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X 4166:2005  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準

原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大

臣が制定した日本工業規格である。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS X 4166には,次に示す附属書がある。 

附属書1(参考)例 

附属書2(参考)参考文献 

X 4166:2005  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 定義 ······························································································································ 1 

4. グリフ参照言語 ··············································································································· 1 

4.1 全体的規定 ··················································································································· 1 

4.2 name属性 ····················································································································· 2 

5. 適合性 ··························································································································· 2 

附属書1(参考)例 ··············································································································· 3 

附属書2(参考)参考文献 ······································································································ 4 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 4166:2005 

XML文書へのグリフ識別子の埋込み 

Embedding Glyph Identifiers in XML Documents 

1. 適用範囲 この規格は,XML文書へグリフ識別子を埋め込むためのXMLに基づく言語について規定

する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。 

JIS X 4158:2005 XML名前空間 

備考 W3C Recommendation, Namespaces in XML, 1999-01-14が,この規格に一致している。 

参考 このW3C勧告は,http://www.w3.org/TR/1999/REC-xml-names-19990114/から入手できる。 

JIS X 4159:2005 拡張可能なマーク付け言語(XML) 

備考 W3C Recommendation, Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Third Edition), 2004-02-04が,この

規格に一致している。 

参考 このW3C勧告は,http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204から入手できる。 

JIS X 4161:2002 フォント情報交換−第1部:体系 

備考 ISO/IEC 9541-1:1991, Information technology−Font Information Interchange−Part 1: Architecture 

並びにAmd.1:2001, Amd.2:1998及びAmd.3:2000が, この規格に一致している。 

JIS X 4165:2002 フォント関連識別子の登録手続き 

備考 ISO/IEC 10036:1996, Information Technology−Font information interchange−Procedures for 

registration of font-related identifiers及びCor.1:2001が, この規格に一致している。 

JIS X 4172:1998 SGML公開テキスト所有者識別子 

備考 ISO/IEC 9070:1991, Information Technology−SGML support facilities−Registration procedures for 

public text owner identifiersが,この規格に一致している。 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は, JIS X 4158, JIS X 4159, JIS X 4161, JIS X 4165及びJIS X 

4172による。 

4. グリフ参照言語  

4.1 

全体的規定 グリフ参照言語は,XML文書にグリフ識別子を埋め込むための言語とする。この言語

は,XML文書を構成する要素がどんな名前空間に属している場合にも,どんな局所名をもつ場合にも利用

できる。 

X 4166:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.2 

name属性 name属性は,グリフ参照言語の唯一の言語機構とする。この属性の構文及び意味は,

次のとおりとする。 

a) 名前空間 JIS X 4158による名前空間http://www.xml.gr.jp/xmlns/PRE/Referenceに属するものとする。 

b) 局所名 局所名は,nameとする。 

c) 属性値 属性値は,JIS X 4165に従うグリフ識別子とする。 

要素がこの属性をもつ(この属性がDTDによってデフォルトとして指定される場合も含む。)のは、要素

の内容が一つの文字だけからなる場合に限る。ただし、文字が、文字参照や実体参照によって表現されて

もよい。 

参考 ある文字を内容とする要素に対し、name属性によってどんなグリフ識別子を指定するかの判断

は利用者の責任とする。 

この属性をもつ要素をEとし(この属性がDTDによってデフォルトとして指定される場合も含む。),属

性値によって参照されるグリフをGとする。この属性は,Eの表示及び印刷にGを利用することを意味す

る(附属書1参照)。 

5. 適合性 XML文書を表示又は印刷する応用プログラムは,name属性をもつ要素を表示又は印刷する

とき,name属性の値であるグリフ識別子に対応するグリフを用いなければならない。他のグリフを用いて

はならない。 

参考 グリフを利用する他の処理(検索など)については規定しない。 

X 4166:2005  

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書1(参考) 例 

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。 

この附属書は,本体に規定する言語機構を用いてグリフ識別子の埋込みを行ったXML文書の記述例及

びその意味を示す。 

次の例では,相撲力士の曙太郎の姓となる“曙”の文字を使用している。文字“曙”には,内部に点を

含むグリフISO/IEC 10036/RA//Glyphs: 10014220と点を含まないグリフISO/IEC 10036/RA//Glyphs 10054157

とがどちらも使用できる。言い換えれば、JIS X 0221-1では,二つのグリフは一つのコード位置に包摂さ

れている。しかし,相撲力士の曙太郎は,大関に昇進するまでは“天下を取る”という意図を表現するた

めに,点を含まない“曙”を名乗り,大関昇進後に点を含む“曙”に改名した。この改名を意味のあるも

のとみなし,区別して扱う要求は当然存在し得る。 

なお,曙太郎は,昭和63年3月から平成13年1月まで活躍したアメリカ合衆国ハワイ州出身の相撲力

士である。 

例. 

この例は,XHTML及びこの規格で規定する言語を使用したXML文書である。XHTML利用者エージェ

ントによって表示又は印刷を行った場合,“曙”が点を含むかどうかは使用されるフォントのデザインに依

存する。 

XHTML文書を表示又は印刷する応用プログラムが本規格に適合するためには、グリフISO/IEC 

10036/RA//Glyphs:10054157が指定されていることをname属性の値によって認識し,適切なフォントを用

いるなどの方法によって、このグリフを用いなければならない。すなわち、内部に点を含めずに表示しな

ければならない。 

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"> 

  <body xmlns:glyph="http://www.xml.gr.jp/PRE/Reference"> 

    <p>昭和63年3月に初土俵を踏んだ<span  

     glyph:name="ISO/IEC 10036/RA//Glyphs:10054157">曙</span>太郎 

     はハワイ出身である。</p> 

  </body> 

</html> 

X 4166:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書2(参考) 参考文献 

この規格に関連する参考文献を次に示す。 

JIS X 0221-1:2001 国際符号化文字集合(UCS) − 第1部: 体系及び基本多言語面 

備考 ISO/IEC 10646-1:2000 Universal Multiple−Octet Coded Charatcer Set (UCS)−Part 1: Architecture 

and Basic Multilingual Planeが, この規格に一致している。 

World Wide Web Consortium(W3C) Recommendation, XHTML™ 1.0 The Extensible HyperText Markup 

Language 

参考 TR X 0037: 2001, 拡張可能なハイパテキストマーク付け言語(XHTML) 1.0が,このW3C勧告に

一致している。