T 7201-2-2 :1999 (ISO 5356-2 :1987)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生大臣が制定した日本工
業規格である。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
T 7201-2-2 :1999
(ISO 5356-2 :1987)
吸入麻酔システム−第2-2部
麻酔用及び呼吸用機器−
円錐コネクタ−ねじ式耐重量コネクタ
Inhalational anaesthesia systems−Anaesthetic and respiratory equipment−
Conical connectors−Part 2-2:Screw-threaded weight-bearing connectors
序文 この規格は,1987年第1版として発行されたISO 5356-2, Anaesthetic and respiratory equipment−
Conical connectors−Part2:Screw-threaded weight-bearing connectorsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式
を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある事項は,原国際規格にはない事項である。
ISO 5356は,次の2部で構成される。
第1部:円すい及びソケット
第2部:ねじ式耐重量コネクタ
JIS T 7201-2-1に規定された円すいコネクタは,軽量の呼吸回路接続には満足に使えるが,重い,又は壊
れやすい部品を保持するためのコネクタも必要である。このようなコネクタのデザインを決める因子とし
て,堅ろう(牢)で,単純で,滅菌しやすく,組み合わせたり,組合せを外したりすることが用手的に容
易にできることなどがあげられる。また,JIS T 7201-2-1に規定された要求事項に合致するコネクタに適合
し,かつ,可能ならば,不注意によって誤接続が起こる危険性を排除できることが望ましい。ただし,使
用されている呼吸回路が使用前に正しく組み立ててあるかどうかを調べるのは,使用者の責任であること
はいうまでもない。
この規格に規定されているねじ式耐重量コネクタは,呼吸回路の中及びガス共通流出口(新鮮ガス出口)
の接続に使うことができる。
なお,解説は規格の一部ではない。
1. 適用範囲
この規格は,吸入麻酔用及び人工呼吸器用のねじ式耐重量円すいコネクタの要求事項を規定する。この
コネクタは,重い附属品をマウントするためのものである。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するもので
あって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その最新版(追補
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を含む。)を適用する。
JIS B 0207 : 1982 メートル細目ねじ
備考 ISO 262 : 1973, ISO general purpose metric screw threads−Selected size for screws, bolts and nuts
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 0211 : 1997 メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差
備考 ISO 965-2 : 1980, ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2:Limits of sizes for
general purpose bolt and nut threads−Medium qualityからの引用事項は,この規格の該当事
項と同等である。
JIS T 7201-2-1 吸入麻酔システム−第2-1部 麻酔用及び呼吸用機器−円錐コネクタ−円錐及びソケ
ット
備考 ISO 5356-1 : 1996, Anaesthetic and respiratory equipment−Conical connectors−Part 1:Cones
and socketsからの引用事項と同等である。
ISO 2878 : 1987, Rubber, vulcanized−Antistatic and conductive products−Determination of electrical
resistance
ISO 2882 : 1979, Rubber, vulcanized−Antistatic and conductive products for hospital use−Electrical
resistance limits
ISO 5356-1 : 1987(第1版), Anaesthetic and respiratory equipment−Conical connectors−Par 1:Cones and
sockets
3. 用語の定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1
吸入麻酔器 (inhalation anaesthesia apparatus) 麻酔ガス及び麻酔薬蒸気を調整して患者に吸入さ
せるために呼吸回路に供給する装置。
3.2
呼吸回路部品 (breathing attachments) 呼吸回路を構成するための部品。
3.3
呼吸回路 (breathing system) 患者の気道に連結して,換気の形式にかかわらず,連続的又は間欠
的にガスが通過する通路。
備考1. 実際には,呼吸回路は,通常次の3点のいずれかから始まる。
a) 調整された混合ガスの供給点(1),例えば,麻酔器のガス共通流出口(新鮮ガス出口)
b) 呼吸循環回路,人工呼吸器,Tピースなどの新鮮ガス入口
c) 用手そ(蘇)生器の新鮮ガス入口
注(1) 特に人工呼吸器のような特殊な機器では,供給点は機器の部分の内部にあることも
あり,例えば,人工呼吸器のきょう(筐)体の上にあるような他の単なる連結口と
混同することのないように注意する。
2. 呼吸回路とは,通常混合ガスが,例えば,APL弁からやTピースの開放端からのように外気
中へ,又は麻酔ガス排除装置へ出ていく点に至るまでをいう。
3. 麻酔ガス排除装置に専ら関係するガス通路は,呼吸回路の部分とは認められない。
4. 材質
ねじ式耐重量コネクタの製造に使われる材料は,JIS T 7201-2-1 (ISO 5356-1) と同等のものとする。
備考 ISO 5356-1 : 1987(第1版)では,ISO 2878によって試験されたときに,ISO 2882による
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ANTISTATICな性状が引火爆発性揮発性麻酔薬とともに,この部品を使うときに要求される。
このソケットが金属製と非金属製の円すいに性能的要求試験成績を満足させる状態で正確に合
致することを要求していた。ただし,このことはISO 5356-1 : 1996(第2版)では記載されて
いない。
5. デザイン
ねじ式耐重量コネクタの部品の寸法は,図に示されるとおりでなければならない。
雌部にある結合ナットの長軸方向での自由な動きは,コネクタのねじを外したとき,おす(雄)とめす
(雌)の部品が必ず離れ,かつ,2mmを超えてはならない。
おす(雄)のねじは,すべてM33×2-6gで,雌のねじはすべてM33×2-6Hでなければならない(共に
JIS B 0207及びJIS B 0211による。)。
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備考 すべての円すいテーパは,JIS T 7201-2-1の22mmサイズコネクタの規定による。
図1 ねじ式耐重量コネクタの部品
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医療安全用具部会麻酔器専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
佐 藤 暢
仁慈会安田病院(元 鳥取大学医学部)
鶴 田 康 則
厚生省医薬安全局
宮 崎 正 浩
工業技術院標準部
井 上 政 昭
泉工医科工業株式会社
大 友 康 伸
株式会社オメダ
加 藤 文 彦
アコマ医科工業株式会社
小 池 英 二
アトムメディカル株式会社
新 田 好 広
日本メディコ株式会社
増 田 恒 夫
テルモ株式会社
安 光 秀
アイエムアイ株式会社
市 河 鴻 一
日本医用機器工業会
新 井 豊 久
藤田保健衛生大学医学部
川 島 康 男
帝京大学医学部
釘 宮 豊 城
順天堂大学医学部
瀧 野 善 夫
東京歯科大学市川総合病院
与五沢 利 夫
国立国際医療センター病院
渡 辺 敏
北里大学医療衛生学部
(事務局)
宗 像 保 男
工業技術院標準部消費生活規格課(平成10年6月16日から)
山 下 晴 樹
工業技術院標準部消費生活規格課(平成10年4月 1日から)
早 野 幸 雄
工業技術院標準部消費生活規格課(平成10年6月15日まで)
橋 田 安 弘
工業技術院標準部消費生活規格課(平成10年3月31日まで)
原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
佐 藤 暢
鳥取大学医学部
新 井 豊 久
藤田保健衛生大学医学部
滝 野 善 夫
東京歯科大学市川総合病院
川 島 康 男
関東逓信病院
渡 辺 敏
北里大学医療衛生学部
藤 井 隆 宏
通商産業省工業技術院標準部
以上は,平成7年度に設置された通商産業省工業技術院による麻酔器など医療ガス分野の国際整合化調
査研究委員会(日本麻酔学会)の構成である。