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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

この規格には,次に示す附属書がある。 

附属書A(規定) 8-10 NRZ1変調符号,PWM(パルス幅)記録方式 

附属書B(規定) MFM/NRZI-RZ変調符号,PPM記録方式

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 6331 : 1998 

(ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

光メモリカード−直線記録方式− 

論理データ構造 

Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method− 

Part 4 : Logical data structures 

序文 この規格は,1996年に第1版として発行されたISO/IEC 11694-4, Identification cards−Optical memory 

cards−Linear recording method−Part 4 : Logical data structuresを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変

更することなく作成した日本工業規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,光メモリカードにおいて直線記録方式を使用するシステム間の互換性及び相

互交換を可能にするための論理構造を規定する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改訂版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版を適用する。 

JIS X 6330 : 1998 光メモリカード−直線記録方式−物理的特性 

備考 以下の国際規格からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

ISO/IEC 11693 : 1994, Identification cards−Optical memory cards−General characteristics.  

ISO/IEC 11694-1 : 1994, Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−

Part 1: Physical characteristics.  

ISO/IEC 11694-2 : 1995, Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−

Part 2: Dimensions and location of the accessible optical area.  

ISO/IEC 11694-3 : 1995, Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−

Part 3: Optical properties and characteristics.  

3. 定義 この規格で用いる用語の定義は,ISO/IEC 11693,ISO/IEC 11694-1,ISO/IEC 11694-2及び

ISO/IEC 11694-3に定める定義を用いるほか,次のとおりとする。 

3.1 

データビット (data bit)  光メモリカード上でデータが存在する領域。未記録部の反射率とは異なる

反射率及び/又は位相差をもつマーク。一つのマークは,選択した変調方式によって,一つ又は二つのデ

ータ遷移を定義する。 

3.2 

データトラック (data track)  隣接するトラックガイドに挟まれた領域で,データの読出し及び/又

は書込みを行う領域。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.3 

誤り訂正符号 (error correction code : ECC)  データの中の特定の誤りを訂正できるように設定され

た符号。 

3.4 

誤り検出訂正 (error detection and correction : EDAC)  メッセージブロックを記録する際,メッセー

ジブロックに周知の方式で冗長語を付け加える方式の総称。読出しの際に,復号器が冗長語を取り去り,

誤りのチャンネルシンボルを検出して訂正するために,冗長情報を使用する。 

3.5 

変調符号 (modulation code)  光メモリカードに記録するときに,情報ビットをある物理的表現に変

換する符号化方式。 

3.6 

ピッチ (pitch)  隣接するデータスポット,パターン,トラックガイド及びデータトラックの対応す

る点の間の距離。 

3.7 

セクタ (sector)  読出し及び/又は書込みによって,カード上でアクセスできるデータの最小単位。 

4. 基準点 特に指定がない限り,ISO/IEC 11694-2で規定している基準トラック及び基準縁とする。 

4.1 

第1データビット 第1データビットは,基準トラック上に位置するものとし,これはトラックID

の一部でもある。位置については,トラックレイアウトの選定の仕方によって変わってもよい。附属書A

又は附属書Bを参照のこと。 

5. トラックレイアウト トラックレイアウト情報は,カード製造の過程でフォーマットする,及び/又

は使用の前にカードに書き込まれているものとする。 

トラックの総数は,アプリケーションの要求によって変化してもよい。ただし,いかなる場合も基準ト

ラックで始まり,順序よく配列し,順番に番号付けを行う。実際のトラックレイアウト及び番号付けにつ

いては,附属書A又は附属書Bを参照のこと。 

5.1 

トラックレイアウトのデータ構造 ISO/IEC 11694-2に規定されたカードレイアウトのデータ構造

については,附属書A又は附属書Bを参照のこと。 

6. トラックガイド トラックガイドは,カード長手方向に並行に,光記録領域の長さに設定する。すべ

てのトラックガイドの幅方向に対する累積許容限度は,25℃において,24μm以下とする。個々の寸法に

ついては,附属書A又は附属書Bを参照のこと。 

7. ガードトラック ガードトラックは,ユーザデータ領域の上縁に10本と下縁に10本の合計20本を設

定する。光学ヘッドがユーザデータトラックの位置にくるように,また自動トラッキング機能が機能しな

いときでも,光学ヘッドが光記録領域を行き過ぎないように保護する。ガードトラックは,次に示すデー

タを含めてもよい。カードのタイプに関するデータ,物理的データフォーマット,特定のアプリケーショ

ン及び/又はカードドライブの自動診断と補正。附属書A又は附属書Bを参照のこと。 

8. データトラック データトラックの中に既に書き込まれるデータ及び/又はプリフォーマットデータ

は,隣接するトラックガイドの中央で,Y軸方向に公差+0.5μmで位置する。附属書A又は附属書Bを参

照のこと。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

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9. トラックID 既に書き込んだ及び/又はプリフォーマットしたトラックIDは,それぞれのデータト

ラックの物理的アドレスを識別するものとする。特定の位置と構成については,附属書A又は附属書Bを

参照のこと。 

10. セクタ セクタは,バイト数で表したユーザデータの量とする。また,セクタの数は,一本のデータ

トラックに書き込むことができるセクタの数とする。特定のタイプ及びサイズについては,附属書A又は

附属書Bを参照のこと。 

あるトラック内のすべてのセクタは,同じタイプでなければならない。部分的に書き込まれたトラック

は,附属書A又は附属書Bに特別の指定がない限り,そのトラックにその前に書き込まれているものと同

じタイプのセクタだけを書き込むことができる。 

備考 セクタのタイプ及びサイズは,一本のトラックにおけるデータ記憶効率が最大になるように決

められてきている。これは,変調符号によって変化する。 

11. データの符号化 データを符号化するためには,変調符号の使用が必要になる。適切な変調符号につ

いては附属書A又は附属書Bを参照のこと。 

備考 一つの光カード上のユーザデータは,一つの変調符号を使って符号化するものとする。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

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附属書A(規定) 

8-10 NRZI変調符号,PWM(パルス幅)記録方式 

A.1 適用範囲 この附属書Aは,パルス幅変調記録方式及び8-10NRZI変調符号を使用した光カードの論

理データ構造を定義する。 

A.2 定義 この附属書では,次に掲げる定義を適用する。 

A.2.1 キャリアバースト変調符号 (carrier/burst modulation code)  異なる周波数に1と0との情報を対応さ

せるFM変調符号の1種。 

A.2.2 非ゼロ復帰反転 (Non-return-to-zero-inverse : NRZI)  反転に1を,非反転に0を対応させる独特の変

調方式。 

A.2.3 リードソロモン符号 (Reed-Solomon code)  バイト誤り検出・訂正符号の一種で,光学的記録及び

磁気的記録で一般的に使用されるバイト誤りを検出・訂正する符号。 

A.3 基準点 第1ボトムガードトラック (LPT9) は,基準トラックであり,基準縁から5.4mm±0.3mmの

ところに位置する。 

備考 この数値は,厳しくなっているが,ISO/IEC 11694-2の寸法Dに定める許容範囲内である。 

A.3.1 第1データビット カードの左縁に最も近い第1データビットは,X軸の12.50mm±0.40mmの位置

になければならない。カードの左縁に最も近い第1データビットとカードの右縁に最も近い第1データビ

ットとの間の距離は,X軸方向に,60.6mm±0.1mmでなければならない。 

A.4 トラックレイアウト トラックは,基準トラックから(正)順に配列するものとし,基準トラックの

トラック番号-10で始まり,順に番号を付す。 

トラック記述 

トラック# 

16進 

ガードトラックLPT9(第1のボトム) 

−10 

FFF6 

:     : 

: 

: 

ガードトラックLPT0(最後のボトム) 

−1 

FFFF 

最初のユーザデータトラック 

0000 

:     : 

: 

最後のユーザデータトラック 

ガードトラックUPT0(第1のトップ) 

n+1 

:     : 

: 

ガードトラックUPT9(最後のトップ) 

n+10 

備考 トラックの総数は,アプリケーションの要求条件によって変わるので,最後のユーザデータト

ラック及びトップガードトラックはパラメータ形式で表した。 

A.5 トラックレイアウトのデータ構造 ここでは,ISO/IEC 11694-2で例示されたカードレイアウトのデ

ータ構造に関する情報を規定する。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

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A.5.1 中程度の記録容量カード このレイアウトは,2 520本のデータトラックをもち,そのうちの2 500

本がユーザトラックとする。基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されている。 

備考 このカードには磁気ストライプ,及び/又は署名パネルを付けることができる。 

A.5.2 エンボスなしカード このレイアウトは1 128本のデータトラックをもち,そのうちの1 108本はユ

ーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されている。 

備考 このカードには磁気ストライプ,端子付きICチップ及び/又は署名パネルを付けることができ

る。 

A.5.3 ICチップなしカード このレイアウトは1 128本のデータトラックをもち,そのうちの1 108本は

ユーザデータトラックである。トラックは,基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されてい

る。 

備考 このカードには磁気ストライプ,エンボス及び/又は署名パネルを付けることができる。 

このレイアウトの基準縁は,カードの上縁及び右縁とする(ISO/IEC 11694-2参照)。 

このレイアウトではカード右縁に最も近い第1データビットはX軸上,12.50mm±0.40mmに位置しな

ければならない。カード右縁に最も近い第1データビットとカード左縁に最も近い第1データビットとの

間の距離はX軸上,60.6mm±0.1mmでなければならない。 

これらのタイプのカードのトラックレイアウトは,基準トラックから始まり,カードの上から下に配列

しなければならない。 

A.5.4 最大記録容量カード このレイアウトは3 593本のデータトラックをもち,そのうちの3 573本はユ

ーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されている。 

備考 このカードには,磁気ストライプ及び/又は署名パネルを付けることができる。 

A.6 トラックガイド トラックガイド幅は,2.3μm±0.3μmとする。トラックガイドの中心から隣接するト

ラックガイドの中心までの距離は,12.0μm±0.2μmとする。トラックガイドには180μmを超える欠落があ

ってはならない。 

A.7 ガードトラック ガードトラックはすべて,プリフォーマットされたトラックIDと,カードのタイ

プのデータ及び/又はカードID領域データとを含む。カードは,これらのトラックをブランクのまま空

白で発行してはならないし,また,これらのトラックをアプリケーションの書込みに使用してはならない。 

各ガードトラックは(その両縁部に)二つのトラックID領域をもち,一つは,カードタイプデータ及

び/又はカードID領域の左に,もう一つは右になければならない(A.10参照)。 

備考 カード駆動装置は,カードタイプデータがプリフォーマットされていても,又はカードID領

域データが書き込まれていても,ガードトラックを読み出すことができるものと想定されてい

る。 

A.7.1 カードタイプデータ カードタイプデータには,あらかじめ,物理データ,トラックの数と位置及

び/又は特定のタイプのアプリケーションを示す情報が設定されている。トラックにはブロックが二つあ

り,それぞれが8回繰り返される同じカードタイプのパターンをもっている(附属書A図A.1及び附属書

A表A.1参照)。 

カードタイプデータは,キャリアバースト変調符号を使用してプリフォーマットしておかなければなら

ない。これらのトラックは,アプリケーションで書込みできるようにしてはならない。また,これらのト

ラックを空白にしたままカードを発行してはならない。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

キャリアバーストパターンはパターンのピッチだけが異なるL−パターン(0データを示す。)とS−パ

ターン(1データを示す。)とで構成する。L−パターンのピッチは240μm±5μmで,S−パターンピッチ

は120μm±5μmとする(附属書A図A.1及び附属書A表A.1参照)。 

事前にフォーマットされたデータビットの長さ,すなわちX軸方向の寸法は6.0μm±0.6μmとし,幅,

すなわちY軸方向の寸法は2.5μm±0.5μm,ビットピッチは12.0μm±0.3μmとする(附属書A図A.1参照)。 

カードの左縁に最も近い左トラックIDの第1データビットとカードの左縁に最も近いカードタイプパ

ターンの第1データビットとの間の距離は,X方向で,14.9 mm±0.1 mmとする。 

A.7.2 固有カードID領域 固有なカードの通し番号が必要なアプリケーションでは,カードID領域とし

て,ガードトラックLPT1(トラック−2)とLPT0(トラック−1)を使用する。このときは,これらのト

ラックに,通し番号データとともにそのアプリケーションに関する情報,その他の発行者の情報を入れる

ことができる。 

カードID領域データは,製造工程の間に記録する。これらのトラックは,アプリケーションで書込み

できるようにしてはならない。また,これらのトラックを空白にしたままカードを発行してはならない。 

A.7.2.1 内容 附属書A図A.2は,カードID領域の構造及びデータ内容を示す。データは,A.11.1及び附

属書A表A.2に定めるように,タイプ2を使用して,記録しておかなければならない。同じ情報はそれぞ

れのトラックのそれぞれのセクタに,二つのトラックに4回繰り返さなければならない。 

備考1. すべてのデータ領域を0FFhexに設定することは許されない。 

2. カードID領域のコンポーネントが使用されないときは,これら二つのトラックはカードタ

イプデータでプリフォーマットしておかなければならない(A.7.1参照)。 

領域コンポーネントには,次のものが含まれる。 

アプリケーションID (AID)  AIDは,カード製造者とカードの発行者とが同意した16バイトの英数字デ

ータで構成される。AIDが実装されないときは,これら16バイトは,0FFhexに設定しなければならない。 

備考 カード製造者は,AIDが異なるカード発行者の間で確実に重複しないことを保証するため,情

報の管理責任を負うものとする。 

固有ID (UID)  UIDは,6バイトからなり,1バイトはカード製造者のID (CMID) を含み,5バイトはカ

ード固有ID (UCID) を含む。UIDが実装されないときは,これら6バイトは,0FFhexに設定しなければな

らない。 

備考1. カード製造者は,その製品に,ただ一つのUIDしか含まれていないことを保証する責任を負

うものとする。 

2. 別のカード製造者が同じUCIDを使用することがあり得るので,全UID (CMID+UCID) を使

用することが望ましい。 

発行者データのバイト数 (NID)  NIDは,カードID領域のISSUERの部分に使用されるバイト数を指定

する二つのバイトで構成されている。NIDが実装されないときは,これら2バイトは,0FFhexに設定しな

ければならない。 

任意の発行者データ (ISSUER)  ISSUERは,488バイトからなり,カード発行者の独占的使用のため保

留されなければならない。この領域の使用は任意であり,未使用のバイトは,0FFhexに設定しなければな

らない。 

備考 カードID領域データは,事前に記録されるので,ISSUERデータは,カード製造時に記録しな

ければならない。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

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A.8 データトラック 各データトラックは,セクタ間のギャップを含めて,書き込まれたデータ及び/又

はプリフォーマットデータが最大60.7mmまで収容できる。 

A.8.1 データビット 8-10 NRZI変調コードを使用するためには,書き込まれたデータ及び/又は,フォー

マットされたデータが四つの異なるサイズで構成されていることが必要になる。長さ,すなわち,X軸方

向の寸法は,3.0μm±0.6μm,6.0μm±0.6μm,9.0μm±0.6μm又は12.0μm±0.6μmであって,幅,すなわち,

Y軸方向の寸法は2.5μm±0.5μmでなければならない。あるデータビットの中心から隣のデータビットの

中心までの最小距離は,6.0μm±0.3μmとする。 

A.9 トラックコンポーネント 

A.9.1 プリアンブル (PRE)  カードの左縁の方向から並べられた60の連続したビット列。PREビットパ

ターンは,1010101010…又は0101010101とする(附属書A図A.3参照)。 

備考 PREは,光カードが左から右に読まれるときに,カード装置の位相ロックループ (PLL) 回路が

要求するデータクロックを生成する。 

A.9.2 同期マーク 8-10 NRZI変調符号がトラックID及び/又はユーザデータに実装されたとき,読出し

出力信号として現れない特定の10ビットパターン。 

備考 読出し中に非同期化が発生したとき,続く同期マークを検知した後,データを再度,同期化す

ることができる。 

同期マークは,リードソロモンコードを実装しているとき生成されて,ユーザデータを複数のブロック

に分割したデータマトリックスの境界に設定される(附属書A図A.4参照)。 

すべてのセクタ及び両方のトラックIDで,カードの左縁からの最初の同期マークは,NRZI変調に先立

って1100010001になる。他のすべての同期マークは,NRZI変調に先立って,1100010001又は0100010001

のいずれかになる。したがって,書き込まれた同期マークは,NRZI変調の後,1000011110又は0111100001

のいずれかになる。 

A.9.3 ポストアンブル (PST)  カードの左縁の方向から並べられた60の連続したビット列。PSTビット

パターンは,0101010101…又は1010101010とする(附属書A図A.3参照)。 

備考 PSTは,光カードが右から左に読み出されるときに,カード装置のPLL回路が要求するデータ

クロックを生成する。 

A.10 トラックID トラックIDは,各データトラックの右側と左側にプリフォーマットしておく(附属

書A図A.3及び附属書A図A.5参照)。 

備考 この構造は,トラックIDを左から右,又は右から左にいずれの方向からでも読み出すことが

できる。 

A.10.1 内容 トラックIDは75バイトの情報からなり,その長さは2.25mm±0.02mmとなる。 

トラックIDは,PRE,同期マーク,トラック番号,ECC及びPSTで構成される(A.12.3及び附属書A

図A.3参照)。 

トラック番号自体は,カードの左側に最上位ビット (MSB) をもち,トラックIDにつき,2回繰り返す。 

A.11  セクタ 各セクタには,PRE,同期マーク,ユーザデータ,ECC及びPSTが含まれ,隣接するセク

タは,ギャップ,すなわち,記録されない領域で分割されなければならない(附属書A図A.4と附属書A

図A.5参照)。 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ユーザデータは,セクタ内に書き込まれるものとし,実行された書込みの方向と関係なく,左から右に

配列される。 

備考 セクタは左から右,すなわち,前進方向,又は右から左,すなわち,逆進方向のいずれかの方

向にも書込みができる。 

どのセクタにおいても累積許容限度はセクタの長さの3%以内とする。 

A.11.1 セクタのタイプ セクタタイプは,附属書A図A.6及び附属書A表A.2による。 

備考 附属書A図A.6に示したセクタの長さは,光カードシステムの実際の使用から予測したカード

駆動機構の速度の3%までの変動を考慮に入れた許容最大値である。 

セクタのタイプとは関係なく,すべてのセクタの位置は,左のトラックIDの最初のビット位置との相

対関係で決まる。MSBは,常にカードの左縁に最も近いセクタの縁に置かれる。 

A.12 データの符号化 ここでは,各種セクタタイプで使用される光カードのデータの符号化及び記録の

方式について規定する。 

A.12.1 変調されたデータ すべてのトラックID及びユーザデータは,それらの関連するECCとともに

8-10NRZI変調符号を使用して変調される(附属書A図A.7,附属書A図A.8,附属書A図A.9及び附属

書A表A.3参照)。 

備考 符号化のときは,8-10変調テーブルを使用して10ビットが,実際のデータの各8ビットに割

り当てられる。読出しのときは,当初の8ビットが,対応する10ビットパターンから検出され,

復調される。 

A.12.2 キャリアバースト変調符号 すべてのカードタイプデータのデータは,キャリアバースト変調符

号を使用してプリフォーマットしておかなければならない(A.7.1と附属書A図A.1及び附属書A表A.1

参照)。 

備考 読出しモードでは,この変調符号で,光カード装置の速度変化による影響をなくして,カード

トラックにあるカードタイプの情報をソフトウエアで復調させることができる。 

A.12.3 誤り訂正符号 各トラックID及び書込みデータのすべてのセクタは,次の生成多項式で生成され

たリードソロモンECCを使用して,符号化する。 

G (X) = (X−α3) (X−α2) (X−α) (X−1) 

ここに,αは 

X8+X4+X3+X2+1=0 

のGF (28) の原始エレメントである。 

リードソロモン符号は附属書A図A.10に示すようにトラックID及びユーザデータのセクタのすべてを

マトリックスに配置され,次いで生成多項式で生成されたECCを適用して,マトリックスに四つのパリテ

ィバイトを追加する。 

例 トラックIDは,C1 (6.2) 及びC2 (5.1) リードソロモン符号を使用して符号化される。その結果,

トラックIDを形成する当初の2バイトに28のパリティバイトが追加される。 

例 リードソロモンECCを使用したセクタタイプ7の符号化。 

次の16進法の整数値を含む16バイトのデータを書き込む。 

00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F 

このバイトを8×2のマトリックスに整列させると,テータは,次のとおりになる。 

00 01 02 03 04 05 06 07 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F 

このマトリックスの各列を生成多項式G (X) を使って符号化すると,上のマトリックスは,次のとおり

になる。 

00 01 02 03 04 05 06 07 2C 84 05 AD 

08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F D8 4E 65 F3 

このマトリックスの各行を生成多項式G (X) を使って符号化すると,上記マトリックスは,次のとおり

になる。 

00 01 02 03 04 05 06 07 2C 84 05 AD 

08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F D8 4E 65 F3 

78 14 A0 CC D5 B9 0D 61 EE FB DB CE 

AD CC 6F 0E 34 55 F6 97 18 91 77 FE 

E7 4D AE 04 75 DF 3C 96 67 8F E8 00 

3A 9D 69 CE 9C 3B CF 68 65 2F 24 6E 

A.13 測定 

備考1. 光学特性を観測するときには,格別の定めのない限り,ISO/IEC 11694-3に規定された読出し

/書込みのテスト条件を適用する。 

2. 物理的測定には,Optical Specialities Inc. のVideo Linewidth System, VLS-I又はその同等品を

使用する。 

A.13.1 トラックガイド測定 トラックガイドのピッチ及び幅の測定は,附属書A図A.11に示す九つの領

域で行う。それぞれの領域は,10のトラックからなり,9の領域のそれぞれの平均値は指定された範囲内

になければならない。 

A.13.2 トラックIDの測定 トラックIDのビットサイズ,ビットピッチ,及びトラックIDの長さの測定

は,附属書A図A.11のD及びEで指定する六つの領域で行うものとする。各領域は,10のトラックから

なり,六つの領域の平均値は指定された範囲内でなければならない。 

A.13.3 ガードトラックの測定 ガードトラックのデータビットのサイズ,ビットピッチ及びキャリアパ

ターンピッチの測定は,附属書A図A.11のA及びCで示した領域の各2トラックで行わなければならな

い。各位置で最低10回の測定値の平均値が指定された範囲内でなければならない。 

A.13.4 プリフォーマットデータの特性 次の特性値は,カードタイプのキャリアバーストパターンを含

むアクセス可能の光学領域のフォーマットされた部分を走査したとき,達成されなければならない(附属

書A図A.1参照)。 

期待した結果が達成されるため,検査はビーム径2.5μmで,線速度480mm/s±3%の下で行う。 

A.13.4.1 低周波復帰は,0.9以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

A.13.4.2 振幅比較値は,0.8以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

A.13.4.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.8以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3

参照)。 

A.13.5 書き込まれたデータの測定 書き込まれたデータビット及びビットピッチの測定は,ビーム径

2.5μmで,読出しパワー0.1mW±5%で,かつ,線速度480mm/s±0.5%の下での読出し信号の波形を使って

決定する。 

ビットサイズは,読出し信号の半減値のポイントで,ビットピッチはピークポイントで測定する。最低

10 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

10回の測定値の平均が指定された範囲内でなければならない。 

A.13.6 書き込まれたデータの特性 高周波データ (80kHz) 及び低周波データ (20kHz) を含む光記録領

域の書き込まれた部分を走査したとき,次の特性が得られなければならない。 

期待した結果が達成されるため,検査はビーム径2.5μmで,媒体線速度480mm/s±3%の下で行う。書込

みパワーは,18mW±5%とする。パルス幅は,80kHzでは3.5μsを使用し,20kHzでは22μsを使用する。 

A.13.6.1 低周波復帰は,0.9以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

A.13.6.2 振幅比較値は,0.8以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

A.13.6.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.8以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3

参照)。 

A.13.6.4 キャリア/ノイズ比 (C/N) はキャリア周波数80kHzで帯域幅1kHzで測定して,40dB以上でな

ければならない。 

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11 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 LPT9は,ISO/IEC 11694-2に記載されている基準トラック。 

a) ガードトラックレイアウト 

備考 縮尺どおりではない。 

b) カードタイプパターン (P11) の例(附属書A表A.1参照) 

附属書A図A.1 ガードトラック構造 

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12 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 タイプ2のセクタは,カードID領域データとして使われる。 

a) カードID領域の各セクタの構造 

備考1. 長さの単位は,バイト 

2. Mfgは,個々のカード製造者によって割り当てられ/管理される領域 
3. Isrは,個々のカード発行者によって割り当てられ/管理される領域 
4. Stdは,適切なISO/IEC標準化機関によって割り当てられ/管理される領域  

b) カードID領域の内容 

附属書A図A.2 カードID領域の構造及び内容 

備考 各同期パターンは,1000011110又は0111100001までの10ビットの集合である。 

附属書A図A.3 トラックIDフォーマット 

備考 mは,附属書A表A.2のmを意味する。 

附属書A図A.4 セクタフォーマット 

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13 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 nは,附属書A表A.2のnを意味する。 

附属書A図A.5 データトラックフォーマット 

備考 縮尺どおりではない。 

附属書A図A.6 タイプ別セクタレイアウト 

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14 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考1. 8-10変調変換表は,附属書A表A.3に示される。 

2. コードデータは,データワード及びQʼによって選択され,Qʼは一つ前のコードワードからのQの出力である。 
3. 変調された波形は,NRZI規則に従ってコードワードの列から作られる。 

附属書A図A.7 8-10変調法 

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15 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A図A.8 トラックID#1250 (04E2 hex) を用いた変調符号の例 

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16 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A図A.9 セクタタイプ5を用いた変調符号の例 

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17 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A図A.10 ECCマトリクス 

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18 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考1. 縮尺どおりではない。 

2. Aは,下方のガードトラック領域を示す。 
3. Bは,ユーザデータトラック領域の中央部分を示す。 
4. Cは,上方のガードトラック領域を示す。 
5. BとCは,カードタイプによって変化する。 
6. Dは,左のトラックID領域を示す。 
7. Eは,右のトラックID領域を示す。 

附属書A図A.11 測定点 

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19 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A表A.1 ガードトラック 

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20 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A表A.2 セクタ構成 

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21 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A表A.3 8-10変調変換表 

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22 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A表A.3 8-10変調変換表(続き) 

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23 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A表A.3 8-10変調変換表(続き) 

24 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B(規定) 

MFM/NRZI-RZ変調符号,PPM記録方式 

B.1 適用範囲 この附属書Bは,パルス位置変調記録方式及びMFM-RZとNRZI-RZ変調符号を使用した

光カードの論理データ構造を定義する。 

B.2 定義 この附属書では,次の定義を適用する。 

B.2.1 アドレス (address)  レジスタ,記憶装置の特定の場所又は他のデータソース若しくはあて先を識別

する文字又は文字群。 

B.2.2 BEST符号 (Burst and random−Error correction System for Teletext)  テレテキスト用バースト及びラ

ンダム誤り訂正符号。すなわち,多数決論理で訂正可能な (272,190) 短縮化差集合巡回符号。 

B.2.3 コードワード (code word)  ある種の誤り検出訂正方法を用いたメッセージブロックを符号化する

ことによって得られる固定長のビット列。 

B.2.4 データ領域 (data area)  アプリケーションソフトウエアの制御下において書込み及び/又は読出し

ができる光記録領域部分。 

B.2.5 誤り検出符号,EDC [Error Detection Code (EDC)]  各要素が特定の規則に従うコードワードの集合。

誤りが発生すると,規定に一致しない結果が提示され,誤りが発生したことを示す。 

B.2.6 誤りメッセージ (error message)  装置に挿入されたカードが処理できないということを示す,カー

ド装置から返送されるメッセージ。 

B.2.7 情報 (information)  カード上に存在するデータの全体。複製又は光学ビームによって書き込まれた

ものであって,記録方式に依存せずに交換するためのサービス,システム及びユーザデータを含む。 

B.2.8 インタリービング (interleaving)  データをクラスタービット誤りの影響をより受けないようにす

るためのコードワードの物理的位置の分配方法。 

B.2.9 メッセージブロック (message block)  コードワードを形成するための誤り検出訂正方法を使って,

符号化されたデータビットの固定長列。 

B.2.10 変形周波数変調記録(ゼロ復帰) (Modified-frequency-modulation-return-to-zero : MFM-RZ)  

1,3RLLとも呼ばれる特定の変調符号。 

B.2.11  非ゼロ復帰反転(ゼロ復帰) (Non-Return-to-zero-inverted, return to zero : NRZI-RZ)  特定の変調

符号。NRZI-RZは隣接したゼロの間では移り変わりがないということを除いて,MFM-RZと同様である。 

B.2.12 セクタコードワード (sector code word)  誤り検出訂正符号を用いて符号化されたセクタデータ

のブロック。 

B.2.13 セクタデータブロック (sector data block)  ユーザデータとシステム情報を含むデータのブロッ

ク。 

B.3 第1データビット カード右端に最も近い第1データビットは,X軸上の77.4 mm±0.7 mmのところ

に位置しなければならない。 

25 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.4 フォーマット構造 ここでは,製造中及び/又はカードの初期化のときに,光記録領域を形成し,カ

ード上に位置する情報について規定する。 

領域 

サブ集団 

光記録領域 

ガードトラック及びデータ領域 

データ領域 

フォーマット記述領域,テストトラック,アプリケーション記述トラック

及びアプリケーション領域 

アプリケーション領域 

アプリケーションデータ及びユーザデータ 

B.5 トラックレイアウト トラックは基準トラックから始まり逆順に配列するものとし,最後の下部ガー

ドトラックは,基準縁の最も近くに位置する。 

次に,トラックのレイアウトは,次のとおりとする。トラックの総数は変わることがあるため,ユーザ

データトラックの最後のトラックと基準トラックとの間の位置するすべてのトラック番号は,助変数の形

で表した。ここに,nは公称番号,n+9は基準トラックである最後の下部ガードトラック番号とする。 

トラックの記述 

トラック番号 

16進表示 

ガードトラック(下,最後) 

n+9 

・     ・ 

・ 

・     ・ 

・ 

ガードトラック(下,最初) 

フォーマット記述トラック 

n−1(1) 

テストトラック1(下) 

n−2(1) 

・     ・ 

・ 

・     ・ 

・ 

テストトラック4(下) 

n−5(1) 

アプリケーション記述トラック 

n−6(1), (2) 

ユーザデータトラック(最後) 

n−7(1), (2) 

・     ・ 

・ 

・     ・ 

・ 

ユーザデータトラック(最初) 

6(1), (2) 

0006 

アプリケーション記述トラック 

5(1), (2) 

0005 

テストトラック4(上) 

4(1) 

0004 

・     ・ 

・ 

・     ・ 

・ 

テストトラック1(上) 

1(1) 

0001 

フォーマット記述トラック 

0(1) 

0000 

ガードトラック(上,最後) 

−1 

3FFF 

・     ・ 

・ 

・     ・ 

・ 

ガードトラック(上,最初) 

−10 

3FF6 

注(1) データ領域 

(2) アプリケーション領域 

26 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

トラックは基準トラックである最後の下部ガードトラックに始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6 トラックレイアウトのデータ構造 ここでは,ISO/IEC 11694-2に定める任意機能のカードレイアウ

トを使用可能にするデータ構造に関する情報を記述する。 

B.6.1 中程度の記録容量カード 

備考 このカードには,磁気ストライプ及び/又は署名パネルを付けることができる。 

B.6.1.1 標準密度モード 公称トラック数は,2 583とする。このレイアウトのデータトラック数は,2 603

であり,そのうち2 571はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック2 592

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6.1.2 高密度モード 公称トラック数は,4 144とする。このレイアウトのデータトラック数は,4 164

であり,そのうち4 132はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック4 153

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6.2 任意機能付きのエンボスなしカード 

備考 このカードには,磁気ストライプ,端子付きICチップ及び/又は署名パネルを付けることがで

きる。 

B.6.2.1 標準密度モード 公称トラック数は,1 000とする。このレイアウトのデータトラック数は,1 020

であり,そのうち988はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 009

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6.2.2 高密度モード 公称トラック数は,1 612とする。このレイアウトのデータトラック数は,1 632

であり,そのうち1 600はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 621

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6.3 任意機能付きのICチップなしカード 

備考 このカードには,磁気ストライプ,エンボス及び/又は署名パネルを付けることができる。 

これらレイアウトの基準縁は,カードの上の縁と右の縁とする(ISO/IEC 11694-2参照)。 

これらレイアウトでは,カード左縁に最も近い最初のデータビットは,X軸上の77.4mm±0.7mmの位

置とする。 

これらタイプのカードレイアウトは,基準トラックに始まり,カードの上から下へ表示される。 

B.6.3.1 標準密度モード 公称トラック数は,1 000とする。このレイアウトのデータトラック数は1 020

であり,そのうち988はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 009

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6.3.2 高密度モード 公称トラック数は,1 612とする。このレイアウトのデータトラック数は1 632で

あり,そのうち1 600はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 621

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.6.4 最大記録容量カード 

備考 このカードには,磁気ストライプ及び/又は署名パネルを付けることができる。 

B.6.4.1 標準密度モード 公称トラック数は,3 425とする。このレイアウトのデータトラック数は,3 445

であり,そのうち3 413はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック3 434

に始まり,逆順で番号を付ける。 

27 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.6.4.2 高密度モード 公称トラック数は,5 492とする。このレイアウトのデータトラック数は5 512で

あり,そのうち5 480はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック5 501

に始まり,逆順で番号を付ける。 

B.7 トラックガイド トラックガイドの幅は,2.2μm±0.5μmとする。あるトラックガイドの中心から隣の

トラックガイドの中心までの距離は,標準密度モードで12.0μm±0.1μm,高密度モードで7.5m±0.1μmと

する。 

100μmを超える欠落がもてるのは,最大で10のトラックガイドとし,500μmを超える欠落があっては

ならない。 

B.8 ガードトラック −1から−10まで及びnからn+9までのガードトラックには,セクタタイプ13で

フォーマットされたフォーマット記述トラックのコピーが含まれていなければならない。71の過剰バイト

は,ゼロで埋めなければならない。 

B.9 フォーマット記述トラック フォーマット記述トラックは2本なければならない。1本はデータ領域

のトップ(上)に位置し,もう1本はボトム(下)に位置する。それらのトラックは,カード装置がフォ

ーマットに合わせ,自動的に切替えでき,かつ,次の世代のカードフォーマットが前の世代のものと並ん

で取り入れできるような情報を付けて,プリフォーマットしなければならない。この上位互換性を達成す

るため,フォーマット記述トラックは,カードフォーマットのすべての世代において,フォーマット及び

位置が同じでなければならない。 

フォーマット記述トラックは,カードの製造時に作成されなければならない。カード装置はこのトラッ

クへの書込みを禁止し,光カードは,このフォーマット記述トラックが存在しなければ,無効とみなされ

る。 

B.9.1 内容 各フォーマット記述トラックには,1セクタが162バイトからなるセクタが六つなければなら

ない。セクタ0,セクタ2及びセクタ4にはデータフォーマットとカード製造情報とが含まれ,セクタ1,

セクタ3及びセクタ5にはカードが不適正に使用されたとき,復帰する誤りメッセージが含まれなければ

ならない。 

各フォーマット記述トラックには,次に示すフィールド及び附属書B表B.1と附属書B表B.2とに必要

なフィールドが含まれなければならない。 

− データフォーマットID:異なるフォーマットのそれぞれに特有のフォーマットID。 

− トラックピッチ:あるトラックガイドの中心から隣のトラックガイドの中心までの距離。 

− データトラックの公称数:データ領域内のデータトラックの数で0.01 mm単位で表される。 

− 使用可能トラック長:書き込まれた情報及びプリフォーマットされたデータに使用できる最大トラ

ック長。 

− プリフォーマットデータのタイプ:プリフォーマットデータの符号化方式。 

− データの符号化ID:使用されている符号化論理体系(スキーム)を定義する符号化スキームID。 

− トラック当たりの最大セクタ数:トラック当たりのセクタの許容最大数。 

− プリフォーマットされたデータのビットサイズ:プリフォーマットされたデータビットの公称サイ

ズ。 

− 書き込まれたデータのビットサイズ:書き込まれたデータのビットの公称サイズ。 

28 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 書き込まれたデータピッチ:書き込まれたデータの中心から,隣の書き込まれたデータの中心まで

の最小スペース。 

− セクタタイプID:カードセクタタイプを示すIDコード。 

− EDACスキームID:使用されているEDACスキームを示すID符号。 

− メディアタイプID:使用されているメディアのタイプを示すID符号。 

− カードタイプID:使用されているカードのタイプを示すID符号。 

− 製造工場ID:カードが作られたところを示すために使用されるID符号。 

− マスタID:カードを作るのに使われたマスタを示す4文字のID。 

− マスタの一連番号:カードを作るのに使われたマスタの一連番号を示す4文字のID。 

− 将来のための予備:将来の使用のための予備領域。 

Stdの印のついたフィールドは,値を割り当て,割り当てた値の管理レジスタを保有する標準化機構に

よって管理される。Mfgの印のついたフィールドは,カード製造者がカードの発行者と連携して,値を割

り当てるフィールドとする(附属書B表B.1.2参照)。 

B.10  テストトラック カード装置の自己診断と校正のため,八つのテストトラックがあり,このうち四

つはデータ領域の上(トップ)に,四つは下(ボトム)にある。 

B.10.1 テストトラック1(トップとボトム) 第1のテストトラックは一つの同期マーク,このうちの四

つのリードイン,六つのBOS(B.13.2参照),長さ12784ビットの連続高周波パターン (0000) ,24のセ

クタパディングビット,一つのシンクマーク,六つのBOS及び四つのリードインで終わる。 

B.10.2 テストトラック2(トップとボトム) 第2のテストトラックは一つの同期マーク,四つのリード

イン,六つのBOS,長さ12784ビットの連続低周波パターン (0101) ,24のセクタバディングビット,一

つの同期マーク及び四つのリードインで終わる。 

B.10.3 テストトラック3(トップとボトム) 第3のテストトラックは,次に示すアルゴリズム(xは符

号なし16ビット数)に従って,B.16.3で定義する生成多項式を使用して生成されたランダムデータを含む

一つの長いセクタで構成される。 

ステップ0 最初生成された値をx=8000hex設定したときはステップ4に進む。 

ステップ1 xを最後に生成された値に設定する。 

ステップ2 xを1ポジションだけ左にシフトする。すなわち,216を除いて2を乗ずる。 

ステップ3 最後に生成された値ビットのビット15を設定したときは,xと1021hexとの排他的論理和に

よるビットとなり,結果はxとなる。 

ステップ4 xに戻る。 

ランダム番号の集合は,hex 8000, 1021, 2042, 4084, 8108, 1231, 2462, 48C4, 9188, 3331, 6662, CCC4, 89A9, 

…で始まる。 

B.10.4 テストトラック4(トップとボトム) 第4のテストトラックは,増分データの00, 01, 02, …, FF, 

00, 01, 02, …, FF, 00, 01, 02, …, 84hexを含む,タイプ0のセクタ15で構成される。 

B.11 アプリケーション記述トラック 一つはデータ領域の上(トップ),もう一つは下(ボトム)にある二

つのアプリケーション記述トラックには,カードアプリケーションの記述,及びカードとアプリケーショ

ンの間に矛盾が存在したとき,復帰する誤りメッセージが含まれる。 

これらのトラックは任意機能であり,カード製造時にあらかじめ書き込まれるか,又は,アプリケーシ

29 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ョンプログラムを使用して書込みできる。各アプリケーション記述トラックには,162バイトの6セクタ

(セクタタイプ1),又は233バイトの4セクタ(セクタタイプ13)で構成される。アプリケーション識別

トラックが必要ないときは,これらのトラックは空白のままにしておかなければならない。 

B.12  データトラック 書込みデータ及び/又はプリフォーマットデータをもつ部分のデータトラック長

は,最大69.64mmとする。 

B.12.1 データビット 書込みデータ及び/又はプリフォーマットデータとも,ビットの大きさは,2.2μm

±0.5μmであること。さらに,隣接するデータビットの中心から中心までの距離は,5.0μm±0.3μmとする。 

B.13  トラック構成要素 

B.13.1 補助フィールド EDACスキーム(機構)は,190ビット長のメッセージブロックを使用し,かつ,

セクタデータは整数バイトから構成されているので,メッセージブロックも整数になるようにビットが追

加される。この追加ビット群を補助フィールドと呼び,EDACスキームによって処理され,アプリケーシ

ョンで使われる。補助フィールドの大きさ (Sd) は,そのセクタに含まれるメッセージブロック数から次

式によって計算する。 

Sd=190m mod8 

備考 mが4の倍数の場合は,補助フィールドの大きさは0とする。そのようなセクタは,補助フィ

ールドがない(附属書B表B.3参照)。 

B.13.2 セクタの始まり (BOS)  BOSは,48ビットで構成され,トラックの右端から14ビットのトラッ

クアドレス,6ビットのセクタアドレス,4ビットのポジションフィールド(BOSの繰返し回数をカウン

トする。),16ビットのEDC(誤り検出符号),及び8ビットの同期マークの順に配置される。 

EDC多項式の変数は,トラックセクタアドレスとポジションフィールドとによって計算される(附属書

B図B.1参照)。 

B.13.3 誤り検出符号 (EDC)  EDCは,B.16.3に示す生成多項式を用いて計算される符号。 

B.13.4 リードイン リードインはすべて“1”で構成される40ビットと,それに続く8ビットの同期マ

ークとの合計48ビットで構成される。 

B.13.5 ポジションフィールド 同一BOSデータの繰返し回数を計数する4ビットからなるフィールド。

計数は,−1で終わる負の数で行われ,2の補数で表される。BOSデータは6回繰り返されるので,ポジ

ションフィールドはそれぞれ−6, −5, −4, −3, −2, −1となる。 

例 (−1) は1111で表され, (−5) は1011で表される。 

B.13.6 セクタパディングビット セクタ長がBOSの整数倍になるように,それぞれのセクタに付加され

る連続した“0”ビット。このビットはEDACで処理されないので、アプリケーションには有効でない。 

B.13.7 同期マーク このシステムで使用している変調符号では生成されない特定の8ビットパターン(附

属書B図B.2参照)。 

備考 読出し中に同期がとれなくなった場合,続く同期マークを検出して同期をとる。 

B.13.8 データフレーム 40ビットのユーザデータとそれに続く8ビットの同期マークとからなる48ビッ

トで構成されているフレーム(B.3参照)。 

B.13.9 トラックセクタアドレス (TSA)  0〜5のセクタアドレス6ビットと6〜19のトラックアドレス

14ビットとの合計,20ビットのワード(附属書B図B.4参照)。 

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.13.10 フルトラックの構造で,セクタタイプ0〜5の場合 セクタタイプ0〜5のフルトラックは,プリ

フォーマットされたトラックヘッダ(同期マーク+リードイン+BOS),少なくとも一つのセクタと,最小

2個で最大4個のリードインとで構成される。 

トラックの構造は,左右対称で、常に同期マークで終わる(附属書B図B.5参照)。 

備考 この構造は,トラックをどちらの方向からでも読めるようにするためである。 

B.13.11 部分的に書き込まれたトラックの構造で,セクタタイプ0〜3の場合 部分的に書き込まれたトラ

ックはプリフォーマットされたトラックヘッダと少なくとも一つのデータセクタとで構成される。最終セ

クタの終わりに6個のBOSを付けて終結する。そのトラックに追記されるデータは,最後のBOSに含ま

れる同期マークの後に続けて書き込まれる。同期マークと次のセクタとの間にギャップがあってはならな

い(附属書B図B.6参照)。 

備考 この構造は,トラックをどちらの方向からでも読むことを可能にする。 

B.13.12 フルトラックの構造で,セクタタイプ7〜15の場合 最大インタリーブセクタで満たされている

トラックのタイプ7〜15は,プリフォーマットされたトラックヘッダ(同期マーク+リードイン+BOS)

と,272個のフレームと,書き込まれたトラックヘッダ(BOS+リードイン)とで構成される。かつ,そ

のトラックが双方向に読出しできるように,少なくとも二つのリードインで終わらなければならない。最

初のフレームの40ビットの中に,各セクタの最初のビットが含まれなければならない。かつ,各フレーム

の最後の8ビットには同期マークを書き込む。書き込まれたトラックヘッダのセクタ番号は,1に設定さ

れる。 

セクタタイプ7〜15をもつトラックの構造を附属書B図B.7に示す。 

B.13.13 セクタタイプ7〜15で,部分的に書き込まれているトラックの構造 セクタタイプ7〜15で,最

大インタリーブセクタで部分的に書き込まれているトラックの構造は,フルトラックに書き込まれている

トラックの構造と同じとする。 

部分的に書き込まれているトラックの場合,いまだ書き込まれていないセクタは,すべてのフレームに

ビットが存在しない。最大インタリーブをもつセクタは,任意の順番で書かれる(附属書B図B.7参照)。 

B.14  トラックID トラックIDは,データ領域の右側にプリフォーマットされる。すべてのトラックは,

20ビットを使用して付番されなければならない(附属書B図B.4参照)。 

備考 この構造は,トラックIDを右からでも左からでも読める。 

B.14.1 プリフォーマットされたトラックヘッダ プリフォーマットされたトラックヘッダは,一つの同期

マークと,最小2個で最大4個のリードインと,6個のBOS(トラックセクタアドレスのセクタ番号は0

である。)とからなる488ビットで構成される。 

備考 トラックに書き込む場合,プリフォーマットされたトラックヘッダを最初に読み出してから書

き込まれる。書かれたトラックは,左右いずれの方向からも読み出せる。 

B.15  セクタ 各セクタタイプに関して,ユーザデータ容量,補助フィールドのビット数,パッディング

ビット数などを附属書B表B.3に示す。 

B.15.1 セクタタイプ0〜5 セクタの構造を附属書B図B.8に示す。各セクタは,次のもので構成される。 

− ユーザデータ,補助フィールド及びB.16.3とB.16.4に示すEDACで符号化されたシステムデータ

(ただし,セクタタイプ5を除く。)。 

− 同期マーク 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 次のセクタのアドレスが書かれている六つのBOS 

備考 タイプ5の各セクタは,ユーザデータだけで構成される。 

B.15.2 セクタタイプ7〜15 これらのセクタタイプは,可能な最大インタリービングファクタ (48) で書

き込む。各フレーム内には一つの同期マークがなければならず,かつ,タイプ7〜15のセクタを含むトラ

ックへの最初の書込み時に,トラック内のすべての同期マークを同時に書き込まなければならない。 

これらのセクタタイプに関しては,2個のBOSに挟まれた領域は,それぞれ48ビットからなる272フ

レームで構成される(附属書B図B.7参照)。 

i番目のフレームは,1個の同期マークとそのトラックに書かれる各コードワードのi番目のビットとか

らなる40ビットで構成されなければならない(附属書B図B.9参照)。 

これらのセクタタイプは,セクタ内に書き込まれるメッセージブロック数mとそのセクタを書くために

使われるインタリービングファクタとによって規定される。与えられたセクタに書き込まれるユーザデー

タ量Sd(バイト)は,次式によって表される。 

Sd=floor (190 m/8) −4 

セクタデータ中に使用できる補助フィールドの大きさSa(ビット)は,次式よって表される。 

Sa=190 m mod8 

B.15.2.1 セクタタイプ7 同一トラック中にあるそれぞれのセクタが異なった大きさをもつことができ

るように,一つのセクタに書き込まれるメッセージブロック数を変えることができる。しかし,タイプ7

の場合,1本のフルトラック内に含まれるすべてのセクタのメッセージブロック数の合計は40とする。 

B.15.2.2 セクタタイプ8〜15 1トラック当たりの最大セクタ数nは,メッセージブロック数mから求め

られる。 

n=m/40 

与えられたあるトラック上のすべてのセクタは,同じ長さとする。 

備考 別のセクタタイプも容認される。しかし,すべてのカード装置は,少なくとも,附属書B表

B.3に定めるセクタタイプをサポートするものとして考えられている。別のセクタタイプを使

用するアプリケーションはアプリケーション記述トラックで,このことを明記する。別のセク

タタイプを使用すると,他のカード装置でのカードの互換性がなくなる可能性がある。 

B.16  データの符号化 ここでは,各種セクタタイプを使って,光カード上へのデータの符号化方式と記

録方式とについて規定する。 

B.16.1 誤り検出及び訂正 光カードのセクタにデータを書き込む前に,二つのレベルの誤り制御を適用

する。最初に,ユーザデータを含むブロック及びシステム情報を含むブロックに集める。 

第1レベルのEDCが,一つのセクタデータブロックを形成するために,このブロックに適用される。さ

らに,このセクタデータブロックは,インタリーブされたEDAC符号化スキームを使用して,符号化され

る。 

インタリービングの程度は,セクタのタイプによって決まる。セクタコードワードは,セクタデータブ

ロックから生成され,ビット誤りの検出を可能にするパリティチェックビットとデータとを含んでおり,

結果として復号化時のビット誤りの部分の修正を可能にする。 

最終コードワードは,バイナリビットで表すため,変調符号を使って光カードに書き込まれる。 

備考 EDAC符号化スキームは,ユーザデータに加えて,すべてのセクタタイプに書き込まれる

(EDACなしで書き込まれるタイプ5を除く。)。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.16.2 セクタデータブロックの構造 

B.16.2.1 長さ セクタデータのブロック長は,190ビットの倍数とする。この倍数は,附属書B表B.3に

示すセクタタイプによって決まる。その値は,後で使用するEDAC符号のインタリービングファクタと同

じとする。セクタデータブロックは,ユーザデータ,16ビットのトラックセクタアドレス,補助フィール

ド(ある場合)及び16ビットのEDC(前記3項目に適用して得られた)で満たされる(附属書B図B.10

参照)。 

B.16.2.2 構造 タイプ5のセクタを除き,すべてのセクタタイプについて,セクタデータブロックは,次

の方法で構築される。 

− トラックセクタアドレスの下位16ビットは,その最上位ビットから先に,ユーザデータブロックに

付加する。 

− データを190ビットのメッセージブロックに分割し,その最後のブロックはトラックセクタアドレ

ス16ビットと補助ビットとを加え,更に16ビットのEDACを加えて,完全な190ビットのメッセ

ージブロックにする。 

− 第1レベルのEDCは,すべての190ビットメッセージブロックにわたって計算し,算出された16

ビットのEDCパリティチェックビットは,最後のメッセージブロックに最上位ビットを先にして,

補助ビットがあれば補助ビットの後ろに付加する。そして,最終的にブロックが190ビットになる

ようにする。 

B.16.3 第1レベルの誤り検出符号 第1レベルのEDCは,次の生成多項式で計算する。 

G (X) =X16+X12+X5+1 

B.16.4 第2レベルのセクタブロックの符号化 セクタデータブロックは,長さn×272ビットのセクタコ

ードワードを形成するよう,B.16.4.1に示すEDACを使用して符号化する。nは,インタリービングファ

クタで,190ビットのセクタデータブロックからなるメッセージブロック数に等しい(附属書B図B.12参

照)。 

B.16.4.1 誤り検出・訂正符号 各セクタのデータブロックは,次の多項式で生成したBEST EDAC符号に

基づくインタリーブ符号を使用して符号化する。 

G (X) =X82+X77+X76+X71+X67+X66+X56+X52+X48+X40+X36+X34+X24+X22

+X18+X10+X4+1 

190ビットのメッセージブロックの基本コードワードは,長さ272ビットとし,B.16.4.2に示す各セクタ

タイプに使用した異なるインタリーブ符号の基本をなす。 

B.16.4.2 セクタタイプ0〜5のインタリービング 各種セクタタイプのインタリーブセクタコードワード

は,セクタブロックを形成する190ビットメッセージブロックを符号化することによって構築する。その

結果できる272ビットコードワードは,く(矩)形マトリックス配列の,寸法n行×272列のインタリー

ビングフレームに配列される。nはインタリービングファクタとする。nの値は,附属書B表B.3のセク

タタイプによって決まる。インタリービングフレームは,行で満たされ,かつ,附属書B図B.12及び附

属書B図B.13に示すように,各行列1から始めて,1列ずつ光カードに書き込まれる。このコードワード

は,MFM-RZ符号化を使用して光カードに書き込まれる。 

B.16.4.3 セクタタイプ5 セクタタイプ5の場合は,セクタデータブロックは,ユーザデータだけで構成

する(附属書B図B.11参照)。トラックセクタアドレスも,補助ビットも加えてはならない。また,第1

レベルEDCも,適用してはならない。データは,B.16.4.2に示したように,インタリーブされて,272ビ

ットブロックで配列される(附属書B図B.14参照)。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.16.4.4 セクタタイプ7〜15のインタリービング 最大インタリーブをもつセクタタイプに関しては,与

えられたセクタタイプのインタリーブされたセクタコードワードは,セクタブロックを形成する。190ビ

ットのメッセージブロックを符号化することによって82ビットのパリティビットを生成して,これを190

ビットのメッセージブロックに付加して272ビットのコードワードを形成することによって構築される。

そしてこのようにして生成された272ビットのワードは,反転され,40行×272列のインタリービングフ

レームの長方形マトリックスに配列される。 

第1のメッセージブロックのある行は,トラックに沿ったセクタ位置に対応する位置に置かれる。使用

しない行は,ゼロに設定する。 

例 タイプ9の第2のセクタを書き込むときは,3行と4行だけがコードワードで埋められる。残り

の行は0で埋める。 

272フレームが読み出され,変調ユニットに送られる。附属書B図B.15に示すように,1列が一つのデ

ータフレームに対応する。データフレームは,NRZI-RZ符号化を使用して書き込まれる。このNRZI-RZ

符号化は,使用されない行に相当する位置が確実に書き込まれないようにする。トラックが空いていると

きは,同期マークを各データフレームの端に書き込む。トラックが部分的に満たされているときは,同期

マークは書き込まれない。附属書B図B.9は,インタリービングプロセスの結果できたフレームを示す。 

B.17  測定 

備考1. 光学特性を観察するときは,別に定めのない限り,ISO/IEC 11694-3に規定した読出し及び書

込みの試験条件を適用する。 

2. 物理的測定には,Nanometrics Nanoline®4C寸法測定システム,又は,反射光モードで,しき

い値が35 %に設定されている同等品を使用する。 

B.17.1 プリフォーマットデータの測定 トラックピッチ,トラックガイド幅及びプリフォーマットされ

たデータビットの大きさを測定する。最小10個の測定値の平均値が規定された範囲内になければならない。 

B.17.2 プリフォーマットデータの特性 高周波データ(5μmビットピッチ)及び低周波データ(10μmビ

ットピッチ)を含む光記録領域のプリフォーマットされた部分を走査するとき,次の特性を満たさなけれ

ばならない。 

期待される結果を得るために,検査は直径2.5μmのビーム,媒体の線速度100mm/sの下で行う。 

B.17.2.1 低周波復帰は,0.7以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

B.17.2.2 振幅比は,0.4以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

B.17.2.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.5以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3

参照)。 

B.17.3 書き込まれたデータの特性 高周波データ(6μmビットピッチ)及び低周波データ(10μmビット

ピッチ)を含む光記録領域の書き込まれた部分を走査するとき,次の特性が得られなければならない。 

期待した結果を得るため,直径3.2μmのビームを使用し,かつ,媒体の線速度100mm/sの下で行う。書

込みパワーは,6.5mWで,パルス幅は7μsとする。 

B.17.3.1 低周波復帰は,0.7以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

B.17.3.2 振幅比は,0.4以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。 

B.17.3.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.5以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3

参照)。 

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B図B.1 セクタの始まりの構造 

附属書B図B.2 同期マークの構造 

附属書B図B.3 データフレームの構造 

附属書B図B.4 トラックセクタのフォーマット 

附属書B図B.5 セクタタイプ0〜5,フルトラックの構造 

附属書B図B.6 部分的に書き込まれたトラックの構造,セクタタイプ0〜3 

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B図B.7 最大インタリーブセクタをもつトラックの構造,セクタタイプ7〜15 

(フルに書き込まれたトラック及び部分的に書き込まれたトラック) 

附属書B図B.8 セクタの構造,タイプ0〜5 

附属書B図B.9 最大インタリーブセクタでのi番目のフレームの構造 

附属書B図B.10 セクタデータブロックの構造(タイプ5セクタを除く) 

附属書B図B.11 タイプ5セクタデータブロックの構造 

附属書B図B.12 EDAC前のセクタデータ(タイプ5以外の全セクタタイプ) 

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36 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B図B.13 EDAC付きセクタデータインタリーブ,セクタタイプ0〜4 

附属書B図B.14 セクタデータインタリーブ,タイプ5 

附属書B図B.15 EDAC付きセクタデータインタリーブ,タイプ7〜15 

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37 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B表B.1 フォーマット記述トラック,標準密度モード 

公称データトラック数2583本を使用した場合の例 

オフセット 長さ 記述内容 

値 

16進値 

管理 

データフォーマットID 

0002 

std 

トラックピッチ 

120 

0078 

std 

データトラックの公称数(1) 

2583 

0A17 

std 

使用可能トラック長 

6964 

1B34 

std 

プリフォーマットデータのタイプ(2) 

0001 

Mfg 

10 

データの符号化ID 

0001 

std 

12 

トラック当たりの最大セクタ数 

40 

0028 

std 

14 

プリフォーマットされたデータのビットサイズ 22 

0016 

std 

16 

書き込まれたデータのビットサイズ 

22 

0016 

std 

18 

書き込まれたデータのピッチ 

50 

0032 

std 

20 

セクタタイプID 

0002 

std 

22 

EDACスキームID 

0001 

std 

24 

媒体タイプID(3) 

0004 

Mfg 

26 

カードタイプID 

0001 

std 

28 

製造工場ID(3) 

0001 

Mfg 

30 

マスタID 

ISO 

49534F40 

std 

34 

マスタの一連番号 

0001 

Mfg 

40 

193 将来のための予備 

(0に設定) std 

233 トータルバイト数 

注(1) ここに掲げた数値は,B.6.1.1で規定した標準密度モードで記録した,中程度の記録

容量のカードに対して有効である。この値は,選ばれたトラックレイアウトによっ
て変わる。 

(2) アプリケーション領域の一部がプリフォーマットされたデータで書き込まれている

ときは,1以外の数値を使用しなければならない。 

(3) これは,例であり,実際の値は製造者が選択する。 

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38 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B表B.2 フォーマット記述トラック,高密度モード 

公称データトラック数4144本を使用した場合の例 

オフセット 長さ 記述内容 

値 

16進値 

管理 

データフォーマットID 

0003 

std 

トラックピッチ 

75 

004B 

std 

データトラックの公称数(4) 

4144 

1030 

std 

使用可能トラック長 

6964 

1B34 

std 

プリフォーマットデータのタイプ(5) 

0001 

Mfg 

10 

データの符号化ID 

0001 

std 

12 

トラック当たりの最大セクタ数 

40 

0028 

std 

14 

プリフォーマットされたデータのビットサイズ 22 

0016 

std 

16 

書き込まれたデータのビットサイズ 

22 

0016 

std 

18 

書き込まれたデータのピッチ 

50 

0032 

std 

20 

セクタタイプID 

0002 

std 

22 

EDACスキームID 

0001 

std 

24 

媒体タイプID(6) 

0004 

Mfg 

26 

カードタイプID 

0001 

std 

28 

製造工場ID(6) 

0001 

Mfg 

30 

マスタID 

ISO 

49534F40 

std 

34 

マスタの一連番号 

0001 

Mfg 

40 

193 将来のための予備 

(0に設定) std 

233 トータルバイト数 

注(4) ここに掲げた数値は,B.6.1.2で規定した高記録密度モードで記録した,中程度の記

録容量のカードに対して有効である。この値は,選ばれたトラックレイアウトによ
って変わる(B.6参照)。 

(5) アプリケーション領域の一部がプリフォーマットされたデータで書き込まれている

ときは,1以外の数値を使用しなければならない。 

(6) これは,例であり,実際の値は製造者が選択する。 

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39 

X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B表B.3 セクタ/コードワードサイズとインタリービングファクタ 

セクタタイプ ユーザバイト 補助フィールド

(ビット) 

インタリービングファクタ 最大セクタ数/トラック セクタパッディング 

ビット 

 0 

43 

15 

24 

 1 

162 

 2 

257 

11 

24 

 3 

542 

23 

32 

 4 

1112 

47 

24 

 5 

1598 

47 

24 

6(7) 

標準外使用として予約されている。 

7(8) 

19〜946 

0〜6(9) 

48 

40 

 8 

19 

48 

40 

 9 

43 

48 

20 

10 

91 

48 

10 

11 

114 

48 

12 

186 

48 

13 

233 

48 

14 

471 

48 

15 

946 

48 

注(7) このセクタタイプは,カード装置製造者用であり,アプリケーションには利用できない。 

(8) このセクタタイプは,可変長のセクタサイズを含むトラックを指定する。 
(9) 補助フィールドは,選択されたセクタサイズによって変わる。 

光ハンディメモリ標準化委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

後 藤 顕 也 

東海大学開発工学部 

(委員) 

赤 川 雅 樹 

株式会社日本コンラックス 

大 櫛 陽 一 

東海大学医学部 

荻 野 泰 男 

キヤノン株式会社 

川中子   肇 

財団法人日本規格協会 

桐 谷 俊 雄 

社団法人日本事務機械工業会 

黒 岩 政 夫 

凸版印刷株式会社 

越 塚 栄 人 

財団法人医療情報システム開発センター 

五所野尾 博行 

NTTデータ通信株式会社 

斉 藤 八 郎 

大日本印刷株式会社 

藤 平 嘉 行 

オムロン株式会社 

中 島 義 夫 

オリンパス光学株式会社 

野 田 和 男 

野田技術研究所 

橋 爪 邦 隆 

通商産業省工業技術院 

平 井   浩 

診療システム研究フォーラム 

(事務局) 

増 田 岳 夫 

財団法人光産業技術振興協会 

吉 田 至 宏 

財団法人光産業技術振興協会 

堀 切 賢 治 

財団法人光産業技術振興協会