T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 記号······························································································································· 4
5 分類······························································································································· 4
6 要求事項························································································································· 4
6.1 一般的事項 ··················································································································· 4
6.2 一般的透過率要求事項 ···································································································· 4
6.3 路上の使用又は運転目的の眼鏡レンズの分光透過率に関する要求事項 ······································ 5
6.4 特殊な種類の眼鏡レンズの透過率に関する追加の要求事項 ····················································· 6
6.5 耐放射性 ······················································································································ 7
7 試験方法························································································································· 7
7.1 一般 ···························································································································· 7
7.2 分光透過率 ··················································································································· 7
7.3 視感透過率及び相対視感度減衰率······················································································ 7
7.4 紫外線透過率 ················································································································ 8
7.5 フォトクロミックレンズの透過率特性及び試料 ···································································· 8
7.6 偏光レンズの試験方法 ··································································································· 10
7.7 耐放射性の試験方法 ······································································································ 11
8 識別······························································································································ 12
附属書A(規定)白熱信号光の相対視感度減衰率を計算するための分光データ ································ 13
附属書B(規定)太陽紫外線透過率の計算················································································ 17
附属書C(規定)UVフィルタリングのためのカットオンフィルタ ··············································· 19
附属書D(参考)LED信号光の相対視感度減衰率を計算するための分光データ ······························· 22
附属書E(参考)スペクトル放射のリスク················································································ 24
附属書F(参考)視感透過率τVの計算例 ·················································································· 25
附属書G(参考)参考文献 ···································································································· 27
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本医用光学機器
工業会(JMOIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣が改正した日本工業規格であ
る。
これによって,JIS T 7333:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
T 7333:2018
(ISO 8980-3:2013)
屈折補正用眼鏡レンズの透過率の仕様及び試験方法
Ophthalmic optics-Uncut finished spectacle lenses-
Transmittance specifications and test methods
序文
この規格は,2013年に第3版として発行されたISO 8980-3を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,アンカットフィニッシュト眼鏡レンズ及び枠入れされた一対のレンズの太陽放射減衰を含
む透過率特性に関する要求事項について規定する。この規格は,次の製品には適用しない。
− 医療目的に処方された特定の透過率又は吸収率の特性をもつ眼鏡レンズ
− 特定の個人保護装置の透過率規格が適用される製品
− 日食などの太陽を直接観察するための製品
注記1 アンカットフィニッシュト眼鏡レンズの光学的及び幾何学的な要求事項は,JIS T 7313,JIS T
7314及びJIS T 7315で規定し,枠入れされたレンズについては,ISO 21987で規定している。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 8980-3:2013,Ophthalmic optics−Uncut finished spectacle lenses−Part 3: Transmittance
specifications and test methods(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS T 7330 眼鏡レンズの用語
注記 対応国際規格:ISO 13666,Ophthalmic optics−Spectacle lenses−Vocabulary
JIS T 7331 屈折補正用眼鏡レンズの基本的要求事項
注記 対応国際規格:ISO 14889,Ophthalmic optics−Spectacle lenses−Fundamental requirements for
uncut finished lenses
JIS Z 8781-1 測色−第1部:CIE測色標準観測者の等色関数
注記 対応国際規格:ISO 11664-1,Colorimetry−Part 1: CIE standard colorimetric observers
JIS Z 8781-2 測色−第2部:CIE測色用標準イルミナント
2
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
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注記 対応国際規格:ISO 11664-2,Colorimetry−Part 2: CIE standard illuminants
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 7330によるほか,次による。
注記1 この規格使用者の便宜のため,次の定義をJIS T 7330から引用する。
注記2 吸収率,反射率及び透過率は,通常,百分率で表される。この箇条で用いる式は,百分率の
形式で記載している。定義では積分を用いているが,実際の様々な透過率の計算では,通常
1 nm,5 nm又は10 nm間隔の和を使用している。
3.1
紫外線A領域の平均透過率,τUVA(mean UV-A transmittance)
(315〜380) nmの間の平均透過率。
%
d
)
(
nm
65
1
100
nm
380
nm
315
UVA
∫
×
=
λ
λ
τ
τ
(JIS T 7330の15.3.1参照)
注記 この規格ではτUVAは使用していないが,対応国際規格の記載のまま残す。
3.2
太陽紫外線A領域の透過率,τSUVA(solar UV-A transmittance)
(315〜380) nmの波長において,エアマス2に対する海面上の太陽放射分布ES(λ)と,UV放射に対する
相対分光有効関数S(λ)とに重み付けされた分光透過率の平均値。
%
d
)
(
)
(
d
)
(
)
(
)
(
100
nm
380
nm
315
s
nm
380
nm
315
s
SUVA
∫
∫
×
=
λ
λ
S
λ
E
λ
λ
S
λ
E
λ
τ
τ
注記 完全な重み関数W(λ)は,ES(λ)とS(λ)とから導かれ,また,表B.1に示す。
(JIS T 7330の15.3.2参照)
3.3
太陽紫外線B領域の透過率,τSUVB(solar UV-B transmittance)
(280〜315) nmの波長において,エアマス2に対する海面上の太陽放射分布ES(λ)と,UV放射に対する
相対分光有効関数S(λ)とに重み付けされた分光透過率の平均値。
%
d
)
(
)
(
d
)
(
)
(
)
(
100
nm
315
nm
80
2
s
nm
315
nm
80
2
s
SUVB
∫
∫
×
=
λ
λ
S
λ
E
λ
λ
S
λ
E
λ
τ
τ
注記 完全な重み関数W(λ)は,ES(λ)とS(λ)とから導かれ,また,表B.1に示す。
(JIS T 7330の15.3.3参照)
3.4
視感透過率,τV(luminous trancemittance)
3
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入射光束に対するレンズ又はフィルタを透過した光束の比。
%
d
)
(
)
(
d
)
(
)
(
)
(
100
nm
780
nm
80
3
D65
nm
780
nm
80
3
D65
V
∫
∫
×
=
λ
λ
S
λ
V
λ
λ
S
λ
V
λ
τ
τ
ここに,
τ(λ): 眼鏡レンズの分光透過率
V(λ): 昼光の分光比視感度関数(JIS Z 8781-1参照)
SD65(λ): CIE標準光源D65の分光放射分布(JIS Z 8781-2参照)
注記1 CIE標準光源D65の分光放射分布SD65(λ)と眼の分光比視感度関数V(λ)との積の分光値は,表
A.2に示す。
注記2 視感透過率τVの計算例を附属書Fに記載する。
(JIS T 7330の15.4参照)
3.5
白熱交通信号灯の認識及び発見のための相対視感度減衰率,Q値[relative visual attenuation coefficient
(quotient) for incandescent traffic signal light recognition/detection, Q-value]
交通信号から放射される分光放射束分布に対するカラーレンズの視感透過率τsignalの,CIE標準光源D65
に対する同レンズの視感透過率との比。
V
signal
τ
τ
Q=
ここに, τsignal: 交通信号から放射される光の分光放射束強度分布に対するこ
のレンズの視感透過率
注記1 Q値は,青,緑,黄及び赤の各信号光に対して決定することができる。τsignalは,次の式で算
出する。
%
d
)
(
)
(
)
(
d
)
(
)
(
)
(
)
(
100
nm
780
nm
80
3
A
S
nm
780
nm
80
3
A
S
signal
∫
∫
×
=
λ
λ
S
λ
V
λ
τ
λ
λ
S
λ
V
λ
τ
λ
τ
τ
ここに, τS(λ): 交通信号レンズの分光透過率
SA(λ): CIE標準光源A(又は青色信号光源に使用する3 200 K光源)
の放射の分光分布(JIS Z 8781-2参照)
注記2 光源Aの分光放射分布SA(λ),眼の分光比視感度関数V(λ)と交通信号レンズの分光透過率τS(λ)
との積の分光値は,表A.1に示す。
なお,ESignal(λ)=SA(λ)×τS(λ)としている。
注記3 計算は,現在,白熱石英ハロゲンランプを使用した交通信号光のE(λ)の測定値に基づいてい
る。これまでは,交通信号フィルタの分光透過率とCIE標準光源Aの放射分光分布との積
τS(λ)·SA(λ)を用いていた。石英ハロゲンランプの値とLED信号の値とを使用した計算では,
結果が異なることとなる。
注記4 JIS T 7330の15.5を修正。
4
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3.6
偏光効率,P(polarizing efficiency)
次に掲げる式によって定義される偏光する透過光線の百分率を示す偏光レンズの特性。
%
100
min
p,
max
p,
min
p,
max
p,
τ
τ
τ
τ
P
+
−
×
=
ここに, τp,max: 100 %直線的に偏光された放射で測定された視感透過率の最
大値
τp,min: 100 %直線的に偏光された放射で測定された視感透過率の最
小値
注記 JIS T 7330の8.1.12を修正。
4
記号
フォトクロミックレンズの特徴的視感透過率の記号を,表1に規定する。
表1−フォトクロミックレンズの特徴的視感透過率の記号
記号
特徴的視感透過率
τV0
規定された調整の後,(23±2) ℃で到達した色がうすい状態での視感透過率
τV1
平均的な屋外状態を模して規定された照射の後,(23±2) ℃で到達した色が濃い状態での視感透過率
τVW
低い気温の屋外状態を模して規定された照射の後,(5±2) ℃で到達した色が濃い状態での視感透過率
τVS
高い気温の屋外状態を模して規定された照射の後,(35±2) ℃で到達した色が濃い状態での視感透過率
τVA
減光された状態を模して規定された照射の後,(23±2) ℃で到達した色が濃い状態での視感透過率
5
分類
眼鏡レンズは,透過率に関して,次のように分類する。
a) 透過において(グレーを含む。)意図した色をもたないクリアレンズ
b) 均一カラーレンズ
c) グラジエントカラーレンズ
d) フォトクロミックレンズ
e) 偏光レンズ
注記 上記の分類の二つ以上の組合せもあり得る。
6
要求事項
6.1
一般的事項
この規格の6.3の引用を含むアンカットフィニッシュトレンズについての基本的要求事項は,JIS T 7331
による。要求事項は,他の規定がない限り,温度は(23±5) ℃で,また,設計基準点で適用しなければな
らない。
6.2
一般的透過率要求事項
6.2.1
色合いの分類記載,カテゴリ及びUV透過率に関する要求事項
眼鏡レンズは,表2において規定される五つの色合いの表記又は視感透過率カテゴリの一つに分類され,
箇条7に規定する方法に従って試験しなければならない。
カテゴリ0,1,2及び3に分類される視感透過率τVをもつように意図された眼鏡レンズは,設計基準点
において,視感透過率が記載されたカテゴリの境界を絶対値で2 %を超えてはならない。例えば,視感透
5
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過率40 %をもつように意図されたレンズで,実際の透過率が45 %のレンズは,カテゴリ2のレンズのUV
に関する要求事項に適合することになる。
カテゴリ4に分類される視感透過率τVをもつように意図された眼鏡レンズは,設計基準点における視感
透過率が記載された値の相対的に20 %を超えて当該カテゴリの境界を超えてはならない。
全てのレンズは,意図された視感透過率τVに対応して,表2に規定されたUVに関する要求事項を満た
さなければならないが,カテゴリ0の透明ガラス眼鏡レンズでUV透過性能に関して何も具体的な主張が
されていないレンズは,表2のUVに関する要求事項から除外される。
注記 この除外は,一部の透明クラウンガラスレンズがUVBに関する要求事項を満たすことができ
ないことから適用している。
6.2.2
カラーレンズにおける視感透過率の許容差
色合いは,製造業者の見本を参照して注文することが推奨されている。そのような色合いは,見本と明
らかに異なっていてはならない。その場合,分光光度計で測定する視感透過率τVによっては評価しない。
特定の視感透過率τVで注文されたレンズでは,設計基準点において測定されたτVが注文の値から絶対値
で±8 %以内でなければならない。一対のレンズの色合いは,明らかに異なっていてはならない。
表2−視感透過率のカテゴリ及びそれに関連する太陽紫外線領域における許容透過率
可視領域
紫外線領域
視感透過率
τV
の範囲
太陽UV-A透過率
τSUVA
の最大値
太陽UV-B透過率
τSUVB
の最大値
色合いの
表記
視感透過率
カテゴリ
次を超え
%
次まで
%
315 nmを超え
380 nmまでのUV-A
280 nmを超え
315 nmまでのUV-B
透明又はとても
うすい色合い
0
80.0
100
τV
0.05τV
うすい色合い
1
43.0
80.0
τV
0.05τV
中間の色合い
2
18.0
43.0
0.5τV
絶対値で1.0 %又は
0.05τVのうちの大きい方
濃い色合い
3
8.0
18.0
0.5τV
絶対値で1.0 %
とても濃い色合
い
4
3.0
8.0
絶対値で1.0 %又は
0.25τVのうちの大きい方
絶対値で1.0 %
6.3
路上の使用又は運転目的の眼鏡レンズの分光透過率に関する要求事項
6.3.1
一般的事項
視感透過率が8 %以下のレンズは,運転用又は道路での使用を目的としない。したがって,この項は,
視感透過率が8 %以下のレンズには適用しない。
6.3.2
分光透過率
(475〜650) nmの波長域でのレンズの分光透過率τ(λ)は,どの波長においても0.2τv以上でなければなら
ない。
この規格の発行日から3年間において,この規格の発行日に存在し,(500〜650) nmの全ての波長におけ
る分光透過率τ(λ)が0.2τV以上であるとする要求事項を満たす製品は,この規格の要求事項を満たすとみな
される。
6.3.3
昼光での使用
D65光源を用いて測定したとき,昼間に路上及び運転に使用する眼鏡レンズの視感透過率τVは,設計基
6
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準点において8 %を超えていなければならない。
6.3.4
薄暮又は夜間の運転
視感透過率τVが75 %未満の眼鏡レンズは,薄暮又は夜間における路上及び運転に使用してはならない。
フォトクロミック眼鏡レンズの場合,7.5.3.5に従って試験を実施する。
6.3.5
白熱信号光の認識及び検知における相対視感度減衰率(係数)
眼鏡レンズは,次の値の相対視感度減衰率(係数)Q値を下回ってはならない。
a) Qred(赤) :0.8
b) Qyellow(黄) :0.6
c) Qgreen(緑) :0.6
d) Qblue(青) :0.4
相対視感度減衰率(係数)Q値は,表A.1に従って,3.5に基づいて計算しなければならない。
6.4
特殊な種類の眼鏡レンズの透過率に関する追加の要求事項
6.4.1
フォトクロミックレンズ
6.4.1.1
一般
フォトクロミック眼鏡レンズは,通常,色がうすい状態と色が濃い状態とに対応する二つのカテゴリに
分類される。色がうすい状態及び色が濃い状態の透過率は,7.5の方法で測定しなければならない。色がう
すい状態及び色が濃い状態のUV透過率は,表2の両カテゴリについて規定した値に適合しなければなら
ない。
注記 色が濃い状態のレンズのカテゴリを記載することは要求しない。
6.4.1.2
フォトクロミック反応
7.5.3.1〜7.5.3.3に規定している方法による試験を実施したとき,色のうすい状態τV0,及び15分間の照
射の後の色が濃くなった状態τV1におけるフォトクロミック試験レンズ(7.5.1参照)の視感透過率の比は,
少なくとも1.25以上でなければならない。
1.25
V1
V0≧
τ
τ
6.4.1.3
種々の温度におけるフォトクロミック反応
フォトクロミックの温度による影響を記載する場合は,5 ℃(τVW),23 ℃(τVl),35 ℃(τVS)で7.5.3.6に規
定している手順を用いて,色が濃い状態の試料(7.5.1参照)の視感透過率を測定して決めなければならな
い。
注記 上記の情報を提供するという条件で,製造業者は,他の温度の情報を追加してもよい。
6.4.1.4
中程度の光レベルでのフォトクロミック反応
中程度の光レベルでのフォトクロミック反応を記載する場合は,7.5.2.1に規定された光量を30 %の強度
までに減衰させて照射した後,7.5.3.4に規定している方法を使用して,色が濃い状態における視感透過率
τV1を測定して決めなければならない(7.5.1参照)。
6.4.2
偏光レンズ
6.4.2.1
個々のアンカット偏光レンズ
7.6に規定している方法で試験したとき,3.6に従って算出される偏光効率は,カテゴリ2,3及び4では
78 %を,カテゴリ1では60 %を超えていなければならない。
眼鏡レンズに水平方向を示す印がある場合,実際の透過面は,この印から(90±3)°の位置になければな
らない。
7
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注記 この許容差は,この規格の2005年版では偏光面を基準として±3°と規定していたが,この規
格では,透過面を基準としたため(90±3)°としている。
6.4.2.2
枠入れされた一対の偏光レンズ
レンズが枠入れされた眼鏡が偏光によって太陽のグレアを減衰すると記載する場合,レンズは,7.6に規
定する方法を用いた試験において,透過面が垂直から±5ºを超えて逸脱しないようにフレームに枠入れさ
れていなければならない。
6.4.3
グラジエントカラーレンズ
グラジエントカラーレンズの要求事項は,眼鏡レンズの設計基準点で決めなければならない。グラジエ
ントカラーは,製造業者の見本レンズ,識別コード,名称又は参照番号を参照して注文することを推奨す
る。
6.5
耐放射性
7.7に規定している照射の後,レンズの視感透過率の絶対変化(τV'−τV)は,絶対値の5 %以下でなけれ
ばならない。
なお,τVは,照射後の視感透過率とする。さらに,次の条件を満たさなければならない。
a) フォトクロミックフィルタでは,τV0/τV1が1.25以上となる。
b) 初めのτVに対するUVに関する要求事項を継続して満たす。
c) 元から路上での使用及び運転用の使用が意図されている場合,6.3の要求事項を継続して満たす。
d) 表2に規定する値よりも低いUV透過率を主張する場合,その透過率を継続して満たす。
7
試験方法
7.1
一般
この箇条は,眼鏡レンズの透過率特性についての標準となる試験方法を規定する。
同等であることが示されるならば,品質管理などのために他の試験方法を使用してもよい。
7.2
分光透過率
この試験方法における透過率の測定精度は,次の値を超えてはならない。
− 20 %よりも大きい透過率では,絶対値で2 %
− 20 %以下の視感透過率では,絶対値で1 %
− 視感透過率が20 %以下のレンズのUV透過は,相対値で10 %
− これらの測定精度は95 %の信頼度に基づいていなければならない。
7.3
視感透過率及び相対視感度減衰率
7.3.1
視感透過率τVを測定するには,JIS Z 8781-2に規定する標準の光D65の分光分布と,JIS Z 8781-1
に規定する明所視(2度視野観察者)における平均的な人眼の比視感度とを利用する。視感透過率τVを分
光透過率τ(λ)から計算するとき,波長の間隔は,10 nmを超えてはならない。
7.3.2
信号光の認識及び検知[白熱光]の相対視感度減衰率
分光透過率τ(λ)から信号光の相対視感度減衰率(係数)Q値を算出するときに,ステップ幅は,10 nmを
超えてはならない。JIS T 7330に規定する関連する数式は,次のとおりである。
V
signal
τ
τ
Q=
ここに,
τV: 3.4に記載
τsignal: 3.5に記載
8
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ESignal(λ)×V(λ): 赤色,黄色,緑色及び青色の白熱灯のための値は,
表A.1に記載
注記 情報として,赤色,黄色,緑色及び青色の発光ダイオード(LED)信号光のESignal(λ)×V(λ)を,
表D.1に記載している。
7.4
紫外線透過率
7.4.1
一般
アンカットフィニッシュト眼鏡レンズの(280〜380) nmのスペクトル範囲における紫外線透過率は,分光
光度計を用いて測定する。
7.4.2
装置
分光光度計は,次の条件を満たさなければならない。
a) (280〜380) nmの領域を測定が可能
b) 分光帯域幅(半値全幅及びFWHM)が5 nmを超えない。
c) 分光データを5 nm以下の波長間隔で測定が可能
7.4.3
計算
(280〜315) nmのτSUVB,及び(315〜380) nmのτSUVAの生化学放射線作用に重み付けをした太陽紫外線透
過率の値を算出するとき,(2〜5) nmの固定(すなわち,一定)分光帯域幅で記録されたデータを算出する
場合には,ステップ幅は帯域幅以下とし,可変分光帯域幅で記録されたデータ又は2 nmよりも小さな帯
域幅で記録されたデータを算出する場合には,2 nmを超えないステップ幅を使用する。
注記 JIS T 7330で定義している太陽紫外線透過率τSUVAとτSUVBとを計算するためのスペクトル関数
は,附属書Bに規定している。波長間隔が5 nmよりも小さい値を使用するときは,直線補間
で求めてもよい。
関連する数式は,JIS T 7330及び箇条3による。
7.5
フォトクロミックレンズの透過率特性及び試料
7.5.1
試料
試料は,通常,厚さ(2.0±0.1) mmのプラノレンズでなければならない。この厚さ以外のものが使用され
る場合は,厚さを明記しなければならない。注意深く洗浄を行った後,各試料は,7.5.3.1に規定している
状態にしなければならない。
注記 ベースカーブは,規定はしないが,記録すること。
7.5.2
装置
7.5.2.1
光源
光源は,フォトクロミックレンズの色を濃くするために使用する。
光源(ソーラーシミュレータ)は,Air Mass (AM) m=2(参考文献の[4]又は[12]参照),すなわち,(50 000
±5 000) lxの照度で定義された太陽放射の実際の分光分布にできる限り近似させる。また,夜間運転に対
する視感透過率の場合には,7.5.3.5に規定されている照度で測定する。
試験は,試料のところで(50 000±5 000) lxの指定照度をもち,表3に規定する放射照度値をもつ放射光
源(例えば,フィルタ付きの高圧キセノンランプ)を用いて行う。放射光源の強度は,光源からの出力の
ドリフトを修正するためにモニタする。
(15 000±1 500) lxでの試験が要求される場合は,表3の値に関係する放射照度を0.3倍する。
太陽放射に関連するリスクについての詳細は,附属書Eを参照。
注記1 光源からの放射が透過率の測定に干渉しないように注意することが望ましい。
9
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記2 中程度の光レベル(6.4.1.4参照)でのフォトクロミックレンズのフォトクロミック応答性を
測定するために光源(ソーラーシミュレータ)の強度を弱めるときには,ニュートラルフィ
ルタを適切にビーム内に設置して用いてもよい。
表3−フォトクロミックレンズの試験用放射照度
波長領域
nm
放射照度
W/m2
放射照度の許容差
W/m2
300〜340
<2.5
−
340〜380
5.6
±1.5
380〜420
12
±3.0
420〜460
20
±3.0
460〜500
26
±2.6
7.5.2.2
試料室
試料室は,ソーラーシミュレータに暴露する間,試料を5 ℃,23 ℃又は35 ℃で±2 ℃以内の必要温度
に保つもの。
注記1 温度管理のためにウォーターバスを利用してもよい。試料を水に浸すことは表面反射を減少
させるので,浸水する場合の測定透過率の値が“大気”中の等価値を得るために,修正を必
要としてもよい。装置の校正には,試料の屈折率との差が±0.01以内の屈折率をもつ,フォ
トクロミックでないテストサンプルを利用して確認してもよい。
注記2 ウォーターバスを使用する場合は,レンズの水分吸収によるフォトクロミック性能の変化を
避けるために,試料を必要以上に長く浸しすぎないように注意するのが望ましい。
7.5.2.3
分光光度計
分光光度計は,結果に影響を与えることのない時間内で,(280〜780) nmの分光透過率の記録が可能でな
ければならない。または,(280〜380) nmの範囲は,性能測定が測定ビームに影響されないように放射光源
を除去した直後に測定してもよい。
色の濃い状態で透過率特性を測定するためには,分光光度計は,次のようでなければならない。
a) 分光帯域幅が5 nmを超えない。
b) 分光データを5 nm以下の波長間隔で測定できる。
7.5.3
視感透過率の測定法
7.5.3.1
調整
レンズを色がうすい状態にするためには,製造業者によって規定された製品技術情報の手順を使用する。
手順が製造業者によって規定されていない場合は,試料を(65±5) ℃の暗い状態の中で(2.0±0.2)時間保存
する。その後,試料を(23±5) ℃の暗い状態の中で,試験前の少なくとも12時間保存する。
7.5.3.2
色がうすい状態での視感透過率及びUV透過率
調整後,試料を光源に暴露する前に,試料の温度を(23±2) ℃で,7.5.2に規定している装置を使用して,
色がうすい状態の視感透過率τV0及びUV透過率を測定する。
7.5.3.3
色が濃い状態での視感透過率及びUV透過率
試料の温度(23±2) ℃を維持した状態で,試料を(15±0.1)分間光源で照射し,7.5.2に規定している装置
を使用して,色が濃い状態での試料の視感透過率τV1及びUV透過率を測定する。
7.5.3.4
中程度の光レベルの視感透過率
中程度の光レベルにおいてフォトクロミック反応を測定する場合,(23±2) ℃において,(15 000±1 500)
10
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lxの照度で7.5.2.1に規定しているソーラーシミュレータと同一の相対分光分布を維持しながら,7.5.3.1〜
7.5.3.3に規定している手順を繰り返す。
7.5.3.5
薄暮又は夜間の運転のための視感透過率及びUV透過率
7.5.3.1に規定するように調整し,試料の温度を(23±2) ℃で維持した状態で,7.5.3.4に規定する条件の
下で,試料を(15±0.1)分間照射する。その後,製造業者の仕様に従って,試料を(23±2) ℃で(60±1)分間,
暗い状態又は弱められた照明の下で保存する。次に,7.5.2に規定する装置を使用して試料の視感透過率τV
及びUV透過率を測定する。
7.5.3.6
種々の温度における視感透過率及びUV透過率
23 ℃以外の温度における視感透過率又はフォトクロミック反応を記載する場合,(5±2) ℃及び(35±
2) ℃で,7.5.3.1〜7.5.3.3に規定している手順を用いて測定しなければならない。
7.6
偏光レンズの試験方法
7.6.1
平均視感透過率
偏光レンズの透過率の値は,非偏光の光を使用して測定しなければならない,又はレンズの透過面の互
いに垂直な二つの方向で測定した透過率の値の平均値として計算しなければならない。
7.6.2
偏光効率
7.6.2.1
原理
偏光レンズの偏光効率は,透過面に対して平行及び垂直に偏光された放射で測定する。試料の測定前に,
入射ビームは,適切な偏光媒体の導入によって基本的に100 %線形に偏光し,100 %に校正することが望ま
しい。眼鏡レンズ又は線形偏光子は,透過率が最大となる位置まで回転させる。この方向において,視感
透過率τp,maxを記録する。その後,眼鏡レンズ又は線形偏光子を90°回転させ,視感透過率τp,minを記録す
る。その後,3.6に従って偏光効率を計算しなければならない。
7.6.2.2
分光光度計法
測定では,分光光度計は,偏光面が分かっている偏光媒体を光路中に組み合わせて使用しなければなら
ない。分光透過率は,7.2及び7.3に従って測定しなければならない。
7.6.2.3
広帯域法
相関色温度(6 500±1 000) Kが得られる光源及びフィルタの組合せを選択する(可視領域においてCIE
標準光源D65に近付ける。)。CIEの2°標準観察者(JIS Z 8781-1)とほぼ同じ分光感度をもつ検出器及び
±0.5 %で線形である可視スペクトルの範囲を選択する。光源からの光線を平行光にし,コリメータと検出
器との間に線形偏光子と試験対象の眼鏡レンズとを挿入する。
7.6.3
透過面
7.6.3.1
一般事項
偏光面の決定のためには,例えば,7.6.3.2及び7.6.3.3に規定している方法によって,光路中で偏光面が
既知の検光子を使用しなければならない。
7.6.3.2
装置
図1を参照。
一対の偏光子は,透過面が水平面に対して+3°及び−3°の角度となるように切断する。次に,偏光子
の上半分と下半分とを結合し,結合線が水平となるようにガラスにマウントして視野分割検光子を作成し
なければならない。視野分割検光子は,対応するポインタの付いたレバーによって回転することができる
ようにしなければならない。ポインタは,ゼロ及び左右の角度目盛を付けたスケールを横切るようにする。
視野分割検光子は,後面から拡散光源で照明しなければならない。上部及び底部レジスタバーが,マウン
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トされたレンズの測定のために,眼鏡フレーム全体を水平軸に対して平行に固定するために十分な長さが
あることを確かめる。
1
スケール
2
上側レジスタ棒
3
視野分割検光子
4
下側レジスタ棒
5
偏光レンズ
6
視野分割検光子回転レバー
7
透過面
8
意図するレンズの水平方向
図1−垂直からのレンズの透過面測定用装置の原理
7.6.3.3
アンカットレンズのための手順
レンズを,装置の2本のレジスタ棒の間において,偏光レンズ両端の印が180°に位置し,前面が視野
分割検光子に向くように設置する。垂直アジャスタを用いて視野分割検光子がレンズの中心に位置するよ
うに調整する。
レンズを透して見たときに,照らし出された視野分割検光子の上下半分の輝度が均等となるまでレバー
を横に動かす。
レンズの透過面の垂直からの角度(プラス又はマイナス)の差を示すポインタの位置を読み取る。
7.6.3.4
枠入れされたレンズのための手順
レンズの前面を視野分割検光子へ向けて,2本のレジスタ棒の間に来るように眼鏡を装置に設置する。
垂直アジャスタを用いて,視野分割検光子がレンズの中心に見えることを確実にする。
左レンズについて,レンズを透して見たときに,照らし出された視野分割検光子の上下半分の輝度が均
等になるまでレバーを横に動かす。
レンズの透過面の垂直からの角度(プラス又はマイナス)の差を示すポインタの位置を読み取る。
右レンズについて手順を繰り返す。
7.7
耐放射性の試験方法
7.7.1
原理
この手順は,太陽光をシミュレートする(300〜400) nmの分光分布をもつ1.44
30
.0
0
+
MJ/m2の紫外線にレ
ンズを暴露する。レンズの透過率は,耐放射性を測定するために暴露の前後において7.3に従って測定し
なければならない。
7.7.2
基準装置
溶融シリカ封入高圧キセノンランプ。ランプの出力は,(400〜500) Wの間としなければならないが,450
Wを推奨する。
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注記 適切なランプの見本としては,XBO-450 W/4及びCSX-450 W/4がある1)。
注1) XBO-450 W/4及びCSX-450 W/4は,商業的に利用可能な適切な製品の例である。この
情報は,この規格の使用者の便宜を図って記載するもので,この製品を推奨するもの
ではない。
ランプの動作については,次の要求事項を厳守する。
a) 新しいランプは,使用前に,少なくとも150時間点灯させなければならない。
b) ランプは,2 000時間の動作後には使用してはならない。
c) ランプと試料との間に4 mmの厚さのB270などのカットオンフィルタを適用する。その分光透過率デ
ータは,附属書Cに規定している。320 nmでの透過における5 nmの偏位は許容される。
d) ランプの電流は,(25±0.2) Aで安定させる。
e) 試験試料の近接領域の空気の温度は,(28±4) ℃としなければならない。
7.7.3
基準装置を使用した手順
レンズの前面を(50±0.1) 時間の照射時間でランプからの放射に暴露する。試料表面への放射の入射角は,
実質上垂直にしなければならない。ランプの軸から試料の表面の最も近い点までの距離は(300±10) mmと
しなければならない。暴露時間は,450 Wのランプ出力で(50±0.1) 時間としなければならない。試料は,
透過特性の測定前に,熱的に安定させることが許されなければならない。
警告 潜在的なオゾンの発生及び蓄積について注意することが望ましい。
他の出力の高圧キセノンランプを使用する装置は,次の条件で用いてもよい。
− 試料を7.7.1の規定に従って暴露しなければならない。
− 照射時間は,10時間以上とし,かつ,50時間を超えてはならない。
− 試料を280 nm未満の波長の放射に暴露してはならない。
− 試験試料の近接領域の空気の温度は,(28±4) ℃としなければならない。
− 試料は,透過率の測定前に,熱的に安定させることが許されなければならない。
8
識別
製造業者又は販売業者は,次の情報を,レンズの包装袋又は添付文書によって提供しなければならない。
a) フィニッシュトレンズの識別情報
b) 箇条5に基づく分類
c) 表2に基づくカテゴリ又は色合いの表記
d) 製造業者又は供給者がこの規格に適合することを主張する場合には,包装容器又は利用可能な文書に
この規格を引用する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(規定)
白熱信号光の相対視感度減衰率を計算するための分光データ
表A.1−JIS Z 8781-1で規定する平均的な人眼の明所視比視感度関数V(λ)によって
重み付けされた白熱信号光の照射の相対分光分布ESignal(λ)
波長
λ
(nm)
赤
ERed(λ)×V(λ)
黄
EYellow(λ)×V(λ)
緑
EGreen(λ)×V(λ)
青
EBlue(λ)×V(λ)
380
0.000
0.000
0.000
0.000
385
0.000
0.000
0.000
0.000
390
0.000
0.000
0.000
0.000
395
0.000
0.000
0.000
0.000
400
0.000
0.000
0.000
0.010
405
0.000
0.000
0.000
0.010
410
0.000
0.000
0.000
0.030
415
0.000
0.000
0.000
0.060
420
0.000
0.000
0.000
0.120
425
0.000
0.000
0.000
0.250
430
0.000
0.000
0.000
0.440
435
0.000
0.000
0.010
0.680
440
0.000
0.000
0.020
0.970
445
0.000
0.000
0.030
1.260
450
0.000
0.000
0.050
1.600
455
0.000
0.000
0.080
1.950
460
0.000
0.000
0.120
2.350
465
0.000
0.000
0.180
2.760
470
0.000
0.000
0.270
3.230
475
0.000
0.010
0.380
3.720
480
0.000
0.010
0.540
4.240
485
0.000
0.020
0.740
4.650
490
0.000
0.040
1.020
5.080
495
0.000
0.070
1.410
5.510
500
0.010
0.120
1.910
5.870
505
0.010
0.200
2.610
6.450
510
0.010
0.320
3.430
6.800
515
0.010
0.490
4.370
6.660
520
0.010
0.760
5.320
5.950
525
0.020
1.160
6.130
5.150
530
0.020
1.700
6.860
3.960
535
0.020
2.350
7.370
3.370
540
0.020
3.060
7.700
2.650
545
0.020
3.710
7.750
2.320
550
0.020
4.260
7.340
1.940
555
0.020
4.730
6.460
1.460
560
0.030
5.050
5.480
0.970
565
0.040
5.270
4.790
0.660
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.1−JIS Z 8781-1で規定する平均的な人眼の明所視比視感度関数V(λ)によって
重み付けされた白熱信号光の照射の相対分光分布ESignal(λ)(続き)
波長
λ
(nm)
赤
ERed(λ)×V(λ)
黄
EYellow(λ)×V(λ)
緑
EGreen(λ)×V(λ)
青
EBlue(λ)×V(λ)
570
0.080
5.440
4.340
0.360
575
0.230
5.470
3.770
0.280
580
0.670
5.430
3.040
0.200
585
1.640
5.320
2.400
0.220
590
3.320
5.160
1.790
0.240
595
5.400
4.940
1.050
0.230
600
7.320
4.670
0.400
0.230
605
8.750
4.380
0.120
0.180
610
9.350
4.040
0.050
0.130
615
9.320
3.640
0.060
0.100
620
8.950
3.270
0.090
0.060
625
8.080
2.840
0.110
0.070
630
7.070
2.420
0.100
0.070
635
6.100
2.030
0.070
0.160
640
5.150
1.700
0.040
0.210
645
4.230
1.390
0.020
0.430
650
3.410
1.110
0.020
0.540
655
2.690
0.870
0.010
0.420
660
2.090
0.670
0.000
0.320
665
1.570
0.510
0.000
0.210
670
1.150
0.370
0.000
0.140
675
0.850
0.280
0.000
0.260
680
0.640
0.210
0.000
0.300
685
0.470
0.150
0.000
0.320
690
0.330
0.100
0.000
0.300
695
0.240
0.070
0.000
0.230
700
0.180
0.060
0.010
0.180
705
0.130
0.040
0.020
0.130
710
0.090
0.030
0.020
0.100
715
0.070
0.020
0.020
0.070
720
0.050
0.010
0.020
0.050
725
0.030
0.010
0.020
0.030
730
0.020
0.010
0.010
0.030
735
0.020
0.010
0.010
0.020
740
0.010
0.000
0.010
0.010
745
0.010
0.000
0.010
0.010
750
0.010
0.000
0.000
0.010
755
0.010
0.000
0.000
0.010
760
0.010
0.000
0.000
0.010
765
0.000
0.000
0.000
0.000
770
0.000
0.000
0.000
0.000
775
0.000
0.000
0.000
0.000
780
0.000
0.000
0.000
0.000
15
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.2−JIS Z 8781-2で規定するCIE標準光源D65の
放射の分光分布SD65(λ)とJIS Z 8781-1で規定する明所視の
平均的な人眼の比視感度関数V(λ)との積であるSD65(λ)×V(λ)
波長
λ
(nm)
SD65(λ)·V(λ)
380
0.000 1
385
0.000 2
390
0.000 3
395
0.000 7
400
0.001 6
405
0.002 6
410
0.005 2
415
0.009 5
420
0.017 7
425
0.031 1
430
0.047 6
435
0.076 3
440
0.114 1
445
0.156 4
450
0.210 4
455
0.266 7
460
0.334 5
465
0.406 8
470
0.494 5
475
0.614 8
480
0.762 5
485
0.900 1
490
1.071 0
495
1.334 7
500
1.671 3
505
2.092 5
510
2.565 7
515
3.058 9
520
3.520 3
525
3.987 3
530
4.392 2
535
4.590 5
540
4.712 8
545
4.834 3
550
4.898 1
555
4.827 2
560
4.707 8
565
4.545 5
570
4.339 3
575
4.160 7
580
3.943 1
585
3.562 6
16
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.2−JIS Z 8781-2で規定するCIE標準光源D65の
放射の分光分布SD65(λ)とJIS Z 8781-1で規定する明所視の
平均的な人眼の比視感度関数V(λ)との積であるSD65(λ)×V(λ)(続き)
波長
λ
(nm)
SD65(λ)·V(λ)
590
3.176 6
595
2.937 7
600
2.687 3
605
2.408 4
610
2.132 4
615
1.850 6
620
1.581 0
625
1.298 5
630
1.044 3
635
0.857 3
640
0.693 1
645
0.535 3
650
0.405 2
655
0.309 3
660
0.231 5
665
0.171 4
670
0.124 6
675
0.088 1
680
0.063 0
685
0.041 7
690
0.027 1
695
0.019 1
700
0.013 9
705
0.010 1
710
0.007 4
715
0.004 8
720
0.003 1
725
0.002 3
730
0.001 7
735
0.001 2
740
0.000 9
745
0.000 6
750
0.000 4
755
0.000 2
760
0.000 1
765
0.000 1
770
0.000 1
775
0.000 1
780
0.000 0
合計
100.000 0
17
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(規定)
太陽紫外線透過率の計算
この附属書は,太陽紫外線透過率の計算のための分光関数について規定する。
太陽放射分布ES(λ)は,参考文献[12]による。
これらの値は280 nmまで拡大し,必要な所では線形に内挿されている。(280〜290) nmの間は,放射値
は非常に低いので,全ての実用目的のためには0に設定できる。
UV放射の相対分光有効関数S(λ)の分光分布は,参考文献[13]から引用した。
様々なUV透過率を計算するための完結した重み関数W(λ)は,UV放射の相対分光有効関数S(λ)と太陽
放射分布ES(λ)との積である。
W(λ)=ES(λ)×S(λ)
この重み関数もまた,表B.1に示す。
表B.1−太陽紫外線透過率及び青色光透過率の計算のための分光関数
波長
λ
(nm)
太陽光の
分光放射照度
ES(λ)
(mW/m2・nm)
相対
分光有効関数
S(λ)
重み関数
W(λ)=ES(λ)×S(λ)
青色光
ハザード関数
B(λ)
重み関数
WB(λ)=ES(λ)×B(λ)
280
0
0.88
0
285
0
0.77
0
290
0
0.64
0
295
2.09×10-4
0.54
0.000 11
300
8.10×10-2
0.30
0.024 3
305
1.91
0.060
0.115
310
11.0
0.015
0.165
315
30.0
0.003
0.090
320
54.0
0.001 0
0.054
325
79.2
0.000 50
0.040
330
101
0.000 41
0.041
335
128
0.000 34
0.044
340
151
0.000 28
0.042
345
170
0.000 24
0.041
350
188
0.000 20
0.038
355
210
0.000 16
0.034
360
233
0.000 13
0.030
365
253
0.000 11
0.028
370
279
0.000 093
0.026
375
306
0.000 077
0.024
380
336
0.000 064
0.022
0.006
2
385
365
0.012
4
390
397
0.025
10
395
432
0.05
22
400
470
0.10
47
405
562
0.20
112
18
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.1−太陽紫外線透過率及び青色光透過率の計算のための分光関数(続き)
波長
λ
(nm)
太陽光の
分光放射照度
ES(λ)
(mW/m2・nm)
相対
分光有効関数
S(λ)
重み関数
W(λ)=ES(λ)×S(λ)
青色光
ハザード関数
B(λ)
重み関数
WB(λ)=ES(λ)×B(λ)
410
672
0.40
269
415
705
0.80
564
420
733
0.90
660
425
760
0.95
722
430
787
0.98
771
435
849
1.00
849
440
911
1.00
911
445
959
0.97
930
450
1006
0.94
946
455
1037
0.90
933
460
1080
0.80
864
465
1109
0.70
776
470
1138
0.62
706
475
1161
0.55
639
480
1183
0.45
532
485
1197
0.40
479
490
1210
0.22
266
495
1213
0.16
194
500
1215
0.10
122
19
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C
(規定)
UVフィルタリングのためのカットオンフィルタ
7.7.3の耐放射性の試験において使用するランプからの放射は,表C.1に規定する透過率曲線の上限及び
下限によって定められる波長帯域に収まるカットオンフィルタで減光する。空白の欄の波長の透過率の値
と指定波長位置の間における値とは,必要な場合には,線形補間を用いて計算する。このフィルタの吸収
端の公称位置は,T46 %=320 nmである。この目的に適したフィルタは,4 mm厚の透明な白色クラウンガ
ラスB 270である。
表C.1−耐放射性試験のUV放射をフィルタするための分光特性
波長
λ
(nm)
分光透過率(%)
下限
公称値
上限
280.0
<0.1
<0.1
<0.1
287.0
<0.1
288.0
0.1
289.0
0.2
290.0
0.3
291.0
<0.1
0.5
292.0
0.1
0.7
293.0
0.2
1.0
294.0
0.3
1.5
295.0
0.5
2.1
296.0
0.7
2.8
297.0
<0.1
1.1
3.7
298.0
0.1
1.5
4.9
299.0
0.2
2.1
6.1
300.0
0.3
2.8
7.6
301.0
0.5
3.6
9.3
302.0
0.8
4.7
11.2
303.0
1.1
5.9
13.4
304.0
1.6
7.3
15.6
305.0
2.2
8.9
18.0
306.0
3.0
10.7
20.5
307.0
4.0
12.7
23.2
308.0
5.2
14.9
26.0
309.0
6.6
17.2
28.8
310.0
8.1
19.6
31.7
311.0
9.9
22.1
34.5
312.0
11.9
24.7
37.4
313.0
14.0
27.4
40.2
314.0
16.3
30.1
42.9
315.0
18.7
32.8
45.7
316.0
21.3
35.5
48.2
317.0
24.0
38.2
50.8
20
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表C.1−耐放射性試験のUV放射をフィルタするための分光特性(続き)
波長
λ
(nm)
分光透過率(%)
下限
公称値
上限
318.0
26.7
41.0
53.3
319.0
29.5
43.5
55.6
320.0
32.3
46.2
57.9
321.0
35.1
48.7
60.0
322.0
37.9
51.1
62.1
323.0
40.8
53.5
64.1
324.0
43.5
55.7
65.9
325.0
46.1
57.8
67.7
326.0
48.7
60.0
69.3
327.0
51.3
61.9
70.9
328.0
53.7
63.7
72.4
329.0
55.9
65.5
73.7
330.0
58.1
67.2
74.9
331.0
60.3
68.7
76.1
332.0
62.3
70.2
77.1
333.0
64.1
71.6
78.2
334.0
65.9
72.9
79.1
335.0
67.6
74.1
79.9
336.0
69.3
75.2
80.8
337.0
70.7
76.3
81.6
338.0
72.1
77.4
82.3
339.0
73.4
78.2
82.9
340.0
74.7
79.1
83.5
341.0
75.8
79.9
84.1
342.0
76.9
80.5
84.6
343.0
77.9
81.3
85.1
344.0
78.9
82.0
85.6
345.0
79.7
82.6
85.9
346.0
80.4
83.2
86.3
347.0
81.3
83.6
86.7
348.0
81.9
84.1
87.0
349.0
82.6
84.5
87.3
350.0
83.2
84.9
87.5
351.0
83.4
85.5
87.9
352.0
83.6
85.7
88.0
353.0
83.8
86.0
88.2
354.0
84.0
86.4
88.4
355.0
84.2
86.6
88.6
356.0
84.4
86.9
88.8
357.0
84.5
87.1
88.9
358.0
84.7
87.3
89.0
359.0
84.9
87.5
89.2
360.0
85.1
87.6
89.3
361.0
85.3
88.0
89.4
362.0
85.5
88.0
89.5
21
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表C.1−耐放射性試験のUV放射をフィルタするための分光特性(続き)
波長
λ
(nm)
分光透過率(%)
下限
公称値
上限
363.0
85.7
88.2
89.6
364.0
85.8
88.3
89.7
365.0
86.1
88.5
89.8
366.0
86.3
88.5
89.8
367.0
86.4
88.7
89.9
368.0
86.7
88.7
90.0
369.0
86.8
88.8
370.0
87.0
88.9
22
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D
(参考)
LED信号光の相対視感度減衰率を計算するための分光データ
表D.1−JIS Z 8781-1で規定する平均的な人眼の明所視比視感度V(λ)によって
重み付けしたLED信号光の放射の分光分布Esignal(λ)
波長
λ
(nm)
赤色LED
ERed(λ)×V(λ)
黄色LED
EYellow(λ)×V(λ)
緑色LED
EGreen(λ)×V(λ)
青色LED
EBlue(λ)×V(λ)
380
0.000
0.000
0.000
0.000
385
0.000
0.000
0.000
0.000
390
0.000
0.000
0.000
0.000
395
0.000
0.000
0.000
0.000
400
0.000
0.000
0.000
0.000
405
0.000
0.000
0.000
0.000
410
0.000
0.000
0.000
0.000
415
0.000
0.000
0.000
0.000
420
0.000
0.000
0.000
0.000
425
0.000
0.000
0.000
0.010
430
0.000
0.000
0.000
0.050
435
0.000
0.000
0.000
0.170
440
0.000
0.000
0.010
0.550
445
0.000
0.000
0.010
1.650
450
0.000
0.000
0.020
4.470
455
0.000
0.000
0.040
9.600
460
0.000
0.000
0.090
14.170
465
0.000
0.000
0.190
13.990
470
0.000
0.000
0.450
11.180
475
0.000
0.000
1.010
9.070
480
0.000
0.000
2.130
7.370
485
0.000
0.000
4.000
5.470
490
0.000
0.000
6.530
4.210
495
0.000
0.000
9.380
3.380
500
0.000
0.000
11.340
2.690
505
0.000
0.000
11.820
2.160
510
0.000
0.000
11.150
1.760
515
0.000
0.000
9.840
1.410
520
0.000
0.010
8.220
1.140
525
0.000
0.010
6.550
0.900
530
0.000
0.020
4.890
0.690
535
0.000
0.030
3.570
0.570
540
0.000
0.050
2.630
0.480
545
0.000
0.120
1.870
0.410
550
0.000
0.240
1.290
0.330
555
0.010
0.500
0.930
0.270
560
0.020
1.000
0.630
0.220
565
0.040
1.850
0.430
0.220
23
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表D.1−JIS Z 8781-1で規定する平均的な人眼の明所視比視感度V(λ)によって
重み付けしたLED信号光の放射の分光分布Esignal(λ)(続き)
波長
λ
(nm)
赤色LED
ERed(λ)×V(λ)
黄色LED
EYellow(λ)×V(λ)
緑色LED
EGreen(λ)×V(λ)
青色LED
EBlue(λ)×V(λ)
570
0.070
3.390
0.300
0.200
575
0.110
6.080
0.210
0.170
580
0.210
11.180
0.140
0.140
585
0.400
20.100
0.090
0.110
590
0.690
26.720
0.070
0.140
595
1.110
18.530
0.050
0.120
600
1.710
6.910
0.030
0.090
605
2.520
2.200
0.020
0.070
610
3.640
0.700
0.020
0.090
615
5.350
0.230
0.010
0.050
620
7.990
0.080
0.010
0.040
625
12.220
0.030
0.010
0.030
630
17.410
0.010
0.010
0.040
635
19.030
0.010
0.010
0.040
640
14.200
0.000
0.000
0.020
645
7.800
0.000
0.000
0.020
650
3.380
0.000
0.000
0.010
655
1.320
0.000
0.000
0.010
660
0.490
0.000
0.000
0.010
665
0.180
0.000
0.000
0.010
670
0.060
0.000
0.000
0.000
675
0.030
0.000
0.000
0.000
680
0.010
0.000
0.000
0.000
685
0.000
0.000
0.000
0.000
690
0.000
0.000
0.000
0.000
695
0.000
0.000
0.000
0.000
700
0.000
0.000
0.000
0.000
705
0.000
0.000
0.000
0.000
710
0.000
0.000
0.000
0.000
715
0.000
0.000
0.000
0.000
720
0.000
0.000
0.000
0.000
725
0.000
0.000
0.000
0.000
730
0.000
0.000
0.000
0.000
735
0.000
0.000
0.000
0.000
740
0.000
0.000
0.000
0.000
745
0.000
0.000
0.000
0.000
750
0.000
0.000
0.000
0.000
755
0.000
0.000
0.000
0.000
760
0.000
0.000
0.000
0.000
765
0.000
0.000
0.000
0.000
770
0.000
0.000
0.000
0.000
775
0.000
0.000
0.000
0.000
780
0.000
0.000
0.000
0.000
合計
100.000
100.000
100.000
100.000
24
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書E
(参考)
スペクトル放射のリスク
E.1
青色光ハザード
地上での太陽放射を現在利用されている限界値(参考文献[13])で評価する場合,極端な照度条件(例
えば,雪面)でも,放射の青色部分によるリスクは想定されない。したがって,この規格には,この点に
関する明細を含んでいないが,リスクの有無については,意見が分かれている。青色光減衰を正確に記載
するために,青色光の透過率の定義を含んでいる。
青色光のハザード関数B(λ)は,参考文献[13]から引用している。400 nm以下では,青色光ハザード関数
B(λ)は,対数スケールで直線状に外挿される。青色光透過率計算用の完結した重み関数は,青色光ハザー
ド関数B(λ)と太陽放射の分光分布ES(λ)との積である。
WB(λ)=ES(λ)・B(λ)
この重み関数は,表B.1による。
E.2
赤外線リスク
地上での太陽放射を,現在利用している限界値(参考文献[13])で評価する場合,極端な照度条件(例
えば,雪面)でも,放射の赤外部分によるリスクはないと想定される。したがって,この規格には,この
点に関する明細は,含んでいない。
E.3
紫外線リスク
角膜照射を計算するために採用されたように(参考文献[6]),UVスカイライト紫外域の天空光の分析的
特徴付けの数式(参考文献[5])は,温帯性地域において水晶体が照射にさらされる上で最も影響が大きい
ものが太陽放射の季節変動であることを示している。それに次いで,地上反射,更に正中からの時間が影
響する(参考文献[7])。天空拡散放射は,標高が高くなるにつれて減少し(参考文献[8]及び[9]),角膜照射
は,ほぼ一定である(参考文献[7])。例外的な(実際に起こり得る以上の)日常の被ばく(曝)経験のた
めの生理的な重み付けを計算した被ばく(曝)線量と,紫外線透過線量が認められた安全限界を下回るよ
うに保つことができるであろう眼鏡レンズに関連する紫外線透過限界は,採用された透過限界の基礎であ
る。
上記の例外的照射経験に加え,それ以上の安全性の余裕を折り込んでいる。
25
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書F
(参考)
視感透過率τVの計算例
視感透過率(3.4)の計算式を記載する。
%
d
)
(
)
(
d
)
(
)
(
)
(
100
nm
780
nm
80
3
D65
nm
780
nm
80
3
D65
V
∫
∫
×
=
λ
λ
V
λ
S
λ
λ
V
λ
S
λ
τ
τ
積分記号が使用されているが,実際には,小さな波長間隔での値の合計として計算する。
%
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
100
nm
780
nm
80
3
D65
nm
780
nm
80
3
D65
V
∑
∑
×
=
λ
V
λ
S
λ
V
λ
S
λ
τ
τ
したがって,τVを計算するためには,表F.1に示すとおりに作表する。
− (380〜780) nmの波長では5 nm間隔(より高い精度のためには1 nm間隔を,低い精度では10 nm間
隔を用いてもよい。)
− CIE標準光源D65の相対的分光出力SD65(λ)と表A.2のV(λ)との積
− レンズの分光透過率τ(λ)
列2及び列3の値を乗算し,各波長の結果を列4に記載する。
列2及び列4の値[V(λ)×SD65(λ)及びτ(λ)×V(λ)×SD65(λ)]を合計し,列4[τ(λ)×V(λ)×SD65(λ)]の合計
を列2[V(λ)×SD65(λ)]の合計で除して,τVを算出する。この例では,列4の合計は,91.995であり,列2
の値は,合計が100となるように調整又は正規化されている。
26
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表F.1−視感透過率τVの計算に必要な値の一覧表
波長 λ(nm)
V(λ)×SD65(λ)
τ(λ)
τ(λ)×V(λ)×SD65(λ)
380
0.000 1
0.58
0.000 058
385
0.000 2
0.72
0.000 144
390
0.000 3
0.81
0.000 243
395
0.000 7
0.89
0.000 623
400
0.001 6
0.905
0.001 448
・
(中略)
・
・
(中略)
・
・
(中略)
・
・
(中略)
・
755
0.000 2
0.92
0.000 184
760
0.000 1
0.92
0.000 092
765
0.000 1
0.92
0.000 092
770
0.000 1
0.92
0.000 092
775
0.000 1
0.92
0.000 092
780
0.000 0
0.92
0.000 00
合計
100.00
91.995 0
したがって,
%
995
.
91
00
.
100
0
995
.
91
100
V
=
×
=
τ
JIS T 7330は,分光透過率τ(λ)を,特定の波長における物質によって放射される分光放射束と入射分光
束との比率と,定義している。表F.1に示す分光透過率の値は,この考えに準じているが,多くの場合,
特にグラフにおいて,値は百分率として示される。その場合には,式の100倍の乗数を無視する。
ここに示した例では,5 nm間隔を使用する。1 nm間隔を使用する場合は,V(λ)×SD65(λ)の値を線形で補
間する必要がある。10 nm間隔を使用する場合,列2は,合計した値が100.00にはならないが,最後の除
算においてその点を考慮する。
太陽紫外線及び太陽赤外線透過率,並びに信号光の認識及び検知の相対視感度減衰率(係数)において
も同様の方法を使用する。
27
T 7333:2018 (ISO 8980-3:2013)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書G
(参考)
参考文献
(一般参考文献)
[1] JIS T 7313:2006 屈折補正用単焦点眼鏡レンズ及びJIS T 7314:2006 屈折補正用多焦点眼鏡レンズ
注記 原国際規格では,ISO 8980-1:2004,Ophthalmic optics−Uncut finished spectacle lenses−Part 1:
Specifications for single-vision and multifocal lensesを記載している。
[2] JIS T 7315:2006 屈折補正用累進屈折力眼鏡レンズ
注記 原国際規格では,ISO 8980-2:2004,Ophthalmic optics−Uncut finished spectacle lenses−Part 2:
Specifications for progressive power lensesを記載している。
[3] ISO 21987:2009,Ophthalmic optics−Mounted spectacle lenses
[4] CIE 85:1989,Solar spectral irradiance pp 25-28
(専門参考文献)
[5] A. E. S. Green, K. C. Cross, L. A. Smith, Improved Analytic Characterization of Ultraviolet Skylight,
Photochem. Photobiol., (1980), 31 p.59.
[6] H. L. Hoover, Solar Ultraviolet Irradiation of human Cornea, Lens, and Retina: Equations of Ocular Irradiation,
Appl. Opt., (1986), 25 p.329.
[7] L. Hoover, S. G. Marsaud, Calculating Solar Ultraviolet Irradiation of the Human Cornea and Corresponding
Required Sunglass Lens Transmittances, Proceedings of the SPIE, vol. 601, Ophthalmic Optics, 140-145(1985).
[8] H. Piazena, Virtical Distributin of Solar Irradiation in the Tropical Chilean Andes, Am. Soc. Photobiol., Annual
Meeting, Chicago, June, 1993.
[9] M. Blumenthaler, W. Rehwald, W. Ambach, Seasonal Variations of Erythema Dose at Two Alpine Stations in
Different Altitudes, Arch. Met. Geoph. Biocl., Ser.B, (1985) 35, p.389.
[10] J. K. Davis, The Sunglass Standard and its Rational, Optom. Vis. Sci., (1990), 67 p.414.
[11] H. L. Hoover, Sunglasses, Pupil Dilation, and Solar Irradiation of the Human Lens and Retina, Appl. Opt.,
(1987), 26 p.689.
[12] P. Moon, Proposed standard solar-radiation curves for engineering use. J. Frnklin Inst., 230(1940), pp.583-617.
[13] Threshold Limit Values for Chemical Substances and Physical Agents and Biological Exposure Indices
(1995-1996), ACGIH.
[14] CIE 15.2,Colorimetry.