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X 4081 : 2002  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS X 4081 : 1996は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正では,新しい技術の取込みを中心に見直し,機能拡張の規格書への反映をさせる改正を行っ

た。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 4081 : 2002 

日本語電子出版検索データ構造 

Retrieval data structure for 

Japanese electronic publication 

序文 この規格は,1996年に制定されたJIS X 4081について,音声・画像技術やインターネット技術の電

子出版機能としての取込みを中心に見直しを行い,実装されている機能拡張の実情に対応させて改正した

規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,再生専用形光ディスク (CD-ROM) など書換えをしない媒体を用いた日本語

を主とする電子出版物を統一した操作性で検索できるように,次の事項について規定する。 

a) 日本語電子出版物の高速検索を実現するためのデータ構造 

− キーワード指定による検索のためのインデックス構造 

− メニュー選択のための構造 

− 複数種類の検索キーを用いた検索を実現する構造 

b) 検索結果を表示するためのデータ構造 

− 表示制御のためのコード 

− 項目から別の項目を参照するための構造 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS X 0201 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合 

JIS X 0208 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。 

a) 書籍 この規格に従って,電子出版される一まとまりの内容。CD-ROMなどの媒体には,一まとまり

が複数個存在する場合がある。 

b) 採録書籍名管理ファイル 媒体に記録する全書籍に関する管理情報を格納するファイル。旧規格では,

登録としていたが,用語の分かりやすさのため採録に変更した。 

c) 書籍ファイル 各種検索方法を含めた,書籍全体を管理する情報及び書籍データ本体を格納するデー

タ群。書籍データ本体,検索方法に関する指標を含め,各検索インデックスの存在位置情報,本文の

位置情報,図版データ位置情報及び書籍定義文字パターン位置情報からなる。 

d) バイト 8ビットからなるビット列。 

e) ブロック ファイルをファイルの先頭から2 048バイトずつに分割した1区画。 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

f) 

ブロック番号 ファイルの先頭のブロックを1として,各ブロックに順に付けた番号。各ブロックの

位置を示すために用いる。 

g) 2進化10進数 10進数の1けた(桁)を4ビットとして表す数値表現方法。 

例 10進数の15の表現:0001 0101 

10進数の48の表現:0100 1000 

10進数の7 683の表現:0111 0110 1000 0011 

この規約の中では,各けた独立で使用する場合がある。その場合は,最上位のけたを1けた目

と呼ぶ。 

h) ファイル名用文字 JIS X 0201のラテン文字用図形文字集合の8ビット表現。ファイル名に用いる。 

i) 

仮名インデックス 本文中の項目を平仮名又は片仮名(以下,両者を合わせて仮名という。)で検索す

るためのインデックス。日本語の読み及び元々仮名で構成される日本語を検索するために用意する。 

j) 

表記形インデックス 本文中の項目を漢字仮名混じり表現(英字表現を含む。)で検索するためのイン

デックス。日本語一般の表記そのもので検索するために用意する。 

k) 前方一致検索 インデックス内のキーワードの先頭から順番にみた部分文字列が検索語として入力さ

れた文字列と一致する場合に,検索が成功したとみなす検索。 

l) 

後方一致検索 インデックス内のキーワードの末尾から順番にみた部分文字列が検索語として入力さ

れた文字列と一致する場合に,検索が成功したとみなす検索。 

m) 条件検索 ある項目に対して,付与された複数のキーワードの組合せで行う検索。 

n) 複合検索 検索キーワードをカテゴリごとに分類できる場合に,ある項目をその分類ごとに付与した

キーワードの組合せで行う検索。 

o) JIS文字 JIS X 0208で定められた符号化文字集合の文字。一つの文字を2バイトで表現する。 

P) 書籍定義文字 JIS文字に存在しない文字を書籍ごとにパターンを定義し,使用する表現用の図形文

字。一つの文字を2バイトで表現する。 

q) 文字 o)とp)とを合わせたもの。 

r) 本文データ内記述子 検索結果を表示するための,改行,字下げ,強調表示,スクロール制御及び関

連項目の参照などの制御タグ。 

s) 

URL (Uniform Resource Locator)  インターネット上のアドレス。 

t) 

インライン画像 検索結果の文字列内に表示する画像データ。数式や化学式などの表示に用いる。 

4. 使用する値の領域 この規格で使用する各値の領域は,次のとおりとする。 

a) JIS文字 2121H〜7426Hを使用。 

b) 書籍定義文字 A121H〜FE7EHを使用。 

c) 本文データ内記述子 1F00H〜1FFFHを使用。 

d) 2進化10進数 00H〜09Hまでの4ビット二つで8ビット構成を使用。けた数を必要とする場合は,1

バイト2けた単位で表現を拡張する。 

e) バイナリ値 0000H〜FFFFHの任意の値。 

備考 2121HなどのHは,2121が16進数 (hexadecimal) 表現であることを示している。 

5. 表記法 

5.1 

実体構造の表記法 この規格で規定する各実体構造の表記方法は,次のとおりとする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

実体構造の名称 : := 式 

式は,構造成分名,接続子,出現指示子及び括弧でくくった式からなる。 

5.2 

構成成分の表記法 構成成分のデータ表現法及び意味を,次の形式で定義する。 

構成成分名(データの型/データ長) 構成成分の意味 

構成成分名:式に現れた名称と説明とを対応付ける。 

データの型:記録データ形式を示す。次の表現形式を使用する。 

バイナリ値 

文字,書籍定義文字,JIS文字 

2進化10進数 

ファイル名用文字 

データ長 :記録データの長さ。バイト数又はビット数で記述する。 

ただし,予備領域は内容をもたないため,データの型は記述せず,データ長だけを( )内に示す。固

定値をもつ成分については,直値表現を用いて示す。バイナリ値は,最上位バイトが先頭にくる記述表現

とする。 

5.3 

接続子及び出現指示子 接続子及び出現指示子は,次の意味をもつ。 

a) 接続子 

, 式の構成順に現れなければならない。 

| |で区切られたもののうち,いずれか一つが現れなければならない。 

& すべてが現れなければならないが,その順序は任意でよい。 

← 左に示す構成成分が,右に示す管理情報内に位置情報が記録されていることを示す。 

b) 出現指示子 

? 任意選択(0回又は1回) 

* 任意選択(0回以上の反復) 

+ 必す(須)(1回以上の反復) 

6. 実体構造 

6.1 

採録書籍名管理ファイル 当該媒体に記録する書籍に関する管理情報からなる。採録書籍名管理フ

ァイルの構成は,次のとおりとする。 

採録書籍名管理ファイル : := 採録書籍数,予備領域1,書籍ファイル管理情報+,書籍ファイル管理拡

張情報+ 

書籍ファイル管理情報 : := 予備領域2,書籍名称,書籍ディレクトリ名,書籍ファイルディレクトリ

位置,書籍管理情報記録位置,予備領域3 

書籍ファイル管理拡張情報 : := 機能種別,書籍ファイル名,予備領域4, 連続再生ファイルディレクト

リ位置,連続再生ファイル名,マルチメディアファイルディレクトリ

位置,マルチメディアデータ種別,マルチメディアファイル1名,圧

縮種別,マルチメディアファイル2名,刷数,予備領域5 

マルチメディアデータ種別 : := 予備領域6,データ種別1,データ種別2,データ種別3 

圧縮種別 : := 予備領域7,圧縮種別1,圧縮種別2,圧縮種別3 

各構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 採録書籍名管理ファイルの構成成分のデータ表現法及び意味 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1) 採録書籍数(バイナリ値/2バイト) 媒体に記録されている書籍数。 

2) 予備領域1(14バイト) 将来拡張のための領域 

3) 書籍ファイル管理情報(164バイト) 格納される各書籍について,再生システムが利用者に検索

対象として選択させるための情報を示す。データ表現法は,b)による。 

4) 書籍ファイル管理拡張情報(164バイト) 格納される音声や動画などのマルチメディアデータを

含む各書籍について,再生システムが利用者に検索対象として選択させるための情報を示す。デー

タ表現法は,c)による。 

b) 書籍ファイル管理情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 予備領域2(2バイト) 実装において定義するための領域。 

2) 書籍名称(JIS文字/80バイト) 書籍名称を記録する。再生システムが利用者に検索対象を選択

させるために用いる。 

3) 書籍ディレクトリ名(ファイル名用文字/8バイト) 書籍に対応するデータ群が記録されている

ディレクトリ名。このディレクトリに書籍ファイルの存在位置を示す情報を記録する。 

4) 書籍ファイルディレクトリ位置(バイナリ値/4バイト) 書籍ディレクトリの媒体上の物理位置

を記録する。必すではないが,再生システムが高速に書籍ファイルの存在位置を獲得するために実

装に依存して記録することができる。省略するときは,4バイトにバイナリ値00Hを記録する。 

5) 書籍管理情報記録位置(バイナリ値/2バイト) 書籍ファイルの中の書籍管理情報が記録されて

いる位置。ブロック番号で記録する。 

6) 予備領域3(68バイト) 実装において定義するための領域。 

c) 書籍ファイル管理拡張情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 機能種別(バイナリ値/4バイト) 再生に必要な機能を定義する。実装で定義する。 

2) 書籍ファイル名(ファイル名用文字/8バイト) 本文データが格納される書籍ファイルのファイ

ル名を示す。 

3) 予備領域4(12バイト) 実装の過去の互換を保持するための領域。 

4) 連続再生ファイルディレクトリ位置(バイナリ値/4バイト) 連続再生対象ファイルの媒体上の

物理位置を記録する。必すではないが,再生システムが高速に連続再生するファイルの存在位置を

獲得するために実装に依存して記録することができる。省略するときは,4バイトにバイナリ値00H

を記録する。 

5) 連続再生ファイル名(ファイル名用文字/8バイト) 連続再生対象のデータが記録されているフ

ァイル名を示す。 

6) マルチメディアファイルディレクトリ位置(バイナリ値/4バイト) マルチメディア再生対象フ

ァイルの媒体上の物理位置を記録する。必すではないが,再生システムが高速に連続再生するファ

イルの存在位置を獲得するために実装に依存して記録することができる。省略するときは,4バイ

トにバイナリ値00Hを記録する。 

7) マルチメディアデータ種別(バイナリ値/4バイト) マルチメディアファイル名で示すファイル

に記録したデータの種別を記録する。データ表現法は,d)による。 

8) マルチメディアファイル1名(ファイル用文字/8バイト) マルチメディアデータが格納される

ファイル名を示す。 

9) 圧縮種別(バイナリ値/4バイト) マルチメディアデータ及び本文データの圧縮種別について記

録する。データ表現法は,e)による。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

10) マルチメディアファイル2名(ファイル名用文字/8バイト) マルチメディアデータ(音声)を

記録しているファイルのファイル名を記録する。 

11) 刷数(2進化10進数/2バイト) タイトルの刷数を上位2けたで示す。 

12) 予備領域5(98バイト) 将来拡張のための領域。 

d) マルチメディアデータ種別の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 予備領域6(1バイト) 将来の拡張のための領域。 

2) データ種別1(バイナリ値/1バイト) マルチメディアファイル2名で示すファイルに記録されて

いるデータの種別を記録する。最下位ビットだけ意味をもつ。 

b0:音声データが記録されていることを示す。 

3) データ種別2(バイナリ値/1バイト) マルチメディアファイル1名で示すファイルに記録されて

いるデータの種別をビット構成で記録する。 

b1:カラー画像データが記録されていることを示す。 

b0:音声データが記録されていることを示す。 

4) データ種別3(バイナリ値/1バイト) 本文データとマルチメディアファイルの連携があるか否か

をb6のビットで示す。 

0:本文データとマルチメディアファイルを連携して利用することを示す。 

1:本文データ単独で利用できることを示す。 

e) 圧縮種別の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 予備領域7(1バイト) 将来拡張のための領域。 

2) 圧縮種別1(バイナリ値/1バイト) マルチメディアファイル2に記録されるデータが圧縮されて

いるか否かを示す。 

00H:圧縮していないことを示す。 

00H以外:圧縮していることを示す。 

3) 圧縮種別2(バイナリ値/1バイト) マルチメディアファイル1に記録されているデータが圧縮さ

れているか否かを示す。 

00H:圧縮していないことを示す。 

00H以外:圧縮していることを示す。 

4) 圧縮種別3(バイナリ値/1バイト) 本文データが圧縮されているか否かを示す。 

00H:圧縮していないことを示す。 

00H以外:圧縮していることを示す。 

6.2 

書籍ファイル 

6.2.1 

書籍ファイルの構成 書籍ファイルの構成は,次のとおりとする。 

書籍ファイル : :=書籍管理情報&本文データ&著作権表示データ&(インデックス|メニュー表示デ

ータ|検索名称定義データ)+&(書籍定義文字パターン|検索アシスト用データ|複合検索管理情報)

書籍ファイル ← 書籍名管理情報 

書籍管理情報 ← 書籍名管理情報 

構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 書籍ファイルの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 書籍管理情報 書籍ファイルの内容全体を管理するデータ群から構成する。記録形式は,6.3による。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) インデックス 検索を高速に行うために,6.2.2に示すインデックスを用意することができる。記録

形式は,6.4による。 

3) 複合検索管理情報 検索キーをカテゴリ分類できる場合に,ある項目をその分類ごとに設定したキ

ーワードの組合せで検索させるための管理情報。記録形式は,6.5による。 

4) 本文データ 書籍の本体部分。記録形式は,6.6による。 

5) 検索アシスト用データ 複合検索で用いる検索対象の単語の候補を限定して,表示選択させるため

の候補リストデータ。記録形式は,6.6.1による。 

6) メニュー表示データ 書籍の目次に対応するメニュー選択によって検索を行うためのデータ。記録

形式は,6.6.1による。 

7) 著作権表示データ 再生システムで著作権を表示するためのデータ。記録形式は,6.7による。 

8) 書籍定義文字パターン JIS文字に存在しない文字を表示するための文字パターンをドット構成で

記録したデータ。記録形式は,6.8による。 

9) 検索固有名称定義データ インデックスを初めとする各種検索について,書籍固有につける名称を

示すデータ。記録形式は,6.9による。 

6.2.2 

インデックスの種類 検索するためのインデックスとして,次の種類について規定する。各記録形

式は,6.4による。 

a) 前方一致用表記形インデックス 前方一致検索をするための表記インデックス。 

b) 前方一致用仮名インデックス 前方一致検索をするための仮名インデックス。 

c) 後方一致用表記形インデックス 後方一致検索をするための表記形インデックス。 

d) 後方一致用仮名インデックス 後方一致検索をするための仮名インデックス。 

e) 条件検索インデックス 条件検索をするためのインデックス。 

f) 

複合語検索インデックス 複合語をそれを構成する複数の単語から検索するための表記形インデック

ス。 

6.3 

書籍管理情報 

6.3.1 

書籍管理情報の構成 書籍ファイルの内容全体を管理するデータ群から構成する。本文データ及び

検索に必要なインデックスのどれがどこに記録されているかを記録する。書籍管理情報の構成は,次のと

おりとする。 

書籍管理情報 : := 書籍構成要素数,予備領域1,インデックス作成情報の取扱法,予備領域2,書籍

構成要素+,表示方法の初期値情報 

書籍構成要素 : := 書籍構成要素識別子,予備領域3,先頭アドレス,領域サイズ,インデックス作

成情報有効性,インデックス作成情報,予備領域4 

表示方法の初期値情報 : := 有効無効フラグ,予備領域5,一覧表表示,本文表示法,予備領域6 

各構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 書籍管理情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 書籍構成要素数(バイナリ値/2バイト) 後続する書籍構成要素の存在個数を記録する。 

2) 予備領域1(2バイト) 将来拡張のための領域。 

3) インデックス作成情報の取扱法(バイナリ値/1バイト) この書籍管理情報に記録する書籍構成

要素全体において,インデックス作成情報が有効か否かを記録する。値は,次の意味をもつ。 

00H:各書籍構成要素に記録されているインデックス作成情報有効性による。 

01H:インデックス作成情報は,意味をもたない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

02H:書籍構成要素に記録されているインデックス作成情報は,すべて有効とする。 

4) 予備領域2(11バイト) 将来の拡張のための領域。 

5) 書籍構成要素 書籍ファイル内に存在する各構成成分ごとに存在位置及び容量を記録する。次のb)

を記録する。 

6) 表示方法の初期値情報 検索結果の望ましい表示方法について記録する。次のc)を記録する。 

b) 書籍構成要素の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 書籍構成要素識別子(バイナリ値/1バイト) 書籍構成要素の種類を示す。各値は,次の意味を

もつ。 

識別子 

意味 

識別子 

意味 

00H 

本文データ 

F1H 

16×16ドット書籍定義文字パターン 

16H 

検索固有名称定義データ 

F2H 

8×16ドット書籍定義文字パターン 

20H 

メニュー表示データ 

F3H 

24×24ドット書籍定義文字パターン 

21H 

著作権表示データ 

F4H 

12×24ドット書籍定義文字パターン 

23H 

著作権表示データ(1行表示用) 

F5H 

30×30ドット書籍定義文字パターン 

70H 

後方一致仮名検索インデックス 

F6H 

15×30ドット書籍定義文字パターン 

71H 

後方一致表記形検索インデックス 

F7H 

48×48ドット書籍定義文字パターン 

80H 

条件検索インデックス 

F8H 

24×48ドット書籍定義文字パターン 

81H 

複合語検索インデックス 

FFH 

複合検索管理情報 

90H 

前方一致仮名検索インデックス 

91H 

前方一致表記形検索インデックス 

2) 予備領域3(1バイト) 将来の拡張のための領域。 

3) 先頭アドレス(バイナリ値/4バイト) 書籍構成要素識別子が示す要素の先頭を示すブロック番

号。 

4) 領域サイズ(バイナリ値/4バイト) 書籍構成要素識別子が示す要素の占める領域サイズをブロ

ック数で記録する。 

5) インデックス作成情報有効性(バイナリ値/1バイト) 後続のインデックス作成情報が意味をも

つか否かを記録する。 

01H:インデックス作成情報が意味をもたない。 

02H:インデックス作成情報が意味をもつ。 

ただし,インデックス作成情報の取扱法に01Hが記録されている場合は,インデックス作成情報

は意味をもたない。意味をもたないとは,6.3.2で示す各要素の00に対応する処理を適用すること

を意味する。 

6) インデックス作成情報(バイナリ値/3バイト) 各書籍のインデックスを作成するに当たって適

用される文字列の処理方法について記述する。記録形式は,6.3.2による。各種インデックスにだけ

記述する。インデックス以外の書籍構成要素については,00Hを記録する。 

7) 予備領域4(2バイト) 将来の拡張のための領域。 

c) 表現方法の初期値情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 有効無効フラグ(バイナリ値/1バイト) 表示方法の初期値情報全体が有効か無効かについて記

録する。無効指定した場合は,一覧表表示に00Hを,本文表示法に00Hを指定したのと同じ意味で

ある。 

00H:無効 

01H:有効 

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2) 予備領域5(3バイト) 将来の拡張のための領域。 

3) 一覧表表示(バイナリ値/1バイト) 検索結果について,直接本文を表示するか,又は候補リス

トを表示した後に選択指示を受けて表示するかについて再生システムへの指示を記録する。 

00H:直接本文表示する。 

01H:一覧表を表示し,選択指示を受けて表示する。 

4) 本文表示法(バイナリ値/1バイト) 検索結果について,本文の格納順で表示するか,検索結果

だけを表示するかについて再生システムへの指示を記録する。 

00H:検索で適合した項目を項目単位に連続して表示する。 

01H:検索で適合した項目を先頭に本文を表示する。 

5) 予備領域6(10バイト) 将来の拡張のための領域。 

6.3.2 

インデックス作成情報 インデックス作成情報の構成は,次のとおりとする。 

インデックス作成情報 : := 片仮名,英小文字,記号,長音文字,促音文字,よう(拗)音文字,外

来語用小文字,濁音,半濁音,予備領域 

インデックス作成情報の各要素は,構成成分で規定する長さを最上位ビットから順に記録する。 

インデックス作成情報の構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) インデックス作成情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 片仮名(バイナリ値/2ビット) 片仮名のインデックス内での記録について記述する。 

00:平仮名に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

2) 英小文字(バイナリ値/2ビット) 英小文字のインデックス内での記録について記述する。 

00:英大文字に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

3) 記号(バイナリ値/2ビット) JIS文字の2147H (,),215DH (−),2126H (・),213EH (-) の記号の

インデックス内での記録について記述する。 

00:記号を削除して記録。 

01:そのまま記録。 

4) 長音文字(バイナリ値/2ビット) 長音文字のインデックス内での記録について記述する。 

00:直前の文字の母音に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

10:長音を削除して記録。 

5) 促音文字(バイナリ値/2ビット) 促音文字のインデックス内での記録について記述する。 

00:大きな文字の「つ,ツ」に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

6) よう(拗)音文字(バイナリ値/2ビット) よう音及び“わ,ワ,カ,ケ”のインデックス内で

の記録について記述する。 

00:大きな文字の“や,ゆ,よ,わ,か,け*,ヤ,ユ,ヨ,ワ,カ,ケ”に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

注* 

ケは,本来片仮名だけ存在するが,インデックスの構築において1)の平仮名に変換する指定が

あるため,“け”が適用される場合がある。 

7) 外来語用小文字(バイナリ値/2ビット) 外来語の発音表記などに使う“ぁ,ぃ,ぅ,ぇ,ぉ,

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ァ,ィ,ゥ,ェ,ォ”のインデックス内での記録について記述する。 

8) 濁音記述(バイナリ値/2ビット) 濁音のインデックス内での記録について記述する。 

00:清音に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

9) 半濁音記述(バイナリ値/2ビット) 半濁音のインデックス内での記録について記述する。 

00:清音に変換して記録。 

01:そのまま記録。 

10) 予備領域(6ビット) 将来の拡張のための領域。 

6.4 インデックス 高速検索を実現するために用意する各種インデックスの記録形式について規定する。

インデックスの構成は,次のとおりとする。 

インデックス : := (上位インデックス)+,最下位インデックス 

上位インデックス : := インデックス群識別,キー長,上位エントリ数(,上位エントリ)+ 

上位エントリ : := 上位エントリキー情報,下位インデックス所在ブロック番号 

最下位インデックス : := インデックス群識別,キー長,エントリ数(,集団概念付きエントリ|一

般型エントリ)+ 

集団概念付きエントリ : := (基本エントリ|集団エントリ)+ 

基本エントリ : := エントリ識別,キー長,基本エントリキー情報,項目アドレス 

集団エントリ : := エントリ識別,キー長,メンバ数,集団エントリキー情報(,メンバ情報)+ 

メンバ情報 : := メンバ識別,キー長,キー情報,項目アドレス 

一般型エントリ : := キー長,キー情報,項目アドレス 

項目アドレス : := 項目所在ブロック番号,項目所在ブロック内オフセット,候補リスト所在ブロッ

ク番号,候補リスト所在ブロック内オフセット 

備考 候補リストとは,検索結果が複数存在したときに,その複数の候補の中からどの候補を表示す

るか利用者が選択できるように用意する表示データ。 

各構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) インデックスの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 上位インデックス インデックスは,n層に階層化されたインデックス群から構成する。上位階層

のインデックスには,1階層下位のインデックスを管理する情報を記録する。再生システムは,最

上位のインデックスから検索文字列に対応する項目の所在をこの階層構造をたどることによって,

目的の項目に到達する。再生システムが,インデックス作成情報に記録した規則に従って,文字の

ビットの組合せを値とした大小比較をし,検索文字列に対して超えない値の最大値を見つけたとき

に,そこに記載されている下位インデックスをたどることによって目的項目に到達するようにイン

デックスを構築する。次のb)を記録する。 

2) 最下位インデックス 上位インデックスから存在位置が指され,該当項目の存在位置を示す情報群。

次のd)を記録する。 

b) 上位インデックスの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) インデックス群識別(バイナリ値/1バイト) 後続のインデックスの属性について記録する。属

性情報は,次に従ってフラグ構成で記録する。ここでb7を最上位ビットとし,b0を最下位ビット

とする。 

b7:上位インデックスか最下位インデックスかの区別 

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X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

0:上位インデックスであることを示す。 

1:最下位インデックスであることを示す。 

b6:同じ階層のインデックス中で先頭か否かを示す。 

0:先頭でないことを示す。 

1:先頭であることを示す。 

b5:同じ階層のインデックス中で最終か否かを示す。 

0:最終でないことを示す。 

1:最終を示す。 

b4〜b0:将来の拡張のための領域。この規格では使用しない。 

2) キー長(バイナリ値/1バイト) 上位エントリのキー情報の長さを記録する。 

3) 上位エントリ数(バイナリ値/2バイト) 後続の上位エントリの当該インデックスブロックに記

録される個数を記録する。 

4) 上位エントリ(キー長+4バイト) キー長で示す長さのキー情報及びそれに対応する下位インデ

ックスの所在を示す情報を記録する。次のc)を記録する。 

c) 上位エントリの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 上位エントリキー情報(文字/キー長で示すバイト数) 下位インデックスブロック内の最後尾キ

ーの文字列の先頭からキー長指定バイト分(後方一致インデックスの場合は,文字列の末尾を先頭

に末尾からキー長指定バイト分)を記録する。 

2) 下位インデックス所在ブロック番号(バイナリ値/4バイト) 1)のキー情報の条件を満たす下位

インデックスブロックの書籍ファイル先頭からのブロック番号で記録する。 

d) 最下位インデックスの構成成分のデータ表現法及び意味 最下位インデックスは,キーに対応する項

目の存在位置について記録する。記録形式は,集団概念付きのものと一般型のものとの2種類がある。 

1) インデックス群識別(バイナリ値/1バイト) 後続のインデックスの属性について記録する。属

性情報は,次に従ってフラグ構成で記録する。ここでb7を最上位ビットとし,b0を最下位ビット

とする。 

b7:上位インデックスか最下位インデックスかの区別 

1:最下位インデックスであることを示す。 

0:上位インデックスであることを示す。 

b6:同じ階層のインデックス中で先頭か否かを示す。 

0:先頭でないことを示す。 

1:先頭であることを示す。 

b5:同じ階層のインデックス中で最終か否かを示す。 

0:最終でないことを示す。 

1:最終を示す。 

b4:集団概念付きか否かを示す。 

0:一般型エントリから構成されることを示す。 

1:集団概念付きエントリから構成されることを示す。 

b3〜b0:将来の拡張のための領域。この規格では使用しない。 

2) キー長(バイナリ値/1バイト) 当該インデックスブロックに記録されているキー情報が固定長

か可変長かの区別,及び固定長の場合のキー情報の長さを記録する。 

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X 4081 : 2002  

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00H   :可変長であることを示す。 

00H以外:固定長であることとそのキー情報の長さをバイト数で記録する。 

3) エントリ数(バイナリ値/2バイト) 後続のエントリの当該インデックスブロックに記録される

個数を記録する。 

4) 集団概念付きエントリ 同じ検索文字列に対して検索結果として複数の項目が存在する場合(キー

の清音変換記録によって発生する同音異義語も含む。)に対応するためのエントリ形式。同じ検索文

字列に対して複数の検索結果が存在しないもののための基本エントリと同じ検索文字列に対して複

数の検索結果が存在するもののための集団エントリが混在する。 

5) 一般型エントリ 同じ検索文字列に対して検索結果として複数の項目が存在しない場合に対応する

エントリ形式。 

e) 集団概念付きエントリの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 基本エントリ 集団概念付きエントリ群の中で,同じ検索文字列に対して複数の検索結果が存在し

ないキーに対するエントリの記録形式。 

2) 集団エントリ 集団概念付きエントリ群の中で,同じ検索文字列に対して複数の検索結果が存在す

るキーに対するエントリの記録形式。同じ検索文字列に対して複数の検索結果が存在する場合,後

続のメンバ情報にキー情報が同じで,項目アドレスが異なるメンバ情報を複数記録する。 

f) 

基本エントリの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) エントリ識別(バイナリ値/1バイト) 基本エントリか又は集団エントリかの区別をするために

記録する。 

00H:基本エントリであることを示す。 

80H:集団エントリであることを示す。 

2) キー長(バイナリ値/1バイト) 当該インデックスブロックに記録されているキー情報が固定長

か可変長かの区別,及び固定長の場合のキー情報の長さを記録する。 

00H   :可変長であることを示す。 

00H以外:固定長であることとそのキー情報の長さをバイト数で記録する。 

3) 基本エントリキー情報(文字/キー長で示すバイト数) 目的データの単語を示す文字列。 

4) 項目アドレス(12バイト) キー情報に対応する項目の存在アドレスを記録する。 

g) 集団エントリの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) エントリ識別(バイナリ値/1バイト) 基本エントリか又は集団エントリかの区別をするために

記録する。 

00H:基本エントリであることを示す。 

80H:集団エントリであることを示す。 

2) キー長(バイナリ値/1バイト) 当該インデックスブロックに記録されているキー情報が固定長

か可変長かの区別,及び固定長の場合のキー情報の長さを記録する。 

00H   :可変長であることを示す。 

00H以外:固定長であることとそのキー情報の長さをバイト数で記録する。 

3) メンバ数(バイナリ値/2バイト) 後続するキー情報に対する複数の検索結果として存在するメ

ンバ情報の個数を記録する。 

4) 集団エントリキー情報(文字/キー長で示すバイト数) 集団エントリを代表する目的データの単

語を示す文字列。 

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X 4081 : 2002  

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例 しっこう(執行),しっこう(失効)及びじっこう(実行)に対して,“しつこう”をキー情報と

して記録する。 

5) メンバ情報 4)のキー情報に対応する複数の検索結果に対して,その目的データの実文字列と対応

する項目の存在位置を示す。 

h) メンバ情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) メンバ識別(バイナリ値/1バイト) 後続するものがメンバ情報に関するデータであることを示

す。他のエントリと同一形式にするため及び区別できるようにするために記録する。 

C0H:後続するものがメンバ情報であることを示す。 

2) キー長(バイナリ値/1バイト) キー情報の長さを記録する。 

3) キー情報(文字/キー長で示すバイト数) 目的データの単語を示す文字列。 

4) 項目アドレス キー情報に対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)による。 

i) 

一般型エントリの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) キー長(バイナリ値/1バイト) キー情報の長さを記録する。 

2) キー情報(文字/キー長で示すバイト数) 目的データの単語を示す文字列。 

3) 項目アドレス 

j) 

項目アドレスの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 項目所在ブロック番号(バイナリ値/4バイト) 各エントリに対応する情報記録場所の書籍ファ

イルの先頭を1としたブロック番号を記録する。 

2) 項目所在ブロック内オフセット(バイナリ値/2バイト) 各エントリに対応する情報記録場所の

ブロック内のオフセット値を記録する。 

3) 候補リスト文字列所在ブロック番号(バイナリ値/4バイト) 各エントリに対応する候補リスト

文字列記録場所の書籍ファイルの先頭を1としたブロック番号を記録する。 

4) 候補リスト文字列所在ブロック内オフセット(バイナリ値/2バイト) 各エントリに対応する候

補リスト文字列記録場所のブロック内のオフセット値を記録する。 

インデックスの集団エントリ以外の各エントリは,ブロックにまたがって記録してはならない。エント

リがちょうどブロックに納まらない場合には,そのブロックの残りの部分に00Hを記録し,メンバ情報は

次のブロックに記録する。 

後方一致検索用のインデックスの各キー情報は,末尾を先頭に文字列を逆順に並べたものを記録する。

例えば,“江戸時代”を“代時戸江”とする。 

備考1. オフセット値とは,ブロックの中のデータ記録場所を示す値であって,ブロック先頭からの

バイト数で表現する。 

2. 候補リストとは,検索結果が複数存在した場合に,どの項目を結果表示するのかを利用者に

選択させるために用いる候補表示用文字列と項目の対応を記録したものである。 

6.5 

複合検索管理情報 

6.5.1 

成分構造 検索キーをカテゴリ分類できる場合に,ある項目をその分類ごとに設定したキーワード

の組合せで検索させるための管理情報を記録する。各検索方法に必要なインデックスのそれぞれがどこに

記録されているかを記録する。複合検索管理情報の構成は,次のとおりとする。 

複合検索管理情報 : := 複合エントリ数,予備領域1(,複合エントリ)+ 

複合エントリ : := 書籍構成要素数,予備領域2,検索名称(,書籍構成要素)+ 

書籍構成要素 : := 書籍構成要素識別子,予備領域3,先頭アドレス,領域容量,予備領域4 

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X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

各構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 複合検索管理情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 複合エントリ数(バイナリ値/2バイト) 検索方法の各々に対応して記録する複合エントリの個

数を記録する。 

2) 予備領域1(14バイト) 将来の拡張のための領域。 

3) 複合エントリ 各検索方法に対応して記録した検索用の各構成成分の組合せ。 

b) 複合検索管理情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 書籍構成要素数(バイナリ値/1バイト) 検索方法に対応して,後続して記録する書籍構成要素

数の存在個数を記録する。 

2) 予備領域2(1バイト) 将来の拡張のための領域。 

3) 検索名称(文字/30バイト) 検索方法に対して付ける名前を記録する。30バイトに満たない場合

は,残りの部分に00Hを詰める。 

4) 書籍構成要素 検索に用いる各種インデックスの書籍内の存在位置及び容量を記録する。 

c) 書籍構成要素の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 書籍構成要素識別子(バイナリ値/1バイト) 書籍構成要素が何に関する情報かを示す。各値は,

次の意味をもつ。 

識別子 

意味 

01H 

入力候補テーブル 

71H 

後方一致表記形検索インデックス 

91H 

前方一致表記形検索インデックス 

A1H 

項目別条件検索インデックス 

2) 予備領域3(1バイト) 将来の拡張のための領域。 

3) 先頭アドレス(バイナリ値/4バイト) 書籍構成要素識別子が示す要素の存在場所をブロック番

号で記録する。 

4) 領域容量(バイナリ値/4バイト) 書籍構成要素識別子が示す要素の占める領域容量をブロック

数で記録する。 

5) 予備領域4(5バイト) 将来の拡張のための領域。 

6.6 

本文データ 

6.6.1 

成分構造 書籍構成要素の本体の部分であって,検索の結果表示される情報を記録する。本文デー

タの構成は,次のとおりとする。さらに,書籍の目次同様にメニュー選択によって検索を行うための記録

形式及び複合検索に用いる入力候補テーブルの構成は,次のとおりとする。 

本文データ : := (表示開始指定,項目データ+,表示終了指定)+,(メニュー表示用データ|入

力候補テーブル)* 

項目データ : := 検索キー記述子,表示用データ,検索キー終了記述子,別記事参照*,表示用データ 

メニュー表示用データ : := メニュー項目+ 

入力候補テーブル : := 表示開始指定,メニュー項目+,表示終了指定 

メニュー項目 : := メニュー記述子,表示用データ(,別項目参照)*,メニュー終了記述子,アドレ

ス情報 

表示用データ : := (表示制御記述子*,表示文字列,表示制御終了記述子*)* 

別記事参照 : := (別項目参照|カラー動画表示|アプリケーション参照|URL参照|インライン

画像参照|図版参照|図版群参照|音声参照|カラー画面データ群参照) 

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X 4081 : 2002  

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別項目参照 : := 別項目参照記述子,矢印コード,表示文字列,別項目参照終了記述子,アドレス情

報 

アドレス情報 : := ブロック番号,ブロック内オフセット 

アプリケーション参照 : := アプリケーション参照記述子,参照種別,アプリケーション参照データ,

改行,メッセージ,改行,キャプション,アプリケーション参照終了記

述子 

URL参照 : := 

URL参照記述子,URL参照データ,改行,キャプション,URL参照終了記述子 

インライン画像参照 : := インライン画像参照記述子,インライン再生情報,アドレス情報,インラ

イン代替文字列,インライン画像参照終了記述子 

インライン再生情報 : := インライン表示モード,再生識別番号,予備領域1,図版サイズ 

図版参照 : := 図版データ記述子,図版情報,図版データ終了記述子,アドレス情報 

図版情報 : := 再生識別番号,図版サイズ,表示文字列 

図版群参照 : := 図版データ群記述子(,図版参照)+,図版データ群終了記述子 

音声参照 : := 音声データ参照記述子,音声再生モード,音声タイプ,アドレス情報,終了アドレス

情報,矢印コード,表示文字列,音声データ参照終了記述子 

カラー画面データ群参照 : := カラー画面データ群記述子,カラー画面モード(,画面データ)+,

カラー画面データ群終了記述子 

画面データ : := ((カラー画面表示,カラー画面音声,カラー画面参照)|(カラー画面表示,カ

ラー画面動画,カラー画面参照)|(カラー画面表示,カラー画面音声)) 

カラー画面表示 : := カラー画面表示記述子,カラー画面表示モード,再生識別番号,表示位置,ア

ドレス情報,表示文字列,カラー画面表示終了記述子 

カラー画面音声 : := カラー画面音声記述子,音声用入力待モード,処理タイマ,再生識別番号,ボ

タン表示位置,アドレス情報,音声タイプ,アドレス情報,終了アドレス情報,

カラー画面音声終了記述子 

カラー画面参照 : := カラー画面参照記述子,画面参照用入力待モード,処理タイマ,再生識別番号,

ボタン表示位置,アドレス情報(,再生識別番号,追加表示位置,アドレス情

報,表示文字列),カラー画面参照終了記述子 

カラー動画表示 : := カラー動画表示記述子,表示モード,動画識別指標,表示位置,開始フレーム

番号,終了フレーム番号,動画ファイル名,代替データ格納書籍番号,代替デ

ータアドレス情報,表示文字列,カラー動画表示終了記述子 

各構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 本文データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 表示開始指定 (1F02H)  一連の項目データ群の最初を示す。検索結果の本文表示において,それ以

前にさかのぼって表示しないことを示す。 

2) 項目データ 検索の結果,表示すべきデータ本体。次のb)で記録する。 

3) 表示終了指定 (1F03H)  一連の項目データ群の最終を示す。検索結果の本文表示において,それ以

降に進めて表示しないことを示す。 

4) メニュー表示用データ 書籍の目次同様に,メニュー選択によって検索を行うためのメニュー表示

に用いるデータを記録する。 

5) 入力候補テーブル 複合検索において,ある検索目的のキー(単語)が限定されている場合に,検

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X 4081 : 2002  

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索対象の候補リストを表示するために記録する。 

b) 項目データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 検索キー記述子 (1F41H)  検索結果の項目の先頭を示す。再生システムに後述する検索キー終了記

述子までを項目見出しと認識するよう指示する。 

2) 表示用データ 画面に表示するためのデータ。 

3) 検索キー終了記述子 (1F61H)  検索結果の項目見出しの末尾を示す。 

4) 別記事参照 関連項目,図版データなど,検索結果の記事から参照すべき情報の種別と記録場所を

示す。 

c) メニュー表示用データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) メニュー項目 目次の各項目及びそれに対応するページの参照に当たる選択対象。データ表現法は,

e)による。 

d) 入力候補テーブルの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 表示開始指定 (1F02H)  一連の項目データ群の最初を示す。検索結果の本文表示において,それ以

前にさかのぼって表示しないことを示す。 

2) メニュー項目 目次の各項目及びそれに対応するページの参照に当たる選択対象。データ表現法は,

e)による。 

3) 表示終了指定 (1F03H)  一連の項目データ群の最終を示す。検索結果の本文表示において,それ以

降に進めて表示しないことを示す。 

e) メニュー項目の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) メニュー記述子 (1F43H)  メニュー項目の先頭を示す。再生システムにメニュー終了記述までを1

項目と認識するよう指示する。 

2) 表示用データ 画面に表示するためのデータ。 

3) 別項目参照 関連項目,図版データなど,検索結果の記事から参照すべき情報の種別と記録場所を

示す。データ表現法は,h)による。 

4) メニュー終了記述子 (1F63H)  メニュー項目の末尾を示す。 

5) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

f) 

表示用データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 表示制御記述子(バイナリ値/2バイト) 表示の制御(改行,字下げ,添え字,半角など)を指

示するコード。種類及びその意味は,6.6.2による。 

2) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

3) 表示制御終了記述子(バイナリ値/2バイト) 表示制御記述子の制御の範囲の末尾を示す。種類

及びその意味は,6.6.2による。 

g) 別記事参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 別項目参照 関連項目の記録場所を示す。データ表現法は,h)による。 

2) カラー動画表示 関連カラー動画の記録場所を示す。データ表現法は,w)による。 

3) アプリケーション参照 プログラム動作など,アプリケーションの記録場所を示す。データ表現法

は,j)による。 

4) URL参照 インターネット上のデータを参照するためのURLを示す。データ表現法は,k)による。 

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X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5) インライン画像参照 本文データ中に挿入参照する画像データの記録場所を示す。データ表現法は,

l)による。 

6) 図版参照 参照する図版の記録場所を示す。データ表現法は,n)による。 

7) 図版群参照 参照する図版(複数の解像度に対応した図版をもつ場合)の記録場所を示す。データ

表現法は,p)による。 

8) 音声参照 参照する音声データの記録場所を示す。データ表現法は,q)による。 

9) カラー画面データ群参照 参照するボタン選択により遷移する画像やスライド動画及び動画データ

の記録場所を示す。データ表現法は,r)による。 

h) 別項目参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 別項目参照記述子 (1F42H)  関連項目の記録場所を示す。文字列を後続することによって,参照記

事の表題表示をすることができる。文字列は,記録しなくてもよい。 

2) 矢印コード(JIS文字/2バイト) 参照記事の表示指示を再生システム利用者が指示するための表

示文字。 

3) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

4) 別項目参照終了記述子 (1F62H)  参照記事の表題表示用の文字列の末尾を示す。 

5) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

i) 

アドレス情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) ブロック番号(2進化10進数/2バイト) 対応する情報の記録場所のブロック内オフセットをバ

イト数で記録する。 

2) ブロック内オフセット(2進化10進数/2バイト) 対応する情報の記録場所のブロック内オフセ

ットをバイト数で記録する。 

j) 

アプリケーション参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) アプリケーション参照記述子 (1F3AH)  プログラム動作など,アプリケーションへのリンク情報

の先頭を示す。 

2) 参照種別(2進化10進数/2バイト) 参照する情報が,実行可能なプログラムかアプリケーショ

ンデータなのかの区別を記録する。 

0000 実行可能なプログラムであることを示す 

1000 データであることを示す 

3) アプリケーション参照データ(ファイル名文字列) アプリケーションの存在場所をディレクトリ

及びファイル名の並びで表すパスで示す。文字列の末尾は,改行で示す。 

4) 改行 (1F0AH)  3)アプリケーション参照データと5)メッセージの区切りを示す。 

5) メッセージ(JIS文字) アプリケーションを利用する際に媒体交換など利用者に表示するメッセ

ージを記録する。文字列の末尾は,改行で示す。 

6) 改行 (1F0AH)  5)メッセージと7)キャプションの区切りを示す。 

7) キャプション(JIS文字) アプリケーション名など,画面へのキャプション表示する文字列を記

録する。文字列の末尾は,アプリケーション参照終了記述子で示す。 

8) アプリケーション参照終了記述子 (1F5AH)  アプリケーション参照の末尾を示す。 

k) URL参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

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1) URL参照記述子 (1F3BH)  インターネット上のURLへのリンク情報の先頭を示す。 

2) URL参照データ(ファイル名用文字) URLアドレスを示す。 

3) 改行 (1F0AH)  3)アプリケーション参照データと5)メッセージの区切りを示す。 

4) キャプション(JIS文字) 参照するURLの概説など,画面へのキャプション表示する文字列を記

録する。文字列の末尾は,アプリケーション参照終了記述子で示す。 

5) URL参照終了記述子 (1F5BH)  インターネット上のURLへのリンク情報の末尾を示す。 

l) 

インライン画像参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) インライン画像参照記述子 (1F3CH)  本文データの中に挿入参照する画像データへのリンク情報

の先頭を示す。 

2) インライン再生情報 本文データ中でのインライン画像の相対位置,インライン画像データの表現

形式など再生に必要な情報を示す。データ表現法は,m)による。 

3) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

4) インライン代替文字列(JIS文字) 図版が参照できない場合や表示できない場合に代わりに表示

する文字列を示す。 

5) インライン画像参照終了記述子 (1F5CH)  インターネット上のURLへのリンク情報の末尾を示す。 

m) インライン再生情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) インライン表示モード(2進化10進数/2バイト) 文字列との表示関係を示す。各けたの意味は,

以下のとおりとする。各けたの下に表記していない値については,将来拡張で使用する。この規格

では,使用しない。 

1けた目 

0:DIB 

1:JPEG等倍表示 

2:JPEG拡縮表示(文字フォントの高さに合わせて拡大/縮小する) 

3:JPEG拡縮表示(文字フォントの高さの2倍に合わせて拡大/縮小する) 

2けた目 

予備領域(将来の拡張のための領域) 

3けた目 

0:文字列のベースラインに画像の中央を合わせる 

1:文字列のボトムラインに画像の下辺を合わせる 

2:文字列のトップラインに画像の上辺を合わせる 

4けた目 

0:文字列が縦並びになっても,画像を回転しない 

1:文字列が縦並びになったときは,右90度回転させる 

2) 再生識別番号(2進化10進数/2バイト) 図版データの記録領域の先頭に記述されたデータ表現

形式種別のどれに対応した形式で記録されているかを先頭からの相対番号で示す。 

3) 予備領域1(1バイト) 実装において定義するための領域。 

4) 図版サイズ(2進化10進数/4バイト) 図版データの縦横のドット構成を各4けたで示す。 

n) 図版参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 図版データ記述子 (1F44H)  図版データへのリンク情報の先頭を示す。 

2) 図版情報 参照する図版データの表現形式やサイズを示す。データ表現法は,o)による。 

3) 図版データ終了記述子 (1F64H)  図版データへのリンク情報の末尾を示す。 

4) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

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X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

o) 図版情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 再生識別番号(2進化10進数/2バイト) 図版データの記録領域の先頭に記述されたデータ表現

形式種別のどれに対応した形式で記録されているかを先頭からの相対番号で示す。 

2) 図版サイズ(2進化10進数/4バイト) 図版データの縦横のドット構成を各4けたで示す。 

3) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

p) 図版群参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 図版データ群記述子 (1F45H)  図版データ(同一内容で再生方法の異なるものの集合)へのリンク

情報の先頭を示す。 

2) 図版参照 参照する図版の記録場所を示す。データ表現法は,n)による。 

3) 図版データ群終了記述子 (1F65H)  図版データ(同一内容で再生方法の異なるものの集合)へのリ

ンク情報の末尾を示す。 

q) 音声参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 音声データ参照記述子 (1F4AH)  音声データへのリンク情報の先頭を示す。 

2) 音声再生モード(2進化10進数/2バイト) 音声データの種別と再生時の表示を示す。各けたの

意味は,以下のとおりとする。各けたの下に表記していない値については,将来拡張で使用する。

この規格では,使用しない。 

1けた目 

予備領域(将来の拡張のための領域) 

2けた目 

0:後続の表示用データを1行分(改行まで)表示する 

1:後続の表示用データは無効 

2:後続の表示用データをすべて表示する(1行目が名称,2行目が著作権表示を意味

する。) 

3けた目 

予備領域(将来の拡張のための領域) 

4けた目 

0:使用しない(実装の過去の互換を保持するため) 

1:簡易PCMデータへのリンク 

2:MIDIデータへのリンク 

3) 音声タイプ(2進化10進数/2バイト) 音声再生モードで示す音声種別(簡易PCMかMIDI)の

それぞれの記録タイプを示す。各けたの意味は,以下のとおりとする。各けたの下に表記していな

い値については,将来拡張で使用する。この規格では,使用しない。 

1けた目 

0:モノラル 

1:ステレオ 

2けた目以降は,簡易PCMだけ有効,MIDIでは使用しない。 

2けた目 

0:アドレス情報がヘッダ情報を指す。 

1:アドレス情報が波形の始まりを指す。 

3けた目 

0:16ビットサンプリング 

1:8ビットサンプリング 

4けた目 

0:44.1kHzサンプリング 

1:22.05kHzサンプリング 

2:11.025kHzサンプリング 

4) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応するデータの記録場所(先頭)を示す。データ表

19 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現法は,i)による。 

5) 終了アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応するデータが格納されている記録場所(末尾)

を示す。データ表現法は,アドレス情報と同じでi)による。 

6) 矢印コード(JIS文字/2バイト) 参照記事の表示指示を再生システム利用者が指示するための表

示文字。 

7) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

8) 音声データ参照終了記述子 (1F6AH)  音声データへのリンク情報の末尾を示す。 

r) カラー画面データ群参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) カラー画面データ群記述子 (1F4CH)  カラー画像の画面表示からの検索のためのデータの先頭を

示す。 

2) カラー画面モード(2進化10進数/2バイト) 画面推移を制御する方法を示す。意味は,以下の

とおりとする。下に表記していない値については,将来拡張で使用する。この規格では,使用しな

い。 

0001:ボタン選択(動画を含まない。) 

0002:ボタン選択(動画を含む。) 

0003:スライド再生 

0004:動画 

3) 画面データ 画面表示対象データを示す。データ表現法は,s)による。 

4) カラー画面データ群終了記述子 (1F6CH)  カラー画像の画面表示からの検索のためのデータの末

尾を示す。 

s) 

画面データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) カラー画面表示 画面上の表示位置指定付きの表示画像の参照を示す。データ表現法は,t)による。 

2) カラー画面音声 音声付きのカラー画像の参照を示す。データ表現法は,u)による。 

3) カラー画面参照 時間要素をもつ画像データの参照を示す。データ表現法は,v)による。 

4) カラー画面動画 動画データの参照を示す。データ表現法は,w)による。 

t) 

カラー画面表示の構成成分のデータ表現法及び意味  

1) カラー画面表示記述子 (1F4DH)  画面上の表示位置指定付きの表示画像へのリンク情報の先頭を

示す。 

2) カラー画面表示モード(2進化10進数/2バイト) 画像データ種別,表示時の処理について示す。

各けたの意味は,以下のとおりとする。各けたの下に表記していない値については,将来拡張で使

用する。この規格では,使用しない。 

1けた目 

0:DIB 

1:JPEG 

2けた目 

0:後続の表示用データを1行分(改行まで)表示。画像データの印刷・複写は許可 

1:後続の表示用データは無効。画像データの印刷・複写は許可 

2:後続の表示用データをすべて表示する(1行目が名称,2行目が著作権表示を意味

する。) 

3:予備(使用しない。) 

4:後続の表示用データは1行分表示。画像データの印刷・複写は禁止 

20 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5:後続の表示用データは無効。画像データの印刷・複写は禁止 

6:後続の表示用データをすべて表示。画像データの印刷・複写は禁止 

3けた目 

0:表示位置の調整を再生ソフトに任せる 

1:左に寄せて表示 

2:右に寄せて表示 

3:中央に表示 

4けた目 

1:一般表示(排他的) 

2:上書き(重ね合わせ) 

3〜8:予備(使用しない。) 

9:文字列と混在表示(表示座標は無効) 

3) 再生識別番号(2進化10進数/2バイト) 図版データの記録領域の先頭に記述されたデータ表現

形式種別のどれに対応した形式で記録されているかを先頭からの相対番号で示す。 

4) 表示位置(2進化10進数/8バイト) 画面上の表示位置を画像の左上の表示位置のX, Yと幅と高

さを各4けたで示す。 

5) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

6) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

7) カラー画面表示終了記述子 (1F6DH)  画面上の表示位置指定付きの表示画像へのリンク情報の末

尾を示す。 

u) カラー画面音声の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) カラー画面音声記述子 (1F4EH)  音声付きの画面表示用データへのリンク情報の先頭を示す。 

2) 音声用入力待モード(2進化10進数/2バイト) 入力待状態時の音声再生について示す。各けた

の意味は,以下のとおりとする。各けたの下に表記していない値については,将来拡張で使用する。

この規格では,使用しない。 

1けた目 

0:画面表示後,後続の処理タイマ指定時間を待って,音声を一度再生 

1:画面表示後,ボタンが押されたときに,音声を再生 

2:画面表示後,後続の処理タイマ指定時間を待って,音声を繰り返し再生 

2けた目 

0:使用しない(実装の過去の互換を保持するため) 

1:簡易PCM音声にリンク 

2:MIDIデータにリンク 

3けた目 

0:後続記述のボタンを表示しない 

1:後続記述のボタンを画面表示時に表示する 

2:後続記述のボタン枠をカーソルフォーカス時に表示する 

3:後続記述のボタンをカーソルフォーカス時に表示する 

4けた目 

0:ボタンを押したときに後続記述のボタンを表示しない 

1:ボタンを押したときに後続記述のボタンを表示する 

2:ボタンを押したときに後続記述のボタン枠を表示する 

3) 処理タイマ(2進化10進数/2バイト) 入力待モードで待指定のときの待ち時間を0.1秒単位で

示す。 

21 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4) 再生識別番号(2進化10進数/2バイト) 図版データの記録領域の先頭に記述されたデータ表現

形式種別のどれに対応した形式で記録されているかを先頭からの相対番号で示す。 

5) ボタン表示位置(2進化10進数/8バイト) 後続のアドレス情報で示すボタンデータの表示位置

を左上の表示位置のX, Yと幅と高さを各4けたで示す。 

6) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

7) 終了アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応するデータが格納されている記録場所(末尾)

を示す。データ表現法は,アドレス情報と同じでi)による。 

8) カラー画面音声終了記述子 (1F6EH)  音声付きの画面表示用データへのリンク情報の末尾を示す。 

v) カラー画面参照の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) カラー画面参照記述子 (1F4FH)  時間要素をもつ画面表示用データへのリンク情報の先頭を示す。 

2) 画面参照用入力待モード(2進化10進数/2バイト) 入力待状態時の音声再生について示す。各

けたの意味は,以下のとおりとする。各けたの下に表記していない値については,将来拡張で使用

する。この規格では,使用しない。 

1けた目 

0:画面表示後,後続の処理タイマ指定時間を待って,参照画像に遷移 

1:画面表示後,ボタンが押されたときに,参照画像に遷移 

2:予約(使用しない) 

3:画面表示後,後続の処理タイマ指定時間を待った後,ボタンが押されて参照画像に

遷移 

2けた目 

0:ボタンデータ形式はDIB 

1:ボタンデータ形式はJPEGで等倍表示 

2:ボタンデータ形式はJPEGで縮小表示 

3けた目 

0:後続記述のボタンを表示しない 

1:後続記述のボタンを画面表示時に表示する 

2:後続記述のボタン枠をカーソルフォーカス時に表示する 

3:後続記述のボタンをカーソルフォーカス時に表示する 

4:後続記述のボタン,追加表示アイコン,文字列を表示 

5:後続記述のボタンを表示。カーソルフォーカス時に文字列を追加表示 

6:後続記述のボタンを表示。カーソルフォーカス時に追加表示アイコンを表示 

4けた目 

0:ボタンを押したときに後続記述のボタンを表示しない 

1:ボタンを押したときに後続記述のボタンを表示する 

2:ボタンを押したときに後続記述のボタン枠を表示する 

3) 処理タイマ(2進化10進数/2バイト) 入力待モードで待指定のときの待ち時間を0.1秒単位で

示す。 

4) 再生識別番号(2進化10進数/2バイト) 図版データの記録領域の先頭に記述されたデータ表現

形式種別のどれに対応した形式で記録されているかを先頭からの相対番号で示す。 

5) ボタン表示位置(2進化10進数/8バイト) 後続のアドレス情報で示すボタンデータの表示位置

を左上の表示位置のX, Yと幅と高さを各4けたで示す。 

6) アドレス情報(2進化10進数/6バイト) 対応する項目の記録場所を示す。データ表現法は,i)

による。 

22 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7) 追加表示座標(2進化10進数/8バイト) 画面参照用入力待モードの3けた目が4〜6のときに記

録される。後続のアドレス情報で示す追加表示用アイコンと表示用データの表示位置をアイコンの

左上の表示位置のX, Yと幅と高さを各4けたで示す。表示用データは,アイコンの中心に位置する

ように表示する。 

8) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

9) カラー画面参照終了記述子 (1F6FH)  時間要素をもつ画面表示用データへのリンク情報の末尾を

示す。 

w) カラー動画表示の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) カラー動画表示記述子 (1F39H)  動画データへのリンク情報の先頭を示す。 

2) 表示モード(2進化10進数/2バイト) 動画のデータ形式及び表示方法を示す。各けたの意味は,

以下のとおりとする。各けたの下に表記していない値については,将来拡張で使用する。この規格

では,使用しない。 

1けた目 

1:後続の動画ファイル名で示すデータがMPEG形式(この規格では,1固定) 

2けた目 

0:後続の表示用データを1行分(改行まで)表示。画像データの印刷・複写は許可 

1:後続の表示用データは無効。画像データの印刷・複写は許可 

2:後続の表示用データをすべて表示する(1行目が名称,2行目が著作権表示を意味

する。) 

3けた目 

予備領域(将来の拡張のための領域) 

4けた目 

0:一般表示(排他的〉 

1:上書き(重ね合わせ) 

3) 動画識別指標(2進化10進数/2バイト) 参照データが動画であることを示すために固定的に2

進化10進数の9999を記録する。 

4) 表示位置(2進化10進数/8バイト) 画面上の表示位置を画像の左上の表示位置のX, Yと幅と高

さを各4けたで示す。 

5) 開始フレーム番号(2進化10進数/4バイト) 動画ファイル中の再生する部分の先頭フレーム番

号を示す。 

6) 終了フレーム番号(2進化10進数/4バイト) 動画ファイル中の再生する部分の末尾フレーム番

号を示す。 

7) 動画ファイル名(JIS文字) 動画が記録されているファイル名。ディレクトリ位置は,採録書籍

名管理ファイルに記録されている連続再生ファイルディレクトリ位置で示す。 

8) 代替データ格納書籍番号(2進化10進数/2バイト) 動画ファイルが利用できない再生システム

において,代わりに再生するデータが存在する場合の記録されている書籍を示す。下2けたで,採

録書籍名管理ファイル内のエントリ番号を指す。 

9) 代替データアドレス情報(2進化10進数/6バイト) 動画ファイルが利用できない再生システム

において,代わりに再生するデータが存在する場合の記録されている位置を示す。代替データ格納

書籍番号で示す書籍中の位置をアドレス情報に従って記録する。 

10) 表示文字列(文字又は1F0AH) 表示する文字列。1F0AHで改行を示す。検索結果の文字列のほか,

後続の記述子との組合せで,図版の名称や画像データの著作権の表示などに利用する。 

11) カラー動画表示終了記述子 (1F59H)  動画データへのリンク情報の末尾を示す。 

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23 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a)〜w)に示す検索にかかわる本文データ内の記述子をまとめると,次のとおりとなる。 

値 

記述子名 

意味及び取扱い 

1F02H 

表示開始指定 

一連の項目データ群の最初を示す 

1F03H 

表示終了指定 

一連の項目データ群の最終を示す 

1F04H 

〜1F38H 

表示制御用割当コード 

6.6.2による。 

1F39H 

カラー動画表示記述子 

動画データへのリンク情報の先頭を示す 

1F3AH 

アプリケーション参照記述子 

プログラム動作などアプリケーションへのリンク情報の先頭を示す 

1F3BH 

URL参照記述子 

インターネット上のURLへのリンク情報の先頭を示す 

1F3CH 

インライン画像参照記述子 

本文データの中に挿入参照するデータへのリンク情報の先頭を示す 

1F40H 

予備 

過去の実装との互換のため使用してはならない 

1F41H 

検索キー記述子 

検索結果の項目の先頭を示す 

1F42H 

別項目参照記述子 

関連項目の記録位置を示す 

1F43H 

メニュー記述子 

メニュー項目の先頭を示す 

1F44H 

図版データ記述子 

図版データへのリンク情報の先頭を示す 

1F45H 

図版データ群記述子 

図版データ(同一内容で再生方法の異なるものの集合)へのリンク情
報の先頭を示す 

1F46H 

〜1F48H 

予備 

過去の実装との互換のため使用してはならない 

1F49H 

構造化メニュー記述子 

階層構造をもつメニュー項目の先頭を示す 

1F4AH 

音声データ参照記述子 

音声データへのリンク情報の先頭を示す 

1F4BH 

カラー画像データ群参照記述子 カラー画像データ群へのリンク情報の先頭を示す 

1F4CH 

カラー画面データ群記述子 

カラー画像の画面表示からの検索のためのデータの先頭を示す 

1F4DH 

カラー画面表示記述子 

画面上の表示位置指定付きの表示画像へのリンク情報の先頭を示す 

1F4EH 

カラー画面音声記述子 

音声付きの画面表示用データへのリンク情報の先頭を示す 

1F4FH 

カラー画面参照記述子 

時間要素をもつ画面表示用データへのリンク情報の先頭を示す 

F50H 

〜1F58H 

予備 

過去の実装との互換のため使用してはならない 

1F59H 

カラー動画表示終了記述子 

動画データへのリンク情報の末尾を示す 

1F5AH 

アプリケーション参照終了記述
子 

プログラム動作などアプリケーションへのリンク情報の末尾を示す 

1F5BH 

URL参照終了記述子 

インターネット上のURLへのリンク情報の末尾を示す 

1F5CH 

インライン画像参照終了記述子 本文データの中に挿入参照するデータへのリンク情報の末尾を示す 

1F60H 

予備 

過去の実装との互換のため使用してはならない 

1F61H 

検索キー終了記述子 

検索結果の項目の末尾を示す 

1F62H 

別項目参照終了記述子 

関連項目の記録位置情報の末尾を示す 

1F63H 

メニュー終了記述子 

メニュー項目の末尾を示す 

1F64H 

図版データ終了記述子 

図版データへのリンク情報の末尾を示す 

1F65H 

図版データ群終了記述子 

図版データ(同一内容で再生方法の異なるものの集合)へのリンク情
報の末尾を示す 

1F66H 

〜1F68H 

予備 

過去の実装との互換のため使用してはならない 

1F69H 

構造化メニュー終了記述子 

階層構造をもつメニュー項目の末尾を示す 

1F6AH 

音声データ参照終了記述子 

音声データへのリンク情報の末尾を示す 

1F6BH 

カラー画像データ群参照終了記
述子 

カラー画像データ群へのリンク情報の末尾を示す 

1F6CH 

カラー画面データ群終了記述子 カラー画像の画面表示からの検索のためのデータの末尾を示す 

1F6DH 

カラー画面表示終了記述子 

画面上の表示位置指定付きの表示画像へのリンク情報の末尾を示す 

1F6EH 

カラー画面音声終了記述子 

音声付きの画面表示用データへのリンク情報の末尾を示す 

1F6FH 

カラー画面参照終了記述子 

時間要素をもつ画面表示用データへのリンク情報の末尾を示す 

1F70H 

予備 

将来の拡張のために用いる。この規格では規定しない 

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24 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

値 

記述子名 

意味及び取扱い 

〜1F80H 

1F81H 

〜1FDFH 

予備 

将来の拡張のために用いる。この規格では規定しない 

6.6.2 

表示制御記述子 本文データの表示制御用の記述子として,次に示すものを使用する。記録形式は,

6.6.1による。表示制御記述子は入れ子にしてもよいが,終了指定をもつ制御は,完全な入れ子状態になっ

ていなければならない。 

値 

記述子名 

意味及び取扱い 

1F04H 

半角開始指定 

後続の文字列を半角表示する 

1F05H 

半角終了指定 

半角表示する文字列の終わりを示す 

1F06H 

下添え字開始指定 

後続する文字列を下添え字表示する 

1F07H 

下添え字終了指定 

下添え字表示する文字列の終わりを示す 

1F09H 

字下げ指定 

後続する文字列を指定数,字下げ表示する。2進化10進数(2バイト)
を後続させて,その値が字下げ数を示す 

1F0AH 

改行 

改行する 

1F0BH 

表の表示開始指定 

後続の表の表示終了指定までを一つの表として表示制御する 

1F0CH 

表の表示終了指定 

表の表示制御する文字列の終わりを示す 

1F0EH 

上添え字開始指定 

後続する文字列を上添え字表示する 

1F0FH 

上添え字終了指定 

上添え字表示する文字列の終わりを示す 

1F10H 

分割禁止開始指定 

後続する文字列の途中で行を折り返してはならないことを示す 

1F11H 

分割禁止終了指定 

途中行折り返しを禁止する文字列の終わりを示す 

1F12H 

強調開始指定 

後続する文字列を強調表示することを示す。強調方法は再生システム
に任せる 

1F13H 

強調終了指定 

強調表示する文字列の終わりを示す 

1F16H 

ルビ対象文字列開始指定 

1F06H〜1F07Hの添え字の中で被ルビ文字との境目を示す 

1F17H 

読み上げ対象文字列開始指定 

読み上げ対象文字列の先頭を示す。後続の読み上げ情報指定と組み合
わせて使う 

1F18H 

置換え文字開始指定 

書籍定義文字パターンなどを他アプリケーションに転記するときに置
き換えする文字列の先頭を示す。置換文字指定の中で使う 

1F1AH 

タブ位置指定 

表の中における各エントリの開始位置を示す 

1F1BH 

字下げ・字上がり指定 

後続する表データの行端の先頭と末尾位置を示す 

1FE0H 

文字修飾指定 

後続する文字列の表示修飾を示す。修飾によって,文字列に上述した
区切り指定を用いる 

1FE1H 

文字修飾終了指定 

文字修飾指定した文字列の終わりを示す 

1FE2H 

〜1FFFH 

予備 

拡張用コード。この規格では、規定しない 

6.7 

著作権表示データ 

6.7.1 

成分構造 再生システムに著作権表示をさせるための表示データを記録する。著作権表示データの

構成は,次のとおりとする。 

著作権表示データ : := 表示用データ 

表示用データ : := (表示制御記述子*,文字列,表示制御終了記述子*)* 

著作権表示の構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 著作権表示データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 表示用データ 画面に表示するためのデータ。データ表現法は,b)による。 

b) 表示用データの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 表示制御記述子(バイナリ値/2バイト) 表示の制御(改行,字下げ,添え字,半角など)を指

示するコード。種類及びその意味は,6.6.2による。 

25 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) 文字列(文字又は1F0AH) 著作権を表示する文字列。1F0AHで改行を示す。 

3) 表示制御終了記述子(バイナリ値/2バイト) 表示制御記述子の制御の範囲の末尾を示す。種類

及びその意味は,6.6.2による。 

6.8 

書籍定義文字パターン 

6.8.1 

成分構造 JIS文字に規定されていない文字を使用する場合の表示用パターンを記録する。書籍定

義文字パターンの記録構造は,次のとおりとする。 

書籍定義文字パターン ← 書籍名管理ブロック 

書籍定義文字パターン : := 制御情報,パターンブロック+ 

制御情報 : := 予備領域1,予備領域2,横ドット構成,縦ドット構成,先頭コード,登録パターン数,

予備領域3 

パターンブロック : := 文字パターン+,空き領域 

書籍定義文字パターンの構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 書籍定義文字パターンの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 制御情報 後続する文字パターン全体の構成情報を記録する。 

2) パターンブロック(1 024バイト) 制御情報で示す構成の文字パターン情報を記録する。各文字は,

このブロックにまたがって記録してはならない。ブロックの最終部分の文字1個分に満たない領域

は,空き領域とする。 

b) 制御情報の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 予備領域1(1バイト) 実装において定義するための領域。 

2) 予備領域2(7バイト) 将来の拡張のための領域。 

3) 横ドット構成(バイナリ値/1バイト) 1文字の横ドット数を記録する。この規格では,8,12,

16,24,30及び48について定義できる。 

4) 縦ドット構成(バイナリ値/1バイト) 1文字の縦ドット数を記録する。この規格では,16,24,

30及び48について定義できる。 

5) 先頭コード(バイナリ値/2バイト) 書籍定義文字パターンの先頭コードを記録する。本文デー

タ内の書籍定義文字をJIS文字と判別できるように,A121Hからの値を順次割り当てて記録する。

書籍定義文字のコードは,94点を1区としてコードに割り当てる(A17EHの次のコードは,A221H

となる。)。 

使用可能なコード範囲は,4.による。 

6) 登録パターン数(バイナリ値/2バイト) 記録している書籍定義文字パターンの総数を記録する。 

7) 予備領域3(2 034バイト) 将来の拡張のための領域。 

c) パターンブロックの構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 文字パターン(バイナリ値/横ドット×縦ドットで決まるバイト数) 書籍定義文字パターンを構

成するビット列を横優先でバイト単位で記録する。 

2) 空き領域 ブロックの最終部分の文字1個分に満たない領域は,空き領域とする。 

6.9 

検索の固有名称定義 

6.9.1 

成分構造 この規格における各検索に対して,書籍に固有の理解しやすい名称(用例検索や人名検

索など)をつけることを可能にするための情報を記録する。検索の固有名称定義の記録構造は,次のとお

りとする。 

検索の固有名称定義 : := エントリ数,予備領域1,前方/後方一致検索用検索名称,条件検索用検

26 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

索名称,複合語検索用検索名称,予備領域2,複合検索用検索名称1,複合

検索用検索名称2,複合検索用検索名称3,複合検索用検索名称4,複合検

索用検索名称5,複合検索用検索名称6,複合検索用検索名称7,複合検索

用検索名称8,複合検索用検索名称9,複合検索用検索名称10,メニュー

用検索名称,予備領域3 

上記各検索名称 : := 種類,略称,正式検索名称 

検索の固有名称定義の構成成分のデータ表現法及び意味は,次のとおりとする。 

a) 検索の固有名称定義の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) エントリ数(バイナリ値/2バイト) 後続して記録されている検索名称の数を記録する。 

2) 予備領域1(68バイト) 実装において定義する領域。 

3) 前方/後方一致検索用検索名称(70バイト) 前方一致,後方一致の表記形及び仮名検索に対する

名称を記録する。記録形式は,上記検索名称による。 

4) 条件検索用検索名称(70バイト) 条件検索に対する名称を記録する。記録形式は,上記検索名称

による。 

5) 複合語検索用検索名称(70バイト) 複合語検索に対する名称を記録する。記録形式は,上記検索

名称による。 

6) 予備領域2(70バイト) 過去の実装との互換性を保つための領域。 

7) 複合検索用検索名称1〜10(70バイト) 複合検索に対する名称を記録する。複合検索は,複数個

(最大10個)定義でき,それぞれについて,固有の検索名称を定義することができる。記録形式は,

上記検索名称による。 

8) メニュー用検索名称(70バイト) メニュー選択に対する名称を記録する。記録形式は,上記検索

名称による。 

b) 各検索名称の構成成分のデータ表現法及び意味 

1) 種類(2進化10進数/2バイト) 固有名称をつけるか否かについて記録する。 

0000 もともと対応する検索が用意されていない 

0001 固有名称を付けず,規格(=検索処理システム)の標準的な扱いとする 

0002 固有名称を後続の略称と正式名称で定義する 

2) 略称(JIS文字/16バイト) 固有名称の略称を記録する。8文字以内の文字列を指定する。名称

文字列が8文字未満の場合は,00hを後ろに詰める。検索システムの画面表示で短い表記が必要な

場合に利用する。 

3) 正式検索名称(JIS文字/32バイト) 固有名称の正式名称を記録する。16文字以内の文字列を指

定する。名称文字列が16文字未満の場合は,00hを後ろに詰める。 

27 

X 4081 : 2002  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

電子出版フォーマットの標準化調査研究委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

板 生   清 

東京大学 

(委員) 

上 野 真 志 

株式会社岩波書店 

梅 津 幸 一 

図書印刷株式会社 

加 藤 寿 郎 

凸版印刷株式会社 

窪 田   明 

経済産業省 

下 川 和 男 

日本電子出版協会 

関 戸 雅 男 

株式会社研究社 

高 橋 仁 一 

大日本印刷株式会社 

高 畑 信 仁 

日外アソシエーツ株式会社 

田 畑 裕 秋 

読売新聞社 

坪 倉   孝 

富士通株式会社 

長谷川 秀 記 

有限会社自由電子出版 

八 田   勲 

経済産業省 

服 部 清 幸 

キヤノン株式会社 

福 田 真 弓 

NECインターチャネル株式会社 

前 田 俊 秀 

株式会社三修社 

村 瀬 拓 男 

株式会社新潮社 

森 田 康 夫 

株式会社小学館 

山 田   蕃 

株式会社三省堂 

(オブザーバー) 

澤 田   位 

財団法人日本規格協会 

永 井 裕 司 

経済産業省 

(事務局) 

内 藤 昌 幸 

財団法人日本規格協会 

電子出版フォーマットの標準化調査研究委員会 (WG1)  構成表 

氏名 

所属 

(主査) 

長谷川 秀 記 

有限会社自由電子出版 

(幹事) 

坪 倉   孝 

富士通株式会社 

(委員) 

上 野 真 志 

株式会社岩波書店 

加 藤 寿 郎 

凸版印刷株式会社 

渋 谷   誠 

イースト株式会社 

関 戸 雅 男 

株式会社研究社 

高 橋 仁 一 

大日本印刷株式会社 

服 部 武 郎 

図書印刷株式会社 

福 田 真 弓 

NECインターチャネル株式会社 

村 瀬 拓 男 

株式会社新潮社 

(オブザーバー) 

澤 田   位 

財団法人日本規格協会 

永 井 裕 司 

経済産業省 

(事務局) 

内 藤 昌 幸 

財団法人日本規格協会