>
<annotation>
<documentation>
XBRL domain numeric item types - for use on concept element definitions
The following 4 numeric types are all types that have been identified as
having particular relevance to the domain space addressed by XBRL and are
hence included in addition to the built-in types from XML Schema.
</documentation>
</annotation>
<complexType name="monetaryItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:monetary">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="sharesItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:shares">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="pureItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:pure">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
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<element name="numerator" type="decimal" />
<element name="denominator" type="xbrli:nonZeroDecimal" />
<complexType name="fractionItemType" final="extension">
<sequence>
<element ref="xbrli:numerator" />
<element ref="xbrli:denominator" />
</sequence>
<attributeGroup ref="xbrli:essentialNumericItemAttrs" />
</complexType>
<complexType name="stringItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="string">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<!--
booleanItemType, hexBinaryItemType, base64BinaryItemType, anyURIItemType, , QNameItemType,
durationItemType, dateTimeItemType, timeItemType, dateItemType, gYearMonthItemType, gYearItemType,
gMonthDayItemType, gDayItemType, gMonthItemType, normalizedStringItemType, tokenItemType,
languageItemType, NameItemType, ...
-->
<element name="item" type="anyType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract item element used as head of item substitution group
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
例9に有効けた数3の数値事実の例を示す。
例9 有効けた数3の数値事実
<ci:capitalLeases contextRef="c1" unitRef="u1" precision="3">727432</ci:capitalLeases>
意味 ラベルがc1である文脈に属するcapitalLeasesは,有効数字3けたであり,その値は,727 000であ
る。事業体,報告期間などの値に関する詳細を判断するために文脈(後述)を参照する必要があることに
注意する。単位情報を判断するために参照されているunit要素も,参照する必要がある。
例10に非数値項目の例を示す。
例10 非数値項目
<ci:concentrationsNote contextRef="c1">
Concentration of credit risk with regard to short term investments is not considered to be significant due to the
Companyʼs cash management policies. These policies restrict investments to low risk, highly liquid securities (that is,
commercial paper, money market instruments, etc.), outline issuer credit requirements, and limit the amount that may
be invested in any one issuer.
</ci:concentrationsNote>
意味 ラベルがc1である文脈に属するConcentrations noteの文字列。
抽象要素であるitem要素の内容は,anyTypeから派生させる。item要素の代替グループの各メンバは,
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定義済みのXBRL項目型でなければならない。これは,インスタンス中のitem要素の代替要素それぞれが,
それ自身のデータ型に対する妥当性の確認を可能にする。分数型に加えて,適切なそれぞれのXMLスキ
ーマ組込み型から派生させたXBRL項目型をそれぞれ一つずつ定義している。その完全な一覧表は,5.1.1.3
による。項目は,その項目型が分数型からの制限 (restriction) による派生でない限り,複合内容をもって
はならない。
contextRef属性は,表す事実に関する付加的な関連情報を保持するcontext要素へのIDREFである(4.7
参照)。項目は,それが含まれているのと同じXBRLインスタンス内のcontext要素を参照するcontextRef
属性をもたなければならない。XBRLインスタンスは,xbrl要素の出現であり,文書全体ではないことに
注意する。XMLスキーマの組込み数値型(decimal型,float型若しくはdouble型又はこれらの型から派生
させた組込み型)又は分数型から制限によって派生させた型を内容とする項目は,contextRef属性及び
unitRef属性をもたなければならない。それ以外の項目は,すべて,contextRef属性をもたなければならな
い。
unitRef属性は,数値事実の計量単位に関する情報をもつunit要素へのIDREFである(4.8参照)。unitRef
属性は,非数値項目に現れてはならない。unitRef属性は,数値項目に必ず現れなければならず,それが含
まれているのと同じXBRLインスタンス内のunit要素を参照する。
二つの任意選択のprecision属性とdecimals属性とは,XBRLインスタンスの作成者が表す事実の精度に
ついて示すことができるようにするもので,分数型のものを除く数値項目に出現することができる。これ
らについては,次の細分箇条以降で述べる。
4.6.1
contextRef属性
すべての項目は,文脈をもたなければならない。いかなるタプルも,文脈をもってはならない。項目は,
contextRef属性によって,文脈を識別する。contextRef属性は,このcontextRef属性が出現する項目に関連
付けるcontext要素の識別に利用する。
contextRef属性の値は,このcontextRef属性が出現する項目を含むXBRLインスタンス中のいずれかの
context要素のid属性の値と等しくなければならない。
4.6.2
unitRef属性
すべての数値項目は,計量単位の説明をもたなければならない。いかなるタプル又は非数値項目も,計
量単位の説明をもってはならない。数値項目は,単位をunitRef属性で識別する。unitRef属性は,このunitRef
属性が出現する項目に関連付けるunit要素を識別するのに用いる。
unitRef属性の値は,このunitRef属性が出現する数値項目を含むXBRLインスタンス中のいずれかのunit
要素のid属性の値と等しくなければならない。
4.6.3
precision属性及びdecimals属性の使用方法
数値項目は,precision属性又はdecimals属性のいずれかをもたなければならない。ただし,その項目が,
分数型,分数型から制限によって派生させた型,又はnil値をもつ場合は,除外する。このときは,precision
属性及びdecimals属性のいずれも,もつことはできない。
数値項目は,precision属性及びdecimals属性を両方同時にもつことはできない。
非数値項目は,precision属性又はdecimals属性のいずれも,もつことはできない。
二つの数値項目が,他の様々な同等述語の定義で用いる述語であるv-同等かどうか決定する場合,その
二つの数値項目のprecision属性の値,又はdecimals属性の値から推定される精度の値を考慮する必要があ
る。v-同等の正式な定義は,4.10による。
4.6.4
precision属性(任意選択)
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precision属性は,非負の整数又は文字列 "INF" でなければならず,計量の数学的な精度を表す。このた
め,計算を行う際に有用である。異なるソフトウェアパッケージが生成する値は,精度の水準が異なるか
もしれない。precision属性は,すべての生成者が,出力の精度を同じ方法で宣言することを可能にする。
数値事実のprecision属性の値が "n" である場合,それは,有効数字 "n" けたに対して正しい。有効数字 "n"
けたに対して正しいことの規格での定義は,4.6.7.1による。アプリケーションは,精度の値としてnを指
定するか又は推定した精度の値がnである数値の字句表現においては,すべて,左から最初の0以外の数
字から数えて先頭の "n" けた以降の数字は,いずれも無視し,0と置き換えるのが望ましい。
precision="INF" は,数値の字句表現が事実を正しく表していることを意味する。
注記 この規格では,XBRLインスタンス中で表現される値を生じさせた事実の実際の値の範囲は
precision属性及びdecimals属性の推定によるprecision属性による。
例11に精度及び字句表現の例を示す。
例11 精度及び字句表現
例
意味
precision="9"
9けたの精度。その数値事実を用いた計算では,数値事実の字句表現において,左から最
初の0以外の数字から数えて初めの9けたが信頼できる。
precision
XBRLインスタンス
中の字句表現の例
読み方(無効なけたを切
捨て又はゼロにしてい
る。)
次の値以上とする。
次の値未満とする。
INF
476.334
476.334
476.334
476.334 000 000 00…1
3
205
20 5e0
204.5
205.5
4
2 002 000
200 2e3
2 001 500
2 002 500
4
−2 002 000
−200 2e3
−2 002 500
−2 001 500
2
2 012
2 0e2
1 950
2 050
2
2 000
2 0e2
1 950
2 050
1
99
9e1
85
95
0
1 234
1 234
不明
不明
precisionType単純型を,precision属性の値の値空間の定義として提供する。その定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<simpleType name="precisionType">
<annotation>
<documentation>
This type is used to specify the value of the
precision attribute on numeric items. It consists
of the union of nonNegativeInteger and "INF" (used
to signify infinite precision or "exact value").
</documentation>
</annotation>
<union memberTypes="nonNegativeInteger">
<simpleType>
<restriction base="string">
43
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<enumeration value="INF" />
</restriction>
</simpleType>
</union>
</simpleType>
</schema>
4.6.5
decimals属性(任意選択)
decimals属性は,表記する事実の値が,丸め又は切捨ての結果として,正確であると考えてもよい小数
位のけた数を表す。decimals属性は,整数又は "INF" でなければならない。数値事実のdecimals属性の値
が "n" であるとき,"n" けたの小数位に対して正しい。小数位 "n" けたに対して正しいことの規格での定
義は,4.6.7.2による。
decimals="INF" は,数値の字句表現が,表記している事実の正確な値であることを意味する。
例12にけた数及び字句表現の例を示す。
例12 けた数及び字句表現
例
意味
decimals="2"
数値事実の値が,小数位2けたに対して正しい。
decimals="−2"
数値事実の値が,小数位−2けたに対して正しい。すなわち,100の位の左側すべての
けたは,正確である。
decimals
XBRLインスタンス
中の字句表現の例
読み方(無効なけたを切
捨て又はゼロにしてい
る。)
次の値以上とする。
次の値未満とする。
INF
436.749
436.749
436.749
436.749 000 00…1
2
10.00
10.00
9.995
10.005
2
10
10.00
9.995
10.005
2
10.000
10.00
9.995
10.005
2
10.009
10.00
9.995
10.005
0
10
10.
9.5
10.5
−1
10
10.
5
15
−1
11
10.
5
15
3
205
205.000
204.999 5
205.000 5
4
2 002 000
2 002 000.000 0
2 001 999.999 95
2 002 000.000 05
−2
−205
−200.
−250
−150
−2
205
200.
150
250
−2
2 002 000
2 002 000.
2 001 950
2 002 050
−3
2 002 000
2 002 000.
2 001 500
2 002 500
−4
2 002 000
2 000 000.
1 995 000
2 005 000
−3
777 000
777 000
776 500
777 500
decimalsType単純型は,decimals属性の規定における値を定義する。そのXMLスキーマ定義は,次によ
る。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<simpleType name="decimalsType">
<annotation>
<documentation>
This type is used to specify the value of the decimals attribute
on numeric items. It consists of the union of integer and "INF"
(used to signify that a number is expressed to an infinite number
of decimal places or "exact value").
</documentation>
</annotation>
<union memberTypes="integer ">
<simpleType>
<restriction base="string">
<enumeration value="INF" />
</restriction>
</simpleType>
</union>
</simpleType>
</schema>
4.6.6
精度の推定
XBRLインスタンスの利用者は,数値項目にprecision属性がない場合,その値を次の規則によって推定
することができる。
分数型又は分数型から派生した型の数値項目については,計算に利用する場合,情報利用者側アプリケ
ーションは,精度が "INF" であると推定しなければならない。
数値項目がprecision属性ではなく,decimals属性をもつ場合,それを計算に用いるか,XBRLインスタ
ンスで重複を探すのに用いる場合,情報利用者側アプリケーションは,その数値事実の精度を推定しなけ
ればならない。
decimals属性の値を所与とする場合,数値項目の精度nは,次による。ここに,nは,0又は次の計算の
結果のいずれか大きい値とする。
n=X+Y+Z
ここに,Xは,次の値とする。
− 小数点の左側に0でないけたがある場合,その数値事実の字句表現の小数点の左側で先行ゼロを除く
けた数。
− 小数点が省略された場合,暗黙的な小数点の左側に0でないけたがあるときは,その数値事実の字句
表現の小数点の左側で先行ゼロを除くけた数。
− これら以外の場合,0ではないけたが小数点の右側にあるときは,その数値事実の字句表現において,
小数点と最初の0でない数字との間の0の個数を負にした値。
− 上記以外の場合,0。
Yは,次の値とする。
− 与えられていれば,数値事実の字句表現の指数の値。
Zは,次の値とする。
− 正確と分かっている数値事実の小数位次のけた数(decimals属性の値)。
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例13に字句表現,precision属性及びdecimals属性の例を示す。
例13 字句表現,precision属性及びdecimals属性
字句表現
decimals属性の値
推定するprecision属性の値
123
2
3+2=5
123.456 7
2
3+2=5
12 3e5
−3
3+5+(−3)=5
123.45e 5
−3
3+5+(−3)=5
0.1e−2
5
0+(−2)+5=3
0.001 E−2
5
(−2)+(−2)+5=1
0.001 e−3(これは,特殊な
例である。)
4
(−2)+(−3)+4=−1 0未満なので0
4.6.7
精度に関係する定義
この規格の精度に関連する機能について,すなわち,precision属性及びdecimals属性について明確にす
るために次の定義を提供する。
4.6.7.1
“有効数字nけたに対して正しい”,“丸め”及び“切捨て”
数値の字句表現が“有効数字nけたに対して正しい”とは,その数値の字句表現で左から数えて最初の
0以外の数字から初めの "n" けたがその数値を用いて実行する計算の目的に対して正確であることを意味
する。次の説明においては,十進表現で小数点の左側で最初の0以外の数字の左側のすべての0は,あら
かじめ削除されているものとする。
より正確には,十進表現では,有効な数字は,1,2,3…9のいずれかの数字であり,数値の大きさを示
す。ゼロ (0) は,次の場合を除き,有効な数字である。すべてのゼロ以外の数字の左側に表れる場合,又
は後述の切捨て又は丸めの後で,不明な又は破棄されたけたの位置を埋めるためだけに用いる場合。その
ため,"0.002 63" という数は,三つの有効数字2,6,3をもつ。0は,有効な数字ではない。"3 809" とい
う数では,四つのすべての数字が有効な数字である。"46 300" という数では,4,6,3が有効な数字であ
るが,二つの0については,それが書かれているとおりであるとは,何ら結論付けることはできない。こ
のあいまいさは,10のべき乗を用いて数値を表すことで取り除くことができる。有効数字3けたのときは
4.63×104,有効数字4けたのときは4.630×104とする。
計算の後で,有効数字を概数にすることが,しばしば必要になる。これは,“丸め”として知られている。
数値を有効数字nけたに丸めるには,n番目の位置より右側のすべての数字を捨てる。この処置は,“切捨
て”として知られている。この場合,切り捨てた数字の一番左のけたが5未満のときは,n番目のけたに
変更はない。切り捨てた数字の一番左のけたが5以上のときは,n番目のけたに1を加える。通常の演算
規則に従って左へと繰上げが伝ぱ(播)していき,必要であれば最後の0を除去する。例を例14に示す。
例14 丸め
表記上の値
有効数字nけたに丸めた結果
n=2
n=3
3.564 3
3.6
3.56
3.567 3
3.6
3.57
0.497 87
0.50
0.498
3.999 9
4.0
4.00
9.999 991
10
10.0
22.55
23
22.6
0.001 9
0.001 9
0.001 90
0.000 02
0.000 020
0.000 020 0
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nのあらゆる値について,同じ処理を適用してもよい。このとき,特定の数値の字句表現が“有効数字n
けたに対して正しい”とする。この処理は,値nのprecision属性をもつXBRLインスタンス中の事実の字
句表現を作るために用いてもよい。
4.6.7.2
小数位nけたに対して正しい
数値の表現が“小数位nけたに対して正しい”とき,数値の値とその表現の差の絶対値は,0.5×10−n
次である。この絶対値は,eabsと表し,“絶対誤差”として知られる。
数学的には,これを次のように表現してもよい。
数値Xに対して,次の場合に限り,xは,Xの小数位nけたに対して正しい表現である。
n
abs
10
5.0
|x
X
|
−
×
≤
−
=
e
又は,丸めの規則から
n
n
10
0.5
X
x
10
5.0
−
−
×
<
−
≤
×
−
前述のとおり,値nのdecimals属性でXBRLインスタンス中に含めるため,厳密に小数位nけたに対し
て正しい数値を生成するために,丸めを用いてもよい。
例15に様々な小数位のけた数に対して数値123 456.789 012の正しい表現を示す。
例15 小数位nけたに対して正しい
123 456.789 012の小数位nけたに対して正しい表現
n=−3
n=−2
n=0
n=3
n=6
123 000
123 500
123 457
123 456.789
123 456.789 012
4.7
context要素
context要素は,記述される事業体,報告する報告期間,報告するシナリオについての情報を含む。context
要素は,XBRL項目として捕そく(捉)し記録する事業活動の事実を理解するために必要とする。
context要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<element name="context">
<annotation>
<documentation>
Used for an island of context to which facts can be related.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element name="entity" type="xbrli:contextEntityType" />
<element name="period" type="xbrli:contextPeriodType" />
<element name="scenario" type="xbrli:contextScenarioType" minOccurs="0" />
</sequence>
<attribute name="id" type="ID" use="required" />
</complexType>
</element>
</schema>
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
次に示す例では,xsi:schemaLocation属性は,ISO 4217及びNASDAQの名前空間を解決するためのURI
を含んでいない。NASDAQの例では,このインスタンス文書を作成及び利用するアプリケーションは,こ
れらの名前空間への参照をschemaLocationの助けなしに解決できると仮定している。ISO 4217名前空間は,
例示したXBRLインスタンスの妥当性の確認に使用可能なXMLスキーマを参照しない。ここで与えたISO
4217及びNASDAQのURIは,例示だけを目的とするものであり,実際のISO又はNASDAQの資源を参
照していない。
4.7.1
id属性
すべてのcontext要素は,id属性を含んでいなければならない。id属性の内容は,ID型の属性について
の箇条6に示す [XML] 規則に従わなければならない。id属性は,item要素から参照してもよいように,
context要素(4.7参照)を識別する。
例16にIDの例を示す。
例16 ID
例
id="C2424"
反例
id="42"
ID型要素の内容は,数字で始まってはならない。
4.7.2
period要素
period要素は,項目から参照する時点又は報告期間を含んでいる。period要素の下位要素は,日付間隔
を表すために可能な選択肢の一つを構成するために用いる。
要素
意味
startDate, endDate
指定日に始まり指定日に終わる報告期間
instant
ある特定の時点
forever
“永遠”を表す要素
period要素の下位要素は,それぞれ,日付の標準的なXMLスキーマ表現を用いる。
period要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<simpleType name="dateUnion">
<annotation>
<documentation>
The union of the date and dateTime simple types.
</documentation>
</annotation>
<union memberTypes="date dateTime " />
</simpleType>
<complexType name="contextPeriodType">
<annotation>
<documentation>
The type for the period element, used to describe the reporting date info.
</documentation>
</annotation>
<choice>
<sequence>
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<element name="startDate" type="xbrli:dateUnion" />
<element name="endDate" type="xbrli:dateUnion" />
</sequence>
<element name="instant" type="xbrli:dateUnion" />
<element name="forever">
<complexType />
</element>
</choice>
</complexType>
</schema>
下位要素
XMLスキーマデータ型
instant
date又はdateTime.
forever
empty
startDate
date又はdateTime
endDate
date又はdateTime
instant要素,startDate要素及びendDate要素の内容は,箇条6に示す [SCHEMA-2] で制限するように,
ISO 8601によって定義されるデータ表現を用いて定義する。ただし,XBRLでは,更に,制限及び制約を
追加している。
periodType="instant" であるitem要素については,period要素は,instant要素を含んでいなければならな
い(5.1.1.1参照)。
periodType="duration" であるitem要素については,period要素は,forever要素又は妥当なstartDate要素
とendDate要素との順序を含んでいなければならない。
startDate要素の内容に時刻指定がない日付を指定した場合,同じ日のT00:00:00(日が始まる午前零時)
をdateTimeとして指定したものとする。
endDate要素又はinstant要素の内容に時刻指定がない日付を指定したときには,同日のT00:00:00のP1D
後,すなわち,一日後をdateTimeとして指定したものとする。これは,日が終了する午後12時を表す。
このように,すなわち,翌日が開始する午前零時と定義する理由は,箇条6に示す [SCHEMA-2] では,time
指定の時間部分で24の値を使用禁止と規定しており,これがISO 8601の構文であることによる。
指定する場合,endDate要素は,対応するstartDate要素が指定又は暗黙に指定する時刻より後の時刻を
指定又は暗黙指定しなければならない。
4.7.3
entity要素
entity要素は,財務事実を記述する事業体(ビジネス,政府部門,個人,その他)を記述する。entity要
素は,context要素で必す(須)の内容とする。entity要素には,identifier要素が含まれていなければなら
ず,segment要素を含んでもよい。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<complexType name="contextEntityType">
<annotation>
<documentation>
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
The type for the entity element, used to describe the reporting entity.
Note that the scheme attribute is required and cannot be empty.
</documentation>
</annotation>
<sequence>
<element name="identifier">
<complexType>
<simpleContent>
<extension base="token">
<attribute name="scheme" use="required">
<simpleType>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1" />
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
</element>
<element ref="xbrli:segment" minOccurs="0" />
</sequence>
</complexType>
</schema>
4.7.3.1
identifier要素
identifier要素は,事業体を識別するためのスキーマを規定する。要求されるスキーマ属性は,事業体識
別子のスキーマの名前空間URIを含んでおり,命名機関を参照するためのフレームワークを与える。要素
の内容は,スキーマ属性によって参照される名前空間の中で妥当な識別子であるtoken型でなければなら
ない。XBRL Internationalは,事業体の命名機関ではない。XBRLは,何か特定のスキーマの中で要素の内
容として現れるかもしれない事業体識別子をアプリケーションが解決できるかどうかについて一切の仮定
を設けない。
例17に事業体識別子の例を示す。
例17 事業体識別子
例
意味
<identifier scheme="http://www.nasdaq.com">SAMP</identifier>
NASDAQティッカー シンボルが
SAMPである企業
<identifier scheme="http://www.dnb.com">121064880</identifier>
D-U-N-S (R) 番号121064880をもつ企
業又は子会社
<identifier scheme="http://www.cusip.org">41009876AB</identifier>
CUSIP 番号41009876ABをもつ事業
体(例 相互ファンド)
<identifier scheme="http://www.ietf.org/URI">www.w3c.org</identifier> www.w3c.orgというURIをもつ非営
利団体
4.7.3.2
segment要素(任意選択)
segment要素は,任意選択とし,事業体識別子では十分ではない場合,XBRLインスタンスの提出企業が
事業セグメントをより完全に識別するために用いるのが望ましい追加的なマーク付け用のコンテナである。
一般に,セグメントの内容は,XBRLインスタンスの目的に特有とする。segment要素に含まれる要素は,
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http://www.xbrl.org/2003/instance名前空間で定義したものであってはならず,かつ,
http://www.xbrl.org/2003/instance名前空間で定義した要素の代替グループであってはならない。segment要
素は,空であってはならない。
segment要素に対するXMLスキーマ制約は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<element name="segment">
<complexType>
<sequence>
<any namespace="##other" processContents="lax"
minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
</complexType>
</element>
</schema>
例18にsegment要素の使用例を示す。
例18 segment要素の使用
<xbrl xmlns="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:my="http://www.someCompany.com/segment"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://www.someCompany.com/segment
http://www.someCompany.com/segment/segment-schema.xsd">
<!-- ... at least one link:schemaRef element goes here ... -->
<!-- ... elements from taxonomies containing fact values go here ... -->
<context id="c1">
<entity>
<!-- required content -->
<identifier scheme="http://www.dnb.com">121064880</identifier>
<!-- optional content -->
<segment>
<my:stateProvince>MI</my:stateProvince>
</segment>
</entity>
<period><instant>2002-12-01</instant></period>
</context>
</xbrl>
<!-- Company specific segment sub-element -->
<schema targetNamespace="http://www.someCompany.com/segment"
xmlns:my="http://www.someCompany.com/segment"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified">
<simpleType name="stateProvinceType">
<restriction base="token">
<enumeration value="MI"/>
<enumeration value="ON"/>
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</restriction>
</simpleType>
<element name="stateProvince" type="my:stateProvinceType"/>
</schema>
意味 提出企業は,segment要素を財務事実がミシガン州 (MI) における企業活動に関するものであること
を示すために用いている。企業独自のXMLスキーマ文書は,stateProvince要素がミシガン州 (MI) 及びオ
ンタリオ州 (ON) だけを含むように定義している。
タクソノミ作成者は,XBRLインスタンスの作成者が,次のような一次元以上の次元を表すためにsegment
要素に要素を定義して追加することを予期しなければならない。
− 組織の構造,例えば,企業の本社及び事業体の個々の子会社。
− 地域別の分解,例えば,アジア,ヨーロッパ及び北米事業。
− 機能による区別,例えば,継続的又は非継続的な事業活動の営業成績。
− 製品による区別,例えば,漁業,林業及び農業に関係する事業活動。
− 事業活動による区別,例えば,継続と非継続との区別又は新規購読と更新との区別。
XMLスキーマの妥当性確認プロセスにおいて,segment要素が適切に妥当性を確認することを保障する
ために必要な,適切な名前空間の支持及びxsi:schemaLocationの助言を提供することは,提出企業の責任で
ある。
4.7.4
scenario要素(任意選択)
財務事実には,実績,予算,修正,見積その他があり得る。目的が内部向けの報告であれば,提出企業
が項目に関連付けたい付加的なメタデータは,更に,多様なものとなり得る。scenario要素は,任意選択
とし,この目的のために付加的な妥当なマーク付けを含ませることを可能にする。セグメントについては,
4.7.3.2による。
scenario要素に含む要素は,http://www.xbrl.org/2003/instance名前空間で定義してはならず,かつ,
http://www.xbrl.org/2003/instance名前空間で定義する要素の代替グループに属していてはならない。scenario
要素は,空であってはならない。
scenario要素についてのXMLスキーマ制約は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<complexType name="contextScenarioType">
<annotation>
<documentation>
Used for the scenario under which fact have been reported.
</documentation>
</annotation>
<sequence>
<any namespace="##other" processContents="lax"
minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
</complexType>
</schema>
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例19にscenario要素の使用例を示す。
例19 scenario要素の使用
<xbrl xmlns="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:fid="http://www.someInsuranceCo.com/scenarios"
xmlns:other="http://www.example.com"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://www.someInsuranceCo.com/scenarios
http://www.someInsuranceCo.com/scenarios/scenarios-schema.xsd
http://www.example.com http://www.example.com/other/other-schema.xsd">
<!-- ... at least one link:schemaRef element goes here ... -->
<!-- ... elements from taxonomies containing fact values go here ... -->
<context id="c1">
<entity>
<identifier scheme="http://www.example.com">someInsuranceCo</identifier>
</entity>
<scenario>
<other:bestEstimate/>
<fid:dwSlice>
<fid:residence>MA</fid:residence>
<fid:nonSmoker>true</fid:nonSmoker>
<fid:minAge>34</fid:minAge>
<fid:maxAge>49</fid:maxAge>
</fid:dwSlice>
</scenario>
</context>
</xbrl>
意味 提出企業は,報告値が,指定した年齢グループのマサチューセッツ (MA) 在住の非喫煙者について
の“最良見積値”シナリオに関係していることを示すためにscenario要素を用いている。
XMLスキーマ検証プロセスにおいてscenario要素の適切な妥当性検証を保障するために,適切な名前空
間の支持及びxsi:schemaLocationの助言を提供するのは,インスタンス文書の提出企業の責任である。
scenario下位要素及びsegment下位要素は,完全に同じ構造をもつが,それらは,二つの異なる目的に用
いる。segment要素は,事業体の構成要素について記述するために用いる。scenario要素は,一組の事実に
ついての計量に関する状況を記録するために使用し,segment要素と同様にその内容は,適用業務に固有
とする。
事業報告書タクソノミの作成者は,XBRLインスタンスの作成者が,次のような次元を区別するために要
素を定義し,scenario要素の子要素として追加することを予期しなければならない。
例えば,
− 確定的な資産の責任評価額又は将来の収益源
− 特定の日付における実績,調整,概算,予想又は報告
− 特定の外貨の交換レート
4.8
unit要素
unit要素は,数値項目の計量単位を指定する。unit要素の内容は,単一のunit要素で表現する単純計量
単位又は計量単位の組合せである比率でなければならない。ここに,比率は,divide要素と連続した分子
及び分母を表すそれぞれのunit要素との組合せで表す。
単純計量単位の幾つかの例は,EUR(ユーロ),メートル,キログラム及びFTE(常勤相当職員,Full Time
Equivalents)である。複合計量単位の幾つかの例は,一株当たり純利益及び平方フィートである。
unit要素についてのXMLスキーマ制約は,次による。
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<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<annotation>
<documentation>
XML Schema components contributing to the unit element
</documentation>
</annotation>
<element name="measure" type="QName" />
<complexType name="measuresType">
<annotation>
<documentation>
A collection of sibling measure elements
</documentation>
</annotation>
<sequence>
<element ref="xbrli:measure" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
</complexType>
<element name="divide">
<annotation>
<documentation>
Element used to represent division in units
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element name="unitNumerator" type="xbrli:measuresType" />
<element name="unitDenominator" type="xbrli:measuresType" />
</sequence>
</complexType>
</element>
<element name="unit">
<annotation>
<documentation>
Element used to represent units information about numeric items
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<choice>
<element ref="xbrli:measure" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="xbrli:divide" />
</choice>
<attribute name="id" type="ID" use="required" />
</complexType>
54
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</element>
</schema>
4.8.1
id属性
unit要素は,すべて,id属性を含まなければならない。id属性の値は,箇条6に示す [XML] のID型の
属性規則に従わなければならない。id属性は,item要素から参照できるように,単位を識別する(4.8参
照)。
4.8.2
measure要素
measure要素は,xsd:QName型(箇条6に示す [SCHEMA-2] 参照)とする。
幾つかの事実は,それが表す概念の型に対応したunit要素の内容及びmeasure要素の値に対する制限を
もっている。これらの制限は,表3による。
表3−項目型に基づいたunit要素の制限
項目型
unit要素が含まなければならない内容
monetaryItemType又は
monetaryItemTypeからの派生
xbrili:measure要素が一つ。そのxsd:QName型の内容は次のように制限される。
xsd:QName型のローカル部分が項目の文脈のperiod要素で指定した期間中で妥
当なISO 4217通貨体系(箇条6に示す [ISO] 参照)に適合していなければな
らない。xsd:QNameの名前空間名は,http://www.xbrl.org/2003/iso4217でなけれ
ばならない。
sharesItemType又は
sharesItemTypeからの派生
xbrili:measure要素が一つ。そのxsd:QName型の内容は次のように制限される。
xsd:QNameのローカル部分は "shares" でなければならず,かつ,xsd:QNameの
名前空間名は,http://www.xbrl.org/2003/instanceでなければならない。
割合,パーセンテージ又は比率のように,分子と分母とが同じ単位である場合,事実は,一つのmeasure
要素を唯一の子としてもつunit要素を指定するunitRef属性をもたなければならない。このmeasure要素の
ローカル部分は,"pure" であり,その名前空間接頭辞は,"http://www.xbrl.org/2003/instance" の名前空間を
指さなければならない。割合,パーセンテージ及び比率は,パーセンテージにおける100を乗じたような
値ではなく,十進数又は科学的な記法で記述しなければならない。
複合計量単位は,順番に並んだ兄弟のmeasure要素(それらのmeasure要素の乗算を意味する。)と,一
つの "divide" 要素(分子の分母による除算を意味する。)とを用いて,他の計量単位との間の数学的関係
を示すことによって,表現することができる。
名前空間 "http://www.xbrl.org/2003/instance" を指す名前空間接頭辞をもつmeasure要素は,ローカル部分
が "pure" 又は "shares" でなければならない。
4.8.3
divide要素
divide要素は,unitDenominator要素及びそれに続くunitNumerator要素を含まなければならない。
4.8.4
unitNumerator要素及びunitDenominator要素
unitNumerator要素及びunitDenominator要素は,両方とも一つ以上のmeasure要素を含まなければならな
い。
unit要素は,できる限り最も単純な形で表さなければならない。divide要素を用いる場合,unitNumerator
要素のmeasure要素がunitDenominator要素のmeasure要素とs-同等であってはならない。
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例20にunit要素の使用例の幾つかを示す。
例20 unit要素の使用
例
意味
<unit id="u1"><measure
xmlns:ISO4217="http://www.xbrl.org/2003/iso4217"
>ISO4217:GBP</measure></unit>
通貨,英国ポンド
<unit id="u2"><measure
xmlns:ISO4217="http://www.xbrl.org/2003/iso4217"
>ISO4217:gbp</measure></unit>
誤った小文字の通貨指定
<unit id="u1"><measure>xbrli:pure</measure></unit>
純粋な数,例えば%収益変化
<unit id="u3">
<measure>myuom:feet</measure>
<measure>myuom:feet</measure>
</unit>
平方フィート,フィートとフィートとの乗算
<unit id="u4"><measure>xbrli:shares</measure></unit> 株 (share) 数
<unit
id="u5"><measure>myuom:FTE</measure></unit>
FTE(常勤相当職員,Full Time Equivalents)
<unit id="u6">
<divide>
<unitNumerator>
<measure>ISO4217:EUR</measure>
</unitNumerator>
<unitDenominator>
<measure>xbrli:shares</measure>
</unitDenominator>
</divide>
</unit>
ユーロにおいての一株当たり純利益 (EPS)
<unit id="u6">
<divide>
<unitNumerator>
<measure>ISO4217:EUR</measure>
</unitNumerator>
<unitDenominator>
<measure>ISO4217:EUR</measure>
</unitDenominator>
</divide>
</unit>
誤り。divide要素の分子及び分母に同じmeasure要素
を設定している。
これらの例で用いる "ISO4217" 名前空間接頭辞は,"http://www.xbrl.org/2003/iso4217" を指さなければなら
ない。
これらの例で用いる "xbrli" 名前空間接頭辞は,"http://www.xbrl.org/2003/instance" を指さなければならな
い。
名前空間接頭辞 "myuom" は,XBRL規定によって定義しないが,しかし,measure要素の範囲内の名前空
間を指さなければならない。この名前空間は,その名前空間によって保持する計量単位 (unit of
measurement) を記述する資源を識別するURLでもよい。この情報を解釈する方法は,XBRLにはないが,
XBRLインスタンスの作成者に支援を提供することができる。例えば,名前空間接頭辞 "myuom" が
"http://www.mycomp.com/myuom" を指せば,この名前空間は,利用可能な計量単位を列挙するHTMLドキ
ュメントを含むURLとすることもできる。
複合計量単位の中には,単純計量単位として表すことができるものもある。例えば,平方フィートは,
次の例に示すように,基本的な計量単位であるフィートの二乗を示す複合計量単位として表せる。unit要
素が,適切な程度に単位を記述しているかどうかは,XBRLインスタンスの作成者の自由裁量とする。
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例21に単純計量単位と複合計量単位との比較の例を示す。
例21 単純計量単位と複合計量単位との比較
単純計量単位
複合計量単位
<unit id="u1">
<measure>myuom:sqrft</measure>
</unit>
<unit id="u4">
<measure>myuom:feet</measure>
<measure>myuom:feet</measure>
</unit>
注記 名前空間接頭辞myuomは,妥当な名前空間を指さなければならない。この例では,"sqrft" と "feet"
とがこの名前空間に含まれるとする。
4.9
タプル
大部分の事業活動の事実は,単独で理解することができるが,一部の事実は,特にその事実の出現が複
数報告されている場合,適切に解釈するには,それらの事実が互いに依存しているものとして扱う。例え
ば,会社の経営を報告する場合,それぞれの管理者の名前は,適切な役職と関係していなければならない。
管理者の役職及び管理者の名前のような事実の集合を,タプル (tuple) と呼ぶ。
タプルは,複合内容をもち,項目及び他のタプルを含んでもよい。item要素と同様,tuple要素も,抽象
型である。次の規則をタプルに適用し,その結果として,タクソノミ スキーマにおけるタプルの定義に適
用する。
− すべてのタプルは,tupleをヘッド要素とする代替グループを構成する要素でなければならない。した
がって,タプルは,グローバル要素でなければならない。なぜならば,グローバル要素だけが代替グ
ループに属すことができるからである。
− タクソノミ スキーマにおけるタプルの構文定義は,periodType属性及びbalance属性を含んではなら
ない(それぞれ5.1.1.1及び5.1.1.2による。)。
− タプルは,脚注からなど,他の場所から参照することが必要となるかもしれない。したがって,タク
ソノミ スキーマにおけるタプル宣言は,すべて,必す(須)とはしないが,名前をidとするID型の
属性をもつことが望ましい。拡張タクソノミの作成者は,タプルのデータ型を制約定義する場合,id
属性がある場合には,これを禁止しないほうがよい。
注記1 タクソノミ作成者が,タプルのid属性を定義し忘れたり,禁止した場合は,そのタプルを
省略形のxpointerで参照できなくなる。
− タプルの定義における属性は,箇条6に示す [SCHEMA-1] による。ここでは,属性は,次のいずれ
の名前空間からの属性も,参照してはならない。
http://www.xbrl.org/2003/instance,http://www.xbrl.org/2003/linkbase,
http://www.xbrl.org/2003/XLink,http://www.w3.org/1999/xlink
− タプルは,混合内容 (mixed content) 又は単純内容 (simple content) をもってはならない。したがって,
タクソノミ スキーマにおけるタプル定義は,いかなる混合内容又は単純内容も許可してはならない。
− タクソノミ スキーマにおけるタプル定義は,"id" 属性以外のローカル属性を定義しない方がよい。
− インスタンス中のタプルの子要素は,item要素又はtuple要素をヘッド要素とする代替グループに属
する要素でなければならない。
− インスタンス中のタプルへの上記の制約を考慮すると,タクソノミ作成者は,タプルの内容モデル宣
言で概念要素以外を含まないことが重要である。したがって,タクソノミ スキーマにおけるいかなる
タプル定義も,そのタプルの子孫要素の定義は,item要素又はtuple要素をヘッド要素とする代替グ
ループに属するグローバル要素宣言への参照でなければならない。
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注記2 このことは,スキーマの観点からは,任意要素 (<xsd:any/>) を使用したインスタンス中の
不正な内容を禁止しない。上記のインスタンスの制約によって,プロセッサは,こうした
不正な内容を警告する。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<element name="tuple" type="anyType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract tuple element used as head of tuple substitution group
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
例22にタプルをtuple代替グループを構成する要素として定義する例を示す。
例22 タプルをtuple代替グループを構成する要素として定義
省略されたタクソノミ スキーマの例
<schema targetNamespace="http://mycompany.com/xbrl/taxonomy"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:s="http://mycompany.com/xbrl/taxonomy"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance">
<element name="managementName" type="xbrli:tokenItemType" xbrli:periodType="instant"
substitutionGroup="xbrli:item"/>
<element name="managementTitle" type="xbrli:tokenItemType" xbrli:periodType="instant"
substitutionGroup="xbrli:item"/>
<element name="managementAge" type="xbrli:nonNegativeIntegerItemType"
xbrli:periodType="instant" substitutionGroup="xbrli:item"/>
<element name="managementInformation" substitutionGroup="xbrli:tuple">
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<sequence>
<element ref="s:managementName"/>
<element ref="s:managementTitle"/>
<element ref="s:managementAge" minOccurs="0"/>
</sequence>
<attribute name="id" type="ID" use="optional"/>
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
58
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タクソノミに対応するXBRLインスタンス(context要素,unit要素及びlinkbaseRef要素は省略してある。)
<xbrl xmlns="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:s="http://mycompany.com/xbrl/taxonomy">
<!-- ... one link:schemaRef element MUST exist here referencing previous taxonomy ... -->
<s:managementInformation>
<s:managementName contextRef="c1">Haywood Chenokitov</s:managementName>
<s:managementTitle contextRef="c1">President</s:managementTitle>
<s:managementAge precision="2" contextRef="n1" unitRef="u1">42</s:managementAge>
</s:managementInformation>
<s:managementInformation>
<s:managementName contextRef="c1">Miriam Minderbender</s:managementName>
<s:managementTitle contextRef="c1">CEO</s:managementTitle>
</s:managementInformation>
<!-- ... Context c1 MUST be defined here... -->
<!-- ... Unit u1 MUST be defined here... -->
</xbrl>
all要素,sequence要素及びchoice要素は,タプルに現れてもよい。例23では,不動産及びその他の資
産に関する納税申請において公開する情報を考慮する。
例23 保有し管理している事業資産を記述する要素
ラベル
要素名
balance属性
代替グループ
Property
property
−
tuple
Property description
description
−
item
Date property acquired
dateAcquired
−
item
Date property disposed of
dateDisposedOf
−
item
Property fair market value
fairMarketValue
−
item
description要素及びdateAcquired要素は,どのようなproperty要素にも関連しているが,property要素に
は,fairMarketValue要素又はdateDisposedOf要素のどちらかだけが存在し,同時には,存在しない。
例24にタプルの階層構造の例を示す。
例24 タプルの階層構造
例 単独では解釈できず,かつ,
単一のXBRLインスタンスに複数
回現れる概念をタプルが関連付け
る。XBRLインスタンス内でタプ
ルが複数回出現するが,内容及び
文脈が異なるため識別可能であ
る。
タプルの内容モデルは,XMLスキーマだけを用いて定義できる。タプルの内容モデルは,いかなる種類
のXBRLリンクベースによっても定義又は修正されない。
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4.10 項目及びタプルの重複検出に関する同等述語
XBRLインスタンスにおいて,重複検出に用いる“同等”には,幾つかの異なる意味がある。同一,構
造同等(s-同等),親同等(p-同等),値同等(v-同等),箇条6に示す [XPATH] 同等(x-同等),文脈同等
(c-同等)及び単位同等(u-同等)。これらの様々な同等述語は,多様な形態をもち,再帰的に表4で正式
に定義する。同等述語は,すべて,対称的な述語である。すなわち,X(述語)Yの結果は,Y(述語)X
の結果と等価とする。
表4−同等述語の定義
引数の型
述語
定義
ノード
同一
全く同じXMLノードである場合に限り,同一とする。
順序
s-同等
v-同等
c-同等
u-同等
ある順序のすべてのノードが他の順序の同位置のノードに対して{s-同等,
v-同等,c-同等,u-同等}である場合に限り,{s-同等,v-同等,c-同等,u-
同等}とする。
集合
同一
s-同等
v-同等
c-同等
u-同等
次のすべてが成り立つ場合に限り,集合Xは,集合Yに対して{同一,s-
同等,v-同等,c-同等,u-同等}とする。
− 集合Xのすべてのノードが集合Y内の{同一,s-同等,v-同等,c-同
等,u-同等}であるノードと組にすることができる。
− 双方の集合のノード数が同じ。
注記 集合の定義は,別個の構成要素をもつことを要する。
何らかのXMLオブジェ
クト
x-同等
XMLオブジェクトAは,箇条6に示す [XPATH] 表現であるA=Bの評
価が真であるとき,XMLオブジェクトBに対してx-同等とする。
要素及び属性の値がxsd:decimal,xsd:float,xsd:double又はこれらから派生
した型である場合には,箇条6に示す
http://www.w3.org/TR/xpath.html#booleansの解釈のための目的で数値とし
て扱わなければならない。値が,xsd:boolean型(又は,xsd:booleanから派
生した型)である場合は,箇条6に示す [XPATH] ブール値に変換されな
ければならない。'1' 及び 'true' は [XPATH] ブール値trueに,'0' 及び
'false' は [XPATH] ブール値falseに変換されなければならない。それ以外
のXMLスキーマ型は,箇条6に示す [XPATH] のstringsとして扱わなけ
ればならない。
テキスト
s-同等
二つのテキスト文字列がx-同等である場合に限り,s-同等とする。
属性
s-同等
二つの属性がs-同等であるローカル名と名前空間をもち,x-同等の値をも
つ場合に限り,s-同等とする。
要素(この表において個
別に取り扱わないもの)
s-同等
同一でない場合,かつ,次のすべてが成り立つ場合に限り,s-同等とする。
− その要素のローカル名と名前空間の双方がs-同等である。
− それらの属性集合がs-同等である。
− その文字の順序及び下位要素の内容がs-同等である。
entity
s-同等
identifier要素がs-同等であり,かつ,segment要素がs-同等である(segment
要素がない場合,空のsegment要素があるものとする)場合に限り,s-同
等とする。
startDate
s-同等
4.7.2の規則によって含意する日付又は時刻が等しい場合に限り,s-同等と
する。
endDate
s-同等
4.7.2の規則によって含意する日付又は時刻が等しい場合に限り,s-同等と
する。
instant
s-同等
4.7.2の規則によって含意する日付又は時刻が等しい場合に限り,s-同等と
する。
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表4−同等述語の定義(続き)
引数の型
述語
定義
period
s-同等
次の状況が,少なくとも一つ当てはまる場合に限り,s-同等とする。
− 双方の要素が子要素forever要素をもつ。
− 双方の要素の子要素instant要素がs-同等である。
− 双方の要素の子要素startDate要素及びendDate要素がs-同等である。
unit
s-同等
その子要素であるdivide要素及びmeasure要素の集合がs-同等である。
divide
s-同等
unitNumerator要素及びunitDenominator要素が両方ともs-同等である場合
に限り,s-同等とする。
unitNumerator
s-同等
その子要素であるmeasure要素の集合がs-同等である場合に限り,s-同等
とする。
unitDenominator
s-同等
その子要素であるmeasure要素の集合がs-同等である場合に限り,s-同等
とする。
measure
s-同等
二つのmeasure要素の内容の名前空間接頭辞が同じ名前空間を指してお
り,かつ,二つのmeasure要素の内容のローカル名がs-同等である場合に
限り,s-同等とする。
context
s-同等
次のすべてが成り立つ場合に限り,s-同等とする。
− period要素がs-同等である。
− entity要素がs-同等である。
− scenario要素がs-同等である。
項目
s-同等
次のすべてが成り立つ場合に限り,s-同等とする。
− それらがc-同等である。
− それらがu-同等である。
− precision属性がs-同等である。
− decimals属性がs-同等である。
− その内容の文字列が数値項目の値を十進表現に変換した後,s-同等で
ある。
タプル
s-同等
それらの子要素(項目及びタプル)の集合がs-同等である場合に限り,s-
同等とする。
usedOn
s-同等
二つのusedOn要素の内容の名前空間接頭辞が同じ名前空間を指しており,
かつ,二つのusedOn要素の内容のローカル名がs-同等である場合に限り,
s-同等とする。
項目
p-同等
ノードが,同じ親の子である場合に限り,p-同等とする。
タプル
p-同等
ノードが,同じ親の子である場合に限り,p-同等とする。
項目
c-同等
それらのcontectRef属性が,同一又はs-同等な文脈を指し示す場合に限り,
c-同等とする。
数値項目のあらゆる組
合せ
u-同等
次のすべてが成り立つ場合に限り,集合Xは,集合Yに対してu-同等で
ある。
− UXの子孫unitNumerator要素の集合とUYの子孫unitNumerator要素の
集合とは,s-同等である。
− UXの子孫unitDenominator要素の集合とUYの子孫unitDenominator要
素の集合とは,s-同等である。
− UXの子measure要素の集合とUYの子孫measure要素の集合とは,s-
同等である。
ここに,UXは,XのunitRef属性で参照するunit要素であり,UYは,Yの
unitRef属性で参照するunit要素である。
注記 UXとUYとが同一の場合,これらの検査は,常に真となる。
非数値項目のあらゆる
組合せ
u-同等
常に真とする。
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表4−同等述語の定義(続き)
引数の型
述語
定義
一つの数値項目及び一
つの非数値項目
u-同等
常に偽とする。
分数型ではない数値項
目又は分数型から制限
によって派生させた型
ではない数値項目
v-同等
次のすべての条件が成立する場合に限り,AとBとは,v-同等とする。
− AとBとは,c-同等及びu-同等である。
− 数値ANとBNとは,x-同等である。
ここに, AN:Aの数値内容をNけたの有効数字に丸めて得た数値
BN:Bの数値内容をNけたの有効数字に丸めて得た数値
Nは,次の値の小さい方とする。
Aに対して指定又は推定される精度
Bに対して指定又は推定される精度
分数型又は分数型から
制限によって派生させ
た数値型の数値項目
v-同等
次のすべての条件が成立する場合に限り,AとBとは,v-同等とする。
− AとBとは,c-同等及びu-同等である。
− ANは,BNとx-同等である。
− ADは,BDとx-同等である。
ここに, AN:Aの(次に定義する)正規型の分子
AD:Aの正規型の分母
BN:Bの正規型の分子
BD:Bの正規型の分母
分数型又は分数型から制限によって派生した型である項目Fの正規型は,
すべて,次のような分子FN及び分母FDをもつ。FN及びFDは,整数であ
る。FN及びFDは,整数共通因数をもたない。HとFNとの積がFの分子と
なり,HとFDとの積がFの分母となるような数字Hが存在する。
一つが分数型又は分数
型から制限によって派
生した型であり,もう一
つがそれ以外の数値型
の数値項目
v-同等
このような数値項目の組合せでは,v-同等は,常に偽である。
非数値項目
v-同等
次のすべての条件が成立する場合に限り,AとBとは,v-同等とする。
− AとBとは,c-同等である。
− 箇条6に示す [XPATH] の定義によって,normalize-space (AC)=
normalize-space (BC) である。ここに,ACは,Aの内容とし,かつ,
BCは,Bの内容とする。
項目
重複
次のすべての条件が成立する場合に限り,項目Xと項目Yとは,重複と
する。
− Xは,Yと同一ではない。
− Xの要素ローカル名は,Yの要素ローカル名とs-同等である。
− XとYとは,同じ名前空間内で定義する。
− Xは,Yとp-同等である。
− Xは,Yとc-同等である。
− Xは,Yとu-同等である。
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表4−同等述語の定義(続き)
引数の型
述語
定義
タプル
重複
次のすべての条件が成立する場合に限り,タプルXとタプルYとは,重
複とする。
− Xは,Yと同一ではない。
− Xの要素ローカル名は,Yの要素ローカル名とs-同等である。
− XとYとは,同じ名前空間内で定義する。
− Xは,Yとp-同等である。
− 次の条件で,Xの子タプルの集合に属するノードAとYの子タプルの
集合に属するノードBとを,すべて対応させることができる。AとB
とは,p-同等ではないが,その他のタプルが重複するための要請をす
べて満たす。
− Xは,Yと同じ数の子タプルをもつ。
− 次の条件で,Xの子項目の集合に属するノードAとYの子項目の集合
に属するノードBとを,すべて対応させることができる。
− AとBとは,v-同等である。
− AとBとは,p-同等ではないが,その他の項目が重複するための要請
をすべて満たす。
− Xは,Yと同じ数の子項目をもつ。
例25及び例26のより詳細な例は,表4の述語に関してそれぞれ肯定的な例及び否定的な例を示す。
例25 重複する項目,タプル及び文脈
要素
二つのs-同等な文脈及び二重に入れ子になったタプルを含むXBRLインスタンス。幾つか
の要素は,左の欄に名前を付けている。
a analysis
b customer
b name
b gross
b returns
c customer
c name
c gross
d customer
d returns
e customer
<xbrl xmlns="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:s="http://mycompany.com/xbrl/taxonomy"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<s:analysis>
<s:customer>
<s:name contextRef="np3">Acme</s:name>
<s:gross unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">3001</s:gross>
<s:returns unitRef="u3" contextRef="np3"
precision="3">100</s:returns>
<s:net unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">2900</s:net>
</s:customer>
<s:customer>
<s:name contextRef="Xnnp3X">Acme</s:name>
<s:gross unitRef="u3" contextRef="np3" precision="3">3000</s:gross>
<s:returns unitRef="u3" contextRef="np3"
precision="3">100</s:returns>
<s:net unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">2900</s:net>
</s:customer>
<s:customer>
<s:name contextRef="np3">Acme</s:name>
<s:gross unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">3000</s:gross>
<s:returns unitRef="u3" contextRef="np3" precision="3">500</s:returns>
<s:net unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">2500</s:net>
</s:customer>
<s:customer>
63
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f name
g name
h totalGross
np3
u3
Xnnp3X
<s:name contextRef="np3">Bree</s:name>
<s:name contextRef="Xnnp3X">Bree</s:name>
<s:gross unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">3000</s:gross>
<s:returns unitRef="u3" contextRef="np3"
precision="3">200</s:returns>
<s:net unitRef="u3" contextRef="np3" precision="4">2800</s:net>
</s:customer>
<s:totalGross unitRef="u3" contextRef="np3"
precision="3">12000</s:totalGross>
</s:analysis>
<!-- One Redundant Context Xnnp3X = period, 2003 -->
<context id="np3">
<entity>
<identifier scheme="http://www.nasdaq.com">SAMP</identifier>
</entity>
<period>
<startDate>2003-01-01</startDate>
<endDate>2003-12-31</endDate>
</period>
</context>
<unit id="u3"><measure>ISO4217:USD</measure></unit>
<context id="Xnnp3X">
<entity>
<identifier scheme="http://www.nasdaq.com">SAMP</identifier>
</entity>
<period>
<startDate>2003-01-01</startDate>
<endDate>2003-12-31</endDate>
</period>
</context>
</xbrl>
次に注意する。この例では,計算リンクベースがないにもかかわらず,"h totalGross" にある12 000という
合計値が4人の顧客の総計の値の合計から得られる最も正確な値である。3 001+3 000+3 000+3 000=12
001であるが,c grossがprecision="3" をもつため,有効数字3けたに訂正できる。したがって,最も正確
な値は,12 000である。
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例26 重複を検出する述語
ノード1
ノード2
型
述語
同等
理由
np3
Xnnp3X
文脈
同一
no
異なるノード。
np3
Xnnp3X
文脈
s-同等
yes 事業体と報告期間とは,s-同等。
f name
g name
項目
s-同等
yes
文脈のidがnp3及びXnnp3Xと異なるにもかかわら
ずs-同等。
f name
g name
項目
p-同等
yes 同じ親要素。
f name
g name
項目
c-同等
yes np3とXnnp3Xとは,s-同等。
f name
g name
項目
v-同等
yes 同じ内容 "Bree"。
f name
g name
項目
重複
yes p-同等及びc-同等。
b name
c name
項目
s-同等
yes
文脈のidがnp3及びXnnp3Xと異なるにもかかわら
ずs-同等。
b name
c name
項目
p-同等
no
これらは,異なる顧客のタプル中にある。
b name
c name
項目
c-同等
yes np3とXnnp3Xとは,s-同等。
b name
c name
項目
v-同等
yes これらは,どちらも,"Acme" という内容をもつ。
b name
c name
項目
重複
no
p-同等ではないので,v-同等かは,問題ではない。
b gross
c gross
項目
s-同等
no
b gross
c gross
項目
p-同等
no
親が異なる。
b gross
c gross
項目
c-同等
yes これらは,共に文脈np3及び単位u3をもつ。
b gross
c gross
項目
v-同等
yes
精度が3けたである場合の "3 001" は,"3 000" と
同じ。
b gross
c gross
項目
重複
no
p-同等ではないので,v-同等かは,問題ではない。
b customer
c customer
タプル
s-同等
no
ids np3とXnnp3Xとの文脈は,異なる。
b customer
c customer
タプル
p-同等
yes 同じ親 "a analysis"。
b customer
c customer
タプル
c-同等
n/a
c-同等は,タプルに適用しない。
b customer
c customer
タプル
v-同等
n/a
v-同等は,タプルに適用しない。
b customer
c customer
タプル
重複
yes
p-同等であり,かつ,子項目name,gross,returns
及びnetは,すべて,v-同等。
b returns
d returns
項目
s-同等
no
異なる値。
b returns
d returns
項目
p-同等
no
親は,b customer及びd customer。
b returns
d returns
項目
c-同等
yes 双方は,文脈np3及び単位u3をもつ。
b returns
d returns
項目
v-同等
no
bの値は,100。dの値は,500。
b returns
d returns
項目
重複
no
p-同等ではないので,v-同等かは,問題ではない。
b customer
d customer
タプル
s-同等
no
returnsとnetとの値は,異なる。
b customer
d customer
タプル
p-同等
yes 同じ親 "a analysis"。
b customer
d customer
タプル
c-同等
n/a
c-同等は,タプルに適用しない。
b customer
d customer
タプル
v-同等
n/a
v-同等は,タプルに適用しない。
b customer
d customer
タプル
重複
no
p-同等であり,更に,子項目b name及びb grossは,
子項目d name及びd grossにv-同等であるが,子項
目b returns及びb netは,子項目d returns及びd net
にv-同等ではない。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
重複項目の定義における同等述語は,位置が同等かであり,内容が同等かではない。さらに,注意する
ことが望ましいのは,contextRef属性,unitRef属性,precision属性及びdecimals属性以外の属性は,項目
に対するs-同等の定義によって,比較を目的とする場合,無視しなければならない。例えば,他の点では
同等な項目では,付加したid属性の違いを区別しない。重複項目の定義には,重複項目同士が同じ親をも
つという条件,つまりp-同等であるかも入っているので,項目同士が同じタプル中にあるかどうかも,項
目が重複しているかどうかに強く影響する。
二つの数値項目が,他の様々な同等述語の定義で用いる述語として,v-同等かどうかを決定する場合,
二つの数値項目に対するprecision属性の値を考慮に入れることが必要となる。二つの数値項目のいずれか
についてprecision属性が設定されていない場合,4.6.6に規定する規則に従って,その値を推定する必要が
ある。
項目及びタプルの重複についてのXBRLの定義は,すべてではないが,多くの矛盾した冗長なデータを
もつ項目をXBRLインスタンス内に包含する。XBRLの定義では,重複していないタプル同士が意味的に
矛盾している可能性がある。例26では,customer要素 "c" と "d" とは,同じ文脈に属し,同じ顧客につ
いてのデータを含んでいるように見えるが,データは,矛盾している。人間にとっては,名前のような要
素がこれらの二つのタプルが事実上c-同等(同じ文脈,異なる内容)であると判断するに十分な“一意な
かぎ(鍵)”であるが,XBRLは,これらを重複タプルとして検出しない。
4.11 脚注
タプルは,XBRLインスタンス中に現れる特定の規則的な構造をもつ要素間の関係を扱うが,多くの文
書には,事実の間の不規則的な構造をもつ関係を含んでいる。例えば,幾つかの事実が,すべて,
“Example.comとの合併の影響を含む”という文章に結び付けられているかもしれない。これらの不規則
的な結び付きを表すために,XBRLは,footnoteLink要素を用いて,XBRLインスタンス内の事実間の不規
則的な構造関係を記述する。
4.11.1 footnoteLink要素
footnoteLink要素は,拡張リンクとする。その一般的な構文は,3.5.3に規定する。footnoteLink要素は,
XBRLインスタンス中の事実間の不規則な関係を記述する位置指定子,資源及びアークを含む。
footnoteLink要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="footnoteLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
footnote extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:footnoteArc"/>
<element ref="link:footnote"/>
</choice>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax"/>
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
例27にXBRLインスタンス内の脚注の例を示す。
例27 XBRLインスタンス内の脚注
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xbrl
xmlns="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:fr="http://www.xbrl-fr.org/xbrl/2003-02-29"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:ISO4217="http://www.xbrl.org2003/2003/iso4217"
xsi:schemaLocation="http://www.xbrl-fr.org/xbrl/2003-02-29 fr.xsd">
<link:schemaRef xlink:type="simple" xlink:href="fr.xsd"/>
<fr:propertyPlantEquipmentGross precision="4" unitRef="u1"
contextRef="c1">1200</fr:propertyPlantEquipmentGross>
<fr:assetsTotal id="f1" precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">2600</fr:assetsTotal>
<fr:equityTotal id="f3" precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">1100</fr:equityTotal>
<fr:liabilitiesTotal id="f2" precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">2600</fr:liabilitiesTotal>
<link:footnoteLink
xlink:type="extended" xlink:title="1"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<link:footnote
xlink:type="resource"
xlink:label="footnote1"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/footnote"
xml:lang="en">Including the effects of the merger.</link:footnote>
<link:footnote
xlink:type="resource"
xlink:label="footnote1"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/footnote"
xml:lang="fr">Y compris les effets de la fusion.</link:footnote>
<link:loc xlink:type="locator" xlink:label="fact1" xlink:href="#f1"/>
<link:loc xlink:type="locator" xlink:label="fact1" xlink:href="#f2"/>
<link:loc xlink:type="locator" xlink:label="fact1" xlink:href="#f3"/>
<link:footnoteArc
xlink:type="arc"
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
xlink:from="fact1" xlink:to="footnote1"
xlink:title="view explanatory footnote"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/fact-footnote"/>
</link:footnoteLink>
<context id="c1">
<entity>
<identifier scheme="http://www.un.org/">Example plc</identifier>
</entity>
<period>
<instant>2001-08-16</instant>
</period>
<scenario name="Actual values">
<fr:scenarioType>actual</fr:scenarioType>
</scenario>
</context>
<unit id="u1"><measure>ISO4217:EUR</measure></unit>
</xbrl>
意味 一つの脚注アークが,三つの事実を二つの脚注に結び付ける。二つの脚注は,異なる言語を用いて
記述する。xlink:title属性は,それらの事実から入手方法を提供できるように,資源の性質を記述するため
にfootnoteArc要素中で利用されている。
4.11.1.1 footnoteLink要素の位置指定子
footnoteLink要素は,loc要素以外の位置指定子を含んではならない。loc要素の詳細は,3.5.3.7に規定す
る。loc要素は,footnoteLink要素で利用される場合,そのloc要素自身が含まれるのと同じXBRLインス
タンス内の項目又はタプルだけを指さなければならない。
4.11.1.2 footnote要素
footnote要素は,footnoteLink要素中で利用が許される唯一の資源とする。一般的な資源の詳細は,3.5.3.8
に規定する。footnote資源の内容は,一般的な資源に関連して制限される。特に,footnote資源は,単純な
文字列若しくはXHTMLの素片又はその両方の混合物を含む複合内容でもよい。
一つの標準ロールをfootnote要素のために定義する。その値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/role/footnote
footnote要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="footnote" substitutionGroup="xl:resource">
<annotation>
<documentation>
Definition of the reference resource element
</documentation>
</annotation>
<complexType mixed="true">
<complexContent mixed="true">
<extension base="xl:resourceType">
<sequence>
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<any namespace="http://www.w3.org/1999/xhtml"
processContents="skip" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
4.11.1.2.1 footnote要素のxml:lang属性
footnote資源は,すべて,脚注リンクの内容に使用する言語を特定するxml:lang属性をもたなければな
らない。xml:lang属性は,箇条6に示す [XML] 規則に適合していなければならない。
4.11.1.3 footnoteArc要素
footnoteArc要素は,一般的な拡張リンクアークと同じ構文をもつ。詳細は,3.5.3.9による。
footnoteArc要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="footnoteArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in footnote extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
4.11.1.3.1 footnoteArc要素のxlink:arcrole属性
xlink:arcrole属性の値は,アークの意味を表すURIでなければならない。
標準のアークロール値をfootnoteArc要素のアークロール値に定義する。その値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/fact-footnote
このアークロール値は,項目又はタプルを指す位置指定子からfootnote資源へのfootnoteArcで利用し,
footnoteが事実又は複数の事実に関して,人が判読可能な情報を伝えることを示す。
4.11.1.3.2 footnoteArc要素のxlink:title属性(任意選択)
xlink:title属性は,事実とそれに関連する脚注との関係に関して,事実と脚注との間をナビゲートする使
用者への情報伝達に用いることができる。xlink:title属性の内容は,文字列でなければならない。xlink:title
属性の内容は,箇条6に示す [XLINK] の実行が可能なアプリケーションの利用者から見えるようにする
ことができる。
xlink:title属性では,この目的のために不十分である場合,例えば,情報が多言語で提供される必要があ
る場合,3.5.3.9.6で定義する表題を用いてもよい。
69
X 7206:2010
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5
XBRLタクソノミ
XBRLタクソノミの概要を3.1に示す。
タクソノミは,XMLスキーマ(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参照)及びlinkebaseRef要素経由で直接参
照する拡張リンク(5.1.2参照)及びXMLスキーマ中で入れ子になった拡張リンクの集合として定義する。
この規格では,タクソノミにおけるXMLスキーマを“タクソノミ スキーマ”と呼ぶ。
5.1
タクソノミ スキーマ
タクソノミは,タクソノミ スキーマを含まなければならない。タクソノミ スキーマは,XMLスキーマ
の妥当なインスタンスでなければならない。
拡張リンクをタクソノミに含む場合,タクソノミ スキーマは,それらのリンクベースの位置を特定する
linkbaseRef要素を含まなければならない(5.1.2参照)。又は,拡張リンクは,タクソノミ スキーマ自体に
含まれるリンクベースに入れ子にしなければならない。
XBRLインスタンス スキーマは,抽象要素のitem要素及びtuple要素を定義している。このこと及び箇
条6に示す [SCHEMA-1] によって,タクソノミ スキーマが概念,すなわち,item代替グループグループ
に属する要素又はtuple代替グループに属する要素を定義する場合,タクソノミ スキーマは,XBRLイン
スタンス スキーマxbrl-instance-2003-12-31.xsdをインポートしなければならない。ただし,例えば,文脈
のsegment要素及びscenario要素の構文定義を唯一の目的とする場合,タクソノミ スキーマがXBRLイン
スタンス スキーマをインポートする必要はない。
タクソノミ スキーマは,対象名前空間を指定するのが望ましい。対象名前空間を指定する場合,その値
が空であってはならない。
タクソノミ スキーマを作成する場合,XMLスキーマ自身のための名前空間のような他のスキーマのた
めの名前空間宣言の幾つかを含むことが必要になる。
例28にリンクベース参照を示す骨格のタクソノミ スキーマの例を示す。
例28 リンクベース参照を示す骨格のタクソノミ スキーマ
<schema
targetNamespace="http://www.mycompany.com/taxonomy/2003-10-19"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:ci="http://www.mycompany.com/taxonomy/2003-10-19"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink">
<annotation>
<appinfo>
<link:linkbaseRef
xlink:type="simple"
xlink:href="linkbase̲presentation.xml"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/presentationLinkbaseRef"
xlink:arcrole="http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase"/>
<link:linkbaseRef
xlink:type="simple"
xlink:href="linkbase̲calculation.xml"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/calculationLinkbaseRef"
xlink:arcrole="http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase"/>
<link:linkbaseRef
xlink:type="simple"
xlink:href="linkbase̲definition.xml"
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xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/definitionLinkbaseRef"
xlink:arcrole="http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase"/>
<link:linkbaseRef
xlink:type="simple"
xlink:href="linkbase̲label.xml"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/labelLinkbaseRef"
xlink:arcrole="http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase"/>
<link:linkbaseRef
xlink:type="simple"
xlink:href="linkbase̲reference.xml"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/referenceLinkbaseRef"
xlink:arcrole="http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase"/>
</appinfo>
</annotation>
<import
namespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
schemaLocation="http://www.xbrl.org/2003/xbrl-instance-2003-12-31.xsd "/>
<!-- ... taxonomy elements declaration starts here ... -->
</schema>
XBRLタクソノミは,他のタクソノミを参照するように構成してもよい。こうしたタクソノミの拡張性
は,XBRLの重要な特徴である。この技術の完全な潜在能力を実現するために,タクソノミは,一方では,
事業体間の重要な比較ができる状態を維持しながら,実質的に,いかなる事業体に固有な報告要請にも適
応できるように,拡張できなければならない。
XBRLタクソノミ スキーマは,この拡張性を達成するために,適宜,他のタクソノミ スキーマをイン
ポートし,追加のXBRLリンクベースを参照することができる。
タクソノミ スキーマは,リンクベースで用いるカスタムのロール値及びカスタムのアークロール値を定
義してもよい。 詳細は,5.1.2及び5.1.4による。
5.1.1
概念定義
概念は,タクソノミ スキーマで定義する。タクソノミ スキーマで定義した概念は,それぞれ,タクソ
ノミ スキーマの要素の構文定義によって一意に識別する。概念定義に対応して,XMLスキーマ要素の定
義では,要素名,代替グループ及び型を指定しなければならない。要素の名前は,すべて,所与のタクソ
ノミ スキーマ中で一意でなければならない。要素は,XBRLのitem要素又はXBRLのtuple要素をヘッド
要素とする代替グループに属する要素でなければならない。要素は,構文定義に用いることができる他の
XMLスキーマの属性(abstract属性及びnillable属性を含む。)のいずれを含んでもよい。
概念のための構文を定義する要素は,id属性ももつことが望ましい。id属性を提供することで,リンク
ベースのloc要素のxlink:href属性の内容を簡略化する(3.5.1.2参照)。XMLスキーマの妥当性検証プログ
ラムには,タクソノミ スキーマ及びそれが直接的又は間接的にインポート又はインクルードするすべての
XMLスキーマにおいて,すべてのid属性の値が一意であることを求めるものがあることに留意する。こ
のようなXMLスキーマ規定(箇条6に示す [SCHEMA-2] 参照)の実装に対して,誤りへの耐性を増すた
め,id属性の値が関連するスキーマ中のid属性の値と衝突しないように注意して,値の範囲を制限するの
が望ましい。例29では,接頭辞として,"ci̲" の文字列を要素名に追加することによって制限した。
71
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例29 タクソノミ スキーマの典型的な要素定義
<schema
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance">
<!-- ... in this the example unused namespaces declarations
are missing at root element ... -->
<!-- ... linkbases and imports go here ... -->
<element
id="ci̲preferredDividends"
name="preferredDividends"
xbrli:periodType="duration"
type="xbrli:monetaryItemType"
substitutionGroup="xbrli:item" nillable="true"/>
<element
id="ci̲stockBasedCompensationPolicy"
name="stockBasedCompensationPolicy"
xbrli:periodType="duration"
type="xbrli:stringItemType"
substitutionGroup="xbrli:item" nillable="true"/>
</schema>
意味 二つの概念を定義する。一つは,preferredDividends要素と関連し,もう一つが
stockBasedCompensationPolicy要素と関連する。両方の概念は,XBRLインスタンスでは,空要素の項目と
して表すことができる。preferredDividends概念は,報告期間が期間である文脈をもつ数値項目としてXBRL
インスタンス中に現れなければならず,stockBasedCompensationPolicy概念は,報告期間が時点である文脈
をもつ非数値項目としてXBRLインスタンス中に現れなければならない。
なお,XBRLは,二つの属性,periodType属性及びbalance属性も定義する。これらの属性は,要素の構
文定義で用いてもよい。
5.1.1.1
periodType属性
要素には,ある時点において計測可能な財務概念に関連付けられるものと,報告期間内の変化量を計測
する財務概念に関連付けられるものとがある。
periodType属性のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<attribute name="periodType">
<annotation>
<documentation>
The periodType attribute (restricting the period for XBRL items)
</documentation>
</annotation>
<simpleType>
<restriction base="token">
<enumeration value="instant" />
72
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<enumeration value="duration" />
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</schema>
item要素の代替グループに属する要素では,periodType属性を用いなければならない。periodType属性
の値を "instant" とすることは,要素をXBRLインスタンス文書で使用する場合,その要素が,報告期間
を時点とする文脈に,常に,関連付けられていなければならないことを指し示す。periodType属性の値を
"duration" とすることは,要素をXBRLインスタンス文書で使用する場合,その要素が,報告期間をstartDate
要素及びendDate要素又はforever要素によって表す期間とする文脈に,常に,関連付けられていなければ
ならないことを指し示す。
例30に時点及び期間の概念定義の例を示す。
例30 時点及び期間の概念定義
<element id="a1" name="changeInRetainedEarnings"
xbrli:periodType="duration"
type="xbrli:monetaryItemType" substitutionGroup="xbrli:item"/>
<element id="a2" name="fixedAssets"
xbrli:balance="debit"
xbrli:periodType="instant"
type="xbrli:monetaryItemType" substitutionGroup="xbrli:item"/>
5.1.1.2
balance属性(任意選択)
balance属性は,任意選択とする。通貨型の要素定義又は通貨型から派生させた型の要素定義では,balance
属性を追加してもよい。通貨型でない項目又は通貨型から派生させた型でない項目では,balance属性を用
いてはならない。
借方 "debit" 残高又は貸方 "credit" 残高の概念が適切である要素に対して,その概念をこの属性を用い
て表してもよい。
balance属性のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<attribute name="balance">
<annotation>
<documentation>
The balance attribute (imposes calculation relationship restrictions)
</documentation>
</annotation>
<simpleType>
<restriction base="token">
<enumeration value="debit" />
<enumeration value="credit" />
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
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</schema>
例31に通常の借方残高及び貸方残高を表すbalance属性の使用例を示す。
例31 通常の借方残高及び貸方残高を表すbalance属性の使用
<element
id="netIncome" name="netIncome" xbrli:balance="credit"
xbrli:periodType="duration"
type="xbrli:monetaryItemType" substitutionGroup="xbrli:item"/>
<element
id="fixedAssets" name="fixedAssets" xbrli:balance="debit"
xbrli:periodType="instant"
type="xbrli:monetaryItemType" substitutionGroup="xbrli:item"/>
balance属性は,資産,負債,資本,収入及び支出といった会計の基礎概念に関連する数値を利用するア
プリケーションに重要な属性である。balance属性(借方又は貸方)は,借方 "debit" 又は貸方 "credit" を
明示する場合,XBRLインスタンス中で要素の値をどのように作成し,解釈するか明確に宣言する。
表5にXBRLインスタンスにおける正しい符号を示す。
表5−XBRLインスタンスにおける正しい符号
タクソノミ要素
勘定科目の貸借
XBRLインスタンス要素値の符号
balance="credit"
貸方 ("credit")
正又はゼロ
balance="credit"
借方 ("debit")
負又はゼロ
balance="debit"
借方 ("debit")
正又はゼロ
balance="debit"
貸方 ("credit")
負又はゼロ
XBRLインスタンスでは,借方又は貸方の項目に対する数値表現は,通常,正の値とすることが多い。
例32にXBRLインスタンスにおいて正の値及び負の値とともに現れる概念の例を示す。
例32 XBRLインスタンスにおいて正の値及び負の値とともに現れる概念
<my:netIncome precision="3" unitRef="u1" contextRef="c1">500</my:netIncome>
<my:netIncome precision="3" unitRef="u1" contextRef="c2">-200</my:netIncome>
意味 異なる文脈における,収益500及び損失200
なお,balance属性を用いる場合,その値がcalculationArc要素中の正規のweight属性を制約する。
表6にbalance属性とcalculationArc要素のweight属性との間の制約を示す。
表6−balance属性とcalculationArc要素のweight属性との間の制約
"from" 項目のbalance属性
"to" 項目のbalance属性
calculationArc要素のweight属性の不正な値
debit
debit
負 (<0)
debit
credit
正 (>0)
credit
debit
正 (>0)
credit
credit
負 (<0)
5.1.1.3
項目のデータ型
項目の型は,すべて,次に規定する型の一つであるか又はそれらの中の一つから制限 (restriction) によ
って派生させた型でなければならない。XBRLで提供する基本型の集合は,XMLスキーマ(箇条6に示す
[SCHEMA-2] 参照)の組込み型の適切な部分集合(基本型及び派生型の双方)を含むだけでなく,同様に,
XBRLが扱う専門領域に特に関係がある四つの型,通貨型 (monetaryItemType),株数型 (sharesItemType),
純粋型 (pureItemType),及び分数型 (fractionItemType) を含む。このため,項目の型は,明示的にXBRL
の名前空間で定義する。これらの型は,すべて,分数型を除き,単純型の内容モデルをもつ。したがって,
タクソノミにおいて,項目の型は,分数型から制限によって派生させない限り,複合型の内容モデルをも
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つことができない。
インスタンス文書では,箇条6に示す [SCHEMA-1] の機構によって,要素の型を明示的に表明するこ
とが可能である。しかしながら,XBRLインスタンスでは,いかなる項目又はタプルに対しても,箇条6
に示す [SCHEMA-1] の機構を適用してはならない。項目の型及びタプルの型は,その代わりに,適切な
タクソノミ スキーマで定義しなければならない。
表7に定義済み項目型を示す。
表7−定義済み項目型
XBRL項目型
元とする型
unitRef属性
decimalItemType
decimal
yes
floatItemType
float
yes
doubleItemType
double
yes
次の数値型は,すべて,decimal型からの制限によって派生させた型であるXMLスキーマの組込み型を
元にしている。
integerItemType
integer
yes
nonPositiveIntegerItemType
nonPositiveInteger
yes
negativeIntegerItemType
negativeInteger
yes
longItemType
long
yes
intItemType
int
yes
shortItemType
short
yes
byteItemType
byte
yes
nonNegativeIntegerItemType
nonNegativeInteger
yes
unsignedLongItemType
unsignedLong
yes
unsignedIntItemType
unsignedInt
yes
unsignedShortItemType
unsignedShort
yes
unsignedByteItemType
unsignedByte
yes
positiveIntegerItemType
positiveInteger
yes
次の数値型は,すべて,XBRLが扱う専門領域に特に関連があるとされる型である。したがって,XML
スキーマの組込み型に追加する。
monetaryItemType(通貨型)
xbrli:monetary
yes
sharesItemType(株数型)
xbrli:shares
yes
pureItemType(純粋型)
xbrli:pure
yes
fractionItemType(分数型)
分子が小数で,分母が0ではない小数
(xbrli:nonZeroDecimal) である複合型
yes
次の非数値型は,すべて,decimal型又はstring型から派生させた型でないXMLスキーマの組込み型を
元とする。
stringItemType
string
no
booleanItemType
boolean
no
hexBinaryItemType
hexBinary
no
base64BinaryItemType
base64Binary
no
anyURIItemType
anyURI
no
QNameItemType
QName
no
durationItemType
duration
no
dateTimeItemType
xbrli:dateUnion(dateとdateTimeとの結合)
no
timeItemType
time
no
dateItemType
date
no
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表7−定義済み項目型(続き)
XBRL項目型
元とする型
unitRef属性
gYearMonthItemType
gYearMonth
no
gYearItemType
gYear
no
gMonthDayItemType
gMonthDay
no
gDayItemType
gDay
no
gMonthItemType
gMonth
no
次の非数値型は,すべて,string型からの制限(及び/又はリスト)によって派生させたXMLスキー
マの組込み型を元とする。
normalizedStringItemType
normalizedString
no
tokenItemType
token
no
languageItemType
language
no
NameItemType
Name
no
NCNameItemType
NCName
no
これらの型の中には,特に,XMLスキーマがドキュメント型定義 ("DTD") との後方互換性のために定
義した型の中には,どんなXBRLアプリケーションでも絶対に必要としない型もある。XBRLは,完全性
及びXMLスキーマとの互換性のためにこれらの型を提供する。
例33に派生による列挙型の項目定義例を示す。
例33 派生による列挙型の項目定義
<schema targetNamespace="http://www.someCompany.com/taxonomy"
xmlns:my="http://www.someCompany.com/taxonomy"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified">
<import
namespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
schemaLocation="http://www.xbrl.org/2003/xbrl-instance-2003-12-31.xsd"/>
<complexType name="stateProvinceItemType">
<simpleContent>
<restriction base="xbrli:tokenItemType">
<enumeration value="MI"/>
<enumeration value="ON"/>
</restriction>
</simpleContent>
</complexType>
<element name="stateProvince" id="my̲stateProvince" xbrli:periodType="instant"
substitutionGroup="xbrli:item" type="my:stateProvinceItemType"/>
</schema>
意味 新しい項目の型を,XBRLで提供される項目型からの制限によって派生させることは,XBRLタク
ソノミ スキーマで許されている唯一の方法である。前述の,例18では,stateProvinceTypeを,segment要
素の下位要素を定義するために,定義し利用した。ここでは,その代わりに,自社のタクソノミに現れる
XBRL概念を定義する。先に定義した単純型を使用していないことに注意する。
5.1.1.3.1
通貨型,株数型及び純粋型
XBRLインスタンス スキーマでは,通貨型を定義する。通貨型は,XMLスキーマのdecimal型を特殊
化して定義する。金額の値を表すXBRLタクソノミの数値要素は,すべて,通貨型 (monetaryItemType) 又
は通貨型から派生させた型を用いなければならない。株数型は,株に関連した値を表す。そして,純粋型
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は,成長率,割合,並びに暗黙的に分子及び分母が同じ単位で表される他の単位を表す。これらの特殊な
データ型を利用した項目型の定義は,5.1.1.3による。
これらのデータ型のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<annotation>
<documentation>
Define the simple types used as a base for item types
</documentation>
</annotation>
<simpleType name="monetary">
<annotation>
<documentation>
the monetary type serves as the datatype for those financial
concepts in a taxonomy which denote units in a currency.
Instance items with this type must have a unit of measure
from the ISO 4217 namespace of currencies.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="decimal" />
</simpleType>
<simpleType name="shares">
<annotation>
<documentation>
This datatype serves as the datatype for share based
financial concepts.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="decimal" />
</simpleType>
<simpleType name="pure">
<annotation>
<documentation>
This datatype serves as the type for dimensionless numbers
such as percentage change, growth rates, and other ratios
where the numerator and denominator have the same units.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="decimal" />
</simpleType>
</schema>
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5.1.1.3.2
分数型 (fractionItemType)
報告する事実の正確な値が分かっていても,XMLスキーマが提供するどんな組込みデータ型を用いても,
値を正確に表現できないこともある。例えば,1/3のように十進数表現にすると循環小数を含むような分
数値の場合,その十進数表現は,0.333 333…である。XBRLインスタンスでは,これらの正確な値を表す
ために,複合型である分数型を用意する。分数型の分子の値及び分母の値は,正確である。precision属性
及びdecimals属性は,分数型のデータ型項目に現れてはならない。
分数型のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<element name="numerator" type="decimal" />
<element name="denominator" type="xbrli:nonZeroDecimal" />
<complexType name="fractionItemType" final="extension">
<sequence>
<element ref="xbrli:numerator" />
<element ref="xbrli:denominator" />
</sequence>
<attributeGroup ref="xbrli:essentialNumericItemAttrs" />
</complexType>
</schema>
例34に分数の表現例を示す。
例34 分数の表現
分数値
表現
1/3
<myTaxonomy:oneThird id="oneThird" unitRef="u1" contextRef="numC1">
<numerator>1</numerator>
<denominator>3</denominator>
</myTaxonomy:oneThird>
numerator要素は,数値を含まなければならない。denominator要素は,非ゼロで有限の数値を含まなけ
ればならない。
5.1.2
linkbaseRef要素
linkbaseRef要素は,タクソノミ スキーマ内の "xsd:schema/xsd:annotation/xsd:appinfo/*" というXPath(箇
条6に示す [XPATH] 参照)のパスで表現するノードの場所に出現してもよい。タクソノミ スキーマにお
いて,このlinkbaseRef要素は,タクソノミ スキーマがDTSに含まれる場合,常に,DTS内に含まれなけ
ればならないリンクベースを特定する。
タクソノミ スキーマのlinkbaseRef要素の構文は,XBRLインスタンスのlinkbaseRef要素の構文と同じ
とする。詳細は,4.2.5による。
5.1.3
カスタムのロール型定義−roleType要素
roleType要素には,カスタムのロール型の定義を含む。roleType要素は,そのロール型のroleURIを定義
し,そのロール型を用いてもよい要素を宣言し,かつ,人が判読可能なロール型の定義を提供することで
カスタムのロール型を記述する。
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ロール型は,箇条6に示す [XLINK] 拡張リンク及び資源要素のxlink:role属性に,カスタムの値を定義
する。roleType要素は,"xsd:schema/xsd:annotation/xsd:appinfo/*" というパス(箇条6に示す [XPATH] 参
照)で表されるノードの場所に出現しなければならない。この規格で,標準のロール属性の値として定義
したロール値をroleType要素を用いて再定義してはならない。
タクソノミ スキーマ中では,同じroleURI属性の値をもつroleType要素が二つ以上存在してはならない。
DTSの範囲内では,同じroleURI属性の値をもつ一つを超えるroleType要素があってもよい。しかし,同
じroleURI属性の値をもつroleType要素は,すべて,s-同等でなければならない。
roleURI属性の値は,定義するxlink:role属性の値を特定する。usedOn下位要素の値は,カスタムのロー
ル型をどの要素で用いてよいのか特定する。roleType要素は,カスタムのロール型が使用されているリン
クベース中のroleRef要素によって指し示される。roleRef要素によって指し示すために,roleType要素は,
id属性をもってもよい。
例35にカスタムのロール型の定義例を示す。
例35 カスタムのロール型定義
例 ロール "http://www.mycomp.com/role/endnote" のロール型定義。このロールは,これらの脚注がXBRL
インスタンスの文書の最後にだけ現れることを示すためのものとする。
<schema targetNamespace="http://www.mycomp.com/mytaxonomy"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified">
<annotation>
<appinfo>
<link:roleType roleURI="http://www.mycompany.com/role/endnote"
id="endnote">
<link:definition>
A footnote that should be displayed only at the end of a document
</link:definition>
<link:usedOn>link:footnote</link:usedOn>
</link:roleType>
</appinfo>
</annotation>
</schema>
このroleType要素は,次のように用いることができるロールを定義する。
<link:roleRef xlink:type="simple"
xlink:href="mycomproles.xsd#endnote"
roleURI="http://www.mycomp.com/role/endnote"/>
…
<link:footnote xlink:role="http://www.mycomp.com/role/endnote"
xlink:type="resource" xlink:label="endnote1">
Excluding the effects of the merger and contingent liabilities.
</link:footnote>
xlink:role属性の値に一致するroleURI属性の値をもつroleRef要素を探し出すことで,xlink:role属性の値に
対応するroleType要素を解決する。roleRef要素のxlink:href属性は,素片識別子を介して,直接
mycomproles.xsdタクソノミ スキーマ中のid属性が "endnote" であるroleType要素を指し示している。
roleType要素は,一致するroleURI属性の値をもつ。
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roleType要素及びその下位要素に対するXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="definition" type="string">
<annotation>
<documentation>
The element to use for human-readable definition
of custom roles and arc roles.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="usedOn" type="QName">
<annotation>
<documentation>
Definition of the usedOn element - used
to identify what elements may use a
taxonomy defined role or arc role value.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="roleType">
<annotation>
<documentation>
The roleType element definition - used to define custom
role values in XBRL extended links.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element ref="link:definition" minOccurs="0"/>
<element ref="link:usedOn" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<attribute name="roleURI" type="xlink:nonEmptyURI" use="required"/>
<attribute name="id" type="ID"/>
</complexType>
</element>
</schema>
5.1.3.1
roleURI属性
roleURI属性は,出現しなければならない。roleURI属性は,定義したロール値を含まなければならない。
カスタムのロール型を用いる場合,xlink:role属性の値は,roleURIの値に一致する。
5.1.3.2
roleType要素のid属性(任意選択)
roleType要素は,id属性をもってもよい。id属性の値は,ID型の属性に対する箇条6に示す [XML] 規
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則に適合しなければならない。id属性を提供することで,roleRef要素のxlink:href属性の内容を単純にで
きる。
5.1.3.3
roleType要素のdefinition要素(任意選択)
roleType要素は,definition要素を含んでもよい。definition要素の内容は,ロール型に意味を付与する文
字列でなければならない。
5.1.3.4
roleType要素のusedOn要素
roleType要素は,一つ以上のusedOn要素を含んでもよい。usedOn要素は,定義したロール型をどの要
素で用いることができるか特定する。一つのroleType要素の子要素に,s-同等な複数のusedOn要素が存在
してはならない。定義したロール型を用いる標準の拡張リンク要素及び標準の資源要素をroleType要素の
usedOn要素で指定しなければならない。カスタムの拡張リンク要素及びカスタムの資源要素はこの制限を
受けないことに注意する。
5.1.4
カスタムのアークロール型定義−arcroleType要素
arcroleType要素は,カスタムのアークロール型定義を含む。arcroleType要素は,アークロール値を宣言
し,アークロール型を用いてもよい要素を宣言し,アークロール型を用いるときに関係のネットワークに
対して許される循環型を宣言し,かつ,人が判読可能なアークロールの定義を提供することによってカス
タムのアークロール型を表す。
arcroleType要素は,"xsd:schema/xsd:annotation/xsd:appinfo/*" のパス(箇条6に示す [XPATH] 参照)で
表すノードの場所に存在しなければならない。この規格で,標準のアークロール値として定義したアーク
ロール値をarcroleType要素を用いて再定義してはならない。
タクソノミ スキーマ中では,一つを超えるarcroleTypeが同じarcroleURIをもってはならない。DTSの
範囲内では,一つを超えるarcroleType要素が同じarcroleURI値をもってもよい。しかし,同じarcroleURI
属性の値をもつarcroleType要素は,すべて,s-同等でなければならない。
arcroleURIの値は,定義するxlink:arcrole属性の値を特定する。usedOn下位要素の値は,アークロール
型がどのアークで使用可能かを特定する。カスタムのアークロール値を用いるリンクベースでは,
arcroleRef要素を用いてarcroleType要素を指し示すので,arcroleType要素は,id属性をもってもよい。
例36にカスタムのアークロール値の定義例を示す。
例36 カスタムのアークロール値の定義
例 アークロール値 "http://www.mycomp.com/arcrole/average-item" の定義。計算リンクベースにある要素を
結び付ける
<schema targetNamespace="http://www.mycomp.com/mytaxonomy"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified">
<annotation>
<appinfo>
<link:arcroleType arcroleURI="http://www.mycomp.com/arcrole/average-item"
id="average-item"
cyclesAllowed="none">
<link:usedOn>link:calculationArc</link:usedOn>
</link:arcroleType>
</appinfo>
</annotation>
</schema>
<link:arcroleRef xlink:type="simple"
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xlink:href="mycomparcroles.xsd#average-item"
arcroleURI="http://www.mycomp.com/arcrole/average-item"/>
…
<link:calculationArc xlink:arcrole="http://www.mycomp.com/arcrole/average-item"
xlink:type="arc"
xlink:from="salesAverage" xlink:to="salesDetail"
link:weight="1"/>
xlink:arcrole属性の値に一致するarcroleURI属性の値をもつarcroleRef要素を探し出すことで,xlink:arcrole
属性の値に対応するarcroleType要素を解決する。arcroleRef要素のxlink:href属性は,素片識別子を介して,
直接mycomparcroles.xsdという名前のタクソノミ スキーマにあるid属性が "average-item" である
arcroleType要素を指し示す。arcroleType要素は,一致するarcroleURI属性の値をもつ。
arcroleType要素及びその下位要素に対するXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="definition" type="string">
<annotation>
<documentation>
The element to use for human-readable definition
of custom roles and arc roles.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="usedOn" type="QName">
<annotation>
<documentation>
Definition of the usedOn element - used
to identify what elements may use a
taxonomy defined role or arc role value.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="arcroleType">
<annotation>
<documentation>
The arcroleType element definition - used to define custom
arc role values in XBRL extended links.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element ref="link:definition" minOccurs="0"/>
<element ref="link:usedOn" maxOccurs="unbounded"/>
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</sequence>
<attribute name="arcroleURI" type="xlink:nonEmptyURI" use="required"/>
<attribute name="id" type="ID"/>
<attribute name="cyclesAllowed" use="required">
<simpleType>
<restriction base="NMTOKEN">
<enumeration value="any"/>
<enumeration value="undirected"/>
<enumeration value="none"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</complexType>
</element>
</schema>
5.1.4.1
arcroleURI属性
arcroleURI属性は,出現しなければならず,定義したアークロール値を含まなければならない。カスタ
ムのアークロール型を用いる場合,xlink:arcrole値は,arcroleURIの値に適合しなければならない。
5.1.4.2
arcroleType要素のid属性(任意選択)
arcroleType要素は,id属性をもってもよい。id属性の値は,ID型の属性に対する箇条6に示す [XML] 規
則に適合しなければならない。id属性を利用することで,arcroleRef要素のxlink:href属性の内容を単純に
できる。
5.1.4.3
cyclesAllowed属性
arcroleType要素は,3.5.3.9.7.3に定義する関係ネットワークにおいて許可される循環の型を特定する
cyclesAllowed属性をもたなければならない。完全適合のXBRLプロセッサは,標準の拡張リンクの中の標
準アークに現れるカスタムのアークロールの関係ネットワークにおいて,この属性によって文書化した循
環の制約に違反するカスタムのアークロール型をもつ関係ネットワークを検出し,通知しなければならな
い。カスタムのアーク要素を含むネットワーク及びカスタムの拡張リンクに現れる標準のアーク要素を含
むネットワークは,この制限を受けないことに注意する。
3.5.3.9.7.3で定義したXBRLにおける関係ネットワークは,有向グラフを形成する。XBRLにおける
XPointer(箇条6に示す [XPTR] 参照)の使用方法では,グラフ内の点(ノード)は常にXML要素に対
応する(詳細は,3.5.4による)。5.2で定義される関係において,点は概念又は資源に対応する。ネットワ
ークにおけるそれぞれの関係は,グラフ内の有向辺,すなわち順序付きの点の組 (u,v) に対応する。道は
点の順序<v0,v1,…,vn−1,vn>である。辺の方向が考慮される場合,いずれかのノードからそのノード
自身に戻る道が存在するときは,有効グラフは有方向性の循環を含む。すなわち,点の順序<v1,…,vn
−1,vn>においてv0=vnであり,0<=i<nであるそれぞれのviについて有向辺(vi,vi+1)が存在する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例37に有方向性の循環の例を示す。
例37 有方向性の循環
有方向性の循環<a,a>及び<b,c,b>.
辺の方向が無視される場合,いずれかのノードからそのノード自身に戻る道が存在するときは,有効グ
ラフは非有方向性の循環を含む。すなわち,点の順序<v0,v1,…,vn−1,vn>においてv0=vnであり,0
<=i<nであるそれぞれのviについてその道で以前に使用されたすべての辺と異なる有向辺(vi,vi+1)又
は(vi+1,vi)が存在する。
例38に非有方向性の循環の例を示す。
例38 非有方向性の循環
非有方向性の循環<d,f,e,d>と<g,h,i,j,g>。逆方向にたどる辺(d,e),(i,h),(g,j)があることに注
意する。
有方向性の循環を含むグラフは,必然的に非有方向性の循環を含むことに注意する。
cyclesAllowed属性は,次の値のいずれかでなければならない。
値
意味
any
グラフは,有方向性の循環及び/又は非有方向性の循環を幾つ含んでもよい。
undirected
グラフは,非有方向性の循環を幾つ含んでもよい。ただし,グラフは有方向性の循環を含んではな
らない。
none
グラフは,有方向性の循環及び/又は非有向性の循環を含んではならない。
5.1.4.4
arcroleType要素のdefinition要素(任意選択)
arcroleType要素は,definition要素を含んでもよい。definition要素は,アークロール型に人が判読可能な
意味を付与する文字列を含まなければならない。
5.1.4.5
arcroleType要素のusedOn要素
arcroleType要素は,一つ以上のusedOn要素を含んでもよい。usedOn要素は,定義したアークロール型
を使用できる要素を特定する。定義したアークロール型を用いる標準のアーク要素が標準の拡張リンクに
現れる場合,この要素をarcroleType要素のusedOn要素で特定しなければならない。カスタムのアーク要
素及びカスタムの拡張リンクに現れる標準アーク要素は,この制限を受けないことに注意する。一つの
arcroleType要素の子要素に,s-同等な複数のusedOn要素があってはならない。
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5.1.5
redefineの禁止
タクソノミ スキーマでは,箇条6に示す [SCHEMA-1] におけるredefine制約は,どこにも現れてはな
らない。redefineを用いることは,リンクベース中で位置指定子を参照するリンクのターゲットについて
あいまいさをもたらすため,使用を禁止する。
5.2
タクソノミ リンクベース
タクソノミ中の拡張リンクは,概念同士の関係(概念間関連)を表現したり,概念の意味に関する説明
に概念を関連付けたりすることによって,概念についての追加的な情報を提供する。タクソノミ中の拡張
リンクは,3.5.1.5に定義するように,複数のリンクベースに分類される。タクソノミは,現在のところ次
の五つの異なる拡張リンクを用いる。定義リンク,計算リンク,表示リンク,ラベルリンク及び参照リン
クである。初めの三つの拡張リンクは,概念同士の関係を表し,後の二つの拡張リンクは,概念と説明と
の間の関係を表す。
概念間関係の例には,“現金及び預金”と“流動資産”との間の,“現金及び預金”を“流動資産”に集
計するという関係を表す計算リンクベースがある。概念と追加的な説明との間の関係の例としては,“現金
及び預金”概念と,人が判読可能な "Cash" のような英語表示のラベル,及び他言語で“現金及び預金”
概念を表す追加的なラベルとの関係を表すラベルリンクベースがある。ラベルリンクベースには,“現金及
び預金期首残高”,“現金及び預金期末残高”及び“現金及び預金合計”のような異なる目的のための追加
的なラベルを含めてもよい。概念が“現金及び預金”として常に参照されるものであっても,ラベルは,
表示のためにその概念にタグ付けする複数の方法を提供する。
リンクベースは,タクソノミ スキーマとは別の文書内に存在してもよい。その代わりに,タクソノミ ス
キーマ内の "//xsd:schema/xsd:annotation/xsd:appinfo/*" というXPath(箇条6に示す [XPATH] 参照)のパ
スで表現されるノードの場所に埋め込んでもよい。タクソノミリンクベースがタクソノミ スキーマ文書に
埋め込まれていない場合,タクソノミ スキーマは,リンクベースが入っている文書の位置を特定する
linkbaseRef要素を含まなければならない。
XBRLタクソノミでは,五種類の拡張リンクを用いる。
a) 関係リンク(計算,定義及び表示の3種類ある。)は,タクソノミ要素間の関係を管理する。
b) ラベルリンクは,タクソノミ要素に関係付けた各種言語のテキストを管理する。
c) 参照リンクは,根拠とする文献(オンライン又は紙媒体のどちらでも可)への参照を管理する。
これらのそれぞれの拡張リンクは,箇条6に示す [XLINK] 文書コンテナ中に入っていなければならな
い。箇条6に示す [XLINK] 文書コンテナは,次のいずれかに配置したlinkbase要素でなければならない。
− タクソノミ スキーマの "//xsd:schema/xsd:annotation/xsd:appinfo/*" というXPath(箇条6に示す
[XPATH] 参照)のパスで表現されるノードの場所
− タクソノミ スキーマとは別の文書のルート要素
DTS内の表示拡張リンク,計算拡張リンク及び定義拡張リンクでは,アークが,XBRLの諸概念を各概
念と他の概念とを関係付ける関係ネットワークに編成する。ラベル拡張リンク及び参照拡張リンクでは,
アークは,各概念とそれらの説明(ラベル及び参照)との間の関係ネットワークを表す。関係ネットワー
クの詳細は,3.5.3.9.7.3による。
DTS内の概念間関係の各ネットワークには,複数のルート概念があってもよい。ルート概念は,特定の
関係ネットワークにおいて,ネットワークのいずれの "to" 側のXML素片でもないXBRL概念とする。あ
る概念が,一つの関係ネットワークではルート概念となり,他の関係ネットワークではルート概念ではな
いということは,起こり得る。このことから,孤立した概念は,すなわち,どの関係ネットワークの "to"
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側にも "from" 側にもなっていない概念は,すべて,そのネットワークのルート概念であることが導かれ
る。
表示拡張リンク,定義拡張リンク及び計算拡張リンクは,XBRLインスタンスの集合体から派生した報
告書の書式の指定には,必要ない。ただし,妥当と考えるならば,そのような報告書の書式を設定するた
めに,XBRLインスタンスの情報利用者側アプリケーションがDTS内に設定されている意味情報を用いる
ことは,自由である。
タクソノミの作成者が,ある分野によっては,表示の関係ネットワーク,計算の関係ネットワーク及び
定義の関係ネットワークの間である種の対応付けを行うことを有用と思う場合も,思わない場合もある。
概念間関係及び概念とそれらを説明する資源との間の関係を,上書き又は禁止してもよい(3.5.3.9.7参
照)。禁止の例として,summation-itemのアークにおいて,既に設定されている“合計”概念と複数の“子
供”概念との間に,新しく“小計”概念を追加したいと第三者が要望している状況を検討する(拡張リン
ク内のsummation-itemアークと計算との関係に関しては,5.2.5.2による。)。小計概念を作成したい人は,
小計概念から複数の子供概念にアークをそれぞれ追加するとともに,合計概念から小計概念にもアークを
追加する。その結果,複数の子供概念からは,合計概念にそれぞれ二つの経路が存在する。一つは,小計
を経由する新しいアークであり,もう一つは,元々あった合計概念に直接つながるアークを用いるもので
ある。この状況では,計算リンクベースの場合,値を二重に計算する誤りを起こすことがあり得る。小計
概念を追加する人がこの問題を防ぐには,合計概念から子供概念に直接つながっているそれぞれのアーク
を計算リンクの関係ネットワークから実質的に削除するために,禁止アークを追加するのが望ましい。
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例39に新たに小計を計算ネットワークに追加する場合の禁止関係の使用例を示す。
例39 新たに小計を計算ネットワークに追加する場合の禁止関係の使用
関係ネットワーク中の一つ以上の関係が循環を形成することが可能である。すなわち,あるXML素片
から,1回以上いずれか一つの関係に結び付けられることなく,それと同じXML素片に戻るネットワーク
内の経路があり得る。ネットワーク内の関係の意味によっては,異なる種類の循環が意味論的に首尾一貫
していることもある。又は,それらが意味論的な矛盾を指し示しており,処理アプリケーションがその矛
盾を検出することを選択してもよい。
完全適合のXBRLプロセッサは,意味論的な矛盾を構成する循環を検出しなければならない。この規格
では,意味論的に矛盾した循環は,解釈上の意味を与えられ,ネットワークに対応して,それぞれ識別す
る。
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例40に循環の型の例を示す。
例40 循環の型
各概念間の関係ネットワークを図示するために,タクソノミに定義する例41の概念について検討する。
ラベルは,要素の一部ではないことに注意する。ラベルは,明確にするために示しているだけである。
例41 財務報告タクソノミの要素
ラベル
要素名
balance属性
代替グループ
損益計算書
incomeStatement
−
−
その他のタクソノミの要素
様々
様々
様々
税引前当期純利益
netIncomeBeforeTax
credit
item
法人税等
taxes
debit
item
税引後当期純利益
netIncomeAfterTax
credit
item
異常損益項目
extraordinaryItems
debit
item
当期純利益
netIncome
credit
item
業績評価基準
performanceMeasures
−
item
ある出典によって文書化したタクソノミ内で要素として表現したそれぞれの概念の間に存在する数学的
な関係は,次であると仮定する。
a) netIncomeAfterTax=netIncomeBeforeTax−taxes
b) netIncome=netIncomeAfterTax−extraordinaryItems
cyclesAllowed=“none”
任意の二つのノード間には,有
方向循環がないか,有方向循環
が一つだけ存在する。
cyclesAllowed=“any”
任意のノード間の
任意のアーク
cyclesAllowed=“undirected”
任意の二つのノード間には,有
方向循環が幾つ存在してもよい
が,自らへ戻る有方向循環は一
つもない。
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計算リンクベースは,この計算式ごとにnetIncome,netIncomeBeforeTax,netIncomeAfterTaxの計算のた
めの計算拡張リンクを含んでもよい。計算拡張リンクは,例42に示すようにアプリケーションのツリー
形式の階層で表現される。
例42 計算リンクベースの階層
例 それぞれの項目が一つの合計に
寄与する形式の計算階層
アークには,weight数値で注釈を付
ける。
weightは,その要素が計算/合計に
いかにかかわっているかを表す計算
リンクベースのweight属性の値を指
し示している。
定義リンクベースもまた,概念を他の概念に関係付ける定義拡張リンクを含んでもよい。例43では,
performanceMeasures要素は,タクソノミで定義した一つの要素であり,業績評価基準には,netIncome,
netIncomeBeforeTax及びnetIncomeAfterTaxの種類がある。
リンクのxlink:arcrole(http://www.xbrl.org/2003/arcrole/general-specialのような絶対URI)が関係の定義関
係の種類を説明する。詳細は,3.5.3.9.4による。
例43 定義リンクベースにおけるgeneral-specialアークの階層
例 種々の概念が“業績評価基準”であると定義
されている定義階層。
アークには,階層を表すために用いる "order"
属性で注釈を付ける。
表示リンクは,タクソノミ要素をある特定の順序で階層形式に並べるために用いる。一般的に,用途が
異なれば別の表示リンクの集合を必要とする。次のような利用者集団,すなわち,一つのタクソノミにか
かわって作業しているタクソノミ開発者たちとその分野の専門家たちとがいる。表示定義は,タクソノミ
のライフサイクル全体を通して,実際的に意味があることを必要とする。ある意味では,この見解は,“文
脈依存”であるインスタンスデータの表示とは対象的に,“文脈に非依存”である。タクソノミを公表する
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場合,それらは,可能な表示形式すべてを含むことはできないが,少なくとも,ある“開発者の”視点を
含んでもよい。しかし,それは,XBRLインスタンスの文脈を考慮に入れる必要がないという意味におい
て“文脈非依存”である。例44の表示リンクベースには,財務諸表の内訳項目のように見えるように概
念を編成する表示リンクを含んでもよい。他の表示リンクベースは,同じこれらの概念の部分集合をデー
タ収集形式に編成するリンクを含んでもよい。
例44 表示リンクベースの階層
例 損益計算書上に内訳項目が登場する順序に倣
った表示階層。
この表示形式は,アプリケーションの利用者に
タクソノミを表示するアプリケーションで用いて
もよい。アークには,その "order" 属性で注釈を
付ける。
これらの例では,三種のリンクベースが木構造になっているが,厳密な木構造である必要はない。これ
は,特に計算リンクベースの場合に当てはまる。資本の増減の計算方法には,幾つかの方法がある。例え
ば,普通株式の発行と消却とを相殺し,優先株式の発行と消却とを相殺した後,その双方を合計するとい
う方法がある。普通株であるか優先株であるかを問わず,株式の発行額のすべてを合計した後,普通株の
消却額及び優先株の消却額を相殺する方法もある。計算は,階層形式であるが,つまり,循環はないもの
の,一つの木構造にはならない。
5.2.1
linkbase要素
linkbase要素についての完全な記述は,3.5.2による。
5.2.2
labelLink要素
labelLink(ラベルリンク)要素は,拡張リンクとする。その一般的な構文を3.5.3に規定する。labelLink
要素は,概念とその概念に対応して文字表現した説明及びラベルとの関係を含むことを意図する。
labelLink要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="labelLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
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label extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:labelArc"/>
<element ref="link:label"/>
</choice>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
5.2.2.1
labelLink要素の位置指定子
labelLink要素は,loc要素以外の位置指定子をもってはならない。loc要素については,3.5.3.7に詳細に
規定する。loc要素は,labelLink要素の下位で用いる場合,タクソノミ スキーマ上の概念又は5.2.2.2で規
定するラベル資源の位置だけを特定できるものとする。
5.2.2.2
label要素
それぞれのタクソノミは,一組の事業報告の概念を表す一組の要素を定義するが,ラベル(それぞれの
概念に対して判読可能な名前として利用する文字列)及びその他の説明的な記述を含む,これらの概念に
対する判読可能なXBRLの説明は,ラベルリンクベースの資源要素に含まれる。資源は,使用している言
語を指定するためにxml:lang属性(XMLの標準のlang属性)を利用し,かつ,role属性を利用して説明
の目的を分類する。
様々な異なる言語での説明を提供するこの能力は,XBRL概念を多言語環境で報告することをより容易
に可能にする。
XBRL概念の説明は,labelLink拡張リンク中のlabel要素に設定されなければならない。label要素は,
箇条6に示す [XLINK] 資源とする。その一般的な構文を3.5.3.8に規定する。label要素は,標準のxml:lang
属性をもたなければならない。また,labelLink要素の内側に存在しなければならない。label要素は,混合
内容であり,単純文字列,XHTML素片又は両者の組合せを用いてもよい。
XBRL処理ソフトウェアは,label要素以外の箇所に存在する概念の説明を検出又は表示する必要はない。
label要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
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<element name="label" substitutionGroup="xl:resource">
<annotation>
<documentation>
Definition of the label resource element.
</documentation>
</annotation>
<complexType mixed="true">
<complexContent mixed="true">
<extension base="xl:resourceType">
<sequence>
<any namespace="http://www.w3.org/1999/xhtml"
processContents="skip" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
例45にラベル資源の例を示す。
例45 ラベル資源
<label xlink:type="resource" xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/label"
xlink:label="ci̲currentAssets̲en"
xml:lang="en">Current Assets</label>
<label xlink:type="resource" xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/label"
xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml" xlink:label="ci̲netIncome̲en"
xml:lang="en"><xhtml:b>Net Income</xhtml:b> (Loss)</label>
5.2.2.2.1
label要素のxml:lang属性
label資源は,すべて,ラベルの内容に使用する言語を識別するxml:lang属性をもたなければならない。
xml:lang属性の値は,箇条6に示す [XML] 規則に適合しなければならない。
5.2.2.2.2
label要素のxlink:role属性(任意選択)
label資源は,xlink:role属性をもってもよく,この属性が,label資源の提供するXBRL概念の説明の性
質に応じてlabel資源間の違いを区別するのが望ましい。表8は,すべての標準xlink:role属性の値及びラ
ベル資源に対するそれらの意味を示す。
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表8−標準のラベルロール属性値
ラベル資源のxlink:role属性の値
意味
(ロール属性を指定しないとき)
概念の標準ラベル
http://www.xbrl.org/2003/role/label
概念の標準ラベル
http://www.xbrl.org/2003/role/terseLabel
概念の短縮したラベル。多くの場合,その概念が他の関連する
概念の文脈中で報告されている場合に,推定が可能な省略した
テキスト。
http://www.xbrl.org/2003/role/verboseLabel
概念の拡張したラベル。単独で用いる場合,ラベルの意味を理
解できるように要求するもので,テキストを省略しない。
http://www.xbrl.org/2003/role/positiveLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/positiveTerseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/positiveVerboseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/negativeLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/negativeTerseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/negativeVerboseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/zeroLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/zeroTerseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/zeroVerboseLabel
値がプラス(マイナス,ゼロ)の数字で表示される場合の概念
のラベル。例えば,standard及びstandard positiveラベルを“税
引後利益”,standard negativeラベルを“税引後損失”としたり,
terseラベル及びterse positiveラベルを共に“利益”とし,一方
negative terseラベルを“損失”としたりする。
http://www.xbrl.org/2003/role/totalLabel
他の値の合計として報告する場合,その概念と関連付けた値を
表示する場合に利用する概念のラベル。
http://www.xbrl.org/2003/role/periodStartLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/periodEndLabel
periodType="instant" である概念に対し,期首(期末)の報告期
間の値として報告する場合,概念と関連付けた値を表示する場
合に利用する概念のラベル。
http://www.xbrl.org/2003/role/documentation
概念の説明。その意味とその適切な使用方法の説明及び必要と
思われる他の説明とを提供する。
http://www.xbrl.org/2003/role/definitionGuidance
概念の詳細な定義。その意味及びその適切な使用方法の説明を
提供する。
http://www.xbrl.org/2003/role/disclosureGuidance
概念に関係している開示上の要請についての説明。開示が次の
いずれであるかを示す。
− 必す(須)(つまり,根拠とする文献によって規定されてい
る。)。
− 推奨(つまり,根拠とする文献によって奨励されている。)。
− 一般的な実務慣習(つまり,根拠とする文献には規定され
ていないが,開示が一般的である。)。
− 構造的完全性(つまり,タクソノミの構造を完全なものに
するために含められている。)。
http://www.xbrl.org/2003/role/presentationGuidance
一つ以上の特定の型の事業報告書の他の概念の文脈で,この概
念の表示を指示する規約の説明(配置する及び/又はラベルを
付ける。)。例えば,“余剰金は,損益計算表上に公表されるべき”
など。
http://www.xbrl.org/2003/role/measurementGuidance
事業報告書中のこの概念に関連する値を計量する場合に利用す
る手順の説明。
http://www.xbrl.org/2003/role/commentaryGuidance
定義,開示,計量,表示又は使用法の決定を支援するときの,
概念に対するその他の一般的なコメント。
http://www.xbrl.org/2003/role/exampleGuidance
概念によってとら(捉)える情報の型の例
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例46に概念とそのラベルとの間のアークの例を示す。
例46 概念とそのラベルとの間のアーク
<label
xlink:type="resource"
xlink:label="A"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/label"
xml:lang="en">Current Assets</label>
<loc
xlink:type="locator"
xlink:href="us̲bs̲v2.xsd#currentAssets"
xlink:label="B"/>
<labelArc
xlink:type="arc"
xlink:from="B"
xlink:to="A"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-label"/>
意味 ラベル資源は,ラベルがもつ概念に関連したラベルの文字列及びアーク要素を含む。
5.2.2.3
labelArc要素
labelArc 要素は,箇条6に示す [XLINK] アークである。その一般的な構文を3.5.3.9に定義する。labelLink
要素は,概念をラベル資源に結び付ける。
labelArc要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="labelArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in label extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
標準のアークロール値をlabelArc要素に対し定義する。その値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-label
このアークロール値は,概念の位置指定子(loc要素)からlabel要素へのlabelArc上で利用し,このラ
ベルが概念に関連する判読可能な情報を伝えることを示す。
labelArc要素は,概念と他の概念とをではなく,概念とlabel資源とを関連付けるので,概念同士の循環
関係を記述することができない。このために,labelArcネットワークの循環に対する制限を規定できない。
labelArc要素によって記述された関係に含まれるlabel要素は,labelArcのuse属性が "prohibited" であ
る場合を除き,箇条6に示す [XLINK] ローカル資源でなければならない。"prohibited" である場合,label
要素は,箇条6に示す [XLINK] ローカル資源であってもよいし,及び/又は箇条6に示す [XLINK] リ
モート資源であってもよい。
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5.2.3
referenceLink要素
referenceLink(参照リンク)要素は,拡張リンクとする。その一般的な構文を3.5.3で規定する。referenceLink
要素は,概念の意味付けを与える公開された経営,財務及び会計の根拠とする文献への参照と概念との間
の関係を含むことを意図する。
referenceLink要素のスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="referenceLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
reference extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:referenceArc"/>
<element ref="link:reference"/>
</choice>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
例47に複数のreferenceLink要素のためのxlink:roleのサンプル値の例を示す。
例47 複数のreferenceLink要素のためのxlink:roleのサンプル値
http://www.my.org/role/balanceSheet
http://www.my.org/role/incomeStatement
http://www.my.org/role/statementOfComprehensiveIncome
http://www.my.org/role/statementOfStockholdersEquity
http://www.my.org/role/cashFlows
意味 このタクソノミは,会計に関連したタクソノミにおいて拡張リンクが財務諸表のどの部分に対する
ものかに基づき区分するため,それぞれのreferenceLink拡張リンクに対し "role" を与える。
5.2.3.1
referenceLink要素の位置指定子
referenceLink要素は,loc要素以外の位置指定子を含んではならない。loc要素は,3.5.3.7で詳細に規定
する。referenceLink中で利用する場合,loc要素は,タクソノミ スキーマの概念又は5.2.3.2で定義する
reference要素だけを示さなければならない。
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5.2.3.2
reference要素
reference要素は,XBRLタクソノミから,公開された経営,財務及び会計の根拠とする文献の概念定義
への対応付けを可能とする。reference要素は,定義された概念の適切な利用法の理解に必要な情報に直接
関係して,根拠とする文献を見つけ出すのに必要な情報だけを提供するのが望ましい。reference要素は,
根拠とする文献の内容そのものを含んではならない。XBRL文脈の定義を完了するために必要となる場合,
文字による説明は,5.2.2.2で定義するXBRLのlabel要素に含まれなければならない。
reference要素は,箇条6に示す [XLINK] 資源とする。その一般的な構文を3.5.3.8に規定する。reference
要素は,referenceLink要素中に現れなければならない。
reference要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="part" type="anySimpleType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Definition of the reference part element - for use in reference resources.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="reference" substitutionGroup="xl:resource">
<annotation>
<documentation>
Definition of the reference resource element.
</documentation>
</annotation>
<complexType mixed="true">
<complexContent mixed="true">
<extension base="xl:resourceType">
<sequence>
<element ref="link:part" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
reference要素は,複数のpart要素で構成する。参照する根拠とする文献をどのようにそれぞれのpart要
素に分割するかは,それぞれの管轄(地域)において異なるので,part要素は,この規格で定義する抽象
要素とする。タクソノミは,reference要素の内部に含まれる要素をpart要素の代替要素として定義しても
よい。
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例48に概念と参照との間のアークの例を示す。
例48 概念と参照との間のアーク
<linkbase xmlns="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:ref="http://www.xbrl.org/2003/ref"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<referenceLink xlink:type="extended"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/link">
<!-- locator for element -->
<loc xlink:type="locator"
xlink:href="samp001.xsd#s̲customerName"
xlink:label="s̲customerName"/>
<!-- arcs -->
<referenceArc
xlink:type="arc" xlink:from="s̲customerName" xlink:to="s̲customerName̲REF"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-reference"/>
<!-- references all with the same xlink:label -->
<reference
xlink:type="resource"
xlink:label="s̲customerName̲REF"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/definitionRef">
<ref:name>Handbook of Business Reporting</ref:name>
<ref:pages>5</ref:pages>
</reference>
<reference
xlink:type="resource"
xlink:label="s̲customerName̲REF"
xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/measurementRef">
<ref:name>Handbook of Business Reporting</ref:name>
<ref:pages>45-50</ref:pages>
</reference>
</referenceLink>
</linkbase>
意味 reference要素は,二つの根拠とする文献を含む。これらは,区別のため,それぞれ異なるxlink:role
属性をもつ。アークは,それぞれの参照の概念に関連付けされている。name要素及びpages要素は,次の
ように名前空間接頭辞ref:によって参照されるタクソノミに含まれるpart代替グループを構成する要素と
して定義する。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/ref"
xmlns:ref="http://www.xbrl.org/2003/ref"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified">
<import namespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
schemaLocation="xbrl-linkbase.xsd"/>
<element name="name" type="string" substitutionGroup="link:part"/>
<element name="number" type="string" substitutionGroup="link:part"/>
<element name="paragraph" type="string" substitutionGroup="link:part"/>
<element name="subparagraph" type="string" substitutionGroup="link:part"/>
<element name="clause" type="string" substitutionGroup="link:part"/>
<element name="pages" type="string" substitutionGroup="link:part"/>
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</schema>
例49に参照資源の例を示す。
例49 参照資源
<reference
xlink:type="resource" xlink:label="ci̲propertyPlantAndEquipmentNet̲APB">
<ci:name>ABP</ci:name>
<ci:page>42</ci:page>
</reference>
5.2.3.2.1
reference要素のxlink:role属性(任意選択)
reference要素は,任意選択とし,xlink:role属性を含めてもよい。この属性は,外部への参照を行うXBRL
概念の説明の性質に従い,reference要素を区別しなければならない。表9は,標準のxlink:role属性の値及
び参照資源に対する意味を定義する。この定義は,ラベル資源に対する標準のxlink:role属性の値に類似し
ている。
表9−参照資源role属性の値
参照資源 xlink:role属性の値
意味
(ロール属性の値を指定しないとき)
概念の標準参照
http://www.xbrl.org/2003/role/reference
概念の標準参照
http://www.xbrl.org/2003/role/definitionRef
概念の正確な定義の詳細な説明への参照。
http://www.xbrl.org/2003/role/disclosureRef
http://www.xbrl.org/2003/role/mandatoryDisclosureRef
http://www.xbrl.org/2003/role/recommendedDisclosureRef
概念に関連している開示要求の詳細な説明への参照。
定義されるカテゴリは,次のものを含む。
− 義務
− 勧告
http://www.xbrl.org/2003/role/unspecifiedDisclosureRef
概念に関連している開示要求の詳細な説明への参照。
非特定のカテゴリは,次のものを含むが,それに限られる
わけではない。
− 一般的な実務慣行
− 構造の完全性
後者のカテゴリは,その説明を参照しないが,なぜその概
念がタクソノミに含まれているかを示すために,リンクロ
ールの中に示される。
http://www.xbrl.org/2003/role/presentationRef
一つ以上の特定の型の事業報告上の別の概念の文脈にお
けるこの概念の表示,配置,ラベル付けの詳細な説明への
参照。
http://www.xbrl.org/2003/role/measurementRef
値の測定が事業報告中でこの概念と関連した場合に用い
るのに必要な方法に関する参照。
http://www.xbrl.org/2003/role/commentaryRef
適切な使用法の決定を支援するための,概念に対するその
他の一般的なコメント。
http://www.xbrl.org/2003/role/exampleRef
適切な使用法の決定を支援する概念の適用を例証する説
明への参照。
5.2.3.3
referenceArc要素
referenceArc要素は,箇条6に示す [XLINK] アークとする。その一般的な構文を3.5.3.9に定義する。
referenceLink要素は,概念を参照資源に結び付ける。
referenceArc要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
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xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="referenceArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in reference extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
標準のアークロール値をreferenceArc要素に対し定義する。その値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-reference
このアークロール値は,概念の位置指定子(loc要素)からreference資源へ関連付けるreferenceArcに対
し利用し,概念の意味を説明する資料への参照が存在することを示す。
referenceArc要素は,概念と参照資源との関係を表すだけで,概念と他の概念との関係を表すのではない
ため,概念の間の循環関係について記述することができない。この理由から,referenceArcネットワークの
循環に対する制限を規定できない。
referenceArc要素によって記述する関係に含まれるreference要素は,referenceArcのuse属性が
"prohibited" である場合を除き,箇条6に示す [XLINK] ローカル資源でなければならない。"prohibited" で
ある場合,reference要素は,箇条6に示す [XLINK] ローカル資源であってもよいし,及び/又は箇条6
に示す [XLINK] リモート資源であってもよい。
5.2.4
presentationLink要素
presentationLink(表示リンク)要素は,拡張リンクとする。その一般的な構文を3.5.3に規定する。
presentationLink要素は,タクソノミ中の概念間の表示における関係について記述することを意図する。
presentationLink要素は,箇条6に示す [XLINK] 資源を含んではならない。
presentationLink要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="presentationLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
presentation extended link element definition.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
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<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:presentationArc"/>
</choice>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
5.2.4.1
presentationLink要素の位置指定子
presentationLink要素は,loc要素以外の位置指定子を含んではならない。loc要素は,3.5.3.7で詳細に規
定する。表示リンク (presentationLink) 中で利用する場合,loc要素は,タクソノミ スキーマ中の概念だけ
を指さなければならない。
5.2.4.2
presentationArc要素
presentationArc要素は,箇条6に示す [XLINK] アーク(表示アーク)とする。その一般的な構文を3.5.3.9
に定義する。presentationArc要素は,概念が表示において他の概念と互いにどのように関係があるか定義
する。
presentationArc要素の構文のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="presentationArc" substitutionGroup="xl:arc">
<complexType>
<annotation>
<documentation>
Extension of the extended link arc type for presentation arcs.
Adds a preferredLabel attribute that documents the role attribute
value of preferred labels (as they occur in label extended links).
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<extension base="xl:arcType">
<attribute name="preferredLabel" use="optional">
<simpleType>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
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</schema>
例50に表示アークの例を示す。
例50 表示アーク
<presentationArc
xlink:type="arc"
xlink:from="ci̲currentAssets"
xlink:to="ci̲prepaidExpenses"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/parent-child"
order="4"/>
意味 流動資産(ci̲currentAssets要素)は,前払費用(ci̲prepaidExpenses要素)の親として表示されなけ
ればならない。前払費用要素は,order属性値が4よりも小さい流動資産の子要素よりも後に現れ,かつ,
order属性値が4よりも大きい流動資産の子要素よりも前に現れる。
タクソノミで,抽象要素を定義してもよい[2.4.1 a) 参照]。抽象要素への及び/又は抽象要素からの表
示関係を定義してもよい。それは,タクソノミ表示アプリケーションが,例えば,それらの概念が計算関
係のような他の関係によって関連付けられていないときでも,概念のグループを表示可能とするためであ
る。抽象要素は,XBRLの抽象的なitem要素の代替グループに属しているのが望ましい(4.6参照)。
例51に抽象概念の定義例を示す。
例51 抽象概念定義
<element name="balanceSheet" id="ci̲balanceSheet" type="xbrli:stringItemType"
substitutionGroup="xbrli:item" abstract="true" xbrli:periodType="instant"/>
意味 balanceSheet要素は,他の要素をまとめるためだけに,タクソノミ中に存在する。balanceSheet要素
は,XBRLインスタンスに現れてはならない。balanceSheet要素は,4.6の要求を満たすために,任意のtype
属性の値xbrli:stringItemTypeをもち,5.1.1.1の要求を満たすために,任意のperiodType属性の値
xbrli:periodType="instant" をもつ。これらの任意の属性は,意味論的な情報は,何も追加しない。
標準のアークロール値をpresentationArc要素に対して定義する。その値は,次とする。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/parent-child
このアークは,"parent-child" アークと呼ぶ。parent-childアークは,親概念と子概念との関係を表現し,
XBRL情報の階層構造において,親概念の子として子概念を表示することが適切であるということを指し
示している。parent-childアークは,定義によれば,タプル又は項目の代替グループに所属する概念の間の
関係だけを表現しなければならない。
parent-childアークのネットワークは,概念の階層を表すため,そのようなネットワークにおいて,ある
概念がそれ自身の子孫になることを文書化しても意味がない。この理由によって,parent-childアークの関
係のネットワークにおいて有方向性循環は,許されていない。XBRLに完全に適合したプロセッサは,
parent-childアークの関係のネットワークにおいて有方向性循環を検出し通知しなければならない。
5.2.4.2.1
preferredLabel属性(任意選択)
preferredLabel属性は,URIであり,アークの子概念を表示する場合に用いる最も適切な種類のラベル(優
先ラベル)を示すために,parent-childアーク上に提供してもよい。提供する場合,preferredLabel属性の値
は,labelLink拡張リンク中のlabel資源上のxlink:role属性の値と同じでなければならない。このlabel資源
は,presentationArc(表示アーク)要素の子概念を起点とするconcept-labelアークのターゲットとする。
XBRLプロセッサは,一つの概念に関連付けた異なる複数のラベルからラベルを選択する場合,
preferredLabel属性の値を用いてもよい。これは,DTS中の様々な経路において所与の概念を用いる場面で
特に有用である。例えば,現金及び預金は,貸借対照表中で用いるだけでなく,キャッシュフロー計算書
中で期首及び期末残高としても用いる。表示リンク中に存在する概念に対して,それぞれ異なる優先ラベ
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ルを示すためにこの機能を用いてもよい。
優先ラベルを含むラベル拡張リンク上のxlink:role属性の値とpresentationArc要素を含む表示拡張リンク
のxlink:role属性の値とが同じ値であってはならない。
5.2.5
calculationLink要素
calculationLink(計算リンク)要素は,拡張リンクとする。その一般的な構文を3.5.3に規定する。
calculationLink要素は,タクソノミ中の概念間の計算関係を記述する。calculationLink要素は,箇条6に示
す [XLINK] 資源を含んではならない。
calculationLink要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="calculationLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
calculation extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:calculationArc"/>
</choice>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
5.2.5.1
calculationLink要素の位置指定子
calculationLink要素は,loc要素以外の位置指定子を含んではならない。loc要素は,3.5.3.7で詳細に規定
する。loc要素は,calculationLink要素で用いる場合,タクソノミ スキーマ中の概念だけを指定しなけれ
ばならない。
5.2.5.2
calculationArc要素
calculationArc要素は,箇条6に示す [XLINK] のアーク(計算アーク)とする。その一般的な構文を3.5.3.9
に規定する。calculationArc要素は,計算の目的に関して概念が相互にどのように関連するかを定義する。
calculationArc要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="calculationArc" substitutionGroup="xl:arc">
<complexType>
<annotation>
<documentation>
Extension of the extended link arc type for calculation arcs.
Adds a weight attribute to track weights on contributions to
summations.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<extension base="xl:arcType">
<attribute name="weight" type="decimal" use="required"/>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
calculationArc要素に対して,標準的なアークロール値を定義する。その値は,次とする。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/summation-item
このアークは,"summation-item" アークと呼ぶ。summation-itemアークは,itemの代替グループに属し
そのデータ型が数値型である概念の間だけで,その関係を表現しなければならない(5.1.1.3参照)。
summation-itemアークは,概念の間の集計関係を表し,"summation-item" の関係として参照する。これら
の関係は,すべて,合計概念と呼ばれる概念と寄与概念と呼ばれる概念との間の関係とする。
所与の合計概念に対する完全なsummation-itemアークの集合は,XBRLインスタンスを支持するDTSの
文脈中で定義する。それは,所与の合計概念に寄与概念を関連付けるcalculationLink拡張リンク中で定義
するxlink:role属性に同じ値をもつsummation-itemアークすべての集合とする。
拡張リンクロールR及び合計項目Sが与えられた場合に,次の条件をすべて満たすとき,他の項目Iを
寄与項目とする。
− Iは,RについてSの寄与概念の出現である。
− Iは,Sとc-同等及びu-同等である。
− Iは,Sの親の子孫である。すなわち,Iは,Sの兄弟又はSの兄弟の子孫である。
− Iは,nil値でない。すなわち,xsi:nil属性値がtrueではない。
次の場合に限り,"summation-item" の関係によって表現する計算は,合計項目Sを結び付ける。
− Sに少なくとも一つの寄与項目がある。
− Sは,4.10で定義する重複項目ではなく,かつ,寄与項目のいずれも重複項目ではない。
− Sは,nil値でない。すなわち,xsi:nil属性値がtrueではない。
注記 計算では,インスタンス中に明示的に提供される情報について排他的な実行を確認する。
essence-alias関係から推測される項目及び値は,考慮しない。
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すべて一つの概念に対応する,幾つかの項目は,重複していなければ,ある合計項目に結
び付けられる。なぜならば,それらは,p-同等ではないからである。これは,タプルを通じ
た計算の作用域の文脈において関連している(5.2.5.2.2参照)。重複の検出は,XBRLインス
タンスの二重集計の問題に対して,十分な検証ではないことを意味する。
結び付ける場合,結合計算の総計は,寄与する数値項目の丸めた値の合計になるように定義する。それ
ぞれの項目には,その項目に関連するcalculationArcのweight属性の値を乗じる。この乗算は,必要な丸
めを行った後に実行する。数値項目の丸めた値は,数値項目の値をその精度又は推定された精度に丸めた
結果得られるものである(4.6.6参照)。結合計算は,合計項目の丸めた値が合計項目の精度又は推定され
た精度に丸めた総計と等しいときは,整合性のあるものとして定義する。
XBRLインスタンスは,XBRLインスタンスに対するすべての結合計算の整合性がとれているときは,
それが支持しているDTS中の計算リンクベースの意味論と整合性がとれている。
XBRLに完全に適合したプロセッサは,上で定義するXBRLインスタンスとそれが支持しているDTS
中の計算リンクベースのsummation-itemアークとの間の不整合を検出し,通知しなければならない。
例52に小数位と精度とが絡む計算の例を示す。
例52 小数位と精度とが絡む計算
数値項目aが数値項目b及び数値項目c(weightは,1.0)の合計であり,合計計算で結び付けるために,id
が "c1" の文脈及びidが "u1" の単位がインスタンス中に存在するものとする。計算を実施するために,
最初に984.8を精度3に丸めて985を与える。次に,582.334 973を推定した精度4に丸めて582.3を与え
る。結果として,総計1 567.3となる。このとき,総計は,合計項目aの精度である精度2に丸めた後の合
計項目と等しく1 600である。ゆえにこの計算は,整合性がある。
<a contextRef="c1" unitRef="u1" precision="2">1 559</a>
<b contextRef="c1" unitRef="u1" precision="3">984.8</b>
<c contextRef="c1" unitRef="u1" decimals="1">582.334 973</c>
計算には,整合性がない。なぜならば,精度が2の総計は,再び1 600となるが,精度が2の合計項目は,
値が1 500であるからである。
<a contextRef="c1" unitRef="u1" precision="2">1 527</a>
<b contextRef="c1" unitRef="u1" precision="3">984.8</b>
<c contextRef="c1" unitRef="u1" decimals="1">582.334 973</c>
例53にcalculationArcの構文の例を示す。
例53 calculationArcの構文
<calculationArc
xlink:type="arc"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/summation-item"
xlink:from="currentAssets"
xlink:to="prepaidExpenses"
weight="1.0"
order="1"/>
DTSは,異なる見方で見ることができる側面又は幾つかの異なる側面をもつ単一の概念を含んでいても
よい。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例54では,現預金の概念は,支店所在地別,口座種別及び拘束性別によって分類する。
例54 現預金,支店所在地別及び口座種別によって総計した現預金
現預金
− 支店所在地別現預金
− 国内支店現預金
− 海外支店現預金
− 口座種別預金
− 有利子口座の預金
− 無利子口座の預金
− 拘束性別現預金
− 現金
− 差引不足現預金
国内支店現預金及び海外支店現預金は,現預金に加算する。有利子口座の預金及び無利子口座の預金も,
同様に現預金に加算する。現金及び差引不足現預金も,現預金に加算する。これらの構成要素に分けた現
預金の概念と現預金の概念自身との間の計算関係が二重又は三重の集計を引き起こさないことを保証する
ために,summation-itemアークの三つの組を,異なる拡張リンクロール値をもつ拡張リンクに分類するの
が望ましい。
このようにして,現預金から国内支店現預金及び現預金から海外支店現預金へのsummation-itemアーク
を,次の拡張リンクロール値をもつ拡張リンク中で定義することができる。
http://www.mytaxonomy.com/calcLinks/cashByBranchLocation
同様に,現預金から有利子口座の預金及び現預金から無利子口座の預金へのsummation-itemアークを,
次の拡張リンクロール値をもつ拡張リンク中で定義することができる。
http://www.mytaxonomy.com/calcLinks/cashByAccountType
最後に,現預金から現金及び現預金から差引不足現預金へのsummation-itemアークを,次の拡張リンク
ロール値をもつ拡張リンク中で定義することができる。
http://www.mytaxonomy.com/calcLinks/cashByAvailability
異なる拡張リンクロール値は,summation-itemアークの組が一緒に処理されないことを保証することに
よって,この例では,二重又は三重の集計を回避する。
5.2.5.2.1
weight属性
weight属性は,calculationArc要素上で現れなければならない。weight属性は,0ではない十進数の値を
もたなければならない。summation-itemアークにおいて,weight属性は,数値をitem要素から合計要素へ
累計するときに項目の値に適用される乗数を表す。値 "1.0" は,項目の数値を1.0倍して親項目に加算す
ることを意味する。"−1.0" の重みは,数値を1.0倍して合計項目から減算することを意味する。
5.2.5.2.2
計算の作用域
summation-item calculationArcは,summation-item計算アークの "from" 及び "to" 属性によって示され
るタクソノミ概念がc-同等及びu-同等の項目であると識別した場合に適用する(つまり,XBRLインスタ
ンス中でそれらが同値な文脈に属し,同じ単位をもつ場合に適用する。)。しかし,計算には,XBRLイン
スタンス中のタプルの構造も,考慮に入れなければならない。"from" の項目は,計算関係が結び付ける
"from" 及び "to" の項目の両方の最も近い共通祖先の子供でなければならない。この計算の作用域では,
重複したタプル中にある項目は,計算に参加することができないという結論になる。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例55に入れ子になったタプルを用いたXBRLインスタンスの一部の例を示す。
例55 入れ子になったタプルを用いたXBRLインスタンスの一部
calculationLink中に三つの計算アークが存在する。
(合計)netから(項目)grossへ,weight=1.0
(合計)netから(項目)returnsへ,weight=−1.0
(合計)totalGrossから(項目)grossへ,weight=1.0
次は,XBRLインスタンスの一部である。数値項目は,すべて,同じ文脈c1を共有していることに注意す
る。
<analysis>
<customer>
<name contextRef="c1">Acme</name>
<gross precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">3000</gross>
<returns precision="3" unitRef="u1" contextRef="c1">100</returns>
<net precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">2900</net>
</customer>
<customer>
<name contextRef="c1">Bree</name>
<gross precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">2000</gross>
<returns precision="3" unitRef="u1" contextRef="c1">200</returns>
<net precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">1800</net>
</customer>
<totalGross precision="4" unitRef="u1" contextRef="c1">5000</totalGross>
</analysis>
計算項目 ("to") のパス
計算合計 ("from") のパス
妥当?
理由
analysis/customer[1]/gross
analysis/customer[1]/net
yes
両者は,兄弟
analysis/customer[2]/gross
analysis/customer[2]/net
yes
両者は,兄弟
analysis/customer[1]/returns
analysis/customer[1]/net
yes
両者は,兄弟
analysis/customer[2]/gross
analysis/customer[2]/net
yes
両者は,兄弟
analysis/customer[1]/gross
analysis/customer[2]/net
no
"to" の合計は,項目の兄弟でも伯父で
もない。
analysis/customer[2]/gross
analysis/customer[1]/net
no
"to" の合計は,項目の兄弟でも伯父で
もない。
analysis/customer[1]/gross
analysis/totalGross
yes
totalGrossは,祖先analysisの下で項目
の伯父である。
analysis/customer[2]/gross
analysis/totalGross
yes
totalGrossは,祖先analysisの下で項目
の伯父である。
5.2.6
definitionLink要素
definitionLink(定義リンク)要素は,拡張リンクとする。その一般的な構文を3.5.3に規定する。
definitionLink要素は,タクソノミ中の概念の間の様々な多岐にわたる関係を収容することを目的とする。
definitionLink要素は,箇条6に示す [XLINK] 資源を含んではならない。
definitionLink要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
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<element name="definitionLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
definition extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:definitionArc"/>
</choice>
<anyAttribute namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
</schema>
5.2.6.1
definitionLink要素の位置指定子
definitionLink要素は,loc要素以外の位置指定子を含んではならない。loc要素は,3.5.3.7で詳細に規定
する。definitionLink要素のloc要素は,タクソノミ スキーマ中の概念に限り,その位置を特定しなければ
ならない。
5.2.6.2
definitionArc要素
definitionArc要素は,箇条6に示す [XLINK] のアーク(定義アーク)である。その一般的な構文を3.5.3.9
に規定する。definitionArc要素は,概念の間の様々な関係を定義する。
definitionArc要素のXMLスキーマ制約定義は,次による。
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<element name="definitionArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in definition extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
5.2.6.2.1
"general-special" アーク
definitionArc要素の最初の標準アークロール値は,次による。
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http://www.xbrl.org/2003/arcrole/general-special
このアークは,"general-special" アークとして参照する。このアークロール値をもつdefinitionArc要素は,
item代替グループ内の概念間の関連だけを表現しなければならない。
このアーク値は,一般化概念の位置指定子から特化概念の位置指定子を結び付ける。一般化項目は,
XBRLインスタンス内での一般化概念の出現を示す。特化項目は,XBRLインスタンス内での特化概念の
出現を示す。双方の項目がc-同等及びu-同等の場合,特化項目で妥当な値は,一般化項目でも妥当な値で
ある。ただし,それらがc-同等及びu-同等の場合でも,一般化項目で妥当な値が特化項目でも妥当な値で
ある必要はない。
general-specialアークのネットワークでは,非有方向性循環だけが有効である。完全適合のXBRLプロセ
ッサは,general-specialアークのネットワーク内で有方向性循環を検出し,通知しなければならない。
例56にgeneral-specialアークの例を示す。
例56 general-specialアーク
<definitionArc
xlink:type="arc"
xlink:from="postalCode"
xlink:to="zipCode"
xlink:arcrole="http://www.xbrl.org/2003/arcrole/general-special"
order="1"/>
意味 postalCode(郵便番号)は,zipCode(米国郵便番号)の一般化である。order属性は,このリンクが
利用者に表示されたとき,orde属性rが1より小さいリンクの後,かつ,order属性が1より大きいリンク
の前に現れることを示す。
5.2.6.2.2
"essence-alias" アーク
definitionArc要素の2番目の標準アークロール値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence-alias
このアークは,"essence-alias" アークとして参照される。このアークロール値をもつdefinitionArc要素は,
項目代替グループ内の概念間の関連だけを表現しなければならない。
このアークロール値は,definitionArc要素において本質概念の位置指定子から別名概念の位置指定子の
関係定義に用いる。
essence-aliasアークのネットワークでは,非有方向性の循環だけが許される。完全適合のXBRLプロセ
ッサは,essence-aliasアークのネットワーク内で有方向性の循環をすべて検出しなければならない。
特定の概念が一つのタクソノミ又は一組のタクソノミで複数定義される例がよく見られる。このような
場合,タクソノミ作成者が,一つの概念に対して“規範的に最善の要素”又は“固有”を定義し,"essence-alias"
定義アークを用いて他の“別”概念と関連付け,それらの項目が次に定義されるような一貫性をもたなけ
ればならないことを,XBRL妥当性検証プロセッサ及びXBRLインスタンスの利用者側アプリケーション
に示すことは,適切なことである。
essence-aliasアークは,二つの概念間の関連,すなわち固有(基本,主要)概念から他の別(代替名)概
念の間の関係を意味する。
“別名概念”,“別名項目”,“本質概念”及び“本質項目”の定義は,2.4.1による。同じ本質概念をもつ
すべてのessence-aliasアークの集合において,用語“別名概念集合”は,アークの集合に関連付けられた
別名概念の集合を意味し,用語“別名項目集合”は,XBRLインスタンス中のs-同等又は同一である文脈
に属するそれに対応した項目の集合を意味する。次に示す条件が,(1) このアークロールをもつすべての
拡張タクソノミ内で禁止されていない定義アーク(禁止アークの詳細は,3.5.3.9.5による)に対して,(2) こ
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れらのアークの別名概念及び本質概念に対して,並びに (3) それに対応した別名項目及び本質項目に対し
て,適用される。
a) 別名概念の一つが,複数の他の別名概念に対する本質概念であってもよい。
b) アークの別名概念と本質概念とは,同じ項目型で,かつ,periodType属性が同じ値でなければならな
い。balance属性がアークの別名概念及び本質概念の双方で表示される場合,balance属性の値は,両
方の概念に対して同じ値をもたなければならない。balance属性が両方の概念又は片方の概念で出現し
ない場合,同様の要請はない。
c) c-同等及びp-同等であるXBRLインスタンスの別名項目と本質項目とがそれぞれのs-同等である文脈
内でv-同等又はu-同等ではない場合,この二つの項目は,XBRLインスタンスを支持しているDTS
内の定義リンクの語義と一貫性をもたない。この要請は,両項目がnil値をもたない場合に適用され
る。完全適合のXBRLプロセッサは,この不一致を検出しなければならない。
d) どのような非数値本質概念Eに対しても,XBRLインスタンスの文脈Cにおいて,親がPであるよう
なEに対応する本質項目EIが存在しない場合,XBRLプロセッサは,essence-aliasアークすべてにお
いて,親がPである本質概念Eへの(nil値でない)別名項目の集合Sに属する構成要素すべてに対
し,Sが空集合でないとき,Eとv-同等の値をもつ項目EIを推定してもよい。Sの構成要素(nil値以
外)すべてがv-同等でない場合,DTSで表現されるこの定義リンクでは,XBRLインスタンスが意味
論的に一貫性をもたない。完全適合のXBRLプロセッサは,こうした非一貫性を検出し,通知しなけ
ればならない。アプリケーションがこの規則を適用し,かつ,Sの構成要素Mのいずれかが,値をも
たない又はnil値でありながら,他のessence-aliasアークの本質項目である場合,Eの値を推定する前
にMの値を推定するために,この規則を再帰的に適用しなければならない。
例57にessence-aliasアークによって関連付けられた概念を伴う非数値項目に対する値の推定の例を示す。
例57 essence-aliasアークによって関連付けられた概念を伴う非数値項目に対する値の推定
XBRLインスタンス内には,文脈c1がある。概念DとEとは,Eを本質概念とし,Dを別名概念とする
essence-alias definitionArcで関連付けられた文字列項目型である。Eは,文脈c1で値 "Bert" をもち,一方
で,Dは,文脈c1で,値 "Ernie" をもつ。これらの値は,definitionArcの意味論的に一貫性をもたない。
e) どのような数値本質概念Eに対しても,XBRLインスタンスの文脈Cにおいて,親がPであるような
Eに対応する本質項目EIが存在しない場合,XBRLプロセッサは,essence-aliasアークすべてにおい
て,親がPである本質概念Eへの(nil値でない)別名項目の集合Sに属する構成要素すべてに対し,
Sが空集合でないとき,precision属性及びdecimals属性が最大値となるところで(4.6.3参照),Eに
v-同等な値をもつ項目EIを推定してもよい。Sの構成要素(nil値以外)すべてがv-同等でない場合,
DTSで表現されるこの定義リンクでは,XBRLインスタンスが意味論的に一貫性をもたない。完全適
合のXBRLプロセッサは,こうした非一貫性を検出しなければならない。アプリケーションがこの規
則を適用し,Sの構成要素Mがいずれも値をもたないか又はnil値であるが,他のessence-aliasアーク
の本質項目である場合,Eの値を推定する前にMの値を推定するようにこの規則を回帰的に適用しな
ければならない。
XBRLプロセッサは,本質項目の値から別名項目の値を推定することは,要請されておらず,この規格
は,そのための規則を提供しない。
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例58にessence-aliasアークで関連付けられた概念を伴う数値項目の値の推定の例を示す。
例58 essence-aliasアークで関連付けられた概念を伴う数値項目の値の推定
事例1
概念A,B及びCは,essence-aliasアークで関連付けられている。Aは,本質概念であり,B及びCは,別
名概念である。XBRLインスタンス内でBは,precision=2を伴う値110をもち,Cは,precision=2を伴
う値99をもつ。A,B及びCは,c-同等である。
指定されたprecisionに2が設定されている場合,BとCとの値は,一貫性をもたない。そのため,Aの値
は,推定できない。
事例2
概念A,B及びCは,essence-aliasアークで関連付けられている。Aは,本質概念であり,B及びCは,別
名概念である。XBRLインスタンス内でBは,precision=1を伴う値110をもち,Cは,precision=1を伴
う値99をもつ。A,B及びCは,c-同等である。
Bをprecision=1で丸めると100が得られる
Cをprecision=1で丸めると100が得られる
これら二つの値は,同じである。したがって,precision=1で得られる100がAの値として推定できる。
5.2.6.2.3
"similar-tuples" アーク
definitionArc要素の3番目の標準アークロール値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/similar-tuples
このアークは,"similar-tuples" アークとして参照される。このアークロール値をもつdefinitionArc要素
は,tuple代替グループ内の概念間だけの関連を表現しなければならない。
similar-tuplesアークは,異なったXMLコンテンツモデルの定義のときでさえも,同値な定義であるtuple
概念間の関連を表示する(これらのtuplesのラベル及び参照で提供されている。)。
例えば,こうした関連は,郵便送付先住所を表示するために設計された二つの異なったtuple概念間に用
いるのに適する。
similar-tuplesアークの意味付けは,対称的である。アークがいずれのタプルから始まり,終了するとし
ても問題ない。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/similar-tuplesアークロール値を伴うdefinitionArc要素のネットワークでは,
いずれの循環も意味論的に重要である。これらの関連で説明された概念間の関連は,対称的である。
5.2.6.2.4
"requires-element" アーク
definitionArc要素の4番目の標準アークロール値は,次による。
http://www.xbrl.org/2003/arcrole/requires-element
このアークは,"requires-element" アークとして参照される。このアークロール値をもつdefinitionArc要
素は,概念間だけの関連を表現しなければならない。定義によって,概念は,タプル代替グループ又は項
目代替グループに属する。
XBRLインスタンス内でアークの始点に概念のインスタンスが出現する場合,XBRLインスタンス内の
アークの終点に概念のインスタンスもまた,出現しなければならない。この要請を検証する場合,これら
の概念及びインスタンスのc-同等又はu-同等を前提としない。同様に,この要請は,タプル内の概念及び
インスタンスの相対位置に関する要請を必要としない。完全適合のXBRLプロセッサは,この関係に違反
した場合,そのインスタンスを検出し,通知しなければならない。
例えば,通常,紙のフォームに入力されるデータは,XBRLインスタンスで電子的に表される。“必す(須)
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入力域”の概念を表すために,タクソノミ作成者は,http://www.xbrl.org/2003/arcrole/requires-elementをア
ークロール値とするdefinitionArcを作成できる。このアークは,必要なフィールドを表す概念とフォーム
の概念を表示している要素とを結び付ける。
循環は,requires-elementアークのネットワーク内で許されている。
6
参照文献
[ELEMENT] Paul Grosso, Eve Maler, Jonathan Marsh, and Norman Walsh, editors. XPointer element ( ) Scheme
(http://www.w3.org/TR/2003/REC-xptr-element-20030325/を参照)
[IEEE] IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers). IEEE Standard for Binary Floating−Point
Arithmetic (http://standards.ieee.org/reading/ieee/std̲public/description/busarch/754-1985̲desc.htmlを参照)
[ISO] International Standards Organization. ISO 4217 Currency codes, ISO 639 Language codes, ISO 3166
Country codes, ISO 8601 international standard numeric date and time representations.
(http://www.iso.ch/を参照)
注記 JIS X 0412-1:2004が,ISO 639-1:2002の対応JIS (MOD) である。
JIS X 0412-2:2004が,ISO 639-2:1998の対応JIS (MOD) である。
JIS X 0304:1999が,ISO 3166-1:1997の対応JIS (IDT) である。
JIS X 0301:2002が,ISO 8601:2000の対応JIS (MOD) である。
なお,対応の程度を示す記号 (IDT) 及び (MOD) はISO/IEC Guide 21に基づき,それぞれ,
一致していること及び修正していることを表す。
[NAMESPACES] World Wide Web Consortium. Namespaces in XML
(http://www.w3.org/TR/REC-xml-names/を参照)
[RFC2119] IETF (Internet Engineering Task Force). RFC 2119 ed Scott Bradner
(http://www.ietf.org/rfc/rfc2119.txtを参照)
[SCHEMA-0] World Wide Web Consortium. XML Schema Part 0 : Primer.
(http://www.w3.org/TR/xmlschema-0/を参照)
[SCHEMA-1] World Wide Web Consortium. XML Schema Part 1 : Structures.
(http://www.w3.org/TR/xmlschema-1/を参照)
[SCHEMA-2] World Wide Web Consortium. XML Schema Part 2 : Datatypes.
(http://www.w3.org/TR/xmlschema-2/を参照)
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[SGML] International Standards Organization. Information Processing−Text and office systems−Standard
Generalized Markup Language (SGML)
(http://www.iso.ch/iso/en/CatalogueDetailPage.CatalogueDetail?CSNUMBER=16387を参照)
注記 JIS X 4151:1992が,ISO 8879:1986及びISO 8879:1986/AMENDMENT 1の対応JIS (MOD) であ
る。
[URI] Tim Berners-Lee, Roy Fielding, and Larry Masinter. RFC 2396 : Uniform Resource Identifiers. Internet
Engineering Task Force, 1995.
[http://www.ietf.org/rfc/rfc2396.txt(後にhttp://www.ietf.org/rfc/rfc2732.txtに改定)を参照]
[XBRL] David vun Kannon and Luther Hampton. Extensible Business Reporting Language (XBRL) 2.0 and 2.0a
Specification.
(http://www.xbrl.org/resourcecenter/downloadspecs.asp?rid=2&fname=XBRL̲2.0a&demos=XBRL-2001-12-1423
1.docを参照)
[XHTML] Murray Altheim et al. Modularization of XHTML (http://www.w3.org/TR/xhtml-modularization/を参
照)
[XML] Tim Bray, Jean Paoli, and C.M. Sperberg-McQueen. Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Second
Edition). (http://www.w3.org/TR/REC-xmlを参照)
注記 JIS X 4159:2005 拡張可能なマーク付け言語 (XML) 1.0がこの文献の次の版と一致している。
[XML Base] Jonathan Marsh. XML Base. (http://www.w3.org/TR/xmlbase/を参照)
[XLINK] Steve DeRose, Eve Maler, and David. Orchard XML Linking Language (XLink) Version 1.0.
(http://www.w3.org/TR/xlink/を参照)
注記 JIS X 4176:2005 XMLリンク付け言語 (XLink) 1.0が,この文献と一致している。
[XPATH] James Clark and Steve DeRose. XML Path Language (XPath) 1.0 Specification
(http://www.w3.org/TR/xpathを参照)
注記 JIS X 4160:2007 XMLパス言語 (XPath) 1.0が,この文献と一致している。
[XPTR] Paul Grosso, Eve Maler, Jonathan Marsh, and Norman Walsh. XML Pointer Language (XPointer
Framework) V1.0. (http://www.w3.org/TR/xptr-framework/を参照)
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附属書A
(規定)
スキーマ
この規格の一部として提供するXMLスキーマは,次による。これらはすべて,規定である。規定を参
照する使用者の便宜のために参考版のファイルをこの規格とは別のファイルとして提供する。このファイ
ルには,次と同一の内容をもつ参考の版であることを示す適切なコメントを付ける。
注記 XBRL Internationalのスキーマ維持方針によって,これらの参考版のスキーマファイルを次の場
所とすることを,保障しないものの,意図している。
− 勧告の最新版は,いずれも,追加的な訂正によって廃止されない限り,ワールド・ワイド・
ウェブ上では,http://www.xbrl.org/2003/ にある。
− この訂正で勧告を修正した参考版のスキーマはhttp://www.xbrl.org/2003/2008-07-02/ ディレク
トリに恒久的に保存される。
リンクベース文書を検証するためには,箇条6による [XLINK] 規定を実装するスキーマとともにXBRL
リンクベース名前空間(http://www.xbrl.org/2003/linkbaseを参照)も使用しなければならない。このスキー
マでは,W3Cの公式文書ではない名前空間(http://www.w3.org/1999/xlinkを参照)を定義している。XBRL
internationalは,箇条6による [XLINK] の公式のスキーマが使用可能となれば,統合することを意図して
いる。
xbrl-instance-2003-12-31.xsd(規定)
<?xml version="1.0" ?>
<!-- (c) XBRL International. See www.xbrl.org/legal -->
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:xbrli="http://www.xbrl.org/2003/instance"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
elementFormDefault="qualified">
<annotation>
<documentation>
Taxonomy schema for XBRL. This schema defines syntax relating to
XBRL instances.
</documentation>
</annotation>
<import namespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
schemaLocation="xbrl-linkbase-2003-12-31.xsd" />
<annotation>
<documentation>
Define the attributes to be used on XBRL concept definitions
</documentation>
</annotation>
<attribute name="periodType">
<annotation>
<documentation>
The periodType attribute (restricting the period for XBRL items)
</documentation>
</annotation>
<simpleType>
<restriction base="token">
<enumeration value="instant" />
<enumeration value="duration" />
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</restriction>
</simpleType>
</attribute>
<attribute name="balance">
<annotation>
<documentation>
The balance attribute (imposes calculation relationship restrictions)
</documentation>
</annotation>
<simpleType>
<restriction base="token">
<enumeration value="debit" />
<enumeration value="credit" />
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
<annotation>
<documentation>
Define the simple types used as a base for for item types
</documentation>
</annotation>
<simpleType name="monetary">
<annotation>
<documentation>
the monetary type serves as the datatype for those financial
concepts in a taxonomy which denote units in a currency.
Instance items with this type must have a unit of measure
from the ISO 4217 namespace of currencies.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="decimal" />
</simpleType>
<simpleType name="shares">
<annotation>
<documentation>
This datatype serves as the datatype for share based
financial concepts.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="decimal" />
</simpleType>
<simpleType name="pure">
<annotation>
<documentation>
This datatype serves as the type for dimensionless numbers
such as percentage change, growth rates, and other ratios
where the numerator and denominator have the same units.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="decimal" />
</simpleType>
<simpleType name="nonZeroDecimal">
<annotation>
<documentation>
As the name implies this is a decimal value that can not take
the value 0 - it is used as the type for the denominator of a
fractionItemType.
</documentation>
</annotation>
<union>
114
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<simpleType>
<restriction base="decimal">
<minExclusive value="0" />
</restriction>
</simpleType>
<simpleType>
<restriction base="decimal">
<maxExclusive value="0" />
</restriction>
</simpleType>
</union>
</simpleType>
<simpleType name="precisionType">
<annotation>
<documentation>
This type is used to specify the value of the
precision attribute on numeric items. It consists
of the union of nonNegativeInteger and "INF" (used
to signify infinite precision or "exact value").
</documentation>
</annotation>
<union memberTypes="nonNegativeInteger">
<simpleType>
<restriction base="string">
<enumeration value="INF" />
</restriction>
</simpleType>
</union>
</simpleType>
<simpleType name="decimalsType">
<annotation>
<documentation>
This type is used to specify the value of the decimals attribute
on numeric items. It consists of the union of integer and "INF"
(used to signify that a number is expressed to an infinite number
of decimal places or "exact value").
</documentation>
</annotation>
<union memberTypes="integer ">
<simpleType>
<restriction base="string">
<enumeration value="INF" />
</restriction>
</simpleType>
</union>
</simpleType>
<attributeGroup name="factAttrs">
<annotation>
<documentation>
Attributes for all items and tuples.
</documentation>
</annotation>
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
<anyAttribute namespace="##other" processContents="lax" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="tupleAttrs">
<annotation>
<documentation>
Group of attributes for tuples.
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:factAttrs" />
115
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attributeGroup>
<attributeGroup name="itemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Attributes for all items.
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:factAttrs" />
<attribute name="contextRef" type="IDREF" use="required" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="essentialNumericItemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Attributes for all numeric items (fractional and non-fractional).
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:itemAttrs" />
<attribute name="unitRef" type="IDREF" use="required" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="numericItemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Group of attributes for non-fractional numeric items
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:essentialNumericItemAttrs" />
<attribute name="precision" type="xbrli:precisionType" use="optional" />
<attribute name="decimals" type="xbrli:decimalsType" use="optional" />
</attributeGroup>
<attributeGroup name="nonNumericItemAttrs">
<annotation>
<documentation>
Group of attributes for non-numeric items
</documentation>
</annotation>
<attributeGroup ref="xbrli:itemAttrs" />
</attributeGroup>
<annotation>
<documentation>
General numeric item types - for use on concept element definitions
The following 3 numeric types are all based on the built-in
data types of XML Schema.
</documentation>
</annotation>
<complexType name="decimalItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="decimal">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="floatItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="float">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
116
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<complexType name="doubleItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="double">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<annotation>
<documentation>
XBRL domain numeric item types - for use on concept element definitions
The following 4 numeric types are all types that have been identified as
having particular relevance to the domain space addressed by XBRL and are
hence included in addition to the built-in types from XML Schema.
</documentation>
</annotation>
<complexType name="monetaryItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:monetary">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="sharesItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:shares">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="pureItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:pure">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<element name="numerator" type="decimal" />
<element name="denominator" type="xbrli:nonZeroDecimal" />
<complexType name="fractionItemType" final="extension">
<sequence>
<element ref="xbrli:numerator" />
<element ref="xbrli:denominator" />
</sequence>
<attributeGroup ref="xbrli:essentialNumericItemAttrs" />
</complexType>
<annotation>
<documentation>
The following 13 numeric types are all based on the XML Schema
built-in types that are derived by restriction from decimal.
</documentation>
</annotation>
<complexType name="integerItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="integer">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
117
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<complexType name="nonPositiveIntegerItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="nonPositiveInteger">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="negativeIntegerItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="negativeInteger">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="longItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="long">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="intItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="int">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="shortItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="short">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="byteItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="byte">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="nonNegativeIntegerItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="nonNegativeInteger">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="unsignedLongItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="unsignedLong">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="unsignedIntItemType" final="extension">
<simpleContent>
118
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<extension base="unsignedInt">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="unsignedShortItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="unsignedShort">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="unsignedByteItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="unsignedByte">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="positiveIntegerItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="positiveInteger">
<attributeGroup ref="xbrli:numericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<annotation>
<documentation>
The following 17 non-numeric types are all based on the primitive built-in
data types of XML Schema.
</documentation>
</annotation>
<complexType name="stringItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="string">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="booleanItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="boolean">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="hexBinaryItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="hexBinary">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="base64BinaryItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="base64Binary">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
119
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="anyURIItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="anyURI">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="QNameItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="QName">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="durationItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="duration">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="dateTimeItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="xbrli:dateUnion">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="timeItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="time">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="dateItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="date">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="gYearMonthItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="gYearMonth">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="gYearItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="gYear">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
120
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<complexType name="gMonthDayItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="gMonthDay">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="gDayItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="gDay">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="gMonthItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="gMonth">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<annotation>
<documentation>
The following 5 non-numeric types are all based on the XML Schema
built-in types that are derived by restriction and/or list from string.
</documentation>
</annotation>
<complexType name="normalizedStringItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="normalizedString">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="tokenItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="token">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="languageItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="language">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="NameItemType" final="extension">
<simpleContent>
<extension base="Name">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<complexType name="NCNameItemType" final="extension">
<simpleContent>
121
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<extension base="NCName">
<attributeGroup ref="xbrli:nonNumericItemAttrs" />
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<annotation>
<documentation>
XML Schema components contributing to the context element
</documentation>
</annotation>
<element name="segment">
<complexType>
<sequence>
<any namespace="##other" processContents="lax"
minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
</complexType>
</element>
<complexType name="contextEntityType">
<annotation>
<documentation>
The type for the entity element, used to describe the reporting entity.
Note that the scheme attribute is required and cannot be empty.
</documentation>
</annotation>
<sequence>
<element name="identifier">
<complexType>
<simpleContent>
<extension base="token">
<attribute name="scheme" use="required">
<simpleType>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1" />
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
</element>
<element ref="xbrli:segment" minOccurs="0" />
</sequence>
</complexType>
<simpleType name="dateUnion">
<annotation>
<documentation>
The union of the date and dateTime simple types.
</documentation>
</annotation>
<union memberTypes="date dateTime " />
</simpleType>
<complexType name="contextPeriodType">
<annotation>
<documentation>
The type for the period element, used to describe the reporting date info.
</documentation>
</annotation>
<choice>
<sequence>
<element name="startDate" type="xbrli:dateUnion" />
122
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<element name="endDate" type="xbrli:dateUnion" />
</sequence>
<element name="instant" type="xbrli:dateUnion" />
<element name="forever">
<complexType />
</element>
</choice>
</complexType>
<complexType name="contextScenarioType">
<annotation>
<documentation>
Used for the scenario under which fact have been reported.
</documentation>
</annotation>
<sequence>
<any namespace="##other" processContents="lax"
minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
</complexType>
<element name="context">
<annotation>
<documentation>
Used for an island of context to which facts can be related.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element name="entity" type="xbrli:contextEntityType" />
<element name="period" type="xbrli:contextPeriodType" />
<element name="scenario" type="xbrli:contextScenarioType" minOccurs="0" />
</sequence>
<attribute name="id" type="ID" use="required" />
</complexType>
</element>
<annotation>
<documentation>
XML Schema components contributing to the unit element
</documentation>
</annotation>
<element name="measure" type="QName" />
<complexType name="measuresType">
<annotation>
<documentation>
A collection of sibling measure elements
</documentation>
</annotation>
<sequence>
<element ref="xbrli:measure" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
</complexType>
<element name="divide">
<annotation>
<documentation>
Element used to represent division in units
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element name="unitNumerator" type="xbrli:measuresType" />
<element name="unitDenominator" type="xbrli:measuresType" />
123
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</sequence>
</complexType>
</element>
<element name="unit">
<annotation>
<documentation>
Element used to represent units information about numeric items
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<choice>
<element ref="xbrli:measure" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="xbrli:divide" />
</choice>
<attribute name="id" type="ID" use="required" />
</complexType>
</element>
<annotation>
<documentation>
Elements to use for facts in instances
</documentation>
</annotation>
<element name="item" type="anyType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract item element used as head of item substitution group
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="tuple" type="anyType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract tuple element used as head of tuple substitution group
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="xbrl">
<annotation>
<documentation>
XBRL instance root element.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element ref="link:schemaRef" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="link:linkbaseRef" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="link:roleRef" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
<element ref="link:arcroleRef" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xbrli:item"/>
<element ref="xbrli:tuple"/>
<element ref="xbrli:context"/>
<element ref="xbrli:unit"/>
<element ref="link:footnoteLink"/>
</choice>
</sequence>
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</complexType>
</element>
124
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</schema>
xbrl-linkbase-2003-12-31.xsd(規定)
<?xml version="1.0"?>
<!-- (c) XBRL International. See www.xbrl.org/legal -->
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:link="http://www.xbrl.org/2003/linkbase"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
elementFormDefault="qualified">
<annotation>
<documentation>
XBRL simple and extended link schema constructs
</documentation>
</annotation>
<import namespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
schemaLocation="xl-2003-12-31.xsd"/>
<import namespace="http://www.w3.org/1999/xlink"
schemaLocation="xlink-2003-12-31.xsd"/>
<element name="documentation"
type="xl:documentationType"
substitutionGroup="xl:documentation">
<annotation>
<documentation>
Concrete element to use for documentation of
extended links and linkbases.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="loc" type="xl:locatorType" substitutionGroup="xl:locator">
<annotation>
<documentation>
Concrete locator element. The loc element is the
XLink locator element for all extended links in XBRL.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="labelArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in label extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="referenceArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in reference extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="definitionArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in definition extended links.
</documentation>
125
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</annotation>
</element>
<element name="presentationArc" substitutionGroup="xl:arc">
<complexType>
<annotation>
<documentation>
Extension of the extended link arc type for presentation arcs.
Adds a preferredLabel attribute that documents the role attribute
value of preferred labels (as they occur in label extended links).
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<extension base="xl:arcType">
<attribute name="preferredLabel" use="optional">
<simpleType>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="calculationArc" substitutionGroup="xl:arc">
<complexType>
<annotation>
<documentation>
Extension of the extended link arc type for calculation arcs.
Adds a weight attribute to track weights on contributions to
summations.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<extension base="xl:arcType">
<attribute name="weight" type="decimal" use="required"/>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="footnoteArc" type="xl:arcType" substitutionGroup="xl:arc">
<annotation>
<documentation>
Concrete arc for use in footnote extended links.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="label" substitutionGroup="xl:resource">
<annotation>
<documentation>
Definition of the label resource element.
</documentation>
</annotation>
<complexType mixed="true">
<complexContent mixed="true">
<extension base="xl:resourceType">
<sequence>
<any
namespace="http://www.w3.org/1999/xhtml"
processContents="skip"
minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax"/>
126
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="part" type="anySimpleType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Definition of the reference part element - for use in reference resources.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="reference" substitutionGroup="xl:resource">
<annotation>
<documentation>
Definition of the reference resource element.
</documentation>
</annotation>
<complexType mixed="true">
<complexContent mixed="true">
<extension base="xl:resourceType">
<sequence>
<element ref="link:part" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="footnote" substitutionGroup="xl:resource">
<annotation>
<documentation>
Definition of the reference resource element
</documentation>
</annotation>
<complexType mixed="true">
<complexContent mixed="true">
<extension base="xl:resourceType">
<sequence>
<any
namespace="http://www.w3.org/1999/xhtml"
processContents="skip"
minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax"/>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="presentationLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
presentation extended link element definition.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:presentationArc"/>
</choice>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
127
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="definitionLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
definition extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:definitionArc"/>
</choice>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="calculationLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
calculation extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:calculationArc"/>
</choice>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="labelLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
label extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:labelArc"/>
<element ref="link:label"/>
</choice>
128
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="referenceLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
reference extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:referenceArc"/>
<element ref="link:reference"/>
</choice>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="footnoteLink" substitutionGroup="xl:extended">
<annotation>
<documentation>
footnote extended link element definition
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:extendedType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title"/>
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:loc"/>
<element ref="link:footnoteArc"/>
<element ref="link:footnote"/>
</choice>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="linkbase">
<annotation>
<documentation>
Definition of the linkbase element. Used to
contain a set of zero or more extended link elements.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="link:documentation"/>
<element ref="link:roleRef"/>
<element ref="link:arcroleRef"/>
<element ref="xl:extended"/>
129
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</choice>
<attribute name="id" type="ID" use="optional"/>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax"/>
</complexType>
</element>
<element name="linkbaseRef" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the linkbaseRef element - used
to link to XBRL taxonomy extended links from
taxonomy schema documents and from XBRL
instances.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<restriction base="xl:simpleType">
<attribute ref="xlink:arcrole" use="required">
<annotation>
<documentation>
This attribute must have the value:
http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase
</documentation>
</annotation>
</attribute>
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="schemaRef" type="xl:simpleType" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the schemaRef element - used
to link to XBRL taxonomy schemas from
XBRL instances.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="roleRef" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the roleRef element - used
to link to resolve xlink:role attribute values to
the roleType element declaration.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<extension base="xl:simpleType">
<attribute name="roleURI" type="xl:nonEmptyURI" use="required">
<annotation>
<documentation>
This attribute contains the role name.
</documentation>
</annotation>
</attribute>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
130
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<element name="arcroleRef" substitutionGroup="xl:simple">
<annotation>
<documentation>
Definition of the roleRef element - used
to link to resolve xlink:arcrole attribute values to
the arcroleType element declaration.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<complexContent>
<extension base="xl:simpleType">
<attribute name="arcroleURI" type="xl:nonEmptyURI" use="required">
<annotation>
<documentation>
This attribute contains the arc role name.
</documentation>
</annotation>
</attribute>
</extension>
</complexContent>
</complexType>
</element>
<element name="definition" type="string">
<annotation>
<documentation>
The element to use for human-readable definition
of custom roles and arc roles.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="usedOn" type="QName">
<annotation>
<documentation>
Definition of the usedOn element - used
to identify what elements may use a
taxonomy defined role or arc role value.
</documentation>
</annotation>
</element>
<element name="roleType">
<annotation>
<documentation>
The roleType element definition - used to define custom
role values in XBRL extended links.
</documentation>
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element ref="link:definition" minOccurs="0"/>
<element ref="link:usedOn" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<attribute name="roleURI" type="xl:nonEmptyURI" use="required"/>
<attribute name="id" type="ID"/>
</complexType>
</element>
<element name="arcroleType">
<annotation>
<documentation>
The arcroleType element definition - used to define custom
arc role values in XBRL extended links.
</documentation>
131
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</annotation>
<complexType>
<sequence>
<element ref="link:definition" minOccurs="0"/>
<element ref="link:usedOn" maxOccurs="unbounded"/>
</sequence>
<attribute name="arcroleURI" type="xl:nonEmptyURI" use="required"/>
<attribute name="id" type="ID"/>
<attribute name="cyclesAllowed" use="required">
<simpleType>
<restriction base="NMTOKEN">
<enumeration value="any"/>
<enumeration value="undirected"/>
<enumeration value="none"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
</complexType>
</element>
</schema>
xlink-2003-12-31.xsd(規定)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- (c) XBRL International. See www.xbrl.org/legal -->
<schema targetNamespace="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="qualified">
<annotation>
<documentation>
XLink attribute specification
</documentation>
</annotation>
<attribute name="type">
<simpleType>
<annotation>
<documentation>
Enumeration of values for the type attribute
</documentation>
</annotation>
<restriction base="string">
<enumeration value="simple"/>
<enumeration value="extended"/>
<enumeration value="locator"/>
<enumeration value="arc"/>
<enumeration value="resource"/>
<enumeration value="title"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
<attribute name="role">
<simpleType>
<annotation>
<documentation>
A URI with a minimum length of 1 character.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1"/>
</restriction>
</simpleType>
132
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
<attribute name="arcrole">
<simpleType>
<annotation>
<documentation>
A URI with a minimum length of 1 character.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
<attribute name="title" type="string"/>
<attribute name="show">
<simpleType>
<annotation>
<documentation>
Enumeration of values for the show attribute
</documentation>
</annotation>
<restriction base="string">
<enumeration value="new"/>
<enumeration value="replace"/>
<enumeration value="embed"/>
<enumeration value="other"/>
<enumeration value="none"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
<attribute name="actuate">
<simpleType>
<annotation>
<documentation>
Enumeration of values for the actuate attribute
</documentation>
</annotation>
<restriction base="string">
<enumeration value="onLoad"/>
<enumeration value="onRequest"/>
<enumeration value="other"/>
<enumeration value="none"/>
</restriction>
</simpleType>
</attribute>
<attribute name="label" type="NCName"/>
<attribute name="from" type="NCName"/>
<attribute name="to" type="NCName"/>
<attribute name="href" type="anyURI"/>
</schema>
xl-2003-12-31.xsd(規定)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- (c) XBRL International. See www.xbrl.org/legal -->
<schema targetNamespace="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
xmlns:xl="http://www.xbrl.org/2003/XLink"
xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
133
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
elementFormDefault="qualified"
attributeFormDefault="unqualified">
<import
namespace="http://www.w3.org/1999/xlink"
schemaLocation="xlink-2003-12-31.xsd"/>
<simpleType name="nonEmptyURI">
<annotation>
<documentation>
A URI type with a minimum length of 1 character.
Used on role and arcrole and href elements.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="anyURI">
<minLength value="1"/>
</restriction>
</simpleType>
<complexType name="documentationType">
<annotation>
<documentation>
Element type to use for documentation of
extended links and linkbases.
</documentation>
</annotation>
<simpleContent>
<extension base="string">
<anyAttribute namespace="##other" processContents="lax"/>
</extension>
</simpleContent>
</complexType>
<element name="documentation" type="xl:documentationType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract element to use for documentation of
extended links and linkbases.
</documentation>
</annotation>
</element>
<annotation>
<documentation>
XBRL simple and extended link schema constructs
</documentation>
</annotation>
<complexType name="titleType">
<annotation>
<documentation>
Type for the abstract title element -
used as a title element template.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<attribute ref="xlink:type" use="required" fixed="title"/>
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="title" type="xl:titleType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Generic title element for use in extended link documentation.
Used on extended links, arcs, locators.
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
See http://www.w3.org/TR/xlink/#title-element for details.
</documentation>
</annotation>
</element>
<complexType name="locatorType">
<annotation>
<documentation>
Generic locator type.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<sequence>
<element ref="xl:title" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
<attribute ref="xlink:type" use="required" fixed="locator"/>
<attribute ref="xlink:href" use="required" />
<attribute ref="xlink:label" use="required" />
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="locator" type="xl:locatorType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract locator element to be used as head of locator substitution group
for all extended link locators in XBRL.
</documentation>
</annotation>
</element>
<simpleType name="useEnum">
<annotation>
<documentation>
Enumerated values for the use attribute on extended link arcs.
</documentation>
</annotation>
<restriction base="NMTOKEN">
<enumeration value="optional" />
<enumeration value="prohibited" />
</restriction>
</simpleType>
<complexType name="arcType">
<annotation>
<documentation>
basic extended link arc type - extended where necessary for specific arcs
Extends the generic arc type by adding use, priority and order attributes.
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<sequence>
<element ref="xl:title" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
</sequence>
<attribute ref="xlink:type" use="required" fixed="arc"/>
<attribute ref="xlink:from" use="required" />
<attribute ref="xlink:to" use="required" />
<attribute ref="xlink:arcrole" use="required" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute ref="xlink:show" use="optional" />
<attribute ref="xlink:actuate" use="optional" />
<attribute name="order" type="decimal" use="optional" />
<attribute name="use" type="xl:useEnum" use="optional" />
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="priority" type="integer" use="optional" />
<anyAttribute namespace="##other" processContents="lax" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="arc" type="xl:arcType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract element to use as head of arc element substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
<complexType name="resourceType">
<annotation>
<documentation>
Generic type for the resource type element
</documentation>
</annotation>
<complexContent mixed="true">
<restriction base="anyType">
<attribute ref="xlink:type" use="required" fixed="resource"/>
<attribute ref="xlink:label" use="required" />
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="resource" type="xl:resourceType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract element to use as head of resource element substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
<complexType name="extendedType">
<annotation>
<documentation>
Generic extended link type
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<element ref="xl:title" />
<element ref="xl:documentation" />
<element ref="xl:locator" />
<element ref="xl:arc" />
<element ref="xl:resource" />
</choice>
<attribute ref="xlink:type" use="required" fixed="extended"/>
<attribute ref="xlink:role" use="required" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute name="id" type="ID" use="optional" />
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax"/>
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="extended" type="xl:extendedType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
Abstract extended link element at head of extended link substitution group.
</documentation>
136
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</annotation>
</element>
<complexType name="simpleType">
<annotation>
<documentation>
Type for the simple links defined in XBRL
</documentation>
</annotation>
<complexContent>
<restriction base="anyType">
<attribute ref="xlink:type" use="required" fixed="simple"/>
<attribute ref="xlink:href" use="required" />
<attribute ref="xlink:arcrole" use="optional" />
<attribute ref="xlink:role" use="optional" />
<attribute ref="xlink:title" use="optional" />
<attribute ref="xlink:show" use="optional" />
<attribute ref="xlink:actuate" use="optional" />
<anyAttribute
namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"
processContents="lax"/>
</restriction>
</complexContent>
</complexType>
<element name="simple" type="xl:simpleType" abstract="true">
<annotation>
<documentation>
The abstract element at the head of the simple link substitution group.
</documentation>
</annotation>
</element>
</schema>
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(参考)
貢献者
この附属書は,本体及び附属書に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
この規定は,多くの方々の協力なくしては作成できなかった。XBRL International Specification Working
Groupの参加者,一般の評論家及び個人的なアドバイザの方々の役割は,大変重要だった。XBRL
International Specification Working Groupの委員長は,
Fujitsu Laboratories of USA(米国富士通研究所)のMasatomo Goto(後藤 正智)氏
及び副委員長は,
Hyperion Solutions CorporationのHugh Wallis氏
である。また,XBRL Internation Domain Working Groupは,この規定の版のスコープ定義及び優先順位の
決定,並びに多くの問題点草案及び最終要件書の作成とその絞り込みとを行った。XBRL International
Domain Working Groupの委員長は,
Morgan StanleyのMark Schnitzer氏,
及び副委員長は,
KPMGのJohn Turner氏
である。また,編集者としてご協力いただいた方々を次に示す(アルファベット順)。
ICAEWのPeter Calvert氏,
PricewaterhouseCoopersのEric E. Cohen氏,
DecisionSoftのDon Dwiggins氏,
DecisionSoftのJustin Foley氏,
DecisionSoftのMark Goodhand氏,UBmatrixのCharles Hoffman氏,
Ernst&YoungのJosef MacDonald氏,
PCA(ピー・シー・エー株式会社)のManabu Mizutani(水谷 学)氏,
IASCFのDavid Prather氏,
KPMGのCampbell Pryde氏,
Hitachi Systems and Services(株式会社日立システムアンドサービス)のNobuyuki Sambuichi(三分一 信
之)氏,
DesicionSoftのPaul Warren氏,
TSR(株式会社東京商工リサーチ)社のEiichi Watanabe(渡辺 榮一)氏。
これらの方々は,要件の作成及び絞り込み,並びに規定の検討にご尽力いただいた。
上の方々に加えて,DecisionSoftのMark Goodhand氏は,それ以降の誤り訂正を記述し,かつ,推こう
(敲)する上で尽力いただいた。
138
X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C
(参考)
原勧告の知的財産の状態
この附属書は,本体及び附属書に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
原勧告(英文)及びその翻訳を他へ複写及び供給してもよい。原勧告(英文)の論評,その他の説明又
はその実装の援助といった二次的な著作物も,この著作権宣言及び次の段落のすべてをこうした複写物及
びその二次的著作物に含むという条件の下で,原勧告(英文)及びその翻訳の全部又は一部を,どのよう
な制限もなく,用意し,複写し,公表し,配布してもよい。しかしながら,英語以外の言語への翻訳で必
要とする場合を除き,原勧告(英文)自体は,著作権宣言及びXBRL Internationalへの参照又はXBRL組
織への参照を削除するなどの,いかなる修正も行ってはならない。XBRL Internationalの会員は,XBRL
Internationalの知的財産方針 (www.xbrl.org/legal) の下で,特定の使用許諾を供与することに合意する。
原勧告(英文)及びこれに含まれる情報は,“現状有姿 (AS IS)”で提供する。XBRL Internationalは,明
示的にせよ又は暗黙的にせよ,ここに含まれる情報の利用が,何らかの権利,商品性についての暗黙的な
保障又は特定の目的に対する適合性について侵害していないことを含むがこれに限定されるものではない
ことに関して,すべての保障を否認する。
原勧告(英文)の利用者は,XBRL International規定への適合又は採用には,特許権で保護されている発
明を必要とするかもしれないことに注意しなければならない。XBRL Internationalは,XBRL International
規定によっては,使用許可が必要となるかもしれない特許を識別することに関して責任を負わず,目に留
まったこれらの特許の法的妥当性又は適用範囲について法的な審問を主導することに関しても責任を負わ
ない。XBRL International規定は,単にめどを与え助言するにすぎない。採用を予定する利用者は,特許権
を侵害していないことについて自らの責任で自らをまも(護)らなければならない。XBRL Internationalは,
原勧告(英文)に記述されている技術の実装若しくは使用に付随していると主張されるかもしれない知的
財産若しくはその他の権利の妥当性若しくは適用される範囲又はそうした権利の下にどんな範囲の使用許
諾権があるのかないのかについては,どのような立場もとらないだけでなく,その権利を明確にするため
に,何らかの努力をしたとの表明もしない。XBRL Internationalの会員は,XBRL Internationalの知的財産方
針 (www.xbrl.org/legal) の下で,特定の使用許諾を供与することに合意する。
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X 7206:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
この規格の原勧告との編集上の相違
この附属書は,本体及び附属書に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
a) この規格への翻訳に際して,XBRLインターナショナルから求められた記述を“まえがき”に追加し
た。
b) 原勧告の冒頭部分(文書名,編者,寄稿者,状況)を“原勧告の表題及びまえがきの翻訳”として“ま
えがき”に記述した。
c) 原勧告の冒頭部分の“要約”を一般的規定要素として独立させ“1 適用範囲”とした。
d) “1 適用範囲”の前に“序文”を追加した。
e) 原勧告の“2 以前に公開された版からの変更”は,本体の箇条6に示す [XBRL] 版及び2002年11
月の暫定2.0 a“パッチ”リリースからの変更の記述であり,本体から削除し,解説に含めた。
f)
原勧告の“1 導入”を“2 導入”とした。
g) 原勧告の“1.1 表記法”を“2.1 表記法”とした。
h) 原勧告の“1.2 目的”を“2.2 目的”とした。
i)
原勧告の“1.3 引用規格”を“2.3 引用規格”とした。
j)
原勧告の“1.4 定義”を“2.4 定義”とし,“2.4.1 用語及び定義”と“2.4.2 用語遣い”とに分け
た。
k) 原勧告の“1.5 適合性水準”を“2.5 適合性水準”とした。
l)
原勧告の“1.6 名前空間接頭辞規則”を“2.6 名前空間接頭辞規則”とした。
m) 原勧告の“1.7 この規格の拡張”を本体から削除し,解説に含め“6.2 この規格におけるリンクベー
スの拡張”とした。
n) “解説”を追加した。