2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
T 5902-1979
歯科用スピットン
Dental Spittoon
1. 適用範囲 この規格は,歯科用ユニットに取り付けるスピットン(以下,スピットンという。)につい
て規定する。
引用規格:
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 5101 黄銅鋳物
JIS H 8617 ニッケル及びニッケル−クロムめっき
2. 種類 スピットンは取付方法により,内止式と外止式の2種類とする。
3. 外観及び性能
3.1
ガラスばちには,傷・あわ・脈理・ひび・割れ・ひずみその他有害な欠点がなく,体裁は優美でな
ければならない。
3.2
ガラスばちは汚物を吐いたとき,患者及びその付近のものにはねかえったりせず,また,吐出液が
きれいに流れ出る構造のものでなければならない。
3.3
はち締付金具・はち受金具・はち受締付金具及びごみよけには,ニッケルめっき又はニッケルクロ
ムめっきを施さなければならない。
3.4
はち締付金具は,取り外しが簡単にできるような構造でなければならない。
3.5
ごみよけには適当な孔を設け,吐出液などがたまらないような構造でなければならない。
3.6
はち受環は,簡単に老化したり,また,薬品におかされたりせず,長期の使用に耐えるものでなけ
ればならない。
4. 構造及び寸法 内止式スピットンは,ガラスばち・はち締付金具・はち受金具・はち受締付金具・は
ち受環及びごみよけからなり,外止式スピットンは,ガラスばち・はち受金具・はち受環及びごみよけか
らなるもので,その寸法は図1〜図7のとおりとする。
4.1
内止式の寸法
2
T 5902-1979
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図1 ガラスばち
図2 はち締付金具
図3 はち受金具
図4 はち受締付金具
3
T 5902-1979
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4.2
外止式の寸法
図5 ガラスばち
図6 はち受金具
図7 はち受環
5. 材料 ガラスばちは良質のソーダガラスを,はち締付金具・はち受金具・はち受締付金具はJIS H 5101
(黄銅鋳物)を,ごみよけはJIS H 3100(銅及び銅合金の板及び条)を,はち受環は良質の合成ゴム又は
皮革を用いるものとする。
6. 試験
6.1
試験項目 スピットンの試験項目は,次のとおりとする。
(1) 外観及び構造検査
(2) めっき試験
6.2
外観及び構造検査 3.に規定する事項について検査する。
6.3
めっき試験 JIS H 8617(ニッケル及びニッケル−クロムめっき)に規定された方法により試験を行
い,次の規定に合格しなければならない。
フェロキシル試験1cm2当たりはん点数
曲げ試験
厚さ試験
1未満
2回ではがれない
0.007以上
4
T 5902-1979
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7. 製品の呼び方 呼び方は,次による。
例: 歯科用スピットン 内止式
8. 表示 スピットンには,適当なところに製造業者のマークを表示しなければならない。