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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人ビジネス機械・情報システム産業協
会(JBMIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによってJIS B 9523:1987及びJIS B 9524:1989は廃止され,この規格に置き換えられる。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 15775:1999,Information
technology−Office machines−Method of specifying image reproduction of colour copying machines by analog test
charts−Realisation and applicationを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS X 6933には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)フォームB
附属書2(参考)フォームC
附属書3(参考)フォームD
附属書4(参考)フォームE
附属書5(参考)フォームF
附属書6(参考)色測定仕様
附属書7(参考)目標色及び再現色
附属書8(参考)テストチャート
附属書9(参考)Webサイトの情報
附属書10(参考)JISと対応する国際規格との対比表
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 2
3. 定義 ······························································································································ 2
3.1 標準三刺激値 (X,Y,Z) ·································································································· 2
3.2 色差 (ΔE*ab) ················································································································· 2
3.3 明度 (L*) ······················································································································ 2
3.4 ISO図形文字,ISO図形言語 (ISO character,ISO word) ························································ 2
4. テストチャート ··············································································································· 2
4.1 テストチャートの素材 ···································································································· 3
4.2 テストチャートのレイアウト ··························································································· 3
4.3 テストチャートのPSファイル ·························································································· 5
4.4 テストチャートの作成 ···································································································· 7
4.5 目標の印刷色と作成色との比較 ························································································ 7
4.6 チャート識別コード,チャート基準素材コード及びチャート画像ファイルのバージョン ·············· 8
4.7 テストチャートのフレーム領域の内容及び目的 ···································································· 9
4.8 テストチャートの画像領域の内容及び目的 ········································································· 10
5. 試験 ····························································································································· 16
5.1 概要 ··························································································································· 16
5.2 目視試験 ····················································································································· 16
5.3 測色仕様 ····················································································································· 16
6. 評価試験報告書 ·············································································································· 17
附属書1(参考)フォームB ·································································································· 18
附属書2(参考)フォームC ·································································································· 19
附属書3(参考)フォームD ·································································································· 20
附属書4(参考)フォームE ·································································································· 21
附属書5(参考)フォームF··································································································· 22
附属書6(参考)色測定仕様 ·································································································· 24
附属書7(参考)目標色及び再現色 ························································································· 28
附属書8(参考)テストチャート ···························································································· 33
附属書9(参考)Webサイトの情報 ························································································· 34
附属書10(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································· 35
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日本工業規格 JIS
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情報技術−事務機械−テストチャートによるカラー
複写機の画像再現性能評価方法
Information technology-Office machines-Method of specifying image
reproduction of colour copying machines by analog test charts-
Realisation and application
序文 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO/IEC 15775,Information technology−Office
machines−Method of specifying image reproduction of colour copying machines by analog test charts−Realisation
and applicationを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書10に示す。
1. 適用範囲 この規格は,テストチャートの導入及び適用によるカラー複写機の画像再現性の評価方法
について規定する。この規格は,様々なカラー複写機の画像再現性に関する能力及び限界を明らかにし,
それらを比較するために,カラー複写機の画像再現性を評価するときに用いる。
この規格を使用するときには,評価対象のカラー複写機で,3種類のテストチャートのうち少なくとも2
種類のテストチャート(カラー及びモノクロは各1枚ずつ必要)を使い複写を行う。その結果得られたコ
ピーを目視検査し,必要に応じて,オリジナルのテストチャートと比較する。また,さらに,必要に応じ
て,これらのコピーの色測定を行ってもよい。
なお,モノクロテストチャートNo.3を利用すれば,白黒複写機の画像再現性も評価できる。
備考1. テストチャートレイアウト及び測色L*a*b*データについての情報は,附属書9に記載されて
いる。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO/IEC 15775:1999,Information technology−Office machines−Method of specifying image
reproduction of colour copying machines by analog test charts−Realisation and application
(MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの
規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引
用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
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JIS B 9620-2 印刷技術−カラー印刷における工程管理−第2部:オフセット印刷
備考 ISO 12647-2:1996, Graphic technology ‒ Process control for manufacture of half-tone colour
separations, proof and production prints ‒ Part 2: Offset lithographic processesが,この規格と一
致している。
JIS Z 8729 色の表示方法−L*a*b*表色系及びL*u*v*表色系
JIS Z 8730:1995 色の表示方法−物体色の色差
備考 JIS Z 8730:1995の各項目は,次の国際規格の各項目とそれぞれ同等である。
ISO 7724-1:1984 Paints and varnishies ‒ Colorimetry ‒ Part 1:Principles,
ISO 7724-3:1984 Paints and varnishies ‒ Colorimetry ‒ Part 3:Calculation of colour differences
ISO 446:1991 Micrographics ‒ ISO character and ISO test chart No.1 ‒ Description and use
ISO 8597:1994 Optics and optical instruments ‒ Visual acuity testing ‒ Method of correlating optotypes.
ISO/CIE 10526:1991 CIE standard colorimetric illuminants.
ISO/CIE 10527:1991 CIE standard colorimetric observers.
CIE publ. 13.3:1995 Colour rendering ‒ Method of Measuring and Specifying Colour Rendering Properties
of Light Sources.
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1
標準三刺激値 (X,Y,Z) (standard tristimulus values X, Y, Z) 心理物理量としての色を表現する値。
備考1. 多くの場合,標準三刺激値は色彩測定の直接的結果とみなす。
2. 標準三刺激値では,二つの色の同等性だけを評価できる。色の同等性以外の評価,例えば,
色差の種類及び大きさの評価を行うためには,X,Y,Z値を他の測色パラメータ,望ましく
はL*,a*,b*へ非線形に変換することを必要とする。
3.2
色差 (ΔE*ab) (colour difference) JIS Z 8730で定義するL*a*b*表色系による色差。
3.3
明度 (L*) (lightness) JIS Z 8729で定義するCIE 1976明度。
3.4
ISO図形文字,ISO図形言語(ISO character,ISO word) ISO 446:1991で定義する標準絵文字記号。
参考 ISO図形文字,ISO図形言語については,JIS Z 6000を参照。
4. テストチャート テストチャートを作成する技術基準について説明する。この規格に沿っている限り,
異なる製造業者がハーフトーン方式(オフセット印刷方式)で3種類のテストチャートを作成してもよい。
この規格に準拠した評価に当たっては,合計3種類のテストチャートのうち2種類以上を,そのうち少な
くとも1枚はモノクロテストチャートNo.3を使用する。
それぞれのテストチャートには,画像領域及びその周囲のフレーム領域がある。テストチャートNo.2,
No.3及びNo.4のそれぞれの評価には,画像領域の目視検査に使用する評価シート(附属書1,附属書2
及び附属書3を参照)及びその周囲のフレーム領域の検査に使用する評価シート(附属書4及び附属書5
を参照)を利用する。また,評価結果をまとめるに当たっては,モノクロテストチャート向けの評価シー
ト2枚(No.3:評価シート“C及びE”)及びカラーテストチャート向けの評価シート2枚(No.2:評価シ
ート“B及びF”又はNo.4:評価シート“D及びF”)の少なくとも計4枚の評価シートに記入しなければ
ならない。
備考 モノクロ画像の複写にカラー複写機が使用されることも多い。したがって,カラー複写機の画
像再現性評価でもモノクロのテストチャートを使用する必要がある。
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4.1
テストチャートの素材 光沢,ナチュラルホワイト,非退色性,100 %非塩素漂白及び157 g/m2の高
品質アート紙。
実際の素材の特性例については,附属書8の表8.1を参照。
4.2
テストチャートのレイアウト 次の図1及び図2に,テストチャートのレイアウトを示す。
4.2.1
画像領域及び周囲のフレーム領域の基本的なレイアウト テストチャートは画像領域を中央に配
し,テキストなどの要素からなるフレーム領域を,その周囲に配している。基本フォーマットはA4サイ
ズ (297 mm×210 mm) であり,最も外側の四角形で表現している。その内側に4重に四角形が配される。
それぞれは,すぐ外側の四角形から2 mmずつ内側に位置し,外側のものより縦横ともに4 mmずつ小さ
い。最も内側の四角形のサイズは281 mm×194 mmである。線の幅は,最も内側の四角形が0.30 mmで,
それ以外の四角形は0.15 mmである。
備考1. 各辺2か所ずつ配されている三角形は,A4フォーマットの外側の四角形枠までの距離を測定
する際に役立つ。この規格では,この三角形に基づいた目視検査はない。
2. 位置マークによって,測色計を正確な位置に配置し,テストチャートのカラーサンプルに関
するL*a*b*測色データを測定することができる。図1及び図2には,すべてのテストチャー
トのすべてのサンプルの位置データが記載されており,これを利用することによって,測色
測定を容易に行うことができる。
4.2.2
テストチャートNo.2〜No.4の画像領域及びフレーム領域のレイアウト
図 1 テストチャートNo.3の画像及びフレーム領域のレイアウト
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図 2 テストチャートNo.2及びNo.4の画像並びにフレーム領域のレイアウト
図1は,6枚の画像と一つのフレーム領域で構成されるテストチャートNo.3のレイアウトを示している。
テストチャートNo.3では,C1〜C6の6枚の画像が使用されている。
図の画像C2及び画像C3のレイアウト領域内には,5階調及び16階調グレースケールの最初のサンプ
ル(黒)の位置を示す正方形が配置されている。記載されている正方形中央のxデータ及びyデータは,
画像C2及び画像C3の左下からの相対位置である。5階調又は16階調グレー系列の各ステップのサンプ
ルの間隔は14 mmである。
図2は,7枚の画像と一つのフレーム領域で構成されるテストチャートNo.2及びNo.4のレイアウトを
示している。テストチャートNo.2及びNo.4では,それぞれB1〜B7及びD1〜D7の7枚の画像が使用さ
れている。
図の画像B1及び画像B3(又はD1及びD3)レイアウト領域内には,CIE試験色(CIE-test color)及び
16階調グレースケールの最初のサンプル(黒)の位置を示す正方形が配置されている。記載されている正
方形中央のxデータ及びyデータは,画像B1及び画像B3(又はD1及びD3)の左下からの相対位置であ
る。これらのサンプルの間隔は7.7 mmである。
画像B4(又はD4)内には,色系列W-C,W-M,W-Y及びW-N (又はW-O,W-L,W-V及びW-N) の最初
のサンプルの位置を示す四つの正方形が配置されている。これらのサンプルの間隔は7.0 mmである。
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4.2.3
画像B1のレイアウト及び内容に関する制限事項 テストチャートNo.2の画像B1(テストチャー
トNo.4の画像D1にも同一のものが用いられる。)では,その掲載画像をチャートの製造業者が選択でき
る。次の制限事項を満たす画像であれば,テストチャート製造業者はどのような画像でも使用することが
できる。
a) 画像B1は,三つのパートで構成されている(図4の画像B1のレイアウトを参照)。
画像B1の三つのパートに関する制限事項
1) パート1
上部の画像は,広範な色を含むものである(130 mm×66 mm)。
2) パート2
14種のCIE試験色に加え,黒N0(最も暗い黒)及び白W1(最も白い白)で構成されて
いるサンプルの並びを入れる(130 mm×8 mm)。
3) パート3
黒N(L*N=18)から白W(L*W=94)までの16階調の等間隔グレースケール
(130mm×12mm)を入れる。
備考1. 画像B1には,風景,静物などの自然画像以外に,地図,図形などの人工画像を含めること
もできるし,その組合せ画像であってもよい(ただし,自然画像は少なくとも含める。)。
2. テストチャートの製造業者は,画像B2の放射状格子(ジーメンススター)N-W,サイズ及び
色(L*N 及びL*W)が同じ黒白の放射状格子をパート1に追加することもできる。
b) 画像B1中の14種のCIE試験色及び16階調の等間隔グレースケールサンプルは,画像B3の色と同じ
ものとする。
4.2.4
テストチャートを作成する際の条件 チャートは2 400 dpi以上のオフセット印刷で作成する。使
用したスクリーン種類,スクリーン角度,線数及び解像度の情報を開示する。
4.3
テストチャートのPSファイル 各PSファイル (又は同等ファイル) には,レイアウト仕様及び画
像内容が含まれる。これらのPSファイル (又は同等ファイル) は,No.2〜No.4までがある。これらのファ
イル出力の縮小図を図 3〜5に示す。
図 3 テストチャートNo.3のPSファイル出力例
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図 4 テストチャートNo.2のPSファイル出力例
図 5 テストチャートNo.4のPSファイル出力例
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A4フォーマットのPSファイルのデータについての情報が,別途Web サイトに掲載されている (附属書
9を参照)。テストチャートの作成者は,これらの情報を元にテストチャートを作成することもできる。
各PSファイル(又はその同等品)には,画像レイアウトのほか,16階調の等間隔グレースケールサン
プルなどの各試験サンプルの色座標データを含む画像内容が含まれている。目標の色座標データの大部分
は,表1,表2及び附属書6と附属書7とに記載されている。テストチャートの作成色及び各PSファイル
(又はその同等品)の目標色の測色一致は,附属書6と附属書7とに記載された方法で測定及び評価を行
うことができる。
4.4
テストチャートの作成 各製造業者によって作成されたテストチャートでは,測色に差が生じる。
この規格では,各製造業者ごとの測色公差は設定されていない。作成されたテストチャートNo.2〜No.4
における目標色と生成色との差は,表1,表2及び附属書7の表7.1〜7.8に示している。
この規格に従って作成されたすべてのテストチャートは,時間,温度及び湿度による経年変化によって,
交換が必要になる。保存袋から取り出された後,3年経過した場合は廃棄することとする。また,テスト
チャートは,使用しないときは密封した不透明な袋又は容器に保存する。
4.5
目標の印刷色と作成色との比較
表 1 目標色CMYOLVNWと作成色との比較
表1では,目標色CMYOLVNWとJISチャートでの作成色との比較を示す。
JIS B 9620-2では,オフセット印刷の目標色を定義している。四つの色CMYNPR(PR=プリント)では,
CIE標準光源D50,2°視野標準観測者,標準ジオメトリー角度45° / 0°に関して記載し,更に,基準用紙に
ついても記載している。有彩色OLVPRについても参考記載している。
このテストチャートNo.2〜No.4は,JIS B 9620-2に基づく基準用紙及びカラーインクCMYNPRを使って
印刷されている。
この規格はカラー複写機に適用されるため,測色L*a*b*データの絶対値ではなく,作成色と基準色との
差だけが重要であることに留意する必要がある。
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表 2 CIE試験色の作成及び参考
表2では,このテストチャートNo.2の画像B3における作成CIEテスト色と目標CIE試験色との比較を
行っている。CIELABの平均色差は,ΔE*ab,m = 3.6である。CIE試験色の薄紫(No. 7)及び青(No. 12)に
おける最大色差は,それぞれΔE*ab = 8.6及びΔE*ab = 6.9である。
異なる製造業者によって作成されたオリジナルのテストチャートでは,試験色が異なる場合がある。し
たがって,特定のオリジナルテストチャートから出力された複写は,その複写間で比較するか,又は複写
の作成に使用したオリジナルと比較することが必要である。
4.6
チャート識別コード,チャート基準素材コード及びチャート画像ファイルのバージョン 各テスト
チャートの管理,分類及び区分には,それぞれのISO 15775でするISOコードを流用使用する。
図1〜5には,次のコードの例を記載している。
− 右下のISO基準素材コード
− 右上のISO識別コード
ISO基準素材コードについては,次の表3で説明する。
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表 3 カラー複写機のISO基準素材コード及び事例
表3では,カラー複写機のISO基準素材コードと二つの事例のデータとを示す。表3の下部には,コー
ド位置1〜6の略語が記載されている。各テストチャートによるカラー複写機のコード例は,中央に記載さ
れている。
ISO識別コードは,日付(年,月,日:e.g. 19980615),略語I(=ISO)及びISOテストチャート番号(01
〜04)で構成されている。
4.7
テストチャートのフレーム領域の内容及び目的 テストチャートNo.2〜No.4には,画像領域とその
周囲とのフレーム領域がある。フレーム領域はすべてのテストチャートでほぼ同じであり,この箇条では
これについて説明する。画像領域については,テストチャートNo.2〜No.4ごとに4.8で個別に説明する。
フレーム領域には,様々なテキスト及び画像要素がある。識別コードのテキストのほか,四角形,5階
調グレースケール及び位置マークである。
備考 複写機の原稿台ガラスにテストチャートを正しく置かないと,フレーム領域の仕様が正確に適
用できない部分が生じることがある。
4.7.1
識別コードのテキストの用途
a) 内容 フレーム領域のテキストでは,テストチャート番号,ISO識別コード,ISO基準素材コード及
び各製造業者が定める各種情報を記述する。
b) 目的 この識別コードなどのテキストは,テストチャートの識別に使用する。評価シートE及びFに
記入するには,テストチャートテキスト(下部テキスト),識別コード及び素材コードの情報が必要と
なる(附属書4及び附属書5参照)。
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c) 目視試験 フレーム領域のテキストでは,目視試験は行わない。
4.7.2
複写された四角形の線の評価
a) 内容 テストチャートには,各辺が4 mmずつ小さい四角形が最高五つまである。チャートのサイズ
は,A4サイズ(297 mm×210 mm)である。
b) 目的 これら五つのフレーム四角形は,複写機が複写できる最大サイズを目視で確かめるのに役立つ。
c) 目視試験 目視試験では,テストチャートの線の本数が何本あり,それが何本複写されたかについて,
“はい”又は“いいえ”で判定する。
4.7.3
5階調スケールの評価
a) 内容 四つの位置マークの近くに,四つの等間隔なグレースケールがある(正確な位置については,
4.2.1“レイアウト”を参照)。
備考 テストチャート3のグレーサンプルは,それぞれ画像C2の5階調サンプルと同じである。テ
ストチャート2及び4には,直接比較できる5階調グレースケールの画像はない。
b) 目的 四つのグレースケールの同等性を確認する。四つのグレースケールを目視で比較することによ
って,その差は確認できる。
c) 目視試験 近似試験では,四つのグレースケールの視覚差がはっきりと確認できるかどうかについて,
“はい”又は“いいえ”で判定する。四つが異なる場合は,平均から最も異なるグレースケールを決
定する。平均に対する偏差方向(暗いか明るいか)を示さなければならない。
4.7.4
位置マークによるx方向及びy方向の偏倍の評価
a) 内容 四つの位置マークは,十字を中心とする複数の円(直径2 mm,4 mm,6 mm及び8 mm)から
構成される。これらはフォームA4(297 mm×210 mm)の四隅からx方向及びy方向に17 mmの位置
にある。
b) 目的 位置マークは,複写機のx方向及びy方向の倍率測定に利用する。
c) 試験 位置マークの差は,オリジナルと複写との両方でx方向及びy方向についてmm単位で測定す
る。また,x方向及びy方向の倍率を計算する。
備考1. 位置マークは,x方向では263 mm,y方向では176 mmとしてPSファイル(又は同等ファイ
ル)で定義されている。二つの倍率の精度を高めるには,同じ定規でオリジナルと複写物と
を測定することを推奨する。
2. 位置マークは,自動L*a*b*測色測定用に測色測定器の位置決めを行ったり,4色印刷でプレー
トの位置決めを行ったりする際に,多く使用される。
4.7.5
カラー線のずれ評価 テストチャートとしては,No.2又はNo.4で評価する。
a) 内容 内側の四角形枠を形作る線は,黒とC,M,Y,O,L及びVの各色を交互に切り替えて様々な
色で描画されている。
b) 目的 内側の四角形の色によって,水平及び垂直方向の黒線と,C,M,Y,O,L及びVのカラー線
にずれがあるかどうかを目視で判定することができる。
c) 目視試験 黒線Nとカラー線(C,M,Y,O,L及びV)のずれが0.15 mm以上(内側の四角形の線
幅の半分を超える。)であるかどうかについて,“はい”又は“いいえ”で判定する。ただし,オリジ
ナルチャート自体で作成上の過程で既にずれが生じている可能性もあり,その場合には,この評価は
実施しない。
4.8
テストチャートの画像領域の内容及び目的
4.8.1
テストチャートNo.2(有彩色テストチャート:CMYN)
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a) 画像B1 この画像の内容は,テストチャートの製造業者で自由に選択することができる。ただし,こ
のB1のレイアウト内に,14種のCIE試験色のほか,黒N0,白W1及び16階調のグレースケールを含
まなければならない。ここでは,例としてテストチャートにある,果物静物画像及び地図イメージの
目的について説明する。
備考 画像B1は,テストチャートNo.4の画像D1と同じである。
b) 画像B1 果物静物イメージ,地図イメージ,14種のCIE試験色,黒N0と白W1及び16階調のグレ
ースケール
1) 内容 カラーテストチャートのB1果物静物イメージには,特に,青みがかったグレーを背景とし
た自然界で見られる色が表現されている。この画像は,これらの色再現の忠実性の判定に役立つ。
また,フレーム右半分には,人工的なカラー画像の例としてカラー地図を載せている。これら両者と
もに,カラー複写機で複写される頻度の高いものである。これらのイメージに加えて,CIE試験色
や,黒N0と白W1,及び16階調のグレースケールがあり,これらは再現の忠実性の判定に役立つ(4.2.3
を参照)。
2) 目的 画像B1は,テストチャートとその複写物との色の再現性を比較する際に利用する。
備考 このテストチャートは,個々人の好みの色及び人の肌色の判定には使用しない。これらの判定
は,国ごとに異なるためである。
3) 目視試験 テストチャートと複写物との明らかな(一目で分かる)色差の有無を判定する(“はい”
/“いいえ”の判定)。
c) 画像B2 放射状格子(ジーメンススター)W-C,W-M,W-Y,W-N及びW-Z
1) 内容 直径6 mm,10 mm及び20 mmの円マークが付いた,W-C,W-M,W-Y,W-N及びW-Zを組
み合わせた放射状格子(ジーメンススター)。
2) 目的 画像B2は,解像度の判定に使う。直径6 mm,10 mm及び20 mmの円は,目安として利用
する。
3) 目視試験 大まかな試験では,複写画像の放射状格子で直径6mmまでの範囲で,それぞれの放射
状格子が判読可能であるかを判定する(“はい”/“いいえ”の判定)。
詳細な試験を行う場合,判読不能となる最大直径を,拡大率が6倍程度の拡大鏡などの光学補助
器具を使用して検査し,その値を求める。
備考1. 直径6 mm,10 mm及び20 mmの各円は,目安として使用する。
2. 場合によっては,6 mm円の内側の領域が評価できないことがある。評価の際に誤解を与え
ないように,テストチャート上の放射状格子の直径3 mm内を印刷しない。
3. 通常,最も解像度が低いのは,白及び黄のコントラストが低いことによる,放射状格子W-Y
の解像度である。
d) 画像B3 14種のCIE試験色,黒N0と白W1及び等間隔なグレー16階調
備考 画像B3は,テストチャートNo.4の画像D3と同じである。
1) 内容 CIE Pub. 13.3に準拠した14種のCIE試験色,黒N0及び白W1が配置されており,等間隔なグ
レー16階調も配置されている。各色とグレー階調には,隣接しているものとグレーの背景の中で離
れて置かれているものがある。
2) 目的 画像B3は,複写物の色の再現性を比較する際に利用する。
3) 目視試験 テストチャートと複写物との間でCIE Pub. 13.3に準拠した14色に,明らかな(一目で
分かる)色差が識別できるかどうかを判定する(“はい”/“いいえ”の判定)。“はい”の場合,す
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なわち,明らかな差がある場合には,その試験色数を記載する。
テストチャートと複写物との間でグレー16階調 が識別できるかどうかを判定する(“はい”/“い
いえ”の判定)。“いいえ”の場合,すなわち,全階調が識別できない場合は,識別可能な階調数が
あるかを記載する。
e) 画像B4 W-C,W-M,W-Y及びW-Nを組み合わせた,視覚的に等間隔な16階調
1) 内容 画像B4には,4原色C,M,Y,Nによる,白色の16進値0から始まり各4色の16進値F
で終わる,カラー16階調が4列配列されている。
2) 目的 画像B4は,各色の階調性の判定に利用する。
3) 目視試験 4色それぞれについて,各列のカラー16階調すべてに色の差があるかどうかを,目視検
査する(“はい”/“いいえ”の判定)。“いいえ”の場合,すなわち,すべての階調の識別ができな
い場合は,識別可能な階調数を記載する。
備考1. 写真画像を複写する場合は,個々の色について16階調の中のできる限り多くの階調を識別す
ることが望ましい。
2. テストチャート2のW-Yの列では,試験者によって16階調すべてが識別できない場合もあ
る。
f)
画像B5 4サイズのスクリプト及びISO図形言語
1) 内容 画像B5には,34の黒文字(漢字,ひらがな,カタカナ,英語大文字,英語小文字,繁体字,
簡体字及びハングル文字)とその反転文字(英文字だけ)及びN,C,M,Yの4原色で色分けされ
た各八つのISO図形言語が(10,8,6及び4の四つの相対サイズのグループに分けて)配置されて
いる。
2) 目的 画像B5は,サイズ及び色による文字識別度によって再現性の試験を行う際に利用する。
3) 目視試験 各文字及びISO図形言語の認識度が50 %を超えるか否か(文字については8文字中5
文字以上の認識が可能か否か,ISO図形言語については各色別に8文字中5文字以上の認識が可能
か否か)を,各サイズのグループ縦列すべてについて識別できるかどうかを判定する(5.2.2を参照)。
備考1. 相対サイズが10,8,6及び4と縮小されるに従い,認識はより困難になる。また,テストチ
ャートの黄色(Y)のISO図形言語は,試験者によって認識できない場合がある。
2. 英文字反転部分は,評価の対象から外す。
g) 画像B6及び画像B7 ISO図形言語W-C,W-M,W-Y,W-N
1) 内容 B6及びB7画像には,4色C,M,Y,Nごとに,それぞれ異なる背景濃度上に八つのISO図
形言語を並べたブロックが6行配置されている。ISO図形言語と背景では,画像B4と同一色との
カラー16階調が選択されている。これらは,W-C,W-M,W-Y及びW-Nの各ブロックで2階調と4
階調との二つの差で並べてある。また,一つのブロックは,背景と四つの絵文字との組み合わせが
左右で二つ(明度が反転)で構成されている。
備考 ISO図形言語及び背景のカラー階調の値は,画像B4の16進値と対応している。
2) 目的 画像B6及び画像B7では,各背景での文字の再現度が,文字のカラー階調や背景の差によっ
てどの程度影響するかを判定することができる。
3) 目視試験 各試験では,各色別にISO図形言語50 %を超えるか否か(8文字中5文字以上の認識が
可能か否か)を,各ブロック別に識別できるかどうかを判定する(5.2.2を参照)。
4.8.2
テストチャートNo.3(無彩色テストチャート:中明度コントラスト)
a) 画像C1 放射状格子(ジーメンススター)N-W,W-N,N-Z,W-Z
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1) 内容 直径6 mm,10 mm,20 mm及び30 mmの円マークが付いた,N-W,W-N,N-Z及びW-Zを組
み合わせた放射状格子(ジーメンススター)。
2) 目的 この画像によって,カラー複写機の解像度の評価を行う。評価は,テストチャートとその複
写画像とを比較することによって,実施することができる。
3) 目視試験 大まかな試験では,複写画像の放射状格子で直径6 mm以上の範囲で,それぞれの放射
状格子が判読可能であるかを判定する(“はい”/“いいえ”の判定)。
詳細な試験を行う場合,判読不能となる最大直径を,拡大率が6倍程度の拡大鏡などの光学補助
器具を使用して検査し,その値を求める。
備考1. 直径6 mm,10 mm及び20 mmの各円は,目安として使用する。
2. 場合によっては,6 mm円以下の内側の領域が評価できないことがある。評価の際に誤解を
与えないように,テストチャート上の放射状格子の中心から直径1.5 mm内を印刷しない。
b) 画像C2及びC3 視覚的に等間隔なL*グレー5階調及び16階調
1) 内容 画像C2には,視覚的に等間隔な白黒のグレー5階調に黒N0及び白W1が追加された画像が2
列ある。画像C3にも,二つの列に等間隔なグレー16階調がある。
上の列では,グレー階調が隣接しているが,下の列では,グレーの背景の中で離れて置かれてい
る。
ハーフトーン(オフセット印刷による作成)テストチャートNo.3のグレー階調は,4原色CMYN
からではなく,黒色だけで作成される。これは,テストチャートでは,これらの色から十分な精度
で黒色を作成することができないためである。
備考1. 黒N0及び白W1の理論値L* = 0及びL* = 100は,完全な吸収面や反射面が存在しないため,
実現することはできない。5階調及び16階調のグレー系列の黒(N)及び白(W)について
は,明度値はL*N及びL*Wと記述される。ハーフトーンのテストチャートNo.3の場合,これ
らの明度値は,それぞれ約18及び94となる。
ここで述べる各列の0.00〜1.00の数値は,関連するグレー階調の黒白間の相対明度l*relative
である。
2. CIELAB明度L*及びl*relativeの関係式:
l *relative = ( L* ‒ L*N ) / ( L*W ‒ L*N ) ……………………………………………………………(1)
画像C3では,下の列の各グレー階調の上に16進値を示す。
2) 目的 画像C2及び画像C3の複写は,カラー複写機が上の列を識別できるかどうかを判定する場合
に利用する。上の列のグレー階調で色が同じように見え,境界が区分できない部分がある場合には,
下の列を参照しても構わない。
備考 多くの用途では,グレー5階調の識別で十分な場合がある。
3) 目視試験 この目視試験では,複写物の上の列で,5階調(画像C2)及び16階調(画像C3)のグ
レー階調のうち何階調を識別できるかの判定を行う。
c) 画像C4 ISO図形言語N-W
1) 内容 画像C4には,各八つのISO図形言語が描かれた6本の方形が配列されている。ISO図形言
語と(その周囲の)背景は,画像C3のグレー16階調の中から異なるグレー階調が選択されている。
備考 ISO図形言語及び背景のグレー階調の値は,画像C3の16進値の定義と対応しており,その数
値が画像C4に記載されている。
2) 目的 画像C4では,白,中明度グレー及び黒の各明度領域での再現性に関して判定を行うことが
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できる。ISO図形言語と背景との間の明度差はこれらの明度領域内にあり,上部3列及び下部3列
ではISO図形言語と背景の明度は反転している。
3) 目視試験 ISO図形言語の識別度については,認識度が50 %を超えるか否か(5.2.2を参照)によ
って判断する。
d) 画像C5及び画像C6:45°及び90°の直線格子
1) 内容 画像C5及び画像C6には,角度が±45°(画像C5)及び90°と0°(画像C6)との空間周波
数が15〜60 lpiの直線格子で構成されている。
2) 目的 画像C5及び画像C6は,線再現の試験に利用する。
3) 目視試験 画像C1におけるジーメンススターの解析から類推して,裸眼で大まかな検査を行い,
最も高い線密度部分まで判読できるかを判定する。
備考1. カラー複写機のスキャン角度は固定されている(通常は水平又は垂直)。原稿に規則的な画像
構造がある場合,その角度によって複写物上に顕著なしま(縞)模様が発生することがある。
これは,モアレパターンとして印刷分野ではよく知られており,45°の角度以下では抑えら
れる。このためテストチャートNo.3には,2種類の角度の画像がある。
2. 試験パターンC5及びC6を原稿台ガラス上で別の位置に回転,移動させると,複写の特性が
更に明らかになることがある。
4.8.3
テストチャートNo.4(有彩色テストチャート:OLVN)
a) 画像D1 この画像の内容は,テストチャートの製造業者で自由に選択することができる。ただし,こ
のD1のレイアウト内には,14種のCIE試験色のほか,黒N0,白W1及び16階調のグレースケールを
含まなければならない。
備考 画像D1は,テストチャートNo.2の画像B1と同じである。
b) 画像D1 果物静物イメージ,14種のCIE試験色,黒N0と白W1及び16階調のグレースケール
1) 内容 カラーテストチャートのD1果物静物イメージには,特に,青みがかったグレーを背景とし
た自然界で見られる色が表現されている。この画像は,これらの色再現の忠実性の判定に役立つ。
また,フレーム右半分には人工的なカラー画像の例としてカラー地図を載せている。これら両者と
もに,カラー複写機で複写される頻度の高いものである。これらのイメージに加えて,CIE試験色
や,黒N0,白W1及び16階調のグレースケールがあり,これらは再現の忠実性の判定に役立つ(4.2.4
を参照)。
2) 目的 画像D1は,テストチャートとその複写物の色の再現性を比較する際に利用する。
備考 このテストチャートは,個々人の好みの色及び人の肌色の判定には使用しない。これらの判定
は,国ごとに異なるためである。
3) 目視試験 テストチャートと複写物との明らかな(一目で分かる)色差の有無を判定する(“はい”
/“いいえ”の判定)。
c) 画像D2 放射状格子(ジーメンススター)W-O,W-L,W-V,W-N及びW-Z
1) 内容 直径6 mm,10 mm及び20 mmの円マークが付いた,W-O,W-L,W-V,W-N及びW-Zを組
み合わせた放射状格子(ジーメンススター)。
2) 目的 画像D2は,解像度の判定に使う。直径6 mm,10 mm及び20 mmの円は,目安として利用
する。
3) 目視試験 大まかな試験では,複写画像の放射状格子で直径6 mmまでの範囲で,それぞれの放射
状格子が判読可能であるかを判定する(“はい”/“いいえ”の判定)。
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詳細な試験を行う場合,判読不能となる最大直径を,拡大率が6倍程度の拡大鏡などの光学補助
器具を使用して検査し,その値を求める。
備考1. 直径6 mm,10 mm及び20 mmの各円は,目安として使用する。
2. 場合によっては,6 mm円の内側の領域が評価できないことがある。評価の際に誤解を与え
ないように,テストチャート上の放射状格子の直径3 mm内を印刷しない。
d) 画像D3 14種のCIE試験色,黒N0及び白W1,等間隔なグレー16階調
備考 画像D3は,テストチャートNo.2の画像B3と同じである。
1) 内容 上の2列では,CIE Pub. 13.3に準拠した14種のCIE試験色と,黒N0及び白W1が配置されて
おり,下の2列では,等間隔なグレー16階調が配置されている。上の列では,各色及びグレー階調
が隣接しているが,下の列では,各色及びグレー階調がグレーの背景の中で離れて置かれている。
2) 目的 画像D3は,複写物の色の再現性を比較する際に利用する。
3) 目視試験 テストチャートと複写物との間でCIE Pub. 13.3に準拠した14色に,明らかな(一目で
分かる)色差が識別できるかどうかを判定する(“はい”/“いいえ”の判定)。“はい”の場合,す
なわち,明らかな差がある場合には,その試験色数を記載する。
テストチャートと複写物との間でグレー16階調が識別できるかどうかを判定する(“はい”/“い
いえ”の判定)。“いいえ”の場合,すなわち,全階調が識別できない場合は,識別可能な階調数が
幾つあるかを記載する。
e) 画像D4:W-O,W-L,W-V及びW-Nを組み合わせた,視覚的に等間隔な16階調
1) 内容 画像D4には,4色O,L,V及びNによる,白色の16進値0から始まり各4色の16進値F
で終わる,カラー16階調が4列配列されている。
2) 目的 画像D4は,各色の階調性の判定に利用する。
3) 目視試験 4色それぞれについて,各列のカラー16階調すべてに色に差があるかどうかを,目視検
査する(“はい”/“いいえ”の判定)。“いいえ”の場合,すなわち,すべての階調の識別ができな
い場合は,識別可能な階調数を記載する。
備考 写真画像を複写する場合は,個々の色について16階調の中のできる限り多くの階調を識別する
ことが望ましい。
f)
画像D5 4サイズのスクリプト及びISO図形言語
1) 内容 画像D5には,34の黒文字(漢字,ひらがな,カタカナ,英語大文字,英語小文字,繁体字,
簡体字及びハングル文字)とその反転文字(英文字だけ)及びN,O,L,Vの4原色で色分けされ
た各八つのISO図形言語が(10,8,6及び4の四つの相対サイズのグループに分けて)配置されて
いる。
2) 目的 画像D5は,サイズと色による文字識別度によって再現性の試験を行う際に利用する。
3) 目視試験 各文字及びISO図形言語の認識度が50 %を超えるか否か(文字に付いては8文字中5
文字以上の認識が可能か否か,ISO図形言語については各色別に8文字中5文字以上の認識が可能
か否か。)を,各サイズのグループ縦列すべてについて識別できるかどうかを判定する(5.2.2を参
照)。
備考1. 相対サイズが10,8,6及び4と縮小されるに従い,認識はより困難になる。
2. 英文字反転部分は,評価の対象から外す。
g) 画像D6及び画像D7 ISO図形言語W-O,W-L,W-V,W-N
1) 内容 内容 D6及びD7画像には,4色O,L,V,Nごとに,それぞれ異なる背景濃度上に八つの
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ISO図形言語を並べたブロックが6行配置されている。ISO図形言語と背景では,画像D4と同一
色とのカラー16階調が選択されている。これらは,W-O,W-L,W-V及びW-Nの各ブロックで2階
調と4階調との二つの差で並べてある。また,一つのブロックは,背景と四つの絵文字との組み合
わせが左右で二つ(明度が反転)で構成されている。
備考 ISO図形言語と背景とのカラー階調の値は,画像D4の16進値と対応している。
2) 目的 画像D6及び画像D7では,各背景での文字の再現度が,文字のカラー階調や背景との明度差
によってどの程度影響するかを判定することができる。
3) 目視試験 各試験では,各色別にISO図形言語50 %を超えるか否か(8文字中5文字以上の認識が
可能か否か)を,各ブロック別に識別できるかどうかを判定する(5.2.2を参照)。
5. 試験
5.1
概要 この規格の試験は,等倍の倍率で複写された,無彩色(白黒)及び有彩色(カラー)の各1
枚ずつのテストチャートによって行うものとする。これらの複写に際しては,テストチャートNo.2,No.3
及びNo.4の中から,必要ペアを選択して,それらを複写原稿として,複写機の設定を変更せず,連続して
複写を行うものとする。
カラー複写機の各製造業者によって推奨される消耗品類(例 用紙,カラートナー)などを使用して評
価が行われる必要がある。複写物は,複写後,直ちに評価を行うものとする。評価には,次の二つの手順
がある。
− 目視試験(必要に応じて拡大鏡などの光学補助器具を使用)
− 測色(解析については,附属書6を参照)
結果をまとめるに際しては,利用したテストチャートに合わせて,複写画像を目視によって評価し,附
属書1,附属書2及び附属書3の各評価シートを参考に記載する。これらのテストチャートに含まれる各
画像には,B1〜B7,C1〜C6などの番号が付けられ,テストチャートの各画像に割り当てられている(4.8
を参照)。附属書3及び附属書4の評価シートは,テストチャートのフレーム領域に含まれるテキスト及び
各種コードを書き取り,線画像や5階調グレースケール,及び倍率再現性の目視評価結果を記載するため
に参考として使用する(4.7を参照)。
5.2
目視試験 目視試験については,4.7及び4.8でテストチャートの各画像の定義とともに,既に説明
済みである。
5.2.1
評価試験条件 評価試験時には,次の条件に適合しなければならない。
− 最低1 000 lux以上の公称照度による,45°の角度での試験対象物への照明。
− 不透明な白色台上(例えば,3枚以上の白紙を試験対象物の下に敷いた上)での試験対象物の観察。
試験者は,正常な色覚及び視力をもつものとする。
5.2.2
ISO図形言語による認識度の判定 各画像の八つのISO図形言語は,ISO 446:1991で定義する標
準ISO図形言語に準拠し,四つの向きに配置されている。各グループの目視評価を行うための試験基準が,
ISO図形言語の認識度となる。
認識度は,ISO 8597に準拠し,50 %を超えなければならない。八つのうち五つ以上の絵文字の認識がで
きれば,認識度が50 %を超えると判定する。
5.3
測色仕様 測色を行う場合は,参考として次の値を求める(附属書6を参照)。
− レギュラリティ(regularity)(g*)
− 明度域(f *)
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− 平均明度差(ΔL*m)
− 平均色差(ΔE*ab,m)
− 平均色再現指標(R*ab,m)
5.3.1
測色計 使用する測色計は,2°視野標準観察者,CIE標準光源D65又はD50及びCIE標準ジオメ
トリー角度45°/0°又は0°45°に関してCIE publ. 15.2(ISO/CIE 10526及びISO/CIE 10527)に基づき,
CIELAB測色パラメータL*, a*, b*(又は測色三刺激値X, Y及びZ)の測定ができなければならない。
5.3.2
色測定 複写画像及びテストチャートでは,画像C2の五つの無彩色試験色と,画像B3(又はD3)
の14種の有彩色CIE試験色の明度L*のほか,これらの色の知覚色度a*及びb*も測定するものとする。
備考1. テストチャート及び複写物は,同じ計器を使用して測定することが望ましい。
2. 他の色系列の測定データを使用して,附属書7に表示されている類似の表を作成できる。
5.3.3
評価 各測色パラメータについては,参考として,附属書6で,測色測定データによる計算方法が
例とともに説明されている。
6. 評価試験報告書 評価試験報告書には,少なくとも次の項目が記載されなければならない。
− カラー複写機の型名に関する記述
− 選択した複写モード及び/又は選択した設定の詳細
備考 モノクロテストチャートを使用しての複写結果は,例えば,自動文字モード,自動白黒モード,
フルカラーモードなどのいずれかの選択など,カラー複写機の設定モードによって異なる場合
がある。
− 使用した複写用紙に関する説明
− その他使用した素材に関する説明
− 試験方法
− この規格に従い,カラー複写機によって複写されたテストチャートNo.2,No.3及びNo.4の評価結果
を記入した4種類のフォーム(附属書に参考フォームが示されている。テストチャートNo.2及びNo.4
のどちらを選択するかによって,フォームC及びEか,B又はD及びFのいずれかの組み合わせを使
用する)。
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附属書1(参考)フォームB
このフォームはコピーを取って使用する。
カラー複写機のテストチャートNO.2複写に関する目視判定用フォームB
画像B1による カラー画像の目視試験
複写物とテストチャートとの間に明らかな(一目で分かる)差があるか? はい/いいえ
カラー画像イメージの色再現性,CIE試験色及びグレー16階調に関して気がついたこと
画像B2による放射状格子W-C,W-M,W-Y,W-N及びW-Zの解像度目視試験
W-C W-M W-Y W-N W-Z
解像直径は6 mm未満であるか?
はい/いいえ はい/いいえ はい/いいえ はい/いいえ はい/いいえ
解像直径(拡大鏡で測定) ……mm ……mm ……mm ……mm ……mm
画像B3による14種類のCIE試験色の目視試験
複写物とテストチャートとの間に明らかな(一目で分かる)差があるか? はい/いいえ
“はい”の場合:明らかな差がある試験色は何色あるか?
14色のうち:……色
画像B3による,グレー16階調の目視試験
上の行の階調は識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
16階調のうち:……階調
画像B4による,カラー行W-C,W-M,W-Y及びW-Nの16階調の目視試験
W-C ホワイト―シアンブルー:
すべての階調が識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
16階調のうち: ……階調
W-M ホワイト―マゼンタ:
すべての階調が識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
16階調のうち: ……階調
W-Y ホワイト―イエロー:
すべての階調が識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
16階調のうち: ……階調
W-N ホワイト―ブラック:
すべての階調が識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
16階調のうち: ……階調
画像B5による4サイズの文字及びISO図形言語の目視試験
文字とISO図形言語の認識度は50 %を超えているか?(文字:34のうち18以上,ISO図形言語8の
うち5以上)
サイズ 文字
図形言語N
図形言語C
図形言語M
図形言語Y
10
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
8
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
6
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
4
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
画像B6及びB7によるISO図形言語W-C,W-M,W-Y及びW-Nの目視試験
ISO図形言語の認識度は50 %を超えているか?(8のうち5以上)
背景―図形言語
カラー行W-C
カラー行W-M
カラー行W-Y
カラー行W-N
0−2:2−0
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
6−8:8−6
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
D−F:F−D
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
4−0:0−4
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
9−5:5−9
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
F−B:B−F
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
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附属書2(参考)フォームC
このフォームはコピーを取って使用する。
カラー複写機のテストチャートNo.3複写に関する目視判定用フォームC
画像C1による放射状格子の目視試験
N-W放射状格子:
解像直径は6 mm未満であるか? はい/いいえ
拡大鏡を使用して試験を行う解像度直径:……mm
W-N放射状格子:
解像直径は6 mm未満であるか? はい/いいえ
拡大鏡を使用して試験を行う解像度直径:……mm
N-Z放射状格子:
解像直径は6 mm未満であるか? はい/いいえ
拡大鏡を使用して試験を行う解像度直径:……mm
W-Z放射状格子:
解像直径は6 mm未満であるか? はい/いいえ
拡大鏡を使用して試験を行う解像度直径:……mm
画像C2による,視覚的に等間隔なグレー5階調の目視試験
上の行の5階調は識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
5階調のうち:……階調
画像C3による,視覚的に等間隔なグレー16階調の目視試験
上の行の16階調は識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか?
16階調のうち:……階調
画像C4によるISO図形言語記号N-Wの目視試験
ISO図形言語記号の認識度は50 %を超えているか?(8のうち5以上)
背景―ISO図形言語記号
0−2 はい/いいえ
6−8 はい/いいえ
D−F はい/いいえ
2−0 はい/いいえ
8−6 はい/いいえ
F−D はい/いいえ
画像C5による±45°でのラインスクリーンの目視試験
等間隔の線が見えるか?
目視試験:15 lpi〜60 lpiの線で
+45° はい/いいえ
−45° はい/いいえ
画像C6による0°/ 90°でのラインスクリーンの目視試験
等間隔の線が見えるか?
目視試験:15 lpi〜60 lpiの線で
0° はい/いいえ
90° はい/いいえ
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X 6933:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書3(参考)フォームD
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カラー複写機のテストチャートNo.4複写に関する目視判定用フォームD
画像D1による カラー画像の目視試験
複写物とテストチャートとの間に明らかな (一目で分かる) 差があるか? はい/いいえ
カラー画像イメージの色再現性,CIE試験色及びグレー16階調に関して気がついたこと
画像D2による放射状格子W-O,W-L,W-V,W-N及びW-Zの目視試験
W-O W-L W-V W-N W-Z
解像直径は6 mm未満であるか? はい/いいえ はい/いいえ はい/いいえ はい/いいえ はい/いいえ
解像直径(拡大鏡で測定) ……mm ……mm ……mm ……mm ……mm
画像D3による14種類のCIE試験色の目視試験
複写物とテストチャートとの間に明らかな (一目で分かる) 差があるか? はい/いいえ
“はい”の場合:明らかな差がある試験色は何色あるか? 14色のうち:……色
画像D3による,グレー16階調の目視試験
上の行の階調は識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか? 16階調のうち:……階調
画像D4による,カラー行W-O,W-L,W-V及びW-Nの16階調の目視試験
W-O ホワイト―オレンジ:すべての階調が識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか? 16階調のうち:……階調
W-L ホワイト―リーフグリーン:すべての階調が識別可能か? はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか? 16階調のうち:……階調
W-V ホワイト―バイオレットブルー:すべての階調が識別可能か? はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか? 16階調のうち:……階調
W-N ホワイト―ブラック:すべての階調が識別可能か?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:識別できる階調はいくつあるか? 16階調のうち:……階調
画像D5による4サイズの文字及びISO図形言語の目視試験
文字とISO図形言語の認識度は50 %を超えているか?(文字:34のうち18以上,ISO図形言語:8の
うち5以上)
サイズ 文字
図形言語N
図形言語O
図形言語L
図形言語V
10
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
8
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
6
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
4
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
画像D6及びD7によるISO図形言語W-O,W-L,W-V及びW-Nの目視試験
ISO図形言語の認識度は50 %を超えているか?(8のうち5以上)
背景―図形言語
カラー行W-O
カラー行W-L
カラー行W-V
カラー行W-N
0−2:2−0
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
6−8:8−6
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
D−F:F−D
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
4−0:0−4
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
9−5:5−9
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
F−B:B−F
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
はい/いいえ
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附属書4(参考)フォームE
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次の各項に記述又は (×) 印を付ける。
無採色テストチャートの試験
・テストチャート No.3 の各コード記載:
ISO準拠識別番号
:(右上のコードを記入)
ISO準拠基準素材
:(右下のコードを記入)
・フレーム領域の枠線による目視試験:
テストチャートの複写物には,何本の線が複写されているか?
4本のうち:......本
内側四角形の4本の線 (内側の太線) は完全に複写されているか?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:何本が完全に複写されているか?
4本のうち:......本
・フレーム領域の四つの5階調グレースケールの一致試験:
四つの5階調グレースケールの再現差がはっきりと見て取れるか?
はい/いいえ
“はい”の場合:コーナーの中で,四つのグレースケールの平均との差が最も大きいグレースケールを
示す。このグレースケールが平均と比べて暗いか明るいかを示す。
最も差が大きいグレースケールに (×)印を付け,このグレースケールが平均より暗いか明るいかを示
す。
左上 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
右上 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
左下 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
右下 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
・フレーム領域の位置マークによる倍率試験:
位置マークの差は,テストチャート (Δxr及びΔyr) と複写物 (出力Δxo及びΔyo) との両方でx方向及
びy方向にmm単位で測定する。x方向及びy方向の倍率は,sx=1.01とsy=0.98との例のように3けた
のmm単位による比率と丸めによって計算する。
sx = Δxo / Δxr = ( ) sy = Δyo / Δyr = ( )
備考 位置マークは,PSファイル (又は同等ファイル) でx方向は263 mm,y方向は176 mmとして
定義する。二つの倍率の精度を高めるには,テストチャートと複写物とを同じルーラーで測定
することを推奨する。
カラー複写機のテストチャート No.3 複写に関する目視判定用フォームE
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附属書5(参考)フォームF
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次の各項に記述又は (×) 印を付ける。
有彩色テストチャートの試験
・テストチャート (No.2又はNo.4) の各コード記載:
ISO準拠識別番号
:(右上のコードを記入)
ISO準拠基準素材
:(右下のコードを記入)
・フレーム領域の枠線による目視試験:
テストチャートの複写物には,何本の線が複写されているか?
4本のうち:......本
内側四角形の4本の線 (内側の太線) は完全に複写されているか?
はい/いいえ
“いいえ”の場合:何本が完全に複写されているか?
4本のうち:......本
・フレーム領域の四つの5階調グレースケールの一致試験:
四つの5階調グレースケールの再現差がはっきりと見て取れるか?
はい/いいえ
“はい”の場合:コーナーの中で,四つのグレースケールの平均との差が最も大きいグレースケール
を示す。このグレースケールが平均と比べて暗いか明るいかを示す。
最も差が大きいグレースケールに (×)印を付け,このグレースケールが平均より暗いか明るいかを
示す。
左上 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
右上 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
左下 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
右下 ( ) : (×)印を付けた場合:暗いか ( ),明るいか ( ) ?
・フレーム領域の位置マークによる倍率試験:
位置マークの差は,テストチャート (Δxr及びΔyr) と複写物 (出力Δxo及びΔyo) との両方でx方向
及びy方向にmm単位で測定する。x方向及びy方向の倍率は,sx=1.01とsy=0.98との例のように3
けたのmm単位による比率と丸めによって計算する。
sx = Δxo / Δxr = ( ) sy = Δyo /Δyr = ( )
備考 位置マークは,PSファイル (又は同等ファイル) でx方向は263 mm,y方向は176 mmと
して定義する。二つの倍率の精度を高めるには,テストチャートと複写物とを同じルーラ
ーで測定することを推奨する。
・フレーム領域の内側の四角形による,黒線及びカラー線のずれ試験:
テストチャートのカラー線(C,M,Y,O,L,V)は,内側の四角形を形成する黒線上にあるか?
はい/いいえ
“はい”の場合:(“はい”の場合だけ,次の質問に答える)
備考 内側の四角形の線幅は,0.3 mmである。この線幅の半分を超えるずれ (≧0.15 mm) は,
はっきりと確認することができる。
2本の水平線のいずれかを選択して,(×)を付ける。
下部水平線 ( )
上部水平線 ( )
黒線Nと比べ,カラー線 (C,M,Y,O,L,V) のずれ (≧0.15 mm) が,はっきりと確認できるか?
C:はい/いいえ M:はい/いいえ
Y:はい/いいえ
O:はい/いいえ
L:はい/いいえ
V:はい/いいえ
“はい”の場合:
C: mm M: mm Y: mm
O: mm L: mm V: mm
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2本の垂直線のいずれかを選択して,(×)を付ける。
左部垂直線 ( )
右部垂直線 ( )
黒線Nと比べ,カラー線 (C,M,Y,O,L,V) のずれ (≧0.15 mm) が,はっきりと確認できるか?
C:はい/いいえ M:はい/いいえ Y:はい/いいえ O:はい/いいえ L:はい/いいえ
V:はい/いいえ
“はい”の場合:
C: mm M: mm Y: mm
O: mm L: mm V: mm
カラー複写機のJISテストチャート (No.2又はNo.4) 複写に関する目視判定用フォームF
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附属書6(参考)色測定仕様
カラー複写機のJISテストチャートNo. 2,3,4の測色仕様の手引き
6.1
画像C2によるグレースケール レギュラリティ(g*) テストチャートNo.3の画像C2の隣接するグ
レー階調の視覚的な明度差は同じである(視覚的に“等しい”間隔のグレー階調)。これは複写物のグレー
階調の差には通常見られない。これらの明度階調の差は測定値 (g*) によって規定される。これは明度の再
現性のレギュラリティ(regularity=規則正しさ)を示す。
計算値6.1 レギュラリティ(g*) レギュラリティ (g*) の規格については,複写物L*k1〜L*k5における5
階調1〜5のCIELAB明度 (L*) を測定する。
備考1. 階調1は黒色 (N= “Noir”) の複写物,階調5は白色 (W=ホワイト) の複写物である。これは
次の式によって得られる。
L*K1 = L*KN , L*K5 = L*KW
次に明るい階調までの明度差 (ΔL*k1...ΔL*k4) を計算する。
ΔL*k1 = | L*k2 ‒ L*k1 | = | L*k2 ‒ L*kN | ·················································· (1)
ΔL*k2 = | L*k3 ‒ L*k2 | ···································································· (2)
ΔL*k3 = | L*k4 ‒ L*k3 | ···································································· (3)
ΔL*k4 = | L*k5 ‒ L*k4 | = | L*k4W ‒ L*k4 | ················································ (4)
明度スケールのレギュラリティ (g*) は,最小明度と最大明度の差 (ΔL*maxに対するΔ
L*min) に係数100を乗じた指数によって定義される。
g*= 100ΔL*min /ΔL*max ································································· (5)
2. レギュラリティの理想値はg*=100である。2階調が同一である場合は,g*=0となる。
例6.1 レギュラリティ(g*)
L*k1 = L*kN = 24; L*k2 = 40; L*k3 = 56; L*k4 = 74; L*k5 = L*kW = 90
L*k1 = | L*k2 ‒ L*k1 | = | L*k2 ‒ L*kN | = 16 =ΔL*min
L*k2 = | L*k3 ‒ L*k2 | = 16 =ΔL*min
L*k3 = | L*k4 ‒ L*k3 | = 18 =ΔL*max
L*k4 = | L*k5 ‒ L*k4 | = | L*kW ‒ L*k4 | = 16 =ΔL*min
g* = 100ΔL*min /ΔL*max = 100×(16 /18) = 88.9
6.2
画像C2 によるグレースケール 明度域 (f *) オリジナルと複写物を比較すると,黒色及び白色の
明度に差が生じる。明度域 (f*) は,白色と黒色間との明度差によって指定る。
計算値6.2 明度域 (f *) テストチャート (V) と複写物 (K) における黒色 (N) と白色 (W) のCIELAB
明度 (L*) とを,明度域 (f *) の計算に活用する。
明度域 (f *) は,次の式が適用される。
f * = 100 (L*kW ‒ L*kN ) / (L*VW ‒ L*VN ) ·············································· (6)
備考 理想的に,白色及び黒色がテストチャートと同じ明度で複写物に再現されるときには,次の値
が適用される。
L*VW = 94 and L*VN = 18
f * = 100 (L*kW ‒ L*kN ) / (L*VW ‒ L*VN ) = 100 ( 94 ‒ 18 ) / ( 94 ‒ 18 ) = 100
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
装置では,通常f *は100以下になる。
例6.2 明度域 (f *)
L*K1 = L*KN = 24; L*K5 = L*KW = 90; L*VN = 18; L*VW = 94
f * = 100 (L*KW ‒ L*KN ) / (L*VW ‒ L*VN ) = 100 ( 90 ‒ 24) / ( 94 ‒ 18 ) = 86.8
6.3
画像C2 によるグレー階調 平均明度差 (ΔL*m) 等間隔なグレー5階調では,通常,複写物とオリ
ジナルテストチャートとの間に様々な明度差が現れる。ここから無彩色テストチャートNo.3 の平均明度
差 (ΔL*m) を算出することができる。
計算値6.3 平均明度差 (ΔL*m) テストチャート (V) 及び複写物 (K) におけるグレー5階調のCIELAB
明度 (L*) を,平均明度差 (ΔL*m) の計算に活用する。複写物の5階調の明度 (ΔL*K) は,テストチャー
トの明度域の中心に位置するように,次の式によって補正しなければならない。
L*KZ = L*K ‒ 0.5 [ (L*KN ‒L*VN ) ‒ (L*VW ‒L*KW ) ] ··································· (7)
平均明度差 (ΔL*m) は,複写物 (L*KZ ) とテストチャート (L*V) の5階調の明度差によって計算する。
ΔL*m = 0.2 ( | L*KZ1 ‒ L*V1 | + | L*KZ2 ‒ L*V2 | + ... + | L*KZ5 ‒ L*V5 | ) ············ (8)
備考1. 平均明度差の理想値はΔL*m=0である。
2. オリジナルテストチャートと比較した複写物の明度に,純粋な正規のずれ (L*VN=18又は7,
L*VW=94又は91) があっても,視覚的には影響がなく,算出した平均明度差 (ΔL*m) には変
化はない(例6.3を参照)。
例6.3 平均明度差 (ΔL*m)
L*V1 = L*VN = 18; L*V2 = 37; L*V3 = 56; L*V4 = 75; L*V5 = L*V1W = 94
L*K1 = L*KN = 24; L*K2 = 40; L*K3 = 56; L*K4 = 74; L*K5 = L*KW = 90
L*KN ‒ L*VN = 24 ‒ 18 = 6
L*VW ‒ L*KW = 94 ‒ 90 = 4
中心化補正:
L*KZ1 = L*K1 ‒ 0.5 [ (L*KN ‒ L*VN ) ‒ (L*VW ‒ L*KW ) ]
L*KZ1 = 24 ‒ 0.5 (6 ‒ 4) = 23
L*KZ2 = 40 ‒ 0.5 (6 ‒ 4) = 39
L*KZ3 = 56 ‒ 0.5 (6 ‒ 4) = 55
L*KZ4 = 74 ‒ 0.5 (6 ‒ 4) = 73
L*KZ5 = 90 ‒ 0.5 (6 ‒ 4) = 89
明度差と平均明度差:
ΔL*1 = L*KZ1 ‒ L*V1 = 23 ‒ 18 = 5
ΔL*2 = L*KZ2 ‒ L*V2 = 39 ‒ 37 = 2
ΔL*3 = L*KZ3 ‒ L*V3 = 55 ‒ 56 = ‒1
ΔL*4 = L*KZ4 ‒ L*V4 = 73 ‒ 75 = ‒2
ΔL*5 = L*KZ5 ‒ L*V5 = 89 ‒ 94 = ‒5
ΔL*m = 0.2 ( | L*KZ1 ‒ L*V1 | + | L*KZ2 ‒ L*V2 | + ... + | L*KZ5 ‒ L*V5 | )
= 0.2 (5 + 2 + 1 + 2 + 5) = 3.0
6.4
画像B3 (又はD3) による試験色 平均色差 (ΔE*ab,m) 複写物の14種の試験色は,通常,テスト
チャートの色とは色差が異なる。これらの色差は平均色差 (ΔE*ab,m) によって特徴づけられる。
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計算値6.4 平均色差 (ΔE*ab,m) 平均色差 (ΔE*ab,m) の計算には,画像B3 (又はD3) のテストチャート
(V) と複写物 (K) とのCIE試験14色におけるCIELAB明度 (L*) と,赤-緑知覚色度(a*),黄-青知覚色度(b*)
を計測する。
これによって,複写物とテストチャートとの14の特殊色差(個々の試験色の色差)(ΔE*ab,i) (i=1,2,...,
14) を,次のように計算する。
ΔE*ab,i = [ ( L*Ki ‒ L*Vi )2+ ( a*Ki ‒ a*Vi )2 + ( b*Ki ‒ b*Vi )2 ] 1/2 ····················· (9)
特殊色差 (ΔE*ab,i) を使用して,平均色差 (ΔE*ab,m) を定義する。
ΔE*ab,m = 0.071 4 (ΔE*ab,1 +ΔE*ab,2 +ΔE*ab,3 + ... +ΔE*ab,14 ) ··············· (10)
備考 平均色差の理想値はΔE*ab,m=0である。
例6.4 色差 (ΔE*ab,m) 平均色差 (ΔE*ab,m) は,14の特殊色差 (ΔE*ab,i) (i=1,2,...,14) をもつテス
トチャート (V) 及び複写物 (K) の測色パラメータL*a*b*によって計算する。
表 6.1 JISテストチャート及び複写物におけるCIE試験色の色測定
表6.1では,CIE試験色の目標値及び再現値としてのL*a*b*データとそのCIELAB値との差を示す。
no. L*V a*V b*V L*K a*K b*K ○/L*KV ○/a*KV ○/b*KV ○/E*ab
○/E*ab,m=
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6.5
平均色再現指標 (R*ab,m) 等間隔のグレー5階調の複写物 (画像C2) 及び14種の試験色 (画像B3及
びD3) は,テストチャートの対応する階調とは異なる色差を示す。これらの色差は,平均色再現指標
(R*ab,m) によってキャラクタライズされる。これは平均明度差 (ΔL*m) (グレー階調の場合) のほか,平均色
差 (ΔE*ab,m) (有彩色の場合) を考慮する。
計算値6.5 平均色再現指標 (R*ab,m )
附属書6.3による平均明度差 (ΔL*m) と附属書6.4による平均色差 (ΔE*ab,m) を,平均色再現指標の計算
に活用する。
R*ab,m = 100 ×4.6 ( 0.263ΔL*m + 0.737ΔE*ab,m ) ·································(11)
備考 平均色再現指標の理想値はR*ab,m =100である。明度差と色差が大きくなるにつれて,この値は
小さくなる。
例6.5 平均色再現指標 (R*ab,m) 例6.3による平均明度差 (ΔL*m) 及び例6.4による平均色差 (Δ
E*ab,m) には,次の式が適用される。
R*ab,m = 100 × 4.6 (0.263ΔL*m + 0.737ΔE*ab,m )
= 100 × 4.6 ( 0.263×3.0 + 0.737×3.6 ) = 100 × ( 4.6×3.44 ) = 84.2 ············· (12)
備考 6.1〜6.5までの結果値は,有効数字2けたまで丸められる。
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附属書7(参考)目標色及び再現色
目的 作成された実際のテストチャートNo. 2,3,4の目標色及び平均CIELAB測色データに関する情
報の提供
附属書7では,作成された実際のテストチャートNo. 2,3,4の目標色及び平均CIELAB測色データに
関する情報を提供する。画像には,14色のCIE試験色と,16階調色系列W-N,W-C,W-M,W-Y,W-O,
W-L及びW-Vがある。
表7.1〜7.3では,有彩色テストチャートNo. 2の画像B4における16階調色系列W-C ,W-M 及びW-Y の
データを示す。右側には,16階調サンプルの平均色差(附属書6を参照)を示す。これらの数値は,附属
書6に示す方法で算出されている。
表7.4では,同じく画像B3における14色のCIE試験色と,画像C3における16階調系列W-Nとのデ
ータを示す。右側には,14色のCIE試験色と16階調の無彩色との平均測色値及び明度差(附属書6を参
照)を示す。これらの数値は,附属書6に示す方法で算出されている。
表7.5では,無彩色テストチャートNo. 3の画像C4(オフセット)における16階調系列W-Nのデータ
を示す。右側には,平均測色値及び明度差(附属書6を参照)を示す。これらの数値は,附属書6に示す
方法で算出されている。
表7.6〜7.8では,有彩色テストチャートNo. 4の画像D4における16階調色系列W-O,W-L及びW-Vの
データを示す。右側には,16階調サンプルの平均色差(附属書6を参照)を示す。これらの数値は,附属
書6に示す方法で算出されている。
表 7.1 W-Cシリーズの測色データ,テストチャートNo.2 B4画像
○/E*CIELAB=
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表 7.2 W-Mシリーズの測色データ,テストチャートNo.2 B4画像
表 7.3 W-Yシリーズの測色データ,テストチャートNo.2 B4画像
○/E*CIELAB=
○/E*CIELAB=
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 7.4 W-Nシリーズ(テストチャートNo.3 C3画像)と
CIE色(テストチャートNo.2 B3画像)との測色データ
○/E*CIELAB=
○/L*CIELAB=
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 7.5 W-Nシリーズの測色データ,テストチャートNo.2B4画像
表 7.6 W-Oシリーズの測色データ,テストチャートNo.4 D4画像
○/E*CIELAB=
○/E*CIELAB=
32
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 7.7 W-Lシリーズの測色データ,テストチャートNo.4 D4画像
表 7.8 W-Vシリーズの測色データ,テストチャートNo.4 D4画像
○/E*CIELAB=
○/E*CIELAB=
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書8(参考)テストチャート
8.1
テストチャートの素材 この規格では,“ハーフトーン”の方法によって3種類のテストチャートを
作成する。この附属書では,ハーフトーン法によるテストチャートの素材を例として示す。これらの例で
は,この規格の各表で使用する目標色及び作成色のデータを定義する。
8.1.1
使用可能なテストチャートの素材 光沢,ナチュラルホワイト,非退色性,100 %非塩素漂白,及
び157 g/m2の高品質アート紙(Japan Color標準用紙,ISO 12647-2 用紙タイプ1相当)
備考 その他の実際の作成データについては,附属書9 Webサーバを参照。
各特性については,表8.1を参照。
表 8.1 用紙の特徴
単位
品質データ
測定方法
サイズ
A4
坪量
g/m2
157.1
JIS P 8124 化学天秤 (ISO 536)
平滑度(表面)
秒
630
JIS P 8119 東洋精機ベック試験機 (ISO 5627)
不透明度
%
99.6
JIS P 8148 スガ試験機 (ISO 2741)
白色度(表面)
%
83.2
JIS P 8148 スガ試験機 (ISO 2740)
CIELAB値(L)
93.0±3
分光測色計:X-Rite938
CIELAB値(α)
0.5±2
0/45度,D50光源,2度視野,Black Backing
CIELAB値(b)
0.4±2
測定条件:温度(23±1)℃,湿度(50±2)%
8.1.2
使用可能なテストチャートの色材
JIS B 9620-2 Japan Color 標準インキを使用する。
備考 その他の実際の作成データについては,Webサーバ (附属書9を参照) を参照。
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X 6933:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書9(参考)Webサイトの情報
9.1
テストチャート入手先情報 この規格で規定する3種類のテストチャートの入手情報は,次のWWW
サイトに記載されている。
財団法人日本規格協会
http://www.jsa.or.jp/
住所 :東京都港区赤坂4丁目1-24
電話番号 :03-3583-8002
FAX番号 :03-3583-0462
問合せ担当:普及事業部カスタマーサービス課
35
X 6933:2003
附属書10(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS X 6933:2002 情報技術-事務機械-テストチャートによるカラー複写機の画像再現
性評価方法
ISO/IEC 15775:1999 Information Technology―Office machines―Method of
specifying image reproduction of colour copying machines by analog test charts―
Realisation and application
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
序文
規格制定の経緯
ISO/IEC
15775
DIN 33866を元にし
て,ISO/IEC JTC1で
成立した規格である
ことを記述している。
MOD
/削除
/変更
ISO/IEC 15775を翻訳
し,技術的内容を変更
したことを記述して
いる。
1.適用範
囲
・3種類のテストチャート
・“なお,モノクロチャー
トNo.3・・・評価できる。”
・“テストチャートは・・・
保存する。”
ISO/IEC
15775
1.
・8種類のテストチャ
ート(オフセットによ
る4枚,銀塩写真によ
る4枚)のうち2枚を
使用することを規定。
・白黒複写機について
の規定なし。
・保存規定なし。
MOD
/削除
/変更
MOD
/追加
MOD
/追加
・オフセットによる3
枚のテストチャート
のうち,2枚を使用す
ることを規定。
・モノクロチャート
No.3で白黒複写機画
像を評価できる。
・保存規定を追加。
・JISで利用するチャートについては原
規格の問題点を解決し,更に国内で経
済的,かつ技術的に製造・提供が可能
な3枚のチャートに絞った。原規格で
も実際にはチャートは提供されておら
ず,ISO15775の附属書としてFPDAM
申請中の本チャートが,その実際的な
役割をになうこととなる。
・原規格の5年後の見直しで修正提案
する。
・原規格の5年後の見直しで,修正提
案する。
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0
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5
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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X 6933:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
2.引用規
格
ISO/IEC
15775
2.
ISO 216, ISO 536, ISO
554, ISO 2469, ISO
2471, ISO 5627, ISO
5651, ISO 5737, ISO
7724-1,ISO 7724-3,
ISO 8596,ISO 12641,
DIN
6160,
DIN
33866-2, DIN 58220-5
MOD
/削除
/追加
/変更
本文中に引用されて
いない規格の削除と
対応JISの優先表示及
びJIS B 9620-2,JIS K
5701-2,ISO 446の追
記
原規格の5年後の見直しで,修正提案
する。
3. 定義
ISO/IEC
15775
3.
Colour rendering,
original colour,
non-luminous
(perceived) colour,
chroma C*, Landoltring
MOD
/削除
/追加
/変更
本文で引用されてい
ない用語を削除し,
ISO図形文字,ISO図
形言語を追加した。明
度にCIE 1976につい
て追加した。
・一般的に日本では,視力検査などに
利用されるランドルト環を,原規格で
は解像力判別に利用しているが,ドイ
ツ以外ではなじみがないため,認識度
規定をランドルト環からISO図形言語
に変更した。
原規格の5年後の見直しで,修正提
案する。
明度については,JIS用語を参照し
た。
ISO 15775の附属書としてFPDAM申請
中。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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X 6933:2003
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
4.テスト
チャート
4.1
〜
4.2
・テストチャートの素材
・テストチャートのレイア
ウト
ISO/IEC
15775
ISO/IEC
15775
ISO/IEC
15775
4.
MOD
/削除
/追加
/変更
・オフセットによるテ
ストチャートNo.2, 3,
4に関する記述だけに
限定した。
(テストチャート
No.1及び附属書Aを
削除した。)
・チャートを8種類か
ら3種類に変更したこ
とで,附属書A,附属
書I,附属書J及び附
属書Kを削除し,附属
書No.を算用数字に変
更。
・テストチャートの坪
量:157 g/m2に変更。
・4.2.1:“4重に長方形
が配される”を追加。
・原規格の図1を削除。
図1及び図2のタイト
ルを変更。
“1.適用範囲”で記載したと同様の理
由によって,本項のチャート種類及び
内容を変更した。
テストチャートNo.1及び附属書Aを削
除したことに伴い,項目番号と図番号
は削除及び繰上げとなる。
・テストチャートNo.1及び附属書Aを
削除したことに伴い,項目番号と図番
号は削除及び繰上げとなる。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
4.3 テス
トチャー
トのPS
ファイル
4.4 テス
トチャー
トの作成
4.6 チャ
ート識別
コード,
チャート
基準素材
コード及
びチャー
ト画像フ
ァイルの
バージョ
ン
・テストチャートのPSフ
ァイル
・テストチャートの作成
附属書7の表7.1〜7.8
・チャート識別コード。チ
ャート基準素材コード及
びチャート画像ファイル
のバージョン
ISO/IEC
15775
ISO/IEC
15775
ISO/IEC
15775
4.3
4.4
4.5
4.7
・Layout files and
EPS-picture files (or
equivalent)
・チャートNo.2,No.3,
No.4の図内容
附属書Hの表H.1〜
H.11
ISO-identification,
ISO-reference code, and
ISO image file version
MOD
/削除
/変更
MOD
/削除
/変更
IDT
4.3削除:それに伴い,
以降の番号を一つ繰
り上げた。
図4〜7を削除し,
図3〜5に変更。
表1及び文章変更。
表2及び文章変更。
チャート変更のため。
4.6及び4.7については,JISチャート自
体が原規格のチャートとしても利用さ
れることにかんがみ,基本的には原規
格に沿う内容で残した。
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(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
4.7 テス
トチャー
トのフレ
ーム領域
の内容及
び目的
4.8 テス
トチャー
トの画像
領域の内
容及び目
的
4.8.1
テ
ストチャ
ート
No.2
・テストチャートのフレー
ム領域の内容及び目的
・(4.7.1〜4.7.5の項目分類
はなし)
・テストチャートの画像領
域の内容及び目的
画像B1果物静物イメージ,
地図イメージ゙
ISO/IEC
15775
ISO/IEC
15775
ISO/IEC
15775
4.8
4.9
4.9.2
Content and purpose of
frame area of the test
charts
Content and purpose of
picture area of the
testcharts
画像B1花イメージ
IDT
MOD
/追加
MOD
/削除
/変更
MOD
/変更
原規格の間違いを修
正。
264 → 263 mm
0.2 → 0.15 mm
・見やすくするため,
項目分類を追加。
4.9.1削除:それに伴
い,以降の番号を一つ
繰り上げた。
画像B1 果物静物イメ
ージ,地図イメージ゙
原規格の5年後の見直しで, 修正提
案する。
・見やすくするため。
・チャート作成に当たり,特殊なスク
リーンによるものではなくて通常,原
稿に用いられることの多いオフセット
印刷(網点)によるものとした。
No.3チャート
・カラーコピーの用途として色文字の
再現を評価する必要があるため,その
ためのパターンを追加した。
・テストチャート自体の再現に問題が
あるおそれがあり,ジーメンススター
では,チャート自体で解像していない
領域をリングなどで示し空白とした。
・60 lpi 以上のパターンは現実には問題
にならないデジタル特有のモアレなど
の障害を誇張して見せる可能性があ
り,一般ユーザの利用を対象とするこ
のJISでは誤解を避けるため,パターン
密度を限定した。
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0
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X 6933:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
No.2並びにNo.4チャート
・B1又はD1画像については,チャー
ト作成者の自由選択が認められてお
り,JISチャートとしては,多彩な色を
含みユーザにアピールできる絵柄を採
用した。
(原規格の画像はビデオ画像のよう
で,一般の写真又は印刷画像とはかな
り異質である。
これでは写真の複写時に期待される
質感,自然な色合い,階調のつながり
及び雰囲気といったものを確かめるこ
とはできない。)
・カラー複写機でも文字の再現性は重
要であるが,ランドルト環で十分な再現
性のチェックができるかどうか疑問であ
る。また,RGBなどの色文字の再現を
見る必要があると考え,最終的にアジ
ア圏の漢字などの文字種を追加した。
・オフィスではもっと鮮やかな色が使
われることが多いため,そのような画
像を含む原稿とした。
・一般的に日本では,視力検査などに
利用されるランドルト環を,原規格で
は解像力判別に利用しているが,ドイ
ツ以外ではなじみがないため,認識度
規定をランドルト環からISO図形言語
に変更した。
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X 6933:2003
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
4.8.2 a)
3)
目視試験
・“複写画像の放射状・・・ま
での範囲”
・“評価の際に誤解を・・印
刷しない。”
ISO/IEC
15775
4.9.3
画像C1
目視試験
・範囲の規定なし
・範囲の規定なし
MOD
/追加
ISO/IEC 15775では,
規定していない。
ISO/IEC 15775では,
規定していない。
原規格の5年後の見直しで,修正提
案する。
・オリジナル画像がつぶれない範囲で
評価するため。
・オリジナル画像がつぶれない範囲で
評価するため。
5.試験
・概要
・目視検査
・測色仕様
ISO/IEC
15775
5.
色覚及び視力測定試
験ランドルト環によ
る認識度を規定。
MOD
/変更
/削除
色覚及び視力測定の
項を削除。
ランドルト環に変え,
ISO文字を利用。
ランドルト環から,ISO図形言語に変
更(4.の変更理由を参照)。
一般の利用では誤解を与えることが想
定されるため,色覚及び視力測定の項
を削除した。
6. 評価
試験報告
書
ISO/IEC
15775
6.
MOD
/削除
試験者の視力に関す
る記述を削除。
“5. 試験”で記載したと同様の理由に
よって,本項の視力に関する記述を削
除した。
ISO/IEC
15775
Annex A
Form A
MOD
/削除
JISでは,テストチャ
ートNo.1は使用しな
いので削除。
附属書1
(参考)
フォームB
ISO/IEC
15775
Annex B
MOD
/変更
ランドルト環に関す
る記述を,ISO図形文
字に変更。
以下,すべての附属書の項で,3種類の
チャートで求められる内容に合わせて
各記述を変更した。4. 記述のランドル
ト環から,ISO図形言語に変更のため。
附属書2
(参考)
フォームC
ISO/IEC
15775
Annex C
MOD
/変更
ランドルト環に関す
る記述を,ISO図形文
字に変更。
4. 記述のランドルト環から,ISO図形
言語に変更のため。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書3
(参考)
フォームD
ISO/IEC
15775
Annex D
MOD
/変更
ランドルト環に関す
る記述を,ISO図形文
字に変更。
4. 記述のランドルト環から,ISO図形
言語に変更のため。
附属書4
(参考)
フォームE
ISO/IEC
15775
Annex E
MOD
/削除/変
更
黒色と比較したカラ
ー線のずれ試験を削
除。
原規格の間違いを修
正。264 → 263 mm
チャートNo.1がないため,本評価は不
要。
附属書5
(参考)
フォームF
ISO/IEC
15775
Annex F
MOD
/変更
原規格の間違いを修
正。
0.2 → 0.15 mm
附属書6
(参考)
色測定仕様
ISO/IEC
15775
Annex G
G.6 Tables produced by
PS-files
MOD
/削除
内容に重複のある
Table G.2及び銀塩写
真による連続階調比
較例を削除。
JISチャート製作には,不要な情報のた
め。
附属書7
(参考)
目標色及び再現色
ISO/IEC
15775
Annex H
MOD
/削除
/変更
DINテストチャートに
関する記述を削除し,
表の測色データをJIS
チャートの測定値に
変更。
JISチャートのデータを,記述するた
め。
ISO/IEC
15775
Annex I
Guideline for ISO-test
chart production
MOD
/削除
JISチャート製作に不
要な内容のため,削
除。
ISO/IEC
15775
Annex J
Halftone raster-call data
MOD
/削除
JISチャートは,175
線の商用オフセット
印刷で製作されるた
め削除。
チャート作成に当たり,特殊なスクリ
ーンによるものではなくて通常,原稿
に用いられることの多いオフセット印
刷(網点)によるものとした。
4
2
X
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2
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2
X
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2
0
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線又は実線
の側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
ISO/IEC
15775
Annex K
Colour names
MOD
/削除
説明が不十分であり,
この規格に必ずしも
必要な情報ではない
ため削除。
附属書8
(参考)
テストチャートの素材
ISO/IEC
15775
Annex L
テストチャートの素
材
MOD
/変更
JISチャートの製作に
合わせて変更
国内で経済的,かつ,技術的に製造・
提供が可能な条件に合わせたため。
附属書9
(参考)
Webサイトの情報
ISO/IEC
15775
Annex M
テストチャートデー
タの取得,その他の情
報提供先の紹介
MOD
/変更
Webサイトの情報を
DIN/BAMから
JSA/JBMAへ変更。
JISチャートの情報を公開するため。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………技術的差異がない。
― MOD/削除……国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD………… 国際規格を修正している。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。