X 7012-3 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工
業規格である。
JIS X 7012は,次に示す4部で構成される。
JIS X 7012-1 構成要素
JIS X 7012-2 メッセージグループの構造
JIS X 7012-3 短縮型メッセージグループの構造
JIS X 7012-4 安全保護機能
JIS X 7012-3には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) メッセージグループ見出しの情報区分コードの値
附属書2(参考) 実装基準
附属書3(参考) 通信システムとの関係
X 7012-3 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 表記法 ··························································································································· 1
4. 短縮型メッセージグループの構造 ······················································································· 2
5. 短縮型業務処理電文の構造 ································································································ 2
6. 短縮型運用電文の構造 ······································································································ 3
7. 同報電文の構造 ··············································································································· 4
8. 格納構造 ························································································································ 5
附属書1(規定) メッセージグループ見出しの情報区分コードの値 ············································· 6
附属書2(参考) 実装基準 ··································································································· 7
附属書3(参考) 通信システムとの関係 ················································································· 8
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
X 7012-3 : 1999
行政/産業情報交換用構文規則
(CIIシンタックスルール)
−第3部:短縮型メッセージグループの構造
Syntax rules for Cross-industry Information Interchange (CII Syntax rules)
−Part 3 : The structure for short form message groups
序文 この規格は,1995年から1997年にかけて実施された電子データ交換標準化に関する調査研究の結
果をもとに,製造業界を中心とした多くの業界のEDI標準として採用されていたCIIシンタックスルール
を,今後の規格の安定化及びより広い普及を図るため,JIS化したものである。
1. 適用範囲 この規格は,一般産業界での商業取引に伴うデータ交換,行政と産業界との間の各種デー
タ交換など,政府機関,企業などの組織間で行われる一般的なデータ交換を,電子的に行うときに用いる
電子データの構文規則について,短縮型メッセージグループの構造を規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS X 0201 情報交換用符号
JIS X 0208 情報交換用漢字符号
JIS X 0221 国際符号化文字集合 (UCS)
3. 表記法
3.1
データに関する記述
a) データ長は,ビット数で記述するか,8ビットを1バイトとしたバイト数で記述する。
b) データ値は,1バイト文字列,2バイト漢字列又は数値で表す。
c) 1バイト文字列は,JIS X 0201で規定された図形文字で記述するか,又は16進数値で記述する。
d) 2バイト文字列は,JIS X 0208で規定された漢字で記述するか,又は16進数値で記述する。
e) 数値の表現には,10進数及び/又は16進数を用いる。
f)
10進数値は,数字列を,0〜9の文字を用いて,文字列として記述する。
g) 16進数値は,0〜9,A,B,C,D,E及びFの文字を用いて,1バイトを単位として,X “43” のよう
に記述する。
h) バイナリとは,特に断らない限り,ビット列とする。
i)
符号無2進数の値は,16進数で記述する。符号無2進数のけた数(ビット数)が8の倍数でないとき
2
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
は,左側にゼロを追加して8の倍数にして16進数値で記述する。
3.2
データ要素の記号名 データ要素を特定するために,データ要素名の他に,数値又は3文字の文字
列で構成する記号名を併用する。
4. 短縮型メッセージグループの構造 メッセージグループ見出し内の短縮表示 (C29) の値がX “49” の
とき,そのメッセージグループは短縮型メッセージグループであることを意味する。X “20” 又はX “53” の
ときは,通常のメッセージグループである(第2部参照)。
短縮型メッセージグループは,次の規則に従って,メッセージグループ構成要素を並べた構造である。
a) メッセージグループの先頭(左端) メッセージグループの先頭(左端)には,メッセージグループ
見出しを置かなければならない。
b) メッセージグループ見出しの直後 メッセージグループ見出しの直後に,次に示す構成要素の中から
一つを選び,一つ並べなければならない。
− 部分安全保護メッセージ
− 業務メッセージ
− バイナリデータ
− 受信確認メッセージ
− 誤り情報メッセージ
c) 部分安全保護メッセージの直後 部分安全保護メッセージの直後に,次に示す構成要素の中から一つ
を選び,一つ並べなければならない。
− 業務メッセージ
− バイナリデータ
− 受信確認メッセージ
− 誤り情報メッセージ
5. 短縮型業務処理電文の構造 短縮型業務処理電文は,メッセージグループ見出し,部分安全保護メッ
セージ,業務メッセージ及びバイナリデータの,5種類のメッセージグループ構成要素で構成する。
a) 短縮型業務処理電文は,部分安全保護メッセージを含まない場合は,二つのメッセージグループ構成
要素で構成し,部分安全保護メッセージを含む場合は,三つのメッセージグループ構成要素で構成す
る。
b) 部分安全保護メッセージは,直後にある一つの業務メッセージ又は一つのバイナリデータの安全保護
制御を行う。
3
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注)
MH
TE
BDH
:メッセージ見出し
:TFD領域終端子
:バイナリデータ見出し
TS
BDT
:TFD領域開始子
:バイナリデータ後書き
図1 短縮型メッセージグループの基本構成(部分安全保護メッセージを使用しないとき)
表1 短縮型業務処理電文の構成要素
構成要素
同報見出し
メッセージグル
ープ見出し
部分安全
保護メッセージ
業務メッセージ
バイナリデータ
必す(須)選択区分
○
●
○*1
○*2
○*2
注)
● :
○ :
○*1:
○*2:
必す(須)。
選択(省略可)。
直後に,業務メッセージ又はバイナリデータがなければならない。
業務メッセージ及びバイナリデータの両方を,同時に含めることはできない。両方とも
省略すると,短縮型ゼロ件運用電文となる。
メッセージグループ見出し
部分安全保護メッセージ
業務メッセージ
図2 短縮型業務処理電文の構成例
6. 短縮型運用電文の構造 短縮型運用電文は,メッセージグループ見出し,部分安全保護メッセージ,
受信確認メッセージ及び誤り情報メッセージの,5種類のメッセージグループ構成要素で構成する。
a) 短縮型運用電文は,部分安全保護メッセージを含まない場合は,二つのメッセージグループ構成要素
で構成し,部分安全保護メッセージを含む場合は,三つのメッセージグループ構成要素で構成する。
b) 部分安全保護メッセージは,直後にある一つの受信確認メッセージ又は一つの誤り情報メッセージの,
安全保護制御を行う。
c) 一つのメッセージグループ見出しだけで構成されたメッセージグループは,ゼロ件運用電文である。
d) 誤り情報電文は,EDIサービス事業者が顧客(ユーザ)に対し,EDIサービス処理過程で発生したエ
ラー情報などを,通知するために用いる。
4
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 短縮型運用電文の構成要素
構成要素
同報見出し
メッセージグル
ープ見出し
部分安全
保護メッセージ
受信確認
メッセージ
誤り情報
メッセージ
必す(須)選択区分
○
●
○*1
◎*2
◎*2
注)
● :
○ :
○*1:
○*2:
必す(須)。
選択(省略可)。
直後に,受信確認メッセージ又は誤り情報メッセージがなければならない。
受信確認メッセージ及び誤り情報メッセージの両方を,同時に含めることはできない。
両方とも省略すると,短縮型ゼロ件運用電文となる。
図3 短縮型受信確認電文の構成例
図4 短縮型エラー構報電文の構成例
図5 短縮型ゼロ件運用電文の構成例
7. 同報電文の構造 同報電文は,同報見出し及び短縮型メッセージグループを,この順番に並べて構成
する。
a) 同報見出しは,直後の一つのメッセージグループが同報電文であることを示す。同報見出しの直後に
メッセージグループがないときは,その同報見出しは無効である。
b) 一つの同報見出しで5か所の最終宛先を指定できる。6か所以上の最終宛先を指定するときは,同報
見出しを複数使用する。同報見出しを複数使用するために,同報見出し内の継続区分 (B03) を用いて
制御を行う。ある同報見出し内の継続区分 (B03) の値がX “43” のときは,さらに同報見出しが継続
5
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
していることを表し,継続区分 (B03) の値がX “45” のときは,同報見出しの継続がないことを表す。
1) 継続区分 (B03) の値がX “43”…………継続あり
2) 継続区分 (B03) の値がX “45”…………継続なし
c) 同報見出しは,最初の送信者から同報処理をサービスしているEDIサービス事業者へ,同報電文であ
ることを通知するときに用いる。同報見出しは,EDIサービス事業者内での同報処理の過程で削除さ
れ,通常のメッセージグループと同一の形に変換されて,最終送信者へ送られる。
図6 同報電文の構成例
8. 格納構造 格納構造は,通常のメッセージグループと同一であり,第2部8.の規定に従う。
6
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(規定) メッセージグループ見出しの情報区分コードの値
第2部附属書1の規定に従う。
7
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2(参考) 実装基準
1. 実装方法 この規格に基づく変換プログラムを開発するためには,この規格と第1部を組み合わせて
適用しなければならない。
2. 任意実装機能 第1部及び第2部を組み合わせた規格に基づく変換プログラムを開発する場合,この
規格に関する機能(短縮型メッセージグループに関する機能)の実装は任意である。
8
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書3(参考) 通信システムとの関係
1. ファイル転送システム この規格をファイル転送システムに適用する場合,一つ以上の短縮型メッセ
ージグループを格納したファイルを,交換単位にする。通常のメッセージグループと短縮型メッセージグ
ループを混合して,一つのファイルとしてもよい。
2. メッセージ転送システム この規格をメッセージ転送システムに適用する場合,一つの短縮型メッセ
ージグループを,交換単位にする。
電子データ交換標準化調査研究委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
北 澤 博
長野大学
(委員)
内 山 政 人
情報処理振興事業協会
太 田 可 允
東京都立短期大学
石 井 徹 郎
社団法人日本ロジスティクスシステム協会
石 井 満 之
株式会社昭和電工コンピュータサービス
伊 東 健 治
財団法人日本貿易関係手続簡易化協会
大 西 恭 二
伊藤忠商事株式会社
窪 田 芳 夫
東京電力株式会社
阿 部 裕
株式会社電通国際情報サービス
佐 藤 誠
財団法人流通システム開発センター
菅 又 久 直
日本アイ・ビー・エム株式会社
武 山 一 史
鉄道情報システム株式会社
冨 田 宏
財団法人建設業振興基金
比田井 猛
情報処理コンサルタント
藤 木 忠 三
元三菱電気株式会社
松 田 芳 昭
株式会社近鉄エクスプレス
三 橋 博
古河電気工業株式会社
船 谷 幹 夫
川崎製鉄株式会社
加 山 英 男
財団法人日本規格協会
兼 谷 明 男
通商産業省工業技術院
関 根 直 弘
NBS研究所
関 正 綱
伊藤忠商事株式会社(平成7年度,平成8年度)
山 崎 順次郎
川崎製鉄株式会社(平成7年度,平成8年度)
(事務局)
中 西 英 夫
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター
三 木 良 治
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター
若 泉 和 彦
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター
9
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
電子データ交換標準化調査研究委員会第1分科会 構成表
氏名
所属
(主査)
太 田 可 允
東京都立短期大学
(委員)
阿 部 秀 晴
株式会社日立情報システムズ
大 里 英 樹
沖電気工業株式会社
大 野 善 啓
ECソリューションズ株式会社
岡 田 恭 治
富士通株式会社
鍵和田 篤
三菱電機情報ネットワーク株式会社
蔭 山 和 也
日本オラクル株式会社
金 井 繁 幸
株式会社東芝
川 井 秀 之
日本アイ・ビー・エム株式会社
北 川 啓 也
株式会社アクスル
久 世 祐 二
グローバルナレッジネットワークインク日本支社
小 林 俊 夫
株式会社アルゴテクノス21
斎 藤 洋 助
日本ユニシス株式会社
田 村 賢 治
日本電気ソフトウェア株式会社
永 島 清
エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社
西 口 智
株式会社エスアールエー
服 部 安 晴
スターリングコマース株式会社
桧 垣 清 志
日本電気株式会社
藤 野 裕 司
蝶理情報システム株式会社
星 野 圭 子
株式会社日立製作所
三 澤 泰 弘
日本航空株式会社
山 口 利 員
富士通株式会社
味 岡 好 江
株式会社エスアールエー(平成7年度)
池 本 英 司
日本イーエヌエスAT&T株式会社(平成7年度,平成8年度)
大 江 康 嗣
株式会社エスアールエー(平成7年度,平成8年度)
大 谷 裕 之
株式会社日立製作所(平成7年度,平成8年度)
鮫 島 千 尋
ジャルデータ通信株式会社(平成7年度,平成8年度)
関 口 敏 生
日本アイ・ビー・エム株式会社(平成7年度,平成8年度)
仲 村 光 文
富士通株式会社(平成7年度)
本 田 圭 一
セコムネット株式会社(平成8年度)
(事務局)
三 木 良 治
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター
若 泉 和 彦
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター
10
X 7012-3 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
電子データ交換標準化調査研究委員会第2分科会 構成表
氏名
所属
(主査)
藤 枝 伸 一
株式会社日立情報ネットワーク
(委員)
石 井 均
財団法人住宅産業情報サービス
生 沼 利 隆
財団法人建設業振興基金
大 竹 繁
エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社
大 谷 裕 紀
日本アイ・ビー・エム株式会社
大 塚 信 行
三菱電機株式会社
笠 井 利 一
富士通株式会社
木 村 博
三井化学株式会社
佐 藤 誠
財団法人流通システム開発センター
白 鳥 研 二
社団法人鋼材倶楽部
菅 又 久 直
日本アイ・ビー・エム株式会社
武 山 一 史
鉄道情報システム株式会社
松 尾 廣 志
電気事業連合会
村 上 智
京セラ株式会社
保 田 宏
株式会社東芝
矢 野 隆 久
花王インフォネットワーク株式会社
内 山 政 人
日本電気株式会社(平成7年度,平成8年度)
日下部 雅 一
電気事業連合会(平成7年度,平成8年度)
斉 藤 哲 三
株式会社東芝(平成7年度,平成8年度)
那 須 幹 裕
三菱電機株式会社(平成7年度,平成8年度)
(事務局)
三 木 良 治
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター
若 泉 和 彦
財団法人日本情報処理開発協会産業情報化推進センター