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X 7114:2009  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 適合性···························································································································· 1 

3 引用規格························································································································· 1 

4 用語及び定義 ··················································································································· 2 

5 略語······························································································································· 3 

6 データ品質評価の工程 ······································································································· 3 

6.1 一般 ···························································································································· 3 

6.2 工程の構成要素 ············································································································· 4 

7 データ品質評価手法 ·········································································································· 5 

7.1 データ品質評価手法の分類 ······························································································ 5 

7.2 直接評価法 ··················································································································· 5 

7.3 間接評価法 ··················································································································· 7 

7.4 データ品質評価の例 ······································································································· 8 

8 品質評価情報の報告 ·········································································································· 8 

8.1 メタデータとしての報告 ································································································· 8 

8.2 品質評価報告書による報告 ······························································································ 8 

8.3 総合データ品質評価の報告 ······························································································ 8 

附属書A(規定)抽象試験項目群 ···························································································· 9 

附属書B(参考)品質評価手順の利用······················································································ 10 

附属書C(参考)動的なデータ集合に対する品質評価手順の適用·················································· 11 

附属書D(参考)データ品質評価尺度の例 ··············································································· 13 

附属書E(参考)標本抽出手法を地理的データ集合へ適用するための指針 ······································ 36 

附属書F(参考)主題正確度及び完全性の試験例 ······································································· 42 

附属書G(参考)完全性及び主題正確度の測定及び報告の例 ······················································· 49 

附属書H(参考)総合データ品質評価の例 ··············································································· 58 

附属書I(規定)品質評価報告書による品質情報の報告 ······························································ 62 

附属書J(参考)データ品質評価結果の結合 ············································································· 68 

附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································ 70 

参考文献 ···························································································································· 73 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本測量調査技術協会(APA)から,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経

済産業大臣及び国土交通大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,

このような特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確

認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

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地理情報−品質評価手順 

Geographic information-Quality evaluation procedures 

序文 

この規格は,2003年に第1版として発行されたISO 19114及び2005年に発行されたTechnical Corrigendum 

1を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。この規格は,ISO/TC 211が関与する種々

の地理情報規格を基とした日本工業規格(以下,地理情報規格シリーズという。)の一つである。 

地理情報規格シリーズは,地球上の位置に直接的又は間接的に関連付けられたオブジェクト又は現象に

関する情報処理技術のための規格であり,河川,道路などに関する様々なデータを電子化し,各種情報処

理の高度化・効率化に適用される。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,JIS X 7113と矛盾なく,数値地理データ集合に適用可能な品質の判断及び評価手順の枠組

みを規定する。また,データ品質評価結果を,データ品質メタデータ又は品質評価報告書として評価及び

報告する枠組みを規定する。 

この規格は,データ作成者が,あるデータ集合が製品仕様にどれだけよく適合するかについての品質情

報を提供するときに適用できる。また,この規格は,データ使用者が,あるデータ集合が特定の応用分野

の仕様に合った十分な品質があるか否かを判断するときにも適用できる。 

この規格は,各種のデジタル地理データに適用できるが,その適用範囲を,地図,図表,文書などの多

くの形式の地理データにも拡張できる。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 19114:2003,Geographic information−Quality evaluation procedures及びTechnical Corrigendum 

1(2005) (MOD) 

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示

す。 

適合性 

この規格では,品質評価手順,データ品質評価及び品質情報報告からなる三つのクラスの適合性を規定

する。これらの三つのクラスの適合性に対する抽象試験項目群を,附属書Aに示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。 

JIS X 7113:2004 地理情報−品質原理 

注記 対応国際規格:ISO 19113:2002,Geographic information−Quality principles (IDT) 

JIS X 7115:2005 地理情報−メタデータ 

注記 対応国際規格:ISO 19115:2003,Geographic information−Metadata (MOD) 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

4.1 

適合品質水準 (conformance quality level) 

データ集合が,製品仕様又は使用者要件に明らかにする基準をどのくらい満たすかを判断するために用

いるデータ品質評価結果のしきい値又はしきい値の集合。 

4.2 

データ集合 (dataset) 

他と識別可能なデータの集まり(JIS X 7115)。 

4.3 

データ集合系列 (dataset series) 

同じ製品仕様書を使って作成したデータ集合の集まり(JIS X 7115)。 

4.4 

直接評価法 (direct evaluation method) 

データ集合中のアイテムの検査に基づいてデータ集合の品質を評価する方法。 

4.5 

全数検査 (full inspection) 

データ集合中の,すべてのアイテムに対して行う検査。 

注記 全数検査は,100 %検査ともいう。 

4.6 

間接評価法 (indirect evaluation method) 

外部知識に基づいてデータ集合の品質を評価する方法。 

注記 外部知識の例として,作成手法,元データといったデータ集合の系譜が挙げられる。 

4.7 

アイテム (item) 

個々に記述し,考察することができるもの(JIS Z 9015-1)。 

注記 地物,地物間関係,地物属性又はこれらの組合せなど,データ集合の任意の部分がアイテムに

なる。 

4.8 

母集団 (population) 

考察の対象となる特性をもつすべてのものの集団(ISO 3534-2)。 

例1 データ集合のすべての点。 

例2 特定の地理領域内の全道路名称。 

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4.9 

参照データ (reference data) 

直接外部品質評価法において比較対象として使用する,論議領域を代表すると認められるデータ。 

4.9A 

データ品質要素 (data quality element) 

データ集合の品質を記録する定量的な構成要素(ISO 19101)。 

注記 JIS X 7113では,五つのデータ品質要素(完全性,論理一貫性,位置正確度,時間正確度,主

題正確度)を規定しているが,データ品質要素自体は,具体的な情報を担って,品質報告の中

に現れるものではない。具体的な情報を担って品質報告の要素となるのは,データ品質要素の

それぞれに対して規定されているデータ品質副要素(例えば,論理一貫性に対する書式一貫性)

である。一方,JIS X 7115では,JIS X 7113でいうデータ品質副要素の総称として,“データ品

質要素”を使い,データ品質副要素という用語は使用していない。JIS X 7115では,JIS X 7113

でのデータ品質要素(例 論理一貫性)は,データ品質要素の特化の中間段階として位置づけ

ている。この規格では,特に断らない限り,JIS X 7113での用法に従う。 

4.9B 

データ品質適用範囲 (data quality scope) 

品質情報を報告するデータの範囲又は特性(JIS X 7113)。 

注記 JIS X 7113では,“適用可能な各データ品質副要素に対して,少なくとも一つのデータ品質適用

範囲を特定しなければならない。”と規定している。これとは逆に,JIS X 7115では,一つのデ

ータ品質適用範囲に対して,複数のデータ品質要素(JIS X 7113 でいうデータ品質副要素)が

対応可能と規定している。この規格では,特に断らない限り,JIS X 7113での用法に従う。 

略語 

この規格で用いる略号を,次に示す。 

ADQR:総合データ品質評価(aggregated data quality results) 

AQL:受入品質限界 (acceptance quality limit) 

RMSE:RMS誤差(root mean square error) 

データ品質評価の工程 

6.1 

一般 

品質評価工程は,製品のライフサイクルの各段階において,それぞれ異なった目的のために使用する。

ここでのライフサイクルの段階とは,仕様,作成,納品,使用及び更新をいう。附属書Bは,品質評価手

順が適用できる,データ集合に関連した個々の作業工程について示す。 

このデータ品質を評価する工程とは,データ品質評価結果を作成し報告する一連の手続をいう。品質評

価工程は,データ作成者及びデータ使用者が行う,データ集合に関連した個々の作業工程に対して,品質

評価手順を適用したものからなる。 

データ品質評価の工程は,静的なデータ集合及び動的なデータ集合に適用できる。動的なデータ集合と

は,あらゆる実用的な目的のために継続的に更新されるような,頻繁に更新されるデータ集合とする。附

属書Cは,動的なデータ集合に対するデータ品質評価工程の適用について示す。 

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6.2 

工程の構成要素 

6.2.1 

工程フロー 

品質評価工程は,品質評価結果を作成するために行う一連の手続からなる。図1に,データ品質の評価

及び報告の工程フローを示す。 

図1−データ品質の評価及び報告 

6.2.2 

工程フローの段階 

表1に工程フローの段階を示す。 

表1−工程フローの段階 

工程の段階 

行為 

記述 

適用可能なデータ品質要
素,データ品質副要素及び
データ品質適用範囲の特定 

試験を受けなければならないデータ品質要素,データ品質副要素及び
データ品質適用範囲を,JIS X 7113の要件に従って特定する。これを,
製品仕様又は使用者要件に応じて異なる試験の回数だけ繰り返す。 

データ品質評価尺度の特定 

データ品質評価尺度及びデータ品質評価値型,並びにデータ品質評価
値単位(適用可能な場合)を,実施する試験ごとに特定する。 

 附属書Dに,JIS X 7113に規定するデータ品質要素及びデータ品質
副要素に対するデータ品質評価尺度の例を示す。 

 附属書Dに例を示すことによって,使用者が品質評価尺度を選択す
るのを助ける。 

データ品質評価結果の判断 

データ品質評価尺度の特定 

適用可能なデータ品質要素,データ品質副
要素及びデータ品質適用範囲の特定 

適用範囲によって特
定されたデータ集合 

製品仕様又は使用者要件 

データ品質評価結果の報告
(合否) 

データ品質評価結果の報告
(定量的) 

データ品質評価手法の選択及び適用 

適合性の判断 

適合品質水準 

段階1 

段階2 

段階3 

段階4 

段階5 

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表1−工程フローの段階(続き) 

工程の段階 

行為 

記述 

データ品質評価手法の選択
及び適用 

特定されたデータ品質評価尺度ごとにデータ品質評価手法を選択
して適用する。 

注記 品質評価結果の空間的記述(例えば,品質評価結果の

空間的な補間,図形的な描画などによってできる。)は,
品質評価結果には対応しないが,関連する異なるデー
タ集合に対応するため有効な場合がある。 

データ品質評価結果の判断 

品質評価手法を適用した結果,定量的なデータ品質評価結果,デ
ータ品質評価値又はデータ品質評価値の集合,データ品質評価値
単位及び日付がその出力として得られる。 

適合性の判断 

製品仕様又は使用者要件が適合品質水準を特定している場合に
は,必ずデータ品質評価結果を適合品質水準と比較して適合性を
判断する。適合データ品質評価結果(合否)は,定量的なデータ
品質評価結果と適合品質水準との比較で行う。 

データ品質評価手法 

7.1 

データ品質評価手法の分類 

データ品質評価手順は,一つ以上のデータ品質評価手法の適用によって達成できる。データ品質評価手

法を,直接評価法と間接評価法との二つに大別する。直接評価法では,内部及び/又は外部の参照情報と

データとの比較によってデータ品質を判断する。間接評価法では,系譜のようなデータに関する情報を用

いてデータ品質を推断又は推定する。直接評価法を,更に評価の実施に必要な情報の出所によって細分類

する。図2に,品質評価手法の分類構造を示す。 

図2−品質評価手法の分類(参考) 

7.2 

直接評価法 

7.2.1 

直接評価法の種類 

直接評価法を,内部直接評価法と外部直接評価法とに細分化する。内部直接評価法は,試験されるデー

タ集合の内部データだけを用いて実施する。 

例1 境界線が閉じていることの位相一貫性についての論理一貫性試験に必要な情報は,すべて位相

構造化されたデータ集合内部に存在する。 

外部直接評価法は,試験されるデータ集合の外部の参照データを必要とする。 

直接評価法 

品質評価手法 

間接評価法 

内部 

外部 

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例2 データ集合中の道路名称に対する完全性試験に必要な情報は,道路名称に関する他の情報源を

必要とする。 

例3 位置正確度試験は,参照用データ集合又は新規の測量を必要とする。 

7.2.2 

直接評価法の実施手段 

外部評価法及び内部評価法のいずれの場合にも,自動検査・非自動検査の選択,及び全数検査・標本抽

出の選択,の二つの考慮すべき事柄がある。 

自動的方法によって容易に検査することができるデータ品質要素及びデータ品質副要素には,次のもの

がある。 

a) 論理一貫性:書式一貫性 

例 データフィールドの正値入力の検査。 

b) 論理一貫性:位相一貫性 

例 多角形の閉合検査。 

c) 論理一貫性:定義域一貫性 

例 制限値違反,規定された定義域違反。 

d) 完全性:漏れ 

例 他のファイル中の道路(街路)名との比較検査。 

e) 完全性:過剰 

例 他のファイル中の道路(街路)名との比較検査。 

f) 

時間正確度:時間一貫性 

例 全レコードの日付の適正な範囲の検査。 

7.2.3 

全数検査 

全数検査では,データ品質適用範囲によって特定される母集団中の全アイテムの試験を要求する。表2

に使用しなければならない全数検査の手順を示す。 

表2−全数検査の手順 

手順の段階 

記述 

アイテムの定義 

アイテムとは,検査を行う最小単位をいう。地物,地物属性又は地物間関
係がアイテムになり得る。 

データ品質適用範囲のアイテムの 
検査 

データ品質適用範囲の全アイテムを検査する。 

注記 全数検査は,小さな母集団に対する試験又は自動手段で完了できる試験に最も適している。 

7.2.4 

標本抽出 

標本抽出は,母集団においてデータ品質評価結果を得るのに十分なアイテムを試験する。表3に使用す

る標本抽出手順を示す。 

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表3−標本抽出手順 

手順の段階 

記述 

標本抽出手法の定義 

標本抽出手法の例を附属書Eに示す。標本抽出手法には,単純ランダム標
本抽出,層別サンプリング(例 地物タイプ,地物間関係又は区域ごとに
抽出する。),多段標本抽出及び非ランダム標本抽出を含む。 

アイテムの定義 

アイテムとは,検査を行う最小単位をいう。地物,地物属性又は地物間関
係がアイテムになる。 

データ品質適用範囲(母集団)の 
ロットへの分割 

ロットは,品質適用範囲から抜取及び検査される標本のアイテムの集まり
とする。各ロットは,可能な限り同じ条件及び同じ時間の下で作成したア
イテムから構成することが望ましい。 

ロットのサンプリング単位への 
分割 

サンプリング単位は,検査を行うロットの区域とする。 

標本抽出率又はサンプルサイズの 
定義 

標本抽出率は,平均してどのくらいの個数のアイテムが各ロットから検査
のために抽出されたかの情報を与える。 

サンプリング単位の選択 

アイテムの標本抽出率又はサンプルサイズを満たすために必要な数のサン
プリング単位を選択する。 

サンプリング単位における 
アイテムの検査 

サンプリング単位の全アイテムについて検査する。 

標本抽出手法は,報告しなければならない(箇条8参照)。 

JIS Z 9015の規格群及びISO 3951-1を,製品仕様への適合性評価のための標本抽出に適用できる。これ

らの規格は,元々非空間用途のために作成されている。附属書Eは,データの地理的特性を考慮し,JIS Z 

9015の規格群及びISO 3951-1をどのように適用するかの例を示すとともに,どのように標本を定義し,

標本抽出手法を考案するかに関する指針を示す。 

標本抽出を使う場合,特に,サンプルサイズが小さい場合又は単純ランダム標本抽出以外の方法を使う

場合,データ品質評価結果の信頼性を分析する必要がある。 

7.3 

間接評価法 

間接評価法は,外部知識に基づいてデータ集合を品質評価する。外部知識としては,データ集合又はデ

ータ集合作成時に使用するデータに関するデータ品質概観要素又はその他の品質評価報告書があるが,こ

れらに限定しない。 

注記1 この手法は,直接評価法が使用できない場合に使用することが望ましい。 

注記2 用法情報は,データ集合の用途を記録する。これは特定の目的のために作成された又は使用

されたデータ集合を探す場合に有効となる。 

注記3 系譜情報は,データ集合の作成及び履歴についての情報を記録する。例えば,データ集合の

原材料についての情報又は適用された作成工程の情報を含む。系譜情報は,ある使用に対し

てデータ集合が適しているかを判断するのに有効となる。一定条件下で取得した画像からス

テレオ相関によって作成された数値地形モデルファイルに関する系譜メタデータが一例であ

る。経験によって,評価者は,この種の画像の水平方向位置のRMSEは10 mであることが

分かる。また,数値化した縮尺1:25 000の地形図の系譜メタデータからは,都市計画者の基

図としての要件に適合することが分かる。 

注記4 目的情報は,データ集合を作成した目的を記述する。目的情報は特定の要件を支援する場合,

又は多用な使用のためのはん用的な目的のデータ集合である場合がある。これはデータ集合

の価値を確認する場合に有効となる。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7.4 

データ品質評価の例 

使用される典型的な手法,及びそれらをいかに適用するかを附属書F,附属書G及び附属書Hに示す。 

品質評価情報の報告 

8.1 

メタデータとしての報告 

定量的品質評価結果は,関連するモデル及びデータ辞書を含むJIS X 7115に適合したメタデータとして

報告しなければならない。 

注記 定量的品質評価結果を,JIS X 7115に適合したメタデータとして報告するに当たっては,この

規格で使用している“データ品質要素”,“データ品質副要素”,“データ品質適用範囲”などの

用語がJIS X 7113での規定に従うものであって,JIS X 7115での規定と1対1に対応するもの

ではないことへの注意が必要である。 

8.2 

品質評価報告書による報告 

次の二つの場合には,品質評価報告書を作成しなければならない。 

a) データ品質評価結果をメタデータとして,合否だけを報告する場合。 

b) 総合データ品質評価を作成した場合(8.3参照)。 

b)の場合には,総合評価の方法及び総合結果の意味解釈の方法に関して説明するために,報告書の作成

が必要となる。品質評価報告書の作成は,上の二つの場合に限られるものでなく,どのような場合にも作

成してよい。例えば,メタデータよりも更に詳細な報告を提供する場合などである。ただし,品質評価報

告書は,メタデータとしての報告の代わりにはならない。 

品質評価報告書は,関連するモデル及びデータ辞書を含む附属書Iに適合して作成しなければならない。 

8.3 

総合データ品質評価の報告 

幾つかの品質評価結果を一つの品質評価結果に総合してデータ集合の品質を報告する場合,その総合デ

ータ品質評価は,メタデータとして報告し,データ品質評価報告書に含めなければならない。データ品質

評価結果は,“総合”型として報告しなければならない。附属書Jは,総合データ品質評価の作成につい

て記載し,附属書Hは,作成例を示す。 

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附属書A 

(規定) 

抽象試験項目群 

A.1 序文 

この附属書では,次の三つのクラスの適合性を定義する。 

− 品質評価手順(A.2) 

− データ品質の評価(A.3) 

− データ品質の報告(A.4) 

この規格への適合を宣言する品質評価手順は,A.2に規定するすべての要件を満足しなければならない。

この規格への適合を宣言するデータ品質評価は,A.3に規定するすべての要件を満足しなければならない。

この規格への適合を宣言するデータ品質報告は,A.4に規定するすべての要件を満足しなければならない。 

注記 試験項目の型は,すべて“基本”とする。 

A.2 品質評価手順 

次の抽象試験項目群をクラス1とする。 

a) 試験目的 この規格に従って品質評価手順が作られていることを保証する。 

b) 試験方法 A.3及びA.4に規定するすべての条件に合っているか。 

c) 参照 A.3及びA.4 

A.3 データ品質評価 

次の抽象試験項目群をクラス2とする。 

a) 試験目的 箇条6に従ってデータ品質評価手順が作られていることを保証する。 

b) 試験方法 適宜,品質評価手順を品質評価工程と比較する。 

c) 参照 箇条6 

A.4 データ品質報告 

次の抽象試験項目群をクラス3とする。 

a) 試験目的 箇条8に従ってデータ品質が報告されていることを保証する。 

b) 試験方法 データ品質評価結果が箇条8及び適用可能な附属書に従い適切に報告されていることを保

証するため,報告される品質評価を比較する。 

c) 参照 箇条8 

10 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(参考) 

品質評価手順の利用 

この附属書は,規定の一部ではない。 

B.1 

序文 

製品ライフサイクルの様々な段階で品質評価手順を使用する。この附属書では,品質評価手順を適用で

きる期間における,製品のライフサイクルの各段階の例を示す。 

B.2 

製品仕様又は使用者要件の作成 

製品仕様又は使用者要件を作成するとき,最終製品に合致した適合品質水準の設定を支援するために,

品質評価手順を使用する。製品仕様又は使用者要件は,データ集合の適合品質水準,並びに作成及び更新

の間に適用される品質評価手順を含むことが望ましい。 

B.3 

データ集合作成中の品質管理 

作成段階では,品質管理の工程の部分として,製品仕様に品質評価手順が明示されているか否かによら

ず,データ作成者は,品質評価手順を適用してもよい。適用した品質評価手順の記述は,作成品質管理に

使用する場合,適用した品質評価手順に限定せず,設定した適合品質水準とその評価結果も含めた系譜と

をメタデータとして報告することが望ましい。 

B.4 

製品仕様への適合性に対する検査 

製品の完成時に,データ品質評価結果の作成及び報告をするために品質評価工程を使用する。これらの

結果は,データ集合がその製品仕様に適合しているかを判断するために使用できる。データ集合は,検査

(品質評価手順の集合から構成される。)に合格すると,いつでも使用できるものとみなされる。箇条8

に従って検査の結果を報告することが望ましい。 

検査の成果は,データ集合の合格又は不合格のいずれかとする。データ集合が不合格である場合,その

データを修正した後,その製品が製品仕様に適合すると判断する前に,新たな検査を必要とする。 

B.5 

データ集合の更新における品質管理 

品質評価手順は,データ集合の更新作業工程に適用し,更新に使用されたアイテム及び更新後のデータ

集合の品質のベンチマークの両方をその対象とする。動的なデータ集合に関するJIS X 7113及びこの規格

の使用の指針を附属書Cに示す。 

11 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C 
(参考) 

動的なデータ集合に対する品質評価手順の適用 

この附属書は,規定の一部ではない。 

C.1 序文 

この附属書は,品質評価手順を動的なデータ集合に対してどのように適用できるかを記載する。ここで,

動的なデータ集合とは,あらゆる実用的な目的のために継続的に更新されるような,頻繁に更新されるデ

ータ集合として定義される。例えば,数分ごとに更新情報を受け取る,オンライン地籍データ集合をいう。

動的データ集合の品質の判断及び報告には,基本的にベンチマーク手順及び連続的手順の二つの方法があ

る。 

C.2 動的なデータ集合の品質の判断及び報告 

C.2.1 ベンチマーク手順 

ベンチマーク手順は,適切な報告の頻度の設定,及び報告日におけるデータ集合の複製(例えば,毎週

又は3か月ごと)の作成に基づく。その複製は,あたかも静的なデータ集合として試験される。この種の

試験及び報告は,複製の日付及び時間のデータ集合の品質を与える。 

C.2.2 連続的手順 

連続的手順は,更新の試験及び更新の影響の評価に基づく。これは,この規格に記載されている品質評

価手順をプロセス指向手順(例えば,JIS Q 9001に規定されている手順)に組み込むことと同等となる。

この手順は,更新されたアイテムの現在の品質状態しか提供できないため,更新されたデータベースの品

質を確定するためには,C.3に記載されるように,ベンチマーク手順及び連続的手順の両方を組み合わせ

ることが必要となる。 

C.3 連続的品質評価手順の設定 

C.3.1 部分の特定 

6.2に規定する工程に従って,結果の評価及び報告に使用する,適用可能なデータ品質要素及びそれに関

連するデータ品質副要素,データ品質適用範囲,データ品質評価尺度並びに適合品質水準を特定する。 

C.3.2 適用する手法の選択 

適用するデータ品質評価法を選択する。そのとき,更新する地物,及びその地物とデータ品質適用範囲

内の他の地物との関係に関する評価法を選択する。連続的品質評価手順では,間接評価法又は内部直接評

価法だけが適用できる。 

例1 信頼される情報源からの更新であるか。 

例2 その更新が位相一貫性を維持するか。 

例3 更新された地物の住所が論理一貫性を保持するか。 

C.3.3 データ集合品質参照の設定 

連続的試験の間の検査範囲内の地物と地物属性とのデータ集合の品質に対する参照値を設定するために

ベンチマーク手順を使用する。 

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X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

C.3.4 連続的試験の更新工程への統合 

提案されたそれぞれの更新をデータ集合に採用する前に,個別の更新について試験及び承認するために,

連続的試験を更新工程フローに統合する。 

C.3.5 データ品質評価結果の動的な更新 

連続的試験を更新工程フローに統合することによって,それぞれの更新を承認すると,それに応じて最

新の品質評価結果を調整することになる。これによって,更新されたデータ集合の品質に関する即時の報

告が可能となる。 

C.4 データ集合の参照品質の定期的な再設定 

連続的な工程に基づく作業では,データ集合の品質のすべての面を,必ずしも試験することにはならな

い。例えば,地物の欠落は,更新されたアイテムだけが試験されている場合には,必ずしも発見されない。

定期的に,データ集合をベンチマーク型の品質評価手順の対象とすることが望ましい。 

13 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D 
(参考) 

データ品質評価尺度の例 

この附属書は,規定の一部ではない。 

D.1 序文 

この附属書は,評価作業の間にデータ品質要素がどのように関連するかを説明するため,JIS X 7113で

定義される各データ品質要素及び関連する副要素に対するデータ品質評価尺度の単純な例を示す。より詳

細な例は,この規格の他の附属書に見ることができる。 

各データ品質要素と副要素との組合せに対して,データ品質適用範囲の例を,データ集合のパラメタの

例とともに示す。その後,それぞれ異なる方法の品質評価手順を説明するために作成した三つのデータ品

質評価尺度を示す。各例ができるだけ完全であるように,データ品質評価日付及び適合品質水準を示す。

最後に,データ品質評価結果の解釈を,品質評価結果の意味するものの一例として示す。 

この附属書における例は単純であるが,これらの例が,プロファイル又は他の文書の中で参照されるこ

ともあるので,この附属書では,データ品質評価尺度識別コードを示す。 

D.2 データ品質構成要素の関係 

表D.1に,データ品質尺度の適用についての説明(D.3以降で行われる。)を容易にするための諸概念(デ

ータ品質構成要素)及びそれらの間の関係を示す。これらの概念及び関係は,JIS X 7113又はJIS X 7115

での諸概念及び関係と完全に同一なものではない。 

紙面を節約するため,データ品質構成要素は,この附属書を通じて使われる短縮表記を付けた。 

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14 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.1−データ品質構成要素の関係 

データ品質構成要素 a) 

短縮表記 b) 

構成要素の定義域 

例 

データ品質要素 

DQ̲Element 

列挙値型の定義域 
1−完全性 
2−論理一貫性 
3−位置正確度 
4−時間正確度 
5−主題正確度 

1−完全性 
地物,その属性,その関係の存在又
は欠如を表現するデータ品質要素 

データ品質副要素 

DQ̲Subelement 

列挙値型の定義域 
(データ品質要素に依存) 

1−過剰 
データ集合における過剰なデータ 

データ品質適用範囲 

DQ̲Scope 

自由記述 

家屋分類の全アイテム 

データ品質評価尺度 

DQ̲Measure 

データ品質評価尺度記述 

DQ̲MeasureDesc 

自由記述 

過剰アイテムの存在 

データ品質評価尺度識別コード 

DQ̲MeasureID 

列挙値型の定義域 

10101 

データ品質評価手法 

DQ̲EvalMethod 

データ品質評価手法分類 

DQ̲EvalMethodType 

列挙値型の定義域 
1−内部(直接) 
2−外部(直接) 
3−間接 

2−外部 

データ品質評価手法記述 

DQ̲EvalMethodDesc 

自由記述又は引用 
(データ品質評価手法分類に依
存) 

データ集合中のアイテム数と論議領
域中のアイテム数との比較 

データ品質評価結果 

DQ̲QualityResult 

レコード(ISO 11404) 
(データ品質評価値型に依存) 

True 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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15 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.1−データ品質構成要素の関係(続き) 

データ品質構成要素 a) 

短縮表記 b) 

構成要素の定義域 

例 

データ品質評価値型 

DQ̲ValueType 

列挙値型の定義域 
1−ブール変数 
2−数値 
3−割合 
4−百分率 
5−サンプル 
6−表 
7−バイナリイメージ 
8−行列 
9−引用(JIS X 7115メタデータ) 
10−自由記述 
11−その他 

1−ブール変数 

データ品質評価値単位 

DQ̲ValueUnit 

(データ品質評価値型に依存) 

適用しない。 

データ品質評価日付 

DQ̲Date 

ISO 8601 

2000-03-05 

適合品質水準 

DQ̲ConformanceLevel 

値又は値の集合 

データ集合と論議領域との数の差が0 

注a) データ品質構成要素の名称は,JIS X 7113で定義されているものは同一名称とした。 

b) 短縮表記はこの附属書内だけで使用されるものであり,JIS X 7115で同一名称をとる要素があったとしても,それと完全に同一の意味内容のものでないこ

とがある。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

16 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.3 データ品質完全性の評価尺度の例 

完全性は,地物,地物属性及び地物間関係の存在及び欠落で表す。完全性は,次の副要素をもつ。 

− 過剰:データ集合内の過剰なデータの存在 

− 漏れ:データ集合内のデータの欠落 

表D.2に,副要素の例を示す。 

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17 

X 7114:2009  

表D.2−データ品質完全性の評価尺度の例 

データ品質構成要素 

例 1 

例 2 

例 3 

DQ̲Element 

1−完全性 

1−完全性 

1−完全性 

DQ̲Subelement 

1−過剰 

1−過剰 

1−過剰 

DQ̲Scope 

データ集合中の家屋分類の全アイテ
ム 

家屋分類の全アイテム,かつ,境界が経度
−83.1 −83.3,緯度+38.3 +38.4 

家屋分類の全アイテム,かつ,アメリカ
合衆国ジョージア州オーガスタの都市に
含まれる。 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

過剰数 

過剰の百分率 

DQ̲MeasureID 

10101 

10102 

10103 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

便法として,データ集合中のアイテム
数を論議領域中のアイテム数と比較
する。 

便法として,データ集合中のアイテム数を
論議領域中のアイテム数と比較する。 

便法として,データ集合中の過剰アイテ
ム数を論議領域中のアイテム数で除し,
100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False 

10 

10 

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

家屋 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-05 

2000-03-06 

2000-03-04 

DQ̲ConformanceLevel 

データ集合中の過剰:0 

データ集合中の過剰:9未満 

データ集合中の過剰:9 %未満 

データ集合の変数例 

データ集合では110アイテムがデータ
品質適用範囲内にあり,論議領域では
100アイテムが適用範囲内にある。 

データ集合では110アイテムがデータ品質
適用範囲内にあり,論議領域では100アイ
テムが適用範囲内にある。 

データ集合では110アイテムがデータ品
質適用範囲内にあり,論議領域では100
アイテムが適用範囲内にある。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。過剰アイテム
が存在する。論議領域中よりもデータ
集合中の方が,家屋として分類されて
いるアイテムが多い。 

データ集合は,不合格。データ集合中の過
剰アイテム数が,データ品質の適合品質水
準に定めた限界値を超える。 

データ集合は,不合格。データ集合中の
過剰アイテムの百分率が,データ品質の
適合品質水準に定めた限界値を超える。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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18 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.2−データ品質完全性の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 4 

例 5 

例 6 

DQ̲Element 

1−完全性 

1−完全性 

1−完全性 

DQ̲Subelement 

2−漏れ 

2−漏れ 

2−漏れ 

DQ̲Scope 

データ集合中の家屋分類の全アイテム 

家屋分類の全アイテム,かつ,境界が経
度−83.1 −83.3 ,緯度+38.3 +38.4 

家屋分類の全アイテム,かつ,スウェー
デンのストックホルムの都市に含まれ
る。 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

漏れ数 

漏れの百分率 

DQ̲MeasureID 

10201 

10202 

10203 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

便法として,データ集合中のアイテム数
を論議領域中のアイテム数と比較する。 

便法として,データ集合中のアイテム数
を論議領域中のアイテム数と比較する。 

便法として,データ集合中の漏れアイテ
ム数を論議領域中のアイテム数で除し,
100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False 

10 

10 

DQ̲ValueType 

1−ブール変数  

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

家屋 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-03 

2000-03-04 

DQ̲ConformanceLevel 

データ集合中の漏れ:0 

データ集合中の漏れ:9未満 

データ集合中の漏れ:9 %未満 

データ集合の変数例 

データ集合では90アイテムがデータ品
質適用範囲内にあり,論議領域では100
アイテムが適用範囲内にある。 

データ集合では90アイテムがデータ品
質適用範囲内にあり,論議領域では100
アイテムが適用範囲内にある。 

データ集合では90アイテムがデータ品
質適用範囲内にあり,論議領域では100
アイテムが適用範囲内にある。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。漏れが存在する。
論議領域中よりもデータ集合中の方が,
家屋として分類されているアイテムが
少ない。 

データ集合は,不合格。データ集合中の
欠落アイテム数が,データ品質の適合品
質水準に定めた限界値を超える。 

データ集合は,不合格。データ集合中の
欠落アイテムの百分率が,データ品質の
適合品質水準に定めた限界値を超える。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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X 7114:2009  

D.4 データ品質論理一貫性の評価尺度の例 

論理一貫性は,データ構造,属性及び関係に関する論理的規則の厳守の度合いをいう(データ構造には,

概念的,論理的又は物理的なものがある。)。論理一貫性は,次の副要素をもつ。 

− 概念一貫性:概念スキーマ規則の厳守 

− 定義域一貫性:値の定義域に対する値の厳守 

− 書式一貫性:データがデータ集合の物理的構造に従って格納されている度合い 

− 位相一貫性:データ集合に関して明示的に符号化した位相的特性の正しさ 

表D.3に,副要素の例を示す。 

background image

20 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.3−データ品質論理一貫性の評価尺度の例 

データ品質構成要素  

例 1 

例 2 

例 3 

DQ̲Element 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

DQ̲Subelement 

1−概念一貫性 

1−概念一貫性 

1−概念一貫性 

DQ̲Scope 

データ集合中の家屋分類の全アイテ
ム 

家屋分類の全アイテム,かつ,境界が経
度−83.1 −83.3,緯度+38.3 +38.4 

家屋分類の全アイテム,かつ,フィンラン
ドのヘルシンキの都市に含まれる。 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

違反アイテム数 

違反アイテムの百分率 

DQ̲MeasureID 

20101 

20102 

20103 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

1−内部 

1−内部 

1−内部 

DQ̲EvalMethodDesc 

データ集合中の概念スキーマに違反
する地物及び地物間関係の数を数え
る。 

データ集合中の概念スキーマに違反す
る地物及び地物間関係の数を数える。 

概念スキーマに違反する地物及び地物間
関係の数をデータ集合中のそれらの数で
除し,100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False  

1.0 

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

個 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

データ集合中の違反:0 

データ集合中の違反:0 

データ集合中の違反:0 % 

データ集合の変数例 

80の地物及び20の地物間関係がデー
タ品質適用範囲に存在する。概念スキ
ーマに定義されていない地物間関係
が一つ存在する。 

80の地物及び20の地物間関係がデータ
品質適用範囲に存在する。概念スキーマ
に定義されていない地物間関係が一つ
存在する。 

80の地物及び20の地物間関係がデータ品
質適用範囲に存在する。概念スキーマに定
義されていない地物間関係が一つ存在す
る。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。概念スキーマ
違反が存在する。 

データ集合は,不合格。違反アイテム数
が,適合品質水準に定めた限界値を超え
る。 

データ集合は,不合格。違反アイテムの百
分率が,適合品質水準に定めた限界値を超
える。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

21 

X 7114:2009  

表D.3−データ品質論理一貫性の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 4 

例 5 

例 6 

DQ̲Element 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

DQ̲Subelement 

2−定義域一貫性 

2−定義域一貫性 

2−定義域一貫性 

DQ̲Scope 

データ集合中の居住者分類の全アイテ
ム 

居住者分類の全アイテム,かつ,境界
が経度−91.3 −91.4,緯度+40.0  
+40.2 

居住者分類の全アイテム,かつ,イギ
リスのロンドンの都市に含まれる。 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

定義域不一致の数 

定義域不一致の百分率 

DQ̲MeasureID 

20201 

20202 

20203 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

1−内部 

1−内部 

1−内部 

DQ̲EvalMethodDesc 

適用範囲内のアイテムの属性の値を,そ
の属性の定義域と比較し,一つでも定義
域外に存在するものがあるかどうか判
断する。 

適用範囲内のアイテムの属性の値を,
その属性の定義域と比較し,定義域外
に存在するものの数を数える。 

属性違反のアイテム数を適用範囲内
のアイテムの全数で除し,100を乗じ
る。 

DQ̲QualityResult 

False 

8.0  

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

属性違反 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

属性違反アイテム:0アイテム 

属性違反アイテム:10アイテム以下 

属性違反アイテム:5.0 %未満 

データ集合の変数例 

100アイテムがデータ集合の適用範囲
に存在する。8アイテムが属性定義域違
反の属性をもつ。 

100アイテムがデータ集合の適用範囲
に存在する。8アイテムが属性定義域
違反の属性をもつ。 

100アイテムがデータ集合の適用範囲
に存在する。8アイテムが属性定義域
違反の属性をもつ。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。少なくとも1
アイテムが属性定義域に違反している。 

データ集合は,合格。10アイテム未満
のアイテムが属性定義域違反の属性
をもっている。 

データ集合は,不合格。5 %以上のア
イテムが属性定義域違反の属性をも
っている。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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22 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.3−データ品質論理一貫性の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 7 

例 8 

例 9 

DQ̲Element 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

DQ̲Subelement 

3−書式一貫性 

3−書式一貫性 

3−書式一貫性 

DQ̲Scope 

居住者として分類されるアイテムに対
するデータ集合中の全レコード 

居住者として分類されるアイテムに対
するデータ集合中の全レコード,かつ,
境界が経度+139 +140,緯度 +36.0 
+37.0 

居住者として分類されるアイテムに対す
るデータ集合中の全レコード,かつ,日
本の東京の都市に含まれる。 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

書式不一致の数 

書式不一致の百分率 

DQ̲MeasureID 

20301 

20302 

20303 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

1−内部 

1−内部 

1−内部 

DQ̲EvalMethodDesc 

適用範囲内の全アイテムに対するレコ
ード構造を,規定されたフィールド定義
及び構造と比較し,不一致のものを数え
る。特に,居住者の型コードに対するフ
ィールドが5けた英字であることを確
認する。 

適用範囲内の全アイテムに対するレコ
ード構造を,規定されたフィールド定義
及び構造と比較し,不一致のものを数え
る。特に,居住者の型コードに対するフ
ィールドが5けた英字であることを確
認する。 

適用範囲内の全アイテムに対するレコー
ド構造を,規定されたフィールド定義及
び構造と比較し,不一致のものを数える。
特に,居住者の型コードに対するフィー
ルドが5けた英字であることを確認す
る。その数を点検したレコード数で除し,
100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False 

8.0  

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

書式違反 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

書式違反:0アイテム 

書式違反:0アイテム 

書式違反:0 % 

データ集合の変数例 

100アイテムがデータ集合の適用範囲
内に存在する。8アイテムが規定された
書式に違反している。 

100アイテムがデータ集合の適用範囲
内に存在する。8アイテムが規定された
書式に違反している。 

100アイテムがデータ集合の適用範囲内
に存在する。8アイテムが規定された書
式に違反している。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。書式違反が検出
されている。 

データ集合は,不合格。書式違反が検出
されている。 

データ集合は,不合格。書式違反が検出
されている。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

23 

X 7114:2009  

表D.3−データ品質論理一貫性の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 10 

例 11 

例 12 

DQ̲Element 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

2−論理一貫性 

DQ̲Subelement 

4−位相一貫性 

4−位相一貫性 

4−位相一貫性 

DQ̲Scope 

データ集合中の全地方の境界 

アメリカ合衆国の全州の境界 

アメリカ合衆国の全州の境界 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

位相的な矛盾のあるアイテム数 

位相的な矛盾のあるアイテムの百分率 

DQ̲MeasureID 

20401 

20402 

20403 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

1−内部 

1−内部 

1−内部 

DQ̲EvalMethodDesc 

各地方について,境界線が閉じている
ことを確認する。閉じていない境界線
をもつ地方の数を数える。 

各州について,境界線が閉じている
ことを確認する。閉じていない境界
線をもつ地方の数を数える。 

各州について,境界線が閉じていることを
確認する。閉じていない境界線をもつ地方
の数を数える。その値を点検したレコード
数で除し,結果に100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False 

2.0  

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率  

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

位相的矛盾 

位相的矛盾の百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

位相的違反:0アイテム 

位相的違反:0アイテム 

位相的違反:0 % 

データ集合の変数例 

100アイテムがデータ集合中の適用範
囲に存在する。2アイテムが位相的矛
盾をもつ。 

100アイテムがデータ集合中の適用
範囲に存在する。2アイテムが位相的
矛盾をもつ。 

100アイテムがデータ集合中の適用範囲に
存在する。2アイテムが位相的矛盾をもつ。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。位相的矛盾が
検出されている。 

データ集合は,不合格。位相的矛盾
の数が,適合品質水準に定めた限界
値を超える。 

データ集合は,不合格。位相的矛盾の百分
率が,適合品質水準に定めた限界値を超え
る。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

24 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.5 データ品質位置正確度の評価尺度の例 

位置正確度は,地物の位置の正確度である。位置正確度は,次の副要素をもつ。 

− 絶対正確度又は外部正確度:報告された座標値と採択された値又は真とみなす値との近さ 

− 相対正確度又は内部正確度:データ集合内の地物の相対位置と採択された個々の相対位置又は真とみ

なす個々の相対位置との近さ 

− グリッドデータ位置正確度:グリッドデータ位置と採択された値又は真とみなす値との近さ 

表D.4に,副要素の例を示す。 

background image

25 

X 7114:2009  

表D.4−データ品質位置正確度の評価尺度の例 

データ品質構成要素 

例 1 

例 2 

DQ̲Element 

3−位置正確度 

3−位置正確度 

DQ̲Subelement 

1−絶対正確度又は外部正確度 

1−絶対正確度又は外部正確度 

DQ̲Scope 

データ集合中の道路端点を形成する全ノ
ード 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を
境界とする区域に含まれる道路端点を形
成する全ノード 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

RMSE 

仕様限界を超える座標誤差をもつアイテ
ムの百分率 

DQ̲MeasureID 

30101 

30102 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

各ノードに対して,データ集合中のノー
ドの絶対座標値と論議領域中のそれとの
誤差距離を測定する。誤差距離から
RMSEを計算する。 

各ノードに対して,データ集合中のノー
ドの絶対座標値と論議領域中のそれとの
誤差距離を測定する。仕様限界(例 1 
m)を超える誤差距離をもつノードの数
を数える。不適合数をデータ品質適用範
囲中のノード数で除し,100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

1.70  

25  

DQ̲ValueType 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

メートル 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

特定しない。 

特定しない。 

データ集合の変数例 

省略 

省略 

品質評価結果の意味の例 

ノードの距離のRMSEは1.70 mである。
適合品質水準が特定されていないので,
RMSEだけが報告される。 

データ品質適用範囲中の25 %のノード
が1 mより大きい誤差距離をもつ。適合
品質水準が特定されていないので,百分
率だけが報告される。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

26 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.4−データ品質位置正確度の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 3 

例 4 

DQ̲Element 

3−位置正確度 

3−位置正確度 

DQ̲Subelement 

2−相対正確度又は内部正確度 

2−相対正確度又は内部正確度 

DQ̲Scope 

データ集合中の道路端点を形成する全ノ
ード 

データ集合中の道路端点を形成する全ノ
ード 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

RMSE 

仕様限界を超える座標誤差をもつアイテ
ムの百分率 

DQ̲MeasureID 

30201 

30202 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

各ノードに対して,データ集合中のノー
ドの相対位置と論議領域中のそれとの距
離を測定する。誤差距離からRMSEを計
算する。 

各ノードに対して,データ集合中のノー
ドの相対位置と論議領域中のそれとの誤
差距離を測定する。仕様限界(例 1 m)
を超える誤差距離をもつノードの数を数
える。不適合ノード数をデータ品質適用
範囲中のノード数で除し,100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

1.50  

20  

DQ̲ValueType 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

メートル 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

特定しない。 

特定しない。 

データ集合の変数例 

省略 

省略 

品質評価結果の意味の例 

ノードの距離のRMSEが1.50 mである。
適合品質水準が特定されていないので,
RMSEだけが報告される。 

データ品質適用範囲中の20 %のノード
が1 m以上の誤差距離をもつ。適合品質
水準が特定されていないので,百分率だ
けが報告される。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

27 

X 7114:2009  

表D.4−データ品質位置正確度の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 5 

例 6 

例 7 

DQ̲Element 

3−位置正確度 

3−位置正確度 

3−位置正確度 

DQ̲Subelement 

3−グリッドデータ位置正確度 

3−グリッドデータ位置正確度 

3−グリッドデータ位置正確度 

DQ̲Scope 

データ集合中のすべてのDEM(Digital 
Elevation Model:地形を3次元座標でデ
ィジタル表現するモデル)の格子状の標
高点データ 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を
境界とする区域に含まれるDEMの格子
状のすべての標高点データ 

タイのバンコクの都市のすべてのDEM
の格子状の標高点データ 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

RMSE 

仕様限界以上の座標誤差をもつアイテ
ムの百分率 

合否 

DQ̲MeasureID 

30301 

30302 

30303 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

各格子状の点に対して,データ集合中の
その点の標高と,論議領域中の位置が対
応する点の標高との差を測定する。標高
差からRMSEを計算する。 

各格子状の点に対して,データ集合中の
その点の標高と,論議領域中の位置が対
応する点の標高との差を測定する。標高
差が仕様限界(例 1 m)を超える点の
数を数える。不適合の点の数をデータ品
質適用範囲中の点の数で除し,100を乗
じる。 

各格子状の点に対して,データ集合中の
その点の標高と,論議領域中の位置が対
応する点の標高との差を測定する。標高
差が仕様限界(例 1 m)を超える点の
数を数える。不適合の点の数をデータ品
質適用範囲中の点の数で除し,100を乗
じる。不適合の点の百分率と適合品質水
準とを比較する。 

DQ̲QualityResult 

0.8  

8  

False 

DQ̲ValueType 

2−数値 

4−百分率 

1 ‒ ブール変数 

DQ̲ValueUnit 

メートル 

仕様限界を超える標高誤差をもつ点の
百分率 

適用しない。 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

特定しない。 

特定しない。 

仕様限界を超える標高誤差をもつアイ
テムの百分率:5 %未満 

データ集合の変数例 

省略 

省略 

省略 

品質評価結果の意味の例 

標高のRMSEは0.8 mである。適合品質
水準が特定されていないので,RMSEだ
けが報告される。 

データ品質適用範囲内の格子点の8 %
が1 m以上の標高誤差をもつ。適合品質
水準が特定されていないので,百分率だ
けが報告される。 

データ集合は,不合格。不適合の点の百
分率が,適合品質水準に定めた限界値を
超えている。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

28 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.6 データ品質時間正確度の評価尺度の例 

時間正確度は,地物の時間属性及び時間関係の正確度をいう。時間正確度は,次の副要素をもつ。 

− 時間測定正確度:アイテムの時間参照の正しさ(時間測定における誤差の報告) 

− 時間一貫性:順序付けられた事象又は例が報告されている場合の正しさ 

− 時間妥当性:データの時間に関する妥当性 

表D.5に,時間測定正確度,時間一貫性,時間妥当性の副要素に対する時間正確度の例を示す。 

background image

29 

X 7114:2009  

表D.5−データ品質時間正確度の評価尺度の例 

データ品質構成要素  

例 1 

例 2 

例 3 

DQ̲Element 

4−時間正確度 

4−時間正確度 

4−時間正確度 

DQ̲Subelement 

1−時間測定正確度 

1−時間測定正確度 

1−時間測定正確度 

DQ̲Scope 

データ集合中のすべての交通事故デ
ータ 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を境界
とする区域内のすべての交通事故データ 

イギリスのロンドンの都市のすべての交
通事故データ 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

RMSE 

仕様限界を超える時間属性の誤差をもつア
イテムの百分率 

合否 

DQ̲MeasureID 

40101 

40102 

40103 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

各交通事故データに対して,データ
集合中の事故発生時刻と論議領域中
のそれとの差を測定する。発生時刻
の差からRMSEを計算する。 

各交通事故データに対して,データ集合中の
事故発生時刻と論議領域中のそれとの差を
測定する。仕様限界(例 2時間)を超える
発生時刻差をもつ事故の数を数える。不適合
事故データの数をデータ品質適用範囲中の
事故データの数で除し,その結果に100を乗
じる。 

各交通事故データに対して,データ集合中
の事故発生時刻と論議領域中のそれとの
差を測定する。仕様限界(例 2時間)を
超える発生時刻差をもつ事故の数を数え
る。不適合事故データの数をデータ品質適
用範囲中の事故データの数で除し,その結
果に100を乗じる。その不適合事故データ
の百分率を適合品質水準と比較する。 

DQ̲QualityResult 

1.5  

18 

False 

DQ̲ValueType 

2−数値 

4−百分率 

1−ブール変数 

DQ̲ValueUnit 

時間 

百分率 

適用しない。 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

特定しない。 

特定しない。 

10 % 

データ集合の変数例 

省略 

省略  

省略  

品質評価結果の意味の例 

発生時刻のRMSEは1.5時間である。
適合品質水準が特定されていないの
で,RMSEだけが報告される。 

データ品質適用範囲内の事故データの18 %
が2時間以上の発生時刻誤差をもつ。適合品
質水準が特定されていないので,百分率だけ
が報告される。 

データ集合は,不合格。不適合の事故デー
タの割合が,適合品質水準に定めた限界値
を超える。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

30 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.5−データ品質時間正確度の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 4 

例 5 

例 6 

DQ̲Element 

4−時間正確度 

4−時間正確度 

4−時間正確度 

DQ̲Subelement 

2−時間一貫性 

2−時間一貫性 

2−時間一貫性 

DQ̲Scope 

データ集合中の全歴史的出来事データ 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を境
界とする区域内の全歴史的出来事データ 

中国における全歴史的出来事データ 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

矛盾した時間的関係をもつアイテム数 

矛盾した時間的関係をもつアイテムの百分
率 

DQ̲MeasureID 

40201 

40202 

40203 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

1−外部 

1−外部 

1−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

残りの出来事データに対して正しく順
序付けられていることを確認するため,
各歴史的出来事を点検する。 

残りの出来事データに対して正しく順序
付けられていることを確認するため,各歴
史的出来事を点検する。正しく順序付けら
れていないものを数える。 

残りの出来事データに対して正しく順序付
けられていることを確認するため,各歴史
的出来事を点検する。正しく順序付けられ
ていないものを数える。その結果を適用範
囲内の合計アイテム数で除し,100を乗じ
る。 

DQ̲QualityResult 

False  

60  

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値  

4−百分率  

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

時間的矛盾 

時間的矛盾の百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

時間的矛盾を含む:0アイテム 

時間的矛盾を含む:0アイテム 

時間的矛盾を含む:0 % 

データ集合の変数例 

データ品質適用範囲内に五つの歴史的
出来事があり,{A,B,C,D,E}が正
しい順序である。データ集合中に五つの
出来事が{A,B,D,E,C}の順序で記
録されている。個々の出来事(A,B,C,
D,E)は一つのアイテムであると定義
される。矛盾した順序をもつアイテム
は,(C,D,E)である。 

データ品質適用範囲内に五つの歴史的出
来事があり,{A,B,C,D,E}が正しい
順序である。データ集合中に五つの出来事
が{A,B,D,E,C}の順序で記録されて
いる。個々の出来事(A,B,C,D,E)
は一つのアイテムであると定義される。矛
盾した順序をもつアイテムは,(C,D,E)
である。 

データ品質適用範囲内に五つの歴史的出来
事があり,{A,B,C,D,E}が正しい順序
である。データ集合中に五つの出来事が{A,
B,D,E,C}の順序で記録されている。個々
の出来事(A,B,C,D,E)は一つのアイ
テムであると定義される。矛盾した順序を
もつアイテムは,(C,D,E)である。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。時間的矛盾が検
出されている。 

データ集合は,不合格。時間的矛盾の数が,
適合品質水準に定めた限界値を超える。 

データ集合は,不合格。時間的矛盾の百分
率が,適合品質水準に定めた限界値を超え
る。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

31 

X 7114:2009  

表D.5−データ品質時間正確度の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 7 

例 8 

例 9 

DQ̲Element 

4−時間正確度 

4−時間正確度 

4−時間正確度 

DQ̲Subelement 

3−時間妥当性 

3−時間妥当性 

3−時間妥当性 

DQ̲Scope 

データ集合中の全地価データ 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を
境界とする区域内の全地価データ 

日本の東京の都市の全地価データ 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

時間的に無効なアイテムの数 

時間的に無効なアイテムの百分率 

DQ̲MeasureID 

40301 

40302 

40303 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

1−内部 

1−内部 

1−内部 

DQ̲EvalMethodDesc 

1995年に調査されたことを確認するた
め地価データを点検する。 

1995年に調査されたことを確認するた
め地価データを点検する。1995年に調査
されていないものを数える。 

1995年に調査されたことを確認するた
め地価データを点検する。1995年に調査
されていないものを数える。その結果を
データ品質適用範囲内の合計アイテム数
で除し,100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False  

5  

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率  

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

時間的無効 

百分率  

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

時間的無効:0アイテム 

時間的無効:10アイテム以下 

時間的無効:10 %未満 

データ集合の変数例 

データ集合中に1995年の収集日をもつ
100アイテムがあり,95アイテムが実際
に1995年に収集され,5アイテムが実
際には1985年に収集された。 

データ品質適用範囲内に1995年の収集
日をもつ100アイテムがあり,95アイテ
ムが実際に1995年に収集され,5アイテ
ムが実際には1985年に収集された。 

データ品質適用範囲内に1995年の収集
日をもつ100アイテムがあり,95アイテ
ムが実際に1995年に収集され,5アイテ
ムが実際には1985年に収集された。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。少なくとも1
アイテムが時間的に無効である。 

データ集合は,合格。時間的に無効なア
イテムは,10アイテム未満である。 

データ集合は,合格。時間的に無効なア
イテムは,10 %未満のアイテムである。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

32 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.7 データ品質主題正確度の評価尺度の例 

主題正確度は,定量的属性の正確度,非定量的属性の正しさ,並びに地物の分類及び地物間関係の正し

さである。主題正確度は,次の副要素をもつ。 

− 分類の正しさ:地物又はその属性に割り当てられたクラスと論議領域(グランドトゥルース又は参照

データ集合)との比較 

− 非定量的属性の正しさ:非定量的属性の正しさ 

− 定量的属性の正確度:定量的属性の正確度 

表D.6に,副要素に対する主題正確度の例を示す。 

background image

33 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.6−データ品質主題正確度の評価尺度の例 

データ品質構成要素  

例 1 

例 2 

例 3 

DQ̲Element 

5−主題正確度 

5−主題正確度 

5−主題正確度 

DQ̲Subelement 

1−分類の正しさ 

1−分類の正しさ 

1−分類の正しさ 

DQ̲Scope 

データ集合中のA,B及びCとして
分類される全アイテム 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を
境界とする区域内のA,B及びCとして
分類される全アイテム 

サウジアラビアにおけるA,B及びCとして
分類される全アイテム 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否  

正しく分類される百分率 

誤分類百分率行列 

DQ̲MeasureID 

50101 

50102 

50103 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

データ集合中の各アイテムに対し
て,割り当てられた分類を論議領域
中の真の分類と比較する。 

データ集合中の各アイテムに対して,割
り当てられた分類を論議領域中の真の分
類と比較する。正しく分類されるアイテ
ムを数える。その結果をデータ品質適用
範囲内の合計アイテム数で除し,100を
乗じる。 

データ集合中の各アイテムに対して,割り当
てられた分類を論議領域中の真の分類と比較
する。 
分類(j)として分類された分類(i)のアイテ
ム数であるN(i,j)の行列を生成する。N(i,
j)を分類(i)の合計アイテム数で除し,100
を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False 

60  

データ集合の分類 




類 

% 

70 

20 

10 

100 

20 

40 

40 

100 

20 

20 

60 

100 

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

4−百分率 

8−行列 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

百分率 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

分類誤りをもつアイテム:0 

正しく分類されるアイテム:80 %以上 

特定しない。 

データ集合の変数例 

データ集合の分類 

データ集合の分類 

データ集合の分類 




類 

計 




類 

計 




類 

計 

10 

10 

10 

 5 

 5 

 5 

 5 

 5 

 5 

計 

20 

計 

20 

計 

20 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。8アイテム
が誤って分類されている。 

データ集合は,不合格。アイテムの40 %
が誤って分類されている。 

適合品質水準が特定されていないので,誤分
類行列が報告される。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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34 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.6−データ品質主題正確度の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 4 

例 5 

例 6 

DQ̲Element 

5−主題正確度 

5−主題正確度 

5−主題正確度 

DQ̲Subelement 

2−非定量的属性の正しさ 

2−非定量的属性の正しさ 

2−非定量的属性の正しさ 

DQ̲Scope 

データ集合中の地理的名称をもつ全
アイテム 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を境
界とする区域内の地理的名称をもつ全ア
イテム 

ポルトガルのリスボンの都市内の地理的
名称をもつ全アイテム 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

合否 

不正確な地理的名称をもつアイテム数 

不正確な地理的名称をもつアイテムの百
分率 

DQ̲MeasureID 

50201 

50202 

50203 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

データ集合中の地理的名称を論議領
域中のそれらと比較する。 

データ集合中の地理的名称を論議領域中
のそれらと比較する。不正確な地理的名称
をもつアイテムを数える。 

データ集合中の地理的名称を論議領域中
のそれらと比較する。不正確な地理的名称
をもつアイテムを数える。その結果をデー
タ品質適用範囲内の合計アイテム数で除
し,100を乗じる。 

DQ̲QualityResult 

False 

5  

DQ̲ValueType 

1−ブール変数 

2−数値 

4−百分率 

DQ̲ValueUnit 

適用しない。 

不正確な地理的名称をもつアイテム数 

百分率 

DQ̲Date 

2000-03-06 

2000-03-06 

2000-03-06 

DQ̲ConformanceLevel 

不正確な地理的名称をもつアイテ
ム:0 

不正確な地理的名称をもつアイテム:3未
満 

不正確な地理的名称をもつアイテム:3 %
未満 

データ集合の変数例 

データ集合中に地理的名称をもつ100
アイテムがあり,五つの名称につづり
の間違いがある。 

データ品質適用範囲内に地理的名称をも
つ100アイテムがあり,五つの名称につづ
りの間違いがある。 

データ品質適用範囲内に地理的名称をも
つ100アイテムがあり,五つの名称につづ
りの間違いがある。 

品質評価結果の意味の例 

データ集合は,不合格。少なくとも1
アイテムが不正確な地理的名称をも
つ。 

データ集合は,不合格。3アイテム以上が
不正確な地理的名称をもつ。 

データ集合は,不合格。3 %以上のアイテ
ムが不正確な地理的名称をもつ。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表D.6−データ品質主題正確度の評価尺度の例(続き) 

データ品質構成要素  

例 7 

例 8 

例 9 

DQ̲Element 

5−主題正確度 

5−主題正確度 

5−主題正確度 

DQ̲Subelement 

3−定量的属性の正確度 

3−定量的属性の正確度 

3−定量的属性の正確度 

DQ̲Scope 

データ集合中の気温属性をもつ全ア
イテム 

経度+139 +140,緯度+36.0 +37.0を境
界とする区域内の気温属性をもつ全アイ
テム 

ドイツのミュンヘンの都市内の気温属性を
もつ全アイテム 

DQ̲Measure 

DQ̲MeasureDesc 

RMSE 

仕様限界以上の気温誤差をもつアイテム
の百分率 

合否 

DQ̲MeasureID 

50301 

50302 

50303 

DQ̲EvalMethod 

DQ̲EvalMethodType 

2−外部 

2−外部 

2−外部 

DQ̲EvalMethodDesc 

各アイテムに対して,データ集合中
の気温値と論議領域中のそれとの差
を測定する。差のRMSEを計算する。 

各アイテムに対して,データ集合中の気温
値と論議領域中のそれとの差を測定する。
仕様限界(例 1度)を超える気温差をも
つアイテム数を数える。不適合アイテム数
をデータ品質適用範囲内のアイテム数で
除し,100を乗じる。 

各アイテムに対して,データ集合中の気温
値と論議領域中のそれとの差を測定する。
仕様限界(例 1度)を超える気温差をも
つアイテム数を数える。不適合アイテム数
をデータ品質適用範囲内のアイテム数で除
し,100を乗じる。不適合アイテムの百分
率を適合品質水準と比較する。 

DQ̲QualityResult 

0.5 

5  

False  

DQ̲ValueType 

2−数値 

4−百分率 

1−ブール変数 

DQ̲ValueUnit 

度 

仕様限界以上の気温誤差をもつアイテム
の百分率 

適用しない。 

DQ̲Date 

2000-3-06 

2000-3-06 

2000-3-06 

DQ̲ConformanceLevel 

特定しない。 

特定しない。 

1 %未満のアイテムが仕様限界以上の気温
誤差をもつ。 

データ集合の変数例 

省略  

省略  

省略  

品質評価結果の意味の例 

気温のRMSEは0.5度である。適合
品質水準は特定されていないので,
RMSEだけが報告される。 

データ品質適用範囲内の5 %のアイテム
が1度以上の気温誤差をもつ。適合品質水
準は特定されていないので,百分率だけが
報告される。 

データ集合は,不合格。不適合アイテムの
百分率が,適合品質水準に定めた限界値を
超える。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書E 

(参考) 

標本抽出手法を地理的データ集合へ適用するための指針 

この附属書は,規定の一部ではない。 

E.1 

序文 

この附属書は,標本の定義及び標本抽出手法の適用のための指針を示す。JIS Z 9015の規格群及びISO 

3951-1を,製品仕様への適合性評価のための標本抽出に適用することができる。これらの規格は,元々非

空間用途のために作成されたものである。この附属書は,JIS Z 9015の規格群及びISO 3951-1並びに他の

空間的な標本抽出手法をいかに地理情報に適用するかを記載する。 

E.2 

ロット及びアイテム 

ロット及びアイテムは,JIS Z 9015の規格群及びISO 3951-1に指定された抜取検査法における重要な概

念である。ロットは,品質が評価される最小単位とする。アイテムは,検査する最小単位とし,製品仕様

に従いデータ作成者が定義する。 

E.3 

サンプルサイズ 

母集団のサイズ及びそれに従うサンプルサイズは,アイテムにおける種々の基準に従い定義する。サン

プルサイズの定義には,明示的なアイテムの指示が必要となる。種々の基準の例を,表E.1に示す。 

見方による違いを,図E.1に示す。全体の図は,データ品質適用範囲内のデータを表す。図は,あり得

る標本区域がデータ品質適用範囲全体のおよそ15 %の区域であるが,標本区域に含まれる曲線の長さは,

およそ10 %であり,頂点が0 %であることを示している。 

図E.1のような標本の難しさを克服するために,サンプルサイズと位置は,異なる判断基準の組合せに

よって定めることもあり得る。これによって,標本がどれだけ全体を代表しているかの度合いをより強い

ものにする。 

例 標本は,データ集合で覆われる区域の10 %を含み,データ集合のオブジェクトによって描画さ

れる曲線の総延長の5 %以上を含むことが望ましい。 

表E.1−母集団を定義する種々の基準の例 

基準 

データ集合の大きさ 

サンプルサイズ 

地物 

与えられた型の地物の数 

与えられた型の地物の数(オブジェクトの全数に
対する百分率で表す。) 

覆われる区域 

データ集合によって覆われる区域 

標本によって覆われる区域(すべての区域に対す
る百分率で表す。) 

曲線 

データ集合に含まれる曲線の総延長 

標本の曲線の長さ(総延長に対する百分率で表
す。)  

頂点 

データ集合に含まれる曲線又は区域
を構成する頂点の数 

標本の点の数(点の総数に対する百分率で表す。) 

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37 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 データ品質適用範囲は,外部枠内の区域である。標本区域は,網掛けの枠内である。 

図E.1−標本におけるアイテムの代表度に関する標本区域の位置の影響 

E.4 

標本抽出手法 

E.4.1 序文 

ここでは,地理データ特有の特徴を考慮して,標本及び標本抽出手法の定義のための指針を記載する。

この附属書に記載する標本抽出手法を,図E.2に示す。標本抽出には二つの側面がある。抽出されるアイ

テム(区域又は地物)及び,アイテムが選択される方法(確率又は判断)である。 

標本抽出手法構成要素 

AND 

母集団の定義 

標本抽出方法 

OR 

OR 

区域基準 

地物基準 

既定の区域 

生成した区域 

確率的標本抽出 

判断による標本抽出 

単純ランダム 

OR 

OR 

層別ランダム 

半ランダム 

OR 

図E.2−標本抽出手法の関係 

E.4.2 “確率的標本抽出”対“判断による標本抽出” 

E.4.2.1 相違点 

確率的標本抽出は,標本抽出理論を適用し,標本アイテムをランダムに選択する。確率的標本抽出の本

質的な特徴は,標本が選択される母集団における個々の要素が,選択についての既知の確率をもつことで

38 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ある。確率的標本抽出が使用された場合,抽出された母集団について統計的な推論がされる。判断による

抽出というものは,専門知識に基づいて選択するものである。 

E.4.2.2 単純ランダム標本抽出 

単純ランダム標本抽出は,確率に基づく手法であり,ランダムに標本を選択する。アイテムを特定する

ランダムな数を使って個々の標本(例えば,地物,位置,時間)が選択され,すべての可能性のある選択

は,均等に起こり得る。単純ランダム標本抽出は,関心対象の母集団が特質について比較的均質である,

すなわち,主要な類型又は集団をもたないときに有効である。この手法は,区域を代表するような結果を

もたらさない,すなわち,選択された標本は区域の一部からのものだけである可能性がある。 

E.4.2.3 層別ランダム標本抽出 

層別サンプリングは,異なる層における標本アイテム中よりも同じ層における標本アイテム中の方がよ

り均質であるため,重複のない層又は下位の母集団に分離することが要求される。この標本抽出方法は,

非層別の手法と比べて,同じ母集団に対する平均又は分散を求める場合に正確となる可能性がある。 

E.4.2.4 半ランダム標本抽出 

半ランダム又は系統サンプリングは,初期の標本アイテム(例えば,位置,時間,地物)のランダムな

選択及びすべての残存するアイテムの選択に関する規則が適用される。半ランダム又は系統サンプリング

の例は,最初のグリッド位置をランダムに決定し,空間的に規則的な間隔で標本を採用するグリッド標本

抽出が挙げられる。系統的なグリッド標本抽出は,集団を検索するため,又は,平均,割合,その他の変

数を推定するために使われる。また,空間的な傾向又は類型を推測するのに用いる。この手法は,区域の

被覆を確認する現実的で簡単な方法を提供する。 

E.4.3 “地物による標本抽出”対“区域による標本抽出” 

E.4.3.1 地物による標本抽出(非空間的標本抽出) 

地物による標本抽出方法は,地物の非空間的な属性に基づき,空間的な位置には基づかずに標本アイテ

ムを選択する。データ品質適用範囲に含まれる標本は,全体のデータ品質適用範囲に対して製品の特質が

均質であることを仮定して,ランダムに選択される。場合によっては,単純ランダム標本抽出は満足な標

本を得られない。なぜならば,部分集合に対してだけ均質さが見られることがあり,標本の均質な分布が

要求されるためである。すなわち,主要な類型又は集団が抽出される原因となることによる。その場合,

層別又は半ランダム標本抽出がよりよい結果を与える。 

注記 標本抽出手法が,地物のランダム選択によって定義される場合,小さな区域に集中する標本が

生じる危険性がある(これは受容できない場合がある。)。 

半ランダム標本抽出は,補足的な制約を満足するため又は検査工程の費用を低減するために,サンプル

サイズ及び/又は位置に関する異なる判断基準が確かであることを保証するのに使用することができる。 

例 電力会社では,異なる型の地物について調査された属性の正確性を評価する必要がある。現場検

査費用の低減を導くために,二つの手法が考えられたランダムな選択及び半ランダムな選択(一

つの型の地物をランダムに選択し,その周辺の異なる型のオブジェクトをそれぞれの型の標本が

満足するまで収集する。)。 

E.4.3.2 区域による標本抽出(空間的標本抽出) 

区域による標本抽出方法では,サンプリング単位の選択が空間的な考慮に基づく。サンプリング単位は,

存在する地理的区域(例 行政区域又は統計区域)又は検査が実施される論議領域の他の区画である。こ

の形式の標本抽出は最初の段階の標本抽出として使用され,続いて各々の区域内において地物による標本

抽出が使用される。 

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39 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例 その区域に含まれるオブジェクトの属性を評価するためのUTM(Universal Transverse Mercator)

の1 km×1 kmグリッド区域のランダム選択。 

図E.3に,検査のために提示された区域の定義の結果を示す。等しい区域(重複のないよう制約される。)

の中心点座標のランダムな生成による。 

図E.3−区域によるランダム標本抽出の例 

全体に分布することが重要な場合,標本の位置は規則的又は半規則的な類型に従い決定される必要があ

る。図E.4は,抽出した地物が,データ集合の位置正確度を評価するときに用いた規則的な類型に従って

分布する場合の半ランダム(系統的)標本抽出の例を示す。 

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

X

注記 Xは,標本を包含する規則によって選択されたグリッドの区画を示す。 

図E.4−区域による規則的,かつ,非ランダム標本抽出の例 

地物の分布が均質でない場合,データ集合の異なる区域の異なる大きさをもつ空間的な区画が,半ラン

ダム標本抽出において必要とされる。一定の大きさの区画のグリッドが使われる場合,関心対象の区域に

完全に内包されない場合,区画に含まれるとするか含まれないとするかの規則が必要となる。 

E.5 確率基準による標本抽出 

E.5.1 一般的な考慮 

標本抽出を適用する場合,次の点を考慮する。 

a) 地理的データ集合によって覆われる区域は,連続的な空間を形成する。データ集合をロットに分割す

る場合,ロットの境界を交差するアイテムの採否に対して特別な注意を払う。 

40 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 元データの品質及び操作者の技量を含め,様々な要因が地理的データの品質に影響を与える。データ

作成者は,品質の点で均質になるよう,ロットの定義に注意を払う。 

E.5.2 抜取検査についての既存の規格 

該当する抜取検査用の規格は,製品の特性に基づくとともに,製品仕様に従って,既存の規定から選択

することが望ましい。JIS Z 9015-1は,主に,連続する一連ロットの検査のために用いる。JIS Z 9015-2

は,個々の又は孤立したロットに対して適用してもよい。一方,JIS Z 9015-3はスキップロット抜取検査

手順に適用する。ISO 3951-1は,一致しないアイテムの百分率の変数による検査に用いる。 

データ集合の適合品質水準は,ISO 3534-2において,受入品質限界(AQL: acceptance quality limit)と規

定されている。AQLは,以前,JIS Z 9015-1,JIS Z 9015-3及びISO 3951の規格群においては合格品質水

準(acceptance quality level)及びJIS Z 9015-2においては製品仕様に基づく限界品質(LQ: limiting quality)

と呼ばれたものである。 

JIS Z 9015の規格群を適用するとき,製品仕様に基づき個々のアイテムの適合性を決定するための仕様

の限界値を規定することが望ましい。ISO 3951-1を適用する場合,品質統計値は製品仕様に基づいて適用

することが望ましい。 

E.5.3 標本抽出工程 

E.5.3.1 アイテムの定義 

アイテムは,製品仕様又は使用者要件に従い定義する。非適合アイテムが統計的に高く相関がある場合,

単一のアイテムとして扱う。 

E.5.3.2 検査対象のデータ集合のデータ品質適用範囲の定義 

データ品質適用範囲が均質でない場合,均質な部分集合に分割する。これらの均質な部分集合は,別々

のデータ品質適用範囲として考慮する。 

注記 均質さは,次の条件下で推測することができる。 

− 製品の元データがほぼ同じ品質である場合。 

− 製造体系(ハードウェア,ソフトウェア,操作者の技量)が本質的に同じ場合。 

− 地物の複雑さ,密集度など,非適合の発生する可能性に影響を及ぼす他の要因が本質的に同

じである場合。 

E.5.3.3 データ品質適用範囲をロットに分割 

ロットは,データ品質適用範囲を分割することによって生成する。強い正の空間的自己相関を示して非

適合が発生する場合,ロットサイズは小さい方が望ましい。 

E.5.3.4 サンプリング単位に分割 

サンプリング単位は,検査を実施するための,実在する地理的区域又は論議領域の他の区画である。サ

ンプリング単位が地理的区域である場合,部分的にアイテムが含まれる場合の規則が提示されなければな

らない。 

E.5.3.5 検査のための単純ランダム標本抽出によるサンプリング単位の選択 

選択されたサンプリング単位に属するアイテムの合計数は,該当するJIS又は国際規格の指定に従うこ

とが望ましい。 

注記 ロットが統計的に異質である場合,同じ水準の抽出を用いる単純ランダム標本抽出は,適用で

きない。JIS Z 9015の規格群は,追加的手段として,層別サンプリングを認めている。 

E.5.3.6 選択されたサンプリング単位の検査 

選択されたサンプリング単位に属するすべてのアイテムが検査される。データ集合中のアイテムは,選

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X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

択された品質評価尺度に従い論議領域と比較される。 

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X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書F 

(参考) 

主題正確度及び完全性の試験例 

この附属書は,規定の一部ではない。 

F.1 序文 

この例は,ヨーロッパのある国の土地の測量で使用される技術に基づく。この国の土地の測量では,地

形データベース(TDB:Topographic Database)が作成される。地形データベースは,縮尺1:10 000の地

形図印刷物の作成に使用される。適合品質水準は,製品仕様に定義されている。 

この例の目的は,国家の地形データ集合における主題正確度及び完全性を測定するために使用する品質

評価手順を説明することにある。位置正確度はこの種の報告の主題ではないので議論しない。しかし,一

般に位置正確度も,非ランダム標本抽出を利用した現地測量によって試験されている。 

データ作成者の品質評価工程はF.2,品質情報の報告はF.6に,それぞれ示す。 

F.2 品質評価工程 

表F.1には,この例の品質評価工程の作業の一部を示す。 

表F.1−品質評価工程 

工程の段階 

例 1 

例 2 

適用可能なデータ品質要素の特定 

完全性 

主題正確度 

適用可能なデータ品質副要素の特定 

過剰及び漏れ 

分類の正しさ 

データ品質適用範囲の特定 

地形データベース又は選択されたデータ集合 
 (1:10 000 地図図葉) 

データ品質評価尺度の特定 

適合性又は誤りの数 

適合性又は誤りの数 

データ品質評価手法の選択及び適用 

外部直接品質評価 

外部直接品質評価 

標本抽出手法の記述 

多段標本抽出 

多段標本抽出 

適合品質水準の特定 

AQL=4 

AQL=4 

定量的データ品質評価結果の判断 

F.4 及び 図F.1を参照 

製品仕様への適合性の評価 

F.5 及び 図F.2を参照 

品質評価結果の報告 

F.6を参照 

F.3 データ品質評価の手法 

F.3.1 標本抽出手順 

完全性及び主題正確度試験は,JIS Z 9015-1の原理を適用することによって実施される。表F.2では,JIS 

Z 9015-1に沿って,標本抽出の手順を説明する。 

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43 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表F.2−標本抽出の手順 

工程の段階 

例 

標本抽出手法の定義 

多段標本抽出。標本抽出率を満たす十分なサンプリング単位を
選択する。標本抽出は,重み付けされた地物に基づく。 

アイテムの定義 

すべての地物 

データ品質適用範囲(母集団)をロットに 
分割 

データ集合の数 

ロットをサンプリング単位に分割 

N個の1 km × 1 km 正方形 

標本の標本抽出率又はサンプルサイズの 
定義 

サンプルサイズは,そのロットのAQL値による。 

サンプリング単位の選択 

アイテムに対する標本抽出率又はサンプルサイズを満たすよ
う,要求される数のサンプリング単位の選択 

サンプリング単位に含まれるアイテムの 
検査 

サンプリング単位に含まれるすべてのアイテムの検査 

F.3.2 標本抽出手法 

この例では,地物に対する品質要求が100単位に対して一つの非適合(AQL=1)の場合は,収集され

たすべての地物がデータ源から点検を受ける。 

なお,AQLが1であってもロットサイズが十分に大きい場合には,抜取検査ができる。抜取検査は,

AQLが4又は15の場合に行われる。検査水準は,一般検査水準I,すなわち通常の検査に対する単一の標

本要項とする。JIS Z 9015-1では,三つの一般検査水準(I,II,III)及び四つの追加的な特別検査水準(S-1,

S-2,S-3,S-4)が規定されている。一般的に,検査水準は,ロットサイズからサンプルサイズを定義する。 

検査に使用するロットは,可能な限り,同じ時刻,同じ方法で作成されたデータ集合から構成すること

が望ましい。標本中の地物の数が,AQLが4で十分であるように,ロットからN個の1 km×1 km正方形

のサンプリング単位が選択される。 

標本抽出は,地物に対して事前に設定された既定の重みを用いて実施される。重み付けでは,ロット中

多数存在する地物又は完全性に対するAQLが確定されていない地物に対して,既定値の1が割り当てら

れる。完全性のAQLが4又は15である地物は,重み2又は重み3が与えられる。重み3は,ロット中で

まばらな地物に与えられる。その他の場合に重み2が用いられる。手順は,必要なサンプルサイズが得ら

れない場合の状況において利用できる。一般に,特別検査水準S-1からS-4までの使用は,試みとして行

われる。 

抽出された正方形に含まれるすべてのデータ集合中の地物は,現地にて点検される。現地の地物がデー

タ集合中にない(漏れ)場合又はデータ集合中の地物が現地に存在しない(過剰)場合は,非適合とする。 

F.3.3 全数検査 

全数検査は,品質要求のAQLが1である地物に対して実施される。 

F.4 品質の検査 

次に示す型の報告書は,標本試験区域ごとに現地で作成され,その結果は,図F.1に示す報告を生成す

るためにまとめられている。例えば,標本試験区域には,28個のその他の1〜2階建て建物があり,その

うち,1個がデータ集合中に見当たらず(漏れ),製品仕様に一致しない11個の地物があるとする。 

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44 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

データ集合の名称: L213101C 
サンプリング単位: 座標値[北(m),西(m)]:6 741 000  2 509 000 
 

長さ(m),幅(m):1 000  1 000 

地物 

アイテム数 

完全性 

主題正確度 

分類の正しさ 

の誤り数 

漏れの 
誤り数 

過剰の 
誤り数 

道路クラス IIa 

道路クラス IIIa 

建物,住居(1〜2階) 

10 

建物,その他の建物(1〜2階) 

28 

11 

図F.1−区域の一部に対する現地での品質点検の記入例 

F.5 データ品質評価結果及び適合性の判断 

行われた各品質試験に対して,コンピュータによって生成される報告が作成される。品質試験の完全な

報告には65種類以上の地物が含まれ,地物の幾つかは一つ以上の属性をもつ。図F.2に,地形データ集合

に対する完全性及び主題正確度の品質評価報告書の一例を示す。 

図F.2では,標本として16のデータベース(1:10 000の地図)が選択されている。計算機のアルゴリズ

ムは,これらのデータベースから1 km×1 kmの正方形の選択に用いられる。サンプリング単位の一例を

図F.2に示す。このサンプリング単位のプリントアウトは,図F.1とともに現地で用いられ,全アイテム

が完全性及び主題正確度について確認される。その結果は,図F.2にまとめられている。 

例えば,地物“道路”は,完全性について100単位中4個の誤りをもつ可能性があり,分類については

100単位中4個の誤りをもつ可能性がある。データベース中に4 712個の異なる道路(ノード間の線を道路

とする。)がある。標本中に184アイテムがある。JIS Z 9015-1は,最低限の要件を満足するため,このロ

ットサイズ及び検査水準に対して80アイテムを要求している。このサンプルサイズに対する合否判定値は,

10であり,したがって,完全性又は分類において10個の誤りの可能性がある。完全性においても分類に

おいても標本の中には2個しか誤りがなかったので,試験は,合格した。参照として,AQLが1(100単

位当たり1の誤り)という合否判定値もある。このときもこの基準を満足する。 

background image

45 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

試験名称:213101̲04 
日付: 

09.09.1996  15:15:56 

面: 

L213101A  L213101B  L213101C  L213101D  L213102A  L213102B 

L213102C  L213102D  L213103A  L213103B  L213103C  L213103D 

L213104A  L213104B  L213104C  L213104D  

(範囲は地図図葉にて定義する。) 

地物型 

属性データ型 

ロット
サイズ 

サンプ
ルサイ
ズ 

検査水
準1に
おける
大きさ 

検査水
準 

AQL 

合否判
定値 

AQL1
に対す
る合否
判定値 

完全性 
(漏れ又は
過剰)の 
誤り数 

主題正確度 
分類の正しさ 
の誤り数 

道路 

4 712 

184 

80 

10 

− 

クラス(la -Illa) 

10 

道路数 

道路区分数 

垂直状況 

一方通行 

184 

80 

舗装型 

184 

80 

状況 

184 

80 

高さ制限なし 

184 

建物 

6 447 

222 

80 

14 

使用 

222 

80 

階数 

222 

80 

注記 この例では,明快さのため幾つかの地物は示されていない。 

図F.2−地形データベースの完全性及び主題正確度 

F.6 品質評価結果の報告 

図F.3及び図F.4は,品質評価結果を報告する方法の例を示す。図F.3では,品質評価結果が,JIS X 7115

に規定されているメタデータとして報告される。次に,品質評価報告書が詳細な品質情報を報告するため

に使用される(図F.4)。括弧に挿入した記述は,JIS X 7115に記述されている使用されるコードの説明で

あるが,それらは報告の部分ではない。 

background image

46 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

DQ̲DataQuality 

 scope 

  DQ̲Scope 

   level 

010 (地物型) 

   extent 

    EX̲Extent 

     description 

ロットの区域 

     GeographicElement 

      EX̲GeographicExtent 

       extentTypeCode 

1 (内包) 

      EX̲BoundingPolygon 

       polygon 

6740000,2500000,6770000,2500000,6770000,2510000,6760000,
2510000,6750000,2510000,6750000,2520000,6740000,2520000,
6740000,2500000 

report 

 DQ̲completenessCommission 

  nameOfMeasure 

過剰のアイテム数 

  dateTime 

1996-09-09 

  result 

   DQ̲ConformanceResult 

    specification 

     CI̲Citation 

      title 

1996年度版日本地形データベースの品質仕様書 

      date 

       CI̲Date 

        date 

1996-04-01 

        dateType 

003(改定日) 

    explanation 

製品仕様への適合 

    pass 

1 (合格) 

   DQ̲QuantitativeResult 

    valueUnit 

数値 

    value 

 DQ̲completenessOmission 

  nameOfMeasure 

漏れのアイテム数 

  dateTime 

1996-09-09 

  result 

   DQ̲ConformanceResult 

    specification 

     CI̲Citation 

      title 

1996年度版日本地形データベースの品質仕様書 

      date 

       CI̲Date 

        date 

1996-04-01 

        dateType 

003(改定日) 

    explanation 

製品仕様への適合 

    pass 

1 (合格) 

図F.3−JIS X 7115に従ったメタデータとしての報告 

background image

47 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

   DQ̲QuantitativeResult 

    valueUnit 

数値 

    value 

 DQ̲ThematicClassificationCorrectness 

  nameOfMeasure 

誤りのアイテム数 

  dateTime 

1996-09-09 

  result 

   DQ̲ConformanceResult 

    specification 

     CI̲Citation 

      title 

1996年度版日本地形データベースの品質仕様書 

      date 

       CI̲Date 

        date 

1996-04-01 

        dateType 

003(改定日) 

    Explanation 

製品仕様への適合 

    pass 

1 (合格) 

   DQ̲QuantitativeResult 

    valueUnit 

数値 

    Value 

図F.3−JIS X 7115に従ったメタデータとしての報告(続き) 

reportIdentification 

地形データベースに対する品質評価報告 

reportScope 

メタデータに定義される適用範囲(dqScope参照) 

compQuantDesc 

 dataQualMeasure 

   mathDesc 

漏れ又は過剰のアイテム数 

誤りのアイテム数(漏れのアイテム数
と過剰のアイテム数の合計) 

   compMeasValue 

   valType 

数値 

数値 

   realibilityValue 

99 

99 

   realibilityValueUnits 

百分率 

百分率 

 conformConfidence 

   conformConfValue 

AQL=4 

AQL=4 

   conformConfValDesc 

数値 

数値 

   referenceDoc 

地形データの品質マニュアル,地形データの品質モデル,地形データ編集の
指針,地物カタログ及び定義 

dqeMethodTypeInfo 

 dqeMethodType 

1 (直接外部) 

 dqeSamplingApplied 

1 (標本抽出) 

 dqeMethodInfo 

  dqeAssumptions 

JIS Z 9015-1及び地形データの品質モデルを参照 

  dqeProcAlgorithm 

試験には次のプログラムを使用する:MLAATU.EXE 
命令手順:LAADUNTARKISTUS.COM 
パラメタ定義ファイル:P99.p99,P97.p97,P98.p98 

  dqeParamInfo 

図F.4−JIS X 7114附属書Iに従った品質評価報告書 

background image

48 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

   dqeParamDefinition 

受容可能な品質水準  
(JIS Z 9015-1参照) 

受容可能な品質水準  
(JIS Z 9015-1参照) 

   dqeParamValues 

0 (定義されていない。) 

   dqeParamDomain 

AQL 数 

AQL 数  

  dqeParamInfo 

   dqeParamDefinition 

ロットサイズ 

ロットサイズ 

   dqeParamValues 

4 712 

6 447 

   dqeParamDomain 

数 

数 

  dqeParamInfo 

   dqeParamDefinition 

サンプルサイズ 

サンプルサイズ 

   dqeParamValues 

184 

222 

   dqeParamDomain 

数 

数 

  dqeParamInfo 

   dqeParamDefinition 

検査水準1が必要とするサンプルサイズ 

   dqeParamValues 

80 

   dqeParamDomain 

数 

  dqeParamInfo 

   dqeParamDefinition 

検査水準 

   dqeParamValues 

   dqeParamDomain 

クラス 

  dqeParamInfo 

   dqeParamDefinition 

合否判定値 

合否判定値 

   dqeParamValues 

10 

222 

   dqeParamDomain 

数 

数 

  dqeSampleMethod 

   dqeSamplingScheme 

標本中の道路の数が少なくともAQLが4と同じだけ要求されるのに十分な 
1 km × 1 km正方形の区域がロットから抽出される。 

   dqeItemDescription 

アイテムは,ノード間の道路線 

アイテムは,建物 

   dqeLotDescription 

ロットは,検査のために抜き取られたデータベース(1/10 000 地図図葉)の
集合。ロットサイズは,ロット中の地物数。 

   dqeSamplingRatio 

平均して1 km × 1 km の正方形を6から10もった4地図図葉(16データベ
ース)からなる区域が現実的なロットサイズとして推薦される。 

注記 

図F.4は,二つの品質評価報告書の例を表現したものである。 

図F.4−JIS X 7114附属書Iに従った品質評価報告書(続き) 

49 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書G 
(参考) 

完全性及び主題正確度の測定及び報告の例 

この附属書は,規定の一部ではない。 

G.1 

序文 

この附属書では,主題正確度及び完全性の測定及び報告の例を示す。この例の目的は,次のとおりとす

る。 

− 品質評価手順を,定量的データ品質評価結果の測定及び報告に適用する方法を具体的に示す。 

− 主題正確度及び完全性の測定及び報告の例を示す。 

− データ品質評価用のツールとして,誤分類行列の使用方法を具体的に示す。 

例には,データ品質評価結果を,メタデータ及び品質評価報告書として,詳細に報告する方法を含む。 

G.2 

データ集合の記述 

“実世界”を図G.2によって表す。図G.1に示す製品仕様は,論議領域を記述する。製品仕様に,重要

かつデータ集合内に含めることが望ましい地物,地物属性及び地物間関係を定義する。 

データ集合をいかに作成したかを具体的に説明する目的に沿って,論議領域(すなわち,製品仕様に適

合する理想的なデータ集合)を図G.3に示す。すべての図において,次のとおりとする。 

− 樹木の記号の下にある数字又は数字の範囲を表す文字は,メートルで表現された樹木の高さを示す。 

− 家屋の記号内の数字は,家屋の居住者の人数を示す。 

− 家屋の居住者の名前は,家屋の記号のわき(脇)に記す。 

三つの図の関係は,次のとおりとする。 

− 図G.2は,実世界を表現する。一般的にはデータ集合に含まれる以上に多くの地物が含まれる。 

− 図G.3は,製品仕様によって与えられる論議領域を表現する。論議領域は,データ集合が完全,かつ,

正確に作成される場合,データ集合に含まれるべき実世界の一部分とする。 

− 図G.4は,作成されたデータ集合を表現する。 

background image

50 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

下線のアイテムは,地物型である。各地物型の下に列記されているのは0個以上の属性名称である。各属性名称
の後に文字列又は整数の値の型が続き,コロンによって属性名称から分離されている。各値の型には,括弧で囲
まれた定義域が続く。 
地物型 
工業用建物 
家屋 
世帯名 : 文字列 
住居者の数 : 整数 
樹木 
高さクラス : 文字列{A : 1 m以上3 m未満,B : 3 m以上5 m未満,C : 5 m以上10 m未満,D : 10 m以上} 

取付け道路 
道路 
条件 : 文字列 {舗装,未舗装} 
製品仕様からの規則  
− 1 m未満の高さの樹木は,記録してはいけない。 
− 道路の“条件”という属性は,値をもたなくてもよい(“未決定値”)。 
− 家屋の“名称”及び“住居者の数”という属性は,値をもたなくてもよい(“未決定値”)。 

図G.1−製品仕様 

図G.2−“実世界”の図形的な表現 

高さ3.5 mの樹木 

background image

51 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図G.3−論議領域の図形的な表現 

高さ5 m以上10 m未満の樹木 

background image

52 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図G.4−データ集合の図形的な表現 

高さ5 m以上10 m未満の樹木 

background image

53 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図G.5−データ集合の誤り箇所の図形的な表現 

G.3 

データ品質の評価 

G.3.1 誤りの識別 

図G.4に表現されるデータ集合と,図G.3に表現される論議領域との比較によって,データ集合の例に

おける誤りの一覧を生成することができる。次は,参照するための誤り番号を付して表した,検出された

誤りの一覧である。 

a) 樹木の記録における漏れ及び過剰の誤り。3本の樹木(No.6,No.8,No.27)が過剰であり,2本(No.9,

No.25)が漏れである。 

b) 取付け道路における漏れ及び過剰の誤り。1本の取付け道路(No.18)が漏れであり,1本(No.19)が

高さ5 m以上10 m未満の樹木 

background image

54 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

過剰である。 

c) 1棟の工業用建物が1軒の家屋に置き換わっている(No.23)。 

d) 2本の取付け道路が,道路として誤ってコードが振られている(No.17,No.26)。 

e) 1軒の家屋が漏れている(No.21)。1棟の工業用建物が漏れている(No.10)。 

f) 

道路の属性の誤り。2本の道路が誤った“状態”を保持している(No.28,No.29)。 

g) 1棟の病院がデータ集合中に表現されている(No.3)。 

h) 高さ1 m未満の2本の樹木がデータ集合中に表現されている(No.6,No.8)。a)参照。 

i) 

樹木の高さの属性分類コードの欠落。1本の樹木が,論議領域では“B”であるにもかかわらず,コー

ドが欠落している(No.22)。 

j) 樹木の高さ属性の分類間違い。6本の樹木が誤った高さに分類されている(No.2, No.11, No.13, No.16, 

No.20,No.24)。 

k) 家屋名称の属性“世帯名称”の誤り。論議領域における“van Hamme”(No.7)及び“Hergé”(No.1)

の名称をもつ家屋が,データ集合中には名称が欠落している。データ集合中の“Goscinny”(No.12)

の名称をもつ家屋は,論議領域では名称をもたない。 

l) 

家屋名称の属性“世帯名称”の誤り。論議領域における“Franquin”(No.5)及び“Pratt”(No.15)の

名称をもつ家屋は,データ集合中ではそれぞれ“Franklin”及び“Prat”の名称をもつ。 

m) 家屋の居住者数属性の誤り。居住者数属性が,1軒の家屋(No.31)では欠落しており,3軒の家屋で

は間違っている(No.4,No.14,No.30)。 

注記 漏れ・過剰,完全性,主題属性正確度としての誤りの分類は,主観的である。例えば,工業用

建物として家屋が誤って分類されていることは,別の見方では一方の漏れの誤りと他方の過剰

の誤りと考えることもできる。 

G.3.2 完全性 

JIS X 7113は,完全性を地物,地物属性,地物間関係の存在及び欠落として定義している。この例にお

ける完全性は,地物クラスによって分類している。試験された評価尺度の型は,過剰及び漏れである。表

G.1は,完全性を分類する方法を示す。 

表G.1−地物クラスによる完全性 

地物クラス 

論議領域中の 

インスタンス数 

過剰の数 

過剰の割合 

(百分率)a) 

漏れの数 

漏れの割合 

(百分率)b) 

取付け道路 

14 

43 

道路 

40 

樹木 

25 

12 

工業用建物 

50 

家屋 

10 

10 

10 

病院 

100 

注a) 過剰の割合 = 含まれるアイテム数 / 論議領域中のアイテム数 × 100 

b) 漏れの割合 = 欠落したアイテム数 / 論議領域中のアイテム数 × 100 

G.3.3 主題正確度 

G.3.3.1 

JIS X 7113は,主題正確度を定量的属性の正確度,非定量的属性の正しさ,並びに地物の分類及

び地物間関係の正しさとして定義している。主題正確度と関連する誤りを示す一つの方法が,“誤分類行

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55 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

列”を使う方法である。 

注記1 誤分類行列は,実際にはクラスiに属するときにクラスjに属するとして分類された量にi,

j要素が相当する直交行列である。 

表G.2は,地物クラスによって誤りが表される誤分類行列を示す。この表は,データ集合中のインスタ

ンスがいかによく分類されているかを説明している。 

注記2 行列中において,地物型の名称の後の数字は発生数を示す。 

表G.2−地物の誤分類行列 

論議領域 

データ集合 

取付け道路 

道路 

樹木 

26 

工業用 

建物 

家屋 

10 

なし(漏れの

地物) 

取付け道路   7 

道路         5 

樹木        25 

23 

工業用建物   4 

家屋        10 

なし         4 
(過剰の地物) 

データ集合の母集団
の合計 

26 

10 

表G.3及び表G.4では,同じ地物型(“クラス”)に一致する地物だけを考慮する。 

G.3.3.2 

樹木の高さという属性を表G.3に示す。 

表G.3−地物属性高さの誤分類行列−樹木高さ 

論議領域 

データ集合 

クラス A 

1 m以上 
3 m未満 

クラス B 

3 m以上 
5 m未満 

10 

クラス C 

5 m以上 

10 m未満 

クラス D 

 10 m以上 

未確定 

(値なし) 

クラス A      5 

クラス B      8 

クラス C     10 

クラス D      2 

未確定(過剰) 3 

データ集合の母集団
の合計 

10 

G.3.3.3 

道路の条件という属性を表G.4に示す。 

表G.4−地物属性誤分類行列−道路条件 

論議領域 

データ集合 

舗装  2 

未舗装  5 

未確定  0 

舗装       2 

未舗装     3 

過剰       2 

データ集合中の母集団の合計 

G.3.3.4 

定量的地物属性の正確度の例としての家屋の“住居人の数”という属性は,値によって定義され

る。データ品質要素の主題正確度及び完全性の測定方法,並びに文字列,過剰率・漏れ率及び誤差統計に

background image

56 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

関する測定の結果を表現する方法を,次に示す。 

− 家屋の1/9は,住居人の数の値をもたない 

− バイアス :  −2/8=−0.25 居住者数 

− RMSE : 0.87 居住者数 

− 標本サイズ : 8 

G.4 

品質評価結果の報告 

G.4.1 過剰誤りの例 

G.4.2及びG.4.3に,地物型“樹木”の過剰誤りという一つの型の誤りに対する品質評価結果を報告する

方法の一例を示す。最初に,品質評価結果をメタデータとして報告する。次に,データ品質評価報告書を

用いて詳細な品質情報を報告する。 

G.4.2 メタデータとしての報告 

図G.6は,JIS X 7115の記述に従って,メタデータとして品質評価結果を報告する方法の一例である。

括弧に挿入した記述は,JIS X 7115に記述されている使用されるコードの説明であるが,それらは報告の

部分ではない。 

DQ̲DataQuality 

scope 

DQ̲Scope 

level 

010 (地物型) 

extent 

EX̲Extent 

description 

データ集合の範囲 

GeographicElement 

EX̲GeographicExtent 

extentTypeCode 

1 (内包) 

EX̲GeographicBounding 

westBoundLongitude 

+005.013 4 

eastBoundLongitude 

+005.022 8 

southBoundLongitude 

+22.956 

northBoundLongitude 

+23.003 

report 

DQ̲CompletenessOmission 

nameOfMeasure 

数 

measureDescription 

漏れの樹木の数 

evaluationProcedure 

原データ及びデータ集合における樹木数の比較 

dateTime 

2000-09-14 

result 

DQ̲QuantitativeResult 

valueUnit 

{0 .. n } 

Value 

図G.6−JIS X 7115に従ったメタデータとしての報告 

G.4.3 品質評価報告書としての報告 

図G.7は,データ品質評価報告書として,品質評価結果を報告する方法の一例である。 

background image

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X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

addQualityReport 

reportIdentification 

この附属書における品質報告の例 

reportScope 

データ集合 

compQuantDesc 

dataQualMeasure 

mathDesc 

データ集合中のアイテム数を論議領域中のアイテム数で除し,100
を乗じる 

compMeasValue 

割合 

valType 

実数 

realibilityValue 

100 

realibilityValueUnits 

conformConfidence 

conformConfValue 

conformConfValDesc 

referenceDoc 

dqeMethodTypeInfo 

dqeMethodType 

2  (直接内部) 

dqeSamplingApplied 

3  (適用しない。) 

dqeMethodInfo 

dqeAssumptions 

dqeProcAlgorithm 

原データ及びデータ集合における視認による計数の比較 

dqeParamInfo 

dqeParamDefinition 

dqeParamValues 

dqeParamDomain 

dqeFullInspecMethod 

dqeFullInspecType 

樹木の計数 

dqeItemDescription 

製品仕様ごとの樹木 

referenceDoc 

dqeSampleMethod 

dqeSamplingScheme 

dqeItemDescription 

dqeLotDescription 

dqeSamplingRatio 

dqeDeductiveSource 

dqeDeductRefDocs 

referenceDoc 

aggSourceValues 

aggResult 

aggValueDomain 

aggMeasureValue 

aggErrorStat 

aggQEPreport 

qepOtherDesc 

図G.7−JIS X 7114附属書Iに従った品質評価報告書 

background image

58 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書H 
(参考) 

総合データ品質評価の例 

この附属書は,規定の一部ではない。 

H.1 序文 

この例の情報は,ヨーロッパ,北アメリカ及びアジアの民間企業において使用している技術に基づいて

いる。記述された例の目的は,道路に基づいたデータ集合における主題正確度,完全性及び位置正確度に

ついて,測定及び結合の手法を図示することである。 

この例は,総合データ品質評価の報告だけ関係している。適合品質水準との比較は行わない。 

H.2 データ集合の記述 

H.2.1 実世界の表現 

実世界を図H.1によって表す。これは,道路に基づいた完全なデータ集合から抽出されたロットを図示

するものでもある。グリッド区画B-2にあたる影付きの長方形の区域は,試験されるためにランダムに選

択されたサンプリング単位を表している。 

図H.1−完全なデータベースからランダムに選択されたロット及び 

ランダムに選択されたサンプリング単位(暗い影付きの長方形) 

H.2.2 製品仕様 

この例の目的に照らして簡略されているが,論議領域を定義した製品仕様を図H.2に示す。 

A

B

C

background image

59 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

製品仕様からの規則 

− すべての道路が含まれている。 
− すべての道路には名前が付いている。 
− すべての一方通行の通りには通行の方向が含まれていなければならない。 
− すべての水域地物が含まれている。 

図H.2−製品仕様の例 

H.3 論議領域 

論議領域を図H.3に表す。この例の目的に合わせて,この図は,データ集合の内容に対して比較される

実世界の図形的な参照を示す。 

 注記 

矢印は一方通行の方向を示し,矢印なしは両方向通行を示す。 

図H.3−論議領域の図形表現 

H.4 データ集合 

データ集合の内容を,図H.4に表す。点線は誤りが検出された,すなわち,データ集合が実世界と一致

していない場所である。誤りの幾つかの型をここに記している。表H.1は,誤りとその型とを識別したも

のである。 

Middle Street

Big

Lake

Short Street

Long Street

Straight Street

4th Street

3rd Street

2nd Street

1st Street

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60 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図H.4−データ集合の内容の図形表現 

表H.1−検出された誤りの型及び品質評価結果が報告された典型的なデータ品質副要素 

検出された誤りの型 

要素 

誤りが報告された副要素 

存在しない道路 
例 Green Street 

完全性 

過剰 

正しくない道路名称 
例 1st Road 

主題正確度 

定性的な属性の正確性 

道路の部分的な欠落 
例 Straight Street 

論理一貫性 

位相一貫性 

属性データの欠落 
例 Short Streetの一方通行 

主題正確度 

定性的な属性の正しさa) 

注a) 製品仕様に記述されているデータベースに対する規則が,交通規制フィールドに一方通行,双方向通行

などの値の入力を常に要求する場合,誤りは漏れとして測定される。ただし,入力だけが要求される場
合は,主題正確度として測定される。 

H.5 評価結果の結合及び報告 

誤りの表が,存在した誤りの数及び道路データベース会社で使用される典型的な手順に従って分類され

る方法を示している。特に,この手順の例は,各誤りの型へ重みを振り分けている。重みの合計は100 %

に等しい。結果の重み付き値は,データ集合の品質とみなされる。表H.2は,総合データ品質評価を計算

する例を示す。アイテムは,他の道路との交差点又は標本単位の境界線によって区切られた道路片と定義

されている。 

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61 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表H.2−総合データ品質評価結果の計算例 

地物 

ロット中のア

イテム数 

非適合アイテ

ムの数 

非適合率 

正確度率 

(1に対す

る割合) 

重み 

重み付きの値 

(正確度率 × 

重み) 

道路片 

19 

     不正確 

     欠落 

4 / 19 

0.79 

50 % 

0.39 

     過剰 

通り名 

     基本名 

19 

5 / 19 

0.74 

15 % 

0.11 

交通の方向 

19 

1 / 19 

0.95 

25 % 

0.23 

水域 

0 / 1 

1.00 

10 % 

0.10 

総合データ品質評価(重み付けられた正確度率の合計×100として定義) 

84 % 

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X 7114:2009  

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附属書I 

(規定) 

品質評価報告書による品質情報の報告 

I.1 序文 

この附属書は,詳細な定量的品質評価報告書の内容について規定する。品質評価報告書は,品質評価結

果とそれを計算する手順について,メタデータに記録するよりも詳細に報告する。表I.1に,品質評価報

告書の構成項目及び項目間の入れ子関係を示す。 

I.2 品質評価報告書の構成 

表I.1の列見出し及びコードは,次のとおりとする。 

行No. 表内の各項目に与える番号。定義域の列で,その項目の構成要素項目の範囲を示すために使用する。 

名称 報告する要素名。 

定義・内容 当該項目の定義又は内容の記述。 

要求度(条件) 当該項目の報告のための要求条件,又は当該項目が要求する条件を規定する。 

− 必す(須)(M) 記入が求められていることを示す 

− 条件付(C) 条件が満たされる場合に記入が求められる 

− 任意(O)  記入は任意 

最大記述回数(max.occur) 当該項目が上位の項目の範囲内で繰り返すことができる最大回数である。整

数は回数を示し,Nは望ましい回数を示す。 

データ型 報告節とするのか,文字列又はエンティティとして表現するのかを示す。該当しない場合は,

ダッシュ“−”で示す。 

定義域 その項目に対して許す値を規定するか,その項目が自由記述であることを規定するか,又はその

項目の構成要素項目を規定するかのいずれかとする。自由記述は記入内容を制限しない。整数値による符

号(コード)表現は,制限された(閉じた)定義域としての値を示さなければならない。 

この附属書は,“節(セクション)”の書き方を規定しており,この“報告節”の集まりが“品質評価報

告書”となる。表題,日付,作成者の情報は,表I.1よりも更に上位で記述される。 

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X 7114:2009  

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表I.1−品質評価報告書の構成要素 

No. 

名称 

定義・内容 

要求度(条件) 最大記述回数 

データ型 

定義域 

1 addQualityReport 

品質評価報告書 

品質評価報告書 

C(細分箇条 

8.2) 

report section 

(報告節) 

行2-45 

2 reportIdentification 

報告書識別 

報告書識別情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述(データ品質要素,データ
品質副要素) 

3 reportScope 

報告書適用範囲 

この報告で評価されるデータ集合の適用
範囲(JIS X 7113−品質原理) 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

4 compQuantDesc 

定量的な評価の補足記述 

データ品質評価尺度の値及びその信頼限
界のような,定量的な評価の補足記述 

report section 

(報告節) 

行5-14 

5 dataQualMeasure 

データ品質評価尺度 

対象データ品質適用範囲のデータ品質評
価尺度の定義及び値の情報 

report section 

(報告節) 

行6-10 

6 mathDesc 

数学的記述 

データ品質評価尺度の数学的記述 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

7 compMeasValue 

評価尺度値 

適用されたデータ品質評価尺度の値 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

8 valType 

値の型 

記録されたデータ品質評価尺度値の単位 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

9 realibilityValue 

許容信頼度値 

計算された又は推定されたデータ品質評
価尺度値の信頼度又は信頼限界値 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

10 realibilityValueUnits 

信頼度値の単位 

記録された信頼度値の単位 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

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X 7114:2009  

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表I.1−品質評価報告書の構成要素(続き) 

No. 

名称 

定義・内容 

要求度(条件) 最大記述回数 

データ型 

定義域 

11 conformConfidence 

適合性信頼度 

適合性における信頼度 

report section 

(報告節) 

行12-14 

12 conformConfValue 

適合性信頼度値 

適合性結果の信頼度 

注記 適合性における信頼度は,高,低,

無,95 %などである。 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

13 conformConfValDesc 

適合性信頼度値の記述 

記録された適合性信頼度値の単位又は値の
型 

CharacterString 

(文字列) 

値の単位又は値の型 

14 referenceDoc 

文書参照 

データ品質評価法の開発及び適用に参照さ
れた文書に関する情報 

Class 

(クラス) 

CI̲Citation 

15 dqeMethodTypeInfo 

品質評価手法型情報 

適用された品質評価手法についての詳細情
報 

report section 

(報告節) 

行16-37 

16 dqeMethodType 

品質評価手法型 

品質評価手法の分類 

CharacterString 

(文字列) 

1-直接外部 
2-直接内部 
3-間接 

17 dqeSamplingApplied 

標本抽出適用 

適用された標本抽出方法に関する情報 

CharacterString 

(文字列) 

1-標本抽出の適用 
2-全数検査 
3-適用可能でない 

18 dqeMethodInfo 

品質評価手法情報 

データ品質評価手法の情報 

report section 

(報告節) 

行19-37 

19 dqeAssumptions 

仮説 

データ品質評価手法の開発及び適用におけ
る潜在的仮説に関する情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

20 欠番 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

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X 7114:2009  

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表I.1−品質評価報告書の構成要素(続き) 

No. 

名称 

定義・内容 

要求度(条件) 最大記述回数 

データ型 

定義域 

21 dqeProcAlgorithm 

手順・アルゴリズム 

データ品質評価結果の決定に関し,データ
がいかに処理されたかの情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述(特定された計算アルゴリズ
ム又はコマンドが利用されていれば,
その名称を含まなければならない。) 

22 dqeParamInfo 

パラメタ情報 

データ品質評価手法で使用されたパラメタ
の情報 

report section 

(報告節) 

行23-37 

23 dqeParamDefinition 

パラメタ定義 

利用されたパラメタ定義に関する情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 
例えば,各総合データ品質評価尺度の
重み値 

24 dqeParamValues 

パラメタ値 

データ品質評価手法で使用されたパラメタ
の値 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

25 dqeParamDomain 

パラメタ値定義域 

記録されたパラメタ値の単位 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

26 dqeFullInspecMethod 

全数検査法 

全数検査法に関する情報 

C(全数検査が

適用されてい

れば) 

report section 

(報告節) 

行27-29 

27 dqeFullInspecType 

全数検査型 

全数検査の型の情報及び手順の記述 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

28 dqeItemDescription 

アイテム記述 

アイテムがいかに定義されたかに関する情
報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

29 referenceDoc 

参照文書 

データ品質評価法の開発及び適用に参照さ
れた文書に関する情報 

Class 

(クラス) 

Cl̲Citation 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

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X 7114:2009  

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表I.1−品質評価報告書の構成要素(続き) 

行 

No. 

名称 

定義・内容 

要求度(条件) 

最大記述回数 

データ型 

定義域 

30 dqeSampleMethod 

標本抽出手法 

標本抽出手法に関する情報 

C(標本抽出が適用
されていれば) 

report section 

(報告節) 

行31-37 

31 dqeSamplingScheme 

標本抽出スキーマ 

標本抽出スキーマ型の情報及び標本抽
出手順の記述 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 
例えば,単純ランダム標本抽出:アイ
テムは各ロットから抜き取られる。 

32 dqeItemDescription 

アイテム記述 

アイテムがいかに定義されたかに関す
る情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

33 dqeLotDescription 

ロット記述 

ロットがいかに定義されたかに関する
情報 

C(ロットが適用さ
れていれば) 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

34 dqeSamplingRatio 

標本抽出率 

検査のために各ロット又は母集団から
抽出された平均標本数の情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

35 dqeDeductiveSource 

演えき(繹)元データ 

演えき(繹)的評価手法において,ど
のようなデータが元データとして使用
されたかに関する情報 

C[演えき(繹)的
手法が適用されてい
れば] 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 
例えば,データ品質適用範囲の系譜及
び用法 

36 dqeDeductRefDocs 

演えき(繹)参照文書 

演えき(繹)の基礎として使用された
元文書の識別 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

37 referenceDoc 

参照文書 

データ品質評価法の開発及び適用に参
照された文書に関する情報 

Class 

(クラス) 

Cl̲Citation 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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67 

X 7114:2009  

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表I.1−品質評価報告書の構成要素(続き) 

行 

No. 

名称 

定義・内容 

要求度(条件) 最大記述回数 

データ型 

定義域 

38 aggSourceValues 

結合の元値 

データ品質評価尺度の値及び適合性の決
定のために,どのデータ集合構成要素が
使用され,どのデータ品質評価尺度が結
合されたかに関する情報 

C(総合データ
品質評価結果
が計算されて
いれば) 

report section 

(報告節) 

行39-44 

39 aggResult 

結合元結果 

定量的な結果としての値の記述 

report section 

(報告節) 

行40-44 

40 aggValueDomain 

結合元値定義域 

記録された定量的な値の単位 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 
例えば,メートル,キロメートル 

41 aggMeasureValue 

結合元評価尺度値 

適用された評価尺度の値 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

42 aggErrorStat 

結合元統計量型 

統計量の型 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 
例えば,RMS 

43 dateTime 

日付・時間 

計算された値の日付及び時間 

DateTime 
(日付) 

44 aggQEPreport 

定量的な報告への参照 

品質評価報告書へのポインタ 

Class 

(クラス) 

Cl̲Citation 

45 qepOtherDesc 

その他の記述 

データ品質評価尺度の値の評価及び適合
性の決定時に重要と考えられた,中間結
果を含んだ付加的情報 

CharacterString 

(文字列) 

自由記述 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

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X 7114:2009  

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附属書J 

(参考) 

データ品質評価結果の結合 

この附属書は,規定の一部ではない。 

J.1 

序文 

データ集合の品質は,一つ以上の総合データ品質評価(ADQR: aggregated data quality results)によって

表現することができる。ADQRは,様々なデータ品質要素,データ品質副要素,データ品質適用範囲に基

づく,複数のデータ品質評価から生成される。 

以降の細分箇条では,ADQRを作成するために使用できる方法の例を示す。例は,ブール変数を使った

計算を示すが,ブール変数である必要はない。データ品質評価結果は,定量的又は定性的であり,数値又

はブール変数によって表現する。あるデータ集合において,個別のデータ品質評価結果の一つ以上が不合

格であっても,結合品質結果としては合格と判断されることもある。いかなる場合も,結合品質評価結果

の意味は,明確にする。 

ADQRは十分に理解することが難しいので,総合データ品質評価の意味は,データ集合の品質として総

合データ品質評価に基づく結論を書く前に理解する必要がある。 

箇条8に,総合データ品質評価に対する報告の要件を規定する。 

J.2 

100 %合否 

計算に含まれるそれぞれのデータ品質評価結果は,合格のとき1,不合格のとき0とするブール変数v

として与えられる。結合品質は,次の式で示される。 

ADQR=v1×v2×v3×…×vn 

ここで,nはデータ品質測定枠の数とする。 

ADQR=1ならば,総合的なデータ集合の品質は,十分に適合している,すなわち合格と考えられる。 

ADQR=0ならば,適合していない,すなわち不合格と考えられる。この手法は,不適合性の位置又は

度合いを示す結果をもたらさない。 

J.3 

加重合否 

計算に含まれるそれぞれのデータ品質評価結果は,合格のとき1,不合格のとき0とするブール変数v

として与えられる。製品の目的の重要度に基づき,各品質副要素の評価結果に割り当てられる加重値wは

0.0から1.0の間で定義する。加重値の合計は1.0でなければならない。加重値の選択は,データ作成者又

はデータ使用者による主観的な判断による。データ作成者の判断の根拠は,結果の一部として報告される

必要がある。結合品質は,次の式で示される。 

ADQR=v1×w1+v2×w2+v3×w3+…+vn×wn 

ここで,nはデータ品質測定枠の数とする。 

この手法は,データ集合が測定時に完全適合にどれだけ近いかの度合いを示す。 

69 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

J.4 

製品の目的に十分な結果の部分集合 

この手法は,100 %合否及び加重合否を修正したものである。計算するデータ品質評価結果の部分集合

は,全データ品質評価から作成するデータ品質評価結果から選択する。その部分集合は,その製品の目的

の重要性を考慮したデータ品質評価結果を表す。この手法は,製品仕様又は目的に比べて必要以上にデー

タ品質要素が測定された場合に使用可能である。 

結合品質は,データ品質測定枠の結果の部分集合に対する100 %合否,加重合否又は他の結合評価法の

適用によって判断する。 

この手法を適用した場合,部分集合の構成としてデータ品質測定枠の識別は文書化することが望ましい。 

J.5 

最大値・最小値 

それぞれのデータ品質評価結果は,製品の目的に対するデータ品質評価結果の重要性に基づく評価値v

で与えられる。データ作成者の判断の結果は,データ集合の品質報告の一部として報告することが望まし

い。結合品質は,次のいずれかの式で示す。 

ADQR=max(vi,i=1 …n) 

          又は 

ADQR=min(vi,i=1 …n) 

ここで,nは測定されたデータ品質測定枠の数とする。 

この手法は,データ集合が測定時に完全適合にどれだけ近いかの度合いを示すが,最大値又は最小値に

よって表されるデータ品質測定枠に換算した値を示すにすぎない。この手法は,選択したデータ品質測定

枠をADQRとともに報告する場合,適合性又は非適合性の発生する箇所を示す定量的な値を示す。しかし,

この型のADQRは,その他のデータ品質評価結果の度合いについては分からない。 

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70 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応する国際規格との対比表 

JIS X 7114 : 2009 地理情報−品質評価手順 

ISO 19114 : 2003,Geographic information−Quality evaluation procedures及び 
Technical Corrigendum 1 (2005) 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ) 

国際規
格番号 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号及び名称 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 

一致 

2 適合性 

一致 

3 引用規格 

4 用語及び定義 

追加 

4.9A及び4.9Bを追加した。 

関連する引用規格JIS X 7113と
JIS X 7115における用語の定義内
容が異なることから,これらとの
整合性を確保するため,“データ
品質要素”及び“データ品質適用
範囲”の定義を,用法に応じて改
めて定義した。 

5 略語 

一致 

6 データ品質評価
の工程 

一致 

7 データ品質評価
手法 

一致 

8 品質評価情報の
報告 

一致 

附属書A(規定)抽
象試験項目群 

Annex A 
(normative) 

一致 

附属書B(参考)品
質評価手順の利用 

Annex B 
(informative) 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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71 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ) 

国際規
格番号 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号及び名称 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

附属書C(参考)動
的なデータ集合に
対する品質評価手
順の適用 

Annex C 
(informative) 

附属書D(参考)デ
ータ品質評価尺度
の例 

Annex D 
(informative) 

表D.1から表D.6のデータ品
質副要素の名称をJIS X 7113
に合わせ変更した。 

JIS X 7113のデータ品質副要素の
名称と整合性を確保するため,表
D.1から表D.6の内容を変更し
た。 
なお,変更点については,
ISO/TC211に報告する。 

附属書E(参考)標
本抽出手法を地理
的データ集合へ適
用するための指針 

Annex E 
(informative) 

附属書F(参考)主
題正確度及び完全
性の試験例 

Annex F 
(informative) 

図F.3のメタデータ記述項目
をJIS X 7115に合わせ変更し
た。 

JIS X 7115のメタデータ記述項目
と整合性を確保するため,図F.3
の内容を変更した。 
なお,変更点については,
ISO/TC211に報告する。 

附属書G(参考)完
全性及び主題正確
度の測定及び報告
の例 

Annex G 
(informative) 

図G.6のメタデータの記述項
目をJIS X 7115に合わせ変更
した。 

JIS X 7115のメタデータ記述項目
と整合性を確保するため,図G.6
の内容を変更した。 
なお,変更点については,
ISO/TC211に報告する。 

附属書H(参考)総
合データ品質評価
の例 

Annex H 
(informative) 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

background image

72 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ) 

国際規
格番号 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号及び名称 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

附属書I(規定)品
質評価報告書によ
る品質情報の報告 

Annex I 
(normative) 

変更 

附属書Iは,“節(セクショ
ン)”の書き方を規定してお
り,この“報告節”の集まり
が“品質評価報告書”となる
旨をI.2に追記した。 

附属書Iは,品質評価報告書の内
容を規定するが,実際の規定内容
は,報告書における“節(セクシ
ョン)”の書き方であり,この“報
告節”の集まりが“品質評価報告
書”となる。対応国際規格では,
この点の記述がなく,誤解を防ぐ
ため,記述を補った。 

Annex I 
(normative) 

変更 

表I.1の行No.1の要求度(条
件)の記述を,“C(細分箇条
8.2)”に変更した。 
表I.1の行No.1の定義域の記
述を,“行2-45”に変更した 

表I.1の行No.1の要求度(条件)
に記述された箇条番号の誤りを
修正した。 
表I.1の最終行No.と一致するよ
うに,変更した。 

表I.1の行No.3の定義域の記
述を,“自由記述”に変更し
た。 

表I.1の行No.3の定義域の記述
は,“自由記述”となるため,変
更した。 
なお,変更点については,
ISO/TC211に報告する。 

附属書J(参考)デ
ータ品質評価結果
の結合 

Annex J 
(informative) 

 
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 19114:2003,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 一致……………… 技術的差異がない。 
  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

1

3

X

 7

11

4

2

0

0

9

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

73 

X 7114:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 

1) JIS Q 9001:2000 品質マネジメントシステム−要求事項 

注記 ISO 9001:2000,Quality management systems−Requirements (IDT) 

2) JIS X 7108:2004 地理情報−時間スキーマ 

注記 ISO 19108:2002,Geographic information−Temporal schema (IDT) 

3) JIS Z 9015-1:2006 計数値検査に対する抜取検査手順−第1部:ロットごとの検査に対するAQL指

標型抜取検査方式 

注記 ISO 2859-1:1999,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 1: Sampling schemes 

indexed by acceptance quality limit (AQL) for lot-by-lot inspection及びISO 2859-1:1999/Cor 

1:2001 (IDT) 

4) JIS Z 9015-2:1999 計数値検査に対する抜取検査手順−第2部:孤立ロットの検査に対するLQ指

標型抜取検査方式 

注記 ISO 2859-2:1985,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 2: Sampling plans indexed 

by limiting quality (LQ) for isolated lot inspection (IDT) 

5) JIS Z 9015-3:1999 計数値検査に対する抜取検査手順−第3部:スキップロット抜取検査手順 

注記 ISO 2859-3:2005,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 3: Skip-lot sampling 

procedures (IDT) 

6) ISO 2859-4:2002,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 4: Procedures for assessment of 

declared quality levels 

7) ISO 2859-5:2005,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 5: System of sequential sampling 

plans indexed by acceptance quality limit (AQL) for lot-by-lot inspection 

8) ISO 2859-10:2006,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 10: Introduction to the ISO 2859 

series of standards for sampling for inspection by attributes 

9) ISO 3534-2:2006,Statistics−Vocabulary and symbols−Part 2: Applied statistics 

10) ISO 3951-1:2005,Sampling procedures for inspection by variables−Part 1: Specification for single 

sampling plans indexed by acceptance quality limit (AQL) for lot-by-lot inspection for a single quality 

characteristic and a single AQL  

11) ISO 8601:2004,Data elements and interchange formats−Information interchange−Representation of dates 

and times 

12) ISO 11404:1996,Information technology−Programming languages,their environments and system software 

interfaces−Language-independent datatypes 

13) ISO 19101,Geographic information−Reference model