S 0033:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 基本色領域 ······················································································································ 3
5 基本色の識別性及び色の組合せ方法 ····················································································· 3
6 色の組合せの例 ·············································································································· 3
附属書A(参考)三属性による色の表示方法 ············································································ 10
附属書B(参考)色の組合せの例···························································································· 12
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まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)/独
立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は、著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が、技術的性質をもつ特許権、出願公開後の特許出願、実用新案権、又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は、このような技術的性質をもつ特許権、出願公開後の特許出願、実用新案権、又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について、責任をもたない。
JIS S0033には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)三属性による色の表示方法
附属書B(参考)色の組合せの例
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日本工業規格 JIS
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高齢者・障害者配慮設計指針−視覚表示物−
年齢を考慮した基本色領域に基づく色の組合せ方法
Guidelines for the elderly and people with disabilities −
Visual signs and displays −
A method for colour combinations based on categories of fundamental
colours as a function of age
序文
生活環境における色彩の利用が増える中で,安全かつ快適な視環境を整備するため,看板,標識などの
視覚表示物の設計において,識別性の高い色彩設計が要求されている。
この規格は,高齢者層の身体機能変化の計測法に関する標準基盤研究のうち,“色覚変化計測法の検討及
びデータ収集”において,人間の知覚する色の中で基本色と呼ばれる色について,それらの領域に関する
データを示し,そのデータに基づいて,視覚表示物の色彩設計における識別性の高い色の組合せに関する
指針を示したものである。この規格では,昼夜の照度による色の見え方の変化を考慮して,明所視及び薄
明視の二つの照度レベルにおいて基本色領域とそれに基づく色の組合せ方法を規定するとともに,色覚に
おける年齢の変化を考慮して,若年者層及び高齢者層の各年齢層についても同様に基本色領域とそれに基
づく色の組合せ方法を規定したものである。
1
適用範囲
この規格は,一般の視覚表示物に用いられる表面色について,JIS Z 8102に示された無彩色を含む基本
色の領域を,明所視及び薄明視並びに若年者層及び高齢者層の各条件において,JIS Z 8721に規定された
三属性による色の表示方法に従って示し,これらの基本色領域に基づいて,看板,標識などの視覚表示物
の設計における識別性の高い色の組合せを作成する方法について規定する。
なお、明所視及び薄明視は,それぞれおよそ500 lx及びおよそ0.5 lxの照度を代表とする。これ以外の
照度では,10 lx以上は明所視の基本色領域を,10 lx未満の照度については,薄明視の基本色領域を,そ
れぞれ参考として用いることができる。また、若年者層及び高齢者層は,それぞれ20歳代及び60歳代か
ら70歳代の年齢層を対象とする。これ以外の年齢層にあっては,40歳代以下の年齢層には若年者層の基
本色領域を,及び50歳代以上の年齢層には高齢者層の基本色領域を,それぞれ参考として用いることがで
きる。
注記1 光源,電子式ディスプレイなどの発光色については,それらの色が観察される条件の下で,
視覚的マッチングなどを行って三属性による色の表示方法に置き換えることのできる範囲で,
基本色領域を参考として用いることができる。
2
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2
この規格は,色覚の加齢変化に基づき若年者層及び高齢者層を適用の対象とする。色覚障害
者には適用できないが,その配慮は重要であり,今後色覚障害者の特性データを確立し,そ
れに基づいて別途規格を制定することが望ましい。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8102 物体色の色名
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8113 照明用語
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8105及びJIS Z 8113によるほか,次による。
3.1
基本色
人間の知覚する色の中で最も基本と考えられる色で、JIS Z 8102で規定する有彩色の基本色,赤,黄赤
[だいだい(橙)],黄,黄緑,緑,青緑,青,青紫,紫及び赤紫の10色に無彩色の基本色,白,灰色及
び黒の3色を加えた13色。
3.2
基本色領域
基本色として同定できる色の範囲で,視覚的に類似した色の群で構成される領域。
3.3
中心色
基本色領域の代表又は中心となる特定の色。
3.4
明所視
少なくとも数カンデラ毎平方メートルの輝度レベルに順応したときの正常眼による視覚。物の色と形が
よく見える視覚で,例として,日中の野外,十分照明された室内などにおける視覚。
3.5
薄明視
明所視及び暗所視(100分の数カンデラ毎平方メートル未満の輝度レベルに順応したときの,正常眼に
よる視覚)の中間(状態)の視覚。物の色又は形がやや見える視覚で,例として,日没直前直後及び夜間
に低い照度で照明された屋内外における視覚。
3.6
表面色
(対象物の)表面から拡散的に反射又は放射しているように知覚される色。
3.7
発光色
一次光源として光を発している面に属しているか,又はその光を鏡面反射しているように知覚される色。
3
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4
基本色領域
図1に,三属性による色の表示方法で表した基本色13色の領域のうち,明所視で若年者層の条件に対応
する基本色領域を,それぞれ明度3,明度5,明度7及び明度9の平面上に示す。同様に,図2〜4にそれ
ぞれ,明所視で高齢者層,薄明視で若年者層及び薄明視で高齢者層の条件に対応する基本色領域を示す。
注記1 図1〜4の実線とそれに囲まれた網かけの領域がそれぞれの基本色領域を表し,その色名域近
傍に示されている。明度5,明度7及び明度9の場合には,重なりを避けるため複数の図に
分けてそれぞれの領域が示されている。領域間の重なりを比較するため,どの図にも領域の
輪郭線が示されている。三属性による表示上の格子点の丸印は,基本色領域の計測に用いら
れたサンプル点である。サンプル点以上の高彩度方向の領域は外挿による推定値を表す。
2 三属性による色の表示方法は,附属書Aに示す。
5
基本色の識別性及び色の組合せ方法
基本色の識別性及び色の組合せ方法は,箇条4に規定する基本色領域のデータを参照し,次の手順に従
って,識別性に応じた色の組合せを作成する。
a) 対象者,観察条件に対応する色の組合せ表を,表1〜4の中から選択する。
b) 色の組合せを,“非常に識別性の高い組合せ”,又は“識別性の高い組合せ”の2段階から目的に応じ
て選択し,a)で選択した表から対応する色の組合せを選択する。選択した色が互いに識別性の条件を
満たす限り,組合せの色の数に制限はない。
c) 選択した基本色に対応する基本色領域を,図1〜4の中から選択する。
d) c) で選択した基本色領域図の中から任意に一つずつ色を選択して,組合せを構成する。
6
色の組合せの例
色の組合せの例を,附属書Bに示す。
4
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表 1−明所視,若年者層の条件における基本色の組合せ表
赤
黄赤
黄
黄緑
緑
青緑
青
青紫
紫
赤紫
灰色
白
黒
赤
△
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
△
◎
◎
◎
黄赤
○
○
◎
◎
◎
◎
○
○
○
◎
○
黄
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
△
◎
黄緑
△
○
◎
◎
◎
◎
○
○
○
緑
△
○
○
◎
◎
○
○
○
青緑
△
○
◎
◎
○
○
○
青
△
○
◎
○
○
○
青紫
○
◎
○
○
○
紫
△
△
○
○
赤紫
○
○
◎
灰色
○
○
白
◎
黒
注記 ◎は非常に識別性の高い色の組合せ,○は識別性の高い色の組合せ,△は識別性の低いものを表す。
表 2−明所視,高齢者層の条件における基本色の組合せ表
赤
黄赤
黄
黄緑
緑
青緑
青
青紫
紫
赤紫
灰色
白
黒
赤
△
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
◎
◎
◎
黄赤
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
○
◎
◎
黄
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
◎
黄緑
○
○
◎
◎
◎
◎
○
○
○
緑
△
○
◎
◎
◎
○
◎
○
青緑
△
○
◎
◎
○
○
○
青
△
○
◎
○
◎
○
青紫
○
◎
○
◎
○
紫
△
○
◎
○
赤紫
○
○
◎
灰色
○
◎
白
◎
黒
注記 ◎は非常に識別性の高い色の組合せ,○は識別性の高い色の組合せ,△は識別性の低いものを表す。
5
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表 3−薄明視,若年者層の条件における基本色の組合せ表
赤
黄赤
黄
黄緑
緑
青緑
青
青紫
紫
赤紫
灰色
白
黒
赤
△
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
◎
◎
○
黄赤
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
△
◎
◎
◎
黄
○
◎
◎
◎
◎
○
○
○
△
◎
黄緑
△
○
○
○
○
○
△
◎
○
緑
△
○
○
◎
◎
○
◎
○
青緑
△
△
◎
◎
○
○
◎
青
△
○
◎
○
○
◎
青紫
○
◎
○
○
○
紫
△
○
○
○
赤紫
○
○
◎
灰色
○
◎
白
◎
黒
注記 ◎は非常に識別性の高い色の組合せ,○は識別性の高い色の組合せ,△は識別性の低いものを表す。
表 4−薄明視,高齢者層の条件における基本色の組合せ表
赤
黄赤
黄
黄緑
緑
青緑
青
青紫
紫
赤紫
灰色
白
黒
赤
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
◎
◎
◎
黄赤
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
△
◎
◎
◎
黄
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
◎
○
◎
黄緑
△
○
○
○
○
◎
△
◎
○
緑
○
○
○
◎
◎
○
◎
○
青緑
○
○
◎
◎
○
◎
◎
青
○
◎
◎
○
◎
◎
青紫
○
◎
○
◎
○
紫
○
○
◎
◎
赤紫
◎
◎
◎
灰色
◎
◎
白
◎
黒
注記
◎は非常に識別性の高い色の組合せ,○は識別性の高い色の組合せ,△は識別性の低いものを表す。
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図 1−明所視,若年者層の条件における基本色領域
明度9
明度3
5Y
5RP
5P
5PB
5B
5G
5GY
5YR
5R
5BG
黒
黄赤
黄緑
緑
明度7
明度5
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
赤
緑
青
紫
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
黄赤
黄緑
青緑
青紫
赤紫
灰色
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
5RP
黄
黄赤
黄緑
青緑
青紫
赤紫
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
黄
緑
青
紫
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
灰色
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
5RP
白
7
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図 2−明所視,高齢者層の条件における基本色領域
明度3
明度7
明度5
明度9
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
5RP
白
黄
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
黄緑
青緑
青紫
赤紫
黄赤
灰色
5BG
5RP
5P
5PB
5B
5G
5GY
5Y
5YR
5R
緑
青
紫
黄
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
黄緑
灰色
黄赤
青緑
青紫
赤紫
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
赤
緑
青
紫
5Y
5RP
5P
5PB
5B
5G
5GY
5YR
5R
5BG
黄緑
緑
8
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図 3−薄明視,若年者層の条件における基本色領域
5Y
5RP
5P
5PB
5B
5G
5GY
5YR
5R
5BG
黒
明度9
明度3
明度7
明度5
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
5RP
黄
白
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5RP
5R
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
青
紫
黄
5GY
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5Y
5YR
5R
黄緑
灰色
青緑
青紫
黄赤
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
赤
緑
青
赤紫
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
青緑
灰色
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
黄緑
青紫
紫
黄赤
9
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図 4−薄明視,高齢者層の条件における基本色領域
5Y
5RP
5P
5PB
5B
5G
5GY
5YR
5R
5BG
黒
明度9
明度3
明度7
明度5
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
5RP
黄
白
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
灰色
赤
緑
赤紫
青
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
黄赤
黄緑
青紫
紫
5RP
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5YR
5R
青
紫
灰色
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附属書A(参考)三属性による色の表示方法
序文
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
A.1 適用範囲
この附属書は,JIS Z 8721(色の表示方法−三属性による表示)に基づいて,表面色の表示方法につい
て記載する。
A.2 定義
この附属書で用いる主な用語の定義は,箇条3,JIS Z 8105(色に関する用語)及びJIS Z 8113(照明用
語)による。
A.3 三属性の表示方法
色の表示は,有彩色は色相H,明度V及び彩度Cによって,また,無彩色は,明度Vによって,次のよ
うに表す。
a) 有彩色の記載方式 有彩色はHV / Cの方法に従って,例1及び例2のように記載する。
例1 5R 4/10(5R,4の10と読む。)
例2 7.5P 2.5/2.5(7.5P,2.5の2.5と読む。)
b) 無彩色の記載方法 無彩色は,明度Vの前に無彩色の記号Nを付けて,NVの方式に従って,例1の
ように記載する。また,わずかな色みに感じる無彩色で,色相,彩度も含めて表示したい場合には,
主要な色相Hと彩度Cを( )で囲み,NV /(HC)の方式に従って,例2のように記載する。
例1 N8
例2 N5.5 /(R0.3)
注記 色相H,明度V,彩度Cの相互の関係を三次元で表示すると図A.1になる。明度軸は無彩色に
おいて,理想的な黒を0,理想的な白を10としその間を明度知覚の差がほぼ等歩度になるよう
に分割する。色相は明度軸に垂直な平面上において,明度軸を中心とする環状方向に表され,
色相知覚の差がほぼ等歩度になるように分割して,図A.1に示すような記号とその前に付けた
数字で表す。彩度は明度が一定の平面上において,明度軸からの径方向において,無彩色を0
として,彩度の度合いの増加に従って,順次1,2,3,4,…のように表す。
11
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図 A.1−色の三属性の三次元表示
5R
5YR
5Y
5GY
5G
5BG
5B
5PB
5P
5PR
(V )
10
8
6
2
0
色相 (H)
彩度(C)
2
4
6
8
5YR
明度
12
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附属書B(参考)色の組合せの例
序文
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
B.1 色の組合せの例
図B.1に色の組合せの例を示す。組合せを適用する条件の例として明所視,高齢者層の条件を選択し,
組合せの程度は“識別性の高い色の組合せ”とする。次の手順に従って色の組合せが選定される。
a) 高齢者層,明所視の条件に対応する表2を選択する。
b) 表2における色の組合せから“非常に識別性の高い色の組合せ”又は“識別しやすい色の組合せ”を
選択する。ここでは一例として,黄赤,黄緑,青緑,青紫及び赤紫の5色を選択する。
注記 黄赤対赤紫,黄緑対青緑及び青緑対青紫は,“識別性の高い色の組合せ”であるが,黄赤対黄緑
及び青紫対赤紫は,“非常に識別性の高い色の組合せ”である。全体として“識別性の高い色の
組合せ”となる。
c) それぞれの色の基本色領域を,図2から選択し,その領域内の色から任意に1色ずつ選んだ5色を選
択する。
d) 選択した5色を用いて視覚表示物の色を設計する。設計した表示物の色の組合せは,識別性の高い組
合せに属する。
参考として,明度5の平面から5色を選択し,この色の組合せで視覚表示物を作製すると,図B.1にな
る。それぞれの5色は,領域内であればどの色でもよいので,この他にも基本色領域内の色の選択に関し
て,多くの色の組合せが可能である。
図 B.1−明所視,高齢者層の条件における黄赤,黄緑,青緑,青紫及び赤紫に対する基本色領域とそれを
用いた路線図の色の組合せの例
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
黄赤
黄緑
青緑
青紫
赤紫
(路線図)
5P
5PB
5B
5BG
5G
5GY
5Y
5R
5YR
5RP
黄赤
黄緑
青緑
青紫
赤紫
5P
5PB
5B
5BG
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5P
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黄赤
黄緑
青緑
青紫
赤紫
(路線図)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。