S 2075:2011
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 区分······························································································································ 10
4.1 用途による区分 ············································································································ 10
4.2 出湯時の燃焼に関する区分 ····························································································· 11
4.3 ふろ系統の循環方式による区分 ······················································································· 11
4.4 追だき及び給湯の同時使用による区分··············································································· 12
5 モード効率算出までのフロー ····························································································· 12
6 標準使用モード ··············································································································· 15
6.1 標準使用モードの概要 ··································································································· 15
6.2 ふろがま,給湯機能による温水機器の区分ごとの標準使用モード ··········································· 16
6.3 対象試験機のための標準使用モードの修正 ········································································· 21
7 試験条件························································································································ 24
7.1 試験室の条件 ··············································································································· 24
7.2 給水条件 ····················································································································· 24
7.3 温水機器の設置状態及び使用状態····················································································· 25
7.4 缶体の沸き上げ温度の設定 ····························································································· 25
7.5 出湯温度の設定 ············································································································ 25
7.6 試験用燃料 ·················································································································· 25
7.7 試験開始条件 ··············································································································· 25
7.8 試験中のリモコンの運転スイッチ····················································································· 26
7.9 試験中のパイロットバーナ ····························································································· 26
8 試験装置························································································································ 26
8.1 試験装置の概要 ············································································································ 26
8.2 給湯系統 ····················································································································· 26
8.3 ふろ系統 ····················································································································· 26
8.4 試験用計測器仕様 ········································································································· 32
8.5 試験データの収集 ········································································································· 34
9 試験······························································································································ 34
9.1 試験方法の選択 ············································································································ 34
9.2 試験の手順 ·················································································································· 35
9.3 試験繰り返し回数 ········································································································· 38
9.4 試験条件の確認 ············································································································ 38
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(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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10 モード効率の算出 ·········································································································· 38
10.1 モード効率算出の基礎式 ······························································································· 38
10.2 モード出力熱量の算出 ·································································································· 39
10.3 モードエネルギー量の算出 ···························································································· 41
11 機器へのモード効率の表示 ······························································································ 44
附属書A(規定)浴槽水沸かし直し日を考慮した家庭用ガス・石油温水機器のモード効率測定法 ········ 45
附属書B(規定)家庭用ガス・石油温水機器のモード熱効率の算出方法 ········································· 54
附属書C(規定)浴槽水沸かし直し日を考慮した家庭用ガス・石油温水機器のモード熱効率測定法 ····· 56
附属書D(参考)給湯参考使用モードを用いた家庭用ガス・石油温水機器の効率測定法 ···················· 58
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)
から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経
て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
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家庭用ガス・石油温水機器のモード効率測定法
Measurement method of efficiency for
domestic gas and oil water heater under standard usage mode
序文
液化石油ガス1),都市ガス2)(以下,ガスという。)又は石油3)を燃料とする家庭用温水機器の熱効率測
定法は,機器の定格出力時における定常熱効率で規定している。これは,ふろの湯はり,シャワーなどの
ように比較的長時間使用する用途においては適正に評価できているが,台所,洗面などの短時間使用行為
については必ずしも評価できているとはいえない。一般家庭における湯の使用実態を調査すると,長時間
使用行為の回数よりはむしろ短時間使用行為の回数の方が多いことから,実使用状態を反映した効率の測
定法が必要である。
この規格は,短時間使用行為,長時間使用行為などの頻度について使用実態を反映した標準使用モード
を用いて温水機器の効率を測定する方法についてまとめたものである。
注1) 液化石油ガスとは,液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(昭和42年法律
第149号)に基づく施行規則(平成9年通商産業省令第11号)の“液化石油ガスの規格”に掲
げるガスをいう。
2) 都市ガスとは,ガス事業法(昭和29年法律第51号)に基づくガス用品の技術上の基準等に関
する省令(平成8年通商産業省令第42号)に掲げるガスグループのガスをいう。
3) 石油とは,JIS K 2203に規定する1号灯油をいう。
1
適用範囲
この規格は,ガス又は石油を燃料とする,主として一般家庭用の温水機器4)の標準使用モードを用いた
効率(以下,モード効率という。)の測定法について規定する。
ガスを燃料とする温水機器の給湯部は,瞬間形,石油を燃料とする温水機器の給湯部は,瞬間形5)又は
貯湯式6)のものとする。
なお,本来温水設備システムに含まれる配管については,この規格の適用から除外する。
注4) ガス給湯付ふろがま,ガス瞬間湯沸器,ガスふろがま,石油小形給湯機,石油給湯機付ふろが
ま,油だき温水ボイラ及び石油ふろがまのモード策定は,ふろ,給湯部だけとする。
5) 瞬間形とは,熱交換部が管式のもので,JIS S 3031に規定する加熱速度の測定方法によって測
定した時間(以下,加熱時間という。)が45秒以内のものをいう。
6) 貯湯式とは,熱交換部が缶(ドラム)式のもので,石油小形給湯機は,熱交換器容量が30 L以
下のものであり,かつ,加熱時間が200秒以内のもの,石油給湯機付ふろがまは,熱交換器容
量が50 L以下のものであり,かつ,加熱時間が300秒以内のものをいう。
2
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2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1602 熱電対
JIS C 1605 シース熱電対
JIS K 2203 灯油
JIS S 2091 家庭用燃焼機器用語
JIS S 2093 家庭用ガス燃焼機器の試験方法
JIS S 2109 家庭用ガス温水機器
JIS S 3031 石油燃焼機器の試験方法通則
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS S 2091によるほか,次による。
3.1
給湯機
ふろがま機能をもたない温水機器。湯はり機能はもつが,ふろがま機能の沸き上げ及び追だき機能はも
たない。
3.2
ふろがま
給湯機能をもたない温水機器。湯はり機能をもたず,ふろを沸かすときは,ふろがま機能の沸き上げ機
能で行う。
3.3
給湯付ふろがま
ふろがま機能に加え,給湯機能をもつ温水機器。ふろを沸かすときは,給湯機能を使用して湯はりを行
い,追だき及び沸かし直しをふろがま機能で行う。自動湯はり機能及び自動保温機能をもつもの又は自動
湯はり機能及び自動保温機能をもたないものがある。
3.4
湯はり
温水機器の給湯機能を使用して,浴槽に一定量の湯を入れること。この規格では,自動湯はり機能をも
つ温水機器であっても,給湯機能を使用して湯はりを行う。
3.5
追だ(焚)き
浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって湯温が低下したときに,温度低下した分をふろがま機
能を使用して,設定温度まで再加熱すること。浴槽温水の量は,変わらない。
3.6
自動追だき
追だきの一種で,浴槽温水を一定の時間間隔で自動的に再加熱すること。自動保温機能ともいう。
3.7
手動追だき
3
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追だきの一種で,入浴するときに浴槽温水を手動で再加熱すること。
3.8
沸き上げ
浴槽に水を入れて,ふろがま機能を使用して加熱すること。
3.9
沸かし直し
浴槽に残った前日の残り湯をふろがま機能を使用して再加熱すること。
3.10
中間期
春期又は秋期のこと。
3.11
標準使用モード
ふろ給湯標準使用モード,給湯標準使用モード及びふろ標準使用モードの総称。
3.12
ふろ給湯標準使用モード
代表的と考えられる,ある4人世帯の平日,中間期において,1日の各用途での湯使用及びふろについ
て,給湯,沸き上げ,沸かし直し及び追だきに関する開始時刻,継続時間,開始前停止時間,給湯使用温
度,給湯使用流量及び給湯使用量を示すモード。
3.13
給湯標準使用モード
ふろ給湯標準使用モードのうち,給湯に関連する部分を抜き出したモードのこと。
3.14
ふろ標準使用モード
ふろ給湯標準使用モードのうち,追だき,沸き上げ及び沸かし直しに関連する部分を抜き出したモード
のこと。
3.15
モード効率試験
浴槽水入替日の標準使用モードを用いて行う効率計算のための試験。試験には24時間を要するが,夜間
などについては効率に影響しない範囲で省略できる。
3.16
モード効率短縮試験
モード効率試験に対し,算出されるモード効率に影響しない範囲で停止時間を短縮した試験。この規格
で対象とする全ての温水機器がモード効率短縮試験を行えるわけではない。
3.17
モード効率強制冷却短縮試験
モード効率短縮試験に対し,算出されるモード効率に影響しない範囲で,更に時間を短縮させるために
通水冷却して試験時間を短縮した試験方法。この規格で対象とする全ての温水機器がモード効率強制冷却
短縮試験を行えるわけではない。
3.18
通水冷却
4
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試験体を改造などして給湯したときにもバーナへ点火しないようにし,給水を缶体に流すことで缶体を
強制的に冷却すること。この規格では,10秒間の放置後,5 L/分で90秒間の通水を行い,缶体を強制的に
冷却し,更に200秒間放置することで,モード効率短縮試験では最長1時間であった停止時間を5分に短
縮する。ただし,通水冷却するのは給湯部だけとする。
3.19
沸かし直しモード効率試験
浴槽水沸かし直し日の標準使用モードを用いて行うモード効率(浴槽水沸かし直し日)計算のための試
験。試験には24時間を要するが,夜間などについてはモード効率に影響しない範囲で省略できる。
3.20
沸かし直しモード効率短縮試験
沸かし直しモード効率試験に対し,算出されるモード効率(浴槽水沸かし直し日)に影響しない範囲で
停止時間を短縮した試験。この規格で対象とする全ての温水機器が沸かし直しモード効率短縮試験を行え
るわけではない。
3.21
沸かし直しモード効率強制冷却短縮試験
沸かし直しモード効率短縮試験に対し,算出されるモード効率(浴槽水沸かし直し日)に影響しない範
囲で,更に時間を短縮させるために通水冷却して試験時間を短縮した試験方法。この規格で対象とする全
ての温水機器が沸かし直しモード効率強制冷却短縮試験を行えるわけではない。
3.22
モード効率沸かし直し抽出試験
浴槽水沸かし直し日の標準使用モードの沸かし直し部分だけを行う試験。モード効率の試験結果におけ
る湯はり又は沸き上げの試験結果を,モード効率沸かし直し抽出試験の結果と置き換えることでモード効
率(浴槽水沸かし直し日)の結果が得られる。この規格で対象とする全ての温水機器がモード効率沸かし
直し抽出試験を行えるわけではない。
3.23
沸かし直し試験
ふろ給湯標準使用モード及びふろ標準使用モードの浴槽水沸かし直し日における沸かし直し部分だけの
効率を求めるための試験。浴槽水入替日の試験結果における湯はり部分を沸かし直し試験の結果に置き換
えることで,浴槽水沸かし直し日の試験結果とする。
3.24
貯湯保温試験
非出湯時にも断続燃焼する温水機器において,モード効率短縮試験時に短縮した時間分の貯湯保温に必
要なエネルギー量を算出するために,モード効率短縮試験とは別に行う貯湯保温部分だけを再現する試験。
3.25
短縮分消費電力試験
モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験を実施した場合,非出湯時消費電力がモード効率
試験を採用した場合に比べて不足することとなるため,短縮した時間分の消費電力を補うために行う試験。
3.26
消費行為
給湯,沸き上げ,沸かし直し及び追だきの開始から行う連続した一つの行為。
5
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3.27
継続時間
1回の消費行為の時間。
3.28
開始前停止時間
前の消費行為から次の消費行為までの時間。
3.29
ふろ加熱温度
温度低下した浴槽内の湯を追だきし,40 ℃に再加熱するときの加熱温度。浴槽自然冷却低下温度,浴槽
低下温度又はふろがまの場合のシャワーの代わりに浴槽水をく(汲)み出した後の給水による冷却を考慮
して計算する。直前の湯はり,沸き上げ,沸かし直し又は追だきが完了してからの経過時間及び入浴者の
人数によって異なる。
3.30
ふろ加熱量
180 Lの浴槽水をふろ加熱温度だけ温度上昇させるために必要な熱量。沸き上げ,沸かし直し又は追だ
きに区分される。
3.31
ふろ運転時間
ふろがま機能を使用して浴槽水を加熱するための時間。加熱する際の浴槽水温に応じて,沸き上げ時間,
追だき時間又は沸かし直し時間に分けられる。
3.32
沸き上げ時間
ふろがま機能を使用して沸き上げを行う際に,15 ℃,180 Lの水を40 ℃まで加熱するための時間。ふ
ろ効率予備試験によって算出する。
3.33
追だき時間
入浴又は浴槽からの放熱によって冷却された浴槽水を40 ℃まで再加熱するのに必要な時間。ふろ効率
予備試験によって算出する。
3.34
沸かし直し時間
試験室温度である20 ℃まで冷却された前日の残り湯180 Lを40 ℃まで再加熱するのに必要な時間。ふ
ろ効率予備試験によって算出する。
3.35
ふろ効率予備試験
沸き上げ時間,追だき時間及び沸かし直し時間を計算するために,沸き上げ,追だき及び沸かし直し時
の沸き上げ効率,追だき効率及び沸かし直し効率を求める際の試験。
3.36
浴槽自然冷却低下温度
浴槽内の湯を放置したときに浴槽,ふたからの熱損失及びふたの隙間から漏れる水蒸気によって,浴槽
温水が単位時間当たりに低下する温度。
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3.37
浴槽入浴低下温度
人が浴槽内の湯に入浴したときに,浴槽の温水が低下する温度。1人当たりの入浴による温度低下で表
す。
3.38
追だき効率
追だき時間を求めるふろ効率予備試験を行ったときのふろ効率。
3.39
沸き上げ効率
沸き上げ時間を求めるふろ効率予備試験を行ったときのふろ効率。
3.40
沸かし直し効率
沸かし直し時間を求めるふろ効率予備試験を行ったときのふろ効率。
3.41
出湯温度
温水機器の給湯接続口近傍の各瞬間の湯の温度。給湯使用温度が出湯温度と異なる場合は,温水機器の
給湯接続口に温度調節弁を設置し,給水と混合することで給湯使用温度となるようにする。
3.42
給湯使用温度
標準使用モードに示された給湯の各用途に使用する湯の温度。この規格では,全ての用途で40 ℃とす
る。
3.43
入浴時間帯
ふろを沸かしてから,最後の入浴者の入浴が完了するまでの時間。
3.44
浴槽水温確認時間
自動保温機能をもつ給湯付ふろがまが浴槽水温を検知し,温度低下時には追だきするまでの時間間隔。
浴槽水温確認時間は,工場出荷状態とする。
3.45
浴槽水入替日
浴槽水を完全に排水した状態から湯はり又はふろを沸き上げる日のこと。
3.46
浴槽水沸かし直し日
前日の残り湯を加熱することで,ふろを沸かし直す日のこと。
3.47
自動追だき開始時刻
自動追だき機能をもつ機器において,標準使用モードにおける自動追だき運転を開始する時刻のこと。
この規格では19時42分とする。
3.48
自動追だき回数
7
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自動保温機能をもつ給湯付ふろがまにおいて,入浴時間帯の自動追だき運転回数のこと。
3.49
缶体の沸き上げ温度
石油小形給湯機(貯湯式)又は石油給湯機付ふろがま(貯湯式),油だき温水ボイラにおける缶体の加熱
設定温度。
3.50
給水温度
温水機器の給水接続口近傍の各瞬間の水の温度。
3.51
出湯量
温水機器から出湯される,消費行為ごとの湯の総量。給湯使用温度と出湯温度とが等しい場合は,給湯
使用量に等しい。
3.52
給湯使用量
標準使用モードに示された,消費行為ごとの湯の総量。
3.53
出湯流量
単位時間当たりの出湯量。
3.54
給湯使用流量
単位時間当たりの給湯使用量。
3.55
ふろ循環流量
給湯付ふろがま又はふろがまの,ふろ循環水接続部における単位時間当たりの流量。
3.56
ふろ往き温度
給湯付ふろがま又はふろがまの,ふろ循環水接続口の浴槽への往きの循環水の温度。
3.57
ふろ戻り温度
給湯付ふろがま又はふろがまの,ふろ循環水接続口の浴槽からの戻りの循環水の温度。
3.58
給湯出力
温水機器が加熱した給湯の給水温度基準の単位時間当たり熱量。
3.59
行為給湯出力熱量
給湯で使用される,消費行為内での給湯出力の総量。
3.60
ふろ出力
温水機器が加熱した,ふろ循環水のふろ戻り温度基準の単位時間当たりの熱量。
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3.61
モード出力熱量
標準使用モードによって温水機器が実際に加熱した熱量。モード給湯出力熱量とモードふろ出力熱量と
の合計。
3.62
モード給湯出力熱量
標準使用モードによって給湯を使用したときの給湯出力の総量。
3.63
モード湯はり出力熱量
モード給湯出力熱量のうち,湯はり用途で使用される給湯出力の総量。
3.64
モードふろ出力熱量
標準使用モードによってふろがま機能を使用したときの,ふろ出力の総量。モード沸き上げ出力熱量及
びモード追だき出力熱量で構成される。
3.65
モード沸き上げ出力熱量
標準使用モードによってふろの沸き上げをしたときのふろ出力の総量。
3.66
モード追だき出力熱量
標準使用モードによってふろの追だきをしたときのふろ出力の総量。
3.67
モード沸かし直し出力熱量
附属書Aに規定した標準使用モードによってふろの沸かし直しをしたときのふろ出力の総量。
3.68
実測ガス熱量
モード効率試験,モード効率短縮試験,モード効率強制冷却短縮試験又は貯湯保温試験を実施している
間に消費されるガスの熱量。ガス温度,大気圧,ガス圧力及び飽和水蒸気圧によってガスの密度に関する
補正を行ったものをいう。
3.69
実測石油熱量
モード効率試験,モード効率短縮試験,モード効率強制冷却短縮試験又は貯湯保温試験を実施している
間に消費される石油の熱量。
3.70
実測電力量
モード効率試験,モード効率短縮試験,モード効率強制冷却短縮試験又は貯湯保温試験を実施している
間に消費される電力量。温水機器の制御用に加えて,気化ヒータ,各種センサー,リモコンの表示などの
消費電力を含む。ただし,凍結防止ヒータは含めない。
3.71
モードガス熱量
標準使用モードによって湯を使用したときに,温水機器が消費するガスの熱量の総量。非出湯時のパイ
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ロットバーナ及び非出湯時にも断続燃焼する温水機器において,非出湯時におけるガスの熱量も含む。
3.72
モード石油熱量
標準使用モードによって湯を使用したときに,温水機器が消費する石油の熱量の総量。非出湯時にも断
続燃焼する温水機器において,非出湯時における石油の熱量も含む。
3.73
非出湯時消費電力
出湯停止後30分から30分間の平均消費電力で,非出湯時消費電力試験に従って算出する。温水機器の
制御用に加え,気化ヒータ,各種センサー,リモコンの表示などの消費電力を含む。モード効率短縮試験
又はモード効率強制冷却短縮試験を実施した場合には,短縮された時間の消費電力量をモード電力量に加
える。
3.74
モード電力量
標準使用モードによって湯を使用したときに,温水機器が消費する電力の2次エネルギーの総量。燃焼
時の消費電力量と非出湯時消費電力量との合計とする。ただし,商用電源を必要としない温水機器の場合
には無視してもよい。
3.75
モードエネルギー量
モードガス熱量又はモード石油熱量にモード電力量を加えた総合エネルギー量。
3.76
モード熱エネルギー量
モードガス熱量又はモード石油熱量。モード電力量を除いたモードエネルギー量。
3.77
モード湯はりエネルギー量
モードエネルギー量のうち,湯はりに使用されるエネルギー量。
3.78
モード湯はり熱エネルギー量
モード湯はりエネルギー量のうち,電力量を除いたエネルギー量。
3.79
モード沸き上げエネルギー量
モードエネルギー量のうち,沸き上げに使用されるエネルギー量。
3.80
モード沸き上げ熱エネルギー量
モード沸き上げエネルギー量のうち,電力量を除いたエネルギー量。
3.81
モード追だきエネルギー量
モードエネルギー量のうち,追だきに使用されるエネルギー量。
3.82
モード沸かし直しエネルギー量
附属書Aに規定した浴槽水沸かし直し日のモードエネルギー量のうち,沸かし直しに使用されるエネル
10
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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ギー量。
3.83
モード沸かし直し熱エネルギー量
モード沸かし直しエネルギー量のうち,電力量を除いたエネルギー量。
3.84
モード自然循環ふろ電力量
商用電源を必要とする自然循環式のふろがまの沸き上げ,追だき時の合計電力量。JIS S 3031の消費電
力試験によって得られた燃焼時の消費電力に沸き上げ時間及び追だき時間を乗じて求める。
3.85
モード沸かし直し電力量
商用電源を必要とする自然循環式のふろがまの沸かし直しの合計電力量。JIS S 3031の消費電力試験に
よって得られた燃焼時の消費電力に沸かし直し時間を乗じて求める。
3.86
短縮時間貯湯保温エネルギー量
モード効率短縮試験時に,短縮した時間に消費される貯湯保温に必要なエネルギー量のことで,貯湯保
温試験によって得られたエネルギー量の積算値。
3.87
モード効率
この規格の標準使用モードに基づき測定した出力熱量及び電力量を含んだエネルギー量を基に算出した
効率。モード出力熱量をモードエネルギー量で除したもの。
3.88
モード熱効率
この規格の標準使用モードに基づき測定した出力熱量及び熱エネルギー量を基に算出した効率。モード
出力熱量をモード熱エネルギー量で除したもの。
3.89
モード時間
標準使用モードにおける,最初の消費行為が開始する時刻から最後の消費行為が完了するまでの経過時
間。用途による区分又は試験方法によって異なる。
3.90
短縮時間
モード効率短縮試験を採用する場合に,24時間からモード時間を減じた時間。
3.91
最大出力
温水機器のもつ出力の最大値。給湯最大出力及びふろ最大出力がある。
4
区分
4.1
用途による区分
温水機器の用途は,表1のとおりに区分する。各区分における機能は,表1による。
11
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表1−用途による温水機器の区分
燃料
区分
給湯機能
ふろがま機能
湯
は
り
シ
ャ
ワ
ー
洗
面
台
所
沸
き
上
げ
沸
か
し
直
し
自
動
追
だ
き
手
動
追
だ
き
ガス
a) ガス給湯付ふろがま(BF式など浴室専用機)
○
○
○a)
○
○
b) ガス給湯付ふろがま[a) 以外,自動保温付機器]
○
○
○
○
○
○
○
c) ガス給湯付ふろがま[a) 以外,自動保温なし機器]
○
○
○
○
○
○
d) 元止め式のガス瞬間湯沸器
○
e) 先止め式のガス瞬間湯沸器(台所専用)
○
f) 先止め式のガス瞬間湯沸器(台所,洗面用)
○
○
g) 先止め式のガス瞬間湯沸器(全用途用)
○
○
○
○
h) ガスふろがま(自動保温付機器)
○
○
○
○
i)
ガスふろがま(自動保温なし機器)
○
○
○
石油
j) 石油給湯機付ふろがま(瞬間形)
○
○
○
○
○
○
○
k) 石油給湯機付ふろがま(貯湯式)
○
○
○
○
○
○
○
l)
油だき温水ボイラ(複合機能)
○
○
○
○
○
○
○
m) 石油小形給湯機(瞬間形)
○
○
○
○
n) 石油小形給湯機(貯湯式)
○
○
○
○
o) 油だき温水ボイラ(給湯専用)
○
○
○
○
p) 石油ふろがま
○
○
○
○:区分ごとに対象とする用途。
注a) 給湯付ふろがま(BF式など浴室専用機)で給湯配管の接続口をもつ温水機器だけ適用する。
4.2
出湯時の燃焼に関する区分
この規格における試験方法では,出湯時の燃焼状態によって試験方法又は手順に相違がある。そのため,
この規格では表2のように区分する。
表2−出湯時の燃焼による温水機器の区分
区分
例
非出湯時に燃焼を停止している機器a) ガス給湯付ふろがま,ガス瞬間湯沸器,石油給湯機付ふろがま(瞬間形),
石油小形給湯機(瞬間形)など
パイロットバーナをもつ機器
BF式など
非出湯時にも断続燃焼する機器b)
石油給湯機付ふろがま(貯湯式),油だき温水ボイラ及び石油小形給湯機
(貯湯式)
ふろがま
ガスふろがま及び石油ふろがま
注a) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときは燃焼を停止している機器をいう。
b) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときにも断続燃焼する機器をいう。
4.3
ふろ系統の循環方式による区分
ふろ系統の循環方式によって試験装置及び試験方法が異なるので,表3に示すように区分する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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表3−ふろ系統の循環方式による区分
区分
説明
強制循環式
沸き上げ,追だき,沸かし直しをする際に浴槽水をポンプを用いて強制循環するふろがまの方式。
自然循環式
沸き上げ,追だき,沸かし直しをする際に浴槽水を自然循環するふろがまの方式。
4.4
追だき及び給湯の同時使用による区分
給湯付ふろがまでは,追だき及び給湯の同時運転の可否によって標準使用モードが異なるので,表4に
示すように区分する。
表4−追だき及び給湯の同時使用による区分
区分
説明
追だき給湯同時使用できる機器
追だき運転中であっても,給湯需要があった際に追だき及び給湯を同時に行え
る機器。
追だき給湯同時使用できない機器
追だき運転中に給湯需要があった場合に,追だき又は給湯のいずれかが停止し,
終了した段階で停止していた追だき又は給湯を再開する機器。この規格では,
給湯を優先して運転することとする。
5
モード効率算出までのフロー
この規格におけるモード効率試験は,図1〜図3に示すフローチャートに基づいて実施する。
13
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
開始
用途による標準使用モードの修正(6.3.1)
非出湯時にも断続燃
焼する機器(4.2)
缶体の沸き上げ温度の設定(7.4)
Yes
出湯温度の設定(7.5)
No
給湯使用温度又は給湯使用流量が確保できない
場合の修正(6.3.5)
出湯流量計の校正、流量調整弁の調整(8.2, 8.4)
試験開始条件の設定(7.7)
試験方法の選択(9.1)
モード効率試験
モード効率試験の実施(9.2.1.1)
モード効率短縮試験又はモード
効率強制冷却短縮試験の実施
(9.2.1.2)
モード効率短縮試験又は
モード効率強制冷却短縮試験
非出湯時にも断続燃
焼する機器(4.2)
貯湯保温試験の実施(9.2.3)
商用電源を必要とす
る
非出湯時消費電力試験の実施
(9.2.4)
モード効率の算出(箇条10)
Yes
No
Yes
No
終了
給湯部分の試験準備
夜間の試験を省略し商
用電源を必要とする
非出湯時消費電力試験の実施
(9.2.4)
Yes
No
図1−給湯機のモード効率算出までのフローチャート
14
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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非出湯時消費電力試験の実施(9.2.4)
No
開始
ふろ系統の循環方式
による区分(4.3)
自然循環式
強制循環式
モード自然循環ふろ電力量の計算
(10.3.2.2)
商用電源を必要とす
る
Yes
No
自動追だき回数の修正(6.3.2)
ふろ効率予備試験の実施(9.2.2)
沸き上げ効率、追だき効率の計算(9.2.2)
自動保温付機器
ふろ加熱温度の計算(6.3.3)
沸き上げ時間又は追だき時間の
計算(6.3.3)
モード効率試験の実施
(9.2.1.1,9.2.5)
商用電源を必要とす
る
Yes
モード効率の算出(箇条10)
①モード沸き上げ出力熱量
②モード追だき出力熱量
③モード沸き上げエネルギー量
④モード追だきエネルギー量
の計算(10.2, 10.3.2.2)
No
Yes
終了
a)
ふろ部分の試験準備
注a) 給湯付ふろがまの試験のときには実施しない。
図2−ふろがまのモード効率算出までのフローチャート
15
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開始
給湯部分の試験準備
(図1参照)
ふろ部分の試験準備
試験方法の選択(9.1)
モード効率試験
モード効率試験の実施(9.2.1.1)
モード効率短縮試験又はモード
効率強制冷却短縮試験の実施
(9.2.1.2)
商用電源を必要とす
る
非出湯時消費電力試験の実施
(9.2.4)
モード効率の算出(箇条10)
Yes
No
終了
モード効率短縮試験又は
モード効率強制冷却短縮試験
a)
a)
夜間の試験を省略し商
用電源を必要とする
非出湯時消費電力試験の実施
(9.2.4)
Yes
No
非出湯時にも断続燃
焼する機器(4.2)
貯湯保温試験の実施(9.2.3)
Yes
No
(図2参照)
注a) 自然循環式の場合は給湯部分だけ試験する。
図3−給湯付ふろがまのモード効率算出までのフローチャート
6
標準使用モード
6.1
標準使用モードの概要
モード効率測定のための標準使用モードは,通常,6.2に示すふろがま,給湯機能による温水機器の区分
ごとの標準使用モードとする。ただし,試験する温水機器によっては,用途が異なる場合又は機器の最大
出力が不足することがあるので,表5に示す方法で6.2に示す標準使用モードを修正する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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表5−ふろがま,給湯機能による温水機器の区分ごとの標準使用モード修正内容
給湯付ふろがま
給湯機
ふろがま
自動保温付
機器
自動保温な
し機器
自動保温付
機器
自動保温な
し機器
ベースとなる標準使用モードの選定
表6
表7
表8
表9
表10
用途による標準使用モードの修正(6.3.1)
○
○
○
−
−
自動保温付機器の自動追だき回数の修正(6.3.2)
○
−
−
○
−
沸き上げ時間又は追だき時間の計算(6.3.3)a)
○
○
−
○
○
給湯の消費行為及び追だき時間が重複する場合
の修正(6.3.4)
○
○
−
−
−
給湯使用温度又は給湯使用流量が確保できない
場合の修正(6.3.5)
○
○
○
○
○
○:必要があれば修正する項目
−:当該機能がない又は修正の必要がない項目
注a) 強制循環式の場合
6.2
ふろがま,給湯機能による温水機器の区分ごとの標準使用モード
使用する標準使用モードは,6.2.1〜6.2.3から選択する。
なお,標準使用モードとは異なる湯の使用実態における効率の測定方法については,附属書Dを参照す
る。
6.2.1
ふろ給湯標準使用モード
給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モードは,自動保温の有無によって異なる。また,ふろについては
浴槽水入替日について示すが,浴槽水沸かし直し日の試験方法については,附属書Aで規定する。
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表6−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温付機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
洗面
6:45:00
120
−
5
10.00 台所
19:57:00
30
120
5
2.50
6:47:30
10
30
5
0.83
19:58:00
10
30
5
0.83
6:48:10
10
30
5
0.83
20:03:10
30
300
5
2.50
6:49:20
10
60
5
0.83
20:04:10
10
30
5
0.83
6:50:00
10
30
5
0.83
20:04:50
10
30
5
0.83
台所
8:00:00
60
4 190
5
5.00
自動追だ
き
20:12:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
8:01:30
10
30
5
0.83 シャワー
20:15:00
300
600
10
50.00
8:02:10
10
30
5
0.83 台所
20:21:00
10
60
5
0.83
8:12:20
300
600
5
25.00
20:21:40
10
30
5
0.83
8:19:20
30
120
5
2.50
20:22:20
10
30
5
0.83
12:45:00
60
15 910
5
5.00
20:23:00
10
30
5
0.83
12:46:30
10
30
5
0.83
自動追だ
き
20:42:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
12:47:10
10
30
5
0.83
21:12:00
57秒c)
0.7 ℃d)
0.53×103 kJ d)
−
−
12:52:20
120
300
5
10.00
21:42:00
57秒c)
0.7 ℃d)
0.53×103 kJ d)
−
−
12:55:20
30
60
5
2.50 洗面
21:45:00
120
4 910
5
10.00
18:00:00
60
18 250
5
5.00
21:47:30
10
30
5
0.83
18:01:30
10
30
5
0.83
21:48:10
10
30
5
0.83
18:03:40
60
120
5
5.00
21:48:50
10
30
5
0.83
18:09:40
60
300
5
5.00 シャワー
21:59:00
120
600
10
20.00
18:11:10
10
30
5
0.83 洗面
22:01:30
10
30
5
0.83
18:11:50
10
30
5
0.83
22:02:10
10
30
5
0.83
18:12:30
10
30
5
0.83
自動追だ
き
22:12:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
18:17:40
30
300
5
2.50 シャワー
22:17:20
300
900
10
50.00
18:18:40
10
30
5
0.83 洗面
22:24:20
30
120
5
2.50
18:19:20
10
30
5
0.83
22:25:50
10
60
5
0.83
湯はりb)
19:30:00
720
4 230
15
180.00
22:28:00
60
120
5
5.00
台所
19:45:00
120
180
5
10.00
22:30:00
10
60
5
0.83
19:47:30
30
30
5
2.50
シャワー
19:53:00
120
300
10
20.00
・給湯使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とする。
・合計給湯使用量は,456 L/日。
・開始前停止時間とは,前の給湯行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
・自動追だき回数は[入浴時間帯160(分)/浴槽水温確認時間(分)]によって決定する。
なお,端数は切り捨てる。この表は,浴槽水温確認時間が30分の例。
18
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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表6−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温付機器)(続き)
・モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を3 600秒とする。また,モード効率強制冷
却短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を10秒停止後,5 L/分で90秒の通水冷却を行い,更
に200秒停止とする。通水冷却は,給湯部だけとする。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場合は,湯
水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
b) 湯はりは,19時42分に完了する。自動追だき開始時刻は,湯はりが完了した19時42分とする。また,4人
目のシャワー終了後の22時22分20秒に自動追だきを停止する。
c) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %として,温度低下・冷却熱量に相当する追だき時
間を試算した加熱時間(秒)を参考として表示した。
d) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための自動追だ
きにおけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
19
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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表7−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温なし機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
洗面
6:45:00
120
−
5
10.00 シャワー
19:53:00
120
300
10
20.00
6:47:30
10
30
5
0.83 台所
19:57:00
30
120
5
2.50
6:48:10
10
30
5
0.83
19:58:00
10
30
5
0.83
6:49:20
10
60
5
0.83
20:03:10
30
300
5
2.50
6:50:00
10
30
5
0.83
20:04:10
10
30
5
0.83
台所
8:00:00
60
4 190
5
5.00
20:04:50
10
30
5
0.83
8:01:30
10
30
5
0.83
手動追だ
き
20:12:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
8:02:10
10
30
5
0.83 シャワー
20:15:00
300
600
10
50.00
8:12:20
300
600
5
25.00 台所
20:21:00
10
60
5
0.83
8:19:20
30
120
5
2.50
20:21:40
10
30
5
0.83
12:45:00
60
15 910
5
5.00
20:22:20
10
30
5
0.83
12:46:30
10
30
5
0.83
20:23:00
10
30
5
0.83
12:47:10
10
30
5
0.83 洗面
21:45:00
120
4 910
5
10.00
12:52:20
120
300
5
10.00
21:47:30
10
30
5
0.83
12:55:20
30
60
5
2.50
21:48:10
10
30
5
0.83
18:00:00
60
18 250
5
5.00
21:48:50
10
30
5
0.83
18:01:30
10
30
5
0.83
手動追だ
き
21:52:00
243秒c)
2.99 ℃d)
2.26×103 kJ d)
−
−
18:03:40
60
120
5
5.00 シャワー
21:59:00
120
600
10
20.00
18:09:40
60
300
5
5.00 洗面
22:01:30
10
30
5
0.83
18:11:10
10
30
5
0.83
22:02:10
10
30
5
0.83
18:11:50
10
30
5
0.83
手動追だ
き
22:12:00
92秒c)
1.13 ℃d)
0.85×103 kJ d)
−
−
18:12:30
10
30
5
0.83 シャワー
22:17:20
300
900
10
50.00
18:17:40
30
300
5
2.50 洗面
22:24:20
30
120
5
2.50
18:18:40
10
30
5
0.83
22:25:50
10
60
5
0.83
18:19:20
10
30
5
0.83
22:28:00
60
120
5
5.00
湯はりb)
19:30:00
720
4 230
15
180.00
22:30:00
10
60
5
0.83
台所
19:45:00
120
180
5
10.00
19:47:30
30
30
5
2.50
・給湯使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とする。
・合計給湯使用量は,456 L/日。
・開始前停止時間とは,前の給湯行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
・モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を3 600秒とする。また,モード効率強制冷
却短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を10秒停止後,5 L/分で90秒の通水冷却を行い,更
に200秒停止とする。通水冷却は,給湯部だけとする。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場合は,湯
水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
b) 湯はりは,19時42分に終了する。
c) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %として,温度低下・冷却熱量に相当する追だき時
間を試算した加熱時間(秒)を参考として表示した。
d) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための手動追だ
きにおけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
20
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.2.2
給湯標準使用モード
表8−給湯機の給湯標準使用モード
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
洗面
6:45:00
120
−
5
10.00
湯はりb)
19:30:00
720
4 230
15
180.00
6:47:30
10
30
5
0.83
台所
19:45:00
120
180
5
10.00
6:48:10
10
30
5
0.83
19:47:30
30
30
5
2.50
6:49:20
10
60
5
0.83
シャワー
19:53:00
120
300
10
20.00
6:50:00
10
30
5
0.83
台所
19:57:00
30
120
5
2.50
台所
8:00:00
60
4 190
5
5.00
19:58:00
10
30
5
0.83
8:01:30
10
30
5
0.83
20:03:10
30
300
5
2.50
8:02:10
10
30
5
0.83
20:04:10
10
30
5
0.83
8:12:20
300
600
5
25.00
20:04:50
10
30
5
0.83
8:19:20
30
120
5
2.50
シャワー
20:15:00
300
600
10
50.00
12:45:00
60
15 910
5
5.00
台所
20:21:00
10
60
5
0.83
12:46:30
10
30
5
0.83
20:21:40
10
30
5
0.83
12:47:10
10
30
5
0.83
20:22:20
10
30
5
0.83
12:52:20
120
300
5
10.00
20:23:00
10
30
5
0.83
12:55:20
30
60
5
2.50
洗面
21:45:00
120
4 910
5
10.00
18:00:00
60
18 250
5
5.00
21:47:30
10
30
5
0.83
18:01:30
10
30
5
0.83
21:48:10
10
30
5
0.83
18:03:40
60
120
5
5.00
21:48:50
10
30
5
0.83
18:09:40
60
300
5
5.00
シャワー
21:59:00
120
600
10
20.00
18:11:10
10
30
5
0.83
洗面
22:01:30
10
30
5
0.83
18:11:50
10
30
5
0.83
22:02:10
10
30
5
0.83
18:12:30
10
30
5
0.83
シャワー
22:17:20
300
900
10
50.00
18:17:40
30
300
5
2.50
洗面
22:24:20
30
120
5
2.50
18:18:40
10
30
5
0.83
22:25:50
10
60
5
0.83
18:19:20
10
30
5
0.83
22:28:00
60
120
5
5.00
22:30:00
10
60
5
0.83
・給湯使用温度は用途,時刻によらず40 ℃とする。
・合計給湯使用量は456 L/日。
・開始前停止時間とは,前の給湯行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
・モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を3 600秒とする。また,モード効率強制冷却
短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を10秒停止後,5 L/分で90秒の通水冷却を行い,更に
200秒停止とする。通水冷却は給湯部だけとする。
注a) 給湯使用流量は給湯使用温度(40 ℃)における流量である。
b) 湯はりは,19時42分に終了する。
21
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.2.3
ふろ標準使用モード
表9−ふろがまのふろ標準使用モード(自動保温付機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水量
(L)
沸き上げa)
19:08:10
2 030秒b)
25.0 ℃
18.8×103 kJ
−
180
自動追だ
き
21:12:00
57秒b)
0.70 ℃c)
0.53×103 kJ c)
−
0
自動追だ
き
20:12:00
336秒b)
1.36 ℃c)
3.12×103 kJ c)
−
20 d)
21:42:00
57秒b)
0.70 ℃c)
0.53×103 kJ c)
−
0
20:42:00
336秒b)
1.36 ℃c)
3.12×103 kJ c)
−
20 d)
22:12:00
336秒b)
1.36 ℃c)
3.12×103 kJ c)
−
20 d)
注a) 沸き上げは,19時42分に沸き上がる時刻に開始する。
b) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %としたときの沸き上げ時間及び追だき時間(秒)
を参考として表示した。
c) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための自動追だき
におけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
d) 入浴者がシャワーの代わりにく(汲)み出して使う浴槽水の量で,追だきの前に補給する水の量。
表10−ふろがまのふろ標準使用モード(自動保温なし機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水量
(L)
沸き上げa)
19:08:10
2 030秒b)
25.0 ℃
18.8×103 kJ
−
180
手動追だ
き
21:52:00
442秒b)
5.44 ℃c)
4.10×103 kJ c)
−
20 d)
手動追だ
き
20:12:00
324秒b)
3.99 ℃c)
3.00×103 kJ c)
−
20 d)
22:12:20
307秒b)
3.78 ℃c)
2.85×103 kJ c)
−
20 d)
注a) 沸き上げは,19時42分に沸き上がる時刻に開始する。
b) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %としたときの沸き上げ時間及び追だき時間(秒)を
参考として表示した。
c) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための手動追だき
におけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
d) 入浴者がシャワーの代わりにく(汲)み出して使う浴槽水の量で,追だきの前に補給する水の量。
6.3
対象試験機のための標準使用モードの修正
6.3.1
用途による標準使用モードの修正
6.2に規定した標準使用モードは,ふろがま,給湯機能による温水機器の区分に応じて全ての給湯の用途
に対応して作成されている。表1に示したように,温水機器によって給湯の用途が異なるため,給湯の用
途に応じて標準使用モードを修正する必要がある。6.2で規定した標準使用モードから表1に示した給湯
の用途に含まれない用途を除いたものを,当該機器の標準使用モードとする。
22
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3.2
自動保温付機器の自動追だき回数の修正
自動保温付機器において,ふろを沸かしてから最後の入浴者の入浴が完了するまでの間の自動追だき回
数は,温水機器固有の浴槽水温確認時間によって異なる。表6に示したふろ給湯標準使用モードは,浴槽
水温確認時間が30分の例である。自動追だきは,自動追だき開始時刻から浴槽水温確認時間ごとに自動追
だき回数を式(1)によって求め,その分だけ配置する。
=
interval
bath
t
t
Int
N
·········································································· (1)
ここに,
N: 自動追だき回数(回)
Int(): ()内の端数を切り捨てる
tbath: 入浴時間帯(160分)
tinterval: 浴槽水温確認時間(分)(温水機器固有の値。
浴槽水温確認時間が自由に変えられる機器に
ついては,工場出荷状態とする)
6.3.3
沸き上げ時間又は追だき時間の計算
強制循環式の給湯付ふろがま,ふろがまの沸き上げ又は追だきは,モード効率試験,モード効率短縮試
験又はモード効率強制冷却短縮試験を行う際に,式(2)で求めた沸き上げ時間又は追だき時間に準じ運転時
間によって試験機を制御する。自然循環式の場合は沸き上げ又は追だきの試験には必要ないが,商用電源
を必要とする温水機器のモード自然循環ふろ電力量を計算するときに必要となる。
9.2.2に規定したふろ効率予備試験で得られる沸き上げ効率又は追だき効率を使用して,沸き上げ時間又
は追だき時間を式(2)によって求める。
100
b
b
in,
b
out,
b
η
×
=
Q
Q
t
··········································································· (2)
ここに,
tb: 沸き上げ時間又は追だき時間(秒)
Qout, b: ふろ加熱量(kJ)
Qin, b: ふろ燃料消費量(kW)(温水機器固有の値。
機器の定格値)
ηb: ふろ効率予備試験によって得られた沸き上げ
効率又は追だき効率(%)
ふろ加熱量は,浴槽水の低下温度に応じて式(3)によって求める。
bl
bath
p
w
b
out,
T
V
C
ρ
Q
×
×
×
=
······························································ (3)
ここに,
Qout, b: ふろ加熱量(kJ)
ρw: 浴槽水の密度(1 000 kg/m3)
Cp: 水の定圧比熱[4.19 kJ/(kg・K)]
Vbath: 浴槽水の容量(0.18 m3)
Tbl: ふろ加熱温度(℃は,表6,表7,表9及び
表10に記載)
ふろ加熱温度は,表6,表7,表9及び表10に例を示したが,条件が異なる場合には,式(4)によって計
算する。
[]
(
)
b
cw
human
natural
interval
bl
600
3
N
T
T
T
t
T
×
+
+
×
=
··············································· (4)
ここに,
Tbl: ふろ加熱温度(℃)
tinterval: 浴槽水温確認時間(分)(温水機器固有の
値。浴槽水温確認時間が自由に変えられる
23
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
機器については,工場出荷状態とする)
Tnatural: 浴槽自然冷却低下温度(1.4 ℃/h)
Thuman: 浴槽入浴低下温度(0.66 ℃/人)
[]: 給湯付ふろがまの場合は0とする
Tcw: シャワーの代わりに浴槽水20 L/人をく(汲)
み出して使った20 Lの給水による浴槽水温
の低下(2.78 ℃/人)
Nb: 前回の湯はり,沸き上げ又は追だきが終了
してからの入浴人数(人)
6.3.4
給湯の消費行為及び追だき時間が重複する場合の修正
給湯の消費行為及び追だき時間が重複する場合,“追だき給湯同時使用できる機器”は給湯及び追だきを
同時に行うが,“追だき給湯同時使用できない機器”の場合は,給湯の消費行為を優先させ,給湯の消費行
為が終了した時点で追だきを行う。このとき,追だき時間は,6.3.3で算出したとおりとなるようにする。
6.3.5
給湯使用温度又は給湯使用流量が確保できない場合の修正
最大出力の能力の不足などによって,6.2に規定した給湯使用温度又は給湯使用流量が確保できない温水
機器の場合には,次による(図4参照)。
a) 給湯又は追だきの場合 給湯使用量と給湯使用温度(40 ℃)とが標準使用モードと同じとなるように
継続時間で調節する。給湯及び追だきの開始前停止時間は,6.2に規定した標準使用モードと同じとす
るため,能力が不足する場合,モード時間が,6.2に規定した標準使用モードよりも長くなる。この長
くなった時間は夜間で調整し,非出湯時消費電力量又は短縮時間保温エネルギー量の算出については
24時間当たりとして考える。この場合,追だきにおけるふろ加熱温度及びふろ加熱量は変わらないも
のとする。
b) 湯はり又は沸き上げの場合 湯はり又は沸き上げは開始前停止時間を調整し,湯はり又は沸き上げの
終了時刻が,6.2に規定した標準使用モードと同じになるように調整する。例えば,表6に示したふろ
給湯標準使用モードにおいて,17.4 kW(給湯付ふろがまの10号相当)の温水機器の場合,給水温度
15 ℃,出湯温度40 ℃のとき,最大出湯能力が10 L/分となるため,湯はりにおける15 L/分に対して
能力が不足することとなる。このため,継続時間を1 080秒とし,湯はりの開始時刻を360秒繰り上
げて19時24分00秒とする。
24
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
時間
出
湯流
量
b)湯はり,沸き上げ以外の場合
時間
出湯流
量
a)標準使用モード
最大出力
最大出力と同じ出力となるように時間を調整する
停止時間は標準使用モードと同じ
最初の開始時刻は
標準使用モードと同じ
能力が不足する
次の開始時刻は
後ろにずらす
時間
出湯
流量
c)湯はり,沸き上げの場合
最大出力
最大出力と同じ出力となるように時間を調整する
停止時間は標準使用モードと同じ
開始時刻は
終了時刻が
標準使用モードと同じに
なるように前にずらす
能力が不足する
次の開始時刻は変更しない
図4−最大出力が不足する場合の標準使用モードの調整方法
7
試験条件
7.1
試験室の条件
試験室の条件は,表11による。
表11−試験室の条件
項目
条件
試験室の温度
試験中の試験室の温度は,20±4 ℃とする。
試験室の湿度
試験室の湿度は,JIS Z 8703の表2に規定する“常湿”[標準湿度状態20級:(65±20) %]とする。
室内の雰囲気
室内の雰囲気は,0.2 %以上の二酸化炭素及び0.002 %以上の一酸化炭素が含まれていない。また,
燃焼に影響を与える気流がない。
7.2
給水条件
試験中の安定出湯時の給水温度は,15±2 ℃とする。
なお,この試験方法は断続的な出湯を再現した試験であり,給湯停止時に配管内の給水が試験室の温度
25
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
の影響を受けることから,給水配管は極力短くなるように工夫する。また,非出湯時にも断続燃焼する機
器については,試験室の温度と給水温度との影響を強く受けるため,試験室温度マイナス給水温度が5±
2 ℃以内となるようにする。
7.3
温水機器の設置状態及び使用状態
温水機器の設置状態は,取扱説明書などに示す状態とし,強制排気形機器の排気管及び強制給排気形機
器の給排気筒は,最小長さで設置した状態とする。使用状態は,出荷状態とする。ただし,試験の項目に
よって試験結果に影響を及ぼさない改造,例えば,自動運転の改造,制御装置の信号系を外部制御する改
造,パイロットバーナのガス通路の改造,モード効率強制冷却短縮試験を行う場合の通水のための改造な
どについては,差し支えない。
7.4
缶体の沸き上げ温度の設定
石油小形給湯機(貯湯式)又は石油給湯機付ふろがま(貯湯式)の場合,缶体の沸き上げ温度を60 ℃
以上となるように設定する。
7.5
出湯温度の設定
出湯温度は,出湯温度設定の可否によって異なり,表12による。
出湯温度が設定できる温水機器においては,給湯使用温度と同じ40 ℃とし,それ以外の温水機器にお
いては,表12に示す温度が目標となるように調節する。
上記以外の温水機器で,器具水栓で使用する温水機器の場合には,次によって標準使用モードの継続時
間及び開始時刻を修正する。
a) 手動で燃焼量が切り替えられる場合には,最大の燃焼とする。
b) 出湯温度が表12に示すような温度となるような出湯流量を求める。
c) 行為給湯出力熱量及び停止時間が標準使用モードと同じになるように,継続時間及び開始時刻を調節
する。
表12−温水機器の設定出湯温度・目標出湯温度
単位 ℃
出湯温度の設定
湯水の混合
設定出湯温度・目標出湯温度
リモコンなどで出湯温度が40 ℃に設定で
きる温水機器。
−
40
上記以外の温水機器。
使用水栓で湯水混合する温水機器
60以上
器具水栓で使用する温水機器
40
7.6
試験用燃料
試験用燃料は,表13による。
表13−試験用燃料
燃料
試験用燃料
ガス
JIS S 2093による。
石油
JIS K 2203に規定する1号灯油とする。
7.7
試験開始条件
試験は,表2に示した出湯時の燃焼による区分に応じて,温水機器が表14に示す状態となっていること
を確認した後に開始する。
26
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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表14−非出湯時の燃焼に関する区分ごとの試験開始条件
非出湯時の燃焼に関する区分
試験の開始条件
非出湯時に燃焼を停止している
機器a)
試験室に十分な時間放置し,試験体内部の温度が試験室温度と同等と
みなせる状態とする。
パイロットバーナをもつ機器
非出湯時にも断続燃焼する機器b) 缶体の温度が,7.4に規定した缶体の沸き上げ温度となるように温度
を設定して予備燃焼を行い,予備燃焼が終了した直後とする。
ふろがま
試験室に十分な時間放置し,試験体内部の温度が試験室温度と同等と
みなせる状態とする。
注a) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときは燃焼を停止している機器をいう。
b) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときにも断続燃焼する機器をいう。
7.8
試験中のリモコンの運転スイッチ
リモコンの運転スイッチをもつ温水機器においては,出湯がない夜間においてもリモコンの運転スイッ
チはONのままとする。
7.9
試験中のパイロットバーナ
標準使用モードにおいて,給湯又はふろで使用する1分前にパイロットバーナに点火し,使用後1分で
消火する。ただし,給湯又はふろの使用後15分以内に給湯若しくはふろで使用する場合には,消火しない
こととする。
8
試験装置
8.1
試験装置の概要
試験装置の例を,図5〜図10に示す。4.1で規定したふろがま機能,給湯機能による区分,7.5で規定し
た設定出湯温度又は目標出湯温度,及び4.3で規定したふろ系統の循環方式によって試験装置が異なる。
8.2
給湯系統
給湯系統の出湯は,あらかじめ給湯使用流量が5 L/分,10 L/分及び15 L/分となるような給湯使用流量に
調節する。このとき,図6及び図10に示した試験装置を用いる場合には,温度調節弁の下流側における
流量が給湯使用流量となるように調節する。試験時には,標準使用モードの給湯系統における開始時刻及
び継続時間に基づき,シーケンサ,リレーなどによって配管に設置した電磁弁を自動開閉する。流量調整
弁は,安定出湯時においてそれぞれの給湯使用流量に対し,±5 % 以内となるようにし,モード効率試験
開始前に必ず確認する。出湯温度,給水温度及び出湯流量は,燃料によらず共通の測定点であり,出湯温
度及び給水温度は,温水機器に近い点で測定する。
モード効率強制冷却短縮試験を行う場合には,通水冷却が行えるような改造を施し,通常の出湯とは区
別して外部制御できるような装置とする。
8.3
ふろ系統
8.3.1
強制循環式の場合
ふろ系統の戻り接続口には,ふろ戻り温度を40 ℃以上に維持できるような水槽を設置する。ふろの沸
き上げ又は追だきは,標準使用モードの沸き上げ時間又は追だき時間(燃焼時間)に基づき試験体の運転
を外部から制御する。
なお,ふろ循環流量の再現性を確保するために,試験用浴槽の接続には指定の金具を用いることとする。
8.3.2
自然循環式の場合
自然循環式の場合の試験装置は,JIS S 2109及びJIS S 3031におけるふろ熱効率又は湯沸効率の試験方
27
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
法に準じて試験浴槽を接続するが,商用電源を必要とする温水機器の場合には,更に消費電力の測定を追
加する。
給湯付ふろがま
給水
T
給水温度
T
出湯温度
M
出湯流量
E
T
雰囲気温度
流量1(使用流量:5 L/分)
流量2(使用流量:10 L/分)
流量3(使用流量:15 L/分)
電磁弁
エネルギー量
流量
調整弁
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
ふろ往き温度
ふろ戻り温度
水温は40 ℃以上を
維持する
T
T
M
ふろ循環流量
自然循環式の場合は,ふろ系統を図7と置き換える。
図5−給湯付ふろがまで設定出湯温度又は目標出湯温度が40 ℃の温水機器の場合の試験装置の例
28
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給湯付ふろがま
T
給水温度
T
出湯温度
M
出湯流量
E
T
雰囲気温度
流量1(使用流量:5 L/分)
流量2(使用流量:10 L/分)
流量3(使用流量:15 L/分)
電磁弁
エネルギー量
流量
調整弁
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
ふろ往き温度
ふろ戻り温度
水温は40 ℃以上を
維持する
T
T
M
ふろ循環流量
給水
T
温度調節弁
(40℃設定)
自然循環式の場合は,ふろ系統を,図7と置き換える。
図6−給湯付ふろがまで設定出湯温度又は目標出湯温度が60 ℃以上の温水機器の場合の試験装置の例
29
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ふろがま
E
T
雰囲気温度
エネルギー量
T
温度測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
浴槽の試験装置は
JIS S 2109及びJIS S 3031 の規格に準じる
図7−ふろがまで自然循環式の場合の試験装置の例
30
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ふろがま
E
T
雰囲気温度
エネルギー量
P
大気圧(ガス燃料の場合)
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
ふろ往き温度
ふろ戻り温度
水温は沸き上げ開始時は15 ℃以上となるようにする。
追いだき時は40 ℃以上を維持する。
T
T
M
ふろ循環流量
浴槽の試験装置は
JIS S 2109及びJIS S 3031の
規格に準じる
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
圧力測定点
図8−ふろがまで強制循環式の場合の試験装置の例
31
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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給湯機
給水
T
給水温度
T
出湯温度
M
出湯流量
E
T
雰囲気温度
流量1(使用流量:5 L/分)
流量2(使用流量:10 L/分)
流量3(使用流量:15 L/分)
電磁弁
エネルギー量
流量
調整弁
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
図9−給湯機で設定出湯温度が40 ℃の場合の試験装置の例
32
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給湯機
T
給水温度
T
出湯温度
M
出湯流量
E
T
雰囲気温度
流量1(使用流量:5 L/分)
流量2(使用流量:10 L/分)
流量3(使用流量:15 L/分)
電磁弁
エネルギー量
流量
調整弁
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
給水
T
温度調節弁
(40℃設定)
図10−給湯機で設定出湯温度又は目標出湯温度が60 ℃以上の給湯機の場合の試験装置の例
8.4
試験用計測器仕様
試験用計測器は,表15に示すもの,又はこれらと同等以上のものとする。出湯流量の計測に用いる流量
計の校正は,表16又は表17に示すパターンによって,図11に示す装置などでモード効率試験の開始前に
必ず実施する。ふろ循環流量についても同様に,図12に示す装置などでモード効率試験の開始前に必ず
校正する。また,給水温度又は出湯温度を測定するセンサーについては,必ず校正して用いる。実測ガス
流量を測定する湿式ガス量計については,シャワー行為の流量における校正値を用いることとする。
33
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表15−試験用計測器仕様
燃料a)
測定点
センサーの例
測定方法
規定内容
ガス
石油
○
○
出湯温度,
給水温度
シース熱電対
連続測定
JIS C 1605におけるφ1.0 mmの
ST熱電対クラス1相当
○
○
雰囲気温度
熱電対,サーミスタ,
測温抵抗体
連続測定
許容差はJIS C 1602におけるT熱
電対クラス1相当
○
ガス温度
熱電対,サーミスタ,
測温抵抗体
連続測定
許容差はJIS C 1602におけるT熱
電対クラス1相当
○
石油温度
一般用ガラス製棒状
温度計,シース熱電対
連続測定又は試験前
後
許容差はJIS C 1602におけるT熱
電対クラス1相当
○
○
出湯流量
電磁流量計,タービン
流量計,渦流量計
連続測定
表16又は表17に示す出湯パター
ンによる測定誤差が±2 %以内
○
○
ふろ循環流量
電磁流量計,タービン
流量計,渦流量計
連続測定
図12に示す装置を用いて校正し
た流量計を用いる。校正時の流量
は,ふろ循環系などのポンプ動力
に従う。給湯機又は自然循環式の
場合は不要
○
○
流量計校正用質
量計
台はかり
試験開始前
最小目盛は10 g以下とする
○
実測ガス流量
湿式ガス量計
連続測定b)
検定されたものを使用する
○
大気圧
静電容量型気圧計な
ど
連続測定
−
○
ガス圧
デジタルマノメータ
連続測定
−
○
試験ガスの分析 ガスクロマトグラフ
ィー
試験前後
−
○
石油質量
台はかり
試験前後
最小目盛は10 g以下とする
○
○
消費電力c)
電力計
連続測定
燃焼時及び非出湯時消費電力の両
方が測定できなければならない
注a) ○は,ガス燃料又は石油燃料の試験を行う上で必要となる計測器。
b) ガス流量については,表20に示した試験条件の達成状況を確認するため,試験前後のメータの読値も測定す
る。
c) 商用電源を必要としない温水機器の場合には無視してもよい。
表16−出湯流量測定精度確認用出湯パターン(設定出湯温度又は目標出湯温度が40 ℃の場合)
流量:5 L/分
流量:10 L/分
流量:15 L/分
連続出湯
240秒×1回
120秒×1回
80秒×1回
断続出湯
10秒×24回
−
−
−:確認の必要はない。
表17−出湯流量測定精度確認用出湯パターン(設定出湯温度又は目標出湯温度が60 ℃の場合)
流量:3 L/分
流量:6 L/分
流量:8 L/分
連続出湯
240秒×1回
120秒×1回
80秒×1回
断続出湯
10秒×24回
−
−
−:確認の必要はない。
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給湯機
給水
はかり
出湯流量 M
図11−出湯流量測定精度確認装置例
はかり
ふろがま
ふ
ろ
往
き
系
統
ふ
ろ
戻
り
系
統
M
ふろ循環流量
排水
排水の位置は,はかりの上の容器水位より高くなければならない。
図12−ふろ循環流量測定精度確認装置例
8.5
試験データの収集
表15において連続測定を行う項目は,1秒間隔でデータを収集する。
9
試験
9.1
試験方法の選択
この規格では,非出湯時の燃焼に関する区分に応じて“モード効率試験”,“モード効率短縮試験”又は
35
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“モード効率強制冷却短縮試験”が選択可能である。
試験を行う温水機器がモード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験を行えるか否かは,非出湯
時の燃焼に関する区分ごとに表18に示す。モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験を採用
した場合で商用電源を必要とする温水機器では,非出湯時消費電力量が過小に評価されるため,モード電
力量の算出に当たっては,短縮時間に相当する非出湯時消費電力量をモード効率短縮試験時の消費電力量
に加算しなければならない。同様に,非出湯時にも断続燃焼し,かつ,自動的に保温を停止しない温水機
器で,モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験を行う場合にも,缶体を保温する時間が標準
使用モードと比べて短縮されることからモード効率を過大に評価することとなるため,必ず貯湯保温試験
を行って短縮時間保温エネルギー量をモードエネルギー量に加算しなければならない。
表18−非出湯時の燃焼に関する区分ごとの短縮試験の選択可否
非出湯時の燃焼に関する区分
短縮試験の選択可否
非出湯時に燃焼を停止している
機器a)
非出湯時消費電力で短縮時間の消費電力が代表できない
機器b)
×
上記以外の機器
◎
パイロットバーナをもつ機器
○c)
非出湯時にも断続燃焼する機器d) 給湯付ふろがま
○e)
給湯機
自動的に保温を停止しない機器
○f)
自動的に保温を停止する機器
×
ふろがま
○g)
◎:モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験が実施可能な温水機器
○:モード効率短縮試験が実施可能な温水機器
×:モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験が実施できない温水機器
注a) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときは燃焼を停止している機器をいう。
b) 例えば,石油気化燃焼方式の気化ヒータなど。凍結防止ヒータは除く。
c) パイロットバーナを1時間以上消火する時間は1時間に短縮した試験を行ってもよい。
d) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときにも断続燃焼する機器をいう。
e) ふろがま機能を使用したときに缶体の沸き上げ温度が変更される温水機器は,モード効率試験を実施する。
f) モード効率短縮試験を採用したときには必ず貯湯保温試験を実施する。
g) 最後の追だきが終了してから最初の沸き上げを行うまでの時間を省略したモード効率試験を実施することがで
きる。
9.2
試験の手順
表16に示したパターンによる流量計の校正及び8.2に規定した流量調整弁の確認をした後,7.7に規定
した試験開始状態となっていることを確認し,モード効率試験,モード効率短縮試験,モード効率強制冷
却短縮試験又は貯湯保温試験を実施する。
9.2.1
標準使用モードでの試験
9.2.1.1
モード効率試験を採用した場合
モード効率試験を採用した場合は,次による。
a) 非出湯時に燃焼を停止している温水機器 試験は,箇条6に規定した標準使用モードの出湯開始から
24時間実施する。最後の出湯が完了した後は,非出湯時消費電力量の測定を継続する。ただし,非出
湯時消費電力で短縮時間の消費電力を代表できる機器については,標準使用モードの最後の出湯から
最初の出湯までの夜間の時間帯の試験は省略することができる。
b) パイロットバーナをもつ温水機器 試験は,箇条6に規定した標準使用モードの出湯開始から24時間
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実施する。最後の出湯が完了した後は,非出湯時消費電力量の測定を継続する。ただし,パイロット
バーナについては,7.9による。非出湯時消費電力で短縮時間の消費電力を代表できる機器については,
標準使用モードの最後の出湯から最初の出湯までの夜間の時間帯の試験は省略することができる。
c) 非出湯時にも断続燃焼する温水機器 試験は,箇条6に規定した標準使用モードにおける出湯開始か
ら24時間実施し,給湯消費行為のない時間帯もリモコンの運転スイッチはONのままとする。一定時
間の湯の使用がない場合に自動的に保温を停止する機能をもつ機種については,必ずしも夜間などの
非出湯時に保温を持続する必要はない。保温状態を選択できる機種については,出荷時の設定で試験
を行う。また,保温のためのエネルギー消費量及びモードエネルギー量も算出に含める。出湯開始か
ら24時間経過した後,一旦リモコンの運転スイッチをOFFにし,再度ONとすることで強制的に沸
き上げを行い,缶体の温度が試験開始条件と同程度になるようにする。このとき,リモコンの運転ス
イッチをONとした場合であっても,強制的な沸き上げが行われないこともあるが,このようなとき
には,缶体温度が試験開始条件に戻ったものとしてモード効率の算出を行う。この強制的に沸き上げ
を行うためのエネルギー量及びモードエネルギー量も算出に含める。
d) 自然循環式の給湯付ふろがまの場合 自然循環式の給湯付ふろがまの場合は,箇条6で修正した標準
使用モードの給湯部分だけを抜き出したモード効率試験とふろがま部分とを分けて試験する。ふろが
ま部分の試験方法は,9.2.5に規定する。ただし,非出湯時消費電力で短縮時間の消費電力を代表でき
る機器については,最後の出湯から最初の出湯までの夜間の時間帯の試験は省略することができる。
9.2.1.2
モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験を採用した場合
モード効率短縮試験又はモード効率強制冷却短縮試験を採用した場合は,次による。
a) 非出湯時に燃焼を停止している温水機器 試験は,箇条6に規定した標準使用モードの出湯開始から
最後の出湯が完了するまで実施する。
b) 非出湯時にも断続燃焼する温水機器 試験は,箇条6に規定した標準使用モードの出湯開始から終了
まで実施する。出湯終了後,一旦リモコンの運転スイッチをOFFにし,再度ONとすることで強制的
に沸き上げを行い,缶体の温度が試験開始条件と同程度になるようにする。このとき,リモコンの運
転スイッチをONとした場合であっても,強制的な沸き上げが行われないこともあるが,このような
ときには,缶体温度が試験開始条件に戻ったものとしてモード効率の算出を行う。この強制的に沸き
上げを行うためのエネルギー量及びモードエネルギー量も算出に含める。
モード効率短縮試験が終了した後,9.2.3に規定する貯湯保温試験を別途行う。
9.2.2
ふろ効率予備試験
ガスを燃料とする温水機器の場合は,JIS S 2109の7.15.1[単機能ふろがま及びふろ部の熱効率(浴槽内
の水を加熱する部分の熱効率試験)]におけるふろ熱効率,石油を燃料とする温水機器の場合は,JIS S 3031
の6.12.2(水を暖める方式の機器の熱効率)における湯沸効率の測定法に準じて,浴槽水の初期水温及び
加熱終了水温を表19に示すように設定し,ふろ効率予備試験を実施し,ふろ熱効率及び湯沸効率を求め
る。
表19−ふろ効率予備試験のための浴槽水温度条件
単位 ℃
計算対象とする時間
初期水温
加熱終了水温
呼称
沸き上げ時間
15
40
沸き上げ効率
追だき時間
35
45
追だき効率
37
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9.2.3
貯湯保温試験
温水機器を沸き上げた状態から保温状態を継続し,放熱による缶体温度低下に伴う燃焼が少なくとも3
回行われた時点で停止する。この間のエネルギー量(ガス流量,石油消費量及び電力量)と時間とから,
単位時間当たりの保温用エネルギー量を算出する。
9.2.4
非出湯時消費電力試験
7.1に規定した試験室の条件及び7.2に規定した給水条件で連続出湯し,出湯停止後30分から30分間の
平均消費電力を測定する。この平均を非出湯時消費電力とする。
時間
出
湯
流
量
停止時間(分)
0
30
60
非出湯時消費電力:
出湯停止後30分から30分間の
平均消費電力
図13−非出湯時消費電力の求め方
9.2.5
ふろ系統の試験方法
9.2.5.1
強制循環式の場合
強制循環式の場合は,次による。
a) 給湯付ふろがまの場合
1) 湯はり 給湯付ふろがまの給湯機能を使用した湯はりで行う。
2) 追だき 6.3.3によって求めた追だき時間に従って追だきを行う。このとき,追だき時間は,温水機
器が燃焼している時間とする。追だきのときのふろ戻り温度は,40 ℃以上を維持する。
b) ふろがまの場合
1) 沸き上げ 6.3.3によって求めた沸き上げ時間に従って沸き上げを行う。このとき,沸き上げ時間は,
温水機器が燃焼している時間とする。
2) 追だき a) 2)に規定した給湯付ふろがまの場合と同じとする。
9.2.5.2
自然循環式の場合
自然循環式の場合は,次による。
a) 試験方法概要 自然循環式のふろ系統のモード効率は,9.2.2に規定したふろ効率予備試験を実施して
求めたふろ沸き上げ効率及びふろ追だき効率並びに10.2に規定したモード沸き上げ出力熱量及びモー
ド追だき出力熱量から計算によって求める。ただし,計算では不足する運転前後のパイロットバーナ
のガス熱量,商用電源及び必要とする温水機器の電力量は,別途計算で求めて加算する。
b) 給湯付ふろがまの場合
1) 湯はり 給湯付ふろがまの給湯機能を使用した湯はりで行う。
2) 追だき 9.2.2に規定したふろ効率予備試験によって求めた追だき効率及び10.2.5で算出したモード
追だき出力熱量から,10.3.2に従いモード追だきエネルギー量を計算によって求める。
c) ふろがまの場合
1) 沸き上げ 9.2.2に規定したふろ効率予備試験によって求めた沸き上げ効率及び10.2.4で算出したモ
ード沸き上げ出力熱量から,10.3.2に従いモード沸き上げエネルギー量を計算によって求める。
38
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2) 追だき b) 2)に規定した給湯付ふろがまの場合と同じとする。
9.3
試験繰り返し回数
試験は通常2回行い,その平均値をモード効率とする。ただし,2回行ったときのモード効率の差が2.0
ポイントを超える場合には,再度実験を行い,3回の平均値から最も外れた1回を除き,2回の平均値をモ
ード効率とする。
なお,貯湯保温試験については,繰り返しの必要はなく,1回行った結果を流用してもよい。
9.4
試験条件の確認
試験終了後には,収集したデータを集計し,表20に示した試験条件の達成状況を確認する。一つでも達
成できていない場合には,試験が失敗したものとして再度試験を行う。
表20−試験条件の確認事項
項目
内容
消費行為
消費行為の回数が規定どおりとなっていない場合。
継続時間
全ての消費行為の継続時間が規定に対して±5秒を超えた場合。
給湯使用量a) 給湯使用量の合計が規定した給湯使用量に対して±10 %を超えた場合。また,湯はり又は
シャワーの給湯使用量の合計が規定した給湯使用量に対して±10 %を超えた場合。
モードふろ
出力熱量
モードふろ出力熱量が規定したモードふろ出力熱量に対して±15 %を超えた場合。
試験室温度
試験中の試験室温度が20±4 ℃から外れた場合。
給水温度
安定出湯時の給水温度が15±2 ℃から外れた場合。
ガス流量
連続測定の積算値と試験前後のメータ読値との差に1 %以上のかい離があった場合。
注a) 図10の試験装置を採用した場合には,給湯使用量の合計を求めることができない。このような場合
には,式(5)によって計算する。
図6及び図10の試験装置を採用した場合の給湯使用量は,式(5)によって計算する。式中のvuseは,試験
中のある時刻における給湯流量をいい,1秒間隔で連続測定した出湯流量,出湯温度及び給水温度から求
める。各時刻におけるvuseの総和から給湯使用量を算出する。
[
]∑
∑
∆
×
−
−
×
=
∆
×
=
t
T
T
T
T
W
t
v
V
1
w
wuse
1
w
2
w
use
use
······································· (5)
ここに,
V use: 給湯使用量(L)
[
]
∑
∆
×t
vuse
: 各時刻におけるvuseの総和
vuse: 1秒間の給湯流量(L/秒)
Δt: 計測時間間隔(1秒)
W: 出湯流量(L/秒)
Tw2: 出湯温度(℃)
Tw1: 給水温度(℃)
Twuse: 給湯使用温度(40 ℃)
10 モード効率の算出
10.1 モード効率算出の基礎式
標準使用モードを用いたモード効率については,式(6)によって計算する。ただし,モード電力量を除い
たモード熱効率の算出方法については,附属書Bで規定する。
100
Min
Mout
M
×
=Q
Q
η
········································································· (6)
39
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ここに,
ηM: モード効率(%)
QMout: モード出力熱量(kJ)
QMin: モードエネルギー量(kJ)
10.2 モード出力熱量の算出
10.2.1 モード出力熱量
モード出力熱量は,モード給湯出力熱量,モード沸き上げ出力熱量及びモード追だき出力熱量の合計で
あり,式(7)によって計算する。
MRout
MBout
MHout
Mout
Q
Q
Q
Q
+
+
=
························································ (7)
ここに,
QMout: モード出力熱量(kJ)
QMHout: モード給湯出力熱量(kJ)
QMBout: モード沸き上げ出力熱量(kJ)
QMRout: モード追だき出力熱量(kJ)
10.2.2 モード給湯出力熱量
モード給湯出力熱量の計算は,式(8)によって計算する。式中のqMHoutは,試験中のある時刻における給
湯出力をいい,1秒間隔で連続測定した出湯温度,給水温度及び出湯流量から求める。各時刻におけるqMHout
の総和からモード給湯出力熱量を算出する。ただし,出湯開始直後などに出湯温度が給水温度を下回る場
合には,合計から除外する。
[
]
(
)
∑
∑
∆
×
−
×
×
×
=
∆
×
=
t
T
T
W
C
t
q
Q
1
w
2
w
p
w
MHout
MHout
000
1
ρ
····················· (8)
ここに,
QMHout: モード給湯出力熱量(kJ)
[
]
∑
∆
×t
qMHout
: 各時刻におけるqMHoutの総和
qMHout: 1秒間の給湯出力(kJ/秒)
Δt: 計測時間間隔(1秒)
ρw: 加熱する水の密度(1 000 kg/m3)
Cp: 水の定圧比熱[4.19 kJ/(kg・K)]
W: 出湯流量(L/秒)
Tw2: 出湯温度(℃)
Tw1: 給水温度(℃)
10.2.3 モード湯はり出力熱量
10.2.2に準じてモード給湯出力熱量を算出する際に,湯はり部分だけを集計対象として算出したモード
給湯出力熱量をモード湯はり出力熱量とする。附属書Aで規定したモード効率(浴槽水沸かし直し日)を
算出する際に使用する。
10.2.4 モード沸き上げ出力熱量
モード沸き上げ出力熱量は,次による。
a) 強制循環式の場合 強制循環式の場合のモード沸き上げ出力熱量は,式(9)によって計算する。式中の
qMBoutは,試験中のある時刻における沸き上げ出力をいい,1秒間隔で連続測定したふろ往き温度,ふ
ろ戻り温度及びふろ循環流量から求める。各時刻におけるqMBoutの総和からモード沸き上げ出力熱量
を算出する。ただし,沸き上げ開始直後などにふろ往き温度がふろ戻り温度を下回る場合には,合計
から除外する。
[
]
(
)
∑
∑
∆
×
−
×
×
×
=
∆
×
=
t
T
T
W
C
t
q
Q
w1
2
w
p
w
MBout
MBout
000
1
ρ
····················· (9)
ここに,
QMBout: モード沸き上げ出力熱量(kJ)
40
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
[
]
∑
∆
×t
qMBout
: 各時刻における
MBout
q
の総和
qMBout: 1秒間の沸き上げ出力(kJ/秒)
Δt: 計測時間間隔(1秒)
ρw: 加熱する水の密度(1 000 kg/m3)
Cp: 水の定圧比熱[4.19 kJ/(kg・K)]
W: ふろ循環流量(L/秒)
Tw2: ふろ往き温度(℃)
Tw1: ふろ戻り温度(℃)
b) 自然循環式の場合 自然循環式の場合のモードふろ沸き上げ出力熱量は,式(10)に示すような定数値
とする。
(
)
(
)
855
18
15
40
18
.0
19
.4
000
1
1
w
2
w
bath
p
w
MBout
=
−
×
×
×
=
−
×
×
×
=
T
T
V
C
Q
ρ
··· (10)
ここに,
QMBout: モード沸き上げ出力熱量(kJ)
ρw: 加熱する水の密度(1 000 kg/m3)
Cp: 水の定圧比熱[4.19 kJ/(kg・K)]
Vbath: 浴槽の容量(0.18 m3)
Tw2: 沸き上げ終了温度(40 ℃)
Tw1: 沸き上げ開始温度(15 ℃)
10.2.5 モード追だき出力熱量
モード追だき出力熱量は,次による。
a) 強制循環式の場合 強制循環式の場合のモード追だき出力熱量は,式(11)によって計算する。式中の
qMRoutは,試験中のある時刻における追だき出力をいい,1秒間隔で連続測定したふろ往き温度,ふろ
戻り温度及びふろ循環流量から求める。各時刻におけるqMRoutの総和からモード追だき出力熱量を算
出する。ただし,追だき開始直後などにふろ往き温度がふろ戻り温度を下回る場合には,合計から除
外する。
[
]
(
)
∑
∑
∆
×
−
×
×
×
=
∆
×
=
t
T
T
W
C
t
q
Q
w1
2
w
p
w
MRout
MRout
000
1
ρ
·····················(11)
ここに,
QMRout: モード追だき出力熱量(kJ)
[
]
∑
∆
×t
qMRout
: 各時刻におけるqMRoutの総和
qMRout: 1秒間の追だき出力(kJ/秒)
Δt: 計測時間間隔(1秒)
ρw: 加熱する水の密度(1 000 kg/m3)
Cp: 水の定圧比熱[4.19 kJ/(kg・K)]
W: ふろ循環流量(L/秒)
Tw2: ふろ往き温度(℃)
Tw1: ふろ戻り温度(℃)
b) 自然循環式の場合 自然循環式のモード追だき出力熱量は,箇条6に規定した標準使用モードにおけ
る手動追だき又は自動追だきの熱量の合計値であり,給湯付ふろがまとふろがまとで異なる。
なお,ふろがまの場合,シャワーの代わりに浴槽水20 L/人をく(汲)み出して使った20 L分を給
水して,浴槽湯量を180 Lにして追だきするため,モード追だき出力熱量が大きくなる。
(ふろがまの場合)
合)
(給湯付ふろがまの場
3
MRout
3
MRout
10
95
.9
10
13
.4
×
=
×
=
Q
Q
································· (12)
ここに,
QMRout: モード追だき出力熱量(kJ)
41
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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10.3 モードエネルギー量の算出
10.3.1 モードエネルギー量の算出基礎式
モードエネルギー量の算出基礎式は,次による。
a) ガス燃料の場合
elec
in,
gas
in,
Min
Q
Q
Q
+
=
·································································· (13)
ここに,
QMin: モードエネルギー量(kJ)
Qin, gas: モードガス熱量(kJ)
Qin, elec: モード電力量(kJ)
b) 石油燃料の場合
elec
in,
oil
in,
Min
Q
Q
Q
+
=
··································································· (14)
ここに,
QMin: モードエネルギー量(kJ)
Qin, oil: モード石油熱量(kJ)
Qin, elec: モード電力量(kJ)
10.3.2 モードエネルギー量の要素
10.3.2.1 給湯機又は強制循環式のふろがま,給湯付ふろがま,及び自然循環式の給湯付ふろがまの給湯部
の場合
給湯機又は強制循環式のふろがま,給湯付ふろがま,及び自然循環式の給湯付ふろがまの給湯部の場合
は,次による。
a) モードガス熱量の算出
1) ガス熱量算出の基礎式 ガス熱量は,式(15)によって計算する。式中のqgasは,試験中のある時刻に
おけるガス熱量をいい,1秒間隔で連続測定したガス流量,ガス温度,大気圧,ガス圧力及び飽和
水蒸気圧から求める。各時刻におけるqgasの総和からガス熱量を算出する。
[
]∑
∑
∆
×
−
+
×
+
×
×
=
∆
×
=
t
S
P
B
T
v
Q
t
q
Q
3.
101
273273
m
g
gas
gas
gas
················· (15)
ここに,
Qgas: 試験のガス熱量(kJ)
[
]
∑
∆
×t
qgas
: 各時刻におけるqgasの総和
qgas: 1秒間のガス熱量(kJ/秒)
Δt: 計測時間間隔(1秒)
Q: 使用ガスの高位発熱量(kJ/m3N)
vgas: 実測ガス流量(m3/秒)
Tg: 実測時のガスメータ内のガス温度(℃)
B: 大気圧(kPa)
Pm: 測定時のガスメータ内のガス圧力(kPa)
S: 温度Tg ℃における飽和水蒸気圧(kPa)[式
(16)による]
101.3: 標準大気圧(kPa)
密度補正に必要な飽和水蒸気圧は,JIS S 2093による式(16)を用いて計算してもよい。
α
10
=
S
·················································································· (16)
ここに,
234
74
.
735
1
203
.7
g+
−
=
T
α
2) モード効率試験又は非出湯時に燃焼を停止している機器でモード効率短縮試験を採用した場合 1)
に示した方法によってモードガス熱量を求める。
なお,湯はりだけで集計した試験のガス熱量をモード湯はり燃料消費量と呼ぶ。
42
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3) 非出湯時にも断続燃焼する機器でモード効率短縮試験を採用した場合 非出湯時にも断続燃焼す
る機器でモード効率短縮試験を行う場合には,モード効率短縮試験結果を用いて,1) に示した方法
で算出したモード効率短縮試験による実測ガス熱量に,短縮時間保温エネルギー量を加え式(17)と
する。
loss
in,
mode
in,
gas
in,
Q
Q
Q
+
=
································································ (17)
ここに,
Qin, gas: モードガス熱量(kJ)
Qin, mode: モード効率短縮試験による実測ガス熱量(kJ)
Qin, loss: 短縮時間保温エネルギー量(kJ)
式(17)にある短縮時間保温エネルギー量は,式(18)によって求める。
loss
loss
s
loss
in,
t
Q
t
Q
×
=
······································································· (18)
ここに,
Qin, loss: 短縮時間保温エネルギー量(kJ)
ts: 短縮時間(秒)
Qloss: 貯湯保温試験の実測ガス熱量(kJ)(9.2.3による)
tloss: 貯湯保温試験時間(秒)
短縮時間tsは,式(19)によって求める。
test
s
600
3
24
t
t
−
×
=
··································································· (19)
ここに,
ts: 短縮時間(秒)
ttest: モード時間(秒)
b) モード石油熱量の算出
1) 石油熱量算出の基礎式 石油燃料の場合には,実験前後の燃料タンクの質量差から式(20)によって
求める。
(
)
H
oil
H
B
A
Q
×
−
=
····································································· (20)
ここに,
Qoil: 試験の石油熱量(kJ)
A: 試験開始時の質量(kg)
B: 試験終了時の質量(kg)
HH: 燃料の高位発熱量(kJ/kg)
2) モード効率試験又は非出湯時に燃焼を停止している機器でモード効率短縮試験を採用した場合 1)
に示した方法によってモード石油熱量を求める。
3) 非出湯時にも断続燃焼する機器でモード効率短縮試験を採用した場合 非出湯時にも断続燃焼す
る機器でモード効率短縮試験を行う場合には,モード効率短縮試験結果を用いて,1) に示した方法
で算出したモード効率短縮試験による石油熱量に,短縮時間保温エネルギー量を加え式(21)とする。
loss
in,
mode
in,
oil
in,
Q
Q
Q
+
=
································································ (21)
ここに,
Qin, oil: モード石油熱量(kJ)
Qin, mode: モード効率短縮試験による石油熱量(kJ)
Qin, loss: 短縮時間保温エネルギー量(kJ)
式(21)にある短縮時間保温エネルギー量は,式(22)によって求める。
loss
loss
s
loss
in,
t
Q
t
Q
×
=
······································································· (22)
ここに,
Qin, loss: 短縮時間保温エネルギー量(kJ)
ts: 短縮時間(秒)[式(19)による]
Qloss: 貯湯保温試験の石油熱量(kJ)(9.2.3による)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
tloss: 貯湯保温試験時間(秒)
c) モード電力量の算出
1) モード効率試験を採用し24時間の試験を実施した場合 モード効率試験から得られた24時間の実
測電力量から式(23)によって計算する。
mode
elec
in,
600
3
E
Q
×
=
·································································· (23)
ここに,
Qin, elec: モード電力量(kJ)
Emode: モード効率試験による実測電力量(kWh)
2) モード効率試験を採用し夜間の時間帯を省略した試験又はモード効率短縮試験,及びモード効率強
制冷却短縮試験を採用した場合
2.1) 非出湯時に燃焼を停止している機器又はパイロットバーナをもつ機器の場合 モード効率短縮試
験を採用した場合には,モード効率試験に比べて停止時間を短縮した分だけ非出湯時消費電力量
を過小に評価してしまう。そのため,モード効率短縮試験の実測消費電力量を用いて式(24)によっ
てモード電力量を計算する。
elec,s
s
smode
elec
in,
600
3
e
t
E
Q
×
+
×
=
······················································ (24)
ここに,
Qin, elec: モード電力量(kJ)
Esmode: 短縮試験の実測消費電力量(kWh)
ts: 短縮時間(秒)[式(19)による]
eelec,s: 非出湯時消費電力(kW)
非出湯時消費電力は,9.2.4に規定した非出湯時消費電力試験によって求める。
2.2) 非出湯時にも断続燃焼する機器の場合 短縮した時間における電力量を貯湯保温試験の結果から
求める方法とし,式(25)によって計算する。
loss
loss
s
smode
elec
in,
600
3
600
3
t
E
t
E
Q
×
×
+
×
=
············································ (25)
ここに,
Qin, elec: モード電力量(kJ)
Esmode: 短縮試験の実測消費電力量(kWh)
ts: 短縮時間(秒)[式(19)による]
Eloss: 貯湯保温試験の実測電力量(kWh)
tloss: 貯湯保温試験時間(秒)
10.3.2.2 自然循環式のふろがま及び給湯付ふろがまのふろ部分の場合
自然循環式のふろがま及び給湯付ふろがまのふろ部分の場合は,式(26)からモード沸き上げエネルギー
量及びモード追だきエネルギー量を算出する。
MBelein
MRin
MBin
*
Min
Min
Q
Q
Q
Q
Q
+
+
+
=
················································ (26)
ここに,
QMin: モードエネルギー量(kJ)
Q*Min: 給湯付ふろがまの給湯部のモードエネルギー量
(kJ=10.3.2.1から算出)
QMBin: モード沸き上げエネルギー量(kJ)
QMRin: モード追だきエネルギー量(kJ)
QMBelein: モード自然循環ふろ電力量(kJ)
モード沸き上げエネルギー量,モード追だきエネルギー量,及びモード自然循環ふろ電力量は,式(27),
式(28)及び式(29)によって算出する。
100
MB
MBout
MBin
η
Q
Q
=
········································································· (27)
44
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
100
MR
MRout
MRin
η
Q
Q
=
········································································· (28)
test
elein
MBelein
t
q
Q
×
=
···································································· (29)
ここに,
QMBin: モード沸き上げエネルギー量(kJ)
QMBout: モード沸き上げ出力熱量(kJ)[式(10)による]
ηMB: 沸き上げ効率(%)
QMRin: モード追だきエネルギー量(kJ)
QMRout: モード追だき出力熱量(kJ)[式(12)による]
ηMR: 追だき効率(%)
QMBelein: モード自然循環ふろ電力量(kJ)
(商用電源を必要としない温水機器の場合はゼロ
とする)
qelein: JIS S 3031の消費電力試験から得られた燃焼時の
消費電力(kW)
ttest: 沸き上げ時間及び追だき時間の合計時間(秒)
11 機器へのモード効率の表示
モード効率を機器に表示する場合は,測定値が表示に対して95 %以上とする。
45
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(規定)
浴槽水沸かし直し日を考慮した家庭用ガス・石油温水機器の
モード効率測定法
A.1 概要
この附属書は,6.2に規定した標準使用モードにおいて,浴槽水を入れ替えず前日の残り湯を沸かし直す
使用実態を反映したモード効率を測定する方法について規定する。
なお,モード電力量を除いたモード熱効率の算出方法については,附属書Cで規定する。
A.2 浴槽水沸かし直し日の標準使用モード
A.2.1 給湯付ふろがま及びふろがまの沸かし直し日の標準使用モード
浴槽水沸かし直し日の標準使用モードは,4.1に規定した給湯機能,ふろがま機能による温水機器の区分
又は自動保温の有無によって表A.1〜表A.4から選択する。
46
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.1−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温付機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
洗面
6:45:00
120
−
5
10.00
シャワー
19:53:00
120
300
10
20.00
6:47:30
10
30
5
0.83
台所
19:57:00
30
120
5
2.50
6:48:10
10
30
5
0.83
19:58:00
10
30
5
0.83
6:49:20
10
60
5
0.83
20:03:10
30
300
5
2.50
6:50:00
10
30
5
0.83
20:04:10
10
30
5
0.83
台所
8:00:00
60
4 190
5
5.00
20:04:50
10
30
5
0.83
8:01:30
10
30
5
0.83
自動追だ
き
20:12:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
8:02:10
10
30
5
0.83
シャワー
20:15:00
300
600
10
50.00
8:12:20
300
600
5
25.00
台所
20:21:00
10
60
5
0.83
8:19:20
30
120
5
2.50
20:21:40
10
30
5
0.83
12:45:00
60
15 910
5
5.00
20:22:20
10
30
5
0.83
12:46:30
10
30
5
0.83
20:23:00
10
30
5
0.83
12:47:10
10
30
5
0.83
自動追だ
き
20:42:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
12:52:20
120
300
5
10.00
21:12:00
57秒c)
0.7 ℃d)
0.53×103 kJ d)
−
−
12:55:20
30
60
5
2.50
21:42:00
57秒c)
0.7 ℃d)
0.53×103 kJ d)
−
−
18:00:00
60
18 250
5
5.00
洗面
21:45:00
120
4 910
5
10.00
18:01:30
10
30
5
0.83
21:47:30
10
30
5
0.83
18:03:40
60
120
5
5.00
21:48:10
10
30
5
0.83
18:09:40
60
300
5
5.00
21:48:50
10
30
5
0.83
18:11:10
10
30
5
0.83
シャワー
21:59:00
120
600
10
20.00
18:11:50
10
30
5
0.83
洗面
22:01:30
10
30
5
0.83
18:12:30
10
30
5
0.83
22:02:10
10
30
5
0.83
18:17:40
30
300
5
2.50
自動追だ
き
22:12:00
110秒c)
1.36 ℃d)
1.02×103 kJ d)
−
−
シャワー
22:17:20
300
900
10
50.00
18:18:40
10
30
5
0.83
洗面
22:24:20
30
120
5
2.50
18:19:20
10
30
5
0.83
22:25:50
10
60
5
0.83
沸かし直
しb)
19:14:56
1 624秒c)
20 ℃d)
15.1×103 kJ d)
−
−
22:28:00
60
120
5
5.00
台所
19:45:00
120
180
5
10.00
22:30:00
10
60
5
0.83
19:47:30
30
30
5
2.50
47
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.1−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温付機器)(続き)
・給湯使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とする。
・合計給湯使用量は,276 L/日。
・開始前停止時間とは,前の給湯行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
・自動追だき回数は[入浴時間帯160(分)/浴槽水温確認時間(分)]によって決定する。
なお,端数は切り捨てる。この表は,浴槽水温確認時間が30分の例。
・モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を3 600秒とする。また,モード効率強制冷
却短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を10秒停止後,5 L/分で90秒の通水冷却を行い,更に
200秒停止とする。通水冷却は,給湯部だけとする。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場合は,湯
水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
b) 沸かし直しは,19時42分に沸き上がる時間に開始する。
c) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %として,温度低下・冷却熱量に相当する追だき時
間を試算した加熱時間(秒)を参考として表示した。
d) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための自動追だ
きにおけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
48
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.2−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温なし機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前
停止時
間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
洗面
6:45:00
120
−
5
10.00
シャワー
19:53:00
120
300
10
20.00
6:47:30
10
30
5
0.83
台所
19:57:00
30
120
5
2.50
6:48:10
10
30
5
0.83
19:58:00
10
30
5
0.83
6:49:20
10
60
5
0.83
20:03:10
30
300
5
2.50
6:50:00
10
30
5
0.83
20:04:10
10
30
5
0.83
台所
8:00:00
60
4 190
5
5.00
20:04:50
10
30
5
0.83
8:01:30
10
30
5
0.83
手動追だ
き
20:12:00
110秒c)
1.36 ℃ d)
1.02×103 kJ d)
−
−
8:02:10
10
30
5
0.83
シャワー
20:15:00
300
600
10
50.00
8:12:20
300
600
5
25.00
台所
20:21:00
10
60
5
0.83
8:19:20
30
120
5
2.50
20:21:40
10
30
5
0.83
12:45:00
60
15 910
5
5.00
20:22:20
10
30
5
0.83
12:46:30
10
30
5
0.83
20:23:00
10
30
5
0.83
12:47:10
10
30
5
0.83
洗面
21:45:00
120
4 910
5
10.00
12:52:20
120
300
5
10.00
21:47:30
10
30
5
0.83
12:55:20
30
60
5
2.50
21:48:10
10
30
5
0.83
18:00:00
60
18 250
5
5.00
21:48:50
10
30
5
0.83
18:01:30
10
30
5
0.83
手動追だ
き
21:52:00
243秒c)
2.99 ℃d)
2.26×103 kJ d)
−
−
18:03:40
60
120
5
5.00
シャワー
21:59:00
120
600
10
20.00
18:09:40
60
300
5
5.00
洗面
22:01:30
10
30
5
0.83
18:11:10
10
30
5
0.83
22:02:10
10
30
5
0.83
18:11:50
10
30
5
0.83
手動追だ
き
22:12:20
92秒c)
1.13 ℃d)
0.85×103 kJ d)
−
−
18:12:30
10
30
5
0.83
シャワー
22:17:20
300
900
10
50.00
18:17:40
30
300
5
2.50
洗面
22:24:20
30
120
5
2.50
18:18:40
10
30
5
0.83
22:25:50
10
60
5
0.83
18:19:20
10
30
5
0.83
22:28:00
60
120
5
5.00
沸かし直
しb)
19:14:56
1 624秒c)
20 ℃d)
15.1×103 kJ d)
−
−
22:30:00
10
60
5
0.83
台所
19:45:00
120
180
5
10.00
19:47:30
30
30
5
2.50
・給湯使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とする。
・合計給湯使用量は,276 L/日。
・開始前停止時間とは,前の給湯行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
・モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を3 600秒とする。また,モード効率強制冷
却短縮試験を行う場合は,3 600秒を超える開始前停止時間を10秒停止後,5 L/分で90秒の通水冷却を行い,更に
200秒停止とする。通水冷却は,給湯部だけとする。
49
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.2−給湯付ふろがまのふろ給湯標準使用モード(自動保温なし機器)(続き)
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場合は,湯
水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
b) 沸かし直しは,19時42分に沸き上がる時間に開始する。
c) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %として,温度低下・冷却熱量に相当する追だき時
間を試算した加熱時間(秒)を参考として表示した。
d) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための手動追だ
きにおけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
表A.3−ふろがまのふろ標準使用モード(自動保温付機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前停
止時間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前停
止時間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水
量
(L)
沸かし直
しa)
19:14:11
1 669秒b)
20.00 ℃
15.5×103 kJ
−
180
自動追だ
き
21:12:00
57秒b)
0.70 ℃c)
0.53×103 kJ c)
−
0
自動追だ
き
20:12:00
336秒b)
1.36 ℃c)
3.12×103kJ c)
−
20 d)
21:42:00
57秒b)
0.70 ℃c)
0.53×103 kJ c)
−
0
20:42:00
336秒b)
1.36 ℃c)
3.12×103 kJ c)
−
20 d)
22:12:00
336秒b)
1.36 ℃c)
3.12×103 kJ c)
−
20 d)
注a) 沸かし直しは,19時42分に沸き上がる時間に開始する。前日,シャワーの代わりに浴槽水20 L/人をく(汲)
み出して使った分の20 L分を給水して,浴槽水湯量を180 Lにして沸かし直す。
b) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %としたときの沸かし直し時間,追だき時間(秒)
を参考として表示した。
c) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための自動追だ
きにおけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
d) 入浴者がシャワーの代わりにく(汲)み出して使う浴槽水の量で,追だきの前に補給する水の量。
表A.4−ふろがまのふろ標準使用モード(自動保温なし機器)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前停
止時間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水
量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
開始前停
止時間
(秒)
給湯使
用流量
(L/分)
給水
量
(L)
沸かし直
しa)
19:14:11
1 669秒b)
20.00 ℃
15.5×103 kJ
−
180
手動追だ
き
21:52:00
442秒b)
5.44 ℃c)
4.10×103 kJ c)
−
20 d)
手動追だ
き
20:12:00
324秒b)
3.99 ℃c)
3.00×103 kJ c)
−
20 d)
22:12:20
307秒b)
3.78 ℃c)
2.85×103 kJ c)
−
20 d)
注a) 沸かし直しは,19時42分に沸き上がる時間に開始する。前日,シャワーの代わりに浴槽水20 L/人をく(汲)
み出して使った分の20 L分を給水して,浴槽水湯量を180 Lにして沸かし直す。
b) 浴槽水量180 L,ふろ燃料消費量11.6 kW,ふろ熱効率80 %としたときの沸かし直し時間,追だき時間(秒)
を参考として表示した。
c) 浴槽温水が自然冷却又は入浴による冷却によって温度低下した分を設定温度まで再加熱するための手動追だ
きにおけるふろ加熱温度(℃),及びふろ加熱量(kJ)を示す(計算値)。
d) 入浴者がシャワーの代わりにく(汲)み出して使う浴槽水の量で,追だきの前に補給する水の量。
50
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
A.2.2 浴槽水沸かし直し日の標準使用モードの修正
浴槽水沸かし直し日の標準使用モードの修正方法は,6.3と同様に行う。
A.3 試験装置
給湯付ふろがまの試験装置の例を図A.1及び図A.2に示す。基本的な部分は,図5及び図6と同じであ
るが,浴槽がJIS S 2109又はJIS S 3031に規定する試験浴槽となる。試験浴槽の水温は,沸かし直しのと
きと追だきのときとで異なる。
なお,ふろがまの試験装置の例は,図7及び図8と同じである。
給湯付ふろがま
給水
T
給水温度
T
出湯温度
M
出湯流量
E
T
雰囲気温度
流量1(使用流量:5 L/分)
流量2(使用流量:10 L/分)
流量3(使用流量:15 L/分)
電磁弁
エネルギー量
流量
調整弁
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
ふろ往き温度
ふろ戻り温度
T
T
M
ふろ循環流量
水温は沸かし直し開始時は20 ℃以上となるようにする。
追いだき時は40 ℃以上を維持する。
浴槽の試験装置は
JIS S 2109及びJIS S 3031の
規格に準じる
(給湯付ふろがまで設定出湯温度又は目標出湯温度が40 ℃の温水機器の場合)
図A.1−沸かし直しモード効率試験の試験装置の例
51
S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
給湯付ふろがま
T
給水温度
T
出湯温度
M
出湯流量
E
T
雰囲気温度
流量1(使用流量:5L/分)
流量2(使用流量:10L/分)
流量3(使用流量:15L/分)
電磁弁
エネルギー量
流量
調整弁
T
温度測定点
M
流量測定点
E
エネルギー量測定点
P
大気圧(ガス燃料の場合)
P
圧力測定点
エネルギー量
燃料
測定点
商用電源を必要とする場合
ガス
実測ガス流量,ガス温度,ガス圧
消費電力
石油
石油質量
消費電力
ふろ往き温度
ふろ戻り温度
T
T
M
ふろ循環流量
給水
T
温度調節弁
(40 ℃設定)
水温は沸かし直し開始時は20 ℃以上となるようにする。
追いだき時は40 ℃以上を維持する。
浴槽の試験装置は
JIS S 2109及びJIS S 3031の
規格に準じる
(給湯付ふろがまで設定出湯温度又は目標出湯温度が60 ℃以上の温水機器の場合)
図A.2−沸かし直しモード効率試験の試験装置の例
A.4 モード効率の定義
浴槽水沸かし直し日のモード効率を算出した場合には,本体で規定する方法で試験したモード効率を“モ
ード効率(浴槽水入替日)”とし,この規定で試験したモード効率を“モード効率(浴槽水沸かし直し日)”
と区別して呼ぶこととする。
モード効率(浴槽水入替日)とモード効率(浴槽水沸かし直し日)とを加重平均したモード効率を“モ
ード効率(平均)”と呼び,式(A.1)で求める。
7
1
6
br
M,
bn
M,
Mave
η
η
η
×
+
×
=
·························································· (A.1)
ここに,
ηMave: モード効率(平均)(%)
ηM,bn: モード効率(浴槽水入替日)(%)
ηM,br: モード効率(浴槽水沸かし直し日)(%)
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S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
A.5 試験方法
A.5.1 試験方法の選択
浴槽水沸かし直し日の試験は,本体で規定する試験方法に準じて,A.2に規定した浴槽水沸かし直し日
の標準使用モードを用いて試験をしてもよいが,本体で示す浴槽水入替日の試験における“湯はり”又は
“沸き上げ”をこの附属書で規定する沸かし直しの試験の結果と置き換えても差し支えない。A.2に規定
した浴槽水沸かし直し日の標準使用モードを用いた試験は,本体のモード効率試験,モード効率短縮試験
及びモード効率強制冷却短縮試験の3種類ある。
これに対応して,浴槽水沸かし直し日の試験も,沸かし直しモード効率試験,沸かし直しモード効率短
縮試験及び沸かし直しモード効率強制冷却短縮試験がある。それぞれの試験は,非出湯時の燃焼に関する
区分に応じて,表A.5から選択する。
表A.5−浴槽水沸かし直し日の短縮試験の選択可否及びモード効率沸かし直し抽出試験の選択可否
非出湯時の燃焼に関する区分
短縮試験の選択可否
モード効率沸かし直し
抽出試験の選択可否
非出湯時に燃焼を停止して
いる機器a)
非出湯時消費電力で短縮時間の消
費電力が代表できない温水機器b)
×
○
上記以外の温水機器
◎
○
パイロットバーナをもつ機器
○c)
○
非出湯時にも断続燃焼する機器d)
○e)
×
ふろがま
○f)
○
・“短縮試験の選択可否”の凡例
◎:沸かし直しモード効率短縮試験又は沸かし直しモード効率強制冷却短縮試験が実施可能な温水機器
○:沸かし直しモード効率短縮試験が実施可能な温水機器
×:沸かし直しモード効率短縮試験又は沸かし直しモード効率強制冷却短縮試験が実施できない温水機器
・“モード効率沸かし直し抽出試験の選択可否”の凡例
○:モード効率沸かし直し抽出試験が実施できる温水機器
×:モード効率沸かし直し抽出試験が実施できない温水機器
注a) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときは燃焼を停止している機器をいう。
b) 例えば,石油気化燃焼方式の気化ヒータなど。凍結防止ヒータは除く。
c) パイロットバーナを1時間以上消火する時間は1時間に短縮した試験を行ってもよい。
d) 給湯機能及びふろがま機能を使用しないときにも断続燃焼する機器をいう。
e) ふろがま機能を使用したときに缶体の沸き上げ温度が変更される温水機器は,モード効率試験を実施する。
f) 最後の追だきが終了してから沸かし直しを行うまでの時間を省略したモード効率試験を実施することができ
る。
A.5.2 モード効率沸かし直し抽出試験の方法
A.5.2.1 強制循環式の場合
6.3.3で規定した沸き上げ時間の算出方法に基づき,初期水温を20 ℃,加熱終了水温を40 ℃として,
9.2.2に規定したふろ効率予備試験を実施し,沸かし直し時間を計算する。試験浴槽に20 ℃以上の水を180
L以下となるように満たし,算出した沸かし直し時間に相当する時間だけ沸かし直しを実施する。モード
沸かし直し出力熱量の計算方法は,10.2.5 a)の場合と同じである。また,モード沸かし直しエネルギー量
の算出は,10.3のモードエネルギー量と同様に求める。
A.5.2.2 自然循環式の場合
試験浴槽に20 ℃以上の水を180 L以下となるように満たして沸かし直し運転を開始し,試験浴槽の湯
温が初期水温+20 ℃以上となったら停止する。6.3.3に示す方法で沸かし直し効率を算出し,次に示す式
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(A.2)及び式(A.3)からモード沸かし直し出力熱量,モード沸かし直しエネルギー量を求める。
(
)
(
)
120
15
20
40
2.4
180
0
p
br
Mout,
=
−
×
×
=
−
×
×
=
t
t
C
W
Q
························· (A.2)
100
t
br,
br
Mout,
br
Min,
η
Q
Q
=
······································································ (A.3)
ここに,
ηbr,t: 沸かし直し効率(%)
QMout,br: モード沸かし直し出力熱量(kJ)
QMin,br: モード沸かし直しエネルギー量(kJ)
商用電源を必要とする場合には,式(A.4)からモード沸かし直し電力量を求め,式(A.3)で求めたモード沸
かし直しエネルギー量に加える。
test
elein
br
MBelein,
t
q
Q
×
=
································································ (A.4)
ここに,
QMBelein,br: モード沸かし直し電力量(kJ)
(商用電源を必要としない温水機器の場合は,
ゼロとする)
qelein: JIS S 3031の消費電力試験から得られた燃焼時
の消費電力(kW)
ttest: 沸かし直し時間の時間(秒)
A.5.2.3 モード効率(浴槽水沸かし直し日)の計算
箇条10で算出したモード出力熱量,モードエネルギー量を用いて式(A.5)によって計算する。
100
br
Min,
bath
Min,
Min
br
Mout,
bath
Mout,
Mout
br
M,
×
+
−
+
−
=
Q
Q
Q
Q
Q
Q
η
············································· (A.5)
ここに,
ηM,br: モード効率(浴槽水沸かし直し日)(%)
QMout: モード出力熱量(kJ)
QMout,bath: モード湯はり出力熱量又はモード沸き上げ
出力熱量(kJ)
QMout,br: モード沸かし直し出力熱量(kJ)
QMin: モードエネルギー量(kJ)
QMin,bath: モード湯はりエネルギー量又はモード沸き
上げエネルギー量(kJ)
QMin,br: モード沸かし直しエネルギー量(kJ)
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附属書B
(規定)
家庭用ガス・石油温水機器のモード熱効率の算出方法
B.1
概要
この附属書は,箇条10に規定したモード効率の算出において,モード電力量を除いたモード熱効率の算
出方法について規定する。
なお,モード熱効率を算出する場合は,箇条5〜箇条10における電力に関する規定は適用しない。
B.2
モード熱効率の算出
モード熱効率は,10.2で規定したモード出力熱量及びB.3で規定したモード熱エネルギー量から,式(B.1)
によって計算する。
100
MF
Mout
MT
×
=Q
Q
η
···································································· (B.1)
ここに,
ηMT: モード熱効率(%)
QMout: モード出力熱量(kJ)
QMF: モード熱エネルギー量(kJ)
B.3
モード熱エネルギー量の算出
B.3.1 モード熱エネルギー量の算出基礎式
モード熱エネルギー量の算出基礎式は,次による。
a) ガス燃料の場合
gas
in,
MF
Q
Q
=
··········································································· (B.2)
ここに,
QMF: モード熱エネルギー量(kJ)
Qin,gas: モードガス熱量(kJ)(10.3で規定)
b) 石油燃料の場合
oil
in,
MFQ
Q=
············································································ (B.3)
ここに,
QMF: モード熱エネルギー量(kJ)
Qin,oil: モード石油熱量(kJ)(10.3で規定)
B.3.2 モード熱エネルギー量の要素
B.3.2.1 給湯機又は強制循環式のふろがま,給湯付ふろがま,及び自然循環式の給湯付ふろがまの給湯部
の場合
給湯機又は強制循環式のふろがま,給湯付ふろがま,及び自然循環式の給湯付ふろがまの給湯部の場合
は,10.3.2.1のa) 及びb) による。
B.3.2.2 自然循環式のふろがま及び給湯付ふろがまのふろ部分の場合
自然循環式のふろがま及び給湯付ふろがまのふろ部分の場合は,式(B.4)によってモード熱エネルギー量
を算出する。
MRin
MBin
*
Min
MF
Q
Q
Q
Q
+
+
=
·························································· (B.4)
ここに,
QMF: モード熱エネルギー量(kJ)
*
Min
Q
: 給湯付ふろがまの給湯部のモードガス熱量又は
モード石油熱量(kJ=10.3.2.1から算出)
QMBin: モード沸き上げエネルギー量(kJ)[式(27)によ
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
る]
QMRin: モード追だきエネルギー量(kJ)[式(28)による]
B.4
機器へのモード熱効率の表示
モード熱効率を機器に表示する場合は,測定値が表示に対して95 %以上とする。
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附属書C
(規定)
浴槽水沸かし直し日を考慮した家庭用ガス・石油温水機器の
モード熱効率測定法
C.1 概要
この附属書は,附属書Aに規定した浴槽水沸かし直し日を考慮したモード効率の算出において,モード
電力量を除いたモード熱効率の算出方法について規定する。
なお,浴槽水沸かし直し日のモード熱効率を算出する場合は,箇条5〜箇条10及び附属書Aにおける電
力に関する規定は適用しない。
C.2 浴槽水沸かし直し日のモード熱効率
C.2.1 モード熱効率の定義
浴槽水沸かし直し日のモード熱効率を算出した場合には,附属書Bによって算出したモード熱効率を“モ
ード熱効率(浴槽水入替日)”とし,C.3によって算出したモード熱効率を“モード熱効率(浴槽水沸かし
直し日)”と区別して呼ぶこととする。
モード熱効率(浴槽水入替日)とモード熱効率(浴槽水沸かし直し日)とを加重平均したモード熱効率
を“モード熱効率(平均)”と呼び,式(C.1)で求める。
7
1
6
br
MT,
bn
MT,
MTave
η
η
η
×
+
×
=
······················································· (C.1)
ここに,
ηMTave: モード熱効率(平均)(%)
ηMT,bn: モード熱効率(浴槽水入替日)(%)
ηMT,br: モード熱効率(浴槽水沸かし直し日)(%)
C.3 沸かし直し日のモード熱効率の算出
C.3.1 沸かし直しモード効率試験,沸かし直しモード効率短縮試験及び沸かし直しモード効率強制冷却短
縮試験の場合
沸かし直し日のモード熱効率は,附属書Aによって沸かし直し日の標準使用モードを用いて試験し,10.2
で算出したモード出力熱量及びB.3で算出したモード熱エネルギー量を用いて,B.2によって算出する。
C.3.2 モード効率沸かし直し抽出試験の場合
浴槽水沸かし直し日のモード熱効率は,A.5.2によって沸かし直し日の標準使用モードの沸かし直し部分
を試験し,10.2で算出したモード出力熱量及びB.3で算出したモード熱エネルギー量を用いて,式(C.2)に
よって算出する。
100
br
MF,
bath
MF,
MF
br
Mout,
bath
Mout,
Mout
br
MT,
×
+
−
+
−
=
Q
Q
Q
Q
Q
Q
η
·········································· (C.2)
ここに,
ηMT,br: モード熱効率(浴槽水沸かし直し日)(%)
QMout: モード出力熱量(kJ)
QMout,bath: モード湯はり出力熱量又はモード沸き上げ
出力熱量(kJ)
QMout,br: モード沸かし直し出力熱量(kJ)
QMF: モード熱エネルギー量(kJ)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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QMF,bath: モード湯はり熱エネルギー量又はモード沸
き上げ熱エネルギー量(kJ)
QMF,br: モード沸かし直し熱エネルギー量(kJ)
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附属書D
(参考)
給湯参考使用モードを用いた家庭用ガス・石油温水機器の効率測定法
D.1 概要
実使用状態での効率を正確に評価するには,給湯機の特性及び湯の使われ方の影響を反映させることが
望まれる。
そこで,この規格では,標準使用モードに加えて,参考使用モードとして,給湯量の季節差を考慮した
冬期モード,夏期モード,多くの湯を使用する多使用モード,及び休日の使用を考慮した休日モードを参
考として示す。
この附属書は,ガス又は石油を燃料とする一般家庭用の給湯機について,箇条6に規定した標準使用モ
ードとは異なる湯の使用実態における効率を測定する場合について示す。箇条6で規定した標準使用モー
ドの代わりに,この附属書で規定する参考使用モードを用いて測定したモード効率を併記してもよいこと
とする。
D.2 給湯参考使用モード
D.2.1 給湯参考使用モードの概要
この附属書に記載する給湯参考使用モードは,図D.1に示すようにまとめられる。給湯標準使用モード
と同一世帯を対象とし,季節間の給湯量,気温及び水温の違いを反映した夏期給湯参考使用モード,冬期
給湯参考使用モード及び休日給湯参考使用モードに加え,給湯標準使用モードの世帯よりも多くの湯を使
用する世帯を対象とした多使用給湯参考使用モードを規定する。対象とする温水機器の用途に関する区分
に含まれない用途は除外する。
なお,算出する効率の名称は,表D.1のとおりとする。
表D.1−算出する効率の名称
使用モードの種類
効率の名称
給湯標準使用モード
モード効率a)
休日給湯参考使用モード
モード効率(休日)
夏期給湯参考使用モード
モード効率(夏期)
冬期給湯参考使用モード
モード効率(冬期)
多使用給湯参考モード
モード効率(多使用)
注a) 本体で規定
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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図D.1−給湯参考使用モード及び給湯標準使用モード
休日
平日
夏期
中間期
冬期
標準世帯
多使用世帯
夏期給湯参考使用モード
休日給湯参考使用モード
冬期給湯参考使用モード
給湯標準使用モード
多使用モード
多使用給湯参考モード
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D.2.2 夏期給湯参考使用モード,冬期給湯参考使用モード及び給湯標準使用モード
表D.2−夏期給湯参考使用モード,冬期給湯参考使用モード及び給湯標準使用モード
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
夏
期
標
準
冬
期
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯
使用
流量a)
(L/分)
給湯
使用
量
(L)
夏
期
標
準
冬
期
洗面
6:45:00
120
5
10.00 ○ ○ ○ 台所
18:00:00
60
5
5.00 ○ ○ ○
6:47:30
10
5
0.83 ○ ○ ○
18:01:30
10
5
0.83 ○ ○ ○
6:48:10
10
5
0.83 ○ ○ ○
18:03:40
60
5
5.00 ○ ○ ○
6:49:20
10
5
0.83 ○ ○ ○
18:09:40
60
5
5.00 ○ ○ ○
6:50:00
10
5
0.83 ○ ○ ○
18:11:10
10
5
0.83 ○ ○ ○
台所
8:00:00
60
5
5.00
○ ○
18:11:50
10
5
0.83 ○ ○ ○
8:01:30
10
5
0.83
○ ○
18:12:30
10
5
0.83 ○ ○ ○
8:02:10
10
5
0.83
○ ○
18:17:40
30
5
2.50 ○ ○ ○
8:12:20
300
5
25.00
○ ○
18:18:40
10
5
0.83 ○ ○ ○
8:19:20
30
5
2.50
○ ○
18:19:20
10
5
0.83 ○ ○ ○
台所
12:45:00
60
5
5.00
○ ○ 湯はり
19:30:00
720
15
180.00 ○ ○ ○
12:46:30
10
5
0.83
○ ○ 台所
19:45:00
120
5
10.00 ○ ○ ○
12:47:10
10
5
0.83
○ ○
19:47:30
30
5
2.50 ○ ○ ○
12:52:20
120
5
10.00
○ ○ シャワー
19:53:00
120
10
20.00 ○ ○ ○
12:55:20
30
5
2.50
○ ○ 台所
19:57:00
30
5
2.50 ○ ○ ○
洗面
16:45:00
300
5
25.00
○
19:58:00
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:00:00
30
5
2.50
○
20:03:10
30
5
2.50 ○ ○ ○
17:02:30
10
5
0.83
○
20:04:10
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:03:10
10
5
0.83
○
20:04:50
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:03:50
10
5
0.83
○ シャワー
20:15:00
300
10
50.00 ○ ○ ○
17:09:00
60
5
5.00
○ 台所
20:21:00
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:12:00
30
5
2.50
○
20:21:40
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:13:00
10
5
0.83
○
20:22:20
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:13:40
10
5
0.83
○
20:23:00
10
5
0.83 ○ ○ ○
17:14:20
10
5
0.83
○ 洗面
21:45:00
120
5
10.00 ○ ○ ○
21:47:30
10
5
0.83 ○ ○ ○
21:48:10
10
5
0.83 ○ ○ ○
21:48:50
10
5
0.83 ○ ○ ○
シャワー
21:59:00
120
10
20.00 ○ ○ ○
洗面
22:01:30
10
5
0.83 ○ ○ ○
22:02:10
10
5
0.83 ○ ○ ○
シャワー
22:17:20
300
10
50.00 ○ ○ ○
洗面
22:24:20
30
5
2.50 ○ ○ ○
22:25:50
10
5
0.83 ○ ○ ○
22:28:00
60
5
5.00 ○ ○ ○
22:30:00
10
5
0.83 ○ ○ ○
・夏期,標準及び冬期の○は,当該湯使用行為がそれぞれ夏期給湯参考使用モード,給湯標準使用モード及び冬期
給湯参考使用モードに含まれる場合に○を付している。
・給湯使用温度は,季節,用途及び時刻によらず40 ℃とした。
・合計給湯使用量は,夏期が403 L/日,標準が456 L/日及び冬期が496 L/日。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場合には,
湯水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
D.2.3 休日給湯参考使用モード
表D.3−休日給湯参考使用モード
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
洗面
7:15:00
120
5
10.00
湯はり
19:30:00
720
15
180.00
7:17:30
10
5
0.83
台所
19:45:00
120
5
10.00
7:18:10
10
5
0.83
19:47:30
30
5
2.50
7:19:20
10
5
0.83
シャワー
19:53:00
120
10
20.00
7:20:00
10
5
0.83
台所
19:57:00
30
5
2.50
台所
9:30:00
60
5
5.00
19:58:00
10
5
0.83
9:31:30
10
5
0.83
20:03:10
30
5
2.50
9:32:10
10
5
0.83
20:04:10
10
5
0.83
9:42:20
300
5
25.00
20:04:50
10
5
0.83
9:49:20
30
5
2.50
シャワー
20:15:00
300
10
50.00
台所
12:45:00
60
5
5.00
台所
20:21:00
10
5
0.83
12:46:30
10
5
0.83
20:21:40
10
5
0.83
12:47:10
10
5
0.83
20:22:20
10
5
0.83
12:52:20
120
5
10.00
20:23:00
10
5
0.83
12:55:20
30
5
2.50
洗面
21:45:00
120
5
10.00
台所
18:00:00
60
5
5.00
21:47:30
10
5
0.83
18:01:30
10
5
0.83
21:48:10
10
5
0.83
18:03:40
60
5
5.00
21:48:50
10
5
0.83
18:09:40
60
5
5.00
シャワー
21:59:00
120
10
20.00
18:11:10
10
5
0.83
洗面
22:01:30
10
5
0.83
18:11:50
10
5
0.83
22:02:10
10
5
0.83
18:12:30
10
5
0.83
シャワー
22:17:20
300
10
50.00
18:17:40
30
5
2.50
洗面
22:24:20
30
5
2.50
18:18:40
10
5
0.83
22:25:50
10
5
0.83
18:19:20
10
5
0.83
22:28:00
60
5
5.00
22:30:00
10
5
0.83
・給湯使用温度は用途及び時刻によらず40 ℃とした。
・合計給湯使用量は,456 L/日。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場
合は,湯水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
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S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
D.2.4 多使用給湯参考使用モード
表D.4−多使用給湯参考使用モード(朝部分)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
洗面
6:30:00
120
5
10.00
台所
9:00:00
120
5
10.00
6:32:30
10
5
0.83
9:02:30
10
5
0.83
6:33:10
10
5
0.83
9:03:10
10
5
0.83
6:34:20
10
5
0.83
9:04:20
10
5
0.83
6:35:00
10
5
0.83
9:05:00
10
5
0.83
6:37:10
30
5
2.50
9:10:10
30
5
2.50
6:38:10
10
5
0.83
9:12:40
30
5
2.50
6:38:50
10
5
0.83
9:33:10
300
5
25.00
6:40:00
10
5
0.83
9:38:40
30
5
2.50
6:40:40
10
5
0.83
9:39:40
10
5
0.83
6:42:50
60
5
5.00
9:44:50
60
5
5.00
6:44:20
10
5
0.83
9:47:50
30
5
2.50
台所
7:15:00
60
5
5.00
9:48:50
10
5
0.83
7:16:30
10
5
0.83
9:49:30
10
5
0.83
7:17:10
10
5
0.83
7:22:20
120
5
10.00
7:39:20
300
5
25.00
7:54:20
60
5
5.00
7:55:50
10
5
0.83
7:56:30
10
5
0.83
8:06:40
60
5
5.00
8:09:40
30
5
2.50
8:15:10
120
5
10.00
8:18:10
10
5
0.83
8:18:50
10
5
0.83
8:19:30
10
5
0.83
・給湯使用温度は用途及び時刻によらず40 ℃とした。
・合計給湯使用量は,149 L/日。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場
合は,湯水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
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S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表D.5−多使用給湯参考使用モード(昼部分)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
台所
11:30:00
60
5
5.00
台所
13:00:00
120
5
10.00
11:31:30
10
5
0.83
13:02:30
10
5
0.83
11:32:10
10
5
0.83
13:03:10
10
5
0.83
11:47:20
300
5
25.00
13:05:20
10
5
0.83
11:53:20
30
5
2.50
13:06:00
10
5
0.83
11:55:50
120
5
10.00
13:06:40
10
5
0.83
11:58:50
30
5
2.50
13:11:50
60
5
5.00
12:09:20
120
5
10.00
13:13:20
10
5
0.83
12:13:20
30
5
2.50
13:14:00
10
5
0.83
12:14:20
10
5
0.83
13:34:10
300
5
25.00
12:15:00
30
5
2.50
13:41:10
30
5
2.50
12:16:00
10
5
0.83
13:43:40
60
5
5.00
12:16:40
10
5
0.83
13:45:10
10
5
0.83
12:17:20
10
5
0.83
13:45:50
10
5
0.83
12:27:30
120
5
10.00
13:51:00
60
5
5.00
12:30:30
10
5
0.83
13:52:30
10
5
0.83
13:53:10
10
5
0.83
13:58:20
60
5
5.00
14:00:20
30
5
2.50
14:01:20
10
5
0.83
14:02:00
10
5
0.83
14:02:40
10
5
0.83
14:07:50
10
5
0.83
14:08:30
10
5
0.83
・給湯使用温度は用途及び時刻によらず40 ℃とした。
・合計給湯使用量は,149 L/日。
注a) 給湯使用流量は給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場合
には,湯水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量,出湯流量を計算する。
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S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表D.6−多使用給湯参考使用モード(夜部分)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
用途
開始時刻
(時:分:秒)
継続
時間
(秒)
給湯使用
流量a)
(L/分)
給湯使
用量
(L)
台所
18:00:00
60
5
5.00
洗面
22:00:00
120
5
10.00
18:01:30
10
5
0.83
22:02:30
10
5
0.83
18:03:40
60
5
5.00
22:03:10
10
5
0.83
18:09:40
30
5
2.50
22:03:50
10
5
0.83
18:10:40
10
5
0.83
シャワー
22:14:00
120
10
20.00
18:11:20
10
5
0.83
洗面
22:16:30
10
5
0.83
18:12:00
60
5
5.00
22:17:10
10
5
0.83
18:13:30
10
5
0.83
22:32:20
120
5
10.00
18:14:10
10
5
0.83
22:34:50
10
5
0.83
18:14:50
10
5
0.83
22:35:30
10
5
0.83
18:20:00
60
5
5.00
22:36:10
10
5
0.83
18:21:30
10
5
0.83
22:46:20
300
5
25.00
18:23:40
60
5
5.00
22:53:20
30
5
2.50
18:29:40
60
5
5.00
22:54:50
10
5
0.83
18:31:10
10
5
0.83
22:57:00
10
5
0.83
18:31:50
10
5
0.83
22:57:40
10
5
0.83
18:32:30
10
5
0.83
22:58:20
10
5
0.83
18:37:40
30
5
2.50
23:13:30
60
5
5.00
18:38:40
10
5
0.83
23:15:30
10
5
0.83
18:39:20
10
5
0.83
シャワー
23:16:40
300
10
50.00
湯はり
19:30:00
720
15
180.00
洗面
23:23:40
30
5
2.50
台所
19:45:00
120
5
10.00
23:25:10
10
5
0.83
19:47:30
30
5
2.50
23:27:20
60
5
5.00
シャワー
19:53:00
120
10
20.00
23:29:20
10
5
0.83
台所
19:57:00
30
5
2.50
19:58:00
10
5
0.83
20:03:10
120
5
10.00
20:07:10
30
5
2.50
20:08:10
10
5
0.83
20:13:20
30
5
2.50
20:14:20
10
5
0.83
20:15:00
10
5
0.83
シャワー
20:25:10
300
10
50.00
台所
20:31:10
10
5
0.83
20:31:50
10
5
0.83
20:32:30
10
5
0.83
20:33:10
10
5
0.83
20:53:20
30
5
2.50
20:54:20
10
5
0.83
20:55:00
10
5
0.83
21:10:10
30
5
2.50
21:11:10
10
5
0.83
21:16:20
300
5
25.00
21:22:20
10
5
0.83
21:23:00
10
5
0.83
21:23:40
10
5
0.83
21:24:20
10
5
0.83
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S 2075:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表D.6−多使用給湯参考使用モード(夜部分)(続き)
・給湯使用温度は用途及び時刻によらず40 ℃とした。
・合計給湯使用量は,330 L/日。
注a) 給湯使用流量は,給湯使用温度(40 ℃)における流量である。出湯温度が給湯使用温度と異なる場
合は,湯水を混合して給湯使用温度とするように,出湯量及び出湯流量を計算する。
D.3 試験条件
試験条件は,箇条7に準じることとするが,雰囲気温度及び給水温度条件については,季節による差が
大きいことから,夏期給湯参考使用モード又は冬期給湯参考使用モードの試験を行う場合には,表D.7の
雰囲気温度及び給水温度条件を採用する。
表D.7−夏期給湯参考使用モード又は冬期給湯参考使用モード試験時の雰囲気温度及び給水温度条件
単位 ℃
給湯使用モードの種類
雰囲気温度
給水温度
根拠
夏期給湯参考使用モード
27
23
東京の8月平均気温と平均気温とから推定した給水温度
冬期給湯参考使用モード
6
9
東京の1月平均気温と平均気温とから推定した給水温度
注記1 雰囲気温度は,拡張アメダス気象データ1981−2000に収録されている1991年〜2000年の10年間気象デ
ータから作成された標準年気象データによって算出した。
注記2 社団法人日本建築学会編:拡張アメダス気象データ1981−2000,株式会社気象データシステム,2005.8