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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

S 7027-1993 

スキーゴグル 

Ski goggles 

1. 適用範囲 この規格は,スキー滑走に際して目を保護するために使用するスキーゴグル(以下,ゴグ

ルという。)について規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 1501 玉軸受用鋼球 

JIS B 7183 レンズメータ 

JIS T 8141 しゃ光保護具 

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。 

(1) ヘッドバンド ゴグルを顔に密着させるため,頭にまわして使用するバンド。 

(2) 屈折力 レンズの頂点屈折力を表すもの。その単位は,m-1とする。 

(3) 平行度 レンズのプリズム屈折力を表すもの。その単位は,cm/mとする。 

3. 種類 ゴグルは,レンズの種類によって,次の4種類とする。 

(1) 防曇 くもり止め加工がされているもの。 

(2) 偏光 偏光機能のあるもの。 

(3) 防曇・偏光 くもり止め加工がされているもので,かつ,偏光機能のあるもの。 

(4) 普通 くもり止め加工がされていないもので,かつ,偏光機能のないもの。 

4. 品質 

4.1 

外観 仕上げは良好で,ばり,ひけ,異物,汚れ,きず,泡などの著しい欠点があってはならない。 

4.2 

性能 ゴグルの性能は,6.によって試験し,表1の規定に適合しなければならない。 

表1 性能 

項目 

性能 

試験方法 

防曇 

偏光 

普通 

レンズ面の耐衝撃性 

破砕,き裂又はレンズの外れがないこ
と。 

6.2 

ヘッドバンドの繰返し
荷重 

片側10mm以上の尾錠とヘッドバンドの
ずれ又は切れのないこと。 

6.3 

防曇性 

くもり又は
結露がない
こと。 

− 

6.4 

紫外線透過率 

10%以下 

6.5 

屈折力 

0±0.125m-1 

6.6 

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S 7027-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

項目 

性能 

試験方法 

防曇 

偏光 

普通 

平行度 

6

1cm/m以下 

6.7 

偏光度 

− 

80%以上 

− 

6.8 

備考 “防曇・偏光”は,“防曇”及び“偏光”の両方の性能を満足しな

ければならない。 

5. 構造 ゴグルの構造は,次の規定を満足しなければならない。 

(1) ゴグルは,レンズ,フレーム,クッション,ヘッドバンドなどから構成されていること(参考図1参

照)。 

(2) ゴグルは,通気のできる構造であること。 

(3) ヘッドバンドは,長さが調整可能であること。 

(4) ゴグルの各部は,人体に傷害を与えるおそれがある鋭角や凹凸などがないこと。 

(5) ゴグルは,十分な視界を保つことができること。 

参考図1 

6. 試験方法 

6.1 

試験条件 試験条件は,特に規定のない限り,温度23±5℃及び湿度 (65±20) %とする。 

6.2 

レンズ面の耐衝撃性 レンズ面の耐衝撃性の試験は,次のとおり行う。 

(1) ゴグルを−12±2℃に2時間保存した後,直ちに人頭(堅木製)モデルにゴグルを装着し,レンズ面が

水平になるよう上向きに固定する。 

(2) JIS B 1501に規定する呼び7/8の鋼球をレンズ面から130cmの高さの位置からレンズ中央部にガイド

を通して自由落下させる。この場合,レンズ面からガイドの末端までの距離を5±1cmとする。 

(3) レンズに“破砕,き裂又はレンズの外れ”がないかどうかを調べる。 

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S 7027-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.3 

ヘッドバンドの繰返し荷重 ヘッドバンドの繰返し荷重は,図1のようにゴグルを固定した円筒(直

径約18cm)に装着し,円柱(直径約2cm)を用いてヘッドバンドの下部に質量2kgのおもりをつり下げ,

このおもりを毎分50〜60回の速さで繰返し1 200回上下した後,おもりを除去し,計測又は目視によって,

尾錠とヘッドバンドのずれ及びヘッドバンドの切れの有無を調べる。 

図1 ヘッドバンドとフレームの取付強度試験方法 

6.4 

防曇 防曇の表示のあるものは,ゴグルを5±2℃の恒温槽に30分間放置した後,温度20±2℃,湿

度 (65±5) %の恒温室に入れ,速やかに内側へのくもり又は結露の発生があるかどうかを目視によって調

べる。 

6.5 

紫外線透過率 紫外線透過率は,JIS T 8141の8.1(7)(しゃ光能力試験)による。この場合,波長は,

365nmとする。 

6.6 

屈折力 屈折力は,JIS B 7183に規定するレンズメータを用いて測定する 

6.7 

平行度 平行度は,JIS B 7183に規定するレンズメータを用いて測定する 

6.8 

偏光度 偏光の表示のあるものは,JIS T 8141の8.1(7)によって可視光線の平行位組合せ透過率及び

直行位組合せ透過率とを測定し,次の式によって算出する。 

100

min

max

min

max

×

+

=

T

R

T

T

R

ここに, 

R: 偏光度 (%) 

Tmax: 平行位組合せ透過率 (%) 

Tmin: 直行位組合せ透過率 (%) 

7. 検査方法 ゴグルは,4.の規定に適合するかどうかを検査する。ただし,検査は,合理的な抜取方法

によって行ってもよい。 

S 7027-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8. 表示 ゴグルには,本体又は最小包装ごとに,次の事項を表示しなければならない。 

(1) 種類 

例1. 防曇性の性能だけを保証する場合    防曇(又はくもり止め) 

例2. 偏光度の性能だけを保証する場合    偏光 

例3. 防曇性と偏光度の性能を保証する場合  防曇(又はくもり止め)・偏光 

例4. 防曇性も偏光度も性能を保証しない場合 普通(省略してもよい) 

(2) 製造業者名又はその略号 

(3) 製造年月又はその略号 

9. 取扱い上の注意事項 包装又は取扱説明書には,次に示す主旨の使用上の注意事項を具体的に表示し

なければならない。 

(1) くもらないための注意。 

(2) レンズが汚れたときの注意。 

(3) 保守,保管についての注意。 

JIS S 7027原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

紙 川   明 

通商産業省通商産業検査所 

(委員) 

島 田 豊 彦 

通商産業省生活産業局文化用品課 

地 崎   修 

工業技術院標準部繊維化学規格課 

田 中 芳 雄 

製品安全協会理事 

松 岡 壽 人 

財団法人日本文化用品安全試験所 

梅 沢 忠 雄 

財団法人日本眼鏡普及光学器検査協会 

堤   義 明 

財団法人全日本スキー連盟 

天 野 誠 一 

社団法人日本職業スキー教師協会 

瀬 尾 宏 介 

国民生活センター 

古 川 哲 夫 

財団法人日本消費者協会 

甲 斐 麗 子 

主婦連合会 

中 野 三千代 

東京都地域婦人団体連盟 

魚 見 秀 男 

全日本運動用具小売商組合連合会 

川 又 輝 長 

社団法人日本スポーツ用品工業協会 

山 本 為 信 

山本光学株式会社 

吉 沢   進 

株式会社タバタ 

和 田 秀 昭 

リーベルマン海外株式会社 

野 本   純 

日本ノルディカ株式会社 

(事務局) 

石 川 文 男 

財団法人日本文化用品安全試験所 

浅 賀 利 久 

財団法人日本文化用品安全試験所