2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
T 6510-1985
歯科用ベースプレート
Dental Base Plates
1. 適用範囲 この規格は,歯科で使う天然樹脂を主成分とする仮床用ベースプレート(以下,ベースプ
レートという。)について規定する。
備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参考
として併記したものである。
2. 品質 ベースプレートの品質は,次による。
(1) ベースプレートは,厚さが均等で約70℃で軟化し,模型面に容易に圧接できなければならない。また,
成形したベースプレートは,口こう内温度以下で軟化変形してはならない。
(2) 3.1で試験を行ったとき,破折強度は19.6N/mm2 {2kgf/mm2} 以上でなければならない。
(3) 3.2で試験を行ったとき,伸びは5%以下でなければならない。
3. 試験方法
3.1
破折強度試験 試験器は,JIS T 6501(義歯床用アクリリック樹脂)の5.4に定められたものに準じ
る。試験片は幅10mm,長さ30mm,厚さ1.4±0.1mmとし,支点間の距離は25mmとする。試験は20〜25℃
の室温又は水中において行うものとし,最初試験片の中央に4.9N {0.5kgf} の荷重を静かにかけた後,1分
経過ごとに1.96N {0.2kgf} の荷重を加え,試験片が破折するまで荷重を加え破折したときの荷重を合計し,
次の式によって破折強度を求める。
}
{
破折強度
2
2kgf/mm
N/mm
(1)
2
2
3
bt
PL
=
ここに,
L: 支点間の距離 (mm)
P: 荷重N {kgf}
b: 試験片の幅 (mm)
t: 試験片の厚さ (mm)
注(1) 1N/mm2=1MPa
3.2
伸び試験 試験片は,幅10mm,長さ50mm,厚さ1.4±0.1mm,標点距離約30mmとする。試験片
は20±2℃の水中に5分間放置した後標点を印し,付図のような装置の水槽(水温37±1℃)の底の金属台
に試験片の下端を取り付け,5分間保持した後試験片の上端を質量50gのおもりによって上方に引っ張り,
更に5分間保持して水槽から取り出し,20±2℃の水中に5分間放置して標点距離を測定し,次の式によっ
て伸びを算出する。
引用規格:
JIS T 6501 義歯床用アクリリック樹脂
2
T 6510-1985
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
100
(%)
×
=
試験前の標点距離
験前の標点距離
放課後の標点距離−試
伸び
4. 製品の呼び方 製品の呼び方は,名称による。
例: 歯科用ベースプレート
5. 表示 ベースプレートの包装には,次の事項を表示しなければならない。
(1) 名称
(2) 上下ガクの区別及びその枚数
(3) 製造番号又は記号
(4) 製造業者名及び所在地
付図 ベースプレート伸び試験装置略図