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T 9256-1:2016  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 用語及び定義 ··················································································································· 1 

3 種類及び記号 ··················································································································· 3 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本福祉用具・生

活支援用具協会(JASPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。 

これによって,JIS T 9256-1:2009は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS T 9256の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS T 9256-1 第1部:マットレスの種類 

JIS T 9256-2 第2部:静止形交換マットレス 

JIS T 9256-3 第3部:圧切替形マットレス 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

T 9256-1:2016 

在宅用床ずれ防止用具− 

第1部:マットレスの種類 

Pressure distribution mattress for home use- 

Part 1: Types 

適用範囲 

この規格は,在宅で介護を目的として使用し,床ずれ防止用具の機能の一つである身体による荷重を分

散させることによって体圧を低減させる機能をもつマットレス(以下,体圧分散マットレスという。)の種

類について規定する。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

2.1 

体圧 

マットレス表面と身体表面との接触面に発生する力を単位面積当たりの垂直方向の力で表現した値。 

2.2 

体圧分散マットレス 

身体による荷重を分散させることによって,特定箇所における体圧を低減させることを目的としたマッ

トレス。 

2.3 

静止形マットレス 

マットレスと身体との接触面積を増加させることによって,身体による荷重を分散させることを目的と

した体圧分散マットレス。 

2.4 

セル 

仕切りのある小さな室で空気などを満たし圧力を保持して身体を支えるもの。 

2.5 

圧切替形マットレス 

セルによって身体による荷重を分散させるとともに,セル内の圧力を周期的に変動させて身体の保持部

位を移動させることによって,身体の特定箇所における体圧を変動させることを目的とした体圧分散マッ

トレス。 

2.6 

ベースマットレス 

ベッドのボトム上などに直接敷いて使用する体圧を低減させることを目的としていないマットレス(ベ

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T 9256-1:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ッドマットレスともいう。図1参照)。 

図1−上敷マットレス 

2.7 

交換マットレス 

ベースマットレスに替え,ベッドのボトム上,床面上などに直接敷いて使用する体圧分散マットレス(図

2参照)。 

図2−交換マットレス 

2.8 

上敷マットレス 

ベースマットレスの上に敷いて使用する体圧分散マットレス(図1参照)。 

2.9 

ボトム 

マットレスなどを支持するベッドの構造体(図1及び図2参照)。 

2.10 

調整機能付きマットレス 

エアーセルをもつ構造のマットレスのうち,エアーセルの内圧を調整して使用するマットレス。 

2.11 

リバーシブルマットレス 

マットレスの表面と裏面とで,体圧低減性能に変化をもたせたマットレス。 

2.12 

体圧低減性能の選択 

調整機能付きマットレスやリバーシブルマットレスのように,体圧低減性能を選択できる付加機能。 

2.13 

ベッド背上げ時の対応 

ベッドの背上げ時,腰部に集中する体重への対応機能,又は背上げによって発生するずれ・摩擦の軽減

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T 9256-1:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

を目的とした付加機能。 

種類及び記号 

体圧分散マットレスの種類は,形式,使用方法,構造(記号)及び付加機能によって,表1のとおり区

分し,形式,使用方法,構造と付加機能の記号を“−”(ハイフン)で結んで種類を示す。 

付加機能が複数ある場合には全てを記載する。また,付加機能がない場合には(N)を記載する。 

例 

① 静止形マットレス,交換マットレス,フォームタイプ・付加機能なし:SRF−N 

② 静止形マットレス,交換マットレス,フォームタイプ・体圧低減性能の選択あり:SRF−P 

③ 圧切替形マットレス,交換マットレス,エアータイプ・体圧低減性能の選択あり・ベッド背

上げ時の対応あり:DRA−PB 

表1−種類 

形式(記号) 

使用方法(記号) 

構造(記号) 

付加機能(記号) 

備考 

静止形マットレス(S) 
圧切替形マットレス(D) 

交換マットレス(R) 
上敷マットレス(O) 

エアータイプ(A) 
ウォータータイプ(W) 
フォームタイプa)(F) 
ゲルタイプb)(G) 
ハイブリッドc)(H) 
その他d)(E) 

体圧低減性能の選択(P) 
ベッド背上げ時の対応(B) 
その他e)(Z) 
なし(N) 

JIS T 9256-2
(静止形交
換マットレ
ス) 
JIS T 9256-3
(圧切替形
マットレス) 

注a) フォームタイプとは,ウレタン,ゴムなどの高分子材料を発泡させた材料をいう。 

b) ゲルタイプには,流動性ゾル状の素材を含む。 

c) ハイブリッドとは,異なる素材を組み合わせたものをいう。 

d) 構造のその他には,天然繊維,立体構造繊維,合成繊維,シープスキン,機械的構造などのタイプを含む。 

e) 付加機能のその他とは,(P)及び(B)以外の機能である。