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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

S 3102-1992 

障子紙 

SHOJIGAMI 

1. 適用範囲 この規格は,機械すきの障子紙(以下,障子紙という。)について規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS P 8110 試験用紙採取方法 

JIS P 8111 試験用紙の前処置 

JIS P 8112 紙及び板紙のミューレン低圧形試験器による破裂強さ試験方法 

JIS P 8117 紙及び板紙の透気度試験方法 

JIS P 8120 紙の繊維組成試験方法 

JIS P 8123 紙及びパルプのハンター白色度試験方法 

JIS P 8124 紙のメートル坪量測定方法 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

2. 種類 種類は,使用するレーヨン,マニラ麻,こうぞなど長繊維原料の混合率によって,表1のとお

りとする。 

表1 配合率 

種類 

長繊維原料の配合率 

○○(1)障子紙 

長繊維原料のいずれか1種類を40%以上配合
したもの。 

○○(1)入障子紙 

長繊維原料のいずれか1種類を20%以上,40%
未満配合したもの。 

混抄○○(2)障子紙 

長繊維原料を2種類以上混抄し,その合計が
40%以上のもの。 

注(1) ○○には,使用する長繊維原料名を入れる。 

(2) ○○には,最高配合率の長繊維原料名を入れる。 

3. 品質・性能 障子紙の品質・性能は,次の各項目に適合しなければならない。 

(1) 障子紙として適当な腰の強さがあり,地合い,風合いをもっていること。 

(2) すきむら,あな,破れ,形など使用上の欠陥がないこと。 

(3) 著しい蛍光色を発しないこと。 

(4) 変退色が少ないこと。 

(5) 巻式は,その継ぎ目が外れていないこと。 

(6) 湿度による伸縮は,適当であること。 

(7) ガラス繊維などで表面に加飾加工したものは,使用中はがれ落ちないこと。 

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S 3102-1992  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(8) 長繊維原料の配合率は,6.2によって試験し,表1に適合すること。 

(9) ひょう(坪)量は,6.3によって試験し,40g/m2以上であること。 

(10) 物理特性は,6.4〜6.6によって試験し,表2に適合すること。 

表2 物理特性 

破裂強さ kPa 

白色度

(3) % 

透気度 S 

78.45以上 

80以上 

4以上 

注(3) 色つきのものは除く。 

4. 形状・寸法 障子紙は,形状によって巻式,平判式及び一枚ばり式とし,その寸法は表3及び表4に

よる。 

参考 紙幅は,大別して半紙判と美濃判の2種類があり,一般的な紙幅は半紙判で250mm,美濃判で

280mmである。ただし,地域によっては紙幅が半紙判で242〜266mm,美濃判で272〜303mm

の場合がある。 

表3 一般的に使用されているもの 

巻式 

区分 

適合する柱間 
の内のり寸法 

cm 

紙幅 

紙幅の許
容差 

適合する障子の種類 

腰板付き 

腰板なし 

mm 

mm 

紙長さ m 

紙長さ m 

384 

250 

±2 

22.5以上 

26.3以上 

280 

18.8以上 

22.5以上 

364, 354 

250 

21.4以上 

24.9以上 

280 

17.8以上 

21.4以上 

273, 263 

250 

16.9以上 

19.7以上 

280 

14.1以上 

16.9以上 

182 

250 

11.2以上 

13.1以上 

280 

 9.4以上 

11.2以上 

平判式 

区分 

適合する柱間 
の内のり寸法 

cm 

紙幅 

紙幅の許
容差 

適合する障子の種類 

腰板付き 

腰板なし 

mm 

mm 

紙長さ 

cm 

枚数 

枚 

紙長さ 

cm 

枚数 

枚 

384 

250 

±2 

94以上 

24 

94以上 

28 

280 

20 

24 

364, 354 

250 

89以上 

24 

89以上 

28 

280 

22 

24 

273, 263 

250 

70以上 

24 

70以上 

28 

280 

22 

24 

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S 3102-1992  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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一枚ばり式 

区分 

適合する柱間 
の内のり寸法 

cm 

紙幅 

適合する障子の種類 

腰板付き 

腰板なし 

mm 

紙長さ m 紙長さ m 

384 

930以上 

6.3以上 

7.2以上 

    364, 354 

880以上 

273 

690以上 

263 

660以上 

表4 その他のもの 

巻式 

区分 

適合する柱間 
の内のり寸法 

cm 

紙幅 

紙幅の許容差 

適合する障子の種類 

腰板付き 

腰板なし 

mm 

mm 

紙長さ m 

紙長さ m 

384 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

±2 

22.5以上 

26.3以上 

272, 284, 287, 
290 

18.8以上 

22.5以上 

266 

− 

303 

− 

364, 354 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

21.4以上 

24.9以上 

272, 284, 287, 
290 

17.8以上 

21.4以上 

303 

− 

273, 263 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

16.9以上 

19.7以上 

272, 284, 287, 
290 

14.1以上 

16.9以上 

303 

− 

182 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

11.2以上 

13.1以上 

272, 284, 287, 
290 

 9.4以上 

11.2以上 

303 

− 

平判式 

区分 

適合する柱間 
の内のり寸法 

cm 

紙幅 

紙幅の許 
容差 

適合する障子の種類 

腰板付き 

腰板なし 

mm 

mm 

紙長さ 

cm 

枚数 

枚 

紙長さ 

cm 

枚数 

枚 

384 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

±2 

94以上 

24 

94以上 

28 

272, 284, 287, 
290 

20 

24 

533 

30 

− 

− 

266 

20 

− 

− 

364, 354 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

89以上 

24 

89以上 

28 

272, 284, 287, 

22 

24 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

区分 

適合する柱間 
の内のり寸法 

cm 

紙幅 

紙幅の許 
容差 

適合する障子の種類 

腰板付き 

腰板なし 

mm 

mm 

紙長さ 

cm 

枚数 

枚 

紙長さ 

cm 

枚数 

枚 

290 

273 

242, 254, 257, 
260, 263, 266 

70以上 

24 

70以上 

28 

272, 284, 287, 
290 

22 

24 

備考 適合する柱間の内のり寸法とは図1に示す寸法をいい,384cm,364cm及び354cmは2間ばり,

273cm及び263cmは1.5間ばり,182cmは1間ばりに対応する。 

図1 

5. 材料 材料は,基材のパルプ(木材を原料とした化学パルプ)及び長繊維(レーヨン,マニラ麻,こ

うぞなど)を主原料として作られるものとする。 

6. 試験方法 

6.1 

一般的事項 一般的事項は,次のとおりとする。 

(1) 試料は,JIS P 8110によって採取する。 

(2) 前処理は,JIS P 8111によって行う。ただし,JIS P 8111によって実施できない場合は温度20±5℃に

おいて亜硝酸ナトリウムの飽和溶液によって湿度 (65±5) %になるようにした密閉容器中で前処理を

行い,平衡状態にした後,速やかに試験する。 

(3) 試験結果は,表1及び表2の数値の次の位まで求め,JIS Z 8401によって表1及び表2の数値の位に

丸める。 

6.2 

長繊維原料の配合率試験 長繊維原料の配合率試験は,JIS P 8120による。 

6.3 

ひょう(坪)量試験 ひょう(坪)量試験は,JIS P 8124による。 

6.4 

破裂強さ試験 破裂強さ試験は,JIS P 8112による。この場合,判定は平均値で行う。 

6.5 

白色度試験 白色度試験は,JIS P 8123による。 

6.6 

透気度試験 透気度試験は,JIS P 8117による。ただし,試験器,通気孔,通過空気量,試験片及び

透気度は,次のとおりとする。 

(1) 試験器は,B形を用いる。 

(2) 通気孔の直径は,10mmとする。 

(3) 通過空気量は,200mlとする。 

(4) 試験片は,2枚重ねて行うものとする。 

(5) 透気度は,直径10mmの通気孔を障子紙2枚を通して空気200mlが通過する平均秒数をいう。 

7. 検査 障子紙は,3.及び4.の規定に適合するかどうか検査する。この場合,検査は合理的な抜取りに

よって行ってもよい。 

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S 3102-1992  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8. 表示 障子紙は,1巻又は最小包装ごとに,次の事項を表示しなければならない。ただし,(2),(5)及

び(6)については(7)によって表示される場合には省略してよい。 

また,寸法,枚数についての表示は,10.5ポイント(5号)活字以上の大きさとする(表示例参照)。 

(1) 種類 ○○障子紙,○○入障子紙,混抄○○障子紙 

例 レーヨン障子紙,レーヨン入障子紙,混抄レーヨン障子紙 

(2) 寸法及び枚数 寸法及び枚数の表示は,次による。 

(a) 巻式及び一枚ばり式は,紙幅 (cm) 及び紙長さ(m又はcm)とする。 

(b) 平判式は,紙幅 (cm),紙長さ(m又はcm)及び枚数とする。 

(3) 適合する障子の図と適合する柱間の内のり寸法 一般的に使用されている障子紙(紙幅25cm又は

28cm)に適合する障子の種類は図2のとおり8種類とし,適合する障子の図を入れて“(柱間の内の

り○○cm以内)”と記載する。表4の障子紙については,これに準じる。 

図2 

(4) 製造番号 

(5) 製造業者名及び所在地 

(6) 製品及び苦情についての連絡先,名称,住所,電話番号 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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表示例 

種類 レーヨン障子紙 

寸法 紙幅28cm×紙長さ18.8m 

適合する障子 

腰板つき5段 

(柱間の内のり 

○○cm以内) 

製造番号 1234 

製造業者名 ○○株式会社○○市○○町 

連絡先  ○○○株式会社 ○○市○○町 

TEL ○○○○ 

(7) 家庭用品品質表示法による表示 

参考 家庭用品品質表示法による表示項目は,次のとおりとする。 

(1) 製法 

(2) 材料 

(3) 寸法 幅×長さ 

(4) 枚数 

(5) 模様 

(6) 使用上の注意 

(7) 表示した者の氏名又は名称及び住所並びに電話番号 

9. 取扱い上の注意事項 障子紙には,使用方法,使用条件,禁止事項などについて表示又は注意書を添

付しなければならない。ただし,8.(7)によってこれらの事項が表示されている場合には省略してもよい。 

見直し委員会 構成表 

氏名 

所属 

本 

分 

(委員会長) 

吉 満 行 孝 

通商産業省工業品検査所 

○ 

− 

榎 元 宏 明 

通商産業省生活産業局紙業課 

○ 

− 

村 田 照 夫 

工業技術院標準部繊維化学規格課 

○ 

○ 

(分科会主査) 武 藤 良 雄 

岐阜県紙業試験場 

○ 

○ 

沢 村   守 

同和製紙株式会社 

○ 

○ 

一 瀬   憲 

山一和紙工業株式会社 

○ 

○ 

中 村 正 喜 

株式会社中村製紙所 

○ 

○ 

松 田 慶 助 

三木特殊製紙株式会社 

○ 

○ 

甲 斐 麗 子 

主婦連合会 

○ 

− 

川 又 幸 子 

全国地域婦人団体連絡協議会 

○ 

− 

片 岡 秀 樹 

全国建具組合連合会 

○ 

− 

染 谷   昇 

日本チェーンストア協会 

○ 

− 

奥 山 峰 男 

小津産業株式会社 

○ 

− 

青 沼   勲 

王将製紙株式会社 

− 

○ 

村 松   正 

化繊和紙工業株式会社 

− 

○ 

石 川 俊 六 

ニコー製紙株式会社 

− 

○ 

一 瀬 秀 治 

有限会社一秀製紙工場 

− 

○ 

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S 3102-1992  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

氏名 

所属 

本 

分 

一 瀬 盛 正 

株式会社市川紙業 

− 

○ 

森 沢 豊 明 

三和製紙株式会社 

− 

○ 

井 上   米 

丸好製紙株式会社 

− 

○ 

益 本 尚 幸 

福陽製紙株式会社 

− 

○ 

小 林 豊 彦 

マルト和紙工業株式会社 

− 

○ 

浅 野   康 

丸三製紙株式会社 

− 

○ 

(事務局) 

阿 部 重 仕 

機械すき和紙連合会 

○ 

○ 

備考 “本”は本委員会を示し,“分”は分科会を示す。 

日用品部会 障子紙専門委員会 構成表(昭和52年10月1日制定のとき) 

氏名 

所属 

(委員会長) 

村 越   康 

工業技術院製品科学研究所 

沢 田   仁 

通商産業省生活産業局 

西 田 誠 次 

工業技術院標準部 

岡 本 瑞 石 

全国表具経師組合連合会 

一 瀬   憲 

山一和紙工業株式会社 

沢 村   守 

同和製紙株式会社 

三 木 輝 久 

三木特種製紙株式会社 

中 村 正 喜 

株式会社中村製紙所 

遠 藤   優 

広文堂製紙株式会社 

石 田 貞 生 

機械すき和紙連合会 

研 野 富貴子 

主婦連合会 

川 又 幸 子 

全国地域婦人団体連絡協議会 

茂 木 友里乃 

関西主婦連合会 

岩 崎 美 枝 

財団法人消費科学連合会 

金 森 房 子 

財団法人日本消費者協会 

磯 崎 公 子 

日本生活協同組合連合会 

木 田 清 子 

日本消費者連盟 

金 井 武 夫 

阿部興業株式会社 

浅 谷 矩 之 

日本チェーンストア協会 

奥 山 峯 男 

小津産業株式会社 

(事務局) 

山 本 繁 文 

工業技術院標準部電気規格課 

岩 永 明 男 

工業技術院標準部電気規格課 

(事務局) 

工 藤 英 武 

工業技術院標準部繊維化学規格課(平成4年5月1日改正のとき) 

平 塚 智 章 

工業技術院標準部繊維化学規格課(平成4年5月1日改正のとき)