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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

W 0108 - 1976 

航空用語(機体構造) 

Glossary of Terms for Aircraft  

(Structure) 

1. 適用範囲 この規格は,航空機の機体構造に用いる主な用語について規定する。 

2. 分類 分類は,次のとおりとする。 

(1) 翼に関する用語 

(2) 胴体に関する用語 

(3) 発動機装着に関する用語 

(4) 着陸装置に関する用語 

(5) 構造の形式,要素,基準などに関する用語 

3. 番号,用語,読み方及び意味 番号,用語,読み方及び意味は,次のとおりとする。 

なお,対応英語を参考として示す。 

(1) 翼に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

101 

主翼 

しゅよく 

航空機の重量を支持するための揚力の大
部分を発生する翼。 

main wing 

102 

中央翼 

ちゅうおうよく 

分割構造になっている主翼の機体中心線
を含む部分。 

centre wing 

103 

外翼 

がいよく 

分割構造になっている主翼の外側の部
分。 

outer wing 

104 

尾翼 

びよく 

航空機のつり合い,安定及び操縦を受け
持つために航空機の尾部に取り付けられ
た翼の総称。 

tail unit, 
empennage 

105 

水平尾翼 

すいへいびよく 

縦のつり合い,安定及び操縦を受け持つ
尾翼。 

horizontal tail, 
tail plane 

106 

垂直尾翼 

すいちょくびよく 方向の安定と操縦とを受け持つ尾翼。 

備考 通常,機体の対称面に又は対称

面に平行に取り付けられる。 

vertical tail 

107 

T形尾翼 

ていがたびよく 

垂直尾翼の上端に水平尾翼が取り付けら
れた尾翼。 

T-type tail 

108 

V形尾翼 

ぶいがたびよく 

水平尾翼と垂直尾翼とを兼ねるV形の尾
翼。 

V-type tail 

109 

全可動尾翼 

ぜんかどうびよく 安定板とだ(舵)面とが一体として作動

し又は連動する尾翼。 

flying tail, 
moving tail 

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W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

110 

水平安定板 

すいへいあんてい
ばん 

航空機の縦の安定のため水平尾翼の前部
の固定した部分。 

horizontal stabilizer 

111 

垂直安定板 

すいちょくあんて
いばん 

航空機の方向の安定のため垂直尾翼の前
部の固定した部分。 

vertical stabilizer, 
fin 

112 

操縦翼面 

そうじゅうよくめ
ん 

航空機の姿勢及び飛行方向を制御するた
めに使用される可動翼面。 

備考 操縦だ(舵)面又はだ(舵)面

ともいう。 

control surface 

113 

補助翼 

ほじょよく 

操だ(舵)によって航空機の前後軸まわ
りに回転運動(横揺れ)を起こさせるた
め,主翼の後部に取り付けられた可動翼
面。 

aileron 

114 

昇降だ(舵) 

しょうこうだ 

操だ(舵)によって航空機の左右軸まわ
りの回転運動(縦揺れ)を起こさせるた
め,水平安定板の後部に取り付けられた
可動翼面。 

elevator 

115 

方向だ(舵) 

ほうこうだ 

操だ(舵)によって航空機の上下軸まわ
りの回転運動(偏揺)を起こさせるため,
垂直安定板の後部に取り付けられた可動
翼面。 

rudder 

116 

タブ 

補助翼,方向だ(舵),昇降だ(舵)など
の主操縦翼面の後部に取り付けられた小
さい翼面。 

備考 操だ(舵)力の調整又はトリム

をとるのに用いられる。 

tab 

117 

マス バランス 

フラッタの発生を防止する目的で,だ
(舵)面の質量及び重心位置を調整する
ため,操縦翼面に取り付けられた付加質
量。 

mass-balance 

118 

高揚力装置 

こうようりょくそ
うち 

離着陸速度を低減させ又は空中操作を容
易にするため,最大揚力係数を大きくす
る装置。 

high-lift device 

119 

フラップ 

主翼の後縁又は前縁に取り付けられ,翼
面積若しくは翼のそり又は両方を増し
て,主として最大揚力係数を大きくする
働きを持つ装置。 

備考 高揚力装置の一種。 

flap 

120 

フラップ トラッ
ク 

フラップを支持し,かつフラップを出し
入れするときこれに沿って動かす部材。 

flap guide, flap track 

121 

フラップ ベーン  

フラップを下げたときの効果を高めるた
め,すきまフラップの前方に取り付けら
れた小翼。 

flap vane 

122 

スラット 

翼の前縁に取り付けられ,迎え角が大き
いときの気流のはがれを遅らせて最大揚
力係数を大きくする固定式又は可動式の
小翼。 

備考 高揚力装置の一種。 

slat 

123 

スロット 

気流のはがれを防ぐために翼の一部に設
けられた固定式又は可動式のすきま。 

slot 

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W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

124 

スポイラ 

主翼上面に取り付けられ,これを気流中
に出すことによって気流を乱し揚力を減
殺すると同時に,抗力を増加させる装置。 

spoiler 

125 

スピード ブレー
キ 

航空機の翼,胴体などの構造物に取り付
けられ,これを気流中に出すことによっ
て抗力を増加させる装置。 

air brake, 
speed brake 

126 

前縁 

ぜんえん 

翼又は翼形の前端。 

備考 構造上は前けたより前方の翼

の部分をいう。 

leading edge 

127 

後縁 

こうえん 

翼又は翼形の後端。 

備考 構造上は後けたより後方の翼

の部分をいう。 

trailing edge 

128 

けた 

翼幅方向に設けられたはり状の主要構造
部材。 

spar 

129 

主けた 

しゅけた 

翼に加わる荷重の大部分を受け持つけ
た。 

main spar 

130 

前けた 

まえけた 

多けた及び二本けた構造の最も前方のけ
た。 

front spar 

131 

中央けた 

ちゅうおうけた 

3本のけたを持つ翼構造の中央のけた。 mid-spar, 

centre spar 

132 

後けた 

うしろけた 

多けた及び二本けた構造の最も後方のけ
た。 

rear spar 

133 

補助けた 

ほじょけた 

フラップ,着陸装置などの局部的な荷重
を伝えるために設けられた主けた以外の
けた。 

auxiliary spar 

134 

けたフランジ 

主として曲げ荷重を受け持つためにけた
の上下部に設けられた部材。 

spar flange, 
spar cap 

135 

けたウェブ 

主として上下方向のせん断力を受け持つ
ためにけたフランジの間に設けられた板
部材。 

spar web 

136 

小骨 

こぼね 

翼の断面形を保ち,一般に翼外板に加わ
る荷重を翼けたに伝えるために翼の内部
に設けられた構造部材。 

rib 

137 

フェアリング 

空気抵抗を減らすため,形状を整える覆
い。 

fairing 

138 

フィレット 

気流の干渉による抵抗の増加を防ぐため
の構造の結合部の覆い。 

fillet 

139 

インテグラル タ
ンク 

主翼又は胴体構造の一部となっている作
り付けの燃料タンク。 

integral tank 

151 

回転翼 

かいてんよく 

翼形断面を持つ羽根を回転させて揚力を
得る装置。 

rotor 

152 

主回転翼 

しゅかいてんよく 単回転翼機で,主として揚力を得るため

に使用される回転翼。 

main rotor 

153 

尾部回転翼 

びぶかいてんよく 単回転翼機の尾部に取り付けられ,主回

転翼のトルクの平衡に使われ,方向の操
縦などにも用いられる回転翼。 

tail rotor 

154 

ロータ ブレード  

翼形断面を持った羽根で,揚力を発生す
る回転翼の構成部分。 

rotor blade 

155 

ロータ ハブ 

ロータブレードを結合し,回転軸上に支
持する回転翼の構成部分。 

rotor hub 

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W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

156 

ドラグ ヒンジ 

ロータブレードをロータハブに対して回
転面内で角変位できるように取り付ける
ヒンジ。 

drag hinge 

157 

フラッピング ヒ
ンジ 

ロータブレードをロータハブに対して回
転翼軸と羽根を含む平面内で上下方向の
角変位ができるように取り付けるヒン
ジ。 

flapping hinge 

158 

フェザリング ヒ
ンジ 

ロータブレードをロータハブに対して羽
根の取付け角を変えられるように取り付
けるヒンジ。 

feathering hinge 

(2) 胴体に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

201 

胴体 

どうたい 

乗員,乗客,貨物その他のとう載物及び
主要な装備を収容する航空機の部分。 

body, 
fuselage 

202 

艇体 

ていたい 

水上で航空機を支持し,離着水に適した
形状を持った飛行艇の胴体。 

hull 

203 

機首 

きしゅ 

胴体の前端部。 

nose 

204 

ノーズ コーン 

胴体前端の円すい状に整形された部分。 nose cone 

205 

テール コーン 

胴体後端の円すい状に整形された部分。 tail cone 

206 

尾部支材 

びぶしざい 

尾翼又は尾部を,主翼,胴体などに結合
するために後方に突き出された構造物。 

tail boom 

207 

フレーム 

胴体などの横断面にあって,断面形を保
つためのわく状の構造部材。 

frame 

208 

隔壁 

かくへき 

胴体などを横に仕切る壁状の構造部材。 bulkhead 

209 

耐圧壁 

たいあつへき 

与圧室端部の隔壁。 

pressure bulkhead 

210 

キール 

胴体,艇体又はフロートで底部中央の長
さ方向の主要構造部材。 

keel 

211 

床 

ゆか 

機室,貨物室などの床。 

floor 

212 

シート トラック  

床などに設ける座席取付け用の軌道状の
部材。 

seat track 

213 

バルジ 

胴体の側面に張り出された部分。 

bulge 

214 

レードーム 

レーダのアンテナの覆い。 

radome 

215 

背びれ 

せびれ 

胴体上面と垂直尾翼前縁をつないで取り
付けられたひれ。 

dorsal fin 

216 

腹びれ 

はらびれ 

胴体下面に取り付けられたもの。 

ventral fin 

217 

機室 

きしつ 

直接外気に接触しないように閉じられた
操縦室及び客室の総称。 

cabin 

218 

与圧室 

よあつしつ 

圧力が調整できるように作られた機室。 pressurized cabin 

219 

操縦室 

そうじゅうしつ 

操縦者が航空機を操縦するところで,操
縦装置,操作装置,計器などが集中的に
取り付けられている機室。 

control cabin, 
cockpit, 
flight compartment 

220 

客室 

きゃくしつ 

乗客を乗せるように設備された機室。 

passenger cabin, 
passenger compartment 

221 

貨物室 

かもつしつ 

貨物及び手荷物を積むように設けられた
機体内の区画。 

cargo compartment 

222 

装置室 

そうちしつ 

各種の装置・系統が取り付けられた機体
の区画の総称。 

accessory compartment 

223 

爆弾倉 

ばくだんそう 

爆弾その他投下する武器を積むように設
けられた機体内の区画 

bomb bay, 
weapons bay 

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W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

224 

とびら口 

とびらぐち 

機体にあけられた,とびら付きの開孔部
の総称。 

door, 
hatch 

225 

出入口 

でいりぐち 

主に人の乗降に使われるとびら口 

entrance door, 
entry door 

226 

貨物口 

かもつぐち 

主に貨物及び手荷物の積み降ろしに使わ
れるとびら口。 

cargo door 

227 

非常口 

ひじょうぐち 

非常脱出用のとびら口。 

emergency exit 

228 

点検口 

てんけんぐち 

点検及び整備のためのとびら口。 

access door, 
inspection door 

229 

エアステア 

機体に組み込まれた乗降用の階段。 

airstair, 
integral stair 

230 

キャノピー 

操縦席の透明な覆い。 

canopy, 
cockpit canopy 

231 

風防 

ふうぼう 

操縦者を風からしゃへいし,前方の視野
を確保するため,操縦室の前側に取り付
けられた透明な部分。 

windshield 

232 

射出座席 

しゃしゅつざせき 脱出のとき機外に射出できる仕掛けを持

った座席。 

ejection seat 

233 

脱出カプセル 

だっしゅつかぷせ
る 

脱出のとき機体から分離できる仕掛けを
持った機室。 

escape capsule 

(3) 発動機装着に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

301 

ナセル 

主として発動機,それに付随する補機な
どを収め,又は保護するためのフェアリ
ング。 

nacelle 

302 

パイロン 

動力装置,回転翼,機外とう載物などを
支持するために,航空機の胴体,翼など
から突き出された構造物。 

pylon 

303 

エンジン ポッド  

発動機を収めるために翼又は胴体から張
り出して取り付けられるナセル。 

engine pod 

304 

空気取入口 

くうきとりいれぐ
ち 

発動機,冷却器,空気調和装置その他空
気を必要とする装置,機器などに,機外
から空気を取り入れるための取り入口。 

air intake 

305 

カウリング 

発動機,冷却器などを覆って抵抗を減ら
すとともに,内部の気流を整えるための
覆い。 

cowling 

306 

カウル フラップ  

カウリング内を流れる冷却空気の流量を
調節するため,カウリングの後縁部にヒ
ンジで取り付けられた可動式のフラッ
プ。 

cowl flap 

307 

発動機架 

はつどうきか 

発動機を機体構造に取り付けるための架
構。 

engine mount 

308 

ショック マウン
ト 

発動機の振動を吸収し,機体構造に伝達
しないよう発動機の取付部に装着された
緩衝装置。 

備考 発動機ショックマウント 

engine shock mount 

309 

発動機防火壁 

はつどうきぼうか
へき 

発動機部から発生した火災を他の構造部
分から隔離するために設けられた,耐火
材料でできた隔壁。 

engine fire wall 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(4) 着陸装置に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

401 

着陸装置 

ちゃくりくそうち 航空機を地上又は水上で支持し,離着陸

又は離着水のときに使用される装置の総
称。 

備考 車輪式,フロート式,そり式,

スキー式着陸装置などがある。 

landing gear, 
alighting gear, 
undercarriage 

402 

主脚 

しゅきゃく 

地上で機体重量の大部分を支持する脚装
置。 

main landing gear 

403 

前脚 

ぜんきゃく 

前輪式着陸装置で,機首に設けられた脚
装置。 

nose landing gear 

404 

尾脚 

びきゃく 

尾輪式着陸装置で,胴体後部に設けられ
た脚装置。 

tail gear 

405 

脚室 

きゃくしつ 

引込式着陸装置を格納するために機体に
設けられた区画。 

landing gear well, 
wheel well 

406 

脚とびら 

きゃくとびら 

脚室のとびら。 

landing gear door 

407 

引込装置 

ひきこみそうち 

着陸装置を機体内に引き込み又は引き出
すための装置。 

retracting system, 
retracting mechanism 

408 

アップ ロック 

引込式の着陸装置を上げ位置に固定する
金具。 

up lock 

409 

ダウン ロック 

引込式の着陸装置を下げ位置に固定する
金具。 

down lock 

410 

抗力支柱 

こうりょくしちゅ
う 

前後方向の荷重を受け持つ脚支柱。 

備考 着陸装置の抗力支柱 

drag strut 

411 

緩衝支柱 

かんしょうしちゅ
う 

上下方向の荷重を受け持ち,かつ衝撃を
緩和するための機構を持つ脚支柱。 

shock strut 

412 

横支柱 

よこしちゅう 

側方荷重を受け持つ脚支柱。 

side strut 

413 

トルク リンク 

ピストン式の緩衝支柱を持つ脚で,ピス
トンの回転を拘束する結合リンク。 

torque link 

414 

シミー ダンパ 

シミーの発生を防止する装置。 

shimmy damper 

415 

主車輪 

しゅしゃりん 

車輪式着陸装置の主脚に用いられる車
輪。 

main wheel 

416 

前車輪 

ぜんしゃりん 

前輪式着陸装置の前脚に用いられる車
輪。 

nose wheel 

417 

尾輪 

びりん 

尾輪式着陸装置の尾脚に用いられる車
輪。 

tail wheel 

418 

ブレーキ 

航空機の離着陸及び地上走行のとき,車
輪を制動する装置。 

brake 

419 

スキー 

航空機が雪上又は氷上に離着陸できるよ
うに考慮されたスキー状の着陸装置。 

ski 

420 

スキッド 

航空機を地上で支持し不整地でも離着陸
できるように考慮されたそり状の着陸装
置。 

skid 

421 

テール スキッド  

前輪式着陸装置を持つ航空機で,離着陸
のとき,胴体尾部の保護のため,胴体尾
部下面に取り付けられたそり状の装置。 

tail skid 

422 

フロート 

航空機を水上で支持し,離着水時に使用
される舟形又は円筒状の着陸装置。 

float 

423 

ステップ 

艇体又はフロートの底面に機体軸にほぼ
直角に付けられた段。 

step 

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W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

424 

チャイン 

艇体又はフロートの底面と側面とが交わ
るりょう線。 

chine 

(5) 構造の形式・要素・基準などに関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

501 

わく組構造 

わくぐみこうぞう トラス,ラーメンなどのようにわく組で

荷重を受け持つ構造。 

frame structure 

502 

応力外皮構造 

おうりょくがいひ
こうぞう 

外板が荷重を受け持つ構造。 

stressed-skin structure 

503 

モノコック構造 

ものこっくこうぞ
う 

縦通材がなく,外板及びフレームだけか
らなる応力外皮構造。 

monocoque structure 

504 

セミモノコック構
造 

せみものこっくこ
うぞう 

外板,フレーム及び縦通材からなる応力
外皮構造。 

semi-monocoque structure 

505 

組立構造 

くみたてこうぞう 別々のいくつかの構造要素をリベット,

接着,溶接などで結合して組み立てた構
造。 

built-up structure 

506 

インテグラル構造 いんてぐらるこう

ぞう 

インテグラルスキンなどのように,リベ
ット,接着,溶接などによる結合を持た
ない一体化された構造。 

integral structure 

507 

接着構造 

せっちゃくこうぞ
う 

接着剤を用いて結合して作られた構造。 bonded structure 

508 

サンドイッチ構造 さんどいっちこう

ぞう 

2枚のフェース プレートの間にコアを
はさんでフェース プレートとコアとを
接着,ろう付け又は溶接により結合した
構造。 

sandwich structure 

509 

ハニカム 

サンドイッチ構造のコアその他に用いら
れるはちの巣状の構造。 

honeycomb 

510 

コア 

サンドイッチ構造のフェース プレート
間の心材。 

備考 サンドイッチ構造のコア 

core 

511 

フェース プレー
ト 

サンドイッチ構造の両面の板。 

備考 サンドイッチ構造のフェース 

プレート 

face plate, 
facing, 
faces 

512 

外板 

がいはん 

機体の外形を形成するためにその表面に
取り付けられた板材。 

skin 

513 

インテグラル ス
キン 

厚板から削り出し又は押し出し形材を用
いてストリンガの機能をも含め一体に製
作された外板。 

integrally stiffened skin 

514 

羽布 

はふ 

トラス構造などの機体の外形を形成する
ためその表面に張られた布。 

fabric 

515 

縦通材 

じゅうつうざい 

長さ方向の部材。 

longitudinal member 

516 

ロンジロン 

胴体構造などで,一般縦通材より大きな
断面積を持ち集中的な軸力を分担する縦
通材。 

longeron 

517 

ストリンガ 

板を区切ることによってせん断強度を向
上させるとともに,長さ方向の軸力をも
受け持てるようにしたスティフナ。 

stringer 

518 

インターコスタル  

板の座屈強度の向上又は横荷重の支持の
ため小骨,フレームなどの間に取り付け
られた短い部材。 

intercostal 

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W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

519 

スティフナ 

板の面に垂直な変位を拘束し,座屈強度
の向上,変形の防止などのため取り付け
られた部材。 

stiffener 

520 

結合金具 

けつごうかなぐ 

部材の結合,取付けなどのとき,荷重を
伝達するために使われる金具。 

備考 機体の結合金具 

fitting 

521 

継手 

つぎて 

二つ以上の部材を結合し,荷重を伝達す
る構造。 

coupling, 
joint 

522 

ヒンジ金具 

ひんじかなぐ 

動翼,とびらなど可動部のヒンジに使わ
れる金具。 

hinge fitting 

523 

かく(殻) 

荷重を受け持つ曲面の薄板構造。 

shell 

524 

パネル 

平面又は曲面の板状構造。 

panel 

525 

片持翼 

かたもちよく 

付け根だけで胴体と結合されて荷重の伝
達を行う形式の翼。 

cantilever wing 

526 

箱形はり 

はこがたはり 

箱形のはり。 

box beam 

527 

トーション ボッ
クス 

ねじりモーメントを伝達させる閉断面の
箱形の構造。 

torsion box 

528 

単けた構造 

たんけたこうぞう 1本の主けたを持つ構造。 

monospar structure 

529 

二本けた構造 

にほんけたこうぞ
う 

2本のけたを持つ構造。 

two-spar structure 

530 

多けた構造 

たけたこうぞう 

3本以上のけたを持つ構造。 

multispar structure 

531 

支柱 

しちゅう 

軸力を受け持つ柱状の部材。 

strut 

532 

クリップ 

部材間の荷重の伝達又は部材相互の変位
の拘束のため取り付けられた小結合材。 

clip 

533 

フォーマ 

板の形状を保持するための部材。 

former 

534 

ビード 

薄板に剛性増加の目的で付けられた型押
しによるみぞ。 

bead 

535 

軽減孔 

けいげんこう 

強度に余裕のある部材にあけられた重量
を軽減するための穴。 

lightening hole 

536 

ダブラ 

板構造に局部的応力増加,剛性の不足な
どを防ぐため部分的に追加された補強の
ための板。 

doubler 

537 

シヤタイ 

外板と,小骨又はフレームとの間を結合
してせん断力を伝達させるための部材。 

shear tie 

538 

クラック ストッ
パ 

き裂の成長を防ぐために設けた部材及び
ストップホール。 

crack stopper, 
crack arrester 

539 

シーリング 

与圧胴体の空気漏れ,インテグラル タ
ンクの燃料漏れ,外部からの水の侵入な
どを防ぐ処置。 

sealing 

540 

アライメント点 

機体組み立て後の寸法及び角度を測るた
めに機体に設けられた基準点。 

alignment point 

541 

水平標点 

すいへいひょうて
ん 

機体の水平方向を表すために,機体に設
けられた基準点。 

leveling point 

542 

つり上げ点 

つりあげてん 

つり上げ具を掛けるために機体に設けら
れた箇所。 

hoist point, 
sling point 

543 

ジャッキ点 

じゃっきてん 

ジャッキを当てるために機体に設けられ
た箇所。 

jack point 

544 

係留点 

けいりゅうてん 

機体を地上に係留するとき,索などを掛
けるために機体に設けられた箇所。 

moornig point 

background image

W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

545 

空力弾性 

くうりきだんせい 空気力と構造の弾性力,慣性力などとの

相互作用による諸現象及びその性質。 

aeroelasticity 

546 

空力熱弾性 

くうりきねつだん
せい 

特に空力加熱の影響をも考慮した空力弾
性。 

aerothermoelasticity 

547 

フラッタ 

空気力と構造の弾性力,慣性力などとの
相互作用によって起こる自励振動。 

flutter 

548 

ダイバージェンス  

外力が,弾性復元力より大きくなったと
きに起こる静的不安定現象。 

divergence 

549 

補助翼バズ 

ほじょよくばず 

高亜音速及び遷音速域で,気流のはく離,
衝撃波の移動などが原因で補助翼のヒン
ジまわりに起こる振動 

aileron buzz 

550 

バフェッティング  

航空機の一部が,かく乱気流によって起
こす不規則な振動。 

buffeting 

551 

構造減衰 

こうぞうげんすい 結合部の摩擦及び材料の内部減衰に起因

する構造の振動減衰性。 

structural damping 

552 

疲労寿命 

ひろうじゅみょう 繰返し荷重を受ける部材や構造が破壊す

るまでの荷重の繰返し数又は時間。 

fatigue life 

553 

熱疲労 

ねつひろう 

温度の変動の繰返しに起因する部材や構
造の疲労。 

thermal fatigue 

554 

音響疲労 

おんきょうひろう 音波によって生じる繰返し荷重に起因す

る部材や構造の疲労。 

acoustic fatigue, 
sonic fatigue 

555 

フェール セーフ
構造 

ふぇーる せーふ
こうぞう 

一部の部材が壊れても構造全体は安全
で,その設計荷重の特定の比率の荷重を
一定の期間受け持つことができる構造。 

fail-safe structure 

556 

制限荷重 

せいげんかじゅう 常用運用状態で,航空機又はその構造部

分に働くと予想される最大の荷重。 

limit load 

557 

終極荷重 

しゅうきょくかじ
ゅう 

制限荷重に安全率を乗じた荷重。 

ultimate load 

558 

荷重倍数 

かじゅうばいすう 航空機に働く荷重と航空機重量との比。 load factor 

559 

安全率 

あんぜんりつ 

制限荷重より大きな荷重が生じる可能
性,材料,製造及び使用中の劣化を含め
た構造強さの変動並びに設計の不確かさ
に備えて用いる設計係数。 

factor of safety 

10 

W 0108 - 1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

航空部会 航空用語(機体構造)専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

上 山 忠 夫 

科学技術庁航空宇宙技術研究所 

竹 内 和 元 

科学技術庁航空宇宙技術研究所 

古 賀 達 蔵 

科学技術庁航空宇宙技術研究所 

小 林 繁 夫 

東京大学工学部 

砂 川   恵 

東京大学宇宙航空研究所 

堺     司 

通商産業省機械情報産業局 

逢 坂 国 一 

工業技術院標準部 

藤 嶋 敏 夫 

社団法人日本航空宇宙工業会 

島   文 夫 

日本航空機製造株式会社 

金 田 安 雄 

富士重工業株式会社 

落 合 一 夫 

日本航空株式会社 

(専門委員) 

井 田   孝 

工業技術院標準部 

(事務局) 

矢 島 武 憲 

工業技術院標準部機械規格課