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X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

JIS X 0807には,次に示す附属書がある。 

附属書1(参考) 参考文献 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0807 : 1999 

(ISO 690-2 : 1997) 

電子文献の引用法 

Bibliographic references of electronic 

documents or parts there of 

序文 この規格は,1997年に発行されたISO 690-2, Information and documentation−Bibliographic references

−Part 2:Electronic documents or parts there ofを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく

作成した日本工業規格である。 

 なお,この規格で点線の下線を施してある“例”は原国際規格にはない事項である。 

1.1 

適用範囲 この規格は,電子文献を引用する場合の構成要素について規定する。これは,引用の記

載順序を規定し,引用の対象である電子文献から得た情報の記録及びその表記を規定する。 

この規格は,著者及び編集者が,書誌に電子文献リストを含めて編さん(纂)する場合及び文献の本文

中に電子文献を引用する場合を対象とする。 

これは,図書館員,書誌編さん者及び索引作成者が必要とする詳細な書誌記述には適用しない。 

1.2 

引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

ISO 4 : 1984 Documentation−Rules for the abbreviation of title words and titles of publications 

ISO 639 : 1988 Code for the representation of names of languages 

ISO 690 : 1987 Documentation−Bibliographic references−Content, form, and structure 

ISO 832 : 1994 Information and documentation−Bibliographic description and references−Rules for the 

abbreviation of typical words 

ISO 8601 : 1988 Date elements and interchange formats−Information interchange−Representation of dates 

and times 

備考 JIS X 0301(日付及び時刻の表記)が,元号による表記を除き,この規格と一致している。 

2. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

a) 著者 (author)  文献の知的及び芸術的内容に責任をもつ人又は団体。 

b) 電子掲示板 (bulletin board)  コンピュータシステムに蓄積された特定の話題に関する情報又はメッ

セージを,利用者が遠隔地からアクセスできるようにしたシステム。 

c) コンピュータプログラム (computer program)  コンピュータの実行形式に合わせて表現した動作を

指定する予定又は計画。 

d) 記事 (contribution)  文献を構成する独立した単位。 

e) データベース (database)  特定の規則に従って電子的な形式で,一か所に蓄積されたデータの集合で

あって,コンピュータでアクセス可能なもの。 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 データベース又はデータベースの中のファイルが単行書又は逐次刊行物を構成することがある。

当該の電子文献が単行書又は逐次刊行物であることが容易に識別できる場合は,上位語の“デ

ータベース”よりもそれらの語の使用を優先した方がよい。 

f) 

電子メール会議 (discussion list)  電子メールリストの登録者間でコンピュータネットワークを通じ

て開かれる特定の話題に関する議論の場を指す。そこでは参加者個人からの寄稿が自動的に電子メー

ルとして登録者全員に送信される。 

g) 文献,資料 (document)  その物理的な形態及び特徴に関係なく,ドキュメンテーションの過程にお

いて一つの単位として扱うことができる記録情報。 

h) 版 (edition)  文献のコピーの集合全体で,そのデータは,すべての点においてマスタとして用いられ

た単一のコピーに対応する[r)を参照]。 

i) 

電子文献 (electronic document)  電子形態で存在する文献であって,コンピュータ技術によってアク

セス可能なもの。 

j) 

電子メールシステム (electronic message system)  コンピュータネットワークを介して電子形態でメ

ッセージを送信するシステム。 

k) ファイル (file)  組織化されたデータの集合。一般には関連付けられたレコードから構成される。 

l) 

記事掲載資料 (host document)  複数の記事から構成される文献又は物理的・書誌的にも独立してい

ないが,それぞれが識別可能な部分から構成される文献。 

m) 単行書 (monograph)  逐次刊行されない文献。すなわち,一回の刊行で完結される文献又はあらかじ

め設定された回数だけ刊行して完結される文献を指す。 

n) 出版者 (publisher)  文献の製作及び頒布に責任をもつ人又は団体。 

o) レコード (record)  通常単一のものとして扱われるデータ群。ファイルの部分集合。 

p) 逐次刊行物 (serial)  媒体の種類を問わず継統して刊行される出版物であって,通常番号又は日付の

表示をして,期限を定めずに刊行し続けるもの。 

q) タイトル,標題紙 (title)  文献に表示された語や語句で,それを用いて文献を指し示すことが容易で,

文献の識別に用いることができ,多くの場合,他の文献からその文献を区別するもの。 

r) バージョン (version)  内容を変えることなく,形態だけを変えた文献の形式[h)参照]。 

3. 情報源 引用に記録するデータの主要な情報源は,文献それ自体である。引用の構成要素は電子文献

それ自体又は附属資料から採録し,それ以外のものから入手した情報は用いない。 

引用に記録したデータは,目を通した又は利用した特定の文献を示すものである。例えば,インターネ

ット上の文献についての引用は,特定のバージョン及びそのバージョンにアクセスした特定のネットワー

クロケーションのタイトル,日付,ロケーション情報などを表示している。文献のデータの優先情報源に

はタイトル又はそれに相当する画面(例えば,表示開始画面又は著作権表示画面)がある。電子文献にそ

のような画面がない場合には,附属資料又は容器のような他の情報源から必要なデータを入手してもよい。 

4. 引用の概要 ここでは,電子文献への引用の構成要素を明確に示し,構成要素の表記のための標準的

な順序を規定する。対象とするのはデータベース及びコンピュータプログラム,電子図書,電子逐次刊行

物,電子掲示板,電子メール会議,他の電子メールシステム及び電子文献の一部分又は記事である。ここ

では各電子文献に共通する一般的な枠組みが採用されており,各電子文献の固有の特性については,各項

目で規定する。 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

構成要素が書誌引用の必す項目であるか選択項目であるかについては,構成要素名の後に丸括弧に入れ

て示す。 

構成要素は,引用文献に適用できるものであって,文献それ自体又は附属資料から入手できるものに限

られる。構成要素のうち選択項目となっているものは,データが簡単に入手できれば引用に記録してもよ

い。 

ここで示した各構成要素については,6.で規定する。 

4.1 

電子図書,データベース及びコンピュータプログラム 

4.1.1 

全体 記述要素は,次による。 

− 主要な著者(必す) 

− タイトル(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− その他の著者(選択) 

− 版(必す) 

− 出版地(必す) 

− 出版者(必す) 

− 出版日付(必す) 

− 更新日付又は改訂日付(必す) 

− 入手日付(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− シリーズ(選択) 

− 注記(選択) 

− 入手先(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 標準番号(必す) 

例1. CAROLL, Lewis. Aliceʼs Adventures in Wonderland [online]. Texinfo ed.2.1. [Dortmund, 

Ger-many] : WindSpiel, November 1994 [cited 10 February 1995]. Available from World Wide 

Web : <http : //www. germany. eu. net/books/caroll/alice. html>. Also available in PostScript and 

ASCII versions from Internet:<ftp//ftp. Germany. EU. net/pub/books/carroll/>. 

例2. Meeting agenda [online]. Gif-sur−Yvette (France) : Centre dʼEtudes Nucleaires/Saclay, Service de 

Documentation, March 1991- [cited 30 September 1992]. Updated bimonthly. ASCII format. 

Available from QUESTEL. 

例3. Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology [online]. 3rd ed. New York : John Wiley, 

1984 [cited 3 January 1990]. Available from DIALOG Information Services, Palo Alto (Calif.). 

例4. AXWORTHY, Glenn. Where in the World is Carmen Sandiego? [disk]. Version for IBM/Tandy. San 

Rafael (Calif.) : Broderbund Software, 1985. 1 computer disk ; 5 1/4 in. Accompanied by : 1986 

World Almanac and Book of Facts. System requirements:IBM/Tandy compatibles ; 128kB RAM ; 

MS DOS 2.0, 3.0 series ; graphics adapter required. Designers : Gene Portwood and Lauren Elliott.  

4.1.2 

電子図書の一部分,データベースの一部分又はコンピュータプログラムの一部分 通常,文献の一

部分とは,その文献から独立していないため記事掲載資料の記述が必要なものである。文献の一部分を独

立したものとして扱っても内容の上で支障がない場合は,記事として引用してもよい。 

記述要素は,次による。 

− 記事掲載資料の主要な著者(必す) 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 記事掲載資料のタイトル(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− 記事掲載資料のその他の著者(選択) 

− 版(必す) 

− 出版地(必す) 

− 出版者(必す) 

− 出版日付(必す) 

− 更新日付又は改訂日付(必す) 

− 入手日付(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 章など(必す) 

− 章などのタイトル(必す) 

− 記事掲載資料内での番号(選択) 

− 記事掲載資料内でのロケーション(必す) 

− 注記(選択) 

− 入手先(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 標準番号(必す) 

例1. World Factbook [CD−ROM]. [Washington, D. C.] : Central Intelligence Agency, 1990. Spain vital 

statistics. ID number : CI WOFACT 1206.  

例2. ICC British Company Financial Datasheets [online]. Hampton (Middlesex, U. K.) : ICC Online, 

1992, updated 3 March 1992 [cited 11 March 1992]. 

Robert Maxwell Group PLC. Accession no. 01209277. Available from : DIALOG Information 

Services, Palo Alto (Calif.). 

例3. CARROLL, Lewis. Aliceʼs Adventures in Wonderland [online]. Texinfo. ed. 2. 2. [Dortmund, 

Germany] : WindSpiel, November 1994 [cited 30 March 1995]. 

Chapter VII. A Mad Tea−Party. Available from World−Wide Web : <http : //www. germany. eu. 

net/books/carroll/alice 10. html#SEC13>. 

4.1.3 

電子図書の記事,データベースの記事又はコンピュータプログラムの記事 記述要素は,次による。 

− 主要な著者(必す) 

− タイトル(必す) 

− 記事掲載資料の主要な著者(必す) 

− 記事掲載資料のタイトル(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− 記事掲載資料のその他の著者(選択) 

− 版(必す) 

− 出版地(必す) 

− 出版者(必す) 

− 出版日付(必す) 

− 更新日付又は改訂日付(必す) 

− 入手日付(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 記事掲載資料の番号(選択) 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 記事掲載資料内でのロケーション(必す) 

− 注記(選択) 

− 入手先(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 標準番号(必す) 

例1. ZHUKOVSKY, Vladimir ; ITKIN, Vladimir ; and CHERNENKO, Lev. Helicopters over the crater. 

In Current Digest of the Soviet Press [online]. Columbus (Ohio) : Current Digest of the Soviet 

Press, 11 June 1986 [cited 14 February 1991]. Accession no. 0008752. Available from DIALOG 

Information Services, Palo Alto (Calif.). 

例2. Belle de Jour. In Magillʼs Survey of Cinema [online]. Pasadena (Calif.) : Salem Press, 1985-[cited 

1994-08-04]. Accession no.0050053. Available from : DIALOG Information Services, Palo Alto 

(Calif.). 

例3. MCCONNELL, W. H. Constitutional History. In The Canadian Encyclopedia [CD−ROM]. 

Macintosh version 1. 1. Toronto : McClelland & Stewart, c1993. ISBN 0-7710-1932-7. 

4.2 

電子逐次刊行物 

4.2.1 

全体 記述要素は,次による。 

− タイトル(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− 版(必す) 

− 出版地(必す) 

− 出版者(必す) 

− 出版日付(必す) 

− 入手日付(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− シリーズ(選択) 

− 注記(選択) 

− 入手先(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 標準番号(必す) 

例1. Journal of Technology Education [online]. Blacksburg (Va.) : Virginia Polytechnic Institute and 

State University, 1989- [cited 15 March 1995]. 

Semi-annual. Available from Internet : <gopher : //borg. lib. vt. edu : 70/1/jte>. ISSN1045-1064. 

例2. Profile Canada [CD−ROM]. Toronto : Micromedia, 1993-. The Canadian Connection. 

Accompanied by : userʼs guide. System requirements : IBM PC or compatible ; MPC Standard CD

−ROM drive ; DOS 3.30 or higher ; 490 kB RAM ; MS−DOS Extensions 2. 1 or higher. 

Quarterly. 

4.2.2 

逐次刊行物論文及びその他の記事 記述要素は,次による。 

− 主要な著者(必す) 

− タイトル(必す) 

− 記事掲載資料のタイトル(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− 版(必す) 

− 号数表示(必す) 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 更新日付又は改訂日付(必す) 

− 入手日(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 記事掲載資料内でのロケーション(必す) 

− 注記(選択) 

− 入手先(オンライン文献だけ必す,その他は選択) 

− 標準番号(必す) 

例1. STONE, Nan. The Globalization of Europe. Harvard Business Review [online]. May−June 1989 

[cited 3 September 1990]. Available from BRS Information Technologies, McLean (Va.). 

例2. PRICE−WILKIN, John. Using the World−Wide Web to Deliver Complex Electronic Documents : 

Implications for Libraries. The Public-Access Computer Systems Review [online]. 1994, vol. 5, no. 

3 [cited 1994-07-28], pp. 5-21. Available from Internet : <gopher://info. 

lib.uh.edu:70/00/articles/e-journals/uhlibrary/pacsreview/v5/n3/pricewil.5n3>. ISSN1048-6542. 

4.3 

電子掲示板,電子メール会議及び電子メールシステム 

4.3.1 

全体 記述要素は,次による。 

− タイトル(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− 運営責任者の所在地(必す) 

− 運営責任者(必す) 

− 運営開始年(必す) 

− 入手日付(必す) 

− 注記(選択) 

− 入手先(必す) 

例1. PACS−L (Public Access Computer Systems Forum) [online]. Houston (Tex.) : University of 

Houston Libraries, June 1989- [cited 17 May 1995]. Available from Internet : listserv@uhupvml. 

uh.edu.  

例2. Federal Depository Library Program Files (/GO Depository) [online]. Washington, D. C. : 

Government Printing Office [cited 1995-02-15]. Available from Internet : <telnet://federal. 

bbs.gpo.gov>. 

4.3.2 

電子メール 記述要素は,次による。 

− 送信者(必す) 

− タイトル(必す) 

− 電子メールシステムの名称(必す) 

− 媒体の種類(必す) 

− その他の送信者又は受信者(選択) 

− 運営責任者の所在地(必す) 

− 運営責任者(必す) 

− 送信日付(必す) 

備考 私信又は非公開の交信の場合には,送信日を記載する。 

− 入手日(必す) 

− メッセージシステム内での番号(選択) 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− メッセージシステム内でのロケーション(必す) 

− 入手先(私信又は非公開の交信を除いて必す) 

− 注記(選択) 

例1. PARKER, Elliott. Re : Citing Electronic Journals. In PACS−L (Public Access Computer Systems 

Forum) [online]. Houston (Tex.) : University of Houston Libraries, 24 November 1989 ; 13 : 29 : 

35 CST [cited 1 January 1995 ; 16 : 15 EST]. Available from Internet : <telnet://brsuser@a.cni. 

org>. 

例2. PRITCHARD, Sara. Your Request for Information about ISO Standards. [online]. Message to 

Margaret MORRISON. 18 February 1995 [cited 3 March 1995]. Personal communication.  

5. 記録の通則 引用に含むデータは一般に原文献に表示されたとおりに記録する。大文字使用法,句読

法については必ずしも表示されたとおりに記録する必要はない。これらの形式及び書式の通則を規定する。 

5.1 

翻字 原文献に表記されているデータを翻字又はローマ字に置き換える場合は,当該の国際規格に

準拠する。 

翻字したデータが原文献のデータの代わりに使用される場合又は原文献のデータに付加される場合は,

翻字したデータを角括弧に入れる。 

5.2 

略記 著者名,編者名などの姓名のうち,名は識別を妨げない限り頭文字だけとしてもよい。 

出版事項の地名に付加される州名,県名,国名(6.7.1参照)又は識別のために付加される団体名(6.1.3

参照)は,慣行に従って省略形を用いてもよい。 

逐次刊行物名は,省略した誌名があいまいにならなければ省略形を使ってもよい。 

逐次刊行物名の省略形は,ISO 4による。 

引用中でよく用いられている語や用語の省略形は,ISO 832による。 

一般に使用されている略語を除き,引用中で使用する略語の意味又は略語と完全形との対応は,注又は

一覧表で示す。 

5.3 

大文字使用 大文字使用法はデータを表記している当該言語又は文字の慣行による。 

5.4 

句読法 同じ句読法を一貫して使用する。 

引用の構成要素は,次に続く構成要素と句読点(例:ピリオド,ダッシュなど)で明確に分離する。 

構成要素の中の部分でも一貫した句読法を用いる。 

備考 句読法の重要性を強調するために,この規格の事例では句読法の使用法を統一した。例で使用

した句読法は,説明のためであり,この規格の一部ではない。 

5.5 書体 各構成要素の区別を強調するため又は引用の配列のより所となる構成要素を目立たせるため,

文字に下線を引いたり,書体を変えてもよい。 

5.6 

付加又は修正 原文献の誤りを修正するために引用にデータを付加してもよい。翻訳又は翻字情報,

若しくは個人著者又は団体著者を正確に識別するために,頭文字又は頭字語ではなく完全形を用いる。同

じ地名を区別するために語を追加し,正確な日付又は時刻を表すために日付又は時刻を補記する。 

注記以外ではこれらのデータは,一般に修正する要素の後に角括弧に入れて付記する。 

6. 記述要素の詳細 

6.1 

主要な著者 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.1.1 

個人及び団体 電子文献の著作に責任をもつ個人を主要な著者とする。団体の意志又は活動を反映

している著作又は団体の管理運営に関わる著作は,団体を著者としてもよい。 

様々な情報源から編集した著作又は複数の著者の論文などから構成した電子文献で編者が顕著に記録さ

れている場合は,その編者を主要な著者とみなしてもよい。その場合,編者名の後に“ed.”,“編”又は同

義の略語を付記する。 

6.1.2 

名前の表記 “主要な著者”の名前は,情報源に表示されているとおりに記録するが,図書館目録,

書誌,要覧などの場合は,姓を初めに記録する。その際,名が分かる場合は,姓の後に記録する。名は頭

文字にしてもよい。 

6.1.3 

団体 団体名は,情報源に表示されているとおりに記録する。団体の識別に必要な場合は,その上

部団体の名前及び団体名を記録する。団体の名前からその団体がもっと大きな団体の下部組織であること

が分かる場合は,識別に不可欠と考えられる中間レベルの名前があるとき,上部団体の名前と一緒に中間

レベルの名前を記録してもよい。団体自体が固有の機能をもち,親団体とは別の名前で知られている場合

は,その団体名を記録してもよい。出版地から政府機関の国名が不明の場合は,国名を記録してもよい。 

出版地から団体の所在地が不明な場合又は名前だけでは団体の識別が明確にならない場合は,団体名の

後に,その団体が所在し,活動し,その施設がある地名を丸括弧に入れて付記する。 

6.1.4 

2名又は3名の著者名 著者名が2名以上ある場合は,最も顕著に表示されている著者名を最初に

記録する。著者名が同等に表示されている場合は,最初に表示されている著者名を記録する。2名又は3

名の個人又は団体が著者の場合は,2名又は3名の著者名をすべて記録する。 

6.1.5 

4名以上の著者名 著者名が4名以上ある場合は,最初の著者名だけ,最初の2名の著者名又は最

初の3名の著者名を記録する。その他の著者名は省略してもよい。著者名を省略した場合は“et al. (et alii)”,

“ほか”又は同義の略語を最後の著者名の後に付記する。 

6.1.6 

主要な著者が不明 著作に責任をもつ個人名又は団体名がその資料で表示されていない場合は,著

者名を省略し,タイトルを最初の記述要素として記録する。著者が不明な場合に“Anonymous”という用語

を著者名の代わりに使用してはならない。 

6.2 

タイトル 

6.2.1 

表記 タイトルは,情報源に表示されたとおりに記録する。必要があれば,5.で示した翻字法,省

略,大文字使用法などを適用する。 

6.2.2 

翻訳 情報源に表示されているタイトルの後に,タイトルの翻訳形を角括弧に入れて付記してもよ

い。 

6.2.3 

二つ以上のタイトル 情報源に二つ以上のタイトルがある場合又は二つ以上の言語でタイトルが

表示されている場合は,最も顕著に表示されているタイトルを記録する。二つ以上のタイトルが同等に表

示されている場合は,最初のタイトルを記録する。 

6.2.4 

副タイトル 文献の内容が明確な場合又は識別に役立つ場合,副タイトル又はタイトル関連データ

を記録してもよい。 

6.2.5 

省略 文献の識別に差支えがない場合は,長いタイトル又は副タイトルを省略してもよい。タイト

ルの初めの部分は省略できない。省略は,すべて3点リーダ(“…”)で示す。 

6.2.6 

タイトル不明 電子文献又は附属書でタイトルが表示されていない場合,タイトルの代わりに文献

の最初の数語を3点リーダ(“…”)と共に記録する。さらに,文献の主題内容を表す簡単な説明文を,タ

イトルの代わりにした語の後に角括弧に入れて付記する。 

電子メール又は電子掲示板及び電子メール会議のような公共メッセージシステムに投稿した記事の場合,

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

文献の主題表示 (subject) をタイトルの代わりにしてもよい。 

6.3 

媒体の種類 電子媒体の種類をタイトルの後に角括弧に入れて付記する。その用語は,次による。 

例1. [online] 

例2. [CD−ROM] 

例3. [magnetic tape] 

例3A. [磁気テープ] 

例4. [disk] 

例4A. [ディスク] 

必要があれば図書,逐次刊行物,データベース,プログラムなどの出版物の種類を媒体の種類を表示す

る語の中で付記してもよい。 

例1. [database online] 

例1A. [オンラインデータベース] 

例2. [database on magnetic tape] 

例3. [monograph on CD−ROM] 

例4. [serial online] 

例5. [computer program on disk] 

例6. [bulletin board online] 

例7. [electronic mail] 

例7A. [電子メール] 

6.4 

その他の著者 

6.4.1 

その他の著者となる個人又は団体 副次的な役割を果たしている個人又は団体(編者,翻訳者,挿

絵画家,電子メールの受信者,援助団体など)は,主要な著者に含まない。タイトル及び媒体の種類の後

にそれらの名前及び役割を記録してもよい(6.11参照)。 

特定の版及びシリーズタイトルに関連する著者は,当該の版表示及びシリーズタイトルの後に記録する。 

例 5th ed. Revised and expanded by A. M. Duff. 

6.4.2 

表記 その他の著者として記録する名前は情報源に表示されている順序で記録し,6.1で規定した

とおりに表記する。 

6.5 

版 

6.5.1 

表記 電子文献は頻繁に更新又は改訂が行われるので版表示が頻出する。“版”,“バージョン”,

“リリース”,“レベル”,“アップデート”のような語が使用される。“改訂版”,“第3アップデート”,“ト

レーニングレベル”などの従来から使用されている用語が表示される場合もある。 

版数及び版表示は,情報源に表示された用語のとおりに記録する。 

例1. 5th ed. 

例1A. 第5版 

例2. Version for IBM/Tandy 

例3. Macintosh vorsion 1. 1 

電子文献に二つ以上の版表示がある場合は,その両方(例えば版及びバージョン)を,情報源に表示さ

れた順序で記録する。 

例 5th ed., version 3. 5 

10 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.5.2 

略記及び数詞 欧文の数詞(“second”, “third” など)は,算用数字で記録する。情報源に初版の

表示がある場合,それを記録してもよい。 

版表示の用語及び数詞は,ISO 832に基づいて略記する。 

6.6 

逐次刊行物の号数表示 

6.6.1 

表記 電子逐次刊行物の場合,号数表示は,できる限り完全な形で記録する。情報源に表示されて

いる時間表示(月,年など)及び番号付け(巻数,号数など)を含む。 

6.6.2 

初号だけの表示 刊行が終了していない電子逐次刊行物の全号を記述する場合,初号の時間表示又

は番号付け若しくはその両方にハイフン及びスペース1個を続けて記録する。 

例 January 1995-, vol. 1, no. 1- . 

電子逐次刊行物の開始画面又は附属資料で最初の号が不明な場合は,逐次刊行物に表示されている発行

日付を記録する。 

6.6.3 

完全表示又は部分表示 電子逐次刊行物の全部又は一部を引用する場合は,初号及び最終号の時間

表示,番号付け又はその両方を記録する。電子逐次刊行物の開始画面又は附属資料で開始日付及び終了日

付が不明な場合は,逐次刊行物に表示されている最初の発行日及び最新の発行日を記録する。 

6.7 

出版地 

6.7.1 

表記 情報源に用いられている言語のとおり,文献の出版地を記録する。同じ名称の出版地又はよ

く知られていない出版地名を識別する場合には,出版地名の後に州名,郡名など省略した形で丸括弧に入

れて付記する。 

例1. Paris 

例2. Gif-sur−Yvette (France) 

例3. Hampton (Middlesex, U. K.) 

例4. Pasadena (Calif.) 

6.7.2 

二つ以上の出版地 情報源に二つ以上の出版地がある場合は,最も顕著に表示されている出版地を

記録する。二つ以上の出版地が同等に表示されている場合は,最初の出版地を記録する。 

なお,その他の出版地も情報源に表示されている順序で記録してもよい。 

6.7.3 

出版地不明 電子文献及び附属資料に明確に出版地が表示されていない場合で他の適切な方法で

地名が推定できる場合は,それを角括弧に入れて記録する。 

出版地が推定できない場合は,“place of publication unknown”,“出版地不明”,“sine loco” のような句又

は同義の略語(例:“s. 1.”)を出版地名の代わりに記録してもよい。ネットワークを介してアクセスした

オンライン文献の出版地が情報源の他のデータから判別できない場合は,出版地名を省略してもよい。こ

の場合,文献のネットワーク上のロケーションを記録する(6.12.1参照)。 

6.8 

出版者 

6.8.1 

表記 出版者は,識別が困難にならなければ省略又は略記した形式で記録してもよい。人名からな

る出版社名は,識別に不可欠であれば,姓名の名又は頭字を記録する。 

“and company”,“and sons”,“Inc” などの句は省略する。“press” という語は省略できない。 

例1. Broderbund Software 

例2. Virginia Polytechnic Institute and State University 

例3. John Wiley 

例4. Salem Press 

11 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.8.2 

二つ以上の出版者 情報源に二つ以上の出版者がある場合は,最も顕著に表示されている出版者を

記録する。二つ以上の出版者が同等に表示されている場合は,最初の出版者を記録する。二つ目以降の出

版者を初めに記録した出版者と同じように出版地と対にして記録してもよい。 

6.8.3 

出版者不明 情報源に出版地が表示されていない場合は,“publisher unknown”,“出版者不明”,又

は同義の略語(例: “s. 1.”)を出版者名の代わりに記録する。ネットワークを介してアクセスしたオンラ

イン文献の場合,その出版者名が情報源から判別できない場合は,出版者名を省略してもよい。このよう

な場合は,文献を入手したネットワーク・アドレスを出版者名の代わりに補うことができる(6.12.1参照)。 

6.9 

日付 

6.9.1 

表記 更新や改訂が頻繁に行われる電子文献の場合は必要に応じて,出版,アップデート,改訂及

び引用の日付を年,月,日,及び時間で記録してもよい。 

例 18 February 1997 ; 14 : 04 : 28 EST 

年は,算用数字で記録する。 

出版日付は,ISO 8601の規定に従い,算用数字で記録する。 

例 1997-01-20 

6.9.2 

出版日付 情報源に表示されているとおりに出版日付を記録する。電子文献又は附属資料に出版日

付が表示されていない場合でも,日付が明確であれば,その出版日付を角括弧に入れて記録する。 

6.9.2.1 

出版日付が二つにわたる電子出版物 データの更新をしていないデータベース又は廃刊となっ

たオンライン逐次刊行物のような出版日付が二つにわたる出版物は,開始日付と終了日付とを記録しても

よい。 

例 September 1975−August 1984 

電子文献の開始画面又は電子文献に附属する文書に開始日付と終了日付とが表示されていない場合は,

分かれば文献の最初と最後の項目の日付を記録してもよい。 

更新が行われているデータベース又は刊行中の逐次刊行物のように電子文献の出版日付が2年以上にわ

たり,完結していない文献の場合,文献の開始日付の後にハイフンと空白1文字分を付記してもよい。 

例 June 1991- 

文献の開始画面又はその附属資料で文献の開始日付が不明な場合は,分かる限り文献に表示されている

最初の日付を記録する。 

6.9.2.2 

出版日付不明 情報源から出版日付が確定できない場合,著作権登録日付を出版日付として記録

する。著作権登録日付が不明で,それ以外に電子文献の信頼できる出版日付がない場合は, “date un nown”,

“出版日付不明”又は同義の句(例:“s. 1.”)を日付の代わりに記録する。 

二つ以上の日付をもつ電子文献(例えば,データベース全体,電子掲示板,その他の電子メールシステ

ムなど)の場合,情報源自体から日付が確定できないときは,別法として出版日付を省略する。この場合,

引用日付を角括弧に入れて記録してもよい(6.9.4参照)。 

6.9.3 

更新日付又は改定日付 電子文献は,新しい版又はバージョンまで頻繁にアップデートされる。新

しいレコードの追加によって文献自体が完結した場合でも,誤りの訂正又は維持管理のために更新が行わ

れる。引用する文献の更新日付又は改訂日付を適切であれば出版日付の後に情報源で表示されている用語

と共に記録する。 

例1. updated January 1997 

例2. rev. 1 March 1997 

12 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.9.4 

入手日付 オンライン文献のように電子文献が不断に更新されている場合,若しくは,文献又は附

属資料から信頼できる日付が確定できない場合は,電子文献を実際に見た日付を角括弧に入れて記録する。

入手日付の前に “cited”,“引用”又は同義の語を付記する。 

例1. [cited 3 September 1997] 

例1A. [引用1997年9月3日] 

例2. [cited 1997-07-28] 

例2A. [引用1997-07-28] 

例3. [cited 17 May 1997 ; 16 : 15 GMT] 

例3A. [引用1997年5月17日グリニッジ標準時16時15分] 

6.10 シリーズ 電子文献が,それがシリーズ名のような上位の名前をもっている場合,番号付けの有無

にかかわらず,より上位の名前及び関連した番号付けを文献に表示されたとおりに記録してもよい。 

6.11 注記 

6.11.1 物理的特長 電子文献の形態又は記録媒体の数量及び種類は,注記に記録する。 

例1. 1 magnetic tape : 9 track, 6250 bpi, EBCDIC 

例2. ASCII format 

6.11.2 附属資料 利用者マニュアル,又はカセットテープのような電子文献の附属資料についての情報は,

注記に記録してもよい。この情報は “Accompanied by”,“附属する”といった語句,又は同義の句に続い

て記録する。 

6.11.3 システム要件 システム要件についての情報は,注記に記録してもよい。システム要件には,次の

事項を記載する。当該の電子文献を利用するために必要なコンピュータの種類及び形式:メモリ容量,オ

ペレーティングシステム及びそのバージョン,ソフトウェア,周辺機器の種類及び特徴。システム要件の

記述は,電子文献又は附属資料の表示による。この情報はあいまいにならないように “System requirements”,

“システム要件”又は同義の句の後に表示してもよい。 

例1. System requirements : IBM PC or compatible ; MPC Standard CD−ROM drive ; DOS 3.30 or 

higher ; 490 kB RAM ; MS−DOS Extensions 2. 1 or higher 

例1A. システム要件:IBM PC又は互換機;MPC標準CD−ROMドライブ;DOS 3.30又はそれ以

上;490 kB RAM ; MS−DOS Extensions 2. 1又はそれ以上 

6.11.4 更新頻度 データベースのように電子文献の更新が行われている場合,更新の頻度は,注記に記録

する(例:“Updated weekly”,“Reloaded annualy”,“Continually updated”,“Quarterly”,“毎週アップデート”,

“毎年アッププデート”,“継続してアップデート”,“年4回”など)。 

6.11.5 言語 電子文献の画面,附属資料などの言語は,注記に記録してもよい。(例:本文はフランス語

と英語)。必要があれば,言語を示すコードを使用してもよい。言語コードは,ISO 639による。 

6.11.6 その他の注記 コンピュータプログラマ又は電子文献の製作協力者が,謝辞,開始画面又は附属資

料の標題紙以外の部分に表示されている場合は,“Credits : ”,“Producers : ”,“Programmers : ”,“謝辞”,“製

作者”,“プログラマ”又はそれと同義の語を前に付けてそれらを注記に記録してもよい。 

その他の種類の注記として,レコード数又はバイト数に換算した文献の数量,音声出力,動画表示及び

色表示についての性能,アクセス制限などを記録する。 

例1. Designers:Gene Portwood and Lauren Elliott 

例1A. デザイナー:Gene Portwood and Lauren Elliot 

例2. System operator:Tony Ford 

13 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例2A. システムオペレータ:Tony Ford 

例3. Approximately 25, 000 records 

例3A. 約25, 000レコード 

6.12 入手先 

6.12.1 オンライン文献 オンライン文献の場合,引用した文献の出所を識別したり,ロケーションを探索

したりするための情報が必要である。この情報は “Available from”,“入手先”又は同義の句で識別する。 

インターネットのようなコンピュータネットワーク上のオンライン文献のロケーション情報は,実際に

見た情報源(例:インターネット)を指示しなければならない。また,ロケーションに関するネットワー

クアドレスと同様,文献へのアクセス方法を記録する(例:FTP)。ロケーション情報の構成要素(例:ホ

ストコンピュータのアドレス,ディレクトリ名,ファイル名など)は,情報源に表示されているのと同じ

句読法,大文字使用で記録する。 

例1. Available from Internet : listserv@uhupvml.uh.edu by sending command GET PRINCEWIL 

PRV5N3 F=MAIL 

例2. Available from Internet via anonymous FTP to : BORG. LIB. VT. EDU. 

例3. Available 

from 

Internet 

<gopher 

://info.lib.uh.edu 

70/00/articles/e-journals/uhlibrary/pacsreview/v5/n3/pricewil.5n3> 

例4. Available from DIALOG Information Services, Palo Alto (Calif.). 

例5. Available from TELESYSTEMES QUESTEL. 

例6. Available from World Wide Web : 〈http://www.nlc-bnc.ca/iso/tc46sc9/standard/690-2e. htm〉 

6.12.2 他の入手先 電子文献の他のロケーション又は形態についての情報を示してもよい。この情報と実

際に引用した文献のロケーションを指示する情報とを明確に区別し, “Also available” ,“他の入手先”の

ような語,又は適切な同義の句の後に続けて記録する。 

例 Also available in HTML version from<URL:http://info.lib.uh.edu/pacsrev.html> 

6.13 標準番号 電子文献に付与された標準番号がある場合は,その番号を記録する。標準番号の前には

標準番号付与システムで使用されている識別子を付ける。(例:ISSN, ISBN) 

例1. ISBN 2-7654-0537-9 

例2. ISSN 1045-1064 

6.14 構成部分及び記事 

6.14.1 電子文献の一部分 電子文献の個別の記事以外の一部分を引用する場合,その部分に独自な詳細項

目(章又は一部分の表示及びタイトル),番号付け及び記事掲載資料のロケーションは,上位の電子文献全

体の構成要素の中に記録し,著作の引用データに続けて記録する。その後に注記,入手先の表示及び標準

番号を記録する。 

6.14.2 電子文献の記事 電子文献の個別の記事を引用する場合,記事に関係する詳細項目(例:著者,標

題)は,一括して記事掲載資料を引用する項目の前に置き,フォント,句読法,又は “In” のような語に

よって明確に区別する。記事掲載資料の中での記事の番号付け及びロケーションは,記事掲載資料の構成

要素と注記,入手先の表示,標準番号の前に置く。 

6.14.3 記事掲載資料又はシステムの番号付け 記事掲載資料又はシステムの識別子として記事掲載資料

の一部分又は記事に付与したレコード番号又は他の番号は,将来記事をその番号で検索できるように記録

するのが望ましい。この番号は,“Record no.”,“Item no.”,“Accession no.”,“レコード番号”,“記述対象

番号”,“受入番号”のような語又は適切な同義の句の後に記録するのが望ましい。 

14 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.14.4 記事掲載資料のロケーション 記事掲載資料の一部分又は記事のロケーションは,文献にページ付

けがあるか又はそれと同等のものがあれば記録する。ロケーションの細目の順序は,次による。 

a) ページ,画面,段落,又は行番号で一部分若しくは記事又はデータベースを固定するもの(例:“pp.5-21”,

“lines 100-150”) 

b) ラベルの付いた部分,節,表,シーン,又は他のテキスト内部での見出し 

c) ホスト特有の見出し 

電子文献にページ付け又はそれに相当するものがない場合,構成文献及び記事の範囲を行数,画面

数などの合計(例:“[35 lines]”,又は “[approx. 12 screens]”)を角括弧に入れて記録してもよい。 

7. 引用と本文中の引用との関連 本文中の引用は,文献リストよりも簡潔な形式を用い,テキストの途

中に( )に入れて挿入するか,若しくはページの脚注,章末の注記又はテキスト末尾の注記として加え

るものである。引用の目的は,テキストの中にある事項(引用文,展開した考えなど)の出典である出版

物を識別し,原文献中の正確なロケーションを特定することである。 

本文の末尾に独立した文献リストがないか,又そのようなリストがあっても本文中で引用した文献がす

べて収録されていない場合は,文献リストに記載されていない文献を最初に引用するときに,6.で示した

引用の構成要素のうち,必す項目を記載しなければならない。 

本文中の引用と文献リストがある場合,本文中の引用は文献リストとの対応が明確となるようなデータ

を記録する。文献リストと本文中の引用の対応は,ISO 690による。 

15 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書1(参考) 参考文献 

[1] ISO 2108 : 1992 Information and Documentation−International Standard Book Numbering (ISBN). 

備考 JIS X 0305[国際標準図書番号 (ISBN)]がこの国際規格に対応している。 

[2] ISO 3297 : 1986 Documentation−International Standard Serial Numbering (ISSN). 

備考 JIS X 0306[国際標準逐次刊行物番号 (ISSN)]がこの国際規格に対応している。 

[3] ISO 512711 : 1983 Documentation and information−Vocabulary−Part 1:Basic concepts. 

備考 JIS X 0701[ドキュメンテーション用語(基本概念)]がこの国際規格に対応している。 

[4] ISO 51271 3 a) : 1981 Information and documentation−Vocabulary−Section 3 a):Acquisition, 

identification, and analysis of documents and data. 

備考 JIS X 0705[ドキュメンテーション用語(文献及びデータの収集,特定及び分析)]がこの国際

規格に対応している。 

[5] ISO/TR 9544 : 1988 Information processing−Computer-assisted publishing−Vocabulary. 

[6] BERNERS−LEE, T. ; MASINTER, L. ; MCCAHILL, M., ed. Uniform Resource Locators (URL). [Place of 

publication unknown]:Internet Engineering Task Force, December 1994 [cited 15 October 1996 ; 14 : 17 EST]. 

Request for Comments : 1738. [25 pp.] Available from Internet : <ftp://ds.internic.net/rfc/rfc1738.txt>. Also 

available from Internet : <ftp://nic.nordu.net/rfc/rfc1738.txt>. 

16 

X 0807 : 1999 (ISO 690-2 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS X 0807(電子文献の引用法)原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

宮 澤   彰 

学術情報センター研究開発部 

糸 賀 雅 児 

慶應義塾大学文学部 

上 田 修 一 

慶應義塾大学文学部 

牛 崎   進 

立教大学図書館 

長 田 孝 治 

株式会社日本総合技術研究所 

加 藤 信 哉 

東京大学附属図書館 

神 門 典 子 

学術情報センター研究開発部 

菊 池 亮 一 

明治大学図書館 

岸 田 和 明 

駿河大学文化情報学部 

北 原 圀 彦 

日外アソシエーツ株式会社 

倉 田 敬 子 

慶應義塾大学文学部 

栗 原 晃 雄 

工業技術院標準部情報電気規格課 

庄 司 雅 之 

早稲田大学図書館 

菅 野 育 子 

愛知淑徳大学文学部 

杉 山 時 之 

国立国会図書館総務部 

鈴 木 政 紀 

文教大学図書館 

田 村 貴代子 

国立国会図書館専門資料部 

橋 詰 邦 隆 

工業技術院標準部情報電気規格課 

長谷川 豊 祐 

鶴見大学図書館 

平 井 邦 造 

株式会社KMKデジテックス 

松 本 浩 一 

図書館情報大学図書館情報学部 

村 上 正 志 

国立国会図書館総務部 

森   宗 正 

標準化技術者 

門 條   司 

株式会社三洋ソフトウェアサービス 

安 江 明 夫 

国立国会図書館総務部 

渡 辺 信 一 

大日本印刷株式会社 

(事務局) 

芝 山 茂 男 

財団法人日本規格協会 

JIS X 0807(電子文献の引用法)原案作成分科会 構成表 

氏名 

所属 

(主査) 

菅 野 育 子 

愛知淑徳大学文学部 

上 田 修 一 

慶應義塾大学文学部 

加 藤 信 哉 

東京大学附属図書館 

倉 田 敬 子 

慶應義塾大学文学部 

栗 原 晃 雄 

工業技術院標準部情報電気規格課 

鈴 木 政 紀 

文教大学図書館 

長谷川 豊 祐 

鶴見大学図書館 

宮 澤   彰 

学術情報センター研究開発部 

森   宗 正 

標準化技術者 

(事務局) 

芝 山 茂 男 

財団法人日本規格協会