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X 4215-1 : 1998 (ISO/IEC 14772-1 : 1997)

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まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

JIS X 4215-1

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)  文法

附属書 B(規定)  Java プラットフォーム

附属書 C(規定)  ECMA Script

附属書 D(参考)  例題

附属書 E(参考)  参考文献

附属書 F(参考)  拡張

附属書 1(参考)  ISO/IEC 14772-1 : 1997 [Information technology−Computer graphics and image

processing

−The Virtual Reality Modeling Language−Part 1 : Functional specification

and UTF-8 encoding]


日本工業規格

JIS

 X

4215-1

: 1998

 (ISO/IEC

14772-1

: 1997

)

コンピュータグラフィクス−

仮想現実モデリング

言語 (VRML) −第 1 部:

機能仕様及び UTF-8 符号化

Information technology

−Computer graphics and image processing−

The Virtual Reality Modeling Language (VRML)

Part1 : Functional specification and UTF-8 encoding

序文  この規格は,1997 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 14772-1, Information technology−Computer

graphics and image processing

−The Virtual Reality Modeling Language−Part 1 : Functional specification and

UTF-8 encoding

について,技術的内容を変更することなく日本工業規格として採用するために作成したも

のであり,1.については原国際規格の同項目を全文翻訳し,2.以降については,それぞれ原国際規格の同項

目の内容を引用するものとした。

1.

適用範囲  この規格は,3 次元グラフィクス及びマルチメディアを統合するファイル形式を規定する。

概念的には,各 VRML ファイルは,様々な機構を通じて動的に変化するグラフィクス及び音声オブジェク

トを含んだ 3 次元世界である。VRML は,主としてオブジェクトと機構の集合体を定義するもので,それ

らの合成,カプセル化及び拡張を奨励している。

VRML

は,時間とともに変化し対話的な 3 次元のマルチメディア世界の抽象的な振舞いを記述する。こ

の規格は,物理装置又はその他の実装に依存した概念(例えば,スクリーンの解像度及び入力装置)は規

定しない。この規格は,多様な装置及び応用を指向しており,その機能の解釈及び実装に関する許容範囲

が広い。例えば,この規格は,マウス又は 2 次元表示装置の存在を前提としていない。

各 VRML ファイルは,次による。

a)

世界座標系を暗黙に定義し,ファイルの中で定義するすべてのオブジェクト及びそのファイルが読み

込む別ファイルのすべてのオブジェクトを世界座標空間に配置する。

b)  3

次元のマルチメディアオブジェクトの集合を明示的に定義し成分とする。

c)

ほかのファイル及び応用に対するハイパリンクを指定できる。

d)

オブジェクトの振舞いを定義できる。

VRML

ファイルの一つの重要な特徴は,包含によって複数のファイルをまとめて合成できること,及び

ハイパリンクによってファイル間に関係を与えることができることである。

例 earth.

wrl

というファイルで,地球を表現する球からなる世界を記述したとする。このファイルは


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X 4215-1 : 1998 (ISO/IEC 14772-1 : 1997)

更に地球上の都市(例えば,paris. wrl のようなファイル)を表す様々な VRML ファイルへの参照

を含んでいるかもしれない。この都市を包含するファイル earth. wrl は,そこに含まれるすべての

都市に対する座標系を定義する。各都市ファイルは,そこに含まれる都市に対しては世界座標系

を定義するが,この座標系は,地球ファイルから見ると局所座標系となっている。

階層的なファイルの包含関係によって,任意に大きく,動きのある世界を創作することができる。その

ため,VRML は,各ファイルがそのファイルの中に現れるオブジェクトによって完全に記述されることを

保証する。

もう一つの VRML の特徴は,それがワールドワイドウェブのような分散型環境で使用されることが意図

されていることである。VRML 言語の中には,複数の分散型ファイルを支援する様々なオブジェクト及び

仕組みが用意されている。例えば,次のものを含む。

a)

ほかの VRML ファイルのインライン展開

b)

ほかのファイルへのハイパリンク

c)

ほかのファイル形式に対する既存のインターネット及び ISO 標準の使用

d)

簡潔な構文

2.

引用規格  ISO/IEC 14772-1 の 2. Normative references による。

3.

定義  ISO/IEC 14772-1 の 3. Definitions による。

4.

概念  ISO/IEC 14772-1 の 4. Concepts による。

5.

フィールドとイベント参照  ISO/IEC 14772-1 の 5. Field and event reference による。

6.

ノード参照  ISO/IEC 14772-1 の 6. Node reference による。

7.

適合性  ISO/IEC 14772-1 の 7. Conformance and minimum support requirements による。

附属書 A(規定)  文法  ISO/IEC 14772-1 の Annex A−Grammar definition による。

附属書 B(規定) Java プラットフォーム  ISO/IEC 14772-1 の Annex B−Java platform scripting

reference

による。

附属書 C(規定) ECMAScript  ISO/IEC 14772-1 の Annex CECMAScript scripting reference によ

る。

附属書 D(参考)  例題  ISO/IEC 14772-1 の Annex D−Examples による。

附属書 E(参考)  参考文献  ISO/IEC 14772-1 の Annex E−Bibliography による。


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X 4215-1 : 1998 (ISO/IEC 14772-1 : 1997)

附属書 F(参考)  拡張  ISO/IEC 14772-1 の Annex F−Recommendations for non-normative extensions

による。


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X 4215-1 : 1998 (ISO/IEC 14772-1 : 1997)

平成 9 年度  コンピュータグラフィクス標準化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

川  合      慧

東京大学大学院

青  野  雅  樹

日本アイ・ビー・エム株式会社

有  我  成  城

株式会社 PFU 研究所

宇  野      栄

日本アイ・ビー・エム株式会社

小  川      博 NTT データ通信株式会社

尾  崎  信  之

株式会社東芝

兼  堀  文  博

株式会社昴ソフトウェア

黒  木  健  司

日本アイ・ビー・エム株式会社

小  竹  章  博

日本電気株式会社

近  藤  邦  雄

埼玉大学工学部

鈴  木  宏  正

東京大学大学院

東  海  伊査雄

日本ユニシス株式会社

橋  爪  邦  隆

工業技術院標準部

秦      勝  重

ソニー株式会社

藤  村  是  明

電子技術総合研究所

渡  辺  和  典

株式会社日立製作所

(事務局)

山  中  正  幸

財団法人日本規格協会

平成 9 年度  コンピュータグラフィクス標準化調査研究委員会 WG3  構成表

氏名

所属

(主査)

青  野  雅  樹

日本アイ・ビー・エム株式会社

有  我  成  城

株式会社 PFU 研究所

小  川      博 NTT データ通信株式会社

尾  崎  信  之

株式会社東芝

兼  堀  文  博

株式会社昴ソフトウェア

川  合      慧

東京大学大学院

黒  木  健  司

日本アイ・ビー・エム株式会社

小  竹  章  博

日本電気株式会社

秦      勝  重

ソニー株式会社

渡  辺  和  典

株式会社日立製作所

堀  越  裕太郎

工業技術院標準部

(事務局)

山  中  正  幸

財団法人日本規格協会