R 6218:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 明細項目 ························································································································· 1
3.1 研削材の種類 ················································································································ 1
3.2 研磨材の粒度 ················································································································ 1
3.3 結合度 ························································································································· 1
3.4 組織 ···························································································································· 1
3.5 結合剤 ························································································································· 1
4 品質······························································································································· 2
4.1 外観 ···························································································································· 2
4.2 形状・寸法及び寸法許容差······························································································· 2
4.3 結合度 ························································································································· 2
4.4 安全度 ························································································································· 2
5 材料及び配合設計 ············································································································· 2
5.1 研削材及び研磨材 ·········································································································· 2
5.2 結合剤 ························································································································· 2
5.3 と粒率 ························································································································· 2
6 試験方法 ························································································································· 2
6.1 外観 ···························································································································· 2
6.2 形状・寸法 ··················································································································· 2
6.3 結合度 ························································································································· 2
6.4 安全度 ························································································································· 2
7 検査方法 ························································································································· 2
8 表示······························································································································· 3
8.1 一般事項 ······················································································································ 3
8.2 製品の表示 ··················································································································· 3
8.3 包装の表示 ··················································································································· 3
附属書A(規定)結合度 ········································································································ 5
附属書B(参考)組織番号とと粒率との関係 ·············································································· 7
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(2)
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,研削砥石工業会(GIS)
及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS R 6218:2003は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
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日本工業規格 JIS
R 6218:2006
セグメント研削といし
Segment grinding wheels
序文
この規格は,1978年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2003年に
行われたが,その後のJIS R 6244(結合研削材といし−寸法許容差及び振れ公差)の制定に対応するため
及び適合性評価に資するために改正した。
なお,対応国際規格は,現時点では制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,JIS R 6111のアルミナ質研削材及び炭化けい素質研削材を使用したセグメント研削といし
(以下,研削といしという。)について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS R 6001 研削といし用研磨材の粒度
JIS R 6111 人造研削材
JIS R 6211-5 結合研削材といし−寸法−第5部:立軸平面研削用及び対向二軸平面研削用研削といし
JIS R 6240 研削といしの試験方法
JIS R 6242 結合研削材といし−一般的要求事項
JIS R 6244 結合研削材といし−寸法許容差及び振れ公差
3
明細項目
3.1
研削材の種類
研削といしに使用する研削材の種類及び記号は,JIS R 6242の6.6.1(研削材の種類)による。
3.2
研磨材の粒度
研削といしに使用する研磨材の粒度は,JIS R 6242の6.6.2(研磨材の粒度)による。
粗粒を使用する場合は,Fを省略して表示することができる。
3.3
結合度
研削といしの結合度は,JIS R 6242の6.6.3(結合度)による。
3.4
組織
研削といしの組織は,JIS R 6242の6.6.4(組織)による。
3.5
結合剤
研削といしに使用する結合剤の種類は,JIS R 6242の6.6.5(結合剤の種類)によるビトリファイド結合
2
R 6218:2006
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剤(結合剤記号:V)又はレジノイド結合剤(結合剤記号:B)とする。
4
品質
4.1
外観
研削といしの外観には,割れ,ひび,かけ,きずなど,使用上支障のある欠点があってはならない。
4.2
形状・寸法及び寸法許容差
a) 研削といしの形状及び寸法は,JIS R 6242の箇条5(形状記号及びその呼び方)及びJIS R 6211-5の
3.3(31号セグメント)による。
b) 研削といしの寸法許容差は,JIS R 6244の9.(セグメント)による。
4.3
結合度
研削といしの結合度は,附属書Aによる。
4.4
安全度
研削といしの安全度は,JIS R 6242の6.5(安全度)による。
5
材料及び配合設計
5.1
研削材及び研磨材
研削といしに使用する研削材は,JIS R 6111の規定による。また,研磨材の粒度は,JIS R 6001の規定
による。
5.2
結合剤
研削といしに使用するビトリファイド結合剤は,長石,陶石,耐火粘土,媒溶剤などの微粉末混合物を
用いる。レジノイド結合剤は,合成ゴム及び天然ゴム以外のもので,良質の合成樹脂を用いる。
5.3
と粒率
と粒率は,受渡当事者間の協定による。ただし,と粒率試験は,JIS R 6240の3.3(と粒率試験)によっ
て行い,その許容差は±1.5 %とする。
なお,組織番号と対応すると粒率との関係を,附属書Bに示す。
6
試験方法
6.1
外観
研削といしの外観は,目視によって調べる。
6.2
形状・寸法
研削といしの形状・寸法は,JIS R 6240の3.1(形状・寸法)による。
6.3
結合度
結合度は,JIS R 6240の3.2(結合度試験)による。
6.4
安全度
研削といしの安全度は,JIS R 6240の3.5(安全度)による。
7
検査方法
検査方法は,次による。
a) 外観,形状・寸法及び結合度について検査を行い,それぞれ4.1,4.2及び4.3に適合しなければなら
ない。
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なお,検査項目及びロット検査における抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。
b) 研削といしの安全度は,1か月を超えない一定の期間ごとに破壊回転試験(定期破壊回転試験)を行
い,その破壊回転周速度の値のうち最低値が,当該研削といしの最高使用周速度にJIS R 6242の6.5
(安全度)による安全係数を乗じた値を超えたときだけ合格とする。
8
表示
8.1
一般事項
研削といしの一般事項は,JIS R 6242の8.1(一般事項)による。
8.2
製品の表示
研削といしには,次のa)〜d) の事項を製品に明記する。
a) 規格番号
b) 結合剤の種類及び細分記号[結合剤の細分記号は,JIS R 6242の7.2(明細の呼び方)を参照]
c) 最高使用周速度
d) 製造業者名又はその略号
8.3
包装の表示
1包装ごとに次のa)〜l) の事項を明記する。
なお,d)〜h) は,この順序に記載しなければならない。
a) 規格番号
b) 形状又は形番
c) 寸法(幅B×厚さC×長さL)
d) 研削材の種類,又は細分記号及び種類[研削材の細分記号は,JIS R 6242の6.6.1(研削材の種類)を
参照]
e) 研磨材の粒度
f)
結合度
g) 組織
h) 結合剤の種類及び細分記号[結合剤の細分記号は,JIS R 6242の7.2(明細の呼び方)を参照]
i)
最高使用周速度
j)
製造業者名又はその略号
k) 製造番号
l)
製造年月又はその略号
例 規格番号:JIS R 6218
形番:SG-1
寸法:幅135 mm,厚さ32 mm,長さ150 mm
研削材の種類,又は細分記号及び種類:A,又は51A
研磨材の粒度:F36
結合度:H
組織:8
結合剤の種類及び細分記号:V23
最高使用周速度:25 m/s
製造業者名:○○○KK
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製造番号:第×××号
製造年月:20××年××月
上記の内容の研削といしであれば,次のように表示することができる。
製品の表示例:
JIS R 6218,V23,25 m/s,○○○KK
包装の表示例:
JIS R 6218,SG-1,135×32×150,A,36,H,8,V23,25 m/s
○○○KK,第×××号,20××.××
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附属書A
(規定)
結合度
序文
この附属書は,セグメント研削といしの結合度について規定する。
A.1 結合度
結合度は,a) 大越式試験方法による。ただし,大越式試験方法によらない場合は,b) その他の試験方法によって試験し,試験方法を明記する。
a) 大越式試験方法の場合 結合度を大越式試験方法で測定したときのビットの食込み深さを,ビトリファイド研削といしの場合は表A.1,及びレジノイ
ド研削といしの場合は,表A.2に示す。ただし,その試験方法は,JIS R 6240の3.2.1(大越式試験方法)による。
なお,大越式試験方法で測定した値が表A.1又は表A.2によらない場合は,受渡当事者間の協定による。
表 A.1−ビットの食込み深さ(ビトリファイド研削といし)
単位 1/100 mm
粒度
結合度
F16
F20
F24
F30
F36
F46
F54
F60
F70
F80
F90
F100
F120
F150
F180
F220
G
―
―
―
177〜142 155〜125 133〜107 120〜97 111〜90 100〜81 91〜74 83〜68 79〜64 88〜68 75〜60 66〜54 59〜48
H
248〜188 212〜164 183〜147 158〜127 139〜112 119〜 96 107〜86 100〜81 90〜72 81〜66 75〜61 72〜58 77〜60 66〜54 59〜48 53〜43
I
220〜168 189〜146 163〜131 141〜114 124〜100 106〜 86 96〜77 89〜72 80〜65 73〜59 67〜55 63〜51 67〜53 59〜48 53〜43 47〜38
J
199〜150 169〜130 146〜117 126〜101 111〜 90 95〜 77 85〜69 80〜65 71〜58 65〜53 60〜49 57〜46 59〜47 53〜43 47〜38 42〜34
K
177〜134 151〜117 130〜105 113〜 91 99〜 80 85〜 69 76〜62 71〜58 64〜52 58〜47 54〜44 50〜40 52〜41 47〜38 42〜34 37〜30
L
159〜120 135〜104 116〜 94 100〜 81 89〜 72 76〜 62 68〜55 64〜52 57〜46 52〜42 48〜39 45〜36 46〜36 42〜34 37〜30 33〜26
M
141〜108 120〜 93 104〜 84 90〜 73 79〜 64 68〜 55 61〜49 57〜46 51〜41 46〜37 43〜35 39〜31 40〜32 37〜30 33〜26 29〜23
N
127〜 96 107〜 83 93〜 75 80〜 65 71〜 58 61〜 49 54〜44 51〜41 45〜36 41〜33 38〜31 35〜28 35〜28 33〜26 29〜23
−
O
113〜 85 96〜 74 83〜 67 72〜 58 63〜 51 54〜 44 48〜39 45〜36 40〜32 36〜29 34〜28 32〜26 32〜26 29〜23
−
−
P
101〜 77 86〜 67 74〜 60 64〜 52 57〜 46 48〜 39 43〜35 40〜32 35〜28 32〜26 31〜25 29〜23 29〜23
−
−
−
Q
90〜 69 77〜 60 66〜 53 57〜 46 50〜 40 43〜 35 38〜31 35〜28
−
−
−
−
−
−
−
−
R
80〜 61 68〜 53 59〜 48 51〜 41 45〜 36 38〜 31
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
注記 F16〜F100はφ12 mmビット,F120〜F220はφ8 mmビットを用いた食込み深さを示す。
2
R
6
2
1
8
:
2
0
0
6
6
R 6218:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 A.2−ビットの食込み深さ(レジノイド研削といし)
単位 1/100 mm
粒度
結合度
F24
F30
F36
F46
F54
F60
F70
F80
F90
F100
H
158〜117
135〜100
117〜88
100〜74
88〜66
78〜57
70〜53
62〜46
57〜42
50〜38
I
138〜104
118〜 88
104〜76
88〜65
76〜58
68〜51
62〜46
55〜41
50〜37
43〜33
J
121〜 90
104〜 77
90〜66
77〜56
66〜50
60〜45
54〜41
48〜35
43〜32
38〜29
K
106〜 78
90〜 67
78〜58
67〜50
58〜44
52〜39
47〜35
42〜31
38〜28
33〜25
L
94〜 68
79〜 58
68〜51
58〜44
51〜38
46〜34
41〜31
36〜27
33〜25
−
M
82〜 60
69〜 51
60〜45
51〜38
45〜34
40〜30
36〜27
32〜24
−
−
N
71〜 52
60〜 45
52〜39
45〜34
39〜29
35〜26
31〜23
−
−
−
O
62〜 46
53〜 40
46〜34
40〜30
34〜26
31〜23
−
−
−
−
P
54〜 40
46〜 35
40〜30
35〜26
30〜23
−
−
−
−
−
Q
48〜 35
41〜 31
35〜26
31〜23
−
−
−
−
−
−
R
42〜 31
36〜 27
31〜23
−
−
−
−
−
−
−
b) その他の試験方法の場合 結合度は,大越式試験方法のほかに,JIS R 6240の3.2.2(ロックウェル式試験方法),3.2.3(ソニック式試験方法)など
適切な試験方法によって試験することができる。
なお,規格値については,受渡当事者間の協定による。
2
R
6
2
1
8
:
2
0
0
6
7
R 6218:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(参考)
組織番号とと粒率との関係
序文
この附属書は,セグメント研削といしの組織番号とと粒率との関係について記載するものであって,規
定の一部ではない。
B.1
組織番号とと粒率との関係
組織番号と対応すると粒率との関係を,表B.1に示す。
表 B.1−組織番号とと粒率との関係
組織番号
と粒率 %
0
62
1
60
2
58
3
56
4
54
5
52
6
50
7
48
8
46
9
44
10
42
11
40
12
38
13
36
14
34
15
32
16
30
17
28
18
26
19
24
20
22
21
20
22
18
23
16
24
14
25
12