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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

T 1206-1992 

自動視野計 

Computer-aided perimeters 

1. 適用範囲 この規格は,コンピュータの支援によって被検者の視野を測定する器械であって,背景面

上に呈示された視標を用いた自動視野計(以下,視野計という。)について規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS T 1001 医用電気機器の安全通則 

JIS T 1002 医用電気機器の安全性試験方法通則 

JIS T 1005 医用電気機器取扱説明書の様式 

JIS T 1011 医用電気機器用語(共通編) 

JIS Z 8120 光学用語 

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS T 1011及びJIS Z 8120によるほか,次による。 

(1) 視標 視野の検査に用いる測定点での刺激。 

(2) 視標輝度 視標の絶対輝度と隣接する背景輝度との差。 

(3) 背景輝度 視標が呈示される背景面の輝度。 

(4) 仕様値 製造業者が製品仕様で定めた値。 

(5) 固視点 被検者が注視する点であり,視野の座標の原点。 

3. 安全 安全に関する事項は,JIS T 1001の4.(機器の分類)〜13.(異常作動及び故障状態)による。

ただし,電撃に対する保護の形式はクラスI機器,電撃に対する保護の程度はB形機器とする。 

4. 性能 視野計の性能は,6.3によって試験したとき,次の事項を満足しなければならない。 

(1) 視標輝度 視標輝度は,仕様値(単位:cd/m2)に対して±20%とする。 

(2) 背景輝度 背景輝度は,仕様値(単位:cd/m2)に対して±20%とする。 

(3) 視標位置 視標位置は,仕様値に対して中心から30度以内は±1度,その他は±2度とする。 

(4) 視標の大きさ 視標の大きさは,立体角に換算して仕様値に対して±20%とする。 

(5) 視標呈示時間 視標呈示時間は,仕様値に対して±10%とする。 

5. 構成及び構造 

5.1 

構成 視野計は,少なくとも次の機能要素によって構成する。 

(1) 背景輝度の制御機能 

(2) 視標の制御機能 

(3) 被検者が固視点を注視していることを確認する機能 

T 1206-1992  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.2 

構造 構造は,JIS T 1001の14.(構造)によるほか,次による。 

(1) 各部の構造は,いずれも良質の材料を用い,加工組立てを入念に行い,丈夫であること。 

(2) 作動部は,円滑,かつ,確実に作動すること。 

(3) 光学系は,実用上差し支えるような収差がなく,有害な内面反射及び迷光がないこと。 

(4) 光学部品は,曇り,かび,接着切れ及び銀浮きがなく,実用上有害な泡,脈理,きず,砂目残り,や

け,ごみ,反射防止膜のきず,色むらなどがないこと。 

(5) 光源その他に使用するランプは,点滅が確実であること。 

6. 試験 

6.1 

試験条件 試験条件は,次による。 

(1) 通電しない状態で次の環境条件を順次経た後,JIS T 1002の4.(試験の条件)に規定する条件で試験

を行う。 

(a) 周囲温度 −10±3℃の環境に,16時間置く。 

(b) 周囲温度 55±2℃の環境に,16時間置く。 

(2) 試験に用いる輝度計の精度は,±4%であること。 

(3) 輝度の試験は,背景輝度に与える影響が10%以下の暗室で行うこと。 

6.2 

安全性試験 安全性試験は,JIS T 1002による。ただし,光学器械の性質上,JIS T 1002の14.(機

械的強度)の(1)の衝撃試験は適用しない。 

6.3 

性能試験 性能試験は,次による。 

(1) 視標輝度は,各象限につき任意の位置での視標を輝度計で測定し,各測定値と仕様値との差を求める。 

(2) 背景輝度は,背景面の各象限につき任意の位置を輝度計で測定し,各測定値と仕様値との差を求める。 

(3) 視標位置は,各象限につき中心から30度以内及びその他の任意の位置で測定し,各測定値と仕様値と

の差を求める。 

(4) 視標の大きさは,各象限につき任意の位置での視標の面積を測定し,立体角に換算して各測定値と仕

様値との差を求める。 

(5) 視標呈示時間は,各象限につき任意の位置で測定し,各測定値と仕様値との差を求める。 

7. 表示 視野計は,本体の外部の見やすいところに,次の事項を銘板などで表示しなければならない。 

(1) 製造業者名及び所在地 

(2) 製品の名称,形名及び製造番号 

(3) 定格電源周波数 (Hz) 及び定格電源電圧 (V) 

(4) 電源入力[A,VA又はW(力率が90%を超える場合)] 

(5) 電撃に対する保護の形式及び保護の程度 

(6) ヒューズの定格値(ヒューズホルダ又はその付近に表示する。) 

8. 環境条件 環境条件は,JIS T 1001の3.1(環境条件)による。 

9. 附属文書 視野計には,JIS T 1005による取扱説明書を付けなければならない。 

T 1206-1992  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS原案作成委員会 構成表 

(委員長) 

松 尾 治 亘 

東京医科大学医学部 

(委員長代行) 

可 児 一 孝 

滋賀医科大学医学部 

江 森 康 文 

東京情報大学経営情報学部 

平 井 俊 樹 

厚生省薬務局医療機器開発課 

稲 葉 裕 俊 

工業技術院標準部電気規格課 

遠 藤 成 美 

遠藤眼科医院 

古 野 史 郎 

日産玉川病院 

原 沢 佳代子 

東京医科大学病院 

二 羽 英 明 

興和株式会社電機光学事業部 

増 岡 邦 明 

アラガンSKB株式会社ハンフリー眼科機器事業部 

塚 田   央 

株式会社トプコン医用機器事業部 

医療安全用具部会 ME機器専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

菊 地   眞 

防衛医科大学校 

井 出 正 男 

武蔵工業大学 

稲 葉 裕 俊 

工業技術院標準部 

小 川 契以知 

東京都城東地域中小企業振興センター 

齋 藤 正 男 

東京大学医学部 

都 築 正 和 

東京大学附属病院 

中 村 誠 一 

財団法人機械電子検査検定協会 

三 宅 信 弘 

通商産業省機械情報産業局 

澤   宏 紀 

厚生省薬務局 

市 河 鴻 一 

株式会社アイカ 

菊 川 武 明 

日本電気三栄株式会社 

小 島 正 男 

社団法人日本電子機械工業会 

坪 田 祥 二 

株式会社東芝 

竹 内   清 

フクダ電子株式会社 

楡 木 武 久 

社団法人日本電子工業振興協会 

保 坂 栄 弘 

日本光電工業株式会社 

山 根   巌 

株式会社日立メディコ 

柄 川   順 

国立がんセンター病院 

小 野 哲 章 

三井記念病院 

須 磨 幸 蔵 

東京女子医科大学附属第二病院 

早 川 弘 一 

日本医科大学 

古 幡   博 

東京慈恵会医科大学 

(事務局) 

柾 谷 栄 吾 

工業技術院標準部電気規格課 

金 地 隆 志 

工業技術院標準部電気規格課