135
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:number-rows-repeated属性は,行要素が適用される行の数を指定する。二つ以上の行が隣接し,同じ
内容及び特性をもつが,垂直に併合されたセルを含まない場合,それらの行は,値が2以上の
table:number-rows-repeated属性をもつ単一の<table:table-row>要素によって記述してもよい。
<define name="table-table-row-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:number-rows-repeated" a:defaultValue="1">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
行のスタイル
表の行のスタイルは,高さ,背景色などの表の行の書式特性を格納する。行のスタイルは,値table-row
のfamily属性を備えた<style:style>要素によって定義される。表の行スタイルは,自動スタイル又は共通ス
タイルのいずれかとする。表の行スタイルは,表の行のtable:style-name属性によって参照される。
<define name="table-table-row-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
省略時のセルスタイル
table:default-cell-style-name属性は,省略時のセルスタイルを指定する。table:default-cell-style-name属性を
もたない行に含まれるセルは,この省略時のセルスタイルを使用する。
この属性は,<table:table-cell>要素によって定義されるセルに適用される。それは,文書中で定義される
セルに加えて,スプレッドシートのアプリケーションが表示できる表のセルには,通常は適用されない。
<define name="table-table-row-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:default-cell-style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
可視性
table:visibility属性は,表の行が目に見える条件を指定する。その属性の値は,次による。
a) visible: 行が目に見える。
b) collapse: 行は見えない。
c) filter: フィルタを適用した結果(8.7を参照),行は見えない。
省略時の値は,visibleとする。
<define name="table-table-row-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:visibility" a:defaultValue="visible">
<ref name="table-visibility-value"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="table-visibility-value">
<choice>
<value>visible</value>
<value>collapse</value>
136
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<value>filter</value>
</choice>
</define>
例 3行3列の表
この例は,3行3列の表のためのOpenDocumentのコードを示す。表の最初の2行は,青い背
景をもつことを示す。
<style:style style:name="Table 1" style:family="table">
<style:table-properties style:width="12cm"
fo:background-color="light-grey"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col1" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="2cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col2" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="4cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col3" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="6cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Row1" style:family="table-row">
<style:table-row-properties fo:background-color="blue"/>
</style:style>
<table:table table:name="Table 1" table:style-name="Table 1">
<table:table-columns>
<table:table-column table:style-name="Col1"/>
<table:table-column table:style-name="Col2"/>
<table:table-column table:style-name="Col3"/>
</table:table-columns>
<table:table-rows>
<table:table-row table:style-name="Row1">
...
</table:table-row>
<table:table-row table:style-name="Row1">
...
</table:table-row>
<table:table-row>
...
</table:table-row>
<table:table-rows>
</table:table>
8.1.3
表セル
<table:table-cell>及び<table:covered-table-cell>要素は,表セルの内容を指定する。それらは,表の行要素
に含まれる。表セルは,段落及び他のテキスト内容を含むことができ,下位の表も含むことができる。表
セルは,空でもよい。
<table:table-cell>要素は,W3C勧告XSL及びW3C勧告HTML4.01の表セル要素と非常に似ている。さ
らに,HTML及びXSLに存在する,幾つかの列又は行にまたがるセルに関する規則は,OpenDocument規
定においても同様に適用される。これは,<table:table-cell>要素が,行と列とのグリッドにおいて,併合さ
れたセルの範囲にある位置(すなわち幾つかの列又は行にまたがるセルの範囲にある位置)には存在しな
いことを意味する。<table:covered-table-cell>要素は,そのような位置のセルを指定可能とするために存在
する。行と列とのグリッド中の位置が幾つかの行又は列にまたがるセルの範囲となる場所ではどこでも,
この要素が現れなければならない。グリッド中のその位置は,全てのセルに一つの列幅と行幅とを仮定す
ることによって計算され,セルが<table:table-cell>要素と<table:covered-table-cell>要素とのどちらによって
指定されているかには,依存しない。スプレッドシートアプリケーションでは,非表示のセルが内容をも
137
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
つことが通常であり,<table:covered-table-cell>が特によく用いられる。
<define name="table-table-cell">
<element name="table:table-cell">
<ref name="table-table-cell-attlist"/>
<ref name="table-table-cell-attlist-extra"/>
<ref name="table-table-cell-content"/>
</element>
</define>
<define name="table-covered-table-cell">
<element name="table:covered-table-cell">
<ref name="table-table-cell-attlist"/>
<ref name="table-table-cell-content"/>
</element>
</define>
<define name="table-table-cell-content">
<optional>
<ref name="table-cell-range-source"/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-annotation"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-detective"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="text-content"/>
</zeroOrMore>
</define>
セルの繰返し数
table:number-columns-repeated属性は,連続する幾つかの列においてセルが何度繰り返されるかを指定す
る。単一のセル要素によって隣接した二つ以上のセルを記述できるのは,次の条件を満たす場合とする。
a) セルは,同じ内容及び特性を含む。
b) セルは,水平又は垂直に併合されない。
この場合,連続する幾つかの列においてセルが何度繰り返されるかを指定するために
table:number-columns-repeated属性を使用しなければならない。この属性は,<table:table-cell>要素又は
<table:covered-table-cell>要素のいずれかで指定される。
<define name="table-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:number-columns-repeated" a:defaultValue="1">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
行及び列の幅数
これらの属性は,セルが占有する行及び列の幅数を指定する。これらの属性は,<table:table-cell>要素だ
けで使用することができる。
列又は行の幅数が2以上であるために一つのセルが他のセルを隠すとき,非表示のセルを表現するため
に<table:covered-table-cell>要素が表中に現れなければならない。
<define name="table-table-cell-attlist-extra" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:number-columns-spanned" a:defaultValue="1">
<ref name="positiveInteger"/>
138
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:number-rows-spanned" a:defaultValue="1">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
セルスタイル
表セルスタイルは,次のセル書式特性を格納する。
a) 背景色
b) 番号書式
c) 縦方向配置
d) 境界
表セルスタイルは,自動スタイル又は共通スタイルのいずれかとする。スタイルは,table:style-name属
性で指定される。セルがセルスタイルを割り当てられない場合,アプリケーションは,現在の行が省略時
の値のセルスタイルをもつか否かを検証する。現在行に省略時の値のセルが割り当てられていない場合,
アプリケーションが現在の列が省略時の値のセルスタイルをもつか否かを検証する。
<define name="table-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
セル内容の検証
table:content-validation-name属性は,セルが妥当性検査を含むかどうかを指定する。この属性の値は,
<table:content-validation>要素の名前とする。属性が存在しない場合,セルは,どんな内容をもってもよい。
<define name="table-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:content-validation-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
セル内容の検証と<table:content-validation>要素とについてより詳細には,8.5.3に示す。
数式
数式は,計算が表セル内で行われることを可能とする。全ての数式は,数式内で使用される構文及び意
味を指定する名前空間接頭辞で始まることが望ましい。典型的には,数式は,等号(=)で始まり,次の
構成部分を含むことができる。
a) 数
b) テキスト
c) 名称の範囲
d) 演算子
e) 論理演算子
f)
関数呼出し
g) 数を含むセルのアドレス。
139
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
アドレスは,相対的にも絶対的にもなり得る(8.3.1参照)。数式中のアドレスは,"["で始まり"]"で
終わる。セル又はセル範囲の番地情報については,8.3.1に示す。
例
単純な数式の例を次に示す。
=sum([.A1:.A5])
この数式は,範囲".A1:.A5"の全てのセルの値の合計を計算する。関数は,"sum"である。パラ
メタは,"("の直後で始まり,")"の直前で終わる。関数が2個以上のパラメタを含む場合,パラ
メタを";"によって分離する。
この数式を変形したものを次に示す。
“=sum([.A1];[.A2];[.A3];[.A4];[.A5])”
この数式は,同一の結果をもたらす。数式を構成するものが何であるかは,使用されるアプ
リケーションソフトウェアによって決まる。
table:formula属性は,表セルの数式を含む。
<define name="table-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:formula">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
さらに,数式を計算した値も同様に利用可能とする。次の属性のうちの一つは,セルの現在値を表す。
a) office:value
b) office:date-value
c) office:time-value
d) office:boolean-value
e) office:string-value
行列
アプリケーションがスプレッドシート計算を行っている場合,値を含むセルのまとまった範囲を行列と
いう。セル範囲がm行n列を含む場合,行列は,m×n行列という。実現可能な最小行列は,二つの隣接
したセルによる1×2又は,2×1行列とする。数式中で行列を使用するためには,数式に行列のセル範囲
アドレスを含める。行列の数式では,特別の行列演算だけを可能とする。
行列が範囲とする行及び列の数は,table:number-matrix-rows-spanned
及び
table:number-matrix-columns-spanned属性によって表現され,それらは,セル要素に指定される。
<define name="table-table-cell-attlist-extra" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:number-matrix-columns-spanned">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:number-matrix-rows-spanned">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
値の型
140
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
office:value-type属性は,セルで使用できる値の型を指定する。この属性は,次の値のうちの一つを含む
ことができる。
a) float,percentage又はcurrency(数値型)
b) date
c) time
d) boolean
e) string
<define name="table-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<ref name="common-value-and-type-attlist"/>
</optional>
</define>
セルの現在数値
office:value属性は,セルの現在の数値を指定する。この属性は,次の値の一つをもつoffice:value-type属
性があるときだけ存在する。
a) float
b) percentage
c) currency
セルの現在通貨
office:currency属性は,office:value属性の値が示される通貨システムを指定する。この属性の値は,通常,
DEM,EURなどのような通貨識別子とする。この属性は,office:value-type属性の値の型がcurrencyであ
るときだけ存在してもよい。
セルの現在日付値
この属性は,office:value-type属性の値がdateであるときだけ存在する。
アプリケーションによっては,日付だけでなく日時の値を支援する。
セルの現在時刻値
この属性は,office:value-type属性の値がtimeであるときだけ存在する。
セルの現在真理値
office:boolean-value属性は,セルの現在真理値を指定する。この属性は,office:value-type属性の値が
booleanであるときだけ存在する。
セルの現在文字列値
office:string-value属性は,セルの現在文字列値を指定する。この属性は,office:value-type属性の値がstring
であるときだけ存在してもよい。
表セルの保護
table:protect属性は,表セルを保護する。利用者は,保護済みとして符号付けされたセル内容を編集する
ことはできない。
<define name="table-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:protect" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
141
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
この属性は,表の要素(8.1.1参照)のためのtable:protected属性及び表セルスタイル(15.11.14参照)の
ためのstyle:cell-protect属性には関係しない。
8.2
高度な表モデル
8.2.1
列記述
表の中の全ての列は,列記述要素<table:table-column>をもつ。それは,W3C勧告XSLの<fo:table-column>
要素に似ており,列の幅などを指定する列スタイルを参照することを主な用途とする。
<define name="table-table-column">
<element name="table:table-column">
<ref name="table-table-column-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
列の繰返し数
table:number-columns-repeated属性は,列記述が適用される列の数を指定する。二つ以上の列が隣接し,
同じ特性をもつ場合,この属性によって単一の<table:table-column>要素でそれらを記述することができる。
<define name="table-table-column-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:number-columns-repeated" a:defaultValue="1">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
列スタイル
表の列スタイルは,表の列の書式特性(幅,背景色など)を格納する。スタイルは,family属性値が
table-columnの<style:style>要素によって指定され,自動スタイル又は共通スタイルのいずれかとする。列
スタイルは,table:style-name属性で指定する。
<define name="table-table-column-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
可視性
table:visibility属性は,列が目に見えるか,フィルタリングによって除かれているか,閉じられているか
を指定する。詳細については,8.1.2に示す。
<define name="table-table-column-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:visibility" a:defaultValue="visible">
<ref name="table-visibility-value"/>
</attribute>
</optional>
</define>
省略時のセルスタイル
table:default-cell-style-name属性は,省略時のセルスタイルを指定する。セルの属する行に省略時のセル
スタイルが指定されていない場合,table:style-name属性をもたないセルは,このスタイルを使用する。
この属性は,<table:table-cell>要素によって定義されるセルに適用される。それは,文書の中で定義され
るセルに加えて,スプレッドシートのアプリケーションが表示してもよい表のセルには,通常は適用され
142
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ない。
<define name="table-table-column-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:default-cell-style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
例 3列の表
この例は,3列の表のためのOpenDocumentコードを示す。
<style:style style:name="Table 1" style:family="table">
<style:table-properties style:width="12cm"
fo:background-color="light-grey"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col1" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="2cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col2" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="4cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col3" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="6cm"/>
</style:style>
<table:table table:name="Table 1" table:style-name="Table 1">
<table:table-columns>
<table:table-column table:style-name="Col1"/>
<table:table-column table:style-name="Col2"/>
<table:table-column table:style-name="Col3"/>
</table:table-columns>
...
</table:table>
8.2.2
見出し列
アクセシビリティのために,見出し情報が必要になる。そのため,作成者によって見出しとして指定さ
れた列は,<table:table-header-columns>要素の中でそれらをカプセル化することによってタグ付けされなけ
ればならない。見出し列を指定するためだけにスタイル情報を用いることは,十分でない。
表が単一のページに収まらない場合,<table:table-header-columns>要素に含まれる表の列は,自動的に各
ページに繰り返される。表は,二つ以上の<table:table-header-columns>要素を含んではならず,さらに,
<table:table-columns>要素は,別の<table:table-columns>要素に続いてはならない。一つだけの例外は,グル
ープ化された列を含んでいる表とする(8.2.3参照)。幾つかの<table:table-header-columns>要素が別の列グ
ループに含まれており,これらの要素に含まれる列が隣接する場合,表は,二つ以上の
<table:table-header-columns>要素を含んでもよい。
見出し列を提供しないアプリケーションは,見出しではない列記述と同様に見出し列記述を扱う。
<table:table-header-columns>及び<table:table-columns>要素は,行については,W3C勧告HTML4.01の
<THEAD>及び<TBODY>要素に非常に近似する。
<define name="table-table-header-columns">
<element name="table:table-header-columns">
<oneOrMore>
<ref name="table-table-column"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
143
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="table-table-columns">
<element name="table:table-columns">
<oneOrMore>
<ref name="table-table-column"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.2.3
列グループ
表の隣接する列は,<table:table-column-group>要素でグループ化することができる。全てのグループは,
新しいグループ,列及び列見出しを含むことができる。列グループは,可視化又は隠蔽することができる。
列グループは,例えばスプレッドシートアプリケーションが幾つかの列をまとめて簡約化するために使用
できる。合計に含まれる個々の列は,容易に非表示にでき,合計は,そのまま見える。
一群の見出し列と列グループとが重複する場合,見出し列グループは,列見出しの集合を分割する。す
なわち,<table:table-column-group>要素は,<table:table-header-columns>要素を含んでもよいが,その逆はな
い。
<define name="table-table-column-group">
<element name="table:table-column-group">
<ref name="table-table-column-group-attlist"/>
<ref name="table-columns-and-groups"/>
</element>
</define>
表示
table:display属性は,グループが可視化されるかどうかを指定する。
<define name="table-table-column-group-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.2.4
見出し行
アクセシビリティのために,見出し情報が必要になる。そのため,作成者によって見出しとして指定さ
れた行は,<table:table-header-rows>要素の中でそれらをカプセル化することによってタグ付けされなけれ
ばならない。見出し行を指定するためだけにスタイル情報を用いることは,十分でない。
表が単一のページに収まらない場合,<table:table-header-rows>要素に含まれる行は,自動的に各ページ
に繰り返される。表は,二つ以上の<table:table-header-rows>要素を含んではならない。一つの例外は,グ
ループ化された行を含む表とする(8.2.5参照)。幾つかの<table:table-header-rows>要素が別の行グループに
含まれており,要素に含まれる行が隣接する場合,そのような表は,二つ以上の<table:table-header-rows>
要素を含んでもよい。
見出し行を提供しないアプリケーションは,見出しではない行と同様に見出し行を扱う。
<table:table-header-rows>及び<table:table-rows>要素は,W3C勧告HTML4.01の<THEAD>及び<TBODY>
要素に非常に似ている。
<define name="table-table-header-rows">
<element name="table:table-header-rows">
<oneOrMore>
<optional>
<ref name="text-soft-page-break"/>
</optional>
<ref name="table-table-row"/>
144
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</oneOrMore>
</element>
</define>
<define name="table-table-rows">
<element name="table:table-rows">
<oneOrMore>
<ref name="table-table-row"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.2.5
行グループ
表内の隣接した幾つかの行は,<table:table-row-group>要素でグループ化することができる。全てのグル
ープは,新しいグループ,行及び行見出しを含むことができる。行グループは,目に見えるようにするこ
とも隠蔽することもできる。行グループは,例えばスプレッドシートアプリケーションソフトウェアが,
幾つかの行をまとめて簡約化するために使用できる。合計に含まれる個々の行は,容易に非表示にでき,
合計は,そのまま見える。
一群の見出し行及び行グループが重複する場合,見出し行グループは,行見出しの集合を分割する。す
なわち,<table:table-row-group>要素は,<table:table-header-rows>要素を含んでもよいが,その逆はない。
<define name="table-table-row-group">
<element name="table:table-row-group">
<ref name="table-table-row-group-attlist"/>
<ref name="table-rows-and-groups"/>
</element>
</define>
表示
table:display属性は,グループが見えるかどうかを指定する。
<define name="table-table-row-group-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.2.6
部分表
表セルが単一の表だけを含み,段落又は他の内容を含まない場合,この表を部分表として指定すること
ができる。指定すると,この部分表は,セル全体を占有し,他の内容は,このセルには現れない。
部分表の境界は,それが存在するセルの境界と一体になる。部分表は,書式特性を含まない。部分表は,
本質的には幾つかの付加的な行を格納するものであり,親の表と継ぎ目なく一体となる。
入れ子の表は,table要素にtable:is-subtable属性を指定すると部分表になる。部分表であると指定されな
い入れ子の表は,表の内部の表として扱われる。すなわち,それは,親セルとは異なる境界をもち,親セ
ルのパディングも考慮される。
<define name="table-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:is-sub-table" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
部分表の表現の例
145
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
OpenDocumentのスキーマにおいて,表14は,例1及び例2で詳述されるいずれかの方法で表現できる。
表14−部分表のサンプル例
A1
B1
C1
A2
B2.A1
B2.B1
B2.A2
例1
幾つかの行にまたがるセルを使用すると,この表は,次のとおりに指定できる。
<style:style style:name="Table 1" style:family="table">
<style:table-properties style:width="12cm"
fo:background-color="light-grey"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col1" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="2cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col2" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="4cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col3" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="6cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Row1" style:family="table-row">
<style:table-row-properties fo:background-color="grey"/>
</style:style>
<style:style style:name="Cell1" style:family="table-cell">
<style:table-cell-properties fo:background-color="grey"/>
</style:style>
<table:table table:name="Table 1" table:style-name="Table 1">
<table:table-columns>
<table:table-column table:style-name="Col1"/>
<table:table-column table:style-name="Col2"/>
<table:table-column table:style-name="Col3"/>
</table:table-columns>
<table:table-header-rows>
<table:table-row table:style-name="Row1">
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Caption">
A1
</text:p>
</table:table-cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Caption">
B1
</text:p>
</table:table-cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Caption">
C1
</text:p>
</table:table-cell>
</table:table-row>
</table:table-header-rows>
<table:table-rows>
<table:table-row>
<table:table-cell table:number-rows-spanned="2"
table:style-name="Cell1">
<text:p text:style="Table Body">
146
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
A2
</text:p>
</table:table-cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Body">
.B2.A1
</text:p>
</table:table-cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Body">
.B2.B1
</text:p>
</table:table-cell>
</table:table-row>
<table:table-row>
<table:covered-table-cell/>
<table:table-cell table:number-columns-spanned="2">
<text:p text:style="Table Body">
.B2.A2
</text:p>
</table:table-cell>
<table:covered-table-cell/>
</table:table-row>
</table:table-rows>
</table:table>
例2
部分表を使用すると,この表は,次のとおりに指定できる。
<style:style style:name="Table 1" style:family="table">
<style:table-properties fo:width="12cm" fo:background-color="light-grey"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col1" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="2cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col2" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="4cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Col3" style:family="table-column">
<style:table-column-properties style:column-width="6cm"/>
</style:style>
<style:style style:name="Row1" style:family="table-row">
<style:table-row-properties fo:background-color="grey"/>
</style:style>
<style:style style:name="Cell1" style:family="table-cell">
<style:table-cell-properties fo:background-color="grey"/>
</style:style>
<table:table table:name="Table 1" table:style-name="Table 1">
<table:table-columns>
<table:table-column table:style-name="Col1"/>
<table:table-column table:style-name="Col2"/>
<table:table-column table:style-name="Col3"/>
</table:table-columns>
<table:table-header-rows>
<table:table-row table:style-name="Row1">
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Caption">
A1
</text:p>
</table:table.cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Caption">
B1
</text:p>
147
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</table:table-cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Caption">
C1
</text:p>
</table:table-cell>
</table:table-row>
</table:table-header-rows>
<table:table-rows>
<table:table-row>
<table:table-cell table:style-name="Cell1">
<text:p text:style="Table Body">
A2
</text:p>
</table:table-cell>
<table:table-cell table:number-columns-spanned="2">
<table:table is-subtable="true">
<table:table-columns>
<table:table-column table:style-name="Col2"/>
<table:table-column table:style-name="Col3"/>
</table:table-columns>
<table:rows>
<table:row>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Body">
B2.A1
</text:p>
</table:table-cell>
<table:table-cell>
<text:p text:style="Table Body">
B2.B1
</text:p>
</table:table-cell>
</table:table-row>
<table:table-row>
<table:table-cell
table:number-columns-spanned="2">
<text:p text:style="Table Body">
B2.A2
</text:p>
</table:table-cell>
<table:covered-table-cell/>
</table:table-row>
</table:table-rows>
</table:table>
</table:table-cell>
<table:covered-table-cell/>
</table:table-row>
</table:table-rows>
</table:table>
8.3
高度な表
8.3.1
表セルの参照
表セルを参照するためにセルアドレスを使用する。セルアドレスの構造は,次による。
a) 表の名前。
b) ドット(.)。
c) 列を表すアルファベットの値。文字Aは,第1列を表し,Bは,第2列を表すなど。AAは,第27列
を表し,ABは,第28列を表すなど。
d) 行を表す数値。数1は,第1列,数2は,第2列を表すなど。
148
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
これは,A1が第1列第1行のセルを表すことを意味する。B1は,第2列第1行のセルを表す。A2は,
第1列第2行のセルを表す。
例えば,SampleTableという名前の表では,セルアドレスSampleTable.AH16によって,34列16行のセ
ルを参照する。場合によっては,表の名前を提供する必要はない。しかし,ドットは,省略できない。表
の名前が不要な場合,この例におけるアドレスは,.AH16とする。
部分表の中のセルのアドレスの構造は,次による。
a) 部分表を含むセルのアドレス。
b) ドット(.)。
c) 部分表中のセルアドレス。
例えば,Subtableと呼ばれる部分表がSampleTableという表の34列16行にあり,この部分表の1列1
行を参照するには,アドレスとしてSampleTable.AH16.A1を用いる。
表の名前が空白,ドット(.)又はアポストロフィ(')を含む場合,名前は,アポストロフィ(')で囲
まなければならない。名前の中のアポストロフィは,ダブリング(")によってエスケープされなければな
らない。
例えば,Tomʼs Tableと名付けられた表の中のセルA1については,'Tom''s Table'.A1とする。
絶対的及び相対的なセルアドレス
セルの参照は,絶対アドレス又は相対アドレスを使用して行う。操作が表セル上で行われる場合,例え
ば数式が複写されるような場合でも,絶対的なセル参照は,変わらない。これとは対照的に,相対セル参
照は,複写操作対象のセルのアドレスに応じて変わる。先の例は,相対アドレス指定を用いている。
絶対アドレスを作成するには,各表の名前,列参照及び行参照の前にドル記号($)を置かなければなら
ない。例えば,先の例の絶対アドレスは,$SampleTable.$AH$16とする。絶対的及び相対的参照を単一セ
ルアドレス内で混用することができる。例えば,SampleTable.AH$16は,表及び列には,相対的だが絶対
的な行を参照する。絶対アドレスは,表の名前を含まなければならない。幾つかの限られた状況でだけ,
絶対アドレス指定と相対アドレス指定との区別が必要になる。区別を必要としない場合,ドル記号のない
セル参照を使用する。
<define name="cellAddress">
<data type="string">
<param name="pattern">($?([^¥. ']+|'([^']|'')+'))?¥.$?[A-Z]+$?[0-9]+</param>
</data>
</define>
セル範囲アドレス
長方形の形に並んだ数多くの隣接したセルをセル範囲という。長方形は,上端左のセルから下端右のセ
ルに向かって伸びたものとみなす。
セル範囲アドレスは,セル範囲を参照し,次の構成をもつ。
a) セル範囲の左上のアドレス。
b) コロン(:)。
c) セル範囲の右下のアドレス。
例えば,アドレス.A1:.B2は,1列1行のセルから2列2行までのセル範囲を参照する。指定可能な最小
範囲は,単一セルとする。この場合,セル範囲アドレスは,セルアドレスと変わらない。
<define name="cellRangeAddress">
<data type="string">
149
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<param name="pattern">($?([^¥. ']+|'([^']|'')+'))?¥.$?[A-Z]+$?[0-9]+(:($?([^¥.
']+|'([^']|'')+'))?¥.$?[A-Z]+$?[0-9]+)?</param>
</data>
</define>
セル範囲アドレスリスト
セル範囲アドレスリストは,セル範囲及びセルアドレスのリストとする。リスト中の項目は,各々空白
によって区切られる。リスト並び中で使用される表の名前が空白を含んでいる場合,アポストロフィ(')
で表の名前を引用しなければならない。
<define name="cellRangeAddressList">
<!-- Value is a space separated list of "cellRangeAddress" patterns -->
<data type="string"/>
</define>
8.3.2
リンクされた表
表が元の表にリンクされる場合,ソースの表に関する情報は,<table:table-source>要素に含まれる。
<table:table-source>要素に指定できる属性を次に示す。
a) モード
b) 表の名前
c) URL
d) フィルタ名
e) フィルタ設定
f)
リフレッシュ遅延
<define name="table-table-source">
<element name="table:table-source">
<ref name="table-table-source-attlist"/>
<ref name="table-linked-source-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
モード
table:mode属性は,ソースの表から目標の表にどのデータを複写することが望ましいかを指定する。属
性の値が"copy-all"である場合,数式及びスタイルを転記する。属性の値が"copy-results-only"である場合,
数式の計算結果及び計算されていないセル内容だけを転記する。
<define name="table-table-source-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:mode" a:defaultValue="copy-all">
<choice>
<value>copy-all</value>
<value>copy-results-only</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
表の名前
table:table-name属性は,元の表の名前を指定する。表の名前が指定されていない場合,文書中の最初の
表を用いる。
<define name="table-table-source-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:table-name">
<ref name="string"/>
150
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
</optional>
</define>
URL
元の表は,XLinkによって指定し,その表を含む文書のURLをxlink:href属性で指定する。
<define name="table-linked-source-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="xlink:type" a:defaultValue="simple">
<value>simple</value>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:actuate" a:defaultValue="onRequest">
<value>onRequest</value>
</attribute>
</optional>
<attribute name="xlink:href">
<ref name="anyURI"/>
</attribute>
</define>
フィルタ名
table:filter-name属性は,元の表を含む文書のファイル型を指定する。この属性の値は,アプリケーショ
ンに依存する。
<define name="table-linked-source-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:filter-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
フィルタ設定
table:filter-options属性によって,ファイル型に関する省略可能な設定を指定してもよい。この属性の値
は,アプリケーションに依存する。
<define name="table-linked-source-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:filter-options">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
リフレッシュ遅延
table:refresh-delay属性は,リンクした表に関するリフレッシュ動作間の時間遅れを指定する。
<define name="table-linked-source-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:refresh-delay">
<ref name="duration"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.3.3
シナリオ表
シナリオは,他の表(シナリオ表という。)からのデータが一時的にリンクされた表内領域とする。幾つ
かのシナリオが同じ領域に対して定義される場合,利用者はシナリオを選択してもよい。シナリオ表がそ
れ自体目に見えるかどうかは,表のスタイルによって制御される。一つの表については,一つのシナリオ
151
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表だけが動作可能とする。
<table:scenario>を含む表は,シナリオ表を表す。表の名前とシナリオの名前とは同一とする。シナリオ
は,シナリオ表に先行する通常の表に表示される。ある表に対するシナリオ表が存在する場合,シナリオ
は,その表に自動的に表示される。したがって,シナリオ表が存在すればシナリオも存在する。
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) シナリオ範囲
b) 動作中
c) 表示境界
d) 境界色
e) 書戻し
f)
スタイル転記
g) 数式転記
h) コメント
i)
保護状態
<define name="table-scenario">
<element name="table:scenario">
<ref name="table-scenario-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
シナリオ範囲
table:scenario-ranges属性は,シナリオとして表示される表範囲を指定する。この属性の値は,セル範囲
アドレスのリスト並びとする。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:scenario-ranges">
<ref name="cellRangeAddressList"/>
</attribute>
</define>
動作中
table:is-active属性は,このシナリオ表に属するシナリオが動作中かどうかを示す。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:is-active">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</define>
表示境界
table:display-border属性は,このシナリオ表に属するシナリオの境界を表示することが望ましいかどうか
を指定する。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display-border" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
境界色
table:border-color属性は,このシナリオ表に属するシナリオの周囲に表示される境界の色を指定する。
152
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:border-color">
<ref name="color"/>
</attribute>
</optional>
</define>
書戻し
table:copy-back属性は,別のシナリオが活性化された場合,データがこのシナリオ表に書き戻されるか
どうかを指定する。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:copy-back" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
スタイル転記
table:copy-styles属性は,データだけではなくスタイルがこのシナリオ表から目的とする表に複写される
かどうかを指定する。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:copy-styles" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
数式転記
table:copy-formulas属性は,数式がこのシナリオ表から目的とする表に複写されるかどうかを指定する。
この属性の値は,true又はfalseとする。値がtrueの場合,数式を複写する。値がfalseの場合,数式によ
る結果の値だけを複写する。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:copy-formulas" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
コメント
table:comment属性は,このシナリオについてのコメントを含む。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:comment">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
保護状態
table:protected属性は,シナリオ内に表示されるデータが編集機能から保護されるかどうかを指定する。
このシナリオを表示した表も保護される場合に限って,この属性は評価される(8.1.1参照)。
<define name="table-scenario-attlist" combine="interleave">
<optional>
153
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="table:protected">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.3.4
形状
<table:shapes>要素は,この要素が現れる表にアンカー付けされる図形形状(9.2を参照)を表現する全
ての要素を含む。それは,コンテナ要素であり,指定できる属性はない。
<define name="table-shapes">
<element name="table:shapes">
<oneOrMore>
<ref name="shape"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.4
高度な表セル
8.4.1
リンクした表セル
セル範囲は,データベース範囲,又は別のファイルの名前のついた範囲にリンクできる。この場合,元
のデータベース範囲及び名前のついた範囲に関する情報は,セル範囲で最初のセルの要素に含まれる
<table:cell-range-source>要素に含まれる。この要素に指定できる属性は,次による。
a) 名前
b) 最終的な大きさ
c) URL
d) フィルタ名
e) フィルタ設定
f)
リフレッシュ遅延
<define name="table-cell-range-source">
<element name="table:cell-range-source">
<ref name="table-table-cell-range-source-attlist"/>
<ref name="table-linked-source-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
名前
table:name属性は,元のデータベース範囲の名前,又は名前のついた範囲の名前を指定する。
<define name="table-table-cell-range-source-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
最終的な大きさ
table:last-column-spanned及びtable:last-row-spanned属性は,範囲の大きさとして最終的に知り得たものを
指定する。最後の操作によって範囲の大きさが変更される場合,これらの属性の値は,正しくない。
<define name="table-table-cell-range-source-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:last-column-spanned">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
<attribute name="table:last-row-spanned">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
154
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
URL,フィルタ名,フィルタ設定,及びリフレッシュ遅延
xlink:href,xlink:type,xlink:actuate,table:filter-name及びtable:filter-optionsの属性は,リンクした表のも
のと同一とする。詳細は,8.3.2を参照。
8.4.2
セル注釈
OpenDocument書式では,注釈が表のセル内に現れることができる。注釈についての詳細は,12.1に示
す。
8.4.3
探索
<table:detective>要素は,表の表示において現在のセルと他のセルとの間にどのような関係が見えるかの
情報を含む。
<define name="table-detective">
<element name="table:detective">
<zeroOrMore>
<ref name="table-highlighted-range"/>
</zeroOrMore>
<zeroOrMore>
<ref name="table-operation"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<table:detective>要素に含まれ得る要素は,次による。
a) 探索操作
b) 強調範囲
8.4.4
探索操作
<table:operation>要素は,セル間の関係を見いだすに至る探索操作(table:name属性)及びその操作が適
用される順序(table:index属性)を指定する。セル間の関係が見いだされると,それらのセルは関係を表
示するためにハイライト化される。<table:operation>要素の属性は,次による。
a) 名前
b) 索引
<define name="table-operation">
<element name="table:operation">
<ref name="table-operation-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
名前
table:name属性は,探索操作の名前を指定する。
table:name属性に定義される値は,次による。
a) remove-dependents: 数式の中で現在のセルの値を使用するセルからハイライト化を除去する。
b) remove-precedents: 現在のセルの数式の中で使用される値をもつセルからハイライト化を除去する。
c) trace-dependents: 数式の中で現在のセルの値を使用するセルをハイライト化する。
d) trace-errors: 現在のセルの数式の結果を計算する間にエラーを引き起こすセルをハイライト化する。
e) trace-precedents: 現在のセルの数式の中で使用される値をもつセルをハイライト化する。
探索操作の結果としてセルに与える又はセルから除去するハイライト化の特徴は,実装依存とする。
<define name="table-operation-attlist" combine="interleave">
155
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="table:name">
<choice>
<value>trace-dependents</value>
<value>remove-dependents</value>
<value>trace-precedents</value>
<value>remove-precedents</value>
<value>trace-errors</value>
</choice>
</attribute>
</define>
索引
table:index属性は,探索操作が適用される順序を指定する。
<define name="table-operation-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:index">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</define>
8.4.5
強調範囲
<table:highlighted-range>要素は,利用者インタフェースの中で強調されるセル範囲を指定する。強調は,
8.4.4で示した探索操作によって起こるか,又は誤り若しくは無効のデータを含んでいることによって起こ
る。
この要素に含まれる情報が最新とは保証されないが,探索操作又は誤り条件が計算された時点における
状態を反映する。
<table:highlighted-range>要素に指定できる属性を次に示す。
a) セル範囲アドレス
b) 方向
c) 誤りの有無
d) 無効のしるし
<define name="table-highlighted-range">
<element name="table:highlighted-range">
<choice>
<group>
<ref name="table-highlighted-range-attlist"/>
</group>
<group>
<ref name="table-highlighted-range-attlist-invalid"/>
</group>
</choice>
<empty/>
</element>
</define>
セル範囲アドレス
table:cell-range-address属性は,現在強調されている範囲のアドレスを含む。
<define name="table-highlighted-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:cell-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
方向
156
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:direction属性は,このセルと強調された範囲との間にある関係の向きを指定する。その向きは,例
えば,矢印として視覚化してもよい。
<define name="table-highlighted-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:direction">
<choice>
<value>from-another-table</value>
<value>to-another-table</value>
<value>from-same-table</value>
</choice>
</attribute>
</define>
誤りの有無
table:contains-error属性は,セル範囲が誤りを含むかどうかを明示する。
<define name="table-highlighted-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:contains-error" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
無効のしるし
table:marked-invalid属性は,現在のセルが無効であるというしるしを付けるかどうかを示す。この属性
は,他の属性とともに使用することはできない。
<define name="table-highlighted-range-attlist-invalid" combine="interleave">
<attribute name="table:marked-invalid">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</define>
8.5
スプレッドシート文書内容
8.5.1
文書保護
スプレッドシート文書の構造は,table:structure-protected属性の使用による保護が可能で,その場合,利
用者は,文書中の表の挿入,削除,移動,又は改名をすることはできない。省略できるtable:protection-key
属性は,パスワードを指定することによって,編集を可能とするための表保護フラグを利用者が初期化す
るのを防止するために使用する。直接XMLファイルにパスワードを保存するのを避けるため,パスワー
ドのハッシュ値だけを格納する。
ハッシュ化は,実装依存とする。
<define name="office-spreadsheet-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:structure-protected" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:protection-key">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.5.2
計算設定
スプレッドシート文書は,例えば無効日時,繰返し設定などの,数式の計算に影響する設定を含む。こ
れらの設定は,<table:calculation-settings>要素によって,文書中に保存しなければならない。
157
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="table-calculation-settings">
<element name="table:calculation-settings">
<ref name="table-calculation-setting-attlist"/>
<optional>
<ref name="table-null-date"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-iteration"/>
</optional>
</element>
</define>
<table:calculation-settings>要素に指定できる属性は,次による。
a) 大文字と小文字との区別
b) 表示されたとおりの精度かどうか
c) 検索基準をセル全体に適用するかどうか
d) ラベルの自動探索
e) 正規表現を使用するかどうか
f)
空の場合の年
g) 空の場合の日付
h) 繰返し
大文字と小文字との区別
table:case-sensitive属性は,比較演算子がセル内容に適用される場合に,大文字と小文字とを区別するか
どうかを指定する。
<define name="table-calculation-setting-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:case-sensitive" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
表示されたとおりの精度かどうか
table:precision-as-shown属性は,計算をスプレッドシートに表示された丸められた数で行うのか,それと
も,全ての桁の数字を用いて行うのかを指定する。この属性の値がtrueの場合,計算は,スプレッドシー
トに表示された丸められた値を用いて行われる。この属性の値がfalseの場合,計算は,全ての桁の数字を
用いて行われるが,結果は,丸められた数として表示される。
<define name="table-calculation-setting-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:precision-as-shown" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
検索基準をセル全体に適用するかどうか
table:search-criteria-must-apply-to-whole-cell属性は,table:value属性からの検索パターンがセルのコンテン
ト全体にマッチするかどうかを指定する。table:search-criteria-must-apply-to-whole-cellの定義された値は次
による。
a) false: 検索パターンは,セルのどの位置の部分文字列にもマッチできる。
b) true: 検索パターンは,セルのコンテント全体にマッチしなければならない。
158
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:search-criteria-must-apply-to-whole-cell属性は,そのtable:data-type 属性がtextの値をもち,その
table:operator 属性が次の値の一つをもつ場合に,<table:filter-condition>要素とともにだけ使用される。
a) match(つまり,マッチする。)
b) !match(つまり,マッチしない。)
c) =(つまり,等しい。)
d) !=(つまり,等しくない。)
<define name="table-calculation-setting-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:search-criteria-must-apply-to-whole-cell"
a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ラベルの自動探索
table:automatic-find-labels属性は,行及び列のラベルを自動的に探索するかどうかを指定する。
<define name="table-calculation-setting-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:automatic-find-labels" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
正規表現を使用するかどうか
table:use-regular-expressions属性は,検索時に文字列比較のため正規表現を使用するかどうかを指定する。
正規表現の構文及び意味は,実装依存とする。
<define name="table-calculation-setting-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:use-regular-expressions"
a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
空の場合の年
table:null-year属性は,年値が数字2文字の場合の開始年を指定する。二つの数字からなる全ての年値は,
開始年と等しいか又はその後の年として解釈される。
<define name="table-calculation-setting-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:null-year" a:defaultValue="1930">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
空の場合の日付
<table:null-date>要素は,空の場合の日付を指定する。空の場合の日付は,日付値から数値への変換のと
き値"0"となる日付とする。空の場合の日付は,要素のtable:date-value属性で指定する。一般には,12/30/1899,
01/01/1900及び01/01/1904を使用する。
<define name="table-null-date">
<element name="table:null-date">
159
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="table:value-type" a:defaultValue="date">
<ref name="valueType"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:date-value"
a:defaultValue="1899-12-30">
<ref name="date"/>
</attribute>
</optional>
<empty/>
</element>
</define>
繰返し
<table:iteration>要素は,循環参照を備えた数式を,特定の繰返し回数の後で計算することを可能とする。
問題が解決されるまで,循環参照を備えた数式を繰り返す。繰返し計算が不可能な場合,表の中の循環参
照を備えた数式は,誤りメッセージを引き起こす。
繰返し計算は,table:status属性で可能又は無効と設定する。繰返し計算が可能の場合,table:steps属性は,
許可する最大の繰返し回数を指定する。table:maximum-difference属性は,二つの計算結果の間で許される
差の最大値を指定する。結果がこの属性値未満となった場合に繰返しを停止する。
<define name="table-iteration">
<element name="table:iteration">
<optional>
<attribute name="table:status" a:defaultValue="disable">
<choice>
<value>enable</value>
<value>disable</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:steps" a:defaultValue="100">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:maximum-difference"
a:defaultValue="0.001">
<ref name="double"/>
</attribute>
</optional>
<empty/>
</element>
</define>
8.5.3
表セル内容検証
表セル内容検証は,表セルの内容のための検証規則を記述する。<table:content-validation>要素は,検証
規則を指定する。文書中に存在する全ての検証規則は,<table:content-validations>要素に含まれる。検証規
則は,命名され,その名前によって表セルから参照される。
<define name="table-content-validations">
<element name="table:content-validations">
<oneOrMore>
<ref name="table-content-validation"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
160
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="table-content-validation">
<element name="table:content-validation">
<ref name="table-validation-attlist"/>
<optional>
<ref name="table-help-message"/>
</optional>
<optional>
<choice>
<ref name="table-error-message"/>
<group>
<ref name="table-error-macro"/>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
</group>
</choice>
</optional>
</element>
</define>
<table:content-validation>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 名前
b) 条件
c) 基底セルアドレス
d) 空セルの許容
e) 表示リスト
名前
table:name属性は,内容検証の名前を指定する。この名前は,検証規則が適用されることが望ましいセ
ルから規則を参照するために用いる。名前は,アプリケーションソフトウェアによって自動的に作成され
る。
<define name="table-validation-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
条件
table:condition属性は,検証規則が適用される全てのセルに対して評価結果がtrueでなければならない条
件を指定する。
この属性の値は,名前空間接頭辞の後に実装依存の論理式をつなげたものとすることが望ましい。
<define name="table-validation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:condition">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
基底セルアドレス
table:base-cell-address属性は,条件の中に現れる数式における相対アドレスの基底セルアドレスを指定す
る。この属性は,条件が数式を含んでいる場合にだけ必要とされる。この属性の値は,表の名前を含む絶
対セルアドレスでなければならない。
<define name="table-validation-attlist" combine="interleave">
161
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="table:base-cell-address">
<ref name="cellAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
空セルの許容
table:allow-empty-cell属性は,セルが空になってもよいかどうかを指定する。
<define name="table-validation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:allow-empty-cell" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
表示リスト
table:display-list属性は,セル値を入力するときに条件中に現れる値のリストを利用者インタフェースに
表示するかどうかを指定する。この属性の値は,none,unsorted,sort-ascendingのいずれかとする。
a) none
値リストを表示しない。
b) unsorted
値リストを,値が条件中に現れる順序で表示する。
c) sort-ascending
値リストを昇順で表示する。
<define name="table-validation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display-list" a:defaultValue="unsorted">
<choice>
<value>none</value>
<value>unsorted</value>
<value>sort-ascending</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
ヘルプメッセージ
<table:help-message>要素は,利用者がセルを選択するときに表示するメッセージを指定する。要素は,
ヘルプメッセージのタイトルを指定するtable:title属性をもってもよい。さらに,要素は,メッセージの表
示を抑制するために使用できるtable:display属性をもってもよい。
<define name="table-help-message">
<element name="table:help-message">
<optional>
<attribute name="table:title">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:display" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="text-p"/>
162
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</zeroOrMore>
</element>
</define>
エラーメッセージ
<table:help-message>要素は,不正な内容を利用者がセルに入力したときに表示することが望ましいメッ
セージを指定する。例えば,検査規則の条件が“false”の要素は,ヘルプメッセージのタイトルを指定す
るtable:title属性をもってもよい。さらに,それは,メッセージの表示を抑制するために使用可能な
table:display属性をもってもよい。table:message-type属性は,値としてerror,warning又はinformationをと
ることができ,メッセージ表示が誤り(stop),警告(warning)又は情報だけ(information)のいずれにな
るのが望ましいかを指定する。誤りメッセージが表示された場合,有効かどうかの検査を引き起こす操作
(例えばカーソルがセルから離れる。)は,中断される。
<define name="table-error-message">
<element name="table:error-message">
<optional>
<attribute name="table:title">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:display" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:message-type" a:defaultValue="stop">
<choice>
<value>stop</value>
<value>warning</value>
<value>information</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="text-p"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
エラー処理マクロ
セルが不正な内容を含んでいる場合,メッセージ表示の代わりに,マクロを呼んでもよい。この場合マ
クロは,12.4に記述されている<office:event-listeners>要素によって指定される。イベント名は,不正な利
用者入力で起動されるイベントを指定するものでなければならない。
<office:event-listeners>要素に加えて,<table:error-macro>要素は,マクロが実行されることが望ましいか
どうかを指定する。
<define name="table-error-macro">
<element name="table:error-macro">
<optional>
<attribute name="table:execute" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</element>
</define>
8.5.4
ラベル範囲
163
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ラベル範囲は,行及び列に名前を割り当てるため,又は行及び列の一部に名前を割り当てるために使用
することができる。ここで,名前自体も表セルの内容として指定される。より正確には,ラベル範囲要素
<table:label-range>は,ラベルを含むラベルセル範囲と,ラベルによって内容に参照が付けられる行又は列
を指定するデータセル範囲とを指定する。
ラベル範囲には,2種類の形式がある。
a) 列のためのラベル範囲
b) 行のためのラベル範囲
行ラベルが指定される場合,データセル範囲は,ラベルセル範囲と同じ高さ及び垂直位置をもつことが
望ましい。列ラベルが指定される場合,ラベル範囲並びに幅及び水平位置が同じであることが望ましい。
セル範囲の定義に関する情報については,8.3.1に示す。
ラベルは,他の名前と同様に数式内で使用することができる。文書中に存在する全てのラベル範囲は,
単一の<table:label-ranges>要素内に含まれる。
<define name="table-label-ranges">
<element name="table:label-ranges">
<zeroOrMore>
<ref name="table-label-range"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<define name="table-label-range">
<element name="table:label-range">
<ref name="table-label-range-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
ラベルセル範囲アドレス
table:label-cell-range-address属性は,ラベルのセル範囲アドレスを指定する。
<define name="table-label-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:label-cell-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</define>
データセル範囲アドレス
table:data-cell-range-address属性は,データのセル範囲アドレスを指定する。
<define name="table-label-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:data-cell-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</define>
向き
table:orientation属性は,ラベル範囲の向きを指定する。この属性は,値column又は値rowをもつことが
できる。
<define name="table-label-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:orientation">
<choice>
<value>column</value>
<value>row</value>
</choice>
</attribute>
164
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
8.5.5
名前付きの式
名前付きの式の要素<table:named-expressions>は,式への名前の割当ての集まりを含む。この要素を使用
すると,名前によって式を参照することが可能になる。
次の式には,名前を付けることができる。
a) セル範囲
b) 他の式,例えば数式の一部
<define name="table-named-expressions">
<element name="table:named-expressions">
<zeroOrMore>
<choice>
<ref name="table-named-range"/>
<ref name="table-named-expression"/>
</choice>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
名前付きの範囲
名前付けされた範囲の要素<table:named-range>は,名前を割り当てるセル範囲を指定する。セル範囲の
定義についての情報については,8.3.1に示す。
table:name属性は,範囲の名前を指定し,table:cell-range-address属性は,そのアドレスを指定する。アド
レスは,絶対又は相対のいずれかとする。セル範囲アドレスが相対の場合,table:base-cell-address属性もま
た存在しなければならない。この属性は,セル範囲のための基底セルアドレスを指定する。このアドレス
は,絶対でなければならない。したがって,アドレスの表名が必要になるが,絶対アドレスを示すドル記
号は,省略することができる。
他に,table:range-usable-as属性は,範囲の名前を使用して印刷範囲,フィルタ,繰返し行,又は繰返し
列を指定できるかどうかを指定する。この属性の値は,次のいずれかとする。
a) none
b) print-range,filter,repeat-row又はrepeat-columnのどれかを空白で区切って並べたリスト
<define name="table-named-range">
<element name="table:named-range">
<ref name="table-named-range-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<define name="table-named-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
<attribute name="table:cell-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
<optional>
<attribute name="table:base-cell-address">
<ref name="cellAddress"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:range-usable-as" a:defaultValue="none">
<choice>
<value>none</value>
165
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<list>
<oneOrMore>
<choice>
<value>print-range</value>
<value>filter</value>
<value>repeat-row</value>
<value>repeat-column</value>
</choice>
</oneOrMore>
</list>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
名前付きの式
名前付けされた式の要素<table:named-expression>は,名前付きの式(例えば数式の一部)を含む。
table:name属性は,式の名前を指定し,table:expression属性は,式自体とする。式は,最初の文字として
等号(=)を用いない。その式が名前付きの範囲又は別の名前付きの式を含んでいる場合,この名前付き
の範囲又は,名前付きの式を先に(含んでいる式より先に)指定しなければならない。式が相対的なセル
範囲アドレスを含んでいる場合,table:base-cell-address属性が更に存在しなければならない。この属性は,
セル範囲のための基底セルアドレスを指定する。このアドレスは,絶対的でなければならない。したがっ
て,アドレスの表名を必要とするが,絶対アドレスを示すドル記号は,省略することができる。
<define name="table-named-expression">
<element name="table:named-expression">
<ref name="table-named-expression-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<define name="table-named-expression-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
<attribute name="table:expression">
<ref name="string"/>
</attribute>
<optional>
<attribute name="table:base-cell-address">
<ref name="cellAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
例 名前付きの範囲及び名前付きの式を備えた名前付きの式要素。
<table:named-expressions>
<table:named-range table:name="sample1" table:cell-range-address=".C4"
table:base-cell-address="sampletable.F1" table:area-type="none"/>
<table:named-range table:name="sample2"
table:cell-range-address=".$D$3:.$K$8"
table:area-type="print-range filter"/>
<table:named-expression table:name="sample3"
table:expression="sum([.A1:.B3])"/>
</table:named-expressions>
8.6
データベース範囲
データベース範囲は,表の中の指定された領域で,そこでは,データベース演算だけでなくフィルタリ
ング又はソーティングのようなある種の演算を適用できる。データベース範囲要素<table:database-ranges>
166
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
は,文書に定義された全てのデータベース範囲の集まりを含む。
<define name="table-database-ranges">
<element name="table:database-ranges">
<zeroOrMore>
<ref name="table-database-range"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
8.6.1
データベース範囲
<table:database-range>は,単一のデータベース範囲を定義する。
<define name="table-database-range">
<element name="table:database-range">
<ref name="table-database-range-attlist"/>
<optional>
<choice>
<ref name="table-database-source-sql"/>
<ref name="table-database-source-table"/>
<ref name="table-database-source-query"/>
</choice>
</optional>
<optional>
<ref name="table-filter"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-sort"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-subtotal-rules"/>
</optional>
</element>
</define>
データベース範囲名
table:name属性は,演算を適用するデータベース範囲の名前を指定する。単一の文書内では,名前をも
たないデータベース範囲は,一つしか許されない。通常このデータベース範囲は,アプリケーションによ
って自動的に作成され,利用者が明示的にデータベース範囲を生成することなく,セルのデータをフィル
タリングする又はソートするために使用される。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
選択状態
table:is-selection属性は,データベース範囲が完全なデータベースを含むのか,又はデータベースから選
択されたレコードだけを含むのかを指定する。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:is-selection" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
更新時のスタイル保持
167
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:on-update-keep-styles属性は,データベース範囲が更新される場合の振る舞いを指定する。属性値が
"true"の場合,データベース範囲の最初の非ラベル行中のセルに割り当てられるセルスタイルを,データベ
ース範囲の全ての行に使用する。属性値が"false"の場合,データベース範囲の全てのセルに文書の省略時
のセルスタイルを割り当てる。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:on-update-keep-styles" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
更新時の大きさ保持
table:on-update-keep-size属性は,データ元でのデータの大きさが変わる場合のデータベース範囲の振る
舞いを指定する。属性値がtrueの場合,範囲の大きさは,保持される。属性値がfalseの場合,範囲の大き
さは,保持されない。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:on-update-keep-size" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
永続的データかどうか
table:has-persistent-data属性は,文書自身が保存される場合に,データベース範囲中の現在データを保存
するかどうかを指定する。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:has-persistent-data" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
向き
table:orientation属性は,データベース範囲の向きを指定する。この属性の値は,row又はcolumnとする。
向きは,例えば,データベース範囲をソートするときに使用される(8.6.5参照)。向きがrowの場合,ソ
ートは,行に対して行われ,そうでなければ列に対して行われる。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:orientation" a:defaultValue="row">
<choice>
<value>column</value>
<value>row</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
見出しを包含するかどうか
table:contains-header属性は,データベース範囲の第1行又は第1列の内容をラベルを指定するために使
用することが望ましいかどうかを指定する。属性の値がtrueの場合,行又は列における最初のセルの内容
を用いて,数多くのスプレッドシート演算(例えばピボットデータのような)から行又は列全体を参照す
168
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ることができる。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:contains-header" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
フィルタボタン表示
table:display-filter-buttonsボタン属性は,フィルタボタンを表示するかどうかを指定する。フィルタボタ
ンは,ラベルセルに表示されたリストボックス制御であり,そのリストエントリは,ラベル付けされた行
又は列の値とする。これらのエントリのうちの一つを選択すると,ラベル付けされた行又は列のセルが選
択された値をもつ行又は列の全てを選択するフィルタをデータベース範囲に適用したときと同じ効果をも
つ。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display-filter-buttons"
a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
目標範囲アドレス
table:target-range-address属性は,データベース範囲におけるセル範囲アドレスを指定する。絶対アドレ
スと相対アドレスとの区別はできない。したがって,アドレスには表名を指定しなければならず,ドル記
号は,無視される。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:target-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</define>
リフレッシュ遅延
table:refresh-delay属性は,自動リフレッシュ動作の間の遅延時間を指定する。
<define name="table-database-range-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:refresh-delay">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.6.2
データベースソースSQL
<table:database-source-sql>要素は,データベース範囲の元データを含むSQLデータベースについて記述
する。
<define name="table-database-source-sql">
<element name="table:database-source-sql">
<ref name="table-database-source-sql-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
データベース名
169
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:database-name属性は,データをどのSQLデータベースからインポートするかを名前で指定する。
<define name="table-database-source-sql-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:database-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
SQL文
table:sql-statement属性は,SQLデータベースからデータをインポートする場合に使用するSQL文を指定
する。
<define name="table-database-source-sql-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:sql-statement">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
SQL文の構文解析
table:parse-sql-statement属性は,アプリケーションがSQL文を構文解析するかどうかを指定する。
<define name="table-database-source-sql-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:parse-sql-statement" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.6.3
データベースソース表
データベースソース表の要素<table:database-source-table>は,データベース範囲の元データがデータベー
ス表に格納されていることを指定する。
<define name="table-database-source-query">
<element name="table:database-source-table">
<ref name="table-database-source-table-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
データベース名
table:database-name名前属性は,データをどのデータベースからインポートするかを名前で指定する。
<define name="table-database-source-table-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:database-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
表名
table:database-table-name属性は,データをどのデータベース表からインポートするかを指定する。
<define name="table-database-source-table-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:database-table-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
8.6.4
データベースソース問合せ
データベースソース問合せ要素<table:database-source-query>は,データベース範囲の元データがデータベ
ース問合せの結果であることを指定する。
<define name="table-database-source-table">
170
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<element name="table:database-source-query">
<ref name="table-database-source-query-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
データベース名
table:database-name属性は,データをどのデータベースからインポートするかを名前で指定する。
<define name="table-database-source-query-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:database-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
問合せ名
table:query-name属性は,データをインポートするデータベースで実行する問合せを指定する。
<define name="table-database-source-query-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:query-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
8.6.5
ソート
ソート要素<table:sort>は,データベース範囲で適用されることが望ましいソートキーについて記述する。
<define name="table-sort">
<element name="table:sort">
<ref name="table-sort-attlist"/>
<oneOrMore>
<ref name="table-sort-by"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
内容にスタイルを結合するかどうか
table:bind-styles-to-content属性は,セルがソート操作の後にスタイル属性を保持するかどうかを指定する。
<define name="table-sort-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:bind-styles-to-content" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
目標範囲アドレス
table:target-range-address属性を指定した場合,ソート結果は,データベース範囲で指定されたソースセ
ル範囲にではなく指定されたセル範囲に複写される。絶対アドレスと相対アドレスとの区別はできない。
したがって,表名は,アドレスに存在しなければならず,ドル記号は,無視される。
<define name="table-sort-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:target-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
大文字と小文字との区別
table:case-sensitive属性は,ソート操作において大文字と小文字とを区別するかどうかを指定する。
<define name="table-sort-attlist" combine="interleave">
171
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="table:case-sensitive" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
言語
table:language属性は,比較のときに用いる自然言語を指定する。
<define name="table-sort-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:language">
<ref name="languageCode"/>
</attribute>
</optional>
</define>
国
table:country属性は,特定の自然言語の文字列比較で使われる規則であって国に依存するものを指定す
る。
<define name="table-sort-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:country">
<ref name="countryCode"/>
</attribute>
</optional>
</define>
アルゴリズム
table:algorithm属性は,ソートキーを比較するアルゴリズムを指定する。属性の値は,アプリケーション
によって異なるが,“phonetic (alphanumeric first)”などの言語又は国に特有なアルゴリズム名でもよい。ア
プリケーション間での名前の衝突を回避するために,名前は,名前空間接頭辞から始まることが望ましい。
<define name="table-sort-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:algorithm">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.6.6
ソート基準
ソート基準要素<table:sort-by>は,ソートするキーすなわちフィールド,このフィールドのデータ型,及
びどのようにソートするかを指定する。
<define name="table-sort-by">
<element name="table:sort-by">
<ref name="table-sort-by-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
フィールド番号
table:field-number属性は,ソートすることが望ましい行又は列の番号を指定する。それは,データベー
ス範囲内の行又は列の番号とする。
<define name="table-sort-by-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:field-number">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
172
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
データ型
table:data-type属性は,ソートされるフィールドのデータ型を指定する。その値は,text,number,automatic
又は,利用者定義によるソート順序名とする。属性値がautomaticな場合,アプリケーションは,フィール
ドがどのデータ型であるかを決めなければならない。利用者定義によるソート順序は,例えば月の名称が
挙げられる。利用者によるソート順序の定義は,アプリケーションに依存する。
<define name="table-sort-by-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:data-type" a:defaultValue="automatic">
<choice>
<value>text</value>
<value>number</value>
<value>automatic</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
順序
table:order属性は,データをソートする順序が昇順か降順かを指定する。
<define name="table-sort-by-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:order" a:defaultValue="ascending">
<choice>
<value>ascending</value>
<value>descending</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
8.6.7
小計規則グループ
小計規則グループ要素<table:subtotal-rules>は,暫定結果(小計と呼ぶ。)をデータベース範囲について計
算することが望ましいことを指定する。この要素は,暫定結果が計算されることが望ましい行又は列に関
する情報を含み,結果をどのように計算するかに関する情報を含む。暫定結果を計算するために,行又は
列のセル値は,それらの値によってグループ化される。すなわち,同じフィールドで同じ内容を備えた全
てのセルは,一つのグループを形成する。計算された暫定結果は,各グループの最後に表示される。
<define name="table-subtotal-rules">
<element name="table:subtotal-rules">
<ref name="table-subtotal-rules-attlist"/>
<optional>
<ref name="table-sort-groups"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="table-subtotal-rule"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
スタイルの内容への束縛
table:bind-styles-to-content属性は,セルが小計計算の後にそのスタイルを保持するかどうかを指定する。
この属性は,table:sort-groups要素が存在するときに限って評価する。
<define name="table-subtotal-rules-attlist" combine="interleave">
<optional>
173
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="table:bind-styles-to-content" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
大文字と小文字との区別
table:case-sensitive属性は,エントリを比較する場合,例えばグループをソートする場合などに,大文字
小文字との区別が重要かどうかを指定する。
<define name="table-subtotal-rules-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:case-sensitive" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
グループ切換えに伴う改ページ
グループ切換えのためのtable:page-breaks-on-group-change属性は,各グループの小計の後に改ページを
挿入するかどうかを指定する。
<define name="table-subtotal-rules-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:page-breaks-on-group-change"
a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.6.8
小計ソートグループ
ソートグループ要素である<table:sort-groups>は,グループ化の前に列又は行をソートすること,及びそ
れらをどうソートするかを指定する。この要素は,小計規則要素(8.6.7参照)に含まれる。
<define name="table-sort-groups">
<element name="table:sort-groups">
<ref name="table-sort-groups-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
データ型
table:data-type属性は,ソートすることが望ましい列又は行グループのデータ型を指定する。詳細は,8.6.6
に示す。
<define name="table-sort-groups-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:data-type" a:defaultValue="automatic">
<choice>
<value>text</value>
<value>number</value>
<value>automatic</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
順序
table:order属性は,グループデータをソートする場合に,昇順と降順とのどちらとするかを指定する。
174
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
詳細は,8.6.6に示す。
<define name="table-sort-groups-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:order" a:defaultValue="ascending">
<choice>
<value>ascending</value>
<value>descending</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
8.6.9
小計規則
小計規則要素<table:subtotal-rule>は,ある行又は列のための小計を計算する方法について記述する。規則
は,グループフィールド番号及び一つ以上の小計フィールドを含む。グループフィールド番号は,規則が
適用される列グループを指定する。小計フィールドは,小計が計算することが望ましい行又は列を指定し,
計算に使用する関数を指定する。
<define name="table-subtotal-rule">
<element name="table:subtotal-rule">
<ref name="table-subtotal-rule-attlist"/>
<zeroOrMore>
<ref name="table-subtotal-field"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
フィールド数によるグループ
table:group-by-field-number属性は,グループ化されるフィールド(例えば列)を指定する。指定するの
は,データベース範囲の行又は列の番号とする。
<define name="table-subtotal-rule-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:group-by-field-number">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</define>
8.6.10 小計フィールド
小計フィールド要素<table:subtotal-field>は,フィールド数と,暫定結果を計算するために使用する関数
とを含む。
<define name="table-subtotal-field">
<element name="table:subtotal-field">
<ref name="table-subtotal-field-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
フィールド数
table:field-number属性は,小計を計算することが望ましい行又は列を指定する。指定するのは,データ
ベース範囲の行又は列の番号とする。
<define name="table-subtotal-field-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:field-number">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</define>
関数
table:function属性は,どんな種類の小計を計算するかを指定する。この属性が取り得る値は,auto,average,
175
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
count,countnums,max,min,product,stdev,stdevp,sum,var及びvarpとする。
この関数は,実装依存とする。
<define name="table-subtotal-field-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:function">
<choice>
<value>auto</value>
<value>average</value>
<value>count</value>
<value>countnums</value>
<value>max</value>
<value>min</value>
<value>product</value>
<value>stdev</value>
<value>stdevp</value>
<value>sum</value>
<value>var</value>
<value>varp</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</attribute>
</define>
例 小計フィールド
<table:database-range table:range-position="sampletable.A1:sampletable.G20"
table:name="sample">
<table:database-source-table table:database-name="sampleDB"
table:table-name="sampleTable"/>
<table:filter ...>
...
</table:filter>
<table:sort>
<table:sort-by table:field-number=1/>
</table:sort>
<table:subtotal-rules>
<table:sort-groups/>
<table:subtotal-rule table:column-group "3">
<table:subtotal-field table:field-number="1"
table:function="sum"/>
</table:subtotal-rule>
</table:subtotal-rules>
</table:database-range>
8.7
フィルタ
フィルタは,特定の条件と一致する行だけを表示することが望ましいことを指定する。
8.7.1
表フィルタ
表フィルタ要素<table:filter>は,データベース範囲又はピボットデータ表に含まれているデータをどのよ
うにフィルタリングするかを記述する。要素の中で指定された条件は,データベース範囲又はピボットデ
ータ表に指定された全ての行に適用される。条件を評価してtrueにならない行は,表示しない。
<define name="table-filter">
<element name="table:filter">
<ref name="table-filter-attlist"/>
<choice>
<ref name="table-filter-condition"/>
<ref name="table-filter-and"/>
<ref name="table-filter-or"/>
</choice>
</element>
</define>
目標範囲アドレス
176
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:target-range-address属性が存在する場合,フィルタリングの結果は,指定されたセル範囲に複写さ
れるが,表の全ての行は,表示されたままとする。この属性が存在しない場合,フィルタ条件と一致しな
い行は,表示されない。絶対アドレスと相対アドレスとの区別は,可能ではない。したがって,表名は,
アドレスに存在しなければならず,ドル記号は,無視される。
<define name="table-filter-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:target-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
条件ソース
table:condition-source属性は,条件がフィルタに含まれるのか,それとも表範囲で符号化されるのかを指
定する。値がselfの場合,条件は,<table:filter>の子要素によって指定される。値がcell-rangeである場合,
条件は,table:condition-source-range-address属性によって指定されるセル範囲に符号化される。
<define name="table-filter-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:condition-source" a:defaultValue="self">
<choice>
<value>self</value>
<value>cell-range</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
条件ソース範囲アドレス
table:condition-source-range-address属性は,符号化された条件を含むセル範囲を指定する。セル範囲の最
初の行は,内容をフィルタリングすることが望ましい列のラベルを含まなければならない。後続する行は,
列に含まれるセルに対して評価すると真になることが必要な条件を指定する。各行にある複数の条件は,
"and"演算で接続され,行同士は,"or"演算で接続される。これは,条件範囲の少なくとも一つの行につい
て,条件範囲の最初の行で指定された列に対してどの条件を評価しても真となる場合に,ソース表の一つ
の行が表示されることを意味する。
<define name="table-filter-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:condition-source-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
例 表15で示すとおり条件ソース範囲がE1:F3(縦じまで示す。)で,ソース範囲がA1:C3(横じま
で示す。)の場合だと,2行目及び3行目だけが表示される。
177
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表15−条件ソース範囲とソース範囲との関係
A
B
C
D
E
F
G
H
I
1
1
3
4
A
B
2
1
5
6
=1
=5
3
2
8
9
>=2
第2行のA列のセルが1を値として,B列のセルが値5をもつので,条件範囲の2番目の行は,全て真
と評価されることになり,したがって第2行は,表示される。第3行のA列のセルが2より大きいか等し
いので,条件範囲の3番目の行の唯一の条件は,真と評価されることになり,したがって第3行は,表示
される。
重複を表示するかどうか
table:display-duplicates属性は,フィルタリング結果のうち重複するものを表示するかどうかを指定する。
<define name="table-filter-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display-duplicates" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.7.2
ANDフィルタ
<table:filter-and>要素は,その子要素によって指定された条件に論理演算子ANDが適用されることを指
定する。
<define name="table-filter-and">
<element name="table:filter-and">
<oneOrMore>
<choice>
<ref name="table-filter-or"/>
<ref name="table-filter-condition"/>
</choice>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.7.3
ORフィルタ
<table:filter-or>要素は,その子要素によって指定された条件に論理演算子ORが適用されることを指定す
る。
<define name="table-filter-or">
<element name="table:filter-or">
<oneOrMore>
<choice>
<ref name="table-filter-and"/>
<ref name="table-filter-condition"/>
</choice>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.7.4
フィルタ条件
表の<table:filter-condition>要素は,フィルタ操作で用いられる単一の条件について記述する。
<define name="table-filter-condition">
<element name="table:filter-condition">
<ref name="table-filter-condition-attlist"/>
<empty/>
178
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</element>
</define>
フィールド番号
フィールド番号属性table:field-numberは,どのフィールドを条件として使用するかを指定する。フィー
ルド番号は,フィルタのソース範囲の行又は列の番号とする。
<define name="table-filter-condition-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:field-number">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</define>
値
table:value属性は,フィルタ条件に対する値を指定する。
<define name="table-filter-condition-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:value">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
演算子
演算子属性table:operatorは,フィルタ条件においてどの演算子を使用するかを指定する。これは,フィ
ールド番号(つまりtable:field-number属性)によって定められる列に含まれる個々のセルが,与えられた
演算子を用いて値(つまりtable:value属性)と比較されることを意味する。この比較結果は,
<table:filter-condition>要素によって指定された下位のフィルタ条件の結果とする。
演算子は,正規表現を利用してもよく,しなくてもよい。正規表現を使用する演算子を次に示す。
a) match(合致する。)
b) !match(合致しない。)
いずれの場合も,table:value属性は,表セルが合致しなければならない(又は合致してはならない)正
規表現を含む。
正規表現を使用しない関係演算子は,次による。
a) =(等しい)
b) !=(等しくない)
c) <(より小)
d) >(より大)
e) <=(以下)
f)
>=(以上)
さらに,"empty","!empty","bottom values","top values","bottom percent"及び"top percent"演算子を使用
することができる。例えば最低及び最高のパーセント値をフィルタリングによって取り除くために,終わ
りの二つの演算子を使用することができる。
<define name="table-filter-condition-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:operator">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
大文字と小文字との区別
大文字と小文字との区別であるtable:case-sensitive属性は,フィルタ条件が大文字と小文字とを区別する
179
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
かどうかを決める。
<define name="table-filter-condition-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:case-sensitive" a:defaultValue="false">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
データ型
table:data-type属性は,比較をテキストとして行うか,それとも数値として行うかを指定する。
<define name="table-filter-condition-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:data-type" a:defaultValue="text">
<choice>
<value>text</value>
<value>number</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
例 フィルタの表現
<filter>
<filter-or>
<filter-and>
<filter-condition table:field-number=1 table:operator="="
table:value="Doe"/>
<filter-condition table:field-number=2 table:operator="="
table:value="John"/>
</filter-and>
<filter-and>
<filter-condition table:field-number=1 table:operator="="
table:value="Burns"/>
<filter-condition table:field-number=2 table:operator="="
table:value="Michael"/>
</filter-and>
</filter-or>
</filter>
8.8
ピボットデータ表グループ
ピボットデータ表グループは,スプレッドシート表,データベース表,又は外部のサービス構成部品の
ような,構造化されたデータの範囲から抽出されるデータを利用者が分析し評価することを可能にする。
ピボットデータ表グループ要素<table:data-pilot-tables>は,文書内の全てのピボットデータ表の集まりを含
む。
<define name="table-data-pilot-tables">
<element name="table:data-pilot-tables">
<zeroOrMore>
<ref name="table-data-pilot-table"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
8.8.1
ピボットデータ表
<table:data-pilot-table>は,単一のピボットデータ表を指定する。ピボットデータ表内では,選択された列
に存在する値の組合せは,全て集められ,これらの組合せの各々について数式が他の列のセルに適用され
る。
例 表16のソース表が与えられたものとする。
180
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表16−ソース表
A
B
C
D
1
Article
City
Country
Amount
Price
2
Main Unit
Hamburg
Germany
1
12
3
Monitor
Hamburg
Germany
2
15
4
Printer
Paris
France
4
13
5
Monitor
Paris
France
2
14
6
Main Unit
Paris
France
1
12
7
Monitor
Hamburg
Germany
2
10
8
Printer
Paris
France
2
16
表17のピボットデータ表は,Country列,City列及びArticle列によってソース表をグループ化し,これ
ら3列の値の各組合せについてAmount列の合計とPrice列の合計とを計算する。Country列の値及びCity
列の値は,それらの列に示されるが,Article列のものは,行に示される。
表17−ピボットデータ表
Article
Country
City
Data
Main Unit
Monitor
Printer
Total
France
Paris
Sum−Amount
1
2
6
9
Sum−Price
12
14
29
55
Germany
Hamburg
Sum−Amount
1
4
5
Sum−Price
12
25
37
Total sum−Amount
2
6
6
14
Total sum−Price
24
39
29
92
グループ化に使用される列(ここでは,Country列,City列及びArticle列)を,カテゴリ列と呼ぶ。数
式が,カテゴリ列(ここでは,Amount列及びPrice列)の値の組合せに基づいて計算される列を,データ
列と呼ぶ。カテゴリ列の内に存在する個々の値をメンバと呼ぶ。
一般に,ピボットデータの挙動は,フィールドによって定められ,個々のフィールドは,名前と,いわ
ゆる方向とをもつ。カテゴリ列は,row方向又はcolumn方向のフィールドによって指定され,データ列は,
data方向のフィールドによって指定される。前述の例において,Article列は,column方向のフィールドで,
Country列とCity列とは,row方向のフィールドとする。Amount列とPrice列とは,data方向のフィール
ドとする。
3種類目のフィールドは,データレイアウトフィールドとする。データレイアウトフィールドは,ソー
ス表の列には,結び付けられておらず,ピボットデータ表のレイアウトを変更することだけを目的とする。
例において,Data列は,データレイアウトフィールドとする。フィールドが指定される順序は,関連して
いる。
フィールドの指定順序には,意味がある。それは,カテゴリ列のデータをグループ化し,結果を表示す
る順序を指定する。表18に示すピボットデータ表は,例えば,データレイアウトフィールドがカテゴリ
列フィールドの前に指定されるなどの場合にピボットデータ表がどう変わるかを示す。
181
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表18−変更済みレイアウトによるピボットデータ表
Data
Country
City
Main Unit
Monitor
Printer
Total
Sum−Amount
France
Paris
1
2
6
9
Germany
Hamburg
1
4
5
Sum−Price
France
Paris
12
14
29
55
Germany
Hamburg
12
25
37
Total sum−Amount
2
6
6
14
Total sum−Price
24
39
29
92
ピボットデータ表の要素に指定できる属性は,次による。
a) ピボットデータ表名
b) アプリケーションデータ
c) 総計
d) 空行無視
e) カテゴリの識別
f)
対象範囲アドレス
g) 選別ボタン表示
h) ダブルクリックによる下位移行
<define name="table-data-pilot-table">
<element name="table:data-pilot-table">
<ref name="table-data-pilot-table-attlist"/>
<optional>
<choice>
<ref name="table-database-source-sql"/>
<ref name="table-database-source-table"/>
<ref name="table-database-source-query"/>
<ref name="table-source-service"/>
<ref name="table-source-cell-range"/>
</choice>
</optional>
<oneOrMore>
<ref name="table-data-pilot-field"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
ピボットデータ表ソース
軸ピボットデータ表のソースは,データベース(すなわちデータベース表自体,SQL問合せ又は名前付
け問合せ)に格納されているか,又は同一の文書中にあるセル範囲とする。ソースは,外部のものから実
装依存の方法によって提供することもできる。
ピボットデータ表のソースは,<table:data-pilot-table>要素に含まれる次の要素のいずれかによって指定す
る。
a) <table:database-source-sql>(8.6.2参照)
b) <table:database-source-table>(8.6.3参照)
c) <table:database-source-query>(8.6.4参照)
d) <table:source-cell-range>(8.8.2参照)
e) <table:source-service>(8.8.3参照)
ピボットデータ表名
182
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:name属性は,ピボットデータ表の名前を指定する。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
アプリケーションデータ
table:application-data属性は,ピボットデータ表についての付加的な情報を指定する。この情報をアプリ
ケーション(例えばマクロ)が利用することができる。このデータは,ピボットデータの振る舞いに影響
を及ぼさない。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:application-data">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
総計
table:grand-total属性は,カテゴリ列の値の個々の組合せについて計算された値のほかに,総計列と総計
行とのいずれか又は両方を表示することが望ましいかどうかを指定する。前述の例において,総計が実現
される。総計は,Totalと記された行と列とに表示される。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:grand-total" a:defaultValue="both">
<choice>
<value>none</value>
<value>row</value>
<value>column</value>
<value>both</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
空行無視
table:ignore-empty-rows属性は,ソース範囲の空行を無視することが望ましいかどうかを指定する。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:ignore-empty-rows" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
カテゴリの識別
table:identify-categories属性は,カテゴリ列で値をもたない行が一つでも存在する場合,値をもつ列であ
って最も近い祖先であるものの値を用いることが望ましいのか,又はそのような行をそれ自身のグループ
又はカテゴリに移動することが望ましいのかを指定する。属性の値がfalseの場合,空の値は,それ自身の
カテゴリを形成する。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:identify-categories" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
183
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</optional>
</define>
対象範囲アドレス
table:target-range-address属性は,ピボットデータ表の出力における対象範囲,すなわち,ピボットデー
タ表が表示される場合の場所を指定する。相対アドレスを絶対アドレスと区別することはできない。すな
わち,アドレスは,ドル記号を含んでいても絶対アドレスと解釈される。範囲アドレスは,表名を含まな
ければならない。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:target-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</define>
ボタン
ピボットデータ表内では,幾つかのセルは,ボタンとして表示され,表での対話操作(例えば列の順序
を変更するもの)を可能とする。table:buttons属性は,ボタンとして表示されることが望ましいセルを全て
指定する。その値は,セルアドレスのリストとする。相対アドレスを絶対アドレスと区別することはでき
ない。すなわち,アドレスは,ドル記号を含んでいても絶対アドレスと解釈される。範囲アドレスは,表
名を含まなければならない。
前記の例において,ボタンセルは,灰色の背景で表示される。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:buttons">
<ref name="cellRangeAddressList"/>
</attribute>
</optional>
</define>
フィルタボタン表示
table:show-filter-button属性は,ピボットデータ内の利用者インタフェースでフィルタボタンを表示する
かどうかを指定する。フィルタボタンを押すとフィルタ対話画面が表示される。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:show-filter-button" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ダブルクリックによる下位移行
table:drill-down-on-double-click属性は,ピボットデータ表でのダブルクリックにピボットデータ表がどの
ように反応するかを指定する。属性の値がfalseの場合,メンバラベル又は隣接する空の領域でダブルクリ
ックすると,ピボットデータ表の外側のセルの場合と同様に,表セルの編集モードが始まる。したがって,
ダブルクリックは,グループフィールド又はメンバを改名するために使用することができる。属性の値が
trueの場合,メンバラベル又は隣接する空の領域でダブルクリックすると,メンバの詳細を表示するか又
は非表示にする。ピボットデータ表の他のところをダブルクリックしても効果はない。
<define name="table-data-pilot-table-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:drill-down-on-double-click"
a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
184
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
</optional>
</define>
8.8.2
ソースセル範囲
ピボットデータ表のソースがセル範囲である場合,<table:source-cell-range>要素は,セル範囲についての
情報を含み,ピボットデータ表がその範囲からデータを得る方法についての情報を含む。ソースデータが
ピボットデータのデータによって処理される前に,フィルタを適用してもよい。このフィルタは,
<table:filter>の子要素によって指定しなければならない。
<define name="table-source-cell-range">
<element name="table:source-cell-range">
<ref name="table-source-cell-range-attlist"/>
<optional>
<ref name="table-filter"/>
</optional>
</element>
</define>
ソースセル範囲要素に指定できる属性は,次のものに限る。
a) セル範囲アドレス
セル範囲アドレス
table:cell-range-address属性は,ソースデータを含むセル範囲を指定する。ソースセル範囲のアドレスは,
絶対アドレスでなければならない。したがって,セル範囲アドレスは,表名を含んでいなければならず,
ドル記号は,無視される。
<define name="table-source-cell-range-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:cell-range-address">
<ref name="cellRangeAddress"/>
</attribute>
</define>
8.8.3
ソースサービス
ピボットデータ表のソースとして,何らかのサービスを使うことができる。サービスは,外部の何かに
よって提供される。ソースサービス要素<table:source-service>は,ピボットデータ表を作成するために使用
されるサービスについての情報を含む。
<define name="table-source-service">
<element name="table:source-service">
<ref name="table-source-service-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性は,次による。
a) サービス名
b) ソース名
c) オブジェクト名
d) ソース利用者名
e) ソースパスワード
サービス名
table:name属性は,サービスの名前を指定する。この属性の値は,実装依存とする。
<define name="table-source-service-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
185
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
ソース名
table:source-name属性は,サービスの実装に渡されるソース名を指定する。その値は,アプリケーショ
ン及びサービスに特有なものとする。
<define name="table-source-service-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:source-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
オブジェクト名
table:object-name属性は,ソースにおけるオブジェクトの名前を指定する。このオブジェクトは,データ
を含む。オブジェクト名は,サービスの実装に渡される。その値は,アプリケーション及びサービスに特
有とする。
<define name="table-source-service-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:object-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
ソース利用者名
table:user-name属性は,ソースにアクセスするために必要な利用者名を指定する。利用者名は,サービ
スの実装に渡される。その値は,アプリケーション及びサービスに特有とする。
<define name="table-source-service-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:user-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ソースパスワード
table:password属性は,ソースにアクセスするために必要なパスワードを指定する。パスワードは,サー
ビスの実装に渡される。その値は,アプリケーション及びサービスに特有とする。
<define name="table-source-service-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:password">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.8.4
ピボットデータフィールド
ピボットデータ表のフィールドは,<table:data-pilot-field>要素によって指定する。
<define name="table-data-pilot-field">
<element name="table:data-pilot-field">
<ref name="table-data-pilot-field-attlist"/>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-level"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-field-reference"/>
</optional>
<optional>
186
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="table-data-pilot-groups"/>
</optional>
</element>
</define>
ピボットデータフィールド要素に指定できる属性は,次による。
a) ソースフィールド名
b) 方向
c) データレイアウトかどうか
d) 関数
e) 利用された階層
ソースフィールド名
カテゴリ列又はデータ列を指定するフィールドのため,table:source-field-name属性は,フィールドに結
び付いている列の名前又はラベルを指定する。例えばピボットデータ表のソースがセル範囲である場合,
属性の値は,列のラベルでなければならない。
この属性の値が等しい多数の<table:data-pilot-field>要素が存在することがある。
<define name="table-data-pilot-field-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:source-field-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
方向
table:orientation属性は,ソースフィールドの方向を指定する。値がdataである場合,フィールドは,デ
ータ列を指定する。値がrow又はcolumnである場合,フィールドは,カテゴリ列を指定する。値hidden
は,フィールドであって,ピボットデータのソースに対応する列をもち,ピボットデータ表内では,表示
されないものについて使用する。値pageは,対応する列のために自動フィルタ(例えば,列に含まれる幾
つかの値のうちの一つを選ぶもの)を生成することが望ましいことを示す。この場合,方向がrow,column,
又はdataである別のフィールドがその列に存在しなければならない。
属性値がpageの場合,どの値をフィルタに選択するかを指定するため,table:selected-page属性を使用で
きる。
<define name="table-data-pilot-field-attlist" combine="interleave">
<choice>
<attribute name="table:orientation">
<choice>
<value>row</value>
<value>column</value>
<value>data</value>
<value>hidden</value>
</choice>
</attribute>
<group>
<attribute name="table:orientation">
<value>page</value>
</attribute>
<attribute name="table:selected-page">
<ref name="string"/>
</attribute>
</group>
</choice>
</define>
187
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
データレイアウトフィールドかどうか
table:is-data-layout-field属性は,フィールドがデータレイアウトフィールドかどうかを指定する(8.8.1
参照)。データレイアウトフィールドは,通常名前をもたない。
<define name="table-data-pilot-field-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:is-data-layout-field" a:defaultValue="false">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
関数
table:function属性は,データ列のセル値に適用される関数を指定する。table:orientation属性の値がdata
である場合に限ってこの属性は,評価される。この属性が取り得る値は,auto,average,count,countnums,
max,min,product,stdev,stdevp,sum,var及びvarpとする。カテゴリ列については,適用される関数
がないことを明示するために属性値autoを使用することができる。
この関数は,実装依存とする。
<define name="table-data-pilot-field-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:function">
<choice>
<value>auto</value>
<value>average</value>
<value>count</value>
<value>countnums</value>
<value>max</value>
<value>min</value>
<value>product</value>
<value>stdev</value>
<value>stdevp</value>
<value>sum</value>
<value>var</value>
<value>varp</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
利用階層
ピボットデータのソースが外部のもの又はサービスによって提供される場合,カテゴリ列内に含まれて
いたデータは,その値によってグループ化されるだけではなく,さらに,サブグループすなわち階層へ分
割されてもよい。例えば,日付値は,次のようにグループ化することができる。
a) "year","month"及び"day of month",又は,
b) "year","week"及び"day of week"
外部のものが階層を提供する場合,階層には,一意の番号を割り当てなければならない。これらの番号
は,ソースフィールドに適用されることが望ましい階層を選択するためにtable:used-hierarchy属性で使用
できる。-1という値は,階層が全く適用されないことが望ましいことを意味する。
<define name="table-data-pilot-field-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:used-hierarchy" a:defaultValue="-1">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</optional>
188
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
8.8.5
ピボットデータレベル
ピボットデータレベル要素<table:data-pilot-level>は,ピボットデータフィールドに関する追加情報をもつ。
<define name="table-data-pilot-level">
<element name="table:data-pilot-level">
<ref name="table-data-pilot-level-attlist"/>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-subtotals"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-members"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-display-info"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-sort-info"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-data-pilot-layout-info"/>
</optional>
</element>
</define>
ピボットデータレベル要素に指定できる属性を次に示す。
a) 空を表示するかどうか
空を表示するかどうか
table:show-empty属性は,いかなるメンバももたないフィールドを表示することが望ましいかどうかを指
定する。この属性が存在しない場合,アプリケーションは,いかなるメンバももたないフィールドを表示
してもしなくてもよい。
<define name="table-data-pilot-level-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:show-empty">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.8.6
ピボットデータ小計グループ
ピボットデータ小計グループ要素<table:data-pilot-subtotals>は,フィールドの全メンバに対して表示され
る暫定結果に関する情報とこの暫定結果を求めるために用いられた関数とをもつ。幾つかの暫定結果を同
時に計算することができる。この要素が存在しない場合,アプリケーションは,暫定結果を表示してもし
なくてもよい。
<define name="table-data-pilot-subtotals">
<element name="table:data-pilot-subtotals">
<zeroOrMore>
<ref name="table-data-pilot-subtotal"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
8.8.7
ピボットデータ小計
ピボットデータ小計要素<table:data-pilot-subtotal>は,単一の暫定結果の計算についての情報をもつ。
<define name="table-data-pilot-subtotal">
<element name="table:data-pilot-subtotal">
189
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="table-data-pilot-subtotal-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
ピボットデータ小計要素に指定できる属性を次に示す。
a) 関数
関数
table:function属性は,小計に使用される関数を指定する。可能な関数は,auto,average,count,countnums,
max,min,product,stdev,stdevp,sum,var及びvarpとする。
これらの関数は,実装依存とする。
<define name="table-data-pilot-subtotal-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:function">
<choice>
<value>auto</value>
<value>average</value>
<value>count</value>
<value>countnums</value>
<value>max</value>
<value>min</value>
<value>product</value>
<value>stdev</value>
<value>stdevp</value>
<value>sum</value>
<value>var</value>
<value>varp</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</attribute>
</define>
8.8.8
ピボットデータメンバグループ
カテゴリ列について,あるメンバについてそれ自体又は特定メンバのための表示情報が実際に表示され
るかどうかを制御することができる。<table:data-pilot-members>要素は,そのような情報を保有する。
<define name="table-data-pilot-members">
<element name="table:data-pilot-members">
<zeroOrMore>
<ref name="table-data-pilot-member"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
8.8.9
ピボットデータメンバ
ピボットデータメンバ要素<table:data-pilot-member>は,特定のメンバに対してどの情報が表示されるか
を指定する。
<define name="table-data-pilot-member">
<element name="table:data-pilot-member">
<ref name="table-data-pilot-member-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
ピボットデータメンバ要素に指定できる属性は,次による。
a) メンバ名
b) 表示
c) 詳細の表示
190
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
メンバ名
table:name属性は,表示情報が指定される値を指定する。
<define name="table-data-pilot-member-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
表示
table:display属性は,ピボットデータメンバが表示されるかどうかを指定する。この属性が存在しない場
合,アプリケーションは,メンバを表示してもしなくてもよい。
<define name="table-data-pilot-member-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:display">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
詳細提示
table:show-details属性は,メンバにフィールドを追加表示するかどうかを指定する。方向がrow又は
columnのフィールドが幾つか存在する場合だけ,この属性は,ピボットデータの振る舞いを変更する。こ
の場合,方向がrow又はcolumnであるフィールドであって同じ方向の最後のフィールドではないものの
属性値がfalseの場合,同じ方向の後続するフィールドにおけるメンバは,表示されない。その代わりに,
これらのフィールドに表示されるデータは,要約表示される。
<define name="table-data-pilot-member-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:show-details">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.8.10 ピボットデータ表示情報
<table:data-pilot-display-info>要素は,カテゴリフィールドに表示される行の個数を,データフィールドの
特定の数の値に制約する。
<define name="table-data-pilot-display-info">
<element name="table:data-pilot-display-info">
<ref name="table-data-pilot-display-info-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
評価するかどうか
table:enabled属性は,<table:data-pilot-display-info>要素が評価されるかどうかを指定する。
<define name="table-data-pilot-display-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:enabled">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</define>
データフィールド
table:data-field属性は,どのデータフィールドの値を考慮するかを指定する。
<define name="table-data-pilot-display-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:data-field">
191
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
メンバ計算
table:member-count属性は,データフィールド列の上端又は下端から数えて何個の値を表示するかを指定
する。
<define name="table-data-pilot-display-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:member-count">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</define>
表示メンバモード
table:display-member-mode属性は,データフィールド列の上端又は下端からtable:member-countによって
指定された値を取り去ることが望ましいかどうかを指定する。
<define name="table-data-pilot-display-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:display-member-mode">
<choice>
<value>from-top</value>
<value>from-bottom</value>
</choice>
</attribute>
</define>
8.8.11 ピボットデータソート情報
<table:data-pilot-sort-info>要素は,カテゴリフィールドのメンバをどのようにソートするかを指定する。
<define name="table-data-pilot-sort-info">
<element name="table:data-pilot-sort-info">
<ref name="table-data-pilot-sort-info-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
ソートモード
table:sort-mode属性は,一つのピボットデータフィールドのメンバをソートする方法について記述する。
モードがdataの場合,現在のカテゴリフィールドのメンバは,table:data-field属性によって指定されるデー
タフィールドの値によってソートされる。モードがmanualである場合,利用者がフィールドのメンバを手
動でソートすることができる。モードがnameの場合,フィールドのメンバは,その名前によってソート
される。
<define name="table-data-pilot-sort-info-attlist" combine="interleave">
<choice>
<group>
<attribute name="table:sort-mode">
<value>data</value>
</attribute>
<attribute name="table:data-field">
<ref name="string"/>
</attribute>
</group>
<attribute name="table:sort-mode">
<choice>
<value>none</value>
<value>manual</value>
<value>name</value>
</choice>
</attribute>
192
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</choice>
</define>
ソート順序
table:sort-order 属性は,メンバが昇順でソートするか,降順でソートするかを指定する。
<define name="table-data-pilot-sort-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:order">
<choice>
<value>ascending</value>
<value>descending</value>
</choice>
</attribute>
</define>
8.8.12 ピボットデータレイアウト情報
<table:data-pilot-layout-info>要素は,フィールドをどのようにレイアウトするかを記述する。
<define name="table-data-pilot-layout-info">
<element name="table:data-pilot-layout-info">
<ref name="table-data-pilot-layout-info-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
レイアウトモード
table:layout-mode属性は,フィールドをどのようにレイアウトするかを記述する。この属性は,次に示
す値をとる。
a) tabular-layout
表レイアウトモードは,各メンバの名前が,後続するフィールドの最初のメンバと同じ行にある場
合のレイアウトとする。このモードでは,小計は,常にメンバのデータの下に示される。
b) outline-subtotals-top
アウトラインレイアウトモードにおいて,後続するフィールドのメンバは,従来のデータベース報
告書と同様に,メンバの名前の下の行から開始する。小計は,(メンバの名前と同じ行の)最上位に提
示される。小計が2行以上となる場合(手動で選択された場合,又は複数のデータフィールドが存在
する場合),小計は,設定にかかわらず,常にメンバのデータの下に提示される。
c) outline-subtotals-bottom
下端(表レイアウトモードでのメンバのデータの下)に小計が示されることを除いて
outline-subtotals-topと同様とする。
<define name="table-data-pilot-layout-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:layout-mode">
<choice>
<value>tabular-layout</value>
<value>outline-subtotals-top</value>
<value>outline-subtotals-bottom</value>
</choice>
</attribute>
</define>
空行の追加
属性table:add-empty-linesの値がtrueの場合,ピボットデータ表のフィールドにおける個々のメンバのデ
ータ(小計を含む。)の後に空行を挿入する。
<define name="table-data-pilot-layout-info-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:add-empty-lines">
<ref name="boolean"/>
193
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
</define>
8.8.13 ピボットデータフィールド参照
<table:data-pilot-field-reference>要素は,データフィールドの表示値を修正するために使用するデータにつ
いて記述する。
<define name="table-data-pilot-field-reference">
<element name="table:data-pilot-field-reference">
<ref name="table-data-pilot-field-reference-attlist"/>
</element>
</define>
参照フィールド
table:field-name属性は,カテゴリフィールドを参照する。そのメンバは,<table:data-pilot-field-reference>
を含むデータフィールドの表示値に影響を及ぼす。
<define name="table-data-pilot-field-reference-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:field-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
参照メンバ型
table:member-type属性は,参照されたカテゴリフィールドのメンバを指定する。現在のデータフィール
ドにおけるこのメンバの値を考慮しなければならない。この属性の値がnext(又はprevious)の場合,参
照されたカテゴリフィールドの次(又は前)の表示されているメンバに対するデータフィールドの値を考
慮する。この属性の値がnamedである場合,table:member-nameはデータフィールド内のどのメンバの値を
考慮するかを指定する。
属性値がprevious及びnextの場合,空のメンバを読み飛ばす。
<define name="table-data-pilot-field-reference-attlist" combine="interleave">
<choice>
<group>
<attribute name="table:member-type">
<value>named</value>
</attribute>
<attribute name="table:member-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</group>
<attribute name="table:member-type">
<choice>
<value>previous</value>
<value>next</value>
</choice>
</attribute>
</choice>
</define>
参照型
table:type属性は,参照されたカテゴリフィールドが,データフィールドの表示値にどう影響するかを指
定する。この属性の値は,次のものの一つとする。
a) none
この値は,データフィールドの結果の表示を変更しないことを意味する。
b) member-difference
194
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
個々の結果から,table:member-type属性及びtable:member-name属性によって指定されたカテゴリフ
ィールドのメンバに対して計算した値を差し引く。
c) member-percentage
個々の結果を,table:member-type及びtable:member-name属性によって指定されたカテゴリフィール
ドのメンバに対して計算した値で除す。0で除した結果は,誤りとする。空の結果は,"0"で示す。
table:member-type属性の値がpreviousの場合,"1"を最初の値として表示する。table:member-type属性
の値がnextの場合,"1"を最後の値として表示する。
d) member-percentage-difference
個々の結果から,table:member-type及びtable:member-name属性によって指定されたカテゴリフィー
ルドメンバのための計算値を差し引き,さらに,その結果を再びこの値で除す。0で除した結果は,
誤りとする。そうでなければ,member-differenceのための規則を適用する。
e) running-total
個々の結果を,参照されたフィールドのソート順に,参照されたカテゴリフィールドにおける先行
メンバの結果の合計に加算する。最後に総計を表示する。
f)
row-percentage
個々の結果を,ピボットデータ表の行の結果の合計で除す。幾つかのデータフィールドがある場合,
結果のデータフィールドの合計を使用する。手動で選択された要約関数を備えた小計がある場合,合
計は,データフィールドの要約関数を用いて計算する。0で除した結果は,誤りとする。
g) column-percentage
row-percentageと同様とするが,結果の列の合計が使用される。
h) total-percentage
row-percentageと同様とするが,結果のデータフィールドの総合計が使用される。
i)
index
行の合計,列の合計,及び総合計を上記のように計算する。さらに,それらの値を用いて,次の式
を計算する。0で除した結果は,誤りとする。
(元の値×総合計)/(行の合計×列の合計)
<define name="table-data-pilot-field-reference-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:type">
<choice>
<value>none</value>
<value>member-difference</value>
<value>member-percentage</value>
<value>member-percentage-difference</value>
<value>running-total</value>
<value>row-percentage</value>
<value>column-percentage</value>
<value>total-percentage</value>
<value>index</value>
</choice>
</attribute>
</define>
8.8.14 ピボットデータグループ
<table:data-pilot-groups>要素は,ピボットデータフィールドがグループフィールドであることを指定する。
グループフィールドは,他のフィールドをグループ化することができる。例えば,ピボットデータ表が"city"
という名前をもった列フィールドをもち,それが"Berlin","Munich","Frankfurt","Hamburg","London",
195
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
"Manchester","Hastings"及び"Liverpool"というメンバをもつ場合,これらの市を国ごとにグループ化する
ことを望む人がいるかもしれない。そのために,"England"と"Germany"という二つのグループをもつ"city2"
というグループフィールドをピボットデータ表に設けてもよい。個々のグループは,そのメンバの名前の
リストをもつ。この例において,グループ"England"は,"London","Manchester","Hastings"及び"Liverpool"
を含む。グループ"Germany"は,"Berlin","Munich","Frankfurt" 及び"Hamburg"を含む。
さらに,数字又は日付の値に基づいてグループ化してもよい。
<define name="table-data-pilot-groups">
<element name="table:data-pilot-groups">
<ref name="table-data-pilot-groups-attlist"/>
<oneOrMore>
<ref name="table-data-pilot-group"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
ソースフィールド名
table:source-field-name属性は,対象とするデータがフィールド自身が参照するデータと異なる場合に,
グループ化されるデータを含んでいるフィールドを参照する。
<define name="table-data-pilot-groups-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:source-field-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
開始
数字又は日付値でグループ化する場合,table:date-start属性及びtable:start属性は,グループ化の開始値
を指定する。開始値より低い値は,全て単一のグループに含まれる。開始値に等しいか又は上回る値は,
table:grouped-by及びtable:step属性の指定に従ってグループ化される。
属性の値がautoである場合,フィールドの最小値を開始値として扱う。
<define name="table-data-pilot-groups-attlist" combine="interleave">
<choice>
<attribute name="table:date-start">
<choice>
<ref name="dateOrDateTime"/>
<value>auto</value>
</choice>
</attribute>
<attribute name="table:start">
<choice>
<ref name="double"/>
<value>auto</value>
</choice>
</attribute>
</choice>
</define>
終了
数字又は日付値でグループ化する場合,table:date-end属性及びtable:end属性は,グループ化の終了値を
指定する。終了値より高い値は,全て単一のグループに含まれる。終了値と等しいか又は下回る値は,
table:grouped-by属性及びtable:step属性の指定に従ってグループ化される。
属性の値がautoである場合,フィールドの最高値を終了値として扱う。
<define name="table-data-pilot-groups-attlist" combine="interleave">
<choice>
196
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="table:date-end">
<choice>
<ref name="dateOrDateTime"/>
<value>auto</value>
</choice>
</attribute>
<attribute name="table:end">
<choice>
<ref name="double"/>
<value>auto</value>
</choice>
</attribute>
</choice>
</define>
ステップ
table:step属性は,グループ間の距離を指定することによって,数値のグループ化を指定する。例えば,
グループ化のためのtable:start属性の値が5で,table:step属性の値が2の場合,5以上で7未満の値は,全
て一つのグループとする。さらに,7以上9未満の値は,全て次のグループとし,終了値にいたるまで同
様にグループ化する。
<define name="table-data-pilot-groups-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:step">
<ref name="double"/>
</attribute>
</define>
グループ化の基準
table:grouped-by属性によって,日付値のグループ化を指定する。日付値は,秒(seconds),分(minutes),
時間(hours),日(days),月(months),四半期(quarters),又は年(years)を基準としてグループ化でき
る。日付値は,例えば,分を基準としてグループ化した場合,ある同じ1分以内の全ての日付又は時刻は,
同じグループになる。すなわち,日付として2004-08-27T12:34:46,2004-08-27T12:34:56及び
2004-08-27T12:35:46が与えられると,最初の二つは,一つのグループになり,最後の日付は,独自のグル
ープになる。
<define name="table-data-pilot-groups-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:grouped-by">
<choice>
<value>seconds</value>
<value>minutes</value>
<value>hours</value>
<value>days</value>
<value>months</value>
<value>quarters</value>
<value>years</value>
</choice>
</attribute>
</define>
8.8.15 ピボットデータグループ
メンバ名の指定によってグループ化する場合,<table:data-pilot-group>要素は,単一のグループの幾つか
のメンバ名を指定する。
<define name="table-data-pilot-group">
<element name="table:data-pilot-group">
<ref name="table-data-pilot-group-attlist"/>
<oneOrMore>
<ref name="table-data-pilot-group-member"/>
</oneOrMore>
197
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</element>
</define>
名前
table:name属性は,グループの名前を指定する。
<define name="table-data-pilot-group-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
8.8.16 ピボットデータグループメンバ
<table:data-pilot-group-member>要素は,単一のグループメンバの名前を指定する。
<define name="table-data-pilot-group-member">
<element name="table:data-pilot-group-member">
<ref name="table-data-pilot-group-member-attlist"/>
</element>
</define>
名前
table:name属性は,メンバの名前を指定する。
<define name="table-data-pilot-group-member-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
8.9
統合
統合は,幾つかの独立した表範囲からのデータを組み合わせる。これらの範囲内で同じ相対アドレスを
もつソース表範囲内の全てのセルに数学関数を適用して新しい表範囲を計算する。統合は
<table:consolidation>要素によって定義する。
<define name="table-consolidation">
<element name="table:consolidation">
<ref name="table-consolidation-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 関数
b) ソースセル範囲アドレス
c) 対象セルアドレス
d) 使用ラベル
e) ソースデータへのリンク
関数
table:function属性は,データを統合するために使用される関数を指定する。指定可能な関数は,auto,
average,count,countnums,max,min,product,stdev,stdevp,sum,var及びvarpとする。
これらの関数は,実装依存とする。
<define name="table-consolidation-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:function">
<choice>
<value>auto</value>
<value>average</value>
<value>count</value>
198
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<value>countnums</value>
<value>max</value>
<value>min</value>
<value>product</value>
<value>stdev</value>
<value>stdevp</value>
<value>sum</value>
<value>var</value>
<value>varp</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</attribute>
</define>
ソースセル範囲アドレス
table:source-cell-range-addresses属性は,ソースセル範囲を指定するセル範囲アドレスのリストを指定す
る。
<define name="table-consolidation-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:source-cell-range-addresses">
<ref name="cellRangeAddressList"/>
</attribute>
</define>
対象セルアドレス
table:target-cell-address属性は,対象セルアドレスを指定する。
<define name="table-consolidation-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:target-cell-address">
<ref name="cellAddress"/>
</attribute>
</define>
ラベルの使用
table:use-label属性は,行の統合,列の統合,両方の統合に,ラベルを使用することが望ましいかどうか
を指定する。指定可能な値は,none,column,row及びbothとする。ラベルが行又は列に使用される場合,
同じ相対セルアドレスを備えたセルにではなく同じラベルが付いた行又は列のセルに数学関数を適用する。
<define name="table-consolidation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:use-labels" a:defaultValue="none">
<choice>
<value>none</value>
<value>row</value>
<value>column</value>
<value>both</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
ソースデータへのリンク
table:link-to-source-data属性は,統合表範囲中のデータがソースデータとリンクすることが望ましいかど
うかを指定する。ソースデータに何らかの変更が加えられる場合,統合表範囲中のデータは,自動的に更
新される。
<define name="table-consolidation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:link-to-source-data" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
199
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</optional>
</define>
8.10 DDEリンク
<table:dde-links>コンテナ要素は,スプレッドシート文書内のDDEリンクを全て格納する。どのリンク
もDDEソース及び最後の結合についてのデータを含む。詳細は,12.6.3に示す。
DDE結合の利用は,12.6に示す。
<define name="table-dde-links">
<element name="table:dde-links">
<oneOrMore>
<ref name="table-dde-link"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.11 スプレッドシート中の変更履歴
スプレッドシート文書内では,表への変更を記録することができる。8.11は,この変更履歴情報をどの
ように表現するかを示す。
テキスト文書では,表への変更履歴を記録することはできない。
8.11.1 履歴管理された変更
スプレッドシート文書に適用された変更は,全てリスト中に格納する。そのリストは,文書に適用され
た各変更に関する要素を含む。スプレッドシート文書への変更を記録するためには,<table:tracked-changes>
要素が存在しなければならない。
<define name="table-tracked-changes">
<element name="table:tracked-changes">
<ref name="table-tracked-changes-attlist"/>
<zeroOrMore>
<choice>
<ref name="table-cell-content-change"/>
<ref name="table-insertion"/>
<ref name="table-deletion"/>
<ref name="table-movement"/>
</choice>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
変更履歴の有無
table:track-changes属性は,変更履歴管理を行うかどうかを指定する。
<define name="table-tracked-changes-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:track-changes" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.11.2 挿入
<table:insertion>要素は,内容に関するどのような挿入も識別するために要求される情報を含む。この内
容は,一つ以上の行,一つ以上の列又は一つの表からなることがある。
<define name="table-insertion">
<element name="table:insertion">
<ref name="table-insertion-attlist"/>
<ref name="common-table-change-attlist"/>
<ref name="office-change-info"/>
200
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<ref name="table-dependencies"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-deletions"/>
</optional>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 識別子(8.11.18参照)
b) 受理状態(8.11.18参照)
c) 変更拒絶識別子(8.11.18参照)
d) 型
e) 位置
f)
計数
g) 表
型
table:type属性は,挿入の型を指定する。属性値は,row,column又はtableのことがある。
<define name="table-insertion-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:type">
<choice>
<value>row</value>
<value>column</value>
<value>table</value>
</choice>
</attribute>
</define>
位置
table:position属性は,表の中で挿入が起こった位置を指定する。挿入型によるが,属性値は,行,列又
は表の番号とする。
<define name="table-insertion-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:position">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</define>
計数
table:count属性は,挿入された行,列又は表の計数を指定する。
<define name="table-insertion-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:count" a:defaultValue="1">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
表
table:table属性は,挿入が発生した表の番号を指定する。この属性は,列及び行の挿入のためだけに存在
する。
<define name="table-insertion-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:table">
201
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="integer"/>
</attribute>
</optional>
</define>
例 セル内のテキストの挿入
<table:tracked-changes>
<table:insertion table:id="c001" table:acceptance-state="pending"
table:type="column" table:position="5">
<office:change-info>
<dc:creator>Sascha Ballach</dc:creator>
<dc:date>1999-55-18T12:56:04</dc:date>
</office:change-info>
</table:insertion>
</table:tracked-changes>
8.11.3 依存グループ
<table:dependencies>要素は,ある変更履歴が他の変更履歴に依存するという情報を含む。変更履歴の全
ての要素は,<table:dependencies>要素を含むことができる。
<define name="table-dependencies">
<element name="table:dependencies">
<oneOrMore>
<ref name="table-dependency"/>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.11.4 依存
<table:dependency>要素は,親要素が依存する一つの変更動作に関する情報を含む。現在の状態が依存す
る変更動作は,識別子によって参照する。
<define name="table-dependency">
<element name="table:dependency">
<attribute name="table:id">
<ref name="string"/>
</attribute>
<empty/>
</element>
</define>
8.11.5 削除グループ
<table:deletions>要素は,表への単一の変更を記録している間に実行される全ての削除を含む。
<define name="table-deletions">
<element name="table:deletions">
<oneOrMore>
<choice>
<ref name="table-cell-content-deletion"/>
<ref name="table-change-deletion"/>
</choice>
</oneOrMore>
</element>
</define>
8.11.6 セル内容の削除
<table:cell-content-deletion>要素は,セル内容が削除されたことを指定する。その要素は,削除されたセ
ルのアドレスと削除される以前の内容とを含む。text:id属性が存在するときは,現在の変更によって削除
されたセルについて以前に記録された変更履歴の識別子を指定する。
<define name="table-cell-content-deletion">
<element name="table:cell-content-deletion">
202
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="table:id">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<ref name="table-cell-address"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-change-track-table-cell"/>
</optional>
</element>
</define>
8.11.7 変更削除
<table:change-deletion>要素は,現在の変更によって削除される過去の変更履歴の識別子を指定する。
<define name="table-change-deletion">
<element name="table:change-deletion">
<optional>
<attribute name="table:id">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
<empty/>
</element>
</define>
8.11.8 削除
<table:deletion>要素は,変更履歴が有効である間に削除された内容を含む。削除されたセルの内容は,
<table:dependencies>又は<table:deletions>要素のいずれかに含まれる。
<define name="table-deletion">
<element name="table:deletion">
<ref name="table-deletion-attlist"/>
<ref name="common-table-change-attlist"/>
<ref name="office-change-info"/>
<optional>
<ref name="table-dependencies"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-deletions"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-cut-offs"/>
</optional>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 識別子(8.11.18参照)
b) 受理状態(8.11.18参照)
c) 変更拒絶識別子(8.11.18参照)
d) 型
e) 位置
f)
表
g) 多重削除範囲
型
203
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
table:type属性は,削除の型を指定する。属性値は,row,column又はtableのことがある。
<define name="table-deletion-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:type">
<choice>
<value>row</value>
<value>column</value>
<value>table</value>
</choice>
</attribute>
</define>
位置
table:position属性は,表の中で削除が起こった位置を指定する。削除型によるが,属性値は,行,列又
は表の番号とする。
<define name="table-deletion-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:position">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</define>
表
table:table属性は,削除が起こった表の番号を指定する。この属性は,列及び行を削除するためだけに存
在する。
<define name="table-deletion-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:table">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</optional>
</define>
多重削除範囲
複数の列又は行が同時に削除されたとき,削除されたいずれかの行又は列についても<table:deletion>要
素を指定する。このとき,最初に削除された行又は列の要素は,削除された行又は列の総数を指定する
table:multi-deletion-spanned属性を伴わなければならない。
<define name="table-deletion-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:multi-deletion-spanned">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</optional>
</define>
8.11.9 打切り
<table:cut-offs>要素は,新たに作成された内容のうち,以前に記録された挿入又は移動であって,現在の
操作によって削除された情報を含む。この例としては,以前に移動されていて,今,削除される行に重な
るセル範囲があり得る。
<define name="table-cut-offs">
<element name="table:cut-offs">
<choice>
<oneOrMore>
<ref name="table-movement-cut-off"/>
</oneOrMore>
<group>
<ref name="table-insertion-cut-off"/>
<zeroOrMore>
204
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="table-movement-cut-off"/>
</zeroOrMore>
</group>
</choice>
</element>
</define>
8.11.10
挿入打切り
<table:insertion-cut-off>要素は,どの挿入がどこで削除されたかという情報を含む。
<define name="table-insertion-cut-off">
<element name="table:insertion-cut-off">
<ref name="table-insertion-cut-off-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 識別子(8.11.18参照)
b) 位置
識別子
table:id属性は,今削除される挿入の識別子を含む。
<define name="table-insertion-cut-off-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:id">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
位置
table:position属性は,削除される挿入の行又は列の番号を指定する。
<define name="table-insertion-cut-off-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:position">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</define>
8.11.11
移動打切り
<table:movement-cut-off>要素は,どの移動がどこで削除されたかという情報を含む。
<define name="table-movement-cut-off">
<element name="table:movement-cut-off">
<ref name="table-movement-cut-off-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 識別子(8.11.18参照)
b) 開始位置,終了位置,位置
開始位置,終了位置,位置
table:start-position属性,table:end-position属性及びtable:position属性は,削除される移動に関する位置情
報を指定する。単一の行又は列が削除されるとき,table:position属性は,その番号を含む。複数の行又は
列が削除されるとき,table:start-position属性は,削除される最初の行又は列の番号を含み,table:end-position
属性は,削除される最後の行又は列の番号の次を含む。
<define name="table-movement-cut-off-attlist" combine="interleave">
<choice>
205
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="table:position">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<group>
<attribute name="table:start-position">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:end-position">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</group>
</choice>
</define>
例 内容がない列の削除
<table:tracked-changes>
<table:deletion table:id="c002" table:acceptance-state="pending"
table:type="column" table:position="9">
<office:change-info>
<dc:creator>Sascha Ballach</dc:creator>
<dc:date>1999-05-18T12:56:04</dc:creator>
</office:change-info>
</table:deletion>
</table:tracked-changes>
8.11.12
移動
<table:movement>要素は,内容のどのような移動も識別するために要求される情報を含む。この内容は,
セル内容又はセル範囲の内容からなることがある。
<define name="table-movement">
<element name="table:movement">
<ref name="common-table-change-attlist"/>
<ref name="table-source-range-address"/>
<ref name="table-target-range-address"/>
<ref name="office-change-info"/>
<optional>
<ref name="table-dependencies"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-deletions"/>
</optional>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 識別子(8.11.18参照)
b) 受理状態(8.11.18参照)
c) 変更拒絶識別子(8.11.18参照)
8.11.13
目標範囲アドレス及びソース範囲アドレス
<table:source-range-address>要素及び<table:target-range-address>要素は,移動に関するソースとなるセルの
アドレス(又はセル範囲のアドレス),及び目標となるセルのアドレス(又はセル範囲のアドレス)を指定
する。
<define name="table-source-range-address">
<element name="table:source-range-address">
<ref name="common-table-range-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
206
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="table-target-range-address">
<element name="table:target-range-address">
<ref name="common-table-range-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<define name="common-table-range-attlist" combine="interleave">
<choice>
<group>
<ref name="common-table-cell-address-attlist"/>
</group>
<group>
<ref name="common-table-cell-range-address-attlist"/>
</group>
</choice>
</define>
これらの要素に指定できる属性を次に示す。
a) 列,行及び表
又は
b) 開始列,終了列,開始行,終了行,開始及び終了の表
列,行及び表
範囲アドレスが一つのセルのアドレスであるとき,三つのtable:column属性,table:row属性及びtable:table
属性は,そのセルの列番号,行番号及び表番号を指定する。
<define name="common-table-cell-address-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:column">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:row">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:table">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</define>
開始列,終了列,開始行,終了行,開始の表,及び終了の表
範囲アドレスがセルのアドレスの代わりにセル範囲アドレスであるとき,table:start-column属性,
table:end-column属性,table:start-row属性,table:end-row属性,table:start-table属性及びtable:end-table属性
は,その範囲の列,行及び表の開始及び終了を指定する。それらの属性が指定する開始番号及び終了番号
は,どちらも含む。
<define name="common-table-cell-range-address-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:start-column">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:start-row">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:start-table">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:end-column">
<ref name="integer"/>
</attribute>
207
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="table:end-row">
<ref name="integer"/>
</attribute>
<attribute name="table:end-table">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</define>
例 セルの移動
<table:tracked-changes>
<table:movement table:id="ct1">
<table:source-range-address table:column="0" table:row="0"
table:table="0"/>
<table:target-range-address table:column="1" table:row="1"
table:table="0"/>
<office:change-info>
<dc:creator>Michael Brauer</dc:creator>
<dc:date>2003-12-29T11:46:13, 21"</dc:date>
</office:change-info>
</table:movement>
</table:tracked-changes>
8.11.14
変更履歴セル
<table:change-track-table-cell>要素は,変更履歴要素の内部で必要とする表のセルに関する全ての情報を
含む。その要素は,<table:table-cell>要素に非常に似ているが,追加情報を含む。
<define name="table-change-track-table-cell" combine="interleave">
<element name="table:change-track-table-cell">
<ref name="table-change-track-table-cell-attlist"/>
<zeroOrMore>
<ref name="text-p"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
セルアドレス
セルが数式セルであるとき,table:cell-address属性は,必須とし,計算で使用されるセルの元々のアドレ
スを指定する。
<define name="table-change-track-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:cell-address">
<ref name="cellAddress"/>
</attribute>
</optional>
</define>
対象となる行列
セルが行列セルであり,かつ,その行列の基底でないとき,そのセルが行列に含まれることを示すため
にtable:matrix-covered属性は,必要となる。また,その属性値は,trueでなければならない。
<define name="table-change-track-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:matrix-covered" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
数式及び値
変更履歴表セルでは,8.1.3に記述するtable:formula属性,table:number-matrix-rows-spanned属性,
table:number-matrix-columns-spanned属性,office:value-type属性,office:value属性,office:date-value属性,
208
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
office:time-value属性及びoffice:string-value属性が更に利用可能とする。
<define name="table-change-track-table-cell-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:formula">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:number-matrix-columns-spanned">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:number-matrix-rows-spanned">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<ref name="common-value-and-type-attlist"/>
</optional>
</define>
8.11.15
セル内容変更
<table:cell-content-change>要素は,セル内容の変更を識別するために要求される情報を含む。
<define name="table-cell-content-change">
<element name="table:cell-content-change">
<ref name="common-table-change-attlist"/>
<ref name="table-cell-address"/>
<ref name="office-change-info"/>
<optional>
<ref name="table-dependencies"/>
</optional>
<optional>
<ref name="table-deletions"/>
</optional>
<ref name="table-previous"/>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 識別子(8.11.18参照)
b) 受理状態(8.11.18参照)
c) 変更拒絶識別子(8.11.18参照)
8.11.16
セルアドレス
<table:cell-address>要素は,変更されるセルのアドレスを含む。他のセルアドレスと異なり,このアドレ
スは,セルの行番号,列番号及び表番号からなる。この要素は,有効なセルアドレス範囲以外のアドレス,
例えば負の列番号,を指定してもよい。
<define name="table-cell-address">
<element name="table:cell-address">
<ref name="common-table-cell-address-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
この要素に指定できる属性を次に示す。
a) 列番号,行番号及び表の番号(8.11.13参照)
8.11.17
変更前
209
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<table:previous>要素は,現在の変更によって上書きされる前のセル内容を含む。text:id属性が存在する
とき,その属性は,以前に記録された変更の識別子であって,現在の変更によって再び変更されたセルに
関する変更を指定する。
<define name="table-previous">
<element name="table:previous">
<optional>
<attribute name="table:id">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
<ref name="table-change-track-table-cell"/>
</element>
</define>
8.11.18
共通変更履歴属性
識別子
table:id属性は,記録された変更の識別子を指定する。
<define name="common-table-change-attlist" combine="interleave">
<attribute name="table:id">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
受理状態
table:acceptance-state属性は,記録された変更が,既に受理された若しくは拒絶されたか,又は受理若し
くは拒絶が決まっていないのかを指定する。
<define name="common-table-change-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:acceptance-state" a:defaultValue="pending">
<choice>
<value>accepted</value>
<value>rejected</value>
<value>pending</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
変更拒絶識別子
table:rejecting-change-id属性が存在するとき,現在の変更は,表への変更を実行するが,別の以前に記録
された変更を拒絶する。この属性の値は,拒絶された以前に記録された変更の識別子とする。
<define name="common-table-change-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:rejecting-change-id">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9
図形内容
箇条9は,描画又はプレゼンテーションのためのアプリケーションのような図形アプリケーションのコ
ア要素,及びワードプロセサ又はスプレッドシートのような非図形アプリケーションに含まれる図形オブ
ジェクトに関する仕様を規定する。
9.1
図形アプリケーションのための増強されたページ機能
210
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9.1.1
配布資料マスタ
配布資料を印刷する機能を提供するアプリケーションにとって,配布資料マスタ要素は,自動的に配布
資料を生成するためのテンプレートとなる。<style:handout-master>要素は,どのような型の形状も含むこ
とができる。
最も有用な形状は,<draw:page-thumbnail>要素であり,その要素は,文書の実際のページによって置き
換わる。<style:handout-master>要素は,<office:master-styles>要素に含まれる。<office:master-styles>要素は,
二つ以上の<style:handout-master>要素を含んではならない。
<define name="style-handout-master">
<element name="style:handout-master">
<ref name="common-presentation-header-footer-attlist"/>
<ref name="style-handout-master-attlist"/>
<zeroOrMore>
<ref name="shape"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<style:handout-master>要素に指定できる属性を次に示す。
a) プレゼンテーションページレイアウト(プレースホルダオブジェクト)
b) ページレイアウト(ページの寸法,余白など)
c) ページスタイル
d) ヘッダ宣言
e) フッタ宣言
f)
日付宣言及び時間宣言
プレゼンテーションページレイアウト
presentation:presentation-page-layout-name属性は,<style:presentation-page-layout>要素へリンク付ける。プ
レゼンテーションページレイアウト要素についての情報については,14.15に示す。この属性は,省略可
能とする。
<define name="style-handout-master-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:presentation-page-layout-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ページレイアウト
style:page-layout-name属性は,配布資料マスタページの寸法,境界,及び向きを含むページレイアウト
を指定する。ページレイアウトの詳細については,14.3に示す。
<define name="style-handout-master-attlist" combine="interleave">
<attribute name="style:page-layout-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</define>
ページスタイル
draw:style-name属性は,描画ページスタイルを割り当てることによって配布資料マスタページに追加の
書式付け属性を割り当てる。この属性は,省略可能とする。ページスタイルのための固定ファミリは,
drawing-pageとする。
<define name="style-handout-master-attlist" combine="interleave">
211
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="draw:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ヘッダ宣言
presentation:use-header-name属性は,配布資料マスタページ上に表示される全てのヘッダフィールド
(9.10.1参照)のために使用されるヘッダフィールド宣言(9.11.2参照)の名前を指定する。さらに,9.1.4
に示す。
フッタ宣言
presentation:use-footer-name属性は,配布資料マスタページ上に表示される全てのフッタフィールド
(9.10.2参照)のために使用されるフッタフィールド宣言(9.11.3参照)の名前を指定する。さらに,9.1.4
に示す。
日付及び時間の宣言
presentation:use-date-time-name属性は,配布資料マスタページ上に表示される,全ての日付時間フィール
ド(9.10.3参照)のために使用される日付時間フィールド宣言(9.11.4参照)の名前を指定する。さらに,
9.1.4に示す。
9.1.2
層の集合
<draw:layer-set>要素は,図形アプリケーションのマスタスタイルに含んでもよい。その要素は,層の集
合を定義する。層は,描画オブジェクトをまとめる。描画オブジェクトは,draw:layer-name属性で区別さ
れた層に割り当ててもよい。
<define name="draw-layer-set">
<element name="draw:layer-set">
<zeroOrMore>
<ref name="draw-layer"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
9.1.3
層
<draw:layer>要素は,単一の層を定義する。
<define name="draw-layer">
<element name="draw:layer">
<ref name="draw-layer-attlist"/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc“/>
</optional>
</element>
</define>
<draw:layer>要素は,次の要素を含んでもよい。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)。9.2.20に記述されているように<svg:title>子要素を利用する。
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)。9.2.20に記述されているように<svg:desc>子要素を利用する。
名前
各<draw:layer>要素は,draw:name属性に含まれる名前によって定義及び参照する。描画文書又はプレゼ
212
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ンテーション文書内の各描画オブジェクトは,一つの層に割り当てることができる。層は,オブジェクト
を仮想的にまとめる。一つの層に割り当てられた各オブジェクトは,層の設定を継承する。
<define name="draw-layer-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
保護
draw:protected属性は,層に含まれる描画オブジェクトが変更されないように保護するかどうかを指定す
る。
<define name="draw-layer-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:protected" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
表示
draw:display属性は,層に含まれる描画オブジェクトを画面上に表示し,印刷することができるかどうか
を指定する。
<define name="draw-layer-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:display" a:defaultValue="always">
<choice>
<value>always</value>
<value>screen</value>
<value>printer</value>
<value>none</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
9.1.4
ぺージの描画
<draw:page>要素は,描画又はプレゼンテーション文書中の内容のコンテナとする。ページの描画の使用
例を,次に示す。
a) フォーム(11.1参照)
b) 描画(9.2参照)
c) 枠(9.3参照)
d) プレゼンテーションアニメーション(9.7参照)
e) プレゼンテーション注(9.1.5参照)
マスタページは,各描画ページに割り当てなければならない。
<define name="draw-page">
<element name="draw:page">
<ref name="common-presentation-header-footer-attlist"/>
<ref name="draw-page-attlist"/>
<optional>
<ref name="office-forms"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="shape"/>
</zeroOrMore>
<optional>
213
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<choice>
<ref name="presentation-animations"/>
<ref name="animation-element"/>
</choice>
</optional>
<optional>
<ref name="presentation-notes"/>
</optional>
</element>
</define>
<draw:page>要素に指定できる属性を次に示す。
a) ページ名
b) ページスタイル
c) マスタページ
d) プレゼンテーションページレイアウト
e) ヘッダ宣言
f)
フッタ宣言
g) 日付及び時間の宣言
h) 識別子
<draw:page>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) フォーム
b) 形状
c) アニメーション
d) プレゼンテーション注
ページ名
draw:name属性は,描画ページの名前を指定する。この属性は,省略可能とする。その属性が使用され
るとき,名前は,唯一存在するものでなければならない。それが使用されないとき,アプリケーションは,
唯一存在する名前を生成してもよい。
<define name="draw-page-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ページスタイル
draw:style-name属性は,描画ページスタイルを用いて,描画ページに追加の書式付け属性を割り当てる。
この属性は,省略可能とする。ページスタイルに関する固定されたファミリは,drawing-pageとする。プ
レゼンテーション文書の内部のページについては,プレゼンテーションページ属性も使用することができ
る。
<define name="draw-page-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
マスタページ
214
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
各描画ページには,一つのマスタページを割り当てなければならない。マスタページは,次のことを行
う。
a) 描画ページの寸法,境界などの特性を定義する。
b) 共通の背景として使用される形状のためのコンテナとして使用する。
draw:master-page-name属性は,描画ページに割り当てられたマスタページの名前を指定する。この属性
は,必須とする。
<define name="draw-page-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:master-page-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</define>
プレゼンテーションページレイアウト
プレゼンテーションページレイアウトを使用して描画ページが作成されるとき,
presentation:presentation-page-layout-name属性は,対応する<style:presentation-page-layout>要素へリンク付け
る。
プレゼンテーションページレイアウト要素についての情報に関しては,14.15に示す。この属性は,省略
可能とする。
<define name="draw-page-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:presentation-page-layout-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ヘッダ宣言
presentation:use-header-name属性は,ページに表示される全てのヘッダフィールド(9.10.1参照)に使用
されるヘッダフィールド宣言(9.11.2参照)の名前を指定する。
<define name="common-presentation-header-footer-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:use-header-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
フッタ宣言
presentation:use-footer-name属性は,ページに表示される全てのフッタフィールド(9.10.2参照)のため
に使用されるフッタフィールド宣言(9.11.3参照)の名前を指定する。
<define name="common-presentation-header-footer-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:use-footer-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
日付及び時間の宣言
presentation:use-date-time-name属性は,ページに表示される全ての日付フィールド及び時間フィールド
(9.10.3参照)に使用される日付フィールド宣言及び時間フィールド宣言(9.11.4参照)の名前を指定す
215
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
る。
<define name="common-presentation-header-footer-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:use-date-time-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
識別子
draw:id属性は,描画ページに唯一存在する識別子を割り当てる。
<define name="draw-page-attlist"> combine=”interleave”>
<optional>
<attribute name="draw:id">
<ref name="ID"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ナビゲーション順序
<draw:nav-order>属性は,ページ内に含まれる図形要素に関した論理ナビゲーション列を定義する。その
値は,固有のIDREF列とする。この任意選択属性が存在する場合,<draw:g>要素に含まれていない全ての
図形要素を含まなければならない。この属性は,文書作者によって設定された図形の意図された順序を反
映することが望ましい。
<define name="draw-page-attlist"> combine=”interleave”>
<optional>
<attribute name="draw:nav-order">
<ref name="IDREFS"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.1.5
プレゼンテーション注
プレゼンテーションでの各描画ページ要素は,補足のプレゼンテーション注のためのページをもつこと
ができ,そのページは,対応した描画ページ及び追加の図形の形状のプレビューを含む。
注ページは,<presentation:notes>要素によって記述するが,その要素は,<draw:page>要素に含むことが
できる。この要素についての詳細は,14.4.2に示す。
例 描画ページ
<office:automatic-styles>
<style:style style:name="gg3434" style:family="drawing-page">
<style:drawing-page-properties presentation:page-duration="5s">
</style:style>
<style:style style:name="titledia"
style:family="presentation-page-layout">
<presentation:placeholder presentation:object="title"
svg:x="20%" svg:y="10%"
svg:width="80%" svg:height="10%"/>
<presentation:placeholder presentation:object="subtitle"
svg:x="20%" svg:y="30%"
svg:width="80%" svg:height="60%"
/>
</style:style>
</office:automatic-styles>
...
<office:body>
<draw:page office:name="Page 1"
draw:style-name="gg3434"
draw:master-page-name="home"
presentation:page-layout-name="titledia">
216
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<draw:rect .../>
<presentation:notes>
<draw:text ...>this is a note</draw:text>
</presentation:notes>
</draw:page>
</office:body>
9.2
描画形状
9.2は,全ての種類のアプリケーションで扱う可能性のある描画形状について記述する。
<define name="shape">
<choice>
<ref name="draw-rect"/>
<ref name="draw-line"/>
<ref name="draw-polyline"/>
<ref name="draw-polygon"/>
<ref name="draw-regular-polygon"/>
<ref name="draw-path"/>
<ref name="draw-circle"/>
<ref name="draw-ellipse"/>
<ref name="draw-g"/>
<ref name="draw-page-thumbnail"/>
<ref name="draw-frame"/>
<ref name="draw-measure"/>
<ref name="draw-caption"/>
<ref name="draw-connector"/>
<ref name="draw-control"/>
<ref name="dr3d-scene"/>
<ref name="draw-custom-shape"/>
</choice>
</define>
9.2.1
四角形
<draw:rect>要素は,四角形の描画形状を表す。
<define name="draw-rect">
<element name="draw:rect">
<ref name="draw-rect-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:rect>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 角の丸められた頂点
217
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<draw:rect>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
角の丸められた頂点
draw:corner-radius属性は,四角形の頂点を丸めるために使用する円の半径を指定する。
<define name="draw-rect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:corner-radius">
<ref name="nonNegativeLength"/>
</attribute>
</optional>
</define>
例 四角形の描画形状
<draw:rect svg:x="2cm" svg:y="3cm" svg:width="10cm" svg:height="20cm"
svg:transform="rotate(45)" draw:style-name="object-with-shadow">
9.2.2
線
<draw:line>要素は,線を表す。
<define name="draw-line">
<element name="draw:line">
<ref name="draw-line-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:line>要素に指定できる属性を次に示す。
a) スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 始点
d) 終点
<draw:line>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
218
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
e) テキスト(9.2.17参照)
始点
始点属性svg:x1及びsvg:y1は,線の始点座標を指定する。
<define name="draw-line-attlist" combine="interleave">
<attribute name="svg:x1">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y1">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</define>
終点
終点属性svg:x2及びsvg:y2は,線の終点座標を指定する。
<define name="draw-line-attlist" combine="interleave">
<attribute name="svg:x2">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y2">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</define>
9.2.3
折線
<draw:polyline>要素は,折線の描画形状を表す。実装によっては,寸法属性を無視し,その代わりに,
形状の寸法を形状データ(つまり多角形の頂点)だけから決定してもよい。
<define name="draw-polyline">
<element name="draw:polyline">
<ref name="common-draw-points-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:polyline>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,ビューボックス,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子及び変換(9.2.15
参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 点
<draw:polyline>要素に含むことができる要素を次に示す。
219
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
点
svg:points属性は,直線で結ばれた点の列を格納する。各点は,二つの座標からなる。座標は,カンマに
よって区切り,点は,空白によって分離する。
<define name="common-draw-points-attlist">
<attribute name="draw:points">
<ref name="points"/>
</attribute>
</define>
9.2.4
多角形
<draw:polygon>要素は,多角形を表す。多角形は,複数の直線からなる閉集合とする。実装によっては,
寸法属性を無視し,その代わり,形状の寸法を形状データ(つまり多角形の頂点)だけから決定してもよ
い。
<define name="draw-polygon">
<element name="draw:polygon">
<ref name="common-draw-points-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:polygon>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,ビューボックス,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15
参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 点(9.2.3参照)
<draw:polygon>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
220
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
9.2.5
正多角形
<draw:regular-polygon>要素は,正多角形を表す。正多角形は,任意の点によってではなく辺の数(頂点
の数に等しい。)によって指定される多角形とする。
<define name="draw-regular-polygon">
<element name="draw:regular-polygon">
<ref name="draw-regular-polygon-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:polygon>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 凹多角形
d) 頂点
e) 鋭さ
<draw:regular-polygon>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
凹多角形
draw:concave属性は,多角形が凸多角形か凹多角形かどうかを指定する。凸多角形については,多角形
の頂点は,多角形の中心に円の中心が位置する単一の円上に配置する。凹多角形では,二つのそのような
円が要求され,互いに隣に位置する頂点は,異なる円上に配置する。凸多角形の例として,六角形がある。
凹多角形の例として,星がある。凹多角形については,付加的なdraw:sharpness属性が要求される。
<define name="draw-regular-polygon-attlist" combine="interleave">
<choice>
<attribute name="draw:concave">
<value>false</value>
</attribute>
<group>
221
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="draw:concave">
<value>true</value>
</attribute>
<ref name="draw-regular-polygon-sharpness-attlist"/>
</group>
</choice>
</define>
頂点
draw:corners属性は,多角形の頂点の数を指定する。
<define name="draw-regular-polygon-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:corners">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</define>
鋭さ
凹多角形の属性の一つであるdraw:sharpness属性は,内側の多角形の頂点が置かれるだ円の半径を指定
する。その値は,パーセント値とする。0 %は,全ての頂点が単一のだ円上に置かれることを意味し,100 %
は,内側の頂点が多角形の中心点上に置かれることを意味する。
一般に,rが多角形の半径で,sが鋭さであるとき,内側の頂点は,半径がr(100-s)/100で表されるだ円
上に配置する。
<define name="draw-regular-polygon-sharpness-attlist">
<attribute name="draw:sharpness">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</define>
9.2.6
経路
<draw:path>要素は,経路を表す。経路は,利用者定義の輪郭を備えた形状とする。その形状は,次のよ
うな複数回の描画動作によって構築する。
a) moveto
新しい現在点を設定する。
b) lineto
直線を描画する。
c) curveto
3次ベジエ曲線を使用し,曲線を描画する。
d) 弧
だ円又は環状の弧を描画する。
e) closepath
最後のmovetoまで直線を描画することによって現在の形状を閉じる。
合成経路は,単一のmovetoの後に一つ以上の直線又は弧を描く操作が続く子経路から成る経路とする。
合成経路は,オブジェクト内の穴のような効果に使用することができる。実装によっては,寸法属性を無
視し,代わりに,形状データ(つまり多角形の頂点)だけから形状の寸法を決定してもよい。
<define name="draw-path">
<element name="draw:path">
<ref name="common-draw-path-data-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
222
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:path>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,ビューボックス,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15
参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 経路データ
<draw:path>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
経路データ
svg:d属性の構文は,スケーラブルベクトルグラフィックス(SVG)1.1仕様(W3C勧告SVG)の箇条8
(Paths)に記述する。実装によっては,例えば,一つの形状に関して開曲線及び閉曲線の混合を許さない,
だ円の弧に関するコマンドがないなど,SVGの経路仕様の部分集合を提供するだけでもよい。
<define name="common-draw-path-data-attlist">
<attribute name="svg:d">
<ref name="pathData"/>
</attribute>
</define>
9.2.7
円
<draw:circle>要素は,円形の描画形状を表す。
<define name="draw-circle">
<element name="draw:circle">
<ref name="draw-circle-attlist"/>
<ref name="common-draw-circle-ellipse-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
223
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:circle>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 中心点
d) 半径
e) 種類
f)
開始角度
g) 終了角度
<draw:circle>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
中心点
中心点属性svg:cx及びsvg:cyは,円の中心点の座標を指定する。これらの省略可能な属性が設定されて
ないときは,座標を求めるために位置及び寸法の属性を使用する。
<define name="common-draw-circle-ellipse-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:cx">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:cy">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
半径
svg:r属性は,円の半径を指定する。この省略可能な属性が設定されてないときは,円を生成するために
位置及び寸法の属性を使用する。
<define name="draw-circle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:r">
<ref name="length"/>
</attribute>
</optional>
</define>
種類
draw:kind属性は,円の外観を指定する。
224
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) full
図2に示すような完全な円又はだ円を指定する。
b) section
図2に示すような円又はだ円の一部分を指定する。
c) cut
図2に示すような部分的に切断された円又はだ円を指定する。
d) arc
図2に示すような円又はだ円の弧を指定する。
図2−円又はだ円の種類
<define name="common-draw-circle-ellipse-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:kind" a:defaultValue="full">
<choice>
<value>full</value>
<value>section</value>
<value>cut</value>
<value>arc</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
開始角度
draw:kind属性値がsection,cut,又はarcである円に関しては,svg:start-angle属性は,一部分の円(section),
切片(cut),又は弧(arc)の開始角度を指定する。
<define name="common-draw-circle-ellipse-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:start-angle">
<ref name="double"/>
</attribute>
</optional>
</define>
終了角度
draw:kind属性値がsection,cut又はarcである円に関しては,svg:end-angle属性は,一部分の円(section),
切片(cut),又は弧(arc)の終了角度を指定する。
<define name="common-draw-circle-ellipse-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:end-angle">
<ref name="double"/>
</attribute>
225
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</optional>
</define>
9.2.8
だ円
<draw:ellipse>要素は,だ円を表す。
<define name="draw-ellipse">
<element name="draw:ellipse">
<ref name="common-draw-circle-ellipse-attlist"/>
<ref name="draw-ellipse-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:ellipse>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 中心点,種類,開始角度,終了角度(9.2.7参照)
d) 半径
<draw:ellipse>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
半径
svg:rx属性及びsvg:ry属性は,だ円の水平及び垂直の半径を指定する。これらの省略可能な属性が設定
されてないときは,だ円を生成するために位置及び寸法の属性を使用する。
<define name="draw-ellipse-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:rx">
<ref name="length"/>
</attribute>
<attribute name="svg:ry">
<ref name="length"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.2.9
コネクタ
226
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<draw:connector>要素は,一つ以上の線の結合された集合を表し,開始点及び終了点を視覚的に結合する。
開始点及び終了点は接合点(9.2.19参照)又は絶対位置に割り当てることができる。
<define name="draw-connector">
<element name="draw:connector">
<ref name="draw-connector-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:connector>要素に指定できる属性を次に示す。
a) スタイル,層,Zインデクス,識別子,及び標題識別子(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 型
d) 開始位置
e) 開始形状
f)
開始接合点
g) 終了位置
h) 終了形状
i)
終了接合点
j)
直線の傾斜
<draw:connector>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
型
draw:type属性は,2点間の結合がどのように描出されるか指定する。この属性の値は,standard,lines,
line,又はcurveのことがある。
a) standard
標準コネクタは,直線で結合した二つのオブジェクトを回避し,直線の垂直線でそれらを接続する。
b) lines
直線(lines)コネクタは,直線で結合した二つのオブジェクトを回避し,(必ずしも垂直ではない)
直線でそれらを接続する。
227
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) line
直線(line)コネクタは,結合されたオブジェクトの二つの回避点の間に一つの直線を引く。
d) curve
曲線コネクタは,結合されたオブジェクトの二つの回避点の間に一つの曲線を引く。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:type" a:defaultValue="standard">
<choice>
<value>standard</value>
<value>lines</value>
<value>line</value>
<value>curve</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
開始位置
開始位置属性svg:x1及びsvg:y1は,コネクタの開始位置を指定する。開始位置がある形状に接続される
ときは,スタート位置が接続元形状における対応する接合点が省略時の値なので,これらの属性は,省略
可能とする。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:x1">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y1">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
開始形状
draw:start-shape属性は,このコネクタの開始位置が接続される描画形状を名前によって識別する。形状
がコネクタの開始位置に接続されるときは,開始位置が対応する接続元形状の接合点を省略時の値とする。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:start-shape">
<ref name="IDREF"/>
</attribute>
</optional>
</define>
開始接合点
draw:start-glue-point属性は,コネクタの開始形状の接合点を,その番号によって識別する。接合点につ
いての詳細は,9.2.19に示す。この属性が設定されないで,コネクタの開始位置が形状に接続されるとき
は,アプリケーションは,その接合点を選択してもよい。コネクタの開始位置が形状に接続されないとき
は,この属性を無視する。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:start-glue-point">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
228
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
終了位置
終了位置属性svg:x2及びsvg:y2は,コネクタの終了位置を指定する。終了位置がある形状に接続される
ときは,終了位置が接続先形状における対応する接合点が省略時の値なので,これらの属性は,省略可能
とする。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:x2">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y2">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
終了形状
draw:end-shape属性は,コネクタの端が接続される描画形状をその名前によって識別する。形状がコネ
クタの端に接続されるときは,終了位置は,接続先形状上の対応する接合点となるのが省略時の値とする。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:end-shape">
<ref name="IDREF"/>
</attribute>
</optional>
</define>
終了接合点
draw:end-glue-point属性は,コネクタの終了形状内の接合点をその番号によって識別する。
接合点についての詳細は,9.2.19に示す。この属性が設定されず,コネクタの端が形状に接続されると
きは,アプリケーションは,その接合点を選択してもよい。コネクタの端が形状に接続されないとき,こ
の属性を無視する。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:end-glue-point">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
線傾斜
draw:line-skew属性は,開始点及び終了点を接続する線の生成を制御する。コネクタの型によって,この
属性は,コネクタの線を移動する間隔を平常位置から相対的に一つから三つ変えることができる。
<define name="draw-connector-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:line-skew">
<list>
<ref name="length"/>
<optional>
<ref name="length"/>
<optional>
<ref name="length"/>
</optional>
</optional>
</list>
</attribute>
</optional>
229
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
9.2.10 標題
<draw:caption>要素は,追加の線で描かれた四角形の描画形状を表す。それは,描画の内部の固定点に関
する記述として使用することができる。
注記 ここでの標題は,図についての記述を表示するための形状を指す。
<define name="draw-caption">
<element name="draw:caption">
<ref name="draw-caption-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:caption>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 標題点
d) 角の丸められた頂点
<draw:caption>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
標題点
標題点の属性draw:caption-point-x及びdraw:caption-point-yは,標題を付ける点の位置を指定する。一組
の線を,標題領域から描出する。
<define name="draw-caption-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:caption-point-x">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="draw:caption-point-y">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
230
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
角の丸められた頂点
draw:corner-radius属性は,標題の隅を丸めるために使用される円の半径を指定する。
<define name="draw-caption-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:corner-radius">
<ref name="nonNegativeLength"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.2.11 測定
<draw:measure>要素は,描画オブジェクトの間の距離を測定するために使用される形状を表す。測定形
状の配置は実装依存とする。
<define name="draw-measure">
<element name="draw:measure">
<ref name="draw-measure-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:measure>要素に指定できる属性を次に示す。
a) スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 開始位置
d) 終了位置
<draw:measure>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
開始位置
svg:x1属性及びsvg:y1属性は,測定される距離の開始点を指定する。
<define name="draw-measure-attlist" combine="interleave">
<attribute name="svg:x1">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y1">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
231
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
描画終了位置
svg:x2属性及びsvg:y2属性は,測定される距離の終了点を指定する。
<define name="draw-measure-attlist" combine="interleave">
<attribute name="svg:x2">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y2">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</define>
9.2.12 制御
<draw:control>要素は,<office:forms>要素の内部の制御にリンク付けされる形状を表す(11.1参照)。
<define name="draw-control">
<element name="draw:control">
<ref name="draw-control-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<draw:control>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 制御
<draw:control>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 接着点(9.2.19参照)
制御
draw:control属性は,制御形状にリンク付けされるフォーム(11.5.2参照)内の制御を指定する。
<define name="draw-control-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:control">
<ref name="IDREF"/>
</attribute>
</define>
9.2.13 ページサムネイル
<draw:page-thumbnail>要素は,描画ページのサムネイルを表示する長方形の領域を表す。
<define name="draw-page-thumbnail">
<element name="draw:page-thumbnail">
<ref name="draw-page-thumbnail-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
232
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="presentation-shape-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc“/>
</optional>
</element>
</define>
<draw:page-thumbnail>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) プレゼンテーションクラス(9.6.1参照)
d) ページ番号
<draw:page-thumbnail>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
ページ番号
draw:page-number属性は,サムネイルとして表示されるページの番号を指定する。注ページのサムネイ
ルについては,この属性の値をその注ページの描画ページに固定する。配布資料のマスタページ上のサム
ネイルについては,この属性の値は,配布資料のページが試写される順序とする。
例えば,四つのサムネイルをもつ配布資料において,最初の配布資料を印刷するときは,最も小さなペ
ージ番号のサムネイルは,その配布資料の最初のページを表示し,2番目の配布資料を印刷するときは,
サムネイルは,5番目のページを表示する。以下同様とする。
<define name="draw-page-thumbnail-attlist">
<optional>
<attribute name="draw:page-number">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.2.14 グループ化
<draw:g>要素は,一群の描画形状を表す。
<define name="draw-g">
<element name="draw:g">
<ref name="draw-g-attlist"/>
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-text-spreadsheet-shape-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
233
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<zeroOrMore>
<ref name="shape"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<draw:g>要素に指定できる属性を次に示す。
a) スタイル,Zインデクス,識別子,及び標題識別子(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 位置
<draw:g>要素に含むことができる要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接着点(9.2.19参照)
e) 描画形状
位置
テキスト文書に含まれていて文字としてつなぎ止められている(anchored)グループ形状については,
svg:y属性は,形状の垂直位置を指定する。
<define name="draw-g-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:y">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.2.15 共通描画形状属性
9.2.15に記述する属性は,全ての描画形状に共通とする。
名前
draw:name属性は,描画形状に名前を割り当てる。
<define name="common-draw-name-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
標題識別子
draw:caption-id属性は,描画オブジェクト及びその標題との間の関係を確立する。IDREF型の値をとる。
draw:caption-id属性値は,対応する標題を表すために利用される<draw:text-box>に割り当てられた目標識別
子とする(9.3.1参照)。標題が利用者エージェントによって割り当てられる場合,描画要素に標題を付け
るために利用されるテキストを含む要素に識別子を割り当てなければならない。標題を付けた描画要素は,
標題を付けたテキストを含んだ<draw:text-box>識別子と等価である,IDREFとともにdraw:caption-id属性
に割り当てなければならない。このようにして,標題を付けたテキストとオブジェクトとの関係をアクセ
234
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
シビリティのために確立する。標題を削除するときは,標題を付けていたオブジェクトのdraw:caption-id
属性を結果として削除することが望ましい。利用者エージェントがアクセシビリティAPIの中で
draw:caption-id関係を提供するプラットフォームを実装する場合,この標題のための関係が実現されるこ
とが望ましい。この属性をどのように使用するかという指針に関しては,附属書Eに示す。
位置
位置属性svg:x及びsvg:yは,描画形状の開始位置のx座標及びy座標を指定する。
<define name="common-draw-position-attlist">
<optional>
<attribute name="svg:x">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="svg:y">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
寸法
svg:width属性及びsvg:height属性は,描画形状の幅及び高さを指定する。
<define name="common-draw-size-attlist">
<optional>
<attribute name="svg:width">
<ref name="length"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="svg:height">
<ref name="length"/>
</attribute>
</optional>
</define>
変換
draw:transform属性は,描画形状に適用することができる変換のリストを指定する。この属性の値は,変
換定義のリストであるが,その変換定義の順に描画形状へ適用する。リスト中の変換定義は,空白及び/
又はカンマによって分離しなければならない。利用可能な変換定義の型を次に示す。
a) matrix(<a> <b> <c> <d> <e> <f>)
六つの値の変換行列の形で変換を指定する。Matrix(a,b,c,d,e,f)は,変換行列[a b c d e f]を
適用することと等しい。
b) translate(<tx> [<ty>])
tx及びtyによる変換処理を指定する。
c) scale(<sx> [<sy>])
sx及びsyによる拡大縮小操作を指定する。<sy>が提供されないときは,<sx>と等しいと仮定する。
d) rotate(<rotate-angle>)
形状の座標系の原点からの回転を<rotate-angle>によって指定する。
e) skewX(<skew-angle>)
X軸に沿った斜めの変換を指定する。
f)
skewY(<skew-angle>)
235
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Y軸に沿った斜めの変換を指定する。
<define name="common-draw-transform-attlist">
<optional>
<attribute name="draw:transform">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ビューボックス
svg:viewBox属性は,位置属性及び寸法属性によって指定される形状の物理的な座標系の内部の利用者
座標系を確立する。この利用者座標系は,svg:points属性及び<draw:path>要素が使用する。この属性の構文
は,W3C勧告SVGの構文と同じとする。
属性の値は,空白によって分離された四つの数であり,それは,利用者座標系の左端,上端,右端,及
び下端の次元を定義する。
実装によっては,ビューボックス属性を無視してもよい。暗黙の座標系は,形状の左上隅に起点をもち,
形状に対して拡大縮小を行わない。
<define name="common-draw-viewbox-attlist">
<attribute name="svg:viewBox">
<list>
<ref name="integer"/>
<ref name="integer"/>
<ref name="integer"/>
<ref name="integer"/>
</list>
</attribute>
</define>
スタイル
draw:style-name属性及びpresentation:style-name属性は,描画形状のスタイルを指定する。draw:style-name
属性が使用されるとき,形状は,通常の図形形状とする。presentation:style-name属性が使用されるとき,
形状は,9.6に記述されるようなプレゼンテーション形状とする。
両属性の値は,<style:style>要素の名前とする。draw:style-name属性が使用されるとき,スタイルは,graphic
というファミリ値をもたなければならない。presentation:style-name属性が使用されるとき,スタイルは,
presentationというファミリ値をもたなければならない。指定されたスタイル及び省略可能な親スタイルの
書式付け特性は,その形状の書式付けを行うために使う。さらに,14.13.1に示す。
draw:class-names属性及びpresentation:class-names属性は,図形又はプレゼンテーションスタイルの空白
で区切られた名前のリストを含む。参照されたスタイルは,そのリストに含まれる順序で適用する。両方
のdraw:style-name属性及びdraw:class-names属性,又は両方のpresentation:style-name属性及び
presentation:class-names属性が存在するとき,style-name属性によって参照されるスタイルをclass-names属
性内のリストの最初のスタイルとして扱う。適合するアプリケーションは,class-names属性を提供し,編
集中は,その属性を保存することが望ましい。
<define name="common-draw-style-name-attlist">
<choice>
<group>
<optional>
<attribute name="draw:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
236
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="draw:class-names">
<ref name="styleNameRefs"/>
</attribute>
</optional>
</group>
<group>
<optional>
<attribute name="presentation:style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="presentation:class-names">
<ref name="styleNameRefs"/>
</attribute>
</optional>
</group>
</choice>
</define>
テキストスタイル
draw:text-style-name属性は,この形状に追加することができるテキストの書式付けを行うために使われ
る描画形状のスタイルを指定する。この属性の値は,paragraphというファミリ値を備えた<style:style>要素
の名前とする。
<define name="common-draw-text-style-name-attlist">
<optional>
<attribute name="draw:text-style-name">
<ref name="styleNameRef"/>
</attribute>
</optional>
</define>
層
draw:layer属性は,各形状を一つの層に割り当てることができる。この属性の値は,文書の層集合内の
一つの層の名前でなければならない。
<define name="common-draw-layer-name-attlist">
<optional>
<attribute name="draw:layer">
<data type="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
識別子
draw:id属性は,描画形状に唯一存在する識別子を割り当て,その識別子は,形状参照するために使う。
<define name="common-draw-id-attlist">
<optional>
<attribute name="draw:id">
<ref name="ID"/>
</attribute>
</optional>
</define>
Zインデクス
描画形状は,特定の順序で描出する。一般に,形状はXML文書に現れる順序で描出する。その順序を
変更するために,svg:z-index属性を使用する。この属性は,省略可能とする。
<define name="common-draw-z-index-attlist">
<optional>
237
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="draw:z-index">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.2.16 テキスト文書及びスプレッドシート文書のための共通形状属性
9.2.16に記述された属性は,テキスト文書及びスプレッドシート文書に含まれる全ての描画形状に共通
とする。
終了位置
スプレッドシートが描画形状を含み,形状のつなぎ止め(アンカ,anchor)がセル内にあるとき,
table:end-cell-address属性,table:end-x属性及びtable:end-y属性は,形状の終了位置を指定し,寸法属性は,
無視する。終了位置は,終了位置が存在するセル内のセルアドレス,並びに,そのセルの左上端から終了
位置までの相対的なx座標及びy座標を使用して指定する。
<define name="common-text-spreadsheet-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:end-cell-address">
<ref name="cellAddress"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:end-x">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="table:end-y">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
</optional>
</define>
表の背景
描画形状がスプレッドシート文書に含まれるとき,table:table-background属性は,形状が表の背景に存在
するのかどうかを指定する。その属性が存在しないとき,形状は,表の前景に含まれる。
<define name="common-text-spreadsheet-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="table:table-background">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor)
テキスト文書内では,つなぎ止め(アンカ,anchor)の型属性text:anchor-typeは,枠がどのようにテキ
スト文書に結び付けられるかということを指定する。つなぎ止め(アンカ,anchor)位置は,枠がテキス
ト文書に結び付けられる点とする。つなぎ止め(アンカ,anchor)位置は,次の表19の中で示されるよう
なつなぎ止め(アンカ,anchor)型に依存する。
表19−テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor)型
text:anchor-type
属性の値
つなぎ止め(アンカ,anchor)位置
描画形状要素の位置
注
238
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
page
描画形状要素のtext:anchor-page-number
属性の値に等価な物理的なページ番号
をもつページとする。
text:anchor-page-number属性がないと
き,つなぎ止め(アンカ,anchor)位置
は,描画オブジェクト要素に隠れた文
字が現れるページとする。
次のどちらかとなる。
a) text:anchor-page-number属性が存在
するという条件で,段落若しくは
枠の外の文書本体の最初とする。
又は,
b) text:anchor-page-number属性が存在
しないとき,ヘッダ,フッタ,脚
注若しくはテキストボックス以外
の段落要素の内部とする。
物理的なページ番
号は,文書の全て
のページが1から
始まると仮定でき
るとき,そのペー
ジに割り当てられ
た番号とする。
frame
現在の描画形状要素が含まれている親
テキストボックスとする。
描画オブジェクトが結び付いたテキス
トボックスを表す要素の中とする。
例えば,画像がテキストボックスに結
び付けられるとき,その画像要素は,
テキストボックス要素内に配置する。
paragraph
現在の描画形状要素が含まれている段
落とする。
段落要素の開始位置とする。
char
描画形状要素の後の文字とする。
その文字の直前とする。
as-char
つなぎ止め(アンカ,anchor)位置は,
存在しない。描画形状は文字のように
機能する。
文字が文書内に現れる位置とする。
<define name="common-text-spreadsheet-shape-attlist" combine="interleave">
<ref name="common-text-anchor-attlist"/>
</define>
<define name="common-text-anchor-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="text:anchor-type">
<choice>
<value>page</value>
<value>frame</value>
<value>paragraph</value>
<value>char</value>
<value>as-char</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
つなぎ止め(アンカ,anchor)ページ番号
テキスト文書内では,text:anchor-page-number属性は,描画オブジェクトがページに結び付けられるとき,
つなぎ止め(アンカ,anchor)の物理ページ番号を指定する。
<define name="common-text-anchor-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="text:anchor-page-number">
<ref name="positiveInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.2.17 共通描画形状内容
ほとんどの描画形状は,テキスト内容を含むことができる。テキスト内容は,リスト(4.3参照)のよう
に段落(4.1.2参照)を含むことができる。
<define name="draw-text">
<zeroOrMore>
239
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<choice>
<ref name="text-p"/>
<ref name="text-list"/>
</choice>
</zeroOrMore>
</define>
9.2.18 共通形状属性グループ
次に定義された属性は,スタイルを提供するがテキストを提供しない全ての形状に共通とする。
<define name="common-draw-shape-with-styles-attlist">
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-layer-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-transform-attlist"/>
<ref name="common-draw-name-attlist"/>
<ref name="common-text-spreadsheet-shape-attlist"/>
</define>
次に定義された属性は,スタイル及びテキストを提供する全ての形状に共通とする。
<define name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist">
<ref name="common-draw-shape-with-styles-attlist"/>
<ref name="common-draw-text-style-name-attlist"/>
</define>
9.2.19 接合点
接合点は,コネクタ形状が接続可能な描画オブジェクトの領域上の指示された点とする。ほとんどの描
画オブジェクトには,オブジェクトの四つの辺上に四つの標準接合点がある。一つ以上の<draw:glue-point>
要素を描画オブジェクト要素に挿入することによって,追加の接合点を描画オブジェクトに追加してもよ
い。
<draw:glue-point>要素は,例えば<draw:rectangle>要素のような,描画オブジェクト要素の内に記述され
たとき,単一の利用者定義の接合点を生成する。
<define name="draw-glue-point">
<element name="draw:glue-point">
<ref name="draw-glue-point-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
識別子
draw:id属性は,接合点の識別子を含む。識別子は,数値であり,<draw:connector>要素の
draw:start-glue-point属性及びdraw:end-glue-point属性内で使用する識別子0から3は,ほとんどの描画オブ
ジェクトがもつ四つの標準接合点のために予約されている。接合点は,形状の左上隅から開始し右回り(時
計回り)に番号を振る。
<define name="draw-glue-point-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:id">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</define>
位置
svg:x属性及びsvg:y属性は,接合点の位置を指定する。座標は,描画オブジェクトの中心からのパーセ
ント値,又はdraw:align属性も指定されているときは,draw:align属性で指定された辺からの絶対的な距離
の値のどちらかとする。
240
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="draw-glue-point-attlist" combine="interleave">
<attribute name="svg:x">
<choice>
<ref name="distance"/>
<ref name="percent"/>
</choice>
</attribute>
<attribute name="svg:y">
<choice>
<ref name="distance"/>
<ref name="percent"/>
</choice>
</attribute>
</define>
そろえ
draw:align属性は,絶対位置をもつ接合点を合わせる水平方向の辺及び垂直方向の辺を定義する。属性
値が垂直位置(top若しくはbottom)又は水平位置(left若しくはright)を含まないのは,接合点が水平方
向又は垂直方向で中央にそろえられることを意味する。
<define name="draw-glue-point-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:align">
<choice>
<value>top-left</value>
<value>top</value>
<value>top-right</value>
<value>left</value>
<value>center</value>
<value>right</value>
<value>bottom-left</value>
<value>bottom-right</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
エスケープ方向
draw:escape-direction属性は,コネクタが接合点に接続するとき,接続線が描画オブジェクトから回避す
る方向を指定する。水平方向の値は,接続線が左方向又は右方向へ回避することを意味し,属性値vertical
は,接続線が上方向又は下方向へ回避することを意味する。属性値autoは,接続線がどの四つの方向に回
避してもよいことを意味する。
<define name="draw-glue-points-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:escape-direction">
<choice>
<value>auto</value>
<value>left</value>
<value>right</value>
<value>up</value>
<value>down</value>
<value>horizontal</value>
<value>vertical</value>
</choice>
</attribute>
</define>
9.2.20 タイトル及び記述
<svg:title>及び<svg:desc>要素は,SVG(W3C勧告SVG)の5.4に規定するように図形オブジェクトのテ
キストだけからなる記述文字列を規定する。
241
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<svg:title>要素は,短いアクセシブルな名前として使用する。
<define name="svg-title”>
<element name=”svg:title”>
<text/>
</element>
</define>
<svg:desc>要素は,アクセシビリティ支援のための長い記述として使用する。
<define name="svg-desc”>
<element name=”svg:desc”>
<text/>
</element>
</define>
これらの要素をどのように使用するかという指針に関しては,附属書Eに示す。
<svg:title>及び<svg:desc>要素は,次の描画形状要素とともに使用することができる。
a) <draw:rect>
b) <draw:line>
c) <draw:polyline>
d) <draw:polygon >
e) <draw:regular-polygon >
f)
<draw:path >
g) <draw:circle >
h) <draw:ellipse >
i)
<draw:g >
j)
<draw:page-thumbnail >
k) <draw:frame >
l)
<draw:measure >
m) <draw:caption >
n) <draw:connector >
o) <draw:control >
p) <dr3d:scene >
q) <draw:custom-shape>
層(9.1.3参照)及びクライアント側の画像対応付け(9.3.10参照)によって更に提供する。
9.2.21 事象リスナ
描画形状には,事象リスナを附属することができる。例えば,テキストボックス又は画像に附属する事
象リスナは,12.4に記述される事象リスナ要素によって表す。この要素は,例えば,<draw:text-box>要素,
<draw:image>要素などの描画オブジェクト要素内に含む。
9.3
枠
枠は,テキストボックス,画像又はオブジェクトのような増強された内容を含む四角形のコンテナとす
る。枠は,通常の描画形状に非常に似ているが,輪郭,画像対応付け及びハイパリンクのような通常の描
画形状では利用可能でない,幾つかの機能を提供する。特に,枠を用いることによって,一つのオブジェ
クトについて複数の描出が可能となる。具体的には,枠は,例えば画像だけでなく,オブジェクトも含ん
でいてもよい。このとき,アプリケーションは,枠が提供する最良の内容を選ぶことができる。枠に含ま
れるオブジェクト型をアプリケーションが提供するとき,アプリケーションは,オブジェクトを恐らく描
242
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
出する。オブジェクト型をアプリケーションが提供しないとき,アプリケーションは,画像を描出する。
一般に,アプリケーションは,一つの枠に含まれる二つ以上の内容要素を描出する必要はない。内容要
素の順序は,最初の子が最も優先されるように,文書の描出に関する作者の優先順序を示す。これは,ア
プリケーションは,枠が提供する最初の子要素を描出することが望ましいことを意味する。枠は,少なく
とも一つの内容要素を含まなければならない。複数の内容要素を含むかどうかは省略可能とする。アプリ
ケーションは,描出しない内容要素を保存してもよいが,そうしなくてもよい。
テキスト文書内では,文書中のテキストの規定時の流れとは関係なく,内容を配置するためにも枠を使
用する。
枠は,次の内容を含む。
a) テキストボックス
b) OpenDocument書式,又は特定の2値符号化形式で表現されたオブジェクト
c) 画像
d) アプレット
e) プラグイン
f)
浮動枠
描画形状の書式付け特性のように,枠の書式付け特性は,graphicファミリに属するスタイル内に保存す
る。枠が文書内に含まれる方法も,形状を描画する方法に等価とする。
<define name="draw-frame">
<element name="draw:frame">
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-rel-size-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<ref name="presentation-shape-attlist"/>
<ref name="draw-frame-attlist"/>
<zeroOrMore>
<choice>
<ref name="draw-text-box"/>
<ref name="draw-image"/>
<ref name="draw-object"/>
<ref name="draw-object-ole"/>
<ref name="draw-applet"/>
<ref name="draw-floating-frame"/>
<ref name="draw-plugin"/>
</choice>
</zeroOrMore>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<optional>
<ref name="draw-image-map"/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name="svg-desc"/>
</optional>
<optional>
<choice>
243
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="draw-contour-polygon"/>
<ref name="draw-contour-path"/>
</choice>
</optional>
</element>
</define>
<draw:frame>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 位置,寸法(相対寸法,次を参照),スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15
参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) プレゼンテーションクラス(9.6.1クラス参照)
d) 枠のコピー
次の要素も画像要素に含むことが可能である。
a) 事象リスナ(12.4参照)
b) 接合点(9.2.19参照)
c) 画像対応付け(9.3.10参照)
d) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
e) 長い記述(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
f)
輪郭(9.3.8参照)
相対的寸法
枠については,描画オブジェクトの幅及び高さは,style:rel-width属性及びstyle:rel-height属性を使用し
た相対値として指定してもよい。相対値は,パーセント値,特別なscale値,又は特別なscale-min値のい
ずれかとする。
相対値の解釈は,描画オブジェクトのつなぎ止め(アンカ,anchor)に依存する。描画オブジェクトの
つなぎ止め(アンカ,anchor)が表セル内にあるとき,パーセント値は,周囲の表ボックスに関係する。
描画オブジェクトのつなぎ止め(アンカ,anchor)がテキストボックス内にあるとき,パーセント値は,
周囲のテキストボックスに関係する。他の場合では,パーセント値は,ページ又はウィンドウの幅に関係
する。
幅に関するscale値は,原物の画像又はオブジェクトの寸法の幅及び高さの割合が保持されるように,幅
は,高さに依存して計算することが望ましいことを意味する。高さに関するscale値は,原物の画像又はオ
ブジェクトの寸法の幅及び高さの割合が保存されるように,高さは,幅に依存して計算することが望まし
いことを意味する。
scale-min値は,計算された幅又は高さが絶対的なものというよりむしろ最小の高さであるということ以
外は,scale値と等しい。
相対的な幅及び高さを提供できないアプリケーションとの相互運用性のため,style:rel-width又は
style:rel-height属性を保存するアプリケーションは,svg:width属性及びsvg:height属性又はfo:min-height属
性に真の幅及び高さを保存することが望ましい。
<define name="common-draw-rel-size-attlist">
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<optional>
<attribute name="style:rel-width">
<choice>
<ref name="percent"/>
<value>scale</value>
244
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<value>scale-min</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="style:rel-height">
<choice>
<ref name="percent"/>
<value>scale</value>
<value>scale-min</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
枠のコピー
例えば企業ロゴのように,ヘッダ又はフッタの一部としてではなく,全てのページのどこかに現れるよ
うにしたい場合は,複数の枠内に正確に同じ基礎データを表示するように設定することができる。
枠は,draw:copy-of属性によって参照される別の枠の内容を表示するように設定することができる。こ
の機能は,スタイル情報及び位置情報に影響しない。つまり,draw:copy-of属性をもつ枠が自身のスタイ
ル情報及び位置情報をもち,参照される枠の情報を使用しないことを意味する。
<define name="draw-frame-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:copy-of">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.3.1
テキストボックス
<draw:text-box>要素は,テキストボックスを表す。テキストボックスは,文書の通常の流れの外部にあ
るコンテナ内にテキストを配置するために使用してもよい。
<define name="draw-text-box">
<element name="draw:text-box">
<ref name="draw-text-box-attlist"/>
<zeroOrMore>
<ref name="text-content"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<draw:text-box>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 連鎖
b) 角の丸められた隅
c) 最小の高さ及び幅
d) 最大の高さ及び幅
テキストボックスは,9.3.8に記述された輪郭及び9.3.9に記述された代替テキストを提供しない。
連鎖
テキストボックスは,連鎖することができる。言い換えれば,テキストボックスの内容が容量を超える
とき,内容は,連鎖中の次のテキストボックスに流れ込む。テキストボックスを連鎖するために,
draw:chain-next-name属性を使用する。この属性の値は,連鎖中の次のテキストボックスの名前となる。連
鎖されたテキストボックスは,通常,テキスト文書だけが提供する。
<define name="draw-text-box-attlist" combine="interleave">
245
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="draw:chain-next-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
角の丸められた隅
draw:corner-radius属性は,テキストボックスの隅を丸めるために使用する円の半径を指定する。
<define name="draw-text-box-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:corner-radius">
<ref name="nonNegativeLength"/>
</attribute>
</optional>
</define>
最小の高さ及び幅
fo:min-height属性及びfo:min-width属性は,テキストボックスの最小の高さ及び幅を指定する。それら
の属性が存在するとき,取り囲んでいる<draw:frame>要素のsvg:height属性及びsvg:width属性によって指
定されたテキストボックスの高さ及び幅は,上書きされる。それらの値は,長さかパーセント値かのいず
れかとすることができる。テキストボックスのつなぎ止め(アンカ,anchor)が表セル内にあるとき,パ
ーセント値は,取り囲んでいる表ボックスに関係する。テキストボックスのつなぎ止め(アンカ,anchor)
がテキストボックス内にあるとき,パーセント値は,取り囲んでいるテキストボックスに関係する。他の
場合では,パーセント値は,ページ又はウィンドウの高さに関係する。
<define name="draw-text-box-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="fo:min-height">
<choice>
<ref name="length"/>
<ref name="percent"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="fo:min-width">
<choice>
<ref name="length"/>
<ref name="percent"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
最大の高さ及び幅
テキストボックスの幅又は高さが,(fo:min-width又はfo:min-height属性を使用して)最小の幅又は高さ
であるとき,fo:max-width属性及びfo:max-height属性は,テキストボックスの最大の幅及び高さを指定す
る。これらの最大値に到達したとき,テキストボックスは,増大することを停止する。属性の値は,長さ
又はパーセント値のいずれかとすることができる。テキストボックスのつなぎ止め(アンカ,anchor)が
表セル内にあるとき,パーセント値は,取り囲んでいる表セルの寸法に関係する。テキストボックスのつ
なぎ止め(アンカ,anchor)がテキストボックス内にあるとき,パーセント値は,取り囲んでいるテキス
トボックスの寸法に関係する。他の場合では,パーセント値は,ページ又はウィンドウの幅又は高さに関
係する。
246
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="draw-text-box-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="fo:max-height">
<choice>
<ref name="length"/>
<ref name="percent"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="fo:max-width">
<choice>
<ref name="length"/>
<ref name="percent"/>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
識別子
テキストボックスは,識別子をもつ。この識別子は,他の要素からテキストボックスを参照するために
使用することができる。
<define name="draw-text-box-attlist" combine="interleave">
<optional>
<ref name=”text-id”/>
</optional>
</define>
9.3.2
画像
<draw:image>要素は,画像を表す。画像は,次のいずれかとすることができる。
a) 外部資源へのリンクとして文書内に含む。
又は,
b) 文書内に埋め込む。
この要素は,XLink(JIS X 4176参照)とすることができる。その場合には,要素は,リンクの意味を
記述する固定値を備えた幾つかの属性を含む。
画像データは,任意の書式でもよいが,ベクトル図形は,W3C勧告SVGの書式で保存され,ビットマ
ップ図形は,PNG書式(JIS X 4242参照)で保存されることが望ましい。
<define name="draw-image">
<element name="draw:image">
<ref name="draw-image-attlist"/>
<choice>
<ref name="common-draw-data-attlist"/>
<ref name="office-binary-data"/>
</choice>
<ref name="draw-text"/>
</element>
</define>
<draw:image>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 画像データ
b) フィルタ名
ほとんどの他の描画形状と同様に,画像描画形状は,テキストからなる内容を含むことができる。テキ
ストからなる内容は,画像データに加えて表示する。
画像データ
247
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
画像データは,次の方法のうちの一つで格納することができる。
a) 画像データを外部ファイルに含む。外部ファイルへリンク付けるために,次に記述するxlink:href属性
及び関連する属性を使用する。
b) 画像データを,<draw:image>要素に含む。<draw:image>要素は,(JIS X 5810-1に定義された)BASE64
で符号化された画像データを含む<office:binary-data>要素を含む。この状況では,xlink:href属性はなく
てもよい。
<define name="common-draw-data-attlist" combine="interleave">
<group>
<attribute name="xlink:href">
<ref name="anyURI"/>
</attribute>
<optional>
<attribute name="xlink:type" a:defaultValue="simple">
<choice>
<value>simple</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:show" a:defaultValue="embed">
<choice>
<value>embed</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:actuate" a:defaultValue="onLoad">
<choice>
<value>onLoad</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</group>
</define>
<define name="office-binary-data">
<element name="office:binary-data">
<ref name="base64Binary"/>
</element>
</define>
フィルタ名
draw:filter-name属性は,画像のフィルタ名を表すことができる。この属性は,オフィスアプリケーショ
ンが図形をロードするために使用する内部フィルタ名を含む。
<define name="draw-image-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:filter-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.3.3
オブジェクト
OpenDocument書式での文書は,次の二つの型のオブジェクトを含むことができる。
a) OpenDocument表現又は他のXML表現をもつオブジェクト。OpenDocument表現をもつオブジェクト
を次に示す。
248
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1) 数式(W3C勧告MathML2として表現する。)
2) チャート
3) スプレッドシート
4) テキスト文書
5) 描画
6) プレゼンテーション
b) XML表現をもたないオブジェクト。これらのオブジェクトは,バイナリ表現だけをもつ。例えば,
OLEオブジェクト(OLE [5] 参照)は,XML表現をもたない。
<draw:object>要素は,XML表現をもつオブジェクトを表す。<draw:object-ole>要素は,バイナリ表現だ
けをもつオブジェクトを表す。
<define name="draw-object">
<element name="draw:object">
<ref name="draw-object-attlist"/>
<choice>
<ref name="common-draw-data-attlist"/>
<ref name="office-document"/>
<ref name="math-math"/>
</choice>
</element>
</define>
<define name="draw-object-ole">
<element name="draw:object-ole">
<ref name="draw-object-ole-attlist"/>
<choice>
<ref name="common-draw-data-attlist"/>
<ref name="office-binary-data"/>
</choice>
</element>
</define>
<draw:object>要素及び<draw:object-ole>要素に,指定できる属性を次に示す。
a) オブジェクトデータ
b) 表変更通知
c) クラス識別子
オブジェクトは,9.2.15に記述する変換を提供しない。
オブジェクトデータ
オブジェクトデータは,次の方法のうちの一つで呼び出すことができる。
a) xlink:href属性は,次に示すオブジェクト表現へリンク付ける。
1) XML表現をもつオブジェクトについては,オブジェクトの表現は,文書パッケージ中のフォルダに
格納される点を除いて,そのオブジェクトを表す別文書と等価なものとする。XLink(JIS X 4176
参照)は,そのフォルダを参照する。
2) XML表現をもたないオブジェクトについては,パッケージの副ストリームであってオブジェクトの
バイナリ表現を含むものを参照する。
オブジェクトを提供するアプリケーションは,同じパッケージ内に含まれるオブジェクトへのリン
ク付けを提供することが望ましい。さらに,アプリケーションは,パッケージの外部に位置するオブ
ジェクトへのリンク付けを提供してもよい。
b) オブジェクトデータは,次に示す<draw:object>又は<draw:object-ole>要素に含む。
249
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1) <draw:object>要素は,オブジェクトのXML表現(例えば<office:document>又は<math:math>要素)
を含む。
2) <draw:object-ole>要素は,BASE64符号化によるオブジェクトのバイナリデータを含む
<office:binary-data>要素を含む。
これらの状況において,xlink:href属性はなくてもよい。
xlink:href属性は,9.3.2に記述する。
オブジェクト自体に加えて,オブジェクトの画像表現を枠内に含めることが望ましい。
表変更上の通知
文書中の表が変更されるとき,幾つかのオブジェクト(特にチャート)は,通知機能を要求してもよい。
この通知を可能にするために,表の名前を含む draw:notify-on-change-of-table属性を使用する。この属性は,
<draw:object>要素に指定できる。
<define name="draw-object-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:notify-on-update-of-ranges">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
クラス識別子
組み込まれたオブジェクトがOLEオブジェクトの場合,draw:class-id属性は,オブジェクトのOLEクラ
ス識別子を含んでもよい(OLE [5] 参照)。
<define name="draw-object-ole-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:class-id"/>
</optional>
</define>
9.3.4
アプレット
アプレットは,文書内に埋め込まれる小さなJavaベースのプログラムとする。<draw:applet>要素は,
W3C勧告HTML4.01の<applet>タグに基づく。この要素は,draw:code又はdraw:object属性のどちらかを
含まなければならない。
<define name="draw-applet">
<element name="draw:applet">
<ref name="draw-applet-attlist"/>
<optional>
<ref name="common-draw-data-attlist"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-param"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<draw:applet>要素に指定できる属性を次に示す。
a) コードベース(codebase)
b) コード
c) オブジェクト
d) アーカイブ
e) メイスクリプト(mayscript)
250
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<draw:applet>要素に含むことができるただ一つの要素を次に示す。
a) パラメタ(9.3.6参照)
アプレットは,9.2.15に記述される変換を提供しない。
コードベース(codebase)
コードベース(codebase)は,アプレットのための基底IRIを指定する。この属性が指定されないとき,
現在の文書の基底IRIと同じものを既定時の値とする。コードベース(codebase)は,XLink属性(JIS X 4176
参照)であるxlink:href,xlink:type,xlink:show,及びxlink:actuateによって表現する。xlink:href属性は,
9.3.2に記述する。
コード
draw:code属性は,次のうちの一つを指定する。
a) コンパイルされたアプレットのサブクラスを含むクラスファイル名。
b) クラスファイル自体を含むクラスへの経路。
この属性又はdraw:object属性のいずれかがなければならない。この属性の値は,アプレットのコードベ
ース(codebase)に関連して解釈する。
<define name="draw-applet-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:code"/>
</optional>
</define>
オブジェクト
draw:object属性は,アプレットの状態の直列化された表現を含む資源を指定する。直列化されたデータ
は,実装ではなくアプレットのクラス名を含む。この属性の値は,アプレットのためのコードベース
(codebase)に関連して解釈する。
<define name="draw-applet-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:object"/>
</optional>
</define>
アーカイブ
draw:archive属性は,クラスを含むアーカイブ及び事前にロードされた他の資源に関するカンマで分離さ
れたURLのリストを指定する。
<define name="draw-applet-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:archive"/>
</optional>
</define>
メイスクリプト(mayscript)
draw:mayscript属性は,アプレットが記述可能かどうかを指定する。
<define name="draw-applet-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:may-script" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.3.5
プラグイン
251
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
プラグインは,オフィスアプリケーションによって通常では扱わないメディア型を表現するために文書
に付加されたバイナリオブジェクトとする。プラグインは,<draw:plugin>要素によって表す。
<define name="draw-plugin">
<element name="draw:plugin">
<ref name="draw-plugin-attlist"/>
<ref name="common-draw-data-attlist"/>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-param"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<draw:plugin>要素に指定できる属性を次に示す。
a) メディア型
b) ソース
<draw:plugin>要素に含むことができるただ一つの要素を次に示す。
a) パラメタ(9.3.6参照)
プラグインは,9.2.15に記述される変換を提供しない。
メディア型
draw:mimetype属性は,このプラグインが登録されることが望ましいメディア型を指定する。
<define name="draw-plugin-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:mime-type"/>
</optional>
</define>
ソース
XLink属性(JIS X 4176参照)のxlink:href,xlink:type,xlink:show及びxlink:actuateは,プラグインのソ
ースを指定する。xlink:href属性は,9.3.2に記述する。
9.3.6
パラメタ
<draw:param>要素は,初期化されるとき,アプレット又はプラグインに渡されるパラメタを含む。
<define name="draw-param">
<element name="draw:param">
<ref name="draw-param-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<draw:param>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 名前
b) 値
名前
draw:name属性は,実行時パラメタの名前を指定する。
<define name="draw-param-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:name"/>
</optional>
</define>
値
draw:value属性は,名前によって指定された実行時パラメタの値を指定する。
<define name="draw-param-attlist" combine="interleave">
252
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="draw:value"/>
</optional>
</define>
9.3.7
浮動枠
浮動枠は,文書に埋め込まれた枠とする。例えば,それは,テキスト文書又はスプレッドシートを含む
ことができる。浮動枠は,<draw:floating-frame>要素によって表す。
<define name="draw-floating-frame">
<element name="draw:floating-frame">
<ref name="draw-floating-frame-attlist"/>
<ref name="common-draw-data-attlist"/>
</element>
</define>
<draw:floating-frame>要素に指定できる属性を次に示す。
a) ソース
b) 枠名
浮動枠は,9.2.15に記述される変換を提供しない。
ソース
XLink属性(JIS X 4176参照)のxlink:href,xlink:type,xlink:show及びxlink:actuateは,浮動枠のソース
を指定する。xlink:href属性は,9.3.2に記述する。
枠名
draw:frame-nameは,枠の名前を指定する。この名前は,ハイパリンクの内部からの目標として使用する
ことができる。
<define name="draw-floating-frame-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:frame-name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.3.8
輪郭
<draw:contour-polygon>要素及び<draw:contour-path>要素は,次の要素に含まれることがある。
a) <draw:image>
b) <draw:object>
c) <draw:object-ole>
d) <draw:applet>
e) <draw:plugin>
f)
<draw:floating-frame>
これらの要素は,画像又はオブジェクトの輪郭を記述する。
<define name="draw-contour-polygon">
<element name="draw:contour-polygon">
<ref name="common-contour-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-points-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
253
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="draw-contour-path">
<element name="draw:contour-path">
<ref name="common-contour-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-path-data-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
これらの要素は,描画形状ではなく輪郭を指定することを除いて,<draw:polygon>要素(9.2.4参照)及
び<draw:path>要素(9.2.6参照)に似ている。これらの要素は,寸法,ビューボックス,点(多角形の輪郭
だけ)及び経路(経路の輪郭だけ)の属性を提供する。<draw:contour-polygon>及び<draw:contour-path>要
素のsvg:width及びsvg:height属性に関しては,アプリケーションは,2 cmという従来の長さに加えて画素
の長さ(つまり20 px)を提供することが望ましい。
編集時の再生成
draw:recreate-on-edit属性は,画像又はオブジェクトが編集されるとき,画像又はオブジェクトの輪郭を
自動的に再生成することが望ましいかどうかを指定する。
<define name="common-contour-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:recreate-on-edit">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</define>
9.3.9
ハイパリンク
枠は,ハイパリンクと同様に機能してもよい。そのようなハイパリンクは,<draw:a>要素によって表す。
その要素の内容は,リンクのソースであることが望ましい枠とする。
この要素は,XLink(JIS X 4176参照)であり,リンクの意味を記述する固定値の属性をもつ。
<define name="draw-a">
<element name="draw:a">
<ref name="draw-a-attlist"/>
<ref name="draw-frame"/>
</element>
</define>
<draw:a>要素に指定できる属性を次に示す。
a) リンク位置
b) リンク先枠
c) 名前
d) タイトル
e) サーバ側の画像対応付け
リンク位置
xlink:href属性は,リンク先の位置を指定する。
<define name="draw-a-attlist" combine="interleave">
<attribute name="xlink:href">
<ref name="anyURI"/>
</attribute>
<optional>
<attribute name="xlink:type" a:defaultValue="simple">
<value>simple</value>
</attribute>
</optional>
<optional>
254
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="xlink:actuate" a:defaultValue="onRequest">
<choice>
<value>onRequest</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
リンク先枠
office:target-frame属性は,リンク先の枠を指定する。この属性は,次の値のうちの一つを指定すること
ができる。
a) ̲self
参照された文書は,現在の枠の内容を置き換える。
b) ̲blank
参照された文書は,新しい枠内に表示する。
c) ̲parent
参照された文書は,現在の枠の親枠内に表示する。
d) ̲top
参照された文書は,一番上の枠内に表示する。その枠は,現在の枠を子又は子孫として含んでいる
が別の枠内に含まれていない。
e) 枠名
参照された文書は,名前が付けられた枠内に表示する。名前が付けられた枠が存在しないとき,そ
の名前で新しい枠を作成する。
XLink標準(JIS X 4176参照)に適合するために,付加的なxlink:show属性を<draw:a>要素に付ける。
この属性の値が̲blankのとき,xlink:show属性値は,newとなる。この属性の値が他のどの取り得る値で
もあるとき,xlink:show属性の値は,replaceとなる。
<define name="draw-a-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="office:target-frame-name">
<ref name="targetFrameName"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:show">
<choice>
<value>new</value>
<value>replace</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
名前
ハイパリンクには,名前を付けることができる。しかし,それは,不可欠ではない。office:name属性は,
リンクの名前を指定する。名前は,他のハイパリンクにとって目標として機能することができる。名前は,
唯一存在するものでなくてもよい。
この属性は,W3C勧告HTML4.01との互換性のためにだけ指定する。そこでは,<a>要素を,リンクの
ソース及び目標として同時に機能させてもよい。
この属性は,元のHTML文書からのリンクを表すこと以外の他のどのような目的にも使用しないほうが
255
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
よい。
<define name="draw-a-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="office:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
タイトル
office:title属性は,ヒントテキストのための短いアクセシブルな記述を規定する。この属性をどのように
使用するかという指針に関しては,附属書Eに示す。
<define name="draw-a-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="office:title">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
サーバ側の画像対応付け
リンクは,サーバ側の画像対応付けとなることができる。office:server-map属性が存在するとき,図形形
状におけるクリック位置のマウス座標を,リンクのIRIに付加する。座標は,画像対応付け内のどのリン
クを活性化するかを決定するためにサーバによって使用してもよい。
<define name="draw-a-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="office:server-map" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.3.10 クライアント側の画像対応付け
クライアント側の画像対応付けは,図形要素に関係しているハイパリンクの集まりとする。画像対応付
けは,画像対応付け要素の列とする。各画像対応付け要素は,一つのハイパリンクを一つの領域に関連付
ける。その領域は,次の形状のうちの一つとすることができる。
a) 四角形
b) 円形
c) 多角形
<draw:image-map>要素は,画像対応付けを表す。
<define name="draw-image-map">
<element name="draw:image-map">
<zeroOrMore>
<choice>
<ref name="draw-area-rectangle"/>
<ref name="draw-area-circle"/>
<ref name="draw-area-polygon"/>
</choice>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<draw:image-map>要素は,画像対応付け要素の三つの型を含むことができる。それは,次に示す画像対
応付け領域の三つの型を表す。
256
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) 四角形の画像対応付け要素
b) 円形の画像対応付け要素
c) 多角形の画像対応付け要素
画像対応付け要素は,絶対位置に基づいて記述する。XMLファイルをロードするとき,オフィスアプリ
ケーションは,画像対応付けをその関連する図形要素(例えばある画像)に元の寸法で写像しなければな
らない。次に,そのアプリケーションは,画像の現在の寸法に一致するように画像対応付けを拡大縮小し
なければならない。しかし,ファイル書式の中では,拡大縮小されることのない画像で常に保存し,拡大
縮小されない画像寸法と一致しなければならない。
四角形の画像対応付け領域
<draw:area-rectangle>要素は,x位置及びy位置(svg:x属性及びsvg:y属性)と同様に,幅及び高さ(svg:width
属性及びsvg:height属性)によって四角形の画像対応付け領域を記述する。これらの属性は,必須とする。
これに加えて,“共通の画像対応付け属性及び要素”に関する9.3.10に記述する属性を提供してもよい。
<define name="draw-area-rectangle">
<element name="draw:area-rectangle">
<ref name="common-draw-area-attlist"/>
<attribute name="svg:x">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:width">
<ref name="length"/>
</attribute>
<attribute name="svg:height">
<ref name="length"/>
</attribute>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name="svg-desc"/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
</element>
</define>
円形の画像対応付け領域
<draw:area-circle>要素は,円形の画像対応付け領域を記述する。円形の画像対応付けに関する追加の属
性は,“共通の画像対応付け属性及び要素”に関する9.3.10に記述する。
必須のsvg:cx属性及びsvg:cy属性は,円の中央点を指定する。必須のsvg:r属性は,円の半径を指定す
る。
“共通の画像対応付け属性及び要素”に関する9.3.10に記述する属性は,省略可能とする。
<define name="draw-area-circle">
<element name="draw:area-circle">
<ref name="common-draw-area-attlist"/>
<attribute name="svg:cx">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:cy">
<ref name="coordinate"/>
257
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
<attribute name="svg:r">
<ref name="length"/>
</attribute>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name="svg-desc"/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
</element>
</define>
多角形の画像対応付け領域
<draw:area-polygon>要素は,多角形の画像対応付け領域を記述する。多角形の画像対応付け領域は,次
の構成部品からなる。
a) バウンディングボックス
バウンディングボックスは,svg:x属性,svg:y属性,svg:width属性及びsvg:height属性を使用した
四角形の画像対応付け領域と同じ方法で表現されるが,ビューボックス及び多角形の点の列のための
参照枠を確立する。参照枠は,座標を絶対座標に変換することを可能とする。
b) ビューボックス
ビューボックス属性svg:viewBoxは,点列のための座標系を確立する。ビューボックスは,寸法単
位及び長さを用いて点列の全ての点を絶対座標として記録する必要性をなくす。
c) svg:points属性の中のビューボックス座標の点列
多角形を表現する方法に関する追加情報は,9.2.4に示す。
上記の属性は,必須とする。“共通の画像対応付け属性及び要素”に関する9.3.10に記述された属性は,
省略可能とする。
<define name="draw-area-polygon">
<element name="draw:area-polygon">
<ref name="common-draw-area-attlist"/>
<attribute name="svg:x">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:y">
<ref name="coordinate"/>
</attribute>
<attribute name="svg:width">
<ref name="length"/>
</attribute>
<attribute name="svg:height">
<ref name="length"/>
</attribute>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-points-attlist"/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name="svg-desc"/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
258
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</element>
</define>
例 多角形の画像対応付け領域
次の例に示す要素は,幅2 cm高さ2 cmの画像の中間に位置する三角形を定義する。バウンディングボ
ックスは,幅2 cm高さ1.5 cmの領域を対象とする。ビューボックスの単位は,0.01 mmとする。
<draw:area-polygon ...
svg:x="0" svg:y="0" svg:width="2.0cm" svg:height="2.0cm"
svg:viewBox="0 0 2000 2000"
svg:points="400,1500 1600,1500 1000,400"/>
共通の画像対応付け属性及び要素
形状属性に加えて,各画像対応付け要素は,次の情報を含むことができる。
a) IRI及びリンク先枠を含むリンク
b) 名前
c) 非活動中のフラグ
d) タイトル(短いアクセシブルな名前)
9.2.20に記述する<svg:title>子要素を使用する。
e) 長い記述(アクセシビリティ支援)
9.2.20に記述する<svg:desc>子要素を使用する。
f)
領域に関連した事象
12.4に記述する<office:event-listeners>子要素を使用する。
画像対応付けの他の属性は,HTML画像対応付け表現から得る。
各画像対応付け要素は,ハイパリンクを識別し,リンクを記述するためにXLink(JIS X 4176参照)の
href属性,type属性及びshow属性,並びにoffice:target-frame-name属性を使用する。
<define name="common-draw-area-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="xlink:href">
<ref name="anyURI"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:type" a:defaultValue="simple">
<choice>
<value>simple</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="office:target-frame-name">
<ref name="targetFrameName"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:show">
<choice>
<value>new</value>
<value>replace</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
office:name属性は,各画像対応付け要素に名前を割り当てる。
259
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="common-draw-area-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="office:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
draw:nohref属性は,画像対応付け要素及び関連する領域が非活動中であることを示す。画像対応付け要
素に含まれるIRIは,使用しない。
<define name="common-draw-area-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:nohref">
<choice>
<value>nohref</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
9.4
3D形状
3D形状は,座標系内の幾何形状を定義するために使用する。ODFでは,全て右手座標系とする。幾何
形状は,場面の系図として表現する。それぞれの場面は,特別な形状に関して,3D形状を含まないか,又
は,複数の3D形状を含んでもよい。
ルート場面は,全体座標系を定義する。それぞれの3D形状は,親3D場面に関連した局所座標系を定義
してもよい。
9.4.1
場面
<dr3d:scene>要素は,三次元の形状を含むことができるただ一つの要素とする。場面は,グループに似て
いるが,場面内部の形状の描出に関係する投影,光源付けなどの詳細な情報を更に定義する。
<define name="dr3d-scene">
<element name="dr3d:scene">
<ref name="dr3d-scene-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-layer-name-attlist"/>
<ref name="common-text-spreadsheet-shape-attlist"/>
<ref name="common-dr3d-transform-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="dr3d-light"/>
</zeroOrMore>
<zeroOrMore>
<ref name="shapes3d"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<define name="shapes3d">
<choice>
260
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="dr3d-scene"/>
<ref name="dr3d-extrude"/>
<ref name="dr3d-sphere"/>
<ref name="dr3d-rotate"/>
<ref name="dr3d-cube"/>
</choice>
</define>
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,及び標題識別子(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) カメラベクトル
d) 射影
e) 距離
f)
焦点距離
g) 影の傾斜
h) 影付けモード
i)
環境色
j)
光源モード
<dr3d:scene>要素に含んでもよい要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長いテキスト(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 光源(9.4.2参照)
d) 場面(9.4.1参照)
e) 立体化(9.4.5参照)
f)
球面(9.4.4参照)
g) 回転(9.4.6参照)
h) 立方体(9.4.3参照)
カメラベクトル
カメラベクトルは,ビュー立体を定義する。dr3d:vrp属性は,起点を指定し,dr3d:vpn属性は,投影さ
れたオブジェクトを指し,及びdr3d:vup属性は,上方向のベクトルを定義する。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:vrp">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="dr3d:vpn">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="dr3d:vup">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
射影
dr3d:projection属性は,射影を指定する。射影は,透視射影又は平行射影とすることができる。透視射影
261
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
モードにおいて,オブジェクトは,遠方でより小さくなる。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:projection">
<choice>
<value>parallel</value>
<value>perspective</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
距離
dr3d:distance属性は,カメラ及びオブジェクトの間の距離を指定する。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:distance">
<ref name="length"/>
</attribute>
</optional>
</define>
焦点距離
dr3d:focal-length属性は,ある場面における仮想的なカメラの焦点の長さを指定する。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:focal-length">
<ref name="length"/>
</attribute>
</optional>
</define>
影の傾斜
dr3d:shadow-slant属性は,三次元の場面から影を投じる仮想的な紙面までの角度を定義する。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:shadow-slant">
<ref name="nonNegativeInteger"/>
</attribute>
</optional>
</define>
影付けモード
影付けモードは,光源付けが描出される面に関してどのように計算されるか定義する。
a) flat
光源付けは,定められた一つの法線ベクトル(表面の垂直線)によって計算する。
b) phong
光源付けは,複数の法線ベクトル(表面の垂直線)を補間することによって計算する。
c) gouraud
光源付けは,各辺上の法線ベクトル(表面の垂直線)で計算された色を補間することによって計算
する。
d) draft
表面は,光沢がなく,ワイヤフレームだけで描画する。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
262
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="dr3d:shade-mode">
<choice>
<value>flat</value>
<value>phong</value>
<value>gouraud</value>
<value>draft</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
環境色
dr3d:ambient-color属性は,環境光の色を指定する。環境光は,あらゆる方向から反射する光とする。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:ambient-color">
<ref name="color"/>
</attribute>
</optional>
</define>
光源付けモード
dr3d:lighting-mode属性は,三次元の場面の中で光源付けを使用可能とするか又は使用可能としないかを
指定する。
<define name="dr3d-scene-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:lighting-mode">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
3D変換
dr3d:transform属性の値は,変換定義のリストであり,その定義は,提供される順に適用する。個々の変
換定義は,空白によって分離する。
変換定義の利用可能な型を次に示す。
a) matrix(<a> <b> <c> <d> <e> <f> <g> <h> <i> <j> <k> <l>)
変換を六つの値からなる変換行列の書式で指定する。行列(a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l)
は,変換行列[a b c d e f g h i j k l]を適用することに等価とする。
b) translate(<tx> <ty> <tz>)
tx,ty及びtzによる翻訳を指定する。
c) scale(<sx> <sy> <sz>)
sx,sy及びszによる拡大縮小操作を指定する。
d) rotatex(<rotate-angle>)
X軸を中心に<rotate-angle>度の回転を指定する。
e) rotatey(<rotate-angle>)
Y軸を中心に<rotate-angle>度の回転を指定する。
f)
rotatez(<rotate-angle>)
Z軸を中心に<rotate-angle>度の回転を指定する。
<define name="common-dr3d-transform-attlist">
<optional>
<attribute name="dr3d:transform"/>
263
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</optional>
</define>
9.4.2
光源
<dr3d:light>要素は,場面の内部の光源を表す。
この要素は,<dr3d:scene>要素に含まれる最初の要素でなければならない。複数の光源が存在してもよい。
しかし,アプリケーションは,場面に使用する光源の数を制限してもよい。典型的な制限として,光源の
数は,場面につき八つまでとする。
<define name="dr3d-light">
<element name="dr3d:light">
<ref name="dr3d-light-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<dr3d:light>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 色の拡散
b) 方向
c) 利用可能
d) 反射
色の拡散
dr3d:diffuse-color属性は,照明している光源の基底色を指定する。
<define name="dr3d-light-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:diffuse-color">
<ref name="color"/>
</attribute>
</optional>
</define>
方向
dr3d:direction属性は,照明する光源の方向を指定する。
<define name="dr3d-light-attlist" combine="interleave">
<attribute name="dr3d:direction">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</define>
利用可能
dr3d:enabled属性は,光源が利用可能かどうかを指定する。光源が利用可能でないとき,光源は,いっさ
い照明しない。
<define name="dr3d-light-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:enabled">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
鏡面反射
dr3d:specular属性は,光源がオブジェクト上で鏡面反射するかどうかを指定する。アプリケーションは,
場面における最初の光源のためにだけこの属性を評価してもよい。
<define name="dr3d-light-attlist" combine="interleave">
<optional>
264
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="dr3d:specular">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.4.3
立方体
<dr3d:cube>要素は,三次元の立方体の形状を表す。
<define name="dr3d-cube">
<element name="dr3d:cube">
<ref name="dr3d-cube-attlist"/>
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-layer-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-dr3d-transform-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<dr3d:cube>要素に指定できる属性を次に示す。
a) スタイル,層,Zインデクス及び識別子(9.2.15参照)
b) 最小辺及び最大辺
最小辺及び最大辺
dr3d:min-edge属性及びdr3d:max-edge属性は,3D空間における立方体の最小及び最大の辺を指定する。
<define name="dr3d-cube-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:min-edge">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="dr3d:max-edge">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.4.4
球面
<dr3d:sphere>要素は,三次元の球面の形状を表す。
<define name="dr3d-sphere">
<element name="dr3d:sphere">
<ref name="dr3d-sphere-attlist"/>
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-layer-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-dr3d-transform-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<dr3d:sphere>要素に指定できる属性を次に示す。
a) スタイル,層,Zインデクス及び識別子(9.2.15参照)
b) 中心
c) 寸法
中心
265
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
dr3d:center属性は,三次元空間における球面の中心を定義する。
<define name="dr3d-sphere-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:center">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
寸法
dr3d:size属性は,三次元空間における球面の寸法を定義する。
<define name="dr3d-sphere-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:size">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.4.5
立体化
<dr3d:extrude>要素は,所定の多角形に基づいた三次元の押し出されたオブジェクトを表現する。3D幾
何形状は,多角形の垂直線をある深さ(dr3d:depth,15.22.6参照)まで多角形の面の方向へ押し出し,前
面,背面及び側面を生成することによって形成する。側面は,前面及び背面の全ての対応する単辺を結合
することによって形成する。深さが指定されない場合は,多角形は,深さなしで形状を形成する。背面の
閉じは,dr3d:close-back(15.22.10参照)に依存する。背面の寸法は,dr3d:back-scale(15.22.5参照)が使
用されるとき,前面の寸法と相対的とすることができる。形状の押し出しによって定義される側面は常に
閉じていなければならない。
<define name="dr3d-extrude">
<element name="dr3d:extrude">
<ref name="common-draw-path-data-attlist"/>
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-layer-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-dr3d-transform-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<dr3d:extrude>要素に指定できる属性を次に示す。
a) ビューボックス,スタイル,層,Zインデクス及び識別子(9.2.15参照)
b) 経路データ(9.2.6参照)
9.4.6
回転
<dr3d:rotate>要素は,所定の多角形に基づいた三次元の回転形状を表現する。3D幾何形状は,局所座標
系のY軸の周りに多角形のXY平面を回転することによって定義される。この回転は,所定の角度
(dr3d:end-angle 15.22.8参照)の周りに所定の数の手順(dr3d:horizontal-segments 15.22.1参照)によって直
線的に補間される。側面は,隣接した対の回転多角形の全ての対応する単辺を結合することによって形成
される。省略時の設定では,回転は完全回転(360度,dr3d:end-angle 15.22.8参照)を利用する。その場合
3D幾何形状は暗に閉じる,かつ,前面又は背面は(異なった寸法でない限り)生成されない。仮に回転が
異なっている場合,前面は最初の非回転多角形を利用して生成され,かつ,背面は最後の回転された多角
266
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
形を利用して生成される。閉じた前面は,dr3d:close-front(15.22.9参照)にも依存し,閉じた背面は,
dr3d:close-back(15.22.10参照)にも依存する。dr3d:back-scale(15.22.5参照)が利用される場合は,背面
の寸法は前面の寸法と異なることができる。
前面及び背面の全ての対応する単辺を結合することによって形成する。深さが指定されない場合は,多
角形は,深さなしで形状を形成する。背面の閉じは,dr3d:close-back(15.22.10参照)に依存する。背面の
寸法は,dr3d:back-scale(15.22.5参照)が使用されるとき,前面の寸法と相対的とすることができる。形
状の押し出しによって定義される側面は常に閉じていなければならない。
<define name="dr3d-rotate">
<element name="dr3d:rotate">
<ref name="common-draw-viewbox-attlist"/>
<ref name="common-draw-path-data-attlist"/>
<ref name="common-draw-z-index-attlist"/>
<ref name="common-draw-id-attlist"/>
<ref name="common-draw-layer-name-attlist"/>
<ref name="common-draw-style-name-attlist"/>
<ref name="common-dr3d-transform-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<dr3d:rotate>要素に指定できる属性を次に示す。
a) ビューボックス,スタイル,層,Zインデクス及び識別子(9.2.15参照)
b) 経路データ(9.2.6参照)
9.5
カスタム形状
<draw:custom-shape>要素は,複雑な図を描出することができる形状を表す。その要素は,フォントワー
ク及び立体化に関する機能を提供する。カスタム形状は,幾何学的に形状を表現してもよい。この幾何形
状は,例えば対話型ハンドルを表示することによって,形状を修正することができる単純な方法を提供す
るオフィスアプリケーションの利用者インタフェース上で視覚化してもよい。
<define name="draw-custom-shape">
<element name="draw:custom-shape">
<ref name="draw-custom-shape-attlist"/>
<ref name="common-draw-position-attlist"/>
<ref name="common-draw-size-attlist"/>
<ref name="common-draw-shape-with-text-and-styles-attlist"/>
<ref name=”common-draw-caption-id-attlist”/>
<optional>
<ref name=”svg-title”/>
</optional>
<optional>
<ref name=”svg-desc”/>
</optional>
<optional>
<ref name="office-event-listeners"/>
</optional>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-glue-point"/>
</zeroOrMore>
<ref name="draw-text"/>
<optional>
<ref name="draw-enhanced-geometry"/>
</optional>
</element>
</define>
<draw:custom shape>要素に指定できる属性を次に示す。
267
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) 位置,寸法,スタイル,層,Zインデクス,識別子,標題識別子,及び変換(9.2.15参照)
b) テキストのつなぎ止め(アンカ,anchor),表の背景,描画終了位置(9.2.16参照)
c) 描画エンジン
d) 描画データ
<draw:custom-shape>要素に含んでもよい要素を次に示す。
a) タイトル(短いアクセシブルな名前)(9.2.20参照)
b) 長いテキスト(アクセシビリティ支援)(9.2.20参照)
c) 事象リスナ(9.2.21参照)
d) 接合点(9.2.19参照)
e) テキスト(9.2.17参照)
f)
増強された幾何形状(9.5.1参照)
描画エンジン
省略可能なdraw:engine属性は,カスタム形状を描出するための描出エンジンの名前を指定する。属性の
値は,名前空間のトークンであり,この規格の中の属性名又は要素名と同様に,XML名前空間接頭辞をも
った識別子を意味する。描画エンジンは,draw:data属性からそのデータを得てもよい,又は
<draw:enhanced-geometry>子要素を評価してもよい。
draw:engine属性が省略されるとき,オフィスアプリケーションは,既定の増強されたカスタム形状描出
エンジンを使用する。そのエンジンは,<draw:enhanced-geometry>要素だけからその幾何形状データを得る。
<define name="draw-custom-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:engine">
<ref name="namespacedToken"/>
</attribute>
</optional>
</define>
描画データ
draw:data属性は,カスタム形状の幾何形状を記述する描出エンジン特有のデータを含む。既定の描出エ
ンジンが指定されないときだけ,draw:engine属性によってこの属性が評価される。
<define name="draw-custom-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:data">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.5.1
増強された幾何形状
draw:engine属性が省略されているとき,<draw:enhanced-geometry>要素は,<draw:custom-shape>要素のた
めの幾何形状を含む。
<define name="draw-enhanced-geometry">
<element name="draw:enhanced-geometry">
<ref name="draw-enhanced-geometry-attlist"/>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-equation"/>
</zeroOrMore>
<zeroOrMore>
<ref name="draw-handle"/>
</zeroOrMore>
</element>
268
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
<draw:enhanced-geometry>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 型
b) ビューボックス
c) ミラー
d) テキスト回転角度
e) 立体化許可
f)
テキスト経路許可
g) 同心円諧調による塗りつぶしの許可
h) 増強された幾何形状 立体化属性(9.5.2参照)
i)
増強された幾何形状 経路属性(9.5.3参照)
j)
増強された幾何形状 テキスト経路属性(9.5.4参照)
k) 増強された幾何形状 方程式(9.5.5参照)
l)
増強された幾何形状 ハンドラ属性(9.5.6参照)
型
draw:type属性は,形状の型の名前を含む。矢印,スマイリーマークなどと同様に,この名前は,あるク
ラスの形状のために特化された利用者インタフェースを提示するために使用することができる。
形状の型は,描出エンジンに依存し,形状の幾何形状に影響を及ぼさない。draw:type属性の値が
non-primitiveであるとき,利用可能な形状の型は,存在しない。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:type" a:defaultValue="non-primitive">
<ref name="custom-shape-type"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="custom-shape-type">
<choice>
<value>non-primitive</value>
<ref name="string"/>
</choice>
</define>
ビューボックス
svg:viewBox属性は,位置属性及び寸法属性によって指定された形状の物理的座標系の内部の利用者座
標系を確立する。この利用者座標系は,<draw:enhanced-path>要素が使用する。
この属性を使用するための構文は,W3C勧告SVGの構文と同じとする。属性の値は,空白によって分
離された四つの数とする。それは,利用者座標系の左,上端,右及び下端の寸法を定義する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="svg:viewBox">
<list>
<ref name="integer"/>
<ref name="integer"/>
<ref name="integer"/>
<ref name="integer"/>
</list>
</attribute>
</optional>
269
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
ミラー
draw:mirror-vertical属性及びdraw:mirror-horizontal属性は,形状の幾何形状が鏡像となるかどうかを指定
する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:mirror-vertical" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="draw:mirror-horizontal" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
テキスト回転角度
draw:text-rotate-angle属性は,形状のdraw:transform属性に含まれる回転に加え,カスタム形状内のテキ
ストが回転する角度を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-rotate-angle" a:defaultValue="0">
<ref name="double"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体化許可
draw:extrusion-allowed属性は,形状が立体オブジェクトとして描出されることが可能かどうかを指定す
る。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-allowed" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
テキスト経路許可
draw:text-path-allowed属性は,形状がフォントワークオブジェクトとして描出されることが可能かどう
かを指定する。フォントワークオブジェクトのテキストは,draw:enhanced-path属性によって指定される線
に沿ったテキスト又はその線の間のテキストを描出することによって,通常のテキストオブジェクトと区
別する。フォントワークオブジェクトは,塗りつぶし,影及び線のスタイルなどの標準図形属性を提供す
ることができる。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-path-allowed" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
同心円諧調による塗りつぶしの許可
draw:concentric-gradient-fill-allowed属性は,形状がカスタム形状経路を使った同心円諧調で描出すること
270
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ができるかどうかを指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:concentric-gradient-fill-allowed"
a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.5.2
増強された幾何形状−立体化属性
立体化
draw:extrusion属性は,立体化された形状が表示されるかどうか決定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体の明るさ
draw:extrusion-brightness属性は,場面の明るさを指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-brightness" a:defaultValue="33%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体の奥行き
draw:extrusion-depth属性は,立体の奥行きを指定する。それは,二つの空白で分離された値とする。第
1の値は,立体の奥行きを指定し,第2の値は,元の形状の前に位置する立体の割合を指定する。その属
性の値は,[0,1]の範囲とする。0は,省略時の値とする。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-depth" a:defaultValue="36pt 0">
<list>
<ref name="length"/>
<ref name="double"/>
</list>
</attribute>
</optional>
</define>
立体拡散
形状によって反射された拡散の量は,draw:extrusion-diffusion属性によって指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-diffusion" a:defaultValue="0%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
線分の立体化番号
draw:extrusion-number-of-line-segments属性は,曲面を表示するために使用することが望ましい線分の数
271
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
を指定する。数が多ければ多いほどより多くの線分を使用する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-number-of-line-segments"
a:defaultValue="30">
<ref name="integer"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体光面
draw:extrusion-light-face属性は,立体の前面が光源付け変化に応答するかどうかを指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-light-face" a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体第1光源の強さ
draw:extrusion-first-light-harsh属性は,主要な光源が強いかどうかを指定する。
属性値がtrueの場合,強い光源を意味する。光源は,非拡散点源とする。属性値がfalseの場合,強くない
光源を意味する。光源を和らげる手段は,実装依存とする。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-first-light-harsh"
a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体第2光源の強さ
draw:extrusion-second-light-harsh属性は,第2の光源が強いかどうかを指定する。
属性値がtrueの場合,強い光源を意味する。光源は,非拡散点源とする。属性値がfalseの場合,強くない
光源を意味する。光源を和らげる手段は,実装依存とする。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-second-light-harsh"
a:defaultValue="true">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体第1光源のレベル
draw:extrusion-first-light-level属性は,第1光源の強度を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-first-light-level"
a:defaultValue="66%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体第2光源のレベル
272
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
draw:extrusion-second-light-level属性は,第2光源の強度を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-second-light-level"
a:defaultValue="66%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体第1光源の方向
draw:extrusion-first-light-direction属性は,第1光源の方向を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-first-light-direction"
a:defaultValue="(5 0 1)">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体第2光源の方向
draw:extrusion-second-light-direction属性は,第2光源の方向を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-second-light-direction"
a:defaultValue="(-5 0 1)">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体金属
draw:extrusion-metal属性は,立体オブジェクトの表面が金属のように見えるかどうかを指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-metal" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体影付けモード
dr3d:shade-mode属性は,光源付けが描出された表面上にどのように計算されるかを定義する。
a) flat
光源付けを,一つの法線ベクトル(表面の垂直線)によって計算する。
b) phong
光源付けを,表面上の法線ベクトル(表面の垂直線)を補間することによって計算する。
c) gouraud
光源付けを,各辺上の法線ベクトル(表面の垂直線)で計算された色を補間することによって計算
する。
d) draft
表面を,光沢がないワイヤフレームだけによって描画する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
273
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="dr3d:shade-mode" a:defaultValue="flat">
<choice>
<value>flat</value>
<value>phong</value>
<value>gouraud</value>
<value>draft</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
立体回転角
draw:extrusion-rotation-angle属性の最初の値は,X軸を中心とした回転を指定する。
draw:extrusion-rotation-angle属性の第2の値は,Y軸を中心とした回転を指定する。Z軸を中心とした回転
は,draw:transform属性の回転角度によって指定する。
回転の順序は,Z軸,Y軸その次にX軸とする。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-rotation-angle" a:defaultValue="0 0">
<list>
<ref name="double"/>
<ref name="double"/>
</list>
</attribute>
</optional>
</define>
立体回転の中心
draw:extrusion-rotation-center属性は,形状寸法の割合を用いて回転の中心位置を指定する。それが省略さ
れたときは,形状の幾何学的な中心を用いる。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-rotation-center">
<ref name="vector3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体光沢
draw:extrusion-shininess属性は,ミラーの光沢を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-shininess" a:defaultValue="50%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体傾斜
draw:extrusion-skew属性は,立体の傾斜量及び傾斜角を指定する。dr3d:projection属性の値が,parallel
であるときだけ傾斜設定を適用する。
最初のパラメタは,傾斜量をパーセント値で表し,第2のパラメタは,傾斜角を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-skew" a:defaultValue="50 45">
<list>
274
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<ref name="double"/>
<ref name="double"/>
</list>
</attribute>
</optional>
</define>
立体鏡面反射率
draw:extrusion-specularity属性は,立体オブジェクトの鏡面反射率を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-specularity" a:defaultValue="0%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
立体投影モード
dr3d:projection属性は,投影モードが透視射影か平行射影かどうかを指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="dr3d:projection" a:defaultValue="parallel">
<choice>
<value>parallel</value>
<value>perspective</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
立体ビューポイント
draw:extrusion-viewpoint属性は,3Dポイントとしての観察者のビューポイントを指定する。属性値の構
文は,vector3Dに似ていて1単位だけが各パラメタに続く。"(1cm 1cm 0cm)"を3Dポイントの例として示
す。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-viewpoint"
a:defaultValue="3.5cm -3.5cm 25cm">
<ref name="point3D"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="point3D">
<data type="string"/>
</define>
立体起点
draw:extrusion-origin属性は,形状寸法の割合を用いて形状のバウンディングボックス内の起点を指定す
る。
最初のパラメタは,水平の起点を表し,-0.5は,形状の左側を表す。0は,形状の中心を表し,0.5は,
形状の右側を表す。
第2のパラメタは,垂直の起点を表し,-0.5は,形状の上部を,0は,形状の中心を,0.5は,形状の下
部を表す。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
275
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<attribute name="draw:extrusion-origin" a:defaultValue="0.5 -0.5">
<list>
<ref name="double"/>
<ref name="double"/>
</list>
</attribute>
</optional>
</define>
立体色
draw:extrusion-color属性は,ある立体色が使用されるかどうかを指定する。立体色は,カスタム形状の
図形スタイルで指定されたdraw:secondary-fill-color属性によって定義する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:extrusion-color" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.5.3
増強された幾何形状−経路属性
増強された経路
draw:enhanced-path属性は,<svg:path>要素のsvg:d属性に似た経路を指定する。
moveto,lineto,arctoなどの命令及び他の命令は,パラメタとともに用いて,形状を塗りつぶしたり線
を引くなどの形状の幾何学情報を記述する。相対コマンドは,提供しない。
draw:enhanced-path属性の構文を次に示す。
a) 命令は,1文字として表現する(例えば,movetoは,Mと表現する。)。
b) 前置記法が採用されている。つまり,パラメタが各々のコマンドに続く。
c) 余分な空白及びカンマのような分離子は,省略することができる(例えば,M 10 10 L 20 20 L 30 20 は,
M10 10L20 20L30 20 とも書くことができる。)。
d) コマンドが複数回繰り返されるときは,最初のコマンドだけが必要となる(例えば,M 10 10 L 20 20 L
30 20 は,M 10 10 L 20 20 30 20のように表現することができる。)。
e) 小数を使用することができる。許される小数点は,ドット(“.”)だけとする。
先に言及した規則は,<svg:path>要素に指定される規則と同じとする。
パラメタは,次の拡張された規則のうちの一つを適用することができる。
a) 一つの ? は,数式名の始まりを示すために使用する。要素のdraw:formula属性の値を,パラメタ値と
して使用する。
b) $ が整数値に先行しているとき,その値は,draw:modifiers属性値を指す。対応する修飾子の値をパラ
メタ値として使用する。
次の表記法が次に示す表の中で使用される。
a) ()
パラメタのグループ化を意味する。
b) +
一つ以上のパラメタが要求されることを意味する。
右上の4分の1セグメントが欠けたパイグラフを記述するためにdraw:enhanced-path属性を使用するカ
スタム形状の例を次に示す。
276
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例 draw:enhanced-path属性
<draw:custom-shape
svg:width="10cm" svg:height="10cm" svg:x="0cm" svg:y="0cm">
<draw:enhanced-geometry svg:viewBox="0 0 10 10"
draw:enhanced-path="V 0 0 10 10 10 5 5 0 L 5 5 Z N">
</draw:enhanced-geometry>
</draw:custom-shape>
表20で示されるコマンドが提供される。
277
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表20−コマンド
コマンド
名前
パラメタ
記述
M
moveto
(x y) +
(x,y) 座標で新しいサブパスを開始する。複数の対の座標
がmovetoに続くとき,linetoとして扱う。
L
lineto
(x y) +
現在位置から (x,y) まで直線を引く。複数の対の座標が
続くとき,全てlinetoとして解釈する。
C
curveto
(x1 y1 x2 y2 x y) +
現在位置から (x,y) まで3次ベジエ曲線を引く。(x1,y1)
を曲線の初めの制御点として使用し,(x2,y2) を曲線の終
わりの制御点として使用する。
Z
closepath
(なし)
現在位置から現在のサブパスの開始点まで直線を引くこと
によって現在のサブパスを閉じる。
N
endpath
(なし)
サブパスの現在の集合を終了する。サブパスは,偶奇規則
を用いて塗りつぶす。他のサブパスは,それとは独立に塗
りつぶす。
F
nofill
(なし)
サブパスの現在の集合が塗りつぶされないことを指定す
る。
S
nostroke
(なし)
サブパスの現在の集合に線を付けないことを指定する。
T
angleellipseto
(x y w h t0 t1) +
だ円のセグメントを描画する。だ円は,中心 (x,y),寸法
(w,h),開始角度t0,及び終了角度t1によって指定する。
U
angleellipse
(x y w h t0 t1) +
開始点への暗黙のmovetoが実行されること以外は,Tコマ
ンドと同様とする。
A
arcto
(x1 y1 x2 y2 x3 y3 x y) +
(x1,y1) 及び (x2,y2) は,だ円のバウンディングボック
スを定義する。現在位置から動径ベクトル (x3,y3) に
よって指定された弧の開始角度まで線を描画し,それから,
(x,y) によって反時計回りに指定された弧の終了角度まで
線を描画する。
B
arc
(x1 y1 x2 y2 x3 y3 x y) +
開始点への暗黙のmovetoが実行されること以外は,Aコマ
ンドと同様とする。
W
clockwisearcto (x1 y1 x2 y2 x3 y3 x y) +
弧が時計回りに描画されること以外は,Aコマンドと同様
とする。
V
clockwisearc
(x1 y1 x2 y2 x3 y3 x y) +
開始点への暗黙のmovetoが実行されること及び弧が時計
回りに描画されること以外は,Aコマンドと同様とする。
X
elliptical-
quatrantx
(x y) +
四半円形を描画する。その最初のセグメントは,X軸の接
線方向にあり,現在位置から (x,y) まで描画する。
Y
elliptical-
quadranty
(x y) +
四半円形を描画する。その最初のセグメントは,Y軸の接
線方向にあり,現在位置から (x,y) まで描画する。
Q
quadratic-
curveto
(x1 y1 x y) +
制御点 (x1,y1) を用いて現在位置から (x,y) まで,2次
ベジエ曲線を描画する。コマンドの実行終了時点で (x,y)
が新しい現在位置となる。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:enhanced-path">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
経路伸張点
draw:path-stretchpoint-x属性及びdraw:path-stretchpoint-y属性は,形状の伸張点を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
278
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<optional>
<attribute name="draw:path-stretchpoint-x" a:defaultValue="0">
<ref name="double"/>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="draw:path-stretchpoint-y" a:defaultValue="0">
<ref name="double"/>
</attribute>
</optional>
</define>
テキスト領域
draw:text-areas属性は,テキスト領域のリストを指定する。テキスト領域は,テキストの位置を決めて整
列させるために使用する。テキスト領域が省略されるとき,形状自体の領域を使用する。第2のテキスト
領域が利用可能なとき,縦書きのテキスト用に使用する。
領域は,四つのパラメタからなる。
最初のパラメタは,テキスト領域の左側を指定する。
第2のパラメタは,テキスト領域の上側を指定する。
第3のパラメタは,テキスト領域の右側を指定する。
第4のパラメタは,テキスト領域の下側を指定する。
パラメタは,次の拡張のうちの一つを適用することができる。
a) 一つの ? は,数式名の始まりを示すために使用する。要素のdraw:formula属性の結果を,パラメタ値
として使用する。
b) $ が整数値に先行しているとき,その値は,draw:modifiers属性を指す。対応する修飾子の値をパラメ
タ値として使用する。
修飾子及び式の使用法を含む二つのテキスト領域を定義するdraw:text-areas属性の例を次に示す。
draw:text-areas=0 0 100 100 ?Formula1 $1 200 200
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-areas">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
接合点
draw:glue-points属性は,オブジェクトが定義した接合点のリストを指定する。<draw:glue-point>サブ要
素によって定義される利用者が定義した接合点と異なり,オブジェクトが定義した接合点は,式及び修飾
子を利用することができる。
最初のパラメタは,接合点の水平位置を指定する。
第2のパラメタは,接合点の垂直位置を指定する。
各パラメタは,浮動小数点数とすることができる。又は,次の拡張のいずれかとすることができる。
a) 一つの ? は,数式名の始まりを示すために使用する。要素のdraw:formula属性の結果は,パラメタ値
として使用する。
b) $ が整数値に先行しているとき,その値は,draw:modifiers属性を指す。対応する修飾子の値をパラメ
タ値として使用する。
修飾子及び式の使用法を含む二つの接合点を定義するdraw:glue-points属性の例を次に示す。
279
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
draw:glue-points="0 ?Formula1 100 $1"
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:glue-points">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
接合点型
draw:glue-point-type属性は,接合点型を指定する。draw:glue-points属性も利用可能なとき,この属性は,
無視する。
a) none
特別なオブジェクト接合点は,ない。
b) segments
コネクタは,draw:enhanced-path属性の各ポイントに接続する。
c) rectangle
形状を囲んだ四角形の各辺の中点は,オブジェクト特有の接合点を指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:glue-point-type" a:defaultValue="none">
<choice>
<value>none</value>
<value>segments</value>
<value>rectangle</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
接合点分離方向
draw:glue-point-leaving-directions属性は,カンマで分離された勾配の角度のリストを含む。角度は,浮動
小数点数とすることができる。リスト中の位置は,draw:glue-points属性で参照された接合点と同じとする。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:glue-point-leaving-directions"/>
</optional>
</define>
9.5.4
増強された幾何形状−テキスト経路属性
テキスト経路
draw:text-path属性は,テキストがテキスト経路上に表示されるかどうかを指定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-path" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
テキスト経路モード
draw:text-path-mode属性は,テキストがどのように描画されるか指定する。
a) normal
280
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
テキストは,拡大縮小することなしに経路に沿って描画する。
b) path
テキストは,経路に合うように描画する。
c) shape
テキストは,形状のバウンディングボックスに合うように描画する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-path-mode" a:defaultValue="normal">
<choice>
<value>normal</value>
<value>path</value>
<value>shape</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
テキスト経路の拡大縮小
draw:text-path-scale属性は,テキスト経路の拡大縮小を指定する。
a) path
テキストの拡大縮小は,draw:enhanced-path属性で指定された経路の長さによって決定する。
b) shape
テキストの拡大縮小は,形状の幅によって決定する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-path-scale" a:defaultValue="path">
<choice>
<value>path</value>
<value>shape</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
</define>
同じ字の高さによるテキスト経路
draw:text-path-same-letter-heights属性は,カスタム形状内の全ての字が同じ高さであるかどうかを指定す
る。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:text-path-same-letter-heights"
a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
修飾子
draw:modifiers属性は,修飾子の値のリストを含む。修飾子は,浮動小数点数とすることができる。ほと
んどの場合,draw:modifiers属性は,ハンドル位置を格納するためにdraw:handle-position属性によって使用
する。
<define name="draw-enhanced-geometry-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:modifiers">
<ref name="string"/>
281
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
</optional>
</define>
9.5.5
増強された幾何形状−式
式
<draw:equation>要素は,修飾子の値に依存する値を計算するためにハンドル,テキスト領域,接合点及
び増強された経路によって参照する。修飾子の値が相互動作によって変化するとき,動的な値を幾何形状
に反映することができる。
<define name="draw-equation">
<element name="draw:equation">
<ref name="draw-equation-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
名前
draw:name属性は,式の名前を指定する。名前は,空白を含んではならない。
<define name="draw-equation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:name">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
数式
draw:formula属性は,値を評価するために使用することが望ましい式を指定する。数式は,機能又は修
飾子参照によって他の数式又は修飾子の値を利用することができる(表21参照)。
number̲digit = '0'|'1'|'2'|'3'|'4'|'5'|'6'|'7'|'8'|'9'
number = number number̲digit | number̲digit
identifier = 'pi'|'left'|'top'|'right'|'bottom'|'xstretch'|'ystretch'|
'hasstroke'|'hasfill'|'width'|'height'|'logwidth'|'logheight'
unary̲function = 'abs'|'sqrt'|'sin'|'cos'|'tan'|'atan'|'atan2'
binary̲function = 'min'|'max'
ternary̲function = 'if'
function̲reference = '?' 'a-z,A-Z,0-9' ' '
modifier̲reference = '$' '0-9' ' '
basic̲expression =
number |
identifier |
function̲reference |
modifier̲reference
unary̲function '(' additive̲expression ')' |
binary̲function '(' additive̲expression ',' additive̲expression ')' |
ternary̲function '(' additive̲expression ',' additive̲expression ',
' additive̲expression ')' | '(' additive̲expression ')'
unary̲expression = '-' basic̲expression
multiplicative̲expression =
basic̲expression |
multiplicative̲expression '*' basic̲expression |
multiplicative̲expression '/' basic̲expression
282
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
additive̲expression =
multiplicative̲expression |
additive̲expression '+' multiplicative̲expression |
additive̲expression '-' multiplicative̲expression
表21−識別子
識別子
記述
left
svg:viewBox属性の左の位置を使用しなければならない。
top
svg:viewBox属性の上端の位置を使用しなければならない。
right
svg:viewBox属性の右の位置を使用しなければならない。
bottom
svg:viewBox属性の底の位置を使用しなければならない。
xstretch
draw:path-stretchpoint-xの値を使用する。
ystretch
draw:path-stretchpoint-yの値を使用する。
hasstroke
形状が線スタイルをもっているとき,1を使用する。
hasfill
形状が塗りつぶしスタイルをもっているとき,1を使用する。
width
svg:viewBox属性の幅を使用する。
height
svg:viewBox属性の高さを使用する。
logwidth
百分の一ミリメートル単位でsvg:viewBoxの幅を使用する。
logheight
百分の一ミリメートル単位でsvg:viewBoxの高さを使用する。
draw:formula属性の例として,draw:formula=”width+10-$0”を示す。 最初の修飾子の値が100であり,
svg:viewbox属性の幅が10 000であるとき,この数式の結果は,10 000 + 10−100 = 9 910となる。
<define name="draw-equation-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:formula">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.5.6
増強された幾何形状−ハンドル属性
ハンドル
<draw:handle>要素は,単一の相互動作ハンドルを指定する。
<define name="draw-handle">
<element name="draw:handle">
<ref name="draw-handle-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
垂直ミラーハンドル
draw:handle-mirror-vertical属性は,ハンドルのx位置が鏡映されるかどうかを指定する。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-mirror-vertical" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
水平ミラーハンドル
draw:handle-mirror-horizontal属性は,ハンドルのy位置が鏡映されるかどうかを指定する。
283
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-mirror-horizontal" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドル切替
draw:handle-switched属性は,形状高さが形状幅より高いとき,ハンドルの方向が切り替えられるかどう
かを指定する。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-switched" a:defaultValue="false">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドル位置
draw:handle-position属性は,ハンドルの位置を指定し,二つのパラメタから成る。
各パラメタは,浮動小数点数とするか,又は次の拡張のいずれかとすることができる。
a) 一つの ? は,数式名の始まりを示すために使用する。要素のdraw:formula属性の結果を,パラメタ値
として使用する。
b) $ が整数値に先行しているとき,その値は,draw:modifiers属性を指す。そのとき,対応する修飾子の
値をパラメタ値として使用する。
c) さらに,数の代わりに,パラメタは,次の表22に示す定数のうちの一つでもよい。
表22−定数
定数
記述
left
draw:coordinate-origin-x属性の値を使用しなければならない。
top
draw:coordinate-origin-y属性の値を使用しなければならない。
right
draw:coordinate-origin-x属性の値及びdraw:coordinate-width属性の
値の合計を使用しなければならない。
bottom
draw:coordinate-origin-y属性の値及びdraw:coordinate-height属性の
値の合計を使用しなければならない。
xstretch
draw:path-stretchpoint-x属性の値を使用する。
ystretch
draw:path-stretchpoint-y属性の値を使用する。
hasstroke
形状が線スタイルをもつとき,1を使用する。
hasfill
形状が塗りつぶしスタイルをもつとき,1を使用する。
width
svg:viewBox属性の幅を使用する。
height
svg:viewBox属性の高さを使用する。
logwidth
百分の一ミリメートル単位で,svg:viewBox属性の幅を使用する。
logheight
百分の一ミリメートル単位で,svg:viewBox属性の高さを使用す
る。
draw:handle-position属性は,ハンドルの位置を指定する。
draw:handle-polar属性が設定されないとき,draw:handle-position属性の最初のパラメタは,水平のハンド
ル位置を指定し,垂直のハンドル位置は,第2のパラメタによって記述する。draw:handle-polar属性が設
284
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
定されるとき,ハンドルは,極のハンドルとし,draw:handle-position属性の最初のパラメタは,勾配で表
された角度を指定し,ハンドル半径は,第2のパラメタによって指定する。draw:handle-position属性の例
としてdraw:handle-position = "left $5"を示す。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:handle-position">
<ref name="string"/>
</attribute>
</define>
ハンドルのX軸方向の最小範囲
draw:handle-range-x-minimum属性は,ハンドルが移動できる水平方向の最小範囲を指定する。構文は,
最初のパラメタだけを使用することを除いてdraw:handle-position属性と同じとする。数式1から得られた
結果を,この属性の値として宣言する例としてdraw:handle-range-x-minimum="?Formula1"を示す。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-range-x-minimum">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドルのX軸方向の最大範囲
draw:handle-range-x-maximum属性は,ハンドルが移動できる水平方向の最大範囲を指定する。構文は,
draw:handle-range-x-minimum属性と同じとする。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-range-x-maximum">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドルのY軸方向の最小範囲
draw:handle-range-y-minimum属性は,ハンドルが移動できる垂直方向の最小範囲を指定する。構文は,
draw:handle-range-x-minimum属性と同じとする。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-range-y-minimum">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドルのY軸方向の最大範囲
draw:handle-range-y-maximum属性は,ハンドルが移動できる垂直方向の最大範囲を指定する。構文は,
draw:handle-range-x-minimum属性と同じとする。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-range-y-maximum">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
極ハンドル
285
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
draw:handle-polar属性は,ハンドルが極ハンドルであることを指定する。構文は,draw:handle-position属
性と同じとする。最初のパラメタは,水平方向の中心位置を指定し,垂直方向の中心位置は,第2のパラ
メタによって指定する。この属性が設定されるとき,draw:handle-range-x属性及びdraw:handle-range-y属性
は,無視し,その代わり,draw:handle-radius-range-minimum属性及びdraw:handle-radius-range-maximum属
性を使うことができる。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-polar">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドルの最小半径範囲
draw:handle-radius-range-minimum属性が設定されるとき,極ハンドルの最小半径範囲を指定する。構文
は,draw:handle-range-x-minimum属性と同じとする。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-radius-range-minimum">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
ハンドルの最大半径範囲
draw:handle-radius-range-maximum属性が設定されるとき,極ハンドルの最大半径範囲を指定する。構文
は,draw:handle-range-x-minimumと同じとする。
<define name="draw-handle-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="draw:handle-radius-range-maximum">
<ref name="string"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.6
プレゼンテーション形状
プレゼンテーション形状は,プレゼンテーションに含まれる特別なテキストボックス,画像,オブジェ
クト,又はサムネイル描画形状とする。プレゼンテーション形状は,graphicのスタイルファミリ値を用い
たスタイルを使用する描画形状と異なり,presentationのスタイルファミリ値を用いたスタイルを使用する。
プレゼンテーション形状は,プレースホルダとしてだけの役割である空とすることができる。描画ページ
のプレゼンテーションレイアウト(14.15参照)が変更されるとき,全てのプレゼンテーション形状は,
自動的に適応する。
標準的な描画形状もプレゼンテーションの中で使用することができる。presentation:class属性は,描画形
状とプレゼンテーション形状とを区別する。プレゼンテーション形状と異なり,プレゼンテーションペー
ジレイアウトが変更されても標準的な描画形状は,適応しない。
9.6.1
共通プレゼンテーション形状属性
9.6.1に記述される属性は,全てのプレゼンテーション形状に共通とする。
スタイル
プレゼンテーション形状は,その形状に割り当てられたpresentationスタイルファミリに属したスタイル
286
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
をもつことができる。プレゼンテーション形状は,presentation:style-name属性をもっているかどうかをチ
ェックすることによって描画形状と識別できる。描画形状は,graphicファミリのスタイルを備えた
draw:style-name属性を使用する。その一方でpresentation形状は,presentationファミリのスタイルを備えた
presentation:style-name属性を使用する。スタイルの名前は,presentationファミリに関して<style:style>要素
にリンク付ける。スタイルの書式特性及び省略可能な親スタイルは,形状を書式付けするために使用する。
さらに,9.2.15に示す。
クラス
presentation:class属性は,(例えば標題,アウトラインなど)描画ページ内でどのように利用されるかに
よってプレゼンテーション形状を分類する。次のクラスが存在する。
a) title
標題は,標準的なテキスト形状とする。
b) outline
アウトラインは,標準的なテキスト形状とする。
c) subtitle
副標題は,標準的なテキスト形状とする。
d) text
プレゼンテーションテキストは,標準的なテキスト形状とする。
e) graphic
プレゼンテーション図形は,標準的な図形形状とする。
f)
object
プレゼンテーションオブジェクトは,標準的なオブジェクト形状とする。
g) chart
プレゼンテーションチャートは,標準的なオブジェクト形状とする。
h) table
プレゼンテーション表は,標準的なオブジェクト形状とする。
i)
orgchart
プレゼンテーション編成図は,標準的なオブジェクト形状とする。
j)
page
プレゼンテーションページは,注ページ上で使用する。
k) notes
プレゼンテーション注は,注ページ上で使用する。
l)
handout
プレゼンテーション配布資料は,配布資料のページ内の描画ページのためのプレースホルダとする。
次の四つのクラスは,マスタページに含まれる描画形状のためだけに使用する。ページの設定によって
(15.36参照),四つのクラスは,マスタページ上の描画ページ上に自動的に表示される。
a) header
描画形状は,ヘッダとして使用する。ヘッダ形状は,標準的なテキスト形状とする。
b) footer
描画形状は,フッタとして使用する。フッタ形状は,標準的なテキスト形状とする。
c) date-time
287
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
描画形状は,日付及び時間の形状として使用する。日付及び時間の形状は,標準的なテキスト形状
とする。
d) page-number
描画形状は,ページ番号の形状として使用する。ページ番号の形状は,標準的なテキスト形状とす
る。
<define name="presentation-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:class">
<ref name="presentation-classes"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="presentation-classes">
<choice>
<value>title</value>
<value>outline</value>
<value>subtitle</value>
<value>text</value>
<value>graphic</value>
<value>object</value>
<value>chart</value>
<value>table</value>
<value>orgchart</value>
<value>page</value>
<value>notes</value>
<value>handout</value>
<value>header</value>
<value>footer</value>
<value>date-time</value>
<value>page-number</value>
</choice>
</define>
プレースホルダ
presentation:placeholder属性は,形状がプレースホルダ又は実際の内容を含むプレゼンテーションオブジ
ェクトかどうかを定義する。
<define name="presentation-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:placeholder">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
利用者変換
presentation:user-transformed属性は,形状の寸法及び位置が利用者によって設定されているか又はマスタ
ページ上の対応したプレゼンテーション形状によって設定されているかどうかを指定する。
<define name="presentation-shape-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:user-transformed">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.7
プレゼンテーションアニメーション
プレゼンテーション文書内で,形状は,アニメーション化することができる。各プレゼンテーションペ
288
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ージは,アニメーション効果のためのコンテナである省略可能な<presentation:animations>要素をもつこと
ができる。ページがプレゼンテーション中に表示されている間,アニメーションを実行する。
この規格では,ページ内の同一の形状に複数の効果を指定しても差し支えない。アプリケーションは,
形状に適用される効果の数及び組合せを制限してもよい。例えば,形状について一つの表示効果及び非表
示効果だけを提供してもよいし,さらに,テキストの表示及び非表示に関してぼかし及び音響効果を提供
してもよい。
<define name="presentation-animations">
<element name="presentation:animations">
<zeroOrMore>
<choice>
<ref name="presentation-animation-elements"/>
<ref name="presentation-animation-group"/>
</choice>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
<define name="presentation-animation-elements">
<choice>
<ref name="presentation-show-shape"/>
<ref name="presentation-show-text"/>
<ref name="presentation-hide-shape"/>
<ref name="presentation-hide-text"/>
<ref name="presentation-dim"/>
<ref name="presentation-play"/>
</choice>
</define>
9.7.1
音
<presentation:sound>要素は,音を提供する全てのアニメーション効果に関する要素を含むことができる。
XLink属性(JIS X 4176参照)が参照する音響ファイルは,効果を実行するときに再生する。
<define name="presentation-sound">
<element name="presentation:sound">
<ref name="presentation-sound-attlist"/>
<attribute name="xlink:href">
<ref name="anyURI"/>
</attribute>
<optional>
<attribute name="xlink:type" a:defaultValue="simple">
<choice>
<value>simple</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:actuate" a:defaultValue="onRequest">
<choice>
<value>onRequest</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<optional>
<attribute name="xlink:show">
<choice>
<value>new</value>
<value>replace</value>
</choice>
</attribute>
</optional>
<empty/>
289
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</element>
</define>
<presentation:sound>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 完全な再生
完全な再生
presentation:play-full属性の値がtrueのとき,音が再生された後に次の効果が始まる。この属性値がfalse
のとき,現在の効果が終了するとき次の効果が始まる。
<define name="presentation-sound-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:play-full">
<ref name="boolean"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.7.2
形状の表示
<presentation:show-shape>要素は,形状を表示する。<presentation:show-shape>要素があるとき,その効果
が実行される前に,形状は,自動的に非表示となる。
<define name="presentation-show-shape">
<element name="presentation:show-shape">
<ref name="common-presentation-effect-attlist"/>
<optional>
<ref name="presentation-sound"/>
</optional>
</element>
</define>
<presentation:show-shape>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 形状
b) 効果
c) 方向
d) 速度
e) 遅れ
f)
拡大縮小開始
g) 経路
形状
draw:shape-id属性は,形状識別子によって効果の形状を指定する。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:shape-id">
<ref name="IDREF"/>
</attribute>
</define>
効果
presentation:effect属性は,効果の型を指定する。
a) none
効果は,使用しない。
b) fade
表示状態から非表示状態へ又は非表示状態から表示状態へ徐々に変化する。
290
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) move
最終位置から又は最終位置へ移動する。
d) stripes
寸法が変化する水平又は垂直方向のストライプを描画するか又は削除することによって徐々に明瞭
にするか又は不明瞭にする。
e) open
形状の中心から開始し水平方向又は垂直方向に一線ずつ描画するか又は削除する。
f)
close
形状の辺から開始し水平方向又は垂直方向に一線ずつ描画するか又は削除する。
g) dissolve
小さなブロックをランダムに描画又は削除することによって徐々に明瞭にするか又は不明瞭にする。
h) wavyline
小さなブロックを蛇のように描画又は削除することによって徐々に明瞭にするか又は不明瞭にする。
i)
random
形状を徐々に明瞭にするか又は不明瞭にする効果をランダムに選択する。
j)
lines
水平方向又は垂直方向に一線ずつランダムに描画又は削除することによって徐々に明瞭にするか又
は不明瞭にする。
k) laser
この効果は,テキスト形状にだけ利用可能とする。テキストの文字は,画面の最上端から最終位置
へ一つずつ移動する。
l)
appear
非表示状態から表示状態へ単に切り換えることによって徐々に明瞭にする。
m) hide
表示状態から非表示状態へ単に切り換えることによって徐々に不明瞭にする。
n) move-short
移動効果に似ているが,フェード中に移動している形状は,最後に枠どられた四角形に切り取る。
o) checkerboard
少しずつ寸法が大きくなるチェス盤のようなブロックを描出するか又は削除することによって徐々
に明瞭にするか又は不明瞭にする。
p) rotate
効果の間,短時間に水平方向又は垂直方向に回転する。
q) stretch
寸法を変化させることによって,徐々に明瞭にするか又は不明瞭にする。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:effect" a:defaultValue="none">
<ref name="presentationEffects"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="presentationEffects">
<choice>
291
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<value>none</value>
<value>fade</value>
<value>move</value>
<value>stripes</value>
<value>open</value>
<value>close</value>
<value>dissolve</value>
<value>wavyline</value>
<value>random</value>
<value>lines</value>
<value>laser</value>
<value>appear</value>
<value>hide</value>
<value>move-short</value>
<value>checkerboard</value>
<value>rotate</value>
<value>stretch</value>
</choice>
</define>
方向
presentation:direction属性は,効果の方向を指定する。この属性は,特定の効果だけに関係する。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:direction" a:defaultValue="none">
<ref name="presentationEffectDirections"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="presentationEffectDirections">
<choice>
<value>none</value>
<value>from-left</value>
<value>from-top</value>
<value>from-right</value>
<value>from-bottom</value>
<value>from-center</value>
<value>from-upper-left</value>
<value>from-upper-right</value>
<value>from-lower-left</value>
<value>from-lower-right</value>
<value>to-left</value>
<value>to-top</value>
<value>to-right</value>
<value>to-bottom</value>
<value>to-upper-left</value>
<value>to-upper-right</value>
<value>to-lower-right</value>
<value>to-lower-left</value>
<value>path</value>
<value>spiral-inward-left</value>
<value>spiral-inward-right</value>
<value>spiral-outward-left</value>
<value>spiral-outward-right</value>
<value>vertical</value>
<value>horizontal</value>
<value>to-center</value>
<value>clockwise</value>
<value>counter-clockwise</value>
</choice>
</define>
速度
292
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
presentation:speed属性は,効果の速度を指定する。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:speed" a:defaultValue="medium">
<ref name="presentationSpeeds"/>
</attribute>
</optional>
</define>
<define name="presentationSpeeds">
<choice>
<value>slow</value>
<value>medium</value>
<value>fast</value>
</choice>
</define>
遅れ
presentation:delay属性は,前の効果が終了した後,次のプレゼンテーション効果が開始する前の遅れを
指定する。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:delay">
<ref name="duration"/>
</attribute>
</optional>
</define>
拡大縮小開始
複数の効果において,形状は,効果の実行中に拡大縮小する。presentation:start-scale属性は,形状の拡大
縮小開始寸法を,形状の元の寸法との割合で指定する。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:start-scale" a:defaultValue="100%">
<ref name="percent"/>
</attribute>
</optional>
</define>
経路
presentation:path-id属性は,move効果に適用する。その属性は,多角形の形状の識別子を指定する。効
果は,指定された多角形の線に沿って移動する。プレゼンテーション中は,参照する多角形を表示しない。
<define name="common-presentation-effect-attlist" combine="interleave">
<optional>
<attribute name="presentation:path-id"/>
</optional>
</define>
9.7.3
テキストの表示
<presentation:show-text>要素は,形状のテキストを表示する。形状に関して<show-text>要素があるとき,
形状のテキストは,効果を実行する前に,自動的に非表示とする。
<define name="presentation-show-text">
<element name="presentation:show-text">
<ref name="common-presentation-effect-attlist"/>
<optional>
<ref name="presentation-sound"/>
</optional>
</element>
293
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</define>
<presentation:show-text>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 形状,効果,方向,速度,拡大縮小開始,経路(9.7.2参照)
9.7.4
形状の非表示
<presentation:hide-shape>要素は,形状を非表示とする。
<define name="presentation-hide-shape">
<element name="presentation:hide-shape">
<ref name="common-presentation-effect-attlist"/>
<optional>
<ref name="presentation-sound"/>
</optional>
</element>
</define>
<presentation:hide-shape>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 形状,効果,方向,速度,拡大縮小開始,経路(9.7.2参照)
9.7.5
テキストの非表示
<presentation:hide-text>属性は,形状のテキストを非表示とする。
<define name="presentation-hide-text">
<element name="presentation:hide-text">
<ref name="common-presentation-effect-attlist"/>
<optional>
<ref name="presentation-sound"/>
</optional>
</element>
</define>
<presentation:hide-text>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 形状,効果,方向,速度,拡大縮小開始,経路(9.7.2参照)
9.7.6
ぼかし
<presentation:dim>要素は,単色で形状を塗りつぶす。
<define name="presentation-dim">
<element name="presentation:dim">
<ref name="presentation-dim-attlist"/>
<optional>
<ref name="presentation-sound"/>
</optional>
</element>
</define>
<presentation:dim>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 形状(9.7.2参照)
b) 色
<define name="presentation-dim-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:shape-id">
<ref name="IDREF"/>
</attribute>
</define>
色
draw:color属性は,形状をぼかすとき,形状を塗りつぶすために使用する色を指定する。
<define name="presentation-dim-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:color">
<ref name="color"/>
294
X 4401:2014 (ISO/IEC 26300:2006,Cor.1:2010,Cor.2:2011,Amd.1:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</attribute>
</define>
9.7.7
再生
<presentation:play>要素は,アニメーションを提供する形状のアニメーションを開始する。
<define name="presentation-play">
<element name="presentation:play">
<ref name="presentation-play-attlist"/>
<empty/>
</element>
</define>
<presentation:play>要素に指定できる属性を次に示す。
a) 形状識別子及び速度(9.7.2参照)
<define name="presentation-play-attlist" combine="interleave">
<attribute name="draw:shape-id">
<ref name="IDREF"/>
</attribute>
<optional>
<attribute name="presentation:speed" a:defaultValue="medium">
<ref name="presentationSpeeds"/>
</attribute>
</optional>
</define>
9.7.8
効果グループ
<presentation:animation-group>要素は,複数の効果を同時に実行することが望ましいことを指定する。
<define name="presentation-animation-group">
<element name="presentation:animation-group">
<zeroOrMore>
<ref name="presentation-animation-elements"/>
</zeroOrMore>
</element>
</define>
9.8
SMILプレゼンテーションアニメーション
9.8は,プレゼンテーション文書のためのW3C勧告SMIL2.0を基本とした形状アニメーションについ
て記述する。次に記述する項目のうちの一つが要求されるとき,<presentation:animations>要素によって指
定されるアニメーションの代わりに,形状アニメーションを使用する。
a) 形状について複数のアニメーション。
b) ページ単位で利用者による対話型動作によって開始されるアニメーション及び自動的に開始するアニ
メーションの混合。
c) 同時に実行する複数のアニメーション。
d) 基礎的なアニメーション要素を組み合わせることによってXMLでプログラムされた付加的効果。
e) W3C勧告SMIL2.0を含むSVGへの文書変換。
9.8.1
SMILの推奨された使用法
9.8.1では,オフィスアプリケーションが単純で操作の容易な利用者インタフェースの中でアニメーショ
ン要素を表示するSMILアニメーション要素の使用法について記述する。この利用者インタフェースは,
単一の主たる効果の列を含んでもよい。また,それに加え,描画形状における対話型動作として開始する
複数の効果の列を含んでもよい。効果は,単純な形状又は形状の段落をアニメーション化する一つ以上の
アニメーション要素の組合せとする。
利用者インタフェース内では,ローカライズされ意味のある名前をもつ事前設定を使用する効果を作成