R 6257:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,研磨布紙協会(ACPA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS R 6257:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 2421:2003,Coated abrasives−
Cylindrical sleeves を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS R 6257には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
R 6257:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 形状,寸法及び寸法許容差 ································································································ 1
4. 寸法の測定方法 ··············································································································· 1
5. 製品の呼び方 ················································································································ 3
6. 製品又は包装表示 ············································································································ 3
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 6257:2006
円筒研磨スリーブ
Coated abrasives-Cylindrical sleeves
序文 この規格は,2003年に第2版として発行されたISO 2421, Coated abrasives−Cylindrical sleevesを翻
訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,ハンドグラインダなどに付けて,金属,木材などの研削・研磨加工に使用す
る円筒研磨スリーブの形状,寸法及び表示について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 2421:2003,Coated abrasives−Cylindrical sleeves (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7507 ノギス
JIS R 6010 研磨布紙用研磨材の粒度
3. 形状,寸法及び寸法許容差 円筒研磨スリーブの形状は,通常,図1又は図2のとおりとし,円筒研
磨スリーブの寸法及び寸法許容差は,表1及び表2による。
2
R 6257:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1 ストレート形 図2 スパイラル形
表 1 円筒研磨スリーブの寸法及び寸法許容差(φD≦100)
単位 mm
内径
幅
内径 D
許容差
幅 T
許容差
ストレート形
スパイラル形
3
−
0
−0.1
10
±1
6
8
−
0
−0.2
20
10
−
0
−0.2
10
20
12
−
0
−0.2
20
15
−
0
−0.2
10
20
30
19
−
0
−0.2
20
22
−
−0.1
−0.3
20
40
25
−
−0.1
−0.3
25
30
−
−0.1
−0.3
20
30
40
50
45
−0.1
−0.4
30
40
50
φD
T
T
φD
接
合
線
接
合
線
裏打ち材
φD
φD
T
T
3
R 6257:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
60
−0.1
−0.4
30
±1
40
50
75
−0.2
−0.5
30
40
50
100
−0.2
−0.5
40
表 2 円筒研磨スリーブの寸法及び寸法許容差(φD>100)
単位 mm
内径
幅
内径 D
許容差
幅 T
許容差
ストレート形
125
+1.6
0
150
±2
200
150
+1.6
0
215
225
300
150
+1.6
0
150
200
250
175
+1.85
0
100
150
200
250
200
+1.85
0
150
200
250
250
+1.85
0
150
200
250
315
+2.1
0
250
300
4. 寸法の測定方法 円筒研磨スリーブの寸法は,JIS B 7507に規定するノギスを用いて測定する。
5. 製品の呼び方 円筒研磨スリーブ(ストレート形又はスパイラル形)の呼び方は,次のとおりとする。
名称[円筒研磨スリーブ(ストレート形又はスパイラル形)] 内径D×幅T
例 円筒研磨スリーブ(スパイラル形) 10×20
6. 製品又は包装表示 製品又は包装には,次の事項を表示する。
a) 研磨材の粒度による種類(1)
b) 寸法(内径×幅)
c) 製造業者名若しくはその略号又は供給業者若しくはその略号
4
R 6257:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注(1) 研磨材の粒度は,JIS R 6010の規定による。
5
R 6257:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS R 6257:2006 円筒研磨スリーブ
ISO 2421:2003 研磨布紙−円筒スリーブ
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ)
国際
規格
番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
1.適用範囲
研削・研磨加工に使用する
円筒研磨スリーブの形状,
寸法及び表示について規
定。
ISO
2412
1
研磨機用円筒スリーブの
寸法,寸法許容差及び試験
条件について規定。
MOD/変更
−
表現は異なるが,実質的に同じ。
2.引用規格
JIS B 7507
JIS R 6010
2
MOD/追加
ノギス及び研磨布紙用研
磨材の粒度の規格を引用。
規定項目の相違によって、引用規格
を追加、削除。
ISO 554,ISO 15637-1/-2 MOD/削除
3.形状,寸法
及び寸法許
容差
形状:ストレート形及びス
パイラル形
3
形状:A形(ストレート
形)及びB形(スパイラ
ル形)。
MOD/変更
−
記号の付与は,研削材の記号と間違
いやすいために,採用せず。
ISO規格の改正時に,提案の検討を
行う。
寸法
JISとほぼ同じ。
MOD/追加
寸法(内径×幅)の追加。
3×10 mm, 12×20 mm,
6×10 mm, 19×20 mm,
8×20 mm, 25×25 mm,
JISとして必要な寸法及び項目を追
加した。
ISO規格の改正時に,提案の検討を
行う。
寸法許容差
−
JISと同じ。
IDT
−
4
寸法許容差測定時の試
験環境(温度及び湿度)
を規定。
MOD/削除
−
ISO規格の試験環境は,我が国の実
際とはかい(乖)離が大きいので採
用せず。ISO規格の改正時に,提案
の検討を行う。
4.寸法の測
定方法
寸法の測定方法を規定。
−
MOD/追加
寸法測定方法を明記。
JISとして必要な項目を追加した。
5.製品の呼
び方
製品の呼び方を規定。
5
JISとほぼ同じ。
MOD/削除
ISO規格に規定の構成要素
から,規格名称を削除。
表現は異なるが,実質的な差異はな
い。
2
R
6
2
5
7
:
2
0
0
5
6
R 6257:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS R 6257:2006 円筒研磨スリーブ
ISO 2421:2003 研磨布紙−円筒スリーブ
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ)
国際
規格
番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
6.製品又は
包装表示
製品又は包装に表示する
項目について規定。
6
JISとほぼ同じ。
MOD/追加
研磨材の粒度による種類
を追加
JISとして必要な内容を追加。
ISO規格の改正時に,提案の検討を
行う。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2.
JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
2
R
6
2
5
7
:
2
0
0
5