2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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日本工業規格 JIS
S 6035-1990
ステープラ
Staplers
1. 適用範囲 この規格は,JIS S 6036(ステープラ用つづり針)に規定されたつづり針を挿入し,主とし
て事務用に紙などをつづるステープラについて規定する。ただし,電動式のステープラは,この規格から
除く。
引用規格:
JIS S 6036 ステープラ用つづり針
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
なお,図1は3号及び3号U,図2は10号の形状の一例を示したものである。
(1) 押刃 つづり針を押し出す板。
(2) ハンドル 押刃を押し下げるもの。
(3) 曲げ台 押刃で押し下げたつづり針を曲げるもの。
(4) フレーム つづり針を収納するもの。
(5) 針押具 フレームの中でつづり針を押しているもの。
(6) 針押ばね 針押具を保持するためのばね。
(7) ベース 曲げ台を支持している台。
(8) フレーム押上ばね ベースとフレームとの作動後の復元ばね。
(9) ハンドルばね ハンドルとフレームとの作動後の復元ばね。
図1 3号及び3号U
2
S 6035-1990
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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図2 10号
3. 種類 種類は,適用するつづり針の種類及びつづり針標準装てん数によって,表1のとおり区分する。
表1 種類
種類
適用するつづり針の種類(1)
つづり針標準装てん数(本)
3号50
3号
50
3号100
3号
100
3号U100
3号又は3号U
100
10号50
10号
50
10号100
10号
100
注(1) 適用するつづり針の種類は,JIS S 6036の2.に規定するものを示す。
備考 種類の呼びの50又は100は,つづり針の標準装てん数を表す。
また,3号U100のUは,Universalの略で,短い針(3号)及び長
い針(3号U)を兼用してつづることができることを表す。
4. 性能
4.1
つづり込み性能 6.1によって試験したとき,10回のつづり込みとつづり針のとじ込形状が正常で,
かつ円滑につづれなければならない。
4.2
耐久性 6.2によって試験したとき,各部に破損などの異常及びつづり込み性能に異常があってはな
らない。
5. 構造 構造は,次のとおりとする。
(1) ハンドル,フレーム及びベースはそれぞれ連結され,円滑に反復作動ができること。
(2) フレームは,つづり針の挿入が容易で,表1に規定する標準装てん数のつづり針を収納することがで
き,ステープラの作動に当たっては,つづり針が外れない構造であること。
(3) ベースには案内溝の付いた曲げ台が装着され,適正かつ容易につづることができる構造であること。
(4) 押金具は,収納されたつづり針をすべて押し出すことができること。
(5) 各部の強度は,ステープラの性能を満足するのに十分な剛性をもっていること。
6. 試験方法
3
S 6035-1990
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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6.1
つづり込み性能試験 つづり込み性能試験は,表2の条件によって乾式PPC用紙(坪量64±5g/m2,
厚さ90±10μm)(以下,PPC用紙という。)を挟んでつづったとき,そのつづり針のとじ込み形状が,針
足は左右対称であり,針足先端が裏面からしっかりと紙面を押さえているかどうかを調べる。
6.2
耐久性試験 耐久性試験は,表2の条件によってPPC用紙を挟み,つづり込みを行う。その後,各
部の異常及び4.1のつづり込み性能について異常の有無を調べる。
表2 つづり込み性能試式験及び耐久性試験の条件
種類
使用するつづ
り針の種類
PPC用紙
の枚数
つづり込み回数
参考
1回のPPC用紙
つづり込み能力枚数
つづり込み性
能試験
耐久性試験
3号50及び
3号100
3号
14
10
50 000
2〜20
3号U100
3号U
40
38〜50
10号50
10号
8
30000
2〜15
10号100
50000
7. 検査 ステープラの検査は,6.によって行い4.及び5.に適合しなければならない。この場合,検査は,
合理的な抜取方法によって行ってもよい。
8. 表示 ステープラには,本体及び消費者包装単位(2)ごとに次の事項を表示する。
注(2) ブリスターパック,スキンパック,1本袋,セット物など,消費者の手元に渡る包装をいう。
(1) 種類又は略号(3)
例:3号50, 3-50, 3号,3
3号U100, 3U−100, 3号U, 3U
10号50, 10−50, 10号,10
注(3) 種類のうち,つづり針標準装てん数を表す数字は省略してもよい。
(2) 製造業者名又はその略号
ステープラ原案作成委員会 構成表
(委員長)
斉 藤 一 郎
工業技術院製品科学研究所
森 田 光 俊
通商産業省生活産業局
細 川 幹 夫
工業技術院標準部
尾 藤 明
通商産業省通商産業検査所
植 野 秀 昭
財団法人日本文具検査協会
甲 斐 麗 子
主婦連合会
飛 田 恵理子
全国地域婦人団体連絡協議会
館 野 良 行
財団法人日本消費者協会
斉 藤 有 常
日本百貨店協会
石 原 悦 寿
マックス株式会社
松 本 健 二
プラス工業株式会社
飯 島 利 男
淡島工業株式会社
田 中 弘 行
福井工業株式会社