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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 用語及び定義 ··················································································································· 2 

3 ISSNの構成 ···················································································································· 3 

4 ISSNの付与 ···················································································································· 3 

5 キータイトルの設定 ·········································································································· 4 

6 Linking ISSN(ISSN-L) ··································································································· 4 

7 ISSNの印字及び表示 ········································································································ 4 

7.1 一般 ···························································································································· 4 

7.2 紙媒体の継続資料におけるISSNの表示 ············································································· 5 

7.3 電子媒体及び紙以外の媒体の継続資料におけるISSNの表示··················································· 5 

8 メタデータ ······················································································································ 5 

8.1 ISSNメタデータ ············································································································ 5 

8.2 ISSN付与に必要なメタデータ ·························································································· 5 

9 著作権···························································································································· 5 

10 料金 ····························································································································· 5 

11 ISSNシステムの管理 ······································································································· 5 

附属書A(規定)ISSNの検査数字 ··························································································· 7 

附属書B(規定)メタデータ ·································································································· 8 

附属書C(規定)Linking ISSN(ISSN-L) ··············································································· 10 

附属書D(規定)ISSNセンターの役割及び責任 ········································································ 11 

附属書E(参考)ISSN及びLinking ISSN(ISSN-L)とそれ以外の識別体系・リンク体系との併用法 ··· 13 

参考文献 ···························································································································· 20 

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。 

これによって,JIS X 0306:1999は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0306:2012 

(ISO 3297:2007) 

国際標準逐次刊行物番号(ISSN) 

International standard serial number (ISSN) 

序文 

この規格は,2007年に第4版として発行されたISO 3297を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

逐次刊行物及びその他の継続資料のための,簡易で一義的かつ明瞭な識別コードに対する要望は,国際

的に認識されてきた。図書館,抄録作成サービス及びほかのコンテンツ利用者の間,文献提供者,頒布者

及びほかの取次業者の間,並びに,出版者及びほかのコンテンツ制作者の間で行われる情報交換には,標

準コードが必要である。これらの異なる組織間の連絡は,国境を越えて行われる。したがって,数字によ

る国際的なコードが必要である。というのは,逐次刊行物の制作者及び利用者の大多数が使用する文字体

系は,単一ではないからである。これらの必要性に応えて,国際標準逐次刊行物番号(ISSN)が逐次刊行

物の識別コードとして定められた。 

国際逐次刊行物データシステム(ISDS)は,ユネスコのUNISIST(世界科学情報システム)計画の枠組

に位置づけられ,ISSN付与を管理する政府間機関として指定を受け,設立された。1993年に,ISDSはISSN

ネットワークとなった。 

対応国際規格の初版から第3版までは,逐次刊行物だけを扱っていた。しかし,2002年に,新しい資料

のカテゴリーである“継続資料”が図書館界で定義され,従来からの逐次刊行物だけではなく,更新され

るデータベースのような新しい種類の資源を含むものとされた。したがって,第4版の適用範囲は,逐次

刊行物及びその他の継続資料を収めるように拡大されている。 

適用範囲 

この規格は,逐次刊行物及びその他の継続資料を一義的に識別する標準コード(ISSN)の利用を規定し,

促進するものである。 

それぞれの国際標準逐次刊行物番号(以下,ISSNという。)は,特定の逐次刊行物又はその他の継続資

料を媒体も含めて一義的に識別するものである。この規格では“Linking ISSN (ISSN-L)”の仕組みについ

ても示す。“Linking ISSN (ISSN-L)”は,同一の継続資料の異なる媒体の版同士の集約及び関連付けを可能

にする。 

ISSNは,これまでに出版されたか若しくは現在出版されている場合,又は予見可能な将来に出版予定・

制作予定である場合のいずれであっても,逐次刊行物及びその他の継続資料に対して,出版・制作媒体を

問わず付与することができる。 

個々の単行書,録音資料及び映像資料,印刷された音楽出版物,視聴覚著作物並びに音楽著作物は,そ

れぞれの固有の番号体系をもつが,この規格では詳しく言及しない。それらの資料が継続資料の一部であ

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

る場合,それぞれの固有の標準番号に加えて,ISSNを付与してもよい。 

詳細な実務上の手引は,この規格の登録機関から入手できるISSN Manualで示される(箇条11参照)。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 3297:2007,Information and documentation−International standard serial number (ISSN)(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

2.1 

継続資料(continuing resource) 

媒体を問わず,完結を予定せずに継続して刊行され,公衆に提供される出版物。 

注記1 そのような出版物は通常,一般に巻号及び/又は年月次が表示され,継続する号又は更新に

よって全体の中に統合される部分として刊行される。 

注記2 継続資料は,新聞,定期刊行物,学術雑誌,一般誌などの逐次刊行物,加除式資料,更新さ

れるウェブサイトのような完結を予定しない更新資料を含む。 

2.2 

逐次刊行物(serial) 

通常番号をもった別個の号又は分冊が連続して刊行され,完結を予定しない継続資料。 

例 学術雑誌,一般誌,電子ジャーナル,継続して刊行される名簿,年報,新聞,モノグラフシリー

ズ,並びに,また期間が限定されている以外は逐次刊行物の性質をもっている,学術雑誌,一般

誌,ニュースレター(例えば,催し物のニュースレター)。 

2.3 

完結を予定しない更新資料(ongoing integrating resource) 

更新によって追加又は変更される継続資料。更新部分が個別の形態を保持せず,全体の中に統合される。 

例 データベース,ウェブサイト,加除式資料で,完結を予定せず継続して更新されるもの。 

2.4 

国際標準逐次刊行物番号,ISSN(International Standard Serial Number,ISSN) 

“ISSN”という文字列に続き,末尾に1桁の検査数字を含む8桁の数字。ISSNネットワークによって

継続資料に対して付与される。 

2.5 

ISSNネットワーク(ISSN Network) 

ISSN付与を統括することを目的とする,ISSN国際センター,ISSN国内センター及びISSN地域センタ

ーからなる集合体。 

2.6 

キータイトル(key title) 

ISSNネットワークが定め,ISSNと不可分に結び付く,継続資料の一義的な名称。 

注記 キータイトルは資料のタイトルと同じこともあるし,又は,一義性を確保するため,発行団体

名,出版地,版表示などの,識別要素及び/又は限定要素を付加して構成されることもある。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.7 

ISSNメタデータ(ISSN metadata) 

ISSN付与手続の一部として記録された記述データ。ある資料を識別し,ほかの資料から区別するための

要素を提供する。 

2.8 

ISSN Register(ISSN Register) 

継続資料に付与されたISSNのメタデータレコードを収録した,ISSNネットワークの公式登録データベ

ース。 

2.9 

Linking ISSN,ISSN-L(Linking ISSN,ISSN-L) 

継続資料の異なる媒体の版同士の集約又は関連付けを可能にするため,ISSNネットワークが指定した

ISSN。 

ISSNの構成 

ISSNは,8桁の数字で構成する。最後の桁(右端)が大文字のXとなり得るのを除けば,各桁は0から

9までのアラビア数字とする。最後の桁は検査数字とする。検査数字は,重みとして8から2までを用い

るモジュラス11によって算出する。検査数字が10となった場合には,10の代わりにXを用いる。詳しく

は附属書Aによる。 

ISSNは,国際標準図書番号(International Standard Book Number, ISBN)又は地域的な管理番号のような,

ほかの目的で与えられたコードと同時に使用されることがあり得るので,ISSNの記録又は印刷表示では,

ISSNをほかの番号体系から明確に区別しなければならない。そのためにISSNでは,冒頭に“ISSN”とい

う記号を付け,スペースを入れて,ハイフン(-)によって4桁ずつの数字からなる二つのグループに分け

て表示する。 

例  

ISSN 0251-1479 

ISSN 1050-124X 

ISSNの付与 

4.1 ISSNはISSNネットワークのセンター(以下,ISSNセンターという。)だけが付与する。 

4.2 ISSNが付与される継続資料のメタデータは,ISSN国際センターが定めた期間内に,その継続資料を

登録したISSNセンターが“ISSN Register”に送付する。メタデータは附属書Bによる。 

4.3 ISSN Manualで定められているように,特定の媒体の特定の継続資料には,ただ一つのISSNが付与

される。 

4.4 各々のISSNには,登録時にISSNネットワークによって定められたキータイトルが永続的に対応す

る。 

4.5 既に出版されている継続資料が異なる媒体によって出版された場合,各々のタイトルが同一であるか

どうかにかかわらず,異なるISSN及びキータイトルが付与される。 

4.6 継続資料に,タイトルの重要な変化又はISSN Manualで定義されたその他の重要な変化が発生したと

きには,新しいISSNが付与され対応する新しいキータイトルが定められる。 

4.7 継続資料に対して一度付与されたISSNは,変更されたり,置き換えられたり,又は別の出版物のた

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めに再使用されたりはしない。 

4.8 継続資料に対するISSN付与は,その出版物又はその内容の権利保持に関して,何ら意味又は法的根

拠を与えるものではない。 

キータイトルの設定 

キータイトルは,その継続資料の登録を担当するISSNセンターがISSN Manualの示す規則に従って設

定又は認証する。 

キータイトルは,登録時に,標題紙又は標題紙に相当する箇所に示される情報を基に作成されるか,又

は,標題紙をもたない資料では,公的に示された最も完全な情報を基に作成される。 

資料のタイトルが登録時に“ISSN Register”に唯一のものである場合,そのタイトルがキータイトルと

なる。もしそのタイトルが唯一のものでない場合は,キータイトルの一義性を確保するため,タイトルに

限定語(例えば,発行団体名,出版地及び/又は出版日付,版表示,媒体表示)が加えられた上でキータ

イトルとなる。 

全てのキータイトルは,“ISSN Register”にISSNとともに掲載する。ローマ字アルファベット以外によ

るキータイトルは,ISO規格又はISO規格にないときは国内規格に従ってローマ字化する。 

Linking ISSN(ISSN-L) 

媒体を問わず,継続資料を検索したり関連付けたりしたい場合にISSNを活用するため,ISSNネットワ

ークはLinking ISSNを指定する。 

Linking ISSNは継続資料の異なる媒体の版に付与されたISSNのうちから指定する。Linking ISSNに関 

する詳細は附属書Cによる。 

ISSNの印字及び表示 

7.1 

一般 

ISSNは,冒頭に“ISSN”という記号を付け,スペースを入れて,ハイフン(-)によって4桁ずつ二つ

のグループに分けて表示する(箇条3参照)。ISSNは,逐次刊行物の最初の号及びその後の各号の,又は

更新資料の更新ごとの,外側又は内側の目に付きやすい位置に表示する。ある資料が,シリーズの一つの

巻として付与されるISBNのように,ISSNのほかに標準番号をもっている場合には,両方の番号を表示し,

それぞれの冒頭に“ISSN”と,“ISBN”又は別の適切な記号とを付けて区別する。 

単一の継続資料が,異なるタイトル(例えば,上位シリーズ名及び下位シリーズ名)に対応して複数の

ISSNをもつ場合,各々を区別してその継続資料に表示する。各々のISSNの後にタイトルの完全形若しく

は略語形を丸括弧でくくって付け加えて表示することによって,又は関連するタイトルのできる限り近い

位置にISSNを印刷することによって区別する。異なる標題紙をもつ別の継続資料を,挿入誌として含ん

でいる継続資料の場合には,挿入誌のISSNは,挿入誌の標題紙又はほかの適切な位置に印刷する。 

逐次刊行物又はその他の継続資料が,異なる媒体で出版され,異なるISSN及びキータイトルを付与さ

れた場合,関連するISSNを,各々に追加する識別情報とともに,逐次刊行物又はその他の継続資料の,

外側又は内側に表示してもよい。 

例  

ISSN 1562-6865 (Online) 

ISSN 1063-7710 (Print) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

又は 

Online version: ISSN 1562-6865 

Print version: ISSN 1063-7710 

注記 ISSN-Lの印字及び表示は附属書Cを参照。 

7.2 

紙媒体の継続資料におけるISSNの表示 

ISSNは,紙媒体の継続資料の各号の目に付きやすい位置に,表紙,標題紙,見出し,題字欄,裏表紙,

奥付,又はエディトリアル ページの優先順位によって印刷する。ISSNはできる限り表紙の右上の隅に表

示する。テートベーシュ出版物(つまり,二つの資料が固有のISSNをもっており,それらが互いに逆向

きに製本され,両面に表紙がある出版物)の場合には,各々の資料に属するISSNは,各々の資料の優先

順位に従った位置(表紙など,上述のとおり)に印刷する。 

7.3 

電子媒体及び紙以外の媒体の継続資料におけるISSNの表示 

電子媒体(例えば,オンライン継続資料,CD-ROM)で出版される継続資料では,ISSNをタイトル画面

又は,もしタイトル画面がなければメインメニューに表示し,可能ならばその出版物に永続的に貼付され

るラベルにISSNを表示する。ただし,ISSNを資料本体又はそのラベルに表示できないときは,容器に表

示する。 

メタデータ要素群が埋め込まれたオンライン継続資料に関しては,ISSNはそのようなメタデータの“識

別子”又は同等の要素に格納する。 

マイクロフィッシュの形式で出版される継続資料では,ISSNをマイクロフィッシュの見出しの識別領域

及び/又はラベルに書き込む。 

メタデータ 

8.1 

ISSNメタデータ 

“ISSN Register”にあるISSNレコードは,ISSNセンターによって維持される記述メタデータのコアメ

タデータセットを収録している(附属書B参照)。 

メタデータ要素一覧には,国内,地域又は国際的な目的に応じて,要素を追加することがある。 

8.2 

ISSN付与に必要なメタデータ 

ISSN付与には,継続資料の現物又は継続資料へのアクセスに加え,メタデータが必要である(附属書B

参照)。 

著作権 

ISSNを付与する場合,資料に表示する場合,又はその資料を参照するためにISSNを使用する場合に 

は,著作権は生じない。 

10 料金 

ISSNは無料で付与する。 

11 ISSNシステムの管理 

この規格の登録機関はISSN国際センター1) とする。ISSNネットワークはISSN国際センターが監督,

調整及び管理する。ISSN国際センター,ISSN国内センター及びISSN地域センターの主たる職務の詳細

は附属書Dによる。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記1 国立国会図書館が日本のISSNセンターの役割を果たしている。 

注1) The ISSN International Centre 

45 rue de Turbigo, 75003 Paris, France 

Telephone: (+33 1) 44 88 22 20 

Telefax: (+33 1) 40 26 32 43 

E-mail: issnic@issn.org 

URL: http://www.issn.org/ 

注記2 対応国際規格ではISSN国際センターの旧連絡先を掲載していたが,この規格では

新連絡先に訂正した。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(規定) 

ISSNの検査数字 

検査数字は,データ転記で発生する間違いを防ぐのに役立ち,特に順番間違いの発見に有効である。検

査数字は,表A.1に示すとおり,重みとして8から2までを用いるモジュラス11によって算出する。 

表A.1−ISSN検査数字の算出方法 

手順 

例 

第1段階 ISSNの先頭から7桁の数字を取り出す(検査数字は

最後の8桁目)。 

第2段階 各桁に,次の一定の重み(8〜2)を結合させる。 

第3段階 各桁の数字に,該当する重みを乗じることで各々の一

定の重みを当てはめる(例:0×8,3×7,1×6…)。 

 × 

2  

 = 

0 21 

6 35 32 12 14 

第4段階 これらの積の総和を求める。 

0+21+6+35+32+12+14=120 

第5段階 この総和をモジュラスの11で除して,余りを求める。 

120÷11=10及び余り10 

第6段階 11からこの余りを引いた差が,求める検査数字とな

る。検査数字が10となった場合は,検査数字を大文
字のXとする。余りが0となった場合は,検査数字
を0とする。 

11−10=1検査数字=1 

第7段階 最初の7桁の数字の最後に検査数字を置き,8桁の国

際標準逐次刊行物番号(ISSN)を作成する。 

ISSN 0317-8471 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(規定) 

メタデータ 

B.1 

一般 

B.1.1 ISSNセンターは,ISSNが付与される資料についてのメタデータを“ISSN Register”に送付する。

各々のISSN付与に付随するメタデータはISSNセンターによって維持管理される。 

B.1.2 このメタデータのタイプ及びフォーマットに関する仕様は,個々のISSNセンターの協力のもとに

ISSN国際センターが定め,ISSN Manualとして公開する。 

B.2 

ISSN付与に必要なメタデータ 

ISSN付与及び登録は,第一には逐次刊行物の初号若しくは最も古い号,又は完結を予定しない更新資料

の最新号に基づく。ISSN付与には表B.1で示されるメタデータに加えて資料の現物又は代替物が必要とさ

れる。 

表B.1−ISSN申請者によって提供されるメタデータ 

データ要素 

タイトル(Title) 

出版国(Country of publication) 

出版媒体(Medium of publication) 

本文の言語(Language of publication) 

出版者の名称及び出版地(Publisher's name and location) 

出版の日付(初号の出版年,及び,もしあれば,終号の出版年)[Date(s) of publication (year of the first issue and, if 
applicable, year of the final issue)] 

刊行状態(例えば継続刊行中,刊行終了,刊行状態不明)[Publication status (e.g. currently published, discontinued, 
unknown)] 

刊行頻度(Frequency) 

次の要素は,もしあれば,かつ,もし記録できるならば記入される。 

電子的所在及びアクセス(すなわちオンライン資料のURL)[Electronic location and access (i.e. URL for online 
resources)] 

他の媒体版のタイトル又はISSN(Additional physical form title or ISSN) 

継続前誌のタイトル又はISSN(Preceding title or ISSN) 

継続後誌のタイトル又はISSN(Succeeding title or ISSN) 

本体誌のタイトル又はISSN(Supplement parent title or ISSN) 

付録誌のタイトル又はISSN(Supplement/special issue title or ISSN) 

上位シリーズのタイトル又はISSN(Main series title or ISSN) 

下位シリーズのタイトル又はISSN(Subseries title or ISSN) 

関連誌のタイトル又はISSN(Nonspecific relationship title or ISSN) 

異版のタイトル又はISSN(Other edition title or ISSN) 

別の形のタイトル(Varying form of title) 

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.3 

ISSNメタデータ 

ISSNメタデータは,ISSN国際センター,ISSN国内センター及びISSN地域センターによって設定及び

維持管理され,表B.2にあるもののうち適用可能な要素を収録する。データ要素(必須及び任意)の定義

及び適用はISSN Manualに示す。 

表B.2−ISSNセンターによって設定され維持管理されるメタデータ 

データ要素 

国際標準逐次刊行物番号(ISSN) 

ISSN-L 

キータイトル(Key title) 

出版国(Country of publication) 

出版媒体(Medium of publication) 

本文の言語(Language of publication) 

出版者の名称及び出版地(Publisher's name and location) 

ISSNセンターコード(ISSN Centre code) 

出版の日付(初号の出版年,及び,もしあれば,終号の出版年)[Date(s) of publication (year of the first issue and, if 
applicable, year of the final issue)] 

分類(Classification) 

本タイトル(Title proper) 

発行団体名(Name of issuing body) 

電子的所在及びアクセス(Electronic location and access) 

他の媒体版のタイトル及びISSN(Additional physical form title and ISSN) 

継続前誌のタイトル及びISSN(Preceding title and ISSN) 

継続後誌のタイトル及びISSN(Succeeding title and ISSN) 

本体誌のタイトル及びISSN(Supplement parent title and ISSN) 

付録誌のタイトル及びISSN(Supplement/special issue title and ISSN) 

上位シリーズのタイトル及びISSN(Main series title and ISSN) 

下位シリーズのタイトル及びISSN(Subseries title and ISSN) 

関連誌のタイトル及びISSN(Nonspecific relationship title and ISSN) 

異版のタイトル及びISSN(Other edition title and ISSN) 

他言語版の原版記入及びISSN(Original language entry and ISSN) 

キータイトル略語形(Abbreviated key title) 

タイトルの参照形(Varying form of title) 

刊行状態(例えば,継続刊行中,刊行終了,刊行状態不明)[Publication status (e.g. currently published, discontinued, 
unknown)] 

刊行頻度(Frequency) 

継続資料の種別(Type of continuing resource) 

特定資料種別(Specific material designation) 

原てつ(綴)タイトルの使用文字種(Script of original title) 

CODEN及びその他のコード(Coden and other codes) 

引用・参照注記(Citation/references note) 

10 

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附属書C 
(規定) 

Linking ISSN(ISSN-L) 

C.1 Linking ISSNはISSNセンターだけが指定する。 

C.2 ある継続資料については,どの媒体の版のものであれ,“ISSN Register”に登録した最初に付与され

たISSNが,自動的に定まる値としてLinking ISSNの機能をもつように指定される。その継続資料につい

ては,“ISSN Register”に登録するそれ以外の全ての媒体の版に対しても,これが適用される。 

C.3 Linking ISSNは,“ISSN Register”において,対応する各々のメタデータレコードに個別のデータ要

素として格納する。したがって,“ISSN Register”における各々のメタデータレコードには,レコードの

記述対象である資料に付与された媒体固有のISSNと,指定されたLinking ISSNとを,別々のデータ要素

として記録する。 

C.4 Linking ISSNは,“ISSN Register”に登録する各々の継続資料に対して指定し,継続資料が一つの媒

体しかない場合であっても,指定される。 

C.5 ある継続資料について,異なる媒体の版が多数あっても,指定されるLinking ISSNは一つだけであ

る。 

C.6 ISSNが付与されている継続資料に重要な変化が発生し,そのために新しいISSNが付与される場合

(タイトルの重要な変化又はISSN Manualで定義されたその他の重要な変化),新しいISSNの付与に当た

り作成された新しいメタデータレコードに対しては,新しいLinking ISSNを指定し,登録する。 

C.7 ある継続資料の全ての媒体の版を集約し,印刷又はアプリケーションへの表示を行う場合には,

Linking ISSNはISSN-Lという文字列の使用によって,明瞭に識別する。こうした場合,ISSN-Lという文

字列は大文字で記し,8桁のLinking ISSNの前にスペースを置く。 

例  

ISSN-L 0251-1479 

C.8 Linking ISSNは,それ以外の国際的な識別子又は識別の仕組み(附属書Eの例参照)の中の構成要

素として使用できる。ほかの識別子又は識別の仕組みのシンタックス内でLinking ISSNを使用して表示す

る場合は,特定のシンタックス要件を適用することがある。 

11 

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D 
(規定) 

ISSNセンターの役割及び責任 

D.1 一般 

この規格の登録機関はISSN国際センターとする。ISSNシステムはISSN国際センターによって調整さ

れたISSN国内センター及びISSN地域センターから構成される。ISSN国際センター,ISSN国内センター

及びISSN地域センターはISSNネットワークと総称され,D.2及びD.3で示す規定に従って業務を遂行す

る。 

D.2 ISSN国際センター 

ISSN国際センターは次の役割を果たし,サービスを行う。 

a) ISSN国内センター及びISSN地域センターの設置及び業務を決定する協定を,それらのセンターの設

置先となる機関との間で締結する。また,その協定を必要に応じて取り消す。 

b) 一定範囲のISSNをISSN国内センター又はISSN地域センターに割り当てる。 

c) 全てのISSNの一元的な登録を速やかに行うことを維持継続し提供する。 

d) 国際機関によって刊行される,又は,ISSN国内センター若しくはISSN地域センターが存在しない国

において刊行される逐次刊行物又はその他の継続資料に対し,必要に応じてISSNを付与し,登録す

る。 

e) ISSN国内センター及びISSN地域センターとの緊密な協力のもと,ISSNネットワークのための共通

の規則,基準,方針,及び手続を決定し,維持管理する。 

f) 

必要に応じてLinking ISSN (ISSN-L) を指定し,提供する。 

g) この規格の規定に従ってISSNネットワークの方針及び業務を調整,監督及び推進する。 

h) 次に示す事項においてISSN国内センター及びISSN地域センターによる決定への申出を再検討し決定

を下す。 

1) ISSN申請の却下 

2) 刊行物へのISSN付与の適否に関する異議 

i) 

ISSN国内センター及びISSN地域センターを必要に応じ研修及びその他の技術的援助によって支援す

る。 

j) 

ISSN国内センター及びISSN地域センター並びにISSNシステムの利用者のために,文書の作成,維

持管理及び提供を行う。 

k) ISSN国内センター及びISSN地域センター並びにISSNシステムの利用者のために,広報資料及び情

報交換のための手段の開発,維持管理及び提供を行う。 

l) 

ISSNネットワークと関連分野のほかの諸機関との間での緊密な調整と協力とを保証し,ほかの関連諸

機関に対しISSNネットワークの利益を代表する。 

D.3 ISSN国内センター及び/又はISSN地域センター 

ISSN国内センター及びISSN地域センターは次の役割を果たし,サービスを行う。 

a) 担当各国で出版された逐次刊行物及びその他の継続資料のISSN付与及びそれに関する登録について

12 

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単独で責任を負う。 

b) 出版者その他の利用者に対し,申請に応じて速やかにISSNサービスを提供する。 

c) 対象地域内で,ISSN付与に関するメタデータの各国での登録を確立し維持管理する。 

d) 付与したISSNのメタデータを,ISSNネットワークの一元的登録のために速やかに,かつ,正確に,

ISSN国際センターの規定に従って提供する。 

e) ISSN国際センター並びにほかのISSN国内センター及びISSN地域センターと協力して,逐次刊行物

及びその他の継続資料の登録を行う。 

f) 

ISSN国際センター並びにほかのISSN国内センター及びISSN地域センターと協力して,Linking ISSN 

(ISSN-L) を指定する。 

g) この規格の規定に従って,ISSN国際センターによって定められた方針と手続とを遵守する。 

h) この規格の規定に従って,ISSNネットワークの業務方針にのっとり各センターの務めを果たす。 

i) 

ISSNに関わる全ての事項について,出版者及びその他の利用者と連絡をとる。 

j) 

ISSNシステム及びISSNの使用を促進する。 

k) ISSNネットワークへの積極的な参加を通じISSNシステム,並びに,その手続,フォーマット及び基

準の継続的な発展に協力する。 

13 

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書E 

(参考) 

ISSN及びLinking ISSN(ISSN-L)と 

それ以外の識別体系・リンク体系との併用法 

E.1 

一般 

ISSN及びLinking ISSN (ISSN-L) を使用する体系の例として,DOI® 2),OpenURL,URN及びEANバー

コードを挙げる。次の情報は,この規格の利用者の便宜のため,ISSN体系とこれらの体系との相互利用性

を示すためのものである。ここで示す例は,網羅的な一覧ではない。この規格では,ここで示す体系の使

用を規定するものではない。また,この附属書は,これらの体系の完全な又は信頼できる情報を提供する

ものではない。DOI,OpenURL,URN及びEANバーコードの詳しい情報については,関連する管理機関

及び関連文書によるのがよい。 

INFO URIのように,新たな識別子規格及びURIスキームが現れ続けている。そして,そのような体系

の中でのISSN及びLinking ISSN (ISSN-L) の使用法に関する更新情報は,ISSN国際センターのウェブサ

イト(http://www.issn.org/)上で維持管理・提供されている。 

ISSN及びISSN-Lは,それ以外の識別体系・リンク体系に組み込まれることがある。E.2〜E.6に記載し

た体系はここに含まれるが,それに限定されるものではない。次に示すように,そのような体系では,例

えば,冊子版,オンライン版,CD-ROM版のような,ある継続資料の特定の媒体の版を識別するか,又は

そこへリンクする目的の場合,ISSNを使用する。媒体を問わず,ある継続資料を識別するか,又はそこへ

リンクする場合(結果集合が,オンラインの全文か,又は図書館目録を通じての冊子体の所在のいずれか

へのリンクを含む,OpenURLの導き先のような場合)にはISSN-Lを使用する。 

注記 EANバーコードは,日本ではJANバーコードとして普及している。 

注2) DOI®は商業ベースで入手できる適合製品の例である。この情報はこの規格の利用者の便宜のた

めに示すものであり,この製品を推奨するという意味ではない。 

E.2 

DOI 

E.2.1 概要 

DOI(Digital Object Identifier)はデジタル環境下でオブジェクトを識別するシステムである。DOIはデジ

タルネットワークでの使用のため,どのような実体にでも付与される,永続的で一義的な名称である。DOI

は実体(又は実体についての情報)がインターネット上のどこにあるかを含む,最新の情報を提供するた

めに使用する。DOIは永続的な識別子であると同時に,利用可能なリンク情報でもある。国際DOI財団は

サフィックスの形式に関して,正しいシンタックスに従うこと以外にいかなる推奨も行わない。詳しい情

報はhttp://www.doi.orgから参照できる。 

E.2.2 DOI及びISSN 

E.2.2.1 シンタックス及び例 

DOIシンタックスはNISO Z39.84-2005で定める。存在する識別子文字列はDOIシステム内での使用に

適した形式で表される。DOIはプレフィックスとサフィックスとからなる。 

− DOIプレフィックスは,機関に対してDOI登録機関が付与する。 

− DOIサフィックスは,DOIプレフィックスを付与された機関が,それぞれのコンテンツ資料に対して

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

作成する。 

参照対象の識別に関する有効な情報が,DOI対応のメタデータに格納される。 

ISSNは継続資料(例えば,雑誌の冊子版)の体現形を識別するためのDOIサフィックスとなり得る。

ISSN-Lが媒体の版にかかわらず継続資料を識別するためのDOIサフィックスとなり得る点にも注意が必

要である。E.2.3を参照。 

ISSNは多様な方法でDOIに組み込める。例えば,DOIは次のような形式でISSNを含むことができる。 

例  

doi: 10.1087/0953151054636219 

Learned publishing = ISSN 0953-1513 

ISSNを使用してDOIサフィックスを構成するには,小文字の“issn”及びピリオドを記し,続けてISSN

(ハイフンを含む。)を置く。架空の例であるが,Natureの冊子版のDOIについては,次のようになる。 

例  

doi:10.1038/issn.0028-0836 

注記 この例はシンタックスを説明するだけのものである。Natureは雑誌全体のレベルではDOIを付

与されていない。 

一度DOIが付与されると,DOIシステムの目的のために,DOI文字列は不透明なもの(すなわち番号に

何の意味も込められていないもの)とみなされる。 

E.2.2.2 使用シナリオ 

雑誌の特定の体現形(冊子体,オンライン,CD-ROM)から,その体現形についての情報又は関連情報

へのリンク設定が,ISSNを埋め込んだDOIの使用によって実現される。 

例 John Wiley and Sonsの雑誌Environmental and Molecular Mutagenesisは,そのオンライン版のISSN

を使用した次のDOIを付与されている。 

doi:10.1002/(ISSN)1098-2280 

http://dx.doi.org/10.1002/(ISSN)1098-2280 

このDOIは,雑誌のホームページへと導く。 

E.2.3 DOI及びISSN-L 

E.2.3.1 シンタックス及び例 

ISSN-Lは媒体の版にかかわらず継続資料を識別するためのDOIサフィックスとなり得る。 

ISSN-Lを使用してDOIサフィックスを構成するには,まず小文字の“issnl”及びピリオドを記し,次

にISSN-L番号(ハイフンを保持する。)を埋め込む。 

例 DOIにおいて雑誌Natureの全ての媒体の版を識別するためのISSN-Lの使用法 

doi:10.1038/issnl.0028-0836 

注記 これはシンタックスの説明だけを目的とする架空の例である。Natureは雑誌全体のレベルでは

DOIを付与されていない。 

参照対象の識別に関する有効な情報は,DOIに対応したメタデータに格納される。 

E.2.3.2 使用シナリオ 

ISSN-LをDOIサフィックスとして使用するDOIは,CrossRefのようなシステムでの引用文献へのリン

クにおいて,雑誌について媒体を問わずリンクを提供する。逐次刊行物のような継続資料の出版者は,入

手可能な異なる媒体の版についての一般的な情報へとDOIが導くように,DOIサフィックスとしてISSN-L

を使用できる。 

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

E.3 

OpenURL 

E.3.1 概要 

OpenURLは,ウェブベースでのリクエストの使用によって,情報資源のメタデータを,その資源のため

のサービスに関連付けることを可能にする技術である。OpenURLは,識別子及び/又は記述メタデータを,

コンテキスト情報とともにメタデータ情報源からリンクサーバへと送る。ある利用者によって開始された

OpenURLリクエストの導き先を決めるときには,その利用者のリンクリゾルバでは,当該利用者の所属機

関の電子的な所蔵及びアクセス権を考慮しつつ,取り込んだ資源のメタデータについて解釈を加える。そ

れからリンクリゾルバでは,当該利用者に利用可能なサービスへのウェブリンクを生成する。そのような

サービスには例えば,雑誌記事の全文オンライン版が含まれる。現在は,資源のメタデータ及びコンテキ

スト情報は,URL(“OpenURL”)を使用して送られる。 

OpenURLの枠組は,ANSI/NISO Z39.88-2004(以下,OpenURL Z39.88-2004という。)で定められ,

http://www.niso.org/standards/standard̲detail.cfm?std̲id=783から参照できる。 

米国情報標準化機構(NISO)によるOpenURLの枠組によれば,規格ではなくレジストリ内で定められ

た,認定済み“コミュニティプロファイル”を使用したOpenURLを作成してもよい。これらのプロファ

イルは,様々なメタデータフォーマット(図書,雑誌,学位論文及び特許を含む。)に対応するものである。 

NISO Z39.88-2004のOpenURLレジストリは,http://www.openurl.info/registryから参照できる。 

しかし,以前に実装され,事実上の標準となったOpenURL(OpenURL0.1)が,過渡期である現在,い

まだに現役で用いられている。OpenURL 0.1の詳細はhttp://www.openurl.info/registryから参照できる。 

OpenURLの二つの版には,メタデータを符号化する方法に重大な相違があるので,次のE.3.2及びE.3.3

において個別に示す。 

ISSN-LはOpenURLにおいて,媒体の版にかかわらず継続資料を探索したりリンクしたりするために使

用できる。 

OpenURLによるリンクでは,可能な限りISSN-Lを使用するよう推奨する。ISSN-Lによってリンクリ

ゾルバでは,ある継続資料について,ナレッジベースに存在する媒体を特定した版のどれに導くこともで

きる,最大限の自由が与えられるからである。E.3.4を参照。また,ISSN-Lの使用によって,ある継続資

料に複数の媒体の版が存在し,かつ,その情報がナレッジベースに収録されている場合には,リンクリゾ

ルバから,どの版についても情報を返すことが可能になる。 

“issnl”に対して,OpenURLのメタデータ要素“issn”は,媒体を特定してのアクセス又はリンクを望

む場合に限り使用する。 

E.3.2 OpenURL Z39.88-2004及びISSN 

E.3.2.1 シンタックス及び例 

OpenURL Z39.88-2004においては,資源のメタデータ及びコンテキスト情報は“値による。”OpenURL

又は“参照による。”OpenURLとして送ることができる。“値による。”OpenURLにおけるキー及び値

の組を符号化する方法は二つある。 

a) KEVフォーマット 

b) XMLフォーマット 

ISSNはOpenURLレジストリで定義される“雑誌”メタデータフォーマットに格納される。 

例1 KEV雑誌メタデータフォーマット(info:ofi/fmt:kev:mtx:journal)によってISSNを符号化する方

法: 

http://… &rft.issn=0987-5432& 

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例2 XML雑誌メタデータフォーマット(info:ofi/xml:xsd:journal)によってISSNをXML要素として

符号化する方法: 

<rft:issn>9876-5432</rft:issn> 

E.3.3 OpenURL 0.1及びISSN 

E.3.3.1 シンタックス及び例 

OpenURL 0.1シンタックスは,アンパーサンド(&)の記号で区切った一連のキー及び値の組を用いて

メタデータを符号化する。しかしながらメタデータ要素名は,OpenURL Z39.88-2004規格に見られるキー

及び値の組とは異なる。OpenURL Z39.88-2004規格では,キー及び値の組の前には実体を示すトークンを

置かない。 

例 OpenURL 0.1フォーマットのURLにおけるISSNの符号化 

http://resolver?… issn=9876-5432… 

E.3.3.2 OpenURL Z39.88-2004及びOpenURL 0.1両方のための使用シナリオ 

幾つかの図書館システムベンダは,ISSN経由での,引用から全文への,又はある機関が利用できるほか

のサービスへのリンクに基づくOpenURLリゾルバシステムを既に開発している。今のところ,多くのシ

ステムでは,そのシステムの基礎をなすナレッジベースの中で,あるタイトルに対して,ISSNが一つだけ

対応することを許容している。この場合,ISSN-Lの使用を推奨する。あるタイトルに対して,ISSNが複

数対応し得るナレッジベースでは,特定の体現形のISSNが使用可能である。 

E.3.4 Open URL Z39.88-2004及びISSN-L 

E.3.4.1 シンタックス及び例 

OpenURL Z39.88-2004では,可能な限りISSN-Lを使用するよう推奨する。この枠組では,規格ではな

くレジストリで定められた,認定済み“コミュニティプロファイル”を使用してOpenURLを作成できる

からである。これらのプロファイルは多様なメタデータフォーマット(図書,雑誌,学位論文及び特許を

含む。)に対応する。 

NISO Z39.88-2004のOpenURLレジストリはhttp://www.openurl.info/registryから参照できる。 

この規格で定義されたISSN-Lを適応させるために,OpenURLレジストリには,新しい雑誌フォーマッ

トの版が登録されることになっている。そして,新しいコミュニティプロファイルが登録されることにな

っており,それは,この新しい雑誌フォーマットの版を含む。新しいKEV及びXMLの雑誌フォーマット

では,この順で次に示すように,新しい要素を含めることが可能である。 

&issnl = and 

<xs:element name=”issnl” type=”xs:string” minOccurs=”0”> 

これらの新しい要素は,符号化されているのが,“ISSN Register”の所定のフィールドに記録された

ISSN-Lであることを示すために用いる。 

例1 KEVフォーマット(info:ofi/fmt:kev)では,資源のメタデータ及びコンテキスト情報を,キー

及び値の組の文字列として記述し,アンパーサンド(&)の記号で区切る。新しいKEV雑誌メ

タデータフォーマット(例えば,info:ofi/fmt:kev:mtx:journal2005)では,ISSN-Lは次のように

符号化される。 

http://… &rft.issnl=0987-5432& 

例2 XMLフォーマット(info:ofi/fmt:kev)では,資源のメタデータ及びコンテキスト情報を,登録

されたXMLスキーマに適合したXML文書として記述する。新しいXML雑誌メタデータフォ

ーマット(例えば,info:ofi/fmt:xml:xsd:journal2005)では,ISSN-LはXML要素として,次のよ

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

うに符号化される。 

<rft:issnl>9876-5432</rft:issnl> 

E.3.4.2 使用シナリオ 

ABC図書館がリンクリゾルバに,管理するナレッジベースにおいてある継続資料の全ての媒体の版,又

はある継続資料の互いに関連付けられる全ての版についての情報を返すように指示しようとしていたとす

る。このような指示をリンクリゾルバに出す方法としては,OpenURLで,各版を特定したISSNよりもむ

しろISSN-Lを使用することが有効である。ISSN-Lは,ナレッジベースにおいてある継続資料のどの媒体

の版に導くのでも構わないことをリンクリゾルバに指示するために使用することもできる。媒体を特定し

たISSNを送付すると,リンクリゾルバに対してその継続資料の一つの媒体を特定した版へ導くことだけ

を求める指示を出したことになる。 

E.3.5 OpenURL 0.1及びISSN-L 

ISSN-L及びOpenURL 0.1標準の併用は推奨しない。この標準では,メタデータは標準自体の中にハー

ドコードされている。OpenURL自体にキー及び値の組としてパラメタを符号化することだけが,唯一可能

な符号化フォーマットになっている。OpenURL 0.1におけるメタデータ要素は拡張できないため,この版

のOpenURL標準にはISSN-Lのためのいかなる要素もない。OpenURL 0.1の使用が避けられない場合,交

信に関わる全ての関係者がその用法に同意するときには,ISSN-Lは私的識別領域(PID)で使用してもよ

い。OpenURL 0.1標準の詳細はhttp://www.openurl.info/registryから参照できる。 

E.4 

URN及びISSN 

E.4.1 概要 

URN(Uniform Resource Name)は,標準化された名前であり,永続的で所在に依存しない情報資源識別

子に用いる。URNシステムはIETF(Internet Engineering Task Force)の規格である。詳しい情報は

http://www.ietf.org/rfc/rfc2141.txtから参照できる。 

E.4.2 シンタックス及び例 

全てのURNは,名前空間識別子(NID)コード及び名前空間固有文字列(NSS)を含む。NIDは,URN

のために使用される識別システムを指示し,NSSの解釈を助ける。NSSは個別の文献を識別する名前空間

内コードである(IETF:RFC 1737及びIETF:RFC 2141参照)。ISSNは登録済みのURN名前空間であり

(IETF:RFC 3044参照),NIDコードのISSNによって識別される。 

例  

urn:ISSN:0259-000X 

urn:ISSN:1560-1560 

E.4.3 使用シナリオ 

ABC図書館では,所蔵雑誌群のアーカイブ化のためのリポジトリ(所蔵情報の永続利用のための情報シ

ステム)を設ける予定である。リポジトリの方針は,URNとして表現される永続的な識別子を使用するこ

とである。リポジトリ内の個々の雑誌に対し,図書館ではISSNを使用してURNを付与する。 

E.5 

SICI及びISSN 

E.5.1 概要 

Serial and Item Contribution Identifier(SICI)規格(ANSI/NISO Z39.56-1996 Version 2)は,頒布媒体(紙,

電子,マイクロ資料など)に関係なく,あるタイトルの逐次刊行物のある号又は逐次刊行物に収録される

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

部分(例えば,記事)のいずれについても,一義的に識別する拡張可能な仕組みを提供する。 

E.5.2 シンタックス及び例 

国際標準逐次刊行物番号(ISSN)は,SICIの基礎となる逐次刊行物のための一義的な識別番号として使

用される。全てのSICIには,ISSNが必要である。ISSNは“ISSN”の文字を取り除くが,二つの数字の

グループの間のハイフンを残したままで使用する。 

例  

Item: De Proverb v2#1, 1996. 

SICI: 1323-4633(1996)2:1<>1.0.CO;2-8 

E.5.3 使用シナリオ 

SICIは,そのままの形で格納されるものであれ動的に作成されるものであれ,文献提供のための抄録索

引サービスに使うこと,又は,抄録索引サービスを通じて第三の文献提供者に引き渡すことが可能である。

同様に,SICIは文献送付サービスに使うことができる。図書館リザーブルームシステムでは,別々の場所

に配置された選定課題資料を識別するためにSICIを使用できる。SICIは,また,自動的な逐次刊行物受

入督促システムでも使用できる。 

E.6 

EANバーコード及びISSN 

E.6.1 概要 

EAN13バーコードは電子的販売時点情報管理(EPOS)及び他のサプライチェーンシステムで処理する

製品を識別する。EAN13バーコードは,多岐にわたる製品を識別するよう設計されているが,ISSN付与

済みの継続資料の各号のためには,特別な条項が備えられている。バーコード体系はGS1によって管理さ

れる。これ以外の情報は,GS1のウェブサイトhttp://www.gs1.org/から参照できる。 

E.6.2 シンタックス及び例 

EAN13バーコードの符号化法は,13桁の数字を符号化するもので,次のように構成される。 

− 最初の3桁は,GS1プレフィックス977で,ある継続資料の号のためのISSNに基づくバーコードに

付与される。 

− 次の7桁は,逐次刊行物のタイトルを識別するISSN(ハイフン及び8桁目の検査数字を除く。)であ

る。 

− 11桁目及び12桁目は可変部分で,出版者によって付加された追加的情報を表すために使用すること

がある。通常は,価格の変化を示すために用いられる。 

− 最終桁は,モジュロ10によって算出される検査数字である。バーコードに現れる検査数字は,通常

ISSNの検査数字とは異なる。 

2桁又は5桁の拡張部分を13桁のバーコードに加えて使用してもよい。これによって,製品についての

その他の情報を表すための,特別な粒度が確保できる。ISSNに基づくバーコードに付与されるGS1プレ

フィックス977とともに使用する場合,拡張部分は通常2桁によって巻号を示す。これは,効率的な在庫

管理のためには重要な情報である。しかしながら,全てのEPOSシステムが拡張部分を読み取れるわけで

はない。そのため,別個の手動の又はコンピュータ化された在庫管理システムが用いられる。 

background image

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X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図E.1−ISSNのバーコード版の例 

E.6.3 使用シナリオ 

バーコードによって,ある逐次刊行物の特定の号を一義的に識別できる。このようにして,出版者,頒

布者,卸売業者,小売業者などのサプライチェーンの全体を通しての,データの電子的な追跡及び転送が

容易になる。そのようなデータには,価格,在庫レベル及び販売数が含まれ得る。 

20 

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 

[1] ISO 4:1997,Information and documentation−Rules for the abbreviation of title words and titles of 

publications 

[2] ISO 9:1995,Information and documentation−Transliteration of Cyrillic characters into Latin characters−

Slavic and non-Slavic languages 

[3] ISO 233-2:1993,Information and documentation−Transliteration of Arabic characters into Latin characters−

Part 2: Arabic language−Simplified transliteration 

[4] ISO 259-2:1994,Information and documentation−Transliteration of Hebrew characters into Latin characters

−Part 2: Simplified transliteration 

[5] JIS X 0412-2 言語名コード−第2部:3文字コード 

注記 対応国際規格:ISO 639-2,Codes for the representation of names of languages−Part 2: Alpha-3 

code(MOD) 

[6] ISO 843:1997,Information and documentation−Conversion of Greek characters into Latin characters 

[7] ISO 2108:2005,Information and documentation−International standard book number (ISBN) 

注記 対応日本工業規格:JIS X 0305:1999 国際標準図書番号(ISBN)がこの規格の前の版に対応

している。 

[8] ISO 2709:1996,Information and documentation−Format for information exchange 

[9] JIS X 0304 国名コード 

注記 対応国際規格:ISO 3166-1,Codes for the representation of names of countries and their subdivisions

−Part 1: Country codes(IDT) 

[10] ISO 3602:1989,Documentation−Romanization of Japanese (kana script) 

[11] ISO 7098:1991,Information and documentation−Romanization of Chinese 

[12] ISO/TR 21449:2004,Content Delivery and Rights Management: Functional requirements for identifiers and 

descriptors for use in the music, film, video, sound recording, and publishing industries 

[13] ISSN Manual. ISSN International Centre, Paris 

[14] GS1 General Specifications, Identification of Serial Publications, GS1 Prefix 977. Overview available from: 

<http://www.gs1.org> 

[15] International standard bibliographic description for serials and other continuing resources [ISBD (CR)]. 

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[16] ANSI/NISO Z39.56-1996 (R2002), Serial Item and Contribution Identifier (SICI). Bethesda, MD: NISO Press, 

2002. ISBN 1-880124-28-9. Available at <http://www.niso.org/standards/index.html> 

[17] ROZENFELD, S. Using The ISSN (International Serial Standard Number) as URN (Uniform Resource Names) 

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[18] ONIX for serials [online]. EDItEUR and NISO, [cited 4 January 2005]. Available at: 

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[19] DOI® handbook [online]. Version 4.1. International DOI Foundation, November 2004 [cited 21 December 

2004]. Available at <http://www.doi.org/hb.html> 

21 

X 0306:2012 (ISO 3297:2007) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

[20] ANSI/NISO Z39.88-2004, The Open URL Framework for Context-Sensitive Services. Bethesda, MD:NISO 

Press, 2005. ISBN 1-880124-61-0. Available at <http://www.niso.org/standards/index.html> 

[21] Z39.84‒2005, Syntax for the Digital Object Identifier, <http://www.niso.org/standards/index.html> 

[22] IETF:RFC 1737, Functional requirements for Uniform Resource Names, http://www.ietf.org/rfc/rfc1737.txt 

[23] IETF:RFC 2141, URN Syntax, http://www.ietf.org/rfc/rfc2141.txt 

[24] IETF:RFC 3044, URN Namespace, http://www.faqs.org/rfcs/rfc3044.html