2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
T 5409-1994
歯科用ブローチホルダ
Dental broach holders
1. 適用範囲 この規格は,JIS T 5205及びJIS T 5206に規定する歯科用クレンザ及び歯科用ブローチ(以
下,クレンザ及びブローチを総称してブローチという。)の保持器(以下,ホルダという。)について規定
する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 8617 ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき
JIS T 5205 歯科用クレンザ
JIS T 5206 歯科用ブローチ
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
2. 種類 ホルダの種類は,ブローチを保持する機構によって,次のとおりとする。
(1) チャック形 四つ割りチャックによるもので,ねじ又はキャップをスライドすることによって締め付
ける形式のものとする。
(2) カーブ形 図1に示す形状のもので,ブローチを強く差し込めばブローチが固定されるものとする。
図1 カーブ形
3. 品質
3.1
外観 ホルダは色合い及び光沢が良好であって,きず,さび,まくれ,その他有害な欠点がなく,
仕上げが良好なものでなければならない。
2
T 5409-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2
保持性能 チャック形にあっては6.2の試験方法によって試験を行ったとき,チャック開放時のブロ
ーチの挿入が容易であり,また保持したブローチはホルダの中心線にほぼ一致し,6.2の(3)の試験で引き
抜けてはならない。
なお,カーブ形にあっては,ブローチを強く挿入したとき,ブローチが容易に脱落するものであっては
ならない。
3.3
めっき めっきはJIS H 8617に規定された銅及び銅合金素地のニッケルめっき又はニッケル−クロ
ムめっきの1級以上でなければならない。
4. 寸法及び構造
4.1
寸法 ホルダの主要部の基準寸法は,表1のとおりとする。
表1
単位mm
種類
全長
本体の外径
ブローチの差込み長さ
チャック形
129
43
23
カーブ形
122
41
15
4.2
構造 構造は,次による。
(1) チャック形の本体は中空とし,本体の外側の保持部分は六角状とする。
(2) カーブ形の本体は円形棒状とし,その表面に滑り止めを施す。
5. 材料及び加工方法 本体及び締付け部の材料は,JIS H 3100に規定された種類C2600P〜C2801Pの黄
銅板又はJIS H 3250に規定された種類C3601〜C3604の快削黄銅棒を用い,ニッケルめっき又はニッケル
−クロムめっきを施すものとする。
6. 試験
6.1
外観試験 3.1の事項について目視によって調べる。
6.2
保持性能試験
(1) チャック開放時にブローチが容易に挿入できるかどうかを調べる。
(2) ブローチを差し込んで締め付け,ブローチの保持状態を調べる。
(3) (2)でブローチを保持したホルダの本体を固定し,ブローチを引き抜く方向に19.6N {2kgf} の力で引っ
張ったとき,ブローチが引き抜けるかどうかを調べる。
なお,カーブ形については,この試験を適用しない。
6.3
めっき試験 JIS H 8617に規定された方法によって行う。
7. 製品の呼び方 製品の呼び方は,名称及び種類による。
例 歯科用ブローチホルダチャック形
8. 表示 ホルダには製造業者名又はその略号を表示しなければならない。