X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 番号体系························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
略語 ·································································································································· 92
索引(五十音順) ················································································································ 97
索引(アルファベット順) ··································································································· 118
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
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まえがき
この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出
があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産業規格である。これによって,
JIS X 0500-1:2009,JIS X 0500-2:2009及びJIS X 0500-3:2009は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
X 0500:2020
(ISO/IEC 19762:2016)
自動認識及びデータ取得技術−用語
Information technology-
Automatic identification and data capture (AIDC) techniques-
Harmonized vocabulary
序文
この規格は,2016年に第1版として発行されたISO/IEC 19762を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
この規格では,特に自動認識及びデータ取得技術での情報技術における国際間のコミュニケーション実
現を目指し,この技術の分野で使用される技術用語に対してその定義を規定している。
この規格で使用する略語の一覧表及び用語の索引を,巻末に記載する。
1
適用範囲
この規格は,自動認識及びデータ取得(以下,AIDCという。)技術における一般的な用語及び定義,並
びにAIDC技術の使用者及び専門家がコミュニケーションをとる場合に不可欠な用語について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/IEC 19762:2016,Information technology−Automatic identification and data capture (AIDC)
techniques−Harmonized vocabulary(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
番号体系
この規格で採用している番号体系(数値形式の表記)は,nn.nn.nnnの形式で表記され,最初の2桁の数
値(nn.nn.nnn)は上位層を表し,01=全てのAIDC技術に共通,02=全ての光学的読取媒体,03=一次元
シンボル,04=二次元シンボル,05=RFID,06=無線に関する一般的な用語,07=リアルタイム位置特定
システム(RTIS),08=モバイル物品識別及び管理(MIIM),及び09=センサを表す。
中央の2桁の数値(nn.nn.nnn)は中位層を表し,01=基本的概念及びデータ,02=技術的機能,03=シ
ンボル,04=ハードウェア,及び05=アプリケーションを表す。
最後の2桁又は3桁の数値(nn.nn.nnn)は,用語の順序を表す。
注記 用語の右側に付けた括弧付き数字は,定義が異なる同じ用語がある場合に付けている。
2
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3
用語及び定義
01
基本的概念及びデータ
01.01.01
ビット,2進数字(bit, binary digit)
2進法演算システムで使用される場合の単位であり,0又は1のいずれかの数字。
01.01.02
情報ビット(information bit)
制御の目的ではなく,利用者データを表現することに使用されるビット。
01.01.03
最下位ビット,LSB(least significant bit, LSB)
<データ表現>位取り表記法において,最小の重みをもつビット位置。
[ISO/IEC 2382の05.04.08参照]
01.01.04
最上位ビット,MSB(most significant bit, MSB)
<データ表現>位取り表記法において,最大の重みをもつビット位置。
[ISO/IEC 2382の05.04.06参照]
01.01.05
バイト(byte)
幾つかのビットからなる列であって,一つの単位として扱われ,通常は一つの文字又はその一部分を表
すもの。
[JIS X 0004の04.05.08参照]
注記1 1バイトに含まれるビット数は,データ処理システムごとに固定されている。
注記2 1バイトのビット数は,通常8である。
注記3 バイトは,通常八つの論理的データビットであるが,エラー検出ビット又はエラー訂正ビッ
トを含む場合もある。
注記4 8ビットデータは,b1からb8まで,すなわち,最上位ビット(MSB, b8)から最下位ビット
(LSB, b1)までで示される。
01.01.06
16進 (1)(名詞),Hex[hexadecimal (noun), Hex]
0〜9までの数字,及びA〜Fまでの文字を使用し,16を基数としてデータを表す方法(名詞)。
注記1 16及び32ビットのメモリアドレスを表す便利な表記法として用いられる。
注記2 16進法の一般的な表示方法は,NNの箇所を16進数とする0xNNという形式である。
例 数字“10”は16進法では“A”と表記される。
01.01.07
16進 (2)(形容詞)[hexadecimal (adj.)]
16進数値のように,16の取り得る異なった値又は状態をもつ選択又は条件によって特徴付けられている
(形容詞)。
01.01.08
キャラクタ(character)
情報を構成,表現又は制御するために用いる要素の集合の構成単位。
3
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注記 キャラクタは,文字,数字,句読点又は他のシンボル(メッセージ内のスペース,復帰又は改
行のような特殊な制御機能)である。
[IEC 60050-702の702-05-10参照]
01.01.09
データ文字(data character)
意味のある情報を表す文字。
注記 データ文字には,数字,英字,句読点又は制御文字がある。
01.01.10
文字集合(character set)
所定の目的を満たす文字の有限集合。
注記 ASCIIは文字集合の一例である。
01.01.11
コード(code)
第1の集合の要素を第2の集合の要素に対応付けさせる規則の集まり。
[JIS X 0004の04.02.01参照]
01.01.12
コード要素(code element)
コード化集合の一つの要素にコードを適用した結果。
[JIS X 0004の04.02.04参照]
01.01.13
コード化文字集合 (1)(coded character set)
各要素が単一文字からなるコード化集合。
[JIS X 0004の04.02.03参照]
01.01.14
コード化集合(coded set)
コードに従って他の要素の集合に対応付けられている要素の集合。
01.01.15
数字(numeric)
(文字集合について)数値だけを含んでいる(形容詞)。
01.01.16
英数字(接頭語)(alphanumeric)
文字及び数字の両方からなるが,句読点又は他の文字を含むことがあるデータに関する(接頭語)。
01.01.17
デジタル(接頭語)(digital)
数字によって表現されるデータ並びにそのデータを利用するプロセス及び機能単位に関する(接頭語)。
[JIS X 0001の01.02.04参照]
注記1 アナログのような連続可変でなく,2進法によって表現される。
注記2 印刷用図版処理(integrated artwork)の場合は,“連続的でなく,幾つかのドットの集合によ
って構成される”という意味の接頭語。
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01.01.18
単語(word)
ある目的のために一つの単位として扱われる文字列又はビット列。
注記1 コンピュータにおける単語長はコンピュータアーキテクチャによって定義されるが,テキス
ト処理における単語は,特殊文字又は制御文字によって区切られる。
[JIS X 0004の04.06.01参照]
注記2 文字を表すビット列は,(コンピュータで使用されるように)通常8ビット,16ビット,又
は32ビットで構成される。
01.01.19
読み取る,読み込む(動詞)[read (verb)]
入力装置,記憶装置又はデータ媒体からデータを得る(動詞)。
01.01.20
読取り(名詞)[read (noun)]
機械可読媒体からデータを取得する処理(必要に応じ,発信元に入力されたデータの修復を行って交信
するために必要な競合制御管理,エラー制御管理,チャンネル復合化及びソース復号化を含む。)。
01.01.21
書込み(write)
データを出力装置,データ格納装置,又はデータ媒体へ送ること。
01.01.22
符号化(動詞)[encode (verb)]
コードの使用によって,元の形に再変換が可能な形態にデータを変換する(動詞)。
01.01.23
復号化(動詞)[decode (verb)]
符号化された表現を元の形に戻してデータを再格納する(動詞)。
[IEC 60050-702の702-05-14参照]
01.01.24
復号(decoding)
符号化された表現から,データを元の書式に復元するプロセス。
01.01.25
誤読(incorrect read, misread)
リーダライタによって読み取られたデータが機械可読媒体内の対応するデータと相違する状況。
01.01.26
データ符号化(data coding)
ベースバンドデータビット表現,又は論理データビットから物理信号へのマッピング。
01.01.27
データ圧縮(data compaction)
データをできるだけ効率的に最小のスペースで表現するためにオリジナルデータを処理する仕組み又は
アルゴリズム。
01.01.28
データ領域(data field)
5
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データの特定の項目又は複数の項目に割り当てられたメモリの領域。
01.01.29
メッセージ (1)[message (1)]
発信元から送信先へ伝送される情報の単位。
01.01.30
メッセージ (2)[message (2)]
情報理論及び通信理論における,情報を伝送するために順序付けられた文字列。
01.01.31
レコード(record)
1単位として取り扱われるデータ要素の集合。
[JIS X 0004の04.07.03参照]
01.01.32
ファイル(file)
一つの単位として取り扱われる,名前を付けられたレコードの集合。
[JIS X 0004の04.07.10参照]
注記 ファイルはコンピュータ,携帯データ端末,又は情報管理システムに保存される。
01.01.33
タグ[tag (hypermedia)]
データテキスト又は目的物を構造化するために用いるマークアップ言語内の言語要素。
05.05.05の“タグ”の定義参照。
例 開始タグ及び終了タグ。
01.01.34
意味論(semantics)
データ領域の目的を識別するための方法。
例 自動データ取得で使用される意味論の例は,ISO/IEC 15418のANS MH10.8.2 Data Identifiers,GS1
Application Identifiers,及びX12/EDIFACT/CII EDI Data Element Qualifiersが挙げられる。
01.01.35
構文(syntax)
適切な識別子,区切り記号,分離記号,及びメッセージ中のデータ以外の文字の使用を規定する規則を
含む,データをメッセージとして形成するための方法。
注記1 構文は,話し言葉の文法と同等のものである。
例 自動データ取得で使用される構文の例としては,ISO/IEC 15434,Information technology
−Automatic identification and data capture techniques−Syntax for high-capacity ADC media
が挙げられる。
注記2 対応国際規格では,ISO/IEC15434/ANSI MH10.8.3-Syntax for High Capacity ADC Mediaと記載
しているが,間違いなので,この規格では正しい規格番号及び名称にした。
01.01.36
2進化10進表記法,BCD(binary coded decimal, BCD)
0から9までのそれぞれの数字を,4ビットの2進形式の集合で表す10進数の表現方法。
例 各桁を8-4-2-1の重みとする2進化10進表記法では,10進数23の表記は0010 0011となる。一方,
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2進表記法では10111となる。
注記 コンピュータで有限桁の少数データを取り扱う場合などに,2進数に変換して処理することに
よって,丸め誤差などが発生するのを避けたい処理の場合に有効な表現方法として利用されて
いる。
[JIS X 0005の05.07.01参照]
01.01.37
拡張2進化10進表記法,EBCDIC(extended binary-coded decimal interchange code, EBCDIC)
8ビット文字によって構成される標準コード。
注記1 現在はほとんどの場合,ASCIIが使用されている。
注記2 BCDを拡張してアルファベット,記号などを扱えるようにしたもので,汎用大形コンピュー
タなどで利用されている。
01.01.38
自動認識システム(automatic identification system)
データが記載されたラベル,タグ及び電子タグ又は元々の特性及び所定の特性の,正確で誤解の余地が
ない識別を実現するためのシステム。記載されたデータ又は特性は,システムの適切な情報源によって調
べられる。
01.01.39
機械可読媒体(machine-readable medium)
操作者の人的介在なしに,ある媒体から処理システムにデータの直接転送を可能にする特性をもつ自動
データ取得媒体。
注記 一次元バーコード及び二次元シンボル,磁気ストライプ,ICカード,接触式メモリボタン,RFID,
バイオメトリクス,光学式文字認識などが機械可読の技術である。データは,通常,データス
トリーム中のあらかじめ設定された箇所(領域)に格納されている。このデータは,コンピュ
ータプログラムによって解釈できる。
01.01.40
目視可能文字(eye-readable character)
可読文字(01.01.46)参照。
01.01.41
人間可読情報(human-readable information)
関係している機械可読媒体とともに表され,人間に伝えることを意図したテキスト。
注記1 可読情報は通常,ラベルに表示される(例えば,バーコードラベル,二次元シンボルラベル,
RFIDタグラベル)。
注記2 可読情報には次の4種類がある。
− 可読表示
− 人向け説明
− データエリアタイトル
− フリーテキスト及びデータ
注記3 人による処理であることが明確な文中の記載では,(人間)という部分を省略して用いること
がある。
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01.01.42
人間可読表示(human-readable interpretation)
シンボル中に符号化されたデータを一次元シンボル又は二次元シンボルの近くに人間が読める形で提示
した情報。
01.01.43
人向け説明(human translation)
機械可読媒体の近くに提示され,符号化された情報の一部,及びシンボルの中に符号化されていないデ
ータフィールド記述を表現した可読情報。
01.01.44
データエリアタイトル(data area titles)
機械可読又は(人間)可読な形式の情報からなるデータエリア。
注記1 データエリアは,(人間)可読テキスト中の,適切な識別子を前に付けることで意味を示した
データエリアタイトルによって識別される。
注記2 機械による読取りを意図する場合には,データエリアタイトルは(人間)可読テキストだけ
に限られない。
01.01.45
フリーテキスト(free text)
機械可読媒体に符号化された内容以外の可読情報。
注記1 この情報は一人以上のラベル利用者によって必要とされることがある。
注記2 フリーテキストの一例として製品記述がある。
01.01.46
可読文字(human-readable character)
目視可能な文字。標準的な目視可能な英数字及び記号を用いて,バーコード(データキャラクタ,チェ
ックキャラクタなど)の内容を表現したものであり,機械読取可能な表現部分と区別する。
01.01.47
電子データ交換,EDI(electronic data interchange, EDI)
標準化されたルールに従ってコンピュータシステム間で行われるデータ及び文書の交換。
01.01.48
項目 (1)[item (1)]
アプリケーションにおける最小の識別可能な実体。
01.01.49
項目 (2)[item (2)]
データセットの要素。
注記 データ要素(data item)の省略語。
例 ファイルはレコードのような幾つかの項目から構成され,レコードも同様にまた他の項目から構
成される。
01.01.50
項目 (3)[item (3)]
単一の物理的存在又は定義された区別できる実態をもつ存在の集まり。
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01.01.51
ユニークアイテム識別子,UII(unique item identifier, UII)
個別の存在(例えば,製品,輸送単位,繰返し利用資産など)を,その寿命の間,特定のドメイン及び
コードシステムの範囲でユニークに識別するためのデータ。
注記1 ある所定のデータプロトコルで使用された場合,ユニークアイテム識別子を定義する特定の
オブジェクト識別子は,そのオブジェクトのインスタンスが,他の関係する全てのオブジェ
クトに対してユニークで曖昧性がないという事実に依存する。
注記2 オブジェクトがユニークであるため,RFタグでのその使用は,RFタグ自体にユニーク性を
もたらす。
注記3 ISO/IEC 18000-63及びISO/IEC 18000-3のMode 3の場合,UIIは,メモリバンク“01”の0x20
から入る。
01.01.52
ライセンスプレート(固有識別子)の概念(license plate concept)
機械可読媒体に含まれる固定コードがデータベースへのポインタとして利用される概念。
注記 例えば,警察官が車のナンバープレートから所有者の氏名,住所などを割り出すのと同じ概念。
01.01.53
フォント(font)
特定の書体及び特定の画像サイズのキャラクタ集合。
注記1 テキスト処理において,フォントは同じサイズ及びスタイルによる書体である。例えば,9
ポイントのヘルベチカ(Helvetica)などのキャラクタ。
注記2 オンデマンドプリンタで用いる,バーコード体系に基づくバーコードフォントもある。
01.01.54
アルゴリズム(algorithm)
問題の解法のための,明確に定義された有限個の規則の順序付き集合。
[JIS X 0001の01.05.05参照]
01.01.55
プログラマ (1)(programmer)
プログラムを設計し,書き,テストする人。
01.01.56
プログラミング(programming)
プログラムの設計,書込み,修正及びテスト。
[JIS X 0001の01.05.03参照]
01.01.57
許容範囲(tolerance)
システム又は環境の,作用又は影響に起因するシステムパラメタ値の最大許容偏差。
注記 許容範囲は搬送周波数サブキャリア,ビットクロック,及びシンボルクロックを含む幾つかの
無線周波数パラメタに対して指定される。これらに対しては,通常,百万分率(ppm)で表記
される。
01.01.58
公称(nominal)
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最適な動作を保証するようにシステムが設計された値。
01.01.59
データキャリア(data carrier)
AIDCシステムで伝達メカニズムとしてデータ格納に用いる機器又は媒体。
注記 バーコード,OCR文字列及びRFタグは,データキャリアの例である。
01.01.60
リーディングゼロ(leading zero)
ゼロでない最上位の数値の位置よりも上位の位置にあるゼロ。
01.01.61
リーディングゼロ列(leading zeros)
数値の左に位置する全てのゼロ。
01.01.62
ゼロ消去(zero-suppression)
ある数値から不要な0を削除すること。
注記 印字出力又は画像表示される演算結果から不要な0を削除する機能とも考えられる。
01.01.63
ひずみ(distortion)
形状又は信号の明瞭度における正常ではない変化。
注記1 ひずみはノイズのような現象として表れ,ひずんでいない信号の大きさに対するひずみ要素
の大きさの割合として,通常パーセンテージで表現される。
注記2 ひずみは,画像又は波形の特性での望ましくない変化によって生じる。
01.01.64
充塡キャラクタ,埋め草キャラクタ(filler character, pad character)
望ましい長さに達するまでデータ項目を拡張するために挿入するキャラクタ。
01.01.65
IDフィルタ(I.D. filter)
整合性の確認のため新しく読まれた識別情報(ID)をデータベース又はセット内の相当する識別情報と
比較するソフトウェア機能。
01.01.66
公称範囲(nominal range)
そのシステムが使われる環境の通常の変動を考慮した場合,システムが信頼できる動作を保証できる能
力の範囲。
01.01.67
クエリ(query)
一つ以上のソースから来た電子的な方法による情報の要求。
注記1 所定の条件に基づいて,データベースからデータを直接に抽出,又はデータベースから必要
なデータを導出する要求。
注記2 定義の意味だけでなく特定の航空便の座席の空席照会システムへの要求もクエリの一例であ
る。
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X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.01.68
読取能力(readability)
一定の条件下でデータを読み取る能力。
01.01.69
解像度(resolution)
明確に識別できる属性表示間の最小距離。
注記 属性には大きさ,色調,距離などがある。
01.01.70
選択(selection)
データベースにおける関係代数の演算の一つであって,ある関係から実体実現値の部分集合である,新
しい関係を作り出すもの。
注記 属性として“著者”及び“表題”が含まれる“書籍”という関係が与えられたとき,特定の著
者による著作物の部分集合を作り出す演算。
[ISO/IEC 2382-17:1999の17.04.10参照]
01.01.71
サービス(service)
他のソフトウェアプログラムからの要求に対し応答するソフトウェアプログラム。これは,遠隔接続さ
れた他のコンピュータ上にある場合が多い。
01.01.72
タイムスロット(time-slot)
ユニークに定義され認識できる周期的時間区間。
[IEC 60050-704の704-13-08参照]
01.01.73
タイミング情報(timing information)
(同期ネットワークにおいて)デジタル信号内に埋め込まれた同期信号,タイミング信号,又は時間的
尺度から生成され,それらによって運ばれる幾つかの系列の事象の時間関係についての情報。
[IEC 60050-704の704-15-09参照]
01.01.74
検証(verification)
検査及び特定の要求事項を満足する物的証拠の提供に基づいて,行動,工程,又は製品を,それに対応
する要求事項又は仕様,及び確認事項と比較すること。
注記 検証はまた,項目,工程,サービス又は文書が特定の要求事項に適合しているかを,調査,検
査,試験,確認,監査,又は立証及び文書化する行為として定義することもある。
01.01.75
レンジ,距離(range)
<光学式読取媒体>読取装置が所定の特性の機械可読媒体を読込み可能な最大距離。
注記 読取距離(02.04.31)参照。
01.01.76
認定基準委員会,ASC(Accredited Standards Committee, ASC)
米国国家規格協会の手順の下で認定された委員会。
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X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.01.77
米国国家規格協会,ANSI(American National Standards Institute, ANSI)
米国の任意国家規格の調整に責任をもつ非政府組織。
注記 問合せ:ANSI, 25 West 43rd Street, 4th floor, New York, NY 10036, USA。Tel: +1.212.642.4900, Fax:
+1.212.398.0023, http://www.ansi.org/
01.01.78
ANS
米国国家規格を意味する前置語。
01.01.79
MH10
輸送包装及びユニットロードの輸配送システムで貨物の移動を容易にすることを生業とする物資搬送産
業に関する認定規格委員会に付与される略語。対象物の寸法,定義,用語,コード化,ラベル付け及び性
能基準に関することを定めている。米国の意向でISO/TC 122のスコープに記載されている。
注記1 問合せ:MHI, 8720 Red Oak Blvd, Suite 201 Charlotte, NC 28217, Tel: +1704/676-1190, Fax:
+1704/676-1199,http://www.mhi.org
注記2 対応国際規格のNOTEに記載されているURLは,現在使用されていないため,現在使用さ
れているURLを記載した。
01.01.80
情報技術規格国際委員会,INCITS(International Committee for Information Technology Standards, INCITS)
米国国内での情報技術規格の開発に責任をもつANSI認定規格開発組織。
注記 以前はX3及びNCITSとして知られていた。
01.01.81
データ識別子,DI(data identifier, DI)
特定の文字又は文字列をいい,それに続くデータ内容が意図する用途を定義する。
注記 自動データ取得技術においては,データ識別子(DI)は英数字による識別子であって,ISO/IEC
15418,及びANSI MH10.8.2において定義されている。
01.01.82
アプリケーション識別子,AI(application identifier, AI)
GS1が規定した識別子で,続くデータ内容の意味と用途とを定義するもの。ISO/IEC 15418と,GS1一
般仕様において定義されている。
01.02.01
パリティ(parity)
バーコードでセルフチェック手段として用いられる,キャラクタを奇数(奇数の二進数の“1”を含む構
成)又は偶数(偶数の二進数の“1”を含む構成)で符号化する方式。
注記 パリティビット(パリティバー又はモジュール)は,符号化されたキャラクタに組み込むこと
で,全てのビットの合計が常に奇数又は常に偶数になるよう設定することで,基本的な検査機
能が働く。
01.02.02
変調単位,ボー(baud)
秒当たりの信号要素の数に等しい変調速度の単位。それら全ての信号要素は長さが等しく,かつ,1ビ
12
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ット以上を表す。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.05.20参照]
注記 200 bit/sec以上で動作するモデムは,普通,信号要素当たり1 bit以上を伝送するので,変調単
位で表現される変調速度はビット速度を下回る。
01.02.03
エラー訂正コード(error correcting code)
検出されたエラーの幾つかに対し自動補正を可能にするエラー検出コード。
01.02.04
エラー検出コード(error detection code)
構成規則(rules of construction)によって,情報の記録,処理又は伝送において発生したエラーが規則を
逸脱した場合にその自動検出を可能にする冗長コード。
01.02.05
パケット (1)[packet (1)]
通信回線で送られるデータのブロック。
注記 各パケットには実際の電文に加えて送信側,受信側及びエラー制御に関する情報が含まれるこ
とがある。パケットは固定長でも可変長でも可能であり,かつ,必要な場合は目的地に到着時
に再編成される。
01.02.06
パケット (2)[packet (2)]
(データ通信において)制御データと場合によっては利用者データとを含み,全体として伝送され転換
される所定の形式で配置されたビット系列。
01.02.07
全二重伝送,FDX(full-duplex transmission, FDX)
送信機が(RFタグ)活性化のための電磁界を送信している間に(RFタグから)データを通信する,両
方向から同時にデータが送信されるデータ通信方式。
注記1 ISO/IEC 2382-9:1995の09.03.07を編集。
注記2 ISO/IEC 18000-2,Type A RFタグで仕様化されているコミュニケーションプロトコル名。
01.02.08
半二重伝送,HDX(half-duplex transmission, HDX)
どちらの方向にもデータを通信できるが,一度にできるのは一方向だけである通信方式。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.03.06参照]
注記 ISO/IEC 18000-2,Type A RFIDタグで仕様化されているコミュニケーションプロトコル名。
01.02.09
プロトコル(protocol)
通信を行う場合に,機能装置の動作を決定する規約の集合。
01.02.10
データ転送速度,実転送速度(data transfer rate, actual transfer rate)
2点の間で単位時間当たりに伝送されるビット,キャラクタ,又はブロックの平均数。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.05.21参照]
注記1 データがRFタグとリーダライタとの間で交信された場合の速度。
13
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記2 標準的な単位は,ビット毎秒(bps)又はバイト毎秒(Bps)。
01.02.11
論理リンク制御,LLC(logical link control, LLC)
データリンク(OSIモデルのレイヤ2)中で上位に位置する構成要素であって,主に端末間のエラー制
御,端末間のデータフロー制御及びアクセスに関与しているもの。
01.02.12
論理リンク制御プロトコル,LLCプロトコル(logical link control protocol, LLC protocol)
(ローカルエリアネットワークにおいて)通信媒体の共用の仕方にかかわりなく,データ装置間のフレ
ーム交換を管理するプロトコル。
01.02.13
スペクトル(spectrum)
(信号又はノイズにおいて)周波数領域内で時間的に変動する信号又はノイズに現れ,それぞれの振動
は,その周波数,その大きさ,又はその初期位相によって特性化される一連の正弦波振動。
01.02.14
メモリパーティション(memory partition)
複数レベルの情報提供を可能とするための,電子メモリのセグメント化。
01.02.15
データ伝送(data transmission)
電信電話回線を介して,ある地点から他の一つ以上の地点に対して行われるデータの転送。
01.02.16
同期化(synchronization)
二つの経時変化する現象,時間尺度又はシグナルの同期を達成するためクロック周波数を調整するプロ
セス。
注記 関連する動詞として“同期化する”がある。
01.02.17
スクランブル(scrambling)
格納データ又はエラー制御機能の有効性に対するセキュリティ強化のために,データを再配置又は転置
する処理。
01.02.18
読取角度(reading angle)
<光学式読取媒体>走査線の軸を基準としたシンボルの回転角度(JIS X 0522-1参照)。
注記 読取角度にはピッチ角(02.04.28),スキュー角(02.04.27)及びチルト角(02.04.26)の3種類
がある(図1参照)。
01.02.19
反射係数(reflectance factor)
一定の照明下の試料が定められた方向の円すい形内に反射する放射束と,同一条件下で完全拡散反射体
が反射する放射束との比。
注記1 IEC 60050-845の845-04-64を編集。
注記2 自動認識技術では,反射係数を反射率と呼ぶことがある。
14
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.02.20
ハンドシェーキング(handshaking)
ハードウェア及びソフトウェア手法で達成する機器間のデータの流れを調節するための仕組み。
例 例えば,Xon/XoffのようなRTS/CTS及びソフトウェア技術。
注記 ハンドシェーキングは,通信を確立するために2台のコンピュータ又は1台のコンピュータと
周辺機器とによって用いられる規約及び手順を含めることができる。
01.02.21
多重化(multiplexing)
共有通信チャネル上の通信のための単一合成信号の中に,様々な個別の情報源からの信号を組み立てる
ための可逆プロセス。同一方向に独立した信号を送信するために,共通チャネルを複数の個別チャネルに
分割することに相当。
注記1 関連用語:多重化(to multiplex),多重(multiplex)。
[IEC 60050-704の704-08-01参照]
注記2 データ多重化装置は,個々の信号源からの信号を単一合成信号に組み立てるための機能ユニ
ットである。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.04.06参照]
01.02.22
フレーム (1)[frame (1)]
(時分割多重方式において)完全な信号サイクルを構成する一連のタイムスロットの反復的な組合せ,
又はサイクルの中でそれぞれのタイムスロットの相対位置が識別できる他の処理からなる反復する組合せ。
[IEC 60050-704の704-14-01参照]
01.02.23
フレーム (2),通信フレーム[frame (2), transmission frame]
<データ交信>ユーザ用データ及び制御データの伝送用として,プロトコルによって規定されたフィー
ルドからなるデータの構造。
注記 フレームの構成,特にフィールドの数及び種類はプロトコルのタイプに応じて変えることがあ
る。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.06.08(less reference to a figure)参照]
01.02.24
暗号化(encryption, encipherment)
データを暗号変換すること。
注記1 暗号化の結果は,暗号文である。
注記2 暗号化の反対の処理は,復号である。
注記3 適切な復号キーがないと理解不能となる形式に転換する,平文に適用されるデータを守る方
法。
注記4 秘匿情報を元の表現に復元することが必要な場合に用いる,メッセージの新しい表現方法へ
の変換。
01.02.25
キー(key)
暗号変換の動作を制御する記号列。
15
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
[ISO/IEC 9797-3:2011の3.2参照]
01.02.26
暗号文(ciphertext, cyphertext)
あるアルゴリズムを平文に適用した暗号化の結果の文章。
01.02.27
平文(plaintext)
送信者が受信者に送付したい暗号化前の文。
注記 (RFIDにおいては)カバーコードされていない情報。
01.02.28
カバーコーディング(cover-coding)
リーダライタがタグに乱数を要求し,受領した乱数でデータ又はパスワードのビット単位の排他的論理
和を実行し,最終にカバーコード化された文字列(暗号文とも呼ばれる)をタグに送信する。タグは,元
の乱数でビット単位の排他的論理和を実行することで,データ又はパスワードを明らかにする。前述の操
作でタグに送信される情報を,不明瞭にする方法。
01.02.29
エラーバースト(error burst)
エラービットを始端及び終端とするビット列であって,その中に含まれる正しいビットの長さが常に与
えられた値より小さいもの。
01.02.30
エラー制御(error control)
情報の記録,処理又は伝送においてエラーの発生率を削減するための手段。
注記 データのやりとりにおいて,エラー制御は,エラーの検出又は(可能な場合には)エラーの訂
正を行うプロトコルの一部となる。
[IEC 60050-702の702-07-40参照]
01.02.31
チェックサム,CSUM(check sum, CSUM)
コードを生成するデータブロックの内容の操作であって,生成されたコードがそのブロックに追加され,
伝送前と後とに検査することによって,データが壊れたり又は失われたりしていないかを判断するように
なっているもの。
注記 チェックサムは,パケットレベルのエラー検出方法である。
01.02.32
データチェックキャラクタ,データチェックデジット(data check character, data check digit)
データを正しく構成し,伝送されることを保証するため,データに基づいて算出し適用する数字又はキ
ャラクタ。
注記 シンボルチェックキャラクタ(03.02.02)参照。
01.02.33
ブロックチェック文字,BCC(block check character, BCC)
伝送エラーを検出するために,データに追加されるパリティエラーチェック文字。
01.02.34
ブロックコード(block code, block cipher)
16
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
固定長のコードフォーマットをもつエラー検出コードで,cパリティビットを伴うkメッセージビット
は,nビットブロックコード(n=k+c)を構成するようになっているもの。
01.02.35
巡回冗長検査 (1),CRC[cyclic redundancy check (1), CRC]
パケットレベルでのエラー検出アルゴリズムで,モジュロ2の算術論理の属性を利用するもの。メッセ
ージ多項式,パリティ多項式を構成するジェネレータ多項式及び伝送多項式を使う。
01.02.36
巡回冗長検査 (2),CRC[cyclic redundancy check (2), CRC]
巡回アルゴリズムによって,余分の数字又は文字が作り出される冗長検査。
注記 パケットレベルでのエラー検出アルゴリズムで,モジュロ2の算術論理の属性を利用するもの。
メッセージ多項式,パリティ多項式を構成する生成多項式及び伝送多項式を使う。
01.02.37
ECI指定(ECI designator)
特定のECI割当てを表す6桁の番号。
01.02.38
書込み防止(write protection)
データ媒体上のデータの書込み又は消去を防止する手段。
注記 書込み防止の例としては,磁気テープへの書込み許可リング,フロッピーディスクの書込み防
止ノッチ,ファイルアクセステーブルの一項目に,そのファイルが消去不可能であることを表
示する,などがある。
01.02.39
ビット誤り率,BER(bit error rate, data error rate, BER)
伝送された全てのビットに対し,エラーとして受信されるビットの割合。ある時間内に発生した誤りの
ビット数を,送信,受信又は処理したビットの総数で除して算出される。
注記 ISO/IEC 2382-9:1995の09.06.20の定義を変更。
01.02.40
妥当性確認(validation)
所定の用途に対応した特定の要件が満たされていることを,客観的証拠の調査と提出とによって確認す
ること。すなわち,全ての要件が正しく完全に実装され,システム要件にトレースできることをいう。
01.02.41
リアルタイム(real time)
ユーザが十分即時性があると感じるか,又は機器が外部工程についてゆくことができる反応性のレベル。
01.02.42
冗長性(redundancy)
ある要求された機能を果たす不可欠な手段に加え,信頼性を改善するための手段があること。
注記1 安定して読取り及び交信ができる可能性を向上させるために情報が反復されることが,特性
である。
注記2 バーコードシンボルにおいては,バーの高さがシンボルの複数のスキャンを可能とする垂直
の冗長性を与えている。完全な復号化をする上で必要とされるスキャンは,理論上は,ただ
1回である。
17
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.02.43
環境パラメタ(environmental parameter)
システムの性能に関わりをもっているか又は影響を与え得る外部パラメタ。
注記 温度,圧力,湿度,及びノイズが環境パラメタの例である。
01.02.44
計算誤差(computation error)
演算,検出又は計測された値及び条件と,その正しい,認定された若しくは理論的に正しいとされる値
又は条件との不一致。
01.02.45
システムエラー(system error)
システム上で想定される無効となるような状況。
注記 例えば,0の値での除算などが考えられる。
01.02.46
侵入(penetration)
データ処理システムへの不正アクセスのこと。
01.02.47
実装内容適合宣言,ICS(implementation conformance statement, ICS)
ある規格への適合性が要求され,システム又は実装の供給業者が作成する宣言書。それには,どんな機
能が実装されているかどうかについての詳細な情報が提供され,その製品・サービスが適合しているかど
うかの宣言がなされている。
注記 ICSは,プロトコルICS,概略ICS,概略仕様ICS及び情報対象ICSの様々な形式を選べる。
01.03.01
アプリケーション規格(application standard)
ある条件下において,AIDC技術を特定の目的,運用にどう適用するかの方法を定めた規格。例えば,
データ形式,ユーザ要件,適合性要件及び該当する技術標準の関連するパラメタの選定などを規定する。
01.03.02
ベクトル(vector)
大きさ,向き及び起点を示す定量的要素のこと。
注記 ベクトルは,通常,スカラ量の組によって特徴付けられる有向直線分量として示されることも
ある。
01.03.03
マンチェスタ符号(Manchester coding)
ソース符号化形式における各1ビットが,その派生形式で又はチャネル符号化形式で2ビットで表され
る2値位相コードフォーマット。変換規則に従うと,01は0を表し,10は1を表す。
01.03.04
マンチェスタ符号化(Manchester encoding)
各ビットに割り当てられた時間区間を,中間点における遷移で半分に分割し,その遷移方向でビット値
が決定される2値位相符号化。
注記1 遷移は,電圧,磁気的極性,光強度などの物理的変数がとる二つの状態間で生じる。
注記2 物理的変数が電気的なものである場合,マンチェスタ符号化は,極性に依存し,直流成分に
18
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
は依存しない。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.05.03(less reference to a figure)参照]
01.03.05
ミラー符号(Miller coding)
論理値“1”の場合はビット区間の中間で遷移をもち,論理値“0”の場合は,論理値“1”に続くときに
は遷移せず,論理値“0”に続くときにはビット間隔の始まりで遷移する,デジタルデータの符号化形式。
注記 この場合,二つ目の0ビット区間はビット遷移で開始する。
01.03.06
差分符号化 (1)[differential encoding (1)]
非ゼロ復帰スペースを参照。
01.03.07
差分符号化 (2)[differential encoding (2)]
最初の要素を除き,各要素がその要素と直前の要素との間の値の差分で表す形のデジタルデータ列の符
号化方式。
01.03.08
非ゼロ復帰(マーク)記録,NRZ (M)[non-return to zero (mark) recording, NRZ (M)]
1で反転する非ゼロ復帰方式での記録方式を参照。
01.03.09
非ゼロ復帰コード,NRZ(non-return to zero code, NRZ)
ビット周期の間中,状態が一定のデジタルデータの符号化のための一般的なフォーマット。
注記1 バイナリ1が1レベルの1ビット期間によって表され,バイナリ0は0レベルの1ビット期
間によって表される通信コードは,ゼロ復帰コードで格納されるデータの約2倍多いデータ
の格納を許す。
注記2 三つの形式がある,すなわちNRZ-レベル,NRZ-マーク(NRZ-I)及びNRZ-スペースである。
01.03.10
非ゼロ復帰記録,NRZ(non-return to zero recording, NRZ)
パルス間でゼロ復帰が釣り合っていない状態の記録方式。
01.03.11
1で反転する非ゼロ復帰(NRZ-I,NRZ-M)(non-return to zero invert on ones, NRZ-I, NRZ-M)
論理値“1”を示すビット周期の始めで遷移(電圧変化)し,論理値“0”を示すビット周期の始めから
は遷移しない形のデジタルデータの符号化形式。
01.03.12
非ゼロ復帰レベル,NRZ-L(non-return to zero-level, NRZ-L)
データ内で論理値“1”を示す“高レベル”への遷移(電圧変化),及び論理値“0”を示す“低レベル”
への遷移を使用するデジタルデータの符号化形式。
01.03.13
非ゼロ復帰スペース,NRZ-Space(non-return to zero-space, NRZ-Space)
論理値“0”を示すビット周期の始まりにおける遷移(電圧変化),及び論理値“1”を示すビット周期の
始まりで遷移しない形のデジタルデータの符号化形式。
注記 NRZ-Spaceは,差動符号化ともいう。
19
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.03.14
ゼロ復帰,RZ(return to zero, RZ)
論理値“1”のビットの始めにおいて,低から高への信号が遷移して,ビットの中央で高から低への信号
が遷移する形式を使ったデジタルデータの符号化形式。
注記 論理値“0”では信号遷移がない。
01.03.15
連結(concatenation)
単一のファイル又はデータフィールドを形成するために,データキャリアのデータに含まれる所定の要
素を連結する機能。
01.03.16
アドレス指定能力(addressability)
マイクログラフィクスにおいて,あるフィルムのフレーム(コマ)におけるアドレス指定可能な水平方
向及び垂直方向における点の数。
例 4 000×4 000のアドレス指定能力。
01.03.17
シンボル(symbol)
特定の文脈において意味をもつ概念の図的表現。
01.03.18
シンボル識別子(symbology identifier)
復号器によって作りだされる文字列で,復号器から出力される復号済みデータの前に付けられるもの。
復号化されたデータから,元のシンボルを認識するためのものである。
01.04.01
集中機 (1)[concentrator (1)]
中央データプロセッサ又は情報管理システムへの単一リンクへの送信を進める前に,多数のデータ通信
機器を接続し,ローカルなポイントにデータパケットを集中させるための装置。
注記 マルチプレクサと対比して,集中機は,さもなければ通信キャパシティを超えてしまうような
入力を待ち行列に入れる緩和能力をもっている。
01.04.02
集中機 (2),統計処理マルチプレクサ[concentrator (2), statistical multiplexer]
データ通信において,データチャネルを,最大情報処理量の要求に応じてチャネル間隔を動的に割り当
て,より低い平均速度をもつ複数チャネルに分割するために使われる装置。
01.04.03
コントローラ(controller)
マルチプレクサ(01.04.14)参照。
01.04.04
伝統的製版法(conventional printing process)
印刷方法の一つ。刷版(平面又は円筒形)及び液体インクを用い,被印刷物上に,あるイメージの複製
を作り出す方法。
注記 リトグラフィ,文字印刷,フレキソグラフィ,グラビア印刷,スクリーンプロセス,及びフォ
イル印刷は,伝統的製版法の一例である。
20
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.04.05
カレントループ(current loop)
テレタイプ(TTY)通信インタフェース。ノイズの多い環境においても比較的長距離のデータ通信が可
能。
注記 ポイントツーポイント接続だけ対応。
01.04.06
復号器(decoder)
あるコード体系で符号化表現された情報を復元する装置。
[IEC 60050-702の702-09-44参照]
01.04.07
EEPROM
電子的に消去及びプログラム可能な読取り専用記憶装置。
01.04.08
ホスト(host)
ユーザと非接触情報システムとの間のインタフェースを提供するパーソナルコンピュータなどの電子計
算装置。
注記1 ホストコンピュータの同義語。
注記2 ホストはリーダライタを介して,ホストと,リーダライタの交信領域にあるRFタグとの間
のマスタスレーブ(=主従)関係におけるマスタである。
01.04.09
インタフェース(interface)
二つの機能単位の間で共有される境界領域で,それぞれの機能に関する様々な特性,物理的相互接続特
性,信号交換特性,その他の適正な特性によって定義される。
[JIS X 0001の01.01.38参照]
例 インタフェースの例としてはRS232,RS422,RS485,エアインタフェースなどがある。
01.04.10
発光ダイオード,LED(light emitting diode, LED)
化学組成によって決まる波長の光を,誘導放出によって発する半導体。
注記 分光のせん(尖)頭波長が600 nm(赤色可視光)〜900 nm(赤外線)の出力をもつ素子がある。
一般に,ワンド,CCD式,スロット形のバーコードリーダなどの光源として用いる。
01.04.11
メモリ(memory)
処理装置及び他の全ての内部記憶装置において,命令を実行するために使用されるアドレスを付けるこ
とのできる記憶空間の全て。
[JIS X 0001:1994の01.01.11参照]
注記1 メモリにおいてデータは電子化された形式で保存される。
注記2 メモリデバイスはランダムアクセス(RAM),リードオンリー(ROM),ライトワンス・リー
ドメニー(WORM),及びリード・ライト(RW)に区分できる。
21
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.04.12
ネットワークノード(network node)
複数の機器に接続又は連携されたネットワーク接続機器。
注記1 他のネットワーク機器と通信することが可能なネットワーク接続機器。
注記2 ネットワーク配列又は抽象的配置の中では,ノードは図式上の点である。コンピュータネッ
トワークにおいては,ノードはコンピュータ又はデータ通信機器である。ネットワークは端
末ノード及び中間ノードを含んでよい。データネットワークでは,複数の機能的ユニットが,
送信チャネル又はデータサーキットを相互接続する点である。
01.04.13
階層ノード(hierarchical node)
<データ構造>下位項目が発生するポイント。
注記 あるノードは下位項目をもたなくてよく,したがって,そのノードは終端ノードと呼ばれる。
01.04.14
マルチプレクサ(multiplexer)
多重化を行うための(データ通信)装置。
[IEC 60050-704の704-08-13参照]
注記 集中機(01.04.01)参照。
01.04.15
印刷用図版処理出力機器(integrated artwork output device)
<印刷用図版処理出力機器>図版を作成するのに使用されるコンピュータ装備の最後のピース。
注記 出力機器は,典型的なイメージセッタか又はシリンダ彫刻機である。
01.04.16
リーダ (1)[reader (1)]
記憶装置,データ媒体又は他の媒体からのデータ読取り又は解釈のために用いられる機器。
01.04.17
リーダ (2)[reader (2)]
マイクログラフィクスにおける,マイクロイメージを拡大表示する装置。
01.04.18
RS232
米国電子工業会(EIA)によって規定された,装置の相互接続のための一般的な物理インタフェース標
準。単一の装置のポイントツーポイント接続で9 600 bpsまでの通信速度及び15 mまでの距離を許容範囲
としている。
注記 最近の実装例では,より高速な通信速度及びより広い到達距離も許容されている。
01.04.19
RS422
RS232同様の平衡インタフェース標準であるが,ノイズに強く,より対線ケーブルで異なる電圧を取り
扱うことによって,3 000 mまでの距離で単一又は複数のデバイスを主装置に接続することが可能。
01.04.20
RS485
RS422の上位バージョン。複数のデバイス(通常は32まで)を2芯バス接続で1 000 m以上の距離で利
22
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
用可能。
01.04.21
拡張ポート(expansion port)
コンピュータ又は周辺機器における追加入出力を可能とするための端子。
01.04.22
端子集中機(port concentrator)
通信ネットワークの中に送信を進めるために多数のデータ交信インタフェースからの出力を受け入れる
装置。
注記 集中機(01.04.01)及びマルチプレクサ(01.04.14)参照。
01.04.23
型式認定(type approval)
型式試験に基づく機器の認定。
[ISO/IEC Guide 2:1996の16.1.1参照]
01.04.24
平均故障間隔,MTBF(mean time between failures, MTBF)
所定の状況下で,ある機能ユニットに起きる故障と次の故障の間の平均動作時間。
[ISO/IEC 2382の14.02.02参照]
注記 MTBFは修復可能な機器における信頼性の基本的な指標であり,信頼性及び保守性分析におい
て一般的に用いられる変数である。
01.04.25
平均修理時間 (1),MTTR[mean time to repair (1), MTTR]
多数の装置の修理経験から得られる,故障した装置の修理に要する平均時間。
01.04.26
平均修理時間 (2),MTTR[mean time to repair (2), MTTR]
所定の機能ユニットのために,ある条件の下での改良保全のために要する平均期間。
01.04.27
相互運用性テスト(interoperability testing)
複数の製品,部品若しくは機器,又はサービスが,規格又は標準において定義された機能の集合を,共
同で作動できるかどうかを検証すること。
注記1 製品間の通信インタフェースプロトコルも,規格又は標準に含まれることがある。
注記2 相互運用性テストは総括的な用語であり,エンドツーエンドテスト,互換性テスト,マッピ
ングテストなどを区別するためには,更に定義の精細化が必要となる。
01.04.28
企業LAN(corporate LAN)
イーサネット又は無線LANのような社員向けに提供されたネットワーク。
01.05.01
ユニットロード(unit load)
パレット,シートパレット,ひも(紐)かけ,連結装置,接着剤,シュリンクラップ又はネットラップ
のような手段でまとめ,輸送,積載及び保管にふさわしい一つの単位形態にした一つ若しくは複数の輸送
パッケージ又はアイテム。
23
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.05.02
ユニット化(unitized)
単体として取り扱えるように互いにしっかり固定すること。
01.05.03
繰返し利用輸送機材,RTI(returnable transport item, RTI)
サプライチェインで,輸送,保管,取扱い及び製品保護のために物品をまとめておく全てのもので,繰
返し利用のために返却される輸送機材。例えば,再利用可能なクレートの全ての種類と同様にデポジット
の有無にかかわらずパレット類,トレー,箱,ロールパレット,たる(樽),台車,パレットカラー及び蓋
が含まれる。
注記1 繰返し利用輸送機材という用語は,通常二次及び三次包装に付与されるが,ある特定の状況
では一次包装もRTIの一種だとみなされることがある。
注記2 海上コンテナ,トレーラー及び繰返し利用輸送機材は,他の類似の格納モジュールを含まな
い。
注記3 繰返し利用輸送機材は,電子データ交換(EDI)環境内で同じ定義をもつものとみなされる。
01.05.04
輸送包装(transport package)
一つ若しくはそれ以上の品物,小さめの包装物又はバルク材の輸送及び取扱いを意図した包装。
01.05.05
輸送単位(transport unit)
輸送包装又はユニットロード。
01.05.06
海上コンテナ(freight containers)
次の特性をもつ輸送機材の品目。
a) 耐久性及び反復使用に適するだけの十分な強度をもつ。
b) 途中での積替えなしで,一つ以上の輸送手段にわたり貨物の輸送を容易にするよう特別に設計されて
いる。
c) 特にある輸送手段から別の輸送手段への積み替えに当たって,取扱いを可能にする装置を備えている。
d) 積込み及び取出しが容易であるように設計されている。
e) 内容積が1 m3{35.3 ft3}以上である。
[ISO 830の3.1参照]
注記 繰返し利用輸送機材は,電子データ交換(EDI)環境内では(海上コンテナと)同じ定義付け
のものである。
01.05.07
製品(product)
エンドユーザが使用できる完璧な構成で販売される1レベル又は高いレベルの組立品。
[EIA 802の3.16参照]
01.05.08
製品包装(product packaging)
単一又は複数のアイテムを,ひも,ラップ又は容器で単独に識別可能にした包装。
注記 製品包装は,アイテム単独で包装されている場合,同一のアイテムが複数一緒に包装されてい
24
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
る場合,更に製品を構成する部品の集合を一緒に包装する場合もある。
[ISO 22742の3.32参照]
01.05.09
運搬可能物(conveyable)
物資をある決まったライン上で移動させる装置上で,効率よく安全に移動することができるアイテム。
注記 このような物資搬送装置又はコンベアは,積込み又は荷下ろしを決められた位置又は選択的な
位置で行う包装物又は対象物が移動する所定の搬送装置とみなされる。施設内で許容されるベ
ルト幅,高さ及びベルトの可搬重量が,そのアイテムが運搬可能かどうかを決定する。
01.05.10
搬送不能物(non-conveyable)
コンベアシステムでの移動が不可能な幅,高さ,又は重量をもつアイテム。
01.05.11
出荷時目録(manifest)
出荷に関する情報項目の一覧。
注記 出荷時目録には,輸送手段,荷主,内容物などに関する項目が含まれる。
01.05.12
アイテム管理(item management)
製造から最終的な消費,廃棄までの全段階を通しての,アイテムの製造,保管,流通及び輸送の制御プ
ロセス。
注記 アイテム管理プロセスには,時間経過による状態若しくは構成の変更,場所の変更,又は制御
若しくは観測方法の変更を含めることがある。
01.05.13
事例(use case)
一つの業務プロセス活動の詳細な記述。データの入出力,性能要件,タイミング要件,エラー状態への
処理及び外部アプリケーションとのインタフェースを特定するために使われる。
01.05.14
オープンアプリケーション環境(open application environment)
第三者が自由に参加でき,かつ,相互間の取決めを必要としないアプリケーション。
注記 クローズドアプリケーション環境(システム)(01.05.16)参照。
01.05.15
オープンシステム(open system)
異なった設計又は製造による他のシステムとの相互運用性を実現するため,公的に定義されたインタフ
ェース及びプロトコルをもつシステム。
注記 クローズドシステム(01.05.17及び01.05.18)及びオープンアプリケーション環境(01.05.14)
参照。
01.05.16
クローズドアプリケーション環境(システム)[closed application environment (system)]
クローズドグループのユーザによる使用を前提としたアプリケーション。
注記1 オープンアプリケーション環境(01.05.14)参照。
注記2 クローズドグループのユーザとは通常,単一の組織内又は特定の取決めに従う集団を指す。
25
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
01.05.17
クローズドシステム (1)[closed system (1)]
独自開発の規格に従っているシステム。
注記 オープンシステム(01.05.15)参照。
01.05.18
クローズドシステム (2)[closed system (2)]
データの取得,格納及び通信を含むデータ処理が,システムが属する組織の制御下にあるシステム。
注記 オープンシステム(01.05.15)参照。
01.05.19
クラス(class)
JIS X 0532規格群の全ての部においてクラスとして認識されているアイテム,輸送単位,繰返し利用輸
送機材などに対するユニーク識別子のアプリケーション分類。
01.05.20
アイテムのクラス(class of items)
共通の属性,特性又は品質で分類したアイテムに付ける番号。
01.05.21
ユニーク識別子のクラス(class of unique identifiers)
アイテムクラスにおけるアイテム識別に使用されるユニーク識別子の番号。
01.05.22
仕分け(sortation)
自動物資搬送システムが包装物の行先を決め,配送環境へ貨物を搬送する工程。
01.05.23
拡張チャネル解釈,ECI(extended channel interpretation, ECI)
幾つかのシンボル体系で,規定の文字集合以外で解釈したデータ列の出力を可能にするために用いる規
約。
01.05.24
拡張チャネルモデル(extended channel model)
復号器が拡張チャネルモードで機能する場合,メッセージに関連するデータメッセージ列及び制御情報
の両方を符号化し伝送するシステム。
注記 制御情報は,拡張チャネル解釈(ECI)のエスケープシーケンスを用いて伝達する。
01.05.25
存在物(entity)
区別できる実態をもつもの(物理的又は非物理的であってもよい。)。
注記 サプライチェーンマネジメントにおいては,しばしば個別に認識及び識別可能なアイテム(製
品又はサービス)のことを示す。
01.05.26
文字列(string)
JIS X 0532規格群の幾つかの部に記載がある,一義な番号を作成する発番機関の個別の規定を用いて構
成され,存在物に割り当てる文字の並び。
注記 文字列の構造は,JIS X 0532-3で規定され,JIS X 0532-2の中の発番機関コード(IAC)要素か
26
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ら始まる。
01.05.27
限定子(qualifier)
存在物の参照に際して,文字列データに意味を与える一つ以上の文字並び。
注記 限定子の例としては,データ識別子(Dis),アプリケーション識別子(AIs)及びオブジェクト
識別子(OIDs)がある。
01.05.28
識別子(1)(identity)
それによって物若しくは人が認識される独自の特徴,又は他の物と区別するその物の知られた特性。
注記1 (AIDC技術に関する)幾つかの標準では,識別子として複数の限定子/文字列の組合せが
許されている。
注記2 他の標準又は文書では,UIIが識別子とされている。
01.05.29
発番機関(issuing agency)
登録機関によって委ねられ,JIS X 0532-2の要求に合致する企業識別番号を割り当てる組織。
01.05.30
発番機関コード(issuing agency code)
登録機関によって,一つの発番機関に割り当てられ,その発番機関を識別可能とし,他の発番機関と区
別する一つ以上の文字並び。
01.05.31
企業識別番号(company identifying number)
発番機関によって,一つの識別子発行者に割り当てられ,その識別子発行者を認識可能とし,他の発行
者と区別する一つ以上の文字並び。
01.05.32
識別認識(1)(identification)
未知の存在物に対して,それが何か判るように既知である一義の機械可読媒体ユーザ名を割り当て,シ
ステムで存在物の認識を行えるようにする手順。
注記 既知のものは識別子(すなわちID)といい,未知の存在物は識別認識を要するものとなる。識
別認識の基本要件は,IDが一義であるということである。
01.05.33
識別(identify)
いずれの人又は物を見分けること。
01.05.34
識別子(2)(identifier)
ある識別体系内で一義に物体を識別する言語に依存しない表示,記号又はしるし。
01.05.35
識別認識(2)(identifying)
その識別子にアクセスすることで,ある存在物を認識する処理。
01.05.36
識別子体系,ID体系(identifier scheme)
27
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
特定のデータ集合を識別する採番システム。
02
光学的読取媒体
02.01.01
光学的読取媒体,ORM(optically readable medium, ORM)
自動認識技術の一つの種類。一次元シンボル,二次元シンボル,マークセンス又は光学文字認識(OCR)
などが該当する。光源で照らし,光学的検知器によって検知し,反射光があらかじめ定められた方式に基
づき電気信号に変換される。この信号を読取機が認識し,対応するコンピュータコードに変換する。
02.01.02
シンボル体系(symbology)
光学的に機械で読み込める形態でデータを表現する標準仕様。
注記 各シンボル体系仕様は,それぞれ,構成又はシンボル構造に関する独自の規則をもつ。
02.01.03
バーコードシンボル(bar code symbol)
組み合わせることで読取可能な実体が完成する特定のシンボル体系で必要なシンボルキャラクタと機能
との組合せ。
02.01.04
シンボル構造(symbol architecture)
バーコードシンボルの構造。
注記 シンボル体系(02.01.02)参照。
02.01.05
バー(bar)
シンボルキャラクタを構成する平行なエレメントのうち,全域的しきい(閾)値を下回る暗いエレメン
ト。
02.01.06
クワイエットゾーン(quiet zone)
バーコードシンボルを囲む空白領域で,特に一次元シンボルでは,スタートキャラクタの前及びストッ
プキャラクタの後の空白領域をいう。
02.01.07
シンボルキャラクタ(symbol character)
明エレメント及び暗エレメントパターンによるコード語の物理的表現。
注記 シンボルキャラクタからデータキャラクタ又は補助キャラクタへの対応付けは1対1でない場
合がある。シンボルキャラクタは,特殊キャラクタ(制御符号,スタートキャラクタ及びスト
ップキャラクタ)を含む。
02.01.08
コード化文字集合(2)(coded character set)
一次元シンボル又は二次元シンボル体系の仕様に従ってバイト値に配置された単一のキャラクタの集合。
02.01.09
バーコードキャラクタ(bar code character)
シンボルキャラクタ(02.01.07)参照。
28
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
02.01.10
X寸法(X dimension)
一次元シンボルにおける細エレメントの幅又は二次元シンボルにおける単一エレメントの幅。
注記 Z寸法(02.01.12)参照。
02.01.11
Y寸法(Y dimension)
一次元シンボル又はマルチローシンボル体系における,列のエレメントの高さ。
注記 バー高さ(02.01.16)参照。
02.01.12
Z寸法(Z dimension)
(n, k)シンボル体系のバーコードシンボルにおける細エレメントの実測平均幅。全てのキャラクタの平
均幅を1キャラクタ当たりのモジュール数で除した値に等しい。
02.01.13
モジュール(module)
<一次元又はマルチローシンボル体系>シンボルキャラクタの公称尺度単位。
注記 シンボル体系によっては,エレメント幅を,1モジュールの倍数で明示することもある。X寸
法と同義。
02.01.14
エレメント(element)
一次元シンボルにおける単一のバー若しくは単一のスペース又はマトリックスシンボルにおける多角形
若しくは単一円形セル。シンボル体系規則に従ってシンボルキャラクタを作る。
注記 個々のエレメントは,モジュール又はX寸法の倍数に基づいて表示する場合がある。
02.01.15
読取分解能(scanner resolution)
バーコードリーダによって読める最小エレメント幅。
02.01.16
バー高さ(bar height)
一次元シンボル及びマルチローシンボル体系における読取方向と垂直な方向に測定した個々のバー寸法。
注記 Y寸法(02.01.11)参照。
02.01.17
バー幅(bar width)
一次元シンボル及びマルチローシンボル体系における読取方向に平行して測定した個々のバー寸法。
注記 印刷されたシンボルのエレメント幅の種類は,シンボル体系に依存する。
02.01.18
シンボル幅(symbol width)
クワイエットゾーンを含むバーコードシンボルの全幅。
注記 シンボル長と呼ぶこともある。
02.01.19
シンボル縦横比(symbol aspect ratio)
シンボル幅に対するシンボル高さの比率。
29
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
02.01.20
バースペース配列(bar-space sequence)
シンボルキャラクタを構成するエレメントを,モジュール幅の並びで表現したもの。
02.01.21
セルフチェック(self-checking)
シンボルキャラクタにおけるバーコードの各キャラクタに検査用アルゴリズムを適用するシンボル体系
の機能。
注記 セルフチェックシンボル体系で誤りが発生するのは,一つのキャラクタ内に二つ以上の別々の
印刷欠陥が発生した場合だけである。通常,セルフチェック機能をもたないバーコードは,符
号化されたデータにチェックキャラクタを付加する。データの信頼性を,より強化するために,
セルフチェックシンボルにチェックキャラクタを付加することがある。
02.01.22
方向検出パターン(orientation pattern)
シンボルの方向を検出するために用いる,シンボル内の独自の明暗モジュールの配列。
02.01.23
シフトキャラクタ(shift character)
復号先を一つのコード集合から他のコード集合に切り替えるために用いるシンボルキャラクタであって,
切替えの対象が,そのシフトキャラクタに続く一つのキャラクタか,(ダブルシフト又はトリプルシフトの
場合には)二つ又は三つのキャラクタかであるもの。切替えを行った後,復号先は,自動的に,シフトキ
ャラクタが現れる前のコード集合に戻る。
02.01.24
切替キャラクタ(latch character)
あるコード集合から別のコード集合に切り替えるために用いるシンボルキャラクタ。
注記 コード集合は,他の切替キャラクタ又はシフトキャラクタを明示的に使用するか,シンボルの
最後に達するまで有効である。
02.02.01
シンボル復号アルゴリズム(symbol decode algorithm)
一次元シンボル体系,二次元シンボル体系又は他のORMで用いる,シンボルの要素パターンをデータ
キャラクタに変換する規則の集合。
02.02.02
(n, k)シンボル体系[(n, k) symbology]
各シンボルキャラクタがnモジュールで,バー及びスペースがk個のペアで構成される一次元シンボル
体系の分類。
02.02.03
シンボル印刷品質(symbol print quality)
印刷したシンボルが,規定された要件に適合する度合い。要件には,バーコードリーダの読取性能に影
響を与える寸法,反射率,エッジ鮮明度,スポット,ボイドなどを含む。
02.02.04
シンボル検証(symbol verification)
シンボル体系の仕様に適合するかどうかを測定すること。
30
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
02.02.05
シンボル検証器(symbol verifier)
シンボルの検証に用いる装置。
注記 検証器は,シンボルエレメント幅及びクワイエットゾーンの寸法,反射率並びにその他の特性
といったシンボルの品質特性を,対応する一次元シンボル及び二次元シンボルの標準に照らし
て測定及び解析をするために用いる。
02.02.06
背景(background)
印刷したシンボルの暗いエレメント間の明るい部分及びシンボル周囲の明るい部分。
注記 背景は,シンボルを印刷している基材又は適切な明部分を重複印刷した基材の場合がある。
02.02.07
基材(substrate)
バーコードシンボル,OCR文字などが印刷される又はコーティングされる素材若しくは媒体。
02.02.08
反射率(reflectance)
分光組成,偏光,幾何分布などの与えられた条件における入射光に対する反射光又は光束の比率。
[IEC 60050-845の845-04-58参照]
注記1 反射率(自動認識技術では,反射係数とも呼ぶ。)は,特定のアプリケーション仕様で規定す
る波長又は光源の帯域幅(分光感度)における,0〜1の尺度で測定される。
注記2 硫酸バリウム又は酸化マグネシウムは,ほとんど完全な基準白色として用いられる(完全な
基準白色とは,いかなる波長の光においても1.00の反射率をもつものである。)。真空中の無
光状態が,基準黒色の標準となる。
注記3 試料(基材,インキなど)は,一定の照度の下で,標準規格に基づいて測定する。
02.02.09
正反射(regular reflection)
幾何光学の反射の法則に従う,拡散がない反射(JIS Z 8120参照)。
[IEC 60050-845の845-04-45参照]
注記 鏡面反射としても知られる。
02.02.10
拡散反射(diffuse reflection)
巨視的規模で正反射のない反射。
[IEC 60050-845の845-04-47参照]
02.02.11
分光感度(spectral response)
スキャナ又は他の装置の,様々な波長の光に対する感度。
02.02.12
反射率差(reflectance difference)
バーコードシンボルの,明エレメントと暗エレメントとの反射率の差。
02.02.13
透き通し(show through)
31
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
透明性のある基材の反射率が,その下にあるマーキング又は物質によって影響を受ける特性。
注記 不透明性(02.02.17)参照。
02.02.14
光沢(gloss)
入射光の一部を,鏡面のように反射する表面の性質。
02.02.15
透過率(transmittance)
分光組成,偏光,幾何分布等の与えられた条件における入射光に対する透過光又は光束との比率。
単位:1
[IEC 60050-845の845-04-59参照]
02.02.16
吸収率,光学濃度,Dτ[transmittance (optical) density, Dτ]
物質が光を吸収する程度を表す量。単に濃度ともいう。通常は,透過率(τ)の逆数の10を底にした対
数(Dτ=−log10 τ)で表される。
[IEC 60050-845の845-04-66参照]
注記 τは透過率を示す。
02.02.17
不透明性(opacity)
光の透過を防ぐ,物質の特性。
注記 物質の不透明性は,その物質の裏側又はその下にある,あらゆる物質からの透き通しに影響す
る。インキの不透明性は,物質からの透き通しを決める。
02.02.18
走査反射率波形(scan reflectance profile)
シンボルを走査する装置によって作られるアナログ波形であり,シンボルを通過する走査線に沿った反
射率変動の描画。
02.02.19
濃度計(densitometer)
反射率又は光学濃度透過率を計測するための光度計。
[IEC 60050-845の845-05-27参照]
注記1 濃度計は,素材の光の透過率又は素材からの光の反射率を測定する。
注記2 校正された光度計は,透過又は反射した光量を入射光と比較する。測定結果は,反射率又は
濃度のパーセントで表示できる。
02.02.20
光度計(photometer)
光量を計測するための計器。
[IEC 60050-845の845-05-15参照]
注記 AIDC技術では,光度計は,特定波長における光量を測定するのに用いる。
02.02.21
PCS(print contrast signal)
明エレメント及び暗エレメントの反射率の相対的な差の割合。
32
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記1 反射率差を参照。
注記2 PCS=(RL−RD)/RL,ここで,RL及びRDは明エレメント及び暗エレメントの反射率をそれ
ぞれ示す。
02.02.22
印刷適性試験(printability test)
印刷品質の試験。
02.02.23
欠陥(defect)
規定の要件を満たすために必須な特性の,欠如又は不具合。それによって,必要機能に影響を及ぼすこ
とがある。
注記 通常は,スポット又はボイドという。
02.02.24
ボイド(void)
バーコードシンボルの中で,低い反射率が想定される領域における,高い反射率の部分。
注記 スポット(02.02.26)参照。
02.02.25
染み(speck)
スポット(02.02.26)参照。
02.02.26
スポット(spot)
シンボルの中で,高い反射率が想定される領域における,インキ,汚れ又は他の要因による低い反射率
の部分。
注記 ボイド(02.02.24)参照。
02.02.27
参照復号アルゴリズム(reference decode algorithm)
復号容易度を算出する基本となる,シンボル体系仕様で引用する復号アルゴリズム。
02.02.28
参照しきい値(reference threshold)
参照復号アルゴリズムによって,単一エレメント又はエレメントの組合せを判断するための境界点の値。
02.02.29
復号容易度(decodability)
バー及びスペースが相互に又は単独で参照復号アルゴリズムを満たすときの関係の測定値。
注記 バーコードシンボルを復号する精度を数値化して表す。具体的には,理想的なエレメント寸法
と,理想的なエレメント寸法から最もかけ離れたエレメント寸法とを基に算出する,理想的な
エレメント寸法と参照しきい値との間の余裕度(JIS X 0520参照)。
02.04.01
走査 (1)[scan (1), noun]
シンボル又はシンボルの一部を読み取るための光線の一回の通過。
02.04.02
走査 (2)[scan (2), noun]
33
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
撮像装置による一回のイメージの取込み。
02.04.03
走査する (3)[scan (3), verb]
体系的にデータを調べる(動詞)。
02.04.04
スキャナ(scanner)
光学的情報(例えば,印刷したバーコード又は二次元シンボルのような)を電気信号に変換し,復号及
びコンピュータへの伝送を行う光学的走査装置。
02.04.05
バーコードリーダ(bar code reader)
バーコードシンボルに符号化されたデータを取得するための機器。次の二つの部分で構成する。
a) スキャナ 連続するシンボルのエレメントの反射に比例した信号を復号器に送る入力装置
b) 復号器 スキャナから受け取った信号を検証し,認識可能な又はコンピュータ上で解析可能なデータ
に変換する装置
注記 復号器は,誤ってリーダと呼ばれることがある。
02.04.06
読取率(read rate)
特定のシンボルを100回読取試行したときの,読取りに成功した回数の割合。百分率で表す。
02.04.07
接触式スキャナ(contact scanner)
シンボルと接触して又は接触に近い距離で読取りを行うスキャナ(例えば,ワンドなど)。
02.04.08
ワンド(wand)
ペン形の走査機構。ワンドは,グラフィックタブレットのスタイラスペンも意味するが,一般的には,
幾つかのバーコードリーダで用いる走査機構をいう。
02.04.09
開口(aperture)
光学システムにおいて,読取視野を決定する光の通り口。
02.04.10
有効開口径(effective aperture)
走査器又は同様な装置において,走査するときのスポット径と,反射光をセンサが受光するときの物理
的な開口径とのうち,小さい方の径。
02.04.11
単一走査線スキャナ,単一ビームスキャナ[single line (beam) scanner, single beam scanner]
単一経路をたどる光ビームが一次元の視野を示すスキャナ。
02.04.12
スロットリーダ(slot reader)
近接読取りのバーコードリーダを組み込んだ隙間に,バーコードを印刷した媒体を通して引くことによ
って,読取りを行うバーコード読取装置。
注記 スロットリーダは,バーコードが,薄い素材の比較的端部の一定位置に印字されている必要が
34
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ある。
02.04.13
電荷結合素子,CCD(charge-coupled device, CCD)
一次元配列又は二次元配列で構成される電子感光素子。ある種類のバーコードリーダに組み込まれてい
る。
02.04.14
レーザ(laser)
誘導放出によってもたらされる可干渉光を放射する源。
[IEC 60050-845の845-04-39参照]
注記 レーザは単色干渉光の強力ビームを作り出す。
02.04.15
可視レーザダイオード,VLD(visible laser diode, VLD)
可視光の波長領域で動作するレーザダイオード。
02.04.16
ヘリウムネオンレーザ(helium neon laser)
632.8 nmの波長で,赤色の可視可干渉光を放射するレーザ。
注記 一般にバーコードスキャナなどで用いる。
02.04.17
可動ビームスキャナ(moving beam scanner)
光ビームを,機械的又は電子的な方法によって掃引するスキャナ装置。
02.04.18
固定ビームスキャナ(fixed beam scanner)
光ビームを,固定した方向に放射する走査装置。ビーム上をバーコードシンボルが通過することによっ
て走査できる。
02.04.19
ラスタスキャナ(raster scanner)
幾つかの平行した走査ビームを放射する可動ビームスキャナ。
02.04.20
ラスタ(raster)
単一の一次元走査線でなく,ほぼ平行な複数の走査線を作るレーザビームの照射。
注記 バーコードリーダ(02.04.05)参照。
02.04.21
振動ミラースキャナ(oscillating mirror scanner)
スキャナの光線に対し,適切な角度をなす平面内に振動するミラーを取り付けた単一ビームスキャナ。
例えば,水平な一次元視野を,垂直方向の上下に掃引する効果をもつ。
02.04.22
多方向スキャナ(omnidirectional scanner)
スキャナの読取窓に対し,平行又は平行に近い面のシンボルを,その方向に関係なく読むことができる
スキャナ。
注記 平台スキャナは,多方向スキャナの一種である。
35
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
02.04.23
平台スキャナ(flat-bed scanner)
スキャナの内部から,複数の走査ビームを,上部の窓又は複数の溝に向けて照射する多方向スキャナ。
バーコードシンボルを,窓又は複数の溝の上部を通過させて読む。
02.04.24
読取角度(reading angle)
走査線の軸を基準としたシンボルの回転角度。
注記 読取角度にはピッチ角(02.04.28),スキュー角(02.04.27)及びチルト角(02.04.26)の3種類
がある(図1参照)。
02.04.25
方位(orientation)
ピッチ角,スキュー角及びチルト角という三次元での角度状態を示す用語で表現される,リーダに対向
する機械可読媒体の位置関係。
注記 この規格では,“ロール角”は“チルト角”に統一している。
02.04.26
チルト角(tilt)
<シンボル>バーコードリーダが読める範囲で,基材表面に垂直な軸に対するバーコードシンボルの回
転角度。
注記1 図1の1)を参照。
注記2 スキュー角及びピッチ角は,図1の2)及び3)を参照。
1)
2)
3)
図1−チルト角,スキュー角及びピッチ角
02.04.27
スキュー角(skew)
<シンボル>バーコードリーダが読める範囲で,シンボル幅に平行な軸に対するバーコードシンボルの
回転角度。
注記1 図1の2)を参照。
注記2 ピッチ角(02.04.28)及びチルト角(02.04.26)参照。
02.04.28
ピッチ角(pitch)
<シンボル>バーコードリーダが読める範囲で,バーの高さ方向に平行な軸に対するバーコードシンボ
ルの回転角度。
注記1 図1の3)を参照。
36
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記2 スキュー角(02.04.27)及びチルト角(02.04.26)参照。
02.04.29
走査器最小読取距離(scanner optical throw)
定めた仕様のシンボルを読むときの,走査器の読取窓から読取深度の浅い位置までの距離。
注記 読取深度(02.04.32),距離(01.01.75)及び読取距離(02.04.31)参照。
02.04.30
走査窓(scanning window)
非接触式スキャナの読取窓の前方領域で,シンボルを読める範囲。有効読取範囲ともいう。
02.04.31
読取距離(reading distance)
バーコードリーダがシンボルを正しく読むことができるときの,走査器の読取窓からシンボルまでの距
離(又は距離範囲)。
注記 読取深度(02.04.32),走査器最小読取距離(02.04.29)及び距離(01.01.75)参照。
02.04.32
読取深度(depth of field)
焦点の合った十分な品質の画像が得られるときの,読取窓からシンボルまでの距離の最小値から最大値
までの幅。
注記1 定めた仕様のシンボルを,バーコードリーダが正しく読める距離範囲。バーコードリーダの
最大読取範囲(range of scanner)から,最小読取距離を引いた値と同じ。
注記2 走査器最小読取距離(02.04.29),距離(01.01.75)及び読取距離(02.04.31)参照。
02.04.33
視野,FoV(field of view, FoV)
走査器では,一走査で読むことが可能なバーコードの長さ。
注記 走査ビームを,シンボル上を手動で走査しなければならないペンスキャナなどについては,視
野は走査を順調に行う操作者の能力による。
02.04.34
自動識別(auto discrimination)
二つ以上のシンボル体系を,自動的に識別するバーコードリーダの機能。
02.04.35
ラベル印刷機(label printing machine)
データからバーコードラベルを直接作るための装置。
02.04.36
レーザ刻印機(laser engraver)
レーザ光線を集光した熱を用いて,物品に図形画像を直接彫刻する装置。
02.04.37
重ね印刷(overprinting)
事前印刷物に,重ねて印刷すること。
02.04.38
画素(pixel)
色又は輝度を個別に定義できる表示面上での最小要素。
37
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記 picture elementと同義語
03
一次元シンボル
03.01.01
一次元シンボル(linear bar code symbol)
シンボルキャラクタと,特定のシンボル体系で要求される特徴との組合せデータを,画像によって表現
したもの。シンボルキャラクタと特徴とはシングルローに一体で形成され,統合されて読取り可能となる。
注記 特徴には,クワイエットゾーン,スタートキャラクタ,ストップキャラクタ,データキャラク
タ,チェックキャラクタ,その他の補助パターンなどを含む。
03.01.02
ストップキャラクタ,ストップパターン(stop character, stop pattern)
バーコードシンボルの終端(最右端)を示す補助キャラクタ。すなわち,データキャラクタ及び/又は
キャラクタ間ギャップからなる列の直後に配置するキャラクタ。
03.01.03
付加情報(overhead)
バーコードシンボルの一部。補助キャラクタ及びシンボルチェックキャラクタで構成される。データを
符号化するシンボルキャラクタに加えて,シンボルを有効な構造とするために必要。
03.01.04
補助キャラクタ,補助パターン(auxiliary character, auxiliary pattern)
データ以外のキャラクタ又はパターン。
注記 例えば,スタートキャラクタ,ストップキャラクタ,センタパターン,ガードパターン,モー
ド切替えキャラクタ,一字切替えキャラクタ及び機能キャラクタ。
03.01.05
高さ方向の余裕度(vertical redundancy)
シンボルの高さが,単一走査線の太さよりも高いことによって,バーコードシンボルを複数の走査線で
走査できる特性。
03.01.06
太細比(wide:narrow ratio)
シンボルにおける細エレメント幅を1とした,太エレメント幅の比率。
03.01.07
キャラクタ間ギャップ(intercharacter gap)
分離形バーコードシンボルにおいて,あるシンボルキャラクタの最後のバーから次のキャラクタの最初
のバーまでの間隔。
03.01.08
2値幅シンボル体系(two-width symbology, binary symbology)
データキャラクタを細エレメント及び太エレメントで構成する一次元シンボルの総称。
注記 モジュラシンボル体系(03.01.09)参照。
03.01.09
モジュラシンボル体系(modular symbology)
シンボルキャラクタを,X寸法又はモジュール幅の整数倍のエレメントで構成しているシンボル体系。
38
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記1 (n, k)シンボル体系と同じ意味であり,(n, k)シンボル体系が一般的に使用されている。
注記2 モジュール(02.01.13)及び(n, k)シンボル体系(02.02.02)参照。
03.01.10
連続形バーコード(continuous code)
キャラクタ間ギャップをもたないシンボル体系。すなわち,一つのシンボルキャラクタの最後のエレメ
ントが次のシンボルキャラクタの最初のエレメントに隣接し,全てのエレメントが連続的に情報をもつ。
注記 分離形バーコード(03.01.11)参照。
03.01.11
分離形バーコード(discrete code)
各キャラクタがバーで始まりバーで終わるため,キャラクタ間ギャップが情報を含まないシンボル体系。
注記 連続形バーコード(03.01.10)参照。
03.01.12
全方向(omnidirectional)
あらゆる方向に。
注記 全方向は,適切なスキャナによって,どのような方向からでもシンボルを走査できるとき,又
はそのようなスキャナに用いる。
03.02.01
代入誤り(substitution error)
バーコードシンボルを読むとき,誤って復号したキャラクタ。
注記 誤読(01.01.25)参照。
03.02.02
シンボルチェックキャラクタ(symbol check character)
シンボル体系仕様に基づいてバーコードを正しく構成し,正しく読むために用いる,バーコードシンボ
ル中のシンボルチェックキャラクタ以外のキャラクタから計算して求めたシンボルキャラクタ。
注記 シンボルチェックキャラクタは,シンボルに符号化したデータの一部を構成するわけではない。
03.02.03
モジュロ(modulo)
二つの整数の除算の余りを結果とするアルゴリズム。バーコードシンボルのチェックキャラクタを算出
するために使用される。
注記 通常,モジュロ10,モジュロ103などの形で使用される。
03.02.04
ガードパターン(guard pattern)
EAN/UPC以外のシンボル体系で,スタートパターン若しくはストップパターンに該当する又はシンボ
ルを二等分するバー及びスペースの補助パターン。
03.02.05
はしご状配置(ladder orientation)
垂直方向の走査ビームがシンボルを完全に通過することを可能にするため,バーの軸が水平に配置され
たバーコードシンボルの方向。
注記 柵状配置(03.02.06)参照。
39
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
03.02.06
柵状配置(picket fence orientation)
水平方向の走査ビームがシンボルを完全に通過することを可能にするため,バーの軸が垂直に配置され
たバーコードシンボルの方向。
注記 はしご状配置(03.02.05)参照。
03.02.07
奇数パリティ(odd parity)
キャラクタが奇数の暗モジュールを含む場合のシンボルキャラクタの符号化特性。
03.02.08
偶数パリティ(even parity)
キャラクタが偶数の暗モジュールを含む場合のシンボルキャラクタの符号化特性。
03.02.09
可変パリティ符号化(variable parity encodation)
一連のシンボルキャラクタに情報を付加する符号化処理であって,偶数パリティキャラクタと奇数パリ
ティキャラクタとを混在させ,その組合せによって付加情報を表現するもの。
これの目的として,数字の暗示的符号化及び検査情報の符号化がある(JIS X 0507参照)。
一連のシンボルキャラクタに,キャラクタの暗示的符号化のため又は符号化誤りチェック目的のために,
偶数パリティキャラクタと奇数パリティキャラクタとの特定の組合せによって,付加情報を符号化する処
理。
03.02.10
固定パリティ(fixed parity)
バーコードシンボル又はシンボルの定義された部分において,全てのシンボルキャラクタが奇数又は偶
数の同一のパリティをもつ特性(JIS X 0507参照)。
03.02.11
ベアラバー(bearer bar)
バーコードシンボルの上下に隣接するバー,又は周辺を取り囲む枠。印刷版によって加えられる圧力を
シンボルの全面にわたって均等にすること,及び/又はバーコードリーダによる桁落ちを防止することを
目的とする(JIS X 0500:2002の10016参照)。
03.02.12
桁落ち(short read)
長いシンボルの一部を,明らかに有効な短いシンボルとして同一又は異なるシンボル体系として誤って
読み取ること。
注記 読飛ばし又はショートリードともいう。
03.02.13
切詰め(truncation)
シンボルの幅はそのままで,高さだけを縮小すること。
03.02.14
バーコード密度(bar code density)
単位寸法内に表示可能な,バーコードシンボルキャラクタの数[シンボルキャラクタ(02.01.07)参照]。
注記1 通常,一次元シンボルの場合,1インチ又は1 cm当たりのキャラクタ数で,マルチローシン
40
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ボル体系の場合,1平方インチ又は1 cm2当たりのキャラクタ数で表現する。
注記2 バー又はスペースの最も細い幅,太細比,キャラクタ当たりのバー及びスペースの数,並び
にもしあればキャラクタ間ギャップの幅が,バーコード密度に影響する要因である。
03.02.15
CPI(characters per inch, CPI)
バーコード密度を表す単位。
03.02.16
シンボル密度(symbol density)
バーコード密度(03.02.14)参照。
03.02.17
ゼロ抑制(zero-suppression)
GTIN-12をUPC-Eフォーマットに符号化する場合に,特定の位置からゼロを削除する処理。
03.02.18
フィルムマスタ(film master)
フィルムに焼き付けられたバーコードマスタ。
03.02.19
バーコードマスタ(bar code master)
公差内で,通常の伝統的印刷法(具体的には版式複写印刷)のために作成した,一次元シンボル又は二
次元シンボルの原版又は他の画像。
03.02.20
コーナマーク(corner marks)
バーコードマスタにおいて,クワイエットゾーンを含むバーコードシンボルの四つの角を示すマーク。
注記 コーナマークは,通常印刷されない。
03.02.21
バー幅調整,BWA(bar width adjustment, BWA)
印刷又は複写過程において,バー幅太り及びバー幅細りを補うために,バーコードマスタのバー幅を減
らしたり,増やしたりして調整する量。
03.02.22
バー幅補正,BWC(bar width compensation, BWC)
印刷又は画像化によって発生すると予想される太り又は細りを補正するために,バーコードマスタ又は
デジタルバーコードファイル上にあるバー幅を縮小又は拡大する度合い(JIS X 0523参照)。
03.02.23
バー幅太り/バー幅細り(bar width gain, bar width loss)
バー幅調整(03.02.21)参照。
03.02.24
バー幅増加(bar width increase)
バー幅調整(03.02.21)参照。
03.02.25
バー幅縮小(bar width reduction)
バー幅調整(03.02.21)参照。
41
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
03.02.26
印刷適性ゲージ(printability gauge)
印刷の品質を査定又は確認するために,基板上に印刷した専用に校正された一連の図形。
03.02.27
倍率係数(magnification factor)
生成すべき実際の寸法を得るために,バーコードシンボルの公称寸法に適用する一定の乗数。
03.02.28
集版(integrated artwork)
バーコードシンボルと他の画像とを,電子的に集約して作成した版下。
03.02.29
追加シンボル(add-on symbol)
主シンボル情報の追加情報を符号化したシンボル(JIS X 0507参照)。
03.02.30
分離パターン(delineator)
追加シンボル内のキャラクタを分割する補助パターン(JIS X 0507参照)。
04
二次元シンボル
04.02.01
二次元シンボル (1)(two-dimensional symbol)
データを機械的に読取り可能な形で表現したシンボルであって,光学的走査で読み取られる,規則的パ
ターンをなす多角形又は円形セルの集合であるもの。
注記 二次元シンボル(1)は,次の二次元シンボル(2)の内容で(1)の内容も包含している。
04.02.02
二次元シンボル (2),2Dシンボル(two-dimensional symbols, 2D symbol)
情報を完全に読み取るためには,水平及び垂直の両方向に解析が必要な,光学的に読取可能なシンボル。
注記 二次元シンボルには,マトリックスシンボル及びマルチローシンボルの2種類がある。二次元
シンボルは,誤り検出機能をもち,誤り訂正機能を含むことがある。
04.02.03
固定パターン(fixed pattern)
位置検出パターン,タイミングパターン,方向認識パターン及びその他の定型要素を含む二次元シンボ
ル体系独自の非データ部分。
04.02.04
マトリックスシンボル体系(matrix symbology)
画像走査システムで読み取るために表示した,規則的なパターンの多角形エレメント又は円形エレメン
トの集まり。
04.02.05
ドットコード(dot code)
個々のモジュールが情報を含まないスペースに囲まれた,マトリックスシンボル体系の部分集合。
42
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
04.02.06
マトリックスシンボル体系モジュール(matrix symbology module)
コード語の1ビットを表現するために用いる単一セル又はエレメント。
04.02.07
位置合せパターン(alignment pattern)
マトリックスシンボル体系で規定された位置に配する固定参照パターン。このパターンが,画像のある
程度のひずみに対し,復号ソフトウェアが座標の対応付けを再編成することを可能にする。
04.02.08
位置検出パターン(finder pattern)
視野内で,シンボル体系規則に従ってシンボルの位置決めをするための,シンボル体系固有のパターン。
04.02.09
マルチローシンボル体系(multi-row symbology)
垂直方向に隣接する二つ以上のシンボルキャラクタ列からなるバーコードシンボル体系。
04.02.10
行(row)
マルチローシンボル体系における横方向の構成要素の集合。スタートパターン,シンボルキャラクタの
数及びストップパターンで構成する。
04.02.11
列(column)
マルチローシンボル体系の,各行における同じ水平位置でのシンボルキャラクタの一式。
04.02.12
スタックシンボル体系(stacked symbology)
マルチローシンボル体系(04.02.09)参照。
04.02.13
合成シンボル(composite symbol)
一次元シンボルを単独に読むことができ,又は一次元シンボル及び二次元シンボルを一つのデータメッ
セージとして読むことができる,一次元シンボル及び二次元シンボルの組合せ。
04.02.14
圧縮モード(compaction mode)
PDF417シンボル体系においては,8ビットのデータを効率的にPDF417のコード語に割り付ける3種類
(テキスト,数値及びバイト)のデータ圧縮アルゴリズムの名称。
04.02.15
構造的連接(structured append)
二つ以上のシンボルに含まれるデータを,単一のメッセージとして取り扱うため,あらかじめ定めた順
序につなぎ合わせること。
04.02.16
データ領域(data region)
<データコード語>シンボル付加情報ではなく,データコード語に用いられるシンボルの部分。
04.02.17
データコード語(data codeword)
43
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
シンボル体系の圧縮方式の一つに従ってデータを符号化したコード語。
04.02.18
誤り訂正コード語(error correction codeword)
誤り訂正コード語生成アルゴリズムから導いた値を符号化した,復号誤りの検出ができ,誤り訂正レベ
ルに応じた誤り訂正ができる,シンボル内のコード語。
04.02.19
誤り訂正レベル(error correction level)
シンボル体系における誤り訂正能力の度合い。度合いが固定されるものもあればユーザが選択できるも
のもある。
04.02.20
消失誤り(erasure)
代入誤り又は復号誤りに対し,物理的に欠如したキャラクタ又は復号に失敗したシンボルキャラクタで
表現する誤り箇所が判明している誤りの分類。
04.02.21
埋め草キャラクタ(pad character)
充塡キャラクタ(01.01.64)参照。
04.02.22
埋め草コード語(pad codeword)
望ましいシンボル構造を得るため又はシンボルの容量を満たすため,コード語列を拡張するために挿入
するコード語。
04.02.23
ダイレクトパーツマーキング,DPM(direct part marking, DPM)
物体の表面に直接恒久印字を施す方法の一般名称。
04.02.24
貫入マーキング(intrusive marking)
人間又は機械が読取り可能なマークを生成するため表面を凹加工する直接マーキング方法。減法マーキ
ングともいう。
04.02.25
非貫入マーキング(non-intrusive marking)
人間又は機械が読取り可能なマークを生成するため表面に物質を付加して凸加工する直接マーキング方
法。加法マーキングともいう。
04.02.26
恒久マーキング(permanent marking)
物質の少なくとも通常の耐用年数において判読可能であるよう加工された貫入又は非貫入マーキング。
05
RFID
05.01.01
RFID(radio frequency identification, RFID)
種々の変調方式と符号化方式とを使ってRFタグの固有IDを読取り,RFタグへ又はRFタグから通信す
るために,スペクトルの無線周波数部分内における電磁的結合又は誘導結合を利用すること。
44
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.01.02
後方散乱(backscatter)
タグの中でリーダライタからの狭帯域エネルギーをタグのアンテナのインピーダンスを変調することで,
様々な度合いに変化させリーダライタに反射して戻る情報を回収する技術。
注記 後方散乱は,RFタグで行われる処理で,同一搬送周波数で受信信号を再送出するか,又は受信
信号を変調し再放射する処理も意味する。
05.01.03
覚醒(awake)
対応するリーダライタからの送信に対し,受信と応答とが可能なようにRFタグ受信回路の電源が入っ
た状態。
05.01.04
登録(enrolment)
初めてリーダライタに関係付けられるときのRFタグでの処理。
05.01.05
誤作動(false activation)
無関係な又は未指定のRFタグがRFIDシステムの交信領域に入り,応答,誤りその他を生じることの結
果による反応。
05.01.06
タグファミリ(family of tags)
同種のリーダライタと識別番号及び/又はデータの通信ができて,それぞれ異なる特性(通信距離,メ
モリ容量など)をもつRFタグの集合。
05.01.07
フィールド内報告(in field reporting)
RFタグが交信領域に入り,交信領域に残っている間は一定時間間隔で,繰り返しタグIDをリーダライ
タが(上位システムに)報告する形の動作モード。
注記 フィールド外報告(05.01.08)参照。
05.01.08
フィールド外報告(out of field reporting)
RFタグがリーダライタの交信領域を離れるとき,又は一旦離れると,RFタグの識別が報告される形の
リーダライタの動作モード。
05.01.09
質問(interrogation)
RFタグを読取り,及び交信するプロセス。
05.01.10
交信範囲(interrogation zone)
RFタグ又はRFタグのグループを,対応するRFIDリーダライタが効果的に読み取ることができる範囲。
05.01.11
RFタグ識別番号(tag ID)
製造業者RFタグ識別番号,又はユーザで付けたRFタグ識別番号のどちらかに対する一般的呼称。
45
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.01.12
ユーザRFタグ識別番号(user tag ID)
ユーザが定義したRFタグ識別番号。
注記 ユーザRFタグ識別番号は一意な識別番号である必要はない。
05.01.13
製造業者RFタグ識別番号(manufacturer tag ID)
RFタグの一意な識別番号である参照番号。
注記 識別番号はタグの製造業者により設定される。
05.01.14
方向性感度(orientation sensitivity)
角度の変化又は方向の相関として現れるRFタグの応答感度。
05.01.15
ファントム処理(phantom transaction)
実在しないRFタグの報告。
05.01.16
米国情報技術規格国際委員会(INCITS T6)
米国内でRFID技術標準の開発に責任をもつ米国国家規格協会(ANSI)公認の規格開発機関の技術委員
会。
注記1 以前は,X3 T6及びNCITS T6として知られていた。
注記2 INCITSは,International Committee for Information Technology Standardsの略語。
05.01.17
(タグ検出)レート(rate)
瞬間的状態と定常状態とを含む単位時間当たりに検出するRFタグの数量。
注記 RFタグ数量は静的及び動的の両方がある。
05.01.18
リーダライタの無変調連続波(interrogator continuous wave)
通常は指定周波数の正弦波であるが,より一般的には,タグに送信されたリーダライタの不明瞭な情報
による振幅及び/又は位相変調カバーコーディング方式を行わずにパッシブタグへ電力を供給するのに適
した全てのリーダライタの波形。
注記1 カバーコード化データ又はパスワードについては,リーダライタは,まず最初にタグから乱
数を要求し,その後受信した乱数を使ってデータ又はパスワードのビット単位のEXORを実
行し,最後に(暗号文とも呼ばれる)カバーコード化した文字列をタグに送信する。オリジ
ナルの乱数で受信したカバーコード化された文字列のビット単位のEXORを実行することで,
タグはデータ又はパスワードを復元する。
注記2 EXORは,exclusive ORの略語。
05.01.19
タグのプログラミング性(tag programmability)
データの入力並びにRFタグに保管されているデータ及び機能を変更する能力。
05.01.20
タグのプログラム化(tag programming)
46
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
データの入力又はRFタグに保管されているデータの変更を行う行為。
05.01.21
タグの予測寿命(tag projected life)
読み・書きの行為が適切であるとして,RFタグの場合は,主に読み及び/又は書きのサイクル数で表さ
れ,アクティブタグの場合は,バッテリーの平均余命に基づいて,年でも表される推定寿命。
05.01.22
読取フィールド,読取エリア,読取ゾーン(capture field, capture area, capture zone)
RFタグが信号を受け応答を返すことができる領域であり,リーダライタのアンテナによって決まる電磁
フィールド。
05.01.23
衝突防止(anti-clash)
リーダライタの受信機に対して,RFIDシステムの読取り又は交信領域内の複数RFタグからリーダライ
タへ一斉に応答することによる衝突,及びエラーレポートが生成されること又はトランザクションがブロ
ックされないようにすることを回避する機能。
注記 アンチコンテンション又はアンチコリジョンともいう。
05.01.24
交信領域,FoV,読取フィールド,読取エリア,読取ゾーン(field of view, FoV, capture field, capture area, capture
zone)
RFタグとの交信が可能であるリーダライタを取り囲む領域。
05.01.25
タグの衝突(tag collision)
エラー又は送信不良を招く,リーダライタの交信領域内での二つ以上のタグの同時交信。
注記 このような交信は,衝突防止又は競合管理の対処なしには避けられない。
05.02.01
タグの識別手順(tag identification process)
<RFID>タグの隔離及び分離の手順。一つのタグと交信する場合に一意にアクセス可能とする手段(タ
グID)に帰着する。
注記 アプリケーションデータにはアクセスしない。
05.02.02
識別範囲(identification range)
指定された条件下で,RFIDシステムが要求するRFタグを確実に識別できる範囲。
05.02.03
識別速度(identification rate)
指定された条件下で,RFIDシステムが探しているRFタグを確実に識別できる速度(時間)。
05.02.04
読取り(read)
識別済みのRFタグから情報を取り出す,単一バイト及び複数バイト両方の処理を含めたRFタグ処理プ
ロセス。
05.02.05
読取範囲(read range)
47
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
指定された条件下で,RFIDシステムが求めるRFタグから確実に読取りができる範囲。
05.02.06
読取速度(read rate)
指定された条件下で,RFIDシステムが求めるRFタグから確実に読取りができる速度(時間)。
05.02.07
書込み(write)
<RFID>識別済みのRFタグに情報を書き込むRFタグ処理プロセス。
注記 この処理過程には,単一バイトの処理及び複数バイトの処理の両方がある。検証しながらの書
込みも可能である。
05.02.08
書込範囲(write range)
指定された条件下で,RFIDシステムが求めるRFタグに対して確実に書込みができる範囲。
05.02.09
書込速度(write rate)
指定された条件下で,RFIDシステムが求めるRFタグに対して確実に書込みができる速度(時間)。
05.02.10
ピックレート(pick rate)
RFシステムにおける読取率(%)。
注記 処理速度,RFタグの方向,存在するタグ数などに関係する。
05.02.11
使用中のプログラミング(in-use programming)
対象物又は個体に取り付けられて,読取り及び書込みができる能力をもつ読取り/書込みシステムの中
に存在する使用中のRFタグの中に情報をプログラムすること。
05.02.12
再プログラミング性(re-programmability)
適切なプログラミング機器を用いて,RFタグのデータの内容を変更する能力。
注記 使用中のプログラミング(05.02.11)参照。
05.02.13
リードオンリタグ(read only tag)
データが変更不可能な状態に記録されることによって,読取りだけが可能なRFタグ。
注記 工場プログラミング(05.02.15)参照。
05.02.14
フィールドプログラミング(field programming)
製造業者からOEM顧客若しくはエンドユーザ,又は製造業者の流通所在地においてRFタグの出荷後に,
RFタグの中に情報をプログラムすること。
注記 通常,フィールドプログラミングは識別すべき対象物にRFタグを組み込む前に行う。この手
法は,アプリケーションに関連した詳細データのRFタグへの書込みを常時可能にするが,RF
タグは通常その対象物から取り外されていなければならない。幾つかのケースでは,RFタグの
中の全てのデータを変更又は複製することが可能である。他のケースでは,ある部分を工場プ
ログラムのために確保している。これには,例えばそのRFタグ固有のシリアルナンバが含ま
48
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
れることもある。フィールドプログラミングは通常,ワーム(WORM)形RFタグ及びリード・
ライト(RW)RFタグに関係している。RFタグへのデータ入力は,工場プログラミングとフィ
ールドプログラミングとの組合せとなることもある。
注記 工場プログラミング(05.02.15)参照。
05.02.15
工場プログラミング(factory programming)
生産工程の一部でRFタグにデータを記録すること。結果的に読取専用RFタグになる。
注記 フィールドプログラミング(05.02.14)参照。
05.02.16
返信リンク(アップリンク)[return link (uplink)]
RFタグからリーダライタへの通信。
05.02.17
ローミング(roaming)
一つのリーダライタの通信領域から別のリーダライタの通信領域へと移動することができるRFタグの
能力。
05.02.18
選択(selection)
<RFID>リーダライタに対する特定RFタグ又は一部のRFタグの応答を要求するリーダライタによる
処理。
05.02.19
分離(separation)
二つのRFタグ間,又はRFタグとリーダライタとの間の動作可能距離。
05.02.20
シャドーイング(shadowing)
リーダライタとRFタグとの間に置かれた物体が信号を不明瞭にし,正常通信を妨害する状態。
05.02.21
抽象構文(abstract syntax)
<OSIプレゼンテーションサービス> コード表示に使用するコード化技術とは独立した表記法を用い
た,アプリケーションレイヤデータ又はアプリケーションプロトコルの管理情報の仕様。
05.02.22
フラグ(flag)
特定の条件の状態を示す変数。
[JIS X 0007の07.02.13参照]
05.02.23
インベントリフラグ(inventoried flag)
タグがリーダライタに応答するかどうかを示すフラグ。
注記 タグは,四つのセッションごとにそれぞれインベントリを行ったフラグ(各々のフラグが,与
えられたセッション内でその状態を示す値のA又はBをもつ。)を保持する。リーダライタは,
一般的にタグのインベントリを,AからBの値になるように行った後,BからAに再度インベ
ントリを行う(逆方向もあり。)。
49
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.02.24
インベントリラウンド(inventory round)
クエリコマンドで始まり,次のクエリコマンド(新しいインベントリラウンドでも開始する)又はセレ
クトコマンドで終了する期間。
05.02.25
パーマロック(permalocked)
ロック状態を変更できないようにされたメモリ領域(すなわち,メモリ領域は永久的にロック又は永久
的にロック解除される。)。
05.02.26
持続性メモリ(persistent memory)
タグの電力が短期間損失したときに状態を保持するメモリ。
05.02.27
持続性フラグ(persistent flag)
タグの電力が短期間損失したときに状態を保持するフラグ値。
05.02.28
転送構文(transfer syntax)
オープンシステム間のデータ転送に使用される抽象構文及び具象構文。
注記 “転送構文”という用語は,ある時はコード化規則を意味し,またある時は転送中のデータの
ビット表示の意味で使用される。
05.02.29
タイプ参照(type reference)
文字と独自に関連するASN.1構文での名称。あるコンテキストにおいて,型(又は値)と一意に関連す
る参照の名前。
例 ObjectId
05.02.30
応用分野識別子,AFI(application family identifier, AFI)
アプリケーション又はアプリケーションの状況に関連するRFIDタグの種類だけを選択し,異なる識別
子をもつ他の種類のRFIDタグと更に通信することを無効にするためのデータプロトコル及びエアインタ
フェースプロトコルで使用される識別子。
05.02.31
データフォーマット(data format)
オブジェクト識別子がRFIDタグにどのようにコード化されるかを識別するため,及び(できれば)そ
のアプリケーションに関連するオブジェクト識別子の一式に関しての特有のデータ辞書を識別するために,
データプロトコルで使用される仕組み。
05.02.32
1回書込み複数回読取可能RFタグ,ワーム形RFタグ(write once/read many, WORM)
(RFタグにおいて)部分又は全体の書込みをユーザが一度だけ行うことができ,その後は読取専用とし
て使用される形式のRFタグ。
05.02.33
書込み防止機能(write protection)
50
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
RFタグを設計するときに組み込まれる機能であって,メモリの全体又は一部を,変更,追加又は消去か
ら保護することができるもの。
05.02.34
指令/応答ユニット(command/response unit)
符号化,復号化,論理メモリ構造化を管理するための応答の送信及びタグドライバへの転送を行う,ア
プリケーションの指令を処理するデータプロトコルプロセッサの一部。
05.02.35
データ圧縮(data compaction)
<RFID>機械可読媒体の中にデータをできるだけ効率的に最小のスペースで表現するためにオリジナ
ルデータを処理する仕組み又はアルゴリズム。
05.02.36
データ圧縮器(data compactor)
ISO/IEC 15962で定義するデータ圧縮処理の実装。
05.02.37
データプロトコルプロセッサ(data protocol processor)
データ圧縮器,フォーマッタ,論理メモリ及び指令/応答ユニットを含む,ISO/IEC 15962で定義する
処理の実装。
05.02.38
要素名(element name)
ASN.1構文における参照型又は列挙型リストの構成要素。
05.02.39
フォーマッタ(formatter)
ISO/IEC 15962で定義するデータフォーマットプロセスの実装。
05.02.40
個別識別(singulation)
複数のタグが存在する環境で個々のタグを識別すること。
05.02.41
スロット(slot)
タグが応答する可能性のあるインベントリラウンドでのポイント。
注記 スロットは,タグのスロットカウンタによって出力される数値であり,スロット(すなわちス
ロットカウンターの数値)がゼロのときにタグは応答する。
05.02.42
タグ識別レイヤ(tag-identification layer)
リーダライタがタグを識別し修正するために使用する機能及び指令の一式。
注記 操作手順としても知られる。
05.02.43
オクテット(octet)
8ビットバイトと同等な,一単位としてみなす8ビットの数列。
注記 この用語は,例えば7ビットバイト,16ビットバイトなどのハードウェア関連事項がある場合
に混乱を回避するため,この規格及びASN.1規格においては“バイト”より優先的に使用され
51
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
る。
05.02.44
オブジェクト(object)
ある通信状態での使用を識別するために名称を必要とする,十分に定義されたデータ情報,データ定義,
又はデータ仕様。
05.02.45
オブジェクト識別子,オブジェクトID,OID(object identifier, object ID, OID)
オブジェクトに関連する値(その他全てのこの種の値と識別可能)。
05.02.46
オブジェクト識別子のタイプ(object identifier type)
区分けされた値が,ISO/IEC 8824-1/ITU-T X.680の規則に沿って割り当てられるオブジェクト識別子全
てが一式となっている簡易的なASN.1のタイプ。
05.02.47
関連オブジェクトID(relative-OID)
ルートオブジェクト識別子の後に残ったアークを構成する特定のオブジェクト識別子。
05.02.48
ルートOID(root-OID)
一連の識別子の一つ目,二つ目,及びそれに続く共通アークを構成する特定のオブジェクト識別子(こ
れによって共通ルートとなる。)。
注記 関連OIDの直前のルートOIDは,完全オブジェクト識別子と等しい。
05.02.49
応答(response)
データプロトコルプロセッサに送信したアプリケーションコマンドからアプリケーションが受信した反
応。
05.02.50
一括読取り(batch reading)
システムの交信領域に同時に存在する多数のRFタグを読み込むRFIDリーダライタの処理又は能力。
05.02.51
マルチリード(multiple readings)
一括読取り(05.02.50)参照。
05.02.52
アドレス能力(addressability)
タグ内のメモリのビット,フィールド,ページ,ファイル又はその他の定義領域へのアドレスを指定す
る能力。
05.02.53
連続報告(continuous reporting)
RFタグが交信フィールド内にいる間,RFタグの識別が継続的に報告又は交信されるリーダライタの動
作モード。
05.02.54
データフィールド保護(data field protection)
52
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
RFタグに記憶された項目又はデータフィールドに対するアクセス及び操作を制御する機能。
05.02.55
フィールド保護(field protection)
データフィールド保護(05.02.54)参照。
05.02.56
相互運用性 (1)[interoperability (1)]
双方向性データ交換機能が互いに有効動作するよう実行させるための,製造元の異なるシステム間で存
在する条件。
05.02.57
相互運用性 (2)[Interoperability (2)]
同じ規格を使った異なるアプリケーション間での一定レベルの両立性の保証。
注記 両立性の要望水準は適用対象規格で特定されたり,基本サービスだけに制限されることがある。
相互接続性及び相互運用性は標準化の主要目的である。
05.02.58
メモリ容量(memory capacity)
RFタグの中に記憶でき,ビット単位又はバイト単位で表示されるデータの量。
注記 容量は,ユーザが参照できるビット数を単純に指す場合もあるが,データ識別子及びエラー制
御ビットを含むビット総数を指す場合もある。
05.02.59
信号化技術(signalling technique)
RFタグとリーダライタ間の交信に必要な変調,データ符号化,プロトコル,及びシーケンスの完全な説
明。
05.02.60
ツリーアルゴリズム(tree algorithm)
リーダライタによって使われる決定論的アルゴリズムであって,衝突が検出されたとき,全てのRFタ
グが識別できるまで,RFタグが生成する乱数値の利用可能空間を検索するもの。
05.02.61
アプリケーションコマンド(application command)
リーダライタを介してRFタグの作動又は操作を開始するため,アプリケーションからデータプロトコ
ルプロセッサに対して発した指示。
05.02.62
アプリケーションメモリ(application memory)
書き込まれたデータを保管することが可能なRFタグの領域。
注記 ユーザメモリとしても知られている。
05.02.63
識別子アーク(identifiers arc)
特定のオブジェクトを定義するために要求した新しいアークを付加したオブジェクト識別子ツリーの特
定の枝線。
注記 ISO/IEC 9834-1に適合する全てのオブジェクト識別子の上位三つのアークについては,
ISO/IEC 9834-1:2005の附属書Aで定義されている。
53
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.02.64
基本コード化規則,BER(basic encoding rules, BER)
幾つかのASN.1コード化方法の一つ。ビットエラーレートと比較。
05.02.65
ブロック(block)
書込み処理又は読取り処理におけるRFタグの最小バイト数。
05.02.66
休止サイクル(sleep cycle)
バッテリの負担する電力使用量を減らす手段としてのRFタグの内部での不必要な部分の定期的な電源
遮断。
05.02.67
リーダトークスファースト,RTF(reader talks first, RTF)
リーダライタが指示した後でだけRFタグが情報信号に反応するシステム。
05.02.68
タグトークスファースト,TTF(tag talks first, TTF)
RFタグが交信フィールドに入った場合に開始される交信形式。
注記 RFタグが主,リーダライタが従。交信が確立された場合は,リーダライタもまた主側として動
作できる。
05.02.69
タグ先導交信(tag initiated communication)
リーダライタにRFタグを認識させ応答を引き出すために,リーダライタに信号を送る能動形RFタグの
能力。
注記 タグトークスファースト(05.02.68)参照。
05.02.70
RFタグ間通信(tag-to-tag communication)
リーダライタと交信するのと同様に,RFタグ同士が互いに交信できる能力。
05.02.71
双方向性(bi-directional)
相対する2方向どちらの方向でも交信できる能力。
例 どちらの方向からも読み書きできるタグは,双方向性である。
05.02.72
一体型メモリ構造(monolithic memory structure)
単一アドレス要素でアドレス指定可能なメモリ構造。
05.02.73
分割型メモリ構造(segmented memory structure)
個別の要素に分割され,アクセスに複数のアドレス要素を必要とするメモリ構造。
05.02.74
システム情報(system information)
RFタグが保持している又はエアインタフェースの特性から生じた情報。論理メモリ及びその他のフォー
マット規則を成立させるためにデータプロトコルパラメータを特定する。
54
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.02.75
タグドライバ(tag driver)
データプロトコルプロセッサとRFタグとの間のデータを転送する工程の実施。
05.02.76
トレーニングシーケンス,TSC(training sequence, TSC)
受信機のため受信能力を上げるための専用のビットシーケンス。
05.02.77
ランダムスロット衝突仲裁(random-slotted collision arbitration)
タグがランダム(又は疑似ランダム)番号をスロットカウンタに取り込み,リーダライタのコマンドに
基づいてスロットカウンタを増加させ,スロットカウンタがゼロに到達するとリーダライタに返答する衝
突仲裁アルゴリズム。
05.02.78
論理メモリ(logical memory)
論理メモリマップ(05.02.79)のデータプロトコルプロセッサのソフトウェア類似環境。
05.02.79
論理メモリマップ(logical memory map)
オブジェクトのコード化,OID及びRFタグの関連するプレカーソルに専用で使用されるアプリケーシ
ョン(又はユーザ)メモリを表すRFタグのメモリの8ビット単位の配列。
注記 パッシブタグ(05.04.01)参照。
05.04.01
パッシブ(受動形)タグ(passive tag)
リーダライタから搬送波信号を受け取って,反射及び変調を行うRFタグ。
05.04.02
アクティブ(能動形)タグ(active tag)
無線信号を発信する能力をもつRFタグ。
05.04.03
一体化アクティブ(能動形)タグ(unitized active tag)
バッテリを内蔵したアクティブ(能動形)タグ。
05.04.04
非同期RFタグ(asynchronous tag)
タイミングを内部の独立した発振器から作っているRFタグ。
注記1 そのようなシステムにおけるデータ転送速度はリーダの搬送波のサイクルから独立し,かつ,
同期していない。
注記2 同期RFタグ(05.04.05)参照。
05.04.05
同期RFタグ(synchronous tag)
そのタイミングがリーダの搬送波の各サイクルと同期している形のRFタグ。
05.04.06
アナンシエータ,告知装置(annunciator)
RFタグに取り付けることが可能で,RFタグ又はRFタグが付いた個体の識別を支援する目的で,命令
55
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
によって視覚的信号又は音響信号を発する装置。
05.04.07
電子ラベル(electronic label)
RFタグ(05.05.05)参照。
05.04.08
固定式RFID装置,FE(fixed RFID equipment, FE)
搭載機材(車載形RFタグ)の中のデータを問い合わせ,受信及び解析を行い,識別番号の提示を行う
機器。
05.04.09
リーダライタ (1)(interrogator)
固定式又は可搬式のデータ取得及び識別のための装置であり,無線周波数電磁界を使用して,交信領域
内にある1個又はグループのRFタグを励起し,RFタグから変調データをもたらす装置。
05.04.10
リーダライタ (2)(reader/interrogator, reader/writer)
必要に応じて競争とエラーとを制御管理し,加えてソースに入ったデータを回復し,交信するために必
須のチャネル及びソースの復号化を行い,RFタグからデータを取り込み,場合によってはデータをRFタ
グに送信するプロセスを実行するための電子装置。
注記 この装置には,統合ディスプレイと接続し,ホストコンピュータ及び/又は産業用制御機器へ
のパラレル又はシリアルの通信インタフェースが具備されることがある。
05.04.11
メモリモジュール(memory modules)
読取り/書込み又は書換え可能なRFタグの用語。
注記 アクティブタグ(05.04.02)参照。
05.04.12
RFモジュール,RFステージ(RF module, RF stage)
RF信号を作り出し,受信するリーダライタの構成要素。
05.04.13
積載物自動認識,AEI(automatic equipment identification, AEI)
陸上輸送機関用車両のための,明確なデータ構造をもつRFタグ及びリーダライタを用いた自動認識シ
ステム。
05.04.14
RFIDシステム(radio frequency identification system)
一つ以上のリーダライタ及び一つ以上のRFタグからなっており,適切な変調誘導又は放射された電磁
搬送波を用いてデータ通信を達成する,自動認識システム及びデータ取得システム。
注記 そのようなシステムにおけるデータ転送速度は,リーダの搬送波のサイクルから派生し,かつ
連携する。
05.04.15
AFIタグ(AFI tag)
後に続くものが応用分野識別子(AFI)であるか否かを示すプロトコルコントロールビット17が“1”
に設定された,ISO/IEC 18000-63のタイプC,又はISO/IEC 18000-3のモード3タグ。
56
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.04.16
EPCタグ(EPC tag)
後に続くものがEPCヘッダであるか否かを示すプロトコルコントロールビット17が“0”に設定された,
ISO/IEC 18000-63のタイプC,又はISO/IEC 18000-3のモード3タグ。
05.04.17
近接センサ(proximity sensor)
選ばれた目標物の存在を感知し信号化する電子装置。
注記 RFIDシステムとの関連で使用する場合,センサはリーダライタの近くにRFタグ又はRFタグ
を所持する物体が入ってきたときにその存在を感知するために設置され,それによって読取り
できるようにリーダを活性化することができる。
05.05.01
高密度リーダライタ環境(dense-interrogator environment)
使用可能なチャネルのほとんど又は全てが作動中のリーダライタに占められる作動環境。
例 50個の使用可能なチャネルで50台のリーダライタが稼働している状態。
05.05.02
高密度リーダライタモード(dense-interrogator mode)
高密度リーダライタ環境で使用されるリーダライタとタグ間及びタグとリーダライタ間の信号化パラメ
ータのセット。
05.05.03
単独リーダライタ環境(single-interrogator environment)
ある時間において1台のリーダライタだけが作動している環境。
05.05.04
複数リーダライタ環境(multiple-interrogator environment)
ある程度の数の使用可能なチャネルが作動中のリーダライタに占められる作動環境。
例 50個の使用可能なチャネルで10台のリーダライタが稼働している状態。
05.05.05
RFタグ,タグ,タグラベル,電子タグ(RF tag, tag, electronic label, code plate)
情報を保管する仕組みをもち,目的物に取り付けられるトランスポンダ(受信応答装置)。
注記 技術的には“トランスポンダ”が最も正確な用語であるが,“タグ”又は“RFタグ”が最も一
般的に使われている。
05.05.06
RFIDの標準化された複数モード[RFID MODES (standardized)]
相互運用性の有無は別として,相互に著しく干渉せずに同じ周波数帯で作動する,物品識別のための標
準化された複数のRFIDシステム。
注記 特定の周波数帯でのパラメタの定義を提供する国際標準では,一つ以上のモードをもつ可能性
がある。
05.05.07
重大な干渉(significant interference)
想定される作動状態で,ある(広範囲に放射された規制値内の最大電力内で稼動する)標準化モードの
システムから,正常に作動している(広範囲に放射された規制値内の最大電力内で稼動する)別の標準化
57
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
モードへのシステムの妨害。
05.05.08
測定可能な微干渉(marginal measurable interference)
想定される作動状態で,作動を妨害せず,又は簡単かつ安価な設計改良で妨ぐことのできる干渉。
注記 測定可能な微干渉は,モードを拒否する原因とはみなされていない。
05.05.09
衝突防止シーケンス(anti-collision sequence)
リーダライタと,交信領域内にある複数タグから一つ以上のタグを選択し,それらとの交信をスムーズ
に行うために使用されるアルゴリズム。
05.05.10
ビットレート(bit rate)
秒単位で送信されるビット数。
05.05.11
キャリアオフタイム(carrier off time)
交信領域を消す時間間隔。
05.05.12
チャージアップタイム(charge up time)
ISO/IEC 18000-2 HDXタグのコンデンサを充電する時間。
05.05.13
コマンド(commands)
作動を開始する要求又はアドバイスメッセージ。応答の要請もする。
注記 (遠隔制御における)コマンド演算装置の状態変化を起こすために使用される情報。
[IEC 60050-371参照]
05.05.14
2相差動符号化(differential bi-phase encoding)
中間ビット移行でデータビット“0”となり,移行なしでデータビット“1”となる,二つのビット間で
常に移行のあるコード化方法。
05.05.15
ダウンリンク,順方向リンク(down-link, forward link)
リーダライタからタグへの通信プロセス。
05.05.16
(RFIDの)符号化[encoding (in RFID)]
基本情報要素及び変調パターン間の一対一の関係。
注記 符号化(01.01.22)参照。
05.05.17
リーダライタ周波数(interrogation frequency)
リーダライタによって生成される電磁場の周波数。
05.05.18
交信期間(interrogation period)
電磁場が存在する持続時間。
58
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.05.19
リーダライタ要求(interrogator request)
タグの状態を変更する又は情報を読み書きするために,タグに送信したビットパターン。
05.05.20
パルス間隔式符号化(pulse interval encoding)
送信情報が固定した長さのパルスの立下りエッジ間で表されるデータ符号化方法。
注記1 キャリアサイクルの受信数は,データビット値又はその他の符号の状態を定義する。
注記2 PPM(06.01.23)参照。
05.05.21
(RFIDの)ハンドル[handle (RFID)]
オープン又はセキュア状態においてタグを認証するのに使用される16ビット乱数(RN16)。
注記 特定のエアインタフェースプロトコルでは,RN16が問合せに対する応答として作成される。
05.05.22
パケットCRC(packet CRC)
タグがPC(protocol contorol),オプションのXPC及びUIIについて計算でき,またインベントリにおい
て後方散乱できる16ビットの巡回冗長検査(CRC)コード。
注記 保存CRC(05.05.26)参照。
05.05.23
位相ジッタ変調,PJM(Phase Jitter Modulation, PJM)
交信領域において極小の位相変化としてデータを送信する変調技術。
05.05.24
物理層(physical layer)
リーダライタからタグへ及びタグからリーダライタへの通信に使用されるデータ符号化及び変調波形。
05.05.25
ピボット(pivot)
リーダライタからタグデータ記号への平均的長さ。ピボット=(0-長さ+1-長さ)/2。
05.05.26
保存CRC(Stored CRC)
タグが稼働状態になったときに,保存PC及びUIIを計算し,更にUIIメモリに保存し,インベントリ中
に後方散乱できる16ビットの巡回冗長検査(CRC)コード。
注記 パケットCRC(05.05.22)参照。
05.05.27
TARI(TARI)
リーダライタからタグへの通信におけるデータ0の参考時間間隔。
注記 TARIはType A Reference Intervalの略語。
05.05.28
バッテリセーブモード(battery saver mode)
任意のデューティサイクルによる低電力しきい(閾)値検知に基づいた電池節約機能。
05.05.29
衝突仲裁ループ(collision arbitration loop)
59
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
リーダライタとタグとの間の交信をスムーズに行うために使用されるアルゴリズム。
注記 衝突仲裁としても知られる。
05.05.30
EPCglobalアプリケーション(EPCglobal application)
<ISO/IEC 18000-63及びISO/IEC 18000-3,Mode 3>MB01データ構造体の17hが“0”ビットであり,
EPCglobal規格及びポリシーを受け入れることを示すアプリケーション。
注記1 EPCタグ(05.04.16)参照。
注記2 ISOアプリケーション(05.05.31)参照。
05.05.31
ISOアプリケーション(ISO application)
<ISO/IEC 18000-63及びISO/IEC 18000-3,Mode 3>MB01データ構造体の17hが“1”ビットであり,
18hから1Fhのビットが,ISO/IEC 15961-3で定義される応用分野識別子を符号化するアプリケーション。
注記1 ISOタグ(JIS Z 0664の4.12)参照。
注記2 EPCglobalアプリケーション(05.05.30)参照。
05.05.32
スロットランダム衝突防止(slotted random anticollision)
タグがランダム(疑似ランダム)番号をスロットカウンタに取り込み,リーダライタコマンドに基づき
このスロットカウンタを減少させ,スロットカウンタがゼロになると,リーダライタに返答をする衝突仲
裁アルゴリズム。
05.05.33
活性化(activation)
休眠状態からタグを目覚めさせること。
05.05.34
バッテリーアシストパッシブ(battery assisted passive)
容量が残っている電池を使ったバッテリーアシストタグの作動モード。
注記 機能及び通信範囲を改善するために搭載された電力機器を使用し,また,電池が空になった場
合には,受動タグとして機能するタグの作動モード。
05.05.35
全機能センサ(full function sensors)
ユーザが設定及びリセット可能で,センサ測定機能の詳細設定ができ,多様な方法でRFタグに接続で
きるセンサ。
05.05.36
パッシブモード(passive mode)
パッシブタグ又は電池の残量が製造業者が決めたしきい(閾)値以下になったバッテリーアシストタグ
の作動モード。
05.05.37
シンプルセンサ(simple sensors)
工場でプログラミングされてユーザが設定不能な,“1”又は“0”のような結果を出力するセンサ。
注記 そのような計測には合格/不合格条件,又は特定のセンサの状態の単純(出力)値がある。
60
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.05.38
ハイバネーション(hibernation)
デバイスを使用する必要がないときの省エネルギー状態。
05.05.39
パケットPC(Packet PC)
インベントリにおいて,XIワード1インジケーターがゼロ以外の値をもつタグが,動的に計算し後方散
乱するプロトコル制御情報。
注記 保存PC(05.05.40)参照。
05.05.40
保存PC(Stored PC)
インベントリにおいて,XIワード1インジケーターがゼロの値をもつタグが,後方散乱するUIIメモリ
に格納されたプロトコル制御情報。
注記 パケットPC(05.05.39)参照。
05.05.41
励起されたタグ(tag energized)
“ready”,“arbitrate”,“reply”,“acknowledged”,“open”,又は“secure”である状態のタグ。
05.05.42
非励起タグ(tag not energized)
“ready”,“arbitrate”,“reply”,“acknowledged”,“open”,又は“secure”な状態ではないタグ。
05.05.43
片側アンテナ[one side antenna(s)]
タグと同じ面で同じ側にある,1個又は複数のアンテナをもつシステム。
05.05.44
ゲート(gate)
平行な垂直面に所定の距離で設置された最低2個のアンテナをもち,タグがそのアンテナ間を移動する
システム。
05.05.45
トンネル(tunnel)
最低3個のアンテナをもち,そのうちの2個が平行な垂直面に設置され,及び1個が水平面に設置され,
タグが3台のアンテナの間を移動するシステム。
05.05.46
空芯タグ(air-cored tag)
インダクタンスを変更する材料を使用しないアンテナをもつタグ。
05.05.47
フェライトコアタグ(ferrite-cored tag)
インダクタンスを増加するためにフェライトを使用するアンテナをもつタグ。
05.05.48
タグ応答レベル(level of tag response)
リーダライタに情報を送るタグの能力。
61
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
05.05.49
ノイズフロア(noise floor)
対象の周波数帯域内で発生する周囲環境の定常的なエネルギーレベル(通常は,デシベル)の測定。
05.05.50
参照リーダライタ(reference interrogator)
技術仕様及び適合性仕様の両方に準拠するものとして試験に合格し,タグの試験で基準として使用され
るRFIDリーダライタ,又はRFIDリーダライタを模したデバイス。
05.05.51
参照タグ(reference tag)
技術仕様及び適合性仕様の両方に準拠するものとして試験に合格し,リーダライタの試験で基準として
使用されるRFIDタグ,又はRFIDタグを模したデバイス。
06
無線(Radio)
06.01.01
無線周波数(radio frequency)
相当する周期的な電気振動の周波数,又は周期的な電波の周波数。
注記1 この用語及びその略語は,放射電波を生成又は収集する電気装置に適用され得る。
注記2 RFIDで使用する無線周波数は,30 Hzから3 GHzまでの周波数。
[IEC 60050-713:1998の713-06-02参照]
06.01.02
無線周波データ通信,RF/DC(radio frequency data communication, RF/DC)
遠隔装置が無線リンクによってホストコンピュータと交信するシステム。
注記1 ハンドヘルド形リーダは,固定形のデータケーブル配線を必要とせずに,集めた情報を制御
プロセスに送信することができる。
注記2 RF/DCの典型的な応用例としてフォークリフトがある。
06.01.03
電磁界(electromagnetic field)
物質媒体又は真空での電磁界条件を特性化する場。次に示す四つのベクトル量によって定義されている
(図2参照)。
E:電界(ベクトル)
D:電束密度(ベクトル)
H:磁界(ベクトル)
B:磁束密度(ベクトル)
[IEC 60050-705:1995の705-01-07参照]
62
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
図2−電磁界
06.01.04
エアインタフェース(air interface)
RFタグとリーダライタとの間のデータ通信が電磁誘導又は電波伝ぱ(播)の方法で行われ,通常は空気
中で行われる通信。
注記 JIS X 6322-2:2001では,air interfaceを“電波インタフェース”と訳し,“外部端子なしICカー
ドとその結合装置との間の電力伝送及び通信に必要なインタフェース”と定義している。
06.01.05
電磁スペクトル(electromagnetic spectrum)
周波数又は波長及びエネルギーによって特性が示される,電磁放射の帯域。
06.01.06
電磁波(elctromagnetic wave)
時間的に変化する電磁界の伝ぱ(播)によって表される波動。
注記 電磁波は電荷又は電流の変動によって引き起こされる。
[IEC 60050-705:1995の705-01-09参照]
06.01.07
電界(electric field)
電束密度Dとともに電界強度Eとによって表される電磁界の構成要素。
[IEC 60050-121の121-11-67参照]
06.01.08
遠方界領域(far field region)
アンテナの電磁界領域の一部分であって,各点での電磁界の主要要素がアンテナからの伝ぱ(播)エネ
ルギーであり,各点での電磁界分布の形が本質的にアンテナからの距離に依存しないもの。
[IEC 60050-712:1992の712-02-02参照]
注記1 遠方界領域においては,電磁界分布はアンテナの構造によって影響されず,平面波として伝
ぱ(播)する。
注記2 参考として放射近傍(radiating near field)がある。
H
H
H
E
E
E
63
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.09
磁界(magnetic field)
磁束密度Bとともに磁場力Hによって特性化された電磁界の構成要素。
[IEC 60050-121の121-11-69参照]
06.01.10
電磁誘導(inductive coupling)
磁界の変化を用いて,変調データ又はエネルギーを一つのシステム要素から別の要素へ,例えば,リー
ダライタからRFタグへ転送するプロセス。
注記 電磁誘導形RFタグはコイルを用いてリーダライタによって作られた磁界からデータ又は電力
を転送する。
06.01.11
電磁結合(electromagnetic coupling)
電磁誘導とも呼ばれ,磁界又は電界を通しての結合。
注記 誘導結合又は電界ともいう。
06.01.12
電磁界強度,送出電磁界強度(field strength, transmitter field intensity)
(無線送信機の)特定設置条件及び変調条件で,特定の特性化された周波数で動作する無線送信システ
ムによって所定のポイントで作り出される電磁界の強さ。
[IEC 60050-705:1995の705-08-31参照]
06.01.13
等価等方放射電力,EIRP(equivalent isotropically radiated power, EIRP)
送信機からの実放射無線電力と,等方性放射源に対する一方向のアンテナシステムの利得との積。
注記1 任意の方向における送信アンテナの最大電力利得に,接続した送信機からのアンテナによっ
て受け入れられる実効電力をかけた値。
例 36 dBm EIRPは等方性アンテナに送出される4 Wに等しく,又は6 dBの利得のアンテ
ナに対し1 Wの電力が送出されることに等しい。
注記2 実効等方性放射電力,等価等方放射電力,又は実効等方放射電力ともいう。
注記3 参考としてERP実効等方放射電力(ERP effective isotropically radiated power),等価等方放射
電力(equivalent isotropical radiated power)がある。
06.01.14
実効放射電力,ERP(effective radiated power, ERP)
送信機とアンテナとの組合せによって実際に放射される電力の量で,電力にアンテナの効率を乗じたも
の。
注記 ERPとEIRPとの変換は,ダイポールアンテナの利得が2.15dBiであるので2.15 dBを加える。
例えば,欧州の電力出力である2 W ERP(+33 dBm)をERIPに変換すると,2.15 dBを加え,
+35.15 dBmとなる。これはFCCの制限値である4 W EIRP(+36 dBm)と非常に近い値とな
る。
06.01.15
周波数(frequency)
周期的信号の単位時間当たりのサイクル数。
64
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記 一般にヘルツ(秒当たりサイクル数)又はキロヘルツ(kHz),メガヘルツ(MHz)及びギガヘ
ルツ(GHz)のように適切な重みの付いた単位で表示される。
06.01.16
周波数帯域(frequency band)
所定の上下制限周波数間に含まれる一連の周波数群。
注記1 周波数帯域は,一つの値によって表現された帯域幅とは異なり,周波数スペクトル内の位置
を限定する二つの値,例えば,下限及び上限の周波数によって表現される。
注記2 RFIDで使う周波数及び波長帯域の用語体系を表1に示す。
注記3 ある周波数範囲はときどき大文字の文字記号によって指定されている。それには,添字とし
て小文字も一緒に使用してよい。
注記4 IEC 60050-713の713-06-01の定義を変更。
表1−周波数及び波長域の用語
帯域
番号1)
略語
周波数範囲
(下限値を超え,
上限値以下)
波長単位修飾語4)
波長単位
略語3)
波長範囲
(下限値を超え,
上限値以下)
−1
ELF 2)
0.03〜0.3 Hz
ギガメートル
gigametric
B.Gm
1〜1 Gm
0
ELF 2)
0.3〜3 Hz
ヘクトメガメートル
hectomegametric
B.hMm
100〜1 000 Mm
1
ELF 2)
3〜30 Hz
デカメガメートル
decamegametric
B.daMm
10〜100 Mm
2
ELF 2)
30〜300 Hz
メガメートル
megametric
B.Mm
1〜10 Mm
3
ULF
300〜3 000 Hz
ヘクトキロメートル
hectokilometric
B.hkm
100〜1 000 km
4
VLF
3〜30 kHz
ミリアメートル
myriametric
B.Mam
10〜100 km
5
LF
30〜300 kHz
キロメートル
kilometric
B.km
1〜10 km
6
MF
300〜3 000 kHz
ヘクトメートル
hectometric
B.hmm
100〜1 000 m
7
HF
3〜30 MHz
デカメートル
decametric
B.dam
10〜100 m
8
VHF
30〜300 MHz
メートル
metric
B.m
1〜10 m
9
UHF
300〜3 000 MHz
デシメートル
decimetric
B.dm
100〜1 000 mm
10
SHF
3〜30 GHz
センチメートル
centimetric
B.cm
10〜100 mm
注1) “帯域番号”Nは,0.3×10 N〜3×10 N Hzまで拡張。
2) 略語ELFは,帯域番号−1〜2。
3) フランス語では大文字O(“Ondes”=波)がついた略語が,表の“波長単位略語”欄の中で大文字のB(“Bande”)
がついた略語に代わってときどき使われる(例 O.km“Ondes kilometriques”)。
4) 波長単位修飾語は,計量単位の名称又は記号ではなく,場合によっては接頭辞に組み合わせて使うこともあ
る。
[IEC 60050-713の713-06-01の定義を変更。]
06.01.17
キロヘルツ,kHz(kilohertz, kHz)
秒当たり千(1 000)サイクルに等しい周波数の尺度。
06.01.18
メガヘルツ,MHz(megahertz, MHz)
秒当たり100万(1 000 000)サイクルに等しい周波数の尺度。
06.01.19
ギガヘルツ,GHz(gigahertz, GHz)
秒当たり10億(1 000 000 000)サイクルに等しい周波数の尺度。
65
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.20
変調(modulation)
搬送波の少なくとも一つの特性量を,伝搬する信号の特性量に従って変化させる処理。
注記1 変調の一般的な方式として,振幅変調(AM),位相変調(PM),周波数変調(FM),パルス
位置変調(PPM)及びパルス幅変調(PWM)が含まれる。
注記2 デジタル変調方式の主な例は振幅偏移キーイング(ASK),周波数偏移キーイング(FSK),
位相偏移キーイング(PSK)又は変形。
注記3 振幅変調(06.01.21),周波数変調,位相変調(06.01.22),振幅偏移キーイング(06.01.36),
周波数偏移キーイング(06.01.37)及び位相偏移キーイング(06.01.42)参照。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.05.10参照]
06.01.21
振幅変調,AM(amplitude modulation, AM)
搬送波の振幅への変調が,変調信号の瞬時値の一定の関数(一般には線形関数)である変調方式。
06.01.22
位相変調,PM(phase modulation, PM)
搬送波の位相が,その瞬時位相偏差が変調信号の瞬時値の既定の関数,通常は直線に従って変化する形
で,データは,搬送波の位相の変化で示される変調方式。
[IEC 60050-702の702-06-36参照]
06.01.23
パルス位置変調,PPM(pulse position modulation, PPM)
データは,基準点に対するパルスの相対位置で示される変調方式。
注記1 パルスの時間内の位置でのパルス時間変調では,変調信号の値の既定の関数に応じて,それ
らの初期位置から変化する。
注記2 JIS X 6901:2003では,“バイト又は複数ビットの組合せに相当する値を,一つのパルスポー
ズの位置で表す変調方式”と定義している。
[IEC 60050-702の702-06-56参照]
06.01.24
パルス期間変調,PDM(pulse duration modulation, PDM)
変調信号の値の既定の関数に従いパルス幅が変化するパルス時間変調の一つ。
[IEC 60050-702の702-06-57参照]
06.01.25
パルス幅変調,PWM(pulse width modulation, PWM)
パルス期間変調(06.01.24)と同じ意味。
06.01.26
スペクトル拡散変調(spread spectrum modulation)
送信信号の平均電力スペクトル密度が,情報送信のために必要な帯域幅よりかなり広い帯域幅全体にわ
たり乱数又は擬似乱数方法で拡散される形の変調形式。
注記 拡散スペクトル変調は通信路への多元接続性(マルチチャネルアクセス)を容認するとともに,
ノイズ及び干渉に対する耐性(イミュニティ)を増加させる。
[IEC 60050-725の725-14-30参照]
66
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.27
拡散シーケンス(spreading sequence)
各論理ビットの符号化に使用するデータ符号化要素チップの擬似乱数系列。
06.01.28
ダイレクトシーケンススペクトル拡散変調(direct sequence spread spectrum modulation)
デジタル情報信号の各要素が,情報信号のビットレートよりもかなり高いディジットレートをもつ擬似
乱数系列として送信される形のスペクトル拡散変調の形式。
注記 通常,搬送波を変調する信号は,情報信号に擬似乱数デジタル信号を加えることによって得ら
れる。
[IEC 60050-725の725-14-31参照]
06.01.29
周波数ホッピングスペクトル拡散変調,FHSS(frequency hopping spread spectrum modulation, FHSS)
情報を送信するために必要な帯域幅より,広い周波数帯域を覆う一組の周波数群から擬似乱数方法で選
択した搬送周波数に,短い間隔で自動的に切り替えていく形式のスペクトル拡散変調の形態。
注記 IEC 60050-725の725-14-32の定義を適用。
06.01.30
周波数ホップレート(frequency hop rate)
周波数ホッピングスペクトル拡散(FHSS)方式において,FHSS中心周波数での滞留時間の逆数に等し
い送信周波数間遷移の周波数。
06.01.31
ホップレート(hop rate)
所定のFHSSホッピング周波数での滞留時間の逆数。
06.01.32
周波数ホップシーケンス(frequency hop sequence)
周波数ホッピングスペクトル拡散(FHSS)方式において使用するホッピング周波数を決定する2進擬似
乱数系列(PRBS)。
06.01.33
ホップシーケンス(hop sequence)
FHSS送信機がFHSSチャネルを選択するために用いられる擬似乱数的に配列されたホッピング周波数
一覧。
06.01.34
チップレート(chip rate)
拡散シーケンスで搬送波を変調するときの周波数。
06.01.35
チッピング(chipping)
各チップはスペクトル拡散帯域の中で異なるスペクトラル構成要素,又は周波数群を表しており,スペ
クトル拡散通信プロセスの中で一つのチップ(06.01.116の定義とは異なる。)から他のチップへと移動す
るプロセス。
06.01.36
振幅偏移キーイング,ASK(amplitude shift keying, ASK)
67
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
変調デジタル信号によって,あらかじめ定められた一定数の振幅値の間で出力信号の振幅を変化させる
デジタル信号の変調方式。
注記 JIS X 6901:2003では,ASKを“搬送波振幅を切り替える変調方式”と定義している。
06.01.37
周波数偏移キーイング,FSK(frequency shift keying, FSK)
変調デジタル信号が送出信号の周波数を,固定数の規定周波数間で変化させる形の変調方式。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.05.13参照]
06.01.38
ガウス形最小偏移キーイング,GMSK(gaussian minimum shift keying, GMSK)
ガウス波形に整形したMSK。
06.01.39
2相偏移キーイング,BPSK(binary phase shift keying, BPSK)
信号点配置図(constellation diagram)上の2点だけを使う位相の変調方法。
注記 JIS X 6322-2:2001では“binary phase shift keying”を“2相位相偏移キーイング”とし,“180°
異なる二つの位相状態を論理的に対応させる位相変調方式”と定義している。
06.01.40
差動2相偏移キーイング,DBPSK(differential binary phase shift keying, DBPSK)
データが差動予備処理された場合の2相偏移変調。
06.01.41
最小偏移キーイング,MSK(minimum shift keying, MSK)
変調指数が0.5である位相連続の2周波数偏移変調の形式。
[IEC 60050-702の702-06-49参照]
06.01.42
位相偏移キーイング,PSK(phase shift keying, PSK)
被変調波の位相と無変調搬送波の位相との間の所定の位相差によって表され,不連続的に時間合せされ
た変調信号において各々有意な状態にある位相角度変調。
[IEC 60050-702の702-06-40参照]
06.01.43
絶対利得(absolute gain)
アンテナによって一定方向に向けて発生した放射強度と,アンテナに入力された電力があらゆる方向に
一様に電波を放射したと仮定した場合の放射強度との比率であって,一般にデシベルで表されるもの。
注記1 もし,方向の指定がない場合には,所定アンテナからの最大放射強度の方向を指している。
注記2 アンテナの損失がなければ,アンテナの絶対利得は同一方向においてその指向性に等しい。
注記3 対応国際規格に記載の“等方性利得(isotropic gain)”は,定義にそぐわないため不採用とし
た。
[IEC 60050-712:1992の712-02-43参照]
06.01.44
受信確認信号(acknowledgment signal)
相手方向からの信号の受信を確認するため,こちらから送信する信号。
[IEC 60050-714の714-07-22参照]
68
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.45
非同期伝送 (1)[asynchronous transmission (1)]
タイミング情報又は刻時情報をデータへ加えることを要求しないデータ通信の方法。
注記 通信は,各文字又は各文字ブロックの始まり及び終わりに置かれたスタートビット(bits)及び
ストップビット(bits)を,受信側が参照することによって達成される。
06.01.46
非同期伝送 (2)[asynchronous transmission (2)]
各文字又は各文字ブロックの開始は任意であるが,一旦開始された場合,信号要素は規定の固定速度で
送信される形式のデータ通信。
06.01.47
帯域幅時間積(bandwidth times time)
1ビットのために使う帯域幅と時間との積を指定する用語。
注記 帯域幅時間積は,与えられたデータ速度に対する占有周波数帯幅を暗黙に示している。
06.01.48
搬送波(carrier)
信号によって変化される特性量をもつ波又は振動。
注記1 波又は振動は,例えば,正弦波又はパルス列である。(変調において)一般に周期的で,他の
振動及び波形の変調に従う特性の振動又は波。
注記2 JIS X 6901:2003では,“電力と信号とを伝達するための基本となる周波数の正弦波又は周期
的なパルスなどの波”と定義している。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.05.09,IEC 60050-702の702-06-03及びIEC 60050-704の704-10-02参照]
06.01.49
搬送信号(carrier signal)
データを搬送するために選択的に生成した周波数の信号。
注記1 搬送信号はデータが変調によって信号に加えられ,次に復調によって受信側において復号さ
れることによって,情報が運ばれる。
注記2 アナログ信号は決められた振幅及び周波数をもつ。
06.01.50
チャネル(channel)
(通信経路において)信号が2点間を通信される間にたどる経路。
[IEC 60050-704の704-04-01参照]
06.01.51
チャネル符号化(channel encoding)
原符号化データを効果的にチャネル通信するための符号化方式の適用。
注記 ソース符号化(06.01.54)及びチャネル復号化(06.01.52)参照。
06.01.52
チャネル復号化(channel decoding)
チャネル符号化形式から原符号データを分離するのに,受信時に動作する処理。
注記 ソース復号化(06.01.53)及びチャネル符号化(06.01.51)参照。
69
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.53
ソース復号化(source decoding)
ビット列に符号化された受信ソースから原型又は元のデータを再生する処理。
注記 ソース符号化(06.01.54)参照。
06.01.54
ソース符号化(source encoding)
送信のために符号化したメッセージを生成するためにデータの原型又はソースに加えられる演算処理。
注記 ソース復号化(06.01.53)参照。
06.01.55
衝突回避(collision avoidance)
衝突の解決に当てられる多重アクセスプロトコル。
注記 例としては,ツリーサーチアルゴリズム,及びCSMAを含む種々のALOHA方式を含む。
06.01.56
搬送波検知多重アクセス,CSMA(carrier sense multiple access, CSMA)
データステーションが共通リソースを自ら使用する場合に,別ユーザからの搬送波の有無に基づいて調
停する方式の多重アクセス技術。
注記 多重アクセスプロトコルは自身が送信する前に別のタグがチャネルを使用しているかどうか,
そのタグが“検知”することを可能にする。
06.01.57
衝突検出形搬送波検知多重アクセス,CSMA/CD(carrier sense multiple access with collision detection,
CSMA/CD)
自身が送信する前に別のタグがチャネルを使っているかどうか“検知”して使用し,衝突が発生すると,
そのことをそのタグが検知することを可能にする方式の多重アクセスプロトコル。
06.01.58
符号分割多重アクセス (1),CDMA[code division multiple access (1), CDMA]
各送信内容をパケットに分割し,それぞれに独自コードを割り当てる技術。
注記 CDMAは,各送信パケットに一意のデータが割り当てられた全てのデータパケットを一つの信
号に結合し,受信機はコード認識に基づき,信号から割り当てられたデータパケットだけを抽
出する転送技術である。
06.01.59
符号分割多重アクセス (2),CDMA[code division multiple access (2), CDMA]
単一チャネルの範囲内で,独立した符号で変調することを使用する方式の多重アクセス。
06.01.60
アロハ (1)(ランダム)[ALOHA (random)]
乱数倍の時間間隔の後にRFタグがリーダライタに応答する形の多重アクセスプロトコル。
06.01.61
アロハ (2)(スロット)[ALOHA (slotted)]
指定された時間帯を待ってRFタグがリーダライタに応答する形の多重アクセスプロトコル。
06.01.62
指向性能(directivity)
70
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
(アンテナに関し)通常,デシベルで表され,空中の全方向への平均化された放射強度値と,所定の方
角に向けたアンテナによって導出される放射強度値との比率。
注記1 方向の指定がない場合には,所定アンテナからの最大放射強度の方向を指している。
注記2 指向性能はアンテナの損失に左右されず,アンテナに損失がなければ,同じ方向での絶対利
得と等しい。
[IEC 60050-712:1992の712-02-42参照]
06.01.63
全二重伝送(full-duplex transmission)
同時に双方向でデータを送信するデータ伝送方式。
注記 送信機が(RFタグ)活性化のための電磁界を送信している間に(RFタグから)データを通信
する。
06.01.64
インタレース半二重(interlaced half duplex)
リーダライタによって全二重通信が,タグによって半二重方式の動作が行われる交信方式。
06.01.65
電磁干渉,EMI(electromagnetic interference, EMI)
電磁妨害に起因する装置通信チャネル又はシステムの性能劣化。
[JIS C 60050-161の161-01-06参照]
06.01.66
電磁ノイズ(electromagnetic noise)
明らかに情報を搬送せず,希望信号と重なるか又は結合し得る,経時変化する電磁現象。
[JIS C 60050-161の161-01-02参照]
06.01.67
イミュニティ(immunity)
電磁的妨害が存在している中で,機能低下を伴わずに,装置,機器又はシステムが機能する能力。
[JIS C 60050-161の161-01-20参照]
06.01.68
無線周波数妨害(radio frequency disturbance)
無線周波数の範囲内の成分をもち,装置,設備若しくはシステムの性能を低下させたり,又は生物若し
くは無生物に悪影響を与えるおそれのあるあらゆる電磁現象。
注記 無線周波数妨害は,無線周波数ノイズ,不要な信号又は伝ぱ(播)媒体自体の変化ともいえる。
[IEC 60050-713:1998の713-11-04参照]
06.01.69
無線周波数干渉,RFI(radio frequency interference, RFI)
無線周波数の妨害に起因する希望信号の受信率の低下。
[IEC 60050-713:1998の713-11-05参照]
注記 RFIDシステムの環境の中で遭遇する不要な電磁信号は,ビットエラーを起こす可能性があり,
また,システム性能を劣化させ,通常の動作に支障をもたらす原因となる。
06.01.70
無線ノイズ,無線周波数ノイズ(radio noise, radio frequency noise)
71
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
無線周波数の範囲内の成分をもち,明らかに情報を搬送せず要求する信号と重なるか又は混ざり得る,
経時変化する電磁現象。
[IEC 60050-713:1998の713-11-03参照]
06.01.71
(アンテナ)離調(antenna de-tuning)
金属,又は誘電体材料の近接に起因する,RFタグ及び/又はリーダライタの交信周波数の変化の影響。
これによってRFタグの性能が劣化する。
06.01.72
ヨーロッパ電気通信報告,ETR(European telecommunications report, ETR)
ETSI作業プログラム内の作業項目の成果物として作成された技術レポート。
注記 ETRはETS(06.01.73)よりも下位の位置付けをもつ。
06.01.73
ヨーロッパ通信標準,ETS(European telecommunications standard, ETS)
ETSI作業プログラム内の作業項目の成果物として作成されたヨーロッパ標準の資格をもつETSI文書。
06.01.74
欧州通信規格協会,ETSI(European telecommunications standards institute, ETSI)
電気通信分野の標準化に責任をもつヨーロッパの標準機関。
06.01.75
高調波(harmonics)
送信機の基本周波数の整数倍の周波数で,振幅は基本周波数よりも常に小さいもの。
注記 高調波は,無線送信に付随する回路の非線形性に起因して生成され,高調波ひずみをもたらす。
06.01.76
等方性放射体(isotropic radiator)
全方向に対して等しい放射強度をもち,実際のアンテナの方向性能を表すための便利な参照となる損失
のない仮想のアンテナ。
[IEC 60050-712の712-03-01参照]
06.01.77
非干渉(non interference)
互いの性能に深刻な悪影響を伴うことなく,同じ空間に様々な種類又は異なった製造元の規格適合の機
器が共存しているときに,存在する状態。
注記 平和的に共存する限りにおいて,機器は共通のインフラストラクチャの一部としてお互いに交
信可能であることを要求されていない。
06.01.78
侵入(penetration)
<RFID>電磁波が物質の中へ,又は物質を貫通して伝ぱ(播)する能力。
注記1 非伝導物質は基本的には電磁波を透過させるが,特に高周波数では,吸収作用によって,物
質の中を伝ぱ(播)するエネルギー総量が減衰する。
注記2 入射波のほとんどは金属表面の中に伝ぱ(播)しないため,金属は自由に伝ぱ(播)する電
磁波にとって良い反射板になる。
注記3 低周波RFタグ使用システムは,それらのRFタグが他の物質の背後又はその物質の中にある
72
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ときでも読み取ることができ,透過特性が良いといわれる。
注記4 マイクロ波RFタグ使用システムは,広い交信範囲をもつが,物質への透過能力は劣ってい
る。
06.01.79
偏波 (1)(polarization)
(電磁波につき)ある固定点での電束密度ベクトルの先端によって時間的に表されるカーブ,及びカー
ブの方向によって特性付けられる電磁波の属性。
注記 ここでは基本的概念を説明し,技術的な機能は偏波(06.01.80)で説明している。
[IEC 60050-705の705-01-13参照]
06.01.80
偏波 (2)(polarization summary)
伝ぱ(播)波の偏波は,時間に対する電気的ベクトルによって示される軌跡又は経路によって形作られ
る。
注記 偏波は一つの専門用語であり,無線周波数通信及びRFIDについて考察する文献にしばしば出
現する。伝ぱ(播)波の偏波は,時間に関係した電界ベクトルによって示される軌跡又は行程
によって決まる。座標x, y, zで伝ぱ(播)波を示すと,電磁界(06.01.03)の図2のように,伝
ぱ(播)の方向がz方向で,電界ベクトルEはx, yの平面にある。電界ベクトルEが,時間的
に同一方向を維持するとすれば,その軌跡は直線で示される場合,その電波は直線偏波してい
るといわれる。一方,時間的にその軌跡が回転で示される場合,その電波は円偏波していると
いわれる。その軌跡がだ(楕)円形で示されるならば,その電波はだ(楕)円偏波していると
いわれる。
06.01.81
タグ方位(tag alignment)
ピッチ,スキュー及びチルトという言葉で表現されるリーダライタアンテナに対向するRFタグの位置
角度合せ。
06.01.82
アンテナ偏波(antenna polarization)
<アンテナシステム>送信ベクトルに対して垂直な面での電界強度ベクトルの先端の集まり。
06.01.83
ポーリング(polling)
通信時にデータ装置が一つずつ呼び出される形のプロセス。
注記 ポーリングは通常,マルチポイント接続で使われているが,ポイントツーポイント接続にも利
用することができる。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.06.24参照]
06.01.84
電力束密度(power flux density)
単位領域ごとに分けられた電磁波エネルギーの伝ぱ(播)する方向に対して垂直の単位広さの表面を通
過する電力。
[IEC 60050-705の705-02-03参照]
73
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.85
電力利得(power gain)
所定の方向において,送信アンテナから放射される電界強度の,同じ入力電力が供給される等方性アン
テナから放射される電界強度に対する比。
注記1 指向性利得とは違って,電力利得は消費損失を含む。
注記2 電力利得は,偏波不整合に起因する損失を含まない。
06.01.86
パルス分散(pulse dispersion)
分散したリアクタンス(容量,インダクタンス)成分の影響を受けて,実際の通信システムを通して通
信する間でのパルスの幅又は時間的な拡散。
06.01.87
Q値(Q factor, quality factor)
周波数帯域幅に対する中心周波数の比率。
06.01.88
放射の近傍界,放射の近傍界領域(radiating near field)
“極近傍界”と“遠方界”との間に位置するアンテナの電磁界領域の一部であって,各点での電磁界の
主要要素がアンテナからの伝ぱ(播)エネルギーであり,各点での電磁界分布の形が本質的にアンテナか
らの距離によって変化するもの。
注記 アンテナ全体の最大の大きさがその波長に比較して小さい場合には,実際上は放射性近傍界領
域を特定することができないこともあり得る。
[IEC 60050-712の712-02-04参照]
06.01.89
放射(radiation)
発生源から空中へ発する電磁波の形でのエネルギーによる現象。
注記 関連用語:…へ放射(to radiate)。
[IEC 60050-705の705-02-01参照]
06.01.90
放射効率(radiation efficiency)
(アンテナに関し)アンテナによって受け取られた正味電力に対し,アンテナから放射された総出力の
比。
[IEC 60050-712の712-02-50参照]
06.01.91
アンテナ効率(antenna efficiency)
開口放射仕様の(開口形アンテナにおいて),開口部の幾何学的面積に対する最大総実効面積の比。
注記 IEC 60050-712の712-05-06の定義を変更。
06.01.92
放射パターン,放射指向性図(radiation pattern, radiation diagram)
あるアンテナから放射される電磁界量の空間分布を示す図的表現。
注記 例えば,放射パターンは遠距離電磁界の構成要素の強度のグラフ,又は別の案としては,アン
テナから所定の距離において,その方向の関数としてその遠距離電磁界の構成要素の同等な値
74
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
をもつ位置からなる輪郭線のことがある。
[IEC 60050-712の712-02-15参照]
06.01.93
レンジ,距離(range)
<RFID>リーダライタアンテナとRFタグとの間の(最小及び最大)距離。
注記 複数RFタグに対する距離は,RFタグ全体の幾何学的重心に対して測定したものとなる。
06.01.94
読取り又は書込み(read/write)
適切なプログラム装置を使って,RFタグからデータを読取り,及びデータを変更(書込み処理)できる
(RFIDシステムの)能力。
注記 リーダライタ(05.04.10)参照。
06.01.95
受信信号強度表示信号,RSSI(receiving signal strength indicator, RSSI)
ハードウェアの実装によって,デジタルデータ又はアナログ電圧で表示することが可能である受信入力
電圧の値。
06.01.96
スクリーニング(screening)
求める視野の外にあるRFタグの無用の動作を回避するためにRF通信を遮蔽する処理。
注記 電波妨害を排除又は最小限にする処理であって,電磁波の反射素材及び吸収素材を用い,適切
な構造と配置とで,潜在的妨害発信源と保護対象回路との間の相互作用を軽減する処理。
06.01.97
信号要素(signal element)
期間,その相対位置,その波形,その大きさなど,複数の特性によって他とは区別される個別の時間信
号の一部。
注記1 IEC 60050-702の702-05-01参照。
注記2 個別の信号を構成し,複数の特性によって他と区別されるそれぞれの部分。
注記3 特性例としては,振幅,波形,期間,及び時間的な位置である。
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.02.05参照]
06.01.98
信号対ノイズ及びひずみ,SINAD(signal to noise & distortion, SINAD)
ノイズ及ひずみの合計に対する,信号,ノイズ及びひずみの合計の比率の省略形。通常デシベル(dB)
で表す。
注記 SINADは,送受信電力の比率として計算する。つまり,受信した信号,ノイズ及びひずみの電
力の合計と,受信したノイズ及びひずみの電力の合計との比率。
06.01.99
信号ノイズ比,S/N(signal/noise ratio, S/N)
通信チャネルの特定の位置,通常は所定の条件で,受信機端子において存在するノイズ電力に対する希
望信号電力の比で,一般的にはデシベルで表示される比率。
注記1 信号は通常ノイズを分離できないため,実際にはノイズに対しての(信号ノイズの)比が計
測される。
75
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記2 所定の条件には,希望信号の性質及び特性,ノイズの性質及び特性,帯域幅のような受信機
とアンテナとの特性などが含まれる。
[IEC 60050-713:1998の713-11-19参照]
06.01.100
スペクトルマスク(spectrum-mask)
周波数の関数として示される送信の最大電力密度。
06.01.101
時分割二重化,TDD(time division duplexing, TDD)
どのように物理的な時間を処理するかを指定する時分割多重化の利用法。
例 リーダライタとRFタグとを同時に操作しない。
06.01.102
時分割多重化,TDM(time division multiplexing, TDM)
共通チャネル上の通信のために多数の独立した信号が一周期間間隔に別々に割り付けられる形の多重化
方式。
[IEC 60050-704の704-08-07参照]
06.01.103
上り回線(up-link)
送信用地上局と,受信用宇宙局との間の無線回線。
注記1 下り回線(06.01.117)参照。
注記2 この項目はAIDC分野以外での参考情報を示すものである。
[IEC 60050-725の725-12-23参照]
06.01.104
データ伝送路(transmission channel)
2点間での一つの方向への信号通信路。
注記 幾つかのチャネルが共通の経路を共用できる。例えば,各チャネルが特定の周波数帯域又は特
定の時間帯に割り振られる場合である。幾つかの国においては,“交信チャネル”又はその短略
形の“チャネル”という用語はまた,“遠隔通信回路”の意味でも使われている。すなわち,通
信の2方向とも含むが,この使用法は廃止予定である。データ伝送路は,伝送信号の性質,そ
の帯域幅,又はその速度数値によって限定され得る(電話チャネル,電報チャネル,データチ
ャネル,10 MHzチャネル,34 MHzチャネルなど)。
[IEC 60050-704の704-04-02参照]
06.01.105
オープンフィールド(open field)
障害物のない送信機から受信機への経路。
06.01.106
動作環境(operating environment)
リーダライタのRF伝送の減衰が90dB未満である領域。
注記 自由空間で,動作環境がリーダライタを中心とした半径が約1 000 mの球体である場合,建物
又はその他の囲いの中では,動作環境の大きさ及び形状は,建物の材質特性,形状などの要因
に依存し,ある方向では1 000 m未満であり,他の方向では1 000 mを超えることもある。
76
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.107
操作手順(operating procedure)
リーダライタがタグを識別し,修正するために使用する機能及び命令のセット。
注記 タグ識別レイヤ(tag-identification layer)ともいう。
06.01.108
セッション(session)
リーダライタ及び関連するタグ集団で構成されるインベントリ処理。
例 リーダライタは,四つのセッションのうち一つを選択し,そのセッション内のタグをインベント
リする。リーダライタ及び関連するタグ集団は,(上記で定義した)インベントリラウンドの期間
中,一つだけのセッションで動作する。各セッションで,タグは対応するインベントリ済みフラ
グを維持する。セッションでは,四つのタイムインターリーブされたインベントリプロセスのそ
れぞれに対し,各プロセスごとに独立したインベントリフラグを使用して,タグがインベントリ
された状態を追跡することができる。
06.01.109
コマンドセット(command set)
タグ集団の探索と変更に使用する一連のコマンド。
注記 JIS X 6305-6で,“コマンドセット”としている。
06.01.110
自動再送要求,ARQ(automatic repeat request, ARQ)
エラー検出と(必要ならば)それに続く訂正のための送信の繰返しとで構成されるプロトコル。
06.01.111
両立性(compatibility)
許容できない相互作用を引き起こさずに該当要件が満たされる特定の条件下で,共用するための製品,
プロセス,又はサービスの適切性。
例 互換性,相互接続性,及び非干渉は両立性の異なるレベル(又は度合い)である。
06.01.112
周波数範囲(frequency range)
<装置>装置が満足に動作するように調整できる一組の周波数の範囲。
注記 装置の周波数範囲は隣接する,又は隣接していない,切り替えられる部分範囲へと細分化でき
る。
[IEC 60050-702の702-09-68参照]
06.01.113
互換性(interchangeability)
同等の機能を示す複数のデバイス又はシステムの間に存在する状態で,変更しないで別のものと交換す
ることが可能で,かつ,同じ動作サービスを実現するインタフェースの特性及び性能。
06.01.114
短距離無線通信装置,SRD(short range device, SRD)
単方向性及び双方向性通信の両方を提供し,他の無線装置へ干渉を引き起こす可能性が低い無線通信機。
注記 次の四つのカテゴリは,SRDとして一緒にカバーされている。遠隔命令・遠隔操作,遠隔測定,
警報及びスピーチ・ビデオ。
77
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
06.01.115
規則のための技術基準,TBR(technical basis for regulation, TBR)
ETSI(欧州通信規格協会)によって開発されたETSs(仕様書及び試験)の一部であって,共通技術規
則(CTR)のための基準として供せられるもの。
06.01.116
チップ(chip)
<デジタル無線交信>特定規則に従って,同じ信号の他の部分とは,はっきりと区別できる特性で送信
される,一つの文字を表す信号の時間部分。
注記 IEC 60050-713の713-07-04の定義を変更。
06.01.117
順方向リンク,下り回線(forward link, down-link)
リーダライタからRFタグへの送信。
注記 上り回線(06.01.103)参照。
06.02.01
アンテナ,空中線(antenna, aerial)
送受信機と電磁波伝ぱ(播)媒体との間で,所要の結合を維持するために設計された電波送受信システ
ムの部品。
[IEC 60050-712の712-01-01参照]
注記1 RFIDシステムにおいて,よくあるアンテナの構造は,電磁的エネルギー,特にデータ変調電
磁エネルギーの送信と受信との両方に使われる。
注記2 ダイポールアンテナ(06.02.02)参照。
注記3 “空中線(aerial)”は,対応国際規格では“廃止予定の用語(deprecated)”となっているが,
日本では電波法令中で使用されているため,この記載を不採用とした。
06.02.02
ダイポールアンテナ(dipole antenna)
平衡形給電線によって励起され,通常直線状に構成された伝導体からなる左右対称形のアンテナ。
注記1 “ダイポール”という単語は,上記の定義に対し全て一致していなくても頻繁にアンテナの
説明に使われる。このような場合には,例えば,非対称ダイポールと限定しなければならな
い。
[IEC 60050-712の712-04-23参照]
注記2 ダイポールアンテナは,搬送波の半波長の長さとおおよそ同等の長さの単芯導線からなる。
注記3 ダイポールアンテナは,他のより複雑な形状の一連のアンテナのための基本となるものであ
る。
06.02.03
励磁器 (1)(exciter)
アンテナ用電力増幅器。
注記 励磁器とアンテナとの組合せは,よく送信機又はスキャナと呼ばれている。
06.02.04
RFタグ(transponder, RF tag)
適切なトリガ信号に対する応答として信号を自動的に送信する無線送信機と無線受信機との組合せ。
78
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記 応答で送られる信号は,部分的にあらかじめ決められており,適切なトリガ信号への応答とは
一般に異なっている。
[IEC 60050-713の713-08-04参照]
06.02.05
車載器,OBE(on-board equipment, OBE, on-board transponders)
唯一又は一義的で完全な識別番号及び関連データを含み識別される,乗り物又は個体に取り付けたRF
タグ。車載形RFタグ。
06.02.06
平面配列,平面パネルアンテナ(planar array, flat panel antenna)
複数の放射素子が平面上に配置された(平面パネルアンテナの)配列。
[IEC 60050-712の712-01-07参照]
注記 通常,金属板又は金属はく(箔)で作られる,平らな導電性シートアンテナのことをいうこと
もある。
06.02.07
プログラマ (2)(programmer)
通常は近接接近で,電磁誘導データ転送リンクを経由し,RFタグのデータの入力又は変更(プログラミ
ング)をするための電子装置。
06.02.08
センサ (1)(sensor)
物体の存在を感知し,制御目的で使用することができる電子信号を送る電子機器。
06.02.09
無線機又はトランシーバ,送受信機(transceiver, transmitter-receiver)
送受信を行うために,共通回路,及び通常同じアンテナを使用する無線送信機と無線受信機とを単一ユ
ニットに組み合わせたもの。
[IEC 60050-713:1998の713-08-02参照]
06.02.10
送信機(transmitter)
エネルギー又は変調データ情報を,送信又は伝達する目的で,電磁波の放射又は電磁界の送出を行う電
子装置。
注記 しばしばアンテナを励起する方法として,アンテナとは分けて考えられている。この点におい
て,送信機は,また,励磁機とも呼ばれている。
06.02.11
表面弾性波,SAW(surface acoustic wave, SAW)
低出力マイクロ波無線周波数信号が,RFタグの中の圧電性結晶物質によって超音波信号に変換される技
術。
注記 反射信号の中の位相偏移の変化が固有IDとして利用できる。
07
位置特定システム
07.01.01
リアルタイム測位システム(real time locating system)
79
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
受信機の位置と関連付けられたある一つの送信デバイスの位置を決定するために使用する,無線受信機
及び関連するコンピュータ機器のセット。送信位置を決定するために使用し,送信位置を数分以内に報告
する能力をもつ。
07.01.02
地理的位置(geolocation)
特定位置を表す緯度・経度による座標。
07.01.03
ホーミング(homing)
特定のRFタグを探し出す,又は検出する能力。
07.01.04
イベントブリンク,EB(event blink, EB)
切換え,シリアル接続などの外部入力によって生じるRTLS送信機からの一つ以上の冗長放射。
07.01.05
励起ブリンク,EXB(exciter blink, EXB)
送信を始めるために機器の電磁場に入ることで生じるRTLS送信機からの一つ以上の冗長放射。
07.01.06
サブブリンク(sub-blink)
“ブリンク”の間に,1回以上送信されるメッセージ。
07.01.07
タグブリンク(tag blink)
一つ以上の重複メッセージ(サブブリンク)で構成されるRTLS送信機からの無線送信。
07.01.08
時間間隔ブリンク,TIB(timed interval blink, TIB)
位置計算に使用され,RTLSトランスミッタに事前にプログラムされた通常速度で放射されるRTLS送
信機からの一つ以上の冗長放射。
07.02.01
励磁器 (2)(exciter)
<RTLS>RTLS送信機の動きを変更する信号を送信する機器。
07.02.02
リーダ (3)(reader)
<RTLS>RTLS送信機からの信号を受信する機器。
07.02.03
サーバ(server)
<RTLS>リーダからデータを集約し,送信機の位置を決定するコンピューティングデバイス。
07.02.04
送信機(transmitter)
<RTLS>特定のRTLSプロトコルを使用する無線機器。
07.02.05
ベースバンド(baseband)
変調で変化しない,一つの信号又は複数の信号群で占められた周波数帯。
80
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
[ISO/IEC 2382-9:1995の09.03.11参照]
07.02.06
バースト(burst)
有限個の個別パルスの連続,又は有限時間内の振動。
[IEC 60050-704の704-01-13参照]
07.02.07
チャープ拡散スペクトル(chirp spread spectrum)
線形周波数スイープ信号を使用してデジタル信号の帯域幅を拡散する技術。
07.02.08
RTLSクラスI(RTLS Class I)
10 mW EIRP以下で作動するシステム。
07.02.09
RTLSクラスII(RTLS Class II)
10 mW EIRP以上で,各国の法律で決められた最大値まで作動するシステム。
07.02.10
複合チャネル(complex channel)
(RF中心周波数)チャネルと三元符号系列との組合せ。
07.02.11
デマルチプレクサ(demultiplexer)
マルチプレクサによって合成された複数のシグナルのそれぞれを複数の出力シグナルに戻す機器。
[ISO 2382-21:1985の21.03.11参照]
07.02.12
ホストアプリケーション(host applications)
顧客が管理する情報システム。
07.02.13
ハイブリッドモジュレーション(hybrid modulation)
二位相偏移変調(BPSK)とバースト位置変調(BPM)とを組み合わせた超広帯域(UWB)物理層(PHY)
で使用される変調方式であって,コヒーレントとそうでない受信機との両方を信号の復調に使用すること
ができる変調方式。
07.02.14
アイドル期間(idle period)
トランシーバの活動が予定されていない持続時間。
07.02.15
インターリーバ(interleaver)
インターリービングを実行するユニット。
07.02.16
インターリービング(interleaving)
エラー制御スキームの有効性を高めるためのデータの再整備又は移行。
07.02.17
ローカルクロック(local clock)
81
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
デバイス内部のクロック。
07.02.18
メディアム(medium)
波又はエネルギーを伝えることのできる材料物質。
注記 RFID及びRTLSでは,メディアムは無線チャネルのことがある。
07.02.19
直交(orthogonal)
(他の物に対して)独立しており,それを使用することが他の物にいかに影響を及ぼすかを考慮するこ
となく使用できること。
07.02.20
ペイロードデータ(payload data)
送信中のデータメッセージの内容。
07.02.21
ピアX(peer X)
複数ピアの状態を記述したもので,X番目のピア。
07.02.22
レンジング(ranging)
特定のメッセージセットを交換して,二つのRTLSトランシーバ間の距離を決定するプロセス。
07.02.23
レンジングフレーム(RFRAME)[ranging frame (RFRAME)]
物理層(PHY)のヘッダ(PHR)に設定したレンジングビットをもつ超広帯域(UWB)フレーム。
07.02.24
レンジングマーカー(RMARKER)[ranging marker (RMARKER)]
レンジングフレーム(RFRAME)の物理層(PHY)のヘッダ(PHR)の初回ビットの初回の超広帯域(UWB)
パルス。
07.02.25
レンジングピア(ranging peer)
レンジングを行うRTLSトランシーバ。
07.02.26
RFチャネル(RF channel)
データ送信用で,中心周波数値及び帯域幅値で定義された無線周波数の範囲。
07.02.27
RTLSインフラストラクチャ(RTLS infrastructure)
エアインタフェースプロトコルとRTLSサーバAPIとの間に存在するシステム構成要素。
07.02.28
RTLS参照タグ(RTLS reference tag)
主にRTLSリーダ同期用に使われる,ISO/IEC 24730-2で規定されたプロトコルを使用する常時通電無線
機器。
07.02.29
RTLSタグ(RTLS tag)
82
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
RTLSリーダからのコマンドを受け付け,ブリンクを送信するか又はRTLSリーダに報告するRTLSトラ
ンシーバ。
07.02.30
SLMF(SLMF)
ISO/IEC 24730-1で規定されたRTLSデータ要素を含んだ,RTLSデータ収集及び送信デバイスでサポー
トしているコンマで区切られたテキスト形式。
07.02.31
SLMP(SLMP)
ISO/IEC 24730-1で規定されたTCP/IPのSLMFを含んだ,RTLSデータ収集及び送信デバイスでサポー
トしているプロトコル。
07.02.32
シンボル(RTLSに関連して)[symbol (in reference to RTLS)]
定義された数のデータビット又は同期信号の繰り返された部分を伝達するユニットシグナリングイベン
トとして論理的に考えられている送信信号の期間及び部分。
注記 変調単位(01.02.02)参照。
07.02.33
三点測量(trilateration)
位置が分かっている3か所の参照点を使い,配置した物体と各参照点との距離を測定して物体の相対位
置を決定する方法。
07.02.34
アップコンバート(upconvert)
ベースバンドシグナルを高い周波数信号に変更すること。
08
モバイル物品識別及び管理(MIIM)
08.01.01
アクセス情報(access information)
指定された情報内容の特定及び検索に必要な書式化されたデータ。アクセス情報は,例えばURIであっ
てもよく,対応する標準に従って書式化されていなければならない。
注記 対応国際規格のNoteは規定事項のため,本文に移動した。
08.01.02
関連情報(associated information)
アクセス情報又は情報内容のいずれかであるユニーク物品識別子(UII)に関連したデータ。
08.01.03
基本エアインタフェース(base air interface)
記載されているものとの組合せで使われるエアインタフェース仕様。
注記 通常は基本エアインタフェースに仕様を追加し,カスタマイズして利用する。
08.01.04
チャネル幅(channel width)
一つの連続する周波数の範囲。
注記1 この定義は送信チャネル又は受信チャネルに適用でき,通常キロヘルツで測定する。
83
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
注記2 チャネル(06.01.50)は,データ伝送路(06.01.104)も参照。
08.01.05
コンテンツ検索(content retrieval)
コンテンツサーバで利用できる情報内容へアクセスする手順。
08.01.06
競合期間(contention period)
送信するプロトコルデータの最初のビットで始まり最後のビットを受信するまでの時間間隔。リーダラ
イタからの命令又はタグからの応答がぜい(脆)弱で干渉によって破壊されることがある。
08.01.07
コンテンツサーバ(content server)
情報内容の保存,処理及び提供のための機器。
08.01.08
符号化MII,EMII(encoded MII, EMII)
ISO/IEC 29174に従ってMIIからエンコードされたデータ。
08.01.09
理想的インベントリラウンド(idealized inventory round)
衝突防止が適用されないインベントリラウンド。
注記 インベントリラウンド(05.02.24)及び衝突防止(05.01.23)参照。
08.01.10
情報コンテンツ(information content)
モバイルAIDCの最終利用者にとって分かりやすい形態で提供される情報資産。
08.01.11
ID解決プロトコル,IRP(ID resolution protocol, IRP)
IDに関連付けられたマルチメディア情報のURLを取得するためのプロトコル。
08.01.12
ID解決サーバ,IRS(ID resolution server, IRS)
マルチメディア情報の場所を格納し,IDから関連情報のURLを取得するためのサーバ。
08.01.13
リーダライタ間衝突(interrogator to intettogator collision)
複数のリーダライタ同士での衝突のこと。リーダライタR2で送信するコマンドは,以前に送信したリ
ーダライタR1で送信したコマンドへのタグからの応答を妨害し,リーダライタR1がタグ応答を正常に復
号できないようになる。
08.01.14
リーダライタ送信チャネル(interrogator transmit channel)
リーダライタが命令を送信するチャネル。
注記 チャネル(06.01.50)は,データ伝送路(06.01.104)も参照。
08.01.15
リッスンビフォートーク,LBT(lesten before talk, LBT)
チャネルセンスによって通信チャネルの占有状態を決定する仕組み。
84
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
08.01.16
MIIMコンテンツ名(MIIM content name)
MIIMサービスに関連付けられたオブジェクトの記述。
例 ブランド名,企業名,食品名,映画タイトル,建物名
08.01.17
MII認識(MII recognition)
RFタグ,バーコードラベル,又は二次元シンボルラベルに格納されているMIIの種類を認識するプロ
セス。
08.01.18
MII解決(MII resolution)
オブジェクトディレクトリサービス(ODS)によって,モバイル物品識別子(MII)を関連情報に変換
するプロセス。
08.01.19
モバイル自動認識及びデータ取得技術(mobile AIDC)
RFID及び/又は光学的読取媒体(ORM)によるモバイル物品識別及び管理(MIIM)をサポートする
AIDC技術。
08.01.20
モバイルAIDCアプリケーション(mobile AIDC applicaiton)
モバイルAIDC端末で動作するように設計されたコンピュータプログラム。
08.01.21
モバイルAIDCアプリケーション基盤(mobile AIDC application platform)
モバイルAIDC端末上のアプリケーションを起動する,コンピュータの命令のセットを実行する場所。
08.01.22
モバイルAIDCデータ処理装置,MADP(mobile AIDC data processor, MADP)
モバイル物品識別及び管理技術を使用して,符号化した情報を使いやすい形式に変換するために設計し
たコンピュータの命令の集合。
08.01.23
モバイルAIDC装置(mobile AIDC device)
モバイルAIDC端末に装備されている,RFIDリーダライタ,ORMリーダなどの電子機器。
08.01.24
モバイルAIDC装置識別子(mobile AIDC device identifier)
モバイルAIDC装置の識別に使用される,モバイルAIDC端末内のデータ。
08.01.25
モバイルAIDCサービス(mobile AIDC service)
エンドユーザに価値を提供するためのモバイルAIDCアプリケーションの活用。
08.01.26
モバイルAIDC端末(mobile AIDC terminal)
モバイル物品識別及び管理(MIIM)技術並びにアプリケーションを利用できる,一つ以上のモバイル
AIDC装置を実装した電子機器。
85
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
08.01.27
モバイルAIDC利用者(Mobile AIDC user)
AIDC技術を使用した携帯電子装置のサービスの利用者。
08.01.28
モバイル物品識別及び管理,MIIM(mobile item identification and management, MIIM)
RFIDと携帯電話との組合せ,及び光学的読取媒体(ORM)と携帯電話との組合せによる,センサー仕
様を含む,有線又は無線ネットワークに接続するAIDC技術。
08.01.29
モバイル物品識別子,MII(mobile item identifier, MII)
モバイル通信環境における,消費者向け情報サービスとして提供されるものを一意に識別するための,
ユニーク物品識別子。
注記 この規格で規定するID体系をモバイルAIDCサービスに適用する場合,ID体系はMIIである。
MIIはモバイル通信環境で消費者向け情報サービスとして提供するもののユニーク物品識別を
実現する。
08.01.30
モバイルORM技術(mobile ORM technique)
光学的読取媒体(ORM)のモバイル物品識別及び管理(MIIM)技術をもつAIDC技術。
08.01.31
モバイルORMリーダ(mobile ORM reader)
視光学読取装置を使用して,電磁波信号を使用可能な形式として受信及び変換する電子機器。
08.01.32
モバイルORM端末(mobile ORM terminal)
電磁波信号を使用可能な形式として受信及び変換し,音声又はデータ通信に使用する電子機器。
08.01.33
モバイルRFID(mobile RFID)
RFIDのモバイル物品識別及び管理(MIIM)技術をもつAIDC技術。
08.01.34
モバイルRFID消費者(mobile RFID consumer)
携帯電話のような個人携帯形RFID装置を利用するサービス又はシステムのエンドユーザ。
08.01.35
モバイルRFIDリーダライタ(mobile RFID interrogator)
RFタグと電波信号の送受信をすることで,RFタグから情報を復元する電子機器。
08.01.36
モバイルRFID MIIMコンテンツ名(mobile RFID MIIM content name)
MIIMサービスに関連付けられたオブジェクトの記述。
例 ブランド名,企業名,食品名,映画タイトル,建物名
08.01.37
モバイルRFID端末(mobile RFID terminal)
モバイル物品識別及び管理(MIIM)技術の機能を利用できる,一つ以上のモバイルRFIDリーダを実装
した電子機器。
86
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
08.01.38
モバイル端末(mobile terminal)
携帯電話,PDAなどの電子機器で,通信ネットワークを通じて音声又はデータ通信に使用するもの。
08.01.39
複数のリーダライタによるタグ衝突(multiple interrogators to tag collision)
二つ以上のRFIDリーダライタの発行する命令が一時的に重なるように送信され,RFタグが有効なリー
ダライタの命令を復号できないようになる衝突。
08.01.40
オブジェクトディレクトリサービス,ODS(object directory service, ODS)
物理的又は仮想的なもののUIIと,対応する関連情報のマッピング関係を提供するサービス。
08.01.41
オブジェクト識別子(OID)解決[object identifire (OID) resolution]
オブジェクト識別子(OID)をOIDに関連付けられた情報に変換するプロセス。
[ISO/IEC 29172の4.1.23参照]
08.01.42
オブジェクト識別子(OID)解決サーバ,ORS[object identifire (OID) resolution server, ORS]
OID及び関連情報の分散データベースを維持するサーバ側のOID解決システム。
[ISO/IEC 29172の4.1.24参照]
08.01.43
プロトコルデータユニット(protocol data unit)
RFIDリーダライタ又はRFタグが送信するあらゆる種類の情報パッケージ。
例 リーダライタの命令及びRFタグの応答。
08.01.44
受信チャネル(recieve channel)
RFタグの応答を受信するチャネル。
注記1 リーダライタの送信チャネルと同じでもよい。
注記2 チャネル(06.01.50)は,データ伝送路(06.01.104)も参照。
08.01.45
受信機のタイムアウト(reciever timeout)
通信チャネルの非アクティブ化,又は有効なRF変調,符号化若しくはメッセージ構造の欠如によって,
タグステートマシンに引き起こされる受信機のアクティブ時間の終了。
08.01.46
単一化(singulated)
(RFタグの集合の中から一つのRFタグが)他のRFタグからの干渉なしに応答をすること。
注記 単一化されたされたタグは,単一化の結果である。
08.01.47
タグ衝突防止(tag anti-collision)
要求命令に応答する全てのRFタグの総数のうち,一つ以上のRFタグ及びリーダライタの応答の準備に
使用する処理。
87
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
08.01.48
タグとタグとの衝突(tag on tag collision)
RFIDリーダライタで正しく応答を復号できないようになる二つ以上のRFタグの干渉。
注記 タグの衝突(05.01.25)参照。
08.01.49
UII解決(UII resolution)
オブジェクトディレクトリサービス(ODS)によってユニーク物品識別子(UII)を関連付けられた情報
に変換する処理。
08.01.50
UII解決サーバ(UII resolution server)
UII専用の解決手法によって,UIIを関連情報に変更するプログラム。
注記1 MIIのインスタンスがUIIとして使用されている場合,オブジェクトディレクトリサーバ
(ODS)がUII解決サーバとなる。EPCコードがUIIとして使われている場合,オブジェク
トネーミングサービス(ONS)がUII解決サーバとなる。
注記2 この規格では,MIIの概念はUIIに含む。
08.01.51
MIIMユーザデータ(MIIM user data)
データキャリア内の識別子と一緒に保存される必要に応じて追加する情報。エンドユーザに提供するこ
とを目的とする。
09
センサ
09.01.01
センサ (2)(sensor)
自然現象又は人造物の物性を観測及び測定し,その測定結果を信号に変換する機器。
注記 信号は,電子的,化学的,又はそのほかの種類の感知データ。
[ISO/IEC 29182-2の2.1.5参照]
09.01.02
アクチュエータ(actuator)
決められた方法によって,入力信号に応じた物理的な出力を提供する機器。
[ISO/IEC 29182-2の2.1.1参照]
09.01.03
認証(authentication)
ある実体の得られた識別内容を検証する動作。
注記 実体には,センサ,アクチュエータ又はセンサネットワーク要素も含む。
[ISO/IEC 29182-2の2.6.1参照]
09.01.04
権限の付与(authorization)
アクセス権に基づいたアクセス付与を含む権利を付与すること。
[ISO/IEC 29182-2の2.6.2参照]
88
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
09.01.05
有効性(availability)
必要な機能を実行できる状態。
09.01.06
バックボーンネットワーク(backbone network)
センサネットワークからサービスプロバイダ又はユーザに情報を送付するために,異なるアクセスネッ
トワークを介してセンサネットワークゲートウェイとつながるネットワーク。
注記 バックボーンネットワークには,イーサネット,GPRS,CDMA,GSM,TD-LTEなどがある。
[ISO/IEC 29182-2の2.1.2参照]
09.01.07
データ完全性(data integrity)
データが,認定されていない変更又は破壊を受けていない特性。
[ISO/IEC 29182-2の2.6.5参照]
09.01.08
データインタフェース(data interface)
物理インタフェースで使用されるデータの種類及び交換プロトコルの仕様。
[ISO/IEC 29182-2の2.5.1参照]
09.01.09
統合(fusion)
様々なソースからのデータを処理することで引き出された情報。
注記 そのようなデータは,検知データ,検知データの集約,又は情報が意味をもつデータである場
合,その他の処理データである可能性がある。
[ISO/IEC 29182-2の2.4.4参照]
09.01.10
センサネットワークの相互運用性(sensor networks interoperability)
二つ以上のセンサネットワークが,情報を交信し,かつ,取り交わした情報を相互利用する能力。
[ISO/IEC 29182-2の2.8.3参照]
09.01.11
相互作用(interworking)
通信技術及び/又は情報操作に関わる異種ネットワークを相互接続する機能。
[ISO/IEC 29182-2の2.8.4参照]
09.01.12
ミドルウェア(middleware)
構造及び複雑性を相互に見せないようにすることで,二つ以上の異なるシステムモジュール間での相互
作用を可能にするソフトウェア。
[ISO/IEC 29182-2の2.7.4参照]
09.01.13
センサネットワーク管理(sensor network management)
センサネットワークの要素及び構造の監視,制御を含めたセンサネットワークの操作上及び保全につい
ての監督,並びにセンサネットワーク上のリソースの割当。
89
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
[ISO/IEC 29182-2の2.7.5参照]
09.01.14
パーソナルエリアセンサネットワーク(personal area sensor network)
全ての物が人の近傍にあるセンサノード,無線通信機器又は無線通信を可能にする周辺機器で構成され
るネットワーク。
[ISO/IEC 29182-2の2.1.4参照]
09.01.15
センサネットワークサービスの品質(quality of sensor network service)
センサネットワークサービス性能の集合的効果で,ユーザの満足度を決定するもの。
注記 サービス品質は,送信品質,利用しやすさ,依存度,信頼性などの複合的な要因の側面で特色
付けられる。
[ISO/IEC 29182-2の2.7.6参照]
09.01.16
参照センサアーキテクチャ(reference sensor architecture)
開発ガイドラインを提供し再利用するためだけでなく,センサネットワークの実体の間で,またセンサ
ネットワーク間でも相互関係及び相互作用について叙述するために,異なる種類のセンサネットワークか
ら集められた共通の特性を提供する枠組。
[ISO/IEC 29182-2の2.2.1参照]
09.01.17
リレー接続(relaying)
通信範囲を拡張する目的で,センサネットワーク要素からデータを受信し,かつ,再送する工程。
[ISO/IEC 29182-2の2.3.2.1参照]
09.01.18
ルーティング(routing)
パケットが流れる経路を確立する工程。
[ISO/IEC 29182-2の2.3.2.2参照]
09.01.19
検知データ(sensed data)
センサから直接得られた未処理データ。
注記 検知データは,(電流,電圧,電力,抵抗などの)電磁気的データ,(圧力,流れ,液体密度,
湿度などの)機械的データ,(酸素,一酸化炭素などの)化学的データ,(騒音,超音波などの)
音響データなど,多様な種類から成る可能性がある。
09.01.20
センサネットワーク(sensor network)
情報収集及び制御の基本機能を用いて(センサノードを配置した)環境から抽出した情報を,取得,処
理,送信及び提供するために,相互作用するセンサノードを(アプリケーションによっては他のインフラ
ストラクチャと相互作用する可能性のあるセンサノードを)空間的に散在させたシステム。
注記 センサネットワークが提供する特性には,次のものが含まれる。広範囲の適用,無線ネットワ
ーク,目的の柔軟性,自己組織化トポロジー,開放性,多種アプリケーションへのデータの提
供など。
90
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
[ISO/IEC 29182-2の2.1.6参照]
09.01.21
センサネットワークアプリケーション(sensor network application)
定義された要求事項を満たすためにユーザに機能一式を提供するセンサネットワークのユースケース。
例 自然火災を検知するために森林を監視すること,地震活動を監視すること,環境の汚染レベルを
監視すること。
[ISO/IEC 29182-2の2.2.2参照]
09.01.22
センサネットワークゲートウェイ(sensor network gateway)
異なるアーキテクチャ又はプロトコルをもつ他のネットワークを接続し,互いの情報交換を許可するセ
ンサネットワーク要素。
注記 センサネットワークゲートウェイ機能は,アドレス,プロトコル変換のいずれか,又は両方を
含む場合もある。
[ISO/IEC 29182-2の2.1.7参照]
09.01.23
センサネットワークサービス(sensor network service)
各センサネットワーク要素又はセンサネットワークが提供する機能の一式。
例 センサの測定があらかじめ設定された範囲より低くなった場合,又はあらかじめ決められた地理
的領域での平均センサ測定値を超えた場合,警告信号を発する。
[ISO/IEC 29182-2の2.2.3参照]
09.01.24
センサネットワークサービスプロバイダ(sensor network service provider)
センサネットワークリソースの使用を含め,ユーザにサービスを提供するエージェント。
[ISO/IEC 29182-2の2.2.4参照]
09.01.25
センサノード(sensor node)
少なくとも一つのセンサ,並びにオプションとして通信能力及び処理能力を備えるアクチュエータを擁
するセンサネットワーク要素。
注記 アプリケーション能力を追加的にもつ場合もある。
[ISO/IEC 29182-2の2.1.8参照]
09.01.26
センサインタフェース(sensor interface)
センサをセンサノードに取り付けるために使用される,物理インタフェース,データインタフェースの
いずれか,又は両方になる場合もある,ソフトウェア及びハードウェアの機能の一式。
[ISO/IEC 29182-2の2.5.3参照]
09.01.27
センサネットワーク要素管理(sensor network element management)
センサネットワーク要素を管理及び維持する過程。
[ISO/IEC 29182-2の2.7.1参照]
91
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
09.01.28
センサネットワーク統合プラットフォーム(sensor network integration platform)
所定のセンサネットワークを抽象化レイヤを用いて一層広いITシステムに統合し,センサネットワーク
と既存の企業のインフラストラクチャとの間の相互作用を制御し,社内と企業との間の統合をサポートす
るミドルウェア。
[ISO/IEC 29182-2の2.7.7参照]
09.01.29
センサネットワークミドルウェア(sensor network middleware)
アプリケーションソフトウェアとオペレーティングシステムとの間の相互作用をできるようにし,セン
サノード又はセンサネットワークゲートウェイのソフトウェア機能を可能にするソフトウェア一式。
09.01.30
サービスレイヤ(service layer)
センサネットワークが提供するサービスの一式で構成される概念レイヤ。
[ISO/IEC 29182-2の2.7.8参照]
92
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
略語
AI
アプリケーション識別子
Application Identifier
AIDC
自動認識及びデータ取得
Automatic Identification and Data Capture
ADC
自動データ取得
Automatic Data Capture
AEI
積載物自動認識
Automatic Equipment Identification
AES
AES
Advanced Encryption Standard
AFI
応用分野識別子
Application Family Identifier
AM
振幅変調
Amplitude Modulation
ANS
米国国家規格
American National Standard
ANSI
米国国家規格協会
American National Standards Institute
API
アプリケーションプログラミングインタ
フェース
Application Program Interface
ARQ
自動再送要求
Automatic Repeat Query
ASC
認定基準委員会
Accredited Standards Committee
ASCII
アスキー
American Standard Code for Information Interchange
ASF
アプリケーションサブファミリー
Application Sub Family
ASIC
特定用途向け集積回路
Application Specific Integrated Circuit
ASK
振幅偏移キーイング
Amplitude Shift Keying
ASN.1
ASN.1
Abstract Syntax Notation One
BCC
ブロックチェック文字
Block Check Character
BCD
2進化10進表記法
Binary Coded Decimal
BER
ビット誤り率,基本コード化規則
Basic Encoding Rules
BPM
バースト位置変調
Burst Position Modulation
BPSK
2相偏移キーイング
Binary Phase Shift Keying
BWA
バー幅調整
Bar Width Adjustment
BWC
バー幅補正
Bar Width Compensation
CCD
電荷結合素子
Charge-Coupled Device
CDMA
符号分割多重アクセス
Code Division Multiple Access
CPI
キャラクタパー25.4 mm(1インチ)
Characters Per Inch
CRC
巡回冗長検査
Cyclic Redundancy Check
CRC-5
巡回冗長検査5ビット
Five Bit CRC
CRC-16
巡回冗長検査16ビット
Sixteen Bit CRC
CSMA
搬送波検知多重アクセス
Carrier Sense Multiple Access
CSMA/CD
衝突検出形搬送波検知多重アクセス
Carrier Sense Multiple Access With Collision Detection
CSUM
チェックサム
Check Sum
CTR
共通技術規則
Common Technical Regulations
CTS
送信可
Clear To Send
DBPSK
差動2相偏移キーイング
Differential Binary Phase Shift Keying
DI
データ識別子
Data Identifier
DPM
ダイレクトパーツマーキング
Direct Part Marking
DSB
両側波帯
Double Sideband
DSB-ASK
両側波帯振幅偏移キーイング
Double-Sideband Amplitude-Shift Keying
DSFID
データ記憶形式識別子
Data Storage Format Identifier
DSSS
直接拡散方式
Direct Sequence Spread Spectrum
DUT
被試験装置
Device Under Test
EB
イベントブリンク
Event Blink
EBCDIC
拡張2進化10進表記法
Extended Binary-Coded Decimal Interchange Code
93
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ECI
拡張チャネル解釈
Extended Channel Interpretation
EDI
電子データ交換
Electronic Data Interchange
EDIFACT
行政,商業及び運輸のための電子データ
交換
Electronic Data Interchange For Administration, Commerce
and Transport
EEPROM
イースクエアピーロム(電子的消去可能
プログラムROM)
Electrically Erasable Programmable Read Only Memory
EIA
米国電子工業会
Electronics Industries Association
EIRP
等価等方性放射電力
Equivalent Isotropically Radiated Power
EMI
電磁干渉
Electromagnetic Interference
EMII
符号化MII
Encoded MII
EPCTM
エレクトロニックプロダクトコード
Electronic Product Code
ERP
実効放射電力
Effective Radiated Power
ETR
ヨーロッパ電気通信報告
European Telecommunications Report
ETS
ヨーロッパ通信標準
European Telecommunications Standard
ETSI
欧州通信規格協会
European Telecommunications Standards Institute
EXB
励起ブリンク
Exciter Blink
EXOR
排他的論理和
Exclusive OR
FCC
連邦通信委員会
Federal Communications Commission (of USA)
FDX
全二重伝送
Full Duplex
FE
固定式RFID装置
Fixed RFID Equipment
FHSS
周波数ホッピングスペクトル拡散
Frequency Hopping Spread Spectrum Modulation
FoV
交信領域,視野
Field of View
FSK
周波数偏移キーイング
Frequency Shift Keying
GHz
ギガヘルツ
Gigahertz
GMSK
ガウス形最小偏移キーイング
Gaussian Minimum Shift Keying
GPRS
GPRS
General Packet Radio Service
GS1
GS1
Global Standards One
GSM
GSM
Groupe Spécial Mobile (Global System for Mobile
Communications)
GTIN-12
12桁商品識別コード
12-digit Global Trade Item Number
HDX
半二重伝送
Half Duplex
HEX
16進
Hexadecimal
HTTP
HTTP
Hypertext Transfer Protocol
ICS
実装内容適合宣言
Implementation Conformance Statement
ID
識別子
Identification
INCITS
情報技術規格国際委員会
International Committee for Information Technology
Standards
IRP
ID解決プロトコル
ID Resolution Protocol
IRS
ID解決サーバ
ID Resolution Server
ITF
リーダライタトークスファースト
注記 一般的にはRTF(リーダトークス
ファースト)が使用されるが,更に
明確な用語がITFであり,ISO/IEC
18000のこの略語に関する箇所に
使用されている。
Interrogator-Talks-First
NOTE The Common Usage Is RTF (Reader-Talks-First)
But The More Precise Term Is ITF, Which Is Used
Throughout This Part Of ISO/IEC 18000.
kb/s
キロビット毎秒
1 000 bits per second (unit of transmission speed)
kHz
キロヘルツ
Kilohertz
LAN
ローカルエリアネットワーク
Local Area Network
Laser
レーザ
Light Amplification by the Stimulated Emission Of Radiation
94
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
LED
発光ダイオード
Light Emitting Diode
LLC
ロジカルリンク制御
Logical Link Control
LSB
最下位ビット
Least Significant Bit
MADP
モバイルAIDCデータ処理装置
Mobile AIDC Data Processor
MH10
物資運搬産業に関する認定委員会
Accredited Standards Committee for The Material Handling
Industry
MHz
メガヘルツ
Megahertz
MII
モバイル物品識別子
Mobile Item Identifier
MIIM
モバイル物品識別及び管理
Mobile Identification And Item Management
MSB
最上位ビット
Most Significant Bit
MSK
最小偏移キーイング
Minimum Shift Keying
MTBF
平均故障間隔
Mean Time Between Failure
MTTR
平均修理間隔
Mean Time To Repair
NRZ
非ゼロ復帰コード
Non-Return to Zero
NRZSpace
非ゼロ復帰スペース
Non-Return to Zero-Space
NRZ-I
1で反転する非ゼロ復帰
Non-Return to Zero-Invert On Ones
NRZ-L
非ゼロ復帰レベル
Non-Return to Zero-Level
NRZ-M
非ゼロ復帰(マーク)記録
Non-Return-to-Zero (Mark) Recording
OBE
車載器
On-Board Equipment
OCR
光学文字認識
Optical Character Recognition
ODS
オブジェクトディレクトリサービス
Object Directory Service
ОЕМ
相手先ブランド名製造
Original Equipment Manufacturer
OID
オブジェクト識別子
Object Identifier
ORM
光学的読取媒体
Optically Readable Medium
ORS
オブジェクト識別子(OID)解決サーバ
Object Identifier (OID) Resolution Server
OSI
開放型システム間相互接続
Open Systems Interconnection
PCS
明エレメント及び暗エレメントの反射率
の相対的な差の割合
Print Contrast Signal
PDA
個人情報端末
Personal Digital Assistant
PDM
パルス幅変調
Pulse Duration Modulation
PHR
物理層(PHY)のヘッダ
PHY Header
PHY
物理層
Physical Layer
PIE
パルス間隔式符号化
Pulse Interval Encoding
PJM
位相ジッタ変調
Phase Jitter Modulation
PM
位相変調
Phase Modulation
PPM
パルス位置変調
Pulse Position Modulation
ppm
百万分率
Parts Per Million
PR-ASK
位相反転振幅偏移キーイング
Phase-Reversal Amplitude Shift Keying
PRBS
2進擬似乱数系列
Pseudo-Random Binary Sequence
PRF
パルス反復周波数
Pulse Repetition Frequency
PSK
位相偏移キーイング
Pulse Shift Keying
PWM
パルス幅変調
Pulse Width Modulation
RAM
ランダムアクセスメモリ
Random Access Memory
RBW
分解能帯域幅
Resolution Bandwidth
RCS
レーダ反射断面積
Radar Cross-Section
ΔRCS
デルタレーダ反射断面積
Delta Radar Cross Section
RF
無線周波数
Radio Frequency
RF/DC
無線周波データ通信
Radio Frequency Data Communication
RFI
無線周波インタフェース
Radio-Frequency Interference
95
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
RFID
アールエフアイディー
Radio Frequency Identification
RFRAME
レンジングフレーム
Ranging Frame
RFU
RFU
Reserved for Future Use
RMARKER
レンジングマーカー
Ranging Marker
RN16
16ビット乱数又は16ビット疑似乱数
16-Bit Random Or Pseudo-Random Number
ROM
リードオンリーメモリ
Read Only Memory
RSS
受信信号強度
Received Signal Strength
RSSI
受信信号強度指標
Receiving Signal Strength Indicator
RTF
リーダトークスファースト
Reader Talks First
RTI
繰返し利用容器
Returnable Transport Item
RTLS
リアルタイム測位システム
Real Time Locating Systems
RTS
送信要求
Request To Send
RW
リード・ライト
Read/Write
RZ
リターンツーゼロ
Return to Zero
S/N
信号ノイズ比
Signal/Noise Ratio
SAR
比吸収率
Specific Absorption Rate
SAW
表面弾性波
Surface Acoustical Wave
SINAD
信号対ノイズ及びひずみ
Signal to Noise & Distortion
SLMF
簡易位置情報メッセージフォーマット
Simple Location Message Format
SLMP
簡易位置情報メッセージプロトコル
Simple Location Message Protocol
SRD
短距離無線通信装置
Short Range Device
SSB
抑圧搬送波単側波帯
Single Sideband
SSB-ASK
抑圧搬送波単側波帯振幅偏移キーイング
Single-Sideband Amplitude-Shift Keying
TARI
TARI
Type A Reference Interval
TBR
規則のための技術基準
Technical Basis For Regulation
TCP/IP
TCP/IP
Transmission Control Protocol/Internet Protocol
TDD
時分割二重化
Time Division Duplexing
TD-LTE
時分割複信LTE
Time Division Long Term Evolution
TDM
時分割多重化
Time Division Multiplexing or Time Division Multiplexed (as
used in context)
TIB
時間間隔ブリンク
Timed Interval Blink
TID
RFタグ識別番号
Tag-Identification or Tag Identifier (as used in context)
TSC
トレーニングシーケンス
Training Sequence
TTF
タグトークスファースト
Tag Talks First
TTY
テレタイプ端末
Teletype
UII
ユニーク物品識別子
Unique Item Identifier
UPC
UPCコード
Universal Product Code
URI
統一資源識別子
Uniform Resource Identifier
URL
統一資源位置指定子
Uniform Resource Locator
UWB
超広帯域
Ultra-Wide Band
VBW
ビデオ帯域幅
Video Bandwidth
VLD
可視レーザダイオード
Visible Laser Diode
WORM
ライトワンス・リードメニー
Write Once/Read Many
XI
拡張プロトコル制御表示子
XPC Indicator
XPC
拡張プロトコル制御
Extended Protocol Control
96
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
参考文献
[1] ISO/IEC Guide 2,Standardization and related activities−General vocabulary
[2] ISO/IEC 2382-1:1993,Information technology−Vocabulary−Part 1: Fundamental terms
[3] ISO/IEC 2382-4:1999,Information technology−Vocabulary−Part 4: Organization of data
[4] ISO/IEC 2382-9:1995,Information technology−Vocabulary−Part 9: Data communication
[5] ISO/IEC 2382-16:1996,Information technology−Vocabulary−Part 16: Information theory
[6] IEC 60050-191:1990,International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 191: Dependability and quality of
service
[7] IEC 60050-702,International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 702: Oscillations, signals and related
devices
[8] IEC 60050-704,International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 704: Transmission
[9] IEC 60050-845,International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 845: Lighting
97
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
索引(五十音順)
[英数字,仮名]
RS232
01.04.18
RS232
RS422
01.04.19
RS422
RS485
01.04.20
RS485
RFID
05.01.01
radio frequency identification, RFID
RFIDシステム
05.04.14
radio frequency identification system
(RFIDの)ハンドル
05.05.21
handle (RFID)
RFIDの標準化された複数モード
05.05.06
RFID MODES (standardized)
(RFIDの)符号化
05.05.16
encoding (in RFID)
RFタグ
06.02.04
transponder, RF tag
RFタグ,タグ,タグラベル,電子タグ
05.05.05
RF tag, tag, electronic label, code plate
RFタグ間通信
05.02.70
tag-to-tag communication
RFタグ識別番号
05.01.11
tag ID
RFチャネル
07.02.26
RF channel
RFモジュール,RFステージ
05.04.12
RF module, RF stage
RTLSインフラストラクチャ
07.02.27
RTLS infrastructure
RTLSクラスI
07.02.08
RTLS Class I
RTLSクラスII
07.02.09
RTLS Class II
RTLSタグ
07.02.29
RTLS tag
RTLS参照タグ
07.02.28
RTLS reference tag
ISOアプリケーション
05.05.31
ISO application
IDフィルタ
01.01.65
I.D. filter
ID解決サーバ,IRS
08.01.12
ID resolution server, IRS
ID解決プロトコル,IRP
08.01.11
ID resolution protocol, IRP
アイテムのクラス
01.05.20
class of items
アイテム管理
01.05.12
item management
アイドル期間
07.02.14
idle period
アクセス情報
08.01.01
access information
アクチュエータ
09.01.02
actuator
アクティブ(能動形)タグ
05.04.02
active tag
アップコンバート
07.02.34
upconvert
アドレス指定能力
01.03.16
addressability
アドレス能力
05.02.52
addressability
アナンシエータ,告知装置
05.04.06
annunciator
アプリケーションコマンド
05.02.61
application command
アプリケーションメモリ
05.02.62
application memory
アプリケーション規格
01.03.01
application standard
98
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
アプリケーション識別子,AI
01.01.82
application identifier, AI
アルゴリズム
01.01.54
algorithm
アロハ (1)(ランダム)
06.01.60
ALOHA random
アロハ (2)(スロット)
06.01.61
ALOHA slotted
アンテナ,空中線
06.02.01
antenna, aerial
アンテナ効率
06.01.91
antenna efficiency
アンテナ偏波
06.01.82
antenna polarization
(アンテナ)離調
06.01.71
antenna de-tuning
ECI指定
01.02.37
ECI designator
EEPROM
01.04.07
EEPROM
EPCglobalアプリケーション
05.05.30
EPCglobal application
EPCタグ
05.04.16
EPC tag
1で反転する非ゼロ復帰(NRZ-I,NRZ-M)
01.03.11
non-return to zero-invert on ones, NRZ-I, NRZ-M
1回書込み複数回読取可能RFタグ,ワーム形
RFタグ
05.02.32
write once/read many, WORM
イベントブリンク,EB
07.01.04
event blink, EB
イミュニティ
06.01.67
immunity
インターリーバ
07.02.15
interleaver
インターリービング
07.02.16
interleaving
インタフェース
01.04.09
interface
インタレース半二重
06.01.64
interlaced half duplex
インベントリフラグ
05.02.23
inventoried flag
インベントリラウンド
05.02.24
inventory round
エアインタフェース
06.01.04
air interface
AFIタグ
05.04.15
AFI tag
ANS
01.01.78
ANS
SLMF
07.02.30
SLMF
SLMP
07.02.31
SLMP
X寸法
02.01.10
X dimension
(n, k)シンボル体系
02.02.02
(n,k) symbology
MH10
01.01.79
MH10
MIIMコンテンツ名
08.01.16
MIIM content name
MIIMユーザデータ
08.01.51
MIIM user data
MII解決
08.01.18
MII resolution
MII認識
08.01.17
MII recognition
エラーバースト
01.02.29
error burst
エラー検出コード
01.02.04
error detection code
エラー制御
01.02.30
error control
エラー訂正コード
01.02.03
error correcting code
エレメント
02.01.14
element
99
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
オープンアプリケーション環境
01.05.14
open application environment
オープンシステム
01.05.15
open system
オープンフィールド
06.01.105
open field
オクテット
05.02.43
octet
オブジェクト
05.02.44
object
オブジェクトディレクトリサービス,ODS
08.01.40
object directory service, ODS
オブジェクト識別子(OID)解決
08.01.41
object identifier (OID) resolution
オブジェクト識別子(OID)解決サーバ
08.01.42
object identifier (OID) resolution server
オブジェクト識別子,オブジェクトID,OID 05.02.45
object identifier, object ID, OID
オブジェクト識別子のタイプ
05.02.46
object identifier type
ガードパターン
03.02.04
guard pattern
ガウス形最小偏移キーイング,GMSK
06.01.38
gaussian minimum shift keying, GMSK
カバーコーディング
01.02.28
cover-coding
カレントループ
01.04.05
current loop
キー
01.02.25
key
ギガヘルツ,GHz
06.01.19
gigahertz, GHz
キャラクタ
01.01.08
character
キャラクタ間ギャップ
03.01.07
intercharacter gap
キャリアオフタイム
05.05.11
carrier off time
Q値
06.01.87
Q factor, quality factor
キロヘルツ,kHz
06.01.17
kilohertz, kHz
クエリ
01.01.67
query
クラス
01.05.19
class
クローズドアプリケーション環境
01.05.16
closed application environment
クローズドシステム (1)
01.05.17
closed system (1)
クローズドシステム (2)
01.05.18
closed system (2)
クワイエットゾーン
02.01.06
quiet zone
ゲート
05.05.44
gate
コード
01.01.11
code
コード化集合
01.01.14
coded set
コード化文字集合 (1)
01.01.13
coded character set
コード化文字集合 (2)
02.01.08
coded character set
コード要素
01.01.12
code element
コーナマーク
03.02.20
corner marks
コマンド
05.05.13
commands
コマンドセット
06.01.109
command set
コンテンツサーバ
08.01.07
content server
コンテンツ検索
08.01.05
content retrieval
コントローラ
01.04.03
controller
サーバ
07.02.03
server
100
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
サービス
01.01.71
service
サービスレイヤ
09.01.30
service layer
サブブリンク
07.01.06
sub-blink
CPI
03.02.15
characters per inch
システムエラー
01.02.45
system error
システム情報
05.02.74
system information
シフトキャラクタ
02.01.23
shift character
シャドーイング
05.02.20
shadowing
16進 (1)(名詞),Hex
01.01.06
hexadecimal (noun), Hex
16進 (2)(形容詞)
01.01.07
hexadecimal (adj.)
シンプルセンサ
05.05.37
simple sensors
シンボル
01.03.17
symbol
シンボル(RTLSに関連して)
07.02.32
symbol (in reference to RTLS)
シンボルキャラクタ
02.01.07
symbol character
シンボルチェックキャラクタ
03.02.02
symbol check character
シンボル印刷品質
02.02.03
symbol print quality
シンボル検証
02.02.04
symbol verification
シンボル検証器
02.02.05
symbol verifier
シンボル構造
02.01.04
symbol architecture
シンボル識別子
01.03.18
symbology identifier
シンボル縦横比
02.01.19
symbol aspect ratio
シンボル体系
02.01.02
symbology
シンボル復号アルゴリズム
02.02.01
symbol decode algorithm
シンボル幅
02.01.18
symbol width
シンボル密度
03.02.16
symbol density
スキャナ
02.04.04
scanner
スキュー角
02.04.27
skew
スクランブル
01.02.17
scrambling
スクリーニング
06.01.96
screening
スタックシンボル体系
04.02.12
stacked symbology
ストップキャラクタ,ストップパターン
03.01.02
stop character, stop pattern
スペクトル
01.02.13
spectrum
スペクトルマスク
06.01.100
spectrum-mask
スペクトル拡散変調
06.01.26
spread spectrum modulation
スポット
02.02.26
spot
スロット
05.02.41
slot
スロットランダム衝突防止
05.05.32
slotted random anticollision
スロットリーダ
02.04.12
slot reader
セッション
06.01.108
session
Z寸法
02.01.12
Z dimension
101
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
セルフチェック
02.01.21
self-checking
ゼロ消去
01.01.62
zero-suppression
ゼロ復帰,RZ
01.03.14
return to zero, RZ
ゼロ抑制
03.02.17
zero-suppression
センサ (1)
06.02.08
sensor
センサ (2)
09.01.01
sensor
センサインタフェース
09.01.26
sensor interface
センサネットワーク
09.01.20
sensor network
センサネットワークアプリケーション
09.01.21
sensor network application
センサネットワークゲートウェイ
09.01.22
sensor network gateway
センサネットワークサービス
09.01.23
sensor network service
センサネットワークサービスの品質
09.01.15
quality of sensor network service
センサネットワークサービスプロバイダ
09.01.24
sensor network service provider
センサネットワークの相互運用性
09.01.10
sensor networks interoperability
センサネットワークミドルウェア
09.01.29
sensor network middleware
センサネットワーク管理
09.01.13
sensor network management
センサネットワーク統合プラットフォーム
09.01.28
sensor network integration platform
センサネットワーク要素管理
09.01.27
sensor network element management
センサノード
09.01.25
sensor node
ソース符号化
06.01.54
source encoding
ソース復号化
06.01.53
source decoding
タイプ参照
05.02.29
type reference
ダイポールアンテナ
06.02.02
dipole antenna
タイミング情報
01.01.73
timing information
タイムスロット
01.01.72
time-slot
ダイレクトシーケンススペクトル拡散変調
06.01.28
direct sequence spread spectrum modulation
ダイレクトパーツマーキング,DPM
04.02.23
direct part marking, DPM
ダウンリンク,順方向リンク
05.05.15
down-link, forward link
タグ
01.01.33
tag (hypermedia)
(タグ検出)レート
05.01.17
rate
タグトークスファースト,TTF
05.02.68
tag talks first, TTF
タグとタグとの衝突
08.01.48
tag on tag collision
タグドライバ
05.02.75
tag driver
タグのプログラミング性
05.01.19
tag programmability
タグのプログラム化
05.01.20
tag programming
タグの識別手順
05.02.01
tag identification process
タグの衝突
05.01.25
tag collision
タグの予測寿命
05.01.21
tag projected life
タグファミリ
05.01.06
family of tags
タグブリンク
07.01.07
tag blink
102
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
タグ応答レベル
05.05.48
level of tag response
タグ識別レイヤ
05.02.42
tag-identification layer
タグ衝突防止
08.01.47
tag anti-collision
タグ先導交信
05.02.69
tag initiated communication
タグ方位
06.01.81
tag alignment
チェックサム,CSUM
01.02.31
check sum, CSUM
チッピング
06.01.35
chipping
チップ
06.01.116
chip
チップレート
06.01.34
chip rate
チャージアップタイム
05.05.12
charge up time
チャープ拡散スペクトル
07.02.07
chirp spread spectrum
チャネル
06.01.50
channel
チャネル符号化
06.01.51
channel encoding
チャネル復号化
06.01.52
channel decoding
チャネル幅
08.01.04
channel width
チルト角
02.04.26
tilt
ツリーアルゴリズム
05.02.60
tree algorithm
TARI
05.05.27
TARI
データインタフェース
09.01.08
data interface
データエリアタイトル
01.01.44
data area titles
データキャリア
01.01.59
data carrier
データコード語
04.02.17
data codeword
データチェックキャラクタ,データチェック
デジット
01.02.32
data check character, data check digit
データフィールド保護
05.02.54
data field protection
データフォーマット
05.02.31
data format
データプロトコルプロセッサ
05.02.37
data protocol processor
データ圧縮
01.01.27
data compaction
データ圧縮<RFID>
05.02.35
data compaction
データ圧縮器
05.02.36
data compactor
データ完全性
09.01.07
data integrity
データ識別子,DI
01.01.81
data identifier, DI
データ転送速度,実転送速度
01.02.10
data transfer rate, actual transfer rate
データ伝送
01.02.15
data transmission
データ伝送路
06.01.104
transmission channel
データ符号化
01.01.26
data coding
データ文字
01.01.09
data character
データ領域
01.01.28
data field
データ領域<データコード語>
04.02.16
data region
デジタル
01.01.17
digital
103
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
デマルチプレクサ
07.02.11
demultiplexer
ドットコード
04.02.05
dot code
トレーニングシーケンス,TSC
05.02.76
training sequence, TSC
トンネル
05.05.45
tunnel
2進化10進表記法,BCD
01.01.36
binary coded decimal, BCD
2相差動符号化
05.05.14
differential bi-phase encoding
2相偏移キーイング,BPSK
06.01.39
binary phase shift keying, BPSK
2値幅シンボル体系
03.01.08
two-width symbology, binary symbology
ネットワークノード
01.04.12
network node
ノイズフロア
05.05.49
noise floor
バー
02.01.05
bar
バーコードキャラクタ
02.01.09
bar code character
バーコードシンボル
02.01.03
bar code symbol
バーコードマスタ
03.02.19
bar code master
バーコードリーダ
02.04.05
bar code reader
バーコード密度
03.02.14
bar code density
バースト
07.02.06
burst
バースペース配列
02.01.20
bar-space sequence
パーソナルエリアセンサネットワーク
09.01.14
personal area sensor network
パーマロック
05.02.25
permalocked
バー高さ
02.01.16
bar height
バー幅
02.01.17
bar width
バー幅縮小
03.02.25
bar width reduction
バー幅増加
03.02.24
bar width increase
バー幅太り/バー幅細り
03.02.23
bar width gain/loss
バー幅調整,BWA
03.02.21
bar width adjustment, BWA
バー幅補正,BWC
03.02.22
bar width compensation, BWC
バイト
01.01.05
byte
ハイバネーション
05.05.38
hibernation
ハイブリッドモジュレーション
07.02.13
hybrid modulation
パケット (1)
01.02.05
packet (1)
パケット (2)
01.02.06
packet (2)
パケットCRC
05.05.22
packet CRC
パケットPC
05.05.39
Packet PC
はしご状配置
03.02.05
ladder orientation
バックボーンネットワーク
09.01.06
backbone network
パッシブ(受動形)タグ
05.04.01
passive tag
パッシブモード
05.05.36
passive mode
バッテリーアシストパッシブ
05.05.34
battery assisted passive
バッテリセーブモード
05.05.28
battery saver mode
104
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
パリティ
01.02.01
parity
パルス位置変調,PPM
06.01.23
pulse position modulation, PPM
パルス間隔式符号化
05.05.20
pulse interval encoding
パルス期間変調,PDM
06.01.24
pulse duration modulation, PDM
パルス幅変調,PWM
06.01.25
pulse width modulation, PWM
パルス分散
06.01.86
pulse dispersion
ハンドシェーキング
01.02.20
handshaking
ピアX
07.02.21
peer X
PCS
02.02.21
print contrast signal
ひずみ
01.01.63
distortion
ピックレート
05.02.10
pick rate
ピッチ角
02.04.28
pitch
ビット,2進数字
01.01.01
bit, binary digit
ビットレート
05.05.10
bit rate
ビット誤り率,BER
01.02.39
bit error rate, data error rate, BER
ピボット
05.05.25
pivot
ファイル
01.01.32
file
ファントム処理
05.01.15
phantom transaction
フィールドプログラミング
05.02.14
field programming
フィールド外報告
05.01.08
out of field reporting
フィールド内報告
05.01.07
in field reporting
フィールド保護
05.02.55
field protection
フィルムマスタ
03.02.18
film master
フェライトコアタグ
05.05.47
ferrite-cored tag
フォーマッタ
05.02.39
formatter
フォント
01.01.53
font
フラグ
05.02.22
flag
フリーテキスト
01.01.45
free text
フレーム (1)
01.02.22
frame (1)
フレーム (2),通信フレーム
01.02.23
frame (2), transmission frame
プログラマ (1)
01.01.55
programmer
プログラマ (2)
06.02.07
programmer
プログラミング
01.01.56
programming
ブロック
05.02.65
block
ブロックコード
01.02.34
block code, block cipher
ブロックチェック文字,BCC
01.02.33
block check character, BCC
プロトコル
01.02.09
protocol
プロトコルデータユニット
08.01.43
protocol data unit
ベアラバー
03.02.11
bearer bar
ペイロードデータ
07.02.20
payload data
105
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ベースバンド
07.02.05
baseband
ベクトル
01.03.02
vector
ヘリウムネオンレーザ
02.04.16
helium neon laser
ボイド
02.02.24
void
ホーミング
07.01.03
homing
ポーリング
06.01.83
polling
ホスト
01.04.08
host
ホストアプリケーション
07.02.12
host applications
ホップシーケンス
06.01.33
hop sequence
ホップレート
06.01.31
hop rate
マトリックスシンボル体系
04.02.04
matrix symbology
マトリックスシンボル体系モジュール
04.02.06
matrix symbology module
マルチプレクサ
01.04.14
multiplexer
マルチリード
05.02.51
multiple readings
マルチローシンボル体系
04.02.09
multi-row symbology
マンチェスタ符号
01.03.03
Manchester coding
マンチェスタ符号化
01.03.04
Manchester encoding
ミドルウェア
09.01.12
middleware
ミラー符号
01.03.05
Miller coding
メガヘルツ,MHz
06.01.18
megahertz, MHz
メッセージ (1)
01.01.29
message (1)
メッセージ (2)
01.01.30
message (2)
メディアム
07.02.18
medium
メモリ
01.04.11
memory
メモリパーティション
01.02.14
memory partition
メモリモジュール
05.04.11
memory modules
メモリ容量
05.02.58
memory capacity
モジュール
02.01.13
module
モジュラシンボル体系
03.01.09
modular symbology
モジュロ
03.02.03
modulo
モバイルAIDCアプリケーション
08.01.20
mobile AIDC application
モバイルAIDCアプリケーション基盤
08.01.21
mobile AIDC application platform
モバイルAIDCサービス
08.01.25
mobile AIDC service
モバイルAIDCデータ処理装置,MADP
08.01.22
mobile AIDC data processor, MADP
モバイルAIDC装置
08.01.23
mobile AIDC device
モバイルAIDC装置識別子
08.01.24
mobile AIDC device identifier
モバイルAIDC端末
08.01.26
mobile AIDC terminal
モバイルAIDC利用者
08.01.27
mobile AIDC user
モバイルORMリーダ
08.01.31
mobile ORM reader
モバイルORM技術
08.01.30
mobile ORM technique
106
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
モバイルORM端末
08.01.32
mobile ORM terminal
モバイルRFID
08.01.33
mobile RFID
モバイルRFIDMIIMコンテンツ名
08.01.36
mobile RFID MIIM content name
モバイルRFIDリーダライタ
08.01.35
mobile RFID interrogator
モバイルRFID消費者
08.01.34
mobile RFID consumer
モバイルRFID端末
08.01.37
mobile RFID terminal
モバイル自動認識及びデータ取得技術
08.01.19
mobile AIDC
モバイル端末
08.01.38
mobile terminal
モバイル物品識別及び管理,MIIM
08.01.28
mobile item identification and management, MIIM
モバイル物品識別子,MII
08.01.29
mobile item identifier, MII
UII解決
08.01.49
UII resolution
UII解決サーバ
08.01.50
UII resolution server
ユーザRFタグ識別番号
05.01.12
user tag ID
ユニークアイテム識別子,UII
01.01.51
unique item identifier, UII
ユニーク識別子のクラス
01.05.21
class of unique identifiers
ユニットロード
01.05.01
unit load
ユニット化
01.05.02
unitized
ヨーロッパ通信標準,ETS
06.01.73
European telecommunications standard, ETS
ヨーロッパ電気通信報告,ETR
06.01.72
European telecommunications report, ETR
ライセンスプレート(固有識別子)の概念
01.01.52
license plate concept
ラスタ
02.04.20
raster
ラスタスキャナ
02.04.19
raster scanner
ラベル印刷機
02.04.35
label printing machine
ランダムスロット衝突仲裁
05.02.77
random-slotted collision arbitration
リアルタイム
01.02.41
real time
リアルタイム測位システム
07.01.01
real time locating system
リーダ (1)
01.04.16
reader (1)
リーダ (2)
01.04.17
reader (2)
リーダ (3)
07.02.02
reader
リーダトークスファースト,RTF
05.02.67
reader talks first, RTF
リーダライタ (1)
05.04.09
interrogator
リーダライタ (2)
05.04.10
reader/interrogator, reader/writer
リーダライタの無変調連続波
05.01.18
interrogator continuous wave
リーダライタ間衝突
08.01.13
interrogator to interrogator collision
リーダライタ周波数
05.05.17
interrogation frequency
リーダライタ送信チャネル
08.01.14
interrogator transmit channel
リーダライタ要求
05.05.19
interrogator request
リーディングゼロ
01.01.60
leading zero
リーディングゼロ列
01.01.61
leading zeros
リードオンリタグ
05.02.13
read only tag
107
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
リッスンビフォートーク,LBT
08.01.15
listen before talk, LBT
リレー接続
09.01.17
relaying
ルーティング
09.01.18
routing
ルートOID
05.02.48
root-OID
レーザ
02.04.14
laser
レーザ刻印機
02.04.36
laser engraver
レコード
01.01.31
record
レンジ,距離<光学式読取媒体>
01.01.75
range
レンジ,距離<RFID>
06.01.93
range
レンジング
07.02.22
ranging
レンジングピア
07.02.25
ranging peer
レンジングフレーム(RFRAME)
07.02.23
ranging frame (RFRAME)
レンジングマーカー(RMARKER)
07.02.24
ranging marker (RMARKER)
ローカルクロック
07.02.17
local clock
ローミング
05.02.17
roaming
Y寸法
02.01.11
Y dimension
ワンド
02.04.08
wand
[漢字]
圧縮モード
04.02.14
compaction mode
誤り訂正コード語
04.02.18
error correction codeword
誤り訂正レベル
04.02.19
error correction level
暗号化
01.02.24
encryption, encipherment
暗号文
01.02.26
ciphertext, cyphertext
位相ジッタ変調,PJM
05.05.23
Phase Jitter Modulation, PJM
位相偏移キーイング,PSK
06.01.42
phase shift keying, PSK
位相変調,PM
06.01.22
phase modulation, PM
位置合せパターン
04.02.07
alignment pattern
位置検出パターン
04.02.08
finder pattern
意味論
01.01.34
semantics
一括読取り
05.02.50
batch reading
一次元シンボル
03.01.01
linear bar code symbol
一体化アクティブ(能動形)タグ
05.04.03
unitized active tag
一体型メモリ構造
05.02.72
monolithic memory structure
印刷適性ゲージ
03.02.26
printability gauge
印刷適性試験
02.02.22
printability test
印刷用図版処理出力機器
01.04.15
integrated artwork output device
埋め草キャラクタ
04.02.21
pad character
埋め草コード語
04.02.22
pad codeword
運搬可能物
01.05.09
conveyable
108
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
英数字
01.01.16
alphanumeric
遠方界領域
06.01.08
far field region
欧州通信規格協会,ETSI
06.01.74
European telecommunications standards institute,
ETSI
応答
05.02.49
response
応用分野識別子,AFI
05.02.30
application family identifier, AFI
書込み
01.01.21
write
書込み<RFID>
05.02.07
write
書込み防止
01.02.38
write protection
書込み防止機能
05.02.33
write protection
書込速度
05.02.09
write rate
書込範囲
05.02.08
write range
可視レーザダイオード,VLD
02.04.15
visible laser diode, VLD
可動ビームスキャナ
02.04.17
moving beam scanner
可読文字
01.01.46
human-readable character
可変パリティ符号化
03.02.09
variable parity encodation
画素
02.04.38
pixel
開口
02.04.09
aperture
海上コンテナ
01.05.06
freight containers
解像度
01.01.69
resolution
階層ノード
01.04.13
hierarchical node
拡散シーケンス
06.01.27
spreading sequence
拡散反射
02.02.10
diffuse reflection
拡張2進化10進表記法,EBCDIC
01.01.37
extended binary-coded decimal interchange code,
EBCDIC
拡張チャネルモデル
01.05.24
extended channel model
拡張チャネル解釈,ECI
01.05.23
extended channel interpretation, ECI
拡張ポート
01.04.21
expansion port
覚醒
05.01.03
awake
重ね印刷
02.04.37
overprinting
活性化
05.05.33
activation
片側アンテナ
05.05.43
one side antenna(s)
型式認定
01.04.23
type approval
環境パラメタ
01.02.43
environmental parameter
貫入マーキング
04.02.24
intrusive marking
関連オブジェクトID
05.02.47
relative-OID
関連情報
08.01.02
associated information
機械可読媒体
01.01.39
machine-readable medium
企業LAN
01.04.28
corporate LAN
企業識別番号
01.05.31
company identifying number
109
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
基材
02.02.07
substrate
奇数パリティ
03.02.07
odd parity
規則のための技術基準,TBR
06.01.115
technical basis for regulation, TBR
基本エアインタフェース
08.01.03
base air interface
基本コード化規則,BER
05.02.64
basic encoding rules, BER
休止サイクル
05.02.66
sleep cycle
吸収率,光学濃度,Dτ
02.02.16
transmittance, (optical) density, Dτ
行
04.02.10
row
許容範囲
01.01.57
tolerance
競合期間
08.01.06
contention period
切替キャラクタ
02.01.24
latch character
切詰め
03.02.13
truncation
近接センサ
05.04.17
proximity sensor
空芯タグ
05.05.46
air-cored tag
偶数パリティ
03.02.08
even parity
繰返し利用輸送機材,RTI
01.05.03
returnable transport item, RTI
計算誤差
01.02.44
computation error
桁落ち
03.02.12
short read
欠陥
02.02.23
defect
検証
01.01.74
verification
検知データ
09.01.19
sensed data
権限の付与
09.01.04
authorization
限定子
01.05.27
qualifier
個別識別
05.02.40
singulation
固定パターン
04.02.03
fixed pattern
固定パリティ
03.02.10
fixed parity
固定ビームスキャナ
02.04.18
fixed beam scanner
固定式RFID装置,FE
05.04.08
fixed RFID equipment, FE
互換性
06.01.113
interchangeability
誤作動
05.01.05
false activation
誤読
01.01.25
incorrect read
光学的読取媒体,ORM
02.01.01
optically readable medium, ORM
光沢
02.02.14
gloss
光度計
02.02.20
photometer
公称
01.01.58
nominal
公称範囲
01.01.66
nominal range
工場プログラミング
05.02.15
factory programming
恒久マーキング
04.02.26
permanent marking
交信期間
05.05.18
interrogation period
交信範囲
05.01.10
interrogation zone
110
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
交信領域,FoV,読取フィールド,読取エリ
ア,読取ゾーン
05.01.24
field of view, FoV, capture field, capture area,
capture zone
構造的連接
04.02.15
structured append
構文
01.01.35
syntax
後方散乱
05.01.02
backscatter
項目 (1)
01.01.48
item (1)
項目 (2)
01.01.49
item (2)
項目 (3)
01.01.50
item (3)
高調波
06.01.75
harmonics
高密度リーダライタモード
05.05.02
dense-interrogator mode
高密度リーダライタ環境
05.05.01
dense-interrogator environment
合成シンボル
04.02.13
composite symbol
差動2相偏移キーイング,DBPSK
06.01.40
differential binary phase shift keying, DBPSK
差分符号化 (1)
01.03.06
differential encoding(1)
差分符号化 (2)
01.03.07
differential encoding (2)
最下位ビット,LSB
01.01.03
least significant bit, LSB
最小偏移キーイング,MSK
06.01.41
minimum shift keying, MSK
最上位ビット,MSB
01.01.04
most significant bit, MSB
再プログラミング性
05.02.12
re-programmability
柵状配置
03.02.06
picket fence orientation
三点測量
07.02.33
trilateration
参照しきい値
02.02.28
reference threshold
参照センサアーキテクチャ
09.01.16
reference sensor architecture
参照タグ
05.05.51
reference tag
参照リーダライタ
05.05.50
reference interrogator
参照復号アルゴリズム
02.02.27
reference decode algorithm
染み
02.02.25
speck
仕分け
01.05.22
sortation
指向性能
06.01.62
directivity
指令/応答ユニット
05.02.34
command/response unit
使用中のプログラミング
05.02.11
in-use programming
視野,FoV
02.04.33
field of view, FoV
磁界
06.01.09
magnetic field
時間間隔ブリンク,TIB
07.01.08
timed interval blink, TIB
時分割多重化,TDM
06.01.102
time division multiplexing, TDM
時分割二重化,TDD
06.01.101
time division duplexing, TDD
持続性フラグ
05.02.27
persistent flag
持続性メモリ
05.02.26
persistent memory
自動再送要求,ARQ
06.01.110
automatic repeat request, ARQ
自動識別
02.04.34
auto discrimination
111
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
自動認識システム
01.01.38
automatic identification system
事例
01.05.13
use case
識別
01.05.33
identify
識別子 (1)
01.05.28
identity
識別子 (2)
01.05.34
identifier
識別子アーク
05.02.63
identifiers arc
識別子体系,ID体系
01.05.36
identifier scheme
識別速度
05.02.03
identification rate
識別認識 (1)
01.05.32
identification
識別認識 (2)
01.05.35
identifying
識別範囲
05.02.02
identification range
質問
05.01.09
interrogation
実効放射電力,ERP
06.01.14
effective radiated power, ERP
実装内容適合宣言,ICS
01.02.47
implementation conformance statement, ICS
車載器,OBE
06.02.05
on-board equipment, OBE, on-board transponders
受信チャネル
08.01.44
receive channel
受信確認信号
06.01.44
acknowledgment signal
受信機のタイムアウト
08.01.45
receiver timeout
受信信号強度表示信号,RSSI
06.01.95
receiving signal strength indicator, RSSI
周波数
06.01.15
frequency
周波数ホッピングスペクトル拡散変調,FHSS 06.01.29
frequency hopping spread spectrum modulation,
FHSS
周波数ホップシーケンス
06.01.32
frequency hop sequence
周波数ホップレート
06.01.30
frequency hop rate
周波数帯域
06.01.16
frequency band
周波数範囲
06.01.112
frequency range
周波数偏移キーイング,FSK
06.01.37
frequency shift keying, FSK
集中機 (1)
01.04.01
concentrator (1)
集中機 (2),統計処理マルチプレクサ
01.04.02
concentrator (2), statistical multiplexer
集版
03.02.28
integrated artwork
重大な干渉
05.05.07
significant interference
充塡キャラクタ,埋め草キャラクタ
01.01.64
filler character, pad character
出荷時目録
01.05.11
manifest
巡回冗長検査 (1),CRC
01.02.35
cyclic redundancy check (1), CRC
巡回冗長検査 (2),CRC
01.02.36
cyclic redundancy check (2), CRC
順方向リンク,下り回線
06.01.117
forward link, down-link
消失誤り
04.02.20
erasure
衝突回避
06.01.55
collision avoidance
衝突検出形搬送波検知多重アクセス,
CSMA/CD
06.01.57
carrier sense multiple access with collision
detection, CSMA/CD
112
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
衝突仲裁ループ
05.05.29
collision arbitration loop
衝突防止
05.01.23
anti-clash
衝突防止シーケンス
05.05.09
anti-collision sequence
冗長性
01.02.42
redundancy
情報コンテンツ
08.01.10
information content
情報ビット
01.01.02
information bit
情報技術規格国際委員会,INCITS
01.01.80
International
Committee
for
Information
Technology Standards, INCITS
信号ノイズ比,S/N
06.01.99
signal/noise ratio, S/N
信号化技術
05.02.59
signalling technique
信号対ノイズ及びひずみ,SINAD
06.01.98
signal to noise & distortion, SINAD
信号要素
06.01.97
signal element
侵入
01.02.46
penetration
侵入<RFID>
06.01.78
penetration
振動ミラースキャナ
02.04.21
oscillating mirror scanner
振幅偏移キーイング,ASK
06.01.36
amplitude shift keying, ASK
振幅変調,AM
06.01.21
amplitude modulation, AM
数字
01.01.15
numeric
透き通し
02.02.13
show through
正反射
02.02.09
regular reflection
製造業者RFタグ識別番号
05.01.13
manufacturer tag ID
製品
01.05.07
product
製品包装
01.05.08
product packaging
積載物自動認識,AEI
05.04.13
automatic equipment identification, AEI
接触式スキャナ
02.04.07
contact scanner
絶対利得
06.01.43
absolute gain
選択
01.01.70
selection
選択<RFID>
05.02.18
selection
全機能センサ
05.05.35
full function sensors
全二重伝送
06.01.63
full-duplex transmission
全二重伝送,FDX
01.02.07
full-duplex transmission, FDX
全方向
03.01.12
omnidirectional
双方向性
05.02.71
bi-directional
操作手順
06.01.107
operating procedure
相互運用性 (1)
05.02.56
interoperability (1)
相互運用性 (2)
05.02.57
Interoperability (2)
相互運用性テスト
01.04.27
interoperability testing
相互作用
09.01.11
interworking
走査 (1)
02.04.01
scan (1), noun
走査 (2)
02.04.02
scan (2), noun
113
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
走査する (3)
02.04.03
scan (3), verb
走査器最小読取距離
02.04.29
scanner optical throw
走査窓
02.04.30
scanning window
走査反射率波形
02.02.18
scan reflectance profile
送信機
06.02.10
transmitter
送信機<RTLS>
07.02.04
transmitter
測定可能な微干渉
05.05.08
marginal measurable interference
存在物
01.05.25
entity
多重化
01.02.21
multiplexing
多方向スキャナ
02.04.22
omnidirectional scanner
太細比
03.01.06
wide:narrow ratio
妥当性確認
01.02.40
validation
帯域幅時間積
06.01.47
bandwidth times time
代入誤り
03.02.01
substitution error
高さ方向の余裕度
03.01.05
vertical redundancy
単一化
08.01.46
singulated
単一走査線スキャナ,単一ビームスキャナ
02.04.11
single line (beam) scanner, single beam scanner
単語
01.01.18
word
単独リーダライタ環境
05.05.03
single-interrogator environment
短距離無線通信装置,SRD
06.01.114
short range device, SRD
端子集中機
01.04.22
port concentrator
地理的位置
07.01.02
geolocation
抽象構文
05.02.21
abstract syntax
直交
07.02.19
orthogonal
追加シンボル
03.02.29
add-on symbol
転送構文
05.02.28
transfer syntax
伝統的製版法
01.04.04
conventional printing process
電荷結合素子,CCD
02.04.13
charge-coupled device, CCD
電界
06.01.07
electric field
電子データ交換,EDI
01.01.47
electronic data interchange, EDI
電子ラベル
05.04.07
electronic label
電磁スペクトル
06.01.05
electromagnetic spectrum
電磁ノイズ
06.01.66
electromagnetic noise
電磁界
06.01.03
electromagnetic field
電磁界強度,送出電磁界強度
06.01.12
field strength, transmitter field intensity
電磁干渉,EMI
06.01.65
electromagnetic interference, EMI
電磁結合
06.01.11
electromagnetic coupling
電磁波
06.01.06
electromagnetic wave
電磁誘導
06.01.10
inductive coupling
電力束密度
06.01.84
power flux density
114
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
電力利得
06.01.85
power gain
登録
05.01.04
enrolment
等価等方放射電力,EIRP
06.01.13
equivalent isotropically radiated power, EIRP
等方性放射体
06.01.76
isotropic radiator
統合
09.01.09
fusion
透過率
02.02.15
transmittance
同期RFタグ
05.04.05
synchronous tag
同期化
01.02.16
synchronization
動作環境
06.01.106
operating environment
二次元シンボル (1)
04.02.01
two-dimensional symbol
二次元シンボル (2),2Dシンボル
04.02.02
two-dimensional symbol, 2D symbol
人間可読情報
01.01.41
human-readable information
人間可読表示
01.01.42
human-readable interpretation
認証
09.01.03
authentication
認定基準委員会,ASC
01.01.76
Accredited Standards Committee, ASC
濃度計
02.02.19
densitometer
上り回線
06.01.103
up-link
背景
02.02.06
background
倍率係数
03.02.27
magnification factor
発光ダイオード,LED
01.04.10
light emitting diode, LED
発番機関
01.05.29
issuing agency
発番機関コード
01.05.30
issuing agency code
半二重伝送,HDX
01.02.08
half-duplex transmission, HDX
反射係数
01.02.19
reflectance factor
反射率
02.02.08
reflectance
反射率差
02.02.12
reflectance difference
搬送信号
06.01.49
carrier signal
搬送波
06.01.48
carrier
搬送波検知多重アクセス,CSMA
06.01.56
carrier sense multiple access, CSMA
搬送不能物
01.05.10
non-conveyable
非ゼロ復帰(マーク)記録,NRZ(M)
01.03.08
non-return-to-zero (mark) recording, NRZ (M)
非ゼロ復帰コード,NRZ
01.03.09
non-return-to-zero code, NRZ
非ゼロ復帰スペース,NRZ-Space
01.03.13
non-return to zero-space, NRZ-Space
非ゼロ復帰レベル,NRZ-L
01.03.12
non-return to zero-level, NRZ-L
非ゼロ復帰記録,NRZ
01.03.10
non-return-to-zero recording, NRZ
非干渉
06.01.77
non interference
非貫入マーキング
04.02.25
non-intrusive marking
非同期RFタグ
05.04.04
asynchronous tag
非同期伝送 (1)
06.01.45
asynchronous transmission (1)
非同期伝送 (2)
06.01.46
asynchronous transmission (2)
115
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
非励起タグ
05.05.42
tag not energized
人向け説明
01.01.43
human translation
表面弾性波,SAW
06.02.11
surface acoustic wave, SAW
付加情報
03.01.03
overhead
符号化(動詞)
01.01.22
encode (verb)
符号化MII,EMII
08.01.08
encoded MII, EMII
符号分割多重アクセス (1),CDMA
06.01.58
code division multiple access (1), CDMA
符号分割多重アクセス (2),CDMA
06.01.59
code division multiple access (2), CDMA
不透明性
02.02.17
opacity
復号
01.01.24
decoding
復号化(動詞)
01.01.23
decode (verb)
復号器
01.04.06
decoder
復号容易度
02.02.29
decodability
複合チャネル
07.02.10
complex channel
複数のリーダライタによるタグ衝突
08.01.39
multiple interrogators to tag collision
複数リーダライタ環境
05.05.04
multiple-interrogator environment
物理層
05.05.24
physical layer
分割型メモリ構造
05.02.73
segmented memory structure
分光感度
02.02.11
spectral response
分離
05.02.19
separation
分離パターン
03.02.30
delineator
分離形バーコード
03.01.11
discrete code
平均故障間隔,MTBF
01.04.24
mean time between failures, MTBF
平均修理時間 (1),MTTR
01.04.25
mean time to repair (1), MTTR
平均修理時間 (2),MTTR
01.04.26
mean time to repair (2), MTTR
平台スキャナ
02.04.23
flat-bed scanner
平文
01.02.27
plaintext
平面配列,平面パネルアンテナ
06.02.06
planar array, flat panel antenna
米国国家規格協会,ANSI
01.01.77
American National Standards Institute, ANSI
米国情報技術規格国際委員会
05.01.16
INCITS T6
偏波 (1)
06.01.79
polarization
偏波 (2)
06.01.80
polarization summary
変調
06.01.20
modulation
変調単位,ボー
01.02.02
baud
返信リンク(アップリンク)
05.02.16
return link (uplink)
保存CRC
05.05.26
Stored CRC
保存PC
05.05.40
Stored PC
補助キャラクタ,補助パターン
03.01.04
auxiliary character, auxiliary pattern
方位
02.04.25
orientation
方向検出パターン
02.01.22
orientation pattern
116
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
方向性感度
05.01.14
orientation sensitivity
放射
06.01.89
radiation
放射の近傍界,放射の近傍界領域
06.01.88
radiating near field
放射パターン,放射指向性図
06.01.92
radiation pattern, radiation diagram
放射効率
06.01.90
radiation efficiency
無線ノイズ,無線周波数ノイズ
06.01.70
radio noise, radio frequency noise
無線機又はトランシーバ,送受信機
06.02.09
transceiver, transmitter-receiver
無線周波データ通信,RF/DC
06.01.02
radio frequency data communication, RF/DC
無線周波数
06.01.01
radio frequency
無線周波数干渉,RFI
06.01.69
radio frequency interference, RFI
無線周波数妨害
06.01.68
radio frequency disturbance
目視可能文字
01.01.40
eye-readable character
文字集合
01.01.10
character set
文字列
01.05.26
string
輸送単位
01.05.05
transport unit
輸送包装
01.05.04
transport package
有効開口径
02.04.10
effective aperture
有効性
09.01.05
availability
要素名
05.02.38
element name
読み取る,読み込む(動詞)
01.01.19
read (verb)
読取フィールド,読取エリア,読取ゾーン
05.01.22
capture field, capture area, capture zone
読取り
05.02.04
read
読取り(名詞)
01.01.20
read (noun)
読取り又は書込み
06.01.94
read/write
読取角度<光学式読取媒体>
01.02.18
reading angle
読取角度
02.04.24
reading angle
読取距離
02.04.31
reading distance
読取深度
02.04.32
depth of field
読取速度
05.02.06
read rate
読取能力
01.01.68
readability
読取範囲
05.02.05
read range
読取分解能
02.01.15
scanner resolution
読取率
02.04.06
read rate
理想的インベントリラウンド
08.01.09
idealized inventory round
両立性
06.01.111
compatibility
励起されたタグ
05.05.41
tag energized
励起ブリンク,EXB
07.01.05
exciter blink, EXB
励磁器 (1)
06.02.03
exciter
励磁器 (2)
07.02.01
exciter
列
04.02.11
column
117
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
連結
01.03.15
concatenation
連続形バーコード
03.01.10
continuous code
連続報告
05.02.53
continuous reporting
論理メモリ
05.02.78
logical memory
論理メモリマップ
05.02.79
logical memory map
論理リンク制御,LLC
01.02.11
logical link control, LLC
論理リンク制御プロトコル,LLCプロトコル 01.02.12
logical link control protocol, LLC protocol
118
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
索引(アルファベット順)
absolute gain
06.01.43
絶対利得
abstract syntax
05.02.21
抽象構文
access information
08.01.01
アクセス情報
Accredited Standards Committee, ASC
01.01.76
認定基準委員会,ASC
acknowledgment signal
06.01.44
受信確認信号
activation
05.05.33
活性化
active tag
05.04.02
アクティブ(能動形)タグ
actuator
09.01.02
アクチュエータ
add-on symbol
03.02.29
追加シンボル
addressability
01.03.16
アドレス指定能力
addressability
05.02.52
アドレス能力
AFI tag
05.04.15
AFIタグ
air interface
06.01.04
エアインタフェース
air-cored tag
05.05.46
空芯タグ
algorithm
01.01.54
アルゴリズム
alignment pattern
04.02.07
位置合せパターン
ALOHA random
06.01.60
アロハ (1)(ランダム)
ALOHA slotted
06.01.61
アロハ (2)(スロット)
alphanumeric
01.01.16
英数字
American National Standards Institute, ANSI
01.01.77
米国国家規格協会,ANSI
amplitude modulation, AM
06.01.21
振幅変調,AM
amplitude shift keying, ASK
06.01.36
振幅偏移キーイング,ASK
annunciator
05.04.06
アナンシエータ,告知装置
ANS
01.01.78
ANS
antenna de-tuning
06.01.71
(アンテナ)離調
antenna efficiency
06.01.91
アンテナ効率
antenna polarization
06.01.82
アンテナ偏波
antenna, aerial
06.02.01
アンテナ,空中線
anti-clash
05.01.23
衝突防止
anti-collision sequence
05.05.09
衝突防止シーケンス
aperture
02.04.09
開口
application command
05.02.61
アプリケーションコマンド
application family identifier, AFI
05.02.30
応用分野識別子,AFI
application identifier, AI
01.01.82
アプリケーション識別子,AI
application memory
05.02.62
アプリケーションメモリ
application standard
01.03.01
アプリケーション規格
associated information
08.01.02
関連情報
119
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
asynchronous tag
05.04.04
非同期RFタグ
asynchronous transmission (1)
06.01.45
非同期伝送 (1)
asynchronous transmission (2)
06.01.46
非同期伝送 (2)
authentication
09.01.03
認証
authorization
09.01.04
権限の付与
auto discrimination
02.04.34
自動識別
automatic equipment identification, AEI
05.04.13
積載物自動認識,AEI
automatic identification system
01.01.38
自動認識システム
automatic repeat request, ARQ
06.01.110
自動再送要求,ARQ
auxiliary character, auxiliary pattern
03.01.04
補助キャラクタ,補助パターン
availability
09.01.05
有効性
awake
05.01.03
覚醒
backbone network
09.01.06
バックボーンネットワーク
background
02.02.06
背景
backscatter
05.01.02
後方散乱
bandwidth times time
06.01.47
帯域幅時間積
bar
02.01.05
バー
bar code character
02.01.09
バーコードキャラクタ
bar code density
03.02.14
バーコード密度
bar code master
03.02.19
バーコードマスタ
bar code reader
02.04.05
バーコードリーダ
bar code symbol
02.01.03
バーコードシンボル
bar height
02.01.16
バー高さ
bar width
02.01.17
バー幅
bar width adjustment, BWA
03.02.21
バー幅調整,BWA
bar width compensation, BWC
03.02.22
バー幅補正,BWC
bar width gain/loss
03.02.23
バー幅太り/バー幅細り
bar width increase
03.02.24
バー幅増加
bar width reduction
03.02.25
バー幅縮小
bar-space sequence
02.01.20
バースペース配列
base air interface
08.01.03
基本エアインタフェース
baseband
07.02.05
ベースバンド
basic encoding rules, BER
05.02.64
基本コード化規則,BER
batch reading
05.02.50
一括読取り
battery assisted passive
05.05.34
バッテリーアシストパッシブ
battery saver mode
05.05.28
バッテリセーブモード
baud
01.02.02
変調単位,ボー
bearer bar
03.02.11
ベアラバー
bi-directional
05.02.71
双方向性
binary coded decimal, BCD
01.01.36
2進化10進表記法,BCD
120
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
binary phase shift keying, BPSK
06.01.39
2相偏移キーイング,BPSK
bit error rate, data error rate, BER
01.02.39
ビット誤り率,BER
bit rate
05.05.10
ビットレート
bit, binary digit
01.01.01
ビット,2進数字
block
05.02.65
ブロック
block check character, BCC
01.02.33
ブロックチェック文字,BCC
block code, block cipher
01.02.34
ブロックコード
burst
07.02.06
バースト
byte
01.01.05
バイト
capture field, capture area, capture zone
05.01.22
読取フィールド,読取エリア,読取ゾーン
carrier
06.01.48
搬送波
carrier off time
05.05.11
キャリアオフタイム
carrier sense multiple access with collision
detection, CSMA/CD
06.01.57
衝突検出形搬送波検知多重アクセス,
CSMA/CD
carrier sense multiple access, CSMA
06.01.56
搬送波検知多重アクセス,CSMA
carrier signal
06.01.49
搬送信号
channel
06.01.50
チャネル
channel decoding
06.01.52
チャネル復号化
channel encoding
06.01.51
チャネル符号化
channel width
08.01.04
チャネル幅
character
01.01.08
キャラクタ
character set
01.01.10
文字集合
characters per inch
03.02.15
CPI
charge up time
05.05.12
チャージアップタイム
charge-coupled device, CCD
02.04.13
電荷結合素子,CCD
check sum, CSUM
01.02.31
チェックサム,CSUM
chip
06.01.116
チップ
chip rate
06.01.34
チップレート
chipping
06.01.35
チッピング
chirp spread spectrum
07.02.07
チャープ拡散スペクトル
ciphertext, cyphertext
01.02.26
暗号文
class
01.05.19
クラス
class of items
01.05.20
アイテムのクラス
class of unique identifiers
01.05.21
ユニーク識別子のクラス
closed application environment
01.05.16
クローズドアプリケーション環境
closed system (1)
01.05.17
クローズドシステム (1)
closed system (2)
01.05.18
クローズドシステム (2)
code
01.01.11
コード
code division multiple access (1), CDMA
06.01.58
符号分割多重アクセス (1),CDMA
code division multiple access (2), CDMA
06.01.59
符号分割多重アクセス (2),CDMA
121
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
code element
01.01.12
コード要素
coded character set
01.01.13
コード化文字集合 (1)
coded character set
02.01.08
コード化文字集合 (2)
coded set
01.01.14
コード化集合
collision arbitration loop
05.05.29
衝突仲裁ループ
collision avoidance
06.01.55
衝突回避
column
04.02.11
列
command set
06.01.109
コマンドセット
command/response unit
05.02.34
指令/応答ユニット
commands
05.05.13
コマンド
compaction mode
04.02.14
圧縮モード
company identifying number
01.05.31
企業識別番号
compatibility
06.01.111
両立性
complex channel
07.02.10
複合チャネル
composite symbol
04.02.13
合成シンボル
computation error
01.02.44
計算誤差
concatenation
01.03.15
連結
concentrator (1)
01.04.01
集中機 (1)
concentrator (2), statistical multiplexer
01.04.02
集中機 (2),統計処理マルチプレクサ
contact scanner
02.04.07
接触式スキャナ
content retrieval
08.01.05
コンテンツ検索
content server
08.01.07
コンテンツサーバ
contention period
08.01.06
競合期間
continuous code
03.01.10
連続形バーコード
continuous reporting
05.02.53
連続報告
controller
01.04.03
コントローラ
conventional printing process
01.04.04
伝統的製版法
conveyable
01.05.09
運搬可能物
corner marks
03.02.20
コーナマーク
corporate LAN
01.04.28
企業LAN
cover-coding
01.02.28
カバーコーディング
current loop
01.04.05
カレントループ
cyclic redundancy check (1), CRC
01.02.35
巡回冗長検査 (1),CRC
cyclic redundancy check (2), CRC
01.02.36
巡回冗長検査 (2),CRC
data area titles
01.01.44
データエリアタイトル
data carrier
01.01.59
データキャリア
data character
01.01.09
データ文字
data check character, data check digit
01.02.32
データチェックキャラクタ,データチェック
デジット
data codeword
04.02.17
データコード語
122
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
data coding
01.01.26
データ符号化
data compaction
01.01.27
データ圧縮
data compaction
05.02.35
データ圧縮<RFID>
data compactor
05.02.36
データ圧縮器
data field
01.01.28
データ領域
data field protection
05.02.54
データフィールド保護
data format
05.02.31
データフォーマット
data identifier, DI
01.01.81
データ識別子,DI
data integrity
09.01.07
データ完全性
data interface
09.01.08
データインタフェース
data protocol processor
05.02.37
データプロトコルプロセッサ
data region
04.02.16
データ領域<データコード語>
data transfer rate, actual transfer rate
01.02.10
データ転送速度,実転送速度
data transmission
01.02.15
データ伝送
decodability
02.02.29
復号容易度
decode (verb)
01.01.23
復号化(動詞)
decoder
01.04.06
復号器
decoding
01.01.24
復号
defect
02.02.23
欠陥
delineator
03.02.30
分離パターン
demultiplexer
07.02.11
デマルチプレクサ
dense-interrogator environment
05.05.01
高密度リーダライタ環境
dense-interrogator mode
05.05.02
高密度リーダライタモード
densitometer
02.02.19
濃度計
depth of field
02.04.32
読取深度
differential binary phase shift keying, DBPSK
06.01.40
差動2相偏移キーイング,DBPSK
differential bi-phase encoding
05.05.14
2相差動符号化
differential encoding (1)
01.03.06
差分符号化 (1)
differential encoding (2)
01.03.07
差分符号化 (2)
diffuse reflection
02.02.10
拡散反射
digital
01.01.17
デジタル
dipole antenna
06.02.02
ダイポールアンテナ
direct part marking, DPM
04.02.23
ダイレクトパーツマーキング,DPM
direct sequence spread spectrum modulation
06.01.28
ダイレクトシーケンススペクトル拡散変調
directivity
06.01.62
指向性能
discrete code
03.01.11
分離形バーコード
distortion
01.01.63
ひずみ
dot code
04.02.05
ドットコード
down-link, forward link
05.05.15
ダウンリンク,順方向リンク
ECI designator
01.02.37
ECI指定
123
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
EEPROM
01.04.07
EEPROM
effective aperture
02.04.10
有効開口径
effective radiated power, ERP
06.01.14
実効放射電力,ERP
electric field
06.01.07
電界
electromagnetic coupling
06.01.11
電磁結合
electromagnetic field
06.01.03
電磁界
electromagnetic interference, EMI
06.01.65
電磁干渉,EMI
electromagnetic noise
06.01.66
電磁ノイズ
electromagnetic spectrum
06.01.05
電磁スペクトル
electromagnetic wave
06.01.06
電磁波
electronic data interchange, EDI
01.01.47
電子データ交換,EDI
electronic label
05.04.07
電子ラベル
element
02.01.14
エレメント
element name
05.02.38
要素名
encode (verb)
01.01.22
符号化(動詞)
encoded MII, EMII
08.01.08
符号化MII,EMII
encoding (in RFID)
05.05.16
(RFIDの)符号化
encryption, encipherment
01.02.24
暗号化
enrolment
05.01.04
登録
entity
01.05.25
存在物
environmental parameter
01.02.43
環境パラメタ
EPC tag
05.04.16
EPCタグ
EPCglobal application
05.05.30
EPCglobalアプリケーション
equivalent isotropically radiated power, EIRP
06.01.13
等価等方放射電力,EIRP
erasure
04.02.20
消失誤り
error burst
01.02.29
エラーバースト
error control
01.02.30
エラー制御
error correcting code
01.02.03
エラー訂正コード
error correction codeword
04.02.18
誤り訂正コード語
error correction level
04.02.19
誤り訂正レベル
error detection code
01.02.04
エラー検出コード
European telecommunications report, ETR
06.01.72
ヨーロッパ電気通信報告,ETR
European telecommunications standard, ETS
06.01.73
ヨーロッパ通信標準,ETS
European telecommunications standards institute,
ETSI
06.01.74
欧州通信規格協会,ETSI
even parity
03.02.08
偶数パリティ
event blink, EB
07.01.04
イベントブリンク,EB
exciter
06.02.03
励磁器 (1)
exciter
07.02.01
励磁器 (2)
exciter blink, EXB
07.01.05
励起ブリンク,EXB
124
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
expansion port
01.04.21
拡張ポート
extended binary-coded decimal interchange code,
EBCDIC
01.01.37
拡張2進化10進表記法,EBCDIC
extended channel interpretation, ECI
01.05.23
拡張チャネル解釈,ECI
extended channel model
01.05.24
拡張チャネルモデル
eye-readable character
01.01.40
目視可能文字
factory programming
05.02.15
工場プログラミング
false activation
05.01.05
誤作動
family of tags
05.01.06
タグファミリ
far field region
06.01.08
遠方界領域
ferrite-cored tag
05.05.47
フェライトコアタグ
field of view, FoV
02.04.33
視野,FoV
field of view, FoV, capture field, capture area,
capture zone
05.01.24
交信領域,FoV,読取フィールド,読取エリ
ア,読取ゾーン
field programming
05.02.14
フィールドプログラミング
field protection
05.02.55
フィールド保護
field strength, transmitter field intensity
06.01.12
電磁界強度,送出電磁界強度
file
01.01.32
ファイル
filler character, pad character
01.01.64
充塡キャラクタ,埋め草キャラクタ
film master
03.02.18
フィルムマスタ
finder pattern
04.02.08
位置検出パターン
fixed beam scanner
02.04.18
固定ビームスキャナ
fixed parity
03.02.10
固定パリティ
fixed pattern
04.02.03
固定パターン
fixed RFID equipment, FE
05.04.08
固定式RFID装置,FE
flag
05.02.22
フラグ
flat-bed scanner
02.04.23
平台スキャナ
font
01.01.53
フォント
formatter
05.02.39
フォーマッタ
forward link, down-link
06.01.117
順方向リンク,下り回線
frame (1)
01.02.22
フレーム (1)
frame (2), transmission frame
01.02.23
フレーム (2),通信フレーム
free text
01.01.45
フリーテキスト
freight containers
01.05.06
海上コンテナ
frequency
06.01.15
周波数
frequency band
06.01.16
周波数帯域
frequency hop rate
06.01.30
周波数ホップレート
frequency hop sequence
06.01.32
周波数ホップシーケンス
frequency hopping spread spectrum modulation,
FHSS
06.01.29
周波数ホッピングスペクトル拡散変調,FHSS
125
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
frequency range
06.01.112
周波数範囲
frequency shift keying, FSK
06.01.37
周波数偏移キーイング,FSK
full function sensors
05.05.35
全機能センサ
full-duplex transmission
06.01.63
全二重伝送
full-duplex transmission, FDX
01.02.07
全二重伝送,FDX
fusion
09.01.09
統合
gate
05.05.44
ゲート
gaussian minimum shift keying, GMSK
06.01.38
ガウス形最小偏移キーイング,GMSK
geolocation
07.01.02
地理的位置
gigahertz, GHz
06.01.19
ギガヘルツ,GHz
gloss
02.02.14
光沢
guard pattern
03.02.04
ガードパターン
half-duplex transmission, HDX
01.02.08
半二重伝送,HDX
handle (RFID)
05.05.21
(RFIDの)ハンドル
handshaking
01.02.20
ハンドシェーキング
harmonics
06.01.75
高調波
helium neon laser
02.04.16
ヘリウムネオンレーザ
hexadecimal (adj.)
01.01.07
16進 (2)(形容詞)
hexadecimal (noun), Hex
01.01.06
16進 (1)(名詞),Hex
hibernation
05.05.38
ハイバネーション
hierarchical node
01.04.13
階層ノード
homing
07.01.03
ホーミング
hop rate
06.01.31
ホップレート
hop sequence
06.01.33
ホップシーケンス
host
01.04.08
ホスト
host applications
07.02.12
ホストアプリケーション
human translation
01.01.43
人向け説明
human-readable character
01.01.46
可読文字
human-readable information
01.01.41
人間可読情報
human-readable interpretation
01.01.42
人間可読表示
hybrid modulation
07.02.13
ハイブリッドモジュレーション
I.D. filter
01.01.65
IDフィルタ
ID resolution protocol, IRP
08.01.11
ID解決プロトコル,IRP
ID resolution server, IRS
08.01.12
ID解決サーバ,IRS
idealized inventory round
08.01.09
理想的インベントリラウンド
identification
01.05.32
識別認識 (1)
identification range
05.02.02
識別範囲
identification rate
05.02.03
識別速度
identifier
01.05.34
識別子 (2)
identifier scheme
01.05.36
識別子体系,ID体系
126
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
identifiers arc
05.02.63
識別子アーク
identify
01.05.33
識別
identifying
01.05.35
識別認識 (2)
identity
01.05.28
識別子 (1)
idle period
07.02.14
アイドル期間
immunity
06.01.67
イミュニティ
implementation conformance statement, ICS
01.02.47
実装内容適合宣言,ICS
in field reporting
05.01.07
フィールド内報告
INCITS T6
05.01.16
米国情報技術規格国際委員会
incorrect read
01.01.25
誤読
inductive coupling
06.01.10
電磁誘導
information bit
01.01.02
情報ビット
information content
08.01.10
情報コンテンツ
integrated artwork
03.02.28
集版
integrated artwork output device
01.04.15
印刷用図版処理出力機器
interchangeability
06.01.113
互換性
intercharacter gap
03.01.07
キャラクタ間ギャップ
interface
01.04.09
インタフェース
interlaced half duplex
06.01.64
インタレース半二重
interleaver
07.02.15
インターリーバ
interleaving
07.02.16
インターリービング
International
Committee
for
Information
Technology Standards, INCITS
01.01.80
情報技術規格国際委員会,INCITS
interoperability testing
01.04.27
相互運用性テスト
interoperability (1)
05.02.56
相互運用性 (1)
Interoperability (2)
05.02.57
相互運用性 (2)
interrogation
05.01.09
質問
interrogation frequency
05.05.17
リーダライタ周波数
interrogation period
05.05.18
交信期間
interrogation zone
05.01.10
交信範囲
interrogator
05.04.09
リーダライタ (1)
interrogator continuous wave
05.01.18
リーダライタの無変調連続波
interrogator request
05.05.19
リーダライタ要求
interrogator to interrogator collision
08.01.13
リーダライタ間衝突
interrogator transmit channel
08.01.14
リーダライタ送信チャネル
interworking
09.01.11
相互作用
intrusive marking
04.02.24
貫入マーキング
in-use programming
05.02.11
使用中のプログラミング
inventoried flag
05.02.23
インベントリフラグ
inventory round
05.02.24
インベントリラウンド
127
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
ISO application
05.05.31
ISOアプリケーション
isotropic radiator
06.01.76
等方性放射体
issuing agency
01.05.29
発番機関
issuing agency code
01.05.30
発番機関コード
item management
01.05.12
アイテム管理
item (1)
01.01.48
項目 (1)
item (2)
01.01.49
項目 (2)
item (3)
01.01.50
項目 (3)
key
01.02.25
キー
kilohertz, kHz
06.01.17
キロヘルツ,kHz
label printing machine
02.04.35
ラベル印刷機
ladder orientation
03.02.05
はしご状配置
laser
02.04.14
レーザ
laser engraver
02.04.36
レーザ刻印機
latch character
02.01.24
切替キャラクタ
leading zero
01.01.60
リーディングゼロ
leading zeros
01.01.61
リーディングゼロ列
least significant bit, LSB
01.01.03
最下位ビット,LSB
level of tag response
05.05.48
タグ応答レベル
license plate concept
01.01.52
ライセンスプレート(固有識別子)の概念
light emitting diode, LED
01.04.10
発光ダイオード,LED
linear bar code symbol
03.01.01
一次元シンボル
listen before talk, LBT
08.01.15
リッスンビフォートーク,LBT
local clock
07.02.17
ローカルクロック
logical link control protocol, LLC protocol
01.02.12
論理リンク制御プロトコル,LLCプロトコル
logical link control, LLC
01.02.11
論理リンク制御,LLC
logical memory
05.02.78
論理メモリ
logical memory map
05.02.79
論理メモリマップ
machine-readable medium
01.01.39
機械可読媒体
magnetic field
06.01.09
磁界
magnification factor
03.02.27
倍率係数
Manchester coding
01.03.03
マンチェスタ符号
Manchester encoding
01.03.04
マンチェスタ符号化
manifest
01.05.11
出荷時目録
manufacturer tag ID
05.01.13
製造業者RFタグ識別番号
marginal measurable interference
05.05.08
測定可能な微干渉
matrix symbology
04.02.04
マトリックスシンボル体系
matrix symbology module
04.02.06
マトリックスシンボル体系モジュール
mean time between failures, MTBF
01.04.24
平均故障間隔,MTBF
mean time to repair (1), MTTR
01.04.25
平均修理時間 (1),MTTR
128
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
mean time to repair (2), MTTR
01.04.26
平均修理時間 (2),MTTR
medium
07.02.18
メディアム
megahertz, MHz
06.01.18
メガヘルツ,MHz
memory
01.04.11
メモリ
memory capacity
05.02.58
メモリ容量
memory modules
05.04.11
メモリモジュール
memory partition
01.02.14
メモリパーティション
message (1)
01.01.29
メッセージ (1)
message (2)
01.01.30
メッセージ (2)
MH10
01.01.79
MH10
middleware
09.01.12
ミドルウェア
MII recognition
08.01.17
MII認識
MII resolution
08.01.18
MII解決
MIIM content name
08.01.16
MIIMコンテンツ名
MIIM user data
08.01.51
MIIMユーザデータ
Miller coding
01.03.05
ミラー符号
minimum shift keying, MSK
06.01.41
最小偏移キーイング,MSK
mobile AIDC
08.01.19
モバイル自動認識及びデータ取得技術
mobile AIDC application
08.01.20
モバイルAIDCアプリケーション
mobile AIDC application platform
08.01.21
モバイルAIDCアプリケーション基盤
mobile AIDC data processor, MADP
08.01.22
モバイルAIDCデータ処理装置,MADP
mobile AIDC device
08.01.23
モバイルAIDC装置
mobile AIDC device identifier
08.01.24
モバイルAIDC装置識別子
mobile AIDC service
08.01.25
モバイルAIDCサービス
mobile AIDC terminal
08.01.26
モバイルAIDC端末
mobile AIDC user
08.01.27
モバイルAIDC利用者
mobile item identification and management, MIIM 08.01.28
モバイル物品識別及び管理,MIIM
mobile Item Identifier, MII
08.01.29
モバイル物品識別子,MII
mobile ORM reader
08.01.31
モバイルORMリーダ
mobile ORM technique
08.01.30
モバイルORM技術
mobile ORM terminal
08.01.32
モバイルORM端末
mobile RFID
08.01.33
モバイルRFID
mobile RFID consumer
08.01.34
モバイルRFID消費者
mobile RFID interrogator
08.01.35
モバイルRFIDリーダライタ
mobile RFID MIIM content name
08.01.36
モバイルRFID MIIMコンテンツ名
mobile RFID terminal
08.01.37
モバイルRFID端末
mobile terminal
08.01.38
モバイル端末
modular symbology
03.01.09
モジュラシンボル体系
modulation
06.01.20
変調
module
02.01.13
モジュール
129
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
modulo
03.02.03
モジュロ
monolithic memory structure
05.02.72
一体型メモリ構造
most significant bit, MSB
01.01.04
最上位ビット,MSB
moving beam scanner
02.04.17
可動ビームスキャナ
multiple interrogators to tag collision
08.01.39
複数のリーダライタによるタグ衝突
multiple readings
05.02.51
マルチリード
multiple-interrogator environment
05.05.04
複数リーダライタ環境
multiplexer
01.04.14
マルチプレクサ
multiplexing
01.02.21
多重化
multi-row symbology
04.02.09
マルチローシンボル体系
network node
01.04.12
ネットワークノード
(n,k) symbology
02.02.02
(n, k)シンボル体系
noise floor
05.05.49
ノイズフロア
nominal
01.01.58
公称
nominal range
01.01.66
公称範囲
non interference
06.01.77
非干渉
non-conveyable
01.05.10
搬送不能物
non-intrusive marking
04.02.25
非貫入マーキング
non-return to zero-invert on ones, NRZ-I , NRZ-M 01.03.11
1で反転する非ゼロ復帰(NRZ-I, NRZ-M)
non-return to zero-level, NRZ-L
01.03.12
非ゼロ復帰レベル,NRZ-L
non-return to zero-space, NRZ-Space
01.03.13
非ゼロ復帰スペース,NRZ-Space
non-return-to-zero (mark) recording, NRZ (M)
01.03.08
非ゼロ復帰(マーク)記録,NRZ(M)
non-return-to-zero code, NRZ
01.03.09
非ゼロ復帰コード,NRZ
non-return-to-zero recording, NRZ
01.03.10
非ゼロ復帰記録,NRZ
numeric
01.01.15
数字
object
05.02.44
オブジェクト
object directory service, ODS
08.01.40
オブジェクトディレクトリサービス,ODS
object identifier (OID) resolution
08.01.41
オブジェクト識別子(OID)解決
object identifier (OID) resolution server
08.01.42
オブジェクト識別子(OID)解決サーバ
object identifier type
05.02.46
オブジェクト識別子のタイプ
object identifier, object ID, OID
05.02.45
オブジェクト識別子,オブジェクトID,OID
octet
05.02.43
オクテット
odd parity
03.02.07
奇数パリティ
omnidirectional
03.01.12
全方向
omnidirectional scanner
02.04.22
多方向スキャナ
on-board equipment, OBE, on-board transponders
06.02.05
車載器,OBE
one side antenna(s)
05.05.43
片側アンテナ
opacity
02.02.17
不透明性
open application environment
01.05.14
オープンアプリケーション環境
open field
06.01.105
オープンフィールド
130
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
open system
01.05.15
オープンシステム
operating environment
06.01.106
動作環境
operating procedure
06.01.107
操作手順
optically readable medium, ORM
02.01.01
光学的読取媒体,ORM
orientation
02.04.25
方位
orientation pattern
02.01.22
方向検出パターン
orientation sensitivity
05.01.14
方向性感度
orthogonal
07.02.19
直交
oscillating mirror scanner
02.04.21
振動ミラースキャナ
out of field reporting
05.01.08
フィールド外報告
overhead
03.01.03
付加情報
overprinting
02.04.37
重ね印刷
packet CRC
05.05.22
パケットCRC
Packet PC
05.05.39
パケットPC
packet (1)
01.02.05
パケット (1)
packet (2)
01.02.06
パケット (2)
pad character
04.02.21
埋め草キャラクタ
pad codeword
04.02.22
埋め草コード語
parity
01.02.01
パリティ
passive mode
05.05.36
パッシブモード
passive tag
05.04.01
パッシブ(受動形)タグ
payload data
07.02.20
ペイロードデータ
peer X
07.02.21
ピアX
penetration
01.02.46
侵入
penetration
06.01.78
侵入<RFID>
permalocked
05.02.25
パーマロック
permanent marking
04.02.26
恒久マーキング
persistent flag
05.02.27
持続性フラグ
persistent memory
05.02.26
持続性メモリ
personal area sensor network
09.01.14
パーソナルエリアセンサネットワーク
phantom transaction
05.01.15
ファントム処理
Phase Jitter Modulation, PJM
05.05.23
位相ジッタ変調,PJM
phase modulation, PM
06.01.22
位相変調,PM
phase shift keying, PSK
06.01.42
位相偏移キーイング,PSK
photometer
02.02.20
光度計
physical layer
05.05.24
物理層
pick rate
05.02.10
ピックレート
picket fence orientation
03.02.06
柵状配置
pitch
02.04.28
ピッチ角
pivot
05.05.25
ピボット
131
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
pixel
02.04.38
画素
plaintext
01.02.27
平文
planar array, flat panel antenna
06.02.06
平面配列,平面パネルアンテナ
polarization
06.01.79
偏波 (1)
polarization summary
06.01.80
偏波 (2)
polling
06.01.83
ポーリング
port concentrator
01.04.22
端子集中機
power flux density
06.01.84
電力束密度
power gain
06.01.85
電力利得
print contrast signal
02.02.21
PCS
printability gauge
03.02.26
印刷適性ゲージ
printability test
02.02.22
印刷適性試験
product
01.05.07
製品
product packaging
01.05.08
製品包装
programmer
01.01.55
プログラマ (1)
programmer
06.02.07
プログラマ (2)
programming
01.01.56
プログラミング
protocol
01.02.09
プロトコル
protocol data unit
08.01.43
プロトコルデータユニット
proximity sensor
05.04.17
近接センサ
pulse dispersion
06.01.86
パルス分散
pulse duration modulation, PDM
06.01.24
パルス期間変調,PDM
pulse interval encoding
05.05.20
パルス間隔式符号化
pulse position modulation, PPM
06.01.23
パルス位置変調,PPM
pulse width modulation, PWM
06.01.25
パルス幅変調,PWM
Q factor, quality factor
06.01.87
Q値
qualifier
01.05.27
限定子
quality of sensor network service
09.01.15
センサネットワークサービスの品質
query
01.01.67
クエリ
quiet zone
02.01.06
クワイエットゾーン
radiating near field
06.01.88
放射の近傍界,放射の近傍界領域
radiation
06.01.89
放射
radiation efficiency
06.01.90
放射効率
radiation pattern, radiation diagram
06.01.92
放射パターン,放射指向性図
radio frequency
06.01.01
無線周波数
radio frequency data communication, RF/DC
06.01.02
無線周波データ通信,RF/DC
radio frequency disturbance
06.01.68
無線周波数妨害
radio frequency identification system
05.04.14
RFIDシステム
radio frequency identification, RFID
05.01.01
RFID
radio frequency interference, RFI
06.01.69
無線周波数干渉,RFI
132
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
radio noise, radio frequency noise
06.01.70
無線ノイズ,無線周波数ノイズ
random-slotted collision arbitration
05.02.77
ランダムスロット衝突仲裁
range
01.01.75
レンジ,距離<光学式読取媒体>
range
06.01.93
レンジ,距離<RFID>
ranging
07.02.22
レンジング
ranging frame (RFRAME)
07.02.23
レンジングフレーム(RFRAME)
ranging marker (RMARKER)
07.02.24
レンジングマーカー(RMARKER)
ranging peer
07.02.25
レンジングピア
raster
02.04.20
ラスタ
raster scanner
02.04.19
ラスタスキャナ
rate
05.01.17
(タグ検出)レート
read
05.02.04
読取り
read only tag
05.02.13
リードオンリタグ
read range
05.02.05
読取範囲
read rate
05.02.06
読取速度
read rate
02.04.06
読取率
read (noun)
01.01.20
読取り(名詞)
read (verb)
01.01.19
読み取る,読み込む(動詞)
read/write
06.01.94
読取り又は書込み
readability
01.01.68
読取能力
reader
07.02.02
リーダ (3)
reader talks first, RTF
05.02.67
リーダトークスファースト,RTF
reader (1)
01.04.16
リーダ (1)
reader (2)
01.04.17
リーダ (2)
reader/interrogator, reader/writer
05.04.10
リーダライタ (2)
reading angle
01.02.18
読取角度<光学式読取媒体>
reading angle
02.04.24
読取角度
reading distance
02.04.31
読取距離
real time
01.02.41
リアルタイム
real time locating system
07.01.01
リアルタイム測位システム
receive channel
08.01.44
受信チャネル
receiver timeout
08.01.45
受信機のタイムアウト
receiving signal strength indicator, RSSI
06.01.95
受信信号強度表示信号,RSSI
record
01.01.31
レコード
redundancy
01.02.42
冗長性
reference decode algorithm
02.02.27
参照復号アルゴリズム
reference interrogator
05.05.50
参照リーダライタ
reference sensor architecture
09.01.16
参照センサアーキテクチャ
reference tag
05.05.51
参照タグ
reference threshold
02.02.28
参照しきい値
133
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
reflectance
02.02.08
反射率
reflectance difference
02.02.12
反射率差
reflectance factor
01.02.19
反射係数
regular reflection
02.02.09
正反射
relative-OID
05.02.47
関連オブジェクトID
relaying
09.01.17
リレー接続
re-programmability
05.02.12
再プログラミング性
resolution
01.01.69
解像度
response
05.02.49
応答
return link (uplink)
05.02.16
返信リンク(アップリンク)
return to zero, RZ
01.03.14
ゼロ復帰,RZ
returnable transport item, RTI
01.05.03
繰返し利用輸送機材,RTI
RF channel
07.02.26
RFチャネル
RF module, RF stage
05.04.12
RFモジュール,RFステージ
RF tag, tag, electronic label, code plate
05.05.05
RFタグ,タグ,タグラベル,電子タグ
RFID MODES (standardized)
05.05.06
RFIDの標準化された複数モード
roaming
05.02.17
ローミング
root-OID
05.02.48
ルートOID
routing
09.01.18
ルーティング
row
04.02.10
行
RS232
01.04.18
RS232
RS422
01.04.19
RS422
RS485
01.04.20
RS485
RTLS Class I
07.02.08
RTLSクラスI
RTLS Class II
07.02.09
RTLSクラスII
RTLS infrastructure
07.02.27
RTLSインフラストラクチャ
RTLS reference tag
07.02.28
RTLS参照タグ
RTLS tag
07.02.29
RTLSタグ
scan reflectance profile
02.02.18
走査反射率波形
scan (1), noun
02.04.01
走査 (1)
scan (2), noun
02.04.02
走査 (2)
scan (3), verb
02.04.03
走査する (3)
scanner
02.04.04
スキャナ
scanner optical throw
02.04.29
走査器最小読取距離
scanner resolution
02.01.15
読取分解能
scanning window
02.04.30
走査窓
scrambling
01.02.17
スクランブル
screening
06.01.96
スクリーニング
segmented memory structure
05.02.73
分割型メモリ構造
selection
01.01.70
選択
134
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
selection
05.02.18
選択<RFID>
self-checking
02.01.21
セルフチェック
semantics
01.01.34
意味論
sensed data
09.01.19
検知データ
sensor
06.02.08
センサ (1)
sensor
09.01.01
センサ (2)
sensor interface
09.01.26
センサインタフェース
sensor network
09.01.20
センサネットワーク
sensor network application
09.01.21
センサネットワークアプリケーション
sensor network element management
09.01.27
センサネットワーク要素管理
sensor network gateway
09.01.22
センサネットワークゲートウェイ
sensor network integration platform
09.01.28
センサネットワーク統合プラットフォーム
sensor network management
09.01.13
センサネットワーク管理
sensor network middleware
09.01.29
センサネットワークミドルウェア
sensor network service
09.01.23
センサネットワークサービス
sensor network service provider
09.01.24
センサネットワークサービスプロバイダ
sensor networks interoperability
09.01.10
センサネットワークの相互運用性
sensor node
09.01.25
センサノード
separation
05.02.19
分離
server
07.02.03
サーバ
service
01.01.71
サービス
service layer
09.01.30
サービスレイヤ
session
06.01.108
セッション
shadowing
05.02.20
シャドーイング
shift character
02.01.23
シフトキャラクタ
short range device, SRD
06.01.114
短距離無線通信装置,SRD
short read
03.02.12
桁落ち
show through
02.02.13
透き通し
signal element
06.01.97
信号要素
signal to noise & distortion, SINAD
06.01.98
信号対ノイズ及びひずみ,SINAD
signal/noise ratio, S/N
06.01.99
信号ノイズ比,S/N
signalling technique
05.02.59
信号化技術
significant interference
05.05.07
重大な干渉
simple sensors
05.05.37
シンプルセンサ
single line (beam) scanner, single beam scanner
02.04.11
単一走査線スキャナ,単一ビームスキャナ
single-interrogator environment
05.05.03
単独リーダライタ環境
singulated
08.01.46
単一化
singulation
05.02.40
個別識別
skew
02.04.27
スキュー角
sleep cycle
05.02.66
休止サイクル
135
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
SLMF
07.02.30
SLMF
SLMP
07.02.31
SLMP
slot
05.02.41
スロット
slot reader
02.04.12
スロットリーダ
slotted random anticollision
05.05.32
スロットランダム衝突防止
sortation
01.05.22
仕分け
source decoding
06.01.53
ソース復号化
source encoding
06.01.54
ソース符号化
speck
02.02.25
染み
spectral response
02.02.11
分光感度
spectrum
01.02.13
スペクトル
spectrum-mask
06.01.100
スペクトルマスク
spot
02.02.26
スポット
spread spectrum modulation
06.01.26
スペクトル拡散変調
spreading sequence
06.01.27
拡散シーケンス
stacked symbology
04.02.12
スタックシンボル体系
stop character, stop pattern
03.01.02
ストップキャラクタ,ストップパターン
Stored CRC
05.05.26
保存CRC
Stored PC
05.05.40
保存PC
string
01.05.26
文字列
structured append
04.02.15
構造的連接
sub-blink
07.01.06
サブブリンク
substitution error
03.02.01
代入誤り
substrate
02.02.07
基材
surface acoustic wave, SAW
06.02.11
表面弾性波,SAW
symbol
01.03.17
シンボル
symbol (in reference to RTLS)
07.02.32
シンボル(RTLSに関連して)
symbol architecture
02.01.04
シンボル構造
symbol aspect ratio
02.01.19
シンボル縦横比
symbol character
02.01.07
シンボルキャラクタ
symbol check character
03.02.02
シンボルチェックキャラクタ
symbol decode algorithm
02.02.01
シンボル復号アルゴリズム
symbol density
03.02.16
シンボル密度
symbol print quality
02.02.03
シンボル印刷品質
symbol verification
02.02.04
シンボル検証
symbol verifier
02.02.05
シンボル検証器
symbol width
02.01.18
シンボル幅
symbology
02.01.02
シンボル体系
symbology identifier
01.03.18
シンボル識別子
synchronization
01.02.16
同期化
136
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
synchronous tag
05.04.05
同期RFタグ
syntax
01.01.35
構文
system error
01.02.45
システムエラー
system information
05.02.74
システム情報
tag (hypermedia)
01.01.33
タグ
tag alignment
06.01.81
タグ方位
tag anti-collision
08.01.47
タグ衝突防止
tag blink
07.01.07
タグブリンク
tag collision
05.01.25
タグの衝突
tag driver
05.02.75
タグドライバ
tag energized
05.05.41
励起されたタグ
tag ID
05.01.11
RFタグ識別番号
tag identification process
05.02.01
タグの識別手順
tag initiated communication
05.02.69
タグ先導交信
tag not energized
05.05.42
非励起タグ
tag on tag collision
08.01.48
タグとタグとの衝突
tag programmability
05.01.19
タグのプログラミング性
tag programming
05.01.20
タグのプログラム化
tag projected life
05.01.21
タグの予測寿命
tag talks first, TTF
05.02.68
タグトークスファースト,TTF
tag-identification layer
05.02.42
タグ識別レイヤ
tag-to-tag communication
05.02.70
RFタグ間通信
TARI
05.05.27
TARI
technical basis for regulation, TBR
06.01.115
規則のための技術基準,TBR
tilt
02.04.26
チルト角
time division duplexing, TDD
06.01.101
時分割二重化,TDD
time division multiplexing, TDM
06.01.102
時分割多重化,TDM
timed interval blink, TIB
07.01.08
時間間隔ブリンク,TIB
time-slot
01.01.72
タイムスロット
timing information
01.01.73
タイミング情報
tolerance
01.01.57
許容範囲
training sequence, TSC
05.02.76
トレーニングシーケンス,TSC
transceiver, transmitter-receiver
06.02.09
無線機又はトランシーバ,送受信機
transfer syntax
05.02.28
転送構文
transmission channel
06.01.104
データ伝送路
transmittance
02.02.15
透過率
transmittance, (optical) density, Dτ
02.02.16
吸収率,光学濃度,Dτ
transmitter
06.02.10
送信機
transmitter
07.02.04
送信機<RTLS>
transponder, RF tag
06.02.04
RFタグ
137
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
transport package
01.05.04
輸送包装
transport unit
01.05.05
輸送単位
tree algorithm
05.02.60
ツリーアルゴリズム
trilateration
07.02.33
三点測量
truncation
03.02.13
切詰め
tunnel
05.05.45
トンネル
two-dimensional symbol
04.02.01
二次元シンボル (1)
two-dimensional symbol, 2D symbol
04.02.02
二次元シンボル (2),2Dシンボル
two-width symbology, binary symbology
03.01.08
2値幅シンボル体系
type approval
01.04.23
型式認定
type reference
05.02.29
タイプ参照
UII resolution
08.01.49
UII解決
UII resolution server
08.01.50
UII解決サーバ
unique item identifier, UII
01.01.51
ユニークアイテム識別子,UII
unit load
01.05.01
ユニットロード
unitized
01.05.02
ユニット化
unitized active tag
05.04.03
一体化アクティブ(能動形)タグ
upconvert
07.02.34
アップコンバート
up-link
06.01.103
上り回線
use case
01.05.13
事例
user tag ID
05.01.12
ユーザRFタグ識別番号
validation
01.02.40
妥当性確認
variable parity encodation
03.02.09
可変パリティ符号化
vector
01.03.02
ベクトル
verification
01.01.74
検証
vertical redundancy
03.01.05
高さ方向の余裕度
visible laser diode, VLD
02.04.15
可視レーザダイオード,VLD
void
02.02.24
ボイド
wand
02.04.08
ワンド
wide:narrow ratio
03.01.06
太細比
word
01.01.18
単語
write
01.01.21
書込み
write
05.02.07
書込み<RFID>
write once/read many, WORM
05.02.32
1回書込み複数回読取可能RFタグ,ワーム形
RFタグ
write protection
01.02.38
書込み防止
write protection
05.02.33
書込み防止機能
write range
05.02.08
書込範囲
write rate
05.02.09
書込速度
X dimension
02.01.10
X寸法
138
X 0500:2020 (ISO/IEC 19762:2016)
Y dimension
02.01.11
Y寸法
Z dimension
02.01.12
Z寸法
zero-suppression
01.01.62
ゼロ消去
zero-suppression
03.02.17
ゼロ抑制